ケアプラン(居宅サービス計画)の入浴の行は、「入浴介助」「週2回入浴する」の一行で終わりやすい箇所です。けれども入浴は、本人の好み・体の動き・転倒の場面・家族の手間・浴室の造り・主治医の意見が一度に重なる生活行為で、同じ「週2回の入浴」でも、誰が、どこで、どの工程を、どの条件で支えるかによって第2表の文はまったく違ってきます。この記事は、入浴に絞って、課題の捉え方の対照表、提供形態別と状態別の第2表の完成文、入浴を断る日・体調で見合わせる日の第5表の完成文、悪い例と良い例、入浴に関わるサービスの書き分けをまとめたものです。
文例の利用者はすべて架空の「利用者Aさん」です。回数・時刻・時間・寸法などの数値は書き方の見本で、実際の記入ではアセスメントで確かめた値に置き換えてください。入浴してよいかどうか、湯温や時間の上限などの医学的な判断は主治医の意見によるもので、この記事では基準を示していません。文中の「(記入欄)」には、主治医に確かめた内容や貴事業所の取扱いを書き込んで使ってください。浴室の手すりや段差の工事をケアプランに書く方法は、住宅改修の記事で扱っているため、ここでは入浴の行との関係に1行触れるだけにしています。
入浴の課題の捉え方|6つの視点の対照表と、第2表の欄ごとに書くこと
入浴の課題が「入浴ができない」で止まるのは、できない理由を一つの言葉にまとめてしまうからです。下の表では、アセスメントで確かめる中身を「本人の意向」「できること」「危険」「介護者の負担」「環境」「医療上の留意」の6つの視点に分けました。視点ごとに、第2表に書くときの言葉の置き方と、事業所で確かめたことを書き込む欄を並べています。
入浴の課題を6つの視点で分ける対照表
| 視点 | アセスメントで確かめること | 第2表に書くときの言葉の置き方 | 確かめた内容(記入欄) |
|---|---|---|---|
| 本人の意向 | 湯船かシャワーか、朝・昼・夜のどの時間帯か、好む湯温、長く続けてきた入り方(一番風呂を避ける、毎晩入る等) | ニーズの主語を本人にし、「朝風呂が40年来の習慣」など本人が話した言葉をそのまま残す | (記入欄) |
| 本人の意向 | 人に体を見られることへの抵抗、介助する人の性別や人数の希望、入浴を手伝われることへの気持ち | 抵抗の理由はニーズに、介助する人の条件はサービス内容に分けて書く | (記入欄) |
| できること | 脱衣・洗い場への移動・洗身・洗髪・浴槽の出入り・湯からの立ち上がり・拭き取り・着衣の工程ごとの自立の程度 | 「全部介助」とまとめず、自分で行う工程と手を借りる工程を工程名で分ける | (記入欄) |
| できること | 立ったまま姿勢を保てる時間、座ったときの左右のぶれ、手すりを握る力、腕が上がる高さ | 短期目標に入れるのは、何秒・何分・どこまで届くかという測れる形 | (記入欄) |
| 危険 | 転倒・転落が起きそうな場面(脱衣所のマット、濡れた洗い場、浴槽内での立ち上がり、湯から出た直後の歩行) | 「転倒の危険」ではなく、場所と動作の組み合わせで危ない場面を特定する | (記入欄) |
| 危険 | 過去の入浴中・入浴後の体調の変化(ふらつき、気分不良、湯から出られなくなった等)の日付と状況 | 起きた事実だけを書き、原因の見立てや入浴してよいかの判断は主治医の意見の欄に回す | (記入欄) |
| 介護者の負担 | 家族の誰が、どの工程を、1回に何分かけて担っているか、腰痛や睡眠不足などの訴え | 家族の役割はサービス種別の欄に「長女(背中を洗う)」のように人と工程で書く | (記入欄) |
| 介護者の負担 | 家族がこの先も入浴を手伝いたいのか、手放したいのか、本人の考えとの違い | 本人と家族の意向が異なるときは、第1表にそれぞれの言葉で並べ、第2表で折り合いをつける | (記入欄) |
| 環境 | 浴槽の形(据え置き・半埋め込み)、洗い場の広さ、脱衣所と洗い場の段差、給湯の方式、浴室までの動線 | 寸法は数字で残す。工事や用具の検討は入浴の行とは別の行に分ける | (記入欄) |
| 環境 | 冬の脱衣所の寒さ、浴室の窓や換気、通所先の浴槽の種類(個浴・大きな浴槽・座ったまま入る機械浴)との違い | 自宅と通所先で入り方が違う場合は、どちらを目標にするかを先に決める | (記入欄) |
| 医療上の留意 | 主治医の意見(入浴の方法、湯につかる時間、入浴を見合わせる目安)、皮膚の処置、ストーマ・留置カテーテルの扱い | 主治医に確かめた日と確かめた方法を支援経過に残し、第2表には確かめた内容だけを書く | (記入欄) |
| 医療上の留意 | 服薬の時刻(利尿剤・降圧剤・睡眠薬など)、透析の曜日、感染症の有無、食後の時間 | 入浴の曜日や時間帯を決めた根拠として、サービス内容の後ろに一言添える | (記入欄) |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
第2表・第3表の欄ごとに、入浴の行で書くこと
居宅サービス計画書の記載要領(老企第29号 別紙1、令和4年3月の一部改正を含む)に書かれている要点と、入浴の行に当てはめたときの書き方を欄ごとに並べました。左から2列目は記載要領の内容を要約したものです。
| 欄 | 記載要領に書かれている要点(要約) | 入浴の行での書き方 | 貴事業所の取扱い(記入欄) |
|---|---|---|---|
| 生活全般の解決すべき課題(ニーズ) | 利用者自身の力で取り組めること・家族や地域の協力でできること・ケアチームが支援することで、できるようになることなどを整理し、具体的な方法や手段をわかりやすく書く | 「入浴できない」ではなく、本人が続けたい入り方と、それを妨げている工程・場面をひとつの文にする | (記入欄) |
| 長期目標 | 基本的には個々の課題に対応して設定する。抽象的な言葉ではなく、誰にもわかりやすい具体的な内容で、実際に解決が可能と見込まれるものにする | どこで・誰の支えで・どの頻度で入浴する暮らしを続けるのかを書く | (記入欄) |
| 短期目標 | 課題と長期目標に段階的に対応し、解決に結びつけるもの | 長期目標のために先に越える一つの工程(浴槽の出入り、足先を洗う等)を、測れる形で書く | (記入欄) |
| 長期目標の期間 | 課題をいつまでに、どのレベルまで解決するのかの期間を書く。認定の有効期間も考慮する | 開始と終了の年月を書き、認定の有効期間の終わりを越えないかを確かめる | (記入欄) |
| 短期目標の期間 | 長期目標の達成のために踏む段階として設定した短期目標の達成期限を書く | 練習で身につける工程は短め、季節をまたいで様子を見る工程は長めに置く | (記入欄) |
| サービス内容 | 短期目標の達成に必要で最適なサービスの内容と方針を、適切・簡潔に書く。家族等による援助や保険給付対象外のサービスもできるだけ明記する | 介助する工程・本人が行う工程・見合わせるときの切り替え先を1〜2文で書く | (記入欄) |
| ※1 保険給付の対象かどうかの区分 | 保険給付対象内のサービスに○印を付す | 家族の介助や本人が購入した道具の行には○を付けず、介護保険のサービスの行と見分けがつくようにする | (記入欄) |
| サービス種別 | 具体的なサービス種別を書く。家族が担う介護部分も、誰が行うのかを明記する | 「家族」ではなく「長女」「夫」と書き、担う工程を括弧で添える | (記入欄) |
| ※2 事業所 | 当該サービスを提供する事業所について記入する | 入浴を担う事業所が複数あるときは、行を分けてそれぞれの事業所名を書く | (記入欄) |
| 頻度・期間 | 頻度は一定期間内での回数・実施曜日等、期間はサービスをどの程度の期間にわたり実施するかを書く。認定の有効期間も考慮する | 曜日と時刻まで書くと、第3表や個別サービス計画と照らしやすい | (記入欄) |
| 第3表 主な日常生活上の活動 | 平均的な一日の過ごし方を書く。入浴、清拭、洗面、口腔清掃、整容、更衣などを含む生活全体の流れが見えるように書く | 入浴しない日の清拭や部分浴、家族が手伝う夜の入浴も時刻とともに書き、第2表の頻度と合わせる | (記入欄) |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
提供形態別|入浴の第2表の完成文(5つの形態・15組)
同じ「入浴の支援」でも、通所介護・通所リハビリテーション・訪問介護・訪問入浴介護・家族の介助と福祉用具の組み合わせでは、担う工程と目標の置き方が違います。ここでは形態ごとに3組ずつ、ニーズから頻度までを横一列に並べました。期間は令和8年10月開始の例です。
通所介護・通所リハビリテーション・訪問介護で入浴を支える完成文
| 形態 | ニーズ | 長期目標(期間) | 短期目標(期間) | サービス内容 | サービス種別・頻度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 通所介護 | 自宅の浴槽は深くて足が上がらないが、湯船につかって一日の疲れをとる楽しみは続けたい | 通所介護での入浴で、週2回湯船につかる生活を続けられる(令和8年10月〜令和9年3月) | 通所介護の個浴で、職員が横に付き添い、浴槽内の段に足を掛けて湯船に入れる(令和8年10月〜12月) | 個浴で入浴する。浴槽内の段に足を掛ける順番を毎回同じ言葉で伝え、洗身は本人が行い、職員は足の指の間と背中の拭き残しを確かめる | 通所介護(事業所名)/週2回(月・木) |
| 通所介護 | 他の人と一緒に入る浴室では落ち着かず、一人でゆっくり入浴したい | 通所介護で順番を待たずに入浴し、入浴の後も穏やかに過ごせる(令和8年10月〜令和9年3月) | 到着から30分以内に個浴に案内され、入浴を途中でやめる日が月1回以下になる(令和8年10月〜12月) | 到着後、他の利用者の入浴が始まる前に個浴へ案内する。脱衣から着衣まで同じ職員が受け持ち、上がる時刻を始める前に本人へ伝える | 通所介護(事業所名)/週3回(火・木・土) |
| 通所介護 | 今は通所で入浴しているが、いずれは自宅の浴室で夫の見守りだけで入りたい | 自宅の浴室で、夫の見守りのもと週1回入浴できる(令和8年11月〜令和9年4月) | 通所介護の浴室で、自宅と同じ高さの台と手すりの位置を再現し、職員の見守りだけで浴槽に入れる(令和8年11月〜令和9年1月) | 自宅の浴室を訪問して把握した浴槽の高さと手すりの位置を、通所の浴室で再現して入浴する。できるようになった工程を月1回、連絡帳で夫に伝える | 通所介護(事業所名)/週2回(水・土)、夫(連絡帳の確認・月1回) |
| 通所リハビリテーション | 退院後、浴槽に入る動作が安定しないので、練習を続けて自宅でも入浴できるようになりたい | 自宅の浴室で、妻の見守りのもと週2回入浴できる(令和8年10月〜令和9年3月) | 洗い場の椅子から浴槽の縁への座り移りを、理学療法士の近くでの見守りで3回続けて行える(令和8年10月〜12月) | 理学療法士が、洗い場の椅子から浴槽の縁へ座り移る動作を練習する。練習した手順を写真つきの手順書にまとめて妻に渡す | 通所リハビリテーション(事業所名)/週2回(火・金) |
| 通所リハビリテーション | 腰の骨折の後、前かがみになれず足先を洗えないので、道具を使って自分で洗いたい | 入浴のときに体のすべてを自分で洗い、人の手を借りずに入浴を終えられる(令和8年10月〜令和9年3月) | 柄の長いブラシを使い、座ったまま両足の指の間まで洗える(令和8年10月〜11月) | 作業療法士が、柄の長いブラシと輪の付いたタオルの使い方を入浴時に練習する。腰を曲げずに足先へ届く座り方を確かめ、自宅の椅子の高さを本人と測る | 通所リハビリテーション(事業所名)/週1回(水)、本人(ブラシを購入・保険外) |
| 通所リハビリテーション | 薬が切れると体が固まるので、動ける時間帯に合わせて入浴したい | 薬の効いている時間帯に入浴し、入浴中に動けなくなることなく過ごせる(令和8年10月〜令和9年3月) | 昼の服薬から1時間後の入浴の枠を守り、洗い場で立ち上がるときに足が止まる回数が1回の入浴で1回以下になる(令和8年10月〜12月) | 到着時に昼の服薬の時刻を確かめ、効いている時間帯に入浴の順番を割り当てる。立ち上がりの前に合図の言葉をかけ、理学療法士が足の出し方を見る | 通所リハビリテーション(事業所名)/週2回(月・木) |
| 訪問介護 | 住み慣れた家の風呂に、夫に負担をかけずに入り続けたい | 自宅の浴室で週2回入浴し、夫が入浴の手伝いで腰を痛めることなく暮らせる(令和8年10月〜令和9年3月) | 浴槽の中からの立ち上がりを、浴槽のふちにつかまって訪問介護員の介助で行える(令和8年10月〜12月) | 湯張りと着替えの用意は夫が行い、訪問介護員は脱衣所での衣服の着脱と浴槽の中からの立ち上がりを介助する。入浴後に足の指の間の水気を拭き取る | 訪問介護(身体介護)/週2回(火・金 13時30分)、夫(湯張りと着替えの用意) |
| 訪問介護 | 湯船は怖いのでシャワーでよいが、汗をかく季節は体を洗ってさっぱりしたい | シャワー浴で体を清潔に保ち、脇や胸の下に赤みが出ないで夏を過ごせる(令和8年7月〜9月) | シャワー用のいすに座ったまま、前面と両腕を自分で洗える(令和8年7月〜8月) | シャワーの温度を本人の手で確かめてから始め、背中と腰まわりは訪問介護員が洗う。脇と胸の下の赤みを見て、変化があれば居宅介護支援事業所へ伝える | 訪問介護(身体介護)/週3回(月・水・金) |
| 訪問介護 | 体が大きく家族では支えきれないが、自宅の風呂に入りたい | 自宅の浴室で週1回入浴し、入浴中に家族が介助に入らなくて済む(令和8年10月〜令和9年3月) | 訪問介護員2名の介助で、脱衣所から洗い場の椅子まで立ち止まらずに移れる(令和8年10月〜12月) | 訪問介護員2名で訪問し、1名が浴室内での移動を、もう1名が衣服の着脱と洗身を受け持つ。2名で行う理由(体格と立っていられる時間)を本人と家族に説明する | 訪問介護(身体介護・2名)/週1回(土 10時) |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
訪問入浴介護・家族の介助と福祉用具で入浴を支える完成文
| 形態 | ニーズ | 長期目標(期間) | 短期目標(期間) | サービス内容 | サービス種別・頻度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 訪問入浴介護 | 寝ている時間がほとんどになったが、湯につかる気持ちよさを感じていたい | 訪問入浴介護で週1回湯につかり、体の清潔を保ちながら過ごせる(令和8年10月〜令和9年3月) | ベッドから浴槽への移動を、痛みの訴えなく終えられる(令和8年10月〜12月) | 看護職員が入浴前に体温・血圧・脈拍を測り、主治医と確かめた目安(記入欄)に沿って全身浴・部分浴・清拭のどれにするかを決める。移動はバスタオルを使って3名で行う | 訪問入浴介護(事業所名)/週1回(水 11時) |
