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介護アセスメントの書き方|課題分析標準項目23項目の記入例115例【令和5年改正対応】

ケアマネジメントの土台となるアセスメント。「何を、どこまで書けばよいのか」「課題分析の項目が埋まらない」と悩む方は少なくありません。本記事では、アセスメントの基本と、課題分析標準項目(23項目)に沿った書き方のポイントを、項目ごとの記入例(伏字)つきで整理します。項目名は令和5年10月の見直し(後述)に対応した最新のものです。

介護のアセスメント課題分析標準項目23項目の構成図。基本情報に関する項目9つ(No.1〜9:基本情報、これまでの生活と現在の状況、利用者の社会保障制度の利用情報、現在利用している支援や社会資源の状況、日常生活自立度(障害)、日常生活自立度(認知症)、主訴・意向、認定情報、今回のアセスメントの理由)と、課題分析に関する項目14つ(No.10〜23:健康状態、ADL、IADL、認知機能や判断能力、コミュニケーションにおける理解と表出の状況、生活リズム、排泄の状況、清潔の保持に関する状況、口腔内の状況、食事摂取の状況、社会との関わり、家族等の状況、居住環境、その他留意すべき事項・状況)に分かれる。令和5年10月16日改正(老認発1016第1号)で「生活リズム」が新設され、旧「問題行動」が「認知機能や判断能力」に統合されたことを示す。
課題分析標準項目23項目(基本情報9+課題分析14)の全体像。令和5年10月16日の一部改正(老認発1016第1号)に基づく項目名で、黄色は改正で新設・統合された項目です。

介護のアセスメントとは

アセスメントとは、利用者さまの心身の状態や生活環境、本人・家族等の意向を把握し、「生活全般の解決すべき課題(ニーズ)」を明らかにする作業です。ここで捉えた課題が、そのままケアプランの出発点になります。アセスメントの質が、計画全体の質を左右します。

このアセスメント、話すだけで下書きになります。

居宅マナ(神マナ)は、訪問の録音からアセスメントの下書きを作り、そのまま第1〜3表の下書きまで。カイポケに転記できます。利用者3名まで、3か月間 回数の制限なく無料で全機能を使えます。アプリを無料で使ってみる →

課題分析標準項目(23項目)の全体像

厚生労働省が示す課題分析標準項目は、「介護サービス計画書の様式及び課題分析標準項目の提示について」(平成11年11月12日老企第29号)で定められ、令和5年10月16日(老認発1016第1号)に項目名・記載例が見直されました(介護保険最新情報 Vol.1178・Vol.1179)。項目は大きく2つに分かれ、合計23項目です。なお通知では、記載例のすべてを必ず収集することを求めるものではなく、各利用者の課題分析に必要な情報を判断するための例示とされています。

  • 基本情報に関する項目(9項目)――①基本情報(受付、利用者等基本情報)②これまでの生活と現在の状況 ③利用者の社会保障制度の利用情報 ④現在利用している支援や社会資源の状況 ⑤日常生活自立度(障害)⑥日常生活自立度(認知症)⑦主訴・意向 ⑧認定情報 ⑨今回のアセスメントの理由
  • 課題分析(アセスメント)に関する項目(14項目)――⑩健康状態 ⑪ADL ⑫IADL ⑬認知機能や判断能力 ⑭コミュニケーションにおける理解と表出の状況 ⑮生活リズム ⑯排泄の状況 ⑰清潔の保持に関する状況 ⑱口腔内の状況 ⑲食事摂取の状況 ⑳社会との関わり ㉑家族等の状況 ㉒居住環境 ㉓その他留意すべき事項・状況

※令和5年改定では、「主訴」に「意向」が加わり主訴・意向へ、「認知」が「認知機能や判断能力」へ(旧「問題行動」を統合)、「社会との関わり」から独立する形で「家族等の状況」が整理され、あらたに「生活リズム」が新設されました。従来お使いのアセスメントシートの項目名と異なる場合は、原典(通知本文)をご確認ください。

令和5年10月の改正で、何が変わったか

課題分析標準項目は令和5年10月16日(老認発1016第1号)で改正されています。項目数は23で変わりませんが、名称と「項目の主な内容(例)」の記載が見直されました。

変わった点 内容
「家族」→「家族等」に統一 親族関係にある者だけでなく、意思決定や支援に関わる者という意味を含めて表記が統一されました
被保険者情報 → 社会保障制度の利用情報 介護保険以外の制度(難病医療費助成、生活困窮者自立支援など)の利用状況も把握する趣旨が明確化されました
居宅サービス計画作成の状況が「基本情報」へ 初回か初回以外かは受付時に収集する基礎情報のため、基本情報の項目に移りました
情報収集項目そのものは変わらない 文言の適正化と記載の充実であり、集める情報が増えたわけではありません

実務上とても重要な補足があります。改正時のQ&A(介護保険最新情報Vol.1179)には、「項目の主な内容(例)」について次のように記載されています。

これらの内容についてすべての情報収集を行うことを求めるものではなく、各利用者の課題分析に必要な情報を判断するための例示である。
各保険者においては実地指導等において、「項目の主な内容(例)」に記載されている内容が把握されていないことのみをもって、アセスメントが適切に行われていないと判断し、基準違反とすることが無いよう留意されたい。

つまり「例に書いてあることを全部埋めなければならない」わけではありません。必要な情報を判断して書く、という前提が明記されています。

アセスメントで指摘されている3つのパターン

指摘されている状態 公表元と内容 見直しの視点
チェック欄のみで、備考が空白 「居宅介護支援事業所のアセスメント結果を受けるのみでは不十分」と明記され、「洗身」で一部介助にチェックのみの例と、麻痺の部位など具体的状況を書いた例が対比されています。 チェックで終えず、備考に「どの動作が・どの程度・なぜ」を書く
サービス変更時・目標期間更新時にアセスメントをしていない/実施日が計画作成日より後 福岡県介護保険広域連合の集団指導資料(令和6年度版)の「運営指導時における主な指摘事項」。 アセスメント → 計画原案 → 担当者会議 → 同意 の日付の前後関係を点検する
第1表の「課題分析の結果」が記載されていない 姫路市の令和6年度実地指導結果。記載がないことは、適切なアセスメントやモニタリングの評価が行えていない可能性があるとされています。 アセスメントで把握した内容が、第1表・第2表に反映されているか

要件・運用は保険者により異なります。詳細は監査対策ナビと各自治体の公表資料をご確認ください。

課題分析標準項目23項目|記入例115例

以下はすべて記載のイメージを示すための(例)であり、実在の利用者ではありません。チェックだけで終えず、具体的な状況が伝わる書き方を意識してください。1項目につき5例ずつ掲載しています。

① 基本情報(受付、利用者等基本情報)

記入例
令和◯年◯月◯日、長女より電話にて相談受付。居宅サービス計画作成は初回
地域包括支援センターからの紹介。要介護認定の更新に伴う担当変更のため受付
◯◯病院の医療連携室より退院前の依頼を受け、◯月◯日に病棟にて面談
初回以外(前担当事業所からの引き継ぎ)。引き継ぎ書類を◯月◯日に受領
ご本人・長女同席のうえ、自宅にて初回面談を実施。連絡先は長女(携帯)を第一とする

② これまでの生活と現在の状況

記入例
長年、農業に従事。定年後も畑仕事を続けていたが、2年前の転倒を機に外出が減った
会社員として勤務後、退職。妻の介護を10年間行い、2年前に看取った。以降は独居
現在は長女夫婦と同居。日中は独居となり、居間で過ごすことが多い
3か月前に大腿骨骨折で入院。リハビリ病院を経て◯月◯日に自宅退院した
もともと社交的で、地域の婦人会に参加していた。ここ1年は参加していない

③ 利用者の社会保障制度の利用情報

記入例
介護保険(要介護2)のほか、後期高齢者医療制度を利用。他制度の利用なし
身体障害者手帳3級を所持。障害福祉サービスの利用はなし
難病医療費助成制度を利用中(◯◯病)。自己負担上限額は月◯円
国民年金を受給(月額◯円程度)。介護サービス費の負担割合は1割
高額介護サービス費の対象。負担限度額認定証を所持している

④ 現在利用している支援や社会資源の状況

記入例
訪問介護(週2回・生活援助)、通所介護(週2回)を利用中
市の配食サービスを週3回利用。安否確認も兼ねている
民生委員が月1回訪問し、声かけを行っている
近隣住民がごみ出しを手伝ってくださっている(インフォーマル)
介護保険サービスの利用はなし。長女が週末に訪問し家事を行っている

⑤ 日常生活自立度(障害)

記入例
A2(屋内での生活は概ね自立。介助により外出し、日中はほとんどベッドから離れて生活)
J2(隣近所へなら外出する)。主治医意見書と現状に相違なし
B1(車いすに移乗し、食事・排泄はベッドから離れて行う)
主治医意見書ではA1だが、訪問時の状況からA2相当と判断。次回受診時に共有予定
C2(自力では寝返りもうたない)。全介助の状態

⑥ 日常生活自立度(認知症)

記入例
Ⅱa(家庭外で日常生活に支障をきたす症状がみられるが、誰かが注意していれば自立できる)
Ⅰ(何らかの認知症を有するが、日常生活は家庭内および社会的にほぼ自立)
Ⅱb(家庭内でも日常生活に支障をきたす症状がみられる)。服薬管理に支援を要する
Ⅲa(日中を中心に日常生活に支障をきたす症状がみられ、介護を必要とする)
自立。認知症の診断はなく、日付・場所の認識も保たれている

