【令和8年度】介護テクノロジー補助金の申請をサポート

訪問看護の緊急時対応(オンコール)|24時間体制と加算

利用者の急変に備える緊急時対応(オンコール)は、在宅療養の安心を支える体制です。「24時間対応体制とは?」「加算の単位は?」「どう運用する?」に向けて、体制づくり・加算・記録を2024年度改定に沿って整理します。

緊急時対応(オンコール)とは

オンコールは、夜間や休日でも利用者・家族からの連絡を受け、必要に応じて緊急訪問できるようにしておく体制です。在宅で安心して療養を続けてもらうための、訪問看護ステーションの重要な機能です。24時間の連絡・訪問体制は、ターミナルケア加算など他の加算の前提にもなります。

加算の種類と単位【2024年度改定】

緊急時の連絡・対応体制については、保険の種別に応じて次の加算が定められています。算定にあたっては体制・記録の要件が定められているため、最新の告示・通知をご確認ください。

  • 介護保険:緊急時訪問看護加算――2024年度改定で2区分に。(Ⅰ)600単位/月(看護業務の負担軽減の取組を行っている場合)、(Ⅱ)574単位/月(訪問看護ステーションの場合)。
  • 医療保険:24時間対応体制加算――イ 6,800円(負担軽減の取組あり)、ロ 6,520円(それ以外)。

いずれも、利用者・家族からの連絡に常時対応できる体制、緊急訪問できる体制、利用者の同意などが要件です。1人の利用者につき1か所の事業所しか算定できないため、他事業所が緊急時対応の加算を算定していないか確認が必要です。単位・要件は改定で変わるため、最新の告示・通知で確認してください。他の加算は訪問看護の加算一覧にまとめています。

オンコール体制の作り方

  • 当番制――担当者の負担が偏らないよう輪番で受ける。
  • 連絡フロー――誰がどう連絡を受け、判断・訪問するかを明確にする。
  • 情報共有――利用者の状態・指示内容を、当番者がすぐ確認できるようにする。
  • 負担軽減の取組――(Ⅰ)・イの算定には、夜間対応の翌日の勤務調整や連絡体制の見直しなど、負担軽減の取組が求められます。

緊急訪問時の記録 例

連絡を受けた時刻・主訴、観察した状態、行った対応、主治医への連絡内容を、後から確認できるように残します。

S:家族より21:40電話「38.5℃の発熱と呼吸が苦しそう」
O:22:20訪問。体温38.6℃、SpO2 93%、努力呼吸あり。意識清明
A:肺炎の増悪が疑われる。夜間の状態変化に注意
P:主治医へ電話報告し指示を受け、頓用の解熱と経過観察。翌朝の再訪問を調整

電話で受けたときの確認手順

オンコールで最も負担が大きいのは、訪問するかどうかを迷う時間です。確認する順番を決めておくと判断が早くなります。

確認すること聞き方の例
1意識と呼吸いま話せる状態ですか。呼びかけに返事はありますか
2いつからかその症状はいつ頃からですか。だんだん強くなっていますか
3測れる数値体温・血圧を測れますか。いま何度ですか
4いつもとの違いふだんと比べて、どのあたりが違いますか
5対応できる人いまどなたが一緒にいらっしゃいますか

受電記録に残す項目

  • 受電した日時と、連絡してきた方(ご本人・ご家族・施設等)
  • 訴えの内容(言われた言葉のまま)
  • 電話で確認したこと(意識・呼吸・体温・疼痛など)
  • 行った対応(電話助言/緊急訪問/救急要請/主治医連絡)
  • 結果と、翌日への申し送り

担当者の負担を減らす工夫

  1. よくある相談への対応をまとめる——発熱、疼痛、カテーテルのトラブル、便秘など
  2. 利用者ごとの留意点を共有しておく——夜間に担当以外が受けても対応できるように
  3. 記録を翌日にまわさない——受電したその場で残せる仕組みにする
  4. 連続日数の上限を決める——特定の職員に偏らないようにシフトで管理する

定着の観点は訪問看護師の離職を防ぐ、加算の要件は訪問看護(介護保険)の加算一覧をご覧ください。

情報共有・記録を効率化する

介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」の訪問看護向け機能「訪問看護マナ(訪問看護AI)」は、記録をクラウドで共有でき、当番者も最新の状態をすぐに確認できます。緊急訪問の記録も、音声やメモから下書きを自動作成。利用者さま3名まで、期限なく無料でお試しいただけます。

オンコールのシフトの組み方

方式向く事業所注意するところ
全員輪番人数が揃っている経験差があると、判断に迷う夜が出る
固定+補助経験者が限られる固定側に負担が集中する。手当の設計が要る
2人体制(一次・二次)件数が多い二次まで動く基準を決めておかないと形骸化する
外部委託の併用夜間の件数が少ない情報共有の範囲と、引き継ぎの方法を決める

負担を測る——「回数」ではなく「起こされた回数」

  • 当番の回数だけでなく、実際に電話が鳴った回数と、出動した回数を記録します
  • 出動した時刻を残すと、翌日の勤務に無理が出ていないかが見えます
  • 同じ利用者からの連絡が集中していないか——日中の支援で解けることがあります
  • 手当が「当番についている」のか「出動についている」のかを明確にします

緊急時訪問看護加算|夜間に連絡が入ったときの流れ

手順やること記録に残すこと
1受電し、相手と訴えの内容を確認する受電日時・相手・訴えの内容・対応した者
2電話で状態を聞き取り、緊急度を判断する聞き取った内容と、判断の根拠
3助言で対応できる場合は助言し、経過を確認する時刻を決める助言の内容と、次に確認する時刻
4訪問が必要と判断したら訪問する訪問した日時と、緊急時訪問である旨
5主治医へ報告し、指示を受ける報告日時・方法・内容・受けた指示
6その月の何回目の緊急時訪問かを確認する当月の回数(早朝・夜間・深夜加算の可否に関わる)
7翌営業日に事業所内で共有する共有した日と、申し送りの内容
8担当介護支援専門員へ情報提供する連絡日時と、伝えた内容

受電から翌日の申し送りまで|場面別・そのまま貼れる完成文(21場面・84文)

夜間・休日に電話を持つ人がいちばん困るのは、対応そのものよりも「あとから何をどう書けばよいか」です。ここでは受電から翌日の申し送りまでを1行で追える形にし、そのままコピーして日時と名前だけ差し替えれば使える完成文を場面別に並べました。書いているのは観察した事実と、連絡した事実だけです。症状の評価や治療の要否は主治医の指示によります。

各表の列は、①受電したときの記録②電話で聞き取ったことと、そのあと何をすることにしたか③訪問または助言と、主治医への連絡④翌日の申し送りの4段です。時刻・人・言われた言葉・測った数値・連絡した相手が入っていれば、あとから読む人に伝わります。

体調の変化で連絡が入ったとき(5場面・20文)

場面①受電したときの記録②聞き取りと、次にすること③訪問・助言と主治医への連絡④翌日の申し送り
発熱7月15日22:05 受電(オンコール担当 看護師A)。長女より「夕方から熱っぽく、いま38.6℃ある」。本人は臥床中、会話はできているとのこと。電話で確認:体温38.6℃(20:00は37.2℃)、自宅測定器でSpO2 95%、悪寒あり、水分は夕食後にコップ1杯摂取、排尿は18時以降1回。訪問して状態を確認することとした。22:50訪問。体温38.4℃、脈拍98、血圧118/70、SpO2 95%、呼吸音の左右差なし、意識清明。23:10 主治医B医師へ電話で報告し、指示を受けた(翌朝の往診まで経過観察、水分摂取を促す)。指示内容を長女へ伝え、変化があれば再度連絡するようお願いした。7月16日8:45 朝礼で共有。夜間の緊急時訪問1件(本人・発熱)。本日午前に往診の予定。日中の訪問担当が往診後の状態を確認し、担当介護支援専門員へ連絡する。
呼吸が苦しい7月18日01:20 受電(オンコール担当 看護師C)。妻より「息が苦しそうで、横になれないと言っている」。本人が電話口で短い返答をされるのを確認した。電話で確認:会話は単語で可能、起座位で楽になる、自宅測定器でSpO2 90%(日中は96%)、下腿の浮腫が昨日より強い、在宅酸素は主治医の指示どおり2L/分で使用中。訪問することとした。01:55訪問。SpO2 91%(酸素2L/分)、呼吸数26回/分、起座呼吸、両下腿に圧痕性浮腫、体温36.8℃。02:10 主治医B医師へ電話で報告し、指示を受けた(本人・家族の意向を確認のうえ救急要請)。02:25 救急要請、02:50 救急隊へ経過を口頭とメモで引き継いだ。7月18日8:40 朝礼で共有。搬送先はD病院。9:15 担当介護支援専門員へ電話し、搬送の事実と時刻を伝えた。本日の訪問予定は取り消し、退院時の連絡を病院の相談員へ依頼した。
痛みが強くなった7月20日23:40 受電(オンコール担当 看護師A)。本人より「腰から足にかけての痛みが強く、眠れない」。声はしっかりしている。電話で確認:痛みは21時ごろから、本人の表現で「日中を5とすると、いまは8」。主治医の指示による頓用は22:00に1回使用済みで、その後1時間半で効果を感じないとのこと。訪問して状態を確認することとした。00:15訪問。痛みの部位は左腰部から大腿後面、体位を変えると増強、しびれの訴えなし、血圧140/86、体温36.5℃、腹部膨満なし、最終排便は7月19日。00:35 主治医B医師へ電話で報告し、指示を受けた(頓用の追加と、翌日の受診)。指示内容を本人と長男へ伝え、記録に残した。7月21日8:45 朝礼で共有。夜間の緊急時訪問1件(本人・疼痛の増強)。本日13:30に外来受診の予定。日中の訪問担当が受診結果を確認し、痛みの記録用紙を家族へ渡す。
看取り期の変化7月22日03:10 受電(オンコール担当 看護師C)。長女より「呼吸の間隔が空いてきて、呼びかけても目を開けない。どうしたらよいか分からない」。電話で確認:呼吸は不規則で10秒ほど止まることがある、手足が冷たい、苦悶の表情はない、家族は長女と次女の2名が付き添っている。事前に確認していた本人・家族の意向(自宅で過ごす)を電話で再確認し、訪問することとした。03:40訪問。呼吸数8回/分で不規則、下顎呼吸、四肢末梢は冷感あり、体温35.9℃、橈骨動脈は微弱、表情は穏やか。04:00 主治医B医師へ電話で報告し、指示を受けた。家族へ、いま起きている体の変化について主治医から説明された内容を確認しながら伝えた。05:30まで滞在し、家族の希望で一度退出、いつでも連絡できることを伝えた。7月22日8:30 管理者・担当看護師へ共有。家族は自宅で過ごす意向を維持。本日午前に主治医の訪問予定。日中の訪問担当が9:30に訪問し、家族の休息の状況も確認する。
嘔吐・食べられない7月25日21:15 受電(オンコール担当 看護師A)。妻より「夕食後に2回吐いた。今日は水しか飲めていない」。電話で確認:嘔吐は19:30と20:40の2回、内容は食べたもの、血液の混入は見ていない、体温36.9℃、腹痛の訴えなし、最終排便は7月23日、意識清明で会話は普通。訪問して状態を確認することとした。21:50訪問。体温37.0℃、血圧110/68、脈拍88、腹部は膨満あり・腸蠕動音は減弱、痛みの訴えなし、口唇の乾燥あり。22:10 主治医B医師へ電話で報告し、指示を受けた(水分の摂り方と、翌朝の受診)。妻へ指示内容と、再度嘔吐があった場合の連絡方法を伝えた。7月26日8:45 朝礼で共有。夜間の緊急時訪問1件(本人・嘔吐)。本日10:00受診予定。日中の訪問担当が受診結果と水分摂取量を確認し、担当介護支援専門員へ情報提供する。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

