【令和8年度】介護テクノロジー補助金の申請を無償サポート|絶賛受付中です!

介護施設の防災・BCP設備の補助金|非常用自家発電・給水設備の整備【2026】

介護施設の防災・BCP補助金 — 「設備」と「計画」はセットで考える

災害や感染症に備えた設備の整備を考えるとき、介護施設ではもう一つ外せない前提があります。それがBCP(業務継続計画)です。補助制度によっては「BCPや非常災害対策計画がない施設は補助対象外」と案内されているものがあり、設備投資と計画策定は一体で進めるのが基本になっています。

この記事では、防災・BCP関連の補助金について、①なぜ今BCPが求められるのか(制度の背景)、②補助の対象になりうる設備の考え方、③申請手続きの流れ、を整理します。補助率・上限額・締切・対象設備は、年度や自治体によって大きく変わります。本記事は考え方の整理を目的とし、金額や締切は断定しません。最新の公募は必ず後述の公式サイト・補助金ナビでご確認ください。

背景:なぜ今「防災・BCP」なのか

BCP(業務継続計画)の策定は義務になっています

令和3年度の介護報酬改定で、すべての介護サービス事業者に業務継続計画(BCP)の策定、研修、訓練が義務づけられました。3年間の経過措置期間(令和6年3月31日まで)を経て、令和6年4月1日から義務化されています。

根拠は、各サービスの運営基準を定める厚生労働省令です。たとえば訪問介護等については「指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準」(平成11年厚生省令第37号)第30条の2「業務継続計画の策定等」に、感染症や非常災害の発生時にもサービス提供を継続し、早期に業務を再開するための計画を策定し、研修・訓練・定期的な見直しを行うことが定められています。同趣旨の規定は、施設系・居住系・通所系など各サービスの基準省令にそれぞれ置かれています。

未策定には「減算」が設けられています

さらに令和6年度改定で、BCPを策定していない場合に基本報酬を減算する「業務継続計画未策定減算」が新設されました。減算幅は、施設系・居住系サービスで所定単位数の3%、訪問系・通所系サービス等で1%とされています(訪問系・通所系等については、感染症の指針の整備や非常災害対策計画の策定などを行っている場合、令和7年3月31日までの経過措置が設けられていました)。制度上の詳細は必ず一次資料でご確認ください。

厚生労働省のガイドラインとひな形

計画づくりの拠り所として、厚生労働省は「自然災害発生時の業務継続ガイドライン」「感染症発生時の業務継続ガイドライン」、および入所系・通所系・訪問系向けのひな形(テンプレート)を公開しています。あわせて、運営基準では避難・救出訓練などを含む「非常災害対策計画」の作成も求められています。補助金の申請では、これらの計画が整っていることが前提とされる場合が多い点に注意が必要です。

補助金の全体像:国庫補助「地域介護・福祉空間整備等施設整備交付金」

介護施設の防災・減災設備の整備に関わる代表的な国の枠組みが、厚生労働省が所管する「地域介護・福祉空間整備等施設整備交付金」です。これは国庫補助であり、実務上は都道府県が国へ協議して採択を受け、窓口は各自治体(都道府県・市区町村)となります。募集も交付決定も自治体経由で進みます。

この交付金には、防災・減災に関する複数の事業メニューが用意されており、年度・自治体ごとに実施するメニューや対象・対象外の範囲が変わります。たとえば、あるメニューが一部の自治体では対象外とされる例もあります。したがって「この設備なら補助を受けられる」と一律には言えません。あくまで対象になりうる設備の例として、以下の考え方を押さえておくと、公募要領を読み解きやすくなります。

比較表:補助対象になりうる主な防災設備の考え方

設備区分 主な目的 BCPとの関係 よくある留意点(公式で要確認)
非常用自家発電設備 停電時の電力確保 災害後も医療機器・空調・情報系を維持 災害後72時間以上の事業継続が可能な仕様、耐震性の確保が求められる例。可搬型で設置工事を伴わないものは対象外とされる例
給水設備 断水時の水の確保 飲用・生活用・衛生用水の供給を継続 受水槽・井戸・応急給水タンク等。転倒防止など耐震性の確保が求められる例
水害対策(改修等) 浸水被害の軽減 浸水想定区域での事業継続 止水板・電気設備の高所移設など。対象範囲は自治体の要領による
耐震化・大規模修繕等 建物自体の被害軽減 避難と事業継続の土台 国土強靱化の枠組みと一体で扱われる場合がある
スプリンクラー・換気設備等 防火・感染対策 火災・感染症発生時の被害抑制 実施メニューに含む年度・自治体と、対象外とする例の両方がある。法令違反状態の是正目的は対象外とされる例

※上記は「対象になりうる設備」の一般的な整理です。実際の対象・対象外・仕様要件は年度と自治体で異なります。個々の判断はご自身で公募要領を確認し、必要に応じて自治体窓口へお問い合わせください。

申請手続きの流れ(一般的な例)

  1. BCP・非常災害対策計画を整える:未策定だと対象外とされる制度があるため、まず土台を固めます。
  2. 自治体の公募要領を確認:対象設備・要件・提出期限・提出方法(電子提出のみ等)は自治体ごとに異なります。自治体によっては年度の早い時期に募集が締め切られることがあります。
  3. 見積・計画書の作成:設備仕様、金額の根拠、BCPとの整合を書類にまとめます。
  4. 申請(都道府県経由で国へ協議):自治体が国へ協議し、採択・内示に進みます。
  5. 交付決定・契約・着工交付決定の通知前に契約した工事は補助対象外とされる例が一般的です。着工のタイミングに注意します。
  6. 完了・実績報告:年度内の完了と報告が求められる制度があります。期限は公募要領でご確認ください。

(例)申請前セルフチェックの記入例

以下は理解を助けるための架空事業所の記入例(例)です。実在する利用者・事業所の情報ではなく、担当者名は伏字にしています。実際の記載は各自治体の様式に従ってください。

確認項目 記入例(例・架空)
事業所名 (例)◯◯デイサービスセンター
サービス種別 (例)通所介護
BCP(自然災害編・感染症編) (例)両編とも策定済・年1回訓練実施
非常災害対策計画 (例)策定済・避難訓練を年2回実施
整備したい設備 (例)非常用自家発電設備(公募要領で示された条件:記入欄)
着工予定 (例)交付決定通知の受領後に契約・着工
担当者 (記入欄)担当者の役職と氏名

よくある論点(断定を避けて整理)

  • 計画が前提:BCP・非常災害対策計画がないと対象外とされる制度があります。設備より先に計画を整えておくと確実です。
  • 交付決定前の契約は対象外の例:急いで発注すると補助対象から外れることがあります。順序が重要です。
  • 仕様要件の存在:非常用自家発電では「72時間以上」「耐震性の確保」「可搬型・工事を伴わないものは対象外」といった条件が示される例があります。要領を精読してください。
  • 雇用・処遇改善の「助成金」は別制度:人材確保や処遇改善に関わるキャリアアップ助成金・業務改善助成金などは、設備の施設整備補助金とは制度が異なります。労働・社会保険に関する助成金の要件確認や届出は社会保険労務士等の専門領域です。当てはまる場合は社会保険労務士等にご相談ください。
  • 官公署へ提出する申請書類の作成代行:介護・障害福祉いずれの施設整備についても、官公署へ提出する書類の作成代行は行政書士の業務(行政書士法第19条)にあたります。自事業所での作成は可能ですが、代行を依頼する場合は行政書士等へご相談ください。

最新情報の確認先

補助率・上限額・締切・対象設備は年度と自治体で変わるため、本記事の内容は「考え方の目安」としてお使いください。実際の申請は、次の公式情報で最新の内容を確認してから進めてください。


出典:厚生労働省ウェブサイト(https://www.mhlw.go.jp/)/公共データ利用規約(第1.0版)

