【令和8年度】介護テクノロジー補助金の申請をサポート

福祉用具の選び方|車いす・介護ベッドの選定ポイント

福祉用具は、合わないものを選ぶと事故やADL低下につながります。選び方の基本と、代表的な品目の選定ポイントを整理します。

選び方の基本

  • 使う目的を明確にする(移動・移乗・入浴など)
  • 本人の身体状況に合わせる
  • 住環境(広さ・段差・動線)に合うか
  • 本人・家族の意向と使いやすさ

車いすの選定ポイント

  • 自走式か介助式か
  • 座面の幅・奥行き・クッション(床ずれ予防)
  • 住宅内で取り回せるサイズか

介護ベッド(特殊寝台)の選定ポイント

  • 背上げ・高さ調整などの機能
  • サイドレール・介助バーの安全性
  • マットレスの硬さ(床ずれ・起き上がり)

専門相談員と選ぶ

福祉用具専門相談員が心身・住環境をふまえて選定し、貸与計画書にまとめます。実際に試したり、適合・調整を受けたりして決めるのが安心です。

用具は「本人の状態」ではなく「本人と環境の組み合わせ」で選ぶ

同じ状態の方でも、住まいが変われば適した用具は変わります。カタログの機能比較より、自宅のどこで、どの動作に困っているかから入ります。

困っている動作 見るところ 候補になる用具
ベッドからの起き上がり 布団か、ベッドか。起き上がるときに何につかまっているか 特殊寝台、介助バー
立ち上がり 座面の高さ、手をつく場所の有無 手すり、座面の高い椅子
屋内の移動 廊下の幅、段差、伝う場所があるか 手すり、歩行器、スロープ
屋外の移動 玄関の段差、坂道、目的地までの距離 歩行車、シルバーカー、車いす
トイレ 便器までの距離、便座の高さ、夜間の移動 手すり、ポータブルトイレ、補高便座
入浴 浴槽の縁の高さ、洗い場の広さ、床の滑り シャワーチェア、浴槽内すのこ、バスボード

選ぶときに必ず確認すること

  1. 自宅で試せるか——同じ用具でも、住環境で使い勝手が変わります
  2. 介助する人が扱えるか——本人だけでなく、家族の身長や力も条件です
  3. 調整できるか——高さ、幅、角度。合っていない用具は危険になります
  4. 状態が変わったら替えられるか——貸与なら交換できます
  5. 要介護度による制限がないか——軽度者は原則対象外の品目があります

よくある失敗

  • 大は小を兼ねない——過剰な機能は、かえって使いにくくなります
  • 家族の希望で決めてしまう——使うのは本人です
  • 置き場所を考えていない——搬入できない、通路を塞ぐ
  • 使い方の説明が本人だけ——実際に介助する家族にも説明が要ります
  • 入れたら見に行かない——合わない用具は使われなくなります

※加算・減算の要件は改定のたびに見直されます。算定の可否は、最新の告示・通知および保険者(市区町村)の運用を必ずご確認ください。本記事は一般的な考え方を整理したものです。

相談する相手と、頼み方

相手 相談できること
ケアマネジャー まずここへ。ケアプランへの位置づけが前提になります
福祉用具専門相談員 用具の選定、適合、調整。自宅で試せるか聞いてみてください
理学療法士・作業療法士 身体の状態から見て、その用具が適切か
主治医 医学的に注意すべき点
市区町村の窓口 例外的な給付、住宅改修の申請

費用の考え方

貸与 販売
支払い 毎月 購入時に一度
自己負担 原則1割(所得に応じて2〜3割) 同左
上限 区分支給限度基準額の枠内 同一年度で10万円
修理・交換 事業者が行う 自己管理
状態が変わったとき 交換できる 買い直しになる

貸与は区分支給限度基準額の枠を使います。他のサービスと合わせて上限を超えると超過分は全額自己負担になるため、ケアプランを組む段階での確認が要ります。

入れたあとに必ず見に行く

  • 実際に使われているか(使われていない場合は理由を聞く)
  • 高さや位置が合っているか
  • 介助する家族が扱えているか
  • 傷み(ゴム先の摩耗、ネジのゆるみ)
  • 状態が変わって、別の用具のほうが合わないか

状態が変わったときの見直し

変化 見直すこと
歩けるようになった より自立度の高い用具へ。使わなくなった用具は外します
歩けなくなった 移乗と移動の手段を組み直します
退院してきた 入院前の用具が合わなくなっていることがあります
転居・リフォーム 適合をやり直します
介助者が変わった 扱える用具かを確認します
要介護度が変わった 給付の対象範囲が変わる可能性があります

用具は入れて終わりではなく、外す・替えるまでが支援です。使われないまま貸与が続く状態は、費用の面でも説明が難しくなります。

用具を勧めても断られるとき

断る理由 背景にあること 試せること
「まだ必要ない」 老いを認めたくない 「予防のため」ではなく、いま困っている動作から入る
「見た目がいや」 人の目が気になる 外出時だけ、屋内だけ、から始める
「お金がかかる」 負担額が分からない 実際の月額を具体的に示す
「置く場所がない」 部屋が狭い 小さいものから。据置型より突っ張り型など
「使い方が分からない」 説明が足りていない その場で一緒に使ってみる

断られたときに引き下がると、そのまま転倒につながることがあります。理由を聞き、条件を変えて提案し直すことが支援になります。

用具が届いた日にやること

  • 本人に実際に使ってもらい、その場で高さ・位置を調整する
  • 介助する家族にも一度使ってもらう
  • 置き場所を決め、動線を塞いでいないか確認する
  • 取扱説明書と、故障時の連絡先を分かる場所に置く
  • 次に確認に来る日を伝える

その他の品目の選定ポイント

  • 歩行器・歩行車……支持の安定性、ブレーキ、屋内外での取り回し。
  • 手すり・スロープ……設置場所、段差の高さ、工事の要否。
  • 床ずれ防止用具……寝たきり度や体格に合うマットレスの種類。

品目別|本人のどこを見るか(15品目・57の着眼点)

用具を決める場面でいちばん迷うのは「どれがよいか」ではなく、何を見て決めればよいかです。ここでは品目ごとに、本人のどこを見るか/住まいのどこを見るか/合っていないと何が起きるか/試すときに確かめることの4つに分けて並べます。製品の比較ではなく、目の前の人と家を見るための一覧です。

なお、それぞれの品目が制度上どの区分に置かれ、どこまでが給付の範囲になるかは、告示・通知と保険者(市区町村)の運用によります。本追記では区分や給付の可否の判断は行いません。制度の定め/貴利用者の状況(記入欄)/保険者・福祉用具専門相談員にご確認くださいの形で整理します。

車いすと付属品|座り姿勢と、家の中で回れるか

型・部位 本人のどこを見るか 住まいのどこを見るか 合っていないと起きやすいこと 試すときに確かめること
自走用(本人が車輪を回す型) 左右どちらの手足を使ってこぐか。こぐたびに体が同じ方向へ傾かないか。途中で手を止めて息を整えるか こいで回れる場所の広さ。床が畳かフローリングか。敷居や見切り材の段差 手が車輪の上まで届かず前に進めない。片手片足でこいで体が斜めになる。壁や家具に手をぶつける 居室から玄関まで自分で行って戻れるか。途中で止まって休める場所があるか。ブレーキを自分でかけられるか
介助用(介助者が押す型) 座り直しを自分でできるか。足をフットサポートに乗せていられるか。押されている間に体が前に出てこないか 介助者が後ろに立てる幅。方向を変える場所。玄関前の向き直り 介助者が壁に阻まれて曲がれない。足が床を擦る。押す人の背が高いと前かがみが続く 実際に介助する人が押して玄関まで往復できるか。介助ブレーキに手が届くか。段差を越える手順を一度やってみる
寸法を調整できる型(モジュール) 座面の幅と体の間にどれだけ余りがあるか。足を着いたときの膝の高さ。背中が背もたれに付いているか 通り道のいちばん狭いところ。扉の開口。曲がり角の内側 座面が広すぎて体が横に流れる。足が届かず前へずり落ちる。調整のたびに寸法が変わり通れなくなる 調整したあとに同じ動作をもう一度やってもらう。調整後の外寸を測り、通り道の実測と見比べる
背もたれが倒れる型(リクライニング) 座った姿勢をどのくらいの時間保っていられるか。倒したときに体が足元へずれていかないか 倒したときに要る前後の余地。使わないときの置き場所 倒すたびに背中がずれ、戻すたびに座り直しの介助が要る。部屋に納まらず廊下に出したままになる 倒す・戻すを介助する人が一人でできるか。倒した状態で本人がどこを見ているか
座面ごと傾く型(ティルト) 体が前や横に倒れてくるか。頭を支えるものが要るか。傾けたときの表情の変化 操作する人が立つ位置の余地。テーブルとの高さの関係 傾けても姿勢が崩れる。操作が重くて結局使われない。テーブルに寄れず食事の場面で使えない 傾けた状態で食事や会話ができるか。傾きを戻したときに座り直しが要るか
小回りを重んじた型(六輪など) 自分で向きを変えられるか。切り返しの回数が増えると疲れるか 廊下の曲がり角。扉の手前の余地。トイレ入口の向き 大きい型では曲がれず、毎回持ち上げて向きを変えている。壁の同じ場所に当たり跡が付く 実際の曲がり角で切り返しが何回要るか。数えて記録に残す
付属品(クッション・テーブル・足のせ) 座り直しの回数。当たって痛いと言う場所。テーブルを付けたときに立てるか 洗って干す場所。付属品をはずして置く場所 クッションが厚く足が床に届かない。テーブルで立ち上がれない。付属品が外れたまま戻されない 付けた状態で立ち座りをしてもらう。はずす手順を家族にやってもらう

