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介護の業務改善事例68件|シフト・移乗・見守り・教育【厚労省の報告書から】

厚生労働省が公表している業務改善の報告書などから、シフト・労務・介助・教育などに関する事例68件を抜き出して整理しました。現場で挙がった課題/取り組んだこと/結果/出典を1行にまとめています。実在する事業所の報告なので、抽象論ではありません。表はExcel/CSVで持ち帰れます。

シフト作成、移乗の負担、夜間の見守り、新人教育、排泄・入浴の介助。記録以外の現場負担を集めました。

結果の欄が「記載なし」のものは、報告書に効果が書かれていないものです。推測で補っていません。事業所の規模・体制によって結果は変わります。取り組みの内容と前提を読んだうえで、自事業所に合う形に置き換えてください。

シフト・労務・介助・教育など|どの分野・どのサービスの事例か

分野 件数
シフト・労務 22
教育・研修 9
移乗・移動 8
見守り・夜間対応 8
組織・業務改善 6
排泄 5
整理整頓・環境整備 2
職場環境整備 2
入浴 1
業務オペレーション 1
環境整備・5S 1
請求事務 1
開発支援(リビングラボ) 1
食事・調理 1
サービス種別 件数
施設 20
訪問介護 10
通所介護 10
居宅介護支援 6
介護老人保健施設 6
小規模多機能型居宅介護 5
通所 3
看護小規模多機能型居宅介護 3
介護老人福祉施設 3
訪問看護 3
特別養護老人ホーム 3
記載なし 3
居宅 2
開発企業 2
総合事業 1
定期巡回・随時対応型訪問介護看護 1

シフト・労務・介助・教育などの改善事例(68件)

