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人材確保・雇用に使える介護の補助金|制度の型と、申請の前に事業所側で確かめること

人材の確保と雇用にお金を出す制度は、介護の現場でいちばん数が多く、いちばん探しにくい分野です。数が多いのは、国・都道府県・市区町村がそれぞれ別の目的で仕組みを持っているからで、探しにくいのは、名前が毎年変わり、窓口が分野ごとに分かれているからです。同じ趣旨の仕組みが、ある年は「人材確保」と呼ばれ、次の年は「職場環境改善」と呼ばれ、その次の年は名前ごと姿を消す、ということが実際に起こります。

そこでこのページでは、個別の制度を並べることをしません。当社が持っている制度データベースを読み、「何にお金が出るのか」で型に分けることに集中します。型がわかっていれば、名前が変わっても、地域が変わっても、同じ読み方で当たれます。逆に、個別の制度名と数字を覚えても、翌年度には使えなくなります。

あわせて、補助の割合・上限・申請の期限・金額はこのページに一切書きません。これらは制度ごとに違い、しかも年度ごとに変わるためで、書いた時点から古くなる情報だからです。数字は、そのつど各実施主体が公表している最新の資料でご確認ください。このページが引き受けるのは、資料を読む前に事業所側で済ませておける準備のほうです。

もうひとつ、はじめにお断りしておきます。雇用や賃金に関わる助成金の申請書の作成・提出代行は、社会保険労務士の業務です(社会保険労務士法第27条)。また、官公署に提出する書類の作成代行は行政書士の業務です(行政書士法第19条)。当社はいずれの代行も行いませんし、このページでも手続きの代行を勧めることはしません。賃金・労働条件・就業規則の内容そのものについても、このページでは判断を書きません。いずれも社会保険労務士等にご確認ください。

この分野の制度を型で分ける|何にお金が出るかで見た24の型

当社の制度データベースのうち、目的を「人材確保・雇用」としているものを通して読むと、名前の違いのわりに、お金の出どころと出し方は数十通りしかありません。制度名は自治体ごと・年度ごとに変わりますが、「何に対して出すのか」は繰り返し現れます。ここでは、素材に実在した型だけを24に整理しました。素材に無い型(たとえば宿舎や住まいの整備に出す型)は、他分野では見かけても当社データベースのこの分類には現れなかったため、ここには書いていません。

24の型と、何にお金が出るか

何に対してお金が出る型か(当社の読み) 素材で見られる呼び名の傾向
1 修学資金の貸与 これから資格を取って働こうとする人の学費に、貸す形で出る。一定の期間その地域で働き続けた場合の取り扱いが別に定められていることが多い 「看護師等修学資金貸与事業」。当社データベースでは同じ名前が多くの地域に並ぶ、この分野で最も広く共通している型
2 人材確保と職場環境改善をひとまとめにした事業(介護分野) 職員の確保と職場環境の改善をひとつの事業として扱い、事業所の取組全体に出る 「介護人材確保・職場環境改善等事業」。多くの都道府県に同名で並び、当社データベースでは準備中の状態で登録されているものが目立つ
3 同(障害福祉分野) 上と同じ趣旨を障害福祉サービスの事業所向けに設けたもの 「障害福祉人材確保・職場環境改善等事業」。介護分野の事業と対になって同じ地域に並ぶ
4 資格取得の支援 職員が特定の資格を取るための費用や、取得に向けた期間の体制に出る 「資格取得サポート」「認定看護師資格取得支援事業」「感染管理認定看護師等資格取得支援事業補助金」
5 法定研修・新人研修の受講料の支援 法令や制度で定められた研修、あるいは新人向けの研修の受講料そのものに出る 「介護支援専門員法定研修受講料補助金」「新人看護研修事業費補助金」「臨床研修費等補助金」
6 学び直しとキャリア形成の支援 在職している職員が新しい技能を身につけ直す取組に出る 「リスキリング・キャリアデザイン応援事業」
7 中小企業向けの人材スキルアップの支援 介護分野に限らない中小企業向けの枠で、職員の技能向上の取組に出る 「中小企業人材スキルアップ支援事業費補助金」。産業振興の担当部署が持っていることが多い
8 社員満足度の向上による若手人材の確保・定着 職員の満足度を測り、その結果をもとに職場を変える一連の取組に出る。複数の年にわたって申請の受付が分かれている 「社員満足度向上による若手人材確保・定着事業助成金」。当社データベースでは一年目・二年目・三年目の申請用が別々の制度として登録されている
9 若者世代の職場定着の促進 若い世代が入職後に働き続けられるようにする取組に出る 「若者世代職場定着促進助成金」
10 正規雇用への転換の安定化 雇用の形を変える取組に出る。要件が雇用の記録に強く依存する型 「正規雇用転換安定化支援助成金」
11 就職氷河期世代等の安定就業のサポート 特定の世代の安定した就業を後押しする取組に出る 「就職氷河期世代等安定就業サポート助成金」
12 難病・がん患者の就業支援 治療と仕事の両立が要る人の就業を支える取組に出る 「難病・がん患者就業支援奨励金」
13 障害のある人の雇用(受入の開始) 障害のある人を初めて受け入れる段階の取組に出る 「障害者雇用スタート支援奨励金」
14 障害のある人の雇用(定着と職場内の支援体制) 受け入れたあとの定着や、職場内で支える人を置く取組に出る 「職場内障害者サポーター事業」「障害者雇用支援助成金」「障害者安定雇用奨励金」
15 外国人従業員に対する研修等の支援 外国籍の職員が働き続けるための研修や、受入側の体制づくりに出る。一般の枠と、特定の事情がある人を採用した場合の枠に分かれている 「中小企業の外国人従業員に対する研修等支援助成金(一般コース)」「同(ウクライナ避難民採用企業コース)」
16 育児・介護との両立と休業の取得の応援 職員が育児や家族の介護をしながら働き続けられるようにする取組、休業の取得そのものを後押しする取組に出る 「働くパパママ育業応援奨励金」(コースが細かく分かれる)「介護休業取得応援奨励金」
17 働く場所の柔軟化 働く場所を選べるようにする仕組みの導入、定着、その後の見直しに出る。導入・定着・総合支援と段階で分かれているのが特徴 「テレワーク促進助成金」「テレワーク定着促進フォローアップ助成金」「テレワークトータルサポート助成金」「テレワーク導入ハンズオン支援助成金」「育児・介護との両立のためのテレワーク活用促進奨励金」
18 代替職員の確保 職員が休んでいる間に代わりに入る人の確保に出る。介護・看護の現場に固有の型 「訪問看護ステーション代替職員確保支援事業」
19 事務職員の雇用の支援 専門職ではない事務の担い手を置くことに出る。専門職の時間を専門の仕事に戻すという考え方の型 「居宅介護支援事業所事務職員雇用支援補助金」
20 奨学金の返還の支援 職員が抱えている奨学金の返還を事業者が支える取組に出る 「中小企業等奨学金返還支援事業補助金」
21 退職金共済制度への加入の促進 退職金の仕組みに加入することそのものに出る 「中小企業退職金共済制度加入促進補助金」。市町村が持っている例が当社データベースにある
22 収入と働く時間の調整をめぐる体制の整備 働く時間や収入の区切りをめぐる相談・周知の体制づくりに出る 「年収の壁突破総合対策促進奨励金」。中身は労働・社会保険に直結するため、社会保険労務士等にご確認ください
23 体制の強化に伴う人員の配置 特定の受入体制や連携体制を強くするために人を置くことに出る。人材の型と、体制整備の型の境目にある 「救急搬送患者受入体制強化事業」「入退院時連携支援事業補助金」「医療分野のデジタル人材の育成に関する事業」
24 取組の成果に対する報奨 取組そのものではなく、結果に対して後から出る形。申請の考え方が他の型と大きく異なる 「要介護度等改善促進報奨金」