⑦ 主訴・意向

記入例
ご本人「転ばずに、この家で暮らし続けたい」/長女「日中の見守りをお願いしたい」
ご本人「人の世話にはなりたくない」との発言あり。サービス導入に消極的
ご本人は発語が難しく、表情とうなずきで確認。入浴を好まれている様子
ご本人「畑をまた見に行きたい」/ご家族「無理はしてほしくない」と意向に差がある
ご本人「最期は自宅で過ごしたい」。ご家族も同意されている

⑧ 認定情報

記入例
要介護2(有効期間:令和◯年◯月◯日〜令和◯年◯月◯日)。審査会の意見なし
要支援2から要介護1へ区分変更。認定日は令和◯年◯月◯日
要介護3。被保険者証にサービスの種類の指定の記載なし
認定申請中(◯月◯日申請)。暫定ケアプランで対応中
要介護4。審査会の意見として「◯◯」の記載あり、計画に反映する

⑨ 今回のアセスメントの理由

記入例
認定更新に伴う定期のアセスメント
退院に伴い、在宅での生活状況を再評価するため
短期目標の期間終了に伴う見直しのため
転倒により状態に変化がみられたため、臨時に実施
ご家族の就労状況が変わり、支援体制の見直しが必要となったため

⑩ 健康状態

記入例
高血圧症、変形性膝関節症で◯◯クリニックへ月1回通院。血圧は130/80台で安定
糖尿病で内服治療中。HbA1cは主治医より「おおむね良好」との説明あり
心不全の既往あり。下肢の浮腫がみられる日があり、体重測定で確認している
膝の痛みが強い日は歩行距離が短くなる。痛みの訴えは週2〜3回
処方は5剤。朝・夕の服薬で、飲み忘れが週1〜2回みられる

⑪ ADL

記入例
歩行:屋内は伝い歩きで自立。屋外は杖使用で、50m程度で休憩を要する
入浴:浴槽の出入りに一部介助を要する。洗身は背部のみ介助
移乗:ベッド柵につかまり自立。立ち上がり時に軽度のふらつきあり
更衣:上衣は自立、下衣は座位で行い、靴下の着脱に一部介助
食事:自立。箸の使用可。むせ込みは月に数回程度

⑫ IADL

記入例
調理:ご飯を炊くことは可能。加熱を伴う調理は火の消し忘れがあり見守りを要する
買い物:徒歩10分のスーパーへ週1回。重い荷物は持てず、長女が対応
金銭管理:長女が通帳を管理。日常の少額の支払いはご本人が行っている
掃除:居間の掃除機がけは可能。浴室・トイレの清掃は困難
電話:携帯電話の着信への応答は可能。発信は登録先のみ

⑬ 認知機能や判断能力

記入例
日付の認識に混乱がみられる場面あり。場所・人物の認識は保たれている
同じ質問を短時間に繰り返されることが、訪問時に2〜3回みられる
金銭の計算に時間を要するが、内容は理解されている
服薬の必要性は理解されているが、飲んだかどうかの記憶が曖昧
判断能力は保たれており、サービス利用についてご自身で決定されている

⑭ コミュニケーションにおける理解と表出の状況

記入例
会話による意思疎通は良好。難聴のため、正面から大きめの声で話すと伝わりやすい
補聴器を使用。装着していない時間帯は聞き取りに支障がある
発語は単語レベル。表情・うなずきで意思を表出される
視力低下により、文字の読み取りが困難。口頭での説明を併用している
理解は良好だが、言葉が出にくい場面がある。焦らせない配慮が必要

⑮ 生活リズム

記入例
起床6時、就寝21時。日中はテレビを見て過ごすことが多い
夜間に2〜3回覚醒しトイレへ。日中に傾眠がみられる
通所介護の利用日は生活リズムが整い、夜間の睡眠も良好
朝食を摂らないことがあり、食事の時間が不規則
昼夜逆転はみられない。1日を通して活動量は少なめ

⑯ 排泄の状況

記入例
日中はトイレで自立。夜間はポータブルトイレを使用
尿意はあるが間に合わないことが週2〜3回。パッドを使用している
下衣の上げ下ろしに一部介助を要する。手すり使用で立位保持は可能
便秘傾向。3日に1回程度の排便で、下剤を使用している
失禁への不安から、外出を控える傾向がある

⑰ 清潔の保持に関する状況

記入例
入浴は通所介護で週2回。自宅では洗面・清拭を行っている
転倒への不安から、自宅での入浴を控えている。ここ1か月は入浴なし
洗髪は自分で行えるが、背部の洗身に介助を要する
整容(ひげそり・整髪)は毎朝ご自身で行われている
爪切りは長女が月1回実施。皮膚の乾燥がみられ保湿を行っている

⑱ 口腔内の状況

記入例
上下とも総義歯を使用。合わないとの訴えがあり、歯科受診を検討中
残存歯14本。歯みがきは毎食後ご自身で実施されている
口腔内の乾燥がみられ、食事中に水分を要することがある
むせ込みが食事中に週2〜3回。食形態は常食
義歯の手入れに支援を要する。訪問時に一緒に洗浄している

⑲ 食事摂取の状況

記入例
1日3食。摂取量は主食8割・副菜7割程度。水分は1日1,000ml程度
昼食は配食サービスを利用。朝夕はご自身でパンや惣菜を摂られている
食欲低下がみられ、3か月で体重が2kg減少している
刻み食を使用。とろみ剤は使用していない
食事の準備が負担となっており、同じ内容が続く傾向がある

⑳ 社会との関わり

記入例
通所介護で他の利用者と交流されている。自宅では来客はほとんどない
近隣の方が週に数回声をかけてくださる。地域とのつながりは保たれている
以前は地域の集まりに参加していたが、外出困難となり参加していない
ご本人「人と話す機会がほしい」との意向あり。参加意欲は保たれている
1日を通して会話の機会がほとんどなく、孤立傾向がみられる

㉑ 家族等の状況

記入例
長女(同居・就労中)が主たる介護者。平日は日中不在
配偶者(80代)が主たる介護者。腰痛があり、介助に負担を感じている
子は県外に居住。月1回の訪問と、週1回の電話連絡がある
身寄りがなく、成年後見人(司法書士)が選任されている
ご家族間で介護方針に違いがみられ、調整が必要な状況

㉒ 居住環境

記入例
木造2階建ての持ち家。居室は1階。玄関に15cmの段差あり
集合住宅3階。エレベーターなし。外出時に階段の昇降が負担となっている
トイレは和式。手すりの設置を検討している
浴室に手すりが設置済み。浴槽は深さ50cmでまたぎ動作に注意を要する
居室から廊下にかけて物が多く、動線上につまずきのリスクがある

㉓ その他留意すべき事項・状況

記入例
ご本人の性格上、急な変化を好まれない。段階的な導入を心がける
看取りを見据えた時期にあり、意向の変化を随時確認する必要がある
経済的な負担への懸念があり、サービス量の調整に配慮を要する
災害時の避難について、個別避難計画の作成を地域で検討中
ペット(猫1匹)を飼育されており、生活の支えとなっている

書くときに避けたい表現|言い換えの対照表

避けたい書き方 気をつけたい理由 言い換えの例
「洗身」に一部介助とチェックのみ 公表事例で、備考が空白の例が不適切として対比されている 洗身:背部のみ介助。右肩に可動域制限があり手が届かない
特変なし 何を確認した結果なのかが残らない 歩行・食事・睡眠について確認。前回訪問時から変化なし
ADL低下 どの動作がどう変わったか分からない 浴槽をまたぐ動作に、手すりへの支持が必要になっている
認知症が進行 診断・評価は医師の領域 日付の認識に混乱がみられる場面が、訪問時に2〜3回あった
家族が非協力的 評価的な表現。関係悪化の要因にもなる 長女は就労のため日中不在。連絡は電話で行っている
全項目を埋めようとする Q&Aで「すべての情報収集を求めるものではない」と明記されている 課題分析に必要な情報を判断して記載する
実施日が計画作成日より後 公表事例で指摘されている アセスメント → 原案 → 会議 → 同意 の順に日付を確認する
複数の利用者で同じ記載 公表事例で「計画内容が一律」と指摘されている ご本人の言葉・生活歴を一語でも入れる

書き方の基本ルール

  • 事実と解釈を分ける――「観察した事実」と「ケアマネの判断」を混同せず、根拠を示して書きます。
  • 本人の言葉を残す――「家で過ごしたい」など、本人の語りはできるだけそのまま記録します。
  • 「できる・できない」の両面を見る――できないことだけでなく、残された力(強み)も捉えます。

(例)事実と解釈を分ける書き方

  • △ 分析だけ:「入浴に介助が必要」
  • ◎ 事実+解釈:「洗身のうち背部・下肢に見守り〜一部介助が必要(事実)。立位保持は手すりで可能なため、環境を整えれば自立度を保てる可能性がある(解釈)」

課題分析標準項目(23項目)の記入例

以下は、右大腿骨頸部骨折後に在宅復帰したA様(82歳・女性・要介護2・初回アセスメント)を想定した記入例です。氏名・関係者はすべて伏字(A様・長女B様等)にしています。実際の記録では、事業所の様式・記載ルールに合わせてご記入ください。