本ページは上記を当社が編集・加工したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。

BCPで必要になる備えと、費用の考え方

BCPは計画を作るだけでなく、そのための備えに費用がかかります。どの備えが、どの枠で見てもらえるかを分けて考えます。

備え 中身 費用が発生するところ 補助の対象になりうるか
自家発電・蓄電 停電時の電源確保 機器の購入、設置工事 防災・減災の枠で対象になることがある
衛星電話・無線 通信の途絶に備える 機器、月額の通信費 初期費用が対象のことがある
備蓄(食料・水) (記入欄)分。公募要領・自治体の案内でご確認ください 購入費、保管場所 対象になるかは公募要領でご確認ください
衛生用品 手袋、消毒、防護具 購入費 感染症の枠で対象のことがある
簡易トイレ 断水に備える 購入費 対象になることがある
記録のクラウド化 紙の記録が失われることへの備え ソフトの費用、移行の作業 デジタル化の枠で対象のことがある
安否確認の仕組み 職員・利用者の安否を集める ソフトの費用 対象になることがある
研修・訓練 年1回以上の実施が求められる 講師料、資料、時間 対象になるかは公募要領でご確認ください
浸水対策 土のう、止水板 購入費、工事 対象になることがある
感染症対策の区分け ゾーニングの資材 購入費、工事 感染症の枠で対象のことがある

BCPに書くことと、指導で見られるところ

項目 書くこと 見られるところ
総論 基本方針、推進体制 責任者と代行者が決まっているか
平常時の対応 備蓄、点検、研修・訓練 年1回以上の研修と訓練を実施し、記録があるか
緊急時の対応 安否確認、参集の基準、優先する業務 誰が、いつ、何をするかまで書かれているか
他施設・地域との連携 応援の要請、受け入れ 連携先と、連絡方法が具体的か
感染症 発生時の対応、区分け、報告 保健所への報告の手順があるか
自然災害 ハザードマップの確認、避難 事業所の立地に即しているか
業務の優先順位 継続する業務と、休止する業務 判断の基準が示されているか
職員の連絡網 連絡の順番と方法 最新に更新されているか
見直し いつ、誰が見直すか 実際に見直した記録があるか
周知 職員への周知の方法 周知した記録があるか

申請の前に確認すること

確認すること なぜ必要か
実施主体(都道府県か市町村か) 制度によって窓口も要件も違う
対象の経費 備蓄が対象外のことがある
交付決定の前に契約していないか 決定前の契約は対象外とされるのが一般的
見積の社数 相見積を求められることがある
BCPの策定が要件になっていないか 策定済みであることを条件とする制度がある
実績報告の書類 契約書・請求書・領収書・設置後の写真
他の補助との重複 同一の経費に複数の制度を充てられるかは、各制度の定めによります
予算枠 枠に達し次第終了することがある

制度全体は介護の補助金まとめ、都道府県別は補助金ナビをご覧ください。要件・補助率・締切は年度と実施主体により変わります。

止まると何が起きるかを数える|9系統45項目の停止時チェック

BCPの紙は整っているのに、いざ停電したときに「この施設は何時間もつのか」を誰も答えられない——これは珍しいことではありません。設備の補助金を検討する前に、まず止まると何が起きるかを、系統ごとに数えるところから始めます。数えていない状態で設備を選ぶと、交付の手続きが進んでも、現場の困りごとがそのまま残ります。

以下は、電気・水・ガス・通信・エレベーター・空調・医療機器・記録システム・給食の9系統を45項目に割った表です。「何時間もつか」と「代わりになるもの」は、すべて記入欄にしてあります。ここに書ける数字は施設ごとに違い、機器の仕様によっても変わるためです。実際の稼働時間・容量・適合は、設備の販売事業者にご確認ください。

記入のしかたは1つだけ決めておきます。手元に実物があるものだけを書くことです。「たぶんある」「どこかにあったはず」は空欄のままにしておきます。空欄が残ることに意味があり、その空欄が次に買うものを教えてくれます。

数えるときに、いちばん見落とされるのが「系統のつながり」です。水は出るのに揚水ポンプが電気で動いていた、厨房のガスは生きているのに換気扇が電気で止まって使えなかった、というように、ある系統の停止が別の系統を連れて止めることがあります。表を1行ずつ埋めるだけでなく、埋め終わったあとに「この行が止まると、どの行が一緒に止まるか」を線でつないでみてください。つながりが見えると、優先して確保すべき系統が1つか2つに絞れます。

もう1つ、数えるときの単位をそろえておきます。「もつ/もたない」ではなく「何時間」で書くことです。もつかどうかで書くと、人によって想定している時間が違ったまま議論が進みます。時間で書けば、備蓄を増やすべきなのか、機器を入れるべきなのか、外部からの応援を頼るべきなのかが、同じ土俵で比べられるようになります。時間が分からない行は、分からないと書いておいて構いません。分からないことが分かるのも、この表の成果です。

電気・水・ガス|止まった直後に困ること(15項目)

系統・設備 止まると最初に困ること 何時間もつか(記入欄) 代わりになるもの(記入欄)
施設全体の照明 夜間に居室と廊下が暗くなり、見守りと巡回の目が届かなくなります。どの範囲まで明かりを残すかを先に決めておきます。 (記入欄:  時間) (記入欄)
居室のコンセント 電動ベッド・エアマット・個人の機器が同時に止まります。どの居室のどのコンセントを優先するかは、入所者ごとに違います。 (記入欄:  時間) (記入欄)
厨房の電源 加熱・保温・洗浄が同時に止まり、次の食事の時刻に間に合わなくなります。何食分を作れなくなるのかを人数で数えます。 (記入欄:  時間) (記入欄)
冷蔵庫・冷凍庫 食材と、冷蔵保管が必要な薬剤が同時に温度管理から外れます。何が入っているかを一覧にしておかないと、扉を開けるかどうかの判断ができません。 (記入欄:  時間) (記入欄)
受水槽の揚水ポンプ 受水槽に水が残っていても、上の階へ送れなくなります。「水はある」と「蛇口から出る」は別のことです。 (記入欄:  時間) (記入欄)
自動ドア・電気錠 出入口の開閉が手動になり、避難の動線と防犯の両方に影響します。手動解錠の方法を知っている職員が夜勤帯にいるかを確かめます。 (記入欄:  時間) (記入欄)
ナースコール 居室からの呼び出しが届かなくなり、巡回の回数で埋めることになります。何分おきに何人で回るのかを、人数から逆算します。 (記入欄:  時間) (記入欄)
上水(飲用) 飲む水と、薬を飲むための水が足りなくなります。人数と日数で必要量が決まるため、入所者数を掛けて数えます。 (記入欄:  時間) (記入欄)
生活用水(洗濯・清掃) 寝具とリネンの交換が滞り、衛生の維持が難しくなります。飲用より量が多く必要になる点を見落としやすいところです。 (記入欄:  時間) (記入欄)
入浴設備の給湯 入浴が止まり、清拭に切り替える判断が要ります。清拭に必要な物品と湯の量を、実際の人数で数えておきます。 (記入欄:  時間) (記入欄)
トイレの洗浄水 排泄後の処理が滞り、居室と共用部のにおいと衛生に直結します。断水時に最初に困るのは飲み水ではなくここだった、という声が現場からよく上がります。 (記入欄:  時間) (記入欄)
排水(下水・浄化槽) 上水が出ていても、流せなければ水回りは使えません。上水と排水は別々に数えます。 (記入欄:  時間) (記入欄)
厨房のガス(調理) 加熱調理ができなくなり、献立の変更が必要になります。加熱なしで出せる献立を、あらかじめ決めておきます。 (記入欄:  時間) (記入欄)
給湯ボイラー 湯が出なくなり、入浴・清拭・食器洗浄がまとめて止まります。ガスと電気のどちらで動くのかを、機器ごとに確かめます。 (記入欄:  時間) (記入欄)
暖房(ガス式) 冬季に居室の室温が下がり、体温調節が難しい方から影響が出ます。何度まで下がるかは建物の造りで違うため、実測した値を書きます。 (記入欄:  時間) (記入欄)

※本記事は制度と実務の一般的な整理であり、交付の可否・金額・締切は各補助金の交付元が定めます。設備の性能・適合は販売事業者にご確認ください。

通信・エレベーター・空調|連絡と移動が止まったとき(15項目)

