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パーキンソン病の方のケアプラン文例|転倒予防と生活支援

パーキンソン病の方のケアプランは、転倒予防と、薬の効果に合わせた生活支援が大切です。薬が効いている時間帯(オン)を活かし、動きにくい時間帯(オフ)に無理をさせない――この「時間の設計」が、他疾患のケアプランとは異なるパーキンソン病ならではの視点です。文例と、薬効に合わせた生活支援・服薬管理の書き方を整理します。

パーキンソン病の方のケアプラン第2表を組み立てるための対照表。冒頭に、パーキンソン病関連疾患(進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症及びパーキンソン病)が介護保険法施行令第2条第7号の特定疾病である旨を記載。表は3列で、生活場面の例(すくみ足・動作開始の遅れ/立ち上がり・方向転換でのふらつき/服薬による動きやすさの変動/食事・排便・生活リズムの乱れ)ごとに、ケアプランで着目する視点と、転倒予防・生活支援のサービス内容の文例(環境整備・手すり・歩行見守り/リハビリ・住宅改修・福祉用具/服薬確認・主治医薬剤師との連携/食事水分支援・口腔ケア・通所)を並べている。様式は老企第29号 別紙1標準様式に沿う旨と、記載は個別性に応じて検討すること、AIへの入力時は氏名を伏字にする注意書きを付す。
パーキンソン病の方のケアプラン第2表を、生活場面ごとに「着目する視点」と「サービス内容の文例」へ落とし込むための対照マップ(記載内容は利用者ごとの個別性に応じてご調整ください)。

ケアの視点

すくみ足や小刻み歩行、動作の遅さ(無動)を踏まえて転倒を防ぎながら、薬が効いている時間帯を活かして活動できるよう支えます。パーキンソン病では、症状が一日の中で大きく変動するのが特徴で、次のような点に配慮します。

  • 薬効の波(オン・オフ現象、ウェアリング・オフ):服薬から時間が経つと効果が切れて動きにくくなる。効いている時間に活動を配置する
  • すくみ足・突進歩行・方向転換時の転倒:狭い場所や戸口で足が止まりやすい。環境整備と声かけ・視覚的な手がかりで補う
  • 嚥下障害・誤嚥:食事形態や姿勢、食事の時間帯(オンの時間に食べる)への配慮
  • 自律神経症状(便秘・起立性低血圧):立ち上がり時のふらつき、排便コントロール
  • 構音障害・小声:会話・意思疎通のしづらさへの配慮
  • 進行性である点:症状は少しずつ進むため、定期的な見直し(モニタリング)を前提に書く

パーキンソン病と介護保険(特定疾病)

パーキンソン病は、40〜64歳の第2号被保険者が介護保険サービスを利用できる「特定疾病」の一つとして、告示(政令)に定められています。ケアプランの前提として押さえておきたい点なので、対照の形で示します。

告示(政令)の定め 確認のしかた
介護保険法施行令 第2条 第7号に「進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症及びパーキンソン病」が特定疾病として掲げられている 第2号被保険者の受給資格や要介護度は個別の要介護認定で決まります。実際の該当可否は、認定結果・主治医意見書でご確認ください

※特定疾病に該当するかどうか、介護保険の対象となるかどうかは、市区町村の要介護認定で判断されます。本ページは制度の定めを整理したもので、個別の判定を示すものではありません。原典をご確認ください。

ケアプランの文例

ニーズ:転倒の不安なく、できることを続けて暮らしたい。
長期目標:転倒なく、見守りのもとで身の回りのことを続けられる。
短期目標:手すりや見守りを使い、安全に屋内を移動できる。
サービス内容:理学療法士によるリハビリ、福祉用具・住宅改修、服薬時間に合わせた支援、嚥下への配慮。

薬効に合わせた生活支援の書き方

パーキンソン病のケアプランで差がつくのは、「薬が効いている時間帯(オン)」を軸に生活を組み立てる視点です。同じ入浴・リハビリ・外出でも、いつ行うかで安全性と自立度が変わります。

  • オンの時間に活動を寄せる:リハビリ・入浴・通所・外出は、薬が効いて動きやすい時間帯に配置する
  • オフ/ウェアリング・オフの時間は無理をさせない:動きにくい時間帯の転倒リスクを見込み、見守り・介助を厚くする
  • ジスキネジア(不随意運動):薬が効きすぎる時間帯の症状にも触れ、主治医への相談を留意点に書く
  • 「時間帯」を記録に残す:いつ動きやすく、いつ動きにくいかを訪問時に記録し、モニタリングで支援時間を調整する

※服薬内容・タイミングの調整は医師・薬剤師の領域です。ケアプランには「主治医・薬剤師と連携して服薬時間に合わせて支援する」といった連携の形で記載し、薬の増減や中止をケアプランで指示しないようにします。

服薬管理の掘り下げ

パーキンソン病は服薬のタイミングで症状が大きく変わるため、服薬管理を明確にケアプランへ位置づけます。書き方の例を挙げます。

  • 服薬時間の厳守:レボドパ等は決められた時間の服薬が症状の安定につながる。時間どおりの服薬を支援目標に置く
  • 飲み忘れ・過量の防止:服薬カレンダー・一包化・お薬ボックスの活用、訪問時の残薬確認
  • 訪問看護・訪問介護での服薬確認:誰が・いつ・どう確認するかを役割分担で明記
  • 主治医・薬剤師との連携:症状の変動や副作用を情報共有し、処方調整につなげる導線を書く

書き方のポイント

  • 薬の効果の波(オン・オフ、ウェアリング・オフ)を踏まえて書く
  • 転倒予防の環境整備を具体的に(戸口・段差・動線・手すり・照明)
  • 嚥下・便秘・起立性低血圧など合併しやすい課題に留意する
  • 進行性であることを前提に、見直しの時期を意識して書く
  • 本人の「したい活動」を、動きやすい時間帯にどう実現するかで書く

文例を土台に、作成はAIで

文例はあくまで土台です。介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」の居宅向け機能(居宅マナ)は、アセスメントからケアプランの原案を自動で作成します。確認・修正して仕上げます。ケアプラン(居宅サービス計画書 第1・2・3・6表)の原案作成では、実証で平均125.5分が37.6分になりました(2024年2月、ケアマネジャー10名・10件の計測。業務内容・運用により異なり、効果を保証するものではありません。詳しくは効果に関する実測データ)。利用者さま3名まで、期限なく無料でお試しいただけます。

※記録やアセスメントの内容をAIに入力する際は、利用者さまの氏名や被保険者番号などの個人情報は伏字(例:A様)にする、事業所・法人内のルールを確認するなど、個人情報の取り扱いにご配慮ください。

ケアプラン文例(記入例・コピペ可)

パーキンソン病の方のケアプランでは、服薬時間の管理、転倒予防、動きやすい時間の活用、嚥下・自律神経症状への配慮、進行に応じた支援が柱です。生活場面ごとに、ニーズ・目標・サービス内容を対照の形で並べました。実在の方の情報は入れず、記入例は「(例)」で示し、氏名は伏字(A様)にしています。

生活課題(ニーズ) 長期・短期目標 サービス内容・留意点
(例)転ばず自分のペースで動きたい (長期)転倒なく屋内の移動を続けられる/(短期)動きやすい時間帯に手すりを使って安全に移動できる 訪問リハビリ、福祉用具(手すり・歩行器)、住宅改修、戸口・段差の環境整備、歩行の見守り
(例)薬を効かせて生活のリズムを保ちたい (長期)服薬が管理され症状が安定する/(短期)決まった時間に服薬できる 訪問看護・訪問介護での服薬確認、服薬カレンダー・一包化、残薬確認、主治医・薬剤師と連携
(例)動きやすい時間に好きな活動を続けたい (長期)生活動作と楽しみを保てる/(短期)オンの時間に週2回の機能訓練へ参加できる 通所リハビリ(オンの時間に設定)、機能訓練、外出・活動の時間帯調整
(例)むせずに安全に食事をとりたい (長期)誤嚥なく食事を続けられる/(短期)姿勢と食事形態を整えて安全に食べられる 嚥下への配慮(食事形態・姿勢・オンの時間に食事)、言語聴覚士・歯科・主治医と連携
(例)便秘やふらつきの不安なく過ごしたい (長期)排便が整い体調が安定する/(短期)水分・運動・排便リズムを保てる 水分・食事・排便の支援、立ち上がり時のふらつき(起立性低血圧)への見守り、主治医と連携
(例)家族の介護の負担を和らげたい (長期)家族が無理なく在宅生活を支えられる/(短期)介護方法を共有し休息の時間を確保できる 通所・短期入所(レスパイト)、家族への介助方法の助言、症状変動の情報共有