| 訪問入浴介護 | お尻に傷があるが、傷を悪くしないように体を洗いたい | 傷の処置と入浴の段取りを合わせ、週2回湯につかりながら傷が広がらないで過ごせる(令和8年10月〜令和9年3月) | 入浴後の傷の様子が、その日のうちに訪問看護師へ伝わる流れが毎回続く(令和8年10月〜12月) | 入浴中は、傷の部分を主治医の指示(記入欄)どおりに保護する。入浴後の傷の様子を看護職員が観察して訪問看護ステーションへ連絡し、処置は訪問看護師が行う | 訪問入浴介護(事業所名)/週2回(月・木)、訪問看護(処置 週2回 火・金) |
| 訪問入浴介護 | 寝室が2階で浴室まで降りられないが、自分の部屋で入浴したい | 2階の寝室で訪問入浴介護を受け、週1回の入浴を続けられる(令和8年10月〜令和9年3月) | 入浴中に長男が好きな曲をかけ、湯につかる時間を落ち着いて持てる(令和8年10月〜12月) | 寝室の床に防水シートを敷いて浴槽を置き、給水と排水の経路を初回の訪問で長男と確かめる。湯につかる時間は当日の体調を見て看護職員が決め、本人の希望を聞いて調整する | 訪問入浴介護(事業所名)/週1回(金 14時)、長男(入浴中の付き添い) |
| 家族の介助+福祉用具 | 長女に入浴を手伝ってもらいながら、家の風呂を使い続けたい | 長女の介助で週2回自宅の浴槽に入り、長女の腰の痛みが強まらずに続けられる(令和8年10月〜令和9年3月) | 入浴台に腰掛けてから両足を順に浴槽へ入れる方法を、本人と長女が同じ手順で行える(令和8年10月〜11月) | 福祉用具専門相談員が浴槽の幅に合う入浴台を選び、腰掛ける位置と足を入れる順番を本人と長女に試してもらう。長女は背中を洗う工程と、湯から上がるときの声かけを担う | 福祉用具(入浴台・貸与か購入かの区分:記入欄)/導入時と1か月後に使い方を確認、長女(週2回 水・日の夜) |
| 家族の介助+福祉用具 | 浴槽の底から立ち上がれず、夫が引き上げていて二人とも怖い思いをしている | 夫の軽い支えで浴槽から立ち上がり、夫婦で安心して入浴を続けられる(令和8年10月〜令和9年3月) | 浴槽内のいすに座って湯につかり、浴槽のふちを持って自分の力で立ち上がれる(令和8年10月〜11月) | 浴槽内のいすを置き、湯につかる深さが浅くなることを本人が納得したうえで使う。夫は立ち上がりのときに腰へ手を添えるだけにし、引き上げないことを夫婦と取り決める | 福祉用具(浴槽内のいす・区分:記入欄)、夫(週3回の入浴の付き添い) |
| 家族の介助+福祉用具 | 平日は通所で入浴しているが、帰省する次男と週末に家の風呂に入りたい | 通所での入浴に加え、月2回、週末に次男の介助で自宅で入浴できる(令和8年10月〜令和9年3月) | 入浴用の介助ベルトを使った支え方を次男が覚え、週末の入浴を2人で終えられる(令和8年10月〜12月) | 福祉用具専門相談員が次男の帰省に合わせて訪問し、介助ベルトの付け方と立ち上がりの支え方を実際に見せる。次男は入浴の日と様子を連絡帳に書き、通所介護の職員と共有する | 福祉用具(入浴用の介助ベルト・区分:記入欄)、次男(月2回 土)、通所介護(週2回) |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
状態別|入浴の第2表の完成文(8つの状態・24組)
状態が違えば、入浴の課題の中心も変わります。片麻痺では動作の順序、心疾患では湯につかる条件、認知症で入浴を断る場合は誘い方、終末期では本人の望む入り方と体調との折り合いが中心になります。ここでは状態ごとに3組ずつ、ニーズ・目標・サービス内容を並べました。入浴してよいかどうかの判断や湯温・時間の上限は主治医の意見によるため、完成文では「主治医と確かめた条件(記入欄)」と書いています。
体の状態別(片麻痺・下肢筋力低下・皮膚疾患・心疾患)の完成文
| 状態 | ニーズ | 長期目標 | 短期目標 | サービス内容(種別・頻度) |
|---|---|---|---|---|
| 片麻痺(左) | 左手足が思うように動かないが、動く右手で自分の体を洗い続けたい | 洗身のうち自分で届く部分は自分で洗い、週2回の入浴を続けられる | 右手で持つ柄つきのスポンジを使い、左腕と左脇を自分で洗える | 洗い場ではいすの左側に職員が立ち、本人は右手で左腕・胸・腹を洗う。右腕と背中は職員が洗う(通所介護・週2回) |
| 片麻痺(左) | 浴槽に入るときに左足が引っかかり、湯の中で体が傾くのが怖い | 浴槽の出入りと湯の中での座る姿勢が安定し、湯船に入る入浴を続けられる | 右足から先に浴槽へ入り、左足は職員が持ち上げて入れる順序を毎回同じにできる | 浴槽へは右足から入り、左足は職員が膝の裏を支えて入れる。湯の中では右手で手すりを握り、左側に体が傾いたら職員が肩を支える(通所リハビリテーション・週2回) |
| 片麻痺(右) | 利き手の右手が使えず、洗髪を人に頼るのがつらい | 左手で洗髪を行い、人に頼る工程を背中だけにして入浴できる | ポンプ式のシャンプーを左手で押し、頭の前半分を自分で洗える | シャンプーを左手の届く位置に置き、頭の前半分を本人が洗う。後頭部のすすぎは職員が行い、本人が洗えた範囲を月1回記録で確かめる(通所介護・週2回) |
| 下肢筋力低下 | 立っている時間が長くなると膝が折れそうになり、洗い場で立って体を洗えない | 座った姿勢で体を洗う方法に切り替え、週2回の入浴を自分のペースで続けられる | シャワー用のいすに座ったまま、洗身と泡の洗い流しを一通り終えられる | 洗い場ではいすに座って洗い、立つのは浴槽へ移るときの1回だけにする。訪問介護員は立ち上がりのときに前に立って手を取る(訪問介護・週2回) |
| 下肢筋力低下 | 湯船から立ち上がるのに時間がかかり、のぼせそうになったことがある | 湯につかる時間を決め、湯船から自分で立ち上がれる入浴を続けられる | 湯につかる時間を本人と決めた長さ(記入欄)で区切り、声かけの合図で立ち上がりを始められる | 本人と決めた時間で職員が声をかけ、浴槽の中で膝を曲げて足を手前に引いてから立ち上がる順序を毎回繰り返す(通所介護・週2回) |
| 下肢筋力低下 | 入浴後に脱衣所で立ったまま服を着ると、ふらついて壁にもたれる | 入浴後の着替えを座って行い、脱衣所でふらつかずに入浴を終えられる | 脱衣所のいすに座ってズボンと靴下をはける | 脱衣所にひじ掛けのあるいすを置き、上着・ズボン・靴下の順に座ったまま着る。ズボンを腰まで上げるときだけ立ち、家族が前で見守る(長女・週2回) |
| 皮膚疾患 | 体のかゆみで夜に目が覚めるので、肌に合う洗い方で入浴したい | 皮膚科の指示に沿った洗い方で入浴を続け、夜に目が覚める回数が減る | 泡立てた洗浄剤を手で乗せる洗い方を、毎回の入浴で続けられる | ナイロンタオルを使わず、よく泡立てた洗浄剤を手のひらで乗せて洗う。入浴後10分以内に処方の塗り薬を背中に塗り、塗れた範囲を記録する(訪問介護・週2回) |
| 皮膚疾患 | 足の指の間がじくじくしているが、清潔にして歩く痛みを減らしたい | 足の指の間を清潔に保ち、痛みの訴えなく歩いて外出できる | 入浴時に足の指の間を1本ずつ洗い、乾いたタオルで水気を取る手順が毎回行われる | 入浴時に足の指の間を1本ずつ洗い、水気をよく取ってから処方の薬を塗る。指の間の色や広がりを見て、変わりがあれば訪問看護師へ伝える(通所介護・週2回) |
| 皮膚疾患 | 皮膚が弱く、介助の手が当たるだけで赤くなったりはがれたりする | 皮膚に傷を作らずに入浴の介助を受けられる | 介助の際に体をつかまず手のひら全体で支える方法で、入浴中に新しい傷ができない | 体を支えるときは腕をつかまず手のひら全体で下から支え、拭くときはタオルを押し当てて水気を取る。入浴後の皮膚の傷の有無を記録する(通所介護・週2回) |
| 心疾患 | 息切れが出やすいが、主治医と決めた条件の中で湯船に入り続けたい | 主治医と確かめた条件(湯温・湯につかる深さ・時間:記入欄)を守り、週2回の入浴を続けられる | 入浴の前後で息切れの程度を本人が伝え、職員が記録に残すことが毎回続く | 入浴の前に体調と血圧・脈拍を確かめ、主治医と確かめた条件で入浴する。息切れを訴えたときは湯から上がり、洗い場で座って休む(通所介護・週2回) |
| 心疾患 | 入浴で疲れて、その後の半日を横になって過ごしてしまう | 入浴の後も昼食や体操に参加できる体力を残して入浴できる | 洗髪と洗身を別の日に分け、入浴にかかる時間を本人と決めた長さ(記入欄)に収める | 通所の日ごとに洗髪の日と洗身を中心にする日を分け、1回の入浴の工程を減らす。入浴後の昼食の食べた量と横になった時間を記録する(通所介護・週3回) |
| 心疾患 | 足のむくみが強い日があり、そのときの入り方を決めておきたい | むくみの程度に合わせて入り方を変え、入浴を休む日を減らせる | むくみの強い日の入り方(シャワー浴または足浴:記入欄)を、職員と本人が同じように選べる | 到着時に両足のすねを押してむくみの様子を見て、主治医と確かめた入り方(記入欄)を選ぶ。選んだ入り方と理由をその日の記録に書く(通所介護・週2回) |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
暮らしと経過の状態別(認知症で入浴を断る・終末期・独居・清拭で代替)の完成文
| 状態 | ニーズ | 長期目標 | 短期目標 | サービス内容(種別・頻度) |
|---|---|---|---|---|
| 認知症で入浴を断る | 「さっき入った」と言って入浴を断る日が続いているが、本人が納得できる誘い方で清潔を保ちたい | 本人が納得できる誘い方で、週2回の入浴を続けられる | 入浴の誘いに応じる日が、月8回の予定のうち6回以上になる | 「お風呂」と言わず、本人がなじんでいる「汗を流しましょう」の言葉で誘う。断られたら10分おいて別の職員が声をかけ、それでも断られた日は着替えだけ行う(通所介護・週2回) |
| 認知症で入浴を断る | 服を脱ぐことを嫌がり、脱衣所で大きな声を出すことがある | 服を脱ぐことへの不安が和らぎ、落ち着いて入浴できる | バスタオルを肩から掛けたまま服を脱ぎ、洗い場まで移れる | 脱衣所ではバスタオルを肩から掛け、1枚脱ぐごとに次に脱ぐ服を本人に見せて伝える。職員は1名で受け持ち、途中で交代しない(通所介護・週2回) |
| 認知症で入浴を断る | 自宅では夫が誘っても入浴せず、夫が困っている | 通所での入浴を中心にし、夫が入浴のことで本人と言い争わずに過ごせる | 通所の日に週2回入浴し、自宅では夫が入浴を誘わないことを夫婦で続けられる | 入浴は通所の日に行うこととし、夫には自宅で誘わなくてよいことを伝える。通所で入浴できたかを連絡帳で毎回夫に知らせる(通所介護・週2回、夫:連絡帳の確認) |
| 終末期 | 残された時間の中で、もう一度湯船につかりたいと本人が望んでいる | 本人が望む形の入浴を、体調の良い日に行える | 主治医と確かめた条件(記入欄)のもとで、本人の望む日に1回、訪問入浴で湯につかれる | 本人と家族の希望を聞き、主治医に入浴の方法と条件を確かめたうえで訪問入浴介護を手配する。当日の体調によっては部分浴か清拭に切り替えることを、事前に家族と話し合っておく(訪問入浴介護・希望に応じて) |
| 終末期 | 体を動かすと痛みが出るが、さっぱりしていたい | 痛みの少ない方法で、体の清潔を保ちながら過ごせる | 痛み止めを飲んだ時刻から間をおいた時間帯に、清拭と部分浴を受けられる | 訪問看護師と相談して痛み止めの時刻に合わせて訪問の時間を決め、体の向きを変える回数が少ない順序で清拭と手浴を行う(訪問看護・訪問介護 週3回) |
| 終末期 | 家族が最後まで自分たちの手で体を拭いてあげたいと望んでいる | 家族が本人の体を拭く時間を持ちながら、清潔を保てる | 訪問看護師から教わった拭き方で、長女が本人の顔と手を毎日拭ける | 訪問看護師が長女に、顔・手・足を拭く方法と皮膚の見方を伝える。長女が行った日と様子を記録用のノートに残し、訪問のたびに看護師が見る(訪問看護 週2回、長女:毎日) |
| 独居 | 夜は一人になるので、誰かがいる日中の時間に入浴を済ませたい | 日中の訪問介護の時間に週2回入浴し、夜に一人で入浴しない生活を続けられる | 訪問介護員の到着に合わせて入浴を始め、一人で湯を張って入る日が月0回になる | 到着後に湯張りと浴室の温めを行い、洗身と洗髪は本人が行う。湯から出るときに手を添え、入浴後は湯を抜いて濡れた床を拭いてから退室する(訪問介護・週2回 月・木 14時) |
| 独居 | 一人で入浴していて、浴室で倒れても誰にも気づいてもらえないのが不安 | 入浴する日を周りが知っている状態で、自宅の入浴を続けられる | 入浴の前と後に、近所に住む姪へ電話かメールで連絡を入れられる | 入浴する日は前後に姪へ連絡を入れることを本人と姪で取り決める。連絡がない日は姪が電話をかける(姪:週2回の連絡の受け手・保険外) |
| 独居 | ガスの給湯器の操作が分からなくなり、湯を張れない日がある | 湯張りの操作を支えてもらいながら、自宅で入浴を続けられる | 給湯器のボタンに貼った手順の札を見て、自分で湯張りを始められる | 訪問介護員が給湯器の操作手順を3つの札にして貼り、本人が札を見て操作するのを見守る。できなかった日は訪問介護員が代わりに操作し、その日を記録する(訪問介護・週2回) |
| 清拭で代替 | 退院直後で主治医から入浴を控えるよう言われているが、体をきれいにしておきたい | 主治医から入浴の許しが出るまで、清拭で体の清潔を保てる | 週3回の清拭で、背中と陰部を含めて全身を拭いてもらえる | 主治医の意見(記入欄・確かめた日)を支援経過に残し、入浴の許しが出るまで清拭と陰部洗浄を行う。許しが出たら入浴の計画に切り替える(訪問介護・週3回) |
| 清拭で代替 | 湯船やシャワーの音を怖がり、浴室に入ることができない | 浴室に入らなくても、本人が落ち着ける方法で清潔を保てる | 居間で温めたタオルを使った清拭と手浴を、週2回嫌がらずに受けられる | 浴室には誘わず、居間の本人がいつも座る椅子で清拭と手浴を行う。浴室に入る様子が見られた日は記録し、入浴を再び勧めるかを担当者で話し合う(訪問介護・週2回) |
| 清拭で代替 | 体調の波が大きく、入浴できる日とできない日が読めない | 体調に合わせて入浴と清拭を選び、清潔を保つ回数を減らさずに過ごせる | 入浴できなかった日も、同じ訪問の中で清拭に切り替えて清潔を保てる | 訪問時の体調を見て、入浴ができない日は同じ時間の中で清拭と洗髪台での洗髪に切り替える。入浴か清拭かと、その理由を毎回記録する(訪問介護・週2回) |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
