【令和8年度】介護テクノロジー補助金の申請をサポート

訪問介護の通院等乗降介助とは|算定と身体介護との違い

訪問介護の「通院等乗降介助」は、通院などのための乗り降りや移動を介助するサービスです。身体介護との違いや算定の考え方を整理します。

記録の実務は訪問介護のサービス提供記録(実施記録)の書き方にまとめています。

訪問介護で算定できる加算は、訪問介護(ホームヘルプ)の加算一覧で28件の要件・単位数をまとめています。

通院等乗降介助とは

通院等乗降介助は、ヘルパーが運転する車両への乗車・降車の介助や、乗車前後の屋内外での移動・通院先での受診手続きなどを介助するサービスです。通院や、日常生活上必要な外出(一定の買い物など)が対象になります。

身体介護・生活援助との違い

  • 通院等乗降介助――乗降と前後の移動が中心。
  • 身体介護――乗降前後に長時間の介助が必要な場合などは身体介護として扱われることがあります。

算定のポイント

  • ケアプランに位置づけられていること
  • 乗降介助が中心であること(移動中の運転そのものは介護報酬の対象外)
  • 院内の介助の取り扱いには定めがあります。保険者(指定権者)にご確認ください

取扱いは保険者によって判断が分かれることがあるため、事前に確認してください。

記録での書き方

乗降・移動の介助内容や所要時間、利用者の状態を記録します。身体介護との区分を明確にしておくことが大切です。

算定時の注意点

  • 院内での介助の取り扱いには定めがあります。保険者(指定権者)にご確認ください
  • 運転(移送)そのものは介護報酬の対象外
  • 乗降介助が中心であること、ケアプランに位置づけられていること

実務で迷いやすい場面と、考え方の軸

通院等乗降介助か、身体介護か。判断が割れるのは「乗り降りの前後にどれだけ介助が要ったか」を、どう評価するかの部分です。

場面論点考え方の軸
自宅から車まで長い距離を介助した移動の介助が主なのか、乗降が主なのか乗降そのものだけでなく、前後の介助に要した時間と内容を記録に残す
受診の待ち時間に付き添った待機は何にあたるか待機の扱いは保険者で運用が分かれます。事前に確認しておく
複数の医療機関をはしごした1回か2回か医療機関ごとの乗降の回数と時刻を残す
帰りに買い物へ寄った通院等の範囲かケアプランに位置づけがあるか(記入欄)。位置づけのない立ち寄りの取り扱いは保険者(指定権者)にご確認ください
家族が同乗した介助の必要性家族が介助できる状況だったかを記録で示せるようにする

院内介助の扱い

病院内での付き添いは、原則として医療機関のスタッフが対応するものという整理がされています。そのうえで、利用者の状態や医療機関の体制によっては例外的な取り扱いが認められる場合があり、その判断は保険者に委ねられています。

  • 「院内は算定できない」と一律に決めつけず、保険者の運用を文書で確認しておく
  • 例外的な取り扱いを前提にする場合は、その必要性がケアプランと記録の両方に書かれていること
  • 必要性の根拠は「認知症で一人では待てない」「移動に常時介助が要る」など、状態から書く
  • 医療機関側が対応できない事情がある場合は、それも記録に残す

記録に何を残すか

通院等乗降介助は、あとから「本当にその介助があったのか」を問われやすい部分です。次の項目が揃っていると説明できます。

  • 出発・到着の時刻(自宅/医療機関それぞれ)
  • 行き先の医療機関名と、受診の目的
  • 乗車・降車それぞれで、どんな介助をしたか(支えた、車いすを移乗した、シートベルトを留めた等)
  • 乗降の前後に行った介助(着替え、施錠、屋内での移動介助など)とその所要時間
  • 当日の本人の状態(ふらつき、痛み、体調の変化)

運営指導で指摘されやすいところ

  • ケアプランに通院の位置づけがないまま算定していた
  • 記録が「通院介助」の一語だけで、乗降の介助内容が書かれていない
  • 実際は身体介護に近い介助をしていたのに、区分の見直しをしていない
  • 同一日に複数回の算定があるが、回数の根拠が記録から追えない
  • 事業所の車両ではない移動について、取り扱いが整理されていない

※本記事は制度の一般的な考え方を整理したものです。区分の判断や算定の可否は保険者(市区町村)によって運用が異なります。最新の告示・通知と、保険者の解釈をご確認ください。

乗降介助の記録 記入例

項目記入例
出発(自宅)9:15 声かけ・上着の着用を一部介助。玄関の上がりかまちで右手を支え、屋外へ移動(約20m、途中1回休憩)
乗車9:25 車両右後部座席へ。左手で車体を支えていただき、腰を支えて着座を介助。シートベルトを装着
降車9:45 ○○クリニック到着(受診の目的:定期受診・血圧の相談)。降車時に両手を支え、ふらつきあり。9:50 院内の受付まで同行し、受付職員(記入欄:氏名)へ引き継ぎ
帰りの乗車11:10 受付前で合流。歩行時のふらつきは往路より強い。両脇を支えて乗車を介助
帰宅11:35 自宅到着。玄関で靴の脱着を一部介助。居室の椅子まで見守り歩行
当日の状態「朝から膝が痛む」との訴えあり。往路より復路のふらつきが強く、疲労がうかがえた

通院の介助について現場から多い質問

よくある疑問考え方
家族の車で行く場合事業所の車両でない移動の取り扱いは保険者によって異なります。事前にご確認ください
同じ日に2か所受診した医療機関ごとの乗降の時刻と回数を残し、算定の考え方を保険者に確認します
受付だけして帰った行った事実と、そこで何をしたかを記録に残します
本人が「ついでに寄って」と言うケアプランに位置づけのない立ち寄りは対象外の扱いになります。断る理由を事前に説明しておきます
待ち時間が2時間かかった待機の扱いは保険者で運用が分かれます。実際にかかった時間は記録に残しておきます

記録を効率化する

介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」の訪問介護向け機能(訪問介護マナ)は、訪問記録から提供内容の下書きを作成し、区分に沿った記録づくりを助けます。利用者さま3名まで、期限なく無料でお試しいただけます。

訪問介護の通院等乗降介助のポイント

通院等乗降介助は、通院などのための乗車・降車の介助に関するサービスです。身体介護との違いを整理しました。

項目ポイント
内容通院等のための乗車・降車の介助、移動の介助
身体介護との違い外出前後の介助の程度により区分が変わる
記録介助の内容と移動の状況を記録

算定要件・単位数・様式は介護報酬改定や自治体により異なります。実際の運用にあたっては最新の告示・通知・条例等でご確認ください。

「乗降介助の整理か、身体介護の整理か」で迷う40場面|告示・通知に示されている整理/確かめること/保険者への聞き方

通院の同行は、一回の訪問のなかに「家の中での介助」「玄関から車まで」「乗り降り」「運転」「建物の中」「帰り道」が全部入っています。だから、どこまでを一つのまとまりとして見るのかで、現場の受け止めが割れます。

ここでは判定をしません。判定するのは保険者(指定権者)です。この表が扱うのは、告示・通知や自治体の公表資料に示されている整理自分の事業所で確かめること保険者に聞くときの聞き方の三つだけです。左の欄が「示されている整理」、右の欄が「貴事業所の状況」を書き込むための材料になります。

前提として二つ、公表資料に示されている整理を置いておきます。ひとつは、埼玉県福祉部福祉監査課「運営指導での主な指摘事項に関するQ&A ー介護保険 居宅サービス事業所ー」(令和8年4月)に示されている、通院等乗降介助は乗車・降車の介助に併せて乗車前後の屋内外における移動等の介助、通院先での受診等の手続き・移動等の介助を行うものであり、これらを一連のサービス行為として含むものであって、それぞれの行為によって細かく区分する取扱いはしないという整理です。もうひとつは、仙台市介護事業支援課の令和6年6月集団指導資料に示されている、車両の運転手が訪問介護員である場合、運転の行為は訪問介護サービスに含まれないという整理です。この二つを頭に置くと、以下の場面の見え方が変わります。