現場で挙がった課題 取り組んだこと 結果 出典(事業所名・報告書)
訪問スケジュールの作成に多くの時間を要していた。非常に複雑な個別事情を考慮してスケジュールを作成する必要があり、またExcelで作成していた。 訪問スケジュール作成のAIツールを導入。事業所の運用にマッチするようAIツールをカスタマイズし、ショートステイやデイサービスの利用状況も入力できるよう調整した。 スケジュール作成・修正に要する時間は導入前27.3時間/週→事後②22.1時間/週に減少。訪問介護員として利用者を訪問する時間は導入前8.0時間/週→事後②17.1時間/週に増加… 厚生労働省 介護テクノロジー取組事例集(令和8年3月) 事例10
訪問スケジュールはスプレッドシートで管理しており、作成・修正した際は介護記録ソフトにも訪問時間を登録・修正する必要がある。スケジュール作成は複数の要素を考慮する必要があり時間を要している。スケジュールは事業所のパソコンのみで作成できる。 訪問スケジュール作成AIツールを導入し介護記録ソフトと連携。リーダーによる抜け漏れ確認作業を廃止し、介護職員はスマートフォン上で訪問スケジュールを確認する運用に変更した。 訪問スケジュール作成・調整にかかる時間が、事前9.5時間/週→事後②5.8時間/週に減少(3.7時間減少)。うち作成時間は4.8時間→4.0時間(0.8時間減)、調整時間は4.7… 厚生労働省 介護テクノロジー取組事例集(令和8年3月) 事例13
送迎前日の夕方に翌日の送迎利用の要否を確認し、名札をボード上に配置することで送迎表を作成していた。経験値に基づき送迎表を作成していたため、作成可能な職員が限定されていることに負担を感じていた。 送迎スケジュール作成のAIツールを導入。利用者データを登録し、従来のやり方と並行して操作練習を行い、事業所の運用スタイルに応じて設定をカスタマイズした。 送迎スケジュール作成にかかる時間が事前6.4時間/週→事後①4.7時間→事後②2.5時間/週に減少(3.9時間減少)。利用者のアセスメント・情報収集・介護計画の作成・見直しの時間… 厚生労働省 介護テクノロジー取組事例集(令和8年3月) 事例14
介護職員の業務負担が大きく、退職者が増えていた。介護老人福祉施設の仕事は大変であるといったイメージがあり、介護職員を希望する人材が不足していた。 介護職員でなくともできる業務を仕分けし、間接業務を介護助手に移管。介護経験ゼロの方やリタイアした方を採用し、就労継続支援B型事業所の活用や技能実習生の導入も併用した。介護助手は2フロア定員70名に対し3名、1日8時間×週2〜5日程度勤務。 「介護助手なし」と比べて「介護助手あり」で、介護職員における間接業務時間が15.6分削減。心理的負荷が「弱い」に該当した介護職員が33.3ポイント増加。夜勤明けの残業など時間外勤… 厚生労働省 介護テクノロジー取組事例集(令和8年3月) 事例20
介護職員の人材が不足し、業務負担が増加している。 介護職員の業務内容を見直し、専門知識のない介護助手でも対応できる間接業務を切り出して移管。短時間・少日数でも勤務可能な介護助手の雇用人数を拡大し、元気高齢者を活用した。介護助手は3フロア定員100名に対し時間帯ごとに2〜6名、1日2〜3時間×週2〜5日程度勤務。 「介護助手なし」と比べて「介護助手あり」で、介護職員における間接業務時間は5日間で16.6時間削減。利用者のコミュニケーションの変化について「発話量が増えた」「利用者の表情(笑顔… 厚生労働省 介護テクノロジー取組事例集(令和8年3月) 事例21
介護職員の業務全体に対する間接業務の割合が高く、個別ケアを実施できていなかった。物品を管理する倉庫の整理や在庫管理が不十分で、物品探しにかかる時間が介護職員の負担になっていた。介護職員が排泄介助の準備から片付けをすべて実施していた。各フロアに1か所しかおむつ置き場がなかった。 倉庫の整理を行ったうえで在庫管理システムを導入し、各フロアの物品補充を介護助手が担当する体制に変更。おむつの補充や片付けも介護助手が担当し、各居室におむつBOXを設置して介護職員がおむつを取りに行く手間をなくした。 「物品管理」の業務時間が事後①8.6分、事後②8.4分減少。「物品管理」を除く「間接業務」の時間も事後①28.7分、事後②10.6分減少。「余裕時間」が事後①25.7分、事後②1… 厚生労働省 介護テクノロジー取組事例集(令和8年3月) 事例31
通所事業において管理者の残業が多く、業務が属人的になっている。自分(管理者)に仕事が偏りすぎている。 埼玉相談窓口の伴走支援。導入機器は介護記録用タブレット及び施設内Wi-Fi環境構築機器。手順1で「生産性を向上する」意味をメンバー全員に理解してもらい(パート職員が多い居宅系では『業務が減る=新たな業務が増える』と捉える人が多いため必要性を丁寧に説明)、手順2で全体的な業務内容を書き出して整理、手順3でタブレット導入を機会として“任せる… 業務を書き出して整理した結果、他の人に“やらせていない”ことが多々見つかり、業務分担を実施。※定量的な効果(削減時間・%等)は報告書に記載なし。手順4以降は「予定」段階。 厚生労働省 介護ロボットの開発・実証・普及広報のプラットフォーム事業 事業報告書(令和7年3月)第2章…
【全国集計】介護ソフトを導入していても「職員の出退勤表、シフト表の作成・変更・保管」は使用率30%以下の機能に分類されており、実際には使われていない。同時に、この機能は「導入を予定している機能(導入予定20%以上)」の筆頭にも挙がっている=ニーズはあるが未着手。 資料には、この機能について具体的な導入施策も導入後の効果数値も記載されていない(「使用例が少ない機能」「導入を予定している機能」として列挙されているのみ)。 効果に関する記載なし。資料はこの機能を未使用・導入予定として挙げるにとどまる。関連する記述として、削減した間接時間の活用先に「職員の残業時間の削減」39.8%(2年目45.9%)… 厚生労働省「ICT導入支援事業 令和3年度 導入効果報告取りまとめ」
「職員の心理的負担が減ったか」「勤務態勢が改善されたか」が設問化されている。 介護ソフト・タブレット等のICT導入と、職場の環境整備の見直し(4〜6が67.7%・平均3.96)。 「職員の心理的負担が減った」に4〜6が57.5%(平均4.03)。「勤務態勢が改善された」60.7%(3.96)。自由記述の【波及効果】に「心理的負担が軽減した」「職員間でのコミ… 厚生労働省 老健局 認知症施策・地域介護推進課「令和2年度ICT導入支援事業 導入効果報告まとめ」(2…
改善方針シートの課題1)「午後から抜けられるスタッフがいるのに指示がないとフリーを取らない」。気づきシートのグルーピングで多く出た項目は「スタッフ間の連携(教育体制)・送迎関係」で、「出来ていると感じていた所が出来ていない所が分かった」。 改善活動案は「誰とシフトを変わるかの明確化」「教育の必要性」「指示系統の構築」。実施する改善活動は「シフトを変更する際のマニュアルを出す」「フロア業務の再教育をする」「業務時間調査作成」。業務時間調査は1日をビデオに記録する方法で行い、出し合った意見をもとにマニュアルを作成した(取組前は業務の交代の仕方や考え方等のマニュアルがなかった)… 「菜園活動など、スタッフの見守りが二手に分かれてしまう事でも提供できるようになった。」「利用者共同作品の掲示を終礼後にしていたが、日中に利用者様と掲示できるようになった。」「計画… 厚生労働省 令和3年度 業務改善活動報告書/いきいき稲富デイサービスセンター(通所介護・福岡県八女市)
改善方針シートの課題2)「15:00からの業務の交代が明確化されてない」。 改善活動案は「誰とシフトを変わるかの明確化」「指示系統の構築」「リハビリスタッフへの協力要請」。実施する改善活動は「シフトを変更する際のマニュアルを出す」「実践の中で修正」。取り組み優先度2位。 振り返りでは課題1と一体で「スタッフ間での話し合いの場を多く作れるようになり、何を考えているのか等、スタッフ間でのコミュニケーションが取れた」「指示が無くても動けるようになった」… 厚生労働省 令和3年度 業務改善活動報告書/いきいき稲富デイサービスセンター(通所介護・福岡県八女市)
「洗濯時間の効率化後、昼食、夕食前の時間が余り空き時間が有効活用できていない。➡各々やる事がバラバラになっている。」「空き時間➡何をしててもわからない・何かしても・してなくても何も言われない。➡休憩時間以外は『勤務』という意識が欠如している ⇩ 時間を有効に使えていないムダが生じている」。実態調査… 昼食前(11:00〜12:30)・夕食前(15:30〜16:30)の空き時間について業務時間調査を実施。空き時間をルール化した。ルール1:食事前の配置人員は食堂誘導1名・配膳1名。ルール2:時間帯に応じてやるべきことをルール化(A:10分=薬チェック/B:15分=物品の補充(共用部分)/C:20分=各階の食堂にあるDVDによる利用者に向… 職員アンケート(改善活動前 n=10/後 n=12)で「昼食・夕食前の時間に空き時間があると思いますか?」に「あると感じる」が前80%→後17%となり、「空き時間の有効活用時間 … 厚生労働省 令和3年度 業務改善活動報告書/ヘルパーステーション ひまわりの家・蔵前(訪問介護・大阪府…
職員アンケートで「昼食・夕食前の空き時間には、何をしていいのか解らず困る事はありますか?」「昼食・夕食前の空き時間、気持ちに焦りはありますか?」を確認したところ、改善活動前は困ることが「ある」20%、焦りが「ある」60%だった。 空き時間のルール化(ルール1〜3)と、ルール化した目的を記載した手順書の作成。「手順書でルール化した目的を記載することで、根拠に基づいた取り組みであることを職員の皆さんに意識付けし、モチベーションを持って取り組んで頂く事を図る」。実施前・後に同じ質問で職員アンケートを行い、気持ちの変化を明確化した。 「空き時間に困らない人が12%増加」(困ることが「ない」:前80%→後92%)。「空き時間に焦らない人が35%増加」(焦りが「ない」:前40%→後75%)。自由記載では「空き時間… 厚生労働省 令和3年度 業務改善活動報告書/ヘルパーステーション ひまわりの家・蔵前(訪問介護・大阪府…
共用部分の物品補充が定まっておらず、「物品が補充されていなくて困る」状態があった(取り組み開始時 n=15 のアンケートで「減った」67%・「少し減った」7%=74%)。 空き時間のルール化のルールB(15分:物品の補充(共用部分))として実施。担当者は管理者・サービス提供責任者がシフトに記載する。練り直しでは、毎日の物品補充がマンネリ化している状況を変えるため「月・水・金 物品補充/火・木・土 オムツ管理・補充のルール化」を実施し、オムツの管理・補充に関する手順書を目的とともに作成、実施できなかった場合… 「物品補充について困らない人が9%増加」(改善活動後 n=12 で「減った」75%・「少し減った」8%=83%、取り組み開始時 74%)。※報告書には「実施前の測定なし」と注記あ… 厚生労働省 令和3年度 業務改善活動報告書/ヘルパーステーション ひまわりの家・蔵前(訪問介護・大阪府…
改善活動前の職員アンケートで、空き時間にやりたいこととして「利用者と話がしたい・コミュニケーションがとりたい(3名)」が挙がる一方、実際には「昼食・夕食の時間があっても何かするには時間に余裕がない」「前のサービスが残っていたら続けたい」という状態だった。 空き時間のルール化のルールC(20分:各階の食堂にあるDVDによる利用者の方々に向けての体操やレクリエーション)を実施。担当者は管理者・サービス提供責任者がシフトに記載。ルールCについて職員が利用者について気付いた・感じたことを自由記載してもらった。 「Cの取り組みを実施して利用者との会話は増えましたか?」で「会話増加した人が12%増加」(改善活動後 n=12:かなり増えた17%+少し増えた75%=92%、取り組み開始時 n=… 厚生労働省 令和3年度 業務改善活動報告書/ヘルパーステーション ひまわりの家・蔵前(訪問介護・大阪府…
業務に追われ就業時間で仕事が終わらず、情報共有の時間や勤務時間が長くなってしまう。業務内容が可視化されておらず、無理・無駄・ムラの所在が分からない状態だった。 練り直し案として、業務時間調査の実施と業務時間調査表への転記、業務時間の見直しを計画(担当者・期限を決めた進捗管理シートに落とし込み、3月に実施予定として記載)。 数値の記載なし(報告書時点では練り直し案の計画段階であり、業務時間調査の結果は記載されていない)。 和が家 日和(小規模多機能型居宅介護/長野県岡谷市・株式会社和が家)令和3年度 業務改善活動報告書(厚…
通い利用者の受け入れ時間と、泊まり利用者の朝食時間がかぶってしまう時間帯があり、受け入れ+食事介助等で勤務内容に無理が生じて忙しかった。スタッフに余裕がない(原因)→業務時間帯により無理がある(結果)→時間帯に無理が生じるとその後の業務に影響が出る(悪影響)と整理された。 調査名を「業務ダイエット作戦」とし、2月14日・15日勤務のスタッフに「業務時間分析票」への記入を依頼してデータ化・可視化。改善対象時間内の業務についてアンケートで職員の意識調査を行い、新しい・既存ポジションでの役割分担を明確に決め、新しいマスターライン(職員配置)を実際に稼働させて、業務内容に変化があったか職員アンケートで確認した。休… 数値の記載なし。「新しいマスターラインで職員の配置を実施してみて、朝の時間帯に余裕が生まれ、その後の業務にもスムーズに移行できるようになった。午後の時間帯も休憩時間が変更になった… 小規模多機能型複合福祉施設 見岳荘〜けやき〜(小規模多機能型居宅介護/長野県安曇野市・有限会社宗明会)…
気づきシート30個から「レクリエーションの準備時間が無い」が最も多いグループとして特定された。「レク備品購入する時間がない。時間外での買い出しが常態化している」。作業工程を洗い出したところ、費用が手元に来てからまとめて購入するスタッフ、時間外を活用し購入するスタッフ、引継ぎをして購入依頼するスタッ… 作業工程の5Sを実施。①どのような工程があるのか洗い出し、②定量定性評価と現在の作業工程の確認、③現在要している時間と比較して必要な時間を考える、④洗い出した工程が必要なのか検証、⑤必要となった工程をさらに工夫できないか、⑥作業工程を一つにまとめる、⑦作成した作業工程の共有と定量定性評価、の手順で進めた。結果として①企画申請②法人決済③… 残業時間については実施後アンケートで「減った0名、増加した0名、変わらない3名(自宅待機のため未回答1名)」。作業工程の理解は「はい2名、いいえ1名」。働きがいは実施前 50%・… 厚生労働省 令和3年度 業務改善活動報告書/グルメ杵屋社会貢献大領の家デイサービス(通所介護・定員25…
「備品の収納場所が決まっていない。保管場所に困っている」「レク備品を探す為に収納場所を何度も往復する」。また「準備段階の備品・進行中の備品が混同している為、引継ぎ作業が困難になっている」「事業所の特性として収納場所が極端に少なく、市販の収納BOXを使用している」という状況だった。 環境の5Sを実施。①収納の整理(整理整頓の項目の決定)②収納に関するルール決め③実施前後の定量定性評価④ルールに関しての共有。「整理」推進シートで基準を作成(レク実施の際に余っている備品・キットは破棄する/何かに使えると思って保管している備品は3か月超過した時点で破棄/消耗品や事務用品は破棄せず他用途で使用/適正量を決める/“とりあえず… 改善活動実施前と実施後で収納場所に行く回数と時間を調査した結果、実施前は平均収納に行った回数9.75回・収納場所に行った平均時間1日20分、実施後は平均収納に行った回数5.6回・… 厚生労働省 令和3年度 業務改善活動報告書/グルメ杵屋社会貢献大領の家デイサービス(通所介護・定員25…
気づきシートをグルーピングすると「入浴について」「送迎について」「記録について」「おやつの準備について」など様々な意見が出されたが、「人手不足・個人スキルのバラつきについての意見が多数」だった。推進役として「多岐に渡る意見がでたことで、何をどのように進めていいのか悩んだ」。 「人手不足やスキルレベルが根本的な原因となる課題は、すぐに解決するのは難しいと考え」、①今、みんなが困っていること、②全体的に考え、誰もが関わる可能性のあるもの、の2つの観点から、今回は身近な業務である『連絡ノート作成』を課題として選択した。課題決定後、改めて付箋を使い『連絡帳』に繋がる意見を出し合い因果関係図を作成した。また、スタッフ… 人手不足・スキルのばらつき自体への効果の数値の記載なし(今回の改善対象から外し、解決しやすい課題を先に選んだ)。結果として連絡ノートの時間短縮により「時間短縮により、サービス提供… 厚生労働省 令和3年度 業務改善活動報告書/デイサービスセンターみどりの樹(通所介護・総合事業・定員3…
職員不足、多忙にて新規ターミナルケースが発生した際、サブに付く依頼をためらってしまう。十分な支援ができない。 新規職員採用後の導入マニュアルを作成する。新規採用を促進する(優先度3位)。4月から新しく入る方(包括からの経験者1人、キャリアにブランクのある方)にPCからのFAXの送り方を教えられるようスキルアップする、という練り直し案も出された。 本報告書では実施結果・効果の記載なし。 厚生労働省「令和3年度 業務改善活動報告書」社会医療法人友愛会 豊見城中央病院ケアプランセンター(沖縄…
どの場面においても人手不足を感じている。排せつや食事、入浴の場面など直接介助を行う場面で人手不足を感じている。ご利用者に、ではなく業務が優先となっている現実がある。 各部署から1名ずつ選定して部署間を超えた委員会を発足させ、週1回30分以内の会議を定期開催。限られた人材の負荷に偏りがないよう、皆が参加し一人ひとりが主となって業務に取り組む体制づくりを目指した。具体的な改善活動はLIFEマニュアル作成と勉強会の2チームに分けて実施。 「大きく分けたテーマに沿って2チームに分けた事で、各部署それぞれしか知らなかった事も共有できるきっかけとなった」「部署を超えて、話し合い・確認し合う作業は新鮮でこれからも継続した… 厚生労働省「令和3年度 業務改善活動報告書」医療法人敬英会 介護老人保健施設さくらがわ(大阪市浪速区・…
ストレッチャー浴・つるべ(リフト)浴の両方が運用されている時(月・木)のフロア対応の業務が過度な負担であり、フロアで過ごす利用者の見守りが不十分で、利用者を待たせる事も多くあった。 2か所浴室が運用されている時はフロア対応スタッフを増やす体制にした。①つるべ浴の午前入浴は3〜4名程度介助して終了とし、午後から数名介助する ②早めに終了したつるべ浴のスタッフがフロアフォローに入り、主にストレッチャー浴利用者の入浴前後の対応にあたる ③フロア対応担当はフロアフォローが入ってからはフロア業務を主にする。あわせて入浴前と後… 防犯カメラでフロアにスタッフが居なくなる時間を計測(9時〜12時)した結果、改善活動前 約10分 → 改善活動後 約1分。入浴時のフロア対応で感じるストレス度合い(1〜10)は平… ひまわりの里・蔵前(看護小規模多機能型居宅介護/大阪府堺市北区・社会福祉法人ひまわり会)令和3年度 業…
排泄ケアを職員2名で行っているが、繁忙な時間帯等では職員2名が揃うまでに時間を要していた。排泄ケアの際、移乗の姿勢制御のためにトイレに台やクッションを用意する手間があった。 移乗支援機器を導入し職員1名での排泄ケアを実施。導入前に練習会を開催し、機器導入後の作業手順を整理した資料を作成して手順を標準化した。 排泄ケアに係る人員体制を2名から1名に変更した結果、利用者1人1回あたり累計平均14.0分であったものが、移乗支援機器を活用することで1名介助で平均6.7分で対応できた。移動・移… 厚生労働省 介護テクノロジー取組事例集(令和8年3月) 事例5
排泄が頻回な利用者がおり、排泄の予測が難しい。尿量の把握が困難であり、おむつやパッドの選定等に課題があった。 排泄予測支援機器DFreeを導入し、膀胱にどの程度の尿が溜まっているかをデータで把握。アラートを用いたトイレ誘導を実施し、取得データを今後のアセスメントに活用した。 トイレでの排泄回数が、事前1日当たり2.1回/日 → 事後①4.3回/日 → 事後②4.0回/日に増加。排泄ケアにかかった時間は事前6.2分/回 → 事後①5.4分/回 → 事後… 厚生労働省 介護テクノロジー取組事例集(令和8年3月) 事例6
オムツ・パッドは1日4回〜6回の定時交換で、必要のないタイミングで交換したりする場合があった。定時交換のため排便で長時間オムツ・パッドが汚れたままとなり効率の低下を招いた。横漏れでリネン・シーツまで交換する必要があった。 排泄検知シート(Helppad)を導入し、定時交換から通知を基にした適切なタイミングでの交換に変更。排尿か排便か区別できることで、排泄ケアに行く前に必要な備品を準備できるようにした。 夜間では「排泄介助・支援」にかかる時間が48分減少、「巡視・移動」にかかる時間が26分減少し、その結果「休憩・待機」の時間が14分増加。利用者1人1日当たりの排泄がなかった回数は… 厚生労働省 介護テクノロジー取組事例集(令和8年3月) 事例7
認知症の入所者も多く、特に排便状況について正確に把握できない。排便の有無を確認するために介護職員が確認作業を行っており時間がかかる。正確な排便状況を把握できず、利用者が適切なケアを受けられない。介護職員の心理的な負担もある。 排泄状況を検知するテクノロジー(カメラで利用者を識別するタイプ)を2施設に導入。介護記録に連動する仕組みとした。カメラ利用に不安のある利用者・家族には丁寧に説明し理解を得た。 タイムスタディ調査で事後②ではトイレ介助の業務時間を5.7分削減。実証を行ったうちの1施設では、テクノロジー導入により1日当たり総業務時間が118.4分から47.4分減少(事後②… 厚生労働省 介護テクノロジー取組事例集(令和8年3月) 事例8
「自動ラップユニット」を搭載したおむつ回収機を上市済みだが、介護ロボットリストへの掲載や介護ロボット補助金の適用を希望してもどの自治体に相談しても対象とならない(愛知相談窓口への開発企業からの相談)。 排泄支援ロボット(排泄物処理)の定義は「排泄物の処理にロボット技術を活用した設置位置調節可能なトイレ」であり、ロボット技術を活用していてもオムツ処理機は当てはまらないと各自治体で判断されていたことを整理。一方で医療・介護職の観点からは清潔保持とスタッフの負担軽減をはかる効果があると思われたため、介護ロボット認定にこだわらず低価格化や在宅… 数値は記載なし。「介護ロボット認定を受けるための方法模索(機能追加)しか検討されていなかった企業にとって、新たな方向性を提示することができた」と記載。 厚生労働省 同報告書 p.21-22 愛知相談窓口
課題欄に「導入コストに課題がある(必要なPCの不足 等)」「職場内のルール、業務フローに課題がある」「事業所のセキュリティ体制に不安がある」「介護ソフトに関する研修が出来ていない」「職員のICTスキルが不十分(慣れていない、使いこなせない)」「導入して間もないため、効果を実感できていない」と記載。 本資料には解決策としての記載はなく、導入後に残った課題として列挙されている。 定量的な効果の数値は記載なし(課題としての列挙のみ)。参考として、導入した介護ソフトの使用端末はデスクトップPC96件、ノートPC114件、タブレット22件、スマートフォン10件… 厚生労働省 令和元年度 ICT導入支援事業 実績報告まとめ(概要)
長く勤務していると当たり前と思っていることでも新しいスタッフにはわからないことがあり、口腔ケアの手順がスタッフ間で共有されていなかった。 それぞれのスタッフが昼食後の口腔ケアと誘導をどのように行っているかの工程を時系列で詳しく書き出し、口腔ケア手順書を作成して貼り出した(その後、見やすさのため色をつけるなど修正)。 数値の記載なし。「口腔ケア手順書を貼りだすことによって、異動したスタッフや新たに入職したスタッフもケアをしやすくなった」「口腔ケア手順書があってわかりやすい」との意見が出た。 ひまわりの里鳳(看護小規模多機能型居宅介護/大阪府堺市・社会福祉法人ひまわり会)令和3年度 業務改善活…
業務時間分析票をデータ化して可視化した結果、同じ業務に対する各スタッフの専門領域への認識が違うことが把握できた。 改善対象時間の業務についてアンケートを実施して職員の意識調査を行い、対象時間での改善案について新しい・既存ポジションでの役割分担を明確に決めた。実際に稼働させた後、再度アンケートで業務内容の変化を確認した。 数値の記載なし。「申し送り後の業務移行もスムーズに行えていたように思える」「ゆとりを持って動けたおかげで先々のことを読んで行動できた」「スタッフがバタバタしていないので利用者もゆ… 小規模多機能型複合福祉施設 見岳荘〜けやき〜(小規模多機能型居宅介護/長野県安曇野市・有限会社宗明会)…
練り直し案として「業務マニュアルや手順書はあるが徹底されなかったり、分かりにくいことがある」と整理された。現場の気づきでは「書類は提出者ではなく誰でも持っていてほしい」、練り直し案では「書類の提出の仕方について(スタッフの入れ替わりにより伝わらなくなってしまっているためマニュアル化したい)」「フロ… 「電話に限らず、様々な業務でマニュアルを作成したい」として、業務マニュアル・手順書の見直しを次の改善活動(優先度1)に設定した。ねらいは「業務マニュアルや手順書を見直し、業務の統一化やケアの充実につなげる」。 次の改善活動として計画された段階であり、効果の数値の記載なし。 厚生労働省 令和3年度 業務改善活動報告書/宅幼老所あずま家(小規模多機能型居宅介護・長野県上伊那郡宮…
「最近コロナ禍で新人ヘルパーを含めて実技研修ができていない」「新人ヘルパーが自分の技術に自信が持てない」。BCPの観点から、有事の時には新人ヘルパーも命と尊厳に関わる最優先のケアがあるトリアージされた訪問先に研修無しで訪問することになるため、最優先となるケア(排泄・食事・服薬介助等の医療行為)と、… 技術研修の講師をしている職員をリーダーとし、各ステーションのサービス提供責任者1名ずつと所長・推進役を含め7人でチームを立ち上げた。岐阜営業所と多治見営業所が合同で取り組み、新人にケアの不安を聞き取るアンケートを実施。チームリーダーが手順書と資料を作成し、リーダーからサ責に伝え方を伝授しながらどう伝えると更に良いか検討し、サ責が新人に座… 定量的な数値の記載なし。「人数を新人ヘルパーに絞込み、密にならないように、短時間で実施する事ができた」「有事の時に誰もが必要なところに安心して訪問できる」「新人ヘルパーが技術を見… 厚生労働省 令和3年度 業務改善活動報告書/株式会社新生メディカル 岐阜営業所(介護保険サービス事業所…
人手不足により職員への指導が行き届いていないという声が多く挙がった。マニュアルがない、どこに何を置くか決まっていない、業務に組み込まれていない、職員への指導徹底ができていない、目標が明確でなく管理できていない、といった原因が整理され、結果として効率よく仕事ができていない・決められた期日にすることが… 各部署から1名ずつメンバーを選出して委員会を発足し、毎週木曜日に会議を実施。ポストイットとホワイトボードで課題を洗い出し、因果関係図を基に改善方針シートを作成して掲示。優先的に行う事として「まずは、マニュアルを作る」「物品場所を明確にし、図で分かりやすいようにする」「組織体制の明確化(故障、物品購入、管理する者を定める)」を決め、気付き… 「進めていくことにより意見をすれば改善していけると前向きな職員が増えた」「メンバー以外の職員が困っている事など提案してくれるようになった」「1日の流れや職員の動きを把握する事が出… 厚生労働省 令和3年度業務改善活動報告書/介護老人保健施設つるまち(介護老人保健施設・大阪府大阪市)