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

型ごとに「どんな事業所が読むか」と「先に整うべきもの」

型がわかったら、次に見るのは「自分の事業所がその型の入口に立っているか」です。ここでいう入口とは、要件のことではありません。要件は制度の公表資料に書いてあるもので、このページでは扱いません。扱うのは、要件を読む前に事業所側で用意されていないと、読んでも判断のしようがないものです。たとえば職員ごとの資格の一覧が手元に無ければ、資格取得の支援の型を読んでも、誰の話なのかが決まりません。

どんな事業所が読む型か 読む前に手元に整っているとよいもの
1 修学資金の貸与 これから資格者を採りたい事業所、養成校と接点を持ちたい事業所 採用したい職種と人数の見込み、就業を始めてもらいたい時期、受入時に担当する人
2 人材確保と職場環境改善(介護分野) 介護保険サービスの指定を受けている事業所全般 指定の番号と指定の年月日、サービス種別、直近の職員名簿、職場環境について既に行っている取組の一覧
3 同(障害福祉分野) 障害福祉サービス等の指定を受けている事業所 指定の番号、サービス種別、職員名簿、既に行っている取組の一覧
4 資格取得の支援 特定の資格者を計画的に増やしたい事業所 職員ごとの保有資格の一覧、受講を予定する人と講座名、勤務の調整ができるかどうかの見通し
5 法定研修・新人研修の受講料の支援 研修の受講が続く職種を抱える事業所 受講予定者の名簿、研修の名称と実施主体、受講料の支払いを誰が行うかの取り決め
6 学び直しとキャリア形成の支援 在職者の役割を広げたい事業所 職員ごとの現在の担当業務、広げたい業務、学びの時間を勤務のどこに置くかの案
7 中小企業向けの人材スキルアップの支援 介護以外の枠も含めて探せる余裕がある事業所 法人としての規模を示す資料、産業振興の担当部署に登録があるかどうか
8 社員満足度の向上による確保・定着 離職が続いていて、原因を測るところから始めたい事業所 職員へ調査を行える体制、前年度までの在籍と離職の記録、複数年にわたって続ける意思決定
9 若者世代の職場定着の促進 若い職員の入職が続いている事業所 年代別の在籍状況、入職後の面談の記録、教える側の担当が決まっているか
10 正規雇用への転換の安定化 有期や短時間の職員が多い事業所 雇用の形ごとの人数、雇用契約書の写し、転換の手順を定めた社内の文書の有無(内容の判断は社会保険労務士等にご確認ください)
11 就職氷河期世代等の安定就業のサポート 中途採用が主な採用経路になっている事業所 採用の経路の記録、採用選考を担当する人、入職後に支える人の配置
12 難病・がん患者の就業支援 治療と仕事の両立を支える体制を作りたい事業所 勤務の組み替えができる範囲、相談を受ける担当、健康に関する情報の取り扱いの取り決め
13 障害のある人の雇用(受入の開始) これから受入を始める事業所 担ってもらう業務の切り出し、受入時の担当、職場内の説明の段取り
14 障害のある人の雇用(定着と支援体制) 既に受け入れていて、続けたい事業所 在籍の状況、支える人を置けるかどうか、外部の支援機関との接点
15 外国人従業員に対する研修等の支援 外国籍の職員が在籍している、または受け入れる予定の事業所 在籍者の在留に関する事項の確認、日本語の学びの機会の置き方、生活面の相談を受ける担当
16 育児・介護との両立と休業の取得 休業を取る職員が出た、または出る見込みの事業所 休業の申出の記録、代わりに入る人の見込み、復職の時期の見通し(制度の要件は社会保険労務士等にご確認ください)
17 働く場所の柔軟化 記録や事務を持ち帰らずに済ませたい事業所 持ち出せる情報と持ち出せない情報の区別、通信の環境、就業の管理の方法(内容の判断は社会保険労務士等にご確認ください)
18 代替職員の確保 休業や研修で人が抜ける期間がある事業所 抜ける期間と抜ける人、代わりに入る人の当て、その期間のサービス提供体制の見通し
19 事務職員の雇用の支援 専門職が事務に時間を取られている事業所 事務にかかっている時間の把握、切り出せる事務の一覧、置く席と機器
20 奨学金の返還の支援 若手の採用で他と競っている事業所 支える範囲をどう決めるかの方針、社内の取り決めの整備(内容の判断は社会保険労務士等にご確認ください)
21 退職金共済制度への加入の促進 退職金の仕組みを持っていない事業所 加入を決める意思決定の場、対象とする職員の範囲、掛金を支払い続けられる見通し
22 収入と働く時間の調整をめぐる体制 短時間の職員が多い事業所 短時間の職員の人数、相談を受ける担当、社会保険労務士等への相談経路
23 体制の強化に伴う人員の配置 特定の受入体制や連携の役割を担っている事業所 現在の体制の記録、連携している相手先、担当する人の予定
24 取組の成果に対する報奨 取組の結果を記録として残せている事業所 取組の開始時点と現在の記録、比較できる形になっているか、記録を出せる状態か

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

型ごとに、つまずくところと、先に読んでおく書類

つまずき方には型ごとの癖があります。多いのは「申請の前にもう始めてしまっていた」「使った証拠が残っていない」「終わったあとに続く約束を読んでいなかった」の三つで、これは分野を問わず繰り返し起こります。なお、雇用関係の助成金の申請書の作成・提出代行は社会保険労務士の業務です(社会保険労務士法第27条)。以下は、代行を頼むかどうかに関わらず、事業所の側で先に見ておける範囲だけを書いています。

