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訪問介護の2024年度報酬改定のポイント|事業者が押さえる変更点

2024年度(令和6年度)の介護報酬改定では、訪問介護にも複数の見直しが入りました。事業者が押さえておきたいポイントを整理します。

記録面は訪問介護のサービス提供記録(実施記録)の書き方で解説しています。

あわせて読みたい:訪問介護の加算一覧。区分と単位数を令和8年6月改定対応で整理しています。

2024年度改定の概要

訪問介護では、基本報酬の見直し(引き下げ)が行われた一方、処遇改善加算の拡充などで人材確保を図る方針が示されています。報酬全体の方向性とあわせて、加算・減算の要件を確認することが大切です。

事業者が押さえる主なポイント

  • 基本報酬の見直し――訪問介護の基本報酬が見直されました。
  • 処遇改善加算の一本化――複数あった処遇改善関連の加算が「介護職員等処遇改善加算」へ整理されました。
  • 特定事業所加算の見直し――要件や評価の見直しが行われました。
  • 同一建物減算の見直し――同一建物等に居住する利用者へのサービスに関する減算が見直されました。
  • BCP・虐待防止――業務継続計画や高齢者虐待防止の取り組みが求められます。

単位数や要件の詳細は改定で変わり、取扱いも細かいため、必ず厚生労働省や保険者の最新資料で確認してください。

事業者の対応

算定している加算の要件を再確認し、根拠となる記録・体制を整えることが重要です。

改定後の対応チェック

  • 処遇改善加算の新区分への移行手続きは済んでいるか
  • 特定事業所加算の要件を満たし続けているか
  • 同一建物等に居住する利用者の把握と、減算の取り扱いを指定権者に確認したか
  • BCP・高齢者虐待防止の体制と記録があるか

訪問介護の2024年度改定を、経営の数字として読む

この改定が訪問介護にとって特異だったのは、基本報酬が引き下げられた一方で、処遇改善の枠が拡充されたという組み合わせにあります。つまり、体制をどう整えるかによって、事業所ごとの状況に差が出る組み合わせになっています。整える順番は、まず減算に関わる項目(業務継続計画・虐待防止・身体拘束)を確かめ、そのうえで加算の体制を見ていきます。

方向経営上の意味
基本報酬引き下げ同じ訪問件数でも、基本報酬の見直しの影響を受けます
処遇改善加算率の引き上げと一本化取得の可否と区分で差がつく
特定事業所加算要件の見直し体制に関する加算・減算の項目が置かれています
同一建物減算見直し同一建物等の利用者が多い事業所は、減算に関わる項目を確かめておきます

処遇改善加算の一本化

従来の処遇改善加算・特定処遇改善加算・ベースアップ等支援加算が、介護職員等処遇改善加算として整理されました。区分ごとに要件が定められており、上位の区分ほど求められる体制が増えます。

  • 月額賃金の改善が要件に含まれる区分があります
  • キャリアパス要件について告示に定めがあります。具体的な内容は最新の通知および社会保険労務士等にご確認ください
  • 計画書と実績報告の提出期限が決まっています
  • 区分の変更について定めがあります。現在の区分の考え方は最新の通知および社会保険労務士等にご確認ください

要件と区分は改定のたびに見直されます。「去年と同じ区分でいい」と決めずに、最新の告示・通知をご確認ください。

人員体制で差がつく——特定事業所加算

特定事業所加算は、体制・人材・重度者対応などの要件を組み合わせて区分が決まります。要件には研修計画の実施、会議の開催、緊急時対応の体制、勤続年数や資格の構成などが含まれます。

  • 会議や研修は「開いた記録」がなければ要件を示せません
  • 勤続年数や有資格者の割合は、採用と定着の結果として変わります
  • 重度者の受け入れ割合は、営業先の選び方で変わります
  • いずれも1か月では整いません。取りにいくと決めた時点から逆算して体制を組む必要があります

2026年度の臨時改定との関係

2024年度改定のあと、2026年度には臨時の改定が行われています。訪問介護の経営を見るときは、2024年度の変更点だけでなく、その後の見直しも併せて確認してください。

※本記事は制度の一般的な考え方を整理したものです。区分の判断や算定の可否は保険者(市区町村)によって運用が異なります。最新の告示・通知と、保険者の解釈をご確認ください。

訪問介護の事業所がやることのチェックリスト

確認事項状態
業務継続計画(BCP)を策定し、研修・訓練を実施した記録があるか□
高齢者虐待防止の委員会を開催し、指針を整備し、研修を実施した記録があるか□
処遇改善加算の区分が、いまの体制で取りうる最上位になっているか□
処遇改善の計画書・実績報告について、提出の時期を指定権者に確認したか□
特定事業所加算の要件(会議・研修・重度者割合・勤続年数など)を満たす記録があるか□
同一建物等に居住する利用者の割合を把握しているか□
運営規程・重要事項説明書を改定内容に合わせて更新したか□
利用者・家族へ料金の変更を説明し、同意を得た記録があるか□
訪問介護計画書を、改定後のサービス内容に合わせて見直したか□

改定対応で見落とされやすいこと

  • 加算を取ったのに記録がない——要件は「やったこと」ではなく「記録があること」で示します
  • 重要事項説明書の更新——料金が変わったときに、渡している版が最新かを確かめます
  • 研修の記録が「実施日」だけ——参加者、内容、資料が揃っていないと実施の証明が弱くなります
  • 減算の対象に気づいていない——加算を取りにいく前に、引かれる項目を潰すほうが確実です
  • 区分を一度決めて見直していない——処遇改善の区分は毎年見直す前提で考えます
  • 訪問件数だけを見て動かす——件数だけで組むと、移動・記録・調整にかかる時間が計算から抜け落ちます

改定対応を記録・加算面から支える

介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」の訪問介護向け機能(訪問介護マナ)は、訪問記録から計画書や記録の下書きを自動で作成し、加算の根拠となる記録の整備を後押しします。利用者さま3名まで、3か月間、回数の制限なく無料(2026年中のご登録は2027年3月31日まで)でお試しいただけます。

訪問介護の報酬改定で押さえるポイント

介護報酬改定では、訪問介護に関わる基本報酬や加算の見直しが行われます。事業者が押さえておきたい視点を整理しました。

  • 基本報酬・加算の見直し――区分や算定要件の変更を確認する
  • 処遇改善に関する加算――要件と記録の整備を進める
  • 記録・体制の整備――算定の根拠となる記録を残す
  • 請求ソフトの更新――改定に対応した更新を行う

改定の具体的な単位数・要件は告示・通知で定められます。最新の情報でご確認ください。

訪問1件を数え直す|時間が出ていく45か所と記入欄

基本報酬の見直しが入ったあと、訪問介護の事業所でまず動いたのは「1件あたりの請求をどう増やすか」ではなく、1件の訪問に、実際はどこまでが付いてきているのかを数え直す作業でした。訪問の前後には、移動、待ち、記録、報告、連絡、キャンセルの受け直しといった時間が付いています。この数え方が事業所ごとにばらばらだと、どこを組み替えればよいのかが見えません。

