サービス担当者会議の記録(第4表)は、多職種で話し合った内容を残す大切な書類です。「何を、どこまで書くか」が分かりにくい欄でもあります。書き方を要点・文例つきで整理します。
サービス担当者会議の記録とは
第4表は、サービス担当者会議で検討した項目、出席者の意見、結論などを記録するものです。ケアプランの根拠を示し、多職種の合意を残す役割があります。
記載項目
- 開催日時・場所・出席者
- 検討した項目(課題・目標・サービス内容など)
- 出席者からの意見・助言
- 結論(決まったこと・今後の方針)
書き方のポイント
- 誰が、どんな意見を述べたかを具体的に残す
- 決まったこと(結論)を明確にする
- 欠席者がいる場合は照会した内容も記す
文例
検討項目:歩行の安定と転倒予防について。
意見:訪問看護師より「下肢筋力の低下がみられ、リハビリ継続が望ましい」。福祉用具より「歩行器の導入を提案」。
結論:機能訓練を継続し、歩行器を試験的に導入。1か月後に再評価する。
第4表に書く項目と、書き方
| 項目 | 書くこと | よくある不足 |
|---|---|---|
| 開催日時・場所 | 実際の日時と場所 | 所要時間が書かれていない |
| 出席者 | 氏名、所属、職種 | 職種が書かれておらず、誰の立場の発言か追えない |
| 検討した項目 | 会議で扱ったテーマ | 「今後について」など漠然としている |
| 検討内容 | 誰が何を述べたか | 議事録ではなく結論だけになっている |
| 結論 | 決まったこと、誰がいつまでに何をするか | 「継続」だけで役割分担がない |
| 残された課題 | 次回に持ち越すこと、次回の開催予定 | 空欄 |
開催が必要になるタイミング
- ケアプランの新規作成時
- 要介護認定の更新時
- 区分変更認定を受けたとき
- ケアプランを変更するとき(軽微な変更を除く)
- 利用者の状態が大きく変わり、サービスの見直しが要るとき
「軽微な変更」に当たるかどうかは判断が分かれるところです。迷ったら開催するほうが、あとから指摘を受けるリスクは小さくなります。
欠席者がいた場合——照会の記録を残す
やむを得ない理由で出席できない担当者がいる場合、照会(意見を求めること)によって意見を得る方法があります。このとき、照会したこと自体を記録に残す必要があります。
- 誰に、いつ、どの方法(電話・書面・メール)で照会したか
- 欠席の理由(「やむを得ない理由」に当たることが分かるように)
- 得られた意見の内容
- その意見を会議でどう扱ったか
照会の記録がないまま「照会済み」とだけ書かれているケースが、指摘の典型です。
運営指導で見られやすいところ
- 開催の記録があるか(回数だけでなく、必要なタイミングで開かれているか)
- 出席者に、実際にサービスを提供する事業所の担当者が含まれているか
- 検討内容が、ケアプランの中身と対応しているか
- 欠席者への照会の記録があるか
- 本人・家族の意向が記録に残っているか
記入例(結論と役割分担まで書く)
| 項目 | 記入例 |
|---|---|
| 検討した項目 | 入浴の回数を週2回から週3回へ増やすことについて |
| 検討内容 | 本人「汗をかくので毎日入りたい」。長女「送迎の負担がある」。通所介護管理者「木曜であれば受け入れ可能」。訪問看護師「皮膚の状態から入浴回数を増やすことは望ましい」 |
| 結論 | 木曜を追加し週3回とする。通所介護事業所が9月1日から受け入れ。担当ケアマネジャーが9月中に居宅サービス計画を変更 |
| 残された課題 | 送迎時間が本人の希望と合わない場合の調整。次回は10月のモニタリング時に確認 |
※本記事は制度の一般的な考え方を整理したものです。給付や算定の可否は保険者(市区町村)の判断によります。最新の告示・通知と保険者の運用をご確認ください。
第4表の記入例(新規作成時)
| 項目 | 記入例 |
|---|---|
| 開催日時 | 令和8年7月20日(月)14:00〜14:50 |
| 開催場所 | ○○様ご自宅(居間) |
| 開催回数 | 1回目(新規作成) |
| 会議出席者 | ○○様(本人)/○○様(長女・同居)/○○(介護支援専門員・○○居宅介護支援事業所)/○○(サービス提供責任者・○○訪問介護)/○○(看護師・○○訪問看護ステーション)/○○(生活相談員・○○デイサービス) |
| 検討した項目 | ①退院後の生活の組み立て ②入浴の方法 ③夜間の見守り体制 |
| 検討内容 | 本人「風呂は自分で入りたい」。長女「日中は仕事で不在。夜のトイレが心配」。訪問看護師「左片麻痺があり、浴槽のまたぎは単独では危険。手すりとシャワーチェアの導入を提案」。福祉用具の担当が翌週に自宅を訪問し適合を確認することとした |
