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ケアプラン 長期目標・短期目標の文例120例|領域別と期間の決め方・運営指導の指摘

ケアプラン第2表の長期目標・短期目標を、生活の領域ごとに120例そろえました。あわせて、期間の決め方でつまずきやすい点を、実際に自治体が公表している運営指導の指摘から整理しています。「長期1年・短期6か月」と一律に置いていないか、この機会にご確認ください。

要点(3行)

  • 長期目標・短期目標は、ケアプラン第2表(居宅サービス計画書(2))で、生活全般の解決すべき課題(ニーズ)に対して、到達したい状態とその期間を書く欄です。
  • このページでは、長期目標・短期目標を対にした文例(12領域・60組)、本人の言葉を目標に変える変換表40組、書き直し対照表48組、期間欄の記入例30例を、表57本で掲載しています。
  • 書き方の要点は、短期目標を次のモニタリングで達成・一部達成・未達成が判断できる粒度にすること、主語を利用者にすること、期間を一律にせず終期まで書くことです。

長期目標と短期目標は、ケアプラン第2表のなかでも最も手が止まりやすい欄です。ニーズは利用者の言葉から拾えても、それを「いつまでに」「どこまで」の形にするところで迷う——という声をよく伺います。

この記事では、生活の領域ごとに長期目標・短期目標を対にした文例を120例掲載しました。あわせて、運営指導(実地指導)で実際に指摘されている4つのパターンを、公表資料をもとに整理しています。文例をそのまま写すのではなく、期間と表現をご自身の事業所の状況に合わせて調整するための材料としてお使いください。

第2表全体の書き方はケアプラン第2表の書き方・文例を、モニタリングでの評価は介護のモニタリングの書き方をご覧ください。

ケアプラン文例を探す|表・欄・疾患別

このページは第2表「長期目標・短期目標」欄の文例と期間の決め方です。ほかの様式・欄の文例は下から飛べます。

長期目標と短期目標は、何が違うのか

どちらも「解決すべき課題(ニーズ)」に対して設定しますが、見ている時間の幅と、確認できる粒度が違います。

長期目標 短期目標
何を書くか ニーズが解決された状態、または維持されている状態 長期目標に近づくための、段階的で具体的な状態
時間の幅 おおむね6か月〜1年(認定有効期間内) おおむね3か月〜6か月
確かめ方 モニタリングを重ねて到達を確認する 次のモニタリングで達成・一部・未達が判断できる
主語 利用者(〜できる/〜が続けられる) 利用者(サービス側の「〜を提供する」にしない)

短期目標は「次のモニタリングで達成したかどうか判断できる粒度」が目安になります。判断できない粒度で書かれていると、モニタリングのたびに同じ記述を繰り返すことになりがちです。

この目標文例、話すだけで下書きになります。

居宅マナ(神マナ)は、アセスメントの内容から第2表の課題・目標・サービス内容の下書きを作り、カイポケに転記できます。利用者3名まで、期限なく無料で全機能を使えます(カード登録不要)。

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期間の決め方|運営指導で実際に指摘されている4パターン

文例より先に、こちらをご確認ください。目標そのものより「期間」で指摘を受けている事例が、複数の自治体で公表されています。

指摘されている状態 公表元と内容 見直しの視点
長期目標の期間を、恒常的に認定有効期間と同じにしている 姫路市の令和6年度実地指導結果。各期間は認定有効期間内で設定することとされているものの、恒常的に認定有効期間とすることは不適切であるとされています。 認定有効期間は「上限」であって、目標期間の既定値ではない。課題ごとに必要な期間を置く
長期目標と短期目標が同一の表現・同一の期間になっている 岡山市資料の居宅サービス計画原案に関する不適切事例。あわせて「複数の利用者の計画内容が一律である」「アセスメントで把握したニーズと、計画のサービス内容が合っていない」も挙げられています。 短期目標は長期目標の途中経過。同じ言葉になるなら、どちらかの粒度が合っていない
期間が一律(長期1年・短期6か月)で固定されている/終期が書かれていない 「長期目標、短期目標の期間が正しく記載されていない」として、同一期間・終期の未記載が公表されています。 テンプレートの初期値のまま提出していないか。終期(〜年〜月〜日)まで記載する
そもそも長期目標・短期目標が定められていない 浜松市「令和6年度における主な指摘事項」(各サービス共通・計画作成関連)。あわせて「計画の説明及び同意が遅れている事例がある」も記載されています。 個別サービス計画側の目標も確認する。説明・同意の日付も同時に点検する

要件・運用は保険者・自治体により異なる場合があります。詳細は監査対策ナビおよび各自治体の公表資料をご確認ください。

領域別|長期目標・短期目標の文例120例

以下はすべて記載のイメージを示すための(例)であり、実在の利用者ではありません。期間・回数・サービス名は、貴事業所の実際の状況に置き換えてご使用ください。長期と短期を対にしてありますので、短期だけ差し替える、長期だけ流用する、といった使い方もできます。

1. 移動・歩行

長期目標(例) 短期目標(例)
自宅内を、転倒せずに自分で移動できる 手すりを使って、居室からトイレまで一人で歩ける
杖を使って、近所まで外出できる 週2回、玄関前まで歩いて外気に触れる
転倒せずに毎日の生活を送ることができる 立ち上がりの際に、手をつく場所を決めて実施できる
屋外の移動に必要な体力を維持できる 通所リハビリに週2回通い、歩行訓練に参加できる
車いすでの移動を、自分で行える範囲を広げる 居室内の移動を、車いすの自走で行える

2. 入浴・清潔の保持

長期目標(例) 短期目標(例)
安全に入浴し、清潔な状態を保つことができる 見守りのもとで、浴槽をまたぐ動作ができる
週2回の入浴を続けることができる 通所介護の入浴を、週2回利用できる
自分で身体を洗う習慣を続けられる 背中以外を、自分で洗うことができる
皮膚のトラブルなく過ごすことができる 入浴後の保湿を、家族の声かけで実施できる
入浴に対する不安が軽くなる 入浴の手順を決め、同じ流れで実施できる

3. 排泄

長期目標(例) 短期目標(例)
自分でトイレに行き、排泄することができる 日中はポータブルトイレを使わず、トイレで排泄できる
失禁による不快感なく過ごすことができる 起床時と就寝前に、声かけでトイレに行くことができる
排泄のリズムを整え、安心して生活できる 水分摂取の時間を決め、1日◯ml程度を摂ることができる
夜間も落ち着いて休むことができる 夜間の排泄について、動線の安全を確保できる
排泄について、人に頼る負担を軽くする 下衣の上げ下ろしを、手すりを使って自分で行える

4. 食事・栄養

長期目標(例) 短期目標(例)
1日3食を、バランスよく食べることができる 配食サービスを週3回利用し、昼食を確保できる
安全に食事を摂り、むせ込みなく過ごせる 食事中の姿勢を整え、一口量を調整して食べられる
適切な体重を維持することができる 週1回、体重を測定し記録できる
好きなものを、自分で選んで食べられる 週1回、家族と買い物に行き食材を選ぶことができる
口腔内を清潔に保ち、おいしく食べられる 毎食後の歯みがきを、声かけで実施できる

5. 服薬管理

長期目標(例) 短期目標(例)
処方された薬を、決められたとおりに飲むことができる お薬カレンダーを使って、朝の薬を自分で飲める
体調を安定させ、通院を続けることができる 飲み忘れがあった場合に、家族へ伝えることができる
薬の管理について、不安なく生活できる 訪問時に、残薬を一緒に確認することができる
症状の変化に早く気づくことができる 体温・血圧を1日1回測り、記録できる
受診の予定を、自分で把握できる 受診日をカレンダーに記入し、前日に確認できる

6. 認知症のある方の生活

長期目標(例) 短期目標(例)
住み慣れた自宅で、落ち着いて生活を続けることができる 日中の活動の時間を決め、生活のリズムを整えられる
なじみの人との関わりを保つことができる 週2回、通所介護で他の利用者と交流する機会をもてる
ご本人のペースを尊重した支援を受けられる できていることを続けられるよう、見守りの範囲を決められる
ご家族が安心して介護を続けられる ご家族が、対応に困った際に相談できる先を確保できる
安全に過ごせる環境で生活できる 外出時の連絡方法について、家族と取り決めができる

7. 家事(調理・掃除・洗濯・買い物)

長期目標(例) 短期目標(例)
衛生的な住環境で生活することができる 週2回の訪問介護で、居室と水回りの清掃ができる
できる家事を続け、生活の張りを保つことができる 洗濯物をたたむ作業を、自分で行うことができる
必要な食材や日用品をそろえることができる 週1回、ヘルパーと一緒に買い物に行くことができる
自分で簡単な調理ができる状態を保つ 下ごしらえを一緒に行い、盛り付けを自分で行える
ごみ出しを含め、生活のリズムを保てる 収集日に合わせて、ごみを玄関先まで出すことができる

8. 社会参加・外出

長期目標(例) 短期目標(例)
地域とのつながりを保ちながら生活できる 月1回、地域のサロンに参加することができる
楽しみをもって毎日を過ごすことができる 好きな趣味の時間を、週2回もつことができる
閉じこもりを防ぎ、外に出る習慣を続けられる 天気のよい日に、玄関先で30分程度過ごすことができる
人と話す機会を保つことができる 通所介護で、他の利用者と会話する場面をもてる
行きたい場所へ出かけることができる 通院以外の外出を、月1回計画することができる

9. 家族の介護負担の軽減

長期目標(例) 短期目標(例)
ご家族が、休息をとりながら介護を続けることができる 月1回、短期入所生活介護を利用することができる
ご家族が、一人で抱え込まずに相談できる 困りごとを、担当ケアマネジャーへ電話で相談できる
ご家族の就労と介護を両立することができる 日中の見守りを、通所介護の利用で確保できる
介護の方法について、家族が安心して行える 移乗の介助方法を、専門職から説明を受けて実施できる
ご家族の睡眠時間を確保することができる 夜間の対応について、家族の負担を関係者で共有できる

10. 健康管理・受診

長期目標(例) 短期目標(例)
持病を悪化させずに、在宅での生活を続けることができる 月1回の受診を、家族の付き添いで継続できる
体調の変化に早く気づき、対応することができる 訪問看護で週1回、状態の確認を受けることができる
入院せずに、自宅で過ごすことができる 急変時の連絡先と手順を、家族が把握できる
安定した状態で日常生活を送ることができる 血圧・体温を記録し、受診時に医師へ伝えられる
医療と介護の関係者が連携して支援できる 主治医とケアマネジャーの間で、状態を共有できる

11. リハビリ・機能の維持

長期目標(例) 短期目標(例)
現在の身体機能を維持し、生活を続けることができる 週2回、通所リハビリテーションに通うことができる
自宅での生活動作を、自分で行える範囲を保つ 自宅でできる体操を、1日1回行うことができる
立ち座りの動作を、安定して行うことができる いすからの立ち上がりを、手すりを使って行える
関節の動きを保ち、痛みなく過ごせる 訪問リハビリで、関節可動域訓練を継続できる
できる動作を増やし、自信をもって生活できる 洗面所まで歩いて、身支度を自分で行える

12. 看取り・終末期

長期目標(例) 短期目標(例)
ご本人とご家族の希望に沿った場所で過ごすことができる 今後の過ごし方について、ご本人・ご家族の意向を確認できる
苦痛が和らいだ状態で、穏やかに過ごすことができる 痛みや不快の訴えを、関係者が共有できる体制をつくれる
ご家族が、後悔なく寄り添うことができる ご家族が、不安なことを随時相談できる先を確保できる
必要なときに、すぐに医療につながることができる 24時間の連絡体制について、家族が把握できる
ご本人らしい時間を過ごすことができる 好きな音楽を聴くなど、日々の楽しみをもてる

目標を更新するときの文例

短期目標の期間が終わったときや、状態が変わったときの書き方です。前の目標をどう評価したかが分かる形にしておくと、モニタリング記録との整合が取りやすくなります。

場面 文例(例)
達成したので次に進める 短期目標「手すりを使ってトイレまで歩ける」は達成。次期は「日中はトイレで排泄できる」に更新する
一部達成で継続する 週2回の外出は月2〜3回にとどまっている。回数を「月2回」に見直し、継続とする
状態が変わったので変更する 下肢筋力の低下により、現行の目標では負担が大きい。「見守りのもとで立ち上がりができる」に変更する
目標の粒度を見直す 「元気に過ごす」は達成の判断が難しいため、「週2回、通所介護に参加できる」に具体化する
期間だけを延長する 入院により中断があったため、短期目標の期間を◯月◯日まで延長する(内容は変更なし)
長期目標を見直す 在宅生活の継続という方針に変更はないが、認定区分の変更に伴い長期目標の期間を再設定する

書くときに避けたい表現|言い換えの対照表

公表されている指摘に、「複数の利用者の計画内容が一律である」という指摘があります。テンプレートをそのまま使うと起こりやすいので、下記のような言い換えで個別性を出しておくと安全です。

避けたい書き方 気をつけたい理由 言い換えの例
元気に過ごす/安心して生活する 達成したかどうかを判断できない 週2回、通所介護に参加することができる
ヘルパーが掃除を行う 主語がサービス側。目標ではなくサービス内容 衛生的な住環境で生活することができる
ADLの維持 どの動作を指すのか分からない 手すりを使って、トイレまで一人で歩ける
長期・短期に同じ文言 公表事例で不適切とされている 長期は「到達した状態」、短期は「その途中経過」に書き分ける
長期1年・短期6か月(固定) 一律の期間設定は公表事例で指摘されている 課題ごとに必要な期間を置き、終期まで記載する
転倒しないようにする 否定形は、何ができれば達成かが不明確 立ち上がりの際に、手をつく場所を決めて実施できる
リハビリを頑張る 努力目標で、状態の記述になっていない 週2回、通所リハビリテーションに通うことができる
家族が協力する 利用者の目標ではない ご家族が、休息をとりながら介護を続けることができる

目標を書くときの実務注意

目標の設定・期間・様式は、保険者・自治体の運用により異なる場合があります。長期目標・短期目標の期間は認定有効期間内で設定することとされていますが、その具体的な取扱いは自治体により示され方が異なります。必ず告示・通知および貴保険者の公表資料をご確認ください。本記事の文例は記載のイメージであり、算定や適否を保証するものではありません。記録をAIに渡す運用を行う場合は、氏名・被保険者番号などの個人情報の扱い(伏字・事業所内ルール)にご留意ください。

疾患・状態別|長期目標・短期目標のセット文例(14の状態別)

ここから下は、上の「領域別」とは別の切り口で、疾患・状態から目標を組み立てるときの文例です。領域別は「入浴」「排泄」など生活行為から入る並べ方でしたが、実際のアセスメントでは「心不全だから体重を測る」「パーキンソン病だからすくみ足の場面を分ける」というように、疾患の経過が目標の中身と期間を決めていることが少なくありません。

各表は、1つの長期目標に対して短期目標を2つ置いた形にしてあります(1つの状態につき長期3・短期6)。列は「場面(課題)/長期目標/期間/短期目標/期間」で揃えているので、表をそのまま選択してコピーすると、表計算ソフトに列のまま貼り付けられます。

なお、岡山市の集団指導資料には、居宅サービス計画原案の不適切な例として「長期目標と短期目標が同一の表現である」「長期目標と短期目標の期間が全く同じである」「複数の利用者の居宅サービス計画の内容が一律である」が挙げられています(岡山市「令和7年度集団指導資料 本編1(居宅介護支援・介護予防支援)」)。下の文例も、そのまま転記するのではなく、目の前の方の言葉と数値に置き換えてお使いください。

1. 脳血管疾患後遺症(左片麻痺・回復期を経て自宅へ)

場面(課題) 長期目標 期間 短期目標 期間
麻痺があり、屋内の移動に不安がある 屋内を杖と手すりで安全に移動でき、転倒せずに自宅での生活を続けられる 12か月 手すりを使って、ベッドからトイレまで(約5m)を見守りで往復できる 6か月
麻痺があり、屋内の移動に不安がある 屋内を杖と手すりで安全に移動でき、転倒せずに自宅での生活を続けられる 12か月 四点杖を使って居間から玄関まで移動し、段差でつまずかずに昇降できる 6か月
左手が使いにくく、身支度に時間がかかる 麻痺のある左手も使いながら、身の回りのことを自分で行える 12か月 右手で押さえながら、上着のボタンを自分でとめられる 6か月
左手が使いにくく、身支度に時間がかかる 麻痺のある左手も使いながら、身の回りのことを自分で行える 12か月 食事のときに左手で食器を支え、こぼさずに食べられる 6か月
血圧が高く、再発が心配 血圧が安定し、再発による入院をせずに自宅での生活を続けられる 12か月 毎朝の血圧を自分で測り、ノートに記録できる 3か月
血圧が高く、再発が心配 血圧が安定し、再発による入院をせずに自宅での生活を続けられる 12か月 降圧薬を飲み忘れずに服用し、残薬のずれがない状態を保てる 6か月