ここでは、訪問1件に付いてくる時間を45か所に分けて並べます。左は時間が出ていく場所、中はいまの自事業所のやり方を書き込む欄、右は書き込んだあとに確かめる先です。算定の可否そのものは、この表では扱いません。時間の出どころを見えるようにして、保険者(指定権者)や担当のケアマネジャーに確かめる材料をつくるための表です。所要時間の区分の考え方、保険の対象となる時間の範囲、記録に残す時刻の粒度は、告示・通知と保険者(指定権者)の取扱いによります。数え直した結果をそのまま請求の判断に用いず、指定権者にご確認ください。

数え直しの単位をそろえる(10項目)

そろえる項目そろえかたの案自事業所の決め(記入欄)
時刻の粒度訪問の開始と終了を、実際に玄関に入った時刻と出た時刻で残す(記入欄)いまは     を起点にしている
記録者誰が入力したかが後から分かる形にそろえる(記入欄)入力者名を 残している/残していない
予定と実績の並べ方予定の時刻と実際の時刻を、同じ画面で左右に並べて見る(記入欄)並べて見る場所は     
ずれの記録予定と違ったときは、違った内容と理由を同じ欄に続けて書く(記入欄)理由欄は ある/ない
移動の扱い訪問と訪問の間の移動を、訪問の時間とは別の欄で数える(記入欄)いまは 合算している/分けている
保険の対象と対象外の並べ方同じ訪問の中に両方が含まれるとき、欄を分けて記載する(記入欄)分ける欄は ある/ない
集計の期間月の区切りで集計し、前月と並べて変化を見る(記入欄)集計担当は     
集計の単位利用者ごと・訪問介護員ごと・曜日ごとの3つで見る(記入欄)いま見ている単位は     
点検した人サービス提供責任者が点検した事実が記録に残る形にする(記入欄)点検の記録は ある/ない
確かめる先数え方の取扱いは保険者(指定権者)の公表資料と担当課で確かめる(記入欄)確認日と担当課     

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

移動と道中(8か所)

どこで時間が出ていくか今どうしているか(記入欄)何を確かめるか
事業所から1件目までの移動(記入欄) 訪問の時間に含めている/別に数えている訪問の時間としてどこから数えるかの取扱いを、指定権者の公表資料で確かめる
訪問と訪問の間の移動(記入欄) 平均で    程度/数えていない訪問の間隔と所要時間の考え方について、指定権者にご確認ください
駐車場所を探す時間(記入欄) 困る地区は     同じ地区で続けて困っているかを、月の集計で確かめる
集合住宅のエントランスと上下移動(記入欄) 建物名     /階数   同じ建物の中で複数件を続けるときの時間の数え方を確かめる
鍵の受け渡し・キーボックスの操作(記入欄) 方式     鍵の管理の手順が重要事項の説明と一致しているかを確かめる
外出介助での車両の運転(記入欄) 運転者は 訪問介護員/別の者運転している時間の取扱いについて、指定権者の公表資料と担当課で確かめる
天候・交通事情による遅れ(記入欄) 遅れを連絡する先     遅れたときに誰へ連絡し、どこへ残すかを手順に書いてあるか確かめる
訪問先から次の予定への戻り(記入欄) 戻り先は 事業所/直行直行直帰のときの記録の出しかたを、点検の手順で確かめる

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

訪問の前後の待ちと立ち会い(7か所)

どこで時間が出ていくか今どうしているか(記入欄)何を確かめるか
玄関前でお声かけをして応答を待つ(記入欄) 待つ目安を 決めている/決めていない応答がないときの手順が、利用者ごとの取り決めと合っているか確かめる
ご本人の準備が整うのを待つ(記入欄) 該当する方    名準備の支援を計画に位置付けているかを、訪問介護計画で確かめる
ご家族の帰宅を待って引き継ぐ(記入欄) 引き継ぎ方法     引き継いだ内容をどこへ残しているかを確かめる
通院に同行したときの受付・会計の待ち(記入欄) 待ち時間の欄は ある/ない診療や処置の時間、待っている時間の扱いについて指定権者にご確認ください
医療機関の中での付き添い(記入欄) 医療機関へ確認した記録は ある/ない院内での付き添いを位置付ける前の手順を、担当のケアマネジャーと確かめる
サービス提供責任者の同行(記入欄) 同行の記録欄は ある/ない同行した事実がサービス提供記録に残る運用になっているか確かめる
実習生・新任職員への付き添い(記入欄) 同行の目的     同行の目的と、訪問の記録の残しかたを分けて書いてあるか確かめる

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

記録と報告(8か所)

どこで時間が出ていくか今どうしているか(記入欄)何を確かめるか
訪問先での手書き記録(記入欄) 様式     実際に行った時刻が書ける欄があるかを様式で確かめる
事業所に戻ってからの転記(記入欄) 転記の有無 あり/なし同じ内容を二度書いている箇所がないかを、様式を並べて確かめる
ご本人の署名・確認をいただく(記入欄) いただく場面     確認をいただく欄の位置と、いただけないときの残しかたを確かめる
買い物代行の精算と記載(記入欄) 預り金の欄は ある/ないお預かりした金額、お返しした釣銭、購入した品の記載欄があるか確かめる
特記・連絡事項の記入(記入欄) 空欄が続く方    名空欄が続いている利用者を抽出し、書けない理由を確かめる
サービス提供責任者の点検(記入欄) 点検の周期     点検した事実が残る欄があるかを様式で確かめる
予定と違ったときの理由の記入(記入欄) 理由を書く欄は ある/ない変更した内容と理由が同じ場所に残るかを確かめる
月末の請求前の突合(記入欄) 突合する書類     居宅サービス計画・サービス提供票・訪問介護計画・提供記録・請求実績の並べ方を確かめる

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

キャンセル・変更・不在(7か所)

どこで時間が出ていくか今どうしているか(記入欄)何を確かめるか
前日までのお申し出(記入欄) 受ける窓口     お申し出を受けた時刻と内容を、どこへ残しているか確かめる
当日朝のお申し出(記入欄) 月あたり    件同じ曜日・同じ利用者に偏っていないかを月の集計で確かめる
訪問先に着いてからの取りやめ(記入欄) その場の手順は ある/ない取りやめになったときの記録と連絡先を手順に書いてあるか確かめる
不在で入れなかったとき(記入欄) 連絡の順番     ご家族・担当のケアマネジャー・事業所への連絡の順番を確かめる
入院・入所による中断(記入欄) 把握の経路     再開の見込みを誰から受け取るかを、担当のケアマネジャーと確かめる
取りやめた枠の埋め直し(記入欄) 埋め直す判断者     空いた枠をどう扱うかの判断を誰が行うかを決めてあるか確かめる
キャンセルの取り決めのご説明(記入欄) 説明した記録は ある/ない重要事項の説明の内容と、実際の運用が一致しているか確かめる

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

同一建物・集合住宅への訪問(7か所)

どこで時間が出ていくか今どうしているか(記入欄)何を確かめるか
同じ建物に住まわれている方の人数(記入欄) 建物名     /人数   名建物ごとの人数を月ごとに把握しているかを確かめる
建物の中で続けて入る訪問(記入欄) 続けて入る件数    件建物内の移動を訪問の時間に含めているかどうかの整理を確かめる
住まいの側が提供している支援との重なり(記入欄) 重なりの有無 あり/なし住まいの側の提供分と訪問介護の提供分を、計画上で区別できるか確かめる
住まいの側の業務と訪問介護の業務の切り分け(記入欄) 勤務表で 区別している/していない勤務表上で時間帯ごとに切り分けられているかを確かめる
夜間帯の呼び出しへの応じ方(記入欄) 取り決め     夜間の対応が住まいの側の役割なのか訪問介護なのかを、契約書で確かめる
建物ごとの利用者の割合の把握(記入欄) 把握している はい/いいえ建物ごとの割合の数え方と提出の要否を、指定権者にご確認ください
建物側の職員との連絡(記入欄) 窓口     やり取りの内容を、訪問介護としての記録と分けて残しているか確かめる