※上記は書き方の一例です。実際のケアプランは、アセスメント(課題分析標準項目)と本人・家族の意向にもとづき、担当者会議を経て個別に作成します。

パーキンソン病|第2表の通し文例

以下はすべて記載のイメージを示すための(例)であり、実在の利用者ではありません。アセスメント結果とご本人の意向に合わせて必ず書き換えてください。岡山市の資料では「複数の利用者の居宅サービス計画の内容が一律である」ことが不適切事例として挙げられています。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ) 長期目標 短期目標 サービス内容
すくみ足で転びそうになるが、自分の足で歩き続けたい 転倒せずに、屋内での生活動作を続けられる(1年) 方向転換のときに手すりを使い、ふらつかずに向きを変えられる(3か月) 訪問リハビリテーション:方向転換の練習/福祉用具:手すり
薬の効き目に波があり、動ける時間が限られる 動ける時間を活かして、生活を組み立てられる(1年) 薬の効いている時間帯に入浴と外出ができる(3か月) 訪問看護:症状の日内変動の記録/訪問介護:時間帯を合わせた支援
服薬の時間を守るのが難しい 服薬時間が守られ、症状が安定する(1年) 決まった時刻に服薬できる日が週6日以上になる(2か月) 訪問看護:服薬の確認/福祉用具:服薬時計・アラーム
声が小さくなり、話が伝わりにくい 意思疎通が保たれ、人との関わりを続けられる(1年) 短い文で、家族に用件を伝えられる(3か月) 言語聴覚療法:発声の訓練/家族:静かな環境で正面から聞く
食事中にむせることが増えた 誤嚥性肺炎を起こさず、食事を続けられる(1年) とろみと姿勢の調整で、むせが週1回以下になる(3か月) 言語聴覚療法:嚥下の評価/訪問介護:食事の姿勢の調整
便秘がつらい 腹部の不快感なく、規則的な排便がある(6か月) 2〜3日に1回、自然な排便がある(3か月) 訪問看護:腹部の観察/訪問介護:水分と食物繊維の援助
着替えに時間がかかる 身支度を自分のペースで続けられる(1年) 前開きの衣類で、上着の着脱を自分で行える(3か月) 作業療法:動作の工夫/福祉用具:着脱しやすい衣類の相談
立ちくらみがして、朝がつらい 転倒せずに起床の動作ができる(6か月) 段階的な起き上がりが習慣になる(2か月) 訪問看護:起立時の血圧の確認/訪問リハビリテーション:起き上がりの指導
動きが遅くなり、家族に急かされる 自分のペースで生活でき、家族も理解して待てる(1年) 家族が動作にかかる時間を理解し、待つ関わりができる(2か月) 訪問看護:家族への説明/介護支援専門員:家族との調整
外出の機会が減って、気持ちが沈む 人との関わりを保ち、生活に張りが出る(1年) 週1回、通所の場に参加できる(3か月) 通所リハビリテーション(週1)/家族:付き添い外出
夜間にトイレへ行くのが不安だ 夜間も転倒せずにトイレへ行ける(1年) ポータブルトイレを安全に使用できる(2か月) 福祉用具貸与:ポータブルトイレ・手すり/住宅改修:足元灯
この先どうなるのか不安だ 先の見通しを持ちながら、いまの生活を続けられる(1年) 不安を相談できる相手が決まっている(1か月) 訪問看護:傾聴/介護支援専門員:定期的な面談/患者会の情報提供

パーキンソン病|観察項目とモニタリングの視点

短期目標の期間が終わる前に、次の項目を確認して評価します。公表資料では、実施状況の把握を行わずに一律に短期目標の期間を延長していた事例が指摘されています。

観察する項目 変化のサイン 計画への反映
日内変動 薬が効いている時間・効きにくい時間の記録 支援の時間帯を効いている時間に合わせる
すくみ足 出やすい場所と場面(方向転換・狭い場所・戸口) 環境調整と声かけの方法を計画に書く
姿勢・バランス 前傾姿勢の進行、突進現象、後方への不安定さ 訓練内容と福祉用具を見直す
服薬 服用時刻のずれ、飲み忘れ 時刻管理の支援方法を変更する
嚥下 むせの頻度、食事にかかる時間 食形態と姿勢の再評価を行う
排便 回数、便の性状、腹部の張り 水分・食事・運動の支援を加える
起立性の症状 起床時・食後のふらつき、血圧の変動 起き上がりの手順を具体的に書く
発声・表情 声量の低下、表情の乏しさ 意思疎通の工夫を留意事項に書く

パーキンソン病|避けたい書き方と言い換え

姫路市の資料では、第2表の目標欄に「利用者の目標ではなく、介護者が提供すべきサービス内容が記載されていた」ことが指摘されています。目標は利用者を主語に、達成できたか判断できる形にします。

避けたい書き方 理由 言い換えの例
パーキンソン病を進行させない 疾患の経過そのものは目標にできない 転倒せずに、屋内での生活動作を続けられる
服薬管理を徹底する 支援者側の行為であり、目標ではない 決まった時刻に服薬できる日が週6日以上になる
すくみ足に注意する 誰が何をするか分からない 方向転換のときに手すりを使い、ふらつかずに向きを変えられる
リハビリを継続する 手段が目標になっている 薬の効いている時間帯に入浴と外出ができる
転倒しないようにする 評価の基準がない 夜間もポータブルトイレを安全に使用できる
家族が見守る 家族頼みの計画になっている 家族が動作にかかる時間を理解し、待つ関わりができる
嚥下機能を維持する 専門用語で、達成の確認ができない とろみと姿勢の調整で、むせが週1回以下になる

パーキンソン病|薬の効いている時間に合わせた1日の組み立て

時間帯 状態の目安 この時間に置きたいこと
起床直後 薬の効果が切れていることが多い 無理に動かず、段階的な起き上がり。介助を厚めにする
服薬後30分〜 動きやすくなってくる 更衣・整容など、自分で行いたい動作をここに置く
午前の効いている時間 もっとも動きやすい 入浴・外出・リハビリテーションを配置する
昼食前後 効果が切れ始めることがある 食事の姿勢を整え、むせに注意する
午後 日により変動が大きい 休息をはさみ、無理な予定を入れない
夕方以降 疲労で動きにくくなりやすい 転倒しやすい時間帯として、移動の見守りを厚くする
就寝前 服薬と排泄の確認 夜間の動線を整え、足元灯とポータブルトイレを配置する
夜間 起き上がり時のふらつきに注意 転倒予防の環境を計画に明記する

第2表そのものの書き方はケアプラン第2表の書き方・文例、他の疾患は疾患別ケアプランの文例をご覧ください。

主治医意見書の記載別|第2表を通しで書き切った完成文(4つの段階・32組)

病期や重症度の判定は医師が行うものです。介護支援専門員がケアプランの上で重症度を判定することはありません。ここでは「主治医意見書や認定調査票にどのような記載があるか」を出発点にして、第2表の4つの欄(生活全般の解決すべき課題/長期目標/短期目標/サービス内容)を通しで書き切った例を並べます。段階の呼び名ではなく、意見書に書かれている状態像を手がかりにすることで、書き手による判定を避けられます。

いずれも記載のイメージを示すための例であり、実在の利用者ではありません。氏名・数値・期間は、ご本人の意向とアセスメントの結果に合わせて必ず書き換えてください。なお岡山市の集団指導資料では、複数の利用者の居宅サービス計画の内容が一律であること、長期目標と短期目標が同一の表現であることが不適切な事例として挙げられています。以下の例をそのまま複数の方に流用しないでください。

意見書に「日常生活はおおむね自立」「歩行は自立」の記載がある段階(8組)

この段階で書きたいのは「まだできていること」を保つ計画です。困りごとが表に出ていないため、ニーズが「特になし」になりやすい段階でもあります。本人が続けたい活動を主語にして書くと、目標が空白になりません。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ) 長期目標 短期目標 サービス内容・留意点
動きにくさが出てきたが、これまでどおり自分で買い物に行きたい 1年後も、週2回の買い物を自分の足で続けられる 3か月後、片道10分の道のりを、休憩を1回はさんで往復できる 訪問リハビリテーション(週1回):屋外の歩行と、横断歩道での方向転換の練習/本人:出かける時刻を、動きやすい時間帯に合わせて決める/家族:荷物を二つに分けて持つ
文字が小さくなり書類を書くのに時間がかかるが、地域の会計の役目を続けたい 1年後も、地域での役目を続けられる 2か月後、太い軸のペンと罫線の広い用紙を使い、他の人が読める大きさで名前と金額を書ける 作業療法(月2回):書字の練習と筆記用具の選定/本人:書く作業を、動きやすい時間帯にまとめて行う/家族:金額の読み合わせを分担する
体が固まる感じがあり、いまの動ける体を保ちたい 1年後も、自分で起き上がり、身支度を続けられる 3か月後、手足を大きく伸ばす体操を1日1回、週5日行える 通所リハビリテーション(週2回・午前):大きな動きを取り入れた運動/本人:実施した日にカレンダーへ印をつける/家族:印のついた日を一緒に確認する
声が小さくなり、集まりで聞き返されるのがつらい 1年後も、月1回の地域の集まりへの参加を続けられる 3か月後、離れた相手に届く声で、短い挨拶ができる 言語聴覚療法(月2回):発声の練習/本人:1日1回、声を出す時間をつくる/留意点:医療サービスは、主治の医師等の意見を確認したうえで位置づけ、作成した計画を主治の医師等に交付する
お腹が張って食欲が落ちる日があり、体調のむらをなくしたい 6か月後も、食事と外出の生活のリズムを保てる 3か月後、起床後の水分と、決まった時刻にトイレに座る習慣が週5日続く 訪問看護(月2回):腹部の状態と排便の記録の確認/本人:起床後にコップ1杯の水を飲む/家族:食物繊維の多い献立を週3回取り入れる
まだ転んだことはないが、つまずくことが増えて不安だ 1年後も、転倒なくいまの生活を続けられる 3か月後、玄関と廊下の段差でつまずくことがなくなる 福祉用具貸与:手すり(玄関の上がり框と廊下の曲がり角で、体を支える箇所がないため)/住宅改修:敷居の段差の解消/訪問リハビリテーション:またぎ動作の練習
通院の付き添いを家族に頼りきりで、申し訳ないと感じている 1年後も、必要な受診を続けられる 2か月後、受診日の移動の手段が決まり、家族の休みの日に左右されなくなる 訪問介護(通院等乗降介助):受診日の移動の支援/介護支援専門員:受診の結果を、本人の同意を得たうえで各担当者へ共有する
これから何ができなくなるのか不安で、人に会うのが億劫になっている 1年後も、相談できる相手を持ちながら、いまの暮らしを続けられる 1か月後、困ったときに連絡する先が、本人と家族の間で決まっている 介護支援専門員:月1回の居宅への訪問と面接/訪問看護:不安の聞き取り/本人・家族の会などの情報の提供