つまずきやすいところ 先に読んでおく書類
1 修学資金の貸与 制度の相手が事業所ではなく本人であるのに、事業所の手続きだと思って読んでしまう 制度の案内のうち「誰が申し込むのか」を書いた部分、就業の場所に関する定めの部分
2 人材確保と職場環境改善(介護分野) 「職場環境の改善」の中身が広く、何を書けばよいか決まらないまま時期が過ぎる 前年度の実施要領と様式、取組として例示されている一覧
3 同(障害福祉分野) 介護分野の事業と要領が別なのに、同じものだと思って介護側の様式を用意してしまう 障害福祉分野の実施要領、対象となるサービスの一覧
4 資格取得の支援 本人が先に申し込んでしまい、支払いの証拠が事業所の名前で残っていない 受講料の支払い方法に関する定め、証拠として求められる書類の一覧
5 法定研修・新人研修の受講料の支援 研修の名称が要領の書きぶりと一致せず、同じ研修だと示せない 対象となる研修の名称の一覧、修了を示す書類の様式
6 学び直しとキャリア形成の支援 学ぶ時間を勤務としてどう扱うかを決めないまま始める 実施要領のうち時間の扱いに関する部分(扱い方の判断は社会保険労務士等にご確認ください)
7 中小企業向けの人材スキルアップの支援 介護の事業所が読む前提で書かれておらず、用語が業種一般のもので止まる 用語の定義の部分、対象となる事業者の範囲の部分
8 社員満足度の向上による確保・定着 一年目で終わりだと思っていたが、次の年度以降に続く手続きがある 複数の年にわたる申請の流れを示した部分、前年度に提出した書類の控え
9 若者世代の職場定着の促進 在籍の記録が個人ごとに揃っておらず、期間を示せない 在籍を示す記録の様式、期間の数え方に関する部分
10 正規雇用への転換の安定化 転換の前後で書類の日付が前後し、順序を示せない 手続の順序を示した部分、雇用に関する書類の様式(内容の判断は社会保険労務士等にご確認ください)
11 就職氷河期世代等の安定就業のサポート 採用の経路の記録が残っていない 採用の経路について求められる証拠の部分
12 難病・がん患者の就業支援 健康に関する情報の取り扱いを決めないまま書類を集めてしまう 個人情報の取り扱いに関する部分、本人の同意の様式
13 障害のある人の雇用(受入の開始) 業務の切り出しが決まっておらず、受入後の姿を書けない 受入計画に相当する様式、支援機関との関わりに関する部分
14 障害のある人の雇用(定着と支援体制) 支える人の役割が社内で共有されておらず、記録が残らない 支援の記録の様式、報告の頻度に関する部分
15 外国人従業員に対する研修等の支援 コースの違いを読み飛ばし、別のコースの様式を用意する コースごとの対象の違いを示した部分、研修の内容に関する部分
16 育児・介護との両立と休業の取得 休業が始まってから制度を探し始める 申出から復職までの流れを示した部分(内容の判断は社会保険労務士等にご確認ください)
17 働く場所の柔軟化 機器を先に買ってしまい、購入の時期が申請の流れと合わない 取得の時期に関する部分、対象となる経費の区分の部分
18 代替職員の確保 代わりに入る人の確保が間に合わず、期間の記録が途切れる 期間の数え方の部分、勤務の記録として求められる書類
19 事務職員の雇用の支援 事務職員が担う業務の範囲が曖昧で、専門職の業務と混ざる 業務の範囲に関する部分、勤務時間の記録の様式
20 奨学金の返還の支援 社内の取り決めが無いまま個別に対応してしまう 社内で定めるべき事項を示した部分(内容の判断は社会保険労務士等にご確認ください)
21 退職金共済制度への加入の促進 加入の時期と申請の時期の前後関係を確かめていない 加入を示す書類、時期に関する部分
22 収入と働く時間の調整をめぐる体制 制度の趣旨を賃金の話として社内に説明してしまう 制度の趣旨を示した部分(説明の仕方は社会保険労務士等にご確認ください)
23 体制の強化に伴う人員の配置 体制の記録が日々の業務記録の中に埋もれていて取り出せない 報告に用いる様式、記録の保管に関する部分
24 取組の成果に対する報奨 結果に対して出る仕組みなので、始めた時点の記録が無いと比べられない 比較の起点に関する部分、記録として求められる書類

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

型ごとの検討メモ(記入欄)

ここまでの三つの表を読んだら、自事業所にとってどの型が近いのかを一度書き出しておきます。ここで判断はしません。判断は制度の公表資料と、必要に応じて社会保険労務士等への相談で行うものです。書き出すのは、「読むかどうか」と「誰が読むか」だけです。この一枚があると、次の年度に同じ検討をやり直さずに済みます。

当事業所で読むか(記入欄) 読む担当(記入欄) 読んだ日(記入欄)
1 修学資金の貸与
2 人材確保と職場環境改善(介護分野)
3 同(障害福祉分野)
4 資格取得の支援
5 法定研修・新人研修の受講料の支援
6 学び直しとキャリア形成の支援
7 中小企業向けの人材スキルアップの支援
8 社員満足度の向上による確保・定着
9 若者世代の職場定着の促進
10 正規雇用への転換の安定化
11 就職氷河期世代等の安定就業のサポート
12 難病・がん患者の就業支援
13 障害のある人の雇用(受入の開始)
14 障害のある人の雇用(定着と支援体制)
15 外国人従業員に対する研修等の支援
16 育児・介護との両立と休業の取得
17 働く場所の柔軟化
18 代替職員の確保
19 事務職員の雇用の支援
20 奨学金の返還の支援
21 退職金共済制度への加入の促進
22 収入と働く時間の調整をめぐる体制
23 体制の強化に伴う人員の配置
24 取組の成果に対する報奨

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

実施主体で読み方が変わる|まず自分の所在地から見る理由

当社の制度データベース全体の実施主体を数えると、都道府県のものが圧倒的に多く、市町村のものがそれに続き、国のものはごくわずかです(具体的な件数は最後の見出しにまとめました)。この偏りは、探し方をそのまま決めてしまいます。全国共通の一覧から探し始めると、いちばん数の多い層をいちばん最後に見ることになるからです。

順序は逆にします。まず自事業所の所在する都道府県の担当課が出している一覧を見る。次に所在する市区町村を見る。国の枠は、そのあとで確かめる。全国共通の情報は目に入りやすいので後回しにしても見落としにくいのですが、地域固有のものは、探しに行かないと出会いません。

国・都道府県・市区町村で何が違うか

観点 国が実施主体のもの 都道府県が実施主体のもの 市区町村が実施主体のもの
当社データベースでの数 ごくわずか 圧倒的に多い(この分野の大半) 少数だが、他の地域には無い独自の型がある
どこを見に行くか 所管する省庁の一覧、労働に関するものは労働局の一覧 都道府県の担当課の一覧(介護・障害福祉・看護・労働・産業振興で別々のことがある) 市区町村の産業振興や福祉の担当課、商工会議所や商工会の案内
名前の変わりやすさ 比較的変わりにくい 年度ごとに名前が変わることがある 年度ごとに有無そのものが変わることがある
情報が出る時期 年度の区切りに合わせて出る傾向(具体の時期は記入欄) 年度の予算が固まってから出る傾向(具体の時期は記入欄) 年度の途中に出ることもある(具体の時期は記入欄)
様式の入手 省庁や労働局の案内から 担当課の案内から。前年度の様式が残っていることが多い 担当課の案内から。窓口での配布のみのこともある
問い合わせの相手 所管の窓口、労働局、公共職業安定所 制度ごとの担当課 担当課、商工会議所や商工会
介護・障害福祉に特化しているか 業種を問わない枠が中心 介護・障害福祉に特化した枠と、業種を問わない枠の両方がある 業種を問わない枠が中心だが、福祉に特化したものもある
読むときの注意 用語が業種一般のもので書かれている 同じ地域の中でも担当課が分かれ、一覧が一本になっていないことがある 公表の場所が一定でないため、探す入口を決めておく

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

都道府県のものを見るときの読み順(記入欄つき)

都道府県の一覧は、担当課ごとにばらばらに置かれていることが多く、一枚にまとまっていない前提で探すほうが早く着きます。当社データベースの並びを見ると、同じ地域の中に、介護分野の事業と障害福祉分野の事業が対になって置かれている例、看護職に関する事業が別に置かれている例、業種を問わない雇用の枠が労働の担当課に置かれている例が、それぞれ現れます。つまり、「一つの課に全部ある」と思って探すと必ず抜けます