アンケートを実施したところ、マンツーマンで教えるにも参考になる資料が文字だけなので、教え方もバラバラだった事がわかった。誰にでもわかりやすい、統一したマニュアルが必要であるという課題が明確になった。 文章のみのマニュアルから、実際の入力画面の写真と操作方法が対応した分かりやすいマニュアルに改良した(「①赤の〇をタップ」「②新規登録をタップ」など画面と手順を対応させた一括入力の手順書)。あわせて、食事・排泄・入浴・更衣といったケースごとに介護記録の例文集を作成し、記入しやすいようにした。 「誰が見ても分かりやすいマニュアルが出来た」「改良版のマニュアルを作成した事により、職員への説明がスムーズに行えた」「個別に使用方法を教える時間や、日々の業務の中で入力にかかる時… 厚生労働省 令和3年度業務改善活動報告書/介護老人保健施設グリーンガーデン橋本(介護老人保健施設・和歌…
掲示板の書類のファイリングルールを決めたが、数名だがルールを理解できていないスタッフがいた。ルールが実践できていないと悪循環になっていく。 練り直し案として、「ムリ・ムダ・ムラ」を意識してルールを考えていくこと、定期的にルールの見直しを行い、ルールが今のスタッフに合っているか・覚えにくい所がないかを評価していくこと、情報共有を行いスタッフの連携に無駄がないか確認し、必要であればマスターラインの見直しにも繋げていくことを挙げた。 練り直し案の段階で、実施後の効果の記載なし。数値の記載なし。 厚生労働省 令和3年度業務改善活動報告書/グルメ杵屋社会貢献の家(特別養護老人ホーム・大阪府大阪市)
1日の業務の流れが文字のみの資料で、既存の業務に慣れてしまっている職員への現状の共有や、新入職のスタッフが見て動けるようにすることが難しかった。1日の業務の組み立て自体が難しいという課題もあった。 1日の業務の流れをスタッフの意見を取り入れ、時刻ごとの業務に「記録物の抜けがないか確認」「下膳したらその手で記入(食事摂取量・水分量・服薬サイン)」「食前薬忘れずに!!」などの注意点を吹き出しで入れた、分かりやすく見やすい1日の業務マニュアルにリニューアルした。 「改善前後のマニュアルの比較で多くの業務を省いたわけではないが、業務の組み替えや連携によって業務時間内に業務が収まるようになった」「取り組みを通じて、業務の組み替えや、意識や共有… 厚生労働省 令和3年度業務改善活動報告書/グルメ杵屋社会貢献 大領の家(特定施設入居者生活介護・大阪府…
必要な備品や書類が煩雑に置かれており、どこに何があるのか、わからない事がしばしばあった。トイレットペーパー、事務用品などが雑に積まれていて、管理をしていないので、いつどのくらい使ったかも把握できていなかった。備品が切れてから発注するので、2・3日ないこともあった。整理整頓ができていないため物を探す… 5S(整理整頓)に取り組んだ。①必要書類の整理:様々な場所に分散していた書類の収納場所を決め、引き出しにラベルを貼り一目でどこに何があるかわかるようにした。②物品の管理:一か所に山積みにしていた物品を分野ごとに分けて整理し、すべて(事務用品、トイレットペーパー、ペーパーナプキンなど)の在庫管理表を作り管理した。③引き出しやかごなど収納す… 「何がどこにあるのか、分かり易くなったので、いちいち探す時間が短縮でき、利用者様を待たせなくて済むようになった」「整理整頓した事により収納スペースが増えた」「職員が整理整頓を意識… 厚生労働省 令和3年度業務改善活動報告書/介護老人保健施設つるまち(介護老人保健施設・大阪府大阪市)
約130枚の気づきシートを集めて課題を整理したところ、重要課題として「物品管理が悪い」ことが挙がった。収納棚が見直されておらず、カルテ庫・レターケース・サロン庫・休憩室が整理されていないため、書類を探す時間がかかり、物品の収納もしにくい状態だった。 「小さな成功体験」の積み重ねを優先し、5S活動から着手した。情報共有アプリ「マターモスト」を活用して周囲に整理整頓の発信を行い、カルテ庫の整理(テプラでア行~ワ行の目印を付ける)、レターケース・サロン庫の整理、休憩室の整理を担当者を決めて2週間ずつ実施。実施前と後で写真を撮り、自由に意見や案を書いてもらうボックスを用意し、全スタッフの意… 「物品の収納がしやすくなった」「書類を探す時間が短くなった」「休憩室が広くなり収納できるようになった」「カルテ庫が整然とし、スタッフも整理に注意を傾けるようになった」。アンケート… 厚生労働省 令和3年度業務改善活動報告書/介護老人保健施設 愛と結の街(介護老人保健施設・鹿児島県鹿児…
特別養護老人ホーム。若い職員や外国人労働者が多く、現場の業務レベルやビジョン共有への懸念があった。当初は見守り機器の新規導入を想定していたが、現場課題を見える化するアンケート調査と職員間の対話の結果、夕食開始の遅れがその後の業務遅延につながっていることが判明した。 奈良相談窓口の伴走支援。導入機器は「なし(テクノロジーの導入以前に、業務改善の必要性が認められたため)」。プロジェクトチームを編成し、経営層からキックオフ宣言。アンケートと対話で課題を見える化した上で、見守り機器導入ではなく食事業務の改善に方針転換。おやつ→夕食業務→その後の業務のオペレーションを作成し、食事介助を行う利用者の優先順位と… 「実行計画を作成・ブラッシュアップしていく過程で、業務のムダ・ムラを減らすことにより『マンパワーに頼らずとも余裕を生み出せる』という貴重な体験を得ることができた。職員たちにとって… 厚生労働省 介護ロボットの開発・実証・普及広報のプラットフォーム事業 事業報告書(令和7年3月)第2章…
スタッフに余裕がない(原因)→環境が整備できていない(結果)→情報共有の時間や勤務時間が長くなってしまう、お年寄りに関わる時間も減ってしまう(悪影響)という因果関係が整理された。業務に追われ、就業時間で仕事が終わらず、お年寄りと関わる時間が少ないことが改善対象の課題とされた。 5Sを意識した環境整備。業務内で時間が空いているスタッフに声掛けして、いる物・いらない物の分別を実施。進捗していなかった分は一緒に分別し、見える所に欲しい物が来るようレイアウトを一緒に考えた。使用前の写真を撮り、片付いた状態をスタッフに見せた。 数値の記載なし。振り返りでは「業務がスムーズに行えることができた」「物を探す時間が少なくなり、お年寄りに関わる時間が増えた」「みんなで意識することで使ったら元の位置に戻すという当… 和が家 日和(小規模多機能型居宅介護/長野県岡谷市・株式会社和が家)令和3年度 業務改善活動報告書(厚…
便秘傾向である大柄な利用者が介助量増加に伴い、ベッド上でのパッド交換となっている。トイレでの立位が難しく、小柄な職員による介助が難しかったため、誘導回数を減らしていた。パッド交換・体位交換・移乗介助による腰への負担がある。 装着型の移乗支援機器(マッスルスーツ)を導入し、トイレでの介助場面に限定して使用。メーカーによる装着方法の講習会を複数回(1回目は対面、2回目はWEB会議形式)開催した。 小柄な職員による大柄な利用者のトイレ介助を2人から1人で実施できた。タイムスタディで昼間の移動・移乗・体位変換時間が事前24.4分→事後②23.6分と微減(装着時間を除く)。腰の… 厚生労働省「介護テクノロジー等のパッケージ導入モデル(改訂版)〜介護テクノロジー取組事例集〜」令和8年…
座位保持が難しい入所者の水平移動の移乗は職員二人体制で実施している。他の職員を呼ぶために職員を探したり、呼ばれた職員が一時的に持ち場を離れ他の入所者への対応が遅れることがある。無理な姿勢や環境で移乗を行うことが多く職員の身体的・精神的負担が大きい。 離床アシストベッド(リショーネ)を導入し推進リーダーを選任。理学療法士が安楽な姿勢をセッティングし写真と手引きで共有。あわせてインカムを導入。 職員タイムスタディ調査の結果から1日・1職員約20分の削減。2人での移乗支援から1人での介助が可能となった。機器導入前はマンパワー不足で他フロア職員のサポートが必要だったが、導入… 厚生労働省 介護テクノロジー取組事例集(令和8年3月) 事例2
1名で移乗介助を行うことによる職員の身体的負担、利用者への身体的(事故)・精神的不安がある。介護度の高い利用者1名に対して2名で介助を行う必要があり、2名の人員を要することでタイムリーな介助が困難。職員の介助技術レベルに差があり、介助を行う職員が固定化され非効率になっている。 移乗支援機器SASUKEを導入。対象利用者と保管場所を決め、職員二人組で相互に使用方法を確認し、慣れた職員のOKが出たら一人介助に移行するルールとした。パート職員・技能実習生も含め対象フロア全員が使用。 昼間における移乗支援に要した時間は、事前58分に対し事後②45分に短縮。利用者Aさんの離床時間が6%増加、Bさんの離床時間が10%増加。パート職員も移乗支援を実施できるようになり… 厚生労働省 介護テクノロジー取組事例集(令和8年3月) 事例3
職員の人力による移乗作業では職員の身体的な負担になっていた。人力作業では職員に精神的な余裕がなく利用者と適切なコミュニケーションが取れていなかった。移乗作業は職員2名で行っており、2名が同時に揃うタイミングを見計らうことが難しかった。 非装着型の移乗支援機器(ハンモックシート付き)を導入。人力移乗に苦労する利用者から対象を選定し、居室のレイアウトと動線を調整。メーカーによるトレーニングとオンラインでのリモートトレーニングを実施。 腰痛による身体的なつらさが「つらくない」と回答した割合が導入前45%→事後②67%に向上、「つらい」が18%→11%に減少。仕事等を控えたいと「思わなかった」割合が導入前55%→… 厚生労働省 介護テクノロジー取組事例集(令和8年3月) 事例4
現場職員の「力」が低下し、体格の良い利用者様の移乗が怖い、腰への負担が限界。パワースーツ系、スタンドリフトなどを検討しているが、使い方について外部講師を呼んでも数人にしか伝わらない。それらの機器が補助金の対象になるか不安(新潟相談窓口への相談)。 移乗の場面と目的に応じて適切な機器は違うこと、リフトには天井吊型だけでなくスタンディング型・門型があり、スリングシートを使う工夫で活用範囲が広がること、介護ロボットに限らずスライディングボードの活用もあること、パワースーツはメーカーで機能や適する用途が違い値段だけで決めてはいけないこと(上下単純運動と左右ひねりのある動作では効果が違う)… 数値は記載なし。相談者から「目的に応じた使い方や特徴の比較、総合的な視点からの機器選びのアドバイスを受けて『目から鱗』だった」との声。窓口側の気づきとして「扱いにくい機器よりも簡… 厚生労働省 同報告書 p.19-20 新潟相談窓口
ベッドやトイレと車椅子との移乗を支援する自律走行システム搭載の車椅子ロボットを開発しているメーカーA社が、販売・メンテナンスを担ってくれる企業を探していた。一方、事務機器・OA機器や家具・家電を扱う商社B社は、顧客である介護施設等向けの新たな取り組みとして介護ロボットを取扱い、社会貢献も実現したい… 両社の企業紹介ののち製品紹介と質疑応答を実施。後日、販売会社B社がメーカーA社を訪問し、製品を見ながら詳細な打ち合わせと今後の営業戦略について協議した。 数値は記載なし。「販売会社B社での取り扱いが決定した。B社ではHPのトップページに掲載し、今後、顧客に積極的に紹介していく予定」。 厚生労働省 同報告書 p.123-124 マッチング支援③-2の事例
練り直しの改善方針シート課題1)「送りの送迎で、利用者を車に誘導するスタッフと見守りをするスタッフの割合にバラつきがある」。 改善活動案は「誘導するスタッフの割合を決める」「誘導するスタッフを誰にするか決める」「送迎に出ないスタッフはどうするか」。実施する改善活動は「送迎に出るまでにかかる時間を測る」「準備から送迎開始までのマニュアル作成」。活動のゴールは「送りの送迎で、利用者を車に誘導するスタッフと見守りをするスタッフの割合を明確にし、出発時間を短縮させる」… 報告書時点では今後の計画であり、結果の記載なし(数値の記載なし)。 厚生労働省 令和3年度 業務改善活動報告書/いきいき稲富デイサービスセンター(通所介護・福岡県八女市)
利用者の昼食後とスタッフの休憩が重なってしまうため、口腔ケアや誘導時にスタッフが不在の時があり、トイレ介助が必要な方や居室誘導が必要な方を待たせていた。優先順位にも迷っていた。 昼食後の時間にフロアにいるスタッフを見える化するため、スケジュールボードに【フロア】の札を貼る運用を導入。あわせて、昼食前の誘導から昼食後の口腔ケア・居室誘導までの工程を時系列で書き出した工程表を作成した。 数値の記載なし。改善後の成果物として「口腔ケア手順書」「スケジュールボードの【フロア】札」「工程表」ができ、「スタッフがフロアから離れる時は他のスタッフに声掛けしていくようになっ… ひまわりの里鳳(看護小規模多機能型居宅介護/大阪府堺市・社会福祉法人ひまわり会)令和3年度 業務改善活…
生産性向上に向けて取り組む必要性は認識しており、運営幹部クラスが中心となって生産性向上委員会を立ち上げたが、具体的な進展が見られない。現場職員も交えたメンバーで委員会を立ち上げたものの、正直どこから手を付けたら良いのか分からない。 埼玉相談窓口が「“生産性向上とは何か”を職員全員が理解することが継続的に取り組むために重要」と説明し、原則全職員参加の、生産性向上の理解を目的としたオンラインセミナーを業務アドバイザーが実施した(テクノロジーの導入はなし)。 セミナー後に施設長から参加職員に対して取り組んでいく必要性の説明があり、「過去にそういった場がなかったので前に進めるきっかけになった」との声。※定量的効果の記載なし。 厚生労働省 介護ロボットの開発・実証・普及広報のプラットフォーム事業 事業報告書(令和7年3月)第2章…
間接業務に時間を取られ、直接ケアにあたる時間が確保しにくい状況にあった。成果欄に「支援の質が上がった(家族への正確な情報提供、利用者支援に充てる時間の増 等)」と記載。 介護ソフト等のICT導入による間接業務の時間短縮。 直接ケアにあたる時間は「増加した」143件・73%、「減少した」1件・1%、無回答(空白)51件・26%。※本資料は個別事例ではなく全体集計値。 厚生労働省 令和元年度 ICT導入支援事業 実績報告まとめ(概要)
3年後に施設の改修予定があり、介護ロボットも含めたICT環境の整備などをどう進めて良いか分からない。施設が抱えている課題をどのような方法で進めて良いか見当もつかない(富山相談窓口への相談)。 プラットフォーム事業全体の説明と課題の洗い出し手法の提示。伴走支援等の情報提供を行い、導入にあたっては試用貸出を利用して職員の士気が高まる話し合いができる雰囲気づくりを進め、委員会などリーダーシップを発揮し現場をリードするチームを形成するよう具体的な取り組み方法を説明した。 数値は記載なし。「相談の約2ヶ月後にAlgoSleepを試用されることとなり、相談対応が貸出に繋がった相談となった」と記載。 厚生労働省「介護ロボットの開発・実証・普及のプラットフォーム事業 事業報告書」(令和6年3月)p.19…
大分相談窓口の伴走支援先である特別養護老人ホームいずみの園(社会福祉法人 九州キリスト教社会福祉事業団)の実践報告。現場の課題が多岐にわたり、優先順位づけと原因分析が必要だった。 気付きシートで200件以上の課題を集め、因果関係図ワークショップによる課題分析、夜勤帯の業務時間調査等、PDCAサイクルに沿った介護テクノロジー導入までの取組を実施。プロジェクトリーダーと経営層の双方から研修会で実践報告を行った。 取組そのものの定量効果は記載なし。研修会としては参加者140名・64事業所が参加し、研修後アンケートで「施設として目指す形が見えた気がしました」等の前向きな意見が多く寄せられたと… 厚生労働省 同報告書 p.65-66 大分相談窓口 研修会(伴走支援施設の実践報告)
事前アンケートで分かった事業所の懸念は「導入の効果に疑問」「職員の理解不足」「操作習得に時間が必要」「ランニングコストが高い」。また第9期介護保険事業計画では、介護事業所の文書作成に要する負担が課題として挙げられている。 第9期介護保険事業計画において、介護現場の生産性向上・業務改善への支援の【重点施策】として、ケアプランデータ連携システムの導入支援を実施することを明記(5章-16「ケアプランデータ連携システム導入支援」)。加えて市独自の事業として、ケアプランデータ連携システム導入支援補助金(ライセンス料の補助制度)を設けるとともに、事業所向け研修会を実… 研修会アンケート:参加者属性は総計86(経営者・管理者31/現地スタッフ22/その他(主に事務)18/IT管理者3/未記入12)。導入にあたり重視することは1位「使いやすいシステ… 厚生労働省「地域におけるデータ連携促進モデルの手引き Ver.2」P19-20(コラム:保険者としての…
介護サービス事業所における文書の電子化を進めるにあたり、電子文書を前提にした実地指導の在り方が課題となる。A法人(訪問介護・訪問看護等を保有)は介護サービスの提供に係る文書のほとんど全てを電子化し、利用者のサービス提供記録と利用者の署名も電子署名としていた。 A法人は電子化の状況を事前にA県へ連絡した上で実地指導を受けた。A県は、何か問題があれば後日書類を紙媒体で提出してもらうこととして指導を開始。通常どおり一般事務職員が人員基準・運営基準(勤怠記録・タイムカードとサービス提供記録の突合)、保健師等専門職員がケアプラン・個別サービス計画等を確認する手順を、電子画面上で実施した。A法人側はPC… 2015年11月に実施された実地指導は、通常の手順と同様に電子画面上で行われ、特に大きな問題は生じなかった。電子画面上での確認にあたっては操作をA法人の担当者に依頼し、必要に応じ… 厚生労働省「介護事業所におけるICT機器・ソフトウェア導入に関する手引き」p.99-100(電子文書を…
部屋の中の換気や消毒が出来ていない(定期的に換気や消毒を行っていない)。電話がダラダラと長い、といった気づきも挙がった。 気づきシート・因果関係図で共有された課題だが、メンバーが少なく無理な取り組みになると中途半端になると考え、今回は「書類整理」1つの課題に絞ることで意見が一致し、この課題への取組は行われていない。 取組が行われていないため、効果の記載なし。 厚生労働省「令和3年度 業務改善活動報告書」社会福祉法人福生会 福生会居宅介護支援事業所(大阪府堺市中…
日常のこまごまな5S業務における手順がないまま、なんとなく業務をしているので、職員間で気を使うようなことが増えてきている。気づきシートに「コミュニケーションが取りにくい」という声があり、因果関係図の中心に「コミュニケーション」を置いて検討した。普段している業務の中で環境面に関することも、だれがどの… ルール化すべき5S業務を抽出し手順書を作成(今回は多くて4つ程度に絞る)。例として職場の換気の方法のルール作り(誰が行うのか、どのくらい行うのかを明確化した手順書)を作成した。 「ルールがあれば迷わずに、換気の時間に戸を開け閉めできる」「それぞれの価値観ですすめていることが多すぎたのだと思います」「今は全員が前向きに取り組めていて、意見が出せている」。一… 厚生労働省「令和3年度 業務改善活動報告書」合資会社プレゼンス ケアプランハウスクッキー(大阪府堺市中…
夜間帯における離床や転倒リスクがあった。巡視等でゆとりがなく、夜間眠れない方や失禁のある方への対応が十分にできない。見守り機器(バイタルタイプのみ)と介護業務支援機器が連携していなかった。 カメラタイプの見守り機器を追加導入し、既存のバイタルセンサー・介護業務支援機器とデータを自動連携。巡視頻度を減らし、削減分はカメラ等の画面確認に置き換えた。 利用者1人1夜勤あたりの訪室回数が「定時巡視」で9.2回→4.7回(4.5回減少)、「排せつの確認・対応」で1.3回→0.3回(1.0回減少)。夜間帯の記録比較で「巡視・移動」が… 厚生労働省 介護テクノロジー取組事例集(令和8年3月) 事例15
夜間帯は1時間に1回ずつ巡視を行う。巡視の際、利用者が起きてしまう場合がある。巡視のタイミング以外では利用者の状況がわからない。 全床に眠りSCAN(睡眠状態を測る見守り機器)を設置し、モニターで状況を把握。巡視は個別に設定したアラートの鳴動時に行う運用へ変更した。 利用者1人1夜あたりの目的別訪室回数のうち「定時巡視」が事前9.8回→事後②0.9回に大きく減少、「排せつの確認・対応」は1.0回→0.7回に若干減少。職員1人1夜勤(600分)… 厚生労働省 介護テクノロジー取組事例集(令和8年3月) 事例16
休憩中も、必要があれば対応するという気持ちで完全に休むことができない。利用者の状況を確認するために訪室を実施しており、訪室の際に利用者を覚醒させてしまうこともあった。 「2ユニット2人体制」の人員配置基準を遵守しつつ、全床に導入している見守り機器を有効活用し、訪室の要否・優先度を携帯端末で判断。職員1名で2ユニット分の利用者に対応できるようにし、不要な訪室を減らした。 職員1人1夜勤(600分)あたりの「巡回・移動+直接介護」の時間が、事前218分→事後①160分→事後②173分と減少。利用者アンケートで「ほとんどいつも、明るく、楽しい気分で過… 厚生労働省 介護テクノロジー取組事例集(令和8年3月) 事例17
夜勤職員におけるユニット間の連携ができておらず、担当するユニット内の利用者対応のため休憩が中断されることがある。 見守り機器を追加導入し全床で見守りを実施。インカム(トランシーバー)をユニット間の連絡に活用し、休憩中は見守り機器の通知を切り、他ユニットの職員から連絡が来るまでは十分休むというルールを設けた。 法定の休憩時間(60分)を連続取得できた割合が、事前60%→事後①91%→事後②100%に増加。夜間見守り業務の質について「入居者の睡眠に関する情報がわかりやすくなったか」に「そ… 厚生労働省 介護テクノロジー取組事例集(令和8年3月) 事例18
見守り機器を活用しているが台数に限りがある。継続的に生産性向上に関する取組を実施できていない。生産性向上に関する取組がリーダー等の一部に偏っている。 補助金を活用して見守り機器を追加導入し、夜間の定時巡視や訪室回数の効率化、排泄支援のタイミング判断に活用。あわせて生産性向上の取組を実施する職員を持ち回りで担当することとし、委員会を奇数月はリーダー中心、偶数月は一般職員中心に分けて開催した。 令和5年度〜令和7年度の比較で、夜勤職員の「巡回・移動」に係る時間が R5:33.2分 → R6:17.4分 → R7:11.9分と減少(タイムスタディ調査、夜勤職員)。 厚生労働省 介護テクノロジー取組事例集(令和8年3月) 事例24
現在使っている離床センサーは、鳴った時点で動いても手遅れになることが多い。夜勤の見回り巡回の時間が掛かりすぎる。夜勤の巡回時に各部屋のドアを開けると音がフロアに響き、他の部屋の利用者を起こしてしまうことがある。今年の3-4月に10名ほど大量離職があり、職場環境を良くすることで離職率を下げたい(大阪… 見守り機器(AAMS)とインカム(クリアトークカム)を導入。改善活動を全3フロア同時ではなく1フロアごとに行い、そこで得た知見をもとに他フロアへ横展開。1フロアの運用が一段落したので次のフロアでの運用を始めた。 数値は記載なし。相談者の声として「業務アドバイザーからの事前アドバイスもあり、機器導入前にしっかり介護ロボットの導入目的や期待する効果を伝えることで、不慣れなスタッフもいるが比較… 厚生労働省 同報告書 p.20-21 大阪相談窓口
令和4年度より継続して介護ロボットを活用することによる業務改善を実施したいという意向があった特別養護老人ホーム。ワークショップで施設の運営方針・目指す姿を議論し、取り組む課題の優先順位を選定した(横浜相談窓口の伴走支援事例)。 見守り機器を導入。取組チームを組成し、課題の抽出・分析ワークショップ、実行計画の策定と共有、試用機器の準備・設置、映像の確認方法の研修、データの収集方法の研修を実施。活用の中で機器の効果の見える化を丁寧に行った。 数値は記載なし。「通知が鳴った際に訪室することで転倒防止ができる。職員の安心感にも繋がった」「その場の状況や利用者様の行動から訪室をする判断基準を見直すことに繋がった」。また『入… 厚生労働省 同報告書 p.70-71 横浜相談窓口 伴走支援事例
「ケアの質の向上」に着眼して話し合いを進めた結果、重要課題として「ナースコールの多さ」が浮き彫りになった。 改善活動案として、朝の時間帯にテレビで歌謡曲を流したりレクリエーションを実施する、利用者のしたいことなどアンケートをとる、曜日毎に違う活動を提供する、を挙げ、実施する改善活動を「余暇時間を確保する」とした。ただし取り組み優先度は②とされ、「小さな成功体験」の積み重ねを優先して先に5S活動に着手している。 優先度②のため本報告書の期間内では実施結果の記載なし。数値の記載なし。 厚生労働省 令和3年度業務改善活動報告書/介護老人保健施設 愛と結の街(介護老人保健施設・鹿児島県鹿児…
E法人から参加した事業所では、日々のサービス提供記録および介護報酬請求業務をいずれも紙媒体で行っていた。限られた人材の中で生産性向上を図るため、介護サービスの記録作業時間の短縮が課題だった。ICT導入により業務フローが大幅に変わることになった。 各種記録と介護報酬請求が連動するタブレットを導入。「日報入力」画面で通所介護の利用者の入所・退所、バイタル情報、加算などが入力でき、報酬請求ソフトと連動する(報酬請求に関わる情報に限られるため業務日誌の作成等はできない)。12月の1ヶ月を試行期間とし翌年1月から本格導入。タブレット購入〜試行期間の約1ヶ月で「導入操作指導」「習得研修」の… 1事業所・1ヶ月あたり。記録業務 5時間の減少(12月と1月の比較値)、報酬請求業務 67時間の減少(12月と1月の比較値)、残業時間 10時間の減少(12月と1月の比較値)。1… 厚生労働省「介護事業所におけるICT機器・ソフトウェア導入に関する手引き」p.46-47(E法人の事例…
合成樹脂製品・介護ロボット等の製造販売企業が、高齢者の歩行状態を記録しリハビリへ活用するデバイスを企画・調査段階で検討中。コンセプトに介護現場のニーズがあるか検証したく、PT・OTにヒアリングを実施したい。病院・介護施設・在宅のいずれをターゲットにするか絞りきれていなかった。 リビングラボ①が、家族への歩行状態通知機能は在宅独居高齢者でニーズが高いものの、限定した歩行支援製品よりあらゆるものに付属できる製品の方が顧客の広がりが期待できると助言。リハビリ活用は急性期医療の現場でよりニーズが高いと伝達。さらに急性期医療の現場も有する医療系機関(リビングラボ②)を紹介し、リハビリテーション医師・理学療法士・作業療法… 数値は記載なし。「複数のリビングラボでのヒアリング結果を踏まえて開発の方向性を修正した。歩行機能の評価・リハビリへの活用面を重点的にとらえ、開発を進めていくこととなった」。 厚生労働省 同報告書 p.105 リビングラボでの支援事例①
とろみ付けに課題を感じていた埼玉県内の介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)。飲料にとろみを加える撹拌作業に手間がかかる(ニーズ・シーズマッチング支援事業の事例)。 とろみ自動調理サーバー(株式会社アペックス)を複数フロアで計1か月試用。利用者の状態に応じたとろみの濃さを三段階から選択でき、一度に最大2リットルのとろみ付き飲料を約2分で調理可能。試用後に施設側でアンケートを実施し、Web会議で施設管理者層にヒアリングを行った。 「配茶の準備時間が20〜30分から10〜20分に短縮された」。26名の職員からアンケート回答を得て、約90%が機器の試用を行い、約60%が業務改善に期待ができると回答。粘度や機能… 厚生労働省 同報告書 p.120-121 マッチング支援①の事例