なお、人員の配置や職員の働き方に関わる論点は本記事では扱いません。社会保険労務士法27条により、労務管理に関する相談・指導は社会保険労務士の業務です。当社は行いません。

出かける前|自宅の中で起きる8場面

場面告示・通知に示されている整理確かめること(貴事業所の状況)保険者に聞くときの聞き方
出発前に上着への着替えを介助した乗車前の屋内外における移動等の介助は、一連のサービス行為に含むものとして示されている(埼玉県Q&A)着替えに要した時刻と内容が記録に残っているか。訪問介護計画に外出前の準備が書かれているか「出発前に自宅内で行う着替えの介助について、一連の行為に含めて記録するのか、時間を分けて記録するのか、貴市の整理をご教示ください」
出発前に排せつの介助を行った行為ごとに細かく区分する取扱いはしない旨が示されている(埼玉県Q&A)排せつ介助の所要時間を別に切り出して記録しているか。切り出している場合、その根拠は何か「出発前の排せつ介助について、時間を切り出して記録する運用と、一連として記録する運用のどちらを貴市では想定されていますか」
診察券・保険証などの持ち物を一緒に確認した通院先での受診等の手続きの介助が一連に含むものとして示されている(埼玉県Q&A)持ち物確認を記録に書いているか。書いていない場合、あとから説明できるか「出発前の持ち物確認を記録に残す際、どの欄に書くことを想定されているか教えてください」
出発前に朝食の食器を片づけた愛知県の資料では、通院介助の所要時間を項目ごとに介護保険対象・保険外に分類して実績記録を残すことが示されている片づけが訪問介護計画のどの項目に位置づいているか。位置づけが無いまま行っていないか「通院の同行と同じ訪問の中で行った家事の援助について、記録上の分け方をご教示ください」
準備に手間取り、予定より長く自宅にいた堺市の資料では、実施時間が一律に記載され実態が反映されていないことが指摘事項として示されている予定と実際の時刻がずれた日に、ずれた旨と理由を残しているか「予定より自宅での準備が長引いた日について、記録の残し方の望ましい形をご教示ください」
起床の介助から続けて、そのまま出発した愛知県の資料では、1日に複数回算定する場合の間隔について整理が示されている(通院等乗降介助等を除く旨の記載あり)起床介助と通院同行を別の訪問として組んでいるか、一続きの訪問としているか「起床の介助から続けて通院に出る場合、訪問を分けるのか一続きとするのか、貴市の運用をご教示ください」
出発直前に本人の訴えがあり、しばらく様子を見た堺市の資料では、特記・連絡事項欄に利用者の状況がほとんど記載されていないことが指摘事項として示されている様子を見た時間帯と、そのときの状態が記録に残っているか「出発を見合わせた時間の記録について、どの欄にどこまで書くことを想定されているかご教示ください」
自宅内で車いすへ移乗した乗車前の屋内外における移動等の介助は一連に含むものとして示されている(埼玉県Q&A)移乗の介助内容(支えた部位・声かけ・見守り)が具体で書かれているか「自宅内での移乗介助について、記録上どこまで具体的に書くことを求めておられるかご教示ください」

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

玄関から車まで|移動と乗車の8場面

場面告示・通知に示されている整理確かめること(貴事業所の状況)保険者に聞くときの聞き方
玄関の上がりかまちで身体を支えた乗車前の屋内外における移動等の介助が一連に含むものとして示されている(埼玉県Q&A)支えた部位と段差の状況が記録にあるか「玄関の段差での介助について、記録に残す項目の粒度をご教示ください」
集合住宅のエレベーターまで付き添った屋内外における移動等の介助として示されている(埼玉県Q&A)住戸から車までの経路と距離を、居宅サービス計画・訪問介護計画に書いているか「集合住宅の共用部での移動介助について、計画への書き方をご教示ください」
エレベーターがなく、階段を1階分介助した移動等の介助が一連に含むものとして示されている(埼玉県Q&A)階段の段数・手すりの有無・介助の方法が記録にあるか「階段の昇降介助を伴う外出について、記録と計画の書き分けをご教示ください」
駐車場が離れており、屋外を長い距離介助した屋外における移動等の介助として示されている(埼玉県Q&A)距離・所要時間・休憩の回数が記録にあるか「駐車場が住居から離れている場合の移動介助について、記録上の扱いをご教示ください」
雨天で傘をさしながら移動を介助した移動等の介助として示されている(埼玉県Q&A)。天候による所要時間の差については各保険者の運用による天候により所要時間が延びた日に、その旨を書いているか「天候により移動に時間を要した日の記録について、書き方をご教示ください」
車いすのまま乗車できる車両へ、車いすごと乗せた車両への乗車の介助として示されている(埼玉県Q&A)使用した車両と固定の方法が記録にあるか。道路運送法上の許可・登録の写しを備えているか「車いす対応車両を用いる場合、記録に残すべき項目をご教示ください」
出発時に戸締まりと施錠を一緒に確認した堺市の資料では、サービス提供記録に実態が反映されていないことが指摘事項として示されている施錠の確認が訪問介護計画に位置づいているか「外出時の戸締まり確認について、計画と記録のどちらに書くことを想定されているかご教示ください」
乗車時にシートベルトの装着を介助した乗車の介助として示されている(埼玉県Q&A)乗車の介助内容が「乗車介助」の一語で終わっていないか「乗車介助の記録について、具体的にどこまで書くことを求めておられるかご教示ください」

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

降車から受付まで|建物に入る手前の8場面

場面告示・通知に示されている整理確かめること(貴事業所の状況)保険者に聞くときの聞き方
医療機関の車寄せで降車を介助した車両からの降車の介助として示されている(埼玉県Q&A)降車の時刻と介助の内容が残っているか「降車介助の記録について、時刻をどの単位で残すことを想定されているかご教示ください」
駐車場から玄関まで屋外を介助した降車後の屋内外における移動等の介助として示されている(埼玉県Q&A)屋外の経路と所要時間が残っているか「降車後、建物の入口までの移動介助の記録の扱いをご教示ください」
自動ドアの外まで付き添い、そこで医療機関の職員へ引き継いだ大阪市の資料では、院内介助を位置づける前の手続きとして、医療機関への確認・サービス担当者会議での検討・計画への位置づけが示されている引き継いだ相手(職種・時刻)を記録に書いているか「建物の入口で職員へ引き継いだ場合、記録にどこまで書くことを想定されているかご教示ください」
受付機の操作を代わりに行った通院先での受診等の手続きの介助が一連に含むものとして示されている(埼玉県Q&A)手続きの内容(受付・呼び出し票の受け取り等)が記録にあるか「受付の手続きを介助した場合の記録の扱いをご教示ください」
受付で診察券を出す手続きを手伝った受診等の手続きの介助として示されている(埼玉県Q&A)手続きを手伝った時刻が残っているか「受付での手続き介助について、時間の記録の要否をご教示ください」
持参した車いすから医療機関の備品の車いすに乗り換えた移動等の介助として示されている(埼玉県Q&A)乗り換えの事実と、その後どこまで付き添ったかが残っているか「院内の備品へ乗り換えた後の付き添いについて、記録の分け方をご教示ください」
到着後に会計だけ済ませて帰った堺市の資料では、実施時間と内容が実態を反映していないことが指摘事項として示されている予定と違う内容になった日に、変更した旨と理由を残しているか「受診せずに会計のみで戻った日の記録について、書き方をご教示ください」
入口の段差でふらつき、支えて立て直した移動等の介助として示されている(埼玉県Q&A)ふらつきの状況と対応が特記欄に書かれているか「移動中に転倒しそうになった場面の記録について、どの欄に残すかご教示ください」