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

意見書に「転倒の危険がある」「歩行が不安定」の記載がある段階(8組)

この段階では、転倒が「起きたかどうか」ではなく「どの場所で、どの動作のときに起きやすいか」を書き分けると、サービス内容が具体的になります。場所と動作が書かれていない計画は、誰が読んでも同じ支援になりません。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ) 長期目標 短期目標 サービス内容・留意点
戸口で足が止まり、体だけ前に出て怖い思いをした。それでも自分で家の中を歩きたい 1年後も、屋内の移動を自分の足で続けられる 3か月後、戸口の手前でいったん止まり、その場で足踏みをしてから通る動作が習慣になる 訪問リハビリテーション(週1回):戸口での足踏みと一歩目の練習/住宅改修:敷居の段差の解消/訪問介護:床に貼った目印をまたぐ声かけ
振り向くときにふらつき、台所で体勢を崩したことがある 1年後も、台所での家事を続けられる 3か月後、台所と食卓の間で向きを変える動作を、手すりにつかまって行える 福祉用具貸与:据置型の手すり(向きを変える位置に支えがなく、体勢を崩しているため)/訪問リハビリテーション:円を描くように向きを変える練習
夜中にトイレへ行くとき、暗くて足が出ない 1年後も、夜間のトイレへの移動を転倒なく行える 2か月後、足元の明かりと手すりを使い、夜間の移動を自分で行える 福祉用具貸与:ポータブルトイレと立ち上がりの手すり(夜間の移動の距離を短くするため)/家族:寝室から出入口までの足元灯の設置/訪問看護:夜間の排泄の状況の把握
浴室の出入りで滑りそうになり、入浴を一人で行うのが不安だ 1年後も、週2回の入浴を続けられる 3か月後、動きやすい時間帯に、見守りのもとで浴槽の出入りができる 通所介護(週2回・午前):入浴の見守りと一部介助/特定福祉用具販売:入浴補助用具(浴槽の出入りの動作を支える箇所がないため)/訪問介護:脱衣所での見守り
朝、立ち上がるとくらっとして、その場に座り込むことがある 6か月後も、起床の一連の動作を転倒なく行える 2か月後、ベッドの端に腰かけて数を数えてから立つ手順が、毎朝の習慣になる 訪問看護(週1回):起き上がりの前後の状態の確認/訪問介護(朝の時間帯):起床の介助と見守り/家族:段階的に起きる手順の声かけ
外の段差や人混みで前のめりになり、外出をためらうようになった 1年後も、月2回の外出を続けられる 3か月後、歩行器を使い、自宅から集会所までを往復できる 福祉用具貸与:歩行器(前のめりになる姿勢を支え、歩幅を保つため)/訪問リハビリテーション:屋外での歩行の練習/家族:人の少ない時間帯を選んで同行する
一度尻もちをついてから動くのが怖くなり、日中も座っていることが増えた 1年後、転倒への不安が減り、日中の活動が戻る 3か月後、居間から玄関までの移動を1日3回行える 訪問リハビリテーション:起き上がりと立ち上がりの練習/訪問看護:打った部位の痛みと皮下出血の観察/介護支援専門員:転倒した日時・場所・動作を記録し、担当者間で共有する
家族が支えようとして、かえって二人とも転びそうになる 1年後も、家族が安全な支え方で介助を続けられる 2か月後、家族が横に立って歩調を合わせる支え方を身につける 訪問リハビリテーション:家族が同席する日を月1回設け、介助の方法を助言/訪問看護:介助のときの家族の姿勢と腰への負担の確認

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

意見書に「日常生活に介助を要する」の記載がある段階(8組)

介助が入る段階になると、サービス内容の欄が「訪問介護:身体介護」のように種類だけの記載になりがちです。どの動作の、どこからどこまでを支えるのかを書くと、個別サービス計画との整合も取りやすくなります。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ) 長期目標 短期目標 サービス内容・留意点
着替えに時間がかかり、途中で腕が止まってしまう。自分で着たい気持ちはある 1年後も、上着の袖に自分で腕を通せる 3か月後、前開きの上着を、袖を通すところまで自分で行い、ボタンのみ介助で着られる 訪問介護(朝・夕):更衣のうちボタンとズボンの引き上げの介助/作業療法:着脱の手順と姿勢の工夫/家族:前開きで伸びる素材の衣類を用意する
箸が持ちにくく、食事に時間がかかって料理が冷めてしまう 1年後も、口から食事をとり続けられる 3か月後、握りの太いスプーンを使い、主食を30分以内に食べられる 作業療法:自助具の選定と試用/訪問介護(昼):食事の配膳と見守り、皿の位置の調整/家族:温め直しができる盛り付けにする
食事の後半でむせることが増え、家族が食事の時間を怖がっている 1年後も、誤嚥を起こさずに食事を続けられる 3か月後、姿勢とひと口の量の調整により、むせが週1回以下になる 言語聴覚療法:飲み込みの評価と練習/訪問介護:椅子と机の高さの調整、ひと口の量とペースの声かけ/留意点:医療サービスは、主治の医師等の意見を確認したうえで位置づけ、作成した計画を主治の医師等に交付する
トイレまで間に合わないことがあり、外出をためらうようになった 1年後も、日中はトイレでの排泄を続けられる 2か月後、決まった時刻の誘導により、日中の失敗が週1回以下になる 訪問介護:起床後・昼食後・夕方の時刻を決めた排泄の誘導/福祉用具貸与:手すり(便座からの立ち座りを支える箇所がないため)/訪問看護:排便の間隔と便の性状の確認
浴槽をまたげなくなり、入浴をあきらめかけている 1年後も、週2回の入浴を続けられる 3か月後、動きやすい時間帯に、通所での入浴を利用できる 通所介護(週2回・午前):入浴の介助/特定福祉用具販売:入浴補助用具(自宅の浴槽の出入りを支えるため)/訪問介護:通所のない日の清拭
ベッドから車いすへ移るとき、途中で動きが止まってしまう 1年後も、日中は居間で家族と過ごせる 3か月後、介助バーを使い、部分的な介助で移乗できる 福祉用具貸与:特殊寝台と特殊寝台付属品(起き上がりと移乗の際につかまる箇所がないため)/訪問リハビリテーション:移乗の動作の練習/訪問介護:移乗の一部介助
言いたいことがすぐに言葉にならず、途中で相手が話し出してしまう 1年後も、自分の希望を自分の言葉で伝えられる 3か月後、短い問いかけと五十音表を使い、その日の過ごし方の希望を伝えられる 言語聴覚療法:発話の練習/訪問介護:一つ問いかけたあと、ゆっくり10数える間は言葉をはさまずに待つ/家族:先回りして代わりに答えない
介護している家族が夜に眠れず、疲れが取れない 1年後も、家族が体調を保ちながら在宅での生活を支えられる 2か月後、家族がまとまった休息の時間を月1回とれる 短期入所生活介護(月1回・2泊3日):家族の休息のため/訪問介護(夜間帯):就寝前の排泄と体位の調整/介護支援専門員:家族の睡眠と体調の聞き取りを毎月行う

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

意見書に「臥床している時間が長い」の記載がある段階(8組)

横になっている時間が長くなると、目標が「現状の維持」の一語で済まされがちです。維持したいものが何かを、皮膚・座る時間・食べる量・意思の伝え方といった形で書き分けると、モニタリングの評価ができるようになります。