進め方の型は介護のDX・AX、つまずきの型は介護ICTの失敗、二重入力の解消は二重入力をなくす方法をご覧ください。設備投資に使える制度は介護の補助金まとめにまとめています。

業務の棚卸し|職種別・時間帯別の書き出し表(6表・62行の記入欄つき)

改善に着手する前に、まず「一日の中で何が起きているか」を書き出します。書き出しをせずに機器や仕組みだけを入れると、減ったはずの時間が別の作業で埋まり、変わった実感が残りません。以下の表は、時間帯ごとに発生している業務をあらかじめ並べたものです。担当・かかっている時間・代われる人の数の3列を空欄にしてありますので、印刷して該当する行に書き込む使い方を想定しています。記録の書き方そのものは本記事の範囲外とし、ここでは記録以外の業務を扱います。

業務の5分類|どの区分に入れるかを先に決める

同じ「1時間」でも、利用者に向き合っている時間と、探し物をしている時間では意味が違います。書き出した業務を次の5つに仕分けてから合計します。仕分けの基準を先に決めておかないと、人によって同じ業務が別の区分に入り、あとで比べられなくなります。

区分 この区分に入るもの 区分の判断に迷ったときの決め方 合計時間(記入欄)
直接 利用者の身体に触れている、または利用者と話している時間。介助・見守り・相談・機能訓練の実施。 その場に利用者がいるかどうかで分ける。利用者がいない場所で行うものは直接に入れない。 (    )分
間接 準備・片付け・連絡・調整・確認・書類の整理・請求の突合・在庫の補充・会議・研修の手配。 利用者はいないが、サービスを成り立たせるために必要な作業。なくすのではなく「誰がやるか」を動かす対象。 (    )分
移動 訪問先までの運転・駐車場所を探す・送迎の運転・事業所と現場の往復。 車に乗っている時間だけでなく、駐車場所を探して歩いている時間も含める。 (    )分
待ち 次の訪問まで車内で待つ・相手の折り返しを待つ・決裁を待つ・機器の起動を待つ。 本人の手が止まっている時間。手が止まっている理由(相手待ちか、順番待ちか)を余白に一言書く。 (    )分
探し物 書類・鍵・備品・過去の連絡内容を探している時間。誰が知っているかを探す時間も含む。 「探し始めてから見つかるまで」で数える。見つからずに作り直した場合は、作り直した時間も探し物に入れる。 (    )分
(分類外) 休憩・移送中の待機のうち休憩に該当するもの。 就業規則上の休憩時間は合計から外す。外したことを表の余白に明記する。 (    )分

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

訪問介護のサービス提供責任者|一日の書き出し表

時間帯 その時間に起きている業務 区分 担当(記入欄) 実測(記入欄) 代われる人の数(記入欄)
8:00〜8:30 出勤。留守番電話と携帯に入った当日欠勤・キャンセルの連絡を聞き、当日の訪問に穴が出ていないかを確認する。 間接 (    ) (  )分 (  )人
8:30〜9:00 穴の出た訪問について、代わりに入れる訪問介護員へ順に電話をかける。承諾を得た時刻と相手の氏名を控える。 間接 (    ) (  )分 (  )人
9:00〜9:20 訪問カバンの中身を確認し、血圧計・体温計・手指消毒剤・記録用紙・利用者宅の鍵を揃える。不足分を倉庫から補充する。 間接 (    ) (  )分 (  )人
9:20〜10:00 1件目へ移動。駐車場所を現地で探す。コインパーキングが満車の場合は近隣を回る。 移動 (    ) (  )分 (  )人
10:00〜11:00 訪問(身体介護・生活援助)。 直接 (    ) (  )分 (  )人
11:00〜11:30 次の訪問まで間が空く。事業所に戻るには足りないため車内で待機し、携帯で連絡を確認する。 待ち (    ) (  )分 (  )人
13:00〜14:00 利用者・家族からの電話を受ける。担当者が訪問中のため用件を聞き取り、折り返しの時刻を伝える。 間接 (    ) (  )分 (  )人
14:00〜15:00 翌月の勤務表を作る。希望休の紙を集め、資格・常勤/非常勤の別・兼務先の勤務時間を見ながら組む。 間接 (    ) (  )分 (  )人
15:00〜15:40 居宅介護支援事業所へ提供票の実績について電話。前月分の返送がない事業所を一覧で確認できず、記憶を頼りにかける。 間接 (    ) (  )分 (  )人
15:40〜16:10 手袋・エプロン・消毒剤の残量を見て発注する。倉庫の別棚に同じ品があることに気づき数え直す。 間接 (    ) (  )分 (  )人
16:10〜16:40 過去の訪問の連絡内容を探す。どのファイルに綴じたか分からず、複数のファイルを開く。 探し物 (    ) (  )分 (  )人
16:40〜17:30 翌日の訪問の割り当てを確定し、変更のあった訪問介護員に連絡する。連絡した相手と時刻を控える。 間接 (    ) (  )分 (  )人