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

帰りの動線と、自宅に戻ってから|8場面

場面告示・通知に示されている整理確かめること(貴事業所の状況)保険者に聞くときの聞き方
会計と薬の受け取りの列に付き添った大阪市の資料では、診療や処置の時間・単なる待ち時間を含めて請求していたことが指摘事項として示されている付き添った時間帯と、その間に行った介助が書き分けられているか「会計や薬の受け取りを待つ間の付き添いについて、記録上の時間の分け方をご教示ください」
次回予約の手続きを手伝った受診等の手続きの介助が一連に含むものとして示されている(埼玉県Q&A)手続きの内容が記録にあるか「次回予約の手続き介助について、記録の扱いをご教示ください」
復路の乗車前にトイレの介助を行った乗車前の屋内外における移動等の介助として示されている(埼玉県Q&A)建物の中で行った介助として、場所と時刻が残っているか「復路の乗車前に院内で行った排せつ介助について、記録の扱いをご教示ください」
帰宅後に着替えとベッドへの移乗を介助した降車後の屋内外における移動等の介助として示されている(埼玉県Q&A)帰宅後の介助が訪問介護計画に位置づいているか「帰宅後に自宅内で行う介助の範囲について、計画への書き方をご教示ください」
帰宅後、疲労がみられたため休息を見守った堺市の資料では、特記・連絡事項欄への状況の記載が指摘事項として示されている見守った時間と、そのときの様子が残っているか「帰宅後の見守りの時間について、記録上の扱いをご教示ください」
帰宅後に窓を開け、飲み物を用意した愛知県の資料では、所要時間を項目ごとに保険対象・保険外に分類して記録することが示されているその行為が計画のどの項目に当たるか、事業所内で説明できるか「通院同行と同じ訪問の中で行った家事について、記録の分類をご教示ください」
帰宅時に鍵が見つからず、玄関前で時間を要した堺市の資料では、実施時間の変更時に変更した旨と理由を記録することが示されている予定終了時刻を過ぎた理由が書かれているか「予定外の事情で終了が遅れた日の記録について、書き方をご教示ください」
本人の希望で、帰りに買った荷物を片づけた大阪市の資料では、生活援助の範囲に含まれないとされる行為の算定が指摘事項として示されているその行為が計画に位置づいているか。位置づけが無いまま行っていないか「計画に位置づけのない依頼を受けた場合の対応と記録について、貴市の考え方をご教示ください」

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

一日の組み立て|同一日の複数訪問・立ち寄り・付随する用事の8場面

場面告示・通知に示されている整理確かめること(貴事業所の状況)保険者に聞くときの聞き方
同じ日に2か所の医療機関へ移動した行為ごとに細かく区分する取扱いはしない旨が示されている(埼玉県Q&A)。複数箇所の取扱いは保険者により運用が異なる医療機関ごとの乗降の時刻と回数が記録から追えるか「同一日に複数の医療機関へ移動した場合の考え方と、記録に残す項目をご教示ください」
午前の訪問と午後の通院同行が、短い間隔で並んだ愛知県の資料では、1日に複数回の場合は間隔を2時間以上空けること(通院等乗降介助算定時等を除く)が示され、埼玉県Q&Aでは概ね2時間未満の場合の所要時間の合算が示されている同一日の訪問の開始・終了時刻から、間隔を機械的に確認しているか「同一日に通院同行と別の訪問が並ぶ場合の間隔の考え方について、貴市の運用をご教示ください」
通院の前後に、別枠で生活援助の訪問を組んだ愛知県の資料では、所要時間を項目ごとに分類して実績記録を残すことが示されている2つの訪問が記録上も分けて書かれているか「通院同行の前後に別の訪問を組む場合、記録の分け方をご教示ください」
帰りに日常生活上必要な買い物へ立ち寄った大阪市の資料では、生活援助の範囲に含まれないとされる行為の算定が指摘事項として示されている。立ち寄りの取扱いは保険者により運用が異なる立ち寄り先と目的が計画に位置づいているか「通院の帰りに日常生活上必要な買い物へ立ち寄る場合、計画への位置づけの要否をご教示ください」
家族の車で行き、ヘルパーは同乗しただけだった神戸市の資料では、通院の介助を家族対応としていたことが指摘事項として示されている(地域密着型の類型に関する記載)。事業所の車両でない移動の取扱いは保険者により運用が異なる誰が運転し、ヘルパーが何をしたかが記録から分かるか「家族が運転する車に同乗して介助を行った場合の取扱いについて、貴市の考え方をご教示ください」
事業所の車両ではなく、本人の車を用いた埼玉県Q&Aでは、確認書類として道路運送法上の許可・登録の写しが挙げられている使用した車両と、その根拠となる書類を備えているか「利用者所有の車両を用いる場合に備えるべき書類をご教示ください」
通院の予定が中止になり、自宅での介助に切り替えた堺市の資料では、実施時間を変更した際に変更した旨と理由を記録することが示されている変更した旨・理由・実際に行った内容が残っているか「予定の通院が中止になり内容を変更した日の記録について、書き方をご教示ください」
待ち時間が長引き、途中で担当者を交代した堺市の資料では、サービス提供責任者による記録の点検が十分でないことが指摘事項として示されている交代の時刻と、引き継いだ内容が記録に残っているか「訪問の途中で担当者が交代した場合の記録の残し方をご教示ください」

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

保険者へ聞きに行く前に、手元にそろえておくもの

電話口で「うちはこうしています」と口頭の回答をもらっても、半年後には誰も再現できません。聞きに行く前に材料をそろえ、聞いたあとに一枚残す。この二つだけで、次の運営指導の説明が変わります。

用意するものそこで見られること手元に無いときに先にやること
居宅サービス計画(第2表)の該当部分通院に関する援助が、どの言葉で位置づいているか担当の介護支援専門員に、該当部分の写しを依頼する
訪問介護計画の該当部分乗車・降車の介助と、その前後の介助がどう書かれているか直近の計画を印刷し、通院に関わる行を蛍光ペンで囲む
直近1か月のサービス提供記録時刻・介助の内容・本人の様子が具体で書かれているか1件だけ見本になる記録を選び、書き足りない欄を洗い出す
同一日に複数回訪問した日の一覧訪問の間隔と、記録が分けて書かれているか実績記録票から、同一日2件以上の日付だけを抜き出す
使用している車両の情報車両の種類と、根拠となる書類の有無車検証・許可や登録の写しの保管場所を確認する
院内での付き添いを行った日の記録その日の必要性が、状態から書かれているか該当日を抜き出し、書かれていない項目に印を付ける
サービス担当者会議の記録通院の援助について検討した経過が残っているか会議録の中から通院に触れた発言を探し、無ければ次回の議題にする
過去に保険者へ確認した際のメモいつ・誰に・何を聞き、どう答えられたか今回から様式を決め、一枚に残す運用を始める

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

建物に入ってから|院内での付き添いをめぐる20場面の整理

いちばん迷うのは、自動ドアをくぐったあとです。大阪市「令和8年度介護事業者等集団指導資料 居宅サービス編」の訪問介護(通院等)の主な指導事項には、自宅から病院間の介助に要した時間と訪問介護として認められない時間が不明確であったこと、院内介助を行う上での必要な手続き(受診先の医療機関に対する担当の介護支援専門員による院内介助の必要性についての確認、サービス担当者会議での検討、居宅サービス計画及び訪問介護計画への位置付け)を行わずに院内介助の時間を含めて請求していたこと、診療や処置の時間、単なる待ち時間等を含めて請求していたことが、指摘事項として挙げられています。