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

2人で入る訪問(8か所)

どこで時間が出ていくか今どうしているか(記入欄)何を確かめるか
2人で入ると決めた事情(記入欄) 事情の記載は ある/ない1人では難しい具体的な事情が、計画と記録に書かれているか確かめる
体格・移乗の状況(記入欄) 移乗の方法     移乗の方法と使っている用具が、計画の記載と合っているか確かめる
住まいの構造による制約(記入欄) 制約の内容     間取りや段差の状況が、アセスメントの記録に残っているか確かめる
2人の到着時刻をそろえる調整(記入欄) そろえる方法     2人の予定を組むときの待ち時間を、月の集計で確かめる
ご本人・ご家族の同意(記入欄) 同意の記録は ある/ない2人で入ることのご説明と同意の記録が残っているか確かめる
2人分の記録の残しかた(記入欄) 記録は 1枚/2枚それぞれが行った内容が読み取れる形になっているか確かめる
2人で入る必要がなくなったときの見直し(記入欄) 見直しの周期     状態が変わったときに計画を見直しているかを、評価の記録で確かめる
2人で入る訪問の取扱い(記入欄) 保険者への確認日     複数の職員で訪問する場合の取扱いは、保険者(指定権者)にご確認ください

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

サービス提供責任者の1日を組み替える|35場面の重なりと渡し先

訪問1件の数え直しをすると、次に詰まるのはサービス提供責任者の1日です。訪問に入りながら、調整の電話を受け、記録を点検し、研修の段取りをして、苦情のご連絡にも出る。ひとつずつは短くても、同じ時間帯に重なっているため、どれかが後回しになります。後回しになりやすいのは、締切のない仕事――記録の点検と、計画の見直しです。

ここでは35の場面を、重なるところ・確かめること・誰に渡せるかの3列で並べます。「渡す」は、事務職員・別のサービス提供責任者・訪問介護員・管理者・外部の専門職など、事業所の中で実際に受け手のある相手を書く欄です。

なお、この節では労務管理には立ち入りません。社会保険労務士法27条により、労務管理に関する相談・指導は社会保険労務士の業務です。当社は行いません。勤務の割り振り、時間外の取扱い、賃金に関することは、社会保険労務士にご相談ください。また、介護保険法に基づく届出書類の作成・提出代行は社会保険労務士の業務です。

朝の立ち上がり(6場面)

重なるところ確かめること(記入欄)誰に渡せるか
当日の訪問の並びを見直す(記入欄) 見直しにかかる時間帯     前日のうちに別のサービス提供責任者が組む
欠員が出たときの入れ替え(記入欄) 連絡の順番     管理者が一次の連絡を受ける
当日朝のお取りやめの受け(記入欄) 受けた記録の残し先     事務職員が受けて所定の欄へ入力する
訪問介護員からの前日の申し送りを読む(記入欄) 読み落としの有無     申し送りに印を付ける役を交代で持つ
持ち出す用具・書類の確認(記入欄) 確認表は ある/ない事務職員が前日に準備する
自身の訪問への出発(記入欄) 出発時刻     出発後の連絡先を明示して交代者に渡す

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

日中の訪問と往復(6場面)

重なるところ確かめること(記入欄)誰に渡せるか
自身が担当する訪問に入る(記入欄) 1日あたりの件数    件件数の上限の目安を管理者と決める
訪問中にかかってくる電話(記入欄) 訪問中の着信 月   件訪問中は事務職員が一次で受ける
初回の訪問への同行(記入欄) 同行の記録欄は ある/ない同行の記録は本人が残し、点検は別の者が行う
訪問介護員からの相談への即答(記入欄) 相談の多い内容     よくある相談を手順書に落として渡す
移動中の連絡のやり取り(記入欄) やり取りの手段     手段を1本に集約して控えが残る形にする
訪問先での急な状態の変化への対応(記入欄) 連絡先の一覧は ある/ない連絡先の一覧を事務職員が最新に保つ

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

調整の時間(6場面)

重なるところ確かめること(記入欄)誰に渡せるか
担当のケアマネジャーからの新規のご相談(記入欄) 月あたり    件受け付けの窓口を一本化し、事務職員が一次で受ける
サービス提供票の受け取りと突合(記入欄) 突合する時期     突合の一次作業を事務職員に渡す
訪問介護計画の作成と見直し(記入欄) 見直しの周期     下書きを整える工程を分ける
サービス担当者会議への出席(記入欄) 月あたり    件出席できないときの書面での意見の出し方を決める
訪問介護員への割り振りの伝達(記入欄) 伝達の手段     伝達の記録が残る手段に統一する
ご本人・ご家族への説明の場の設定(記入欄) 設定にかかる連絡回数    回日程の候補出しを事務職員に渡す

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

記録の点検(6場面)

重なるところ確かめること(記入欄)誰に渡せるか
提供記録の時刻を見る(記入欄) 点検の対象は 全件/抽出抽出の条件を決めて事務職員が候補を出す
予定と実績のずれを見る(記入欄) ずれの多い利用者    名ずれの一覧作成を仕組みに寄せる
特記・連絡事項の空欄を見る(記入欄) 空欄の割合の把握 あり/なし空欄が続く記録を一覧で出す
買い物代行の精算の記載を見る(記入欄) 精算記録の保管先     精算記録の整理を事務職員に渡す
点検した事実を残す(記入欄) 点検欄は ある/ない点検欄を様式に加える
点検で見つけた点を本人へ返す(記入欄) 返す場面     返し方を定型にして、口頭の説明を短くする

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

研修と同行(6場面)

重なるところ確かめること(記入欄)誰に渡せるか
研修の計画を立てる(記入欄) 計画の記載は 個別/一律題材の候補出しを分担する
研修の資料をつくる(記入欄) 資料の保管先     過去の資料を使い回せる形に整理する
研修を実施する(記入欄) 実施の記録は ある/ない参加者・内容・資料が残る様式を用意する
参加できなかった職員への伝達(記入欄) 伝達の方法     録音や資料の配布で個別の説明を減らす
新任職員への同行(記入欄) 同行の回数の目安    回同行の役を経験のある訪問介護員と分ける
手順書の作成と更新(記入欄) 手順書は ある/ない訪問介護計画に沿った手順書の下書きを分担する

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

苦情・ご相談の受け(5場面)

重なるところ確かめること(記入欄)誰に渡せるか
ご本人・ご家族からのお申し出を受ける(記入欄) 受付の窓口     一次の受けを管理者と交代で持つ
受けた内容を記録に残す(記入欄) 記録の様式は ある/ない受付の様式を用意して記入の負担を下げる
担当のケアマネジャーへ共有する(記入欄) 共有の手段     共有の定型文を用意する
再発を防ぐ手立てを決める(記入欄) 決める場     会議の議題として定例に載せる
ご本人・ご家族へ結果をお伝えする(記入欄) お伝えした記録は ある/ないお伝えする役と記録を残す役を分ける