系統・設備 止まると最初に困ること 何時間もつか(記入欄) 代わりになるもの(記入欄)
固定電話 家族からの安否確認と、外部からの連絡が受けられなくなります。代表番号にかかってきた電話を誰がどこで受けるかを決めておきます。 (記入欄:  時間) (記入欄)
携帯電話網 職員間の連絡と参集の呼びかけが届かなくなります。網が混み合う時間帯には、つながる前提で計画を書かないようにします。 (記入欄:  時間) (記入欄)
インターネット回線 記録・請求・連絡の系統がまとめて止まります。回線が1本しかない施設では、そこが単一の弱点になります。 (記入欄:  時間) (記入欄)
施設内のWi-Fi タブレットでの記録入力と、居室での情報確認ができなくなります。紙に戻す手順を決めていないと、その日の記録が抜けます。 (記入欄:  時間) (記入欄)
FAX 医療機関・薬局・保険者とのやり取りに影響します。相手先ごとに、FAX以外の連絡手段があるかを確かめておきます。 (記入欄:  時間) (記入欄)
館内放送 全館への一斉の呼びかけができなくなります。フロアごとに誰が声で伝えるのかを、夜勤帯の人数で決めます。 (記入欄:  時間) (記入欄)
人用エレベーター 上階の入所者の移動と、職員の行き来が階段だけになります。何人を階段で下ろすことになるのかを、居室の階ごとに数えます。 (記入欄:  時間) (記入欄)
寝台用エレベーター 臥床のまま移動している方の搬送ができなくなります。この方が何名いるかを、フロア別に把握しておきます。 (記入欄:  時間) (記入欄)
配膳用リフト 厨房から各フロアへの配膳が人手に置き換わります。1食あたり何往復が必要になるかを、実際に運んで確かめます。 (記入欄:  時間) (記入欄)
階段(避難経路) 物品や車いすが置かれていると、避難のときに幅が足りなくなります。平常時の置き方が、そのまま当日の通りやすさになります。 (記入欄:  時間) (記入欄)
居室の冷房 夏季に室温が上がり、体温調節が難しい方から影響が出ます。何度まで上がるかは実測しないと分かりません。 (記入欄:  時間) (記入欄)
居室の暖房 冬季の室温低下が続きます。毛布・湯たんぽ等の代替を何人分そろえられるかを数えます。 (記入欄:  時間) (記入欄)
換気設備 感染症の対応中に空気の入れ替えができなくなります。窓が開く居室と開かない居室を、図面で分けておきます。 (記入欄:  時間) (記入欄)
廊下・共用部の空調 共用部で過ごす時間が長い方から影響が出ます。日中を過ごす場所を一時的にどこへ移すかを決めておきます。 (記入欄:  時間) (記入欄)
除湿・加湿 湿度の管理が外れ、感染対策と皮膚の状態に影響します。数値の目標や対応は、看護職員にご確認ください。 (記入欄:  時間) (記入欄)

※本記事は制度と実務の一般的な整理であり、交付の可否・金額・締切は各補助金の交付元が定めます。設備の性能・適合は販売事業者にご確認ください。

医療機器・記録システム・給食|命と情報に直結するところ(15項目)

3つ目の表は、止まったときの影響がいちばん重いところです。ここだけは、埋めるときに看護職員・管理栄養士と一緒に見るようにしてください。事務や設備の担当だけで埋めると、機器の台数は合っていても、実際に使っている方の状況が反映されません。台数と人数は別のもので、必要になるのは人数のほうです。

この表の医療機器の行は、「電源で動くかどうか」だけを整理したものです。機器が必要かどうか、止まったときにどうするかは医療の判断にあたりますので、主治医・看護職員にご確認ください。記事側では判断を書きません。

系統・設備 止まると最初に困ること 何時間もつか(記入欄) 代わりになるもの(記入欄)
酸素濃縮器 電源で動くため、停電の影響を受けます。対象となる方の人数と、停止時の対応は主治医・看護職員にご確認ください。 (記入欄:  時間) (記入欄)
吸引器 据置型は電源で動きます。使用している方が何名いるかを、フロア別に把握しておきます。 (記入欄:  時間) (記入欄)
輸液ポンプ 電源とバッテリーの両方に依存します。バッテリーの状態と運用は看護職員にご確認ください。 (記入欄:  時間) (記入欄)
人工呼吸器 電源の確保が前提の機器です。停電時の対応は主治医・看護職員および機器の供給元にご確認ください。 (記入欄:  時間) (記入欄)
電動ベッド 背上げ・高さ調整ができなくなり、介助の姿勢と手順が変わります。手動での操作方法を知っている職員がいるかを確かめます。 (記入欄:  時間) (記入欄)
エアマット 送気が止まります。使用している方の人数と、停止時の対応は看護職員にご確認ください。 (記入欄:  時間) (記入欄)
介護記録システム その日の記録の入力先が失われます。紙に切り替える様式を、あらかじめ印刷して置いておきます。 (記入欄:  時間) (記入欄)
勤怠・シフトの仕組み 誰が出勤しているかを画面で確認できなくなります。参集の状況を紙で集める担当を決めておきます。 (記入欄:  時間) (記入欄)
請求の仕組み 月次の請求作業が止まります。止まってよい期間と、締切までに戻す手順を分けて考えます。 (記入欄:  時間) (記入欄)
利用者台帳・緊急連絡先 家族への連絡先が引けなくなります。紙の控えをどこに置くかは、事務室以外の場所も含めて決めます。 (記入欄:  時間) (記入欄)
服薬情報 誰が何を飲んでいるかの確認ができなくなります。紙の控えの持ち方は看護職員と相談して決めてください。 (記入欄:  時間) (記入欄)
調理設備 加熱・保温ができなくなります。次の食事までの時間を逆算して、切り替えの判断時刻を決めておきます。 (記入欄:  時間) (記入欄)
食材の保管 冷蔵・冷凍が止まり、在庫の使う順番が変わります。何がどこにあるかの一覧がないと、扉を開けて探すことになります。 (記入欄:  時間) (記入欄)
配膳 各フロアへ運ぶ人手と時間が増えます。1食あたりの所要時間を、実際に計って書きます。 (記入欄:  時間) (記入欄)
経管栄養の準備 温度管理と器材の洗浄に影響します。実際の手順と代替は、看護職員にご確認ください。 (記入欄:  時間) (記入欄)

※本記事は制度と実務の一般的な整理であり、交付の可否・金額・締切は各補助金の交付元が定めます。設備の性能・適合は販売事業者にご確認ください。

紙と実物を突き合わせる|BCPの記載と手元の設備 35項目の対照

ここからが、この記事の中心です。BCPに書いたことと、実際に手元にあるものを、1項目ずつ並べて見比べます。左に「BCPにこう書いた」、真ん中に「実際にあるもの」、右に「差をどう埋めるか」。左と真ん中が食い違っているところが、設備の投資を検討する起点になります。

補助金の検討で最初に手をつけるべきなのは、実はこの突き合わせです。差が見つかっていない状態では、何を買えばよいかが決まりません。差が見つかってはじめて、購入で埋めるのか、運用の工夫で埋めるのか、外部との取り決めで埋めるのかを選べます。3つのうち購入が必要なものだけが、補助の検討の対象になります。順番を逆にすると、買ったあとで「これは運用で足りた」と気づくことになります。

この作業をすると、たいてい3つの型の食い違いが出てきます。①書いたが物が無い(「非常用電源で対応する」と書いたが電源が無い)、②物はあるが書いていない(発電機はあるが計画に登場しない)、③書いた物と違う物がある(想定した容量と実物が合わない)。どの型かで、次にすることが変わります。

なお、左の欄も真ん中の欄も記入欄にしてあります。記事の側で「こう書いてあるはずだ」と埋めてしまうと、突き合わせにならないからです。手元のBCPを開いて、書いてある言葉をそのまま写してください。要約したり、言い換えたりしないのがコツです。言い換えた時点で、書いてある内容ではなく、写した人の理解を突き合わせることになってしまいます。

この作業に向いている進め方があります。1人で机の上でやらないことです。左の欄はBCPを作った人が、真ん中の欄は設備を管理している人が書くと、食い違いがその場で見えます。厨房・洗濯・設備の担当が別々にいる施設では、その担当にも同席してもらってください。左の欄を書いた人が真ん中も埋めると、無意識に辻褄を合わせてしまい、差が出てこなくなります。