ここから読み取れるのは、「院内でどこまで手を出したか」という現場の話の前に、手続きの順番という話がある、ということです。以下の表も判定はしません。左が公表資料に示されている整理、右が自分の事業所の状況を書き込む欄です。医療機関の体制や職員の配置に関わる判断は保険者と医療機関の領域であり、当社は行いません。社会保険労務士法27条により、労務管理に関する相談・指導は社会保険労務士の業務です。当社は行いません。

建物の中での動き|10場面

場面告示・通知に示されている整理確かめること(貴事業所の状況)保険者に聞くときの聞き方
受付を済ませたあと、待合の椅子まで移動を介助した大阪市の資料では、院内介助を位置づける前に医療機関への確認・担当者会議での検討・計画への位置づけを経ることが示されている移動を介助した区間と時刻が残っているか「受付から待合までの移動介助について、貴市ではどの範囲を院内の付き添いとして整理されていますか」
本人が一人で待つことが難しく、そばに付いていた大阪市の資料では、単なる待ち時間を含めて請求していたことが指摘事項として示されているそばに付いていた理由が、本人の状態から書かれているか「一人で待つことが難しい方に付き添った時間の取扱いについて、貴市の考え方をご教示ください」
診察室の前まで移動を介助した大阪市の資料では、保険として算定する時間と認められない時間を明確にすることが示されている診察室前までの時刻と、そこで引き継いだ相手が残っているか「診察室前までの移動介助について、記録に残す項目をご教示ください」
医療機関から、診察に同席するよう求められた大阪市の資料では、医療機関に対する介護支援専門員による必要性の確認を経ることが示されている誰から求められたか(職種・氏名の記載の要否は保険者による)が残っているか「医療機関から同席を求められた場合の対応と記録について、貴市の運用をご教示ください」
検査のための移動の間、車いすを押した移動等の介助が一連に含むものとして示されている(埼玉県Q&A)。院内の取扱いは保険者により異なる移動した区間と所要時間が残っているか「院内の移動介助について、貴市が想定している記録の粒度をご教示ください」
院内のトイレへ付き添った大阪市の資料では、時間区分を明確にすることが示されている付き添った時刻と介助の内容が残っているか「院内での排せつ介助の時間について、記録上の扱いをご教示ください」
会計の窓口まで移動を介助した受診等の手続きの介助が一連に含むものとして示されている(埼玉県Q&A)会計の待ち時間と、移動の介助が書き分けられているか「会計窓口までの移動と、その待ち時間の記録の分け方をご教示ください」
薬の窓口で受け取りを待った大阪市の資料では、単なる待ち時間を含めて請求していたことが指摘事項として示されている待った時間帯が、他の介助と分けて書かれているか「薬の受け取りを待つ時間の記録について、書き分けの方法をご教示ください」
院内の売店へ寄りたいと本人から希望があった大阪市の資料では、生活援助の範囲に含まれないとされる行為の算定が指摘事項として示されている計画に位置づけのない立ち寄りへの対応が、事業所内で決まっているか「院内での買い物の希望があった場合の対応について、貴市の考え方をご教示ください」
別の階へエレベーターで移動した移動等の介助として示されている(埼玉県Q&A)。院内の取扱いは保険者により異なる移動の経路(階・診療科の別)が残っているか「院内で複数の窓口を移動した場合の記録について、残す項目をご教示ください」

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

待ち時間と、手続きの順番|10場面

場面告示・通知に示されている整理確かめること(貴事業所の状況)保険者に聞くときの聞き方
呼び出しまで長時間待った大阪市の資料では、診療や処置の時間・単なる待ち時間等を含めて請求していたことが指摘事項として示されている待ち始めと呼び出しの時刻が残っているか「待ち時間が長時間に及んだ日の記録について、時刻の残し方をご教示ください」
待ち時間の間にいったん外へ出て、また戻った堺市の資料では、実施時間を変更した際に変更した旨と理由を記録することが示されている離れた時刻と戻った時刻が残っているか「待ち時間中に一度離れた場合の記録について、書き方をご教示ください」
医療機関のスタッフが対応できない事情があると説明された大阪市の資料では、医療機関に対する必要性の確認を経ることが示されている説明を受けた日・相手・内容が文書で残っているか「医療機関側の事情について確認した記録は、どの様式に残すことを想定されていますか」
医療機関への確認が口頭のみで、記録が残っていない大阪市の資料では、確認・検討・位置づけの手続きを経ずに請求していたことが指摘事項として示されている確認の記録が残っているか。誰が確認したかが分かるか「医療機関への確認記録について、記載すべき項目をご教示ください」
サービス担当者会議で院内の付き添いを検討していない大阪市の資料では、サービス担当者会議での検討が手続きの一つとして示されている会議録に、通院に関する検討の経過があるか「院内の付き添いを検討した経過は、会議録のどこに残すことを想定されていますか」
居宅サービス計画に、院内の付き添いが書かれていない大阪市の資料では、居宅サービス計画及び訪問介護計画への位置づけが手続きの一つとして示されている第2表に通院に関する援助が書かれているか「院内の付き添いについて、居宅サービス計画への書き方をご教示ください」
訪問介護計画には書いてあるが、居宅サービス計画には書かれていない大阪市の資料では、両方の計画への位置づけが示されている二つの計画の記載が食い違っていないか「二つの計画の記載が一致していない場合、どちらを先に整えるべきかご教示ください」
診療や処置の時間も、記録上の時間に含めていた大阪市の資料では、診療や処置の時間を含めて請求していたことが指摘事項として示されている診察に入った時刻と出た時刻が残っているか「診療の時間を記録上どのように区分するか、様式の例があればご教示ください」
保険の対象となる時間と、それ以外の時間を分けずに記録していた愛知県の資料では、所要時間を項目ごとに介護保険対象・保険外(実費)に分類して実績記録を残すことが示されている。大阪市は提供記録表の記載例と様式を公表している記録に、時間を区分して書く欄があるか「時間を区分して記載する様式や記載例があれば、いただけますでしょうか」
院内の付き添いを毎回行っているが、必要性の見直しをしていない仙台市の資料では、計画と実績が継続して乖離している場合に計画変更を行うことが示されている直近で必要性を見直した日付が分かるか「院内の付き添いの必要性を見直す間隔について、貴市の考え方をご教示ください」

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

順番に残していく|院内の付き添いを検討するときの確認の記録

大阪市の資料に挙がっている手続きを、順番のまま記録に落とすとこうなります。右の欄はそのまま書き写せる一行です。日付と相手の欄だけ埋めてください。

順番何を確かめるか残す一行(完成文)
1本人の状態「○月○日、自宅訪問時に本人の移動・待機の状況を確認。待合での座位保持は可能だが、呼び出しへの反応が一定せず、単独での待機に不安がある状況を確認した。」
2家族の状況「○月○日、長女へ電話。平日の同行は勤務のため難しい旨の申し出があり、内容を本人にも伝えて了承を得た。」
3医療機関の体制「○月○日、○○病院の地域連携窓口(担当:○○)へ電話し、院内での付き添いの取扱いについて確認した。回答の内容は次のとおり。」
4介護支援専門員による確認「○月○日、担当介護支援専門員が医療機関へ院内での付き添いの必要性を確認し、その結果を支援経過に記載した。」
5サービス担当者会議「○月○日のサービス担当者会議で、通院時の付き添いの範囲について検討した。検討の要点と結論は次のとおり。」
6居宅サービス計画への位置づけ「○月○日、居宅サービス計画(第2表)のサービス内容欄に、通院時の乗車・降車の介助および前後の移動の介助を位置づけた。」
7訪問介護計画への位置づけ「○月○日、訪問介護計画を変更し、通院時の援助の範囲と手順を記載した。本人へ説明し、同意の署名を得た。」
8保険者への確認「○月○日、○○市介護保険課(担当:○○)へ電話し、院内での付き添いの取扱いを確認した。確認内容と回答は次のとおり。」
9記録の様式の整備「○月○日から、サービス提供記録に時間の区分欄(移動・乗降・院内・待機)を設け、区分ごとに時刻を記載する運用を開始した。」
10見直しの日付「○月○日、通院時の援助の範囲について見直しを行った。前回からの変化と、今回の結論は次のとおり。」