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

通所介護の生活相談員|一日の書き出し表

時間帯 その時間に起きている業務 区分 担当(記入欄) 実測(記入欄) 代われる人の数(記入欄)
8:00〜8:30 当日の欠席連絡を受け、送迎の順路を組み替える。運転担当へ変更後の順路を口頭で伝える。 間接 (    ) (  )分 (  )人
8:30〜9:30 送迎の運転。前日に決めた順路と当日の変更が食い違い、車内で確認の電話をする。 移動 (    ) (  )分 (  )人
9:30〜10:00 到着・出発の時刻を控える。控える用紙が運転担当ごとに違い、あとで書き写す。 間接 (    ) (  )分 (  )人
10:00〜11:30 利用者の受け入れ、健康状態の確認、相談対応。 直接 (    ) (  )分 (  )人
11:30〜12:00 見学の申し込みの電話を受け、日程を調整する。案内に使う資料を探し、古い版しか見つからず作り直す。 探し物 (    ) (  )分 (  )人
13:00〜13:40 家族へ電話。当日の様子を伝え、伝えた内容を控える欄がないため手帳に書く。 間接 (    ) (  )分 (  )人
13:40〜14:20 翌月の利用予定を居宅介護支援事業所に確認する。返答待ちの間、手が止まる。 待ち (    ) (  )分 (  )人
14:20〜15:00 運営推進会議の準備。前回の議事録を探し、出席依頼の文面を作り直す。 間接 (    ) (  )分 (  )人
15:00〜16:00 送迎の運転(帰り)。途中で家族不在の連絡が入り、順路を組み替える。 移動 (    ) (  )分 (  )人
16:00〜16:40 翌日の持ち物(水分補給用の紙コップ、入浴用のタオル、送迎表)を準備する。数が足りず倉庫を往復する。 間接 (    ) (  )分 (  )人
16:40〜17:20 当月の利用実績を数え、請求前の確認に回す。到着・出発の時刻が抜けている日があり、運転担当に確認する。 間接 (    ) (  )分 (  )人
17:20〜18:00 研修の受講状況を確認する。受講記録が個人ごとのファイルに分かれており、集計に時間がかかる。 探し物 (    ) (  )分 (  )人

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

居宅介護支援の介護支援専門員・管理者|一日の書き出し表

時間帯 その時間に起きている業務 区分 担当(記入欄) 実測(記入欄) 代われる人の数(記入欄)
9:00〜9:30 当日の訪問先と時間を確認し、車と資料を用意する。前日に届いた書類の行き先を決める。 間接 (    ) (  )分 (  )人
9:30〜10:15 利用者宅へ移動。訪問先が地区をまたいで並んでおり、同じ道を往復する。 移動 (    ) (  )分 (  )人
10:15〜11:15 訪問・面接。 直接 (    ) (  )分 (  )人
11:15〜12:00 次の訪問まで間が空く。事業所へ戻れず、車内で連絡の折り返しを待つ。 待ち (    ) (  )分 (  )人
13:00〜14:00 サービス担当者会議の日程調整。参加を依頼する事業所へ順に電話し、候補日を口頭でやり取りする。 間接 (    ) (  )分 (  )人
14:00〜15:00 提供票を各事業所へ送り、返送の状況を確認する。届いた/届いていないの一覧がなく、机上の束を数える。 間接 (    ) (  )分 (  )人
15:00〜15:30 利用者・家族からの電話。担当が不在の分を受け、用件を伝言用紙に書いて机に置く。 間接 (    ) (  )分 (  )人
15:30〜16:30 給付管理票と各事業所の実績を突き合わせる。実績が届いていない事業所に電話し、返答を待つ。 間接 (    ) (  )分 (  )人
16:30〜17:00 介護支援専門員証の有効期間と更新研修の受講時期を確認する。写しの綴りが見当たらず探す。 探し物 (    ) (  )分 (  )人
17:00〜18:00 翌月の勤務表を作る。役員が介護支援専門員として従事する時間の扱いを毎回考え直す。 間接 (    ) (  )分 (  )人

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

施設・居住系のフロアリーダー|一日の書き出し表

時間帯 その時間に起きている業務 区分 担当(記入欄) 実測(記入欄) 代われる人の数(記入欄)
7:00〜8:30 起床・整容・食堂への誘導。人の配置が日によって変わり、その日の担当を朝礼で口頭確認する。 直接 (    ) (  )分 (  )人
8:30〜9:00 おむつ・パッドを倉庫から各フロアへ運ぶ。棚の置き場所が固定されておらず、探しながら補充する。 探し物 (    ) (  )分 (  )人
10:00〜11:00 入浴介助。物品が浴室に揃っておらず、途中で取りに戻る。 直接 (    ) (  )分 (  )人
11:00〜11:30 昼食前の空き時間。やることが人によってばらつき、手が空いている人と動き続けている人が分かれる。 待ち (    ) (  )分 (  )人
13:00〜13:40 家族からの電話を受ける。担当が休みのため、経過を確認しようとして書類を探す。 探し物 (    ) (  )分 (  )人
13:40〜14:20 見学の対応。案内の順番と説明する内容が人によって違い、その場で組み立てる。 間接 (    ) (  )分 (  )人
14:20〜15:00 新人への指導。前日に別の職員が教えた手順と違うことに新人が気づき、確認に時間がかかる。 間接 (    ) (  )分 (  )人
15:00〜15:40 委員会・研修の日程を決める。参加できない職員の分をどう補うかがその都度の判断になる。 間接 (    ) (  )分 (  )人
15:40〜16:30 翌日の勤務変更の連絡。当日の欠勤に備えて誰に頼むかを毎回ゼロから考える。 間接 (    ) (  )分 (  )人
16:30〜17:30 物品の発注。残数を目視で数え、切れそうなものだけを頼む。翌週に不足が出る。 間接 (    ) (  )分 (  )人

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

月の中で山になる業務|前倒しできるかを月初に決める表

一日の中だけを見ていると、月の特定の時期にだけ発生する業務が抜け落ちます。下の表は「その日にしかできないこと」と「前倒しできること」を分けるためのものです。前倒しできる列に○を入れた業務から着手すると、山の高さが下がります。

時期 その時期に集中する業務 その日でなければできない理由(記入欄) 前倒しの可否(記入欄) 担当(記入欄)
前月25日ごろ 翌月の勤務表を配る。希望休の締切を過ぎた提出を受け付け、組み直す。 (       ) 可・不可 (    )
月末3日前 提供票の実績を各事業所へ依頼する。返送がない先へ催促する。 (       ) 可・不可 (    )
月末日 当月のサービス提供の記録に抜けがないかを確認する。到着・出発の時刻の空欄を埋める。 (       ) 可・不可 (    )
1日〜3日 実績の突合。記録と請求内容の食い違いを一件ずつ確認する。 (       ) 可・不可 (    )
4日〜9日 請求の締め。差し戻しが出た場合の再確認と再送。 (       ) 可・不可 (    )
10日前後 前月の勤務実績とタイムカードの照合。兼務者の職種ごとの従事時間の整理。 (       ) 可・不可 (    )
中旬 備品・衛生材料の棚卸しと発注。納品までの日数を見込んだ手配。 (       ) 可・不可 (    )
毎月 会議の議題集め、資料の準備、記録者の割り当て、決まったことの周知。 (       ) 可・不可 (    )
おおむね6月に1回以上 感染症及び食中毒の予防及びまん延の防止のための対策を検討する委員会の開催と、結果の周知。 (       ) 可・不可 (    )
年間の計画に基づく時期 研修・訓練の実施と記録。同日に複数のテーマを行う場合の区別。 (       ) 可・不可 (    )
年度替わり前 次年度の研修計画の作成。従業者ごとの目標・内容・期間・実施時期の記載。 (       ) 可・不可 (    )
随時 採用の応募対応、面接日程の調整、入職手続き、入職時の研修の実施。 (       ) 可・不可 (    )

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

改善の対象になりやすい15業務|起きていること・原因・確認する記録・一手(2表・30行)

棚卸しをすると、多くの事業所で同じ業務が上位に並びます。ここでは15の業務について、現場で何が起きているか/原因になりやすいことを第1表に、確認する記録/改善の一手/自事業所の状況を第2表にまとめました。第1表で自分の事業所に当てはまる行に印を付け、その行だけを第2表で読む使い方を想定しています。

第1表|現場で起きていることと、原因になりやすいこと

業務 現場で何が起きているか 原因になりやすいこと
1. シフト作成 管理者が休みの日や帰宅後に組んでいる。作りかけの紙が机上に何枚もあり、どれが最新か本人以外に分からない。 作る人が1人に固定されている。希望休の締切を過ぎた提出を毎回受け付けている。資格・常勤/非常勤の別・兼務先の条件が頭の中にしかない。
2. 勤務変更の連絡 当日欠勤の連絡が管理者の携帯に入り、管理者が1人ずつ電話をかけて代わりを探す。誰に何時に頼んだかが残らない。 連絡先が管理者の携帯にしかない。頼む順番が決まっていない。変更後の勤務表が更新されないまま月をまたぐ。
3. 訪問の移動と順路 同じ地区を1日に2往復している。次の訪問まで20分空くが事業所へ戻るには足りず、車内で待っている。 担当を人に固定し地区で見ていない。キャンセルが出た後に順路を組み直していない。駐車場所を各自が毎回探している。
4. 持ち物の準備 出発直前に記録用紙・血圧計・鍵を探している。忘れ物に気づいて事業所へ戻る日がある。 持ち物の一覧がない。補充の担当が決まっていない。前日の準備の時間が勤務時間の中に確保されていない。
5. 備品・衛生材料の在庫 手袋が切れてから発注している。倉庫の別の棚に同じ品が二重に置かれている。 「残りいくつで頼むか」が決まっていない。置き場が2か所以上ある。発注できる人が1人しかいない。
6. 請求の締めと突合 月初の数日、管理者と事務が夜まで残って明細を突き合わせている。差し戻しが出ると同じ作業をもう一度行う。 実績の確認が月末に集中している。記録と請求を別々の人が別々の様式で見ている。締切日が職員に共有されていない。
7. 実績の確認 提供票の実績が返ってこない事業所へ電話をかけ続けている。誰に催促済みかが分からなくなる。 提出期限を相手に伝えていない。催促の担当が決まっていない。届いた/届いていないの一覧がない。
8. 利用者からの電話対応 事務所の電話が鳴り、手の空いた人が出る。用件を聞いた人が担当へ伝え忘れる。 受けた電話を書き留める用紙がない。担当者が不在のときの返答の型がない。折り返しの期限を決めていない。
9. 家族への連絡 「言った・聞いていない」が起きる。誰がいつ何を伝えたかが残っていない。 連絡した事実を残す欄が様式にない。連絡が必要かどうかの基準が人によって違う。
10. 来客・見学対応 見学の申し込みが入るたびに管理者が資料を作り直している。案内の順番が人によって違う。 見学の流れと配布資料が決まっていない。対応できる人が管理者だけになっている。
11. 採用の応募対応 応募から連絡までに数日かかり、その間に他へ決まる。面接日程の調整を毎回ゼロから行う。 応募の受付先が複数ある。返信の担当と期限が決まっていない。見学・面接の候補日をあらかじめ用意していない。
12. 新人の育成 教える人によって手順が違い、新人がどちらに従うか迷う。何ができるようになったかが本人にも分からない。 到達の目安が書かれていない。誰がいつ何を教えるかの表がない。振り返りの日が決まっていない。
13. 会議の準備 開始してから資料を配り、読み合わせで時間が終わる。決まったことが記録に残らない。 議題を事前に集めていない。前回の宿題を確認していない。記録者が決まっていない。
14. 研修の手配 年度末に慌てて回数を合わせている。受講記録が個人ごとのファイルに分散している。 年間の計画に日付が入っていない。対象者の一覧がない。同じ日に複数のテーマを実施し、内容を区別して記録していない。
15. 書類の探し物 「あの書類はどこか」が一日に何度も起きる。同じ書類の版が複数あり、どれが最新か分からない。 保管場所の一覧がない。ファイルの名前の付け方が人ごとに違う。最新版の目印がない。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

第2表|確認する記録と、次に打つ一手

業務 確認する記録 改善の一手(まず1つだけ) 自事業所の状況(記入欄)
1. シフト作成 月ごとの勤務表(勤務形態一覧表)、希望休の提出用紙、タイムカード・出勤簿、就業規則の所定労働時間 作成に着手した時刻と完了した時刻を作成者自身が用紙に書く(2週間)。組む前に「決まっている条件」を1枚に書き出し、頭の中の条件を外に出す。 (         )
2. 勤務変更の連絡 勤務表の予定と実績、変更の連絡記録、出勤簿、併設事業所を含む勤務時間の記録 依頼する順番をあらかじめ一覧にし、連絡した相手・時刻・返答を1行で残す欄を勤務表の裏面に作る。 (         )
3. 訪問の移動と順路 訪問予定表、サービス提供記録(開始・終了時刻)、車両の使用記録 1週間、移動の開始と到着の時刻だけを記録する。同じ地区の往復が出ている曜日を1つ選び、その曜日だけ地区でまとめ直す。 (         )
4. 持ち物の準備 持ち物の一覧(作成していれば)、備品の受け払い、忘れ物により事業所へ戻った日の記録 訪問カバンの中身を写真に撮り、写真をカバンの内側に貼る。不足を見つけた人がその場で補充担当に伝える欄を作る。 (         )
5. 備品・衛生材料の在庫 発注の控え、納品書、受け払いの記録、感染症及び食中毒の予防及びまん延の防止のための対策を検討する委員会の記録 置き場を1か所に集約し、品目ごとに「残りいくつで頼むか」を棚に書く。数える日を月2回、曜日で固定する。 (         )
6. 請求の締めと突合 サービス提供記録・実施記録、介護給付費請求明細書、サービス提供票、給付管理票 月末を待たず、週1回、当月分の記録の空欄だけを見る日を作る。空欄の件数を毎週数え、月末に残る件数の変化を見る。 (         )
7. 実績の確認 提供票と実績の返送状況の一覧、給付管理票、各サービス事業所の実績報告書 依頼した日・期限・返送日を並べた1枚の表を作る。返送がない先だけが残る形にし、催促の担当を1人決める。 (         )
8. 利用者からの電話対応 電話の受付用紙、苦情の受付簿、苦情者への対応記録、重要事項説明書の苦情相談窓口欄 受付用紙を電話機の横に置き、受けた日時・相手・用件・折り返しの期限・受けた人を書く。担当者不在時に伝える言い方を1文だけ決めて紙に書く。 (         )
9. 家族への連絡 連絡記録、事故報告書の家族への連絡欄、担当の介護支援専門員への連絡記録 連絡が必要になる場面を3つだけ挙げて紙に書く(体調の変化・予定の変更・事故)。それぞれ誰が連絡するかを決める。 (         )
10. 来客・見学対応 見学の受付記録、配布資料の版と更新日、重要事項の掲示物 見学の流れを5行で書き、配布資料を1つのフォルダにまとめて版と更新日を表紙に書く。管理者以外の1名に同じ案内ができる状態を作る。 (         )
11. 採用の応募対応 応募の受付記録、面接日程の記録、従業者名簿(採用年月日)、雇用契約書 受付先を1つに絞る。応募を受けてから最初の連絡までの日数を記録する。見学と面接の候補日を毎月あらかじめ3日決めておく。 (         )
12. 新人の育成 研修計画、研修実施記録(実施日・対象者・内容)、入職時のチェックリスト、従業者名簿 最初の2週間で覚えることを10行の一覧にし、教えた人と教わった日を書く欄を付ける。中途採用の入職時にも同じ一覧を使う。 (         )
13. 会議の準備 会議録、出席者名簿、開催通知、前回の決定事項の一覧 議題を前日までに集める場所(紙のボックスでもよい)を1つ決める。会議録に「決めたこと・担当・期限」の3欄を固定で置く。 (         )
14. 研修の手配 年間の研修計画(策定日の記載)、研修実施記録、受講管理表、資格証の写し、修了証 年間の計画に日付を入れ、対象者の一覧を1枚にする。同じ日に複数のテーマを行う場合は、テーマごとに記録を分ける様式にする。 (         )
15. 書類の探し物 保管場所の一覧、ファイルの背表紙、版の管理の記録、記録の整備に関する取り決め 探した書類の名前と探した時間を2週間だけ書き出す。上位3つの書類について、置き場所を1か所に決めて表示を貼る。 (         )