入浴を断る日・体調で見合わせる日|第2表の取り決めと第5表 支援経過の完成文
入浴は、当日になって本人が断る、体調で見合わせるといった変動が多い支援です。見合わせたときの切り替え先をあらかじめ第2表のサービス内容に書いておくと、事業所ごとに対応が分かれずに済みます。第5表(居宅介護支援経過)の記載要領には、日時・対応者、利用者や家族の発言内容、サービス事業者等との調整、軽微な変更の場合の根拠や判断などを、客観的な事実と判断の根拠として簡潔に書くことが示されています。下の完成文はその形に合わせています。
見合わせたときの切り替えを第2表のサービス内容に書き添える完成文
| 場面 | サービス内容に書き添える完成文 | 取り決めた相手・日付(記入欄) |
|---|---|---|
| 当日に本人が断ったとき | 入浴を断られた日は、時間をおいて1回だけ誘い直し、それでも断られた日は着替えと足浴に切り替える。 | (記入欄) |
| 体温・血圧が普段と違うとき | 入浴前の測定値が主治医と確かめた目安(記入欄)を外れた日は入浴を見合わせ、清拭に切り替えて居宅介護支援事業所へ伝える。 | (記入欄) |
| 皮膚の処置があるとき | 傷の処置をしている間は、主治医の指示(記入欄)に沿ってシャワー浴に切り替え、湯につかるかどうかは訪問看護師と確かめてから決める。 | (記入欄) |
| 寒い季節 | 脱衣所と浴室の温度差が大きい季節は、入浴の時間帯を午後の早い時間に移し、脱衣所の温めを入浴の準備に含める。 | (記入欄) |
| 通所を休んだ週 | 通所介護を休んで入浴できなかった週は、訪問介護の訪問で清拭と洗髪を行い、翌週の入浴の予定を本人と確かめる。 | (記入欄) |
| 家族が介助できないとき | 長女の都合で夜の入浴を手伝えない日は、入浴を翌日に移すか、長女が顔と手足を拭くだけにするかを本人と長女で決める。 | (記入欄) |
| 設備の不具合 | 給湯器や浴室の設備が使えない日は、居間での清拭に切り替え、修理の見込みを家族に確かめて居宅介護支援事業所へ伝える。 | (記入欄) |
| 感染症の流行時 | 事業所で感染症が出た期間は、入浴の順番と使う浴室を事業所の手順(記入欄)に沿って変え、変えた内容を家族に伝える。 | (記入欄) |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
入浴を断った日・見合わせた日の第5表 支援経過の完成文
日付は令和8年の例です。記載者の署名欄は省いています。
| 日時・手段 | 支援経過に書く完成文 |
|---|---|
| 10月6日(火)14時/電話・受信 | 通所介護の生活相談員より。本日、Aさんは入浴を2回誘われ、2回とも「今日は家で入る」と断った。着替えと足浴は受けた。今月の入浴は予定4回のうち1回。次回も同じ職員が誘う予定とのこと。 |
| 10月8日(木)10時/訪問(自宅) | Aさんに入浴のことを聞くと「知らない人に裸を見られるのが嫌」と話した。夫は「家では一度も入っていない」と話す。断る理由が人前で脱ぐことにあると考え、通所介護へ同じ職員の受け持ちと、タオルを掛けたままの脱衣を依頼することにした。 |
| 10月8日(木)15時/電話・発信 | 通所介護の生活相談員へ、上記の理由と依頼を伝えた。受け持ちの職員を固定し、脱衣のときはバスタオルを肩から掛けたままにする方法で10月中に試し、月末に結果を知らせてもらうことになった。 |
| 10月30日(金)16時/FAX・受信 | 通所介護より10月の入浴の報告。受け持ちを固定した13日以降、入浴は予定6回のうち5回。断った1回は発熱の翌日だった。本人は脱衣所で「これなら寒くない」と話したとのこと。短期目標に近づいていると考え、現在の方法を続ける。 |
| 11月4日(水)9時/電話・受信 | 訪問入浴介護の看護職員より。訪問時の体温が普段より高く、本人も「だるい」と話したため、全身浴を見合わせて清拭に切り替えたとのこと。長男へは看護職員から伝えてある。主治医への連絡の要否を訪問看護ステーションに確かめる。 |
| 11月4日(水)10時/電話・発信 | 訪問看護ステーションの看護師へ、本日の訪問入浴の様子を伝えた。本日午後の訪問で様子を見て、必要があれば主治医へ連絡するとのこと。結果の連絡を依頼した。 |
| 11月11日(水)13時/訪問(自宅) | Aさんは「風呂のあとに息が切れて昼まで寝ている」と話した。長女は「入浴の日は疲れが残るようだ」と話す。入浴の工程を減らす方法を通所介護と話し合うため、洗髪と洗身を別の日に分ける案を持ち帰った。主治医には次回の受診で入浴の条件を確かめるよう長女に依頼した。 |
| 11月20日(金)11時/電話・受信 | 長女より。本日の受診で、主治医から湯につかる時間と湯の深さの条件について話があったとのこと(内容は長女のメモを11月24日の訪問で確かめる)。通所介護へは内容を確かめてから伝える。 |
| 11月24日(火)10時/訪問(自宅) | 長女のメモで、主治医の示した入浴の条件を確かめた(内容は別紙の主治医意見の控えに記載)。この条件を通所介護・訪問介護へ伝え、第2表のサービス内容の記載を見直すため、担当者に照会する。 |
| 12月2日(水)17時/電話・受信 | 訪問介護のサービス提供責任者より。本日、給湯器が動かず入浴ができなかったため、居間で清拭と洗髪を行ったとのこと。長男が修理を依頼済みで、修理は12月5日の予定。 |
| 12月3日(木)9時/電話・発信 | 長男へ、修理の日までの入浴について確かめた。修理までは訪問介護の訪問で清拭を続けることを長男が了承した。訪問の曜日と回数は変えない。 |
| 12月8日(火)14時/電話・受信 | Aさんの長女より、12月は長女の仕事の都合で夜の入浴の手伝いが週1回しかできないとの連絡。本人は「週2回は入りたい」と話しているとのこと。通所介護の入浴を週1回増やせるかを事業所に確かめる。 |
| 12月8日(火)15時/電話・発信 | 通所介護の管理者へ、12月の利用を週2回から週3回に増やせるかを確かめた。水曜日の追加が可能との回答。本人・長女の了承を得て、曜日と回数の変更として計画を見直す手続きに進む。 |
| 12月15日(火)11時/電話・受信 | 通所介護より。本日、入浴前の血圧が主治医と確かめた目安を外れたため入浴を見合わせ、清拭に切り替えたとのこと。本人に自覚症状はなく、その後の昼食は全量食べた。次回の入浴前の測定結果も知らせてもらう。 |
| 1月7日(木)10時/訪問(自宅) | モニタリング。12月の入浴は予定9回のうち7回、見合わせた2回はいずれも清拭に切り替えている。本人は「年末も風呂に入れた」と話し、長女は「夜の手伝いが減って助かった」と話した。短期目標は続けて、2月に評価する。 |
| 1月14日(木)16時/電話・受信 | 通所介護より、施設内で感染症が出たため1月21日まで入浴の順番を変え、最後の順番で入浴するとの連絡。サービスの内容と回数に変わりはない。長女へこの内容を伝えた。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
曜日や日付だけを変える場合の扱いについて、事務連絡の別添(令和6年版)には、利用者の体調不良や家族の都合などの臨時的・一時的なもので単なる曜日・日付の変更のような場合には軽微な変更に当たる場合があると考えられる、との例示があります。あわせて、これは例示であり、軽微かどうかは変更する内容が一連の業務を行う必要性の高い変更かどうかで判断すべきものとされています。どう扱ったかと判断の理由は、上の例のように支援経過に残し、取扱いは保険者にご確認ください。
悪い例と良い例|「入浴介助」の一行と「週2回入浴する」の目標を書き直す(20組)
入浴の行でよく見かける一行と、それを書き直した完成文を並べました。良い例はそのまま貼れる形にしてありますが、回数・時刻・工程は利用者に合わせて置き換えてください。
| 欄 | 悪い例 | 良い例(完成文) | 直した点 |
|---|---|---|---|
| サービス内容 | 「入浴介助」 | 洗い場ではいすに座って本人が前面を洗い、職員は背中と足先を洗う。浴槽へは職員が横で手を取りながら入る。 | 介助する工程と本人が行う工程を分けた |
| サービス内容 | 「入浴の見守り」 | 浴槽から立ち上がるときに職員が浴槽の外から手を差し出し、本人がつかまって立ち上がるのを待つ。 | 見守る場面と職員の立つ位置を書いた |
| サービス内容 | 「入浴(週2回)」 | 通所介護で週2回(月・木)、個浴で入浴する。入浴しない日は、夜に長女が顔と手足を拭く。 | 入浴しない日の清潔の保ち方を加えた |
| サービス内容 | 「体調に応じて入浴」 | 入浴前に体温・血圧を測り、主治医と確かめた目安(記入欄)を外れた日は清拭に切り替える。 | 「体調に応じて」を、測る項目と切り替え先に置き換えた |
| サービス内容 | 「清潔保持の支援」 | 訪問のたびに陰部洗浄を行い、週1回は洗髪台で洗髪する。皮膚に赤みがあれば訪問看護師へ伝える。 | 何をどの頻度で行うかを具体にした |
| サービス内容 | 「入浴拒否時は無理強いしない」 | 入浴を断られた日は10分おいて別の職員が1回誘い、それでも断られた日は着替えだけ行う。 | 断られた後の対応を順番で書いた |
| サービス種別 | 「家族」 | 長女(夜の入浴で背中を洗う・週2回) | 誰が、どの工程を、どの頻度で担うかを書いた |
| サービス種別 | 「福祉用具」 | 福祉用具(浴槽内のいす・区分:記入欄)/導入時と1か月後に使い方を確認 | 用具の名前と確認の時期を書いた |
| 長期目標 | 「週2回入浴する」 | 通所介護での入浴を中心に、週2回湯船につかる生活を冬の間も続けられる。 | どこで、どういう暮らしを続けるのかを加えた |
| 長期目標 | 「安全に入浴できる」 | 自宅の浴室で、夫の見守りのもと週1回入浴できる。 | 「安全」を場所と支える人に置き換えた |
| 長期目標 | 「清潔を保つ」 | 入浴と清拭を組み合わせ、週4回は体を洗うか拭くかして過ごせる。 | 清潔を保つ手段と回数を書いた |
| 長期目標 | 「入浴を拒否しない」 | 本人が納得できる誘い方で、週2回の入浴を続けられる。 | 本人を責める形から、支え方が分かる形にした |
| 短期目標 | 「週2回入浴する」 | シャワー用のいすに座ったまま、前面と両腕を自分で洗える。 | 長期目標のために先に越える一つの工程を書いた |
| 短期目標 | 「入浴に慣れる」 | 入浴の誘いに応じる日が、月8回の予定のうち6回以上になる。 | 慣れたかどうかを回数で測れる形にした |
| 短期目標 | 「浴槽をまたげるようになる」 | 洗い場の椅子から浴槽の縁への座り移りを、見守りで3回続けて行える。 | 動作の中身と、できたと見る条件を書いた |
| 短期目標 | 「皮膚の状態が改善する」 | 入浴後10分以内に処方の塗り薬を背中に塗ることが、毎回の入浴で続く。 | 結果ではなく、支援で続けられる行動を目標にした |
| ニーズ | 「入浴ができない」 | 立っている時間が長くなると膝が折れそうになり、洗い場で立って体を洗えない。 | できない理由を場面と動作で書いた |
| ニーズ | 「入浴介助が必要」 | 利き手が使えず洗髪を人に頼るのがつらいので、左手で洗える方法を見つけたい。 | サービスの名前ではなく、本人の困りごとと望みにした |
| ニーズ | 「家族の負担軽減」 | 浴槽の底から立ち上がれず、夫が引き上げていて二人とも怖い思いをしている。 | 負担の中身を、起きている場面で書いた |
| 頻度 | 「随時」 | 週2回(月・木)、入浴できない日は同じ訪問の中で清拭に切り替える。 | 曜日と、見合わせた日の扱いを書いた |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
入浴に関わるサービスの位置づけの書き分けと、運営指導で見られる点
入浴には、通所・訪問・福祉用具・家族など複数の担い手が関わります。同じ「入浴」の言葉を複数の行に書くと、どの事業所がどの工程を受け持つのかが読み取れなくなります。下の表は、サービスごとに入浴で担う役割と、第2表で書き分けるための言葉を並べたものです。浴室の手すりや段差の工事は住宅改修の行として入浴の行とは分け、工事の後に入浴の短期目標を見直すという関係だけを押さえておきます。
入浴に関わるサービスごとの役割と、第2表での書き分け
| サービス・担い手 | 入浴で担う役割 | サービス内容に書く言葉の例 | 他の行と重ねないための書き分け |
|---|---|---|---|
| 通所介護・地域密着型通所介護 | 事業所の浴室での入浴と、入浴中の見守り・介助 | 個浴で入浴し、洗い場では本人が前面を洗い、職員が背中と足先を洗う | 事業所の浴室の種類(個浴・大きな浴槽・座ったまま入る機械浴)を書き、自宅の入浴の行と分ける |
| 通所リハビリテーション | 入浴の動作の練習と、自宅の入浴につなげるための手順づくり | 理学療法士が浴槽の縁への座り移りを練習し、手順書を家族に渡す | 「練習」と「自宅での実施」を分け、自宅で誰が支えるかは別の行に書く |
| 訪問介護 | 自宅の浴室での入浴の介助、入浴前後の準備と片付け | 湯張りと着替えの用意は夫が行い、訪問介護員は着脱と浴槽からの立ち上がりを介助する | 家族が担う準備と、訪問介護員が担う介助を同じ文の中で分ける |
| 訪問入浴介護 | 自宅に浴槽を持ち込んでの入浴、入浴前の看護職員の確認 | 看護職員が入浴前に体調を確かめ、全身浴・部分浴・清拭のどれにするかを決める | 訪問看護の処置と行を分け、入浴後の連絡の流れを書く |
| 訪問看護 | 皮膚の処置、入浴の条件についての助言、体調の確認 | 入浴日の翌日に傷の処置を行い、入浴の方法について訪問入浴介護へ助言する | 入浴そのものの介助は他の行に書き、看護の役割を処置と助言に絞る |
| 短期入所生活介護 | 滞在中の入浴 | 滞在中は自宅と同じ順序(右足から浴槽へ入る)で入浴する | 入浴の回数は短期入所の利用の行にまとめ、自宅の入浴の頻度と混ぜない |
| 福祉用具(貸与・購入) | 入浴に使う用具の選定と、使い方の確認 | 福祉用具専門相談員が入浴台を浴槽の幅に合わせて選び、使い方を本人と家族に試してもらう | 用具ごとに行を分け、貸与か購入かの区分と、使い方を確かめる時期を書く |
| 住宅改修 | 浴室の手すりの取付けや段差の解消 | (住宅改修の行として別に書く) | 入浴の行には書かず、工事の後に入浴の短期目標を見直す |
| 家族 | 夜の入浴の手伝い、湯張り、入浴しない日の清拭 | 長女が夜の入浴で背中を洗い、湯から上がるときに声をかける | 「家族」ではなく続柄で書き、※1の○は付けない |