項目 記入例(A様・伏字)
①基本情報 (例)A様、82歳・女性。同居の長女B様がキーパーソン。受付=電話にて長女より相談。今回は初回。
②これまでの生活と現在の状況 (例)元小学校教員。夫と死別後、長女家族と同居。半年前に自宅で転倒し右大腿骨頸部骨折。退院後にADLが低下。「また庭いじりがしたい」と話す。
③社会保障制度の利用情報 (例)介護保険(要介護2)。年金を受給。医療は後期高齢者医療。身体障害者手帳なし。生活保護の受給なし。
④現在利用している支援や社会資源 (例)週2回の通所リハビリを利用。近隣の次女C様が週1回買い物を支援。自治会の見守り訪問あり。
⑤日常生活自立度(障害) (例)要介護認定時の判定=A2(認定調査票による)。現在は屋内伝い歩きが可能で、面談時のケアマネ所見ではA1相当。
⑥日常生活自立度(認知症) (例)認定時=自立(Ⅰ相当)。現在も日付・場所の見当識は保たれている。
⑦主訴・意向 (例)本人「トイレだけは自分で行きたい」。長女「夜間の付き添いが負担。日中に少し休みたい」。
⑧認定情報 (例)要介護2。区分支給限度基準額の範囲内で調整。認定有効期間は認定通知書のとおり。
⑨今回のアセスメントの理由 (例)退院後の初回アセスメント。在宅生活の再構築に向けて実施。
⑩健康状態 (例)右大腿骨頸部骨折術後。高血圧で降圧薬を服用中(かかりつけ医D医院、月1回受診)。身長・体重・BMI・血圧は通所リハビリでの測定値を確認。褥瘡なし。
⑪ADL (例)起き上がり・立ち上がりは手すり使用で自立。屋内は伝い歩き、屋外は歩行器。入浴は洗身に一部介助。階段昇降は手すりがあれば見守り。
⑫IADL (例)簡単な調理は可能だが火の管理に不安。買い物・掃除・金銭管理は家族が支援。服薬は一包化で自己管理。
⑬認知機能や判断能力 (例)日常の意思決定は自身で可能。中核症状・行動心理症状はみられない。(改正で旧「問題行動」は本項目に統合)
⑭コミュニケーションにおける理解と表出の状況 (例)会話による意思疎通は良好。軽度難聴があり右耳側から話すと伝わりやすい。補聴器は未使用。
⑮生活リズム (例)就寝22時・起床6時。日中は居間で過ごすことが多く活動量は低下傾向。通所日は生活リズムが整う。(令和5年改定で新設)
⑯排泄の状況 (例)日中は自立、夜間は尿意で2回覚醒しポータブルトイレを使用。便秘傾向で緩下剤を頓用。
⑰清潔の保持に関する状況 (例)入浴は週2回、洗身・洗髪に見守り〜一部介助。整容は自立。着衣の清潔は保たれている。
⑱口腔内の状況 (例)部分義歯を使用。かみ合わせ良好。舌苔・口臭なし。毎食後の口腔ケアは自立。
⑲食事摂取の状況 (例)常食を3食摂取。食事量は安定、水分は1日約1,000ml。摂食嚥下機能に問題なし。食事制限は減塩のみ。
⑳社会との関わり (例)元同僚との交流あり。骨折後は外出が減り「人と会う機会が減った」と話す。庭いじりを楽しみにしている。
㉑家族等の状況 (例)長女B様(同居・主介護者、就労のため日中不在)、次女C様(近隣・週1回支援)。長女に介護負担感あり。
㉒居住環境 (例)戸建て2階建て。1階に居室・トイレ・浴室。玄関に段差あり。浴室に手すり設置済み、トイレ側は未設置。
㉓その他留意すべき事項・状況 (例)経済的な困窮なし。虐待・看取り等の該当なし。冬季入浴時のヒートショックに留意。

※上記は記入イメージを示す創作例です。実在の個人の氏名・被保険者番号等は記載していません。記録を外部のツールやAIに入力する際は、氏名を伏字にするなど、事業所・院内の個人情報の取扱いルールを必ずご確認ください。

項目別 記入のポイント

健康状態(⑩)

既往歴・服薬・主治医の所見に加え、本人が感じている不調も記録します。令和5年改定では、記載例に身長・体重・BMI・血圧が加わりました。ただし通知のQ&Aでは、ケアマネジャーが機材を持参して測定することまでを想定したものではなく、医療機関や通所サービス等での測定値を確認して差し支えないとされています。

ADL・IADL(⑪⑫)

「見守りがあれば歩ける」「電話はできるが買い物は介助が必要」など、どの程度の支援で何ができるかを具体的に書きます。杖・車椅子・歩行器などの使用有無も記します。

認知機能や判断能力・コミュニケーション(⑬⑭)

もの忘れの程度や意思決定の状況、意思疎通の手段・困りごとを、日常の具体例とともに記録します。旧「問題行動」は⑬に統合されています。

生活リズム(⑮)

令和5年改定で新設された項目です。1日・1週間の過ごし方、活動量、休息・睡眠(中途覚醒・昼夜逆転等)を把握します。通所日と自宅日でリズムが変わる場合は、その違いも記します。

社会との関わり・家族等の状況(⑳㉑)

家族等の介護状況や負担、近隣・友人との関係、利用者さまの役割や楽しみを把握します。改定で「家族等」に統一され、親族に限らず意思決定や支援に関わる方を含めて捉えます。

居住環境(㉒)

段差・手すり・トイレ動線など、生活に影響する住環境を確認します。危険箇所の有無や、環境を維持するための機器等も記します。

よくある不備と直し方

  • 空欄が多い――該当がなければ「特になし」と記し、未確認との違いを明確にします。
  • 事実だけで分析がない――状態の記録に加え、「だからどんな課題があるか」まで書きます。
  • 専門用語に頼りすぎる――誰が読んでも分かる言葉で書きます。
  • 旧項目名のまま運用している――令和5年改定で項目名が変わっています。お使いの様式が最新か、原典で確認します。

アセスメントを効率化する

介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」は、面談の録音や持ち込まれた書類から、内容を自動で整理し、アセスメントの各項目に振り分けて下書きします。ケアマネジャーは確認・修正するだけで、聞き取りに集中できます。利用者さま3名まで、3か月間、回数の制限なく無料(2026年中のご登録は2027年3月31日まで)でお試しいただけます。
※録音や書類をAIに渡す際は、氏名を伏字にするなど、事業所の個人情報の取扱いルールをご確認ください。

課題分析標準項目(23項目)の記入のポイント

介護アセスメントでは、課題分析標準項目(23項目)にそって利用者の状況を把握します。主な領域と記入のポイントを整理しました。

領域 主な項目 記入のポイント
基本情報 基本情報・これまでの生活・社会保障制度・主訴・意向 これまでの暮らしと現在の環境、本人・家族等の意向を把握
健康・ADL 健康状態・ADL・IADL・認知機能や判断能力 できること/支援が必要なことを具体的に
コミュニケーション 理解と表出の状況・生活リズム 伝え方の工夫の手がかりと1日・1週間の過ごし方を把握
社会・環境 社会との関わり・排泄・清潔・口腔・食事 生活課題(ニーズ)につながる情報を整理
介護状況 家族等の状況・居住環境・その他留意すべき事項 家族等の介護力や環境面の課題を把握

2回目以降のアセスメントで比べる観点|11領域・前回との比較記録(50例)

居宅介護支援のアセスメントでいちばん崩れやすいのは、2回目以降の記録です。初回は丁寧に書いても、更新や見直しのたびに「変化なし」「著変なし」の一言で済ませてしまうと、何と比べて変化がないのかが読み手に伝わりません。

厚生労働省の事務連絡「「介護保険制度に係る書類・事務手続の見直し」に関するご意見への対応について」の別添(令和6年版)は、ケアプランの軽微な変更の扱いの中で、「利用者の状態に大きな変化が見られない」の取扱いについて「まずはモニタリングを踏まえ、サービス事業者間(担当者間)の合意が前提である」としたうえで、課題分析標準項目(別添)等のうち、例えば健康状態、ADL、IADL、認知機能・判断能力、コミュニケーション、生活リズム、排泄、清潔、口腔、食事摂取、行動・心理症状(BPSD)の各観点を「総合的に勘案し、判断すべきもの」と示しています。

つまり「変化なし」と書くこと自体が、11の観点を前回と比べた結果である必要があります。下の表は、事務連絡が例示している観点ごとに、「変化なし」で終わる書き方と、比べた事実を残す書き方を並べたものです。良い例はすべて記入イメージの創作例で、氏名は伏字です。数値は「どこで・いつ確認したか」とセットで書くと、次回の比較の起点になります。

健康状態・ADL・IADLを前回と比べる(17例)