※上記は文例です。目標の表現・期間の取扱い・様式は保険者(指定権者)により異なります。本表は当社が編集・加工したものであり、国および自治体の公式見解ではありません。

2. 慢性心不全(入退院を繰り返している)

場面(課題) 長期目標 期間 短期目標 期間
むくみと息切れの悪化に気づくのが遅れる 体調の変化に早く気づき、入院せずに自宅で過ごせる 12か月 毎朝、同じ時間・同じ服装で体重を測り、記録できる 3か月
むくみと息切れの悪化に気づくのが遅れる 体調の変化に早く気づき、入院せずに自宅で過ごせる 12か月 2日で体重が2kg増えたとき、本人か家族から看護師に連絡できる 6か月
塩分の多い食事が続いている 心臓に負担をかけない食事を続け、むくみが出にくい状態を保てる 12か月 汁物を1日1杯までとし、汁を残す習慣がつく 3か月
塩分の多い食事が続いている 心臓に負担をかけない食事を続け、むくみが出にくい状態を保てる 12か月 週3回以上、減塩を意識した副菜を用意できる 6か月
息切れが怖くて動かない日が多い 息切れを起こさない範囲で身体を動かし、外出を続けられる 12か月 休みながらでよいので、1日1回は屋内を5分歩ける 3か月
息切れが怖くて動かない日が多い 息切れを起こさない範囲で身体を動かし、外出を続けられる 12か月 月2回、家族と一緒に近所の店まで出かけられる 6か月

※文例はそのまま転記せず、必ず利用者の状態とアセスメントの結果に合わせて書き換えてください。取扱いは保険者(指定権者)により異なります。本表は当社が編集・加工したものであり、国および自治体の公式見解ではありません。

3. 慢性閉塞性肺疾患(COPD・在宅酸素療法を利用)

場面(課題) 長期目標 期間 短期目標 期間
動くとすぐ息が上がり、途中でやめてしまう 呼吸が苦しくならない動き方を身につけ、自宅で自分のことができる 12か月 動作の前に口すぼめ呼吸を行い、途中で休憩を入れられる 3か月
動くとすぐ息が上がり、途中でやめてしまう 呼吸が苦しくならない動き方を身につけ、自宅で自分のことができる 12か月 更衣と洗面を、動作中のSpO2が90%を下回らない範囲で行える 6か月
酸素機器の扱いに不安があり外出しない 酸素機器を安全に使い、外出の機会を保てる 12か月 携帯用酸素ボンベの残量を自分で確認し、交換の目安が分かる 3か月
酸素機器の扱いに不安があり外出しない 酸素機器を安全に使い、外出の機会を保てる 12か月 月1回、携帯用酸素ボンベを使って通院や買い物に出かけられる 6か月
冬になると必ず悪化して入院する 感染や増悪をきっかけとした入院をせずに一年を過ごせる 12か月 外出後の手洗い・うがいを毎回行える 3か月
冬になると必ず悪化して入院する 感染や増悪をきっかけとした入院をせずに一年を過ごせる 12か月 痰の色や量の変化に気づいたとき、その日のうちに看護師へ伝えられる 6か月

※上記は文例です。目標の表現・期間の取扱い・様式は保険者(指定権者)により異なります。本表は当社が編集・加工したものであり、国および自治体の公式見解ではありません。

4. 糖尿病(インスリン自己注射・低血糖の既往あり)

場面(課題) 長期目標 期間 短期目標 期間
注射の時間や単位が不確実になってきた 血糖値の大きな変動がなく、自分で治療を続けられる 12か月 決まった時間にインスリンを自己注射し、単位数の間違いがない 3か月
注射の時間や単位が不確実になってきた 血糖値の大きな変動がなく、自分で治療を続けられる 12か月 血糖自己測定を1日2回行い、自己管理手帳に記録できる 6か月
低血糖で倒れたことがある 低血糖を起こさず、起きても自分で対処できる 12か月 低血糖のときの症状を3つ言え、ブドウ糖を常に持ち歩ける 3か月
低血糖で倒れたことがある 低血糖を起こさず、起きても自分で対処できる 12か月 食事を抜いた日の対応を家族と共有し、実行できる 6か月
足の傷に気づかないことがある 足のトラブルを起こさず、歩いて出かけられる状態を保てる 12か月 入浴のときに足の裏と指の間を毎回確認できる 3か月
足の傷に気づかないことがある 足のトラブルを起こさず、歩いて出かけられる状態を保てる 12か月 爪切りを月1回、看護師と一緒に安全に行える 6か月

※文例はそのまま転記せず、必ず利用者の状態とアセスメントの結果に合わせて書き換えてください。取扱いは保険者(指定権者)により異なります。本表は当社が編集・加工したものであり、国および自治体の公式見解ではありません。

5. パーキンソン病(ヤール3・すくみ足があり転びやすい)

場面(課題) 長期目標 期間 短期目標 期間
方向転換や狭い場所で足が出なくなる 転ばずに自宅内を移動し、慣れた生活動作を続けられる 12か月 方向転換のときに一度止まり、合図に合わせて足を出せる 3か月
方向転換や狭い場所で足が出なくなる 転ばずに自宅内を移動し、慣れた生活動作を続けられる 12か月 玄関・トイレ前など、すくみが出やすい場所を杖と手すりで通過できる 6か月
薬の効いている時間と効いていない時間の差が大きい 薬の効き方の波に合わせて、1日の予定を組み立てられる 12か月 服薬時刻を守り、飲んだ時間を家族が確認できる 3か月
薬の効いている時間と効いていない時間の差が大きい 薬の効き方の波に合わせて、1日の予定を組み立てられる 12か月 動きやすい時間帯に入浴と外出を行えるよう、1日の予定を組める 6か月
食事中にむせることが増え、体重が減っている むせずに食事をとり、体重を保てる 12か月 食事中の姿勢を整え、一口ごとに飲み込みを確認できる 3か月
食事中にむせることが増え、体重が減っている むせずに食事をとり、体重を保てる 12か月 体重の減少が半年で2kg以内におさまる 6か月

※上記は文例です。目標の表現・期間の取扱い・様式は保険者(指定権者)により異なります。本表は当社が編集・加工したものであり、国および自治体の公式見解ではありません。

6. 大腿骨頸部骨折後(人工骨頭置換術後・退院直後)

場面(課題) 長期目標 期間 短期目標 期間
手術した側に体重をかけるのが怖い 手術した側にも体重をかけて歩き、屋外の短い距離を移動できる 12か月 歩行器を使って、屋内をトイレまで自分で移動できる 3か月
手術した側に体重をかけるのが怖い 手術した側にも体重をかけて歩き、屋外の短い距離を移動できる 12か月 杖を使い、玄関から門扉まで(約10m)を見守りで歩ける 6か月
避けるべき動作を忘れてしまう 脱臼を起こさず、安全な動作で日常生活を送れる 12か月 深くしゃがむ・足を組むなど避けたい姿勢を自分で言え、避けられる 3か月
避けるべき動作を忘れてしまう 脱臼を起こさず、安全な動作で日常生活を送れる 12か月 靴下の着脱を、自助具を使って自分で行える 6か月
転倒が怖くて日中も横になっている 転倒への不安が減り、日中に起きて過ごせる 12か月 日中、居間の椅子で1時間以上続けて座って過ごせる 3か月
転倒が怖くて日中も横になっている 転倒への不安が減り、日中に起きて過ごせる 12か月 週1回、通所の場で他の利用者と会話する機会をもてる 6か月

※文例はそのまま転記せず、必ず利用者の状態とアセスメントの結果に合わせて書き換えてください。取扱いは保険者(指定権者)により異なります。本表は当社が編集・加工したものであり、国および自治体の公式見解ではありません。

7. 変形性膝関節症(両膝の痛みで活動量が落ちている)

場面(課題) 長期目標 期間 短期目標 期間
痛みが強い日は一日中家にいる 膝の痛みと付き合いながら、買い物や通院に自分で出かけられる 12か月 痛みが強い日と楽な日を記録し、その日の活動量を調整できる 3か月
痛みが強い日は一日中家にいる 膝の痛みと付き合いながら、買い物や通院に自分で出かけられる 12か月 段差の少ない経路を選び、バス停まで自分で歩ける 6か月
立ち上がりに手をつかないとできない 膝を支える筋力を保ち、立ち座りが楽になる 12か月 椅子に座って行う膝の運動を、週5日続けられる 3か月
立ち上がりに手をつかないとできない 膝を支える筋力を保ち、立ち座りが楽になる 12か月 手すりを使わずに、居間の椅子から立ち上がれる 6か月
家の中でつまずくことがある 家の中で転ばずに動ける環境を保てる 12か月 立ち座りの多い場所に手すりを設置し、使いこなせる 3か月
家の中でつまずくことがある 家の中で転ばずに動ける環境を保てる 12か月 段差を解消したあと、夜間もつまずかずにトイレに行ける 6か月

※上記は文例です。目標の表現・期間の取扱い・様式は保険者(指定権者)により異なります。本表は当社が編集・加工したものであり、国および自治体の公式見解ではありません。

8. 認知症(アルツハイマー型・中等度・配偶者と二人暮らし)

場面(課題) 長期目標 期間 短期目標 期間
身支度に時間がかかり、家族がすべて手を出している 慣れた自宅で、これまでの生活リズムを保って過ごせる 12か月 朝の身支度を、声かけを受けながら自分で行える 6か月
身支度に時間がかかり、家族がすべて手を出している 慣れた自宅で、これまでの生活リズムを保って過ごせる 12か月 その日の日付と予定を、家族が書いたカレンダーで確認できる 6か月
薬の飲み忘れ・重複がある 服薬の飲み忘れや重複がなく、体調を崩さずに過ごせる 12か月 薬カレンダーから、その日の分を自分で取り出せる 3か月
薬の飲み忘れ・重複がある 服薬の飲み忘れや重複がなく、体調を崩さずに過ごせる 12か月 週1回、残薬の確認を訪問時に一緒に行える 6か月
配偶者が一人で介護を抱え込んでいる 介護者が休息をとりながら、在宅での介護を続けられる 12か月 週2回の通所を利用し、介護者が自分の時間をもてる 6か月
配偶者が一人で介護を抱え込んでいる 介護者が休息をとりながら、在宅での介護を続けられる 12か月 月1回、家族が相談できる場(家族会・地域包括支援センター)につながる 6か月

※文例はそのまま転記せず、必ず利用者の状態とアセスメントの結果に合わせて書き換えてください。取扱いは保険者(指定権者)により異なります。本表は当社が編集・加工したものであり、国および自治体の公式見解ではありません。

9. がん終末期(自宅での療養を希望し、看取りを見据える)

終末期は週単位・日単位で状態が変わる場面です。長期目標を「1年」に置くと、期間が終わる前に状況が変わってしまいます。下の文例では長期を3か月、短期を1か月に置いています。

場面(課題) 長期目標 期間 短期目標 期間
痛みで夜眠れない日がある 痛みが和らいだ状態で、住み慣れた自宅で過ごせる 3か月 痛みの強さを本人が0〜10で伝えられ、頓用の薬を使えるようになる 1か月
痛みで夜眠れない日がある 痛みが和らいだ状態で、住み慣れた自宅で過ごせる 3か月 夜間に痛みで目が覚める回数が減り、続けて眠れる時間をもてる 1か月
本人の希望が関係者に伝わっていない 本人の希望する過ごし方が、関わる全員に共有されている 3か月 本人と家族の希望を聞き取り、サービス担当者会議で共有できる 1か月
本人の希望が関係者に伝わっていない 本人の希望する過ごし方が、関わる全員に共有されている 3か月 急変時の連絡先と対応の手順を、家族が手元で確認できる 1か月
家族が今後の見通しを不安に感じている 家族が不安を抱えたままにならず、看取りに向けた準備ができる 3か月 これから起こりうる身体の変化について、家族が説明を受けて理解できる 1か月
家族が今後の見通しを不安に感じている 家族が不安を抱えたままにならず、看取りに向けた準備ができる 3か月 家族が24時間相談できる先を知り、実際に連絡できる 1か月

※上記は文例です。目標の表現・期間の取扱い・様式は保険者(指定権者)により異なります。本表は当社が編集・加工したものであり、国および自治体の公式見解ではありません。

10. 廃用症候群(肺炎で1か月入院し、全身の筋力が落ちた)

場面(課題) 長期目標 期間 短期目標 期間
入院前にできていたことができなくなった 入院前と同じように、自分の身の回りのことができる 12か月 ベッドから起き上がり、端座位を10分保てる 1か月
入院前にできていたことができなくなった 入院前と同じように、自分の身の回りのことができる 12か月 洗面所まで歩いて行き、立って歯磨きができる 3か月
日中もベッドで横になっている 日中に起きて過ごし、生活のリズムが戻る 12か月 日中、ベッドから離れて過ごす時間が1日2時間以上になる 3か月
日中もベッドで横になっている 日中に起きて過ごし、生活のリズムが戻る 12か月 決まった時刻に起床・就寝でき、昼夜の逆転がない 6か月
食事量が落ち、体重が減った 食事量が戻り、体重と体力が回復する 12か月 1日3食を、毎回7割以上食べられる 3か月
食事量が落ち、体重が減った 食事量が戻り、体重と体力が回復する 12か月 間食に栄養補助食品を取り入れ、体重が入院前に近づく 6か月

※文例はそのまま転記せず、必ず利用者の状態とアセスメントの結果に合わせて書き換えてください。取扱いは保険者(指定権者)により異なります。本表は当社が編集・加工したものであり、国および自治体の公式見解ではありません。

11. 関節リウマチ(手指の変形と朝のこわばり)

場面(課題) 長期目標 期間 短期目標 期間
手に力が入らず、家事の道具が持てない 手の負担を減らす道具と工夫で、家事を自分で続けられる 12か月 太柄のスプーンなどの自助具を使い、食事を自分で食べられる 3か月
手に力が入らず、家事の道具が持てない 手の負担を減らす道具と工夫で、家事を自分で続けられる 12か月 軽い調理器具に替え、朝食を自分で用意できる 6か月
朝はこわばって何もできない こわばりの強い時間を避けて、1日の予定を組み立てられる 12か月 起床後に手を温めてから動き出す習慣がつく 3か月
朝はこわばって何もできない こわばりの強い時間を避けて、1日の予定を組み立てられる 12か月 外出や受診の予定を、こわばりの軽い午後に組める 6か月
受診時に症状をうまく説明できない 痛みや腫れの変化を主治医に伝え、治療を続けられる 12か月 関節の痛みと腫れを、簡単な記録用紙に週1回書ける 3か月
受診時に症状をうまく説明できない 痛みや腫れの変化を主治医に伝え、治療を続けられる 12か月 受診時に記録を持参し、変化を自分の言葉で伝えられる 6か月

※上記は文例です。目標の表現・期間の取扱い・様式は保険者(指定権者)により異なります。本表は当社が編集・加工したものであり、国および自治体の公式見解ではありません。

12. 腰部脊柱管狭窄症(間欠跛行があり、続けて歩けない)

場面(課題) 長期目標 期間 短期目標 期間
途中で足がしびれて歩けなくなる 途中で休みながらでも、自分で買い物に行ける 12か月 しびれが出る前に座って休める場所を、道順の中で決められる 3か月
途中で足がしびれて歩けなくなる 途中で休みながらでも、自分で買い物に行ける 12か月 シルバーカーを使って、連続して200m歩ける 6か月
中腰の家事で腰の痛みが強くなる 腰の痛みが強くなる動作を避け、家事を続けられる 12か月 中腰の作業を減らす道具(長柄のちりとり等)を使える 3か月
中腰の家事で腰の痛みが強くなる 腰の痛みが強くなる動作を避け、家事を続けられる 12か月 洗濯物を高い位置で干せるよう、物干しの高さを調整して使える 6か月
痛みで一日中動かない日がある 痛みで動かない日が減り、日中の活動量を保てる 12か月 痛みの程度と歩けた距離を、毎日記録できる 3か月
痛みで一日中動かない日がある 痛みで動かない日が減り、日中の活動量を保てる 12か月 週2回、通所でのリハビリテーションに続けて参加できる 6か月