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

改善を回す6段階|そのまま使える会議録の完成文(6場面・通し)

改善は「現状を測る → 原因を分けて考える → 対策を決める → 試す → 効果を確かめる → 標準にする」の順で回します。ここでつまずくのは、多くの場合1段階目です。測らずに対策から入ると、あとで「変わったのかどうか」を誰も言えなくなります。以下は6つの場面について、会議録をそのまま貼り付けられる形で書いたものです。効果の数値は、実際に測ってから記入する欄として空欄にしてあります。数値を先に書き込んだ会議録は、記録としての意味を持ちません。

6段階の型|各段階で会議録に書くこと

段階 この段階で決めること 会議録に書く文の形
①現状を測る 何を、いつからいつまで、誰が、どの用紙に記録するか。 「◯月◯日から◯月◯日まで、◯◯を、◯◯が、◯◯用紙に記録する。集計は◯◯が◯月◯日に行う。」
②原因を分けて考える 思い当たる原因を並べ、「人の問題」で止めずに、手順・置き場・決めごとの不足に分ける。 「原因として次の3点を挙げた。(1)…(2)…(3)…。このうち今回は(2)に絞る。理由は…。」
③対策を決める 誰が・いつまでに・何を変えるか。同時に複数を変えない。 「◯◯が、◯月◯日までに、◯◯を◯◯に変更する。他の項目は今回変更しない。」
④試す 試す期間と範囲(全体か、1フロア・1曜日・1担当か)。うまくいかなかったときの戻し方。 「◯月◯日から◯週間、◯◯の範囲で試す。中止する場合は◯◯の判断で元の手順に戻す。」
⑤効果を確かめる ①と同じ方法で測り直す。変化がなかった項目も削らずに書く。 「①と同じ用紙・同じ数え方で再度測定した。結果は(  )。変化が見られなかった項目は◯◯である。」
⑥標準にする 手順書に落とす、周知する、次に確認する日を決める。 「◯◯を手順書◯◯に追記し、◯月◯日の会議で全員に周知した。次回の確認は◯月◯日に行う。」

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

会議録の完成文①|シフト作成が1人に集中している

欄 記載(そのまま使える完成文)
会議名 業務改善会議(第3回)
日時・場所 令和8年6月10日(水)16時00分〜16時45分、事業所2階 相談室
出席者 管理者1名、サービス提供責任者2名、訪問介護員3名、事務1名(計7名)
議題 翌月の勤務表の作成に時間がかかり、作成できる者が管理者1名に限られている件について
①現状を測る 令和8年5月12日から5月25日までの2週間、勤務表の作成に着手した時刻と中断・再開・完了の時刻を、作成者本人が「作成時間記録用紙」に記入した。あわせて、希望休の提出が締切日を過ぎた件数を事務が数えた。集計は事務が5月26日に行った。
集計結果 作成に要した時間の合計(  )分、作成に着手した回数(  )回、うち勤務時間外に行った回数(  )回、締切日を過ぎた希望休の提出(  )件。
②原因を分けて考える 原因として次の3点を挙げた。(1)希望休の締切後の提出を毎回受け付けており、組み直しが発生している。(2)常勤・非常勤の別、兼務先の勤務時間、資格の条件が文書化されておらず、管理者の記憶に依存している。(3)作成の途中経過が紙で複数枚あり、他の職員が引き継げない。このうち今回は(2)に絞る。理由は、(2)が解消しないかぎり作成者を増やせないためである。
③対策を決める サービス提供責任者Aが、6月20日までに「勤務表を組むときの条件一覧」をA4用紙1枚に作成する。記載する条件は、職種ごとの必要人数、常勤・非常勤の別の判定に用いる所定労働時間、兼務者の従事する事業所と時間帯、資格の要件、連続勤務に関する事業所内の取り決めの5項目とする。今回、勤務表の様式そのものは変更しない。
④試す 7月分の勤務表を、作成した条件一覧を見ながらサービス提供責任者Aが組み、管理者が確認する方法で試す。期間は7月分・8月分の2か月とする。組めない場合は管理者が作成する従来の方法に戻し、戻した理由を会議録に記載する。
⑤効果を確かめる 8月18日から8月29日まで、①と同じ「作成時間記録用紙」を用いて同じ数え方で測り直す。測定結果は(  )分、作成に着手した回数(  )回、勤務時間外に行った回数(  )回。変化が見られなかった項目は(  )である。数値が改善しなかった場合も、そのまま記載して次回の議題とする。
⑥標準にする 条件一覧を「勤務表作成手順書」の別紙として綴じ、内容を変更した場合は変更日と変更者を余白に記入する運用とする。9月9日の全体会議で全員に周知する。次回の確認は令和8年10月14日の業務改善会議で行う。
記録者 事務 ◯◯(会議終了後に作成し、管理者が同日確認した)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

会議録の完成文②|備品・衛生材料が切れてから発注している

欄 記載(そのまま使える完成文)
会議名 フロア会議(6月度)
日時・場所 令和8年6月17日(水)15時30分〜16時10分、2階ホール
出席者 フロアリーダー2名、介護職員5名、介護助手2名、看護職員1名(計10名)
議題 手袋・パッド・消毒剤が切れてから発注しており、探す・借りる・買いに行くが繰り返されている件
①現状を測る 令和8年5月18日から5月31日までの2週間、「物品が見つからなかった/不足していた」場面が発生した日時・品目・そのとき行った対応(他フロアから借りた、買いに行った、代替品を使った)を、気づいた職員が休憩室の記録用紙に1行で記入した。集計はフロアリーダーBが6月1日に行った。
集計結果 記入件数(  )件、品目の内訳は手袋(  )件、パッド(  )件、消毒剤(  )件、その他(  )件。他フロアから借りた回数(  )回、買いに行った回数(  )回。
②原因を分けて考える 原因として次の3点を挙げた。(1)置き場が倉庫・各フロアの棚・浴室横の3か所に分かれ、合計の残数が誰にも見えていない。(2)「残りいくつになったら頼むか」が決まっておらず、気づいた人がその都度判断している。(3)発注できるのが管理者のみで、不在日は翌日以降になる。このうち今回は(1)と(2)を対象とする。(3)は発注の権限に関わるため、次回の議題として残す。
③対策を決める 介護助手Cが、6月30日までに置き場を倉庫1か所に集約し、品目ごとに「残りいくつで頼むか」の枚数を棚札に書いて貼る。数える日は毎月第1・第3月曜日とし、担当は介護助手Cとする。今回、発注の方法と発注先は変更しない。
④試す 7月1日から2か月間、上記の運用で試す。棚札の枚数が実態と合わない品目が出た場合は、その品目だけ枚数を書き換え、書き換えた日と理由を棚札の裏に記入する。
⑤効果を確かめる 8月18日から8月31日まで、①と同じ記録用紙・同じ数え方で測り直す。結果は記入件数(  )件、借りた回数(  )回、買いに行った回数(  )回。品目別に見て変化がなかったものは(  )であり、その理由として考えられることを次回に持ち越す。
⑥標準にする 棚札の運用と数える日を「物品管理の手順」に追記し、9月2日のフロア会議で全員に周知した。感染症及び食中毒の予防及びまん延の防止のための対策を検討する委員会にも、衛生材料の在庫の管理方法を変更した旨を報告する。次回の確認は令和8年11月4日に行う。
記録者 フロアリーダー B(会議終了後に作成し、施設長が6月18日に確認した)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

会議録の完成文③|請求の締めが月初に集中している

欄 記載(そのまま使える完成文)
会議名 管理者・事務打合せ(7月度)
日時・場所 令和8年7月8日(水)17時00分〜17時40分、事務室
出席者 管理者1名、事務2名、サービス提供責任者1名(計4名)
議題 毎月1日から9日に確認と修正が集中し、同じ内容を二度確認している件
①現状を測る 令和8年6月1日から6月10日までの間、請求に関する作業を行った時刻と作業の内容を、事務2名が「作業記録用紙」に30分単位で記入した。あわせて、確認の過程で見つかった食い違いの件数を、内容ごとに(提供時刻の空欄、提供の有無の相違、加算に係る記録の不足、その他)に分けて数えた。集計は管理者が6月11日に行った。
集計結果 作業時間の合計(  )分、うち勤務時間外(  )分。食い違いの件数は、提供時刻の空欄(  )件、提供の有無の相違(  )件、加算に係る記録の不足(  )件、その他(  )件。
②原因を分けて考える 原因として次の3点を挙げた。(1)記録の空欄が月末まで放置され、月初にまとめて確認している。(2)記録を見る人と請求内容を見る人が別で、同じ利用者を二度確認している。(3)提供票の実績の返送が遅い事業所があり、待っている間に他の作業が止まる。今回は(1)に絞る。理由は、(1)が減れば(2)の二度確認の対象も減るためである。
③対策を決める 事務Dが、7月13日から毎週月曜日に「当月分の記録のうち空欄になっている項目だけ」を確認し、該当する職員へその週のうちに確認を依頼する。確認した件数と依頼した件数を週ごとに記録する。今回、請求に用いる様式と手順は変更しない。
④試す 7月13日から8月末までの約7週間、上記の方法で試す。週次の確認が業務時間内に行えない週が2週続いた場合は中止し、中止した理由を会議録に記載したうえで、確認の曜日または担当を見直す。
⑤効果を確かめる 9月1日から9月10日まで、①と同じ「作業記録用紙」を用い、同じ区分で食い違いの件数を数え直す。結果は作業時間の合計(  )分、うち勤務時間外(  )分、食い違いの件数は提供時刻の空欄(  )件、提供の有無の相違(  )件、加算に係る記録の不足(  )件、その他(  )件。件数に変化がなかった区分は(  )であり、そのまま記載して次の原因の検討に用いる。
⑥標準にする 週次の確認を「月次業務の手順」に追記し、担当者が不在の週の代行者を明記する。9月9日の全体会議で周知する。次回の確認は令和8年12月9日に行う。
記録者 事務 ◯◯(会議終了後に作成し、管理者が同日確認した)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

会議録の完成文④|利用者からの電話が担当に伝わらない

欄 記載(そのまま使える完成文)
会議名 事業所内会議(5月度)
日時・場所 令和8年5月20日(水)13時30分〜14時05分、事業所 相談室
出席者 管理者1名、介護支援専門員3名、事務1名(計5名)
議題 利用者・家族からの電話の用件が担当者に伝わらず、折り返しが遅れている件
①現状を測る 令和8年4月20日から5月2日までの2週間、事業所にかかってきた電話について、受けた日時・相手・用件の区分(予定の変更、体調の相談、料金の問合せ、苦情、その他)・担当者へ伝えた時刻・折り返した時刻を、受けた職員が「電話受付用紙」に記入した。集計は事務が5月7日に行った。
集計結果 受電件数(  )件、うち担当者が不在だった件数(  )件、当日中に折り返した件数(  )件、翌日以降になった件数(  )件、伝達されなかった件数(  )件。
②原因を分けて考える 原因として次の3点を挙げた。(1)用件を書き留める用紙がなく、口頭または付箋で伝えている。(2)担当者が不在のときに、いつ折り返すかを相手に伝えていない。(3)苦情に当たる内容と一般の問合せの区別が受けた人の判断に委ねられ、記録に残る場合と残らない場合がある。今回は(1)と(2)を対象とし、(3)は苦情の受付簿の運用として別に検討する。
③対策を決める 事務Eが、5月25日までに「電話受付用紙」を複写式で用意し、電話機の横に常置する。担当者が不在の場合の返答として「本日◯時までに担当から折り返します」と伝える言い方を紙に印刷し、電話機に貼る。今回、電話機と回線の設定は変更しない。
④試す 5月26日から6週間、上記の運用で試す。用紙の記入が続かない場合は、記入項目を「日時・相手・用件・折り返し期限・受けた人」の5項目に減らし、減らした日を会議録に記載する。
⑤効果を確かめる 7月6日から7月17日まで、①と同じ「電話受付用紙」を用いて同じ区分で数え直す。結果は受電件数(  )件、当日中に折り返した件数(  )件、翌日以降(  )件、伝達されなかった件数(  )件。用件の区分ごとに見て変化がなかったものは(  )である。
⑥標準にする 電話受付用紙の運用を「電話対応の手順」に追記する。苦情に当たる内容を受けた場合は苦情の受付簿へ転記し、対応の経過を残すことを併せて確認した。重要事項説明書および掲示物の苦情相談窓口の記載内容についても、次回までに管理者が現物を確認する。次回の確認は令和8年9月16日に行う。
記録者 管理者 ◯◯(会議終了後に作成した)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