転倒・出血・けがで連絡が入ったとき(4場面・16文)

場面①受電したときの記録②聞き取りと、次にすること③訪問・助言と主治医への連絡④翌日の申し送り
転倒7月11日20:50 受電(オンコール担当 看護師C)。次女より「トイレに行こうとして、ベッドの横で尻もちをついた。自分では起き上がれない」。電話で確認:転倒は20:40ごろ、頭は打っていないと本人が話している、意識清明で受け答えは普段どおり、手足は動かせる、痛みは右の腰のあたり、床に座った状態で待機中。訪問することとし、無理に動かさずお待ちいただくようお願いした。21:20訪問。意識清明、見当識に変化なし、右腰部に圧痛あり・腫脹なし、四肢の可動は保たれている、皮膚に創なし、血圧132/78、体温36.4℃。介助で臥床。21:45 主治医B医師へ電話で報告し、指示を受けた(翌日の受診で画像確認)。家族へ、夜間に見ていただきたい様子と、連絡の目安を伝えた。7月12日8:45 朝礼で共有。事故報告書を作成し、管理者が保険者への報告の取扱いを確認する。9:10 担当介護支援専門員へ電話で連絡。本日午後に整形外科を受診予定。
創部からの出血7月14日23:05 受電(オンコール担当 看護師A)。長男より「かかとの傷から血がにじんで、ガーゼが赤くなっている」。電話で確認:気づいたのは22:50、ガーゼの汚染は直径3cmほど、拍動するような出血ではない、本人に痛みの訴えなし、体温36.6℃。上からガーゼを当てて押さえておくようお願いし、訪問して状態を確認することとした。23:40訪問。右踵部の潰瘍から少量の滲出液と血液、周囲の発赤は前回訪問時(7月13日)と同程度、圧迫で止血を確認、体温36.5℃。主治医の指示書に沿って処置を行った。00:00 主治医B医師の当番医へ電話で状況を報告し、翌日の連絡についての指示を受けた。7月15日8:40 朝礼で共有。処置内容と写真を記録に添付。本日の訪問担当が創部を再確認し、主治医へ報告する。家族へ渡した予備のガーゼの枚数を記録した。
鼻出血7月28日22:30 受電(オンコール担当 看護師C)。本人より「鼻血が止まらない。ティッシュを何枚も使っている」。電話で確認:出た時刻は22:10ごろ、片側から、口の中に垂れてくる感じはないとのこと、意識清明、めまいの訴えなし、主治医の指示による内服を継続中。座って前かがみになり、小鼻を押さえたままお待ちいただくようお願いし、訪問することとした。23:00訪問。左鼻腔からの出血は圧迫で止血、血圧148/84、脈拍82、顔色良好、口腔内に血液の流入なし。23:20 主治医B医師へ電話で報告し、指示を受けた(再出血時は再連絡、翌日の受診)。本人と長女へ、押さえ方と再連絡の目安を伝えた。7月29日8:45 朝礼で共有。本日9:00に電話で状態を確認し、10:30受診の結果を家族から聞き取る。血圧の推移を記録用紙で追う。
皮膚が裂けた・打撲8月2日21:40 受電(オンコール担当 看護師A)。妻より「ベッド柵に腕をぶつけて、皮がめくれてしまった」。電話で確認:受傷は21:20ごろ、部位は右前腕、出血はにじむ程度、めくれた皮膚は付いている状態、本人は痛みを訴えるが会話は普通。清潔なガーゼで覆っていただくようお願いし、訪問することとした。22:10訪問。右前腕に3cm大の皮膚剥離、皮弁は残存、出血は停止、周囲の腫脹なし、体温36.3℃。主治医の指示書の範囲で保護の処置を行った。22:30 主治医B医師へ電話で報告し、指示を受けた。家族へ、翌日までのガーゼ交換の取扱いは日中の訪問で確認することを伝えた。8月3日8:45 朝礼で共有。事故報告書を作成。本日の訪問担当が創部を確認し、ベッド柵のカバーについて福祉用具の担当者へ相談することを担当介護支援専門員に連絡する。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

医療機器・処置のトラブルで連絡が入ったとき(6場面・24文)

場面①受電したときの記録②聞き取りと、次にすること③訪問・助言と主治医への連絡④翌日の申し送り
尿道カテーテルの閉塞7月17日20:15 受電(オンコール担当 看護師C)。長女より「夕方から尿が袋に出てこない。おなかが張っている様子」。電話で確認:最後に尿の流出を見たのは15時ごろ、蓄尿バッグはほぼ空、下腹部の膨隆あり、本人は「おなかが苦しい」と話す、体温36.8℃、チューブの折れ曲がりは見当たらないとのこと。訪問することとした。20:50訪問。下腹部に膨隆と圧痛、蓄尿バッグ内の尿量は50mL、チューブ内に浮遊物あり、体温36.9℃。主治医の指示書に沿って対応し、流出を確認(400mL、混濁あり)。21:20 主治医B医師へ電話で報告し、指示を受けた。家族へ、次に流出が止まった場合の連絡方法を伝えた。7月18日8:45 朝礼で共有。尿の性状と量を記録に残した。本日の訪問担当が飲水量と尿量を確認し、次回交換予定日を主治医へ確認する。
カテーテルが抜けた7月23日02:40 受電(オンコール担当 看護師A)。妻より「寝返りをうったときに、管が抜けてしまった。どうしたらよいか」。電話で確認:抜けたのは02:20ごろ、本人は痛みを訴えていない、出血は少量でシーツに点状、意識清明、下腹部の張りの訴えはなし。抜けた管はそのまま置いておくようお願いし、訪問することとした。03:10訪問。尿道口から少量の出血、周囲の腫脹なし、下腹部の膨隆なし、体温36.4℃、血圧126/72。03:20 主治医B医師へ電話で状況を報告し、指示を受けた。指示に沿って対応し、流出を確認。抜けたカテーテルの取扱いについて家族の同意を得た旨を記録した。7月24日8:40 朝礼で共有。抜けた経緯と時刻を記録し、事故報告書の対象になるかを管理者が確認する。本日の訪問担当が固定方法を見直し、家族へ説明する。
胃ろうのトラブル7月26日19:50 受電(オンコール担当 看護師C)。長男より「胃ろうのまわりから、栄養剤のようなものが漏れてくる」。電話で確認:気づいたのは注入中の19:30ごろ、漏れは続いている、皮膚は赤くなっている、本人は苦しそうな様子はなく体温36.7℃、注入はいったん止めているとのこと。注入は再開せずにお待ちいただくようお願いし、訪問することとした。20:20訪問。ろう孔周囲に発赤と滲出、チューブの外部ストッパーの位置が前回訪問時(7月24日)より2cm浮いている、腹部は軟、体温36.6℃。20:35 主治医B医師へ電話で報告し、指示を受けた(本日の注入は中止、翌日の受診)。家族へ、指示内容と当日の水分の扱いを伝えた。7月27日8:45 朝礼で共有。本日9:30受診予定。日中の訪問担当が受診結果を確認し、ろう孔周囲の写真を記録に添付する。
人工呼吸器のアラーム7月30日01:05 受電(オンコール担当 看護師A)。妻より「呼吸器のアラームが鳴り続けている。表示の意味が分からない」。電話で確認:アラームは01:00ごろから断続的、表示は回路の外れを示すもの、本人の顔色は普段どおりで胸の動きはある、SpO2は自宅測定器で96%、加温加湿器の水は残っているとのこと。取扱説明書の該当ページを一緒に確認しながら接続部を見ていただき、同時に訪問することとした。01:35訪問。回路の接続部の緩みを確認し、接続し直したのちアラーム停止、SpO2 97%、呼吸数16回/分、意識清明、体温36.5℃。01:50 主治医B医師へ電話で報告し、指示を受けた。02:00 機器業者の24時間窓口へ連絡し、点検の予約を取った(8月1日午前)。家族へ、アラームが鳴ったときに最初に見る場所を紙に書いて残した。7月30日8:30 管理者へ報告。点検の予定を記録し、担当介護支援専門員と主治医へ情報提供した。夜間の当番が変わっても分かるよう、利用者ごとの事前カードに機器業者の連絡先を追記した。
在宅酸素の機器の警報8月5日22:20 受電(オンコール担当 看護師C)。本人より「酸素の機械がピーピー鳴っている。息は苦しくない」。電話で確認:警報は22:10から、表示ランプは赤、本人の会話は普通でSpO2は自宅測定器で95%、携帯用ボンベは残量ありとのこと。チューブの通り道を一緒に確認し、携帯用ボンベへ切り替えていただいたうえで、訪問することとした。22:55訪問。SpO2 96%(携帯用ボンベ2L/分)、呼吸数18回/分、意識清明、体温36.4℃。据置型の機器はフィルターの目詰まりを確認。23:05 酸素業者の24時間窓口へ連絡し、代替機の手配を依頼(翌朝9時到着予定)。23:20 主治医B医師へ電話で経過を報告した。8月6日8:45 朝礼で共有。代替機の到着予定を記録。本日の訪問担当が到着を確認し、家族へフィルターの清掃方法を説明する。担当介護支援専門員へ経過を連絡する。
ストーマ・ドレーンからの漏れ8月8日21:30 受電(オンコール担当 看護師A)。妻より「装具のふちから漏れて、寝間着が汚れてしまった。交換の予備はある」。電話で確認:漏れに気づいたのは21:10、皮膚の状態は本人からは見えず不明、腹痛や発熱の訴えはなし、体温36.5℃、予備の装具は2枚あるとのこと。汚れた衣類を替えてお待ちいただき、訪問することとした。22:00訪問。皮膚保護剤の一部が溶けており、ストーマ周囲に発赤あり・びらんなし、排泄物の性状は普段どおり、腹部は軟、体温36.5℃。装具を交換し、貼り方を家族と一緒に確認した。22:25 主治医B医師へ電話で報告し、指示を受けた。8月9日8:45 朝礼で共有。装具の残数を記録し、次回の補充を家族と調整する。本日の訪問担当が皮膚の状態を再確認し、相談先について担当介護支援専門員と検討する。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