所要時間の目安としては、35項目をひととおり埋めるだけなら短時間で終わります。時間がかかるのは、真ん中の欄を確かめに現場へ行く部分です。現場を歩かないと真ん中の欄は埋まりません。倉庫を開け、機器の前まで行き、数を数える——この往復が入るため、日を分けて進める施設が多く見られます。分けて構いませんが、左と真ん中を別の日に書くときは、書いた日付を欄の隅に入れておいてください。あとで見返したときに、どちらが古い情報かが分かります。

電源・水・熱|計画の記載と実物の対照(12項目)

突き合わせる項目 BCPにこう書いた(記入欄) 実際にあるもの(記入欄) 差をどう埋めるか
停電時の電源の確保 (記入欄) (記入欄) 書いてあるのに実物が無い場合は、まず「何に使う電源か」を用途から決めます。用途が決まらないうちに機器を選ぶと、選定の根拠を説明できません。
電源で動かす機器の優先順位 (記入欄) (記入欄) 優先順位が計画に無い場合は、45項目の停止時チェックの結果から並べ直します。並べる根拠が施設の中にできます。
燃料の種類と保管量 (記入欄) (記入欄) 保管量は法令上の制限を受けます。保管の可否と方法は、消防機関および設備の販売事業者にご確認ください。
燃料の追加の入手先 (記入欄) (記入欄) 入手先が「近隣のスタンド」とだけ書かれている場合は、社名と連絡先まで書き足します。当日に電話帳を探すことになりません。
受電の復旧までの想定 (記入欄) (記入欄) 想定時間が書かれていない場合は、地域の過去の停電の記録を管理者が確認して入れます。数字を入れると、必要な備えの量が決まります。
飲用水の確保 (記入欄) (記入欄) 人数×日数で必要量が出ます。実際の保管場所に何本あるかを数えて、差を書き出します。
生活用水の確保 (記入欄) (記入欄) 飲用と生活用を分けて書いていない計画が多く見られます。分けて書くと、必要量の見積もりが変わります。
給水の受け入れ方法 (記入欄) (記入欄) 給水車が来ても、受ける容器と運ぶ人手が無いと施設内に配れません。容器の数と運搬の手順まで書きます。
排水が使えないときの対応 (記入欄) (記入欄) 簡易トイレ・凝固剤の必要数は、人数と回数から出ます。実物の在庫数を数えて差を書きます。
暖房が止まったときの対応 (記入欄) (記入欄) 毛布・湯たんぽ等の数を、実際の入所者数と突き合わせます。足りない数がそのまま準備すべき数になります。
冷房が止まったときの対応 (記入欄) (記入欄) 涼しい場所へ集約する計画がある場合は、その場所の広さと人数が合うかを確かめます。図面の上で確かめられます。
調理の熱源が止まったときの献立 (記入欄) (記入欄) 加熱なしで出せる献立を、実際の食形態の内訳に合わせて用意します。食形態の内訳は栄養士・看護職員にご確認ください。

※本記事は制度と実務の一般的な整理であり、交付の可否・金額・締切は各補助金の交付元が定めます。設備の性能・適合は販売事業者にご確認ください。

通信・情報・記録|計画の記載と実物の対照(12項目)

突き合わせる項目 BCPにこう書いた(記入欄) 実際にあるもの(記入欄) 差をどう埋めるか
職員への連絡手段 (記入欄) (記入欄) 手段が1つしか書かれていない場合は、2つ目を足します。1つ目が使えない状況が、まさに計画の想定している状況です。
家族への連絡手段 (記入欄) (記入欄) 連絡先の一覧が電子データだけの場合は、紙の控えの置き場所を決めます。置き場所も計画に書きます。
連絡網の更新の時期 (記入欄) (記入欄) 更新した日付が入っていない連絡網は、当日に使えるかどうかが分かりません。更新日を書く欄を様式に足します。
行政・保険者への報告の経路 (記入欄) (記入欄) 報告先と手段が書かれているかを確かめます。手続の詳細は保険者(指定権者)にご確認ください。
医療機関との連絡 (記入欄) (記入欄) 協力医療機関の連絡先と、時間外の連絡方法を分けて書きます。夜間に使えるかどうかが分かれます。
記録の保全 (記入欄) (記入欄) 紙のみで保管している記録がある場合は、その所在と水濡れ対策を書きます。保管場所の階も書いておきます。
記録システムが使えないときの様式 (記入欄) (記入欄) 紙の様式を印刷して置いていない施設が多く見られます。何枚を、どこに置くかまで決めます。
データの復旧の手順 (記入欄) (記入欄) 手順を書いた人と、当日に動く人が違うことがあります。手順書は当日の担当者が読める場所に置きます。
回線の二重化の有無 (記入欄) (記入欄) 回線が1本の場合、代わりの通信手段が計画に書かれているかを確かめます。実際に使えるかは通信事業者にご確認ください。
非常用の通信機器 (記入欄) (記入欄) 機器がある場合は、電池の有無と、使える職員の人数まで書きます。持っているだけでは動きません。
安否確認の集約の方法 (記入欄) (記入欄) 集約する担当と、集約する場所を書きます。誰のところに情報が集まるかが決まっていないと、二重に確認することになります。
館内への周知の方法 (記入欄) (記入欄) 放送が使えないときの伝え方を書きます。フロアごとの担当を、夜勤帯の人数で決めます。

※本記事は制度と実務の一般的な整理であり、交付の可否・金額・締切は各補助金の交付元が定めます。設備の性能・適合は販売事業者にご確認ください。

建物・避難・人員|計画の記載と実物の対照(11項目)

突き合わせる項目 BCPにこう書いた(記入欄) 実際にあるもの(記入欄) 差をどう埋めるか
浸水想定と建物の位置関係 (記入欄) (記入欄) ハザードマップの確認結果を計画に書き写します。確認した日付も入れておくと、更新の時期が分かります。
電気設備の設置階 (記入欄) (記入欄) 浸水想定と設置階が合わない場合は、移設の検討が候補になります。移設の可否は設備の販売事業者にご確認ください。
止水の手段 (記入欄) (記入欄) 止水板・土のうの数量と保管場所を書きます。設置に何人・何分かかるかも計って書きます。
避難の経路 (記入欄) (記入欄) 図面と実際の通路が一致しているかを歩いて確かめます。物が置かれていれば、その日のうちに動かします。
避難の先 (記入欄) (記入欄) 避難先が決まっている場合は、受け入れの可否と人数を先方と確認した記録を残します。口頭の約束は当日に確かめられません。
移動に介助が要る方の人数 (記入欄) (記入欄) 人数を書いていない計画が多く見られます。人数が入ると、必要な職員数と搬送用具の数が決まります。
搬送用具 (記入欄) (記入欄) 担架・搬送シート等の数量を数えます。使える職員の人数も同時に書きます。
夜勤帯の人員 (記入欄) (記入欄) 夜間の人数で計画が回るかを確かめます。日中の人数で書いた計画は、夜間に成り立たないことがあります。
参集の基準 (記入欄) (記入欄) 基準が書かれていない場合は、何が起きたら誰が来るのかを決めます。判断を当日にしないための欄です。
責任者と代行者 (記入欄) (記入欄) 代行者が1人しか書かれていない場合は、2人目を決めます。責任者と代行者が同時に不在になる状況を想定します。
他施設・地域との応援の取り決め (記入欄) (記入欄) 取り決めがある場合は、文書の有無と保管場所を書きます。無い場合は、まず相手先の候補を書き出します。

※本記事は制度と実務の一般的な整理であり、交付の可否・金額・締切は各補助金の交付元が定めます。設備の性能・適合は販売事業者にご確認ください。

入所者の状態から逆算する|30場面で必要になるものを書き出す

設備の必要量は、建物の広さではなくそこで暮らしている方の状態で決まります。同じ定員でも、医療的ケアが要る方が多い施設と、自立度の高い方が多い施設では、必要になる備えがまったく違います。だからこそ、入所者の状態から逆算するのがいちばん確実です。

次の表は、施設でよく見られる30の場面を挙げ、「この方に何が要るか」「止まったとき何が起きるか」「先に用意しておくもの(記入欄)」の3列で整理したものです。医療の判断にあたる部分は書いていません。機器の要否、停止したときの対応、代わりになる方法は、主治医・看護職員にご確認ください。

読み方のコツは、自施設に該当する行にだけ人数を書き込むことです。人数が入った行だけが、その施設の備えの必要量を決めます。人数が0の行は、そのまま空けておいて構いません。