| 保険外・地域 | 入浴の前後の安否の連絡、道具の購入、銭湯や地域の入浴の場 | 入浴の前後に姪へ電話で連絡を入れる | サービス種別に保険外と分かるように書き、※1の○は付けない |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
通所介護の入浴介助加算|告示の定めと、居宅介護支援で確かめること
通所介護で入浴介助加算を算定する利用者を担当する場合、居宅サービス計画にその位置づけがあるかが確かめられます。下の表の左列は、当社の加算データベースに収めた告示の定め(通所介護の入浴介助加算)の要約です。右列は、居宅介護支援の側で通所介護事業所と確かめておく事柄の記入欄です。通所リハビリテーションにも入浴介助加算の定めがあり、個別の入浴計画を作る職種の定めが通所介護と異なるため、サービスごとに定めを確かめてください。
| 区分 | 告示の定め(要約) | 居宅介護支援で確かめること(記入欄) |
|---|---|---|
| 入浴介助加算(Ⅰ) | 入浴介助を適切に行うことができる人員及び設備を有して行われる入浴介助であること | 通所介護事業所から受けた説明の内容:(記入欄) |
| 入浴介助加算(Ⅰ) | 入浴介助に関わる職員に対し、入浴介助に関する研修等を行うこと | 通所介護事業所に確かめた日:(記入欄) |
| 入浴介助加算(Ⅱ) | 医師・理学療法士・作業療法士・介護福祉士・介護支援専門員、利用者の動作及び浴室の環境の評価を行うことができる福祉用具専門相談員などが利用者の居宅を訪問し、浴室における利用者の動作及び浴室の環境を評価すること | 居宅を訪問して評価した人・日付:(記入欄) |
| 入浴介助加算(Ⅱ) | 居宅の浴室での入浴が難しい環境と認められる場合は、訪問した医師等が介護支援専門員又は福祉用具専門相談員と連携し、福祉用具の貸与若しくは購入又は住宅改修等の浴室の環境整備に係る助言を行うこと | 受けた助言と、ケアプランへの反映:(記入欄) |
| 入浴介助加算(Ⅱ) | 機能訓練指導員、看護職員、介護職員、生活相談員その他の職種の者が共同して、医師等との連携の下で、利用者の身体の状況、訪問により把握した居宅の浴室の環境等を踏まえて個別の入浴計画を作成すること。その計画に基づき、個浴又は利用者の居宅の状況に近い環境で入浴介助を行うこと | 個別の入浴計画の写しを受け取った日:(記入欄) |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
加算を算定するかどうか、要件を満たしているかどうかの最終的な確認は、通所介護事業所と保険者(指定権者)にご確認ください。なお、介護保険法に基づく届出書類の作成・提出代行は社会保険労務士の業務です。
公表事例から、入浴の位置づけで照らしておく点
自治体が公表している運営指導・集団指導の資料のうち、入浴に関わるものを当社の監査データベース(出典つきのもの)から抜き出しました。多くは通所介護などサービス事業所への指摘ですが、居宅サービス計画の位置づけや記録と照らし合わされる点を含んでいます。居宅介護支援事業所そのものへの入浴の指摘は、公表事例では確認できませんでした。
| 自治体 | 公表されている指摘の要旨 | ケアプランの側で照らしておく点 |
|---|---|---|
| 豊島区 | 地域密着型通所介護で、入浴介助加算などを提供しているが、居宅サービス計画第1〜3表に位置付けがなかった事例、計画に位置付けた頻度(週1回)と提供の実際(週2回)が違っていた事例 | 第2表と第3表に入浴の行と頻度があるか、サービス提供票と回数が揃っているか |
| 豊島区 | 入浴介助加算が算定されていた日に、サービス提供の記録で入浴を提供した記録が確認できなかった事例 | 見合わせた日の連絡を受けた記録が支援経過にあるか |
| 神戸市 | 通所介護で、清しきのみの実施や入浴を中止した日に入浴介助加算を算定していた事例 | 入浴を清拭に切り替えた日の扱いを、事業所と取り決めて記録しているか |
| 愛知県 | 通所介護で、入浴を行わなかった日に入浴介助加算を算定していたケース。入浴介助に関する研修の未実施も指摘 | 月ごとの入浴の実施回数を事業所から受け取り、給付管理の前に照らしているか |
| 仙台市 | 通所リハビリテーションの入浴介助加算(Ⅱ)で、居宅を訪問して浴室での動作と環境を評価した記録がなく、把握した課題と支援内容が計画に具体的に書かれていなかった事例 | 評価の結果と受けた助言を、第2表の入浴の行や支援経過に反映しているか |
| 宇都宮市 | 通所介護等の入浴介助加算(Ⅱ)で、利用者宅の訪問により把握した浴室の環境を踏まえた個別の入浴計画が作成されていなかった事例 | 個別の入浴計画の写しを受け取り、第2表の目標とずれていないか |
| 福井市 | 入浴介助加算について、研修等の実施が確認できない、個別の入浴計画が不十分という指摘。入浴計画に相当する内容を通所介護計画の中に書く場合はその記載で作成に代えられると示されている | 通所介護計画のどこに入浴の計画が書かれているかを、写しで確かめているか |
| 神戸市・堺市 | 施設・特定施設で、入浴に代えて清しき(清拭)を行ったときに、その旨や入浴が困難な理由を記録していなかった事例(施設・特定施設向けの資料) | 在宅でも、清拭に切り替えた日とその理由を事業所が残しているかを、モニタリングで確かめる |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
入浴の位置づけに関わる、手元に残す記録の一覧
| 記録 | 中身 | 保管場所(記入欄) | 最終更新日(記入欄) |
|---|---|---|---|
| アセスメントの入浴の欄 | 工程ごとの自立の程度、危ない場面、浴室の寸法、本人と家族の言葉 | (記入欄) | (記入欄) |
| 主治医の意見の控え | 入浴の方法・条件・見合わせる目安と、確かめた日・方法 | (記入欄) | (記入欄) |
| 第2表の入浴の行 | ニーズ・目標・サービス内容・担い手・頻度・期間 | (記入欄) | (記入欄) |
| 第3表 | 入浴・清拭の曜日と時刻、家族が手伝う入浴の時刻 | (記入欄) | (記入欄) |
| サービス担当者会議の要点(第4表) | 入浴の担い手ごとの役割、見合わせたときの切り替えの取り決め | (記入欄) | (記入欄) |
| 個別サービス計画・個別の入浴計画の写し | 通所介護計画・訪問介護計画などの入浴の部分、受け取った日 | (記入欄) | (記入欄) |
| 居宅を訪問して浴室を評価した記録の写し | 評価した人・日付・受けた助言(入浴介助加算(Ⅱ)を算定する場合) | (記入欄) | (記入欄) |
| 月ごとの入浴の実施の報告 | 予定の回数と実施の回数、見合わせた日と切り替えた方法 | (記入欄) | (記入欄) |
| 第5表 支援経過 | 入浴を断った日・見合わせた日の連絡、曜日や回数を変えたときの判断の理由 | (記入欄) | (記入欄) |
| モニタリングの記録 | 入浴の短期目標の達成の程度、本人と家族の感想 | (記入欄) | (記入欄) |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
第1表・第3表・第4表に置く入浴の記載|意向・援助の方針・週間計画・担当者会議の完成文(4つの様式・39例)
入浴の記載は第2表に集まりがちですが、老企第29号 別紙1「居宅サービス計画書標準様式及び記載要領」を読むと、入浴に関わる情報には第1表の意向と援助の方針、第3表の一日の流れと週単位以外のサービス、第4表の会議の要点にもそれぞれ置き場所があります。第2表だけが詳しく、第1表の意向に入浴の話が一言も無い計画は、ニーズがどこから出てきたのかを読み手がたどれません。ここでは、記載要領の要点を様式ごとに整理したうえで、第1表・第3表・第4表に入浴を書くときの完成文を並べます。
記載要領が第1表・第3表・第4表・第5表に求めていることと、入浴の情報の置き場所
左から2列目は、老企第29号 別紙1(令和3年3月改正版)の記載要領を当社が要約したものです。右の列は、その要点を入浴の記載に当てはめたときの置き方です。
| 様式・欄 | 記載要領に書かれていること(要約) | 入浴の情報の置き方 |
|---|---|---|
| 第1表「利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果」 | 利用者と家族が、どのような内容の介護サービスをどの程度の頻度で利用しながら、どのような生活をしたいと考えているのかについて、意向を踏まえた課題分析の結果を書く。利用者の主訴や相談内容等を踏まえ、利用者が持っている力や生活環境等の評価を含めて問題点を明らかにする | 「お風呂に入りたい」で止めず、どこで・誰の手を借りて・どのくらいの頻度で入りたいかと、それを妨げている工程や浴室の環境、本人に残っている力の評価を一続きに書く |
| 同(本人と家族の意向が異なるとき) | 利用者とその家族の生活に対する意向が異なる場合には、各々の主訴を区別して書く | 本人「家の風呂がいい」、長女「通所で入ってほしい」のように、話した人ごとに分けて書き、まとめた言葉に言い換えない |
| 同(記載の理由) | 意向が消極的な場合があり、その場合には自立意欲を高め、積極的な意向が表明できるよう援助する必要がある | 「もう風呂はいい」と話す人は、その言葉を残したうえで、以前の入浴の習慣や楽しみについて家族から聞き取った内容と、入浴から遠ざかったきっかけを添える |
| 第1表「総合的な援助の方針」 | 課題分析で抽出したニーズに対応して、介護支援専門員をはじめ各種のサービス担当者がどのようなチームケアを行おうとするのかを、利用者と家族を含むケアチームが確認・検討のうえ書く | 入浴を担う事業所と家族の役割の分け方、見合わせる日の切り替えの考え方を、チーム全体の方針として1〜3文で書く |
| 同(緊急時の対応) | 発生する可能性が高い緊急事態が想定される場合には、対応機関やその連絡先、どのような場合を緊急事態と考えているか、緊急時を想定した対応の方法等を書くことが望ましい | 入浴中・入浴後の体調の変化を想定し、連絡する順番と連絡先を書く。どの状態を緊急とみるかは、主治医に確かめた内容に沿って書く |
| 第3表 全体 | 第2表の援助内容で書いたサービスを、保険給付の内外を問わず書く。その際、援助内容の頻度と合っているかに留意する | 家族の入浴の介助や、入浴の前後の安否の電話なども枠に入れ、第2表の曜日・回数と1つずつ照らす |
| 第3表「主な日常生活上の活動」 | 平均的な一日の過ごし方を書く。食事のほか、入浴、清拭、洗面、口腔清掃、整容、更衣など、家族の支援や利用者のセルフケアを含む生活全体の流れが見えるように書く。時間軸・曜日軸の縦横はどちらでもよい | 入浴する日としない日で一日の流れが違う人は、曜日ごとに書き分ける。本人が自分で行う清拭や更衣も書き込む |
| 第3表「週単位以外のサービス」 | 各月に利用する短期入所等、福祉用具、住宅改修、医療機関等への受診状況や通院状況、その他の外出などを書く | 短期入所中の入浴、入浴台などの福祉用具、浴室の住宅改修、皮膚科などの受診をここに書き、入浴の行とのつながりが見えるようにする |
| 第4表「検討内容」 | 検討した項目について、サービス内容だけでなく、サービスの提供方法、留意点、頻度、時間数、担当者等を具体的に書く | 入浴の工程ごとの担当、見合わせる目安と切り替え先、見合わせた日の連絡の流れを、発言した人の名前とともに書く |
| 第4表「残された課題(次回の開催時期等)」 | 必要があるのに社会資源が地域に不足して未充足となった場合や、必要と考えられるが本人の希望等により利用しなかった居宅サービス、次回の開催時期・開催方針等を書く。第三者が読んでも内容を把握、理解できるように書く | 「希望する浴槽のある事業所に空きが無い」「本人が訪問入浴介護を望まなかった」など、入浴について満たせなかったことと理由を書く |
| 第5表「居宅介護支援経過」 | モニタリングを通じて把握した利用者・家族の意向・満足度等、目標の達成度、事業者との調整内容、計画の変更の必要性等を書く。主語と述語を明確にし、曖昧な抽象的な表現を避ける | 入浴の実施回数と見合わせた回数、本人と家族の言葉、事業所と取り決めたことを、項目ごとに分けて書く |
※上記は厚生労働省の通知を当社が編集・加工したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。様式の運用や記載の求め方は保険者(指定権者)により異なる場合があります。最終的な確認は保険者(指定権者)にお願いします。
第1表の意向の欄に入浴の話を書く完成文|悪い例と良い例(10組)
第1表の意向の欄は、本人と家族の言葉をそのまま残す欄であると同時に、課題分析の結果を書く欄です。言葉だけを並べて終わらせず、入浴を妨げている事実と、本人に残っている力の見立てまでを一続きに書きます。
| 場面 | 悪い例 | 良い例(完成文) | 直した点 |
|---|---|---|---|
| 自宅の浴槽で入り続けたい | 「入浴したい」 | 本人:「この家の檜の風呂に、週に2回は入りたい。人に洗ってもらうのは背中だけでいい」。長女:「平日は通所で入って、週末だけ家で手伝いたい」。浴槽をまたぐときに右膝が伸びきらず、9月に2回、浴槽の縁に足を掛けたまま動けなくなった。体の前面と腕は自分で洗えているため、浴槽の出入りを支えれば家での入浴を続けられる見込みがある。 | 話した人ごとに分け、妨げている動作と残っている力を加えた |
| 意向が消極的 | 「本人は入浴を希望していない」 | 本人:「もう風呂はいい。面倒だし、寒い」。妻:「昔は毎晩一番に入るほどの風呂好きだった」。8月に脱衣所で寒さを訴えてから、入浴の間隔が10日以上あいている。寒さと着替えの手間が入浴を遠ざけていると考えられ、脱衣所を暖めて着替えを手伝えば、本人が入浴の楽しみを取り戻せる可能性がある。 | 消極的な言葉の背景にある、きっかけと以前の習慣を書いた |
| 家族の負担が中心 | 「家族の介護負担軽減」 | 夫:「腰が痛くて、もう湯船から引き上げられない」。本人:「夫に無理をさせたくないが、家の風呂は続けたい」。夫は週3回、1回30分ほど入浴を手伝い、10月から整形外科に通っている。浴槽からの立ち上がりを夫が引き上げずに済む方法を整えることが、夫婦二人の暮らしを続ける条件になっている。 | 負担の中身を回数・時間・通院の事実で書いた |
| 認知症で入浴を断る | 「入浴拒否あり」 | 本人:「風呂ならさっき入った」。長男:「家では2週間入っていない。無理に入れようとすると怒る」。通所介護では、9月の予定8回のうち3回入浴し、昼食の後に誘った日に応じている。本人が納得できる誘い方と時間帯を探すことで、清潔を保てる日を増やせると考えられる。 | 「拒否」の一語を、本人の言葉と応じた条件に置き換えた |