※文例はそのまま転記せず、必ず利用者の状態とアセスメントの結果に合わせて書き換えてください。取扱いは保険者(指定権者)により異なります。本表は当社が編集・加工したものであり、国および自治体の公式見解ではありません。

13. 誤嚥性肺炎を繰り返している(嚥下機能の低下)

場面(課題) 長期目標 期間 短期目標 期間
食事のたびにむせ、たびたび発熱する 誤嚥による発熱・入院を起こさず、口から食事を続けられる 12か月 食事のたびに座る姿勢を整え、食後30分は座って過ごせる 3か月
食事のたびにむせ、たびたび発熱する 誤嚥による発熱・入院を起こさず、口から食事を続けられる 12か月 とろみの付け方を家族が身につけ、毎食同じ濃さで用意できる 6か月
口の中の汚れが目立つ 口の中を清潔に保ち、肺炎の危険を減らせる 12か月 毎食後の口腔ケアを、声かけを受けて自分で行える 3か月
口の中の汚れが目立つ 口の中を清潔に保ち、肺炎の危険を減らせる 12か月 月1回の歯科の受診(訪問による診療を含む)を継続できる 6か月
発熱に気づくのが遅れ、受診が遅れる むせや発熱の兆候に早く気づき、すぐ相談できる 12か月 むせた回数と発熱の有無を、家族が連絡ノートに書ける 3か月
発熱に気づくのが遅れ、受診が遅れる むせや発熱の兆候に早く気づき、すぐ相談できる 12か月 37.5℃以上の発熱があったとき、その日のうちに看護師へ連絡できる 6か月

※上記は文例です。目標の表現・期間の取扱い・様式は保険者(指定権者)により異なります。本表は当社が編集・加工したものであり、国および自治体の公式見解ではありません。

14. 慢性腎臓病・維持透析(週3回の通院透析)

場面(課題) 長期目標 期間 短期目標 期間
通院の負担が大きく、休むことがある 透析を休まず続けられ、通院の負担が減る 12か月 送迎の支援を受け、週3回の透析に遅れずに通える 3か月
通院の負担が大きく、休むことがある 透析を休まず続けられ、通院の負担が減る 12か月 透析後のふらつきが強い日は、休んでから移動できる 6か月
水分と塩分の管理ができていない 水分・塩分の管理ができ、透析間の体重増加を抑えられる 12か月 1日の飲水量を計量カップで測り、記録できる 3か月
水分と塩分の管理ができていない 水分・塩分の管理ができ、透析間の体重増加を抑えられる 12か月 透析間の体重増加を、主治医から示された目安の範囲におさめられる 6か月
シャント側の腕の扱いに注意が向いていない シャントを守り、透析を続けながら日常生活を送れる 12か月 シャント側の腕で重い物を持たない・圧迫しないことを守れる 3か月
シャント側の腕の扱いに注意が向いていない シャントを守り、透析を続けながら日常生活を送れる 12か月 毎日、シャントの音を本人か家族が確認できる 6か月

※文例はそのまま転記せず、必ず利用者の状態とアセスメントの結果に合わせて書き換えてください。取扱いは保険者(指定権者)により異なります。本表は当社が編集・加工したものであり、国および自治体の公式見解ではありません。

同じ課題でも、担うサービスで短期目標は変わる|サービス種別ごとの書き分け

「入浴できるようになる」という同じ課題でも、訪問介護が担う短期目標と、訪問リハビリテーションが担う短期目標は同じ文章にはなりません。訪問介護は「週2回、湯船に入る生活が続くこと」を、訪問リハビリテーションは「浴槽をまたぐ動作ができること」を担っているからです。

ここを分けずに書くと、居宅サービス計画の短期目標と個別サービス計画の目標が同じ文章になります。この点は複数の自治体が指摘として公表しています。

  • 個別サービス計画の目標は居宅サービス計画の内容をそのまま転記するのではなく、サービスを提供する事業所ごとに作成することとされています(松山市介護保険課「運営指導での主な指摘事項及び周知事項について」)
  • 「個別サービス計画の目標が、居宅サービス計画の短期目標に沿って作成されていない」「目標の内容が居宅サービス計画の丸写しである」との文書指摘が示され、事業所として利用者の状況にあった具体的な目標設定を行うことにより、目標の達成度等の評価がより詳細に実施できる効果があるとされています(仙台市介護事業支援課「令和6年度 運営指導方針・令和5年度 運営指導結果等」)
  • 居宅サービス計画と個別サービス計画の整合性が図られていない事例が挙げられ、確認項目として「頻度・目標の期間に相違はないか」が示されています(宇都宮市「令和7年度 運営指導における主な指導事例(各サービスに共通する事項)」資料1)
  • 「通所介護計画が居宅サービス計画に沿った内容となっていない事例が認められた」とされています(広島市「令和7年度運営指導の指摘事項等について」)
  • 「訪問介護計画が作成されていない」「居宅サービス計画の援助方針等を踏まえて作成されていない」事例が公表されています(長野県健康福祉部地域福祉課福祉監査担当「令和6年度運営指導結果の概要(訪問介護)」)

まず全体像|1つの課題を6サービスで書き分けた例

場面(課題) 長期目標(第2表) 期間 サービス種別 そのサービスが担う短期目標 期間
自宅の浴槽での入浴が不安で、入らない日が増えた 安全に入浴でき、自宅で清潔を保った生活を続けられる 12か月 訪問介護 見守りと一部介助を受けながら、自宅の浴槽で週2回入浴できる 6か月
自宅の浴槽での入浴が不安で、入らない日が増えた 安全に入浴でき、自宅で清潔を保った生活を続けられる 12か月 通所介護 通所の浴室で、手すりを使って自分で洗身・洗髪ができる 6か月
自宅の浴槽での入浴が不安で、入らない日が増えた 安全に入浴でき、自宅で清潔を保った生活を続けられる 12か月 訪問看護 入浴前後のバイタルを確認し、その日の体調に合わせて入浴の可否を判断できる 6か月
自宅の浴槽での入浴が不安で、入らない日が増えた 安全に入浴でき、自宅で清潔を保った生活を続けられる 12か月 訪問リハビリテーション 浴槽をまたぐ動作を、手すりを支えに自分で行えるようになる 6か月
自宅の浴槽での入浴が不安で、入らない日が増えた 安全に入浴でき、自宅で清潔を保った生活を続けられる 12か月 福祉用具貸与・販売 入浴用の手すりと浴槽台を使い、出入りの際にふらつきがなくなる 6か月
自宅の浴槽での入浴が不安で、入らない日が増えた 安全に入浴でき、自宅で清潔を保った生活を続けられる 12か月 短期入所生活介護 泊まりの期間中も、自宅と同じ手順で入浴を続けられる 6か月
夜間の排泄の失敗が増え、本人が落ち込んでいる 夜間もトイレで排泄でき、失敗による不安がなくなる 12か月 訪問介護 起床時と就寝前の誘導を受け、決まった時間にトイレへ行ける 3か月
夜間の排泄の失敗が増え、本人が落ち込んでいる 夜間もトイレで排泄でき、失敗による不安がなくなる 12か月 通所介護 通所日は2時間ごとの声かけで、日中の失敗がなくなる 3か月
夜間の排泄の失敗が増え、本人が落ち込んでいる 夜間もトイレで排泄でき、失敗による不安がなくなる 12か月 訪問看護 排尿の回数と量を把握し、水分のとり方を本人と一緒に調整できる 3か月
夜間の排泄の失敗が増え、本人が落ち込んでいる 夜間もトイレで排泄でき、失敗による不安がなくなる 12か月 訪問リハビリテーション 夜間、ベッドからポータブルトイレへ自分で移乗できる 6か月
夜間の排泄の失敗が増え、本人が落ち込んでいる 夜間もトイレで排泄でき、失敗による不安がなくなる 12か月 福祉用具貸与・販売 手すりとポータブルトイレの位置・高さを調整し、夜間も安全に使える 3か月
夜間の排泄の失敗が増え、本人が落ち込んでいる 夜間もトイレで排泄でき、失敗による不安がなくなる 12か月 短期入所生活介護 泊まりの間も、自宅と同じ排泄の手順で過ごせる 3か月

※上記は文例です。個別サービス計画の様式・記載の求め方は保険者(指定権者)により異なります。本表は当社が編集・加工したものであり、国および自治体の公式見解ではありません。

訪問介護が担う短期目標の書き方

場面(課題) 長期目標(第2表) 期間 訪問介護が担う短期目標 期間
調理ができず、食事が偏っている 栄養のとれた食事を1日3食続けられる 12か月 訪問時に一緒に献立を決め、主菜と副菜のそろった夕食を週3回用意できる 6か月
掃除が行き届かず、床の物につまずく つまずかずに動ける室内の状態を保てる 12か月 週1回、居間と廊下の床に物が置かれていない状態にできる 3か月
買い物に一人で行けない 必要な食材と日用品を、自分で選んで手に入れられる 12か月 週1回、買い物リストを本人が作り、同行のもとで自分で選べる 6か月
薬の飲み忘れがある 薬を決まった時間に飲み続けられる 12か月 朝の訪問時に薬カレンダーを一緒に確認し、飲み忘れがない 3か月
入浴を拒否しがちで、皮膚が乾燥している 清潔を保ち、皮膚のトラブルが起きない 12か月 週2回、本人の希望する時間帯に入浴または清拭ができる 6か月
洗濯物がたまり、着替えが不足する 自分の衣類を清潔に保てる 12か月 洗濯機の操作を一緒に行い、干す作業を自分で行える 3か月
ゴミの分別と収集日が分からない 地域のルールに沿って生活できる 12か月 訪問時にゴミの分別を一緒に行い、収集日に出せる 3か月
通院に一人で行けず、受診が滞る 必要な受診を続けられる 12か月 月1回の受診に、支援を受けて遅れずに行ける 6か月
一人でいる時間が長く、不安が強い 安心して一人暮らしを続けられる 12か月 訪問のたびに、前回からの体調の変化を自分の言葉で伝えられる 3か月

※文例はそのまま転記せず、事業所として利用者の状況にあった具体的な目標に書き換えてください。記載の求め方は保険者(指定権者)により異なります。本表は当社が編集・加工したものであり、国および自治体の公式見解ではありません。

通所介護が担う短期目標の書き方

場面(課題) 長期目標(第2表) 期間 通所介護が担う短期目標 期間
家に閉じこもりがちで人と会わない 家族以外との交流をもち、日中に活動して過ごせる 12か月 週2回通所し、他の利用者と挨拶や会話を交わせる 3か月
自宅の浴室が狭く、入浴が難しい 週2回以上、湯船につかって清潔を保てる 12か月 通所日に、見守りのもとで洗身・洗髪を自分で行える 6か月
昼夜が逆転している 夜にまとまって眠れる生活リズムに戻る 12か月 通所日は日中に横にならず、プログラムに参加できる 3か月
下肢の筋力が落ち、階段が使えない 自宅の階段を、手すりを使って昇降できる 12か月 通所日に、個別の運動プログラムを20分行える 3か月
食事量が少なく、体重が減っている 必要な栄養をとり、体重を保てる 12か月 通所日の昼食を、毎回8割以上食べられる 3か月
介護者の負担が大きい 家族が休息をとりながら、在宅での介護を続けられる 12か月 週3回の通所を継続し、家族が日中の時間を確保できる 6か月
口の中の汚れが目立つ 口の中を清潔に保ち、食事をおいしく食べられる 12か月 通所日の昼食後に、声かけを受けて歯磨きができる 3か月
役割がなく、意欲が低下している 生活の中で自分の役割をもてる 12か月 通所での配膳や後片付けを、週1回担当できる 6か月
送迎時の乗り降りが不安定 転倒せずに外出できる 12か月 送迎車への乗り降りを、手すりと踏み台を使って見守りで行える 3か月

※通所介護計画は居宅サービス計画に沿った内容とすること、利用者の心身の状況等を踏まえて作成することが示されています(広島市「令和7年度運営指導の指摘事項等について」)。曜日によって提供時間が異なる場合の取扱いを含め、記載の求め方は保険者(指定権者)により異なります。本表は当社が編集・加工したものであり、国および自治体の公式見解ではありません。

訪問看護が担う短期目標の書き方

場面(課題) 長期目標(第2表) 期間 訪問看護が担う短期目標 期間
血圧の変動が大きい 血圧が安定し、再発による入院をせずに過ごせる 12か月 訪問時の血圧測定と、本人が記録した値の確認を毎回行える 3か月
仙骨部に褥瘡がある 褥瘡が治り、再発しない皮膚の状態を保てる 6か月 週2回の処置と、体位変換の手順を家族が実施できる 3か月
インスリンの自己注射が不確実 自分で治療を続けられる 12か月 手技を訪問時に確認し、単位数の誤りがない状態を保てる 3か月
服薬の自己管理ができない 薬を正しく飲み続けられる 12か月 訪問時に残薬を確認し、飲み忘れの有無を把握できる 3か月
在宅酸素の機器の管理に不安がある 機器を安全に使い、生活を続けられる 12か月 流量設定とチューブの状態を毎回確認し、家族も点検できる 3か月
便秘が続き、腹部の張りを訴える 規則的な排便が得られ、腹部の不快がなくなる 6か月 排便の間隔を記録し、3日空いたときの対応が家族に分かる 3か月
終末期で痛みのコントロールが必要 痛みが和らいだ状態で、自宅で過ごせる 3か月 痛みの強さを本人が伝えられ、頓用の薬の使い方が分かる 1か月
主治医に生活の様子が伝わっていない 必要な治療が途切れずに続く 12か月 訪問看護報告書を毎月主治医へ提出し、状態の変化を共有できる 3か月
家族が医療面の不安を抱えている 家族が不安を抱え込まずに介護を続けられる 12か月 緊急時の連絡手順を家族が説明でき、実際に連絡できる 3か月

※訪問看護計画書について、具体的なサービスの内容・利用者の希望・主治医の指示・看護目標等を記載していない、サービスの提供を行う期間を記載していない、といった指摘が公表されています(神戸市「介護保険サービス事業運営上の留意事項(居宅通所)」)。記載の求め方は保険者(指定権者)により異なります。本表は当社が編集・加工したものであり、国および自治体の公式見解ではありません。

訪問リハビリテーションが担う短期目標の書き方

場面(課題) 長期目標(第2表) 期間 訪問リハビリテーションが担う短期目標 期間
玄関の段差が越えられず、外に出られない 自宅から自分で外に出られる 12か月 玄関の上がりかまち(約20cm)を、手すりを使って昇降できる 3か月
浴槽をまたげず、シャワーだけで済ませている 自宅の浴槽で入浴を続けられる 12か月 浴槽台を使い、またぎ動作を見守りで行える 3か月
立ち上がりに介助が要る 日中を椅子で過ごし、自分で動ける 12か月 居間の椅子から、支えなしで5回続けて立ち上がれる 3か月
屋外を歩く自信がない 近所への外出を続けられる 12か月 杖を使って、自宅から集会所まで(約150m)歩ける 6か月
更衣に時間がかかり、家族が手を出している 身の回りのことを自分で行える 12か月 上着とズボンの着脱を、10分以内に自分で行える 3か月
台所に立てず、調理をやめてしまった 自分の分の家事を担える 12か月 台所に10分立って、簡単な調理動作を行える 6か月
方向転換のときに転倒を繰り返す 転倒せずに自宅で生活できる 12か月 方向転換の動作を、一度止まってから行える 3か月
家族の介助方法が定まらない 家族が安全に介助でき、腰を痛めない 12か月 移乗の介助方法を家族が実演でき、負担の少ない姿勢で行える 3か月
自主的な運動が続かない 身体機能を維持できる 12か月 自主トレーニングを1日10分、週5日続けられる 3か月

※リハビリテーション計画の評価の時期について、通所リハビリテーションでは初回の評価を提供開始からおおむね2週間以内に行うこととされ、これが確認できない事例が公表されています(長野県健康福祉部地域福祉課福祉監査担当「令和6年度運営指導結果の概要(介護老人保健施設)」)。評価の時期や様式の取扱いは保険者(指定権者)により異なります。本表は当社が編集・加工したものであり、国および自治体の公式見解ではありません。