人数を書くときは、「今いる方」で書きます。定員でも、過去にいた方でもありません。入退所があれば数は動きますし、同じ方でも状態が変われば行が移ります。だからこの表は、一度書いて終わりにはできません。入退所と状態の変化があったときに、その行だけを直すという回し方にしてください。全部を書き直そうとすると、忙しい時期に手が止まります。

この逆算をすると、設備の話が変わります。「非常用の電源が要るかどうか」という漠然とした問いが、「電源で動く機器を使っている方が何名いて、その方々のために何を何時間確保するのか」という具体的な問いに変わります。前者には正解がありませんが、後者には施設ごとの答えがあります。答えがある問いに変換できたとき、はじめて機器の選定を販売事業者に相談できる状態になります。

逆に、この逆算を飛ばして機器を先に選ぶと、あとで困ります。選んだ理由を聞かれたときに「勧められたから」としか言えず、施設の中でも合意が作れません。人数と場面を書き出した紙が、そのまま選定の理由になります。この紙は、計画の見直しのときにも、職員への説明のときにも、そのまま使えます。

医療的ケアに関わる場面(10場面)

場面 この方に何が要るか 止まったとき何が起きるか 先に用意しておくもの(記入欄)
在宅酸素を使っている方 電源で動く機器を使っています。必要な設定と運用は主治医・看護職員にご確認ください。 電源が確保できない時間帯が生じます。何名が該当するかを、フロア別に数えておきます。 (記入欄)
吸引が必要な方 据置型の機器は電源に依存します。手技と頻度は看護職員にご確認ください。 機器が使えない時間の対応を、あらかじめ決めておく必要が生じます。 (記入欄)
経管栄養の方 準備と保管に温度管理と清潔が関わります。手順は看護職員にご確認ください。 湯・水・電源のいずれが欠けても準備に影響します。何が欠けると止まるかを分けて書きます。 (記入欄)
冷蔵保管が必要な薬剤を使っている方 冷蔵庫の温度管理が前提になります。保管の条件は主治医・薬剤師にご確認ください。 冷蔵が止まった場合の扱いを、その場で判断することになります。判断の相談先を先に決めておきます。 (記入欄)
人工呼吸器を使っている方 電源の確保が前提の機器です。停電時の対応は主治医・看護職員および機器の供給元にご確認ください。 電源の系統がどこから来ているかを、施設側で把握していないと動けません。 (記入欄)
外部の医療機関へ定期的に通っている方 通院の手段と付き添いが要ります。中断したときの対応は主治医にご確認ください。 道路や交通の状況で通院ができなくなります。連絡先と代替の手段を先に決めておきます。 (記入欄)
電動ベッドを使っている方 背上げ・高さ調整に電源を使います。手動操作の方法は販売事業者にご確認ください。 介助の姿勢と手順が変わり、職員1人あたりの負担が増えます。何床が該当するかを数えます。 (記入欄)
エアマットを使っている方 送気に電源を使います。停止時の対応は看護職員にご確認ください。 体位変換の頻度など、対応の変更が必要になります。人数を把握しておきます。 (記入欄)
内服薬の管理に見守りが要る方 誰が何を飲んでいるかの情報が要ります。管理の方法は看護職員にご確認ください。 記録システムが止まると情報が引けなくなります。紙の控えの有無を確かめます。 (記入欄)
定期的な測定が必要な方 測定の機器と記録の様式が要ります。測定の要否と頻度は主治医・看護職員にご確認ください。 電子の記録が使えないと、測定した値の残し先が無くなります。紙の様式を用意しておきます。 (記入欄)

※本記事は制度と実務の一般的な整理であり、交付の可否・金額・締切は各補助金の交付元が定めます。設備の性能・適合は販売事業者にご確認ください。

暑さ寒さ・移動に関わる場面(10場面)

場面 この方に何が要るか 止まったとき何が起きるか 先に用意しておくもの(記入欄)
夏季に体温調節が難しい方 室温の管理と水分の提供が関わります。健康上の対応は看護職員にご確認ください。 冷房が止まると室温が上がります。上がる速さは建物の造りで違うため、実測しておきます。 (記入欄)
冬季に体温調節が難しい方 室温の管理と保温の物品が関わります。対応は看護職員にご確認ください。 暖房が止まると室温が下がります。毛布等が何人分あるかを数えておきます。 (記入欄)
水分の摂取に見守りが要る方 水と、提供の手間が要ります。摂取量の目安は看護職員・管理栄養士にご確認ください。 断水すると提供そのものが難しくなります。人数×日数で必要量を出します。 (記入欄)
感染症の対応で個室に移っている方 区分けの資材と、換気の確保が関わります。対応は看護職員にご確認ください。 換気設備が止まると、窓の開閉で対応することになります。開く窓の位置を図面で確かめます。 (記入欄)
車いすを使っている方 移動の経路と、段差のない動線が要ります。 エレベーターが止まると階の移動ができなくなります。階ごとの人数を数えます。 (記入欄)
移乗に2人の介助が要る方 職員2人の手が同時に要ります。 夜勤帯の人数では対応できない時間帯が生じます。夜勤の人数と突き合わせます。 (記入欄)
リフトを使って移乗している方 機器と、操作できる職員が要ります。機器の電源と操作方法は販売事業者にご確認ください。 電源が止まると手動の介助に切り替わります。切り替えられる職員の人数を書きます。 (記入欄)
歩行器で自力歩行している方 床の状態と明かりが関わります。 照明が落ちると移動そのものを止めることになります。明かりを残す範囲を決めておきます。 (記入欄)
2階以上の居室で過ごしている方 階段での移動の可否が関わります。 エレベーターの停止が、そのまま避難の所要時間になります。階別の人数を数えます。 (記入欄)
夜間に頻繁に排泄の介助が要る方 トイレまでの動線と、明かりと、水が関わります。 断水と停電が重なると、夜勤帯の負担が集中します。人数と時間帯を書き出します。 (記入欄)

※本記事は制度と実務の一般的な整理であり、交付の可否・金額・締切は各補助金の交付元が定めます。設備の性能・適合は販売事業者にご確認ください。

食事・意思疎通に関わる場面(10場面)

場面 この方に何が要るか 止まったとき何が起きるか 先に用意しておくもの(記入欄)
きざみ食の方 調理の手間と器具が要ります。食形態の指示は管理栄養士・看護職員にご確認ください。 電源で動く器具が止まると、手作業に切り替わります。何食分かを数えておきます。 (記入欄)
ミキサー食の方 電源で動く器具と水が要ります。食形態の指示は管理栄養士・看護職員にご確認ください。 電源と水のどちらが欠けても提供が難しくなります。人数を書いておきます。 (記入欄)
とろみの調整が要る方 とろみ剤と、調整する水が要ります。濃度の指示は管理栄養士・看護職員にご確認ください。 備蓄が切れると調整ができなくなります。在庫数を人数×日数と突き合わせます。 (記入欄)
経口の摂取が少ない方 水分の提供と見守りが要ります。対応は看護職員にご確認ください。 断水は提供の量に直接影響します。人数を把握しておきます。 (記入欄)
食物アレルギーがある方 食材の確認と、代替の献立が要ります。内容は管理栄養士にご確認ください。 非常時の献立に切り替えたとき、確認が抜けやすくなります。対象の方の一覧を紙で持ちます。 (記入欄)
食事の内容に指示がある方 指示の内容が分かる情報が要ります。指示は主治医・管理栄養士にご確認ください。 記録システムが止まると指示が引けなくなります。紙の控えの持ち方を決めます。 (記入欄)
食事に時間がかかる方 介助する職員の時間が要ります。 配膳が遅れると、次の食事との間隔が詰まります。1食あたりの所要時間を計っておきます。 (記入欄)
認知症で環境の変化に敏感な方 いつもの場所と、慣れた職員の関わりが関わります。対応は主治医・看護職員にご確認ください。 居室の移動や照明の変化が影響します。移動の順番をあらかじめ考えておきます。 (記入欄)
視覚に障害がある方 声かけと、動線の確保が要ります。 照明の停止と物の移動が重なると、移動が難しくなります。担当を決めておきます。 (記入欄)
聴覚に障害がある方 文字や身振りでの伝達が要ります。 館内放送が使えても届きません。放送が使えるかどうかとは別に、伝える手段を用意します。 (記入欄)

