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訪問看護の記録AI・記録ソフトの選び方と比較(2026年)|8製品の公式記載を「作れる書類・音声入力・転記・料金の単位・無料範囲・データの扱い」で並べた対照表

訪問看護の記録を支える道具は、大きく「記録から請求まで一体のソフト(電子カルテ)」「音声で記録の下書きを作るAI」「その両方をつなぐ連携型」の3つに分かれます。このページは、2026年9月時点で各社の公式サイトに書かれている事実だけを同じ列に並べ、選ぶときの軸を先に決めてから比べるための記事です。順位や優劣は付けません。当社の「訪問看護マナ」も他社と同じ行・同じ列で書きます。

この記事の要点|3行

  • 定義:「訪問看護の記録AI」は、話した内容から記録書Ⅱ・計画書・報告書などの下書きを作る道具の総称で、請求まで担う電子カルテとは役割が違います。
  • この記事で分かること:8つの軸(作れる書類・音声入力・介護ソフトへの転記・料金の決まり方・無料で試せる範囲・データの扱い・対応端末・確定の仕組み)と、8製品の公式サイトの記載を並べた比較表4つ。
  • 結論の選び方:「いま使っている請求ソフトを変えるか、足すか」を先に決め、次に「記録書Ⅱをどこまで自動で作るか」「できた記録がどこへ行くか(転記の有無)」で絞り、最後に料金の単位(人数・利用者数・従量)を自事業所の規模に当てて試算します。

訪問看護の記録AI・記録ソフトとは|3つの型

「訪問看護ソフト」と「記録AI」は同じ棚に並びがちですが、担っている仕事が違います。比較の前に、型を分けておきます。

担う仕事 特徴(公式サイトの記載から一般化) この記事で該当する製品
①請求一体型(電子カルテ) 利用者情報・スケジュール・記録・帳票・医療/介護レセプト 記録が実績や請求に連動する。乗り換えはデータ移行を伴う。AIや音声入力はオプションや提携先サービスとして付く場合がある iBow/いきいき訪看/カイポケ訪問看護/ほのぼのNEXT/ワイズマン 訪問看護ステーション管理システムSP
②記録特化AI(音声→下書き) 音声の文字起こしと、記録書Ⅱ等の書式への整形 既存ソフトはそのまま。できた下書きを既存ソフトへ入れる作業が残るか、転記の仕組みがあるかで分かれる ホウカンAIオペ/ミルモレコーダー
③連携型(AI+既存ソフトへ転記) ②に加えて、特定の介護ソフトへの自動転記 既存ソフトを変えずに足す。転記先は製品ごとに決まっている(対応していないソフトでは転記は使えない) 訪問看護マナ(転記先はカイポケ)

※型の分類は当社が公式サイトの記載をもとに整理したもので、各社の自称ではありません。1製品が複数の型にまたがる場合があります。カイポケは株式会社エス・エム・エスの登録商標です。当社は同社と資本関係にありません。

選び方の軸8つ|確認の仕方つき

比較表を見る前に、軸ごとに「自事業所ではどれが要るか」と「公式サイトや資料でどこを見れば確かめられるか」を決めておくと、営業資料の言葉に流されにくくなります。

問い 確認の仕方 自事業所の答え(記入欄)
1. 作れる書類の範囲 記録書Ⅱだけか、計画書・報告書・サマリーまで作れるか。AIが作るのはどの書類か 「帳票一覧」「AIで作成できる書類」のページで、書類名を1つずつ照合する。「AI対応」とだけ書かれている場合は対象書類を問い合わせる (        )
2. 音声入力の有無と方式 キーボードの音声入力(文字起こしのみ)か、AIが書式に整形するか 「音声入力」の説明が「マイクボタンで文字入力」なのか「話した内容をSOAPに整形」なのかを読み分ける。専門用語の補正の有無も見る (        )
3. できた記録の行き先(転記) 記録が請求ソフトへ自動で入るか、コピーして入れ直すか 「連携」「転記」「連動」の対象ソフト名が明記されているかを見る。名前が無い連携は、自事業所のソフトでは使えない可能性がある (        )
4. 料金の決まり方 事業所単位の定額か、職員数か、利用者数か、訪問件数・売上の従量か 料金ページの「単位」を確かめ、自事業所の職員数・利用者数・月間訪問件数を当てて年額で試算する。オプション(AI・タブレット・レセプト)の別料金の有無も見る (        )
5. 無料で試せる範囲 期間限定か、人数・時間の上限つきで期限なしか。カード登録が要るか 「無料体験」「無料お試し」の条件(期間・上限・登録に必要なもの・終了後の扱い)を読む。実際の利用者の記録で試せるかを確かめる (        )
6. データの保管と学習利用 保管場所(国内か)、暗号化、外部の生成AIに送るか、入力内容が学習に使われるか セキュリティ・プライバシーのページとFAQを読む。「学習に使わない」「目的外に使わない」の文言の有無。記載が無ければ問い合わせて文書で受け取る (        )
7. 対応端末・OS iPhone・Android・iPad・PCのどれで動くか。オフラインで何ができるか 「動作環境」のページでOSとバージョンを見る。職員の私物端末を使うかどうかを先に決める (        )
8. 確定の仕組み(人が最後に見る) AIの下書きを、誰がいつ確認して確定するか。修正履歴が残るか 「下書き」「確認」「承認」の流れが説明されているか。運営指導で提示する記録の作成者・作成日時がどう残るかを確かめる (        )