症状以外の電話(不穏・不安・操作・予定変更・間違い電話/6場面・24文)

場面①受電したときの記録②聞き取りと、次にすること③訪問・助言と関係者への連絡④翌日の申し送り
夜間の不穏7月19日23:50 受電(オンコール担当 看護師C)。長女より「さっきから玄関に行こうとして落ち着かない。何度も同じことを言う」。電話で確認:始まったのは23:00ごろ、体温は未測定、排尿は21時が最後、日中の様子は普段どおり、転倒はしていない、家族は長女1名で対応中。体温と排尿を確認していただき、そのうえで訪問することとした。00:20訪問。体温36.8℃、血圧138/80、SpO2 96%、腹部の膨隆なし、排尿を確認、会話は成立するが同じ話の繰り返しあり、外傷なし。00:45 主治医B医師へ電話で観察した内容を報告し、指示を受けた。長女へ、翌日に担当と一緒に日中の過ごし方を見直すことを伝え、01:10退出。7月20日8:45 朝礼で共有。夜間の様子を担当介護支援専門員へ電話で伝え、日中のサービスの組み立てについて相談の場を設けることを依頼した。同じ利用者からの夜間の連絡は今月3回目である旨を記録に残した。
家族の不安7月24日22:40 受電(オンコール担当 看護師A)。妻より「特に変わったことはないけれど、このまま朝まで見ていて大丈夫か不安で電話した」。電話で確認:本人は入眠中、呼吸は静か、体温36.4℃、食事・排泄は日中と変わりなし。妻は3日連続で夜間に目を覚まして付き添っており、疲れを訴えている。訪問はせず、朝の時間に電話で状態を確認することとした。訪問はしていない。妻の話を10分ほど伺い、いま見えている本人の様子(呼吸・顔色・体の温かさ)を一緒に確認した。翌朝8:30に当方から電話することと、それまでに変化があればいつでも連絡してよいことを伝えた。主治医への連絡は行っていない(状態の変化がないため)。7月25日8:30 予告どおり電話。本人の状態に変化なし。朝礼で共有し、家族の休息について担当介護支援専門員へ相談する。夜間の付き添いが続いている旨を記録に残した。
機器の操作が分からない8月1日20:10 受電(オンコール担当 看護師C)。長男より「吸引器のスイッチを入れても動かない。使い方を忘れてしまった」。電話で確認:本人の呼吸は落ち着いており、いま吸引が必要な状況ではないとのこと、SpO2は自宅測定器で97%。電源コードの接続と、ボトルの蓋の閉まり具合を一緒に確認したところ、蓋が緩んでいたことが分かり、作動を確認できた。訪問はしないこととした。訪問はしていない。電話で操作を確認しながら作動を確認した。20:25 使い方を書いた紙を居室のどこに貼っているかを一緒に確認し、次回訪問時に説明し直すことを伝えた。主治医への連絡は行っていない(状態の変化がないため)。8月2日8:45 朝礼で共有。本日の訪問担当が操作手順の紙を大きな文字で作り直し、家族と一緒に一度動かして確認する。事前カードの「家族が操作する機器」の欄に、蓋の締め忘れが起きやすい旨を追記した。
訪問予定の変更希望7月27日21:00 受電(オンコール担当 看護師A)。長女より「明日の訪問の時間を、午後に変えてほしい。急に受診が入った」。電話で確認:本人の状態に変化はなし、受診は明日10:00、変更希望は明日の14時以降。オンコールの当番では予定を確定できないため、翌朝の事業所の時間に担当から連絡することを伝え、了承を得た。訪問はしていない。急を要する連絡ではないことを確認したうえで、翌朝8:30以降に担当看護師から電話することを伝えた。連絡内容を当番用のメモに記載し、翌朝の申し送り事項とした。主治医への連絡は行っていない。7月28日8:35 担当看護師へ引き継ぎ、8:50に長女へ電話。訪問は14:30に変更し、担当介護支援専門員へ変更の連絡を行った。予定変更のご依頼は日中の窓口で承る旨を、次回訪問時にあらためて案内する。
間違い電話・番号違い8月4日23:15 受電(オンコール担当 看護師C)。相手の名乗りなし。当方から事業所名を伝えたところ「番号を間違えた」とのことで通話終了(通話時間 約20秒)。利用者・家族からの連絡ではないことを確認した。氏名・用件の聞き取りは行っていない。当番用の受電簿に、時刻と「利用者以外からの誤接続」であることのみを記載した。訪問はしていない。主治医・関係者への連絡は行っていない。個人が特定できる情報は記載していない。8月5日8:45 朝礼で件数のみ共有。夜間の着信は3件、うち1件は利用者以外からの誤接続。当番の睡眠が中断された回数として、負担の集計に含めた。
話を聞いてほしいという電話8月7日00:30 受電(オンコール担当 看護師A)。利用者本人より「眠れなくて、誰かと話したくなった」。電話で確認:痛みや息苦しさの訴えなし、寒気はない、日中の生活は普段どおり、眠れないのは3日ほど続いているとのこと。訪問はせず、話を伺ったうえで、日中の担当が改めて連絡することとした。訪問はしていない。約15分間、話を伺った。夜間に眠れない日が続いていることを記録に残し、翌日に担当看護師から連絡することを本人へ伝えた。主治医への連絡は行っていない(状態の変化がないため。睡眠の状況は次回の報告書に記載する)。8月7日8:45 朝礼で共有。担当看護師が10:00に電話し、日中の過ごし方と睡眠の状況を確認。訪問看護報告書に睡眠の経過を記載し、次回の受診時に主治医へ伝えるよう本人・家族と相談する。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

訪問しなかった夜こそ書く|聞いたこと・判断の根拠・次に確認する時刻(12場面・36文)

オンコールの記録でいちばん抜けやすいのは、訪問しなかった夜です。訪問すれば記録書が残りますが、電話だけで終わった夜は「特に変わりなし」の一行で終わってしまいがちです。しかし、あとから経過をたどるとき・家族に説明するとき・関係者に情報を渡すときに必要になるのは、まさにその夜に何を聞き、何を見て、次にいつ確認することにしたかです。

訪問しなかった夜の記録は、次の6つの欄が埋まっていれば足ります。埋まっていない欄があるときは、電話中に聞き足りていないことがあるという合図でもあります。

訪問しなかった夜に埋める6つの欄(記入例つき)

