公開:2026年11月9日/出典:障害福祉報酬改定検討チーム(第64回)資料「就労系サービスに係る報酬・基準について≪論点等≫」
これは審議の途中の「論点」です。決まった内容ではありません。決まったときはこの記事を更新します。
要点(3行)
- 令和8年9月28日の障害福祉報酬改定検討チーム(第64回)の資料から、就労継続支援A型のスコア方式の見直しと、B型のスコア方式の導入の「見直しのイメージ」を項目ごとに整理します。
- A型は、生産活動収支の考え方を維持しつつ「支援の質」の得点配分を高め、「障害程度」「事業の透明性」を新しい項目にするイメージが示されています。
- B型は、平均工賃月額だけでなく、支援時間・障害の程度・事業の透明性・指定基準の遵守など8つの指標で評価するイメージと、平均工賃月額の「年間開所日数」を269日を上限とする案が並んでいます。
何が出たか
| 項目 | 一次資料に書かれていること |
|---|---|
| 会議 | 障害福祉報酬改定検討チーム 第64回(令和8年9月28日)。議題は「令和9年度障害福祉報酬改定に向けて(就労系サービス)」 |
| A型の論点 | 論点1 スコア方式による評価項目の見直しについて |
| B型の論点 | 論点1 スコア方式の導入について |
| A型の現状 | 令和6年度報酬改定でスコアの労働時間や生産活動の得点配分を高くした結果、経営状況が赤字の事業所割合は令和5年度37.4%から令和6年度19.3%に減少。一方、「労働時間」「生産活動」の配分が大きく、福祉的な支援が十分に評価されていないのではないかと指摘されている |
| B型の現状 | 平均工賃月額のみによる評価では、障害の程度が重い利用者に対する支援が適切に評価されていないといった指摘。令和6年度予算執行調査では、利用時間が短い4時間未満の事業所の事業活動収支差率が高い状況と指摘されている |
A型のスコア項目の見直しのイメージ
| 評価指標 | 中身(資料の書き方) | 備考 |
|---|---|---|
| ①労働時間(主たる項目) | 1日の平均労働時間により評価 | 現行より割合を下げる |
| ②生産活動(主たる項目) | 前年度及び前々年度における生産活動収支の状況により評価 | 現行より割合を下げる |
| ③障害程度(主たる項目) | 利用者の障害の程度により評価 | 新規 |
| ④地域連携活動 | 地域と協働した生産活動、研修講師等の地域貢献活動の取組実績により評価。施設外就労もこの項目の中で評価 | ― |
| ⑤個別支援 | 利用者の個別の状況等に応じ、利用者本位の支援を行った場合に評価 | 内容を充実させる |
| ⑥多様な働き方 | 利用者が多様な働き方を実現できる制度の整備状況により評価 | ― |
| ⑦支援力向上(支援体制) | 職員のキャリアアップの機会を組織として提供している等の取組実績により評価 | ― |
| ⑧事業の透明性 | 第三者評価等を行った場合や、児童系サービスで導入されている自己評価を行った場合などに評価 | 新規 |
| ⑨経営改善計画 | 経営改善計画の作成状況により評価 | 継続 |
B型の多様な観点からの評価のイメージ
| 評価指標 | 中身(資料の書き方) |
|---|---|
| ①平均工賃月額(主たる項目) | 利用者の平均工賃月額により評価 |
| ②支援時間(主たる項目) | 1日の平均サービス提供時間により評価。障害特性等で平均サービス提供時間が短くなる場合の配慮を検討 |
| ③障害の程度(主たる項目) | 利用者の障害の程度により評価 |
| ④地域連携活動 | 地域と協働した生産活動、地域貢献活動の取組実績により評価。施設外就労もこの項目の中で評価 |
| ⑤個別支援 | 利用者の個別の状況等に応じ、利用者本位の支援を行った場合に評価 |
| ⑥支援体制 | 福祉分野の従事年数や有資格者の配置を評価 |
| ⑦事業の透明性 | 第三者評価等や自己評価を行った場合などに評価 |
| ⑧指定基準の遵守 | 指定基準のなかで特に遵守するべき項目について、未達成の場合に厳しく評価 |
B型の平均工賃月額の「年間開所日数」
| 今まで(資料の現状・課題) | 検討の方向性 |
|---|---|
| 令和6年度報酬改定で平均利用者数を用いた算定式を導入したが、事業所の年間開所日数が利用者の年間利用日数上限(269日)を超える場合は、利用者が皆勤しても計算上の平均工賃月額が実際に支払われた工賃額より過大となる状況がある | 平均工賃月額を算定するに当たり、「年間開所日数」は利用者の年間利用上限日数である269日を上限としてはどうか |
資料には、在宅支援や施設外就労等の適切な実施のための要件等は別途検討(横断的事項 論点3・4等)と書かれています。
一次資料:
事業所で確かめること
- 表は資料の「イメージ」です。各項目の点数や区分、単位数は示されていません。決まった内容は、告示・通知の定めをご確認ください。
- A型の今のスコア表の項目と点数は、今の告示・通知と、貴事業所が公表しているスコア表でご確認ください。
- B型の平均工賃月額の今の算定方法は、今の告示・通知の定めによります。指定権者(都道府県・市)の案内をご確認ください。
- 第三者評価や自己評価の取組は、決まったときに見比べられるよう、今の実施状況を整理しておくと慌てずにすみます。
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更新履歴:初版。スコアの項目や点数が示されたときは、この記事を更新します。
この記事の執筆・編集
介護のマナ編集部(株式会社ライフシフト)
介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」を開発・提供する株式会社ライフシフトの編集部。訪問看護ステーションを運営する看護師(CSO)をはじめ、介護・看護の現場とともに、記録・書類・制度の実務情報を発信しています。