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

渡し先の決めかた(10項目)

渡す仕事渡す前に決めること渡した後に残すもの
電話の一次の受けどこまで受けて、どこから取り次ぐかの線受けた時刻・相手・内容の控え
サービス提供票の突合突き合わせる書類の並び順ずれた箇所の一覧と、確認した人の名前
提供記録の抽出抽出の条件(空欄・時刻のずれ・予定との差)抽出した一覧と、点検した人の名前
訪問介護計画の下書き下書きの範囲と、確定させる人下書きの版と、確定した日付の入った版
研修の資料づくり題材と、参加してほしい範囲資料・参加者・実施した記録
日程の候補出し候補を出す相手と、返事の期日ではなく目安やり取りの控え
連絡先一覧の更新更新する周期と、確認先更新した日付と、更新した人
買い物代行の精算の整理お預かりから精算までの流れお預かりした額・お返しした釣銭・購入した品の記載
苦情の受付の記録受付の様式と、共有する範囲受付票と、共有した相手の記録
手順書の更新更新のきっかけ(計画の変更、状態の変化)更新した版と、周知した記録

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

利用者・ご家族への説明|場面別の言い方35例と残す一行

訪問介護の運用を組み替えると、必ずご本人とご家族への説明が要ります。ご負担が変わる、訪問の時間の区切りが変わる、サービスの入り方が変わる――どれも、説明が足りないままだと「勝手に変えられた」という受け止めになります。

以下は、場面ごとのそのまま使える言い方と、そのとき記録に残す一行です。金額や単位の数字はこの表には書きません。ご負担の額は保険者(指定権者)が定める単価と、ご本人の負担の割合によって変わるため、実際の説明では料金表と直近の通知をお手元に置いてお話しください。

説明の順番(8場面)

順番その場で言うこと(完成文)そのとき確かめること
1.来訪の目的を先に言う今日は、来月からの訪問の入り方について、変わるところをご説明にうかがいました。お時間をいただけるかを最初に確かめる
2.変わらないところを先に言うまず、これまで入らせていただいている曜日と担当は、変わりません。変わらない点を先に伝えると、聞く姿勢が保たれる
3.変わるところを1つずつ言う変わるのは2点です。1つずつご説明しますので、途中でも遠慮なくお止めください。変更点の数を先に言う
4.根拠のある場所を示すこの変更は、国が示している定めと、市の取扱いにもとづくものです。資料をお持ちしました。手元の資料を指しながら話す
5.ご負担の話は書面と一緒にご負担については、こちらの料金表をご覧いただきながらご説明いたします。口頭だけで金額の話をしない
6.分からないところを聞くここまでで、分かりにくかったところはございますか。ご本人とご家族の両方に聞く
7.決めていただくことを言う本日決めていただきたいのは、この1点だけです。ほかは、持ち帰ってご検討いただけます。その場で決めることを最小にする
8.次の連絡を約束する本日のご説明の内容は、担当のケアマネジャーにも私からお伝えします。誰が誰へ伝えるかを明示する

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

ご負担が変わるときの言い方(9例)

場面そのまま使える言い方(完成文)記録に残す一行(完成文)
料金表を新しくしたとき料金表を新しいものに差し替えました。こちらが新しい料金表で、変わったところに印を付けてあります。新しい料金表を手渡し、変更箇所に印を付けて説明した。ご本人とご長女が同席。
ご負担の考え方をお伝えするときご負担の額は、国が定める算定の仕組みと、お住まいの市が定める単価、それにご本人の負担の割合の3つで決まります。負担額の決まり方を3点に分けて説明。ご本人から「割合は変わっていない」との確認あり。
ご負担の割合が変わったとき市から届いた証をご確認ください。負担の割合が記載されておりますので、そちらをもとに計算いたします。市から交付された証を確認し、記載内容をご本人と一緒に確認した。
お支払いの方法をご説明するときお支払いは、これまでと同じ方法で承ります。変わるのは、明細に載る項目の名前だけです。支払方法に変更がないこと、明細の項目名が変わることを説明した。
明細の見方をご説明するとき明細のこの欄が、今回変わったところです。前月分と並べてご覧いただくと、違いが分かりやすいかと思います。前月分の明細と当月分を並べ、変更箇所を指し示して説明した。
保険の対象外のご案内をするときこちらのご希望は、介護保険の訪問介護の中では承れない部分がございます。別のかたちでのご案内が可能かどうか、確認してご返事いたします。ご希望の内容が保険の範囲に含まれるかを確認のうえ返答する旨をお伝えした。
保険外の料金をご説明するとき保険の中で承る部分と、それ以外で承る部分は、料金表を分けてお示しします。同意をいただいてから始めます。保険内と保険外の料金表を分けて提示し、同意の署名をいただいた。
ご負担が増えるとお感じのときお感じのとおり、これまでと違う点がございます。どこがどう変わったのかを、書面でお示しします。ご負担についてのご不安を受け、変更点を書面で示すこととした。
ご納得いただけないとき本日ご説明した内容は、いったんお持ち帰りいただいて構いません。担当のケアマネジャーにも同じ資料をお渡しします。その場での同意はいただかず、資料を預けて再訪の日程を調整することとした。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

時間の区切りが変わるときの言い方(9例)

場面そのまま使える言い方(完成文)記録に残す一行(完成文)
訪問の時間の区切りを見直すとき実際にうかがっている時間と、計画に書いてある時間にずれが出てきましたので、計画のほうを実際に合わせたいと思います。予定と実績のずれを説明し、訪問介護計画の見直しについてご了承をいただいた。
実際の時間が短くなっているとき最近は、お体の調子がよく、以前より短い時間で終わっております。そのぶん、計画も見直させてください。直近の提供記録をもとに、実際の所要時間が短くなっていることを説明した。
実際の時間が長くなっているとき最近、うかがう時間が予定より長くなっております。何にどれだけかかっているかを、記録でお示しします。提供記録の時刻を提示し、延びている内容を項目ごとに説明した。
開始の時刻を動かしたいときいまの時間帯ですと、次のお宅への移動が続きます。少し時刻を動かしても差し支えないか、うかがえますか。開始時刻の変更についてご意向を確認。ご本人から「午前であれば構わない」との回答。
1日に複数回うかがっているとき1日に2回うかがっている日について、間隔の取り方の決まりがございます。担当のケアマネジャーと一緒に整理させてください。1日複数回の訪問の間隔について、担当のケアマネジャーと調整する旨をお伝えした。
外出の同行があるときお出かけの同行では、車を運転している時間の扱いに決まりがございます。市の取扱いを確認したうえでご説明します。外出同行時の時間の扱いについて、指定権者に確認のうえ回答することとした。
通院に同行するとき病院の中でお待ちいただく時間と、実際に介助をしている時間は、分けて記録しております。通院同行時の記録について、介助の時間と待機の時間を分けて記載する旨を説明した。
時間を延ばしてほしいとお申し出のときその内容ですと、いまの計画には入っておりません。担当のケアマネジャーへお伝えして、計画からご相談させてください。時間延長のご希望を受け、担当のケアマネジャーへ連絡することとした。
短くなることをご心配のとき時間の区切りが変わっても、行う内容が減るわけではありません。何をどの順で行うかを、手順にして置いていきます。時間区分の変更後も提供内容が変わらないことを説明し、手順書を交付した。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