見るところ そこにありやすい型 確認した日(記入欄) 見つかったものの名前(記入欄)
1 介護保険サービスを所管する担当課の一覧 型2(人材確保と職場環境改善・介護分野)、型19(事務職員の雇用の支援)、型24(成果に対する報奨)
2 障害福祉サービスを所管する担当課の一覧 型3(人材確保と職場環境改善・障害福祉分野)
3 看護職や医療の人材を所管する担当課の一覧 型1(修学資金の貸与)、型4(資格取得の支援)、型5(新人研修の受講料)、型18(代替職員の確保)
4 介護支援専門員の研修を所管する担当課の案内 型5(法定研修の受講料の支援)
5 労働・雇用を所管する担当課の一覧 型10(正規雇用への転換)、型11(就職氷河期世代等)、型9(若者世代の定着)、型16(両立と休業)、型17(働く場所の柔軟化)
6 障害のある人の雇用を所管する担当課の一覧 型13・型14(障害のある人の雇用)、型12(難病・がん患者の就業支援)
7 産業振興・中小企業支援の担当課の一覧 型7(中小企業向けの人材スキルアップ)、型20(奨学金の返還の支援)、型21(退職金共済への加入)
8 外国人材の受入に関する窓口の案内 型15(外国人従業員に対する研修等の支援)
9 医療の提供体制に関する担当課の案内 型23(体制の強化に伴う人員の配置)
10 前年度の一覧の控え(保存してあるもの) 今年度まだ出ていない型の見当をつける
11 所在する市区町村の担当課の案内 市区町村が独自に持っている型
12 商工会議所・商工会の案内 業種を問わない枠、地域限定の枠

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

地域によって厚みが違う、という事実の扱い方

当社データベースを地域別に見ると、東京都のように人材と雇用の枠が細かく分かれて多数並んでいるところと、看護職の修学資金と、介護・障害福祉の人材確保に関する事業が中心になっているところがあります。埼玉県のように奨学金の返還を支える枠が別に置かれている例、京都府・千葉県・愛知県・和歌山県のように介護分野と障害福祉分野の事業が対になって並んでいる例も見られます。

ここで大事なのは、「数が少ない地域は不利だ」と読まないことです。数が少ないということは、探す対象が絞られているということでもあります。数の多い地域では、逆に「どれを読むか」を決める作業のほうが重くなります。どちらの場合も、先に型を決めてから探すほうが早く終わります。

所在地の確認シート(記入欄)

確かめること 貴事業所の状況(記入欄) 確認した日(記入欄)
事業所の所在する都道府県
事業所の所在する市区町村
法人の本店の所在地(事業所と違う場合)
指定を受けている保険者(指定権者)
介護分野の担当課の名称と連絡先
障害福祉分野の担当課の名称と連絡先
看護・医療人材の担当課の名称と連絡先
労働・雇用の担当課の名称と連絡先
産業振興の担当課の名称と連絡先
管轄の労働局と公共職業安定所
加入している商工会議所または商工会
顧問の社会保険労務士の有無と連絡先
複数の事業所がある場合、それぞれの所在地
他の地域にも事業所がある場合、地域ごとに探す担当
一覧の確認を年に何回行うかの取り決め
確認の結果を残す場所(共有の場所か個人の手元か)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

「公募中」だけを見ていると間に合わない|準備中と終了にこそ情報がある

当社の制度データベースは、それぞれの制度に「公募中」「準備中」「終了」の状態を持たせています。全体の内訳は最後の見出しにまとめましたが、大まかにいえば三つの状態はどれも同じくらいの規模で存在しています。ここが、この分野を読むときの最大の落とし穴です。多くの人は「公募中」だけを見ます。しかし公募中のものは、要件を読み、社内で決め、書類を揃える時間がすでに削られた状態のものです。

三つの状態を、どう読むか

状態 その状態が意味していること そこから読み取れること 事業所側の動き方
公募中 今まさに受付が行われている 要件と様式が最新の形で出ている。ただし準備の時間は残り少ない 要件を読み、社内で決められる範囲かを確かめる。間に合わない場合は次の年度に向けて準備の記録を残す
準備中 制度としては予定されているが、まだ受付が始まっていない 前年度の要領がそのまま参考になることが多く、いちばん準備の時間がある状態 前年度の要領と様式を読み、社内で決めることを先に済ませる
終了 その回の受付が終わっている 翌年度に同じ趣旨のものが出ることが多い。要件・様式・求められた書類がそのまま残っている 要領を読み込み、次に備える。同じ名前で出ないこともあるため、名前ではなく型で覚える

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

当社データベースの並びを見ると、この読み方の根拠がはっきり出ています。たとえば介護分野と障害福祉分野の人材確保・職場環境改善の事業は、多くの地域で準備中の状態で登録されています。つまり「まだ始まっていないが、来ることはわかっている」ものが、この分野の中心にあるということです。準備中を読まない人は、この中心をまるごと見ていないことになります。

もうひとつ、終了したものの中に、コースや申請年次が細かく分かれた制度がいくつも並んでいます。育児や介護との両立を後押しする奨励金がコース別に分かれている例、社員満足度の向上による確保・定着の助成金が一年目・二年目・三年目の申請用に分かれている例です。コース別・年次別に分かれている制度は、最初の回を逃すと後の回に入れない構造になっていることがあります。終了したものを読む価値は、この構造が読み取れることにあります。

年度のサイクルとして読む(時期は記入欄)

具体的な月をここに書かないのは、地域と制度によって前後するからです。書くべきなのは月ではなく、順序です。順序は年度をまたいでもほぼ変わりません。自事業所の地域について、順序に沿って実際の時期を書き込んでください。一度書き込めば、翌年度からはその表が予定表になります。

年度のどの局面か そこで起きること 事業所側ですること 貴事業所での時期(記入欄)
1 前の年度の終わりごろ 前年度の制度の受付が締まる。翌年度の予算がまだ固まっていない 前年度の要領と様式を保存する。使ったかどうかに関わらず保存する
2 新しい年度の始まり 実施の予定が示され始める。名前が変わることがある 担当課の案内を見に行く。前年度の型と照らす
3 予算が固まったころ 要領と様式が出る。説明の機会が設けられることがある 要領を読む担当を決める。説明の機会の日程を押さえる
4 受付が始まったころ 受付が開始される。相談の窓口が混み合う 社内で決めることを済ませておき、確かめたい点だけを窓口に聞く
5 受付の期間の途中 質問への回答が追加で示されることがある 追加で示された内容を確認する
6 受付が締まる前 相談が集中する 提出前に社内で読み合わせる。押印や決裁の時間を見込む
7 審査の期間 問い合わせや補正の連絡が来ることがある 連絡を受ける担当と代わりの担当を決めておく
8 結果が示されたあと 取組を始める時期が定められる 始める時期を守る。始めた記録を残す
9 取組の期間 途中の報告を求められることがある 報告の様式を先に見て、集める記録を決める
10 取組の終わり 実績の報告を出す 証拠となる書類を揃える。誰がいつ何をしたかを残す
11 報告のあと 確認の連絡や現地の確認が入ることがある 書類の保管場所を決めておく
12 受給のあと 一定の期間、続けることを求められる事項がある場合がある 続く事項を一覧にして、担当と期限を決める
13 翌年度の始まり 同じ趣旨のものが再び出ることがある 前年度の控えを見ながら、続けるか、別の型に移るかを決める
14 年度をまたぐ管理 担当が替わると、経緯が失われる 引き継ぎの資料に、要領・様式・控え・報告の期限をまとめる

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

前年度の要領から先に読み取る18項目(記入欄)

準備中のものと終了したものを読む価値は、ここに尽きます。前年度の要領には、今年度も高い確率で同じ形で出てくる情報が入っています。ただし数字は変わります。だからこのページでは数字を扱いません。読み取るのは、数字ではない部分です。