事務連絡が例示する観点 「変化なし」で終わる例 比べた事実を残す例(そのまま使える文)
身長・体重・BMI 「体重変化なし」 通所介護の計測記録で体重46.2kg(3か月前は46.8kg)。本人「ズボンのゆるさは前と同じ」。身長は認定調査時の148cmを用いた
血圧 「血圧安定」 家庭血圧の手帳で、直近2週間の朝の値は128〜138/72〜80。前回確認時と同じ幅。降圧薬の変更なし(お薬手帳の◯月◯日処方分で確認)
既往歴・主傷病・症状 「既往に変わりなし」 主傷病は心不全(◯◯クリニック)。前回アセスメント以降の入院・救急受診なし(◯月◯日、長女B様に電話で確認)。足のむくみは夕方に靴下の跡が残る程度で前回と同程度
痛みの有無 「痛みなし」 右膝の痛みは本人「階段を下りるときだけ」。前回は「立ち上がるときも痛い」と話していた。湿布は1日2枚から1枚に減った(本人申告)
褥そうの有無 「褥瘡なし」 訪問看護の◯月分報告書で、仙骨部・かかとに発赤なしの記載を確認。寝返りはベッド柵を使って自力で行える(訪問時に確認)
受診に関する状況 「定期受診中」 かかりつけ医(D医院)へ月1回、長女の車で同行受診。かかりつけ歯科は無し(最後の受診は2年前と本人)。次回受診は◯月◯日
服薬に関する状況 「服薬自己管理」 処方6剤を一包化し、長女が週1回カレンダーに朝・夕の袋をセット。訪問時に前週分を数えると朝の1袋が残っていた。かかりつけ薬局はE薬局
自身の健康に対する理解や意識 「病識あり」 本人「塩分は控えている。味噌汁は1日1杯にした」。毎朝体重を測りカレンダーに書いている(訪問時に5日分の記入を確認)
寝返り・起き上がり・座位保持・立位保持 「起居動作自立」 ベッド柵を使い、介助なしで起き上がりから端座位まで約10秒。手すりなしの立位保持は約30秒。前回と同じ動作を訪問時に実際に見て確認
立ち上がり・移乗 「移乗自立」 居間のいすからの立ち上がりは肘掛けを押して1回で立てる。ポータブルトイレへの移乗は夜間のみ、足元のふらつきを本人が「怖い」と話す
移動方法・歩行 「移動自立」 屋内は家具と壁の伝い歩き。屋外は四輪歩行器で自宅前の約50mを休憩1回。通所の送迎時は玄関段差で職員が手を添えている(通所介護計画書◯月版で確認)
階段昇降 「階段昇降可」 2階の寝室へは手すりを持ち一段ずつ両足をそろえて上る。長女が後ろから見守り。◯月から夜は2階へ上がらず1階の和室で就寝
食事・整容・更衣 「ADL変化なし」 食事は箸で自立(訪問時の昼食で確認、約30分で8割摂取)。整容は洗面台でいすに座って行う。更衣は上衣自立、靴下だけ長女が介助
入浴・トイレ動作 「入浴一部介助」 入浴は通所で週2回。洗身は背中と足先だけ職員が介助(通所の記録◯月分)。トイレでは手すりにつかまり、下衣の上げ下ろしを自分で行う
調理・掃除・洗濯 「家事は家族」 調理は電子レンジでの温めのみ本人。ガスは長女の判断で日中は元栓を閉めている。洗濯物たたみは本人の日課(午後2時ごろ)
買物・交通機関の利用 「買い物困難」 買い物は週1回、次女と車でスーパーへ。店内はカートにつかまって歩く。バスは乗り降りの段差が怖いと1年前から利用していない
金銭管理・電話・車の運転 「金銭管理は家族」 通帳とカードは長女が管理。財布の少額で新聞代の集金を本人が払う。固定電話は着信に出られ、発信は短縮ボタン2つ(長女・次女)のみ。運転免許は自主返納済み(本人申告)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

認知機能・コミュニケーション・生活リズム・行動・心理症状を前回と比べる(16例)

事務連絡が例示する観点 「変化なし」で終わる例 比べた事実を残す例(そのまま使える文)
日常の意思決定を行うための認知機能の程度 「判断力低下」 通所の曜日を変えるか尋ねると、本人が「火曜は病院があるから木曜がいい」と理由を挙げて自分で選んだ(◯月◯日訪問時)
判断能力の状況 「理解困難」 ◯月に訪問販売の布団の契約書を長女が発見。本人は「断れなかった」と話す。日常の買い物は判断できるが、高額な契約の場面で支援を要する
中核症状の状況(頻度・場面) 「物忘れあり」 訪問中の30分で「今日は何曜日か」の質問が3回(前回は1回)。カレンダーを指すと自分で答えられる
認知症の診断の有無 「認知症」 ◯年◯月、◯◯病院でアルツハイマー型認知症と診断(診療情報提供書で確認)。抗認知症薬を内服中(お薬手帳◯月◯日分)
コミュニケーションの理解の状況 「理解良好」 口頭で選択肢を2つ示すと選べる。3つ以上だと最後の1つを繰り返す。文書は大きな字で1行ずつ示すと読める
コミュニケーションの表出の状況 「会話可」 要望は「痛い」「いらない」など短い言葉で伝える。困ったときは眉を寄せて手を振る仕草が出る(長女・訪問介護員とも同じ観察)
視覚・聴覚等の能力 「難聴あり」 左耳はほとんど聞こえない(本人)。右側から口元を見せて話すと聞き返しは1回以内。補聴器は「うるさい」と引き出しにしまったまま
コミュニケーション機器・方法(電話・スマートフォン等) 「携帯電話あり」 スマートフォンのテレビ電話で県外の長男と週1回(日曜夜)話す。長男が画面横に貼った手順メモを見て自分で発信できる
1日及び1週間の生活リズム・過ごし方 「生活リズム変化なし」 起床7時、朝食後9時からテレビ、昼食後に1時間昼寝、夕方に庭の水やり、21時就寝。月・木は通所で日中不在。同じ流れを本人と長女の両方から聴取
日常的な活動の程度(内容・時間・活動量) 「活動量低下」 自宅の日に居間を出るのはトイレ往復6〜7回と水やりのみ。通所の日は歩行練習を含め立って動く時間が約2時間ある(通所の記録)
休息・睡眠の状況(中途覚醒) 「不眠あり」 22時就寝、2時と4時にトイレで目が覚め、4時以降は眠れないと本人。昼食後に居間で1〜2時間うとうとする(長女の観察)
休息・睡眠の状況(昼夜逆転) 「昼夜逆転なし」 夜間の覚醒はトイレの2回だけで、起きて歩き回ることはない(長女が◯月の2週間つけた睡眠メモで確認)
行動・心理症状(妄想・誤認) 「物盗られ妄想」 ◯月に3回、財布が見当たらないと長女を疑う発言。3回とも鏡台の引き出しから見つかった。夕方16〜18時に多い
行動・心理症状(不安・焦燥・不穏) 「不穏あり」 長女の帰宅が19時を過ぎると玄関を何度も見に行く(長女談・週2回ほど)。長女が電話で声をかけると落ち着く
行動・心理症状(抑うつ・無気力) 「意欲低下」 夫の一周忌(◯月)以降、続けていた俳句の会を休んでいる。本人「もう作る気がしない」。食事量と睡眠は前回と同じ
行動・心理症状(攻撃的行動・介護への抵抗) 「介護拒否」 入浴の声かけを断るのは週2回の通所のうち1回ほど。職員が「足だけ温めましょう」と誘うと入る(通所の連絡帳◯月分)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

排泄・清潔・口腔・食事摂取を前回と比べる(17例)

事務連絡が例示する観点 「変化なし」で終わる例 比べた事実を残す例(そのまま使える文)
排泄の場所・方法・後始末 「トイレ自立」 日中は居間から約8mのトイレへ伝い歩き。夜間は寝室のポータブルトイレを2回。拭き取りと片付けは自分で行う
尿・便意の有無、失禁の状況 「失禁あり」 尿意はあるが立ち上がりに時間がかかり、間に合わないことが週2回ほど。リハビリパンツと尿とりパッドを使用し、パッド交換は自分でできる
排泄リズム(日中・夜間の頻度) 「排泄問題なし」 排尿は日中7回・夜間2回(長女の◯月◯日〜◯日の記録)。排便は2日に1回、朝食後
排泄内容(便秘や下痢) 「便秘傾向」 4日出ないときに長女が下剤を追加で渡している。◯月に硬い便で出血が1回あった(本人)。主治医にはまだ伝わっていない
入浴や整容の状況 「清潔保持」 自宅の浴槽はまたげず、入浴は通所で週2回。毎朝洗面所で顔を洗い髪を整える。ひげ剃りは電気シェーバーで自分で
皮膚の状況(異常の有無) 「皮膚トラブルなし」 両すねに乾燥と掻き傷あり(本人の了解を得て訪問時に観察)。保湿剤の処方なし。本人「夜中にかゆくて掻いてしまう」
爪の状況 「爪切り介助」 足の爪が厚く伸び、本人は切れない。長女も「怖くて切れない」。◯月から約2か月切っていない
寝具や衣類の状況(汚れ・交換頻度) 「衣類清潔」 シーツ交換は月1回長女が実施。ズボンの裾の食べこぼしの染みが3日続いた(訪問介護員の記録◯月◯日〜◯日)
歯の状態(本数・欠損) 「歯の問題なし」 残っている歯は下の前歯4本(本人の申告と目視)。奥歯がなく、肉は「かめないから残す」
義歯の状況(有無・汚れ・破損) 「義歯あり」 上は総義歯、下は部分義歯。下は「痛い」と食事のときだけ外す。最後の歯科受診は3年前(本人)
口腔内の状態(舌苔・口臭・乾燥・出血) 「口腔内良好」 口臭が強く、舌が白い(訪問時に確認)。歯みがきのときに歯ぐきから出血するのを週数回見ると本人
口腔ケアの状況 「口腔ケア自立」 歯みがきは朝のみ。夕食後は「疲れて」しない。義歯は水につけるだけで洗浄剤は使っていない
食形態・食事回数・食事の内容 「3食摂取」 1日3食。朝はパンと牛乳、昼は配食弁当(週5日)、夜は長女の手料理。常食で、硬い肉は小さく切って出している
食事量・栄養状態 「食事量問題なし」 配食弁当はご飯を半分残し、おかずは8割ほど食べる(配食事業所の連絡票)。体重は3か月で1kg減(通所の計測)
水分量 「水分摂取良好」 湯のみ(約150ml)で1日5杯と食事の汁物。夜のトイレを気にして夕方以降は控えている(本人)
摂食嚥下機能の状態 「嚥下問題なし」 汁物でむせるのが週2〜3回(長女談)。固形物ではむせない。食後の声のかすれは訪問時には聞かれなかった
食事の準備をする人・食事制限の有無 「食事は家族」 平日の夕食は長女が準備(帰宅19時、夕食19時半)。主治医から減塩の指示あり(◯月◯日の受診時の説明を長女がメモ)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