| 退院直後 | 「退院後の入浴支援」 | 本人:「入院中はシャワーだけだった。早く家の湯船につかりたい」。長女:「また転ぶのが怖いので、しばらく家では入れたくない」。入浴を再開する時期と方法は、10月20日の外来受診で主治医に確かめることになっている(確かめた内容:記入欄)。それまでの清潔の保ち方と、許しが出た後の入り方を分けて考える必要がある。 | 本人と家族の意向の違いと、主治医に確かめる予定を書いた |
| 独居 | 「一人での入浴が不安」 | 本人:「一人で入って倒れたら誰にも見つけてもらえない。でも週に2回は入りたい」。姪(車で20分):「入る日だけ連絡がほしい」。浴槽の出入りは手すりにつかまって一人でできているが、10月に1回、湯から上がった直後に立ちくらみを訴えた。人の目がある時間帯に入浴を移せば、本人の望む回数を保てると考えられる。 | 不安の中身と、一人でできていることを分けて書いた |
| 終末期 | 「本人の希望に沿う」 | 本人:「もう一度、湯船につかってさっぱりしたい」。妻:「体に負担がないなら、かなえてあげたい」。現在は週2回の清拭で、寝返りに介助が要る。主治医に入浴の方法と条件を確かめたうえで(記入欄)、体調の良い日を選んで湯につかる機会をつくることが、本人と妻に共通する願いになっている。 | 「希望」の中身と、確かめる手順を書いた |
| 皮膚のかゆみ | 「皮膚の清潔保持」 | 本人:「背中がかゆくて夜中に何度も起きる」。妻:「薬を背中に塗ろうにも、手が届かなくて」。皮膚科で示された洗い方と塗り薬(記入欄)があるが、背中は本人の手が届かず、塗れない日が週に4日ある。入浴の日に洗い方と塗り薬をそろえて行うことで、夜に眠れる日を増やせる可能性がある。 | 困りごとを、眠れない夜と塗れない日の数で書いた |
| 本人と家族で回数の希望が違う | 「本人・家族とも入浴を希望」 | 本人:「よその人に裸を見られたくない。家で娘に手伝ってもらいたい」。次女:「仕事があり、手伝えるのは日曜の夜だけ」。本人と次女の意向は回数の点で一致していないため、日曜は次女と家で、平日は同性の職員が受け持つ場で入浴する案を、本人の気持ちを確かめながら検討する。 | 「ともに希望」とまとめず、食い違う点を書いた |
| 体の動きの回復が見込める | 「ADL向上」 | 本人:「腰の痛みがひいたら、また自分ひとりで風呂に入りたい」。妻:「見ているだけで済むならうれしい」。腰椎の圧迫骨折から3か月がたち、座った姿勢で体の前面は自分で洗えるが、足先と背中に手が届かない。道具の使い方と座る位置を整えることで、妻の見守りだけで入浴できる見込みがある。 | 略語をやめ、届かない部位と見込みを書いた |
※上記は当社が作成した記載のイメージです。実際の記載は利用者の状態と事業所の様式、保険者(指定権者)の指導に従ってください。
第1表「総合的な援助の方針」に入浴の役割分担と緊急時の連絡を書く完成文(9組)
| 場面 | 悪い例 | 良い例(完成文) |
|---|---|---|
| 複数の事業所と家族が関わる | 「各サービスと連携し、安全な入浴を支援します」 | 入浴は、平日は通所介護(月・木)、週末は長女の介助で行います。通所介護は浴槽の出入りの介助を、長女は背中を洗うことと湯から上がるときの声かけを受け持ちます。入浴ができなかった日は、その日のうちに通所介護から当事業所へ連絡をもらい、次に入浴する日を本人と決め直します。 |
| 入浴中・入浴後の緊急時 | 「急変時は主治医に連絡します」 | 入浴中または入浴後に、本人が気分の悪さを訴える、呼びかけへの返事が遅いなどの変化があったときは、その場の職員(家族)が入浴をやめ、①通所介護の看護職員(通所の日)または長女、②主治医の医療機関(電話:記入欄)、③当事業所の順に連絡します。救急要請をする状態の目安は、主治医に確かめた内容(記入欄)に沿います。 |
| 本人の意欲を支える | 「本人の意欲を引き出します」 | Aさんが「家の湯船にもう一度入る」ことを目標に、通所リハビリテーションでの練習の成果を毎月本人と家族に伝え、できるようになった工程から家での入浴に取り入れていきます。 |
| 認知症で入浴を断る | 「認知症に配慮し、拒否時は無理強いしません」 | 入浴を誘う言葉(「汗を流しましょう」)と受け持つ職員を、通所介護と訪問介護でそろえます。断られた日は誘い直しを1回までとし、着替えと足浴に切り替えます。断った日とそのときの本人の言葉は、事業所から当事業所へ月ごとに知らせてもらい、誘い方を見直す材料にします。 |
| 夫の腰の痛み | 「家族の介護負担の軽減を図ります」 | 夫が浴槽から本人を引き上げることをやめ、浴槽内のいすと訪問介護員の介助で入浴を続けます。夫は湯張りと着替えの用意を受け持ちます。夫の腰の痛みが強まったときは当事業所へ電話をもらい、訪問の回数を見直します。 |
| 傷の処置と入浴 | 「医療と連携します」 | 仙骨部の傷の処置は訪問看護、入浴は訪問入浴介護が受け持ちます。訪問入浴介護の看護職員は、入浴後の傷の様子をその日のうちに訪問看護ステーションへ伝えます。湯につかるかどうかは、主治医の指示(記入欄)をもとに訪問看護師と確かめてから決めます。 |
| 独居 | 「見守り体制を整えます」 | 入浴は訪問介護の時間(月・木 14時)に行い、一人では湯を張らないことを本人と取り決めています。入浴する日の夕方には姪が電話で様子を確かめ、電話がつながらないときは姪から訪問介護事業所へ連絡します。 |
| 終末期 | 「本人の意向を尊重します」 | 体調の良い日を選んで湯につかりたいというBさんの願いに沿い、入浴の方法と条件は主治医に確かめ(記入欄)、当日は訪問入浴介護の看護職員が体調を見て全身浴・部分浴・清拭のどれにするかを決めます。どの方法になっても、妻が本人の手を洗う時間を毎回つくります。 |
| 冬の入浴 | 「季節に応じた支援をします」 | 12月から2月は、脱衣所を暖めてから入浴を始めることを、通所介護・訪問介護・家族に共通する手順にします。寒さを理由に入浴を断る日が続いたときは、入浴の時間帯を午後の早い時間へ移すことを担当者で話し合います。 |
※上記は当社が作成した記載のイメージです。実際の記載は利用者の状態と事業所の様式、保険者(指定権者)の指導に従ってください。
第3表 週間サービス計画表に入浴・清拭・家族の介助を並べる記入例(8つの暮らし方)
記載要領は、第3表に第2表のサービスを保険給付の内外を問わず書き、援助内容の頻度と合っているかに留意するよう求めています。入浴は担い手と曜日が多くなりやすいため、第2表との食い違いが出やすい箇所です。
| 暮らし方 | 「主な日常生活上の活動」の記入例 | 週間の枠と「週単位以外のサービス」の記入例 | 第2表と照らす点 |
|---|---|---|---|
| 通所で週2回、週末は長女の介助 | 7時 起床・洗面/12時 昼食/月・木 通所先で入浴(10時30分ごろ)/土 19時 長女の介助で入浴/入浴しない日の夜は本人が洗面所で顔と手足を拭く | 月・木 9時〜16時 通所介護/土 19時 長女(入浴の介助)/週単位以外:入浴台(福祉用具購入・9月) | 通所介護の行の「週2回(月・木)」と長女の行の「週1回(土)」が、第3表の枠の数と一致しているか |
| 独居で訪問介護の時間に入浴 | 8時 起床/月・木 14時 入浴(訪問介護の時間)/月・木 17時 姪からの電話/火・金 10時 地域のサロン | 月・木 14時〜15時 訪問介護(身体介護)/月・木 17時 姪(電話・保険外)/週単位以外:皮膚科受診(月1回・第2水曜) | 姪の電話が、保険外の行として第2表に書かれているか |
| 寝たきりで訪問入浴 | 6時・10時・14時・18時・22時 体の向きを変える(妻)/毎朝 妻が顔と手を拭く/水 11時 訪問入浴 | 水 11時 訪問入浴介護/月・金 10時 訪問介護(清拭)/月・木 訪問看護(処置)/週単位以外:訪問診療(月2回)、介護用ベッド・床ずれ防止用具(貸与) | 入浴の曜日と処置の曜日の順序が、第2表のサービス内容に書いた順序と合っているか |
| 透析に通っている | 月・水・金 7時30分 送迎で透析へ(13時ごろ帰宅)/火・土 通所先で入浴/日 家族と過ごす | 火・土 9時〜16時 通所介護/透析の通院は、週の枠に書くか週単位以外の欄に書くかを事業所の様式でそろえる(記入欄) | 入浴を透析の無い日に置いた理由(主治医に確かめた内容)が、支援経過に残っているか |
| 短期入所を毎月使う | 火・金 通所先で入浴/毎月第3週は短期入所先で過ごし、入浴は短期入所先の予定に沿う | 火・金 通所介護/週単位以外:短期入所生活介護(毎月第3週・3泊4日) | 短期入所の週に通所の入浴の曜日が重なるときの扱いが、第2表に書かれているか |
| 夜に夫の見守りで入浴 | 18時 夕食/火・金 21時 夫の見守りで入浴/22時 就寝 | 火・金 21時 夫(入浴の見守り)/水 通所リハビリテーション(入浴の動作の練習)/週単位以外:住宅改修(浴室の手すり・11月予定) | 住宅改修が終わった後に、入浴の短期目標を見直す予定が支援経過に残っているか |
| 季節で入り方が変わる | 6月〜9月:月・水・金 シャワー浴/10月〜5月:月・木 湯船につかる入浴 | 季節ごとに枠を分けて書くか、備考に切り替える月を書く(6月・10月) | 第2表の頻度の欄にも、季節の切り替えが書かれているか |
| 夕方の入浴の習慣がある | 本人は「昔から風呂は夕方」と話す/月・水・金 通所先で入浴(14時30分以降の順番) | 月・水・金 9時30分〜16時30分 通所介護 | 入浴の時間帯の希望が、通所介護計画の日課にも書かれているかを写しで確かめる |
※上記は当社が作成した記載のイメージです。実際の記載は利用者の状態と事業所の様式、保険者(指定権者)の指導に従ってください。
第4表 サービス担当者会議の要点に入浴の話し合いを残す完成文(12組)
| 欄 | 悪い例 | 良い例(完成文) |
|---|---|---|
| 検討した項目 | 「入浴について」 | ①通所介護での浴槽の出入りの介助の手順 ②入浴を見合わせる目安と切り替え先 ③週末の自宅での入浴の担い手(長女)と支え方 |
| 検討した項目(欠席者への照会) | 「福祉用具:電話照会」 | 福祉用具貸与事業所の福祉用具専門相談員(氏名:記入欄)は、他の利用者宅への納品のため欠席。10月3日に電話で照会し、「浴槽の縁の幅から見て、入浴台は2つの型のうち幅の狭い方が合う。試用は10月10日にできる」との回答を得た。 |
| 検討した項目(主治医への照会) | 「主治医:意見聴取済み」 | 主治医(医療機関名:記入欄)は診療のため欠席。10月2日の受診に長女が同席し、入浴の方法と見合わせる目安を照会した。回答の内容は主治医意見の控え(記入欄)に記載し、本会議で全員に読み上げた。 |
| 検討内容(通所介護) | 「入浴介助を継続」 | 通所介護の生活相談員より、9月は予定8回のうち8回入浴し、浴槽に入る際に左足が縁に当たったことが2回あったと報告。機能訓練指導員が、浴槽内の段に右足から掛ける順序を提案し、本人は「右からの方が楽」と答えた。 |
| 検討内容(訪問介護) | 「状態に変化なし」 | 訪問介護のサービス提供責任者より、湯から立ち上がるまでに浴槽のふちを3回つかみ直す日が週に1回ほどあると報告。浴槽内のいすを使う案に、本人は「湯が浅くなるのは嫌だ」と話したため、まず2週間、立ち上がる前に膝を手前に引く声かけを試すことにした。 |
| 検討内容(家族) | 「家族も協力」 | 長女は土曜の夜に背中を洗い、湯から上がるときに声をかける。長女から「浴槽から出るときが一番怖い」との発言があり、通所介護の職員が次の土曜までに支え方を長女に1回見せることになった。 |
| 検討内容(見合わせる日) | 「体調不良時は中止」 | 入浴前の体調の確かめ方と見合わせる目安は、主治医への照会の結果(記入欄)に沿う。見合わせた日は、通所介護では清拭と足浴、自宅では長女が顔と手足を拭く。見合わせた日は、事業所から当事業所へその日のうちに電話で知らせる。 |
| 結論(方法を足す) | 「現行どおり」 | 第2表の入浴の行は、通所介護の行に「浴槽へは右足から入る」を加え、長女の行を新たに設ける。頻度は通所介護週2回(月・木)、長女週1回(土)で変えない。本人と長女の同意を得て、11月1日から実施する。 |
| 結論(変えない) | 「特に変更なし」 | 入浴の回数と方法は変えない。浴槽の出入りの短期目標は、9月の実績(予定8回のうち8回入浴、介助で浴槽に入れた)から達成に近づいていることを全員で確かめ、期間の終わる12月に改めて評価する。 |
| 結論(担い手を変える) | 「サービス追加」 | 夫の腰の痛みが強まったため、夫が担っていた火曜の入浴を訪問介護(身体介護・火 13時30分)に置き換える。夫は湯張りと着替えの用意だけを受け持つ。開始は10月15日。 |
| 残された課題(資源の不足) | 「特になし」 | 本人が希望する「機械を使わない大きな浴槽」のある通所介護は、通える範囲で空きが無く利用していない。空きが出たときに改めて検討する。次回の会議は、短期目標の期間が終わる12月中旬に開く予定。 |
| 残された課題(本人が望まなかった) | 「訪問入浴は本人拒否」 | 訪問入浴介護を提案したが、本人は「家に大勢の人が来るのは落ち着かない」と話し、利用を望まなかった。冬に通所の入浴を休む日が続いた場合に、改めて本人に提案する。 |
※上記は当社が作成した記載のイメージです。実際の記載は利用者の状態と事業所の様式、保険者(指定権者)の指導に従ってください。
1人の利用者で追う入浴の記載|第1表から第5表・モニタリングまでの通し例(3事例・各10欄)
入浴の文例を欄ごとに集めても、1人の利用者の計画として読んだときに、第1表の意向と第2表のニーズ、第2表の頻度と第3表の枠、第5表の経過とモニタリングの評価が食い違っていれば、計画として筋が通りません。ここでは架空の利用者3人について、入浴に関わる記載を第1表からモニタリングの評価まで縦に並べました。右の列は、前後の欄とのつながりで確かめる点です。期間は令和8年度の例です。
事例1 Bさん|腰椎の圧迫骨折の後、通所リハビリテーションで練習して自宅の浴室へ戻る
Bさんは夫と2人暮らしで、腰椎の圧迫骨折から3か月がたったところです。通所リハビリテーションで入浴の動作を練習しながら、夫の見守りで自宅の風呂に入ることを目指します。
| 様式・欄 | 記載の完成文 | 前後の欄とのつながり |
|---|---|---|