サービスの入り方が変わるときの言い方(9例)

場面そのまま使える言い方(完成文)記録に残す一行(完成文)
担当が交代するとき来月から、担当が◯◯に代わります。今月中に一度、二人でうかがってお顔合わせをさせてください。担当交代を説明し、引き継ぎのための同行訪問日を調整した。
訪問の順番が入れ替わるときうかがう順番が入れ替わります。到着の時刻は、これまでよりおおよそ後ろになります。訪問順の変更と到着時刻の目安を説明し、ご了承をいただいた。
生活援助の内容を整理するときいまお願いいただいている内容のうち、訪問介護として承れる範囲を、あらためて整理させてください。依頼内容と計画の内容を突き合わせ、範囲の整理について説明した。
ご家族分の家事を頼まれたときご家族の方の分につきましては、訪問介護の中では承っておりません。別のかたちをご一緒に考えさせてください。ご家族分の家事の依頼について、訪問介護の範囲に含まれない旨を説明した。
大掃除を頼まれたとき年に一度の大がかりなお掃除は、日ごろの生活を支える範囲とは別に扱われております。別のご案内をお持ちします。大掃除のご依頼について範囲の考え方を説明し、別途案内することとした。
2人でうかがうことになるときお体を支える場面が増えてまいりましたので、安全のために二人でうかがう日をつくらせてください。複数の職員で訪問する理由を説明し、ご本人とご家族の同意を得た。
2人でうかがうのをやめるときお一人での立ち上がりが安定してまいりましたので、来月から一人でうかがうかたちに戻したいと思います。状態の改善を踏まえ、訪問体制の見直しについて説明し同意を得た。
集合住宅にお住まいのときお住まいの建物の側で受けられる支援と、私どもがうかがって行う支援は、それぞれ別に整理してお示しします。住まいの側の提供分と訪問介護の提供分を区別して説明した。
ご利用を一時お休みするときお休みの間も、再開のご希望があればいつでもご連絡ください。担当のケアマネジャーにもお伝えしておきます。利用の一時休止について確認し、再開時の連絡先をお伝えした。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

ご納得が得られないときの言い方(8例)

場面そのまま使える言い方(完成文)記録に残す一行(完成文)
「今までどおりでいい」と言われたときこれまでのやり方を続けたいというお気持ちは、よく分かりました。何が変わって、何が変わらないのかを、もう一度書き出してお持ちします。従前どおりの継続を望まれる旨を確認。変更点を書面で再提示することとした。
「聞いていない」と言われたときご説明が行き届いておらず、申し訳ございません。いつ、どなたに、何をお伝えしたかを確認して、改めてご説明にうかがいます。説明の行き違いについてお詫びし、経過を確認のうえ再訪することとした。
ご家族とご本人で意向が違うときお二人のお考えを、それぞれ別にうかがわせてください。そのうえで、担当のケアマネジャーを交えて場を持たせていただきます。ご本人とご家族の意向が異なるため、担当者会議での調整を依頼することとした。
その場で決められないと言われたとき本日決めていただかなくて構いません。資料をお預けしますので、ご覧いただいたうえでご連絡ください。即日の同意は求めず、資料を交付して後日連絡をいただくこととした。
説明が難しいと言われたとき言葉が難しくて申し訳ありません。図にしたものをお持ちしましたので、こちらでご説明させてください。口頭での説明が伝わりにくいため、図示した資料を用いて再度説明した。
他の事業所と比べられたときほかの事業所さんの取り扱いについては、私どもからは分かりかねます。私どもの取り扱いについては、この書面のとおりです。他事業所との比較についてはお答えしかねる旨を伝え、自事業所の取扱いを書面で示した。
制度への不満を述べられたときご意見はごもっともです。制度の定めは市や国が決めておりますので、私どもからも担当の窓口にお伝えいたします。制度に対するご意見を伺い、保険者の窓口へお伝えする旨を回答した。
苦情としてお受けするときご不満としてお受けいたします。受付の用紙にお書きいただくか、私が代わって書き取ってもよろしいでしょうか。苦情として受け付け、受付票を作成した。管理者へ同日中に報告。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

ケアマネジャーへの連絡|そのまま送れる文例40

訪問介護の側で運用を変えるとき、いちばん多く発生するのが担当のケアマネジャーとのやり取りです。計画の変更、サービス担当者会議、担当者の交代、そしてお受けしかねるときの伝え方――このやり取りが遅れると、居宅サービス計画と訪問介護計画の内容が食い違ったまま月をまたぎます。

以下は、そのまま送れる連絡文と、送った後に控えへ残す一行です。算定の可否を書かないのが共通の作法です。事実(何が起きたか)と、お願い(何をご検討いただきたいか)だけを書き、判断は担当のケアマネジャーと保険者(指定権者)に委ねます。

連絡の経路と控え(10項目)

連絡の種類使う経路の目安控えに残すこと
その場で判断がいるもの電話で伝え、あとから書面で追う電話した時刻・相手・伝えた内容・受けた回答
計画の変更にかかわるもの書面で送り、受領の返事をもらう送信した日時・宛先・添えた資料の名前
状態の変化の共有書面で送り、緊急のものは電話を先に変化に気づいた日時・観察した内容・報告者
会議の日程調整書面で候補を出す出した候補と、決まった日時
担当者の交代書面で先に知らせ、同行の場を設ける知らせた日・同行した日・ご本人の反応
ご本人・ご家族からのご要望書面で、要望の言葉のまま伝えるお聞きした日時・言葉のままの記録
お受けしかねるご相談書面で、理由と代案を添えてお断りした日・理由・添えた代案
提供票のずれ書面で、ずれた箇所を並べてずれた箇所の一覧と、直った日
苦情の共有電話で先に伝え、受付票を送る受け付けた日時・共有した日時・受付票の控え
事故・ヒヤリの共有電話で速やかに、書面で経過を発生の日時・状況・連絡した相手と時刻

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

計画の変更をご相談する(10例)