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

歩行の用具|支える面積と、置いてくる場所

本人のどこを見るか 住まいのどこを見るか 合っていないと起きやすいこと 試すときに確かめること
持ち上げて進む型の歩行器(固定型) 両手で持ち上げられるか。持ち上げている間に体が揺れないか 持ち上げる動作ができる床の広さ。敷物のめくれ 持ち上げきれず引きずる。引きずった先が敷物に引っかかる 廊下を端から端まで往復してもらい、持ち上げた回数と止まった場所を見る
左右交互に動かす型の歩行器 左右の手の力の差。動かす順番を覚えていられるか 方向転換が要る場所の数 片側だけ動いて体がねじれる。方向転換のたびに立ち止まる 方向転換を含めた経路で試す。同じ経路を2回試して2回目の様子を見る
車輪つきの歩行器 体重を前に預けすぎないか。止まりたいときに止まれるか 床の傾き。下り勾配のある場所。屋外へ出る経路 前に行きすぎて体が置いていかれる。玄関の下りで速くなる 止まる動作を先に試す。傾いた場所でも止まれるか
四輪の歩行車(ブレーキつき) ブレーキを握れるか。握ったまま保てるか。荷物を持つと姿勢が変わるか 屋外の路面。段差。買い物や通院の経路 ブレーキに手が届かず握れていない。屋内で曲がれず角に当てる ブレーキを本人にかけてもらう。荷物を載せた状態で坂を試す
屋外向けの歩行車(かごつき) 外を歩く目的があるか。休むところが要るか 玄関から道路までの経路。置き場所と、雨のかかり方 屋内に持ち込んで曲がれない。玄関に置けず結局使わない 玄関に置いたまま出入りできるか。雨の日にどこへ置くか決めておく
一本の杖(T字など) どちらの手で持つか。杖に体重をどれだけ預けているか。握りが手に合っているか 手すりのある場所と無い場所の境目。杖を置く場所 杖を置き忘れて壁を伝う。滑って手から離れる 玄関で靴を履くときに杖をどこへ置くか。立ち上がる動作を含めて試す
脚が複数ある杖(多点杖) 安定する代わりに重さが負担にならないか。持ち上げる動作ができるか 床が平らか。段差の上での接地 段差の上で脚の一部が浮いて不安定になる。重くて持ち出さない 段差や敷居の上で接地を見る。持ち上げて運べるか
腕で支える型の杖(前腕で支える) 腕に力を伝えられるか。着脱に手間取らないか 階段や坂の有無 装着が面倒で使われない。カフが当たって痛む 自分で着けて外せるか。着けたまま座れるか
両脇で支える型の杖 脇で支えるのではなく手で支えられているか。長さが体に合っているか 階段の幅。手すりとの併用 脇に体重が乗って痛みが出る。片方を置き忘れる 階段の上り下りを介助者付きで一度だけ試す。長さを調整して同じ動作をもう一度

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

介護ベッド(特殊寝台)と付属品|高さと、周りに残る通り道

部位・機能 本人のどこを見るか 住まいのどこを見るか 合っていないと起きやすいこと 試すときに確かめること
背上げ 起き上がるときにどこに力を入れているか。背を上げた姿勢で何をするか(食事・会話・テレビ) 枕元から見える先。テレビや窓の位置 背を上げるたびに体が足元へずれ、そのたびに座り直しの介助が要る 背を上げた状態で数分過ごしてもらい、体の位置が変わるかを見る
高さ調整 端に座ったときに足の裏が床に着くか。立ち上がるときに手をどこに置くか 床の材質。ベッドの脚が畳に沈まないか 高いままで足が浮き、そこから立とうとして前に落ちる。低すぎて介助者が腰をかがめ続ける 本人が座る高さと、介助する人が作業する高さの両方を試し、それぞれの目盛りを控える
脚上げ(膝の側を上げる) 上げたときに落ち着くか、逆に窮屈がるか 掛け布団の掛かり方 脚を上げたまま戻されず、体が窮屈な形で固定される 上げた状態と平らな状態の両方で、本人がどちらを選ぶかを聞く
サイドレール つかまる場所として使っているか、囲いとして受け取っているか ベッドの向きと壁の位置。手の届く先 レールを引いて起き上がろうとして体が横へ流れる。すき間に手足が入る 本人が実際にどこをつかむかを見て、つかんでいる場所に合うものへ替える
介助バー(つかまる棒) 握る高さ。回して使うか、固定して使うか ベッドの左右どちら側に立つか。車いすを寄せる側 寄せる側と反対に付いていて、移乗のたびに遠回りしている 移乗の動作を左右どちらでもやってもらい、本人と介助者の楽な側を決める
マットレス(かたさ・厚み) 端に座ったときの沈み込み。寝返りのしやすさ。朝の起き上がりの様子 ベッドの高さとの合計。掛け布団の重さ 柔らかすぎて端から立てない。厚みで高さが変わり足が床に着かなくなる マットレスを載せた状態で高さを測り直す。端に座る動作をもう一度
テーブル・小物置き 手が届く範囲。よく使うもの(眼鏡・水・リモコン・電話)の置き場 コンセントの位置。照明のスイッチ リモコンが布団の中に紛れ、機能が使われないまま置かれている 寝た姿勢と座った姿勢の両方で、手が届くかを確かめる
ベッドの向き・設置場所 どちら向きに起き上がる習慣があるか。トイレへ向かう向き 窓・エアコンの風。入口からの動線。左右に残る通り道の幅 片側が壁でふさがり、介助者が入れない側からの介助が続く 置いたあとに、周りを一周できるかを歩いて確かめる

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

床ずれ防止用具と体位変換器|姿勢が崩れる場所を見る

種類 本人のどこを見るか 住まいのどこを見るか 合っていないと起きやすいこと 試すときに確かめること
送風で圧を分散する型のマットレス 自分で寝返りを打つか。同じ向きで長く過ごしていないか。音や振動を気にしないか 電源の位置。コードが通り道を横切らないか。作動音が響く時間帯 体が沈んで自分では動けなくなる。音が気になって眠れない。停電や差し忘れに気づかない 寝た状態で寝返りをしてもらう。電源を入れた状態で本人がどう言うかを聞く
静止した状態で支える型のマットレス 端に座って立ち上がる動作の多さ。夜間に自分で起きるか ベッドの高さとの合計。カバーの洗濯 端が沈まず座りやすい一方、同じ姿勢が続いたまま気づかれない 端座位から立つ動作を試す。同じ姿勢が続いていないかを見る時間を決めておく
上に敷く薄い型 元のマットレスの上に足す形で、高さが変わっても足が着くか シーツの掛け方。ずれ止め 敷いたものがずれて段差になる。高さが増えて起き上がりが変わる 敷いた状態で高さを測り直す。一晩使ったあとにずれていないかを見る
座るときのクッション 座っている時間の長さ。座り直しの回数。左右のどちらに体重が寄るか 洗って乾かす場所。予備の置き場 厚みで足が床に届かなくなる。前後を逆に置かれたまま使われる 前後・裏表が分かる印を付ける。座った状態で足の着き方を見る
体の下に入れて向きを変える用具 介助を受けるときに体をこわばらせるか。触れられるのを嫌がる場所があるか ベッドの左右に立てる余地 介助者が力任せに引き、本人にも介助者にも負担が残る 実際に介助する人が入れて抜く動作をやってみる。声のかけ方も一緒に決める
姿勢を保つためのクッション 放っておくとどちらへ傾くか。傾いたときにどこで支えているか 枚数と置き場所。洗い替えの有無 入れる場所が人によって変わり、姿勢が日によって違う 置く位置を写真ではなく言葉で書き出し、誰が見ても同じに置けるようにする

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

手すり・スロープ・移動用リフト|通り道と、力を抜ける場所

種類 本人のどこを見るか 住まいのどこを見るか 合っていないと起きやすいこと 試すときに確かめること
床に置く型の手すり(据置型) 握る高さ。立ち上がるときに引くのか、押すのか 置ける床の広さ。土台が通り道を狭めないか 土台につまずく。掃除のときに動かされて位置が変わる 立ち上がりを3回してもらい、手を置く位置が同じかを見る
天井と床で突っ張る型 体重を預ける向き。回りながらつかまるか 天井の下地。梁や照明の位置。畳の沈み 設置できる場所が限られ、動線から外れた場所に付く 付ける前に、同じ位置に人が立って手を添え、その高さで本人に握ってもらう
玄関の上がりかまち用の手すり 靴を履く姿勢。座って履くか、立って履くか 上がりかまちの高さ。靴を置く場所。扉の開く向き 手すりが扉に当たる。座る場所が無く、片手で壁を押している 靴を履く一連の動作をそのままやってもらう
段差にかける可搬型のスロープ 自分で越えるのか、押してもらうのか。上りと下りのどちらが不安か 段差の高さと、置いたときに要る長さ。着地する側の平らな広さ 勾配がきつく押し上げられない。下りで速くなる。端から車輪が落ちかける 実際に置いて往復する。使わないときにどこへ立てておくかを決める
段差を上下する機器 操作をするのは本人か介助者か。乗り降りの向き 電源。屋外なら雨と風。近隣との境界 操作が分からず使われない。乗り降りの向きが毎回変わる 乗る・上げる・降りるを通してやってみる。止まったときの手順を聞いておく
床を走らせる型のリフト つり上げられることへの受け止め方。声かけで力が抜けるか 脚が入るベッド下の空間。旋回に要る床の広さ。床の段差 ベッド下に脚が入らず使えない。旋回できず途中で降ろす ベッド下の空間を測り、実際に脚を入れてみる。旋回を一周試す
据え置く型のリフト 移動する範囲が決まっているか(ベッドと車いすの間など) 置く場所と、動かさずに済む配置 置き場所が動線を塞ぐ。掃除のたびにずらされる 置いた状態で部屋を一周し、通れるかを確かめる
レールで移動する型のリフト 移動したい経路が固定できるか 天井や壁の下地。照明・カーテンレールとの干渉 経路が変わったときに動かせない いまの生活で通る場所と、これから通るであろう場所の両方を書き出す
つり具(体を支える布) 体格に合う大きさか。当たって痛い場所が出ないか。着ける姿勢を保てるか 洗って干す場所。予備の有無 大きさが合わず体が滑る。洗濯の間に使えない 着ける・外すを介助する人にやってもらい、かかった時間を控える