※本記事は制度と実務の一般的な整理であり、交付の可否・金額・締切は各補助金の交付元が定めます。設備の性能・適合は販売事業者にご確認ください。

買う前に確かめること|設置・燃料・点検・動かせる人・訓練の35項目

設備を選ぶ段になると、性能の話に目が行きがちです。しかし現場で困るのは、置く場所が無い・燃料を置けない・点検していない・動かせる人がいない・訓練していないという、性能表には載っていないところです。買ってから気づくと、費用も時間も戻せません。

次の35項目は、その5つの観点を確認の順に並べたものです。性能の数値は1つも書いていません。容量・稼働時間・適合の判断は施設の条件で変わるため、設備の販売事業者にご確認ください。この表が扱うのは、性能を決める前に施設の側で確かめられることだけです。裏を返せば、ここに挙げた35項目は販売事業者に相談する前に、施設だけで答えを出しておける項目です。埋めてから相談に行くと、相談の内容が「何がありますか」ではなく「この条件で置けるものはありますか」に変わります。条件を持って行くと、提案の精度が上がり、比較もしやすくなります。

また、公募の書類そのものの書き方はこの表では扱いません。官公署へ提出する書類の作成代行は行政書士の業務(行政書士法第19条)にあたるためです。書類の準備を外部に依頼する場合は、行政書士等にご相談ください。なお、介護保険法に基づく届出書類の作成・提出代行は社会保険労務士の業務です。

この35項目のうち、実際に施設で引っかかることが多いのは後半の「動かせる人」と「訓練」です。設置場所と燃料は、検討の段階で販売事業者と一緒に見るので抜けにくいのですが、「誰が動かすか」は納品されたあとの話になり、担当が決まらないまま時間が過ぎます。納品の前に担当を決めておくと、この抜けは起きません。決めた担当の名前を、機器の管理台帳に書いておいてください。

もう1つ、費用の見方についてです。導入するときの費用だけで判断すると、翌年以降の点検・消耗品・燃料の入れ替えが見えません。導入の費用と、毎年かかる費用を、最初から分けて並べてください。毎年かかるほうは施設の運営費から出ることが多く、そこまで見込んでおかないと、点検が後回しになる原因になります。点検が止まった機器は、動かない機器と同じです。

設置場所と燃料の保管(12項目)

確かめること なぜ買う前に確かめるか 確認結果(記入欄)
設置する場所が決まっているか 場所が決まらないまま機器を選ぶと、搬入してから置けないことが分かります。図面の上で位置を先に決めます。 (記入欄)
その場所の広さが足りるか 本体だけでなく、点検と操作のための空間が要ります。周囲に必要な空きは販売事業者にご確認ください。 (記入欄)
搬入の経路があるか 通路の幅・扉の大きさ・段差で搬入できないことがあります。経路を実際に歩いて確かめます。 (記入欄)
床の強度が足りるか 重量物を置く場合は建物側の条件が関わります。判断は設計者・施工者にご確認ください。 (記入欄)
浸水の想定より高い場所か ハザードマップの想定と設置階が合っていないと、いざというときに機器の側が先に止まります。 (記入欄)
屋外に置く場合の風雨の対策があるか 屋外設置には囲いや基礎が関わることがあります。必要な仕様は販売事業者にご確認ください。 (記入欄)
排気の逃げ場があるか 燃焼を伴う機器では排気の経路が関わります。設置の条件は販売事業者にご確認ください。 (記入欄)
音が居室に届かないか 稼働音が居室に近いと、夜間の使用をためらうことになります。位置を決める前に確かめます。 (記入欄)
燃料を保管できる場所があるか 保管には法令上の制限があります。保管の可否と方法は消防機関にご確認ください。 (記入欄)
保管できる量に上限があるか 上限を超える計画を立てても実行できません。上限は消防機関にご確認ください。 (記入欄)
燃料の入れ替えの手順があるか 長期保管する燃料は入れ替えが関わります。周期と方法は販売事業者にご確認ください。 (記入欄)
燃料の追加の入手先が決まっているか 当日に探すことになると、時間がかかります。社名と連絡先を先に書いておきます。 (記入欄)

※本記事は制度と実務の一般的な整理であり、交付の可否・金額・締切は各補助金の交付元が定めます。設備の性能・適合は販売事業者にご確認ください。

点検と、動かし方を知っている人(12項目)

確かめること なぜ買う前に確かめるか 確認結果(記入欄)
点検の周期が決まっているか 点検していない機器は、いざというときに動かないことがあります。周期は販売事業者にご確認ください。 (記入欄)
点検を誰が行うか 施設の職員が行うのか、外部に依頼するのかで、費用の見込みが変わります。買う前に決めます。 (記入欄)
点検の記録の様式があるか 記録が残っていないと、点検したことを後から示せません。様式を先に用意します。 (記入欄)
試運転を行っているか 据え付けたきりで一度も動かしていない機器があります。動かす日を年間の予定に入れます。 (記入欄)
試運転の周期が決まっているか 周期が決まっていないと、忙しい時期に後回しになります。予定表に入れて回します。 (記入欄)
消耗する部品の把握があるか 電池・フィルタ等は在庫が切れると使えません。品目と在庫数を書き出します。 (記入欄)
維持にかかる費用の見込みがあるか 導入の費用だけを見て決めると、翌年度以降の負担が見えません。年間の見込みを立てます。 (記入欄)
故障したときの連絡先があるか 連絡先が分からないと、止まったまま時間が過ぎます。機器のそばに掲示しておきます。 (記入欄)
操作できる職員が何人いるか 1人しかいない場合、その職員が不在の時間帯に動かせません。人数を数えます。 (記入欄)
夜勤帯に操作できる職員がいるか 日中の職員だけが操作できる状態では、夜間に対応できません。シフトと突き合わせます。 (記入欄)
操作の手順書があるか 手順書が事務室の引き出しにあると、当日に開けません。機器のそばに置きます。 (記入欄)
手順書が読んで分かる書き方か 専門用語だけの手順書は、当日の職員には使えません。写真と短い文で作り直します。 (記入欄)

※本記事は制度と実務の一般的な整理であり、交付の可否・金額・締切は各補助金の交付元が定めます。設備の性能・適合は販売事業者にご確認ください。

訓練で確かめること(11項目)

確かめること なぜ買う前に確かめるか 確認結果(記入欄)
実際に電源を落として試したことがあるか 机上の確認だけでは、どこが止まるかが分かりません。試すと想定外の系統が見つかります。 (記入欄)
試すときの利用者への影響を考えたか 実地で試す場合は、入所者への影響を先に検討します。実施の可否は看護職員と相談して決めてください。 (記入欄)
夜勤帯の人数で訓練したことがあるか 日中の人数でうまくいっても、夜間には成り立たないことがあります。人数を変えて試します。 (記入欄)
訓練の想定を毎回変えているか 同じ想定を繰り返すと、手順が身につく一方で、新しい弱点が見つかりません。想定を回します。 (記入欄)
訓練で見つかった課題を記録しているか 記録が無いと、次の訓練で同じところにつまずきます。課題は1行でも残します。 (記入欄)
課題を計画に反映しているか 訓練と計画がつながっていないと、計画は古いままになります。反映した日付を書きます。 (記入欄)
訓練の実施回数の要件を確かめたか 求められる回数は運営基準および保険者(指定権者)の示す内容によります。回数は保険者(指定権者)にご確認ください。 (記入欄)
参加していない職員への共有があるか 参加できなかった職員が多いと、当日に動ける人が減ります。共有の方法を決めます。 (記入欄)
夜勤専従・非常勤にも共有しているか 共有の網から漏れやすい層です。名簿と突き合わせて確かめます。 (記入欄)
新しく入った職員への説明があるか 入職のたびに説明していないと、時間とともに動ける人が減ります。入職時の手順に組み込みます。 (記入欄)
訓練の記録の保管場所が決まっているか 保管場所が決まっていないと、必要なときに探すことになります。場所を1か所に決めます。 (記入欄)

