フォーカスチャーティングは、看護記録の手法のひとつで、「注目すべき出来事(フォーカス)」を中心に記録するのが特徴です。この記事では、書き方(DAR)とSOAPとの違い、例文を解説します。
フォーカスチャーティングとは
患者のフォーカス(注目点:症状・出来事・ケアのテーマ)を明確にし、それに対する情報・実施・反応をDARで整理する記録法です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| D(Data) | フォーカスに関する主観的・客観的情報 |
| A(Action) | 実施したケア・対応 |
| R(Response) | それに対する患者の反応・結果 |
SOAPとの違い
SOAPが「問題志向」で評価(A)を重視するのに対し、フォーカスチャーティングは「出来事志向」で、実施と反応(A・R)を追いやすいのが特徴です。ケアの流れが時系列で見えやすい利点があります。SOAPは介護記録の書き方で解説しています。
例文
フォーカス:発熱
- D:体温38.5℃、悪寒あり。「寒気がする」と訴え。
- A:主治医へ報告し指示にて解熱剤使用。水分摂取を促し、掛物を調整。
- R:1時間後に体温37.6℃へ低下。「楽になった」と発言。悪寒消失。
まとめ
フォーカスチャーティングは「注目点→情報→実施→反応」で、ケアの流れを追いやすい記録法。SOAPと使い分けると記録の幅が広がります。
フォーカスチャーティングのメリット・デメリット
メリット:出来事ごとにケアの流れ(実施と反応)が時系列で見え、多職種で状況を追いやすい点です。
デメリット:フォーカスの立て方が人によってばらつくと、記録の質に差が出ます。何に注目するかの共通認識が大切です。
よくある質問(FAQ)
Q. SOAPとフォーカスチャーティング、どちらを使うべき?
問題の分析・評価を重視するならSOAP、出来事ごとの対応と反応を追いたいならフォーカスチャーティングが向きます。施設の方針や記録の目的で使い分けます。
Q. フォーカスには何を書けばよいですか?
症状(発熱・疼痛など)、出来事(転倒・急変など)、ケアのテーマ(清潔・排泄など)を簡潔に。1記録1フォーカスが基本です。