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

認知症老人徘徊感知機器と自動排泄処理装置|知らせる先と、片づける手間

種類 本人のどこを見るか 住まいのどこを見るか 合っていないと起きやすいこと 試すときに確かめること
床に敷く型の感知機器 降りる向きが決まっているか。夜に起きる時間帯 敷ける床の広さ。つまずきにならない厚み。コードの取り回し 降りる向きが変わって反応しない。敷物につまずく 本人が実際に降りる向きを何度か見てから位置を決める
ベッドから離れることを知らせる型 寝返りと起き上がりの区別。知らせが鳴ったときの反応 受け取る人がいる部屋との距離。壁の数 寝返りのたびに鳴り、鳴っても行かなくなる。届かない場所がある 受け取る側の部屋で実際に鳴らし、聞こえるかを確かめる
扉や玄関に付ける型 外へ出たがる時間帯と、出たあとの行き先 扉の材質。家族の出入りの多さ 家族の出入りで鳴り続け、電源を切られる 一日の出入りの回数を数えてから設置を考える
知らせを受け取る側(受信する機器) 受け取る人が夜に起きられるか。誰が対応するか 置き場所。充電や電源。夜間の音量 鳴っても誰も気づかない。夜だけ音を下げたまま戻し忘れる 夜の時間帯に一度試す。誰が対応するかを名前で決めておく
自動排泄処理装置の本体 装着を受け入れられるか。皮膚に当たる部分を気にするか 電源と置き場所。排泄物を処理する場所までの距離。水回りとの位置関係 本体の音や置き場所が気になって使われない。処理の手間が家族に集中する 実際に処理までを一度通してやってもらい、かかる時間と手間を控える
交換して使う部品 肌に触れる部分で赤みや痛みを訴えていないか 予備の置き場。ごみの出し方 交換の頻度が人によって違い、記録が残らない 誰が、いつ、どこで交換するかを決めて記入欄に書き出す

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

入浴と排泄まわりの用具|水・段差・見られたくなさ

種類 本人のどこを見るか 住まいのどこを見るか 合っていないと起きやすいこと 試すときに確かめること
入浴用のいす(背もたれ・肘掛けの有無) 座ったまま体を洗えるか。前かがみになれるか。立ち上がりでどこを押すか 洗い場の広さ。シャワーの位置。排水の勾配 大きすぎて洗い場を塞ぐ。肘掛けが邪魔で体を洗えない 実際の洗い場に置いて座ってもらう。使わないときの置き場所も決める
浴槽用の手すり(縁に留める型) またぐときにどちらの手を使うか。またぐ順番 浴槽の縁の厚みと形。壁との距離 取り付けられる縁が無い。またぐ向きと反対側に付く 縁の厚みを測ってから選ぶ。またぐ動作を左右両方で試す
浴槽の中に置くいす 湯の中で座ったときの安定。立ち上がる力の入れ方 浴槽の内寸と深さ。湯の量の変化 浴槽が狭くなり足が伸ばせない。湯が浅く感じて満足感が下がる 湯を張った状態で一度入ってもらう。出るときの動作まで見る
浴槽の中に敷くすのこ 底を上げたときにまたぎやすくなるか。足が届くか 浴槽の底の形。排水と掃除の手間 底が上がって深さが減り、肩まで浸かれない。掃除が増えて外される 入浴の前後で家族が扱えるかを見る。乾かす場所を決める
洗い場に敷くすのこ 段差が減ることで歩きやすくなるか 脱衣室と洗い場の段差。水はけ すのこの端でつまずく。裏に水が残る 裸足で歩いてもらう。上げて干す動作を家族にやってもらう
浴槽をまたぐときに使う板 板に腰かけて回る動作ができるか。回る向き 浴槽の幅と縁の形。板を置いたときの残りの広さ 座ってから回れず、結局またいでいる。置き場所が無く立てかけたまま倒れる 腰かけて回るところまで通しで試す。外して置く場所を決める
入浴の介助に使うベルト 体に回したときに痛みや不快がないか。持ち手を握るのは誰か 介助者が立てる場所 使う人によって回す位置が違い、力の伝わり方が変わる 実際に介助する人が全員一度は使ってみる
簡易な浴槽(据え置いて使うもの) 入っている間の姿勢を保てるか。湯の出入りを待てるか 置く部屋の床の強さ。給湯と排水の経路。片づけて置く場所 組み立てと片づけに手間がかかり、回数が減る 組み立てから片づけまでを一度通しで行い、かかった時間を控える
洋式便器の上に置く腰掛便座 座る高さが変わったときの立ち座り。手をどこに置くか 便器の形と大きさ。前後左右の余地 ずれて座面が動く。掃除のたびに外されて戻らない 座って立つ動作を3回してもらう。掃除の手順を家族と決める
座面の高さを足す型の便座 高さが増えたことで足が浮かないか 足元の広さ。足台が要るか 足が浮いていきみにくい。前に滑る 足の裏が着いているかを見る。着かないときの対応を決めておく
置いて使う便座(居室などに置く型) 使うことを本人がどう受け止めているか。夜だけ使うのか 置く場所と、人目に触れない工夫。においと換気。処理する場所までの距離 人目が気になって使わない。処理が家族に集中する 置く場所を本人と一緒に決める。夜間に一度使ってもらう
立ち上がりを助ける型の便座 動き出すときに驚かないか。操作を自分でできるか 電源。便器との合わせ方 動きに合わせられず途中で止める。電源が抜けたまま気づかれない 本人に操作してもらい、速さの感じ方を聞く

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

制度の定めと、貴利用者の状況(記入欄)|判定はせず、確かめる問いだけを置く

下の表は、品目ごとに「制度上どこを確かめるか」という問いだけを並べたものです。区分や給付の範囲、要介護度による取り扱いは告示・通知と保険者(市区町村)の運用によります。ここでは可否を判断しません。記入欄を埋めたうえで、保険者・福祉用具専門相談員にご確認ください。

品目 確かめる問い(判断はしない) 貴利用者の状況(記入欄) 確認先(記入欄)
車いす 制度上どの区分に置かれているか。付属品はどう扱われているか 使う場面(    )/使う人(    ) (    )
車いす付属品 本体と別に扱われるのか、まとめて扱われるのか 使う付属品(    ) (    )
特殊寝台 制度上の呼び方と範囲はどう定められているか 機能の使い方(    ) (    )
特殊寝台付属品 マットレス・サイドレール・介助バーはどこまで含まれるか 使う付属品(    ) (    )
床ずれ防止用具 制度上どの範囲を指すか 使う種類(    ) (    )
体位変換器 姿勢を保つためのものはどう扱われるか 使う場面(    ) (    )
手すり 工事を伴わないものと、工事を伴うものの扱いはどう分かれるか 設置場所(    ) (    )
スロープ 持ち運べるものと、据え付けるものの扱いはどう分かれるか 段差の場所(    ) (    )
歩行器 歩行車との区別は制度上どう整理されているか 使う場所(    ) (    )
歩行補助つえ どの型が制度上の範囲に含まれるか 使う型(    ) (    )
認知症老人徘徊感知機器 知らせを受け取る側の機器はどう扱われるか 設置場所(    )/受け取る人(    ) (    )
移動用リフト つり具の部分はどう扱われるか 使う場面(    ) (    )
自動排泄処理装置 本体と、交換して使う部品はどう分かれるか 使う場面(    ) (    )
入浴補助用具 どこまでの品が制度上の範囲に含まれるか 使う品(    ) (    )
腰掛便座 形の違いによって取り扱いが分かれるか 使う型(    ) (    )
簡易浴槽 制度上どのようなものを指すか 使う場面(    ) (    )
共通(要介護度・状態像) 要介護度や状態像によって取り扱いに定めがあるか。定めがある場合の確認の順序はどうなっているか 認定区分(    )/認定の有効期間(    ) (    )
共通(保険者の運用) 同じ品目でも保険者によって確認の求め方が違うか 保険者(    )/担当窓口(    ) (    )

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

なお、介護保険法に基づく届出書類の作成・提出代行は社会保険労務士の業務です。

住まいの下見|測るところ・見るところ(記入欄つき58項目)

用具は本人だけでは決まりません。同じ人でも、家が違えば選ぶものが変わります。ここでは家に上がってから帰るまでに見るところを場所ごとに並べ、記入欄を付けました。数値の目安は書きません。測った値と、用具の外寸との差を並べて見比べるための欄です。

玄関と外まわり|家に入るまでに越えるもの

見るところ どう測る・どう見るか 記入欄 合っていないと起きやすいこと
門から玄関までの距離と路面 歩数を数える。砂利・タイル・土のどれか。雨のあとの水たまり 歩数(    )/路面(    ) 車輪が砂利に取られる。雨の日だけ外出しなくなる
道路から敷地に入るところの段差 いちばん高い一段を測る。斜めになっている部分の有無 高さ(  cm)/斜面(有・無) 持ち上げる介助が毎回発生する
玄関前の階段 段数と、一段の高さ・踏み面の奥行き。手すりの左右 段数(  )/高さ(  cm)/手すり(右・左・無) 用具を使う手と手すりの側が重なり、どちらかを手放す
上がりかまちの高さ 土間から床までを測る。腰かける場所があるか 高さ(  cm)/腰かけ(有・無) 片手で壁を押しながら上がる形が続く
玄関扉の種類と開口 開き戸か引き戸か。開けきったときの開口を測る。開く向き 種類(    )/開口(  cm) 扉が用具に当たり、開けたまま押さえる人が要る
玄関の中の広さ 用具を置いたまま扉を閉められるか。向きを変えられるか 広さ(    )/向き変え(可・要検討) 用具を外に置いたままになり、雨で傷む
通り道にある置き物 傘立て・靴箱・鉢植えなど、当たるものを書き出す 置き物(    ) 当たって倒す。よけようとして体勢を崩す
夜の明るさとスイッチ 暗くなってから見る。スイッチの位置と、手が届くか 明るさ(    )/スイッチ(    ) 暗いまま段差を降りる。スイッチまで手探りで進む