福祉用具貸与・特定福祉用具販売が担う短期目標の書き方

場面(課題) 長期目標(第2表) 期間 福祉用具が担う短期目標 期間
起き上がりに介助が要る 自分で起き上がり、離床できる 12か月 特殊寝台と手すりを使い、起き上がりから端座位までを自分で行える 3か月
廊下でふらつき、壁に手をついている 屋内を転ばずに移動できる 12か月 手すりの設置後、廊下からトイレまでを支えなしで移動できる 3か月
屋外の移動が難しく外出しない 買い物や通院に自分で出かけられる 12か月 歩行車を使い、休憩を挟みながら300m移動できる 6か月
低い椅子から立ち上がれない 居間で長く座って過ごせる 12か月 座面の高い椅子と手すりを使い、立ち座りを自分で行える 3か月
車いすが体に合わず、長く座れない 座って過ごす時間が苦痛でなくなる 12か月 適合を調整した車いすで、2時間続けて座位を保てる 3か月
玄関の段差で転びそうになる 家の中と外の出入りで転倒しない 12か月 スロープの設置後、玄関の出入りをふらつかずに行える 3か月
寝ている時間が長く、床ずれの危険がある 皮膚のトラブルが起きない 12か月 床ずれ防止用具の使用と体位変換により、発赤が出ない状態を保てる 3か月
夜間のトイレが間に合わない 夜も安心して眠れる 12か月 ポータブルトイレの位置と高さを調整し、夜間に自分で使える 3か月
借りた用具が使われないまま置かれている 必要な用具を、必要な形で使いこなせる 12か月 使用状況を定期的に確認し、合わない用具を見直せる 6か月

※福祉用具貸与と特定福祉用具販売の両方を利用する場合に計画が別々に作成されていた事例が公表され、「利用がある際は、計画を一体的に作成する」ことが対応のポイントとして示されています(久留米市介護保険課育成・支援チーム「近年の運営指導における主な指摘事例」)。また、居宅サービス計画の内容に沿って作成していない、適時適切に計画が変更されていない事例も公表されています(長野県健康福祉部地域福祉課福祉監査担当「令和6年度運営指導結果の概要(福祉用具貸与・特定福祉用具販売)」)。様式・運用は保険者(指定権者)により異なります。本表は当社が編集・加工したものであり、国および自治体の公式見解ではありません。

短期入所生活介護が担う短期目標の書き方

場面(課題) 長期目標(第2表) 期間 短期入所生活介護が担う短期目標 期間
介護者が休息をとれていない 家族が休息をとりながら、在宅での介護を続けられる 12か月 月1回・2泊3日の利用を継続し、家族が休養できる 6か月
介護者の急な入院や不在に備えたい 急な事情があっても、在宅での生活を続けられる 12か月 必要時にすぐ利用できるよう、手続きと連絡先を事前に整えられる 3か月
泊まると生活リズムが崩れる どこにいても生活リズムを保てる 12か月 利用中も、自宅と同じ起床・就寝の時刻で過ごせる 3か月
自宅では入浴が難しい 清潔を保った生活を続けられる 12か月 利用中に週2回入浴し、皮膚のトラブルが起きない 3か月
他者との交流の機会がない 家族以外との関わりをもてる 12か月 利用中に、他の利用者や職員との会話や行事への参加ができる 6か月
食事量が落ちている 必要な栄養をとり、体重を保てる 12か月 利用中の食事を、毎回7割以上食べられる 3か月
泊まると服薬が乱れる 薬を正しく飲み続けられる 12か月 利用中も自宅と同じ内容・時刻で服薬でき、残薬の受け渡しができる 3か月
環境が変わると転倒しやすい どこにいても転倒しない 12か月 利用中の移動を、自宅と同じ福祉用具・介助方法で行える 3か月
4日以上の連続利用がある 長めの利用でも、状態を落とさずに帰宅できる 12か月 利用のたびに目標と支援内容を確認し、帰宅後の様子を居宅と共有できる 3か月

※「相当期間(概ね4日)以上にわたり継続して入所することが予定されている利用者について、サービスの目標、当該目標を達成するための具体的なサービスの内容等を記載した短期入所生活介護計画が作成されていない」との指摘事項が公表されています(千葉県「指導監査の状況について」令和7年度介護保険指定事業者集団指導資料)。計画作成の要否や様式の取扱いは保険者(指定権者)により異なります。本表は当社が編集・加工したものであり、国および自治体の公式見解ではありません。

短期目標が切れるとき|延長・見直し・書き換えの分かれ道と記載例

目標の文章はうまく書けても、期間が切れる場面でつまずくことがあります。複数の自治体が、この場面の指摘を公表しています。

  • 「居宅サービス計画の長期目標期間が、認定有効期間と同じ期間が設定されていた」との指摘があり、各期間は認定有効期間内で設定することとされているものの、「恒常的に認定有効期間とすることは不適切である」とされています(姫路市「令和6年度以前実地指導結果(指定基準等)」)。同市は、長期目標の期間は生活全般の解決すべき課題を解決する期間、短期目標の期間は長期目標達成のために踏むべき段階として設定することとされており、利用者の心身の状況等に応じた見直し時期を踏まえた期間とすることが望ましいとされている旨も示しています。
  • 「短期目標の期間が終了する前に、居宅サービス計画の実施状況の把握を行わず、身体状況に大きな変化がないことのみをもって、多数の利用者に対し一律に同計画の変更(短期目標の期間の延長)を行っていた」との指摘が公表されています。あわせてサービス担当者会議の開催を省略した場合に、軽微な変更と判断した根拠の記録がない事例も挙げられています(金沢市「令和7年度 介護サービス事業者集団指導 資料1」)。
  • 「軽微な変更による取り扱いについて、支援経過に記録がない」との指摘が挙げられ、軽微な変更に該当すると判断した場合はその判断理由とともに軽微な変更の取り扱いとした旨を支援経過へ残すこととの記載があります。また「サービス変更時や目標期間更新時等にアセスメントをしていない」も挙げられています(福岡県介護保険広域連合「居宅介護支援事業者等 集団指導資料(令和6年度版)」)。
  • 「長期目標、短期目標の期間が正しく記載されていない」として、長期目標と短期目標が同一期間になっている、目標期間の終期が記載されていないといった事例が公表されています(青森県三戸町ウェブサイトに掲載の集団指導資料「運営指導における指摘事項(居宅介護支援)」)。
  • 「居宅サービス計画作成(変更)日の日付が、全て1日付(介護認定の有効期間の開始日)になっていた」との指摘があり、実際に作成または変更した日を記載することとされています(姫路市「令和6年度以前実地指導結果(指定基準等)」)。
  • 「前回の居宅サービス計画作成時に聞き取った意向から大きな変化がないことから、前回の居宅サービス計画第1表を流用し、第2表及び第3表のみ新たに作成していた」との指摘があります(姫路市「令和6年度以前実地指導結果(指定基準等)」)。

整理すると、「認定有効期間=長期目標の期間」を毎回そのまま当てはめる書き方と、「変化がないから」だけを理由に短期目標の期間を延ばす書き方が、いずれも指摘の対象になっています。下の2つの表は、この2点を避けるための組み立て方と、そのとき第5表に残す一文の例です。

認定有効期間と目標期間の組み立て例|「同じにしない」ための考え方

場面 認定有効期間(残り) 長期目標の期間 短期目標の期間 そう設定した理由(第5表に残す一文の例)
新規・要介護2、状態は安定している 12か月 12か月 6か月 歩行の安定に半年程度を要すると見込み、長期は認定期間内に、短期はその中間に評価の時期を置いた。
新規・要介護4、退院直後で変化が早い 12か月 9か月 3か月 退院直後で状態の変化が大きいため、短期を3か月とし、まず在宅生活の立て直しを評価する。
更新・要介護3、認定有効期間が24か月になった 24か月 12か月 6か月 認定有効期間は24か月だが、本人の状態の見直し時期に合わせて長期目標は12か月とした。
区分変更を申請し、結果を待っている 結果待ち 暫定の原案として3か月 1か月 認定結果が出るまでの暫定の原案として期間を短く設定し、結果の判明後に改めて作成する。
がん終末期で、週単位の変化がある 12か月 3か月 1か月 病状の変化が早いため短い期間で評価し、変化があればその都度見直す。
骨折後・退院直後でリハビリが進んでいる 10か月 6か月 2か月 リハビリの進み方に合わせ、短い評価の間隔を置いた。
認知症で、状態が緩やかに進行している 18か月 12か月 6か月 進行に合わせた見直しが必要なため、認定有効期間の満了とは切り離して設定した。
独居で、支援内容が定着している 12か月 12か月 6か月 支援内容は定着しているが、独居のため半年ごとに生活状況を評価する。
認定有効期間の残りが2か月しかない 2か月 2か月(認定満了まで) 2か月 認定の満了が近いため、更新認定の結果を待って改めて期間を設定する旨を記録した。
介護者が入院し、介護力が急に落ちた 12か月 変更なし(12か月) 1か月 介護者の入院により当面の支援体制を組み直すため、短期目標のみ期間を短く区切った。
同一事業所で同じ内容の回数だけが増えた 12か月 変更なし 変更なし 軽微な変更に当たると判断した理由と、一連の業務を要しないと判断した根拠を記録した。
短期目標をすでに達成した 10か月 継続(変更なし) 3か月 短期目標を達成したため、次の段階の短期目標に書き換え、期間を新たに設定した。

※「軽微な変更」に当たるかどうかの判断、目標期間の設定・記載の求め方は保険者(指定権者)により異なります。実際の取扱いは、指定を受けている保険者(指定権者)の公表資料および担当課にご確認ください。本表は各自治体の公表資料をもとに当社が編集・加工したものであり、国および自治体の公式見解ではありません。

短期目標が満了するときの分かれ道|15の場面と書き換え例

短期目標の期間が終わるとき、取り得る対応はおおまかに「延長する」「見直す(水準や手段を変える)」「書き換える(次の段階へ進める)」の3つです。どれを選んだかと、その理由を残すことが記録として求められています。

満了時の状況 取り得る対応 これまでの短期目標 書き換えた短期目標 期間
達成し、次の段階がある 書き換え 手すりを使って、トイレまで移動できる 杖を使って、玄関まで移動できる 3か月
達成し、生活に定着した 別の課題へ移す 毎朝の血圧を自分で測り、記録できる 記録をもとに、受診時に主治医へ変化を伝えられる 6か月
あと少しで達成できそう 期間の延長(理由を記録) 杖を使って200m歩ける 杖を使って200m歩ける(歩行距離が150mまで延びたため、同じ目標で期間を延長) 3か月
進まない理由が本人の意欲にある 水準を下げて設定し直す 自主トレーニングを週5日行える 訪問時に一緒に体操を10分行える 3か月
進まない理由が住環境にある 手段を変える(用具・住宅改修) 浴槽を自分でまたげる 浴槽台を使って、またぎ動作を行える 3か月
進まない理由が病状の悪化にある 長期目標から見直す 屋外を300m歩ける 屋内をシルバーカーで移動できる 3か月
入院した 退院後に組み直す 通所で週2回入浴できる (退院後)自宅で清拭により清潔を保てる 1か月
介護者が倒れた 当面の体制を短い期間で組む 家族と一緒に調理をする 配食と簡単な調理により、1日3食を確保できる 1か月
区分変更を申請した 暫定として短い期間に置く 週2回の通所に参加できる 認定結果が出るまで、これまでの利用を継続できる 1か月
達成していないが、本人の希望が変わった 課題から設定し直す 買い物に自分で行ける 配達を利用して、必要な物を自分で選べる 3か月
サービス事業所が変わった 目標は維持し、担い手を書き換える これまでの事業所の送迎で通所できる 新しい事業所の送迎に慣れ、休まず通える 3か月
季節の要因(暑さ・積雪)で中断した 期間を区切って一時的な目標に 週3回、屋外を歩く 涼しい時間帯に、屋内で運動を週3回行える 3か月
家族が同居を始めた 担い手を家族に移して書き換える 訪問介護により夕食を用意する 同居家族と一緒に、夕食の準備を行える 3か月
医療的な管理が増えた 医療サービスの目標を追加する 服薬を自分で管理できる 訪問看護と一緒に残薬を確認し、飲み忘れがない 3か月
大きな変化がないように見える 変わっていないことの根拠を書く 日中2時間以上、離床して過ごせる 離床の時間を維持し、体力の低下がない状態を保てる 6か月

※「変化がない」という判断も、実施状況の把握と評価に基づくことが求められています。期間の延長・変更の取扱い、記録の様式は保険者(指定権者)により異なります。本表は各自治体の公表資料をもとに当社が編集・加工したものであり、国および自治体の公式見解ではありません。

達成状況の書き分け|「達成/一部達成/未達成」をモニタリングにどう書くか

目標を丁寧に書いても、評価の欄が記号だけで終わっていると、書いた意味が残りません。この点も自治体が公表しています。

  • 「個別サービス計画作成後、当該計画の評価を行っているが、評価として『〇△✕』の記載のみで、計画の実施状況を把握しているとはいえない」との指導事例が挙げられています(宇都宮市「令和7年度 運営指導における主な指導事例(各サービスに共通する事項)」資料1)。
  • ケアプラン点検の結果として、「評価について同一の評価内容が長期にわたり続いている」「ケアプランが変更されているにもかかわらずサービス提供について『継続』『満足』となっており、目標の達成度や利用者の現状が把握できていない」が挙げられています(北九州市「令和7年度 ケアプラン点検実施結果」)。
  • 「モニタリング実践記録票に記載されている『介助を得て外出する』について、実際は一度も行われていませんでしたが『1.実践されている』が選択、記載されていました」との指摘が公表されています(豊島区「居宅介護支援事業所への運営指導で『改善を要する』と指摘された事項について」)。
  • モニタリングについて「内容が漠然としており、利用者・家族の意向・満足度、目標の達成度、計画の実施状況などを確認できなかった」旨の指摘が記載されています(仙台市介護事業支援課「令和6年度 運営指導方針・令和5年度 運営指導結果等」)。

下の3つの表は、同じ短期目標に対して「達成」「一部達成」「未達成」をどう書き分けるかを、根拠と次の一手までセットにした文例です。判定の記号だけでなく、「そう判断した根拠(実測値・回数・本人の言葉)」を必ず1つ入れることが、書き分けの軸になります。

「達成」と書くとき|根拠と次の一手

場面(短期目標) 達成状況 そう判断した根拠(モニタリングの記載例) 次の短期目標 期間
手すりを使って、トイレまで見守りで往復できる 達成 訪問時に3回連続で見守りのみで往復。本人「途中で止まらなくなった」との発言あり。 杖を使って、居間から玄関まで移動できる 3か月
毎朝の血圧を自分で測り、記録できる 達成 血圧手帳に3か月間で欠測3日。測定時刻も朝食前に統一されている。 記録をもとに、受診時に主治医へ変化を伝えられる 6か月
毎朝、同じ時間に体重を測り記録できる 達成 体重記録は連続82日。体重増加2日で2kgの日はなかった。 体重が2日で2kg増えたとき、看護師に連絡できる 6か月
薬カレンダーから、その日の分を自分で取り出せる 達成 訪問時の残薬確認で、3か月連続してずれなし。 週1回、残薬の確認を訪問時に一緒に行える 6か月
通所日の昼食を、毎回8割以上食べられる 達成 通所記録24回中22回が8割以上。体重は3か月で0.8kg増。 自宅の夕食も、毎回7割以上食べられる 3か月
週2回通所し、他の利用者と会話を交わせる 達成 欠席なし。職員記録に「同じテーブルの方と将棋をする」との記載が複数回。 通所での配膳や後片付けを、週1回担当できる 6か月
低血糖の症状を3つ言え、ブドウ糖を持ち歩ける 達成 訪問時に本人が「汗」「手のふるえ」「力が入らない」と説明。かばんにブドウ糖を常備。 食事を抜いた日の対応を家族と共有し、実行できる 6か月
玄関の上がりかまちを、手すりを使って昇降できる 達成 訪問リハビリテーションの記録で、5回連続して自立。転倒なし。 杖を使って、自宅から集会所まで(約150m)歩ける 6か月
日中、ベッドから離れて過ごす時間が2時間以上になる 達成 家族の記録で、3か月間の平均離床時間が1日3.5時間。 決まった時刻に起床・就寝でき、昼夜の逆転がない 6か月
週1回、居間と廊下の床に物が置かれていない状態にできる 達成 訪問記録の写真確認で、直近12回すべて通路が確保されていた。転倒なし。 台所の動線も、同じ状態を保てる 3か月
月1回・2泊3日の短期入所を継続し、家族が休養できる 達成 6か月で6回利用、キャンセルなし。家族「まとまって眠れる日ができた」との発言。 家族が、月1回は自分の受診や用事に時間を使える 6か月
緊急時の連絡手順を家族が説明でき、実際に連絡できる 達成 発熱時に家族から訪問看護へ当日連絡あり。手順書の場所も家族が即答。 連絡後の対応(受診・待機)を家族が判断できる 6か月