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

その日の事実を、あとから読める形で|通院同行の記録 完成文60

通院の同行は、あとから「本当にその介助があったのか」を紙の上だけで説明することになります。堺市の集団指導資料では、サービス実施時間が一律に記載され実態が反映されていないこと、実施時間を変更した際に変更した旨と理由が記録されていないこと、特記・連絡事項欄に利用者の状況がほとんど記載されていないことが、主な指摘事項として挙げられています。

裏返せば、残すべきものは決まっています。時刻場所行った介助本人の様子、そして予定と違ったこと。以下はそのまま書き写して、時刻と固有名詞だけ差し替えれば使える文です。「通院介助」の一語で終わっている記録を、この形に置き換えてください。

出発|自宅を出るまでの12文

場面記録の完成文一緒に残す項目
訪問した時点9:05 訪問。居室にて臥床中。声かけに開眼あり、「今日は病院だね」と応答。訪問時刻/本人の反応
着替えの介助9:08 上衣の袖通しを一部介助。ボタンは自身で留められ、見守りで対応。介助した部分/自分でできた部分
排せつの介助9:12 トイレへ誘導。立ち上がり時に右手を支え、便座への移乗を介助。9:18 終了。開始・終了時刻/支えた部位
持ち物の確認9:20 診察券・保険証・おくすり手帳の3点を本人と一緒に確認し、鞄へ収めた。確認した品目/本人と一緒に行った旨
屋内での移動9:22 居室から玄関まで(約8m)、右側に付き添い見守り歩行。途中で1回立ち止まり、呼吸を整えてから再開。距離/付き添った側/立ち止まった回数
玄関の段差9:24 上がりかまち(高さ約20cm)で右前腕を支え、右足から降りるよう声かけして介助。段差の状況/声かけの内容
靴の着脱9:25 靴の着用を一部介助。かかとの引き上げのみ介助し、他は自身で実施。介助した動作/自立の範囲
戸締まり9:26 本人と一緒に窓の施錠を確認し、玄関を施錠。鍵は本人の鞄へ。施錠の確認者/鍵の保管先
屋外の移動9:28 玄関から駐車場まで(約30m)、左腕を支えて移動。路面が濡れており、歩幅を小さくするよう声かけ。距離/路面の状況/声かけ
乗車の介助9:31 車両左後部座席へ。ドア上部に手を掛けていただき、腰部を支えて着座を介助。シートベルトを装着。座席の位置/支えた部位/シートベルト
出発9:33 自宅発。行き先は○○クリニック(内科受診の予定)。同乗者なし。出発時刻/行き先/同乗の有無
予定とずれた場合9:40 本人より「もう一度トイレに行きたい」との申し出があり、自宅へ戻って介助。9:52 あらためて出発(予定より19分遅れ、理由:出発直前の排せつ介助)。変更した旨/理由/再出発の時刻

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

到着と引き継ぎ|12文

場面記録の完成文一緒に残す項目
到着9:52 ○○クリニック到着。正面玄関前の車寄せに停車。到着時刻/停車した場所
降車の介助9:54 降車介助。両手を支えて立ち上がり、足元のふらつきがあり数秒静止してから歩行を開始。時刻/支えた部位/静止の有無
屋外の移動9:56 車寄せから玄関まで(約10m)、左側に付き添い見守り歩行。段差1か所を手引きで介助。距離/段差の数
車いすの用意9:57 玄関の備品の車いすを借用し、移乗を介助。ブレーキとフットレストの位置を確認。使用した車いす/移乗の介助内容
受付の手続き9:59 受付にて診察券と保険証を提出。受付番号12番の受け取りまで同行。手続きの内容/時刻
職員への引き継ぎ10:01 受付職員へ、本人の歩行時のふらつきと呼び出し時の対応について口頭で申し送り、以降を引き継いだ。引き継いだ相手/伝えた内容/時刻
待合までの移動10:02 受付から待合の椅子まで移動を介助。手すり側の席へ着座。移動した区間/着座した位置
付き添いの範囲を確認した10:03 本日の付き添いは受付までとし、以降は医療機関の職員が対応する旨を本人に説明し、了承を得た。説明した内容/本人の了承
いったん離れる10:05 いったん退出。呼び出しの連絡は医療機関から事業所へ入る取り決め。離れた時刻/連絡の取り決め
院内で付き添いを続けた場合10:05〜10:48 待合にて付き添い。座位保持は可能だが、呼び出しの放送に反応がなく、都度声かけを行った。付き添った時間帯/付き添った理由となる状況
診察に入った時刻10:48 診察室へ入室(ここから11:06 退室まではヘルパーは室外で待機)。入室・退室の時刻/待機の場所
予定と違った場合10:20 予約時刻を過ぎても呼び出しがなく、受付に確認。予約枠のずれがあるとの説明を受け、待機を継続(変更理由:医療機関側の呼び出しの遅れ)。確認した相手/変更の理由

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

待ち時間|12文

場面記録の完成文一緒に残す項目
待ち始め10:05 待合にて待機開始。着座位置は入口側の長椅子、手すり側。開始時刻/場所
待機の理由本日の待機は、呼び出しへの反応が不確かなため、本人と家族の希望により同席した。誰の希望か/状況
待機中の声かけ10:20 「あと何番ですか」との問いに、受付番号を一緒に確認。同様のやり取りが計3回あった。やり取りの回数/内容
待機中の移動10:32 トイレへの希望があり、待合から院内トイレまで移動を介助。10:40 待合へ戻る。離席と戻りの時刻
待機中の様子10:45 座位のまま傾眠あり。声かけで開眼、会話は成立。時刻/観察した様子
待機を中断した11:00 いったん退出し、次の訪問へ。11:40 再来院(不在時間40分)。退出・再来の時刻/不在時間
時間の区分本日の記録上の区分:移動の介助 9:28〜9:56/乗車・降車の介助 9:31・9:54/院内での付き添い 10:05〜10:48/診察中の待機 10:48〜11:06。区分ごとの時刻
待ち時間が長引いた予約は10:00、呼び出しは10:48。待機は48分。前回(22分)より長く、本人から「腰が痛くなった」との訴えあり。予約と呼び出しの時刻/前回との比較
途中で担当を交代した11:10 訪問介護員○○から△△へ交代。交代時に本人の状態と残りの手順を口頭で引き継ぎ、記録に記載。交代の時刻/引き継いだ内容
家族が合流した11:15 長女が到着。以降の付き添いを家族が対応することとなり、ヘルパーは11:18 退出。合流した時刻/以降の対応者
待機中に体調の変化があった10:52 「気分が悪い」との訴えあり。受付職員へその場で伝え、指示を受けて椅子で休んだ。10:58 「落ち着いた」との発言。訴えの時刻/伝えた相手/その後の経過
待機の見直し待機時間が3回続けて40分を超えているため、次回の担当者会議で付き添いの範囲について検討することとした。連続した回数/次の検討の予定