会議録の完成文⑤|新人に教える内容が人によって違う

欄 記載(そのまま使える完成文)
会議名 教育担当者会議(4月度)
日時・場所 令和8年4月15日(水)16時00分〜16時50分、研修室
出席者 施設長1名、教育担当2名、フロアリーダー3名、看護職員1名(計7名)
議題 新規に採用した職員に対し、教える人によって手順の説明が異なり、本人が判断に迷っている件
①現状を測る 令和8年3月に入職した2名に対し、入職から4週間の間に「誰から・何を・何分教わったか」を本人が「指導記録用紙」に記入した。あわせて、本人が「説明が食い違っていた」と感じた場面を、その日のうちに1行で記入した。集計は教育担当が4月10日に行った。
集計結果 指導の延べ回数(  )回、指導者の人数(  )人、食い違いを感じた場面(  )件、内訳は移乗の手順(  )件、記録の提出先(  )件、物品の置き場(  )件、その他(  )件。
②原因を分けて考える 原因として次の3点を挙げた。(1)最初の2週間で身につける内容の一覧がなく、指導者がその日の状況で教える内容を選んでいる。(2)手順書はあるが、複数の版が保管されており、指導者ごとに参照している版が異なる。(3)年度の途中に入職した職員について、入職時に実施する研修の実施日が定まっていない。今回は(1)と(2)を対象とする。
③対策を決める 教育担当Fが、4月30日までに「最初の2週間で身につけること」を10項目の一覧にまとめ、各項目に「教えた人」「教えた日」「本人が一人で行えた日」の3欄を設ける。手順書は最新版に更新日を明記し、旧版は保管場所を分けて表示する。今回、指導者の人数と配置は変更しない。
④試す 5月以降に入職する職員から適用する。適用した2名について、入職から4週間後に一覧の記入状況を教育担当が確認する。一覧の項目が多すぎて記入が続かない場合は、項目を7つに減らし、減らした日と理由を会議録に記載する。
⑤効果を確かめる 入職から4週間後に、①と同じ「指導記録用紙」で食い違いを感じた場面の件数を同じ区分で数え直す。結果は(  )件、内訳は移乗の手順(  )件、記録の提出先(  )件、物品の置き場(  )件、その他(  )件。件数に変化がなかった区分は(  )であり、その項目の手順書の記載を次回に見直す。
⑥標準にする 一覧を入職時のチェックリストに組み込み、身体的拘束等の適正化、感染症及び食中毒の予防及びまん延の防止、事故の発生の防止、高齢者虐待の防止に関する研修の実施日を、入職手続きの中で決める運用とする。研修の実施日・対象者・内容は研修実施記録に残す。次回の確認は令和8年8月19日に行う。
記録者 教育担当 ◯◯(会議終了後に作成し、施設長が4月16日に確認した)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

会議録の完成文⑥|会議と研修の手配が年度末に集中する

欄 記載(そのまま使える完成文)
会議名 運営会議(2月度)
日時・場所 令和8年2月18日(水)15時00分〜15時50分、会議室
出席者 管理者1名、各部門の責任者4名、事務1名(計6名)
議題 研修・訓練・委員会の実施が年度末に集中し、参加できない職員が出ている件
①現状を測る 令和7年度に実施した研修・訓練・委員会について、実施日・テーマ・参加者数・対象者数・記録の有無を事務が一覧にした。あわせて、対象者のうち参加できなかった者の人数と、その理由(勤務、休暇、その他)を数えた。集計は事務が令和8年2月10日に行った。
集計結果 実施件数(  )件、うち1月・2月・3月に実施した件数(  )件。対象者に対する参加者の割合が最も低かったテーマは(  )で、参加できなかった人数(  )人。同じ日に複数のテーマを実施した件数(  )件。
②原因を分けて考える 原因として次の3点を挙げた。(1)年度の初めに日付を入れた計画を作っておらず、実施の判断が各回に委ねられている。(2)対象者の一覧がなく、誰が未受講かを実施後に把握している。(3)同じ日に複数のテーマを実施した際に、テーマごとに分けて記録していない回がある。今回は(1)と(2)を対象とし、(3)は記録の様式の変更として同時に行う。
③対策を決める 事務Gが、3月20日までに令和8年度の年間計画に実施予定日を記入し、計画を定めた日付を計画書に明記する。テーマごとに対象者の一覧を作り、受講状況を1枚の表で管理する。研修実施記録の様式に「テーマ」「使用した資料」の欄を追加し、同日に複数のテーマを行う場合は行を分けて記載する。
④試す 令和8年度の第1四半期(4月〜6月)に予定した回で試す。予定日に実施できなかった回が出た場合は、振替日をその場で決めて計画書に追記し、追記した日を記入する。
⑤効果を確かめる 令和8年7月10日に、①と同じ一覧の形式で第1四半期の実施状況を集計する。結果は実施件数(  )件、予定どおり実施した件数(  )件、対象者のうち参加できなかった人数(  )人。参加率に変化がなかったテーマは(  )であり、実施の時間帯を次回に見直す。
⑥標準にする 年間計画の作成時期を「毎年3月中」と定め、業務の年間予定表に組み込む。研修実施記録と受講管理表の保管場所を1か所に定める。業務継続計画に係る研修および訓練についても同じ計画に載せる。次回の確認は令和8年10月21日に行う。
記録者 事務 ◯◯(会議終了後に作成し、管理者が2月19日に確認した)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

測り方の3つの型と、改善の記録の悪い例・良い例36組

測り方は3つで足ります。時間を測る/件数を数える/やり直しの回数を数えるです。大切なのは、導入の前と後で同じ用紙・同じ数え方・同じ期間の長さで測り直すことと、変化のなかった業務もそのまま記載することです。変化のなかった項目を落とした記録は、次に何を見直せばよいかを教えてくれません。

3つの数え方|用意する用紙と、数える単位

型 何を数えるか 数え方の決めごと 用意する用紙 測定期間(記入欄)
時間を測る ある業務に着手してから終わるまでの時間。中断した場合は中断の時刻も書く。 本人が書く。第三者が推測で埋めない。5分未満は切り上げるなど、丸め方を先に決める。 作業時間記録用紙(着手・中断・再開・完了の4欄) (  )月(  )日〜(  )月(  )日
件数を数える 発生した回数。電話の受電、物品が不足した場面、空欄のあった記録、催促の連絡など。 「何を1件と数えるか」を1文で書いてから始める。途中で定義を変えない。 件数記録用紙(日付・区分・件数の3欄) (  )月(  )日〜(  )月(  )日
やり直しの回数を数える 一度終えた作業をもう一度行った回数。差し戻し、書き直し、再送、再確認。 やり直しの理由を「相手待ち・記載漏れ・様式の不備・伝達漏れ」などの区分で残す。 やり直し記録用紙(日付・対象・理由の区分の3欄) (  )月(  )日〜(  )月(  )日

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

測り直しの記入用紙|導入前と導入後を同じ形で並べる

測る対象 数え方の型 導入前(記入欄) 導入後(記入欄) 変化がなかった場合に書くこと(記入欄)
勤務表の作成に要した時間 時間を測る (  )分 (  )分 (        )
勤務表の作成に着手した回数 件数を数える (  )回 (  )回 (        )
当日の勤務変更で連絡した回数 件数を数える (  )回 (  )回 (        )
物品が不足していた場面 件数を数える (  )件 (  )件 (        )
書類を探していた時間 時間を測る (  )分 (  )分 (        )
記録の空欄を月初に修正した件数 やり直しの回数を数える (  )件 (  )件 (        )
提供票の実績の催促の連絡 件数を数える (  )回 (  )回 (        )
電話の用件が担当に伝わらなかった件数 件数を数える (  )件 (  )件 (        )
見学の案内資料を作り直した回数 やり直しの回数を数える (  )回 (  )回 (        )
応募を受けてから最初の連絡までの日数 時間を測る (  )日 (  )日 (        )
新人が説明の食い違いを感じた場面 件数を数える (  )件 (  )件 (        )
会議で決めた事項のうち期限までに実施された件数 件数を数える (  )件 (  )件 (        )

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

改善の記録|悪い例と良い例の36組

左の列は、実際に多く見られる書き方です。誰が・いつまでに・何を変え、どう確認するかが抜けているため、読んだ人が動けません。右の列はそのまま貼り付けて使える完成文にしてあります。数値の欄は測ってから記入します。

場面 悪い例 良い例(そのまま使える完成文)
会議録の冒頭 業務改善に取り組んだ。 勤務表の作成に要する時間について、5月12日から5月25日まで作成者本人が着手・完了の時刻を記録し、5月26日に事務が集計した。
現状の把握 職員から負担が大きいという声があった。 4月の職員面談で「勤務表の作成が勤務時間外になる」との申し出が3名からあったため、実際の作成時刻を2週間記録することとした。
原因の記載 職員の意識が低い。 手順書に希望休の締切後の取扱いが書かれておらず、締切を過ぎた提出を受け付けるかどうかが受付者の判断になっている。
原因の記載 人手が足りない。 勤務表を組める者が管理者1名であり、条件が文書化されていないため他の職員が引き継げない状態にある。
対策の記載 効率化を進める。 サービス提供責任者Aが6月20日までに、勤務表を組む際の条件をA4用紙1枚にまとめる。記載する条件は職種ごとの必要人数など5項目とする。
対策の記載 今後は気をつける。 物品が不足した場面を見つけた職員が、休憩室の記録用紙にその場で1行記入する。記入の有無はフロアリーダーが毎週金曜に確認する。
担当の記載 各自で対応する。 介護助手Cを物品の数える担当とし、毎月第1・第3月曜日に実施する。Cが不在の場合はフロアリーダーBが代行する。
期限の記載 できるところから始める。 6月30日までに置き場を倉庫1か所に集約し、7月1日から新しい運用を開始する。
試す範囲 全体で実施する。 まず2階フロアのみで7月1日から2か月間試し、9月のフロア会議で他フロアへ広げるかを判断する。
中止の判断 (記載なし) 週次の確認が業務時間内に行えない週が2週続いた場合は中止し、中止の理由を会議録に記載したうえで担当または曜日を見直す。
効果の確認 効果があった。 8月18日から8月29日まで、5月と同じ記録用紙・同じ数え方で測り直した。結果は(  )分であり、5月の(  )分と並べて記載する。
効果の確認 職員から好評だった。 取り組みの前後で同じ設問(「勤務表の作成が勤務時間内に終わっているか」)を全職員に配布し、回答数と回答の内訳を並べて記載した。
変化がなかった項目 (記載を省略) 物品が不足した場面のうち、消毒剤については件数に変化が見られなかった。置き場の集約の対象から浴室横の棚が外れていたことが理由として挙がった。
数値の扱い 大幅に時間が減った。 測定した時間を導入前・導入後の順に並べて記載する。増減の評価は次回の会議で行い、評価した理由も記載する。
標準化 周知した。 条件一覧を勤務表作成手順書の別紙として綴じ、9月9日の全体会議で全員に説明した。欠席者2名には9月11日に個別に説明し、周知記録に記載した。
次回の確認 今後も継続する。 次回の確認は令和8年10月14日の業務改善会議で行い、その時点で運用が続いているかを担当者が報告する。
勤務表の記載 シフトを作成した。 事業所ごとに月ごとの勤務表を作成し、日々の勤務時間、職種、常勤・非常勤の別、専従・兼務の別、管理者との兼務関係を記載した。
兼務者の扱い 兼務者も勤務表に載せた。 併設事業所と兼務する職員について、職種ごとに行を分け、当該事業所で従事した時間帯を区分して記載した。出勤簿と突合して差異がないことを管理者が確認した。
出退勤の記録 出勤簿を置いている。 法人の役員が介護支援専門員として従事する日についても、出勤時刻と退勤時刻をタイムカードに記録し、他の職種と区分して管理している。
勤務変更の連絡 電話で連絡した。 6月12日8時20分、訪問介護員◯◯より当日欠勤の連絡。8時25分に◯◯へ依頼し承諾を得た。変更後の内容を同日中に勤務表へ反映し、記入者名を余白に記載した。
移動と順路 効率よく回るようにした。 水曜日の訪問について、7月6日から4週間、担当ではなく地区で割り当てる方法を試す。移動の開始時刻と到着時刻を各自が記録し、8月3日に集計する。
持ち物の準備 忘れ物をしないようにする。 訪問カバンの中身を撮影した写真をカバンの内側に貼り、出発前に写真と照合する。不足を見つけた者は補充担当へその日のうちに伝える。
在庫の管理 在庫を管理する。 品目ごとに「残り何枚で発注するか」を棚札に記載し、毎月第1・第3月曜日に数える。数えた日と残数を受け払いの記録に残す。
実績の確認 実績を確認した。 提供票を送付した日、返送の期限、返送された日を1枚の表に記載し、期限を過ぎた事業所へ担当者が電話し、連絡した日時と相手の氏名を同じ表に追記した。
請求前の突合 請求内容を確認した。 サービス提供の記録に記載された提供日・提供時刻と、請求に用いる明細の内容を利用者ごとに照合し、相違があった件数と内容を区分ごとに記録した。
電話対応 電話があった。 5月13日14時05分、利用者◯◯様の長女より、翌日の訪問時間の変更について電話。担当不在のため用件を受付用紙に記入し、当日16時までに担当より折り返す旨を伝えた。
家族への連絡 家族に連絡済み。 6月3日17時40分、利用者◯◯様の長男へ電話し、当日15時の転倒について状況と受診の結果を伝えた。伝えた内容と相手の反応を連絡記録に記載した。
事故後の対応 再発防止に努める。 発生の要因を「場所・時間帯・介助の方法・人の配置」に分けて検討し、居室の動線に敷物があった点を要因として特定した。対策と担当者、確認する日を記録した。
見学の対応 見学に対応した。 見学の流れを5段階に定め、配布資料を1つのフォルダにまとめて表紙に版と更新日を記載した。管理者以外に生活相談員1名が同じ案内を行えることを6月に確認した。
採用の対応 応募があった。 応募の受付を1つの窓口に集約し、受付日・最初に連絡した日・面接日を記録した。受付から最初の連絡までの日数を毎月集計する。
新人の育成 指導を行った。 最初の2週間で身につける10項目について、教えた人・教えた日・本人が一人で行えた日を一覧に記入した。4週間後に教育担当が記入状況を確認した。
研修の記録 研修を実施した。 6月18日14時から15時30分まで、テーマ「感染症の予防及びまん延の防止」について実施。参加者12名(氏名は別紙)、使用資料は◯◯。同日16時からの別テーマは行を分けて記録した。
研修計画 年間計画を作成している。 令和8年度の研修計画を令和8年3月18日に策定した。従業者ごとに目標・内容・実施時期・実施時間を記載し、策定日を計画書に明記した。
会議の記録 会議を開催した。 会議録に「報告事項」と「会議からの評価・要望・助言」を分けて記載し、決めたこと・担当・期限の3欄を設けた。公表の方法と公表日も記録した。
書類の管理 整理整頓を心がける。 探した書類の名称と探した時間を2週間記録し、件数の多い上位3種類について保管場所を1か所に定めて表示を貼った。次回の確認日を3か月後に設定した。
掲示物 掲示している。 重要事項の掲示物について、最新の内容に更新した日を余白に記載し、更新した者の氏名を記録に残した。ファイルの備付けによる場合は備付けの場所を記録した。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

改善が続かない8場面と、運営指導で確認される項目・文書の対照表(4表・51行)

改善は「決めたとき」ではなく「3か月後」に差が出ます。ここでは続かなくなる場面を8つ挙げ、それぞれの場面で確認することを並べました。あわせて、業務の見直しに伴って整理される記録が、運営指導の確認文書と重なる部分を対照表にしています。