※評価の記載方法・様式は保険者(指定権者)により異なります。本表は各自治体の公表資料をもとに当社が編集・加工したものであり、国および自治体の公式見解ではありません。

「一部達成」と書くとき|どこまでできて、どこが残ったか

場面(短期目標) 達成状況 そう判断した根拠(モニタリングの記載例) 次の短期目標 期間
杖を使って、連続して200m歩ける 一部達成 150mまでは休憩なしで歩けたが、200mでは2回の休憩を要した。 杖を使って、休憩1回で200m歩ける 3か月
週5日、自主トレーニングを10分続けられる 一部達成 実施は週3日。雨の日と通所日は実施していないと本人から聴取。 通所のない日に限り、週3日の自主トレーニングを続けられる 3か月
主菜と副菜のそろった夕食を週3回用意できる 一部達成 週2回は実施。3回目は買い物が続かず、惣菜のみの日があった。 買い物リストを本人が作り、週1回同行のもとで選べる 3か月
汁物を1日1杯までとし、汁を残す習慣がつく 一部達成 昼食では実行できているが、夕食は家族と同じ味付けのため実行できていない。 夕食も含め、汁物を1日1杯までにできる 3か月
毎食後の口腔ケアを、声かけを受けて自分で行える 一部達成 朝と昼は実施。夕食後は疲労が強く、家族が介助している。 夕食後の口腔ケアを、家族の一部介助で毎日行える 3か月
血糖自己測定を1日2回行い、手帳に記録できる 一部達成 朝は毎日実施。夕方の測定は週3日程度にとどまっている。 朝の測定を確実に続け、夕方は週5日実施できる 3か月
週2回、自宅の浴槽で入浴できる 一部達成 週1回は入浴。もう1回は「寒い」との理由で清拭に変更した日が続いた。 暖房で脱衣所を温め、週2回の入浴を実施できる 3か月
方向転換のときに一度止まり、合図で足を出せる 一部達成 自宅内では実行できるが、外出先の混雑した場所ではすくみが出た。 外出先でも、同行者の合図で方向転換ができる 3か月
1日3食を、毎回7割以上食べられる 一部達成 朝食と昼食は7割以上。夕食は5割程度の日が週3日あった。 夕食の量を減らし、就寝前に栄養補助食品を取り入れられる 3か月
とろみの付け方を家族が身につけ、毎食同じ濃さで用意できる 一部達成 主介護者は安定して調整できるが、週末に交代する家族の濃さが一定でない。 家族全員が同じ計量スプーンを使い、濃さをそろえられる 3か月
起床時と就寝前の誘導で、決まった時間にトイレへ行ける 一部達成 就寝前は定着。起床時は失敗が週2回あり、時刻がずれている。 起床時の誘導の時刻を30分早め、失敗が週1回以下になる 3か月
携帯用酸素ボンベを使って、月1回外出できる 一部達成 通院の1回は実施。買い物への外出は「不安がある」との理由で実施していない。 家族の同行のもと、近所の店まで月1回外出できる 3か月

※評価の記載方法・様式は保険者(指定権者)により異なります。本表は各自治体の公表資料をもとに当社が編集・加工したものであり、国および自治体の公式見解ではありません。

「未達成」と書くとき|理由の書き分けが、次の目標を決める

未達成のときに書くべきなのは「できなかった」ではなく「なぜできなかったか」です。理由が本人の意欲なのか、環境なのか、病状なのか、支援の設計なのかで、次の目標の立て直し方が変わります。

場面(短期目標) 達成状況 そう判断した根拠と理由(モニタリングの記載例) 次の短期目標 期間
週2回、通所に参加できる 未達成 3か月で参加は4回。理由は「他の利用者となじめない」との本人の発言。意欲の問題。 月2回、少人数のプログラムの日に参加できる 3か月
浴槽を自分でまたげる 未達成 浴槽の縁が高く(55cm)、支えがないと足が上がらない。環境の問題。 浴槽台を使い、またぎ動作を見守りで行える 3か月
屋外を300m歩ける 未達成 期間中に2回の転倒があり、歩行距離が50mまで低下。病状の変化による。 屋内をシルバーカーで、支えなしに移動できる 3か月
朝の身支度を、声かけで自分で行える 未達成 家族が時間を優先し、すべて介助していた。支援の設計の問題。 上着の袖に腕を通す動作だけは、自分で行える 3か月
1日の飲水量を計量カップで測り、記録できる 未達成 記録は最初の2週間のみ。「面倒でやめた」との本人の発言。継続の設計に無理があった。 1日1本の決まったボトルで飲み、残量で量が分かる 3か月
降圧薬を飲み忘れずに服用できる 未達成 残薬が1か月で12錠。夕食後の服用が定着していない。 朝1回にまとめられるか主治医に相談し、朝の服薬を確実にできる 3か月
ゴミの分別を一緒に行い、収集日に出せる 未達成 訪問日と収集日が合わず、出せない週が続いた。支援の設計の問題。 訪問日を収集日の前日に変更し、ゴミを出せる 3か月
台所に10分立って、簡単な調理動作を行える 未達成 膝の痛みが強く、5分で座り込む。疼痛の管理が先。 座ったままの姿勢で、下ごしらえを5分行える 3か月
週1回、洗濯物を干す作業を自分で行える 未達成 物干しが高く、腕が上がらない。環境の問題。 物干しの高さを下げ、洗濯物を干す作業を自分で行える 3か月
月1回の受診に、支援を受けて遅れずに行ける 未達成 3か月で受診は1回。予約日を忘れていた。 受診日をカレンダーに記入し、前日に電話で確認できる 3か月
むせた回数と発熱の有無を、家族が連絡ノートに書ける 未達成 ノートの記入は5日分のみ。家族が就労しており、記入の時間が取れない。 発熱があった日だけ、家族が印をつけられる 3か月
入浴前後のバイタルを確認し、入浴の可否を判断できる 未達成 訪問看護の訪問日と入浴日がずれており、確認できていない。連携の設計の問題。 入浴日に合わせて訪問日を調整し、前後のバイタルを確認できる 3か月

※評価の記載方法・様式、モニタリングの実施方法は保険者(指定権者)により異なります。本表は各自治体の公表資料をもとに当社が編集・加工したものであり、国および自治体の公式見解ではありません。実際の取扱いは、指定を受けている保険者(指定権者)の公表資料および担当課にご確認ください。

領域を広げる|整容・口腔・睡眠・精神面・生きがい・コミュニケーション・住環境・経済・独居・インフォーマルの目標文例(10領域・80例)

前半の12領域に入りきらなかった生活の場面を、10領域・80例に分けて追加します。いずれも主語は本人、短期目標には回数・時間・距離などの確認できる指標を入れ、長期目標は「到達した状態」で書いています。課題の状況は、実際のアセスメントで拾われやすい言い回しにしていますので、似た状況の利用者から書き始める材料としてお使いください。

整容・身だしなみ(8例)

課題の状況 長期目標 短期目標
右手の震えで剃刀が持てず、髭剃りを1週間以上していない 身だしなみを整えて、週1回の通所に自分から出かけることができる 電気シェーバーを使い、通所の前日(週1回)に自分で髭を剃ることができる
認知症があり、促されないと洗顔・整髪をしない 毎朝、洗顔と整髪を済ませて食卓に着くことができる 洗面台に貼った手順表を見て、声かけ1回で洗顔と整髪を毎朝行うことができる
糖尿病があり、伸びた爪で皮膚を傷つけている。自分では切れない 手足の爪と皮膚の状態が保たれ、傷や感染を起こさずに過ごすことができる 2週間に1回、訪問看護で爪切りと足の観察を受け、皮膚に傷がない状態を3か月続けることができる
更衣に30分かかり、着替えを嫌がるようになった 毎日、日中着に着替えて過ごすことができる 前開きの衣類に替え、ボタンを留めるところまで自分で行い、15分以内で着替えることができる
洗髪が月1回になり、頭皮のかゆみを訴える 清潔な髪で、人と会うことを負担に感じずに過ごすことができる 週2回の通所入浴で洗髪し、頭皮のかゆみを訴える回数が週1回以下になる
化粧をやめてから外出しなくなった 身支度を整えて、月2回の友人との集まりに出かけることができる 通所の日(週2回)に、眉と口紅だけの化粧を自分で行うことができる
眼鏡と補聴器を着けず、身の回りが見えにくく聞こえにくい 眼鏡と補聴器を使って、新聞を読み、家族と会話することができる 起床後、枕元の定位置に置いた眼鏡と補聴器を自分で着け、日中は外さずに過ごすことができる
衣類の汚れに気づかず、同じ服を1週間着ている 季節と場面に合った清潔な衣類で過ごすことができる 週2回のヘルパー訪問で翌日までの着替えを一緒に選び、2日に1回は衣類を替えることができる

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

口腔衛生・義歯の管理(8例)

課題の状況 長期目標 短期目標
義歯を外さずに就寝し、口内炎ができている 義歯が合った状態で、硬いものも食べることができる 毎晩就寝前に義歯を外して洗浄し、口内炎が新たにできない状態を1か月続けることができる
歯磨きが1日1回未満で、口臭と歯肉の出血がある 口の中を清潔に保ち、自分の歯で食事を続けることができる 朝食後と就寝前の1日2回歯磨きを行い、歯肉の出血が週1回以下になる
片麻痺で、麻痺側の頬に食べ残しが残る 食後に口の中に食べ物が残らない状態で、誤嚥性肺炎を起こさずに過ごすことができる 毎食後、麻痺側の頬の内側を鏡で確認し、うがいと歯磨きで食べ残しを取り除くことができる
義歯が合わず食事量が減った。歯科受診は5年前 合った義歯で、1日3食、主食を8割以上食べることができる 3か月以内に訪問歯科の診察を受け、義歯の調整を始めることができる
口の乾きが強く、話しにくい 口の乾きが和らぎ、電話で家族と10分話すことができる 1日6回(起床・毎食前後・就寝前)に保湿ジェルを使い、口の乾きを訴える回数が1日1回以下になる
むせが増えたが、口腔体操は「恥ずかしい」と断る 食事中のむせが減り、好きなものを口から食べ続けることができる 通所(週2回)の食前口腔体操に参加し、自宅でも毎食前に「パ・タ・カ・ラ」を10回ずつ行うことができる
歯磨きの仕上げを家族がしており、負担になっている 歯磨きをできるところまで自分で行い、家族の負担を減らすことができる 電動歯ブラシで自分で歯を磨き、家族の仕上げ磨きを1日1回(夜のみ)にすることができる
認知症で歯磨き粉を飲み込んでしまう 安全な方法で口の中を清潔に保つことができる 歯磨き粉を使わず、ヘルパーの声かけのもとで1日1回、水だけの歯磨きとスポンジブラシでの清拭を行うことができる

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

睡眠・生活リズム(8例)

課題の状況 長期目標 短期目標
夜中に3〜4回目が覚め、日中に居眠りをしている 夜に6時間続けて眠り、日中を起きて過ごすことができる 昼寝を14時までの30分に限り、夜間に目が覚める回数を1〜2回に減らすことができる
眠れないため、夜間に何度も家族を呼ぶ 本人も家族も夜間に休むことができる 就寝前のトイレと足浴を毎晩行い、夜間に家族を呼ぶ回数を週2回以下にすることができる
朝5時に起き夕方に寝るなど、生活リズムが崩れている 22時就寝・6時起床の生活リズムで暮らすことができる 週3回の通所の日を軸に、起床と朝食の時間を7時にそろえることができる
睡眠薬を自己判断で2錠飲み、翌朝ふらついている 医師の処方どおりに薬を使い、ふらつきなく朝を迎えることができる 睡眠薬を1回分ずつお薬カレンダーに入れ、処方どおり1錠を飲むことを1か月続けることができる
昼夜逆転で、深夜に外へ出ようとする(認知症) 昼間に活動し、夜は自宅で眠ることができる 午前中に30分の散歩を週5日行い、深夜に外へ出ようとする回数を月1回以下にすることができる
膝の痛みで寝つけない 痛みに妨げられず、朝まで眠ることができる 就寝1時間前に処方の湿布を貼り、寝つくまでの時間を30分以内にすることができる
夜間頻尿で1晩に5回トイレに起きる 夜間のトイレが2回以内になり、朝まで休むことができる 夕食後の水分を200ml以内にし、就寝前の排尿を習慣にして、夜間のトイレを3回以内にすることができる
不安で明け方まで眠れず、朝食を抜いている 決まった時間に眠り、朝食をとって1日を始めることができる 就寝前に翌日の予定を家族と確認し、週5日は朝8時までに朝食をとることができる

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

精神面|不安・抑うつ・意欲の低下(8例)

課題の状況 長期目標 短期目標
「何もしたくない」と1日中横になっている 自分で決めた日課を持って、1日を過ごすことができる 毎日10時に起きて食卓に座り、新聞を15分読むことができる
配偶者を亡くしてから涙が止まらず、食事が進まない 気持ちを言葉にしながら、生活を立て直すことができる 週1回の訪問時にその週の気持ちを30分話し、食事を1日2食以上とることができる
転倒の恐怖で家から出られない 不安を抱えながらも、月2回は外出することができる 週1回、ヘルパーと一緒に玄関前まで出て、5分間の外気浴を行うことができる
「迷惑をかけている」と繰り返し、サービスを断る 支援を受けることを自分の生活の一部として受け入れることができる 週2回の訪問介護を予定どおり受け、断る回数を月1回以下にすることができる
物を盗られたという訴えが毎日ある 落ち着いて過ごせる時間が増え、家族と穏やかに話すことができる 財布の定位置を決めて一緒に確認し、盗られたという訴えを1日1回以下にすることができる
意欲がなく、リハビリを3回続けて休んだ 自分の目標を持ってリハビリを続けることができる 「孫の運動会を見に行く」という目標を書いて壁に貼り、週2回のリハビリを1か月休まず続けることができる
夜になると不安が強く、救急車を月3回呼んでいる 不安なときに相談できる相手を持ち、安心して夜を過ごすことができる 不安になったら訪問看護の連絡先に電話する手順を実行し、救急要請を月1回以下にすることができる
気分の波が大きく、家族に怒鳴ってしまう 気持ちの波を自分で感じ取り、家族と落ち着いて過ごすことができる 気分を「良い・普通・つらい」の3段階で毎日記録し、通院時に医師へ見せることができる

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

生きがい・役割(8例)

課題の状況 長期目標 短期目標
定年後に始めた盆栽の手入れができなくなった 盆栽の世話を続け、季節の変化を楽しむことができる 週2回、ヘルパーが鉢を縁側に運び、本人が15分間の水やりと剪定を行うことができる
元教師で「人の役に立ちたい」と話す 人に教える役割を持って暮らすことができる 通所(週2回)の書道の時間に、他の利用者3名へ手本を書くことができる
料理が好きだったが、台所に立たなくなった 週に1品は自分の料理を家族に出すことができる 週1回、ヘルパーと一緒に味噌汁を作り、味付けを本人が行うことができる
「もう一度畑に出たい」と話す(要介護3) 畑の作業に関わり、収穫を家族と分かち合うことができる 家族の運転で月2回畑へ行き、椅子に座って30分間、苗の選別を行うことができる
孫の話をするときだけ表情が明るくなる 孫との交流を楽しみに、毎日を過ごすことができる 週1回、家族の助けでビデオ通話を10分行い、孫に自分の言葉で話しかけることができる
趣味の裁縫で、針に糸が通せなくなった 手仕事を続け、作った物を人に贈ることができる 糸通し器を使って自分で針に糸を通し、月1枚の雑巾を縫い上げることができる
歌が好きだが、人前で歌う場が無い 歌う場を持ち、声を出して楽しむことができる 通所(週1回)のカラオケで、月に2曲以上歌うことができる
月命日に寺へ行けないことを気にしている 大切にしてきた行事を続けることができる 月1回、家族と車で寺へ行き、車椅子で本堂まで入って参拝することができる

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

コミュニケーション・聴覚・言語(8例)