※本記事は制度と実務の一般的な整理であり、交付の可否・金額・締切は各補助金の交付元が定めます。設備の性能・適合は販売事業者にご確認ください。

年度で変わるものと、変わらないもの|記事に固定しないための整理

補助金の記事がすぐ古くなるのは、年度で変わるものを本文に書き込んでしまうからです。補助の割合、上限の額、締切の日、対象となる経費の範囲、実施するメニュー——これらは年度と実施主体で変わります。書いた瞬間から古くなり始めます。

そこで本記事では、変わるものはすべて記入欄にしてあります。数字は書きません。代わりに、どこを見れば分かるかを書いています。実際の内容は、各補助金の公募要領でご確認ください。

一方で、変わらないものもあります。止まる系統の数え方、紙と実物の突き合わせ方、入所者の状態からの逆算、訓練での確かめ方——これらは年度が変わっても同じです。だからこの記事は、そちらだけを固定しています。

この分け方には、実務上の利点があります。変わらないほうを先に済ませておくと、公募が始まってからの時間が短くて済むことです。公募の期間は限られており、始まってから系統を数え、現場を歩き、人数を確かめていては間に合いません。逆に、数え終わった紙が手元にあれば、公募要領を読んで記入欄を埋めるだけの作業になります。準備の順番が、そのまま使える時間の長さになります。

もう1つの利点は、公募が無い年でも作業が無駄にならないことです。数えた結果は、計画の見直し、訓練の設計、職員への説明、機器の入れ替えの検討に、そのまま使えます。補助の枠が出るかどうかに関係なく価値が残るのは、変わらないものだけを扱っているからです。制度の側の数字を追いかける作業とは、性質が違います。

年度と実施主体で変わるもの|記入欄で持つ20項目

変わるもの どこで決まるか 貴事業所の確認結果(記入欄)
補助の割合 各補助金の公募要領で定められます。公募要領でご確認ください。 (記入欄)
補助の上限の額 公募要領および実施主体の定めによります。公募要領でご確認ください。 (記入欄)
申請の受付の開始日 実施主体が公表する日程によります。公募要領でご確認ください。 (記入欄)
申請の締切の日 実施主体が公表する日程によります。公募要領でご確認ください。 (記入欄)
その年度に実施されるメニュー 実施主体が年度ごとに決めます。公募要領でご確認ください。 (記入欄)
対象となる経費の範囲 公募要領の対象経費の一覧によります。公募要領でご確認ください。 (記入欄)
対象から外れる経費 公募要領に列挙されます。公募要領でご確認ください。 (記入欄)
設備に求められる仕様 公募要領および実施主体の定めによります。適合は販売事業者にご確認ください。 (記入欄)
申請できる事業者の要件 公募要領によります。公募要領でご確認ください。 (記入欄)
計画の策定が要件になるかどうか 公募要領によります。公募要領でご確認ください。 (記入欄)
提出する書類の一覧 公募要領および様式によります。書類の準備は行政書士等にご相談ください。 (記入欄)
提出の方法(電子か紙か) 実施主体が指定します。公募要領でご確認ください。 (記入欄)
見積の提出の条件 公募要領によります。公募要領でご確認ください。 (記入欄)
交付決定の時期の見込み 実施主体の日程によります。公募要領でご確認ください。 (記入欄)
工事の完了の期限 公募要領および交付決定の通知によります。公募要領でご確認ください。 (記入欄)
実績報告の期限 公募要領および交付決定の通知によります。公募要領でご確認ください。 (記入欄)
実績報告で求められる書類 公募要領および様式によります。公募要領でご確認ください。 (記入欄)
他の制度との併用の扱い 公募要領によります。公募要領でご確認ください。 (記入欄)
予算の枠と受付の終了の扱い 実施主体の運用によります。公募要領でご確認ください。 (記入欄)
問い合わせの窓口 実施主体が公表します。公募要領でご確認ください。 (記入欄)

※本記事は制度と実務の一般的な整理であり、交付の可否・金額・締切は各補助金の交付元が定めます。設備の性能・適合は販売事業者にご確認ください。

年度が変わっても変わらないこと|施設側で回す20項目

変わらないこと なぜ変わらないか 施設での回し方
止まる系統を数えること 建物と設備の構成は年度で変わりません。数えた結果が施設の土台になります。 年度の初めに1回、系統ごとの表を見直します。変わったところだけを書き換えます。
系統ごとに持続時間を書くこと 持続時間は施設の条件で決まり、制度とは関係がありません。 機器を入れ替えたときに、その行だけを更新します。
代わりになるものを書き出すこと 代替の考え方は制度の変更で変わりません。 備蓄を入れ替えたときに、数量の欄を書き換えます。
紙と実物を突き合わせること 計画と現物の一致は、どの年度でも問われます。 計画の見直しのときに、実物の欄を一緒に見ます。
食い違いを3つの型に分けること 書いたが物が無い・物はあるが書いていない・違う物がある、の3つは変わりません。 食い違った行の横に、どの型かを1文字で書きます。
入所者の状態から逆算すること 必要量は人の状態で決まり、制度では決まりません。 入退所があったときに、該当する行の人数を直します。
医療的ケアの人数を把握すること 人数の把握は施設の責任で行うことです。判断は主治医・看護職員にご確認ください。 月に1回、看護職員と一緒に人数を確かめます。
階別・フロア別に数えること 建物の構造は年度で変わりません。 居室の変更があったときに、階別の人数を直します。
夜勤帯の人数で確かめること 夜間がいちばん人手が少ない構造は変わりません。 シフトの様式が変わったときに、想定の人数を見直します。
責任者と代行者を決めること 誰が判断するかを決めておく必要は、どの年度でもあります。 人事の異動があったときに、その場で書き換えます。
連絡先を最新にすること 連絡先が古いと当日に使えないことは変わりません。 更新日を書く欄を作り、更新のたびに日付を入れます。
紙の控えを持つこと 電子だけに依存する弱さは、制度と関係がありません。 印刷し直す日を、年間の予定に入れておきます。
置き場所を決めること 探す時間が惜しいことは、どの年度でも同じです。 置き場所を1か所に決め、掲示しておきます。
手順書を短くすること 当日に読める分量であることの価値は変わりません。 訓練のあとに、読みにくかったところだけ直します。
操作できる職員を増やすこと 1人に依存する弱さは、機器が変わっても残ります。 訓練のたびに、操作する担当を交代します。
訓練で実際に動かすこと 動かしていない機器が動くかどうかは、書類では分かりません。 年間の予定に、動かす日を先に入れておきます。
訓練の課題を記録すること 記録が次の改善の材料になる仕組みは変わりません。 訓練の当日に、その場で1行だけ書き残します。
課題を計画に戻すこと 訓練と計画をつなぐ必要は、どの年度でもあります。 反映した日付を計画の末尾に書き足します。
点検の記録を残すこと 点検したことを後から示す必要は変わりません。 様式を1枚にまとめ、機器のそばに置きます。
買う前に置き場所を決めること 置けない機器は使えない、という順序は変わりません。 検討の最初に、図面で位置を決めます。

※本記事は制度と実務の一般的な整理であり、交付の可否・金額・締切は各補助金の交付元が定めます。設備の性能・適合は販売事業者にご確認ください。

差の型別|埋める順番の22項目(年度が変わっても同じ手順)

紙と実物を突き合わせて差が見つかったあと、何から手をつけるかで迷うことがあります。ここは制度と関係がなく、年度が変わっても手順は同じです。差を3つの型に分け、型ごとに順番を決めておけば、その場で考えなくて済みます。