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

廊下と扉|いちばん狭いところが、その家の寸法

見るところ どう測る・どう見るか 記入欄 合っていないと起きやすいこと
廊下のいちばん狭いところ 物が置かれている状態のまま測る。片づけた後の値も別に控える いまの幅(  cm)/片づけた場合(  cm) 納品の日だけ通れて、翌週には通れなくなる
曲がり角 曲がる側の内側の余地。壁の角に当たり跡があるか 余地(  cm)/当たり跡(有・無) 毎回持ち上げて向きを変える介助が生まれる
各室の扉の開口 開けきった状態で測る。引き戸は残る柱の幅も見る 居室(  cm)/トイレ(  cm)/浴室(  cm) 数センチ足りずに入れず、返品や交換になる
扉の種類と取っ手 開き戸・引き戸・折れ戸。取っ手が握りか、レバーか 種類(    )/取っ手(    ) 用具を持ったまま扉を扱えない
敷居・見切り材の段差 部屋ごとに一つずつ測る。斜めの部材の有無 場所と高さ(    ) 小さな段差で車輪が止まり、そのたびに前輪を上げる
床の材質と滑り フローリング・畳・クッション床。靴下で歩いているか 材質(    )/履物(    ) 用具が滑る、あるいは沈んで動かない
敷物・マット 端がめくれているか。ずれ止めがあるか 枚数(  )/めくれ(有・無) つまずきの原因が用具ではなく敷物にある
手をついている場所 壁や家具に手の跡・汚れが付いていないか 場所(    ) 手すりを付ける場所が、実際に手をつく場所とずれる
夜の足元 夜間の照明。スイッチまでの距離。常夜灯の有無 照明(    )/常夜灯(有・無) 夜間だけ転びやすい状態が残る

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

居室とベッドを置く場所|置いたあとに、周りを一周できるか

見るところ どう測る・どう見るか 記入欄 合っていないと起きやすいこと
ベッドを置ける壁の長さ 窓や柱を避けて置ける範囲を測る 長さ(  cm) 置けるが、開く窓を塞いでしまう
ベッドの周りに残る通り道 左右と足元をそれぞれ測る。介助する側を決めて、その側を広く取る 右(  cm)/左(  cm)/足元(  cm) 介助者が片側からしか入れず、無理な姿勢が続く
窓・カーテン・エアコン 風が体のどこに当たるか。日が差す時間帯 風(    )/日差し(    ) 置き場所のせいで掛け物が増え、動きにくくなる
コンセントの位置と数 ベッド・マットレス・照明・その他で足りるか。延長コードの通り道 位置(    )/口数(  ) コードが通り道を横切り、つまずきや抜けが起きる
床の種類とベッドの脚 畳かフローリングか。脚が沈む跡が付くか 床(    )/沈み(有・無) 畳が傷む。高さが変わって足の着き方が変わる
入口からベッドまでの動線 実際に歩いて、途中に何があるかを書き出す 動線上の物(    ) 夜に起きたときだけ通れない状態になる
手を伸ばす先 テレビ・時計・電話・眼鏡・水。どこに置いているか 置き場(    ) 取ろうとして体を大きく傾ける
布団からベッドへ替える場合 動かす家具と、その行き先を先に決める 動かす家具(    )/行き先(    ) 納品の日に家具の行き先が決まらず、廊下に出したままになる
搬入の経路 玄関・廊下・曲がり角・扉の順に、いちばん狭いところを控える 最狭部(  cm)/窓からの搬入(可・要相談) 玄関を通らず、当日になって分かる
上の階を使う場合の階段 幅・折り返しの有無・手すりの左右。上り下りの回数 幅(  cm)/折り返し(有・無)/回数(  回/日) 階段を使う前提の生活が、用具では支えきれない

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

トイレ|夜に間に合うかどうかで見る

見るところ どう測る・どう見るか 記入欄 合っていないと起きやすいこと
居室からトイレまでの距離 歩数を数える。夜間に同じ経路を通れるか 歩数(  )/夜間(同じ・違う) 間に合わず、途中で立ち止まる場所が決まってくる
トイレの扉 開き戸か引き戸か。外開きか内開きか。開口を測る 種類(    )/開口(  cm) 中で倒れたときに扉が開けられない
便器の高さ 床から便座の上までを測る。座ったときの足の着き方 高さ(  cm)/足の裏(着く・浮く) 立てずに前の壁を押している
便器の前後左右の余地 介助者が入れるか。用具を置いたときに残る幅 前(  cm)/左(  cm)/右(  cm) 手すりを置くと介助者が入れなくなる
紙巻器・手洗い・スイッチ 座ったまま手が届くか。ひねる動作が要るか 届く(可・不可) 体をひねって取ろうとして姿勢を崩す
夜の明るさ 暗い時間に一度見る。スイッチの位置 明るさ(    ) 暗いまま座ろうとして便座を外す
トイレまでの段差 廊下との段差。敷居の高さ 高さ(  cm) 夜だけつまずく
介助者が入れる広さ 二人で入れるか。どちら側に立つか 広さ(    )/立つ側(右・左) 介助する側が決まらず、日によってやり方が変わる

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浴室と洗面|濡れている状態で見る

見るところ どう測る・どう見るか 記入欄 合っていないと起きやすいこと
脱衣室から浴室への段差 またぐ高さを測る。またぐときにつかまる場所 高さ(  cm)/つかまる場所(    ) 濡れた足で段差をまたぐ場面が毎回残る
浴室の扉 折れ戸・引き戸・開き戸。開口と、開けたときの残りの広さ 種類(    )/開口(  cm) いすを置くと扉が閉まらない
洗い場の広さ いすを置いて、介助者が立てるかを見る 広さ(    ) 置いた瞬間に人が入れなくなる
浴槽の縁の高さ 洗い場側から縁の上まで、浴槽の内側から縁の上までの両方 外(  cm)/内(  cm) またげずに、腰かけて回る動作へ切り替える必要が出る
浴槽の深さと形 底の形(平ら・傾き)。手をつける場所 深さ(  cm)/形(    ) 底で足が滑って立ち上がれない
床の滑りと水はけ 濡らして歩いてみる。水が残る場所 滑り(    )/水たまり(    ) 用具ではなく床が原因で転ぶ
手すりの有無と位置 いま手をついている場所と比べる 位置(    ) 付いているのに使われない手すりが残る
換気と室温 冬の朝に一度見る。暖房の有無 室温(    )/暖房(有・無) 寒くて入浴の回数が減り、用具も使われなくなる

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台所とその他の生活の場|一日でいちばん長く居る場所を見る

見るところ どう測る・どう見るか 記入欄 合っていないと起きやすいこと
食卓の椅子 座面の高さ。肘掛けの有無。立つときに何を押すか 高さ(  cm)/肘掛け(有・無) 食卓で立てないことが、外出の回数まで減らす
台所で立っている時間 何分立っているか。寄りかかる場所があるか 時間(  分)/寄りかかる先(    ) 調理をやめてしまい、生活の幅が狭くなる
洗濯物を干す場所 そこまでの経路と段差。物干しの高さ 経路(    )/段差(  cm) 洗濯だけ家族に移り、本人の役割が減る
ごみ出しの経路 集積場所までの距離と路面。持てる重さ 距離(    ) 外出の機会が一つ消える
郵便受けまで 毎日行くか。段差と扉 頻度(  )/段差(  cm) 行かなくなり、外に出る用事が無くなる
階段の上り下り 一日に何回上るか。上る目的(洗濯・寝室・物置) 回数(  回)/目的(    ) 用具では支えきれない動作が毎日残る
いちばん長く座っている場所 そこから何が見えるか。手が届く範囲 場所(    ) 用具を入れても、生活の中心が変わらないまま使われない

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人とくらし|片づける場所が無い用具は、使われない

見るところ どう見るか 記入欄 合っていないと起きやすいこと
同居している人 日中に家にいる人、夜にいる人を分けて書く 日中(    )/夜間(    ) 説明を受けた人と、実際に介助する人が違う
介助する人の体格と力 身長。持ち上げる動作をどうしているか。腰の痛みの訴えの有無 身長(  cm)/腰の痛み(有・無) 介助者の体で支える形が続き、その人が倒れる
介助する人が使える時間帯 朝・夕・夜のどこに手があるか。仕事との重なり 時間帯(    ) 用具の使い方が時間帯によって変わり、記録が合わなくなる
ペット 行動範囲。コードや脚に近づくか 有無(  )/範囲(    ) 機器のコードが触られる。動線に入り込む
片づける場所 使わないときにどこへ置くかを、実際に置いて決める 置き場(    ) 置き場が決まらず、通り道に立てかけられる
掃除のしかた 掃除機かモップか。用具の下をどうするか 方法(    ) 掃除のたびに動かされ、位置が毎回変わる
訪問する人の動線 訪問介護・訪問看護・配達の人が通る道 動線(    ) 用具が通り道を塞ぎ、来訪のたびに動かされる
本人が見られたくない場所 本人の言葉のまま書き留める 本人の言葉(    ) 置き場所が理由で使われず、理由が記録に残らない

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合っていない用具が出すサイン|場面別の気づきと、次の一手(46場面)