生活全般の解決すべき課題(ニーズ) 長期目標 短期目標 サービス内容・留意点
同じ姿勢が続き、背中が痛いと訴えることがある 1年後も、皮膚のトラブルを起こさずに過ごせる 3か月後、日中も夜間も、2時間ごとの姿勢の変更が行われている 福祉用具貸与:床ずれ防止用具と特殊寝台(自力で寝返りを打つことが難しく、体位の変更と背上げが要るため)/訪問看護(週2回):仙骨部と踵の皮膚の観察/訪問介護:体位の変更
一日中ベッドの上で過ごし、昼と夜の区別がつきにくくなっている 1年後も、昼に起きて過ごす時間を保てる 3か月後、車いすに座って食卓で昼食をとる日が、週4日になる 福祉用具貸与:車いすと車いす付属品(座って過ごす時間を保つため)/訪問リハビリテーション:座っていられる時間を延ばす練習/訪問介護(昼):移乗と食事の介助
腕や足が伸びにくくなり、着替えのときに痛がる 1年後も、着替えとおむつの交換を痛みなく行える 3か月後、朝の関節を動かす運動が毎日行われている 訪問リハビリテーション(週1回):関節を動かす運動と、家族への手順の指導/訪問介護:更衣のときに関節をゆっくり動かす/家族:入浴後に手順どおり行う
食事の量が減り、体重が落ちてきた 1年後も、体重を保ちながら口から食べ続けられる 3か月後、1食あたりの摂取量が半分以上の日が、週5日になる 訪問看護:体重と1食ごとの摂取量の把握/言語聴覚療法:飲み込みの評価/管理栄養士との連携:食事の形態と回数の相談(主治の医師等の意見を確認したうえで位置づける)
口の中が乾き、痰がからんで苦しそうにしている 1年後も、口の中を清潔に保てる 2か月後、毎食後の口腔ケアが習慣になっている 訪問介護:毎食後の口腔ケアとうがいの介助/訪問看護:口腔内の乾燥と痰の状態の観察/歯科との連携:口腔の状態の確認(主治の医師等の意見を確認したうえで位置づける)
返事に時間がかかり、何を望んでいるのか読み取りにくい 1年後も、本人の意思を家族と支援者が共有できる 3か月後、うなずきとまばたきの合図で、痛みの有無と寒暖の希望が伝わる 訪問看護:合図の取り決めと、伝わった内容の記録/訪問介護:問いかけのあとに待つ時間を確保する/家族:合図の一覧を居室に掲示し、来訪者にも共有する
夜間の介護で家族が起きる回数が多く、日中に横になっている 1年後も、家族が在宅での介護を続けられる 2か月後、夜間に家族が起きる回数が、1晩あたり2回以下になる 訪問介護(夜間帯):体位の変更とおむつの交換/短期入所生活介護:月1回の家族の休息のため/介護支援専門員:家族の睡眠時間の聞き取りを毎月行う
これからの過ごし方について、家族と話せないまま時間が過ぎている 1年後も、本人と家族の希望に沿った生活が続けられる 2か月後、今後の療養について話し合う場が持たれている 介護支援専門員:本人・家族・主治の医師等が同席する話し合いの場の調整/訪問看護:本人の意向の聞き取りと記録/家族:聞き取った内容を第5表に残す

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

一日の中で動きが変わることを、計画の言葉にする|時間帯別の完成文(30例)

この疾患の計画で最も差が出るのが、ここです。同じ入浴でも、どの時間帯に置くかで、介助の量も安全性も変わります。ところが第2表のサービス内容は「訪問介護:入浴介助」とだけ書かれることが多く、時間帯の設計が計画のどこにも残りません。残っていなければ、担当者が替わったときに再現できません。

書くときの順序は、①その時間帯にできることを書く、②できにくいことを書く、③だからこの時間に何を置くかを書く——の三つです。「調子に波がある」という一語で終わらせず、時間帯ごとに書き分けます。

時間帯ごとに「できること」「できにくいこと」を書き分ける(10例)

時間帯 できることの書き方(完成文) できにくいことの書き方(完成文) サービス内容欄の完成文
起床前(目が覚めてから起き上がるまで) 声かけに応じて、ベッドの上で自分の力で寝返りを打つことができる 体が固く、自分で起き上がって端に座るまでの動作が難しい 訪問介護(起床の時間帯):起き上がりから端に座るまでの介助。本人が動き出すのを待ってから支える
起床直後 ベッドの端に座り、しばらく待ってから足を床につけることができる 立ち上がった直後にふらつき、その場に座り込むことがある 訪問介護:立ち上がる前に、端に座ったまま数を数える手順をとる。立ち上がりの直後は正面で見守る
身支度の時間帯 洗面と歯みがきを、座ったままであれば自分で行える 洗面所まで立って移動する間に、足が出にくくなることがある 訪問介護:洗面所までの移動に付き添い、洗面の動作は見守りにとどめる/福祉用具貸与:手すり(洗面台の前でつかまる箇所がないため)
午前のいちばん動きやすい時間帯 手すりを使わずに居間から玄関まで歩き、方向を変えることができる 長く続けると疲れが出て、後半に歩幅が狭くなる 通所リハビリテーション(週2回・午前):この時間帯に機能訓練と入浴をまとめて配置する。後半は休息をはさむ
昼食の前 食卓まで自分で移動し、椅子に座ることができる 動きが遅くなり始め、配膳を待つ間に姿勢が崩れやすい 訪問介護(昼):食事の準備の間、背もたれと足底の位置を整える。食事の開始時刻を一定にする
昼食の最中と直後 スプーンを使って、主食と副食を自分で口に運ぶことができる 食事の後半でむせることがあり、食べ終わるまでに時間がかかる 訪問介護:ひと口の量とペースの声かけ。食後30分は座位を保ち、すぐに横にならない
午後(日により差が大きい時間帯) 体調のよい日は、居間で新聞を読んで過ごすことができる 日によって動きの差が大きく、予定を入れると本人の負担になる 介護支援専門員:午後には固定の予定を置かず、面談や担当者会議は午前に設定する
夕方 声かけがあれば、食卓までの移動を自分で行える 疲れが出て、方向転換のときに足が止まりやすくなる 訪問介護(夕):夕食前後の移動に付き添う。廊下の照明を点けてから移動を促す
就寝前 洗面と着替えを、時間をかければ自分で行える 立ったまま行う動作が続くと、ふらつきが出る 訪問介護:着替えは座って行う手順に変える。就寝前の排泄をすませてから寝床に入る
夜間 ポータブルトイレであれば、手すりを使って自分で移ることができる 起き上がった直後は体が動きにくく、歩いてトイレまで行くのは難しい 福祉用具貸与:ポータブルトイレと立ち上がりの手すり(夜間に歩いて移動する距離をなくすため)/家族:足元の明かりを常時点灯する

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

服薬の時刻を基準に、支援の時刻を決める書き方(10例)

ここで書くのは「薬のこと」ではなく「支援の時刻の設計」です。服薬の内容・量・時刻そのものの調整は主治の医師と薬剤師の領域ですので、計画には薬の名称や作用を書かず、支援を何時に置くかと、誰がどう連携するかだけを書きます。

決めたい事柄 時刻の決め方 サービス内容欄の完成文 留意点欄の完成文
入浴の時刻 動きやすいという記録が集まっている時間帯に寄せ、曜日と時刻を固定する 通所介護(週2回):午前の入浴。動きやすい時間帯に合わせるため、送迎を9時台に固定する 服薬の時刻・内容の調整は主治の医師および薬剤師の領域です。計画には支援の時刻の設計と連携の方法のみを記載します
機能訓練の時刻 入浴と重ならないよう、同じ時間帯の中で前後に分ける 訪問リハビリテーション(週1回・午前):歩行と方向転換の練習。入浴のある日は訓練を先に行う 訓練の内容と負荷は理学療法士の判断によります。本人の疲れの訴えがあった日は、内容を短縮した旨を記録します
通所の送迎の時刻 迎えの時刻に身支度が間に合う時刻から逆算し、起床の支援の時刻を決める 訪問介護(送迎のある日の朝):起床から身支度までの介助。迎えの30分前までに身支度を終える 迎えの時刻に間に合わないことが続く場合は、通所事業所と時刻の変更を相談し、その経過を第5表に記録します
食事の時刻 飲み込みが安定している時間帯に、三食の時刻をそろえる 訪問介護:昼食の時刻を12時に固定し、姿勢を整えてから開始する 食事の形態の変更は、主治の医師等および言語聴覚士の評価を確認したうえで行います
外出・受診の時刻 移動と待ち時間の両方が動きやすい時間帯に収まるよう、午前の早い時間に予約する 訪問介護(通院等乗降介助):受診日の移動の支援。予約は午前の枠で調整する 受診の同行や医療機関での付き添いの範囲は、事前に本人・家族と取り決め、第5表に残します
排泄の誘導の時刻 起床後・食後・就寝前を基準に、失敗のあった時刻を足して決める 訪問介護:起床後・昼食後・夕方・就寝前の4回、トイレへの誘導を行う 誘導の時刻を変えたときは、変更した日と理由を記録し、次のモニタリングで結果を確認します
更衣の時刻 体が動きにくい時間帯を避け、動き出してから行う 訪問介護(朝):起床後30分以上たってから更衣を行う。着替えは座位で行う 時間がかかることを前提に訪問の時間配分を組み、本人を急かさないことを担当者間で共有します
家事の支援の時刻 本人が自分で行いたい家事を、動きやすい時間帯に残す 訪問介護(生活援助):本人が調理に参加できるよう、午前の時間帯に訪問する 本人ができる部分を取り上げないよう、担当者間で「見守る範囲」を具体的に取り決めます
面会・来客・担当者会議の時刻 話すことに負担が出にくい時間帯を本人に確認して決める 介護支援専門員:担当者会議は午前10時からとし、本人の発言の時間を確保する 会議の時間が長くなる場合は途中で休憩をとり、本人の疲れの様子を記録します
服薬の確認の役割分担 誰が・いつ・どこで確認するかを、サービスごとに割り振る 訪問看護:週1回、残っている薬の数を確認する/訪問介護:訪問時に、服薬済みかどうかを本人に確認する/家族:朝と就寝前の声かけ 飲み忘れや飲み方の乱れに気づいた場合は、主治の医師または薬剤師へ連絡する経路を計画に明記します

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

変動そのものを記録に残し、次の計画に反映させる(10例)