書くことそのまま使える記入例
受電の事実日時(分まで)・連絡してきた方・受けた者8月10日22:35 受電。長女より。オンコール担当 看護師A が対応。
訴えの言葉言われた言葉をそのまま。要約しない「便が3日出ていなくて、おなかが張っているみたい。今夜どうしたらいいか」との訴え。
電話で確認した事実測れた数値・見えている様子・いつからか・普段との違い最終排便は8月7日、腹部は張っているが痛みの訴えはなし、体温36.4℃、嘔気なし、食事は8割摂取、本日の排尿は5回。
訪問しないこととした根拠「何がないから」訪問しないことにしたのか。事実で書く痛み・嘔吐・発熱の訴えがなく、水分と食事が摂れており、本人が眠れる状態であることを確認したため、この時点では訪問せず経過を見ることとした。
家族へ伝えたこと見ていただきたい様子と、再連絡の目安吐き気が出た場合、強い痛みが出た場合、朝まで眠れない場合は時間を問わず連絡していただくよう伝えた。
次に確認する時刻誰が・いつ・どの方法で確認するか(約束にする)8月11日9:00に当方から電話で状態を確認する。日中の担当看護師へ申し送る。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

場面別|訪問しなかった夜の完成文(12場面・36文)

場面電話で確認した事実(そのまま貼れる)訪問しないこととした根拠の書き方次に確認する約束の記録
微熱だが普段の範囲内8月12日21:10 受電。妻より「37.3℃ある」。電話で確認:普段の午後の体温は37.0〜37.3℃、悪寒なし、SpO2は自宅測定器で97%、食事は全量摂取、会話は普段どおり。体温が普段の範囲内であること、呼吸・食事・会話に変化がないことを確認したため、この時点では訪問せず経過を見ることとした。8月13日6:00に再度検温し、38.0℃を超えた場合は時間を問わず連絡いただくようお願いした。当方から8月13日9:00に電話する。
便が出ない(3日目)8月10日22:35 受電。長女より「便が3日出ていなくて、おなかが張っているみたい」。電話で確認:最終排便は8月7日、腹部の張りはあるが痛みの訴えなし、体温36.4℃、嘔気・嘔吐なし、食事8割、排尿5回。痛み・嘔吐・発熱がなく、食事と水分が摂れており、本人が入眠できる状態であることを確認したため、訪問せず経過を見ることとした。8月11日9:00に当方から電話で排便の有無を確認する。それまでに嘔吐・強い痛みがあれば連絡いただくよう伝えた。
眠れない8月9日01:15 受電。本人より「眠れない。目が冴えてしまった」。電話で確認:痛み・息苦しさの訴えなし、日中は普段どおり過ごしている、昼寝が長かった(14:00〜17:00)、体温は測っていないが寒気なし。身体の訴えがなく、日中の生活に変化がないことを確認したため、訪問せず、日中の担当から改めて連絡することとした。8月9日10:00に担当看護師から電話し、睡眠と日中の過ごし方を確認する。次回訪問時に睡眠の経過を報告書へ記載する。
少量の出血がすでに止まっている8月6日23:20 受電。次女より「歯ぐきから血が出たが、いまは止まっている」。電話で確認:出血は22:50ごろ、ガーゼに少量付着、現在は出ていない、口の中に血の味はないとのこと、めまい・顔色の変化なし。出血が停止していること、めまい・顔色の変化がないことを確認したため、訪問せず経過を見ることとした。8月7日9:30の定期訪問時に口腔内を確認する。それまでに再出血があれば連絡いただくよう伝えた。
チューブ・器具についての質問8月3日20:40 受電。長男より「栄養の管の固定テープが浮いてきたが、貼り直してよいか」。電話で確認:チューブの位置の目盛りは前回と同じ、漏れなし、皮膚の赤みなし、注入は終了済み。チューブの位置に変化がなく、漏れや皮膚の異常がないことを確認したため、訪問せず、貼り方を電話で一緒に確認することとした。8月4日10:00の定期訪問時に固定を確認する。位置がずれた・漏れが出た場合は時間を問わず連絡いただくよう伝えた。
薬の飲み忘れに気づいた8月5日21:50 受電。妻より「夕の薬を飲ませ忘れたことに、いま気づいた」。電話で確認:飲み忘れたのは夕食後の分、本人の状態に変化はなし、体温36.3℃、会話は普段どおり。本人の状態に変化がないことを確認した。服薬の取扱いは主治医の指示によるため、当方からは判断せず、翌日の主治医への確認を行うこととした。訪問はしていない。8月6日9:00に当方から主治医へ確認し、その結果を妻へ電話で伝える。飲み忘れた分はそのまま保管していただくようお願いした。
転倒したが受診済み8月8日20:05 受電。長女より「昼間に転んで、夕方に受診した。骨に異常はないと言われたが心配」。電話で確認:受診はE整形外科、本人は自力で歩けている、痛みは打った左肩のみ、頭は打っていない、意識清明。受診済みであり、歩行・意識に変化がないことを確認したため、訪問せず経過を見ることとした。8月9日9:00に当方から電話し、肩の痛みと動きを確認する。夜間に嘔吐・強い頭痛・呼びかけへの反応の変化があれば連絡いただくよう伝えた。日中に事故報告の要否を管理者へ確認する。
食欲がない8月11日19:40 受電。妻より「今日は昼も夜もほとんど食べない」。電話で確認:摂取量は昼2割・夜1割、水分は500mLほど、体温36.6℃、嘔気の訴えなし、排便は本日あり、会話は普段どおり。水分が摂れており、発熱・嘔気・痛みの訴えがないことを確認したため、訪問せず経過を見ることとした。8月12日9:00に当方から電話し、朝食の摂取量と水分量を確認する。水分が摂れなくなった場合は時間を問わず連絡いただくよう伝えた。
むくみが強い気がする8月13日22:00 受電。本人より「足のむくみが夕方から強い気がする」。電話で確認:両下腿、靴下の跡が残る、息苦しさの訴えなし、体重は測っていない、日中は長く座っていたとのこと、SpO2 96%。息苦しさ・呼吸の変化の訴えがないことを確認したため、訪問せず経過を見ることとした。8月14日9:30の定期訪問時に下腿周囲と体重を測定し、主治医へ報告する。夜間に息苦しさが出た場合は時間を問わず連絡いただくよう伝えた。
血圧がいつもより高い8月14日21:25 受電。長女より「血圧が168/92だった。いつもは140くらい」。電話で確認:測定は21:10、座位で1回のみ、頭痛・吐き気・見えにくさの訴えなし、会話は普段どおり、内服は主治医の指示どおり継続。頭痛・嘔気・意識の変化の訴えがないことを確認し、時間をおいて再測定していただくこととした。訪問はしていない。22:00に再測定した結果は150/86。8月15日9:00に当方から電話で朝の血圧を確認し、主治医へ数値を報告する。
翌日の受診について相談したい8月4日22:15 受電。妻より「明日、病院に行ったほうがよいか迷っている」。電話で確認:本人の状態は日中と変わりなし、体温36.5℃、食事・排泄とも普段どおり、迷っている理由は「なんとなく元気がない」とのこと。状態の変化を示す訴えがないことを確認した。受診の要否は主治医の判断によるため、当方からは判断せず、翌日に主治医へ確認することとした。訪問はしていない。8月5日9:00に当方から主治医へ状況を伝え、その回答を妻へ電話で連絡する。夜間に変化があれば時間を問わず連絡いただくよう伝えた。
サービスへの要望・苦情8月2日20:30 受電。長男より「訪問の時間がいつも遅れる。どうにかしてほしい」。電話で確認:本人の状態に変化はなし。ご意見の内容を、言われた言葉のまま記録した。身体の状態に関する連絡ではないことを確認した。オンコールの当番では回答できないため、翌営業日に管理者から連絡することを伝え、了承を得た。訪問はしていない。8月3日9:00に管理者から長男へ電話する。苦情の受付簿へ受付日時・内容・受けた者を記載し、対応経過を追記する。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

訪問しなかった夜に書き漏らしやすい8か所と、そこに入れる一文

書き漏らしやすい箇所抜けると困る場面入れる一文(そのまま貼れる)
受電した時刻の「分」経過を並べたときに前後関係が分からなくなる8月10日22:35 受電(オンコール担当 看護師A)。
連絡してきた方が誰か誰に説明したかが分からず、翌日の連絡先を間違える連絡者は長女(同居)。本人は隣室で臥床中、電話口には出ていない。
訪問しなかったこと自体電話だけで終わったのか、記録を書き忘れたのかが区別できない本件は電話での対応のみであり、訪問は行っていない。
「ない」ことの確認何を確かめたうえでの判断か伝わらない発熱・嘔吐・強い痛み・呼吸の変化はいずれも訴えがないことを確認した。
家族へ伝えた再連絡の目安家族が「もう連絡してはいけない」と受け取ってしまう次の様子が見られたときは時間を問わず連絡いただくようお伝えした(強い痛み・嘔吐・呼びかけへの反応の変化)。
次に確認する時刻朝の担当が確認を引き継げない8月11日9:00に当方から電話し、状態を確認することとした。
主治医へ連絡していないこと連絡し忘れたのか、必要がなかったのかが分からない状態の変化がないため、主治医への連絡は行っていない。翌日の定期の報告に含める。
翌日の申し送り先日中の担当が知らないまま訪問してしまう8月11日8:45 朝礼で共有し、日中の訪問担当と担当介護支援専門員へ申し送った。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

「電話対応あり」で終わっている記録の直し方|悪い例/良い例(32組)

夜中に対応した本人にとっては当たり前の内容でも、記録に残っていなければ、翌朝の担当にも、家族にも、関係者にも伝わりません。ここでは実際に見かける短い記録を左に、そのままコピーできる完成文を右に置きました。左の列は「書いてはいけない例」として引用しているものです。