合っていない用具は、壊れて知らせてくれるわけではありません。本人の姿勢、服のよじれ、床の擦り跡、介助する人の腰といった形で、静かに出てきます。ここでは場面ごとに、気づくサインと、そのとき何をするかを並べます。医学的な判断は行いません。気づいたことを言葉にして記録に残し、専門職に渡すところまでが、この表の役目です。

座り続ける場面で出るサイン|服のよじれと、座り直しの回数

気づくサイン その場で見ること 考えられる合わなさ そのとき何をするか
座って30分ほどで体が前へずり落ちてくる 座面と背もたれの角。お尻の位置。足が床やフットサポートに着いているか 座面の奥行き、背もたれの角度、足の支えのどれかが合っていない 足の支えの高さを変えて、同じ時間もう一度座ってもらう。変えた内容と時間を記録に書く
片側の肘がいつも肘掛けから落ちている 落ちる側が毎回同じか。肘掛けの高さ 座面の幅が広く、体が片側へ流れている 幅の調整ができるかを福祉用具専門相談員に相談する。落ちる側と時間帯を記録に残す
足が支えから外れて床を擦っている 擦り跡の位置。靴の踵の減り方 足の支えの高さや角度が合っていない 高さを変えて10分様子を見る。靴の履き方も一緒に見る
太ももの裏に、座面の前縁の跡が残っている 跡の場所と色。座り直しの回数 座面の奥行きが長い、またはクッションの厚みが合っていない 本人に痛みの有無を聞き、言葉のまま記録する。専門相談員と看護職に伝える
背中と背もたれの間に手が入るほど隙間がある 本人が背もたれに寄りかかるかどうか 座る位置が浅い、または背もたれの形が合っていない 深く座り直してもらい、そのまま保てるかを見る。保てない時間を控える
座り直しの介助が、以前より増えている 一日の回数を数える。増えた時期 体の状態か、用具の調整のどちらかが変わっている 回数の推移を記録し、ケアマネジャーと専門相談員に同じ数字で伝える
「お尻が痛い」と言って早く立ちたがる 言葉の出る時間帯。座っている時間の長さ クッションの選び方や、座る時間の組み立てが合っていない 本人の言葉をそのまま記録に書く。判断は看護職・専門相談員に渡す
上着の背中側だけが、いつも同じ向きによじれている よじれる向き。よじれ始める時間 座っている間に体が同じ方向へずれている ずれる向きを記録し、姿勢を支える方法を専門職と検討する
食事のときに、机に対して体が斜めになっている 机の高さと車いすの座面の高さの関係。肘の置き場 机と用具の高さが合っていない 机側で高さを変えられるかを試す。変えた前後の食事の様子を書く
自分でこぐ人が、片足だけで床を蹴って進んでいる 蹴る側。座面の高さ。足が床に着く深さ 座面が高く、両足では蹴れない 高さを下げて同じ距離を進んでもらい、蹴る回数を数える

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ベッドまわりで出るサイン|つかんでいる場所を見る

気づくサイン その場で見ること 考えられる合わなさ そのとき何をするか
起き上がるときに、介助バーではなくサイドレールを引いている 実際につかむ場所と、その高さ つかまるものの位置が、起き上がる向きと合っていない 本人がつかむ場所に合わせて位置を変えられるか相談する。変更前後の様子を記録する
ベッドの端に座ると、足の裏が床から浮いている 床から座面までの高さ。マットレスの沈み マットレスを載せた状態での高さが合っていない その場で高さを変え、足の着き方が変わるかを見る。合った目盛りを控える
背を上げると、そのたびに体が足元へずれる 背を上げる前の体の位置。上げる速さ 上げ始めの位置と、機能の使い方が合っていない 上げる前に位置を整える手順を家族と決め、手順書として書き出す
マットレスの端に座ると沈み込んで立てない 沈む深さ。手をつく場所 柔らかさが、寝るときと立つときで両立していない 立つときにつかまる場所を作れるかを相談する。沈む様子を言葉で記録する
サイドレールと寝具の間に手や足が入っていることがある 入る場所。寝返りの向き すき間の生じる組み合わせになっている すぐに専門相談員へ連絡し、組み合わせの見直しを相談する。日時と状況を記録する
リモコンが布団の中に紛れ、機能が使われていない リモコンの置き場。手が届く範囲 置き場所が決まっていない 置き場を決めて印を付け、家族と共有する
夜にベッドから降りた形跡があるのに、介助を呼んでいない 降りる側。床に残る跡。夜間の照明 降りる向きと用具の配置が合っていない 降りる側に合わせて配置を見直す。夜間の様子を数日分記録してから相談する
マットレスの上に、本人が持ち込んだ座布団が重ねてある 重ねている場所。本人の言い分 硬さや高さが本人の感覚と合っていない 本人の言葉をそのまま聞き取り、記録に残す。重ねたままの危うさも一緒に伝える
移乗のたびに、介助する人が体をひねっている ベッドと車いすの角度。立つ側 寄せる向きと、つかまるものの位置が合っていない 寄せる角度を変えて2回試す。楽になった側を家族全員で共有する
ベッド柵に洗濯物やタオルが掛けられている 掛かっている場所。つかまる場所と重なっていないか 収納が足りず、用具が物置になっている 掛ける場所を別に用意する。掛かっていた場所を写さず言葉で記録する

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歩く・移動する場面で出るサイン|止まる場所は、いつも同じ

気づくサイン その場で見ること 考えられる合わなさ そのとき何をするか
歩行器を持ち上げて運んでいる 持ち上げる場所と回数。床の材質 床や敷居との相性、あるいは型の選び方が合っていない 同じ経路を歩いてもらい、持ち上げた場所を書き出して相談する
廊下の途中の、いつも同じ場所で立ち止まる その場所の幅・段差・明るさ そこだけ通りにくい条件が残っている その一点を測って記録する。用具ではなく環境側で直せるかを検討する
杖を持たずに壁を伝って歩いている 杖の置き場。伝っている壁の位置 杖の置き場が動線から外れている 置き場を動線上に移して数日試す。伝う場所に手すりを検討する
ブレーキに手が届いていない、握れていない 握りの太さ。握る力の入れ方。ブレーキの位置 握りやブレーキの位置が手に合っていない 本人にブレーキをかけてもらい、できたかどうかをそのまま記録する
屋外向けの用具を屋内でも使い、曲がり角で当てている 当たる場所。屋内での使用時間 一台で屋内外を兼ねる使い方が合っていない 屋内と屋外で分ける案を含めて相談する。当たる場所を控える
玄関で用具を置き、そこから先は手引きになっている 置いている場所。手引きの距離 屋外の経路に合う用具が無い 手引きの距離と場面を記録し、外出の目的とあわせて相談する
脚のゴムが片側だけ減っている 減っている側。減り方の形 体重のかかり方が片側に寄っている 減りの状態を記録し、交換の可否と時期を専門相談員に相談する
スロープの端で車輪が落ちかけたことがある スロープの幅と、通る速さ。介助者の立ち位置 幅や勾配、置き方が合っていない その日のうちに使用を止めて相談する。起きたことを日時つきで記録する
用具を使うと、かえって歩く速さが落ちる 使わないときとの違い。歩く距離 支える型が、いまの動作と合っていない 使う場面を分ける案を相談する。速さの違いを言葉で記録する
買い物や通院に行かなくなった やめた時期。やめた理由の本人の言葉 屋外で使える用具が無い、または置き場所が無い 本人の言葉をそのまま記録に残す。外出の目的から用具を組み直す

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介助する人の側に出るサイン|腰と、時間と、あきらめ

気づくサイン その場で見ること 考えられる合わなさ そのとき何をするか
介助する人が「腰が痛い」と口にするようになった 介助のときの姿勢。ベッドの高さ。立つ側 高さや配置が、介助する人の体格と合っていない 介助時の高さを決めて共有する。本人用と介助用の高さを別に控える
移乗に以前より時間がかかっている かかる時間を計る。手順の変化 手順が人によって違う、または用具の配置が変わっている 手順を一枚に書き出し、家族と職員で同じ手順にそろえる
用具を使わずに、手で持ち上げている場面がある 使わない理由を本人と介助者の両方に聞く 準備の手間が、使う利点を上回っている 準備の手数を減らせるかを相談する。使わない理由を言葉のまま記録する
介助する人が一人で扱えず、いつも二人がかりになっている 二人が要る工程はどこか 一人で扱える型ではない その工程だけを取り出して相談する。二人が要る時間帯を書き出す
「説明を受けたが忘れた」と言われる 説明を受けた人と、いま介助している人が同じか 説明が実際の介助者に届いていない 介助する人全員に、その場で一度使ってもらう機会を作る
介助のたびに用具の位置をずらしている ずらす方向と理由 もとの位置が動線と合っていない ずらした先の位置を測って、そこを定位置にできるか相談する
夜間の対応が、特定の一人に集中している 誰が、何時に、何回対応しているか 知らせの受け取り方や配置が、家族の生活と合っていない 回数と時間帯を記録し、担当を分けられるかを家族と話す
「もう入院させたほうが」という言葉が出る その言葉が出た場面と時間帯 介助の負担が用具では埋まらない水準になっている 言葉をそのまま記録し、ケアマネジャーへその日のうちに伝える

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使われないまま置かれているサイン|ほこりは、いちばん正直

