公開日 2026年6月28日 最終更新日 2026年7月17日
ケアプラン第2表(居宅サービス計画書)は、利用者の生活課題(ニーズ)と、その解決に向けた目標・サービス内容を示す、ケアプランの中心となる様式です。ここがあいまいだと、支援の方向性がぶれてしまいます。本記事では、第2表の書き方を、ニーズ・長期短期目標・サービス内容の文例つきで解説します。
ケアプラン第2表とは
第2表は、第1表で示した総合的な援助方針を、具体的な課題と目標、サービスに落とし込む様式です。「生活全般の解決すべき課題(ニーズ)」ごとに、長期目標・短期目標・サービス内容・サービス種別・期間を整理します。
第2表の構成
- 生活全般の解決すべき課題(ニーズ)――本人が望む生活と現状のギャップ
- 長期目標――最終的に目指す状態(半年〜1年程度)
- 短期目標――長期目標に向けた当面の段階(1〜3か月程度)
- サービス内容・種別――目標達成のための具体的な支援
- 期間――目標とサービスの実施期間
書き方のポイント
- ニーズは本人主体・前向きに――「〜したい」という本人の言葉を活かす。
- 目標は具体的で評価できる表現に――達成できたか判断できるように書く。
- 長期と短期の整合をとる――短期の積み重ねが長期につながるように。
- サービスは目標と結びつける――なぜそのサービスかが分かるように。
記入例(文例)
記入例(文例)
ニーズ:自宅のトイレで、自分で排泄できるようになりたい。
長期目標:見守りのもと、日中はトイレで排泄できる(期間:6か月)。
短期目標:手すりを使い、立ち上がりと移動が安定する(期間:3か月)。
サービス内容:訪問リハビリ(週1回・立ち上がり訓練)/福祉用具貸与(手すり)/訪問介護(週3回・排泄介助と見守り)。
疾患・状態別の文例集
疾患や状態によって、ニーズや目標の立て方は変わります。あわせて次の文例もご覧ください。
よくある間違い
- ニーズが支援者目線(「〜させる」)になっている
- 目標が抽象的で、達成できたか判断できない
- 長期目標と短期目標、サービス内容がつながっていない
第2表の記入例(コピペ可)
よく相談される7つの生活課題(ニーズ)について、ニーズ・長期目標・短期目標・サービス内容の記入例をまとめました。そのまま下書きに使えます(表の右上ボタンからExcel/CSVにコピーできます)。数値や頻度は利用者さまの状態にあわせて調整してください。
| 生活全般の解決すべき課題(ニーズ) | 長期目標(期間) | 短期目標(期間) | サービス内容・種別(頻度) |
|---|---|---|---|
| 自宅のトイレで、自分で排泄できるようになりたい | 見守りのもと、日中はトイレで排泄できる(6か月) | 手すりを使い、立ち上がりと移動が安定する(3か月) | 訪問リハビリ(週1)/福祉用具貸与・手すり/訪問介護・排泄介助(週3) |
| 転ばずに、家の中を安全に移動して暮らし続けたい | 転倒なく、室内を自分のペースで移動できる(6か月) | 下肢筋力が向上し、ふらつきが減る(3か月) | 通所リハビリ(週2)/福祉用具貸与・歩行器/住宅改修・段差解消 |
| さっぱりと入浴して、清潔に過ごしたい | 安全に週2回入浴し、皮膚トラブルなく過ごせる(6か月) | 浴室での移乗と洗身が安定して行える(2か月) | 通所介護・入浴(週2)/福祉用具貸与・シャワーチェア/訪問看護・皮膚観察(週1) |
| 薬を飲み忘れず、体調を安定させたい | 服薬を自己管理でき、症状が安定する(6か月) | 服薬カレンダーを使い、飲み忘れが週1回以下になる(1か月) | 訪問看護・服薬管理(週1)/居宅療養管理指導・薬剤師/福祉用具・服薬支援用品 |
| 認知症があっても、住み慣れた自宅で暮らし続けたい | 混乱が減り、日中を穏やかに過ごせる(1年) | 日中の活動の場ができ、生活リズムが整う(3か月) | 通所介護(週3・認知症対応)/訪問介護・生活援助(週2)/家族支援・相談 |
| 一人暮らしでも、孤立せず安心して生活したい | 定期的な見守りがあり、安心して在宅生活を続けられる(1年) | 困りごとを相談でき、緊急時の備えができる(2か月) | 訪問介護・安否確認(週3)/緊急通報装置/配食サービス(保険外・毎日) |
| 介護している家族が、休息をとりながら在宅介護を続けたい | 家族が休息をとれ、在宅介護を無理なく継続できる(6か月) | 家族の介護負担が軽減し、定期的に休息をとれる(2か月) | 短期入所生活介護・ショートステイ(月4日)/通所介護(週2)/家族相談 |
良い例・悪い例で分かる書き分け
第2表でつまずきやすいのは「ニーズが支援者目線」「目標が評価できない」「目標とサービスがつながらない」の3点です。悪い例と良い例で比べてみましょう。
よくある質問(第2表の書き方Q&A)
第2表のニーズはいくつまで書けばよいですか?
長期目標と短期目標の期間の目安は?
「ニーズと目標、サービスがつながっていない」と指摘されました。どう直せばよいですか?
本人から「〜したい」という言葉が出てこない場合は?
サービス内容の「種別」はどう書きますか?保険外サービスも書けますか?
第2表は第1表・第3表とどう違いますか?
カイポケを使っていないのですが、どうすればよいですか?
ケアプラン作成の関連ガイド
居宅サービス計画書(第1〜3表)と関連様式の書き方・文例をまとめています。あわせてご覧ください。
話すだけで、ケアプランの下書きが完成する
介護記録AI「神マナ」の居宅マナ(ケアプランAI)は、アセスメントや面談の音声・画像から、第1表〜第3表の下書きをAIが作成します。ニーズや目標のたたき台ができるので、ケアマネジャーは確認と仕上げに集中できます。書類作成を最大85%削減し、作成した記録はカイポケへ自動転記。介護予防のケアプランやカイポケのA版・B版にも対応します。利用者さま3名まで・期限なく無料でお試しいただけます。
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この記事の執筆・編集
介護のマナ編集部(株式会社ライフシフト)
介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」を開発・提供する株式会社ライフシフトの編集部。訪問看護ステーションを運営する看護師(CSO)をはじめ、介護・看護の現場とともに、記録・書類・制度の実務情報を発信しています。