受電したときの記録|悪い例/良い例(8組)

悪い例(引用)何が抜けているか良い例(そのままコピーできる完成文)
「夜間、電話対応あり。」時刻・相手・訴え・対応した者のすべて8月10日22:35 受電(オンコール担当 看護師A)。長女より「便が3日出ていない」との連絡。
「家族から連絡。特変なし。」何を確かめて「変わりない」としたのかが無い8月12日21:10 受電。妻より発熱の相談。体温37.3℃(普段の午後は37.0〜37.3℃)、悪寒なし、食事全量、会話は普段どおりであることを確認した。
「深夜に発熱の件で電話。」時刻が「深夜」としか書かれておらず、経過が並べられない7月15日22:05 受電。長女より「夕方から熱っぽく、いま38.6℃ある」との訴え。
「本人より体調不良の訴えあり。」言われた言葉が要約され、何が起きたか分からない7月20日23:40 受電。本人より「腰から足にかけての痛みが強く、眠れない」との訴え。声はしっかりしている。
「ご家族が心配されていたので話を聞いた。」本人の状態を確認したかどうかが不明7月24日22:40 受電。妻より「このまま朝まで見ていて大丈夫か不安」との連絡。本人は入眠中、呼吸は静か、体温36.4℃、食事・排泄は日中と変わりないことを確認した。
「呼吸器のアラームの件、電話にて対応。」表示の内容と本人の様子が無く、機器の状況が追えない7月30日01:05 受電。妻より「呼吸器のアラームが鳴り続けている」。表示は回路の外れを示すもの、本人の胸の動きはあり、SpO2は自宅測定器で96%であることを確認した。
「間違い電話が1件あった。」受電簿に残す形になっておらず、夜間の着信件数として数えられない8月4日23:15 受電。相手の名乗りなし、当方から事業所名を伝えたところ番号違いとのことで通話終了(約20秒)。利用者以外からの誤接続として受電簿に記載。
「電話が多く、対応に追われた。」件数・時刻・内容がなく、負担を後から集計できない8月4日の夜間の着信は3件(21:40/23:15/02:05)。うち訪問1件、電話助言1件、誤接続1件。担当は看護師C。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

聞き取りと判断の記録|悪い例/良い例(8組)

悪い例(引用)何が抜けているか良い例(そのままコピーできる完成文)
「様子を聞き、大丈夫そうだったので訪問せず。」「大丈夫」の中身。何がないから訪問しないことにしたのかが無い痛み・嘔吐・発熱の訴えがなく、水分と食事が摂れており、本人が入眠できる状態であることを確認したため、この時点では訪問せず経過を見ることとした。
「様子観察とした。」誰が・いつ・どうやって次を確認するのかが無い8月11日9:00に当方から電話で状態を確認することとし、日中の担当看護師へ申し送った。
「症状が軽そうだったため経過観察。」測った数値と、普段との比較が無い体温37.3℃(普段の午後は37.0〜37.3℃)、SpO2 97%、食事全量、会話は普段どおりであり、日中との違いは見られなかった。
「訪問の必要はないと家族に伝えた。」再連絡してよいことが伝わらず、次の連絡をためらわせる強い痛み・嘔吐・呼びかけへの反応の変化が見られたときは、時間を問わず連絡いただくようお伝えした。
「電話で指導した。」何を伝えたのかが残らない取扱説明書の該当ページを一緒に確認しながら、吸引器のボトルの蓋の閉まり具合を見ていただき、作動を確認した。次回訪問時に手順を説明し直すことを伝えた。
「本人の希望で訪問しなかった。」希望の内容と、当方が確認した事実が無い本人より「朝まで様子を見たい」との希望あり。痛み・呼吸の変化の訴えがないことを確認したうえで、翌朝6:00に再度検温し、38.0℃を超えた場合は連絡いただくようお伝えした。
「重症ではないと判断した。」評価だけが書かれ、根拠となる観察が無い意識清明で会話が成立し、呼吸数18回/分、SpO2 96%、体温36.6℃、麻痺やしびれの訴えがないことを確認した。
「電話対応のみ。記録は翌日入力。」いつ書いたかが不明で、内容が薄くなる原因になる本件は電話での対応のみ。受電から30分以内に、記録アプリの当番用フォームへ入力した(入力時刻22:58)。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

主治医・関係者への連絡の記録|悪い例/良い例(8組)

悪い例(引用)何が抜けているか良い例(そのままコピーできる完成文)
「主治医に報告済み。」時刻・方法・伝えた内容・受けた指示のすべて7月15日23:10 主治医B医師へ電話で報告(体温38.4℃、SpO2 95%、意識清明)。翌朝の往診まで経過観察、水分摂取を促すとの指示を受けた。
「ドクターの指示どおり対応した。」指示の中身が残らず、あとから確認できない主治医B医師より、頓用の追加使用と翌日の外来受診の指示を受け、指示内容を本人と長男へ伝えた。
「連絡がつかなかった。」いつ・何回・どの手段で試みたかが無い02:10、02:20、02:35の3回、主治医の緊急連絡先へ架電したが応答なし。02:40にE病院の当直へ連絡し、状況を報告した。
「救急車を呼んだ。」要請の時刻・搬送先・引き継いだ内容が無い02:25 救急要請。02:50 救急隊へ経過(発症時刻・SpO2の推移・内服の状況・家族の意向)を口頭とメモで引き継いだ。搬送先はD病院。
「ケアマネにも伝えた。」いつ・誰に・何を伝えたかが無い7月18日9:15 担当介護支援専門員F氏へ電話し、夜間の搬送の事実と時刻、本日の訪問予定を取り消したことを伝えた。
「業者に連絡した。」窓口・受付番号・対応予定が無く、翌日の担当が追えない02:00 機器業者の24時間窓口へ連絡(受付番号◯◯)。8月1日午前に点検に来訪する予定を確認した。
「家族に説明して納得された。」説明した内容が残らない家族へ、主治医から示された当面の対応(翌朝の往診まで経過を見る、水分を促す)を伝え、変化があれば時間を問わず連絡いただくようお願いした。
「翌朝、病院に連絡することにした。」誰が連絡するのかが決まっていない7月18日9:00に管理者からD病院の相談員へ電話し、退院時の連絡を依頼することとした。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

翌日の申し送り・体制まわりの記録|悪い例/良い例(8組)

悪い例(引用)何が抜けているか良い例(そのままコピーできる完成文)
「朝礼で共有した。」日時と、共有した内容・引き継ぎ先が無い7月16日8:45 朝礼で共有(夜間の緊急時訪問1件・発熱)。本日午前の往診後の状態確認を、日中の訪問担当が行う。
「引き継ぎ済み。」誰から誰へ、どの利用者について引き継いだのかが無い8月10日9:00 オンコール担当を看護師Aから看護師Cへ交代。夜間に連絡が入る可能性のある利用者3名(発熱の経過中1名・看取り期1名・機器の点検待ち1名)を口頭と申し送り表で引き継いだ。
「オンコール担当は決まっている。」勤務表に現れていないと、体制を書面で示せない8月分の勤務表にオンコール担当を日付ごとに記載し、変更が生じた場合は変更後の担当者名と変更日を上書きせずに追記している。
「今月は緊急の訪問が何回かあった。」回数と日付が特定できない8月の緊急時訪問は3回(8月2日22:10、8月8日21:30、8月14日23:05)。いずれも訪問看護記録書に緊急時訪問である旨を明記した。
「通常の訪問と一緒に記録している。」緊急時の訪問かどうかが後から区別できない訪問看護記録書の冒頭に「緊急時訪問(要請時刻 21:30/訪問時刻 22:00)」と記載し、定期の訪問と区別している。
「事故の件は口頭で伝えた。」事故の記録が残らない7月12日 事故報告書を作成(発生日時7月11日20:40、発生場所 居室、状況、実施した対応、家族・主治医への連絡時刻を記載)。管理者が保険者への報告の取扱いを確認した。
「苦情の内容はその場で解決した。」受付簿に残らず、あとで経過を説明できない8月2日20:30に受け付けたご意見を苦情の受付簿へ記載(受付日時・内容・受けた者)。8月3日9:00に管理者から長男へ電話し、対応の経過を追記した。
「今後、絶対に同じことは起こしません。」再発防止の中身が無く、確認できる形になっていない再発防止として、固定方法の見直しを8月3日の訪問で実施し、事前カードの「夜間に起きやすいこと」の欄へ追記した。次回のカンファレンス(8月20日)で経過を確認する。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

電話を持つ人の負担を減らす準備|引き継ぎ・持ち出し・事前カード(6表・96行)

夜間の電話が重いのは、鳴る回数そのものよりも「鳴ったときに何も分からない」状態で出ることです。担当ではない利用者から連絡が入ったとき、手元に何もなければ、聞き取りに時間がかかり、判断にも迷います。ここでは当番に入る前に揃えておくものと、交代のときに何を渡すかを、そのまま様式にできる形で並べました。

当番を交代するときの引き継ぎ|表の欄と記入例(10欄)

引き継ぎは「誰から誰へ・その時点で気にかけている利用者・持ち出す物」の3点が揃っていれば足ります。口頭だけにせず、同じ用紙に書いて残すと、翌週に同じ人が当番に入るときの手がかりにもなります。