読み取る項目 なぜ先に読むのか 前年度の要領での記載(記入欄)
対象となる事業者の範囲 自事業所が読む価値のある制度かどうかが、ここで大きく絞られる
対象となる取組の範囲 社内で決めることの中身が、ここで決まる
対象とならないものの例示 先に読むと、無駄な検討を減らせる
申請の前に済ませておくこととされている事項 順序を誤ると、あとから直せないことがある
申請の書類の一覧 集めるのに時間がかかる書類が混ざっている
添付を求められる証拠の種類 証拠は、あとからは作れない
様式の数と、書き込む欄の多さ 作業の量の見積もりに直結する
提出の方法(窓口か郵送か電子か) 準備の段取りが変わる
審査の観点として示されている事項 書類に何を書くべきかの手がかりになる
取組を始めてよい時期の定め 始める時期を誤ると、記録の意味が変わる
実績の報告に求められる内容 報告のときに集める記録を、取組の前に決められる
受給のあとに続く事項 負える約束かどうかを、申請の前に判断できる
書類の保管について示されている事項 保管の場所と担当を先に決められる
変更が生じたときの手続 取組の途中で計画が変わることは珍しくない
取下げや辞退についての記載 途中でやめる場合の道筋を知っておける
問い合わせの窓口 聞く相手を先に決められる
質問への回答が示される場所 受付の途中で内容が補われることがある
前年度からの変更点の記載 変更点があると明記されている場合、そこが今年度の焦点になる

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

終了した制度から読み取れること

終了したものに見えるもの そこから備えられること
コースが細かく分かれている 自事業所がどのコースを読むべきかを、次の回の前に決めておける
一年目・二年目・三年目と申請の年次が分かれている 始めると数年続く取組であることがわかる。続けられるかを先に決められる
同じ趣旨の制度が複数の年度にわたって並んでいる 毎年出ている型なのか、単発の型なのかの見当がつく
名前に年度が入っている 年度ごとに別の制度として扱われる。前年度の書類をそのまま出せない
制度の名前だけが変わり、趣旨が同じ 名前で探すのをやめ、型で探す理由になる
受付の回が複数に分かれている 一度逃しても次の回がある構造かどうかがわかる
介護分野と障害福祉分野で対になっている 両方の指定を持つ法人は、両方を読む必要がある
特定の職種に限定されている 自事業所の職員構成と照らして、読む優先順位が決まる
特定の事業のかたちに限定されている 訪問系・通所系・居宅介護支援など、どこ向けの型かが読み取れる
研修や資格の名称が具体的に挙がっている 職員の受講計画を、制度の有無と切り離して立てられる

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

なお、ここで挙げた読み取りはいずれも、制度の可否を判断するものではありません。判断は各実施主体が行うものです。また、雇用関係の助成金の申請書の作成・提出代行は社会保険労務士の業務です(社会保険労務士法第27条)。要領の読み方に迷ったときは、社会保険労務士等にご確認ください。

人材の制度に固有の「先に確かめておくこと」|事業所側の状況を書き出す42項目

ここがこのページの芯です。設備や機器にお金が出る制度は、買うものが決まっていれば話が進みます。ところが人材と雇用の制度は、申請の前から事業所側の状態そのものが問われるという性質を持っています。何を買うかではなく、どういう雇い方をしてきたか、どういう記録が残っているか、が先に見られるということです。

そこで、この見出しでは要件そのものを書きません。要件は制度ごとに違い、年度ごとに変わり、地域ごとにも違います。書くのは、どの制度の要領を読むにしても手元に無いと読み進められない事業所側の事実だけです。左の列に確かめる項目、真ん中に貴事業所の状況を書き込む欄、右にどこを見れば書けるかを置きました。ここでは一つも判定しません。判定は、公表資料と、必要に応じて社会保険労務士等への相談で行ってください。

くり返しになりますが、雇用関係の助成金の申請書の作成・提出代行は社会保険労務士の業務です(社会保険労務士法第27条)。また、賃金・労働条件・就業規則の内容については、このページでは一切の助言を書きません。すべて社会保険労務士等にご確認ください。

雇用と保険に関して確かめること

確かめること 貴事業所の状況(記入欄) どこを見れば書けるか
雇用保険の適用を受けている事業所であるか 手元の届出の控え。内容は社会保険労務士等にご確認ください
労働保険の年度更新の手続を行った直近の時期 手続の控え。内容は社会保険労務士等にご確認ください
労働保険料の納付の状況 納付の控え。内容は社会保険労務士等にご確認ください
社会保険の適用の状況 届出の控え。内容は社会保険労務士等にご確認ください
事業所の名称・所在地が届出と一致しているか 届出の控えと現在の登記・指定の内容
法人としての単位と、事業所としての単位の区別 指定の内容、届出の控え
複数の事業所を持つ場合、どの単位で申請を考えるか 制度の公表資料の「対象となる事業者」の部分
雇用している職員の人数(雇用の形ごと) 職員名簿、勤務の記録
雇用契約書または労働条件の通知を交付しているか 手元の控え。内容は社会保険労務士等にご確認ください
職員ごとの雇入れの年月日が記録として残っているか 職員名簿

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

社内の定めと記録に関して確かめること

確かめること 貴事業所の状況(記入欄) どこを見れば書けるか
就業規則を作成しているか(内容の判断は社会保険労務士等にご確認ください) 手元の控え
就業規則を直近に見直した時期 控えの記載
就業規則を職員がいつでも見られる状態にしているか 掲示や配布の状況
賃金の支払いの記録が職員ごとに残っているか 支払いの記録。内容は社会保険労務士等にご確認ください
勤務の時間の記録が職員ごとに残っているか 勤務の記録
勤務の記録と請求の記録が突き合わせられる状態か 勤務の記録、サービス提供の記録
職員名簿が最新の状態に保たれているか 職員名簿の最終更新日
職員ごとの保有資格が一覧になっているか 資格証の写しの綴り
研修の受講の記録が残っているか 研修の記録、修了を示す書類
入職と退職の記録が期間で追えるか 職員名簿、届出の控え
面談や相談の記録を残す様式があるか 社内の様式
職場環境について既に行っている取組を書き出せるか 会議の記録、掲示物、社内の連絡

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

過去の経緯に関して確かめること

確かめること 貴事業所の状況(記入欄) どこを見れば書けるか
過去に同じ趣旨の制度を使ったことがあるか 過去の申請書の控え
過去に使った制度の名称と年度 控えの表紙
過去に受給したものについて、続いている約束があるか 交付の決定の通知、要領の該当部分
過去に申請を取り下げたことがあるか 控え、やり取りの記録
過去に返還を求められたことがあるか 通知の控え
離職の状況を期間で示せるか 職員名簿、届出の控え。内容は社会保険労務士等にご確認ください
指定の取消しや効力の停止を受けたことがあるか 保険者(指定権者)からの通知
運営指導や監査を受けた直近の時期と、その後の対応 指導の結果の通知、改善の報告の控え
税や公課の納付の状況 納付の記録。内容は税務の専門家にご確認ください
法人の代表者や役員に変更があったか 登記の内容、届出の控え
事業所の指定の更新の時期 指定の通知
直近で加算や体制に関する届出を行った時期 届出の控え。なお、介護保険法に基づく届出書類の作成・提出代行は社会保険労務士の業務です