| 第1表 意向を踏まえた課題分析の結果 | 本人:「腰の痛みがひいたら、また家の風呂に自分で入りたい」。夫:「見ているだけなら手伝える」。座った姿勢で体の前面は洗えるが、足先と背中に手が届かず、浴槽の縁をまたぐときに腰の痛みを訴える。道具と座る位置を整えれば、夫の見守りで入浴できる見込みがある。 | 「家の風呂に自分で」という言葉が、第2表のニーズの元になっているか |
| 第1表 総合的な援助の方針 | 通所リハビリテーションで入浴の動作を練習し、身についた工程から自宅での入浴に移していきます。自宅での入浴は夫の見守りで行い、腰の痛みが強まった日は入浴を見合わせて清拭に切り替えます。痛みが急に強まったときは、整形外科(連絡先:記入欄)と当事業所へ連絡します。 | 練習の場と実施の場を分ける考え方が、第2表の行の分け方と同じか |
| 第2表 ニーズ | 腰を曲げると痛むため足先と背中を洗えず、浴槽をまたぐのも怖いが、夫の見守りだけで家の風呂に入れるようになりたい。 | 第1表で書いた妨げ(足先・背中・またぐ動作)がそのまま入っているか |
| 第2表 長期目標(期間) | 自宅の浴室で、夫の見守りのもと週2回入浴できる(令和8年11月〜令和9年4月)。 | 期間が認定の有効期間の中に収まっているか |
| 第2表 短期目標(期間) | 柄の長いブラシで両足の指の間まで座ったまま洗え、浴槽の縁に腰掛けてから足を順に入れる方法で浴槽に入れる(令和8年11月〜令和9年1月)。 | 長期目標と表現も期間も違い、先に越える工程になっているか |
| 第2表 サービス内容・種別・頻度 | 作業療法士が、柄の長いブラシの使い方と、浴槽の縁に腰掛けて足を順に入れる方法を練習する(通所リハビリテーション・週2回 火・金)。夫は自宅での入浴(水・日 19時)に浴室の入口で見守る。本人はブラシを購入する(保険外)。 | 本人・夫・保険外の行に、※1の○が付いていないか |
| 第3表 | 火・金 9時〜15時30分 通所リハビリテーション/水・日 19時 自宅で入浴(夫の見守り)/週単位以外:整形外科の受診(月1回)。 | 水・日の夫の見守りが枠に入り、第2表の頻度と数が合っているか |
| 第4表 結論 | 自宅での入浴は、通所リハビリテーションで縁に腰掛ける方法が3回続けてできた時点から始める。始めた日は夫から当事業所へ電話で知らせる。 | 自宅での入浴を始める条件が、短期目標の文と同じ言葉で書かれているか |
| 第5表 支援経過 | 12月10日(木)11時/訪問(自宅)。本人「水曜日に家の風呂に入れた。ブラシで足の指まで洗えた」。夫は「浴槽に入るときだけ手を添えた」と話す。作業療法士からは12月4日に、縁に腰掛ける方法を3回続けてできたと電話で報告があった。短期目標に近づいていると考え、現在の計画を続ける。 | 第4表で決めた「始めた日の電話」が、経過のどこかに残っているか |
| モニタリングの評価 | 短期目標:一部達成。両足の指の間まで洗えるようになった(本人の話と作業療法士の報告)。浴槽への入り方は、自宅では夫が手を添えている。1月に作業療法士が自宅を訪問し、浴室で入り方を確かめる日を通所リハビリテーションと調整する。 | 評価の根拠(誰の報告か)と、次の手当てが書かれているか |
※上記は当社が作成した記載のイメージです。実際の記載は利用者の状態と事業所の様式、保険者(指定権者)の指導に従ってください。
事例2 Cさん|寝たきりで仙骨部に傷があり、訪問入浴介護と訪問看護で湯につかる時間を守る
Cさんは妻と2人暮らしで、寝返りに介助が要ります。仙骨部の傷を訪問看護が処置しながら、訪問入浴介護で週1回湯につかっています。
| 様式・欄 | 記載の完成文 | 前後の欄とのつながり |
|---|---|---|
| 第1表 意向を踏まえた課題分析の結果 | 本人:「風呂に入ると生き返る。湯につかるのはやめたくない」。妻:「傷が悪くならないなら、入れてあげたい」。寝返りに介助が要り、仙骨部の傷を訪問看護が処置している。妻は入浴の日は表情がやわらぐと話す。傷の処置と入浴の段取りを合わせることで、湯につかる楽しみを続けられる可能性がある。 | 本人の楽しみと妻の心配の両方が、第2表のニーズに入っているか |
| 第1表 総合的な援助の方針 | 湯につかる楽しみを続けながら傷を悪くしないことを、チームの共通の目標にします。入浴は訪問入浴介護、傷の処置は訪問看護、清拭は訪問介護が受け持ち、入浴後の傷の様子はその日のうちに訪問看護へ伝えます。入浴中・入浴後に呼吸の様子が普段と違うときは、訪問入浴介護の看護職員が入浴をやめ、訪問看護ステーション(24時間の連絡先:記入欄)、妻、当事業所の順に連絡します。 | 連絡の順番が、各事業所の個別サービス計画の連絡先と同じか |
| 第2表 ニーズ | 傷の処置を受けながらも、湯につかって気持ちよく過ごす時間を持ち続けたい。 | 「褥瘡の治癒」のような医療の目標だけになっていないか |
| 第2表 長期目標(期間) | 傷が広がらないまま、週1回湯につかる生活を続けられる(令和8年10月〜令和9年3月)。 | 傷の評価をする人(訪問看護師)が、サービス内容に書かれているか |
| 第2表 短期目標(期間) | 入浴の翌日に訪問看護の処置が行われ、入浴後の傷の様子がその日のうちに訪問看護へ伝わる流れが毎週続く(令和8年10月〜12月)。 | 測れる形(毎週・その日のうち)になっているか |
| 第2表 サービス内容・種別・頻度 | 訪問入浴介護(水 11時):看護職員が入浴前に体調を確かめ、主治医の指示(記入欄)に沿って傷を保護して入浴する。入浴後の傷の様子を訪問看護ステーションへ電話で伝える。訪問看護(木・月):傷の処置と、入浴の方法についての助言。訪問介護(月・金 10時):清拭と陰部洗浄。妻:毎朝、顔と手を拭く(保険外)。 | 処置の曜日が入浴の翌日(木)になっているか |
| 第3表 | 水 11時 訪問入浴介護/月・木 訪問看護/月・金 10時 訪問介護/毎朝 妻(顔と手を拭く)/週単位以外:訪問診療(月2回)、介護用ベッド・床ずれ防止用具(貸与)。 | 第2表の4つの行が、すべて枠に入っているか |
| 第4表 検討内容 | 訪問看護師より、傷の大きさは9月と比べて変わらないと報告。訪問入浴介護の看護職員より、9月は入浴後に傷の周りの赤みが強まった日は無かったと報告。妻から「入浴の日だけはよく眠る」との発言。入浴の曜日を処置の前日に置く今の順序を続けることで一致した。 | 発言した人の職種と、一致した結論が書かれているか |
| 第5表 支援経過 | 11月18日(水)15時/電話・受信。訪問入浴介護の看護職員より、本日は入浴前に本人が「寒い」と話し、体温が普段より高かったため、湯につかるのを見合わせて部分浴と清拭に切り替えたとのこと。訪問看護ステーションへは看護職員から連絡済み。当事業所から妻へ電話で様子を確かめ、明日の訪問看護の際に主治医への連絡の要否を相談することになった。 | 見合わせた理由と、切り替えた方法、連絡した先が書かれているか |
| モニタリングの評価 | 短期目標:達成。10月・11月とも、入浴の翌日の処置と入浴後の連絡が毎週行われた(訪問入浴介護と訪問看護の報告書で確かめた)。傷の大きさは変わっていない(訪問看護師の報告)。妻は「湯につかった日は穏やか」と話す。次の期間も同じ短期目標とするかを、12月の担当者会議で話し合う。 | 確かめた書類の名前が書かれているか |
※上記は当社が作成した記載のイメージです。実際の記載は利用者の状態と事業所の様式、保険者(指定権者)の指導に従ってください。
事例3 Dさん|一人暮らしで物忘れがあり、湯張りと声かけだけを支えて「自分で入る」を続ける
Dさんは一人暮らしで、物忘れが少しずつ増えています。浴槽の出入りや洗身は一人でできますが、給湯器の操作と入浴した日の記憶があいまいになっています。
| 様式・欄 | 記載の完成文 | 前後の欄とのつながり |
|---|---|---|
| 第1表 意向を踏まえた課題分析の結果 | 本人:「風呂は自分で入れる。人に手伝われるほどじゃない」。姪(車で20分・月2回訪問):「給湯器の使い方がわからなくなって、2週間入っていなかったことがある」。浴槽の出入りや洗身は一人でできるが、給湯器の操作と入浴した日の記憶があいまいになっている。湯張りと声かけを支えれば、本人が自分で入る形を続けられると考えられる。 | 本人の「自分で」という言葉が、手伝う範囲の絞り方に生きているか |
| 第1表 総合的な援助の方針 | Dさんが自分で入る入浴を続けられるよう、手伝うのは湯張りと声かけ、入浴後の片付けに絞ります。入浴の日は訪問介護の時間に合わせ、入浴した日はカレンダーに印をつけて、本人・姪・事業所で同じものを見ます。浴室で倒れているなどの緊急時は、訪問介護員が救急要請をし、姪と当事業所へ連絡します。 | カレンダーの印が、第2表の短期目標と同じ道具になっているか |
| 第2表 ニーズ | 給湯器の操作がわからなくなって湯を張れない日があるが、手伝われすぎずに自分で風呂に入りたい。 | 「認知症のため入浴困難」とまとめていないか |
| 第2表 長期目標(期間) | 週2回、自分で洗って湯につかる入浴を、人の目がある時間に続けられる(令和8年10月〜令和9年3月)。 | 「人の目がある時間」が、サービス内容の時刻と結びついているか |
| 第2表 短期目標(期間) | 訪問介護員が湯を張った後に本人が自分で入浴し、入った日にカレンダーへ自分で印をつけられる(令和8年10月〜12月)。 | 印をつけた回数で達成の程度を測れる形になっているか |
| 第2表 サービス内容・種別・頻度 | 訪問介護(月・木 14時):湯張りと浴室の暖めを行い、本人が入浴している間は脱衣所の外の声の届く位置で待つ。洗身と洗髪は本人が行う。入浴後に床の水気を拭いて湯を抜き、カレンダーに印をつけるよう声をかける。姪:月・木の17時に電話で様子を聞く(保険外)。 | 本人が行う工程と訪問介護員が行う工程が分かれているか |
| 第3表 | 月・木 14時〜15時 訪問介護(身体介護)/月・木 17時 姪(電話)/火・金 10時〜12時 地域のサロン(保険外)/週単位以外:もの忘れ外来(2か月に1回・姪が同行)。 | サロンや外来など、保険外と受診の予定も書かれているか |
| 第4表 残された課題 | 本人は通所介護での入浴を「よその人と入るのは嫌」と話し、利用を望まなかった。訪問介護の時間の外で一人で湯を張って入っていないかは、姪が月2回の訪問で浴室の様子とカレンダーを見て確かめる。次回の会議は12月。 | 望まなかったサービスと、その理由が本人の言葉で残っているか |
| 第5表 支援経過 | 11月5日(木)16時/電話・受信。訪問介護のサービス提供責任者より、本日14時の訪問時、本人は「もう入った」と話し入浴しなかった。浴室の床は乾いており、カレンダーに印は無かった。着替えのみ行ったとのこと。今月2回目。誘う言葉と時間帯を変えられるか、次の訪問の際にサービス提供責任者と話すことにした。 | 「入った」という本人の話と、確かめた事実(床・カレンダー)が分けて書かれているか |
| モニタリングの評価 | 短期目標:一部達成。10月は予定9回のうち7回入浴し、カレンダーの印を自分でつけたのは5回。入らなかった2回は、いずれも本人が「もう入った」と話した日。本人は「風呂は気持ちいい」と話す。誘う言葉を「お湯が冷めないうちにどうぞ」に変えて11月に試し、12月に改めて評価する。 | 回数の分母と分子、入らなかった日の共通点が書かれているか |
※上記は当社が作成した記載のイメージです。実際の記載は利用者の状態と事業所の様式、保険者(指定権者)の指導に従ってください。
医療機器や持病のある人の入浴|主治医に確かめる項目と第2表の完成文(8つの場面・24例)
ストーマや留置カテーテル、在宅酸素などがある人の入浴は、入ってよいかどうか、どう入るかの判断が主治医の意見によります。ケアプランの側で基準を決めることはできないため、第2表には「主治医に確かめた内容(記入欄)」を事業所が行う形に置き換えて書き、確かめた日と方法は支援経過に残します。この節では湯温・時間・血圧などの数値の目安は示していません。下の表は、確かめておく項目の一覧と、その確かめた内容を使った第2表の完成文です。
入浴の前に主治医・訪問看護師に確かめておく項目(8つの場面)
| 場面 | 確かめておく項目 | 確かめた内容と日付・確かめた方法(記入欄) |
|---|---|---|
| ストーマ(人工肛門・人工膀胱) | 装具を付けたまま入るか外して入るか/装具を交換する日と入浴の日の順序/入浴後に見る皮膚の場所と、変化に気づいたときの連絡先 | (記入欄) |
| 尿道に留置するカテーテル | 湯につかってよいか、シャワー浴にとどめるか/入浴中の蓄尿の袋の置き場所と扱い/入浴後に確かめること | (記入欄) |
| 在宅酸素 | 入浴中の酸素の使い方(主治医の指示に記載の内容)/機器と管の置き場所、火の気から離す範囲/息切れが出たときの対応と連絡先 | (記入欄) |
| 人工透析(腕のシャント) | 透析の日に入浴してよいか/シャントのある腕の洗い方と、圧迫を避ける方法/針を刺した跡の扱い | (記入欄) |
| 胃ろう | 湯につかってよいか/入浴と栄養の注入の時刻の間をどうとるか/胃ろうの周りの洗い方と拭き方 | (記入欄) |
| 糖尿病で足に傷ができやすい | 湯の温度を本人の足で確かめてよいか、手で確かめるか/入浴のときに見る足の場所(指の間・かかと・爪)/傷を見つけたときの連絡先 | (記入欄) |
| 人工股関節の手術の後 | 避ける姿勢と動き(主治医・理学療法士から示された内容)/浴槽の深さに応じた入り方/入浴台や浴槽内のいすを使うかどうか | (記入欄) |
| 関節リウマチで手指が使いにくい | 痛みの強い関節と、朝のこわばりが続く時間帯/入浴に向く時間帯/使ってよい自助具(柄の長いブラシ、輪のついたタオル等) | (記入欄) |
※上記は当社が作成した記載のイメージです。実際の記載は利用者の状態と事業所の様式、保険者(指定権者)の指導に従ってください。
医療機器や持病のある人の入浴を第2表に書く完成文(8つの場面・各2組)
| 場面 | ニーズ | 短期目標 | サービス内容(種別・頻度) |
|---|---|---|---|
| ストーマ | 人工肛門の袋が湯の中ではがれないか心配だが、湯船につかる入浴を続けたい | 主治医・訪問看護師と確かめた入り方(装具の扱い:記入欄)で、週2回湯船につかれる | 装具の扱いは訪問看護師から教わった方法(記入欄)に沿い、入浴の前に袋の中身を本人が空にする。入浴後に装具の周りの皮膚を見て、赤みがあれば訪問看護ステーションへ伝える(通所介護・週2回 火・金) |
| ストーマ | 装具を交換する日に、交換と入浴をまとめて済ませたい | 装具の交換の日(週2回)に入浴し、交換を入浴の後に行う順序が毎回続く | 訪問看護師が入浴の後に装具を交換できるよう、訪問介護の入浴(水・土 10時)の直後に訪問看護(水・土 11時)を置く。入浴中は外した装具の部分を洗い方の指示(記入欄)に沿って洗う(訪問介護・訪問看護 週2回) |