気づくサイン その場で見ること 考えられる合わなさ そのとき何をするか
用具にほこりが積もっている 積もり方。最後に使った時期を家族に聞く 生活の場面と合っていない 使っていない期間を記録し、続けるか外すかをケアマネジャーと相談する
部屋の隅に寄せられ、上に物が載っている 載っている物。動かした人 置き場所が生活の邪魔になっている 置き場所を決め直す。それでも使われないなら外す相談をする
包装や結束帯が付いたままになっている 納品からの日数 使い始めの説明が届いていない その場で一緒に使ってみる。使い始めの日を記録に残す
本人が「あれは使っていない」と言う 言い方と表情。代わりに何を使っているか 本人の使い方と、選んだものが合っていない 本人の言葉をそのまま記録し、代わりに使っているものを見る
家族が「返したいがどうすればよいか分からない」と言う 連絡先を知っているか。連絡先の置き場所 返し方の説明が残っていない 連絡先を分かる場所に貼る。相談した日を記録する
用具の上に洗濯物や新聞が置かれている 置かれている期間 物置として使われている 置き場を別に作り、それでも変わらないなら外す相談をする
電源が抜かれたままになっている 抜いた人と理由。音や電気代への言及 使い方の説明や、置き場所が合っていない 抜かれていた事実を日付つきで記録し、その日のうちに相談する
状態が変わったのに、同じ用具が置かれ続けている 変わった時期と、いまの動作 入れたときのままで見直されていない いまの動作を書き出し、続けるか替えるかを相談する

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

お試しと点検|立ち会う人・確かめること・記録の記入欄(50項目)

カタログを見比べて決めるより、実際の家で、実際の動作を、実際に介助する人と一緒にやってみたほうが早く決まります。お試しは「気に入るかどうか」を聞く場ではなく、合っていないところを見つける場です。ここでは段取りと、そのとき控えることを記入欄の形で並べます。

お試しの段取り|誰が立ち会い、どこで、何回やるか

段取り 立ち会う人 その場で確かめること 記入欄
お試しの前に、困っている動作を一つに絞る 本人・家族・ケアマネジャー 「何ができるようになりたいか」を本人の言葉で書き取る 本人の言葉(    )/絞った動作(    )
置く場所と、片づける場所を先に決める 家族・福祉用具専門相談員 置いた状態で通り道が残るか。掃除のときにどうするか 置き場(    )/片づけ先(    )
いちばん困っている時間帯に合わせて日時を決める 本人・家族 朝の起き上がりなら朝に、夜のトイレなら夕方以降に見る 日時(    )/時間帯を選んだ理由(    )
実際に介助する人が全員そろう日にする 家族・訪問介護員 説明を受けた人と介助する人が同じか 立ち会った人(    )/欠けた人(    )
本人にやってもらう(説明だけで終わらせない) 本人 説明を聞いた直後と、少し時間をおいた後の2回やってもらう 1回目(    )/2回目(    )
介助する人にもやってもらう 家族・訪問介護員 一人で扱えるか。かかった時間 扱えた(可・要練習)/時間(  分)
調整したら、同じ動作をもう一度やってもらう 福祉用具専門相談員・本人 調整の前後で何が変わったかを言葉にする 調整内容(    )/変化(    )
次にいつ見に来るかをその場で決める 全員 日にちと、その日に見ることを決めて共有する 次回(  月  日)/見ること(    )

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場面別のお試しチェック|家の中を一周しながら見る

場面 その場でやってもらうこと 見るところ できた・できない(記入欄) 気づいたこと(記入欄)
朝の起き上がり 寝た姿勢から端に座るまで つかむ場所。足の着き方。かかる時間 (できた・一部介助・要介助) (    )
ベッドから立ち上がる 端に座った姿勢から立つまで 手を置く場所。前に出る足。ふらつく向き (できた・一部介助・要介助) (    )
ベッドと車いすの間の移乗 実際に乗り移る 寄せる角度。介助者の立ち位置。ブレーキ (できた・一部介助・要介助) (    )
居室から廊下へ出る 扉を開けて出る 扉に当たるか。開けたまま押さえる人が要るか (できた・一部介助・要介助) (    )
廊下を通ってトイレまで 実際に歩く・進む 止まる場所。曲がり角。夜間との違い (できた・一部介助・要介助) (    )
便座に座る・立つ 座って立つまでを通しで 高さ。手を置く場所。足の裏の着き方 (できた・一部介助・要介助) (    )
洗面台の前に立つ・座る 顔を洗う姿勢まで 前かがみの深さ。寄りかかる場所 (できた・一部介助・要介助) (    )
浴室に入る 脱衣室から洗い場まで 段差のまたぎ方。濡れた床での踏み出し (できた・一部介助・要介助) (    )
浴槽に入る・出る 湯を張った状態で通しで またぐ順番。出るときの力の入れ方 (できた・一部介助・要介助) (    )
食卓につく 座って食事の姿勢をとる 机との高さ。肘の置き場。体の向き (できた・一部介助・要介助) (    )
玄関から外へ出る 靴を履いて門の外まで 上がりかまち。扉。段差。置き場所 (できた・一部介助・要介助) (    )
用具を片づける 決めた場所へ戻す 誰が片づけるか。戻す手数 (できた・一部介助・要介助) (    )

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本人が言葉にしないときの見方|「大丈夫」の後ろを見る

見るところ どんな様子が出るか どう受け取るか 記録の書き方(完成文)
使う前の表情と、使った後の表情 使う前に眉が寄る。終わったあとに息をつく 言葉にしないだけで、負担が残っている可能性がある 8月16日10時、浴槽用手すりを使って入浴。またぐ前に眉を寄せ、出た後に「ふう」と息をついた。本人からの訴えはなし。
手をどこに置くか 用具ではなく壁や家具に手を伸ばす 用具のつかむ場所が、本人の動作と合っていない 8月16日、歩行器を使用中、廊下の中ほどで歩行器から手を離し、壁に手をついて2歩進んだ。
使う回数の変化 初日は使ったが、3日目から使わなくなった 使い始めの説明や置き場所が生活と合っていない 8月13日から16日まで、入浴用いすの使用は初日のみ。家族によると「洗い場が狭くなるので出した」とのこと。
言葉の内容ではなく、繰り返し 「大丈夫」を何度も言う 問いの立て方が「はい・いいえ」になっている 8月16日、使い心地を尋ねると「大丈夫」と3回繰り返された。「どこが使いにくいですか」と聞き直したところ「立つときに手が遠い」との発言あり。
視線の向き 用具ではなく家族の顔を見てから答える 家族の前では言いにくいことがある 8月16日、質問のたびに長女の顔を見てから返答。別室で再度尋ねると「置き場所が気になる」との発言あり。
動作の速さ 用具を使うときだけ動作が遅くなる 手順が多い、または重い 8月16日、歩行車を使った場合の玄関までの移動に4分。使わない場合は2分。本人「持ち出すのが手間」との発言あり。
使ったあとの物の位置 元の場所に戻っていない 片づける場所が決まっていない、または遠い 8月16日訪問時、入浴用いすが脱衣室の隅に置かれていた。片づけ先を洗い場の壁側に決め、家族と共有した。
家族の言い方 「本人が嫌がるので」とだけ言う 嫌がる中身が確かめられていない 8月16日、長男より「本人が嫌がる」との発言。本人に確認したところ「音がうるさくて眠れない」とのことで、内容を福祉用具専門相談員へ連絡した。

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お試しの記録に残すこと|次の人が読んで同じことができる形に

記入項目 書き方の例(そのまま使える完成文) 記入欄
いつ・どこで・誰が立ち会ったか 8月16日14時、自宅居室および廊下。本人、長女、福祉用具専門相談員、担当介護支援専門員が立ち会った。 (    )
試した用具と、試した理由 朝の起き上がりに時間がかかるとの家族の申し出により、つかまる位置の異なる2つの型を試した。 (    )
試した動作 寝た姿勢から端座位まで、端座位から立ち上がりまでを、それぞれ2回ずつ行った。 (    )
本人の言葉 本人より「こっちのほうが手が近い」「持つところが冷たい」との発言があった。 (    )
介助した人の様子 長女が介助したところ、1回目は腰をかがめる姿勢となったため、高さを変えて2回目を実施した。 (    )
調整した内容 ベッドの高さを本人が座る高さに合わせ、介助時の高さは別に控えた。介助バーの向きを右側へ変更した。 (    )
できなかったこと 浴槽をまたぐ動作は、洗い場の広さの都合で当日は試せなかった。次回に持ち越しとした。 (    )
住まいの側で分かったこと 居室の扉の開口を測ったところ、搬入時にいったん扉を外す必要があるとの説明を受けた。 (    )
決まらなかったことと、次に確かめること 屋外用の用具については、玄関の置き場所が決まらなかったため、次回までに家族が置き場を検討する。 (    )
次に見に来る日 8月30日14時に再訪し、朝の起き上がりの様子と、置き場所の決まり方を確認する。 (  月  日)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

入れたあとの点検|いつ・誰が・何を見て、どう書くか

点検の頻度や様式については、制度上の定めや事業所の取り決めがあります。ここでは頻度を断定せず、基準の定め(記入欄)として空けています。定めの内容は保険者・福祉用具専門相談員にご確認ください。