記録する場面 居宅介護支援経過(第5表)の完成文 計画への反映のしかた
初回の訪問 7月8日10時20分、居宅を訪問。居間まで手すりを使わずに歩かれる。同日16時に電話したところ「足が出にくい」とのこと。時間帯によって動きに差があることを確認した サービス内容欄に、入浴と機能訓練を午前に配置する旨を書き加える
時間帯の記録を依頼したとき 7月15日、本人と家族に対し、1週間、動きやすいと感じた時刻と動きにくいと感じた時刻を用紙に記入していただくよう依頼した 次回のモニタリングで用紙を回収し、支援の時刻の見直しの根拠として第5表に残す
用紙を回収したとき 7月22日、記入いただいた用紙を確認。動きやすい時間帯として午前9時から11時台の記入が7日中6日、動きにくい時間帯として16時以降の記入が7日中5日あった 午後に置いていた訪問介護の時間を午前へ移す変更を検討し、担当者会議の議題とする
通所の事業所から連絡があったとき 7月25日、通所介護の生活相談員より「到着直後は歩行が不安定だが、入浴後は自分で歩かれる」との連絡。到着時の見守りを厚くすることを確認した 個別サービス計画に到着時の見守りが反映されているかを確認し、整合を第5表に記録する
訪問看護からの情報 8月1日、訪問看護師より「起床後の立ち上がりでふらつきが強い日がある」との報告。本人・家族へ段階的に起きる手順を再度説明した 短期目標の「起床の動作」に関する評価の材料とし、必要に応じて手順をサービス内容欄へ明記する
転倒があったとき 8月5日18時ごろ、廊下の曲がり角で方向を変える際に転倒。外傷はなく受診はされていない。場所と動作を確認し、曲がり角への手すりの設置を検討することとした 福祉用具貸与を追加する場合は、必要な理由を第2表のサービス内容欄と担当者会議の記録に書く
予定を変更したとき 8月8日、本人より「午後は体が重く、通所の日は疲れが残る」との訴え。通所の曜日と時間帯の変更について、事業所へ照会した 変更が軽微な変更にあたるかどうかの判断と、その根拠を第5表に記録する
本人の希望が変わったとき 8月12日、本人より「動ける時間に孫と外出したい」との希望。外出の時間帯と付き添いの体制について家族と相談した ニーズの欄を書き換え、短期目標に外出の場面を加える
短期目標の期間が終わる前 8月20日、短期目標の評価のため居宅を訪問。手すりを使った方向転換は7日中5日実施できており、戸口での足踏みは習慣になっていた 実施の状況を確認したうえで、次の短期目標を設定する。期間だけを延ばす取り扱いにしない
季節や体調で変わったとき 8月26日、家族より「暑さのためか、日中に横になっている時間が増えた」との連絡。水分の摂取量と室温を確認し、訪問時間を朝に変更した 変更の理由と変更後の時刻をサービス内容欄に反映し、担当者へ共有する

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

症状ごとに「どの場面で困り、どう支援するか」を書く(16症状・32の完成文)

症状の名前を並べただけの計画は、読んでも支援の場面が浮かびません。ここでは症状ごとに、生活のどの場面で困りごとが現れるかを挙げ、そのままニーズ欄とサービス内容欄に貼れる形にしています。症状の有無や程度の判断は医師の領域ですので、書くのは「本人・家族から聞き取った困りごと」と「支援の方法」です。

動きに現れる症状(8症状)

現れ方 生活のどの場面で困るか ニーズ欄の完成文 サービス内容・留意点の完成文
動作が緩やかになる 着替え・食事・入浴のすべてに時間がかかり、家族に急かされて焦る 時間はかかっても、身の回りのことを自分の手で続けたい 訪問介護:更衣と整容にかかる時間を見込んで訪問の時間を配分し、途中で手を出さずに見守る/家族:待つ時間の目安を共有する
体の動かしにくさ(固さ)がある 寝返りと起き上がりに時間がかかり、朝の支度が遅れる 朝の起き上がりを、痛みなく行えるようにしたい 福祉用具貸与:特殊寝台(背上げにより起き上がりの負担を減らすため)/訪問リハビリテーション:関節を動かす運動と、家族への手順の指導
安静にしているときに手が震える コップの水がこぼれ、人前での食事を避けるようになった 人と一緒の食事を、こぼす心配なく続けたい 作業療法:自助具(取っ手つきのコップ、重みのあるスプーン)の選定/訪問介護:飲み物の量を八分目にし、こぼれても目立たない食器に替える
姿勢を立て直す反応が出にくい 体が傾いたときに足が出ず、そのまま倒れてしまう 体勢を崩したときにも、大きなけがをせずに済むようにしたい 福祉用具貸与:歩行器(前方への支えをつくるため)/住宅改修:手すりの設置/訪問リハビリテーション:バランスを崩したときの足の出し方の練習
歩き出しで足が床から離れにくい 戸口や狭い場所で足が止まり、体だけ前に出る 家の中で足が止まっても、転ばずに歩き続けたい 訪問介護:足元に貼った目印をまたぐ声かけと、「いち、に」のリズムの合図/住宅改修:敷居の段差の解消
歩幅が狭くなる 横断歩道を渡り切れず、外出が減った 近所の買い物に、自分の足で行き続けたい 訪問リハビリテーション:屋外での歩行の練習と、歩幅を保つ声かけ/家族:信号の長い横断歩道を避ける経路を一緒に決める
前かがみの姿勢になる 視線が下がり、前方の人や段差に気づきにくい 外出のときに、周囲の様子に気づける姿勢を保ちたい 訪問リハビリテーション:姿勢を伸ばす運動/訪問介護:椅子の背と机の高さを調整し、座っている間の姿勢を整える
歩き出すと足が速まって止まりにくい 下り坂や玄関の外で、勢いがついて止まれない 外に出るときに、安全に止まれるようにしたい 福祉用具貸与:歩行器(速度を抑えて支えるため)/家族:坂道を避ける経路にする/訪問リハビリテーション:立ち止まる練習

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

動き以外に現れる症状(8症状)

現れ方 生活のどの場面で困るか ニーズ欄の完成文 サービス内容・留意点の完成文
声が小さく、聞き取りにくい 電話が通じにくく、困りごとを人に伝えられない 困ったときに、自分の言葉で助けを呼べるようにしたい 言語聴覚療法:発声の練習/訪問介護:正面から近づき、静かな環境で聞く/家族:手元に鳴らせるベルを置く
表情が動きにくい 痛みや不快が顔に出ず、周囲に気づかれない 体のつらさに、周りが気づけるようにしたい 訪問介護:「痛みはありませんか」と部位を挙げて具体的に尋ねる/訪問看護:表情ではなく、姿勢と動きの変化から不調を把握する
書く文字が小さくなる 署名や連絡帳の記入が読み取りにくくなる 自分の名前を、自分の字で書き続けたい 作業療法:筆記用具の選定と書字の練習/介護支援専門員:署名の際は罫線の広い用紙を用意し、時間をかけて記入いただく
飲み込みにくさがある 食事の後半でむせ、水分をとる量が減る 好きなものを、むせずに食べ続けたい 言語聴覚療法:飲み込みの評価/訪問介護:ひと口の量とペースの声かけ、食後30分の座位の保持(主治の医師等の意見を確認したうえで位置づける)
便通が滞りやすい 腹部が張って食欲が落ち、活動する気力が出ない お腹の張りなく、一日を過ごしたい 訪問看護:排便の間隔と便の性状の確認/訪問介護:起床後の水分と、食物繊維の多い献立の準備/本人:決まった時刻にトイレに座る
立ち上がったときにふらつく 起床時と食後に、立ち上がった直後に座り込む 立ち上がるときに、ふらつかずに済むようにしたい 訪問看護:起き上がりの前後の状態の確認/訪問介護:端に座って数を数えてから立つ手順をとる/家族:食後すぐに立ち上がらないよう声をかける
夜に眠りが浅く、寝返りが打ちにくい 夜中に何度も目が覚め、日中に眠くなる 夜にまとまって眠り、昼は起きて過ごしたい 福祉用具貸与:特殊寝台と付属品(寝返りを補助する介助バーのため)/訪問介護:日中に体を動かす時間をつくる/訪問看護:睡眠の状況の記録
実際にはいないものが見えると訴える 夕方から夜にかけて不安が強まり、家族が対応に困る 不安なく、夜の時間を過ごしたい 訪問介護:訴えを否定も肯定もせず、見えている場所を一緒に確認して安心につなげる/家族:夕方に室内を明るくし、影ができにくい照明にする/介護支援専門員:訴えの内容と時間帯を記録し、本人の同意を得て主治の医師等へ情報を提供する

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

転倒予防を「動かさない」以外の方法で書く|場所・手がかり・動作・待ち方(36例)

転倒を防ぐ計画が「移動は見守り」「危険なので一人で歩かない」に寄っていくと、動く機会そのものが減り、本人の生活が縮みます。防ぎ方は、動きを止めること以外にもあります。環境を整えること、目と耳の手がかりを用意すること、声かけのリズムを合わせること、動作そのものを変えること——この四つは、いずれも計画の言葉にできます。

家の中のどこで足が止まるか(10か所)