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

体制と実行力に関して確かめること

確かめること 貴事業所の状況(記入欄) どこを見れば書けるか
申請の作業を担当できる人がいるか 現在の分担
その担当が動ける時間を月にどれだけ確保できるか 現在の勤務の組み方
決裁を出せる人と、その人が不在のときの代わり 社内の決裁の取り決め
書類に押印する印章の管理者 社内の取り決め
電子で提出する場合の手段の有無 現在の環境
取組にかかる費用を先に支出できるか 資金の見通し
支出の証拠を残す方法(支払いの記録の残し方) 経理の運用
受給に至らなかった場合に、取組を続けるかどうか 経営としての判断

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

書類の所在を確かめる(記入欄)

上の四つの表で書き出した事実は、どれも「どこかにある書類」に裏づけられます。ところが実際に手を動かし始めると、いちばん時間を取られるのが書類の探索です。ここで一度、どこに何があるかだけを書き出しておくと、次に制度を読むときの負担が大きく変わります。

書類 保管している場所(記入欄) 最新のものの日付(記入欄) 取り出せるまでの時間(記入欄)
指定に関する通知
登記に関する書類
定款または寄附行為
職員名簿
雇用契約書または労働条件の通知の控え
就業規則の控え
賃金の支払いの記録
勤務の時間の記録
資格証の写し
研修の受講の記録
労働保険に関する手続の控え
社会保険に関する手続の控え
過去の申請書の控え
交付の決定に関する通知
実績の報告の控え
運営指導の結果に関する通知
改善の報告の控え
会議の記録
職場環境の取組に関する記録
決算に関する書類

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

使う前に社内で決めること|36項目の記入欄

制度を読むより前に社内で決まっていないと、要領を何度読んでも前に進みません。よくあるのは、要領を読み込んだあとで「ところで、うちは何のために人を採るんでしたっけ」に戻ってしまう形です。ここで決めるのは制度の可否ではなく、自事業所としての意思です。制度が無くてもやるのか、制度があるからやるのか。この違いは、申請の書類の説得力にそのまま出ます。

目的と範囲を決める

決めること 決めた内容(記入欄) 決めた日(記入欄) 決めた人(記入欄)
何のために人を採るのか(どの業務が回っていないのか)
採るのか、今いる人に続けてもらうのか、どちらが先か
対象とする職種
対象とする人数の見込み
いつまでに、その状態になっていたいか
制度が無かった場合でも実行するか
対象とする事業所(複数ある場合)
介護分野と障害福祉分野の両方を持つ場合、どちらから読むか
今年度に取り組む型を何本までにするか

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

体制と分担を決める

決めること 決めた内容(記入欄) 決めた日(記入欄) 決めた人(記入欄)
要領を読む担当
書類を作る担当
社内の決裁を通す担当
窓口に問い合わせる担当
取組を現場で回す担当
記録を集める担当
報告を出す担当
担当が替わったときの引き継ぎの方法
社会保険労務士等に相談する場合の窓口となる人
現場への説明を誰がいつ行うか

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

お金の回り方を決める

決めること 決めた内容(記入欄) 決めた日(記入欄) 決めた人(記入欄)
取組にかかる支出を、いつの時点で出すか
先に支出する分を、どこから出すか
受給の時期が後になる前提で資金が回るか
受給に至らなかった場合、その支出をどう扱うか
支出の記録を、どの単位で分けて残すか
取組が翌年度にまたがる場合の扱い
複数の制度を同時に使う場合、重ならないようにする確認の方法
取組を途中でやめる場合の判断の基準

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

受給のあとに続くことを決める

人材と雇用の制度でいちばん見落とされるのが、ここです。取組が終わってからも続く事項がある場合、それは数年にわたって事業所を縛る約束になります。申請の前に「そこまで負えるか」を決めておかないと、あとで動きが取れなくなります。負えないと判断することも、立派な意思決定です。

決めること 決めた内容(記入欄) 決めた日(記入欄) 決めた人(記入欄)
受給のあとに続く事項を、どこまで負うか
続く事項の管理を誰が行うか
続く期間中に、担当が替わる場合の引き継ぎ
記録の保管の場所と、保管する期間の取り決め
確認の連絡や現地の確認があった場合の対応の担当
事情が変わったときに、どこへ相談するか
翌年度も同じ型を続けるかを、いつ判断するか
今回の経験を、どの形で社内に残すか
就業規則や社内の定めに関わる変更が生じる場合の相談先

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

最後の行について補足します。就業規則や賃金の取り決めに関わる変更が必要になるかどうか、また必要な場合にどう変えるかは、このページでは判断しません。社会保険労務士等にご確認ください。雇用関係の助成金の申請書の作成・提出代行も社会保険労務士の業務です(社会保険労務士法第27条)。

探し方と、どこに何を聞くか|相談先の使い分け

この分野は、聞く相手を間違えると時間だけが減ります。介護の担当課に雇用の枠の中身を聞いても、労働の担当課に介護サービスの指定のことを聞いても、正しい答えは返ってきません。分野と主体で相手が決まる、というだけの話ですが、これを一覧にしておくだけで初動が変わります。

なお、以下はいずれも「どこに聞くか」を整理したものであり、手続きの代行を勧めるものではありません。雇用関係の助成金の申請書の作成・提出代行は社会保険労務士の業務です(社会保険労務士法第27条)。官公署に提出する書類の作成代行は行政書士の業務です(行政書士法第19条)。当社はいずれの代行も行いません。

相談先ごとに、何を聞けるか

相談先 この相手に向いている問い この相手には向かない問い
都道府県の介護分野の担当課 介護分野の事業の要領の読み方、様式の入手、提出の方法 労働・社会保険の手続の内容
都道府県の障害福祉分野の担当課 障害福祉分野の事業の要領、対象となるサービスの範囲 介護保険サービスに関する手続
都道府県の看護・医療人材の担当課 修学資金や資格取得の支援に関する案内、申込む主体の別 介護報酬に関する取り扱い
都道府県の労働・雇用の担当課 雇用に関する枠の案内、受付の時期、様式 サービスの指定に関する事項
都道府県の産業振興の担当課 業種を問わない枠の案内、中小企業向けの枠 介護・障害福祉に固有の要件
市区町村の担当課 その地域だけの独自の枠、地域内の相談先の紹介 都道府県や国の枠の詳細
労働局 労働に関する制度の窓口の案内 介護サービスの運営に関する事項
公共職業安定所 求人に関する相談、雇用に関する制度の窓口の案内 介護報酬や指定に関する事項
商工会議所・商工会 地域の事業者向けの枠の案内、説明の機会の情報 介護・障害福祉の制度の細部
社会保険労務士 雇用・労働・社会保険に関わる制度の相談、申請書の作成・提出の代行 介護サービスの内容そのものの設計
行政書士 官公署に提出する書類の作成に関する相談(障害福祉分野の届出等) 労働・社会保険に関する手続の代行
顧問の税理士・会計の担当 支出の記録の残し方、資金の見通し 制度の要件の判断
指定を受けている保険者(指定権者) 指定や運営に関する取り扱い 雇用に関する制度の要件
同業の事業者・職能の団体 実際に使った人の段取りの感覚、説明の機会の情報 要件の解釈(最終的な確認は実施主体へ)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