見るところ だれが見るか 基準の定め(記入欄) 記録の書き方(完成文) 次回(記入欄)
実際に使われているか 訪問した職員・家族 (    ) 8月16日訪問。歩行器は玄関に置かれ、屋内では毎日使用しているとのこと。屋外での使用は週2回。 (  月  日)
使われていない場合の理由 本人・家族 (    ) 入浴用いすは8月10日以降使用なし。本人「洗い場が狭くなる」との発言。置き方の変更を相談することとした。 (  月  日)
高さ・位置が変わっていないか 福祉用具専門相談員 (    ) ベッドの高さが前回の目盛りより上がっていた。家族に確認し、清掃時に変えたとのこと。目盛りに印を付けた。 (  月  日)
ぐらつき・ゆるみ 福祉用具専門相談員 (    ) 据置手すりを左右に揺らして確認。ぐらつきなし。土台のずれ止めの位置を戻した。 (  月  日)
すり減り・傷み 訪問した職員 (    ) 杖先のゴムの右側が斜めに減っていた。写真ではなく状態を記録し、交換の可否と時期を専門相談員へ相談した。 (  月  日)
電源・作動音 家族・専門相談員 (    ) マットレスの送風部の電源が入っていることを確認。作動音について本人から「慣れた」との発言あり。 (  月  日)
清掃・衛生 家族 (    ) カバーを外して洗える旨を家族と確認。洗い替えが1枚のため、洗う日を週1回と決めた。 (  月  日)
置き場所と通り道 訪問した職員 (    ) 廊下に立てかけられていたスロープを、玄関土間の壁側へ移した。通り道の幅を測り直した。 (  月  日)
介助する人が扱えているか 家族・訪問介護員 (    ) 次女が初めて移乗を介助。手順を口頭で確認し、実際に1回行ってもらった。所要4分。 (  月  日)
本人の姿勢の変化 訪問した職員 (    ) 座位で右へ傾く様子が前回より増えている。事実のみを記録し、看護職と専門相談員へ連絡した。 (  月  日)
住まいの変化 家族 (    ) 居間の家具の配置が変わり、ベッドから廊下までの動線が変更となった。通り道の幅を測り直した。 (  月  日)
連絡先の掲示 家族 (    ) 故障時の連絡先を冷蔵庫の扉に掲示していることを確認。家族全員が場所を把握している。 (  月  日)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

くらしが変わる日と、ことわりの言葉|切り替えの手がかり14・完成文22例・言い換え32組

用具は、入れた日ではなくくらしが変わった日に合わなくなります。そしてその日は、たいてい静かに来ます。ここでは切り替えの手がかりと相談先、そして断られたときに何を言い、何を書くかを並べます。断られたときにすることは説得ではありません。本人の言葉をそのまま聞き取り、記録に残し、次の相談につなげることです。

切り替えの手がかり|そのとき、どの用具を見に行くか

きっかけ まず見に行く用具 見るところ 相談先 記入欄
退院・退所した ベッドまわり一式、移動の用具 入院前の高さや位置がいまの動作に合っているか。持ち帰った物との重なり ケアマネジャー、福祉用具専門相談員、退院時の担当者 退院日(  月  日)/変化(    )
転んだ、転びかけた その場所で使っていた用具、床と敷物 転んだ場所・時刻・向き。そのとき手をついた場所 ケアマネジャー、福祉用具専門相談員、主治医 日時(    )/場所(    )
体重が増えた・減った 座るもの、寝るもの、つり具 座ったときの余り、沈み込み、当たる場所 福祉用具専門相談員、看護職 気づいた時期(    )
夏になった(暑さ・汗) 寝具、座面のクッション、屋外の用具 蒸れ、汗、外出の回数の変化。日陰の有無 福祉用具専門相談員、家族 変化(    )
冬になった(厚着・室温) 寝具、浴室の用具、屋外の用具 厚着で座面が窮屈になっていないか。浴室の寒さ 福祉用具専門相談員、家族 変化(    )
床を張り替えた、敷物を替えた 歩行の用具、車いす、据置の手すり 滑り方の変化。土台のずれ。段差の増減 福祉用具専門相談員 工事日(  月  日)
家具の配置が変わった ベッドの向き、動線上の用具 通り道の幅を測り直す。つかまる場所の変化 家族、福祉用具専門相談員 変わった場所(    )
同居する人が増えた・減った 介助に使う用具すべて 誰が、どの時間帯に介助するか。扱えるか ケアマネジャー、家族 変化(    )
介助する人の体調が変わった 移乗・移動の用具 持ち上げる動作が残っていないか。かかる時間 ケアマネジャー、福祉用具専門相談員 状況(    )
もの忘れや見当のつけ方に変化があった 操作の要る機器、知らせる機器 操作の手数。夜間の様子。知らせを受け取る人 ケアマネジャー、主治医、福祉用具専門相談員 気づいた場面(    )
服用している薬が変わったと家族から聞いた 夜間の移動に関わる用具 日中と夜間の様子の違い(事実のみを記録する) 主治医、薬剤師、ケアマネジャー 聞いた日(  月  日)
通所や訪問の利用が変わった 外出に使う用具、留守番中に使う用具 使う時間帯の変化。家に一人でいる時間 ケアマネジャー 変更日(  月  日)
帰省や行事で人が集まる 置き場所と通り道 一時的に動かされる用具。戻す担当 家族 期間(    )
用具に傷みが出てきた 傷みの出た用具 すり減り、ゆるみ、作動の変化 福祉用具専門相談員 気づいた日(  月  日)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

ことわられたときの完成文|説得の言葉ではなく、聞き取りの言葉を書く

断られたときに引き下がるのでも、押し切るのでもなく、断りの言葉を手がかりとして受け取るのが実務です。下の右列は、そのまま記録に貼れる完成文です。日付・時刻・発言者・本人の言葉を含めています。

本人・家族の言葉 その場で返す一言(説得しない) 記録の完成文
「まだ必要ない」 「いまいちばん手間だと感じている動作は、どれでしょうか」 8月16日14時、車いすの提案に対し本人より「まだ必要ない」との発言。手間に感じる動作を尋ねたところ「玄関の段差」との回答があり、次回は段差の場面から相談することとした。
「そんな年寄りじゃない」 「これは年齢というより、家の段差に合わせる道具だと考えています」 8月16日、歩行の用具の提案に対し本人より「そんな年寄りじゃない」との発言。住まいの段差に合わせる道具である旨を伝え、当日は提案を保留とした。
「みっともない」 「人目が気になるのは、外と家の中と、どちらでしょうか」 8月16日、本人より「みっともない」との発言。気になる場面を確認したところ「玄関先で近所に見られるのが嫌」とのことで、屋内で使う案から検討することとした。
「近所の目が気になる」 「どの時間帯なら気になりませんか」 8月16日、本人より近隣の目が気になるとの発言。外出の時間帯を尋ねたところ「朝早ければ人が少ない」とのことで、時間帯を含めて再度相談することとした。
「置く場所がない」 「使わないときに置く場所を、一緒に探してもよいですか」 8月16日、長女より「置く場所がない」との発言。居室と廊下を一緒に確認し、押入れ横の空きに置ける見込みとなった。次回に寸法を測ることとした。
「部屋が狭くなる」 「いまの通り道の幅を測って、置いたあとの残りを見てみましょう」 8月16日、本人より「部屋が狭くなる」との発言。廊下と居室の通り道を測り、置いた場合に残る幅を数値で示したうえで、当日は結論を出さないこととした。
「お金がかかる」 「費用の見通しは、担当の相談員から改めてご説明します」 8月16日、長男より費用に関する不安の発言。制度上の取り扱いと費用の説明は福祉用具専門相談員から行うこととし、日程を調整した。
「家族に迷惑をかけたくない」 「ご家族がいま何に時間を使っているか、一緒に見てみませんか」 8月16日、本人より「家族に迷惑をかけたくない」との発言。長女の介助時間を確認したところ、朝の起き上がりに毎回20分要しているとのことであった。
「使い方が分からない」 「いま、一緒に一度だけやってみませんか」 8月16日、本人より使い方が分からないとの発言。その場で1回実施し、手順を紙に書いて枕元に置いた。次回に手順どおりできるかを確認する。
「前に使ったが合わなかった」 「そのとき、どこが合わなかったか覚えていますか」 8月16日、本人より過去に使用して合わなかったとの発言。内容を確認したところ「握るところが太くて痛かった」とのことで、握りの形を変えた案を検討することとした。
「主人(妻)が嫌がる」 「ご本人はどう感じておられるか、伺ってもよいですか」 8月16日、配偶者より導入への反対の発言。本人に直接確認したところ「あったほうが楽」との発言があり、双方の意向を記録して次回に持ち越した。
「今のままで慣れている」 「慣れているやり方を見せていただけますか」 8月16日、本人より「今のままで慣れている」との発言。実際の動作を見せてもらい、壁を伝う場面が2か所あることを確認した。
「頼ったら歩けなくなる」 「どの場面で使うかは、一緒に決められます」 8月16日、本人より用具に頼ることへの不安の発言。使う場面を屋外に限る案を提示し、判断は保留とした。リハビリ職にも相談することとした。
「見た目が病院みたい」 「見た目で気になるのは、色でしょうか、大きさでしょうか」 8月16日、本人より見た目に関する発言。気になる点を確認したところ「白くて大きいのが嫌」とのことで、色と大きさの希望を福祉用具専門相談員へ伝えた。
「掃除の邪魔になる」 「掃除のとき、どう動かしているか見せてください」 8月16日、長女より掃除の妨げになるとの発言。掃除の手順を確認し、動かさずに掃除できる置き方を一緒に決めた。
「知らない人が家に入るのが嫌」 「訪問する人と日時を、先にお知らせします」 8月16日、本人より訪問への抵抗の発言。訪問者の氏名と日時を事前に伝えることとし、次回訪問は8月30日14時に決めた。
「息子に聞いてから」 「ご都合のよい日に、ご一緒に伺ってもよいですか」 8月16日、本人より家族に相談してから決めたいとの発言。長男の在宅日である8月23日に再訪することとした。
「畳の部屋にベッドは置けない」 「畳の傷みを防ぐ方法も含めて、置き方を見てみましょう」 8月16日、本人より畳への設置に関する懸念の発言。脚の沈みへの対応を含めて福祉用具専門相談員に相談することとした。
「仏壇の前に置きたくない」 「置きたくない場所を教えていただけますか」 8月16日、本人より置き場所に関する希望の発言。仏壇の前と、床の間の前を避ける旨を記録し、置き場所の候補を2か所に絞った。
「もう先が長くないから」 「いま困っていることだけ、伺ってもよいですか」 8月16日、本人より将来に関する発言。話をそのまま伺ったうえで、当面困っている動作として「夜のトイレ」が挙がった。
「入院するかもしれないから」 「戻られたときのことも含めて、そのとき相談できます」 8月16日、家族より入院の可能性に関する発言。状況が変わった場合の相談先を伝え、当面は現状のまま様子を見ることとした。
「面倒くさい」 「どの手順がいちばん面倒に感じますか」 8月16日、本人より「面倒くさい」との発言。手順を確認したところ、取り出して広げる工程に手間を感じているとのことで、置き方の変更を検討することとした。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