書くこと記入例(そのまま貼れる)
交代した日時引き継いだ日と時刻(分まで)8月10日9:00に交代した。
誰から誰へ渡した人と受け取った人の氏名・職種看護師A(前日担当)から看護師C(本日担当)へ引き継いだ。
前夜の着信件数・時刻・内訳(訪問/電話助言/誤接続)前夜の着信は2件(21:40 電話助言、02:05 緊急時訪問)。
気にかけている利用者氏名・理由・見ておきたい点を1行でG様:8月9日から発熱の経過中。夜間に再度発熱の連絡が入る可能性がある。
本日の受診・往診の予定誰が・何時に・どこへG様は本日11:00に往診の予定。結果は日中の担当から共有される。
やりかけの用件翌日に持ち越した連絡・確認H様の機器点検は8月11日午前に業者が来訪予定(受付番号◯◯)。
持ち出す物の受け渡し携帯端末・鍵・記録用紙・処置材料の授受当番用の携帯端末、記録用紙一式、予備の処置材料(ガーゼ5枚)を手渡しで受け取った。
端末の状態充電・電波・着信音の確認端末の充電は満充電、着信音とバイブレーションの作動を交代時に確認した。
連絡がつかないときの次の相手当番が対応できない場合に誰へつなぐか当番が対応できない場合は管理者I(携帯)へ、つながらない場合は看護師Aへ連絡する。
受け取りの確認受け取った人が読んだことを示す上記を口頭で確認のうえ受領した(看護師C・8月10日9:05)。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

「気にかけている利用者」の申し送り文|状況別(10文)

その時点の状況夜間に起こりうること申し送りの完成文(そのまま貼れる)
発熱の経過中再度の発熱・食事や水分が摂れなくなるG様:8月9日22時に38.6℃、本日の往診で経過観察の指示。夜間に38.0℃を超えた場合は連絡いただくよう家族へお伝えしてある。連絡先は長女(同居)。
看取り期呼吸の変化・家族からの不安の連絡J様:呼吸の間隔が空く時間が増えている。ご家族は自宅で過ごす意向。夜間の連絡先は長女、次女も同室で付き添っている。主治医は24時間の連絡先あり。
退院直後自宅の環境に慣れず、処置や機器の扱いに迷うK様:8月8日退院。吸引器の操作をご家族が練習中で、夜間に操作の相談が入る可能性がある。手順の紙は寝室の壁に貼付済み。
機器の不具合の経過中アラーム・代替機の到着に関する連絡H様:据置型の酸素機器を代替機に交換予定(8月11日9時到着)。それまでは携帯用ボンベを使用中。業者の24時間窓口の番号は事前カードに記載。
処置の変更があった前の手順で対応してしまう行き違いL様:8月9日から創部の処置内容が変更(主治医の指示書は8月9日付)。夜間に対応する場合は最新の指示書を確認すること。
介護している家族が疲れている不安の相談・夜間の付き添いの限界M様:妻が3日続けて夜間に付き添っている。相談の電話が入る可能性がある。担当介護支援専門員へ、日中の支援の見直しを相談中。
転倒があった痛みの増強・動けなくなるN様:8月8日に転倒し受診済み(骨に異常なしとの説明)。左肩の痛みが残っている。夜間に痛みや歩けない訴えがあれば訪問して確認する。
夜間の連絡が続いている同じ内容の連絡が繰り返されるO様:今月に入り夜間の連絡が3回(いずれも眠れないという内容)。日中の過ごし方を見直す相談を8月20日のカンファレンスで行う予定。
本人が一人暮らし本人が電話に出られないと状況が分からないP様:独居。鍵は玄関の鍵ボックス(番号は事前カードに記載)。緊急連絡先は市外に住む長男、近所の民生委員にも見守りを依頼している。
受診・入院の可能性がある搬送先や病院との連絡Q様:主治医より、症状が続く場合はE病院へ連絡するよう説明を受けている。病院の夜間窓口の番号は事前カードに記載。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

当番が持ち出すもの|チェック表(12項目)

持ち出すものなぜ必要か交代時の確認(記入欄)
当番用の携帯端末と充電器着信を取り逃さないため。車中でも充電できるようにする充電:満/半/要充電(  )
利用者ごとの事前カード(紙または端末内)担当外の利用者から連絡が入っても、状況を見ながら聞き取れる最終更新日:  月  日
連絡先の一覧主治医・当直・機器業者・管理者へすぐつなぐため更新日:  月  日
受電記録用の用紙またはフォーム受電したその場で書けるようにするため残数:  枚
鍵・鍵ボックスの番号を確認できるもの独居の方の自宅に入れないと確認ができない対象者数:  名
基本の観察用具(体温計・血圧計・パルスオキシメータ)訪問先で数値を残すため作動確認:済/未
処置材料の予備夜間に補充ができないためガーゼ  枚/手袋  組
手指衛生用品・使い捨て手袋感染対策のため残量:  
地図または経路を確認できる手段夜間は目印が見えにくく、到着が遅れやすい確認:済/未
車の鍵と燃料の確認出動の直前に給油が必要になると時間を失う燃料:  
事故報告・苦情受付の様式その場で必要事項を控えられる残数:  枚
翌日へ渡す申し送り用紙朝の交代で口頭に頼らないため残数:  枚

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

利用者ごとの事前カード|欄と記入例(14欄)

「夜に何が起こりそうか」と「そのとき誰に連絡するか」を利用者ごとに1枚にまとめておくと、担当外の当番でも同じ聞き取りができます。更新は訪問のたびではなく、状態が変わったときと、指示書が変わったときに行う運用にすると続きます。

記入例(そのまま貼れる)
呼び名と居室の場所G様(80代・女性)。玄関を入って右手の和室にベッド。夜間はご家族が隣室で就寝。
主治医と連絡方法B医師(Rクリニック)。夜間は当番医へ転送。連絡は電話のみ。
指示書の内容と有効期間訪問看護指示書は8月1日〜10月31日。処置の内容は8月9日付で変更あり。
使用している医療機器在宅酸素(据置型・携帯用ボンベあり)。業者の24時間窓口あり。
夜間に起きやすいこと夕方以降に息苦しさを訴えることがある。過去3か月で夜間の連絡は2回。
そのときに確認すること会話ができるか、SpO2、起座位で楽になるか、下腿の浮腫、酸素の流量。
普段の数値日中のSpO2 96〜97%、体温36.2〜36.8℃、血圧130〜145/70〜85。
本人・家族の意向できるだけ自宅で過ごしたい。急変時の対応について8月1日に主治医から説明を受けている。
連絡先(優先順)①長女(同居)②長男(車で20分)③担当介護支援専門員F氏(日中)。
家に入る方法玄関はご家族が在宅。不在時は勝手口の鍵ボックス(番号は別紙管理)。
駐車できる場所自宅前に1台分。夜間は隣家に面するため、エンジンを切って停める。
家族が操作する機器吸引器。ボトルの蓋の締め忘れが起きやすい。手順の紙は寝室の壁に貼付。
直近の変化8月9日に発熱(38.6℃)。8月10日の往診で経過観察の指示。
最終更新日と更新した人8月10日 看護師Aが更新。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

連絡先の一覧|区分ごとに用意する項目(10区分)

区分一覧に載せる項目貴事業所の記載(記入欄)
主治医(日中)医療機関名・診療時間・電話・担当者 
主治医(夜間・休日)当番医へ転送されるか・折り返しの目安・伝えるべき事項 
入院先・搬送先の候補病院名・夜間窓口・過去の受診歴の有無 
調剤薬局薬局名・夜間の相談窓口の有無 
医療機器の業者機器の種類・24時間窓口・受付番号の控え欄 
福祉用具の事業者ベッド・車いすの不具合時の連絡先 
担当介護支援専門員事業所名・氏名・日中の連絡先 
事業所の管理者・二次の連絡先当番が対応できないときに誰へつなぐか 
利用者の家族・キーパーソン優先順位・同居か別居か・つながる時間帯 
保険者・市町村の窓口事故の報告先・受付時間 

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

事業所の定めとして決めておく項目(記入欄・14項目)

以下は、当番に入る人が迷わないように事業所として決めて書いておく項目です。勤務や処遇に関する事項は、各事業所の定めによります。本記事では判断を示さず、記入欄のみを置いています。

項目貴事業所の定め(記入欄)どこに書いてあるか(記入欄)
当番の開始時刻と終了時刻  
当番の交代の方法(手渡し/電話/記録アプリ)  
連続して当番に入る日数の取扱い  
当番の翌日の勤務の取扱い  
当番中の行動範囲(事業所からの距離の目安)  
当番が対応できないときの二次の連絡先  
訪問するかどうかを一人で決めない場面(相談する相手)  
夜間に一人で訪問しない条件(同行の取扱い)  
記録をいつまでに入力するか  
受電記録の保管場所と保存の期間  
事故が起きたときに最初に連絡する相手  
利用者以外からの着信の扱い  
当番用の携帯端末の管理(充電・持ち帰り・紛失時)  
当番の負担を確認する場(会議の名称と頻度)  

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

夜間の連絡を説明できるようにする|家族へ渡す案内文と、運営指導で見られる点(6表・60行)

夜間の電話は、かける側にも迷いがあります。「こんなことで電話してよいのか」と我慢された結果、朝になって状態が変わっていることもあれば、日中の窓口で足りる用件で当番が起こされることもあります。どんなときに連絡してよいかを、あらかじめ紙で渡しておくことは、利用者・家族の安心と、当番の負担の両方に効きます。連絡の目安は、主治医の指示と利用者の状態に応じて事業所で定めるものです。以下は、その定めを文章にするときの型です。

場面別|ご家族にお伝えする連絡の目安(12場面)