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

復路と、帰宅してから|12文

場面記録の完成文一緒に残す項目
会計11:08 会計窓口へ移動を介助。支払いは本人が実施し、ヘルパーは財布の出し入れを見守った。時刻/誰が支払ったか
薬の受け取り11:15 院内の窓口で受け取りの列に付き添い。受け取りは本人が実施。11:24 終了。開始・終了時刻/本人の実施範囲
次回の予約11:26 次回予約票を受け取り、内容を本人と一緒に確認して鞄へ収めた(次回:○月○日)。次回の日付/確認した旨
復路の移動11:28 玄関から車寄せまで(約10m)、左腕を支えて移動。往路よりも歩幅が小さく、途中1回休憩。距離/往路との違い/休憩の回数
復路の乗車11:31 車両左後部座席へ。腰部を支えて着座を介助し、シートベルトを装着。時刻/支えた部位
帰路の出発11:33 ○○クリニック発。車内では会話あり、表情は穏やか。出発時刻/車内の様子
自宅到着11:52 自宅到着。降車介助を行い、両手を支えて立ち上がりを介助。到着時刻/介助の内容
玄関から居室へ11:55 玄関で靴の脱着を一部介助。居室の椅子まで付き添い見守り歩行。介助の内容/移動した区間
帰宅後の介助11:58 上衣の着替えを一部介助。着席後、本人の希望で麦茶をコップに用意した。介助の内容/本人の希望である旨
帰宅後の様子12:02 「疲れた」との発言あり。椅子に座ったまま数分休息。呼吸の乱れは見られなかった。発言/観察した様子
家族への連絡12:05 長女へ電話し、本日の受診が終わったこと、帰宅後の様子、次回の予約日を伝えた(通話3分)。連絡した相手/伝えた内容/通話時間
退出12:08 退出。予定は12:00 までであったが、帰宅後の休息に付き添ったため8分延長(理由:帰宅時のふらつき)。退出時刻/延長した理由

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

本人の様子と、その日の変化|12文

ここは特記・連絡事項欄に入る文です。「変わりなし」で埋まっている欄は、あとから何も証明しません。見た事実だけを、比べられる形で書きます。

場面記録の完成文一緒に残す項目
往路と復路の差往路は自力で数歩歩けたが、復路は両脇を支える介助を要した。歩幅と歩行の速さに差が見られた。比較の対象(往路/復路)
前回との差前回(○月○日)は玄関から車まで休憩なしで移動できたが、本日は途中1回の休憩を要した。前回の日付/具体的な差
訴えがあった移動中に「膝が重い」との訴えあり。歩行の速度を落とし、手すり側を歩いていただいた。訴えの内容/対応
表情の変化待合では表情がこわばり、声かけへの返答が短かった。帰路の車内では笑顔が見られた。場面ごとの様子
食事・水分出発前に水分をコップ半分摂取。帰宅後に麦茶をコップ1杯摂取した。摂取の時点と量
ふらつき降車時にふらつきがあり、両手を支えて数秒静止してから歩行を開始した。転倒はなし。発生した場面/対応/結果
受け答え受付番号について同じ問いを3回繰り返された。その都度、番号札を一緒に見て確認した。回数/対応の内容
本人の希望「次からは午前の早い時間がいい」との希望あり。介護支援専門員へ連絡し、経過に記載を依頼した。希望の内容/伝えた先
家族の状況長女より「今月は同行が難しい」との申し出があり、本日の同行の経緯を本人にも説明した。申し出の内容/説明した相手
環境の変化玄関前の敷石が浮いており、つまずきの危険がある旨を本人と長女に伝えた(写真の撮影は行っていない)。気づいた事実/伝えた相手
いつもと違ったこと本日は予約時刻から呼び出しまでが48分と、直近3回(22分・25分・20分)より長かった。今回と直近の数値
次回への申し送り次回は復路の歩行に時間を要する想定で、終了時刻に余裕を持って組む旨をサービス提供責任者へ申し送った。申し送りの相手/内容

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

第2表・第3表・訪問介護計画への位置づけ|そのまま使える完成文30

大阪市の資料では、計画への位置づけを行わずに院内介助の時間を含めて請求していたことが指摘事項として挙げられています。埼玉県のQ&Aでは、居宅サービス計画に、車両への乗降が必要な理由、乗降時の介助行為を要すると判断した旨、総合的な援助の一環として他の援助と均衡していることが明記されているかを確認する、という趣旨の整理が示されています。

つまり、計画の文が薄いと、現場でどれだけ丁寧に介助しても後から説明できません。以下は差し替えて使える文です。「通院介助」の四文字で終わっている欄を、この形に置き換えてください。

居宅サービス計画(第2表)|課題・目標・サービス内容の10文

完成文対応するサービス提供記録
生活全般の解決すべき課題下肢の力の低下により、玄関の段差と屋外の移動に不安があり、一人では受診に出かけられない。玄関の段差での介助内容、屋外の移動距離と休憩の回数
同(待機に関するもの)受診の待ち時間に一人で座って待つことが難しく、呼び出しに気づけないことがある。待機中の声かけの回数、呼び出し時の対応
同(家族の状況)同居の家族は平日の日中に不在であり、平日の受診に同行できる人がいない。家族への連絡記録、同行の有無
長期目標定期的な受診を続けながら、自宅での生活を続けることができる。受診に出かけた日付の一覧
短期目標月2回の受診に、転倒することなく出かけて帰ってくることができる。各回の移動時のふらつき・転倒の有無
サービス内容(乗降)車両への乗車・降車の介助を行う。着座時は腰部を支え、シートベルトの装着を介助する。乗車・降車それぞれの時刻と支えた部位
サービス内容(前後の移動)乗車前の居室から車両まで、降車後の車両から医療機関の入口までの移動を介助する。区間ごとの距離・時刻・介助の方法
サービス内容(手続き)医療機関の受付における手続きの介助を行い、以降は医療機関の職員へ引き継ぐ。手続きの内容、引き継いだ相手と時刻
サービス内容(乗降が必要な理由)屋外の歩行に見守りと支えを要し、公共交通機関の利用が難しいため、車両への乗降の介助を要すると判断した。屋外歩行の状況、公共交通機関の利用が難しい理由
他の援助との均衡本人の受診の継続を支えるため、週2回の生活援助と併せて、月2回の通院時の援助を位置づける。他のサービスの提供日と、通院の日の重なり

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

週間サービス計画表(第3表)と、同一日の組み立て|10文

完成文対応するサービス提供記録
曜日と時間帯第2・第4水曜 9:00〜12:00 訪問介護(通院時の乗車・降車および前後の移動の介助)。当日の開始・終了時刻
受診先ごとの記載第2水曜は○○クリニック、第4水曜は○○病院への通院に伴う援助。その日の行き先
所要時間の見込み移動と待機を含め、自宅発から帰宅までおおむね3時間を見込む。実際に要した時間と、見込みとの差
同一日に他の訪問がある場合同日の生活援助は15:00〜16:00 とし、通院時の援助の終了から2時間以上の間隔を置く。それぞれの訪問の開始・終了時刻
間隔の考え方訪問の間隔については、保険者(指定権者)の運用を確認したうえで組む。確認した日付と相手
週単位以外のサービス受診日が医療機関の都合で変更となる場合があるため、変更時は前日までに担当者へ連絡する。変更の連絡日と、変更後の日付
主な日常生活上の活動受診日の午後は自宅で休息をとることが多く、他のサービスは入れない。受診日の午後の様子
家族が同行する回長女が同行できる月末の回は、事業所の援助を入れない。同行者の有無
キャンセル時の扱い受診が中止となった場合は、自宅内での援助に切り替えるかを本人と相談し、その経過を記録する。変更した旨と理由
見直しの時期3か月後(○月)に、移動の状況と待機の時間について見直す。見直しを行った日付と結論