続かなくなる8場面|その時に確認すること

場面 その時に確認すること 確認する記録 自事業所の状況(記入欄)
決めたが誰もやらない 決めた事項に担当者名と期限が書かれているか。決めた場に、実際に手を動かす人が出席していたか。手順書に落ちているか、会議録の中だけで終わっていないか。 会議録(決定事項・担当・期限の欄)、手順書の更新履歴、周知記録 (        )
一部の人だけ負担が増えた 新しい作業が特定の職種・特定の時間帯に寄っていないか。その作業を行う時間が勤務時間の中に確保されているか。代われる人が何人いるか。 勤務表(予定・実績)、作業時間記録用紙、担当の一覧 (        )
元に戻った 元に戻った時期と、その直前に何が起きたか(繁忙、欠員、様式の変更)。戻したことを誰かが判断したのか、自然に消えたのか。戻す判断の基準を決めていたか。 会議録、手順書の版と更新日、記録用紙の記入が途切れた日 (        )
新人が入ると崩れる 新しい手順が入職時に説明されているか。入職時のチェックリストに入っているか。年度の途中に採用した職員にも同じ説明が行われているか。 入職時チェックリスト、研修実施記録(実施日・対象者・内容)、従業者名簿(採用年月日) (        )
管理者が変わると消える 手順が管理者の記憶ではなく文書にあるか。引継ぎの書類に業務改善の経過が含まれているか。次に確認する日が決まっているか。 引継ぎ書、手順書、会議録、年間の予定表 (        )
機器を入れたが使われなくなった 使わなくなった理由が「操作」なのか「運用」なのか。従来のやり方と二重になっていないか。使い方を教えられる人が事業所内にいるか。 機器の使用状況の記録、手順書、研修実施記録、二重に残っている様式 (        )
繁忙期に飛ぶ 飛んだ作業が「その日でなければできないもの」か「前倒しできるもの」か。前倒しできるものが月初・月末に固まっていないか。 月間の業務予定表、作業時間記録用紙、記録用紙の記入が途切れた日 (        )
効果を確かめないまま次に進む 導入前と同じ用紙・同じ数え方で測り直したか。変化のなかった項目を記録から落としていないか。測り直す日が予定表に入っているか。 導入前後の記録用紙、会議録の効果を確かめる欄、年間の予定表 (        )

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

運営指導マニュアル別添1に記載のある確認項目との対照表

業務の見直しで整理する記録の多くは、厚生労働省の運営指導マニュアル別添1に確認項目・確認文書として挙げられているものと重なります。下表の「確認項目」「確認内容」「確認文書」は同資料の記載に基づく整理です。右端は自事業所の状況を書き込む欄です。なお、確認の観点・様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。

今回見直す業務 確認項目 確認内容(別添1の記載に基づく整理) 確認文書 自事業所の状況(記入欄)
シフト作成・勤務変更の連絡 従業者の員数 利用者に対し従業者の員数は適切か。必要な資格を有しているか。 勤務実績表/タイムカード、勤務体制一覧表、資格証 (      )
シフト作成・兼務の整理 管理者 管理者は常勤専従か、他の職務を兼務している場合、兼務体制は適切か。 管理者の雇用形態が分かる文書、管理者の勤務実績表/タイムカード (      )
新人の育成・研修の手配 勤務体制の確保 サービス提供は事業所の従業者によって行われているか。資質向上のために研修の機会を確保しているか。 雇用の形態(常勤・非常勤)がわかる文書、研修計画、実施記録 (      )
会議の準備・研修の手配 業務継続計画の策定等 感染症、非常災害発生時のサービスの継続実施及び早期の業務再開の計画の策定及び必要な措置を講じているか。従業者への周知、研修及び訓練を実施しているか。計画の見直しを行っているか。 業務継続計画、研修及び訓練計画、実施記録 (      )
備品・衛生材料の在庫 衛生管理等 感染症及び食中毒の予防及びまん延の防止のための対策を講じているか。対策を検討する委員会をおおむね6か月に1回開催しているか。従業者の日々の感染罹患状況や健康状態を確認しているか。 委員会名簿・委員会の記録、予防及びまん延の防止のための指針 (      )
利用者からの電話対応 苦情処理 苦情受付の窓口があるか。苦情の受付、内容等を記録、保管しているか。苦情の内容を踏まえたサービスの質の向上の取組を行っているか。 苦情の受付簿、苦情者への対応記録、苦情対応マニュアル (      )
家族への連絡 事故発生時の対応 事故が発生した場合の対応方法は定まっているか。市町村、家族、居宅介護支援事業者等に報告しているか。事故状況、対応経過が記録されているか。再発防止のための取組を行っているか。 事故対応マニュアル、市町村・家族・居宅介護支援事業者等への報告記録、再発防止策の検討の記録、ヒヤリハットの記録 (      )
来客・見学対応 内容及び手続の説明及び同意 利用申込者又はその家族への説明と同意の手続きを取っているか。重要事項説明書の内容に不備等はないか。 重要事項説明書(同意があったことがわかるもの)、利用契約書 (      )
来客・見学対応 広告 広告は虚偽又は誇大となっていないか。 パンフレット/チラシ (      )
請求の締めと突合 サービス提供の記録 サービスの提供日及び内容、利用者の心身の状況等を記録しているか。日々のサービスについて、具体的な内容や利用者の心身の状況等を記しているか。 サービス提供記録、居宅サービス計画、個別サービス計画 (      )
請求の締めと突合 利用料等の受領 利用者からの費用徴収は適切に行われているか。 請求書、領収証、運営規程 (      )
実績の確認 受給資格等の確認 被保険者資格、要介護認定の有無、要介護認定の有効期限を確認しているか。 介護保険番号、有効期限等を確認している記録等 (      )
会議の準備 心身の状況等の把握 サービス担当者会議等に参加し、利用者の心身の状況把握に努めているか。 サービス担当者会議の記録 (      )
書類の探し物 設備 平面図に合致しているか。使用目的に沿って使われているか。 平面図 (      )
会議の準備・研修の手配 非常災害対策 非常災害(火災、風水害、地震等)への対応が定められているか。訓練が実施されているか。 非常災害計画、訓練の記録、通報・連絡体制、消防署への届出 (      )

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

自治体が公表している指摘事例との対照表|業務の見直しが記録に現れる箇所

下表は、自治体が公表している運営指導の指摘事例のうち、本記事で扱う業務(シフト・勤務変更・請求・実績・研修・会議・電話対応・書類の管理)に関係するものを整理したものです。指摘の内容は、業務の進め方そのものではなくその業務の結果が記録に現れているかを見ています。

関係する業務 公表されている指摘の内容 確認する書類 出典(自治体・資料名) 自事業所の状況(記入欄)
シフト作成 事業所ごとの月ごとの勤務表が作成されていない。兼務の勤務時間が区分されていない。 月ごとの勤務表(勤務形態一覧表)、タイムカード・出勤簿、雇用契約書、併設事業所の勤務表 長野県健康福祉部地域福祉課福祉監査担当「令和6年度運営指導結果の概要(訪問介護)」 (     )
シフト作成 勤務表で常勤・非常勤の別が誤っている。勤務実績と不整合がある。 勤務形態一覧表(月ごと)、タイムカード・出勤簿、雇用契約書、就業規則(常勤の勤務時間) 福井市「令和7年度 介護保険制度等に係る集団指導」 (     )
勤務変更の連絡 兼務している従業者の職種ごとの配置時間が勤務表に明示されていない。 月ごとの勤務表、出勤簿・タイムカード、辞令・労働条件通知書、併設事業所分を含む勤務時間記録 仙台市介護事業支援課「令和6年度 運営指導方針・令和5年度 運営指導結果等【居宅サービス指導係 所管サービス】」 (     )
勤務変更の連絡 兼務職員の勤務表でそれぞれに従事する時間帯が区分されていない。 勤務予定・実績表(月ごと・事業所ごと)、勤務形態一覧表、出勤簿・タイムカード 千葉県「指導監査の状況について」(令和7年度介護保険指定事業者集団指導資料) (     )
勤務の記録 従業者の出退勤記録がなく、勤務実態・人員基準の充足が確認できない。 タイムカード・出勤簿、月ごとの勤務表、資格証の写し、雇用契約書 和歌山市 令和3年度 介護保険サービス事業者集団指導資料【Ⅰ共通資料(その1)】 (     )
勤務の記録 代表者が介護支援専門員として勤務していたが、勤務時間が管理されていなかった。 勤務形態一覧表、タイムカード等の出退勤記録、雇用契約書・辞令、資格証 姫路市「令和6年度以前実地指導結果(指定基準等)」 (     )
勤務の記録 併設する住宅型有料老人ホーム等と勤務体制が区分されていない。 勤務形態一覧表、タイムカード・出勤簿、労働条件通知書・辞令、就業規則(所定労働時間) 横浜市健康福祉局介護事業指導課「令和7年度 横浜市介護サービス事業者等集団指導講習会資料(各サービス共通編)」 (     )
請求の締めと突合 サービス提供の記録がない。記録内容と請求内容に齟齬がある。 サービス提供記録・実施記録、介護給付費請求明細書、サービス提供票 宇都宮市「令和7年度 運営指導における主な指導事例(各サービスに共通する事項)」 (     )
請求の締めと突合 到着・出発時間が記録されておらず、請求した報酬区分との整合が確認できない。 サービス提供記録(到着・出発時間)、送迎記録、利用者数が分かる日誌、介護給付費請求明細書 宇都宮市「令和7年度 運営指導における主な指導事例(通所介護・地域密着型通所介護・認知症対応型通所介護に関する事項)」 (     )
実績の確認 縦覧点検で、居宅介護支援費を算定しているのに介護サービスの給付実績がないことが抽出される。 給付管理票、各サービス事業所の実績報告書、居宅サービス計画(第6表・第7表)、介護給付費明細書 青森県 介護保険関連システム活用マニュアル 第Ⅳ章 縦覧点検 (     )
研修の手配 複数の研修を同日に実施した際に、内容を区別して記録していない。 研修計画(年間)、研修実施記録(日時・参加者・内容)、使用した研修資料、委員会議事録 松山市介護保険課「運営指導での主な指摘事項及び周知事項について」 (     )
研修の手配 研修の年度計画をいつ定めたか確認できない。前年度と同じ内容で全員が同じ目標になっている。 従業者ごとの研修計画(策定日の記載)、研修実施記録、受講記録 青森県三戸町ウェブサイト掲載 集団指導資料「運営指導における指摘事項(居宅介護支援)」 (     )
新人の育成 年度途中に採用した職員に新規採用時研修が実施されていない。 研修計画、研修実施記録(実施日・対象者・内容)、受講者名簿、入職時チェックリスト、従業者名簿(採用年月日) 名古屋市「運営指導に係る主な指摘事項(介護保険施設版)」 (     )
採用の応募対応 無資格の介護職員が認知症介護基礎研修を受講できていない。 研修修了証、受講管理表、資格者証の写し、雇用日が分かる書類 宇都宮市「令和7年度 運営指導における主な指導事例(各サービスに共通する事項)」 (     )
会議の準備 運営推進会議の会議録の記載が不足している。議事録を公表していない。 運営推進会議の会議録、出席者名簿、公表状況の記録、市への報告書 堺市「令和8年度 集団指導 地域密着型編」 (     )
会議の準備 運営推進会議を開催していない。出席者の構成が適切でない。 運営推進会議の議事録、出席者名簿、開催通知、公表状況が分かる資料 宇都宮市「令和7年度 運営指導における主な指導事例(通所介護・地域密着型通所介護・認知症対応型通所介護に関する事項)」 (     )
利用者からの電話対応 苦情相談窓口に保険者・国保連の連絡先が記載されていない。 重要事項説明書、重要事項の掲示、苦情対応記録、運営規程 埼玉県福祉部福祉監査課「運営指導での主な指摘事項に関するQ&A ー介護保険 居宅サービス事業所ー」 (     )
家族への連絡 事故発生時に家族・介護支援専門員へ連絡した記録がない。再発防止の検討が具体的でない。 事故報告書、家族・介護支援専門員への連絡記録、事故対応マニュアル、再発防止の検討記録 宇都宮市「令和7年度 運営指導における主な指導事例(各サービスに共通する事項)」 (     )
書類の探し物 介護支援専門員証を携行していない。資格証の写しが整理保存されていない。 介護支援専門員証の写し、有効期間管理表、更新研修受講記録、勤務表 岡山市「令和7年度集団指導資料 本編1(居宅介護支援・介護予防支援)」 (     )
書類の探し物 重要事項が事業所に掲示されていない。ウェブサイトに掲載されていない。 掲示物(重要事項・運営規程)の現物・写真、介護サービス情報公表システムの掲載画面、法人ホームページ 福井市「令和7年度 介護保険制度等に係る集団指導」 (     )
会議の準備(防災) 施設防災計画が他団体のマニュアル等をそのまま活用したものになっている。 施設防災計画、ハザードマップ確認資料、避難訓練記録、職員への周知記録 金沢市「令和7年度 介護サービス事業者集団指導 資料1」 (     )
研修の手配(業務継続計画) 業務継続計画が策定されておらず、研修・訓練も年1回以上行われていない。 業務継続計画(感染症編・自然災害編)、研修実施記録、訓練実施記録、見直し履歴 千葉県「指導監査の状況について」(令和7年度介護保険指定事業者集団指導資料) (     )

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

体制に関する加算に触れる前に確認する対照表

業務の見直しに伴って、体制に関する加算の話題が出ることがあります。ここでは判断を書かず、公表資料に定めがある事項と貴事業所の登録・記録を並べる形にしています。左の欄に定めの所在を、中央の欄に自事業所の状況を書き込み、右の欄の確認先へお問い合わせください。なお、介護保険法に基づく届出書類の作成・提出代行は社会保険労務士の業務です。

確認したい事項 定めの所在 貴事業所の登録・記録(記入欄) 確認先
生産性の向上に関する体制の加算に係る取扱い 厚生労働省が公表する報酬に関する告示および留意事項通知 (         ) 指定権者(都道府県・市町村)の担当課
委員会の開催の頻度と記録の残し方 各サービスの運営に関する基準および指定権者が公表する集団指導資料 (         ) 指定権者の担当課
研修・訓練の実施回数の数え方 指定権者が公表する集団指導資料および運営指導の資料 (         ) 指定権者の担当課
勤務表に記載する項目と様式 指定権者が公表する様式および手引き (         ) 指定権者の担当課
体制に関する届出の提出時期と様式 指定権者が公表する届出の手引き (         ) 指定権者の担当課
事故として報告する範囲と様式 保険者が公表する事故報告の基準 (         ) 所在地の保険者の担当課

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

本記事で示した表は、いずれも「書き込んで初めて使える」形にしてあります。空欄のまま保管しても、業務の量は変わりません。まず1つの業務を選び、2週間だけ測ってください。測った数字が思ったより小さければ、その業務は今回の対象から外して構いません。改善の対象を1つに絞ることが、続けるための条件です。

よくある質問(FAQ)

この事例はどこから集めたものですか。

厚生労働省が公表している業務改善活動報告書などの資料から、当社が課題・取り組み・結果を抜き出して整理したものです。出典は表の右端のリンクからご確認ください。

効果の欄が「記載なし」のものがあるのはなぜですか。

報告書に数値や実施後の効果が記載されていない事例があるためです。推測で補わず、記載がないことをそのまま示しています。

同じことをすれば同じ結果が出ますか。

事業所の規模・体制・地域によって結果は変わります。取り組みの内容と、その事業所の前提を読んだうえで、自事業所に合う形に置き換えてください。

自分の事業所で何から始めればよいですか。

まず「いまどこで時間がかかっているか」を1週間測ってください。測らずに施策から入ると、効果を示せず次の判断もできなくなります。

取り組みの記録は残したほうがよいですか。

はい。改善前の数値、行ったこと、改善後の数値を残しておくと、補助金の実績報告や次年度の申請でそのまま使えます。


出典:厚生労働省ウェブサイト(介護分野の業務改善に関する公表資料。介護・高齢者福祉)ほか。個々の出典は表の「出典」列のリンクからご確認ください/公共データ利用規約(第1.0版)。
本ページは上記を当社が編集・加工したものであり、厚生労働省および各事業所の公式見解ではありません。効果は各事業所が報告した内容であり、同じ取り組みで同じ結果が得られることを示すものではありません。

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この記事の執筆・編集

介護のマナ編集部(株式会社ライフシフト)

介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」を開発・提供する株式会社ライフシフトの編集部。訪問看護ステーションを運営する看護師(CSO)をはじめ、介護・看護の現場とともに、記録・書類・制度の実務情報を発信しています。

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