場面そのまま送れる連絡文(完成文)控えに残す一行(完成文)
実際の所要時間が計画と合わなくなったいつもお世話になっております。◯◯様につきまして、直近1か月の提供記録を見ますと、計画に位置付けられた時間と実際の提供時間に差が続いております。記録の写しを添えますので、計画のご確認をお願いできますでしょうか。提供記録の写しを添えて、所要時間の差について計画の確認を依頼した。
お体の状態が変わった◯◯様について、この2週間で立ち上がりに介助が必要な場面が増えております。訪問時の様子を記録に残しておりますので、計画の見直しをご検討いただけますでしょうか。状態の変化を記録とともに報告し、計画見直しの検討を依頼した。
ご本人から内容の変更のご希望があった◯◯様から「洗濯より買い物を増やしてほしい」とのお申し出がございました。私どもの判断では決められませんので、計画のご検討をお願いいたします。ご本人のご希望を言葉のまま伝え、計画の検討を依頼した。
ご家族の状況が変わった◯◯様のご長男が転居されるとのことで、これまで担っておられた家事の分担が変わる見込みです。あらためて状況をご確認いただけますでしょうか。ご家族の状況変化を報告し、再アセスメントを依頼した。
訪問の曜日を動かしたい◯◯様の訪問について、体制の都合で曜日を動かせないか検討しております。ご本人にはまだお伝えしておりませんので、まずご相談させてください。訪問曜日の変更について、ご本人へ伝える前に担当へ相談した。
訪問の時刻を動かしたい◯◯様の訪問時刻について、少し前後に動かせるとありがたいのですが、ほかのサービスとの兼ね合いはいかがでしょうか。訪問時刻の変更可否について、他サービスとの調整を依頼した。
1日に複数回うかがっている◯◯様は1日に複数回うかがう日がございます。訪問と訪問の間隔の取り方について、市の取扱いをご確認のうえ、計画に反映いただけますでしょうか。1日複数回訪問の間隔について、保険者の取扱いの確認を依頼した。
生活援助の位置付けの理由が見当たらない◯◯様の居宅サービス計画を拝見しましたところ、生活援助中心型を位置付けた理由の記載が見当たりませんでした。私どもの控えが古い可能性もございますので、最新の計画をいただけますでしょうか。生活援助中心型の位置付けの理由について、最新の計画の送付を依頼した。
手順書と計画の内容が合わない◯◯様の手順書を更新するにあたり、居宅サービス計画の内容と照らしましたところ、記載が一致しない箇所がございました。該当箇所を並べた表を添えます。計画と手順書の不一致箇所を一覧にして送付し、確認を依頼した。
ご利用を再開される◯◯様が退院されたとうかがいました。再開にあたり、退院後のご様子を踏まえた計画をいただいてから訪問を組みたいと考えております。退院後の再開にあたり、計画の交付を受けてから訪問を組むこととした。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

サービス担当者会議のやり取り(10例)

場面そのまま送れる連絡文(完成文)控えに残す一行(完成文)
開催をお願いしたい◯◯様について、訪問の内容を見直したく、担当者会議の場をお願いできますでしょうか。こちらの都合のつく日を3つ挙げますので、ご調整をお願いいたします。担当者会議の開催を依頼し、候補日を3つ提示した。
候補日をお返しするご提示いただいた日程のうち、2つ目の日でしたら出席できます。場所は◯◯様のご自宅でよろしいでしょうか。会議の出席可能日を回答し、開催場所を確認した。
出席できないとき当日はほかの訪問が入っており、出席がかないません。書面で意見を提出いたしますので、様式のご指定があればお知らせください。会議を欠席するため、書面での意見提出について様式を確認した。
書面で意見を出すとき◯◯様の会議に係る意見を提出いたします。訪問時の様子、ご本人のお申し出、私どもで対応できる範囲の3点を記載しております。担当者会議へ書面で意見を提出した。控えを保管。
会議で決まった内容を確認したい先日の会議でお決まりになった内容について、私どもの控えとの照合をさせてください。相違がなければ、この内容で手順書を更新いたします。会議の決定事項を照合し、手順書の更新に反映することとした。
会議の記録をいただきたい先日の会議の記録をいただけますでしょうか。訪問介護計画に反映するにあたり、決定の経過を控えておきたく存じます。担当者会議の記録の交付を依頼した。
訪問介護員の意見を伝えたい実際にうかがっている訪問介護員から、調理の場面についての気づきが上がっております。会議の場でお伝えしてもよろしいでしょうか。訪問介護員の気づきを会議で共有することについて事前に相談した。
他のサービスとの重なりが気になる◯◯様について、住まいの側で提供されている支援と、私どもの支援に重なりがあるように見受けられます。会議で整理させていただけますでしょうか。提供内容の重なりについて、担当者会議での整理を依頼した。
会議の後に計画をいただきたい会議の内容を踏まえた居宅サービス計画をいただけましたら、それに沿って訪問介護計画を作成いたします。会議後の居宅サービス計画の交付を依頼した。
会議に代わる照会に答えるときご照会の件、書面でお答えいたします。訪問時に確認できている内容と、確認できていない内容を分けて記載しております。照会への回答を書面で提出。確認済みと未確認を分けて記載した。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

担当者の交代を伝える(10例)

場面そのまま送れる連絡文(完成文)控えに残す一行(完成文)
サービス提供責任者が代わる◯◯様を担当しておりますサービス提供責任者が、来月から△△に代わります。引き継ぎのため、今月中に一度同行させていただきます。サービス提供責任者の交代を連絡し、同行訪問の予定を伝えた。
訪問介護員が代わる◯◯様に定期でうかがっております訪問介護員が代わります。ご本人には、私から先にご説明にうかがう予定です。訪問介護員の交代について、ご本人への説明予定とあわせて連絡した。
急な交代になった急なご連絡で恐れ入ります。担当の訪問介護員が本日から出られなくなりました。今週は代わりの者がうかがいます。担当者の急な交代を当日中に連絡した。代替者の氏名を伝達。
複数名で分担する◯◯様について、今月から2名で分担してうかがう体制に変えております。どちらがうかがっても同じ手順で行えるよう、手順書を整えました。担当を複数名体制に変更し、手順書を整備した旨を連絡した。
引き継ぎの内容を伝える引き継ぎにあたり、これまでの訪問での留意点をまとめました。ご本人のご希望と、うまくいっている手順を中心に記載しております。引き継ぎ資料を作成し、担当のケアマネジャーへ共有した。
ご本人が交代に不安を示された◯◯様から「新しい方だと不安」とのお言葉がございました。しばらくの間、これまでの担当も一緒にうかがう形にしたいと考えております。ご本人の不安を受け、当面の同行訪問を行うこととした。
交代後の様子を報告する担当が代わって2週間が経ちました。訪問時のご様子は落ち着いておられます。引き続き見てまいります。担当交代後の状況を報告した。特段の支障なし。
ご家族へも知らせたいご家族の方にも交代のことをお伝えしたいのですが、連絡してよいお時間帯をご存じでしたらお教えいただけますでしょうか。ご家族への連絡について、都合のよい時間帯を照会した。
連絡先が変わる私どもの緊急時の連絡先が変わりました。新しい連絡先を記載した書面をお送りいたします。緊急連絡先の変更を書面で通知した。
管理者が代わる私どもの管理者が代わりました。今後のご連絡は、これまでどおりの番号で承ります。管理者の変更を連絡した。連絡先に変更なし。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

お受けしかねるとき・条件を整えたいとき(10例)