同じ事務連絡は、これらの観点が「例えば」として挙げられたものであり、軽微な変更に当たるかどうかは変更の内容によって判断すべきものとしています。「変化なし」と書いた根拠を、上の表のように前回の数値・場面と並べて残しておくと、担当者間の合意の材料にもなります。判断の扱いは保険者によって異なるため、所在地の保険者の資料もご確認ください。

アセスメントの結果を第1表へ|「課題分析の結果」欄の書き分け(12状態像・22例)

アセスメントで集めた情報は、居宅サービス計画書第1表の「利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果」欄で、はじめて「結果」になります。老企第29号の別紙1(居宅サービス計画書標準様式及び記載要領・令和3年3月改正版)は、この欄について、意向を踏まえた課題分析の結果を記載し、その際「「自立支援」に資するために解決しなければならない課題が把握できているか確認する」こと、そのために「利用者が持っている力や生活環境等の評価を含め利用者が抱える問題点を明らかにしていくこと」を求めています。また、利用者と家族の意向が異なる場合は「各々の主訴を区別して記載する」とされています。

厚生労働省老健局の解説資料(令和4年3月・介護保険最新情報Vol.958の主なポイント)は、意向は意向として記載したうえで、その意向を踏まえ、アセスメントにおける身体的、社会性、経済的等の視点から総合的に勘案した結果を記載すること、そして課題分析の結果を踏まえて第2表につなげていくことが必要だと説明しています。

姫路市の令和6年度以前の実地指導結果では、この欄に課題分析の結果が記載されていなかった事例が挙げられ、記載がないことは適切なアセスメントやモニタリングの評価が行えていない可能性があるとされています。下の表は「意向の転記で止まった書き方」と「意向+持っている力+生活環境の評価+解決すべき課題」まで書いた書き方の対比です(創作例・伏字)。

状態像 意向の転記で止まった例 意向・持っている力・生活環境の評価・課題まで書いた例
大腿骨骨折の術後に退院 「本人:自宅で暮らしたい。家族:転倒が心配」 本人「トイレだけは自分で行きたい」。長女B様「夜中の付き添いがつらい」。本人は手すりがあれば立ち上がりと伝い歩きができる一方、寝室からトイレまでの廊下に手すりがなく、夜間2回の移動で転倒の危険がある。夜間の移動を安全にすることと、長女の睡眠を確保することを解決すべき課題とした
認知症のある独居 「本人:このまま家にいたい」 本人「この家で猫と暮らしたい」。県外の長男「火の始末が心配」。毎日の猫の世話と食事の支度の手順は保たれている一方、ガスの消し忘れが◯月に2回あった。台所の安全を整え、本人が続けている家事を残すことを課題とした
心不全で入退院をくり返す 「本人:入院したくない」 本人「もう入院はしたくない」。毎朝の体重測定を自分で続けられる力がある一方、体重が増えたときに誰に伝えるかが決まっておらず、前回は受診が3日遅れた。体重の変化を早く医療につなぐ仕組みを課題とした
高齢の配偶者が介護している 「妻:できるだけ自分でみたい」 本人「妻に迷惑をかけたくない」。妻C様「できる限り自分でみたいが腰が痛い」。妻は食事と服薬の管理を続けられているが、入浴とおむつ交換で腰痛が悪化している。妻の腰の負担が大きい介助を外に出し、妻が続けたい部分を残すことを課題とした
がんの終末期で自宅療養を希望 「本人:家で過ごしたい」 本人「最期まで自分の部屋にいたい」。長女「痛がるときにどうすればよいか不安」。痛みは頓用薬で和らぎ、会話もできている。夜間に痛みが出たときの連絡先と対応が家族に共有されていないことを課題とした
閉じこもり・意欲の低下 「本人:特に希望なし」 本人「出かけてもすることがない」。以前は地区の囲碁仲間と週1回集まっていた。歩行器で300mは歩ける力がある一方、仲間の集まりの場所が坂の上に移り通えなくなった。人と会う場への移動手段を課題とした
糖尿病でインスリン自己注射 「本人:注射は自分でやる」 本人「注射は自分で続けたい」。単位の確認と注射の手技は保たれている一方、視力の低下で目盛りの読み違いが◯月に1回あった(訪問看護の報告書)。自分で続けながら読み違いを防ぐ手立てを課題とした
本人と家族の意向が違う 「本人・家族:在宅生活の継続」 本人「デイサービスには行かない」。長女「日中ひとりにしておくのが心配」。各々の主訴を区別して記載。本人は家で庭仕事をする時間を大事にしており、日中に倒れたときに気づく人がいないことが共通の心配である。見守りの方法を本人が受け入れられる形で探すことを課題とした
費用を気にしてサービスを減らしたい 「本人:サービスを減らしたい」 本人「年金でやっていけるか心配」。入浴は自宅でできず、通所の入浴が唯一の機会になっている。利用料の見込みを本人と一緒に確認し、使える制度の情報を届けたうえで、清潔を保つ手段を残すことを課題とした
パーキンソン病で動きに波がある 「本人:自分で動きたい」 本人「薬が効いている時間は自分で動きたい」。服薬後1〜3時間は屋内を歩けるが、効き目が切れる夕方はすくみ足で転びそうになる(本人・妻の観察)。時間帯で変わる動きに合わせて支援を置くことを課題とした
脳梗塞後の片麻痺 「本人:右手を使えるようになりたい」 本人「また自分の箸で食べたい」。左手でスプーンを使えば自分で食べられ、右手は物を押さえる動きができる。リハビリの場で練習した動作を自宅の食卓で続ける場がないことを課題とした
難聴で情報が届きにくい 「本人:困っていない」 本人「耳が遠いだけで困っていない」。一方で、市からの通知や薬の飲み方の説明を聞き取れず、◯月に受診日を間違えた。大事な連絡を文字で受け取れる方法を整えることを課題とした

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

第1表で課題分析の結果を書いたら、同じ所見を第2表の「生活全般の解決すべき課題(ニーズ)」へ渡します。記載要領は第2表のニーズについて、相互関係も含めて明らかにし、解決するための要点がどこにあるかを分析し、原則として優先度合いが高いものから順に記載するとしています。アセスメントの所見と第2表の書き出しがつながっているかを、次の表で確かめてください。

アセスメントの所見(項目) 所見とつながらない第2表の書き出し 所見から書き起こした第2表の書き出し
夜間2回、廊下を伝い歩きでトイレへ。廊下に手すりなし(ADL・居住環境) 「安全に生活したい」 夜中のトイレに、転ばずに自分で行きたい
汁物で週2〜3回むせる(食事摂取) 「食事に気をつけたい」 むせずに、好きな味噌汁を飲み続けたい
入浴は通所の週2回だけ。自宅の浴槽はまたげない(ADL・清潔・居住環境) 「清潔を保持したい」 週2回はお風呂に入って、さっぱりした気持ちで過ごしたい
朝の薬の袋が週1回残る(健康状態・IADL) 「服薬管理が必要」 薬を飲み忘れずに、今の体調を保ちたい
長女の帰宅が19時。日中はひとり(家族等の状況) 「家族の負担軽減」 長女が仕事を続けられるよう、日中ひとりの時間を安心して過ごしたい
囲碁の集まりが坂の上へ移り通えない(社会との関わり) 「社会参加を促す」 囲碁仲間とまた週1回会いたい
体重が増えても伝える先が決まっていない(健康状態) 「病状の悪化防止」 体の変化に早く気づいて、入院せずに家で暮らしたい
足の爪が約2か月切れていない(清潔) 「整容の援助」 足の爪を整えて、靴を痛くなく履けるようにしたい
夕方にすくみ足が出る(健康状態・ADL) 「転倒予防」 薬の効きが弱くなる夕方も、家の中を転ばずに移動したい
高額な契約を断れなかった(認知機能や判断能力) 「権利擁護」 お金のことで困らずに、自分の暮らしを続けたい

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

再アセスメントの場面別|書き直す項目と記録の文例(10場面・30例)

老企第22号(指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準について)は、居宅サービス計画の作成後の実施状況の把握を「利用者についての継続的なアセスメントを含む」ものとして説明し、利用者の解決すべき課題の変化が認められる場合等に必要に応じて計画を変更するとしています。また、課題の変化は直接サービスを提供する事業者等により把握されることも多いことから、サービス担当者と緊密な連携を図るよう求めています。

運営指導の公表資料でも、この「その後のアセスメント」が繰り返し取り上げられています。福岡県介護保険広域連合の集団指導資料(令和6年度版)は、課題分析の実施に関する主な指摘事項として「サービス変更時や目標期間更新時等にアセスメントをしていない」を挙げています。下の表は、再アセスメントが必要になりやすい場面ごとに、主に書き直す項目と記録の書き方をまとめたものです(番号は本記事前半の23項目の番号・創作例)。