| 尿道に留置するカテーテル | 管が入っていても、体を洗ってさっぱりしたい | 主治医に確かめた方法(シャワー浴または湯につかる:記入欄)で、週2回体を洗える | 入浴中は蓄尿の袋を膀胱より低い位置に保ち、床に置かないよう浴室のフックに掛ける。管が引っ張られないよう、移動のときに職員が袋を持つ(通所介護・週2回 月・木) |
| 尿道に留置するカテーテル | 入浴の後に管の入り口のまわりが赤くなりやすく、悪くならないようにしたい | 入浴の後に管の入り口のまわりを見て、その様子が毎回記録に残る | 入浴の後に管の入り口のまわりの赤み・汚れを訪問介護員が見て記録し、変化があればその日のうちに訪問看護ステーションへ伝える。拭き方は訪問看護師から教わった方法(記入欄)による(訪問介護・週2回) |
| 在宅酸素 | 酸素の管をつけたままでも、湯船に入る楽しみを続けたい | 主治医の指示(入浴中の酸素の使い方:記入欄)に沿って、週1回湯船につかれる | 入浴の前に酸素の機器を脱衣所の外に置き、管の長さが浴槽まで届くことを確かめる。洗髪は本人の息切れの様子を見て別の日に分ける(訪問介護・週1回 土 10時、訪問看護・週1回 入浴の方法の助言) |
| 在宅酸素 | 入浴の後に息が切れて、その日の夕方まで動けない | 入浴の工程を2日に分け、入浴の後に休む時間が本人の話で短くなる | 洗髪の日と洗身の日を分け、1回の入浴の工程を減らす。入浴の後は脱衣所のいすで休み、着替えは座ったまま行う。入浴の後に休んだ時間を本人に聞いて記録する(通所介護・週2回 火・金) |
| 人工透析 | 透析で疲れる日を避けて、入浴を続けたい | 透析の無い日(火・土)の入浴が、月8回の予定のうち7回以上行われる | 入浴は透析の無い火・土に通所介護で行う。シャントのある左腕は、主治医に確かめた方法(記入欄)で洗い、強くこすらない。入浴の前に左腕の様子を本人に聞く(通所介護・週2回 火・土) |
| 人工透析 | シャントの腕をかばって片手で洗うので、背中と右腕が洗えていない | 輪のついたタオルを使い、背中を右手だけで洗える | 作業療法士が、輪のついたタオルを右手で引いて背中を洗う方法を練習する。左腕に力をかけない座り方を本人と確かめる(通所リハビリテーション・週1回 木) |
| 胃ろう | 胃ろうがあっても、湯船につかる入浴を続けたい | 主治医に確かめた入り方(記入欄)で、週2回入浴できる | 入浴は栄養の注入の時刻から主治医に確かめた間隔(記入欄)をあけて行う。入浴後は胃ろうの周りの水気を拭き取り、皮膚の様子を訪問看護師へ伝える(訪問入浴介護・週2回 月・木) |
| 胃ろう | 入浴の日も、注入の時刻をずらさずに過ごしたい | 入浴の日の注入が、普段と同じ時刻に行われる | 入浴の時刻(11時)を注入の時刻に合わせて固定し、家族が行う注入の予定(記入欄)と重ならないようにする。時刻を変えるときは事前に妻と訪問看護師に知らせる(訪問入浴介護・週2回、妻:注入) |
| 糖尿病で足に傷ができやすい | 足の感覚が鈍く、熱い湯や小さな傷に気づかないので、入浴のときに見てほしい | 入浴のたびに足の指の間・かかと・爪を職員が見て、その結果が毎回記録に残る | 湯の温度は職員が手で確かめてから本人に入ってもらう。入浴の後に足の指の間・かかと・爪を見て、傷・赤み・水ぶくれの有無を記録し、見つけたときはその日のうちに家族と主治医の医療機関(記入欄)へ伝える(通所介護・週2回) |
| 糖尿病で足に傷ができやすい | 自分で足を見る習慣をつけたい | 入浴の後に手鏡を使って、本人が自分で足の裏を見られる | 入浴の後に脱衣所で手鏡を渡し、足の裏を本人が見る。見た結果を本人が職員に話し、職員が記録する。自宅でも同じ手順を長男に伝える(通所介護・週2回、長男:自宅での確かめ) |
| 人工股関節の手術の後 | 手術した足の動きに気をつけながら、自宅の浴槽に入りたい | 示された避ける動き(記入欄)をしない入り方で、入浴台を使って浴槽に入れる | 理学療法士が、入浴台に腰掛けてから手術した足を最後に入れる順序を、自宅の浴室で本人と妻に見せる。避ける動きの一覧(記入欄)を脱衣所に貼る(訪問リハビリテーション・週1回、妻:入浴の見守り) |
| 人工股関節の手術の後 | 低いいすから立ち上がるのが怖く、洗い場で座っていられない | 座面の高いシャワー用のいすに座って、洗身を終えられる | 福祉用具専門相談員が、座面の高さを変えられるシャワー用のいすを選び、手術した足に負担のかからない高さ(理学療法士の助言:記入欄)に合わせる(福祉用具・区分:記入欄、導入時と1か月後に確認) |
| 関節リウマチ | 朝は手がこわばって洗えないので、動きやすい時間に入浴したい | 手の動きやすい午後の時間帯に、週2回入浴できる | 入浴は午後(14時以降)の順番にし、洗髪は職員が行う。洗身は本人が柄の長いブラシで届く範囲を洗う(通所介護・週2回 水・土) |
| 関節リウマチ | タオルを絞れず、体を拭くのに時間がかかる | 絞らずに使えるバスローブ型のタオルで、自分で水気をとれる | 入浴の後にバスローブ型のタオルを羽織って水気をとり、足先と背中だけ職員が拭く。指の関節の腫れと痛みを本人に聞いて記録する(通所介護・週2回、本人:タオルを購入・保険外) |
※上記は当社が作成した記載のイメージです。実際の記載は利用者の状態と事業所の様式、保険者(指定権者)の指導に従ってください。
入浴の短期目標をモニタリングで評価する|達成の程度別の記録の完成文と見直しの書き方(5つの評価・23例)
入浴の行は、回数で実績を数えやすい一方で、モニタリングの記録が「入浴継続」「問題なし」で止まりやすい箇所でもあります。老企第22号(指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準について)と、老企第29号 別紙1の第5表の記載要領に書かれている要点を先に整理し、そのうえで評価の段階ごとの完成文と、評価から見直しにつなぐ書き方を並べます。
モニタリングについて通知に書かれていることと、入浴の記録での使い方
| 通知 | 書かれていること(要約) | 入浴の記録での使い方 |
|---|---|---|
| 老企第22号 モニタリングの実施(第14号) | 居宅サービス計画の作成後も、利用者とその家族、主治の医師、指定居宅サービス事業者等との連絡を継続的に行う。事業者の担当者との連携でモニタリングが行われている場合でも、次の面接と記録が必要 | 入浴を担う事業所から、月ごとの入浴の実施回数・見合わせた日と理由を受け取る流れを、担当者会議で決めておく |
| 同(面接と記録) | 特段の事情のない限り、少なくとも1月に1回は利用者と面接し、少なくとも1月に1回はモニタリングの結果を記録する。面接は原則として利用者の居宅を訪問して行う | 居宅での面接の際に、本人に入浴の様子を聞き、できるときは浴室を一緒に見て、手すりや用具の使い方を確かめる |
| 同(テレビ電話装置等) | 要件を満たし、少なくとも2月に1回は居宅を訪問して面接するときは、訪問しない月にテレビ電話装置等で面接できる。画面越しでは確認できない健康状態や住環境等の情報は、サービス事業所の担当者からの情報提供で補う | 浴室の様子や入浴中の動作は画面では見えにくいため、入浴を担う事業所に情報提供を頼む項目(回数・見合わせた日・皮膚の様子など)を絞って決めておく |
| 同(特段の事情) | 特段の事情とは、利用者の事情により居宅を訪問して面接できない場合を主に指し、介護支援専門員に起因する事情は含まれない。特段の事情がある場合は、その具体的な内容を記録する | 入院などで面接できなかった月は、事情の中身と、その月の入浴の様子を誰から聞いたかを書く |
| 老企第29号 別紙1 第5表 | モニタリングを通じて把握した利用者・家族の意向・満足度等、目標の達成度、事業者との調整内容、計画の変更の必要性等を書く。漫然と書かず、項目ごとに整理するよう努める | 入浴の記録を「意向・満足度」「目標の達成度」「事業者との調整」「計画の変更の必要性」の4つに分けて書く |
| 同(別紙の参照) | モニタリングシート等を使う場合は「(別紙)参照」としてよいが、多用は避け、本表に概要がわかるように書いておくことが望ましい | モニタリングシートに詳しく書いた月も、第5表に入浴の回数と評価を1行で残す |
※上記は厚生労働省の通知を当社が編集・加工したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。テレビ電話装置等を使う面接の要件など、運用の細部は保険者(指定権者)により異なる場合があります。最終的な確認は保険者(指定権者)にお願いします。
入浴の短期目標の評価を書く完成文|達成・おおむね達成・一部達成・未達成・状態の変化(15組)
| 評価 | 悪い例 | 良い例(完成文) |
|---|---|---|
| 達成 | 「達成」 | 短期目標「シャワー用のいすに座って前面と両腕を自分で洗える」:達成。10月の訪問介護の記録で、入浴8回のすべてで前面と両腕を本人が洗い終えている。本人「自分で洗えると気持ちがいい」。次の短期目標を「輪のついたタオルで背中を洗える」に進める案を、本人と訪問介護事業所に示す。 |
| 達成 | 「目標達成、継続」 | 短期目標「浴槽内の段に足を掛けて湯船に入れる」:達成。通所介護の報告では、9月から11月の入浴24回のうち、職員の付き添いで湯船に入れなかった日は0回。長期目標(自宅の浴室での入浴)に向け、自宅の浴槽の高さで練習できるかを通所介護に照会する。 |
| 達成 | 「問題なし」 | 短期目標「入浴の前と後に姪へ連絡を入れる」:達成。姪の話では、10月の入浴8回のすべてで前後の電話があった。本人「電話するのが習慣になった」。期間の終わる12月まで、今の方法を続ける。 |
| おおむね達成 | 「ほぼできている」 | 短期目標「誘いに応じる日が月8回の予定のうち6回以上」:10月は8回のうち6回、11月は8回のうち5回。断った日のうち2回は雨の日の朝だった(通所介護の報告)。目標の線の前後で推移しているため期間は変えず、雨の日の誘い方を通所介護と話し合う。 |
| おおむね達成 | 「概ね良好」 | 短期目標「柄の長いブラシで両足の指の間まで洗える」:右足は毎回洗えている。左足は小指の間に届かない日が週1回ほどある(作業療法士の報告)。ブラシの柄の角度を変える案を作業療法士から受け、12月末に改めて評価する。 |
| おおむね達成 | 「だいたい入浴できている」 | 短期目標「通所の日に週2回入浴する」:10月は予定9回のうち8回入浴。入浴しなかった1回は通所を休んだ日(10月14日・受診)で、その週は訪問介護で清拭した。入浴の回数としては目標に沿っており、計画を続ける。 |
| 一部達成 | 「一部達成」 | 短期目標「洗い場のいすから浴槽の縁への座り移りを、見守りで3回続けて行える」:2回続けてできた日が11月に3回あったが、3回続けてはまだできていない。理学療法士より「3回目は疲れで膝が伸びきらない」との報告。1回の入浴で練習する回数と休む間隔を見直す案を、通所リハビリテーションと話し合う。 |
| 一部達成 | 「途中」 | 短期目標「入浴の後10分以内に塗り薬を背中に塗る」:通所の日(週2回)は毎回塗れている。自宅で入浴する日曜は、妻が塗れなかった日が11月に3回あった。妻「夜は手が届かない位置で寝てしまう」。日曜の入浴の後に塗る役割を誰が担えるかを、妻と長男に確かめる。 |
| 一部達成 | 「一部実施」 | 短期目標「訪問介護員の到着に合わせて入浴を始め、一人で湯を張る日が月0回」:訪問の日の入浴は予定どおり行えている。11月に1回、姪の訪問時に浴槽に湯が張ったままになっていた(本人は覚えていない)。一人で湯を張った可能性があるため、給湯器に操作を止める設定があるかを姪と確かめる。 |
| 未達成 | 「未達成」 | 短期目標「入浴台に腰掛けてから両足を順に浴槽へ入れる方法を、本人と長女が同じ手順で行える」:未達成。長女は手順を覚えたが、本人は入浴台に座ると「お尻が冷たくて嫌」と話し、4回のうち3回は立ったまままたいで入った。座面を温める方法か、別の型の入浴台を試すかを福祉用具専門相談員に相談する。 |
| 未達成 | 「達成できず」 | 短期目標「脱衣所のいすに座ってズボンと靴下をはける」:未達成。11月は座ってはこうとしたが、靴下に手が届かず途中で立ち上がる日がほとんどだった(長女の話)。目標の動作が今の体の動きに合っていない可能性があり、作業療法士の評価を受けてから短期目標を立て直す。 |
| 未達成 | 「拒否のため未達」 | 短期目標「バスタオルを肩から掛けたまま服を脱ぎ、洗い場まで移れる」:未達成。10月は予定8回のうち、タオルを掛けたまま脱げたのは2回。脱げなかった6回は、受け持ちの職員が休みで別の職員が誘った日と重なっていた(通所介護の報告)。受け持ちの職員が休む日の誘い方を、担当者会議で決め直す。 |
| 状態の変化 | 「状態変化あり、要検討」 | 11月20日に自宅の浴室で転倒し、右手首を骨折した(長女の話・整形外科を受診)。入浴の方法について整形外科で説明を受けたと長女が話した(内容:記入欄)。今の短期目標は続けられないため、当面は清拭と洗髪の計画に切り替え、固定が外れる時期に合わせて入浴の工程ごとのアセスメントを行い直す。 |
| 状態の変化 | 「入院のため中止」 | 12月3日から肺炎で入院(長男の話)。入院のため、12月は居宅を訪問しての面接ができなかった。退院の見込みが立った時点で病院の担当者に入浴の様子を聞き、退院前に入浴の方法を見直すための担当者会議の日を調整する。 |
| 状態の変化 | 「ADL低下」 | 11月から浴槽をまたぐときに左足が上がらず、通所介護で湯船に入れなかった日が8回のうち4回あった。本人「足が重くて上がらない」。主治医への受診を長女に勧め、受診の結果を聞いてから、座ったまま入る浴槽のある通所介護や訪問入浴介護も含めて入浴の方法を見直す。 |
※上記は当社が作成した記載のイメージです。実際の記載は利用者の状態と事業所の様式、保険者(指定権者)の指導に従ってください。
評価の結果を見直しにつなぐ書き方|次の手当てごとの支援経過の完成文(8組)
| 次の手当て | 支援経過に残す完成文(判断の根拠を含む) | 確かめる相手 |
|---|---|---|
| 今の計画を続ける | 入浴の短期目標は、9月の実績(予定8回のうち8回入浴)から達成に近づいており、方法と回数を変えずに続ける。期間の終わる12月に評価を行う。 | 本人・家族・入浴を担う事業所 |
| 次の段階の短期目標へ進める | 前面と両腕を自分で洗えるようになったため、輪のついたタオルで背中を洗うことを次の短期目標とする案を、本人と訪問介護事業所に示した。本人は「やってみる」と話した。 | 本人・訪問介護のサービス提供責任者 |