差の型 見つかった差のかたち 埋める順番(変わらない手順)
書いたが物が無い 計画に「非常用の電源で対応する」とあるが、実物が見当たらない。 まず用途を決めます。何を何時間動かすためかが決まってから、機器の相談に進みます。
書いたが物が無い 計画に「備蓄で対応する」とあるが、保管場所に在庫が無い。 人数×日数で必要量を出し、いま何があるかを数えて、差の数だけを補充します。
書いたが物が無い 計画に「衛星の通信手段を用いる」とあるが、機器が無い。 先に「誰と何を伝えるか」を書き、伝える相手が別の手段で届くかを確かめてから機器を検討します。
書いたが物が無い 計画に「簡易トイレを使用する」とあるが、数が足りない。 人数と回数から必要数を出し、保管できる場所の広さと突き合わせてから数を決めます。
書いたが物が無い 計画に「連絡網により参集する」とあるが、連絡網が更新されていない。 費用がかからない差なので、その日のうちに直します。更新日を書く欄も同時に作ります。
書いたが物が無い 計画に「紙の様式に切り替える」とあるが、印刷したものが無い。 その日のうちに印刷し、置き場所を決めて掲示します。買うものはありません。
書いたが物が無い 計画に「応援を要請する」とあるが、相手先が決まっていない。 候補を書き出し、順に相談します。合意ができたら、文書と保管場所を計画に書きます。
物はあるが書いていない 発電に使える機器はあるが、計画に登場しない。 実物の仕様を確かめ、計画の記載に足します。仕様は販売事業者にご確認ください。
物はあるが書いていない 備蓄はあるが、置き場所と数量が計画に無い。 数えて書き足します。あわせて、入れ替えの時期を年間の予定に入れます。
物はあるが書いていない 止水の資材はあるが、誰が設置するかが計画に無い。 設置の担当と所要時間を書き足します。実際に置いてみて時間を計ります。
物はあるが書いていない 手動で解錠できる出入口があるが、方法が計画に無い。 方法を書き足し、夜勤帯の職員にも共有します。掲示の場所も決めます。
物はあるが書いていない 紙の控えはあるが、保管場所が計画に無い。 場所を1か所に決めて書き足します。事務室以外の候補も検討します。
物はあるが書いていない 搬送に使える用具はあるが、数が計画に無い。 数えて書き足し、使える職員の人数も並べて書きます。
物はあるが書いていない 協力の取り決めはあるが、文書の所在が計画に無い。 所在を書き足します。文書の内容が古い場合は、更新の相談も同時に始めます。
書いた物と違う物がある 想定していた容量と、実物の容量が合わない。 実物に合わせて計画を直すか、機器を見直すかを決めます。容量は販売事業者にご確認ください。
書いた物と違う物がある 想定していた設置場所と、実物の設置場所が違う。 浸水の想定と搬入の経路を確かめたうえで、どちらを直すかを決めます。
書いた物と違う物がある 計画上の担当者と、実際に操作できる職員が違う。 実際に操作できる職員を計画に書き、あわせて操作できる人を増やします。
書いた物と違う物がある 計画の人数と、いまの入所者の状態が合わない。 いまの人数に直します。入退所のたびに直す運用にします。
書いた物と違う物がある 計画上の連絡手段と、実際に使われている手段が違う。 実際に使われている手段に直します。使われていない手段は残さないほうが混乱しません。
書いた物と違う物がある 計画の避難先と、実際に受け入れ可能な先が違う。 先方に確認し、確認できた内容に直します。確認した日付も残します。
書いた物と違う物がある 計画の食形態の内訳と、いまの内訳が違う。 いまの内訳に直します。内訳は管理栄養士・看護職員にご確認ください。
書いた物と違う物がある 計画上の夜勤の人数と、実際のシフトが違う。 実際のシフトに直し、その人数で回るかを訓練で確かめます。

※本記事は制度と実務の一般的な整理であり、交付の可否・金額・締切は各補助金の交付元が定めます。設備の性能・適合は販売事業者にご確認ください。

本記事で数字を書かない用語|確認先の一覧(18項目)

読み進める中で「結局いくらなのか」「いつまでなのか」が気になったところは、次の一覧で確認先をたどってください。本記事の側では数字を持ちません。

用語 本記事での扱い 確認先
補助率 数字を書かず、記入欄にしています。 各補助金の公募要領でご確認ください。
補助上限額 数字を書かず、記入欄にしています。 各補助金の公募要領でご確認ください。
申請の締切 日付を書かず、記入欄にしています。 実施主体が公表する日程でご確認ください。
実施年度 年度を特定せず、記入欄にしています。 実施主体が公表する公募情報でご確認ください。
対象経費 範囲を断定せず、記入欄にしています。 各補助金の公募要領でご確認ください。
発電機の出力 数値を書かず、記入欄にしています。 設備の販売事業者にご確認ください。
稼働できる時間 数値を書かず、記入欄にしています。 設備の販売事業者にご確認ください。
燃料の必要量 数値を書かず、記入欄にしています。 設備の販売事業者にご確認ください。
燃料の保管の上限 数値を書かず、記入欄にしています。 消防機関にご確認ください。
受水槽の容量 数値を書かず、記入欄にしています。 設備の販売事業者にご確認ください。
備蓄の必要量 数値を書かず、人数と日数から施設ごとに出す形にしています。 実施主体の資料および保険者(指定権者)にご確認ください。
訓練の実施回数 回数を書かず、記入欄にしています。 運営基準および保険者(指定権者)にご確認ください。
研修の実施回数 回数を書かず、記入欄にしています。 運営基準および保険者(指定権者)にご確認ください。
減算の割合 数値を書かず、記入欄にしています。 厚生労働省の公表資料および保険者(指定権者)にご確認ください。
記録の保存の期間 数値を書かず、記入欄にしています。 保険者(指定権者)にご確認ください。
医療機器の要否 判断を書きません。 主治医・看護職員にご確認ください。
停止したときの医療上の対応 判断を書きません。 主治医・看護職員にご確認ください。
申請書の記載の方法 記載の方法を書きません。 書類の準備は行政書士等にご相談ください。

※本記事は制度と実務の一般的な整理であり、交付の可否・金額・締切は各補助金の交付元が定めます。設備の性能・適合は販売事業者にご確認ください。

この一覧に載っているものは、いずれも本記事より確認先のほうが正確です。記事に書き写した瞬間に古くなる性質のものなので、書き写さずに、確認先へたどる形にしてあります。もし他の資料で数字を見かけたときも、その資料がいつの時点のものかを確かめてから使ってください。数字には日付が付いていて、日付が離れるほど当てになりません。本記事が固定している「数え方」「突き合わせ方」には日付が付かない、というのがこの記事の設計です。

最後にもう一度だけ。紙と設備が噛み合っているかどうかは、公募要領を読む前に、施設の中だけで確かめられます。停電したら何時間もつのか、断水したら何人分の水が何日あるのか——この2つに数字で答えられる状態を先に作ってください。答えられるようになると、次に何を買うべきかが自然に決まります。順序が逆になると、手続が進んでも現場は同じままです。

出典:厚生労働省ウェブサイト/公共データ利用規約(第1.0版)。本ページは上記を当社が編集・加工したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。

よくある質問(FAQ)

BCPを作っていないと、補助金は受けられませんか。

制度によって扱いが異なります。策定済みであることを条件とするものがあるため、公募要領で確認してください。

備蓄品は補助の対象になりますか。

対象外とされることが多い一方、感染症対策の衛生用品など枠によって扱いが変わります。対象経費の一覧をご確認ください。

交付決定の前に発注してもよいですか。

決定前の契約・発注は対象外とされるのが一般的です。見積の取得までにとどめ、通知を受けてから発注してください。

研修や訓練の費用も対象になりますか。

設備整備を目的とする制度では対象外とされることが多く、人材育成の枠が別に用意されている場合があります。

BCPの研修と訓練は、年に何回必要ですか。

運営基準では定期的な実施が求められ、自治体の資料では年1回以上の実施と記録の保管が示されています。実施日・参加者・内容を記録に残してください。

この記事の執筆・編集

介護のマナ編集部(株式会社ライフシフト)

介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」を開発・提供する株式会社ライフシフトの編集部。訪問看護ステーションを運営する看護師(CSO)をはじめ、介護・看護の現場とともに、記録・書類・制度の実務情報を発信しています。

運営会社について お問い合わせ

介護のマナ|無料相談・デモ
気になったら、まず15分。担当が日程を確保してご案内します。
無料で相談・デモを予約資料を見る
補助金ナビ / 無料
生産性向上・設備投資に使える補助金・助成金を探せます。
生産性向上・設備投資の補助金を探す →
新着の補助金をメールで受け取る(無料)

最近の記事

「神マナ(介護のマナ)」は株式会社ライフシフトのサービスです

神マナはカイポケ(株式会社エス・エム・エス)と連携しますが、別のツールです無料体験期間・ご契約・料金・使い方など神マナに関するお問い合わせは、カイポケではなく株式会社ライフシフトへお願いいたします。

お電話 098-914-4339(平日 9:00〜17:00)/メール info@lifeshift-inc.comお問い合わせ