場面 主に書き直す項目 前の記録を写しただけの例 場面に合わせて書き直した例
入院からの退院 ⑨今回のアセスメントの理由 「定期」 ◯月◯日、◯◯病院を退院(肺炎で14日間入院)。退院前カンファレンス(◯月◯日・病棟)の内容を踏まえ、退院当日に自宅で実施
入院からの退院 ⑪ADL 「歩行:屋内自立」(入院前のまま) 入院前は屋内を伝い歩きで自立していたが、退院時は病棟で歩行器を使用。自宅では廊下の幅が狭く歩行器が通らないため、居間〜トイレ間は手すりと見守りで移動
入院からの退院 ⑲食事摂取の状況 「常食」 入院中に軟らかい食事へ変更(病院の看護サマリー◯月◯日)。退院後の食事形態は、長女が退院指導で受けた内容に沿って用意している
要介護認定の区分変更 ⑧認定情報 「要介護1」(変更前のまま) 区分変更の結果、要介護3(認定日◯月◯日、有効期間は認定通知書のとおり)。審査会の意見の記載なし(被保険者証で確認)
要介護認定の区分変更 ⑪ADL・⑯排泄の状況 「変化なし」 区分変更を申請した理由は、◯月以降トイレでの立ち上がりに長女の介助が必要になったこと。夜間はおむつへ切り替えた(◯月◯日から)
要介護認定の区分変更 ㉑家族等の状況 「長女が主介護者」 長女の夜間の介助が週5回に増え、長女「仕事中に眠くなる」。次女が週末だけ泊まりに来る形に変わった
認定の更新 ⑤日常生活自立度(障害) 「A2」(前回の写し) 更新時の主治医意見書ではB1。訪問時も日中の大半をベッド上で過ごしており、意見書の記載と現状に差はない
認定の更新 ⑦主訴・意向 「在宅生活の継続」(前回の写し) 前回は「畑に出たい」。今回は本人「せめて庭先まで出たい」、長女「一緒に散歩できる日を増やしたい」と、外へ出る範囲の希望が変わった
認定の更新 ⑳社会との関わり 「通所で交流」 通所で隣の席の方と話すのが楽しみだったが、その方が◯月に利用を終えた。本人「行っても話す人がいない」
短期目標の期間の終了 ⑨今回のアセスメントの理由 「定期」 短期目標(◯月〜◯月)の期間終了に伴い実施。目標「廊下を手すりで一人で歩く」の達成状況を確かめるため
短期目標の期間の終了 ⑪ADL 「歩行改善」 手すりでの廊下歩行は一人でできるようになった(訪問時に確認・長女も同じ観察)。次は玄関の上がり框の昇り降りが残っている
短期目標の期間の終了 ⑮生活リズム 「変化なし」 廊下を一人で歩けるようになってから、昼寝が1時間に短くなり、午後に台所へ立つ時間が増えた(本人・長女)
自宅での転倒 ⑨今回のアセスメントの理由 「状態変化」 ◯月◯日21時ごろ、寝室からトイレへ向かう途中に転倒(長女から翌朝電話)。骨折なし(◯月◯日受診)。状態の変化に伴い臨時に実施
自宅での転倒 ㉒居住環境 「段差あり」 転倒場所は寝室出口の敷居(約2cm)。夜間は廊下の照明を消している。足元灯なし
自宅での転倒 ⑬認知機能や判断能力 「理解良好」 本人は転倒を「つまずいただけ」と話し、夜間に長女を呼ぶことには「起こしたくない」。呼び出しの方法は理解できている

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

場面 主に書き直す項目 前の記録を写しただけの例 場面に合わせて書き直した例
主な介護者の入院・就労の変化 ㉑家族等の状況 「妻が介護」 妻C様が◯月◯日から腰椎の手術で約3週間入院。その間は県内の長男が週3回通い、残りの日は本人ひとり
主な介護者の入院・就労の変化 ⑫IADL 「家事は妻」 妻の入院中、本人は電子レンジでの温めと湯わかしはできる。米をとぐ・洗濯機を回すは経験がなく、長男が手順を書いて冷蔵庫に貼った
主な介護者の入院・就労の変化 ⑦主訴・意向 「在宅継続」 本人「妻が戻るまで家で待ちたい」。長男「平日の夜が心配」。各々の言葉を分けて記録
サービスの追加・終了 ④現在利用している支援や社会資源の状況 「訪問介護・通所介護」(変更前のまま) ◯月から福祉用具(歩行器)を追加。通所は週2回から週1回に変更(本人の希望)。配食は継続
サービスの追加・終了 ⑪ADL 「歩行器使用」 歩行器は屋外のみ使用。屋内では家具が多く使わず伝い歩き(福祉用具専門相談員の◯月◯日の訪問記録と一致)
サービスの追加・終了 ⑳社会との関わり 「通所で交流」 通所を週1回に減らした理由は本人「同じ曜日の仲間と会えれば十分」。減った日は近所の友人宅へ歩行器で通っている
看取りの時期に入った ⑩健康状態 「がん。疼痛あり」 ◯月◯日の往診で主治医から長女へ「残された時間は長くない」と説明(長女談)。痛みは頓用薬で落ち着き、食事は1日に数口
看取りの時期に入った ⑦主訴・意向・㉓その他留意すべき事項 「在宅看取り希望」 本人「家にいたい」、長女「最期は家で見送りたい。夜は救急車を呼ばない」と◯月◯日に確認。急変時の連絡先は訪問看護(24時間)を第一とする
看取りの時期に入った ⑱口腔内の状況 「義歯使用」 食事量が減ってから義歯を外したまま。口の中の乾燥が強く、訪問看護が1日1回口腔ケアを実施(◯月の報告書)
転居・住まいの変更 ㉒居住環境 「戸建て2階建て」(転居前のまま) ◯月◯日、長女宅近くの集合住宅1階へ転居。玄関に段差なし、浴室に手すりなし、トイレは洋式で手すりあり
転居・住まいの変更 ⑳社会との関わり 「近所づきあいあり」 転居で、40年来の近所の友人とは電話だけのつながりになった。新しい住まいでは近所に知り合いがいない(本人)
転居・住まいの変更 ⑮生活リズム 「起床6時」 転居後の1週間、夜中に目を覚まして「ここはどこか」と長女に電話が2回あった。起床は6時で変わらない
担当の介護支援専門員の交代 ①基本情報 (記載なし) ◯月◯日、前任の介護支援専門員から担当交代。引き継ぎ書類と直近3か月の支援経過を◯月◯日に受領し、本人・長女に同席いただき自宅で面談
担当の介護支援専門員の交代 ⑦主訴・意向 「前任の記録のとおり」 前任の記録にある意向「散歩を続けたい」を本人に読み上げて確認。本人「今は散歩より、友だちに会いたい」と言い換えた
担当の介護支援専門員の交代 ㉓その他留意すべき事項・状況 「特になし」 本人は男性の訪問者に緊張しやすい(前任の申し送りと長女の話が一致)。初回の訪問は長女の在宅時に設定

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

担当交代の場面では、前任の記録をそのまま写すと「本人に確かめたこと」が残りません。上の例のように、前任の記録を読み上げて本人の今の言葉で言い直してもらうと、意向の変化そのものが記録になります。松山市の運営指導の指摘資料でも、アセスメントやモニタリングで利用者及び家族の意向を適切に把握すること(長期間にわたり意向に変化がないケースがある)が示されています。

主治医・歯科医師・薬剤師へつなぐ所見|老企第22号の例示9項目の記録文例(20例)

アセスメントや訪問で拾った所見の中には、介護支援専門員が抱えるより、医療職に渡したほうがよいものがあります。老企第22号は、利用者の服薬状況、口腔機能その他の心身又は生活の状況に係る情報は、主治の医師若しくは歯科医師又は薬剤師が医療サービスの必要性等を検討するにあたり有効な情報であるとして、次のような情報を得た場合に、助言が必要であると介護支援専門員が判断したものを提供するものとしています。あわせて、ここでいう「主治の医師」は、要介護認定の申請のために主治医意見書を記載した医師に限定されないことに留意するよう書かれています。

下の表の左列は通知の例示の文言です。中央は「伝えた」ことしか残らない記録、右は「何を・いつ・どこで見て・誰に・どう伝え・どう返ってきたか」が残る記録です(創作例・伏字)。