課題の状況 長期目標 短期目標
難聴で会話がかみ合わず、話しかけられると黙る 家族や職員と、自分の考えを伝え合うことができる 補聴器を日中着け、筆談ボードを併用して、通所(週2回)で職員と5分間会話することができる
失語症で言いたい言葉が出ず、怒ってしまう 自分に合った方法で、言いたいことを伝えることができる 絵カード20枚を使って、食事・トイレ・痛みの3つの要求を自分から伝えることができる
声が小さく、電話で相手に聞き返される 電話で家族と話し、用件を伝えることができる 毎日、発声練習(あいうえおを5回)を行い、週2回の家族からの電話で聞き返される回数を1回以下にすることができる
同じ話を繰り返し、家族が返答に疲れている 本人と家族が、穏やかに会話する時間を持つことができる 家族が返答に困ったときに使う「答え方カード」を作り、1日1回、10分間のお茶の時間を一緒に持つことができる
視覚障害があり、文字の連絡が読めない 必要な情報を自分で受け取ることができる 通所の予定を音声メモに録音してもらい、前日に自分で聞いて準備することができる
独居で、人と話す機会が週に1度も無い 週に3回以上、人と会話する暮らしを続けることができる 週2回のヘルパー訪問と週1回の配食の受け取りで、1日1回は声を出して話すことができる
構音障害で、家族以外には言葉が伝わらない 家族以外の人にも要望を伝えることができる 50音表を使い、通所職員へ「トイレに行きたい」を自分で伝えることができる
家族に遠慮して要望を言わない 自分の希望を家族と職員に伝えることができる 月1回のモニタリング訪問で、困っていることを1つ以上、本人の言葉で話すことができる

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

住環境・住宅改修・福祉用具の使いこなし(8例)

課題の状況 長期目標 短期目標
浴室の段差20cmで転びかけた 自宅の浴室で、週3回入浴を続けることができる 浴室に手すりと踏み台を設置し、ヘルパーの見守りで1か月間、転倒なく入浴することができる
ベッドから車椅子への移乗で、介助者が腰を痛めた 本人の力を使って安全に移乗し、介助者の負担を減らすことができる 介護ベッドの高さを合わせ、スライディングボードを使って1人介助で移乗することができる
布団からの立ち上がりに5分かかる 寝起きの動作を自分で行い、朝の支度に取りかかることができる 介護ベッドの導入後、ベッド柵を使って1分以内に端座位から立ち上がることができる
トイレまでの廊下が暗く、夜間に壁伝いで歩いている 夜間もトイレまで自分で歩いて行くことができる 廊下に足元灯と手すりを設置し、夜間のトイレ歩行を1か月間、転倒なく続けることができる
物が散らかり、通路がふさがっている 歩行器で家の中を移動できる通路を保つことができる 週1回のヘルパー訪問時に寝室から台所までの通路の物を一緒に片付け、歩行器が通る幅を保つことができる
和式トイレで立ち上がれない 自宅のトイレで排泄を続けることができる 据置式の洋式便座を設置し、手すりを使って自分で立ち座りすることができる
2階の寝室から階段で降りるのが危ない 生活の場を1階にまとめ、安全に暮らすことができる 1階の和室にベッドを移し、日中と夜間を1階で過ごすことができる
冬に居間と浴室の温度差が大きい 季節を通して安全に入浴することができる 脱衣所の暖房を入浴の15分前に入れ、入浴前後の血圧を測って記録することができる

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

経済状況・金銭管理(8例)

課題の状況 長期目標 短期目標
年金で支払いが厳しく、サービスの回数を減らしたいと話す 収入の範囲で必要な支援を受け、生活を続けることができる 利用者負担の見込み額を月ごとに確認し、3か月以内に社会福祉協議会の相談窓口につながることができる
通帳の管理ができず、公共料金が2か月滞納した 支払いが滞らず、安心して暮らすことができる 公共料金を口座振替に切り替え、月1回、家族と一緒に通帳を確認することができる
訪問販売で高額な商品を買ってしまった 不要な契約をせずに、自分の財産を守ることができる 玄関に「訪問販売お断り」を貼り、契約の話があれば家族か担当者に電話する手順を3か月続けることができる
現金を家のあちこちに置き、紛失を繰り返す 必要な現金を自分で管理して使うことができる 1週間分の現金を財布1つにまとめ、週1回、ヘルパーと残額を確認することができる
通院の交通費が負担で、受診を控えている 月1回の受診を続け、病状の悪化を防ぐことができる 3か月以内に介護タクシーの利用助成の申請を家族と行い、月1回の受診を続けることができる
日常生活自立支援事業を勧められたが、不安がある 信頼できる支援を受けて、金銭管理を続けることができる 2か月以内に社会福祉協議会の説明を1回受け、利用するかどうかを家族と決めることができる
生活保護を受給しており、介護費用の仕組みが分からない 制度を理解して、必要なサービスを使い続けることができる 担当のケースワーカーと介護支援専門員との三者で1回面談し、利用できるサービスを確認することができる
家計を握っていた妻が入院し、支払いが止まっている 家計の見通しを持って暮らすことができる 1か月以内に長男と一緒に支払いの一覧を作り、期限のあるものから支払うことができる

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

独居の生活継続(8例)

課題の状況 長期目標 短期目標
夜間に転倒し、翌朝まで誰にも気づかれなかった 何かあったときにすぐ助けを呼べる状態で、独居を続けることができる 緊急通報装置を首に下げ、就寝時も外さないことを1か月続けることができる
食事が1日1回で、体重が3か月で3kg減った 1日3食をとり、体重を保って暮らすことができる 週5日の配食サービスを利用し、月1回の測定で体重の減少が止まった状態にすることができる
ゴミ出しの曜日が分からず、家にゴミがたまっている 住まいを清潔に保ち、近隣との関係を保つことができる 週2回のヘルパー訪問時に、ゴミを分別して玄関先に出すことができる
暑さを感じにくく、真夏にエアコンを使わない 季節を通して体調を崩さずに暮らすことができる 室温が28度を超えたらエアコンを入れる張り紙を見て操作し、7〜9月の間、熱中症で受診しない状態を保つことができる
鍵をかけ忘れ、夜間に玄関が開いている 戸締まりをして、安心して眠ることができる 就寝前に玄関と勝手口の鍵を確認するチェック表を、毎晩つけることができる
薬が余っており、飲めているか分からない 処方どおりに薬を飲み、病状を安定させることができる 週1回の訪問看護でお薬カレンダーに薬をセットし、飲み忘れを週1回以下にすることができる
買い物に行けず、冷蔵庫の中が空になっている 必要な食料を切らさずに暮らすことができる 週1回、ヘルパーと一緒に買い物リストを作り、宅配で注文することができる
遠方の家族が施設入所を勧めているが、本人は自宅を希望 家族が安心できる形で、自宅での生活を続けることができる 週1回、家族へ生活状況を電話で伝え、月1回は介護支援専門員から状況を報告する仕組みを続けることができる

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

インフォーマルサポート|近隣・家族・地域(8例)

岡山市の集団指導資料には、不適切事例として「利用者本人が行うことや家族の支援及びインフォーマルサービスが全く位置付けられていない」が挙げられています。姫路市の実地指導結果にも「インフォーマルサービス(保険外サービス)の位置付けが漏れている居宅サービス計画」との指摘があります。近隣や家族の関わりは、目標の欄では「本人がその関わりの中で何をするか」の形で書くと、サービス内容の欄との役割分担がはっきりします。

課題の状況 長期目標 短期目標
隣人が毎朝声をかけてくれているが、体調不良時の連絡先を知らない 近隣の見守りと専門職の支援がつながった状態で暮らすことができる 隣人に緊急連絡先カードを渡し、異変があれば事業所へ連絡してもらう体制を1か月以内に整えることができる
民生委員の訪問を「迷惑」と断っている 地域とのつながりを保ちながら暮らすことができる 月1回の民生委員の訪問を、玄関先で5分受け入れることができる
通所以外に人と会う機会が無い 地域の集まりに参加し、顔なじみを作ることができる 月2回の地域のサロンに、隣人の付き添いで参加することができる
長男が週末に来ているが、何をしてよいか分からない 家族の関わりが本人の生活に生かされる状態を続けることができる 週末の長男の訪問時に一緒に30分の散歩をすることを、月4回続けることができる
配食を利用しているが、受け取り時の会話が無い 日々の関わりの中で、体調の変化に気づいてもらえる状態を続けることができる 配食の受け取り時に対面で一言交わし、不在時は事業所へ連絡が入る仕組みを確認することができる
ボランティアの傾聴訪問を希望している 話し相手を持ち、気持ちを外に出して暮らすことができる 3か月以内に社会福祉協議会の傾聴ボランティアと1回顔合わせをし、月2回の訪問を始めることができる
信仰の場の仲間が送迎を申し出ている 大切にしてきた集まりに通い続けることができる 月2回、仲間の送迎で集まりに参加し、帰宅後に体調を家族へ伝えることができる
元の職場の同僚が年1回訪ねてくるだけになった 昔からの人間関係を保ち、楽しみを持って暮らすことができる 月1回、同僚へ電話をかけ、10分話すことができる

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

本人の言葉を目標に変える|発言→長期目標→短期目標の変換表(40組)

松山市の資料では、アセスメントやモニタリングにより利用者と家族の意向を把握して計画に反映させること(長期間にわたり意向に変化がないケースがある)が示されています。意向は生活の言葉で語られるので、それを「到達した状態(長期)」と「確認できる途中経過(短期)」に置き換える作業が要ります。下の表は、面接で実際に出やすい言葉から出発して、評価の手がかりまでを1行に並べたものです。家族の言葉は「(家族)」で示しています。

本人・家族の言葉 長期目標 短期目標 評価のしかた
「痛くて夜眠れない」 痛みをやわらげ、朝まで眠ることができる 就寝前に処方の鎮痛薬と湿布を使い、夜間に痛みで目が覚める回数を週2回以下にする 本人の睡眠日誌(目が覚めた回数)と訪問看護の痛みの記録(10段階)
「風呂は嫁に見られたくない」 気兼ねなく入浴し、清潔を保つことができる 週2回、同性のヘルパーの見守りで自宅の浴室に入ることができる サービス提供記録の入浴実施回数と本人の発言
「もう一度畑に出たい」 畑の作業に関わり、季節の実りを楽しむことができる 月2回、家族の付き添いで畑へ行き、椅子に座って30分作業することができる 家族の報告(月の回数)と通所での歩行距離の推移
「トイレだけは自分で行きたい」 日中も夜間も、トイレで排泄することができる 手すりを伝って寝室からトイレまでの8mを自分で歩き、日中は失敗なく排泄することができる 排泄チェック表(失敗回数)と訪問介護の記録
「孫の結婚式に自分の足で出たい」 半年後の結婚式に、杖で会場を歩いて出席することができる 週2回のリハビリで、杖歩行の連続距離を50mから100mに伸ばすことができる 通所リハビリテーションの歩行距離の記録
「薬が多くて、どれを飲んだか分からなくなる」 処方どおりに薬を飲み、病状を安定させることができる 一包化した薬をお薬カレンダーから1日3回自分で取り出し、飲み忘れを週1回以下にする お薬カレンダーの残薬確認(週1回)
「家の中で転ぶのが怖くて動けない」 家の中を安心して移動し、日中を起きて過ごすことができる 手すりを設置した廊下を、1日3回、歩行器でトイレまで往復することができる サービス提供記録の歩行の実施回数と転倒の有無
「(家族)夜に何度も起こされて、もう限界です」 本人と家族が夜間に休み、在宅生活を続けることができる 週1回のショートステイと就寝前の排尿の習慣化で、家族が起こされる回数を週3回以下にする 家族の記録(起こされた回数)とモニタリング面接
「ご飯がおいしくない。食べる気がしない」 食事を楽しみ、体重を保つことができる 義歯の調整後、1日3食のうち2食は主食を8割以上食べることができる 食事摂取量の記録(割)と月1回の体重
「デイには行きたくない。年寄りばかりで」 自分に合った場で、週に2回は人と交わることができる 体験利用した2か所のうち本人が選んだ通所に、週1回通うことができる 通所の出席記録と本人の感想
「人の世話にはなりたくない」 自分でできることを続けながら、必要な支援を受けることができる 部屋の掃除は自分で行い、風呂掃除とゴミ出しだけを週2回のヘルパーに頼むことができる サービス提供記録の分担内容と本人の発言
「一人で買い物に行けるようになりたい」 近所の店まで自分で買い物に行くことができる 週1回、ヘルパーの付き添いで200m先の店まで歩き、買い物をすることができる サービス提供記録の歩行距離と付き添いの要否
「(家族)母は自分では何もできないと言い張るんです」 本人ができることを本人と家族が確かめ、役割を持って暮らすことができる 洗濯物たたみを毎日本人が行い、家族が「できたこと」を週1回記録することができる 家族の記録と本人の実施状況
「病院にはもう戻りたくない。家で最期まで」 自宅で、望む形で最期まで過ごすことができる 週3回の訪問看護で症状を確認し、苦痛の訴えがあれば24時間以内に主治医の指示を受けることができる 訪問看護記録(症状・連絡の有無)
「息が苦しくて、着替えだけで疲れる」 息苦しさと付き合いながら、身の回りのことを行うことができる 着替えの途中で1回休憩を入れ、SpO2が90%を下回らずに更衣することができる バイタル表(SpO2)と訪問看護の記録
「昔みたいに囲碁を打ちたい」 趣味を再開し、仲間と楽しむことができる 通所(週2回)で月に4回、職員または利用者と囲碁を1局打つことができる 通所の活動記録
「(家族)父が夜中に外に出ていって、警察に保護されました」 本人が安全に、家族が安心して夜を過ごすことができる 日中に30分の散歩を週5日行い、夜間の外出を月1回以下にすることができる 家族の記録と通所の活動記録
「お金のことが心配で、サービスを増やしたくない」 費用の見通しを持って、必要な支援を受けることができる 月ごとの利用者負担の見込みを確認し、3か月以内に相談窓口につながることができる 支援経過記録(相談の有無)
「字が書けなくなった。手紙を出したい」 自分の方法で人に思いを伝えることができる 月1回、ヘルパーの代筆で友人へ手紙を1通出すことができる サービス提供記録
「トイレに間に合わなくて、下着を汚してしまう」 排泄の失敗なく、自信を持って外出することができる 2時間ごとにトイレへ行く習慣をつけ、日中の失敗を週1回以下にすることができる 排泄チェック表
「歩けなくなったら終わりだと思っている」 歩く力を保ち、自分の足で暮らすことができる 週2回の通所リハビリテーションと自宅での立ち上がり運動(1日10回)を3か月続けることができる 通所リハビリテーションの記録と本人の運動記録
「(家族)仕事を辞めないと介護できません」 家族が仕事を続けながら、本人が在宅生活を送ることができる 平日5日は通所と訪問介護で日中を過ごし、家族の欠勤を月1回以下にすることができる 家族の状況のモニタリング
「話し相手がいなくて、一日中テレビを見ている」 人と会話する時間を持ち、生活に張りを持って暮らすことができる 週3回、人と5分以上話す機会(訪問・配食・電話)を持つことができる サービス提供記録と本人の聞き取り
「妻の顔が分からなくなるのが怖い」 大切な人との関わりを保ちながら暮らすことができる 毎日、妻と一緒にアルバムを10分見て、写真の人物を言葉にすることができる 家族の記録と月1回の面接
「洗濯物を干すのがつらくなった」 家事を自分のやり方で続けることができる 物干しの高さを下げ、週3回、椅子に座って洗濯物を干すことができる サービス提供記録(家事の分担)
「病気のことがよく分からない。何に気をつければいいのか」 自分の病気を理解し、悪化のサインに気づくことができる 毎朝の体重と血圧を記録し、体重が2日で1kg増えたら訪問看護へ連絡することができる バイタル表と連絡の記録
「タバコだけはやめられない」 病状を悪化させずに、自分の楽しみと折り合いをつけることができる 喫煙を1日5本以内にし、屋外の椅子に座って吸うことを1か月続けることができる 本人の記録と訪問看護の観察
「入れ歯が合わなくて、硬いものが食べられない」 好きなものを口から食べ続けることができる 3か月以内に訪問歯科で義歯を調整し、煮物を刻まずに食べることができる 食事形態の記録と受診の有無
「(家族)ショートステイに預けるのは、見捨てるみたいで」 家族が休息をとりながら、介護を続けることができる 月1回・2泊のショートステイを利用し、家族が休息できたかを毎回確認することができる 利用実績と家族の聞き取り
「朝、起き上がるのに30分かかる」 朝の支度を自分で行い、日中の活動につなげることができる 介護ベッドの導入後、10分以内に起き上がり、着替えを始めることができる サービス提供記録と本人の申告
「膝が痛くて正座ができない。仏壇に手を合わせたい」 大切にしてきた習慣を続けることができる 仏壇の前に椅子を置き、毎朝椅子に座って手を合わせることができる 本人の申告と訪問時の観察
「電話が聞こえなくて、出るのが怖い」 電話で家族や事業所と連絡を取ることができる 音量を大きくした電話機に替え、週2回、家族からの電話に出ることができる 家族の記録
「夜中に目が覚めて、朝まで眠れない」 夜に眠り、日中を起きて過ごすことができる 昼寝を30分以内にし、朝7時に起きることを週5日続けることができる 睡眠日誌(家族またはヘルパーが記入)
「自分で料理して、たまには人にふるまいたい」 台所に立ち、料理を人と分かち合うことができる 週1回、ヘルパーと一緒に1品を作り、月1回は家族に出すことができる サービス提供記録
「(家族)父の飲酒が心配。転んだこともある」 飲酒と折り合いをつけ、転ばずに暮らすことができる 飲酒を夕食時の1合以内にし、飲んだ日は家族が就寝まで見守ることを1か月続けることができる 家族の記録(飲酒量・転倒の有無)
「お風呂で溺れそうになって以来、湯船に入っていない」 安心して湯船に入り、体を温めることができる 浴槽内の椅子と手すりを使い、週2回、ヘルパーの見守りで5分間湯船に入ることができる サービス提供記録
「もう長くないと分かっている。家族に迷惑をかけたくない」 本人の望みと家族の思いを共有しながら、最期まで自宅で過ごすことができる 1か月以内に本人・家族・主治医で今後の過ごし方を1回話し合い、希望を第1表に記録することができる 担当者会議の記録
「何か役に立ちたい。ただ座っているだけは嫌」 役割を持って日々を過ごすことができる 通所(週2回)で配膳の手伝いを担い、月8回以上行うことができる 通所の活動記録
「歩けるようになったら、また朝の散歩をしたい」 朝の散歩を再開し、体力を保つことができる 週3回、家の前の道を杖で100m往復することができる 本人の記録(回数・距離)
「(家族)本人が言うことと、私たちが心配していることが違うんです」 本人と家族の思いを聞き合いながら、双方が納得できる生活を続けることができる 月1回のモニタリングで本人と家族に別々に15分ずつ話を聞き、合意した点を支援経過に残すことができる 支援経過記録