場所 起きやすいこと 環境の整え方(完成文) 計画に書くときの文(完成文)
玄関の上がり框 段差の手前で足が止まり、上体だけが前に出る 上がり框の高さに合わせた縦手すりを、利き手側の壁に設置する 住宅改修:玄関の縦手すりの設置(上がり框の昇降時につかまる箇所がないため)/訪問介護:外出時の付き添い
廊下の曲がり角 向きを変える動作で足がついてこず、体勢が崩れる 曲がり角の内側に手すりを設け、床に向きを変える位置の目印を貼る 住宅改修:廊下の手すりの設置(方向を変える箇所で支えがないため)/訪問リハビリテーション:曲がり角での方向転換の練習
戸口・敷居 幅の狭い場所を通る手前で足がすくむ 敷居の段差をなくし、通り抜ける方向に目印の線を1本貼る 住宅改修:敷居の段差の解消/訪問介護:目印の線をまたぐ声かけ
トイレの入口 急ぐ気持ちが働き、入口で足が止まって間に合わない 入口の建具を引き戸に替え、便座までの動線に物を置かない 住宅改修:開き戸から引き戸への変更(開閉の動作で立ち止まる時間をなくすため)/訪問介護:時刻を決めた誘導
浴室の出入口 濡れた床で足が滑り、またぐ動作で体勢を崩す 洗い場と脱衣所に滑り止めのマットを敷き、浴槽の縁に手すりを設ける 特定福祉用具販売:入浴補助用具(浴槽をまたぐ動作を支えるため)/訪問介護:脱衣所での見守り
台所の作業の前 立ったまま同じ場所にとどまる時間が長く、動き出しで足が出ない 作業台の前に腰かけを置き、座って作業できるようにする 訪問介護(生活援助):本人が座って参加できる作業を残し、立ち作業を代わる/福祉用具の相談:腰かけの高さの調整
食卓と椅子の間 椅子を引いて座る動作で、後ろに重心が残る 肘掛けのある椅子に替え、椅子の後ろに十分な空間をつくる 訪問介護:座る前に椅子の位置を整え、肘掛けに手をかけてから腰を下ろす手順をとる
ベッドの脇 起き上がった直後にふらつき、床に膝をつく ベッドの高さを足底が床につく位置に調整し、立ち上がりの手すりを設ける 福祉用具貸与:特殊寝台と特殊寝台付属品(高さの調整と、立ち上がりの支えのため)/訪問介護:起床時の見守り
階段の上り口 一段目の手前で足が止まり、手すりから手が離れる 階段の両側に手すりを設け、段鼻に色の違うテープを貼る 住宅改修:階段の手すりの設置(昇降時に片側しか支えがないため)/家族:昇降時に必ず付き添う
門扉と道路の間 屋外に出た直後に歩幅が広がり、止まりにくくなる 門扉から道路までの経路の障害物を片付け、傾斜のある箇所に手すりを設ける 住宅改修:屋外の手すりの設置(門扉から道路までに支えがないため)/訪問介護:外出時の付き添い

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

目と耳の手がかり、声かけのリズム(10の工夫)

手がかりの種類 使う場面 実際のやり方(完成文) サービス内容・留意点の完成文
床に貼った線 戸口や廊下で足が止まったとき 足の少し前に、幅5センチほどの色つきテープを横向きに貼り、その線をまたぐように促す 訪問介護:戸口と廊下の曲がり角に貼った線をまたぐ声かけを行う。線がはがれていないか毎回確認する
足を置く目印 方向を変える位置を決めたいとき 向きを変える位置の床に足型の目印を置き、そこに足をそろえてから向きを変えていただく 訪問リハビリテーション:目印の位置を決め、家族と訪問介護員に共有する
またぐ対象を差し出す 一歩目が出ないとき 介助者が自分の足先を本人の足の前に軽く差し出し、それをまたぐように促す 訪問リハビリテーション:介助者への手順の指導。無理に引っ張らず、またぐ対象を示すにとどめる
数を数える声かけ 立ち上がるとき、歩き出すとき 「いち、に、さん」と声に出して数え、「さん」で動き出していただく 訪問介護:立ち上がりと歩き出しの場面で、毎回同じ数え方を使う
歩調に合わせたリズム 歩幅が狭くなってきたとき 介助者が「いち、に、いち、に」と一定の速さで声をかけ、歩調を合わせる 訪問介護:本人の速さに合わせ、速める目的では使わない。疲れの様子が見えたら休憩をはさむ
手拍子 声かけが届きにくい場所を歩くとき 介助者が一定の間隔で手を打ち、その音に合わせて足を出していただく 訪問リハビリテーション:屋外の歩行の練習で用い、本人が不快を訴える場合は使わない
本人が慣れ親しんだ曲 居室から居間まで移動するとき 本人が選んだ曲を流し、その拍に合わせて歩いていただく 通所リハビリテーション:曲の選定を本人と行い、自宅でも同じ曲を使えるよう家族に伝える
「大きく一歩」の合図 歩幅が狭くなり、すり足になったとき 「大きく一歩」と短く声をかけ、かかとから接地するよう促す 訪問介護:長い説明を避け、短い言葉で一つずつ伝える
体重を移す合図 足が床から離れないとき 「右に体を預けて」と伝え、片方に体重を移してから反対の足を出していただく 訪問リハビリテーション:手順を家族へ指導し、指導した日を記録する
目標の地点を指し示す 行き先を見失って立ち止まったとき 介助者が行き先を指さし、「あの椅子まで」と目的の場所を具体的に示す 訪問介護:一度に一つの目的地だけを示す。複数の指示を同時に出さない

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

動作そのものを変える工夫(8動作)

動作 転びやすくなる理由 工夫のしかた(完成文) 計画への書き方(完成文)
方向転換 その場で回ると、上半身だけが先に回って足がついてこない その場で回らず、小さな円を描くように数歩かけて向きを変えていただく 訪問リハビリテーション:円を描く方向転換の練習(週1回)/訪問介護:台所と食卓の間で同じ方法を用いる
立ち上がり 重心が後ろに残ったまま立とうとして、後方に倒れる 浅く座り直し、足を引き、お辞儀をするように上体を前に倒してから立ち上がっていただく 訪問介護:立ち上がりの前に座り直しと足の位置の確認を行う/福祉用具貸与:立ち上がりの手すり(体を引き寄せる支えがないため)
座り込み 座面の位置が分からず、途中でどさりと落ちてしまう 座る前に、後ろ手で座面に触れて位置を確かめてから腰を下ろしていただく 訪問介護:座面に触れる手順を毎回同じ順序で行う/家族:椅子の位置を動かさない
狭い場所の通過 幅が狭いほど足が止まりやすく、体だけが前に出る 通る前にいったん止まり、その場で足踏みを3回してから、線をまたぐつもりで一歩目を出していただく 訪問介護:戸口の通過の前に、止まる・足踏み・またぐの3手順をとる
人とのすれ違い 避けようとして体をひねり、姿勢が崩れる すれ違う手前で立ち止まり、相手が通り過ぎてから歩き出していただく 訪問介護:通所の送迎時や廊下でのすれ違いの場面で、立ち止まる合図を出す
荷物を持った移動 両手がふさがり、バランスを取り戻せない 手提げを使わず、肩から下げる袋か、押して運べる台を使っていただく 訪問介護:買い物の荷物を分けて運ぶ/福祉用具の相談:屋内で押して運べる台の検討
振り向いて返事をする 呼ばれて急に振り向き、その場でふらつく 後ろから呼びかけず、正面に回り込んでから話しかける 訪問介護:声をかける前に正面へ移動する。家族と来訪者にも同じ方法を伝える
後ろに下がる 後方への一歩が出ず、そのまま後ろに倒れる 後退が要る場面をなくし、前向きに回り込んで移動できる家具の配置に変える 訪問リハビリテーション:居室内の家具の配置の助言/家族:配置を変えた後は元に戻さない

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

意思疎通に時間がかかることを、どう書き残すか(8場面)

言葉が出るまでに時間がかかる方の記録は、「意思疎通困難」「反応に乏しい」の一語で終わりがちです。しかし、待てば伝わるのか、待っても伝わらないのかは、支援の設計を大きく変えます。どれだけ待ったのか、何を使って伝わったのかを書き残すと、次に訪問する人が同じ方法を再現できます。

場面 支援のしかた(完成文) 記録の完成文
訪問したときの挨拶と用件 正面に座って目線の高さを合わせ、用件を一つずつ短く伝え、返事を待つ 8月3日10時、正面に座って訪問の用件をお伝えした。返答までに約20秒を要したが、「わかりました」と発語あり
希望を聞くとき 「はい」「いいえ」で答えられる形に言い換え、答えが返るまで言葉をはさまずに待つ 「お風呂は午前がよいですか」と尋ねたところ、15秒ほど間をおいて「はい」とうなずかれた。午前の入浴を希望されていることを確認した
選択肢を示すとき 選択肢を一度に三つ以上示さず、二つずつ、紙に書いて見せながら尋ねる 紙に「午前」「午後」と書いて示し、指さしで「午前」を選ばれた。文字で示すと選択が伝わりやすいことを確認した
担当者会議で意思を確認するとき 会議の冒頭で本人が発言する時間を設け、他の出席者は言葉が途切れても補わない 8月10日の担当者会議で、本人より「できることは自分でやりたい」との発言があった。発言までに約30秒を要したが、出席者は発言を待った
同意を得るとき 説明を区切って行い、区切りごとに理解を確認し、署名の時間を十分に確保する 居宅サービス計画の説明を3回に区切って行い、各区切りで確認をいただいた。署名には約10分を要したが、本人が自筆で署名された
苦痛の訴えを聞くとき 表情に変化が出にくいことを前提に、部位を挙げて一つずつ尋ねる 「腰は痛みますか」「膝はどうですか」と部位を挙げて尋ねたところ、腰の問いかけにうなずかれた。訪問看護へ情報を提供した
電話で確認するとき 声が届きにくいことを前提に、要点を先に伝え、家族に同席いただく 8月14日、電話にて確認。本人の声が聞き取りにくく、同席の家族に代わっていただいた。次回からは訪問して確認することとした
家族が代弁したとき 家族の説明を聞いたうえで、あらためて本人に確認し、本人の言葉として記録する 家族より「本人は通所を嫌がっている」との説明。あらためて本人に確認したところ「人が多いと疲れる」との発言があり、利用の時間帯の短縮を検討することとした