通知の例示 つながる項目 「伝えた」だけの記録 所見・伝えた先・返答まで残す記録
薬が大量に余っている又は複数回分の薬を一度に服用している ⑩健康状態・⑫IADL 「残薬あり。主治医に報告」 ◯月◯日訪問時、台所の引き出しに朝の一包化袋が21袋残っていた(約3週間分)。本人「朝は食べないから飲まない」。同日、D医院へ文書で情報提供。◯月◯日、医師より朝の薬を昼へ移すと返答あり
薬が大量に余っている又は複数回分の薬を一度に服用している ⑬認知機能や判断能力 「服薬ミスあり」 長女が◯月◯日朝、前夜の袋と当日朝の袋が両方空になっているのを発見。本人は「飲んだか分からなくなった」。翌日、E薬局の薬剤師へ電話で伝え、服薬カレンダーの導入の提案を受けた
薬の服用を拒絶している ⑩健康状態・⑦主訴・意向 「服薬拒否」 本人「この白い薬を飲むとふらふらする」と◯月から夜の薬を飲んでいない(長女談)。◯月◯日の受診に同行し、本人の言葉のまま主治医へ伝えた。主治医は次回までに薬の量を見直すと説明
薬の服用を拒絶している ⑭コミュニケーションにおける理解と表出の状況 「拒薬あり」 錠剤を口に入れても吐き出すことが週3回(訪問介護員の記録◯月)。飲み込みにくそうに顔をしかめる。訪問看護へ連絡し、◯月◯日に薬剤師と剤形について相談する予定
使いきらないうちに新たに薬が処方されている ⑩健康状態 「重複処方の疑い」 整形外科とD医院の両方から湿布が処方され、未開封が4袋ある(訪問時に確認)。お薬手帳は医療機関ごとに2冊。◯月◯日、E薬局へ2冊の存在を伝え、薬剤師が手帳の一本化を本人に説明した
使いきらないうちに新たに薬が処方されている ⑫IADL 「薬の管理不十分」 受診のたびに「前の薬はまだある」と言えず新しい処方を受け取っている(本人)。次回受診時に残薬を袋ごと持参するよう長女と決め、主治医への手紙を添えた(◯月◯日)
口臭や口腔内出血がある ⑱口腔内の状況 「口腔内不良」 ◯月◯日訪問時、会話中に強い口臭。本人「歯みがきのときに血が出る」。歯科受診は3年なし。長女の了承を得て、地域の歯科医院へ訪問診療の相談を電話で行った
口臭や口腔内出血がある ⑲食事摂取の状況 「歯の痛みあり」 下の部分義歯が当たる所に口内炎があり、◯月から食事のときに義歯を外している。かむ回数が減り、肉を残す(長女談)。かかりつけ歯科へ文書で情報提供し、◯月◯日に義歯調整の予約
口臭や口腔内出血がある ⑰清潔の保持に関する状況 「口腔ケア不十分」 口腔ケアは朝だけで、夕食後はしていない。訪問介護員の記録では歯ブラシの毛先が開いたまま。歯科衛生士の訪問について主治医の意見を照会した(◯月◯日)
体重の増減が推測される見た目の変化がある ⑩健康状態 「痩せた」 前回訪問時より頬がこけ、ズボンのベルトの穴が1つ内側に移っている。体重計は自宅に無い。通所に計測を依頼し、◯月◯日の値を主治医へ伝えた
体重の増減が推測される見た目の変化がある ⑩健康状態(心不全) 「むくみあり」 両足のすねを押すと跡が残り、靴が入りにくいと本人(◯月◯日)。通所の計測で1週間に2kg増。同日、訪問看護と主治医に電話で伝え、受診日を早めた
食事量や食事回数に変化がある ⑲食事摂取の状況 「食欲低下」 配食弁当の残しが◯月から半分以上に増えた(配食事業所の連絡票)。朝食は「食べたくない」と抜くことが週4回。主治医へ情報提供し、次回受診で血液検査を行うと返答
食事量や食事回数に変化がある ⑮生活リズム 「食事不規則」 起床が10時に遅くなり、朝昼を1回にまとめている(本人)。夜中に菓子パンを食べる。糖尿病で通院中のため、主治医へ生活の変化として伝えた(◯月◯日)
下痢や便秘が続いている ⑯排泄の状況 「便秘」 ◯月◯日から5日間排便なし(長女の排便表)。腹部の張りを本人が訴える。下剤は長女の判断で増やしていた。同日、主治医へ電話。服用量の指示を受け、長女へ伝えた
下痢や便秘が続いている ⑯排泄の状況・⑲食事摂取の状況 「下痢あり」 ◯月◯日から1日4〜5回の水様便が3日続く(訪問介護員の記録)。水分は湯のみ3杯程度。同日、訪問看護へ連絡し、看護師が訪問して主治医へ報告した
皮膚が乾燥していたり湿疹等がある ⑰清潔の保持に関する状況 「皮膚トラブル」 背中と両すねに乾燥と赤い湿疹(通所の入浴時の記録◯月◯日)。夜中に掻いて出血。保湿剤の処方なし。主治医へ文書で情報提供し、皮膚科の受診先の紹介を受けた
皮膚が乾燥していたり湿疹等がある ⑪ADL・⑰清潔 「発赤あり」 仙骨部に直径約3cmの赤み(訪問介護員がおむつ交換時に発見・◯月◯日)。日中もベッド上で過ごす時間が増えている。同日、訪問看護へ連絡し、看護師の観察結果を主治医へ報告してもらった
リハビリテーションの提供が必要と思われる状態にあるにも関わらず提供されていない状況 ⑪ADL 「ADL低下。リハビリ検討」 退院後1か月で、立ち上がりに長女の介助が必要になった(退院時は手すりで自立)。病院ではリハビリを受けていたが、退院後は受けていない。◯月◯日、主治医へ状況を伝え、訪問リハビリについて意見を求めた
リハビリテーションの提供が必要と思われる状態にあるにも関わらず提供されていない状況 ⑲食事摂取の状況 「嚥下機能低下」 汁物のむせが週2〜3回から毎食に増えた(長女談・◯月)。言語聴覚士の関わりはこれまでない。主治医へ情報提供し、嚥下の評価の要否について返答を待っている
リハビリテーションの提供が必要と思われる状態にあるにも関わらず提供されていない状況 ⑳社会との関わり 「意欲低下」 本人「歩けるようになったら、また囲碁の集まりに行きたい」。屋外歩行の練習の場がない。主治医に本人の言葉を伝え、通所リハビリの利用について意見を聞いた(◯月◯日)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

伝える先が決まっていないと、所見はアセスメントシートの中で止まります。初回のアセスメントの時点で、⑩健康状態の欄に次の4点を控えておくと、上の記録が書きやすくなります。

控えておく先 アセスメント時に確認すること 記入欄(貴事業所で記入)
主治の医師 医療機関名・連絡の手段(文書/電話)・連絡しやすい時間帯。主治医意見書を書いた医師と、日頃の受診先が別でないか (記入)
かかりつけ歯科 有無・最後の受診時期・訪問診療の可否 (記入)
かかりつけ薬局・薬剤師 薬局名・お薬手帳の冊数・一包化の有無 (記入)
訪問看護(利用時) 緊急時の連絡先・主治医への報告の流れ (記入)
本人・家族の同意 医療機関へ情報を提供することについての同意の取り方と記録の場所 (記入)
事業所内の申し合わせ 情報提供の様式・控えの保管場所・支援経過への記載方法 (記入)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

運営指導・ケアプラン点検で見られるアセスメント|確認項目7つと自治体の公表事例9件の点検表

運営指導でアセスメントがどう見られるかは、厚生労働省の運営指導マニュアル別添1(居宅介護支援)の確認項目と確認文書から読み取れます。別添1は、指定居宅介護支援の具体的取扱方針について「利用者の希望やアセスメントに基づき、介護保険サービス以外のサービス、支援を含めた総合的な居宅サービス計画を立てているか」等を確認項目に挙げ、確認文書の筆頭に「アセスメントシート」を置いています。下の表は、別添1の確認項目ごとに、アセスメントの記録がどこで関わるかを整理し、貴事業所の記録の所在を書き込めるようにしたものです。

別添1の確認項目(居宅介護支援) 確認文書 アセスメントの記録との関わり 貴事業所の記録の所在(記入欄)
利用者の希望やアセスメントに基づき、介護保険サービス以外のサービス、支援を含めた総合的な居宅サービス計画を立てているか アセスメントシート、居宅サービス計画 ④現在利用している支援や社会資源の状況に、家族・近隣・配食など保険外の支援が書かれ、それが計画に位置付いているか (記入)
集合住宅等において、利用者の意思に反し、同一敷地内の指定居宅サービス事業者のみを居宅サービス計画に位置付けていないか 居宅サービス計画、支援経過記録等 事業所を選んだ経過と本人の意向が、⑦主訴・意向や支援経過に残っているか (記入)
サービス担当者会議を開催し、利用者の状況等に関する情報を担当者と共有し、専門的な見地からの意見を求めているか サービス担当者会議の記録 会議で共有した利用者の状況が、直前のアセスメントの内容と食い違っていないか (記入)
定期的にモニタリングを行っているか モニタリングの記録 モニタリングで把握した変化が、次のアセスメントの⑨今回のアセスメントの理由とつながっているか (記入)
利用者及び担当者への説明・同意・交付をおこなっているか 居宅サービス計画(同意・交付の記録) アセスメントの実施日が、計画の作成日・同意日より前になっているか (記入)
担当者から個別サービス計画の提供を受けているか(整合性の確認) 個別サービス計画 各事業所の個別計画に書かれた状態像(移動・入浴など)が、アセスメントの記録と矛盾していないか (記入)
被保険者資格、要介護認定の有無、要介護認定の有効期限を確認しているか(受給資格等の確認) 介護保険番号、有効期限等を確認している記録等 ⑧認定情報に、被保険者証で確かめた区分・有効期間・審査会の意見の有無が書かれているか (記入)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

次に、自治体が公表している運営指導・ケアプラン点検の資料から、アセスメントに関わる指摘を拾いました(本記事前半で紹介した3件は除いています)。指摘の内容は各資料の記載を要約したもので、自治体名・資料名は出典のとおりです。

公表元(資料名) アセスメントに関わる指摘の内容 自事業所での点検の仕方
岡山市「令和7年度集団指導資料 本編1(居宅介護支援・介護予防支援)」 不適切事例として「アセスメントに当たり、利用者の居宅を訪問していない」「アセスメントの結果について、記録していない。保存していない」が示され、居宅を訪問し面接していない場合の運営基準減算との関係が注記されている アセスメントシートに、実施場所(利用者の居宅)・面接した相手・同席者が書かれているかを利用者ごとに確かめる
岡山市(同上) アセスメントの結果把握されたニーズ・目標や解決すべき課題と、計画に記載されたサービスの具体的な内容が合っていない事例が挙げられている 第2表の各サービスについて、根拠となるアセスメントの所見を指さして説明できるかを確かめる
北九州市「令和7年度 ケアプラン点検実施結果」 利用者や家族の希望のみでサービスが組まれ、アセスメント等による客観的な根拠付けがない、との助言・指摘が挙げられている 「本人の希望」だけが根拠になっているサービスがないか、第1表の課題分析の結果と見比べる
北九州市(同上) モニタリング表と支援経過記録の実施日が一致しない、同一の評価が長期にわたり続いている、等が挙げられ、確認書類にアセスメント表が含まれている モニタリングで「変化あり」とした月に、アセスメントの見直しが行われているかを日付で突き合わせる
松山市介護保険課「運営指導での主な指摘事項及び周知事項について」 アセスメントやモニタリングにより利用者及び家族の意向を適切に把握し計画に反映させること(長期間にわたり意向に変化がないケースがある)が示されている ⑦主訴・意向が前回の文言の写しになっていないか、更新のたびに本人の言葉で取り直しているかを確かめる
仙台市介護事業支援課「令和6年度 運営指導方針・令和5年度 運営指導結果等」(訪問介護等の居宅サービス) サービス内容に移動介助があるのに、アセスメントの記録では移動を「自立」としている事例、認定の更新や計画の変更がされているのにアセスメントの記録が更新されていない事例が挙げられている(サービス事業所側の指摘) 居宅介護支援側でも、事業所から受け取った個別計画の状態像と自事業所のアセスメントの⑪ADLが食い違っていないかを確かめる
「実地指導による介護報酬の算定誤りの具体事例」(WAM NET 京都府ページ掲載) アセスメントに当たって利用者の居宅を訪問し面接を行うこと等が行われていないにもかかわらず虚偽の資料を作成し、運営基準減算が行われていなかった事例が、行政処分事例として挙げられている 記録は実施した事実に即して書く。実施できなかった場合は、その事実と理由を支援経過に残す
青森県三戸町ウェブサイト掲載 集団指導資料「運営指導における指摘事項(居宅介護支援)」 実際に使用している課題分析の種類と、運営規程に記載している課題分析の種類とが一致していない事例が挙げられている 運営規程の「課題分析の手順等」の記載と、いま使っているアセスメントシートの名称・版を見比べる
金沢市「令和7年度 介護サービス事業者集団指導 資料1」 居宅サービス計画の作成について、アセスメント、サービス担当者会議、モニタリングに関する記録がない事例が挙げられている(小規模多機能型居宅介護・複合型サービスの項) アセスメント・会議・モニタリングの3つの記録が、同じ利用者のファイルにそろっているかを抜き取りで確かめる