問い合わせる前に手元に用意しておくもの

窓口に電話をかけてから資料を探し始めると、答えが返ってこないまま終わります。逆に、次の項目が手元にあれば、たいていの問い合わせは短く済みます。

用意するもの なぜ必要か 手元にあるか(記入欄)
読んでいる制度の正式な名称と年度の表記 同じ趣旨の制度が複数あるため、名称が一致しないと話が噛み合わない
読んでいる要領のページ番号または見出し どこの記載について聞いているかを示せる
事業所の名称と所在地 担当の区分が決まる
指定の番号とサービス種別 対象の範囲の確認に使われる
法人としての規模を示す数字(職員の人数など) 枠の区分に関わることがある
雇用の形ごとの職員の人数 雇用に関する枠では最初に聞かれることが多い
予定している取組の内容を一文で言えるようにしたもの 相手が該当しそうな枠を案内しやすくなる
取組を始めたい時期 順序の確認に直結する
過去に同じ趣旨の制度を使ったかどうか 取り扱いが変わる場合がある
聞きたいことを三つ以内に絞ったメモ 電話の時間内で答えが得られる
回答を書き取る様式 あとで社内に共有できる
問い合わせた日時と担当者の名前を残す欄 あとで経緯を追える
次に確かめることを書く欄 一度で終わらないことが多い
社会保険労務士等に相談する場合の連絡先 労働・社会保険に関わる問いはそちらへ回す

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

探すときに時間を失う典型と、その避け方

時間を失う典型 なぜそうなるか 避け方
制度の名前で検索し続ける 名前が年度ごとに変わるため、去年の名前では出てこない 型で探す。担当課の一覧を入口にする
一つの一覧に全部あると思って探す 担当課が分かれているため、一覧が一本になっていない 分野ごとに入口を分けて、それぞれ確認する
公募中のものだけを見る 準備中と終了のものを見ないと、準備の時間が取れない 三つの状態をすべて見る
全国共通の一覧から探し始める この分野は地域のものが大半を占める 所在地から探し始める
要件の細部から読み始める 対象の範囲を先に見ないと、読む意味のない制度を読み込むことになる 対象となる事業者の範囲を先に読む
社内の意思を決めずに読む 読み終わってから目的の議論に戻ってしまう 目的と範囲を先に決める
資料を個人の手元に置く 担当が替わると経緯ごと失われる 共有の場所に置き、保存の規則を決める
前年度の資料を捨てる 翌年度の準備でいちばん役に立つ資料を失う 使わなかったものも含めて保存する
窓口に何度も同じことを聞く 回答を書き取っていない 回答を書き取る様式を決める
労働に関する問いを介護の担当課に聞く 所管が違う 相談先の一覧を手元に置く
専門家に聞くべきことを社内で判断する 労働・社会保険は判断の範囲が広い 社会保険労務士等にご確認ください
取組を先に始めてしまう 順序に関する定めを読んでいない 始めてよい時期の定めを先に読む

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

避けたい書き方と言い換え|稟議・記録・計画の32組

社内の稟議、会議の記録、事業の計画に、制度のことをどう書くか。ここで断定した書き方をしていると、その文章はやがて外に出ます。職員への説明資料になり、求人の案内になり、取引先への説明になります。断定は、社内の文書から始まって外に漏れるものなので、最初の一枚の書き方を変えるのがいちばん効きます。

以下は、左に避けたい書き方(引用として「」で囲んでいます)、右にそのまま使える言い換えを置いた表です。言い換えの側は、判断をせず、事実と確認先だけを書く形に統一しています。

避けたい書き方(引用) そのまま使える言い換え
「この助成金は当事業所が該当します」 公表資料に示された対象の範囲と、当事業所の状況を並べて記載する。可否は実施主体にご確認ください
「申請すれば採択されます」 申請の受付が行われている旨と、審査が行われる旨を記載する
「必ず通ります」 要件の確認を行ったうえで申請する予定である旨を記載する
「要件を満たしています」 公表資料の該当箇所と、当事業所の状況を対照する形で記載し、確認先を併記する
「この制度は取れます」 この制度の対象の範囲について、実施主体に確認する予定である旨を記載する
「うちは対象外です」 公表資料のどの記載を読んでそう考えたかを記し、実施主体に確認する
「社労士に頼まなくても出せます」 雇用関係の助成金の申請書の作成・提出代行は社会保険労務士の業務である旨を記載する
「代行してもらえるので手間はかかりません」 事業所側で用意する書類と、専門家に相談する範囲を分けて記載する
「就業規則を変えれば要件を満たせます」 就業規則に関する事項は社会保険労務士等にご確認ください、と記載する
「賃金をこう上げれば対象になります」 賃金に関する事項は社会保険労務士等にご確認ください、と記載する
「この金額がもらえます」 金額に関する事項は各実施主体の公表資料でご確認ください、と記載する
「締切は毎年同じです」 受付の時期は年度ごとに公表資料で確認する、と記載する
「去年と同じ内容で出せます」 前年度の要領を参考にしつつ、今年度の公表資料で内容を確認する、と記載する
「先に始めても問題ありません」 取組を始めてよい時期について、公表資料の定めを確認する、と記載する
「あとから書類は作れます」 取組の開始時点から記録を残す、と記載し、残す記録の一覧を添える
「受給したら終わりです」 受給のあとに続く事項の有無を公表資料で確認し、担当と期限を定める、と記載する
「他の制度と併せて使えます」 複数の制度を用いる場合の取り扱いについて、それぞれの実施主体に確認する、と記載する
「この制度は誰でも使えます」 対象となる事業者の範囲が定められている旨を記載し、該当箇所を引く
「職員には黙って進めます」 取組の内容と目的を、いつ誰が現場に説明するかを記載する
「記録は担当者の手元にあります」 記録の保管場所と、担当が替わったときの引き継ぎの方法を記載する
「監査で見られることはありません」 確認の連絡や現地の確認があり得る前提で、書類の保管を定める、と記載する
「制度があるから人を採ります」 採用の目的(どの業務が回っていないか)を先に記載し、そのうえで制度の活用を検討する、と記載する
「とりあえず全部申請します」 今年度に取り組む型の本数を定め、その範囲で申請する、と記載する
「担当者が一人で進めます」 担当と、その担当が不在のときの代わりを記載する
「資金は受給してから用意します」 先に支出が生じる場合の資金の見通しを記載する
「不支給でも損はありません」 受給に至らなかった場合に、その支出と取組をどう扱うかを記載する
「県の制度だけ見れば十分です」 都道府県・市区町村・国の三つの層を確認する、と記載する
「終了しているので関係ありません」 終了した制度の要領を、翌年度に向けた参考として保存する、と記載する
「準備中なので今は何もできません」 前年度の要領を読み、社内で決めることを先に済ませる、と記載する
「外国人職員がいれば使えます」 コースごとに対象が分かれている旨を記載し、該当箇所を引いて確認先を併記する
「障害のある職員を雇えば出ます」 受入の段階と定着の段階で制度が分かれている旨を記載し、確認先を併記する
「代替職員はあとで探せば間に合います」 抜ける期間と代わりに入る人の見込みを、申請の前に記載する

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

言い換えの基本形

迷ったときは、次の三つの部品に分けて書けば、たいてい断定を避けられます。「公表資料の定め」「貴事業所の状況」「確認先」の三点セットです。判断は書かず、材料と、判断する人だけを書きます。

部品 書く内容 書き方の例
公表資料の定め 要領や案内に書かれている内容を、そのまま引く 公表資料には、対象となる事業者の範囲として次の記載がある
貴事業所の状況 事実だけを書く。評価の言葉を入れない 当事業所の職員名簿では、雇用の形ごとの人数は次のとおり
確認先 誰が判断するのかを書く 対象の範囲については実施主体に、労働・社会保険に関わる事項については社会保険労務士等にご確認ください
日付と担当 いつ誰が確かめたかを残す 確認した日と担当者名を記載する
次の行動 読んだあとに何をするかを一行で書く 次回までに、前年度の様式を入手して社内で読み合わせる

