公開:2026年11月6日/出典:障害福祉報酬改定検討チーム 第62回 資料2・第61回 資料1・第55回 資料5
これは審議の途中の「論点」です。決まった内容ではありません。決まったときはこの記事を更新します。
要点(3行)
- 障害福祉報酬改定検討チームの第62回に、資料2「令和9年度障害福祉報酬改定に向けた主な論点(案)」が出されました。論点(案)は4つの柱です。
- 4つの柱は、1.持続可能なサービス提供体制の確保、2.希望する地域等での生活の支援や多様なニーズへの対応、3.サービスの質の確保・向上と制度の持続可能性の確保、4.地域差や人口減少への対応等です。
- 第61回では、「障害福祉サービス等報酬」の名称を、今後「障害福祉報酬」とすることが示されました。検討チームの名前も「障害福祉報酬改定検討チーム」に変わりました。
何が出たか
| 項目 | 一次資料に書かれていること |
|---|---|
| 主な論点(案) | 障害福祉報酬改定検討チーム 第62回(資料の日付は R8.8.27)資料2。厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部、こども家庭庁支援局障害児支援課 |
| 論点の位置づけ | 「上記の論点は現時点のものであり、今後議論を進めていく中で変更することがあり得る」と書かれている |
| はじめに(背景) | 障害者自立支援法の施行から20年が経過し、利用者は約170万人。令和6年度改定(改定率+1.12%)後、総費用額が+12.1%の伸び。令和8年度には処遇改善などのため臨時の報酬改定を実施した |
| 基本的な考え方 | 障害者本位ではないサービス提供が行われている事案が相次いで明らかになったことなどから、質の高い支援の提供に資源が用いられる見直しが必要不可欠とし、メリハリのきいた報酬体系とすることなどを挙げている |
| 名称(第61回 資料1) | 名称が長く「等」が含まれるなど、わかりづらく世間に浸透しづらい面があるため、今後「障害福祉報酬」を使用する。調査名なども順次「障害福祉経営実態調査」など同様の方針で変更(実施中の調査等は除く) |
主な論点(案)と想定される検討事項
| 柱 | 想定される検討事項(資料から) |
|---|---|
| 1.持続可能なサービス提供体制の確保 | 物価の変動に適切に対応するための方策/他職種と遜色のない処遇改善を図るための方策/当事者視点に立ったケアの充実のための生産性向上の取組を推進するための方策 |
| 2(1)希望する地域生活の実現・施設等の暮らしの質 | 地域生活支援拠点等の整備を含めた地域移行・地域生活の継続の支援/障害者支援施設の基準や評価の在り方/相談支援の質の向上や提供体制(のぞまないセルフプランの解消も含む)/意思決定支援/精神障害にも対応した地域包括ケアシステム |
| 2(2)多様なニーズへの対応 | 様々な障害特性に応じた支援体制/強度行動障害の状態にある児者や医療的ケアが必要な児者など重度の障害児者の受入体制の拡充/障害児支援施策から障害者支援施策への円滑な接続・移行/関係施策・関係機関との連携/ピアサポート |
| 2(3)障害児支援の質の向上 | 人材育成・チーム支援・支援体制の評価/児童発達支援センターの中核機能の強化/インクルージョン・地域支援/医療的ケア児・重症心身障害児等への支援/家族支援/障害児入所施設の家庭的な養育環境と機能強化 |
| 3(1)事業者の質の確保 | サービスの質を確保するための運営基準、報酬の算定要件等のあり方/管理者等の要件や研修。虐待防止措置・情報公表・業務継続計画、カスタマーハラスメント対策も挙げられている |
| 3(2)各サービスにおける適正な評価 | サービス提供の実態や内容・質に応じた評価/経営状況等を踏まえた報酬の設定/就労支援の方策/経過措置への対応 |
| 4.地域差や人口減少への対応等 | 令和6年人事院勧告を踏まえた地域区分の設定/国庫負担基準のあり方/中山間・人口減少地域におけるサービス維持・確保のための方策 |
検討の進め方(第55回 資料5)
第55回(資料の日付は R8.4.28)の資料5「令和9年度障害福祉サービス等報酬改定に向けた検討の進め方について(案)」では、次の順に進める表が示されています(左から順に)。
| 順 | 表に書かれている項目 |
|---|---|
| 1 | 令和9年度報酬改定の検討開始 |
| 2 | 関係団体ヒアリング |
| 3 | 関係団体ヒアリングの意見まとめ、論点整理 |
| 4 | 各サービスの報酬等の在り方について検討 |
| 5 | サービス横断的な報酬等の在り方について検討 |
| 6 | 報酬・基準に関する基本的な考え方の整理・取りまとめ |
| 7 | 令和9年度政府予算編成 |
| 8 | 障害福祉サービス等報酬改定案のとりまとめ |
| 9 | 関係告示の改正、通知等の発出 |
| 10 | 改定後の障害福祉サービス等報酬の適用 |
議論の状況は、適宜、障害者部会に報告するとされています。
一次資料:
- 障害福祉報酬改定検討チーム 第62回 資料2 令和9年度障害福祉報酬改定に向けた主な論点(案)(PDF)
- 障害福祉サービス等報酬改定検討チーム 第61回 資料1 障害福祉サービス等報酬の名称について(PDF)
- 障害福祉サービス等報酬改定検討チーム 第55回 資料5 検討の進め方について(案)(PDF)
事業所で確かめること
- 論点(案)は審議の途中です。決まるまでは、今の告示の定めと貴事業所の届出のとおりです。
- 今の報酬・加算の要件は、告示・通知と、指定を受けている自治体の案内をご確認ください。
- 各サービスの具体的な見直しは、今後の検討チームの資料と、告示・通知でご確認ください。
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更新履歴:初版。各サービスの検討資料や改定案が出たときは、この記事を更新します。
この記事の執筆・編集
介護のマナ編集部(株式会社ライフシフト)
介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」を開発・提供する株式会社ライフシフトの編集部。訪問看護ステーションを運営する看護師(CSO)をはじめ、介護・看護の現場とともに、記録・書類・制度の実務情報を発信しています。