場面そのまま送れる連絡文(完成文)控えに残す一行(完成文)
その時間帯に空きがないお声がけありがとうございます。ご希望の時間帯は、現在うかがえる者がおりません。別の時間帯でしたら調整の余地がございますので、候補をお示しします。依頼の時間帯に対応不可のため、代替の時間帯を提示した。
地区が遠いご依頼の地区は、現在うかがっている範囲から離れており、移動の時間が読めません。近隣の事業所さんをご検討いただけますと幸いです。対応地区外のため、対応しかねる旨と理由を回答した。
体制が整うまで待ってほしいご依頼はお受けしたいのですが、担当を決めるまでお時間をいただきたく存じます。整い次第、こちらからご連絡いたします。受け入れの意向はあるが、体制が整うまで保留とする旨を回答した。
内容が訪問介護の範囲に見当たらないご依頼の内容につきましては、訪問介護として承れる範囲かどうか、私どもでは判断がつきかねます。保険者にご確認のうえ、あらためてご相談いただけますでしょうか。依頼内容の範囲について、保険者への確認を依頼した。
ご家族分の家事が含まれているご依頼の中に、ご本人以外の方の分と思われる家事が含まれております。計画に位置付ける前に、内容のご整理をお願いできますでしょうか。ご本人以外の分の家事について、計画作成前の整理を依頼した。
院内での付き添いを求められた院内での付き添いにつきましては、医療機関の体制のご確認や担当者会議での検討を経てから、計画に位置付けていただく流れとうかがっております。手順のご確認をお願いいたします。院内介助の位置付けについて、事前の手続きの確認を依頼した。
2人でうかがう必要がありそう◯◯様は、お体を支える場面で1人では難しい状況が続いております。複数の職員でうかがう体制について、計画の中でご検討いただけますでしょうか。複数職員での訪問の必要性を報告し、計画での検討を依頼した。
ご本人の意向と依頼内容が違うご依頼いただいた内容と、ご本人からうかがったご希望に違いがございました。うかがった言葉をそのまま記載しますので、ご確認をお願いいたします。依頼内容とご本人の意向の相違を、原文のまま報告した。
安全に行えない環境がある訪問先の環境について、安全に作業を行うには難しい点がございました。写真は撮っておりませんが、状況を文章で記載いたします。訪問環境の安全上の課題を文書で報告し、対応の検討を依頼した。
契約を終える◯◯様との契約を、今月末をもって終える方向でご本人とお話ししております。担当のケアマネジャーにも、経過をご報告いたします。契約終了の方向について、経過を報告した。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

運営指導で見られるところ|訪問介護に関する公表事例12件

ここまで並べた「数え直し」「組み替え」「説明」「連絡」が、実際に運営指導でどう見られているのかを、自治体が公表している資料から12件だけ引きます。いずれも実在の公表資料からの引用で、出典を付けています。並べてみると、指摘の多くは制度の理解ではなく、計画と記録と請求が同じことを言っているかに集まっています。

下の表の「貴事業所の状況」は記入欄です。左に示したのは各自治体が公表している整理であり、自事業所に当てはまるかどうかの判断は含みません。確認の観点も様式も自治体により異なりますので、記入したうえで保険者(指定権者)にご確認ください。

計画と記録の突合に関する公表事例(6件)

公表されている指摘の整理貴事業所の状況(記入欄)確認される書類出典
サービス提供の記録には実際に行った時間を記録することとされているところ、訪問介護計画に位置付けられた時間を機械的に記録しているケースが多数見受けられた、と示されている。利用者やご家族の希望で内容や日程を変更しているのに計画が変更されていないケースも挙げられている。(記入欄)実際の開始・終了時刻を記録している/計画上の時刻を記入している:    サービス提供記録(実施時刻)、訪問介護計画書、居宅サービス計画、変更記録松山市介護保険課「運営指導での主な指摘事項及び周知事項について」(令和5年度第2回介護保険サービス事業者連絡会資料)
サービス実施時間が一律に記載されており実態が反映されていない、実施時間を変更した際に変更した旨とその理由が記録されていない、買い物代行について預り金やおつり・購入品等が正確に記載されていない、特記・連絡事項欄に利用者の状況がほとんど記載されていない、サービス提供責任者による記録の点検が十分に行われていない、が主な指摘として挙げられている。(記入欄)変更の理由欄 あり/なし/預り金の欄 あり/なし/点検の記録 あり/なし:    サービス提供記録、訪問介護計画、預り金・買い物精算記録、サービス提供責任者の点検記録堺市「令和8年度 介護保険施設・事業所等集団指導 居宅事業所編」
訪問介護の文書指摘のうち「訪問介護計画の作成等の不備」が最多であり、訪問介護計画が作成されていない事例や、居宅サービス計画の援助方針等を踏まえて作成されていない事例が公表されている。計画は利用者又はご家族へ説明・同意を得て交付し、実施状況を把握して必要に応じて変更することとされている。(記入欄)説明・同意・交付の記録 あり/なし/変更の記録 あり/なし:    訪問介護計画書、居宅サービス計画(第1表・第2表)、計画の説明・同意・交付の記録、計画変更の記録長野県健康福祉部地域福祉課福祉監査担当「令和6年度運営指導結果の概要(訪問介護)」
居宅サービス計画で位置付けられているサービス提供の日時が訪問介護計画の日時と相違している、居宅サービス計画で位置付けられている具体的なサービスの内容が訪問介護計画に位置付けられていない又は内容が相違している、が「よくある指摘事例」として挙げられている。あわせてサービス提供票と請求実績の内容が一致していない点も示されている。(記入欄)月次で突合している書類:    /突合の担当者:    居宅サービス計画(第2表)、サービス提供票、訪問介護計画、同意・交付記録、給付費請求実績堺市「令和8年度 集団指導 居宅事業所編」
サービス提供時間を変更したにもかかわらず訪問介護計画を変更していない、提供したサービスについて評価を行っていない、訪問介護計画に即した手順書が作成されていない、といった事例が挙げられている。現場の訪問介護員等の判断で居宅サービス計画又は訪問介護計画と異なるサービスを提供した事例も示されている。(記入欄)評価の記録 あり/なし/手順書 あり/なし:    訪問介護計画、手順書、サービス提供記録、評価記録、居宅サービス計画宇都宮市「令和7年度 運営指導における主な指導事例(訪問介護に関する事項)」資料2(現場判断・併設ホーム職員の事例は金沢市 令和7年度集団指導資料1)
初回のアセスメントは実施しているが、それ以降の個別サービス計画作成時に実施していない、サービス内容に移動介助があるにもかかわらずアセスメントの記録では移動に関する利用者の状況を「自立」としている、といった指摘が記載されている。認定の更新や計画の変更があるのにアセスメントの記録が更新されていない事例も示されている。(記入欄)計画の更新時にアセスメントを見直している はい/いいえ:    アセスメントシート(作成日入り)、個別サービス計画書、居宅サービス計画書、要介護認定情報仙台市介護事業支援課「令和6年度 運営指導方針・令和5年度 運営指導結果等【居宅サービス指導係 所管サービス】」(令和6年6月 集団指導)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

サービスの範囲と時間の区分に関する公表事例(6件)