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

悪い例→良い例|長期目標・短期目標の書き直し対照表(12領域・48組)

姫路市の実地指導結果には「利用者の目標ではなく、介護者が提供すべきサービス内容が記載されていた」との指摘があります。岡山市の資料では「長期目標と短期目標が同一の表現である」が不適切事例に挙げられています。下の表は、実際の計画で見かける弱い書き方を「」で引用し、なぜ弱いのかと、そのまま使える書き直しを領域ごとに4組ずつ並べたものです。良い例の末尾の(長期)(短期)は、どちらの欄に置く想定かを示しています。

領域 悪い例 なぜ弱いか 良い例
移動・歩行 「安全に生活できる」 何が「安全」な状態かが書かれておらず、達成の判断ができない 玄関の上がり框を、手すりを使って一人で昇り降りすることができる(長期)
移動・歩行 「転倒しない」 否定形で、できるようになる行動が示されていない 立ち上がるときに一度座面に手をつき、歩行器を引き寄せてから歩き出すことができる(短期)
移動・歩行 「今後、絶対に転ばせません」 事業所の約束であって本人の目標ではなく、結果を約束する表現になっている 廊下を歩行器で1日3回往復し、ふらついたときに手すりをつかんで立て直すことができる(短期)
移動・歩行 「歩行能力の向上」 どこまで、どの方法で、がない 通所リハビリテーション(週2回)で、杖歩行の連続距離を3か月で50mから100mに伸ばすことができる(短期)
入浴・清潔 「清潔を保つ」 頻度と方法がなく、実施したかを確かめられない 週3回、自宅の浴室で湯船につかることができる(長期)
入浴・清潔 「入浴介助を受ける」 サービス内容であり、本人の状態ではない 背中以外は自分で洗い、週2回の通所で湯船に5分つかることができる(短期)
入浴・清潔 「気持ちよく過ごせる」 主観だけで、確認する手がかりがない 週2回の入浴と毎日の足浴で、皮膚のかゆみの訴えが週1回以下になる(短期)
入浴・清潔 「見守りを受ける」 受け身の表現で、本人が何をするかがない 浴槽の手すりを使って一人で浴槽をまたぎ、職員の声かけだけで入浴することができる(短期)
排泄 「排泄の自立」 日中・夜間のどちらか、どの動作までかがない 日中はトイレで排泄し、夜間はポータブルトイレを自分で使うことができる(長期)
排泄 「失禁が減る」 どれだけ減れば達成かがない 2時間ごとの排尿の習慣をつけ、日中の失禁を週2回以下にすることができる(短期)
排泄 「オムツを使用する」 用具の指定であり、目標ではない 日中はパンツ型を使い、トイレへの声かけで排泄の8割をトイレで行うことができる(短期)
排泄 「便秘を予防する」 予防の内容と確認方法がない 毎朝コップ1杯の水を飲み、3日に1回は排便がある状態を保つことができる(短期)
食事・栄養 「栄養状態の改善」 指標がない 体重を42kgから45kgに戻し、1日3食をとることができる(長期)
食事・栄養 「食事を全量摂取する」 全量が本人の適量とは限らず、無理を促す形になる 主食・副食とも8割以上を、1日2食以上食べることができる(短期)
食事・栄養 「誤嚥しない」 否定形で、どうやって防ぐかがない とろみをつけた飲み物を、あごを引いた姿勢で、むせずに1日1,000ml飲むことができる(短期)
食事・栄養 「食事形態を検討する」 介護支援専門員の業務であり、本人の目標ではない 3か月以内に訪問歯科と言語聴覚士の評価を受け、本人に合う形態で毎食食べることができる(短期)
服薬管理 「服薬管理ができる」 管理の内容がない お薬カレンダーから1日3回、自分で薬を取り出して飲むことができる(長期)
服薬管理 「飲み忘れをなくす」 ゼロを求める表現で、評価が一律になりやすい 飲み忘れを週1回以下にし、残薬を週1回の訪問看護で確認することができる(短期)
服薬管理 「薬の重要性を理解する」 理解の有無を確かめる方法がない 血圧の薬を飲む理由を自分の言葉で言え、朝の血圧を測って記録することができる(短期)
服薬管理 「服薬を促す」 サービス側の行為 ヘルパーの声かけ(週3回)と家族の電話(週4回)で、毎日朝の薬を飲むことができる(短期)
認知症のある方の生活 「認知症の進行を防ぐ」 進行の有無は目標で左右できず、確認もできない 通所(週3回)で人と関わる時間を持ち、家では毎日新聞を読む習慣を続けることができる(長期)
認知症のある方の生活 「徘徊しない」 否定形で、本人の行動の意味を捉えていない 夕方に不安になったら、家族と一緒に近所を15分歩いて帰ることができる(短期)
認知症のある方の生活 「穏やかに過ごす」 状態の記述がない 午後に好きな演歌を30分聴く時間を持ち、大声を出す回数を週2回以下にすることができる(短期)
認知症のある方の生活 「家族が対応方法を学ぶ」 家族の目標であり、第2表の主語は本人 本人が困ったときに「答え方カード」の言葉で家族と会話を続けることができる(短期)
家事 「家事ができるようになる」 どの家事かがない 洗濯(干す・たたむ)と食器洗いを自分で行うことができる(長期)
家事 「掃除機をかけてもらう」 サービス内容そのもの 週1回、ヘルパーが掃除機をかける間に、本人がテーブルと棚を拭くことができる(短期)
家事 「調理の支援を受ける」 サービス内容そのもの 週2回、ヘルパーと一緒に味噌汁を作り、味付けと盛り付けを本人が行うことができる(短期)
家事 「生活環境を整える」 何を、誰が、どこまで、がない 週1回、ヘルパーと台所の床の物を片付け、歩行器が通る通路を保つことができる(短期)
社会参加・外出 「社会性の向上」 抽象的で確認できない 月2回、地域のサロンに参加し、顔なじみの人と話すことができる(長期)
社会参加・外出 「引きこもりを防ぐ」 否定形 週2回の通所に出席し、月1回は家族と外食に出かけることができる(短期)
社会参加・外出 「デイサービスに慣れる」 慣れたかどうかの判断が主観になる 通所(週2回)で、昼食後のレクリエーションに毎回参加することができる(短期)
社会参加・外出 「外出の機会を作る」 誰が作るのかがなく、サービス側の行為に読める 週1回、ヘルパーの付き添いで郵便局まで300m歩いて用事を済ませることができる(短期)
家族の介護負担 「家族の負担軽減」 本人の目標になっておらず、何が減れば達成かもない 週3回の通所と月1回のショートステイを利用し、家族が休息の時間を持てる状態で在宅生活を続けることができる(長期)
家族の介護負担 「介護者の休息を確保する」 本人の目標ではない 月1回・2泊のショートステイを、本人が納得して利用することができる(短期)
家族の介護負担 「家族関係を良好に保つ」 確認できない 週1回、家族と一緒に夕食をとり、その日の出来事を話すことができる(短期)
家族の介護負担 「無理のない介護」 どこまでが無理かの線がない 夜間の排泄を本人がポータブルトイレで行い、家族が起こされる回数を週2回以下にすることができる(短期)
健康管理・受診 「健康状態の維持」 指標がない 朝の血圧が140/90未満で安定し、月1回の受診を続けることができる(長期)
健康管理・受診 「体調管理に努める」 努力目標 毎朝、体温と血圧を測って記録し、異常があれば訪問看護に連絡することができる(短期)
健康管理・受診 「再入院しない」 否定形で、結果の約束になる 体重が2日で1kg増えたら訪問看護へ連絡し、心不全の悪化の兆しを早く伝えることができる(短期)
健康管理・受診 「医療との連携を図る」 介護支援専門員の業務 月1回の受診に妻が同行し、血圧手帳を医師に見せることができる(短期)
リハビリ・機能 「身体機能の維持」 どの機能かがない 椅子からの立ち上がりを、手すりなしで10回続けることができる(長期)
リハビリ・機能 「機能訓練を実施する」 サービス内容 通所リハビリテーションで週2回、平行棒内の歩行練習を20分行い、連続歩行を100mにすることができる(短期)
リハビリ・機能 「意欲的にリハビリに取り組む」 意欲は測れない 自宅でも毎日、足踏み運動を10分行い、記録表に印をつけることができる(短期)
リハビリ・機能 「関節可動域の拡大」 数値がなく、生活との結びつきもない 右肩を120度まで挙げられるようになり、自分で洗髪することができる(短期)
看取り・終末期 「安らかに過ごす」 状態の記述がなく、評価できない 痛みと息苦しさが和らいだ状態で、自宅の居間で家族と過ごすことができる(長期)
看取り・終末期 「苦痛を取り除く」 完全な除去は約束できない 痛みの訴えがあれば30分以内に頓服薬を使い、痛みの評価(10段階)が4以下の時間を1日の大半にすることができる(短期)
看取り・終末期 「家族が受け入れる」 家族の目標 本人が望むこと(会いたい人・食べたいもの)を週1回家族と話し、実現できたことを記録に残すことができる(短期)
看取り・終末期 「最期まで自宅で」 本人の望みとしては大切だが、目標としては到達状態と支えがない 週3回の訪問看護と24時間の連絡体制のもとで、自宅で過ごすことができる(短期)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

測れる目標に直す|回数・距離・時間・体重・水分量など10指標を入れた短期目標(50例)

北九州市のケアプラン点検実施結果には、モニタリングについて「同一の評価内容が長期にわたり続いている」「目標の達成度や利用者の現状が把握できていない」という助言・指摘があります。評価が毎月同じ文になる原因の多くは、短期目標に測る指標が無いことです。下の表は、よくある短期目標を「」で引用し、10の指標のどれかを入れて書き直したうえで、どの記録で確認するかまでを1行にしたものです。数値は例であり、本人のアセスメント結果に合わせて置き換えてください。

歩行距離・歩行時間・回数・体重・水分摂取量(25例)

指標 もとの短期目標 指標を入れた短期目標 確認する記録
歩行距離 「歩けるようになる」 杖で連続100m(自宅からバス停まで)を、休まず歩くことができる 通所リハビリテーションの歩行距離記録・サービス提供記録
歩行距離 「散歩ができる」 週3回、家の前の道を歩行器で200m往復することができる 本人の散歩記録(回数・距離)
歩行距離 「外出できる」 ヘルパーの付き添いで300m先のスーパーまで歩いて買い物し、帰宅することができる サービス提供記録(付き添い距離・休憩回数)
歩行距離 「屋内を移動できる」 寝室からトイレまでの8mを、手すりを使って1日5回、自分で往復することができる 訪問介護の記録・家族の観察
歩行距離 「歩行を継続する」 通所(週2回)の歩行練習で、平行棒の外を50m×2回歩くことができる 通所の機能訓練記録
歩行時間 「長く歩けるようになる」 休まずに10分間歩き続けることができる(現在は5分) 通所リハビリテーションの記録(連続歩行時間)
歩行時間 「疲れずに動ける」 通所の館内歩行を、途中1回の休憩で15分行うことができる 通所の活動記録
歩行時間 「立っていられる」 台所で椅子に頼らず、5分間立って調理することができる サービス提供記録・本人の申告
歩行時間 「移動に時間がかからない」 玄関から送迎車までの移動を、介助なしで3分以内に行うことができる 通所の送迎記録
歩行時間 「体力をつける」 毎日、自宅で足踏み運動を10分行い、記録表に印をつけることができる 本人の記録表
回数(週◯回) 「通所に行けるようになる」 週2回の通所に、月8回中7回以上出席することができる 通所の出席記録
回数(週◯回) 「運動の習慣をつける」 週3回、起床後にラジオ体操を行うことができる 本人の記録・家族の観察
回数(週◯回) 「人と交流する」 週1回、隣人とお茶を飲む時間を持ち、月4回続けることができる 本人の申告・モニタリング面接
回数(週◯回) 「入浴する」 週3回(通所2回・自宅1回)湯船につかることができる サービス提供記録(入浴実施日)
回数(週◯回) 「訪問看護を受ける」 週1回の訪問看護で足の傷の処置を受け、月1回傷の大きさを測って縮小を確認することができる 訪問看護記録(創部の計測)
体重 「栄養状態を改善する」 体重を3か月で42kgから44kgに増やすことができる 月1回の体重測定(通所)
体重 「体重を管理する」 毎朝同じ時刻に体重を測り、2日で1kg増えたら訪問看護に連絡することができる 本人の体重表・連絡記録
体重 「やせすぎを防ぐ」 配食(週5日)と補助食品で体重の減少を止め、3か月間45kg前後を保つことができる 通所の体重記録
体重 「肥満を改善する」 間食を1日1回にし、膝の痛みを軽くするために3か月で体重を2kg減らすことができる 体重記録・本人の食事記録
体重 「食事量を増やす」 1日3食を8割以上食べ、月1回の体重測定で減少がない状態を保つことができる 食事摂取量の記録・体重記録
水分摂取量 「脱水を防ぐ」 1日1,200mlの水分を、時間を決めて(起床・10時・昼・15時・夕・就寝前)飲むことができる 水分チェック表
水分摂取量 「水分をとる」 通所の日は館内で600ml、自宅では家族の声かけで1,000mlを目安に飲むことができる 通所の水分記録・家族の記録
水分摂取量 「熱中症を予防する」 7〜9月は1日1,500mlを目安に、コップ(200ml)で8回飲み、チェック表に印をつけることができる 水分チェック表
水分摂取量 「むせずに飲める」 とろみをつけたお茶を1日1,000ml、むせずに飲むことができる 食事記録(むせの有無)
水分摂取量 「排尿の回数を減らす」 夕食後の水分を200ml以内にし、日中に1,000mlをとって、夜間のトイレを2回以内にすることができる 水分チェック表・排泄チェック表

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

食事摂取量・排泄の自立回数・服薬の飲み忘れ回数・血圧とSpO2の記録・外出回数(25例)