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

三戸町の資料は、課題分析の方式の名称が特定できない場合は「厚生労働省の通知で示された課題分析標準項目を満たす方式」といった記載でも差し支えないとし、独自様式や名称が不明の様式を使用している場合は課題分析標準項目を満たしているかを確認する必要がある、としています。運営規程の記載を見直す場合の扱いは保険者により異なります。なお、介護保険法に基づく届出書類の作成・提出代行は社会保険労務士の業務です。

手元のアセスメントシートが古い版のまま使われていないかを確かめるために、見直し前の項目名の一覧を載せます。下の表は、厚生労働省老健局の令和4年3月の資料に「課題分析標準項目(23項目)」として掲載されている一覧(老企第29号・現行の項目名に見直される前のもの)です。右端の列に、貴事業所のシートで当たる欄の名称を書き込み、本記事前半の現行の23項目と見比べてください。現行の項目名と「項目の主な内容(例)」は、通知の原文で確かめてください。

No. 見直し前の標準項目名 見直し前の「項目の主な内容(例)」 貴事業所のシートの欄名(記入欄)
1 基本情報(受付、利用者等基本情報) 居宅サービス計画作成についての利用者受付情報(受付日時、受付対応者、受付方法等)、利用者の基本情報(氏名、性別、生年月日、住所・電話番号等の連絡先)、利用者以外の家族等の基本情報 (記入)
2 生活状況 利用者の現在の生活状況、生活歴等 (記入)
3 利用者の被保険者情報 利用者の被保険者情報(介護保険、医療保険、生活保護、身体障害者手帳の有無等) (記入)
4 現在利用しているサービスの状況 介護保険給付の内外を問わず、利用者が現在受けているサービスの状況 (記入)
5 障害老人の日常生活自立度 障害老人の日常生活自立度 (記入)
6 認知症である老人の日常生活自立度 認知症である老人の日常生活自立度 (記入)
7 主訴 利用者及びその家族の主訴や要望 (記入)
8 認定情報 利用者の認定結果(要介護状態区分、審査会の意見、支給限度額等) (記入)
9 課題分析(アセスメント)理由 当該課題分析(アセスメント)の理由(初回、定期、退院退所時等) (記入)
10 健康状態 利用者の健康状態(既往歴、主傷病、症状、痛み等) (記入)
11 ADL ADL(寝返り、起きあがり、移乗、歩行、着衣、入浴、排泄等) (記入)
12 IADL IADL(調理、掃除、買物、金銭管理、服薬状況等) (記入)
13 認知 日常の意思決定を行うための認知能力の程度 (記入)
14 コミュニケーション能力 意思の伝達、視力、聴力等のコミュニケーション (記入)
15 社会との関わり 社会との関わり(社会的活動への参加意欲、社会との関わりの変化、喪失感や孤独感等) (記入)
16 排尿・排便 失禁の状況、排尿排泄後の後始末、コントロール方法、頻度など (記入)
17 じょく瘡・皮膚の問題 じょく瘡の程度、皮膚の清潔状況等 (記入)
18 口腔衛生 歯・口腔内の状態や口腔衛生 (記入)
19 食事摂取 食事摂取(栄養、食事回数、水分量等) (記入)
20 問題行動 問題行動(暴言暴行、徘徊、介護の抵抗、収集癖、火の不始末、不潔行為、異食行動等) (記入)
21 介護力 利用者の介護力(介護者の有無、介護者の介護意思、介護負担、主な介護者に関する情報等) (記入)
22 居住環境 住宅改修の必要性、危険個所等の現在の居住環境 (記入)
23 特別な状況 特別な状況(虐待、ターミナルケア等) (記入)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

見直し前の一覧と、本記事前半の事務連絡の観点(身長・体重・BMI、生活リズム、睡眠、行動・心理症状など)を見比べると、シートに欄そのものが無い観点が見つかることがあります。欄が無い観点は、備考や自由記載に書く場所を決めておくと、2回目以降の比較が書きやすくなります。

出典:厚生労働省ウェブサイト(「介護サービス計画書の様式及び課題分析標準項目の提示について」(平成11年11月12日老企第29号)別紙1 居宅サービス計画書標準様式及び記載要領(令和3年3月改正版)/老健局「「介護サービス計画書の様式及び課題分析標準項目の提示について」の一部改正等について」(令和4年3月)/「指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準について」(平成11年7月29日老企第22号)/事務連絡「「介護保険制度に係る書類・事務手続の見直し」に関するご意見への対応について」別添(令和6年版)/運営指導マニュアル 別添1)/公共データ利用規約(第1.0版)。

本ページは上記を当社が編集・加工したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。各自治体の事例は、表中に記した各自治体の公表資料に基づきます。

よくある質問(FAQ)

アセスメントの課題分析標準項目とは?
利用者の状況を漏れなく把握するための23項目です。基本情報9項目とアセスメント14項目からなり、平成11年老企第29号で示され、令和5年10月(老認発1016第1号)に項目名・記載例が見直されました。
令和5年の改定で何が変わりましたか?
項目名と記載例が見直されました。「主訴」が「主訴・意向」に、「認知」が「認知機能や判断能力」に(旧「問題行動」を統合)、「家族等の状況」が整理され、あらたに「生活リズム」が新設されました。収集する情報の考え方自体が大きく変わるものではないとされています。
記入例はどこを参考にすればよいですか?
本記事の「23項目の記入例」の表を、事業所の様式に合わせて参考にしてください。記載例のすべてを必ず収集する必要はなく、各利用者の課題分析に必要な情報を判断するための例示です。個人情報は伏字にしてお使いください。
アセスメントで大切なことは?
事実を把握するだけでなく、本人の意向をふまえて生活課題(ニーズ)を整理することです。
ケアプランへどうつなげますか?
把握したニーズを第2表の目標・サービスにつなげ、一貫した支援にします。
カイポケを使っていないのですが、どうすればよいですか?
カイポケをご利用中でなくても、神マナは単体で問題なくご利用いただけます。「マナドライブ」で帳票類の管理・網羅もでき、まず神マナを導入して後からカイポケを連携することも可能です。カイポケの料金体系は変動することがあるため、導入をご希望の際は当社からサポート担当へお繋ぎし、最新の内容をご案内します。詳しくは「カイポケ導入相談・お見積り」の案内ページをご覧ください。

出典:厚生労働省ウェブサイト(介護保険最新情報 Vol.1179「課題分析標準項目の改正に関するQ&A」/www.mhlw.go.jp/content/001157102.pdf)/公共データ利用規約(第1.0版)。項目名・改正内容は「介護サービス計画書の様式及び課題分析標準項目の提示について」(平成11年11月12日老企第29号、令和5年10月16日老認発1016第1号一部改正)および介護保険最新情報 Vol.1178・Vol.1179に基づきます。

本ページは上記を当社が編集・加工したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。単位数・様式・項目名は改定により変わることがあるため、最新の内容は原典をご確認ください。

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止まる場面 切り口 聞き方の文例
「困っていない」と言われる 1日の流れをたどる 朝起きてから、順にどう過ごされているか教えてください
答えが「はい」だけ 選択肢で聞く お風呂は毎日ですか、週に何回かですか
話が広がりすぎる 場所で区切る まず玄関からお聞きしてもよいですか
本人が遠慮される 家族の負担から入る ご家族が大変に感じていることはありますか
家族が本人の前で話しにくそう 場を分ける あとで少しお電話してもよろしいですか
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家の中を見せてもらいにくい 使う場所に絞る トイレとお風呂だけ、見せていただけますか
本人が疲れている 切り上げる 今日はここまでにして、続きは次回にしましょう
できないことばかり出る できることを聞く ご自分でされていることは何ですか
希望が出てこない 過去から入る 以前はどんなことをされていましたか
「昔はできた」で止まる いまの一歩を聞く いまなら、どのあたりまでならできそうですか
経済的な話がしにくい 制度の説明から 使える制度がありますので、ご心配なところを教えてください

要介護認定の特記事項の書き方と文例は要介護認定調査の特記事項にまとめています。

この記事の執筆・編集

介護のマナ編集部(株式会社ライフシフト)

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