公表されている指摘の整理貴事業所の状況(記入欄)確認される書類出典
居宅サービス計画において生活援助中心型の訪問介護が位置付けられているが、居宅サービス計画書に生活援助中心型の算定理由その他やむを得ない事情の内容について記載がなかった、との指摘が公表されている。生活全般の解決すべき課題に対応した内容と方針を明確に記載することとされている。(記入欄)生活援助中心型の位置付けがある方:   名/理由の記載を確認した日:    居宅サービス計画書第1表・第2表、アセスメント表、居宅介護支援経過姫路市「令和6年度以前実地指導結果(指定基準等)」
「生活援助中心型」の算定理由その他やむを得ない事情として「介護人の介護負担の軽減のため」との記載のみがあった、という事例が公表されている。やむを得ない事情の内容を居宅サービス計画書に記載することとされている。(記入欄)理由の記載が一言で終わっている方:   名居宅サービス計画(算定理由の記載)、訪問介護計画、サービス提供記録北海道後志総合振興局「実地指導における主な指摘事項について」(資料3-2)
身体介護(外出介助)について、車での移動時間を除いたサービス提供時間が計画に位置付けられた所要時間の区分に届いていなかった、という事例が公表されている。車両の運転手が訪問介護員である場合、運転の行為は訪問介護サービスに含まれないこと、計画と実績が継続して乖離している場合は計画変更を行うことが示されている。(記入欄)外出介助のある方:   名/運転時間を除いて記録している はい/いいえ訪問介護計画、サービス提供記録(提供時刻)、居宅サービス計画、勤務記録仙台市介護事業支援課 令和6年6月集団指導「令和6年度運営指導方針・令和5年度運営指導結果等(居宅サービス指導係所管サービス)」
通院介助において自宅から病院間の介助に要した時間と訪問介護として認められない時間が不明確であった、院内介助を行う上での必要な手続き(医療機関への確認、サービス担当者会議での検討、居宅サービス計画及び訪問介護計画への位置付け)を経ずに院内介助の時間を含めて請求していた、診療や処置の時間・単なる待ち時間等を含めて請求していた、が指摘として挙げられている。(記入欄)通院同行のある方:   名/時間を区分して記載する欄 あり/なし訪問介護サービス提供記録(時間区分の記載)、居宅サービス計画書、訪問介護計画書、サービス担当者会議の記録、医療機関への確認記録大阪市「令和8年度介護事業者等集団指導資料 居宅サービス編」
一般的に介護保険の生活援助の範囲に含まれないと考えられる事例として、利用者以外の者に係る洗濯・調理・買い物・布団干し、主として利用者が使用する居室等以外の掃除、来客の応接、自家用車の洗浄、草むしり、花木の水やり、ペットの世話、家具・電気器具等の移動や修繕、大掃除・窓ガラス磨き・床のワックスがけ、園芸、正月・節句等のために特別な手間をかけて行う調理等が示され、これらを算定していた点が指摘として挙げられている。これらを介護保険外のサービスとして実施することを妨げるものではない旨も記載されている。(記入欄)計画と記録を突き合わせた日:    /保険外の契約書・料金表 あり/なし訪問介護計画書、サービス提供記録、居宅サービス計画書、保険外サービスの契約書・料金表大阪市「令和8年度介護事業者等集団指導資料 居宅サービス編」
有料老人ホームの入居者に対する居宅サービス計画について、有料老人ホームによるサービス内容と訪問介護事業所によるサービス内容が重複していた、区別ができていなかった、との指摘が記録されている。施設においてどの程度サービスを提供できるのか、介護保険サービスにおいて提供しなければならないサービスは何かを明確に整理したうえで作成することとされている。(記入欄)集合住宅にお住まいの方:   名/住まいの側の提供分を整理した資料 あり/なし居宅サービス計画書第2表・第3表、有料老人ホーム等の重要事項説明書・契約書、訪問介護計画姫路市「令和6年度以前実地指導結果(指定基準等)」

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

12件を並べて見えるのは、指摘の中心が「やっていない」ではなく「言っていることが揃っていない」にあるということです。居宅サービス計画、サービス提供票、訪問介護計画、手順書、サービス提供記録、請求実績――この6つが同じことを言っているかを月に一度並べるだけで、上の12件の多くは自事業所で先に見つかります。

なお、上の整理はいずれも各自治体が公表している資料の記載を当社が編集・加工したものであり、自事業所への当てはまりを示すものではありません。所要時間の区分、生活援助の範囲、院内での付き添いの取扱い、集合住宅にお住まいの方への訪問の取扱いは、いずれも保険者(指定権者)により運用が異なります。記入欄を埋めたうえで、指定権者の公表資料と担当課にご確認ください。また、介護保険法に基づく届出書類の作成・提出代行は社会保険労務士の業務です。

よくある質問(FAQ)

報酬改定で事業者が押さえる点は?
基本報酬・加算の見直し、処遇改善に関する要件、記録・体制の整備、請求ソフトの更新です。
加算の算定で注意することは?
要件を満たす体制と、算定の根拠となる記録の整備が重要です。
最新の内容はどこで確認できますか?
厚生労働省の告示・通知や関係団体の資料、請求ソフトの情報でご確認ください。
カイポケを使っていないのですが、どうすればよいですか?
カイポケをご利用中でなくても、神マナは単体で問題なくご利用いただけます。「マナドライブ」で帳票類の管理・網羅もでき、まず神マナを導入して後からカイポケを連携することも可能です。カイポケの導入をご希望の際は、当社からサポート担当へお繋ぎします。詳しくは「カイポケ導入相談・お見積り」の案内ページをご覧ください。
基本報酬が下がった分、どう補えばいい?
算定の根拠を記録で示せる状態にし、体制を整えておきます。減算に関わる項目を先に確かめ、そのうえで加算の体制を見ていきます。要件の該当は保険者(指定権者)にご確認ください。
関連サービス
訪問介護マナ(訪問介護AI)
音声入力とAIで、訪問介護の記録・報告書を効率化。記録にかかる時間を大きく減らします。(※作業時間は業務内容・運用により異なります)
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出典:厚生労働省ウェブサイト/公共データ利用規約(第1.0版)。本ページは上記を当社が編集・加工したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。加算・単位数・要件は改定される場合があるため、最新の告示・通知でご確認ください。

改定のたびに、訪問介護で書き換わるもの

改定は単位数だけでは終わりません。書き換わるものを並べておくと、施行日に間に合います。

対象書き換わるところ確認する場所
基本報酬身体介護・生活援助・通院等乗降介助の単位数告示
特定事業所加算区分と要件告示・通知
処遇改善加算区分の統合・要件告示・通知
同一建物減算減算率、対象の考え方告示
令和6年度改定で設けられた加算口腔連携強化加算など告示
令和6年度改定で設けられた減算虐待防止措置未実施、業務継続計画未策定告示
運営基準委員会・指針・研修・訓練の義務省令
様式各種届出の様式保険者
運営規程利用料、加算事業所
重要事項説明書運営規程と同じ内容事業所
料金表単位数、地域単価事業所
介護ソフトのマスタ単位数、加算コード事業所

施行までの段取り

時期やること
告示・通知が出たら自事業所に関係する項目を抜き出す
1か月前運営規程・重要事項説明書の案を作る
1か月前体制届の要否を保険者に確認する
3週間前職員へ変更点を周知する
2週間前利用者・家族への説明を始める
2週間前介護ソフトの更新の予定を確認する
1週間前掲示物とウェブサイトを差し替える準備
施行日料金表・掲示・ウェブサイトを切り替える
施行後請求の1か月目を重点的に点検する
施行後自己点検の様式を新しい要件に合わせる

改定の仕組みは介護報酬改定とは、訪問介護の加算は訪問介護の加算一覧をご覧ください。単位数・要件は告示でご確認ください。

改定後の請求で、よく出る返戻

返戻の理由どうするか
加算のコードが古い介護ソフトのマスタを更新する
体制届を出していない算定の前に、届出を要する加算がないかを指定権者に確認する
単位数が旧のままマスタの反映日を確認する
区分が変わった加算を旧区分で算定新しい区分に読み替える
廃止された加算を算定告示で廃止を確認する
令和6年度改定で設けられた減算が反映されていない要件の充足を点検する
地域区分の単価が違う市町村ごとの単価を確認する
サービスコードの桁が変わった伝送前にテストを行う

この記事の執筆・編集

介護のマナ編集部(株式会社ライフシフト)

介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」を開発・提供する株式会社ライフシフトの編集部。訪問看護ステーションを運営する看護師(CSO)をはじめ、介護・看護の現場とともに、記録・書類・制度の実務情報を発信しています。

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