場面そのままお伝えできる文(案内の型)
呼びかけへの反応が変わった「呼びかけても返事がない、いつもと様子が違うと感じたときは、時間を問わずご連絡ください。まず電話でご様子を伺い、必要と判断した場合は伺います。」
息が苦しそう「息づかいが荒い、横になれない、唇の色が普段と違うといったときは、夜間でもご連絡ください。お電話で酸素の流量や測定器の数値も伺います。」
強い痛みが出た「これまでにない強い痛みが出たとき、いつもの対応で和らがないときは、時間を問わずご連絡ください。」
転んだ・ぶつけた「転ばれたときは、無理に起こさずにご連絡ください。頭を打っていないか、手足が動くかを電話で伺い、必要と判断した場合は伺います。」
出血した「出血に気づかれたときは、清潔なガーゼやタオルで押さえたうえでご連絡ください。押さえても止まらないときは、その旨をお伝えください。」
管や器具のトラブル「管が抜けた、詰まった、まわりから漏れるといったときは、ご自分で戻そうとせずにご連絡ください。そのままの状態でお待ちいただけると助かります。」
機器のアラームが鳴った「機器のアラームが鳴ったときは、表示に出ている文字をそのままお伝えください。お電話で確認しながら、必要と判断した場合は伺います。」
看取りの時期「呼吸の間隔が空いてきた、手足が冷たいなどの変化に気づかれたときは、いつでもご連絡ください。ご家族だけで抱えられなくて大丈夫です。」
不安で眠れない「ご本人の様子に大きな変化がなくても、心配で眠れないときはご連絡ください。お電話で一緒に様子を確認します。」
操作の仕方が分からない「機器や器具の使い方が分からなくなったときは、その場でご連絡ください。お電話で手順を一緒に確認します。」
訪問の予定を変えたい「訪問の日時の変更は、平日◯時から◯時の事業所の窓口でお受けします。夜間の番号は、お体のことでお困りのときにお使いください。」
薬や受診についての相談「お薬の内容や受診の要否は、主治医の判断によります。お困りのことを伺ったうえで、翌日に主治医へ確認してご連絡します。」

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

そのまま渡せる案内文の型(8欄)

文面(記入して渡せる形)
表題夜間・休日のご連絡について(◯◯訪問看護ステーション)
連絡先夜間・休日の電話番号:◯◯◯-◯◯◯-◯◯◯◯(平日◯時以降、土日祝は終日この番号におかけください)
誰が出るか当日の担当看護師が携帯電話で受けます。担当の看護師と異なる者が出ることがありますが、ご様子は共有しています。
まず伺うことお電話では、いつからその様子か、いま話せる状態か、測れる数値(体温・血圧など)、普段との違い、いま一緒にいらっしゃる方を伺います。
そのあとの流れお電話で伺った内容をもとに、お電話でご一緒に確認する場合と、看護師が伺う場合があります。伺う場合は、到着までのおおよその時間をお伝えします。
つながらないとき呼び出し音が続いてつながらないときは、いったん切って2分ほどお待ちのうえ、もう一度おかけください。それでもつながらないときは、◯◯◯-◯◯◯-◯◯◯◯(管理者)へおかけください。
ためらわずにお電話いただきたいこと「こんなことで電話してよいか」と迷われたときは、迷った時点でご連絡ください。何もなかったことを一緒に確認できるのも、私たちの役目です。
日中の窓口訪問日時の変更、書類のご相談などは、平日◯時から◯時の事業所(◯◯◯-◯◯◯-◯◯◯◯)へお願いします。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

つながらないときの手順|ご家族側と事業所側(6場面)

状況ご家族にお願いすること事業所側の備え
当番が別の利用者宅で対応中2分ほど待って、もう一度おかけいただく当番の端末は留守番電話にせず、着信履歴を対応後に必ず確認する運用にする
電波が届かない場所にいたつながらない場合は管理者の番号へおかけいただく二次の連絡先を案内文に明記し、当番は電波の届かない場所での長時間の滞在を避ける
端末の充電が切れた管理者の番号へおかけいただく交代時に充電を確認し、車中用の充電器を持ち出し品に入れる
複数の連絡が重なったお待ちいただく/緊急性の高い内容は最初にお伝えいただく二次の担当を決めておき、当番が対応できないときに誰へつなぐかを定める
ご家族の携帯が圏外だった折り返しの連絡先を留守番電話に残していただく連絡先を優先順に複数登録し、事前カードに記載する
命に関わると感じたときためらわずに救急要請をしていただき、そのうえで事業所へご連絡いただく救急要請があった場合の連絡・記録の手順を定め、当番が迷わないようにする

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

運営指導マニュアル別添1「訪問看護」|夜間の対応に関係する確認項目と確認文書(9項目)

厚生労働省の運営指導マニュアル別添1の「訪問看護」には、確認項目と確認文書が示されています。夜間の電話対応に関係するものを抜き出し、右端に貴事業所の状況を書き込む欄を置きました。

確認項目(根拠条項)示されている確認内容確認文書貴事業所の状況(記入欄)
緊急時等の対応(第72条)緊急時対応マニュアル等が整備されているか/緊急事態が発生した場合、速やかに主治の医師に連絡しているか緊急時対応マニュアル、サービス提供記録マニュアルの最終改訂日:  /主治医への連絡の記録の場所:  
サービス提供の記録(第19条)日々のサービスについて、具体的な内容や利用者の心身の状況等を記録しているかサービス提供記録夜間の受電記録の様式名:  
訪問看護計画書及び訪問看護報告書の作成(第70条)主治の医師の指示及び利用者の心身の状況、希望および環境を踏まえて計画が立てられているか訪問看護計画書、訪問看護報告書、アセスメントシート夜間の経過を報告書へ反映している欄:  
運営規程(第73条)緊急時等における対応方法を含む重要事項について定めているか運営規程規程の該当条:  /最終改訂日:  
勤務体制の確保等(第30条)サービス提供は事業所の従業者によって行われているか/勤務の体制が定められているか雇用の形態が分かる書類、勤務表勤務表にオンコール担当を記載:有/無
従業者の員数(第60条)利用者に対し、従業者の員数は適切であるか/専門職は必要な資格を有しているか勤務実績表/タイムカード、勤務体制一覧表、資格証常勤換算の算出資料の保管場所:  
事故発生時の対応(第37条)事故が発生した場合の対応方法は定まっているか/事故状況、対応経過が記録されているか事故対応マニュアル、市町村・家族・居宅介護支援事業者等への報告記録、ヒヤリハットの記録夜間に起きた事故の報告先と時刻の記載欄:  
苦情処理(第36条)苦情の受付、内容等を記録、保管しているか苦情の受付簿、苦情者への対応記録夜間に受けたご意見の受付簿への記載:有/無
秘密保持等(第33条)個人情報の利用に当たり、利用者及び家族から同意を得ているか個人情報同意書、従業者の秘密保持誓約書当番用端末の記録の取扱いを定めた文書:  

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

公表されている指摘から逆算する|手元で見ておく書類(10件)

公表されている指摘公表元手元で見ておく書類
緊急時訪問看護加算を算定しているにもかかわらず、1回目の緊急時訪問を行った際に早朝・夜間、深夜の加算を算定していた。ただし1月以内で2回目以降の緊急時訪問については算定することができる、とされている仙台市の集団指導資料(静岡市・新潟市の集団指導資料にも同趣旨)訪問看護記録書、緊急時訪問の要請時刻・訪問時刻の記録、給付費請求明細
利用者から加算を算定することの同意を得ていない。事前に説明し同意を得る必要がある、とされている仙台市の同資料加算に係る説明・同意の記録、同意書
緊急時訪問看護加算・ターミナルケア加算について、契約時の重要事項説明書を説明する中で包括的に同意を得るのではなく、利用者又はその家族に対して個別に十分な説明を行い同意を得ること、とされている堺市の集団指導資料加算ごとの個別説明・同意書、重要事項説明書
1人の受給者に対して1事業所のみ算定可能とされる加算が複数事業所から請求されている場合、縦覧点検で要確認として抽出される青森県の縦覧点検に関する資料担当介護支援専門員への照会記録、他事業所の利用状況の確認記録
事故の状況や講じた処置を記録しておらず、詳細・対応・再発防止策が不明確。保険者への事故報告を行っていない東京都が公表している訪問看護の主な指摘事項事故報告書、ヒヤリハット報告書、保険者への報告記録
指示書・計画書・報告書・提供記録・苦情記録・事故記録の整備と保存が不十分東京都の同資料訪問看護記録書Ⅰ・Ⅱ、計画書、報告書、受電記録の保管場所の一覧
月ごとの勤務表を作成していない東京都の同資料月ごとの勤務表(オンコール担当の記載を含む)
運営規程の必要項目の記載漏れ。緊急時等における対応方法が規定されていない事例が挙げられている宇都宮市の集団指導資料(緊急時対応の記載漏れは金沢市の集団指導資料)運営規程、重要事項説明書、掲示物、変更届出書の控え
主治医の文書指示を受けずに訪問していた、訪問内容が指示書と相違している東京都の同資料訪問看護指示書、特別訪問看護指示書、訪問看護記録書
訪問看護指示書の有効期限が切れている・受領が遅い神戸市が公表している運営上の留意事項指示書の有効期間の一覧、更新依頼の記録

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

告示・通知の定めと、貴事業所の記録(オンコール担当の側から見た対照表・10項目)

左に告示・通知に定められている事項、右に貴事業所の記録の状況を書き込む欄を置いています。判定を示すものではありません。要件・運用は保険者により異なりますので、最新の告示・通知および保険者の取り扱いをご確認ください。なお、介護保険法に基づく届出書類の作成・提出代行は社会保険労務士の業務です。