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

「パーキンソン病のため転倒リスクあり」で止めない|30組の書き換えと、運営指導で見られる点

この疾患の計画でいちばん多く見かける止まり方が、「パーキンソン病のため転倒リスクあり」「服薬管理が必要」「日内変動あり」という三つの言い切りです。いずれも間違いではありませんが、どの場面の、どの動作を、誰がどう支えるのかが書かれていないため、読んだ人によって支援が変わります。以下は、その止まり方をそのまま貼れる文へ書き換えたものです。

転倒と移動についての書き換え(10組)

止まっている書き方 足りないもの 書き換えた完成文
パーキンソン病のため転倒リスクあり 場所・動作・支え方のすべて 廊下の曲がり角で向きを変える際にふらつきがあるため、曲がり角に手すりを設置し、訪問介護が同行する時間帯は正面で見守る
転倒に注意する 誰が、いつ、何をするか 夕方以降は疲れにより足が止まりやすいため、訪問介護(夕)が食卓までの移動に付き添い、移動の前に廊下の照明を点ける
すくみ足あり どこで起き、どう対応するか 戸口と敷居の手前で足が止まるため、床に貼った線をまたぐ声かけを行い、敷居の段差は住宅改修で解消する
歩行不安定 不安定になる条件 起床直後と夕方以降に歩行が不安定になるため、この時間帯の移動には見守りを入れ、日中の外出は午前に設定する
見守りが必要 見守る場面と位置 浴槽をまたぐ動作と脱衣の際に体勢が崩れやすいため、訪問介護が脱衣所で待機し、浴槽の出入りの間は正面で見守る
手すりを設置する なぜその場所に要るのか 玄関の上がり框を昇降する際につかまる箇所がないため、利き手側の壁に縦手すりを設置する
安全な環境を整える どこを、どう整えるか 寝室からトイレまでの経路に敷物とコード類があり足を取られるため、経路上の敷物を撤去し、足元灯を常時点灯する
移動は車いすを使用する いつ、どこで使うか 屋内の短い距離は歩行器を使って自分で歩き、屋外と通所の送迎時のみ車いすを使用する
危険なので一人では歩かない 本人の生活が縮む書き方になっている 手すりのある居間と廊下は自分で移動し、玄関の段差と屋外は付き添いのもとで移動する
転倒歴あり いつ・どこで・何をしていたか 8月5日18時ごろ、廊下の曲がり角で方向を変える際に転倒。外傷はなく、同じ動作での再発を防ぐため手すりの設置を検討している

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

服薬と時間についての書き換え(10組)

止まっている書き方 足りないもの 書き換えた完成文
服薬管理が必要 誰が、いつ、何を確認するか 訪問看護が週1回、残っている薬の数を確認し、訪問介護は訪問のたびに服薬済みかどうかを本人に確認する
服薬管理を徹底する 支援者側の行為であり、目標になっていない 朝と就寝前の声かけにより、決まった時刻に服薬できる日が週6日以上になる
日内変動あり いつ、どう変わるのか 午前9時から11時台は手すりを使わずに歩かれ、16時以降は足が出にくくなるため、入浴と機能訓練を午前に配置する
薬の効いている時間に合わせる 合わせる先の予定が特定されていない 通所介護の送迎を9時台に固定し、入浴を午前の枠で行う。午後には固定の予定を入れない
飲み忘れに注意する 気づいたあとの経路がない 飲み忘れに気づいた場合は、訪問した事業所から介護支援専門員へ連絡し、介護支援専門員が主治の医師または薬剤師へ情報を提供する
症状に波がある 誰が、どう把握するか 本人と家族に1週間分の記入用紙を渡し、動きやすい時刻と動きにくい時刻を記録いただき、モニタリングで回収して支援の時刻を見直す
体調に合わせて支援する 合わせ方の基準がない 訪問時に足が出にくい様子があるときは、更衣を座位で行い、入浴を次回に振り替える
主治医と連携する 何を、どのように伝えるか 動きにくい時間帯の記録と転倒の状況を、本人の同意を得たうえで書面で主治の医師へ提供し、提供した日を第5表に記録する
時間どおりの内服を支援する 手段が書かれていない 服薬の時刻を知らせる時計を居間と寝室に置き、訪問介護が訪問時に時刻の設定を確認する
外出時の服薬に留意する 誰がどう備えるか 外出の予定がある日は、家族が出発前に持ち出しの分を確認し、帰宅時間が延びる場合の連絡先を決めておく

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

生活・意思疎通・家族についての書き換え(10組)

止まっている書き方 足りないもの 書き換えた完成文
意思疎通困難 待てば伝わるのかどうか 問いかけから返答まで20秒ほどを要するが、「はい」「いいえ」で答えられる形にすると意思が伝わるため、一つずつ短く尋ねて待つ
反応に乏しい 表情に出にくいことが書かれていない 表情の変化が出にくいため、痛みや不快の有無は部位を挙げて一つずつ尋ね、うなずきの有無で確認する
嚥下機能の維持 専門用語で、達成の確認ができない 椅子と机の高さを調整し、ひと口の量を減らすことで、食事中にむせる回数が週1回以下になる
ADLの維持 何を維持するのかが分からない 前開きの上着の袖に自分で腕を通し、ボタンのみ介助で着替えられる状態を続けられる
意欲低下がみられる いつ、どの場面で、何が減ったか 転倒してから外出を控えるようになり、日中に座って過ごす時間が増えたため、居間から玄関までの移動を1日3回行うことを短期目標とする
家族の介護負担が大きい 何の負担が、どれだけあるか 夜間に体位の変更で家族が3回起きており、睡眠が中断しているため、短期入所を月1回利用し、夜間帯の訪問介護を週2回導入する
家族が見守る 家族頼みの計画になっている 家族は横に立って歩調を合わせる支え方で移動に付き添い、支え方は訪問リハビリテーションが月1回同席して助言する
コミュニケーションを図る 方法が書かれていない 正面から目線の高さを合わせて話しかけ、後ろから呼びかけない。用件は紙に書いて示す
本人の意向を尊重する 意向の中身がない 本人より「できることは自分でやりたい」との意向があるため、更衣は袖を通すところまで本人が行い、支援者は手を出さずに待つ
状態の変化に応じて見直す いつ、何を見て見直すか 短期目標の期間が終わる前に居宅を訪問し、方向転換と戸口の通過の実施の状況を確認したうえで、次の短期目標を設定する

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

運営指導で見られる確認項目と確認文書(居宅介護支援・10項目)

厚生労働省の運営指導マニュアル別添1のうち、居宅介護支援の確認項目・確認文書を対照の形で並べます。左は国の資料に書かれている確認の観点、右は自事業所の状況を書き込む欄です。該当するかどうかの判断は保険者(指定権者)により異なりますので、ご確認ください。

確認項目(該当条項) 資料に示されている確認の内容 確認文書として挙げられているもの 貴事業所の状況
内容及び手続の説明及び同意(第4条) 利用申込者またはその家族への説明と同意の手続きを取っているか。重要事項説明書の内容に不備等はないか 重要事項説明書、同意があったことがわかるもの、説明の理解にかかる利用申込者の署名文書、利用契約書 (記入欄)
指定居宅介護支援の具体的取扱方針(第13条) 利用者の希望やアセスメントに基づき、介護保険サービス以外のサービス・支援を含めた総合的な居宅サービス計画を立てているか アセスメントシート、居宅サービス計画、支援経過記録等 (記入欄)
同上(サービス担当者会議) サービス担当者会議を開催し、利用者の状況等に関する情報を担当者と共有し、担当者からの専門的な見地からの意見を求めているか サービス担当者会議の記録 (記入欄)
同上(モニタリング) 定期的にモニタリングを行っているか モニタリングの記録 (記入欄)
同上(説明・同意・交付) 利用者および担当者への説明・同意・交付をおこなっているか 居宅サービス計画、支援経過記録等 (記入欄)
同上(個別サービス計画との整合) 担当者から個別サービス計画の提供を受けているか(整合性の確認) 個別サービス計画、居宅サービス計画 (記入欄)
従業者の員数(第2条) 利用者に対し従業者の員数は適切か。必要な資格は有しているか。専門員証の有効期限は切れていないか 勤務実績表・タイムカード、勤務体制一覧表、従業者の資格証 (記入欄)
受給資格等の確認(第7条) 被保険者資格、要介護認定の有無、要介護認定の有効期限を確認しているか 介護保険番号、有効期限等を確認している記録等 (記入欄)
秘密保持等(第23条) 個人情報の利用に当たり、利用者および家族から同意を得ているか。退職者を含む従業者が秘密を保持することを誓約しているか 個人情報同意書、従業者の秘密保持誓約書 (記入欄)
事故発生時の対応(第27条) 事故が発生した場合の対応方法は定まっているか。市町村・家族等に報告しているか。事故状況、対応経過が記録されているか。再発防止のための取組を行っているか 事故対応マニュアル、市町村・家族等への報告記録、再発防止策の検討の記録 (記入欄)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