| 結論 | ①訪問介護を週3回(月・水・金 9:00〜10:00)②入浴は通所介護(火・木)で実施 ③夜間はセンサーマットの導入を検討、7月末までに福祉用具事業所が提案 |
| 残された課題 | センサーマットの費用負担について長女と再度相談。次回開催は令和8年10月(モニタリング時)を予定 |
担当者会議について現場から多い質問
| よくある疑問 | 考え方 |
|---|---|
| 全員そろわないと開けないか | やむを得ない理由がある場合は照会で意見を得る方法があります。照会の記録を残します |
| オンラインで開催してよいか | 開催方法についての取り扱いを保険者にご確認ください。実施した記録は同様に必要です |
| 本人が出席できない | 本人・家族の意向をどのように確認したかを記録に残します |
| 何分やればよいか | 時間の定めはありませんが、検討内容が記録として残る程度の実質が要ります |
| 同じ日に複数人まとめて開いた | 利用者ごとに記録を作成します。内容が使い回しになっていないか確認してください |
| 軽微な変更の判断に迷う | 迷ったら開催するほうが、あとから指摘を受けるリスクは小さくなります |
記録の負担を軽くする
介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」は、会議の音声から記録の下書きを自動で作成します。話し合った内容がそのまま記録の原案になり、書く時間を大きく減らせます。利用者さま3名まで、期限なく無料でお試しいただけます。
サービス担当者会議の記録(第4表)の記入例
サービス担当者会議の記録(第4表)は、検討した項目ごとに検討内容・結論・残された課題を整理します。記入例をまとめました。
| 検討した項目 | 検討内容 | 結論 | 残された課題 |
|---|---|---|---|
| 入浴・清潔 | 自宅入浴が難しい状況を共有 | 通所での入浴に切り替え | 本人の希望は今後再検討 |
| 転倒予防 | 夜間のふらつきを共有 | 手すり設置と見守りを強化 | 夜間の見守り体制を継続検討 |
よくある質問(FAQ)
第4表には何を書きますか?
担当者会議録の書き方のコツは?
欠席者の扱いは?
カイポケを使っていないのですが、どうすればよいですか?
無料ではじめる
次の一歩を、どうぞ
介護のDXは、ゆっくりでいい。
まずは無料で、現場で試すところから。
アプリケーションを無料で使ってみる(iPhone / Android)
利用者さま3名まで・期限なく無料/クレジットカード登録不要
記録に残す項目と、書き方
参加できない事業者への照会は、記録として残します。公表資料で繰り返し指摘されている点です。
| 項目 | 書くこと | 抜けると |
|---|---|---|
| 開催日時 | 年月日と時刻 | いつの会議か分からない |
| 開催場所 | 事業所名、または利用者宅 | — |
| 会議出席者 | 氏名・所属(事業所名)・職種 | 誰が検討したか示せない |
| 利用者・家族の出席 | 出席の有無 | 本人不在の理由が要る |
| 検討した項目 | 課題ごとに | 何を検討したか分からない |
| 検討内容 | 各出席者の意見 | 議論の経過が残らない |
| 結論 | 決まったこと | 計画への反映が示せない |
| 残された課題 | 次回までに検討すること | 引き継げない |
| 照会(欠席者) | 照会した相手、日付、回答 | やむを得ない理由での欠席は照会が必要 |
| 開催の理由 | 新規・更新・区分変更・状態の変化 | 開催義務との対応が示せない |
| 次回の予定 | おおむねの時期 | — |
| 作成者 | 記録した人 | — |
開催が必要になる場面
| 場面 | 開催の要否 | 備考 |
|---|---|---|
| 新規に居宅サービス計画を作るとき | 必要 | — |
| 要介護認定の更新のとき | 必要 | — |
| 要介護状態区分の変更のとき | 必要 | — |
| サービスの内容を変更するとき | 必要 | 軽微な変更を除く |
| 利用者の状態が大きく変わったとき | 必要 | — |
| やむを得ない理由で開催できないとき | 照会で可 | 照会の記録が要る |
| 軽微な変更(サービス提供の曜日の変更等) | 不要とされる場合がある | 保険者の取り扱いを確認 |
| 計画の期間の延長のみ | 保険者により異なる | 事前に確認する |
多職種への連絡の文例は地域包括ケアシステムにまとめています。
この記事の執筆・編集
介護のマナ編集部(株式会社ライフシフト)
介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」を開発・提供する株式会社ライフシフトの編集部。訪問看護ステーションを運営する看護師(CSO)をはじめ、介護・看護の現場とともに、記録・書類・制度の実務情報を発信しています。