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

この分野の制度を、当社データベースでどう数えているか

ここまで数字を書かずに進めてきましたが、最後に一箇所だけ、当社が持っている制度データベースの規模と内訳を示します。これは制度の全体像ではなく、当社がどの範囲を、どういう分類で数えているかの説明です。読み方の前提としてお読みください。

データベースの規模と、この分野の位置

数えているもの 件数 補足
当社データベースに収録している制度の総数 360件 介護・障害福祉の事業所が読む可能性のある範囲を当社が収集したもの
そのうち目的を「人材確保・雇用」としているもの 158件 五つの目的の分類のうち最も多い。このページが扱う範囲
実施主体が都道府県のもの(データベース全体) 333件 全体の大半を占める
実施主体が市町村のもの(データベース全体) 26件 件数は少ないが、地域固有の型が含まれる
実施主体が国のもの(データベース全体) 1件 当社の収集の範囲がそうなっているためで、国の制度が一つしかないという意味ではありません
状態が「公募中」のもの(データベース全体) 121件 受付が行われている状態として当社が記録しているもの
状態が「準備中」のもの(データベース全体) 104件 予定されているが受付が始まっていない状態
状態が「終了」のもの(データベース全体) 135件 その回の受付が終わっている状態

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

この数え方の限界

数字を出す以上、その数字が何を意味していないかも書いておきます。この件数は、日本にある制度の数ではありません。当社が収集し、当社の基準で分類したものの数です。次の点に注意してお読みください。

注意する点 内容
収集の範囲に偏りがある 収集の経緯上、地域によって収録している数に大きな差があります。数が少ない地域に制度が少ないという意味ではありません
分類は当社が行っている 目的の分類は当社が名称と内容から判断したものです。実施主体が同じ分類を用いているわけではありません
境目にある制度がある たとえば体制の強化に伴って人を置く型は、人材の分類にも体制整備の分類にも置けます。当社はどちらか一方に寄せて数えています
一つの制度がコース別に分かれている コースごとに別の制度として数えている場合があり、件数は制度の「趣旨の数」より多く出ます
年度ごとに別に数えている 同じ趣旨のものが年度ごとに別の名前で存在する場合、別々に数えています
状態は収集した時点のもの 公募中・準備中・終了の別は、当社が確認した時点の状態です。現在の状態は各実施主体の公表資料でご確認ください
件数は増減する 収集を続けているため、件数はそのつど変わります
個別の制度の内容はここに書いていない 補助の割合・上限・申請の期限・金額は、年度ごとに変わるためこのページには記載していません

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

なぜ全件の一覧を載せないのか

この分野の制度を全部並べた表を作ることは、技術的には難しくありません。それでも載せないのは、一覧が読み手の役に立たないからです。理由は三つあります。

  • 第一に、数字が古くなります。補助の割合も、上限も、申請の期限も年度ごとに変わります。一覧に書いた瞬間から、その表は誤った案内になる可能性を持ちます。
  • 第二に、名前で並べても探せません。同じ趣旨の制度が地域ごとに別の名前を持ち、年度ごとにまた変わります。名前の一覧は、翌年度には使えません。
  • 第三に、一覧を読んでも動けません。読み手が本当に必要としているのは「うちは何を先に整えればよいか」であって、他の地域の制度の名前ではありません。

そこでこのページは、一覧の代わりに型と、事業所側の準備を置きました。制度が入れ替わっても、型と準備は変わりません。個別の制度の最新の内容は、各実施主体の公表資料でご確認ください。

よくある質問

人材の制度は、どこから読み始めればよいですか

所在する都道府県の担当課の一覧からです。当社データベースの実施主体の内訳が示すとおり、この分野は都道府県のものが大半を占めます。全国共通の一覧から始めると、いちばん数の多い層を最後に見ることになります。なお、どの制度を使えるかの判断は行っておりません。対象の範囲は各実施主体の公表資料でご確認ください。

公募中のものだけを見ていてはいけないのですか

公募中のものは、準備の時間がすでに削られた状態のものです。当社データベースでは、準備中の状態で登録されている制度も相当数あり、とくに介護分野・障害福祉分野の人材確保と職場環境改善の事業は準備中で並んでいるものが目立ちます。準備中と終了のものを読むと、前年度の要領と様式から、数字以外の情報を先に読み取れます。

制度の名前が毎年変わって追えません

名前ではなく型で覚えると追えます。このページの最初の見出しで整理した24の型は、名前が変わっても残ります。担当課ごとに探す入口を決めておき、型と照らして読む、という順序にすると、名称の変化に振り回されにくくなります。

申請書の作成をお願いできますか

お引き受けしておりません。雇用関係の助成金の申請書の作成・提出代行は社会保険労務士の業務です(社会保険労務士法第27条)。また、官公署に提出する書類の作成代行は行政書士の業務です(行政書士法第19条)。当社はいずれの代行も行いません。

就業規則を変える必要があるかどうかを教えてもらえますか

このページでは判断を書きません。就業規則・賃金・労働条件に関する事項は、社会保険労務士等にご確認ください。当社が示せるのは、社内で先に決めておくとよい項目の一覧までです。

補助の割合や上限はどこに書いてありますか

各実施主体が公表している要領や案内に記載されています。このページには記載していません。年度ごとに変わるためで、当社の記事に書き写すと、読んだ時点で古くなっている可能性があるからです。最新の内容は公表資料でご確認ください。

複数の制度を同時に使ってよいですか

取り扱いは制度ごとに定められています。同じ支出や同じ取組について複数の制度を用いる場合の扱いは、それぞれの実施主体にご確認ください。社内では、どの支出をどの制度に対応させるかを記録の段階で分けておくと、確認のやり取りが短くなります。

準備中のものは、いつ内容がわかりますか

実施主体と制度によって異なるため、時期はこのページには書きません。年度のサイクルの順序は概ね共通しているので、このページの表に自事業所の地域の実際の時期を書き込んで、翌年度からの予定表としてお使いください。

介護分野と障害福祉分野の両方の指定がある場合はどうしますか

当社データベースでは、同じ地域に介護分野の事業と障害福祉分野の事業が対になって置かれている例が多く見られます。要領も様式も別に定められていることが多いため、両方を読む前提で担当を分けておくと進みます。どちらが先かは、社内で決める項目の表に記入欄を置いています。

受給したあとに何が続くのかが不安です

受給のあとに続く事項がある場合、その内容は要領に記載されています。申請の前にその部分を読み、負える範囲かどうかを社内で決めておくことをおすすめします。このページの「使う前に社内で決めること」の表に、その記入欄を置いています。判断そのものは、公表資料と、必要に応じて社会保険労務士等への相談で行ってください。

出典

出典:各自治体が公表している運営指導・集団指導の資料/公共データ利用規約(第1.0版)

本ページは上記を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な取り扱いは保険者(指定権者)にご確認ください。

この記事の執筆・編集

介護のマナ編集部(株式会社ライフシフト)

介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」を開発・提供する株式会社ライフシフトの編集部。訪問看護ステーションを運営する看護師(CSO)をはじめ、介護・看護の現場とともに、記録・書類・制度の実務情報を発信しています。

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