指標 もとの短期目標 指標を入れた短期目標 確認する記録
食事摂取量(割) 「食事をとる」 主食8割・副食7割以上を、1日3食続けることができる 食事摂取量の記録
食事摂取量(割) 「栄養を確保する」 昼食(通所)を8割以上食べ、朝夕は補助飲料1本を加えることができる 通所の食事記録・家族の記録
食事摂取量(割) 「食欲を回復する」 好きな献立を週2回入れ、夕食の摂取量を5割から8割に上げることができる 家族の食事記録
食事摂取量(割) 「バランスよく食べる」 副食(たんぱく質のおかず)を毎食5割以上食べることができる 食事摂取量の記録
食事摂取量(割) 「食事の自立」 自助具のスプーンを使い、主食を自分で8割以上食べることができる サービス提供記録(介助の程度)
排泄の自立回数 「トイレで排泄できる」 日中の排尿10回のうち8回以上をトイレで行うことができる 排泄チェック表
排泄の自立回数 「失敗を減らす」 2時間ごとの誘導で、日中の失禁を1日1回以下にすることができる 排泄チェック表
排泄の自立回数 「夜間の排泄を安全に行う」 夜間はポータブルトイレを使い、週6日以上、失敗なく排泄することができる 家族の記録・排泄チェック表
排泄の自立回数 「排便のリズムを整える」 朝食後にトイレに座る習慣をつけ、週3回以上の自然排便を保つことができる 排泄チェック表(排便日)
排泄の自立回数 「オムツをはずす」 日中はパンツ型に替え、トイレでの排泄が1日6回以上になった段階で夜間の用具も見直すことができる 排泄チェック表
服薬の飲み忘れ回数 「薬を飲む」 朝・夕の薬をお薬カレンダーから自分で取り出し、飲み忘れを週1回以下にすることができる お薬カレンダーの残薬確認
服薬の飲み忘れ回数 「飲み間違いを防ぐ」 一包化した薬を日付順に取り、二重に飲むことが月0回の状態を保つことができる 訪問看護の残薬確認・家族の記録
服薬の飲み忘れ回数 「服薬を習慣化する」 朝食のトレーに薬を置く方法で、朝の服薬を1か月間毎日行うことができる ヘルパーの記録(服薬確認)
服薬の飲み忘れ回数 「インスリンを打てる」 朝のインスリン注射を自分で行い、打ち忘れを週1回以下にすることができる 自己注射の記録手帳
服薬の飲み忘れ回数 「薬の管理を家族が行う」 週1回、家族がカレンダーに薬をセットし、本人が毎日自分で取り出して飲むことができる お薬カレンダーの確認記録
血圧・SpO2の測定記録 「血圧を管理する」 毎朝、起床後に血圧を測って手帳に書き、上が160を超えたら訪問看護に連絡することができる 血圧手帳・連絡記録
血圧・SpO2の測定記録 「病状を安定させる」 週3回の訪問看護でSpO2を測り、90%未満のときは酸素の流量を指示どおりに調整することができる バイタル表(SpO2・流量)
血圧・SpO2の測定記録 「体調の変化に気づく」 毎日、体温と血圧を測り、通所の日は職員に手帳を見せることができる 血圧手帳・通所のバイタル記録
血圧・SpO2の測定記録 「無理をしない」 入浴前に血圧を測り、上が160以上のときは足浴に切り替えることができる サービス提供記録(入浴前のバイタル)
血圧・SpO2の測定記録 「低血糖を予防する」 通所の日は昼食前に血糖を測り、70未満のときは職員に伝えて補食をとることができる 通所の血糖記録
外出回数 「外に出る」 月2回、家族と車で買い物に出かけることができる 家族の記録・本人の申告
外出回数 「閉じこもりを防ぐ」 週3回(通所2回・散歩1回)は家の外に出ることができる 通所の出席記録・本人の散歩記録
外出回数 「趣味を続ける」 月1回、仲間の送迎で囲碁の集まりに出かけることができる 本人の申告・モニタリング面接
外出回数 「受診を続ける」 月1回の受診を、介護タクシーを使って欠かさず行くことができる 受診の記録(お薬手帳の処方日)
外出回数 「人と会う」 月2回、地域のサロンに参加し、参加した日を本人がカレンダーに記入することができる 本人のカレンダー・サロンの参加記録

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

期間欄の記入の実物|認定有効期間・開始日・終了日の書き方(30例)

長期目標・短期目標に付する期間は認定の有効期間を考慮すること、開始時期は原則としてサービスの開始時とすることが、居宅サービス計画書の標準様式の記載要領に示されています。一方で、姫路市の実地指導結果には「長期目標期間が、認定有効期間と同じ期間が設定されていた」(各期間は認定有効期間内で設定することとされているものの、恒常的に認定有効期間とすることは不適切、と同市は述べています)や「居宅サービス計画作成(変更)日の日付が、全て1日付(介護認定の有効期間の開始日)になっていた」との指摘があり、金沢市の集団指導資料には、身体状況に大きな変化がないことのみをもって多数の利用者に対し一律に短期目標の期間を延長していた事例が挙げられています。福岡県介護保険広域連合の資料では「サービス変更時や目標期間更新時等にアセスメントをしていない」が指摘事項に挙げられています。

下の表は、場面ごとに認定有効期間・長期目標の期間・短期目標の期間を年月日で書いた実物です。開始日はサービス開始日、終了日は年号まで書き、認定有効期間の中に収めています。日付はいずれも例です。

場面 認定有効期間 長期目標の期間 短期目標の期間 備考
新規・6か月認定(要介護1・状態が変わりやすい) 令和8年10月1日〜令和9年3月31日 令和8年10月5日〜令和9年3月31日 令和8年10月5日〜令和8年12月31日 開始日はサービス開始日(10月5日)。認定の開始日にそろえない
新規・12か月認定(要介護2・状態は安定) 令和8年10月1日〜令和9年9月30日 令和8年10月8日〜令和9年9月30日 令和8年10月8日〜令和9年3月31日 短期は半年で評価。長期を認定満了に置いた理由を第5表に残す
新規・12か月認定・退院直後で変化が早い 令和8年10月1日〜令和9年9月30日 令和8年10月3日〜令和9年6月30日 令和8年10月3日〜令和8年12月31日 長期を9か月に置き、退院後の立て直しを3か月で評価
新規・36か月認定(状態が安定) 令和8年10月1日〜令和11年9月30日 令和8年10月6日〜令和9年9月30日 令和8年10月6日〜令和9年3月31日 認定が36か月でも長期目標は12か月。認定有効期間と同一にしない
新規・24か月認定・認知症が緩やかに進行 令和8年10月1日〜令和10年9月30日 令和8年10月10日〜令和9年9月30日 令和8年10月10日〜令和9年3月31日 進行に合わせた見直しの時期を優先して置く
更新認定・12か月・前計画の短期目標を達成 令和8年11月1日〜令和9年10月31日 令和8年11月1日〜令和9年10月31日 令和8年11月1日〜令和9年4月30日 更新時はサービスが継続しているため開始日が認定開始日と重なる。更新に伴う再作成であることを支援経過に残す
更新認定・24か月・前計画の課題が残る 令和8年11月1日〜令和10年10月31日 令和8年11月1日〜令和9年10月31日 令和8年11月1日〜令和9年2月28日 残った課題は短期を短く区切る
更新認定・要介護度が上がった(2→3) 令和8年11月1日〜令和9年10月31日 令和8年11月1日〜令和9年7月31日 令和8年11月1日〜令和9年1月31日 再アセスメントの結果を第1表に反映してから期間を置く
更新認定・要介護度が下がった(3→2) 令和8年11月1日〜令和9年10月31日 令和8年11月1日〜令和9年10月31日 令和8年11月1日〜令和9年4月30日 サービス量の見直しがあれば担当者会議の記録も残す
区分変更申請中(暫定の原案) 申請中(結果待ち) 令和8年9月15日〜令和8年12月14日 令和8年9月15日〜令和8年10月14日 暫定として短く置き、結果判明後に作り直す。結果が出てから作成していた事例が金沢市の資料に挙げられている
区分変更の結果が出た(要介護1→3) 令和8年9月1日〜令和9年8月31日(変更後) 令和8年10月20日〜令和9年8月31日 令和8年10月20日〜令和9年1月19日 作成日は結果判明後の再作成日。1日付にそろえない
退院直後・新規 令和8年10月1日〜令和9年9月30日 令和8年10月2日〜令和9年3月31日 令和8年10月2日〜令和8年11月30日 退院翌日からサービス開始。2か月で在宅の立て直しを評価
退院直後・認定期間の途中(残り5か月) 令和8年2月1日〜令和9年1月31日 令和8年9月12日〜令和9年1月31日 令和8年9月12日〜令和8年11月11日 退院日をサービス再開日として開始日に置く
看取り期・週単位で変化がある 令和8年4月1日〜令和9年3月31日 令和8年9月10日〜令和8年12月9日 令和8年9月10日〜令和8年10月9日 1か月ごとに評価。変化があれば期間内でも見直す
看取り期・短期目標を1か月で更新 令和8年4月1日〜令和9年3月31日 令和8年9月10日〜令和8年12月9日(継続) 令和8年10月10日〜令和8年11月9日 短期のみ書き換え。長期の期間は据え置く
短期目標の満了・達成して次の段階へ 令和8年4月1日〜令和9年3月31日 令和8年4月5日〜令和9年3月31日(継続) 令和8年10月5日〜令和9年3月31日 新しい短期目標の開始日は、前の短期目標の終了日の翌日
短期目標の満了・未達成で延長 令和8年4月1日〜令和9年3月31日 令和8年4月5日〜令和9年3月31日(継続) 令和8年10月5日〜令和9年1月4日 延長の理由(モニタリングの結果)を支援経過に記録する。一律の延長は金沢市の資料で指摘されている
短期目標の満了・目標を書き換えて再設定 令和8年4月1日〜令和9年3月31日 令和8年4月5日〜令和9年3月31日(継続) 令和8年10月5日〜令和8年12月31日 書き換えた理由とアセスメントの実施日を残す
長期目標の満了・認定期間の途中 令和8年4月1日〜令和10年3月31日 令和9年4月1日〜令和10年3月31日 令和9年4月1日〜令和9年9月30日 長期の更新時にも再アセスメント。「目標期間更新時のアセスメント未実施」が福岡県介護保険広域連合の資料で指摘されている
認定有効期間の残りが2か月 令和7年12月1日〜令和8年11月30日 令和8年10月1日〜令和8年11月30日 令和8年10月1日〜令和8年11月30日 同一期間になる理由(残り期間が短い)を記録。更新後に改めて設定する
認定有効期間の残りが1か月で更新申請済み 令和7年11月1日〜令和8年10月31日 令和8年10月1日〜令和8年10月31日 令和8年10月1日〜令和8年10月31日 更新認定後に新しい計画を作成する旨を支援経過に記す
介護者の入院で当面の体制を組み直す 令和8年4月1日〜令和9年3月31日 令和8年4月5日〜令和9年3月31日(変更なし) 令和8年9月12日〜令和8年10月11日 短期のみ1か月で区切る。介護者の退院後に再評価
予防プランから介護プランへ移行(要支援2→要介護1) 令和8年10月1日〜令和9年9月30日 令和8年10月1日〜令和9年9月30日 令和8年10月1日〜令和9年3月31日 移行に伴う新規作成。予防プランの目標をそのまま写さない
サービス追加(通所を週1回追加)で計画変更 令和8年4月1日〜令和9年3月31日 令和8年4月5日〜令和9年3月31日(変更なし) 令和8年10月1日〜令和9年3月31日(追加した課題の行のみ新設) 追加した課題の行だけ期間を新設し、既存の行は据え置く
軽微な変更(同じ内容の回数のみ増) 令和8年4月1日〜令和9年3月31日 変更なし 変更なし 軽微な変更と判断した根拠と、担当者会議を省略した理由を記録する
施設から在宅に戻った(在宅では新規) 令和8年10月1日〜令和9年9月30日 令和8年10月15日〜令和9年9月30日 令和8年10月15日〜令和8年12月31日 退所日を開始日に置く。施設サービス計画の目標をそのまま写さない
課題が3つあり、期間を課題ごとに変える 令和8年10月1日〜令和9年9月30日 課題1:令和8年10月3日〜令和9年9月30日/課題2:令和8年10月3日〜令和9年3月31日/課題3:令和8年10月3日〜令和9年6月30日 課題1:令和8年10月3日〜令和9年3月31日/課題2:令和8年10月3日〜令和8年12月31日/課題3:令和8年10月3日〜令和9年1月31日 課題ごとに必要な期間を置く。全行が同一期間になる形を避ける
短期目標の終期が年をまたぐ 令和8年7月1日〜令和9年6月30日 令和8年7月5日〜令和9年6月30日 令和8年7月5日〜令和9年1月4日 終期は年号まで書く(「1月4日」だけでは翌年か分からない)
期間を「6か月」と月数だけで書いていた計画の書き直し 令和8年4月1日〜令和9年3月31日 令和8年4月5日〜令和9年3月31日 令和8年4月5日〜令和8年10月4日 月数のみの記載は起算日が分からない。開始日と終了日を書く
暫定プランで先にサービスを開始し、認定が申請日に遡った 令和8年9月20日(申請日)〜令和9年9月30日 令和8年9月22日〜令和9年9月30日 令和8年9月22日〜令和8年12月21日 開始日はサービス開始日(9月22日)。暫定の原案をそのまま本計画とする扱いは保険者により異なるため、ご確認ください

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

期間欄を書き終えたら、次の3点を見直しておくと、上に挙げた指摘の型をまとめて避けられます。

  • 長期目標の終期が認定有効期間の満了日と一致している行が、全利用者の計画で続いていないか(同一にした理由が第5表または支援経過に残っているか)。
  • 短期目標の開始日が、前の短期目標の終了日の翌日、またはサービス開始日になっているか。すべての計画が「1日」で始まっていないか。
  • 期間を延長した行には、その直前のモニタリングの記録(実施日・達成状況・延長の理由)が対応しているか。

なお、介護保険法に基づく届出書類の作成・提出代行は社会保険労務士の業務です。目標の期間や記載方法について保険者(指定権者)が示す様式・確認の観点は自治体ごとに異なりますので、指定を受けている保険者(指定権者)の公表資料でご確認ください。

よくある質問(FAQ)

長期目標と短期目標の期間は、どのくらいが目安ですか?

長期目標はおおむね6か月〜1年、短期目標はおおむね3か月〜6か月を目安に設定されることが多いですが、いずれも認定有効期間内で設定することとされています。ただし、長期目標の期間を恒常的に認定有効期間と同じにすることは不適切とする自治体の公表事例があります。課題ごとに必要な期間を置いてください。

長期目標と短期目標が同じ文言になってしまいます。

公表事例では、長期目標と短期目標が同一の表現・同一の期間になっていることが不適切事例として挙げられています。長期目標は「ニーズが解決された状態」、短期目標は「そこに近づく途中経過」と役割が違うため、同じ言葉になる場合はどちらかの粒度が合っていない可能性があります。

短期目標はどのくらい具体的に書けばよいですか?

次のモニタリングで、達成・一部達成・未達のいずれかを判断できる粒度が目安です。「元気に過ごす」のように判断できない書き方だと、モニタリングのたびに同じ記述を繰り返すことになりがちです。

目標の主語は誰にしますか?

利用者を主語にします。「ヘルパーが掃除を行う」はサービス内容であって目標ではありません。「衛生的な住環境で生活することができる」のように、利用者の状態として書きます。

目標を更新するときは、何を書けばよいですか?

前の目標をどう評価したか(達成・一部達成・未達)と、その結果どう見直すかが分かる形にしておくと、モニタリング記録との整合が取りやすくなります。期間だけを延長する場合も、その理由を残しておくことをおすすめします。

複数の利用者で似た文例を使ってもよいですか?

公表事例では「複数の利用者の居宅サービス計画の内容が一律である」ことが不適切事例として挙げられています。文例は下書きの材料として使い、期間・回数・ご本人の言葉を個別に調整してください。

出典

  • 厚生労働省「介護サービス計画書の様式及び課題分析標準項目の提示について」(厚生労働省ウェブサイト
  • 各自治体が公表する運営指導(実地指導)の結果・主な指摘事項(姫路市/岡山市/浜松市 ほか)。個別の指摘内容は監査対策ナビに収録しています

出典:厚生労働省ウェブサイト/各自治体の公表資料/公共データ利用規約(第1.0版)。本ページは上記を当社が編集・加工したものであり、厚生労働省および各自治体の公式見解ではありません。指摘事項は公表時点のものであり、取扱いは保険者・自治体により異なります。文例は記載のイメージであり、適否や算定を保証するものではありません。要件・期間の定めは原典をご確認ください。

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本ページは令和8年6月改定時点の制度に沿って整理しています。様式・要件・単位数は改定により変わります。最新の内容は、厚生労働省の告示・通知および所管の保険者(自治体)の案内でご確認ください。

この記事の執筆・編集

介護のマナ編集部(株式会社ライフシフト)

介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」を開発・提供する株式会社ライフシフトの編集部。訪問看護ステーションを運営する看護師(CSO)をはじめ、介護・看護の現場とともに、記録・書類・制度の実務情報を発信しています。

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