自治体が公表している指摘と、この疾患の計画で特に見直したい点(10件)

以下はいずれも、各自治体が公表している運営指導・ケアプラン点検の資料に記載されている事例です。転倒の危険や医療との関わりが大きい方の計画では、次の点が重なりやすくなります。

公表されている指摘の要旨 出典(自治体・資料名) この疾患の計画で特に見直したい点
居宅サービス計画に訪問看護が位置付けられていたが、医療サービスに係る指示があること等を主治の医師等から確認した記録がなかった 姫路市「令和6年度以前実地指導結果(指定基準等)」 訪問看護・訪問リハビリテーション・通所リハビリテーションを位置づける機会が多いため、意見を求めた日と回答の内容を第5表に残す
医療系サービスについて主治の医師等の指示を確認できる記録がない。意見を求めたうえで作成した計画を主治の医師に交付していない 宇都宮市「令和7年度 運営指導における主な指導事例(居宅介護支援・介護予防支援に関する事項)」資料11 計画を主治の医師等へ交付した日と方法を記録に残し、交付した控えを保管する
主治の医師等への居宅サービス計画の交付が確認できない事例が認められた 広島市「令和7年度運営指導の指摘事項等について」 動きにくい時間帯や転倒の状況は医師にも有用な情報であるため、交付の際に添えて共有する
短期目標の期間が終了する前に実施状況の把握を行わず、身体状況に大きな変化がないことのみをもって、多数の利用者に一律に短期目標の期間の延長を行っていた 金沢市「令和7年度 介護サービス事業者集団指導 資料1」 進行の程度は人により異なるため、期間の延長ではなく、実施状況を確認したうえで次の目標を設定する
長期目標の期間が、恒常的に認定有効期間と同じ期間に設定されていた 姫路市「令和6年度以前実地指導結果(指定基準等)」 「1年」「6か月」を機械的に当てず、目標の内容に応じた期間を設定する
複数の利用者の居宅サービス計画の内容が一律である。長期目標と短期目標が同一の表現である 岡山市「令和7年度集団指導資料 本編1(居宅介護支援・介護予防支援)」 疾患名で計画を書くと内容が同じになりやすい。困っている場所・動作・時間帯で書き分ける
第2表の目標欄に、利用者の目標ではなく、介護者が提供すべきサービス内容が記載されていた 姫路市「令和6年度以前実地指導結果(指定基準等)」 「服薬管理を徹底する」「転倒に注意する」は支援者側の行為であるため、利用者を主語にした形へ書き換える
居宅サービス計画に福祉用具貸与が位置付けられているが、必要な理由が記載されていなかった 姫路市「令和6年度以前実地指導結果(指定基準等)」 手すり・歩行器・特殊寝台を位置づける機会が多いため、どこで、どの動作のために要るのかを書く
サービス担当者会議の要点に、各福祉用具の品目について継続して貸与が必要か検証した結果の記載が確認できなかった 豊島区「居宅介護支援事業所への運営指導で『改善を要する』と指摘された事項について(令和4年度・22事業所)」 状態の変化に伴い用具が合わなくなることがあるため、品目ごとに継続の必要性を会議で確認し、記録に残す
モニタリングにあたって利用者の居宅を訪問・面接せず、支援経過に「電話にてモニタリング」とのみ記載され、特段の事情の記載がなかった 豊島区「居宅介護支援事業所への運営指導で『改善を要する』と指摘された事項について(令和4年度・22事業所)」 動きの差は訪問しなければ確認しにくいため、訪問した時刻と、そのときの動作の様子を具体的に記録する

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

なお、加算に関する取扱いは保険者(指定権者)により異なりますので、要件と確認文書を対照したうえでご確認ください。また、介護保険法に基づく届出書類の作成・提出代行は社会保険労務士の業務です。

本ページは、症状の有無や重症度の判定を示すものではありません。診断・治療・服薬に関する判断は主治の医師および薬剤師の領域であり、本ページで扱っているのは、聞き取った困りごとをケアプランの欄にどう書き表すかという記載の方法のみです。

よくある質問(FAQ)

パーキンソン病のケアプランで重視する点は?
服薬時間の管理、転倒予防、動きやすい時間(オン)の活用、嚥下・自律神経症状への配慮、進行に応じた見直しです。薬効の波を軸に生活を組み立てるのが特徴です。
転倒予防はどう書きますか?
すくみ足・小刻み歩行・方向転換時の転倒に配慮した環境整備(戸口・段差・動線・手すり・照明)、見守り、視覚的な手がかりを留意点に記載します。動きにくい時間帯は介助を厚くします。
服薬管理が重要なのはなぜですか?
パーキンソン病は服薬のタイミングで症状が大きく変わるため、時間どおりの服薬をケアプランの支援に位置づけます。薬の内容やタイミングの調整は医師・薬剤師の領域なので、連携の形で書きます。
「オン・オフ」に合わせるとは、具体的にどう書きますか?
薬が効いて動きやすい時間帯(オン)にリハビリ・入浴・外出・食事を配置し、動きにくい時間帯(オフ/ウェアリング・オフ)は見守り・介助を厚くする、という時間設計をサービス内容・留意点に記載します。どの時間帯にどう変動するかを記録し、モニタリングで調整します。
40〜64歳でも介護保険を使えますか?
パーキンソン病は、介護保険法施行令第2条に定める「特定疾病」の一つとして掲げられています。第2号被保険者(40〜64歳)の実際の受給可否や要介護度は市区町村の要介護認定で判断されますので、認定結果でご確認ください。
進行に応じてケアプランはどう見直しますか?
パーキンソン病は進行性のため、症状変動や生活動作の変化をモニタリングで把握し、定期的に見直します。歩行・嚥下・服薬・自律神経症状の変化を記録し、担当者会議で支援内容を調整します。
カイポケを使っていないのですが、どうすればよいですか?
カイポケをご利用中でなくても、神マナは単体で問題なくご利用いただけます。「マナドライブ」で帳票類の管理・網羅もでき、まず神マナを導入して後からカイポケを連携することも可能です。カイポケの料金体系は変動する場合があるため、導入をご希望の際は当社からサポート担当へお繋ぎし、最新の内容をご確認いただきます。詳しくは「カイポケ導入相談・お見積り」の案内ページをご覧ください。
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出典:厚生労働省ウェブサイト(介護保険法施行令・e-Gov法令検索特定疾病の選定基準の考え方介護サービス計画書の様式及び課題分析標準項目の提示について(平成11年11月12日老企第29号))/公共データ利用規約(第1.0版)。
本ページは上記を当社が編集・加工したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。制度・様式は改定される場合があるため、最新の内容は原典をご確認ください。

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場面別|パーキンソン病の観察と記録の文例

パーキンソン病の方の記録で、その日の変化が伝わる書き方を場面ごとにまとめました。時刻と数字を入れるのが要点です。

場面 記録の文例
動きやすい時間 服薬後1時間から3時間が動きやすい。この時間に入浴を組んでいる。
すくみ足 歩き始めに足が出にくい。床の目印をまたぐ声かけで踏み出せる。
小刻み歩行 歩幅が狭く前傾になる。「大きく一歩」の声かけで改善する。
方向転換 振り向く動作でふらつく。手すりのある場所で行うよう声かけ。
転倒 7月8日、方向転換時に尻もちをつく。外傷なし。
振戦 安静時に右手の震えあり。動作時は軽減する。
固縮 起き上がりに時間を要する。電動ベッドの背上げを使用。
食事 箸が使いにくく、スプーンに変更。所要35分。
嚥下 食事の後半でむせることがある。ペースを落とすよう声かけ。
よだれ 日中に流涎あり。こまめに拭き取っている。
声が小さく聞き取りにくい。近づいて確認している。
便秘 3日に1回の排便。緩下剤で調整している。
起立性低血圧 起き上がり時に「くらっとする」と話される。段階的に起きるよう声かけ。
服薬 時間どおりの内服を最優先。5分以上ずれないよう管理している。
入浴 薬が効いている時間帯に実施。浴室内は手すりを使用。
睡眠 夜間の寝返りが打ちにくい。介助バーを設置した。
注意点 服薬の時間がずれると動けなくなるため、外出時も持参するよう家族へ伝えた。
連携 理学療法士より歩行の助言あり。床の目印を継続する。

本ページは令和8年6月改定時点の制度に沿って整理しています。様式・要件・単位数は改定により変わります。最新の内容は、厚生労働省の告示・通知および所管の保険者(自治体)の案内でご確認ください。

あわせて確認したい、併存しやすい状態

パーキンソン病の方は、次の状態を併せ持つことがあります。それぞれの文例と、計画に書くときの観点をまとめています。

便秘・排泄ケア/誤嚥性肺炎/骨折・転倒後/うつ病(高齢者)

27の疾患・状態の一覧は疾患別ケアプランの文例にまとめています。

この記事の執筆・編集

介護のマナ編集部(株式会社ライフシフト)

介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」を開発・提供する株式会社ライフシフトの編集部。訪問看護ステーションを運営する看護師(CSO)をはじめ、介護・看護の現場とともに、記録・書類・制度の実務情報を発信しています。

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