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

訪問介護計画|援助の目標・手順・留意点の10文

完成文対応するサービス提供記録
援助の目標受診の往復を通じて、転倒することなく、本人のペースで移動できるようにする。各回のふらつき・転倒の有無
手順(出発前)訪問後、上衣の着替えと排せつの介助を行い、診察券・保険証・おくすり手帳の3点を本人と一緒に確認する。各動作の時刻と介助の範囲
手順(屋内の移動)居室から玄関までは右側に付き添い、上がりかまちでは右前腕を支える。付き添った側/支えた部位
手順(乗車)車両左後部座席へ誘導し、ドア上部に手を掛けていただいたうえで腰部を支え、着座を介助する。座席の位置/介助の方法
手順(降車後)車寄せから玄関までは左側に付き添い、段差では手引きで介助する。区間/段差の数
手順(受付)受付で診察券と保険証を提出し、受付番号を本人と一緒に確認したうえで職員へ引き継ぐ。手続きの内容/引き継いだ相手
手順(復路)会計と薬の受け取りに付き添い、次回予約票を本人と一緒に確認して鞄へ収める。各手続きの時刻
留意点(体調)復路は往路より歩行が不安定になることが多いため、休憩を挟みながら移動する。復路の休憩の回数
留意点(範囲)院内での付き添いの範囲は、居宅サービス計画に位置づけられた内容に沿って行い、変更が必要な場合は事業所へ連絡する。付き添った範囲/連絡した事実
本人・家族への説明本計画の内容を本人へ説明し、同意を得た(○月○日、署名あり)。長女へは電話で内容を伝えた。説明した日付/同意の方法

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

計画とサービス提供記録を突き合わせる|月末に見る10か所

仙台市の資料では、計画と実績が継続して乖離している場合は計画変更を行い算定区分を改める必要があるという整理が示されています。月末に10か所だけ見れば、乖離はだいたい見つかります。

見る場所突き合わせるものずれていたときに残すこと
開始・終了時刻訪問介護計画の予定時間と、記録の実時刻ずれた日付・理由・その後の対応
同一日の訪問の間隔同じ日に2件以上ある日の、前の訪問の終了時刻と次の開始時刻間隔の実測値と、保険者へ確認した内容
行き先計画に書かれた医療機関と、記録の行き先異なった日付と、その経緯
介助の内容計画の手順と、記録に書かれた介助手順に無い介助を行った日と、その理由
院内での付き添い計画に位置づけた範囲と、実際に付き添った範囲範囲を超えた日と、そのときの状況
待機の時間記録の待機時間と、見込みの時間連続して超えている回数
時間の区分移動・乗降・院内・待機の区分ごとの時刻区分が書かれていない日の一覧
特記事項の記載「変わりなし」だけで終わっている日の数該当日と、書き足した内容
サービス提供責任者の点検点検の事実が残っているか点検日と、指摘して直した箇所
計画の見直し直近の見直し日と、乖離が続いている項目見直しの予定日と、担当者会議の議題

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

「どこまでやってもらえるのか」を先に伝える|家族・本人への説明25例と、残す一行

通院の同行でもめるのは、たいてい当日です。病院の入口で「中まで来てくれると思っていた」と言われてから説明を始めると、本人も家族もヘルパーも困ります。先に言っておけば、当日は確認だけで済みます。

以下は、契約時・計画の説明時・当日の現場で使える言い方です。判定の言葉は使いません。「うちはこの範囲で行います」「範囲を変えるには手順があります」「取扱いは保険者にご確認します」の三つだけで、ほとんどの場面は通ります。右の欄は、伝えたあとに記録へ残す一行です。

契約時・計画の説明時|13例

伝える場面伝え方(完成文)残す一行
援助の範囲をはじめに伝える「通院の日は、お家を出るところから車の乗り降り、病院の受付までをお手伝いします。ここまでが計画に書かれている範囲です。」「○月○日、通院時の援助の範囲について本人へ説明し、了承を得た。」
建物の中の扱いを伝える「病院の中は、病院の職員の方が対応されるのが基本の形になっています。付き添いが要るときは、事前に手順を踏むことになります。」「院内での付き添いの取扱いについて説明。手順を要する旨を伝えた。」
手順があることを伝える「中まで付き添う形にするには、ケアマネジャーが病院に確認し、担当者会議で相談し、計画に書く、という順番になります。」「院内の付き添いに必要な手順を説明し、次回の担当者会議で相談することとした。」
運転中の扱いを伝える「車で移動している時間そのものは、介護のサービスの時間には入らない、という整理が示されています。乗り降りと、その前後のお手伝いが中心になります。」「運転の時間の取扱いについて説明した。」
待ち時間の扱いを伝える「待ち時間の扱いは市によって運用が違いますので、こちらで市に確認したうえで、あらためてご説明します。」「待ち時間の取扱いについて、保険者へ確認する旨を伝えた。」
寄り道の相談を先にしてもらう「帰りに寄りたい場所があるときは、当日ではなく前もって教えてください。計画に書けるかどうかを先に相談します。」「立ち寄りの希望は事前に相談いただく旨を説明した。」
家族が同行できる回の扱い「ご家族が付き添える回は、事業所の援助を入れない形にもできます。月の予定を決めるときに教えてください。」「家族同行の回の扱いについて説明し、月初に予定を確認することとした。」
キャンセルのときの扱い「受診が中止になったときは、その時間をお家での援助に振り替えられるか、その場でご相談します。」「受診中止時の対応について説明した。」
費用の考え方(実費)「介護保険の対象になる部分と、それ以外の実費の部分は、記録の上でも分けてお示しします。」「保険対象と実費の区分について説明した。」
記録を見てもらえること「その日に何をしたか、何時にどこにいたかは記録に残します。いつでもご覧いただけます。」「記録の開示について説明した。」
担当が交代することがある「担当が交代する日もありますが、手順は同じものを使いますので、やり方が変わることはありません。」「担当交代時の対応について説明した。」
状態が変わったときの見直し「歩く様子が変わってきたときは、範囲を見直すご相談をします。今のままで続けるかどうかを、3か月ごとに確認します。」「見直しの時期について説明し、次回は○月とした。」
市に確認する姿勢を伝える「判断が分かれるところは、私たちの判断ではなく、市の窓口に確認したうえでお伝えします。」「保険者へ確認のうえ回答する旨を伝えた。」

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

当日、その場で言われたとき|12例

言われたこと伝え方(完成文)残す一行
「中まで付いてきて」「今日は受付までがお約束の範囲です。ご心配な点は受付の方にお伝えしておきますね。次回に向けてケアマネジャーに相談します。」「○月○日 受付にて院内同行の希望あり。範囲を説明し、介護支援専門員へ連絡した。」
「ついでに買い物へ寄って」「今日の予定には入っていないので、そのまま帰ります。次から入れられるか、ケアマネジャーに相談してみますね。」「立ち寄りの希望あり。当日は対応せず、担当へ連絡した。」
「薬を代わりに受け取って」「窓口までご一緒します。受け取りはご本人にお願いします。難しいようでしたら、次回までに方法を相談します。」「受け取りの代行希望あり。同行のみ行い、内容を担当へ連絡した。」
「診察室に一緒に入って」「病院の方の指示があれば入りますので、受付でうかがってみますね。」「同席の希望あり。受付職員へ確認した結果を記録した。」
「待っている間、家に帰らないで」「今日は次の訪問がありますので、いったん出て、終わる頃に戻ります。呼び出しは受付の方にお願いしてあります。」「待機の希望あり。退出時刻と再来時刻を記録した。」
「もう1軒、別の病院にも寄って」「今日の予定は1か所です。2か所に行く形にできるか、市の取扱いも含めて確認してご連絡します。」「2か所目の希望あり。保険者へ確認する旨を伝えた。」
「家族の車で行くから、乗ってきて」「ご家族の車での移動は取扱いが違いますので、事業所に確認してからお返事します。今日は予定どおりの形で進めます。」「家族車両の同乗希望あり。事業所へ確認する旨を伝えた。」
「時間が延びてもいいから待って」「今日は12時までのお約束です。延びる場合は事業所に連絡してから決めますので、少しお待ちください。」「延長の希望あり。事業所へ連絡し、対応を決めた経過を記録した。」
「病院の中で転びそうで怖い」「受付の方にその点をお伝えして、移動のときに声をかけていただくようお願いします。ご不安が続くようなら、範囲の見直しを相談しましょう。」「院内での不安の訴えあり。受付職員へ申し送り、担当へ連絡した。」
「毎回同じ人に来てほしい」「できるかぎり同じ者が伺えるよう調整します。交代の日も、手順は同じものを使います。」「担当の継続についての希望を記録し、サービス提供責任者へ申し送った。」
「今日は行きたくない」「無理にはお勧めしません。病院に連絡して予約を変えられるか、ご一緒に確認しましょう。」「本人の希望により受診を見合わせ。医療機関へ連絡した経過を記録した。」
「これ、保険で使えるの」「取扱いが分かれるところなので、私の判断ではお答えせず、市の窓口に確認してからお伝えします。」「取扱いについての質問あり。保険者へ確認のうえ回答する旨を伝えた。」