| 期間を延ばす前に中身を見直す | 浴槽の縁への座り移りは2回まで続けてできており、3回目で膝が伸びきらないことが理由と理学療法士から報告があった。期間を延ばすだけにせず、練習の回数と休む間隔を変えたうえで1月末まで続けることを、本人・理学療法士と確かめた。 | 本人・理学療法士 |
| 方法を変える(担い手は同じ) | 誘う言葉を「汗を流しましょう」から「お湯が冷めないうちにどうぞ」に変えることを、通所介護の生活相談員と電話で取り決めた(11月5日)。曜日・回数・時間は変えない。 | 通所介護の生活相談員・本人 |
| 担い手を変える | 夫の腰の痛みが強まり、火曜の入浴の手伝いが難しくなったと夫が話した。夫の担っていた火曜の入浴を訪問介護に置き換える案を本人・夫・訪問介護事業所に示し、10月12日に担当者会議を開く。 | 本人・夫・訪問介護事業所 |
| アセスメントからやり直す | 転倒による骨折で入浴の方法が大きく変わるため、固定が外れる時期(長女が整形外科で説明を受けた日:記入欄)に合わせて、入浴の工程ごとのアセスメントを行い直す。それまでは清拭と洗髪の計画とする。 | 本人・長女・整形外科(長女経由) |
| 福祉用具や住宅改修を考える | 浴槽をまたぐときに左足が上がらない日が増えたため、浴槽内のいすと入浴台の試用を福祉用具専門相談員に依頼した。試用の結果を見て、第2表に用具の行を加えるかを決める。 | 本人・家族・福祉用具専門相談員 |
| 主治医に確かめ直す | 入浴の後に息切れを訴える日が増えた(通所介護の報告で11月に3回)。入浴の条件を確かめ直すよう、12月2日の受診で主治医に聞いてほしいと長女に依頼した。聞いた内容は12月の訪問で確かめる。 | 長女・主治医(長女経由)・通所介護 |
※上記は当社が作成した記載のイメージです。実際の記載は利用者の状態と事業所の様式、保険者(指定権者)の指導に従ってください。
公表事例から、入浴のモニタリングの記録で照らしておく点(6件)
当社の監査データベース(出典つきのもの)から、モニタリングや評価の記録に関する自治体の公表事例を抜き出しました。入浴に限った指摘ではありませんが、入浴の短期目標の評価を書くときにそのまま当てはまります。
| 自治体(資料) | 公表されている指摘の要旨 | 入浴のモニタリングで照らしておく点 |
|---|---|---|
| 北九州市(令和7年度 ケアプラン点検実施結果) | モニタリング表と支援経過記録の実施日が一致しない、同一の評価内容が長期にわたり続いている、ケアプランが変わっているのに「継続」「満足」となっており目標の達成度や利用者の現状が把握できていない、などの助言・指摘 | 入浴の評価が毎月同じ文になっていないか。回数の実績と本人の言葉が月ごとに入っているか |
| 岡山市(令和7年度集団指導資料 本編1) | 利用者の居宅以外でモニタリングを行っている、結果を記録していない、「達成」「未達成」のチェックのみで内容が不明確、などを不適切事例として掲載 | 評価を記号で済ませず、何回のうち何回、誰の報告かを文章で書いているか |
| 福井市(令和7年度集団指導資料) | モニタリングの結果が記録されていないとの指摘 | 入浴を担う事業所の報告を受け取っただけで終わらず、介護支援専門員の評価として記録に残しているか |
| 豊島区(居宅介護支援事業所への運営指導・令和4年度) | 居宅を訪問して面接しておらず、支援経過には「電話にてモニタリング」とのみ記載があり特段の事情の記載がない、実践記録票で一度も行われていない支援を「実践されている」としていた、などの指摘 | 入浴の実績を事業所の報告と照らして書いているか。行われていない入浴の支援を「実施」としていないか |
| 仙台市(令和6年6月 集団指導) | 個別サービス計画の目標が居宅サービス計画の短期目標に沿っていない・丸写しである。モニタリングの内容が漠然としており、意向・満足度、目標の達成度、計画の実施状況などを確認できなかった | 通所介護計画などの入浴の目標が、第2表の短期目標を事業所の言葉で具体にしたものになっているかを写しで確かめているか |
| 宇都宮市(令和7年度 各サービスに共通する事項) | 個別サービス計画の評価が「〇△✕」の記載のみで、計画の実施状況を把握しているとはいえない | 事業所から受け取る入浴の評価が記号だけのとき、中身を聞き取って支援経過に残しているか |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
入浴の場所や方法が変わる時期|切り替えの場面ごとの書き換え例と公表事例(10場面・9件)
入浴の計画は、退院、家族の入院、住宅改修の完了、季節の変わり目などで書き換えが必要になります。変更の前と後を並べると、どの欄を、どの言葉で書き換えればよいかが見えてきます。曜日や回数だけを変える場合の扱いは変更の内容によって異なるため、判断の理由を支援経過に残し、取扱いは保険者にご確認ください。
入浴の切り替えの場面ごとの第2表の書き換え例(変更前と変更後・10場面)
| 場面 | 変更前の記載 | 変更後の記載(完成文) | あわせて見直す書類 |
|---|---|---|---|
| 退院後に入浴の許しが出た | 清拭(訪問介護・週3回) | 主治医から入浴の許しが出たため(10月20日の受診で長女が同席して確かめた内容:記入欄)、清拭を週3回から週1回にし、通所介護の個浴での入浴を週2回(月・木)始める。入浴の初日は看護職員が入浴前に体調を確かめる。 | 第1表の意向、第3表、主治医意見の控え、通所介護計画 |
| 通所の浴槽に入れなくなった | 通所介護で個浴(週2回) | 座ったまま湯につかれる浴槽のある通所介護に移る案と、訪問入浴介護に切り替える案を本人と長男に示した。本人が「通い慣れた所がいい」と話したため、同じ事業所で座ったまま入る浴槽に切り替える(11月から)。 | 通所介護計画、第4表 |
| 家族が入院した | 夫(入浴の見守り・週2回) | 夫の入院中(11月6日から・退院の見込み:記入欄)は自宅での入浴を休み、通所介護での入浴を週2回から週3回(月・水・金)にする。夫の退院後に元の形へ戻すかを改めて話し合う。 | 第1表(家族の状況)、第3表、第5表 |
| 浴室の住宅改修が終わった | 訪問介護員が浴槽の出入りで手を添えて介助 | 11月25日に浴室の手すりの取付けが終わったため、訪問介護員は浴槽の出入りで手を添えることをやめ、浴室の入口での見守りに切り替える。手すりを使った出入りが2週間続けて安定しているかを訪問介護の記録で確かめる。 | 住宅改修の行、訪問介護計画、短期目標 |
| 福祉用具を使い始めた | 夫が浴槽から引き上げる | 浴槽内のいす(11月10日購入)を使い、本人が浴槽のふちを持って自分で立ち上がる。夫は腰に手を添えるだけにする。使い始めて2週間後に、福祉用具専門相談員が使い方を確かめに訪問する。 | 福祉用具の行、第3表の週単位以外の欄 |
| 短期入所を使い始めた | 通所介護(火・金)で入浴 | 短期入所生活介護の利用中(毎月第3週)は、事業所の入浴の予定に沿って入浴する。自宅と同じく浴槽へは右足から入る順序を、短期入所の事業所に申し送る。 | 第3表の週単位以外の欄、短期入所生活介護計画 |
| 冬になった | 訪問介護でシャワー浴(月・水・金) | 12月から2月は湯船につかる入浴(月・木)に切り替え、入浴の15分前に脱衣所の暖房を入れることを訪問介護の準備に加える。季節で切り替える時期を頻度の欄に書く。 | 第3表、訪問介護計画 |
| 入浴の手順がわからなくなってきた | 洗身・洗髪は本人が行う(見守り) | 洗身は職員が洗う部位を一つずつ声に出して伝え、本人が1か所ずつ洗う。洗髪は職員が行う。順番を伝える言葉を、通所介護と訪問介護でそろえる。 | 個別サービス計画、第4表 |
| 体調の波が大きくなった | 週2回(月・木)入浴 | 入浴の日を固定せず、通所の日(月・水・金)のうち体調のよい日に週2回入浴する。入浴しなかった通所の日は清拭と足浴を行う。どの日に入浴したかを月ごとに通所介護から受け取る。 | 通所介護計画、第3表 |
| 本人が自宅の入浴を再開したいと話した | 通所介護での入浴のみ | 本人が「家の風呂に入りたい」と話したため(10月8日の訪問)、通所介護の入浴は続けながら、福祉用具専門相談員の訪問で自宅の浴室での動作と環境を確かめる。確かめた結果を見て、自宅での入浴の行を加えるかを決める。 | 第1表、アセスメント |
※上記は当社が作成した記載のイメージです。実際の記載は利用者の状態と事業所の様式、保険者(指定権者)の指導に従ってください。
公表事例から、計画を書き換えるときに照らしておく点(9件)
当社の監査データベース(出典つきのもの)から、居宅サービス計画の作成・変更に関する自治体の公表事例を抜き出しました。入浴の行を書き換えるときに見落としやすい点と結びつけています。
| 自治体(資料) | 公表されている指摘の要旨 | 入浴の計画を書き換えるときに照らしておく点 |
|---|---|---|
| 姫路市(令和6年度以前実地指導結果) | 第1表の「利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果」に、課題分析の結果が書かれていなかった | 入浴の意向を書き換えるとき、本人・家族の言葉だけでなく、妨げている工程や残っている力の見立てまで書いているか |
| 姫路市(同) | 意向に大きな変化がないとして前回の第1表を流用し、第2表・第3表のみ新たに作成していた | 入浴の方法を変えたとき、第1表の意向と援助の方針も読み直しているか |
| 姫路市(同) | インフォーマルサービス(保険外サービス)の位置付けが漏れている計画があった。家族による介助や定期的な通院等も位置付けるよう示されている | 家族の入浴の介助、姪の電話、本人が買った道具などの行が、書き換えの後も残っているか |
| 金沢市(令和7年度 集団指導 資料1) | 短期目標の期間の終了前に実施状況を把握せず、多数の利用者に一律に期間を延長していた。担当者会議を省いた場合に、軽微な変更と判断した根拠の記録がなかった | 入浴の短期目標の期間を延ばすとき、実績の評価と延ばす理由を支援経過に残しているか |
| 北九州市(令和7年度 ケアプラン点検実施結果) | ケアプランの変更時に担当者会議を開いていない、一部の事業所しか招集していない、欠席した事業所への事前照会がない、などの助言・指摘 | 入浴の担い手を変えるとき、入浴に関わる全ての事業所(福祉用具・訪問看護を含む)に招集または照会をしているか |
| 福岡県介護保険広域連合(令和6年度版 集団指導資料) | サービスの変更時や目標期間の更新時にアセスメントをしていない、アセスメント表の実施日が計画書の作成日より後になっている | 入浴の方法を変える前に、入浴の工程ごとのアセスメントの日付が計画の作成日より前にあるか |
| 岡山市(令和7年度集団指導資料 本編1) | 長期目標と短期目標が同じ表現・同じ期間である、本人が行うことや家族の支援、インフォーマルサービスが全く位置付けられていない、などを不適切事例として掲載 | 書き換えた入浴の長期目標と短期目標が、表現も期間も違っているか |
| 宇都宮市(令和7年度 居宅介護支援・介護予防支援に関する事項) | 位置付けたサービスについて、個別サービス計画の提供を求めておらず、整合性を確認していない | 入浴の方法を変えた後、通所介護計画・訪問介護計画の入浴の部分を受け取り直しているか |
| 豊島区(地域密着型通所介護事業所への運営指導・令和5年度) | 通所介護計画に日課(プログラム)と所要時間の記載がなく、実際に行われている入浴介助の所要時間の記載がなかった | 入浴の時間帯や順番を変えたとき、通所介護計画の日課の写しで入浴の位置が変わっているかを確かめているか |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
よくある質問(入浴のケアプランを書くとき)
入浴を通所介護と家族の両方で支えるとき、第2表は1行にまとめますか。
担い手ごとに行を分けると、どの工程を誰が受け持つのかが読み取りやすくなります。記載要領では、家族が担う介護部分についても誰が行うのかを明記することとされているため、家族の行には続柄と担う工程を書き、保険給付の対象かどうかの区分の○は付けません。
入浴を断る利用者の目標は、どう書けばよいですか。
「入浴を拒否しない」のように本人を主語にして断ることをなくす形にすると、支え方が読み取れません。本人が納得できる誘い方で入浴を続けることを長期目標にし、短期目標には誘いに応じた回数など測れる形を置きます。断る理由は支援経過に本人の言葉で残し、誘い方を見直す材料にします。
入浴を見合わせて清拭に切り替えたとき、ケアプランを変更しますか。
見合わせたときの切り替え先を第2表のサービス内容にあらかじめ書いておくと、その範囲の切り替えは計画に沿った対応として扱いやすくなります。曜日や回数を変える場合の扱いは変更の内容によって異なるため、判断の理由を支援経過に残し、取扱いは保険者にご確認ください。
主治医から入浴の条件を聞いたとき、どこに書きますか。
主治医に確かめた日と方法、聞いた内容は支援経過や主治医の意見の控えに残し、第2表のサービス内容には入浴の方法や見合わせる目安として事業所が行う形で書きます。入浴してよいかどうかや湯温・時間の上限の判断は主治医によるもので、ケアプランの側で基準を決めるものではありません。
出典
出典:厚生労働省ウェブサイト「居宅サービス計画書標準様式及び記載要領」(https://www.mhlw.go.jp/content/000764680.pdf)・「居宅介護支援・介護予防支援・サービス担当者会議・介護支援専門員に係る項目及び項目に対する取扱い」(https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001221646.pdf)/公共データ利用規約(第1.0版)
本ページは上記を当社が編集・加工したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。各自治体の公表資料についても同様に当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。最終的な取り扱いは保険者(指定権者)にご確認ください。
この記事の執筆・編集
介護のマナ編集部(株式会社ライフシフト)
介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」を開発・提供する株式会社ライフシフトの編集部。訪問看護ステーションを運営する看護師(CSO)をはじめ、介護・看護の現場とともに、記録・書類・制度の実務情報を発信しています。