告示・通知の定め貴事業所の記録(記入欄)裏づけになる書類
利用者又はその家族等から電話等により看護に関する意見を求められた場合に常時対応できる体制にあること夜間・休日に受ける者:  /受ける手段:  勤務表、オンコール担当表、案内文の控え
計画的に訪問することとなっていない緊急時の訪問を必要に応じて行える体制にあること当番から訪問できる体制の記載場所:  運営規程、緊急時対応マニュアル
あらかじめ利用者又はその家族等に説明し、同意を得ること説明した者:  /説明日:  /同意日:  個別の説明・同意の記録
緊急時訪問を行った場合は、その内容を記録すること当月の緊急時訪問:  回(日付:  )訪問看護記録書
緊急事態が発生した場合、速やかに主治の医師に連絡すること(別添1の確認内容)主治医への連絡時刻を書く欄の有無:有/無サービス提供記録、緊急時対応マニュアル
緊急時対応マニュアル等が整備されていること(別添1の確認内容)最終改訂日:  /周知した日:  緊急時対応マニュアル、研修の記録
運営規程に緊急時等における対応方法を定めること該当条:  /実態との一致の確認日:  運営規程
事故が発生した場合の対応方法を定め、状況と対応経過を記録すること夜間の事故の記録の様式名:  事故対応マニュアル、事故報告書
苦情の受付、内容等を記録し、保管すること夜間に受けたご意見の記載先:  苦情の受付簿、対応記録
必要な記録を整備し、定められた期間保存すること受電記録の保存場所:  /保存の期間:  記録の保管台帳、記録アプリの出力手順

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

現場から多い質問

Q. 緊急時訪問看護加算は何単位ですか?

介護保険では(Ⅰ)600単位/月・(Ⅱ)574単位/月(訪問看護ステーション)です(2024年度改定)。

Q. 医療保険の24時間対応体制加算は?

イ6,800円・ロ6,520円で、看護業務の負担軽減の取組の有無で分かれます。

Q. 複数の事業所で算定できますか?

1人の利用者につき1か所の事業所に限る旨が定められています。他事業所が算定していないか確認が必要です。

訪問看護の緊急時対応(オンコール)のポイント

訪問看護では、24時間対応の体制(オンコール)に関する加算があります。要点を整理しました。

項目ポイント
体制24時間連絡が取れ、必要に応じて緊急訪問できる体制
同意利用者・家族の同意を得る
記録連絡・緊急訪問の記録の整備

算定要件・単位数・様式は介護報酬改定や自治体により異なります。実際の運用にあたっては最新の告示・通知・条例等でご確認ください。

緊急時訪問看護加算|告示の定めと、貴事業所の状況

左に告示・通知の定め、右に貴事業所の状況を書き込む形にしています。算定の可否を判定するものではありません。要件・運用は保険者により異なりますので、最新の告示・通知および保険者の取り扱いをご確認ください。

告示・通知の定め貴事業所の状況(記入欄)裏づけになる書類
利用者又はその家族等から電話等により看護に関する意見を求められた場合に常時対応できる体制にあること24時間の連絡体制:有/無体制届出書・連絡体制の一覧
計画的に訪問することとなっていない緊急時の訪問を必要に応じて行える体制にあること緊急時訪問の対応体制:  勤務表・オンコール担当表
あらかじめ利用者又はその家族等に説明し、同意を得ること。契約時の重要事項説明書のなかで包括的に同意を得るのではなく、個別に十分な説明を行い同意を得ることとされている説明日:  /同意日:  説明・同意の記録、同意書
1人の利用者に対して1つの事業所に限り算定できる他事業所の利用の有無:  担当介護支援専門員への照会記録
その月の1回目の緊急時訪問については、早朝・夜間、深夜の訪問看護に係る加算は算定できない当月1回目の緊急時訪問:◯月◯日訪問看護記録書・請求内容
1月以内で2回目以降の緊急時訪問については、早朝・夜間、深夜の加算を算定することができる2回目以降の緊急時訪問:  回訪問看護記録書
緊急時訪問を行った場合は、その内容を記録すること当月の緊急時訪問:  回訪問看護記録書

緊急時訪問看護加算|運営指導で公表されている指摘

実際に公表されている内容です。詳細は監査対策ナビと各自治体の公表資料をご確認ください。

公表されている指摘公表元
緊急時訪問看護加算を算定しているにもかかわらず、1回目の緊急時訪問を行った際に早朝・夜間、深夜の加算を算定していた。ただし1月以内で2回目以降の緊急時訪問については算定することができる仙台市の令和5年度運営指導指摘事項(静岡市・新潟市の集団指導資料にも同趣旨)
利用者から加算を算定することの同意を得ていない。事前に説明し同意を得る必要がある。当該加算は1人の利用者に対して1つの事業所に限り算定できるため、他の事業所から当該加算に係る訪問看護を受けていないか併せて確認すること仙台市の同資料
緊急時訪問看護加算・ターミナルケア加算については、契約時の重要事項説明書を説明する中で包括的に同意を得るのではなく、利用者又はその家族に対して個別に十分な説明を行い同意を得ること堺市の資料
緊急時訪問看護加算・特別管理加算・ターミナルケア加算は1人の受給者に対して1事業所のみ算定可能。複数事業所から請求されている場合は縦覧点検で要確認として出力される青森県の縦覧点検マニュアル

緊急時訪問看護加算|記録に残すこと

体制が整っていても、記録がなければ説明できません。以下は記載のイメージを示す(例)です。

場面残す記録記載例
体制を届け出たとき届出日・体制の内容・担当者◯月◯日、24時間対応体制加算に係る体制を届出。オンコール担当は月ごとに勤務表で指定
利用者へ説明したとき説明日・相手・説明した内容・同意7月1日、ご本人と長女へ緊急時の連絡方法と加算について個別に説明し、同意書に署名をいただいた
他事業所の利用を確認したとき照会日・照会先・回答7月1日、担当介護支援専門員へ照会。他の訪問看護の利用がないことを確認した
連絡を受けたとき受電日時・相手・訴えの内容・対応した者7月15日22:40 ご本人より発熱の連絡。オンコール担当看護師◯◯が対応
電話で対応したとき助言の内容と、訪問の要否の判断解熱剤の使用と水分摂取を助言。翌朝の状態で訪問を判断することとした
緊急時訪問を行ったとき訪問日時・状態・実施した看護・主治医への報告7月15日23:20訪問。体温38.6℃。主治医へ電話報告し、指示により経過観察
加算の算定を判断したときその月の何回目の緊急時訪問か当月1回目のため、深夜の訪問看護に係る加算は算定していない
主治医へ報告したとき報告日時・方法・内容・指示7月15日23:35 電話報告。翌日の往診の指示を受けた

緊急時訪問看護加算|よくある誤りと直し方

よくある誤りなぜ問題か直し方
その月の1回目の緊急時訪問に、早朝・夜間・深夜の加算を算定している公表資料で名指しされている誤り当月の緊急時訪問の回数を確認してから請求する
重要事項説明書のなかで包括的に同意を得ている個別に十分な説明を行い同意を得ることとされている算定の開始時に、あらためて個別に説明し同意を得る
他事業所の利用を確認していない1人1事業所のみのため、重複請求になりうる算定前に本人・家族と担当介護支援専門員へ確認する
電話で対応しただけの記録がない対応の事実を示せない受電日時・相手・訴え・助言の内容を記録する
緊急時訪問の記録が通常の訪問と区別されていない緊急時訪問の回数を数えられない緊急時訪問であることを記録に明記する
オンコールの担当が勤務表に現れていない体制を示せない勤務表にオンコール担当を明記する

他の加算は介護保険の加算・減算まとめ、運営指導で確認される書類は監査対策ナビで確認できます。

よくある質問(FAQ)

訪問看護の緊急時対応(オンコール)とは?
24時間連絡が取れ、必要に応じて緊急訪問できる体制のことです。
加算の算定には何が必要ですか?
体制の整備と利用者の同意、対応の記録が必要です。
詳細はどこで確認できますか?
要件・単位数は最新の告示・通知でご確認ください。
カイポケを使っていないのですが、どうすればよいですか?
カイポケをご利用中でなくても、神マナは単体で問題なくご利用いただけます。「マナドライブ」で帳票類の管理・網羅もでき、まず神マナを導入して後からカイポケを連携することも可能です。カイポケの導入をご希望の際は、当社からサポート担当へお繋ぎします。詳しくは「カイポケ導入相談・お見積り」の案内ページをご覧ください。
関連サービス
訪問先で話すだけで、記録書ⅡのSOAPまで自動作成。記録にかかる時間を大きく減らします。(※作業時間は業務内容・運用により異なります)
訪問看護AI「訪問看護マナ」の詳細 →

出典:厚生労働省ウェブサイト/公共データ利用規約(第1.0版)。本ページは上記を当社が編集・加工したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。加算・単位数・要件は改定される場合があるため、最新の告示・通知でご確認ください。

訪問中に急変・事故が起きたときの手順は訪問時の緊急時対応と事故発生時の対応にまとめています。

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介護のマナ編集部(株式会社ライフシフト)

介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」を開発・提供する株式会社ライフシフトの編集部。訪問看護ステーションを運営する看護師(CSO)をはじめ、介護・看護の現場とともに、記録・書類・制度の実務情報を発信しています。

監修:嶺井 美幸(看護師・訪問看護ステーション「訪問看護ようき」代表・株式会社ライフシフトCSO)

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