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

行き違いが起きやすい言葉と、言い換え

説明でもめる原因は、たいてい言葉のほうにあります。断定して伝えると、あとで運用が違ったときに撤回することになります。撤回は、最初から言わないより信用を落とします。

つい言ってしまう言い方行き違いが起きる理由言い換え
「それは介護保険では見てもらえないと思います」取扱いは保険者により運用が異なるため、後から違う説明になることがある「取扱いが分かれるところですので、市に確認してお伝えします」
「院内は行けない決まりです」手続きを経て位置づける場合があり、一律の説明は実態と合わない「院内の付き添いは、手順を踏んだうえで計画に書く形になります」
「待ち時間は付けられません」待機の扱いは保険者により運用が異なる「待ち時間の扱いは市によって違いますので、確認してご説明します」
「その分は自費になります」費用の説明を現場で即断すると、契約や重要事項説明との食い違いが起きる「費用の扱いは事業所で確認して、書面でお示しします」
「ケアマネさんが決めることです」役割の押し付けに聞こえ、相談の窓口が閉じる「私からケアマネジャーへつなぎます。今日中に連絡します」
「前の事業所ではやっていたかもしれませんが」比較が始まり、話の焦点がずれる「今の計画ではこの範囲になっています。範囲の見直しはご相談できます」
「規則ですので」根拠が示されず、納得につながらない「計画に書かれている範囲で行うことになっています。計画は見直せます」
「たぶん大丈夫だと思います」確認していないことを了解と受け取られる「確認してからお返事します。○日までにご連絡します」
「今回だけ特別に」一度の例外が前例になり、次から断りにくくなる「今日は予定どおりで進めます。次回に向けて相談します」
「本部に聞かないと分かりません」その場で放り出された印象になる「私が事業所に確認して、○時までにお電話します」

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

この記事の使い方|三つの表を、来月の一日にどう当てるか

ここまでの表は、通して読むためのものではありません。来月の通院の日を一つ決めて、その日に当てるためのものです。

手順は三つです。まず、次の通院の日の予定を開き、40場面と20場面の表からその日に起きそうな行を3行だけ選んで、「確かめること」の欄を自分の事業所の状況で埋めます。次に、記録の完成文60からその日に使う10文を選んで、記録の様式に貼っておきます。最後に、説明の25例から1文だけ選んで、出発前に本人へ伝えます。

この三つを一日分やると、その日の記録は「通院介助」の一語ではなくなります。あとは同じことを次の通院の日に繰り返すだけで、計画・記録・説明の三つが同じ言葉でつながります。そして、判断が分かれる箇所に行き当たったら、その場で決めずに、この記事の「聞き方」の文をそのまま使って保険者(指定権者)に確認し、確認した日付と相手と回答を一枚に残してください。残っていない確認は、次の運営指導では無かったことと同じです。

出典:厚生労働省ウェブサイト/公共データ利用規約(第1.0版)。本ページは上記を当社が編集・加工したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。

よくある質問(FAQ)

通院等乗降介助とは?
通院などのための乗車・降車や移動の介助を行うサービスです。
身体介護との違いは?
外出前後の介助の程度などにより区分が異なります。
算定の注意点は?
要件が定められています。最新の基準でご確認ください。
カイポケを使っていないのですが、どうすればよいですか?
カイポケをご利用中でなくても、神マナは単体で問題なくご利用いただけます。「マナドライブ」で帳票類の管理・網羅もでき、まず神マナを導入して後からカイポケを連携することも可能です。カイポケの導入をご希望の際は、当社からサポート担当へお繋ぎします。詳しくは「カイポケ導入相談・お見積り」の案内ページをご覧ください。
買い物の同行でも使えますか?
日常生活上必要な外出であれば対象になり得ますが、保険者によって判断が分かれます。事前に確認しましょう。
身体介護とどちらで算定する?
乗降の前後に長時間の介助が必要な場合などは、身体介護として扱われることがあります。ケアプランと実態に沿って判断します。
関連サービス
訪問介護マナ(訪問介護AI)
音声入力とAIで、訪問介護の記録・報告書を効率化。記録にかかる時間を大きく減らします。(※作業時間は業務内容・運用により異なります)
詳細を見る →

出典:厚生労働省ウェブサイト/公共データ利用規約(第1.0版)。本ページは上記を当社が編集・加工したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。加算・単位数・要件は改定される場合があるため、最新の告示・通知でご確認ください。

通院等乗降介助|場面ごとの整理と、確かめること

仙台市の資料では、「車両の運転手が訪問介護員である場合、運転の行為は訪問介護サービスに含まれないことから、運転中の時間は介護報酬の算定対象とならない」とされています。

場面取り扱い根拠になる記録
自宅から車まで移動を介助した乗降介助として整理されている場面介助した内容、時刻
車から医療機関まで移動を介助した同上同上
運転している時間取り扱いの確認が要る場面
院内での付き添い院内での対応の範囲については告示・通知に定めがあります。保険者(指定権者)にご確認ください例外的に必要な場合はその理由
待ち時間原則として算定できない
前後に身体介護を行った要件についての定めがあります。該当するかは保険者(指定権者)にご確認ください行った内容と所要時間
複数の医療機関をはしごした取り扱いは保険者により異なる移動の経路と時刻
日常生活上必要な買い物に立ち寄った取り扱いは保険者により異なる立ち寄り先と目的
家族が同乗した取り扱いを保険者(指定権者)にご確認ください
計画に位置づけていない算定できない訪問介護計画への記載
通院以外の外出対象は原則として通院等目的
介護保険の対象外の目的算定できない

記録に残すこと

項目書くこと
日付年月日
出発・到着の時刻自宅を出た時刻、医療機関に着いた時刻、帰宅した時刻
介助した内容乗車の介助、降車の介助、屋内での移動の介助
運転者氏名
目的地医療機関名
目的受診の内容
前後の身体介護行った場合は内容と所要時間
計画との対応訪問介護計画のどの項目か
本人の状況移動中の様子、体調
特記事項予定と変わったこと
家族への連絡伝えたこと
料金保険外の実費があれば

実施記録は訪問介護の実施記録、通院等乗降介助の記録は通院等乗降介助の記録をご覧ください。取り扱いは保険者により異なります。

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介護のマナ編集部(株式会社ライフシフト)

介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」を開発・提供する株式会社ライフシフトの編集部。訪問看護ステーションを運営する看護師(CSO)をはじめ、介護・看護の現場とともに、記録・書類・制度の実務情報を発信しています。

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