避けたい書き方と、書き直した完成文(32組)

下の左列は書いてはいけない例として引用したものです(引用であることを示すため「」で囲んでいます)。右列がそのまま使える完成文です。判断ではなく事実を、評価ではなく本人の言葉を書きます。

避けたい書き方(引用) 書き直した完成文
「本人拒否のため導入せず」 8月16日、車いすの提案に対し本人より「まだ必要ない」との発言。困っている動作として玄関の段差が挙がったため、次回は段差の場面から相談することとした。
「特変なし」 8月16日14時訪問。歩行器を使用して居室から玄関まで往復。途中2回立ち止まったが、前回と同じ場所であった。本人からの訴えはなし。
「今後、絶対に転ばせません」 8月16日、廊下で立ち止まる場所を確認し、通り道の敷物を外した。次回訪問時に同じ場所での様子を確認する。
「この用具は介護保険で借りられます」 制度上の区分と給付の範囲は告示の定めによります。貴利用者の状況(認定区分・保険者)を記入のうえ、保険者・福祉用具専門相談員にご確認くださいと家族に説明した。
「要介護度が上がれば使えます」 要介護度による取り扱いは告示の定めと保険者の運用によるため、確認先と確認事項を家族に伝え、担当の相談員へ引き継いだ。
「適合良好」 8月16日、座面の高さを調整後、端座位から立ち上がる動作を3回実施。3回とも手すりに手を置いて立ち上がった。本人「さっきより楽」との発言。
「様子観察」 8月16日から30日まで、朝の起き上がりに要する時間を家族が記録する。次回訪問時に時間の推移を確認する。
「本人は理解できていない」 8月16日、手順を口頭で説明したところ、2工程目で手が止まった。工程ごとに区切って伝え直したところ、最後まで実施できた。
「家族が非協力的」 8月16日、長男は勤務のため日中不在。介助に関わるのは主に長女で、朝の時間帯のみ対応可能とのことであった。
「安全のため使用中止」 8月16日、スロープ使用時に片輪が端にかかる場面があったため、当日以降の使用を見合わせ、同日中に福祉用具専門相談員へ連絡した。
「歩行不安定」 8月16日、廊下を歩行器で往復した際、曲がり角の手前で体が右へ傾き、壁に手をついた。同じ場面が2回あった。
「ADL低下」 8月16日、これまで一人でできていたベッドからの立ち上がりに、家族の手添えが必要な場面が朝に2回あった。前回訪問時にはなかった。
「柔らかいマットレスが良いと思われる」 8月16日、端座位から立ち上がる際に沈み込みで体が後ろへ倒れる場面があった。事実を福祉用具専門相談員と看護職に伝え、選定の相談を依頼した。
「この用具が最適です」 8月16日、2つの型を試したところ、本人が自分で操作できたのは一方のみであった。試した内容と結果を記録し、選定は福祉用具専門相談員に依頼した。
「必ず毎日使ってください」 8月16日、朝の起き上がりの場面で使う旨を本人・家族と確認した。使えなかった日はその理由を家族が記録に残すこととした。
「◯◯社のものが一番です」 8月16日、握りの太さが異なる2つを試したところ、細い方で「痛くない」との発言があった。握りの形の希望として記録した。
「ベッドを入れれば転倒はなくなります」 8月16日、夜間にベッドから降りる向きを確認し、その側に通り道を確保した。次回訪問時に夜間の様子を家族から聞き取る。
「本人が使わないので終了」 8月16日、入浴用いすは8月10日以降未使用。本人「洗い場が狭くなる」との発言があり、置き方の変更を相談したうえで、継続か終了かを次回に判断することとした。
「危険なので手すりが要ります」 8月16日、廊下の中ほどで壁に手をつく場面が2回あった。手をついた高さと位置を控え、福祉用具専門相談員に相談した。
「分からない方なので家族にのみ説明」 8月16日、本人に手順を説明したうえで、同席した長女にも同じ内容を説明した。本人からは「持つところが冷たい」との発言があった。
「拒否強い」 8月16日、提案に対し本人より「みっともない」との発言が2回あった。気になる場面は屋外とのことで、屋内での使用から検討することとした。
「問題なし」 8月16日、据置手すりを左右に揺らして確認。ぐらつきなし。土台の位置は前回と同じ場所にあり、通り道の幅も変わっていなかった。
「調整済み」 8月16日、ベッドの高さを本人が座る位置に合わせ、目盛りに印を付けた。介助時の高さは別の目盛りとし、家族と共有した。
「本人の希望により」 8月16日、本人より「置くなら窓側がいい」との発言があり、窓側に設置した。理由は「外が見えるから」とのことであった。
「同居家族が介護できるため不要」 8月16日、長女は平日の朝のみ対応可能。それ以外の時間帯は本人が一人で行っており、その時間帯に困る動作を確認した。
「以前と変わりありません」 8月16日、前回8月2日と同じ経路を歩いてもらったところ、立ち止まった回数は2回で前回と同数、所要時間は前回より30秒長かった。
「そのうち慣れると思われる」 8月16日、使用開始から6日目。使用は初日のみ。使わなかった理由を本人・家族それぞれから聞き取り、置き場所の変更を試すこととした。
「使用状況良好」 8月16日、歩行器は屋内で毎日、屋外では週2回使用しているとのこと。玄関に置いており、雨の日は使用していない。
「腰痛のため介助困難」 8月16日、長女より「朝の起き上がりを手伝ったあと腰が痛む」との発言。移乗時の姿勢を確認し、ベッドの高さを介助用の目盛りに変える方法を伝えた。
「皮膚が悪化しそうなのでマットを変更」 8月16日、家族より「背中が赤くなっている」との申し出。見た事実のみを記録し、同日中に看護職と福祉用具専門相談員へ連絡した。
「危険な状態です」 8月16日、サイドレールと寝具の間に手が入っている場面を確認。同日中に福祉用具専門相談員へ連絡し、組み合わせの見直しを相談した。
「本人・家族に説明し同意を得た」 8月16日14時、本人と長女に対し、置き場所・使う場面・故障時の連絡先を説明した。本人より「置き場所は窓側で」との発言があり、その場で設置した。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

用具を選ぶ仕事は、正解を当てる仕事ではありません。本人と家を見て、試して、書き残して、また見に行く——その往復のなかで、合うところへ寄せていく仕事です。記録が残っていれば、次に見る人が同じ場所から始められます。

決める前に試せるかどうか

Q. 試してから決められますか?
A. レンタルなら、実際に使ってから合わなければ交換・調整がしやすいのが利点です。

選定・計画を効率化する

介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」の福祉用具向け機能(福祉用具マナ)は、選定理由や計画書の作成を補助します。利用者さま3名まで、期限なく無料でお試しいただけます。

主な福祉用具の選定ポイント

福祉用具は、利用者の状態と生活環境にあわせて選びます。代表的な用具の選定ポイントを整理しました。

福祉用具 選定のポイント
車いす 体格・座位保持・自走か介助か、移乗のしやすさ
介護ベッド 起き上がり・立ち上がりの負担、背上げ・高さ調整
歩行器・杖 ふらつき・支持性、屋内外の使い分け
手すり 移動の動線・立ち座りの場所にあわせて設置
床ずれ防止用具 体位変換の負担、皮膚の状態にあわせたマット

よくある質問(FAQ)

福祉用具は誰が選びますか?
福祉用具専門相談員がケアマネや本人・家族と相談し、状態と環境にあわせて選定します。
レンタルと購入の違いは?
車いすやベッドなどは貸与(レンタル)、入浴・排泄関連は特定福祉用具として購入の対象です。
選ぶときに大切なことは?
利用者の状態と生活動線にあわせ、安全に使えて自立を支えるものを選びます。
カイポケを使っていないのですが、どうすればよいですか?
カイポケをご利用中でなくても、神マナは単体で問題なくご利用いただけます。「マナドライブ」で帳票類の管理・網羅もでき、まず神マナを導入して後からカイポケを連携することも可能です。カイポケの導入をご希望の際は、当社からサポート担当へお繋ぎします。詳しくは「カイポケ導入相談・お見積り」の案内ページをご覧ください。
合わなかったら交換できる?
レンタルなら状態の変化に応じて交換・調整がしやすいのが利点です。専門相談員に相談しましょう。
関連サービス
福祉用具マナ(計画書・契約管理)
福祉用具の計画書や契約管理の書類業務を、デジタルでまとめて効率化します。

詳細を見る →

選定にあたって、聞いておくこと

聞く相手 聞くこと
本人 どの場面で困っているか、以前に使ったことがあるか
本人 どんな見た目・色なら使う気になるか
家族 家の中のどこで使うか、片づける場所はあるか
家族 介助する人の身長・体力
主治医 使ってよい動作の範囲、禁忌
リハビリ職 残っている力、伸ばしたい動作
ケアマネジャー 計画に位置づけられているか
訪問介護員 日々の介助で困っている動作
福祉用具専門相談員 候補の品目、試せるか
住宅改修の事業者 用具で足りるか、改修が要るか
本人(試したあと) 使ってみてどうだったか
家族(試したあと) 片づけ・掃除の手間

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この記事の執筆・編集

介護のマナ編集部(株式会社ライフシフト)

介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」を開発・提供する株式会社ライフシフトの編集部。訪問看護ステーションを運営する看護師(CSO)をはじめ、介護・看護の現場とともに、記録・書類・制度の実務情報を発信しています。

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