8つのうち、事業所ごとに答えが分かれるのは「3. 行き先」と「4. 料金の単位」です。請求ソフトを変えない前提なら、①請求一体型は比較対象から外れ、②③で「転記の有無」を見ることになります。請求ソフトごと見直す前提なら、①の中で「記録書ⅡのAI作成があるか」「音声入力がどの方式か」を見ることになります。

比較表①|基本情報(8製品・読みの五十音順)

ここから4つの表は、各社の公式サイトで2026年9月10日に確認できた記載を転記したものです。確認できなかった項目は「公式サイトに記載なし」と書いています。並びは製品名の読みの五十音順で、順位ではありません。

製品名 提供会社 公式サイトの説明(要約) 確認したページ
iBow(アイボウ) 株式会社eWeLL ①請求一体型 訪問看護専用の電子カルテ。記録からレセプト、勤怠、BPOまでを提供 ewellibow.jp(トップ・料金・AI特設・FAQ)
いきいき訪看 いきいきメディケアサポート株式会社 ①請求一体型 訪問看護・訪問リハビリに特化したクラウド型ソフト。記録・レセプト・利用者請求・経営管理 ikiikimedicare.co.jp(サービス概要)
ホウカンAIオペ 株式会社クラシテク ②記録特化AI 訪問看護ステーション向けのAIエージェント。記録書Ⅱ・計画書・報告書の作成、レセプト等の業務代行 ai-operation.jp(訪問看護向けページ)
カイポケ訪問看護 株式会社エス・エム・エス ①請求一体型 電子カルテ・医療/介護レセプト・スケジュール・帳票・経営支援を含む訪問看護ソフト houkan.kaipoke.biz(トップ・電子カルテ・料金)
訪問看護マナ(神マナ) 株式会社ライフシフト ③連携型 カイポケと連携できるAI記録アプリ。既存ソフトはそのままにアドオンで足す lifeshift-inc.com(訪問看護マナ・料金)
ほのぼのNEXT/ほのぼのVoice NDソフトウェア株式会社 ①請求一体型(+音声アプリ) ケア記録から介護請求まで連動する介護ICTソフト。訪問看護を含む多数のサービスに対応。音声アプリ「ほのぼのVoice」 ndsoft.jp(ほのぼのNEXT・ほのぼのVoice)
ミルモレコーダー 株式会社ウェルモ ②記録特化AI 医療・介護向けの音声テキスト化AI。文字起こしと書式に合わせた要約 lp.recorder.milmo.jp/welmo.co.jp(ニュース)
訪問看護ステーション管理システムSP 株式会社ワイズマン ①請求一体型 訪問看護事業所向けの介護ソフト。記録・請求・医保療養費明細書等 wiseman.co.jp(製品ページ・音声記録AI)

※各社の公式サイトの記載を当社が転記・要約したものであり、各社の公式見解ではありません。機能・料金は改定されることがあります。導入の判断は各社の最新の公式資料でご確認ください。

比較表②|作れる書類とAIの対象

「AI対応」と一言で書かれていても、AIが作るのが記録書Ⅱなのか、計画書・報告書なのかで日々の作業は変わります。公式サイトに書類名が明記されているものだけを書きました。

製品名 記録書Ⅱ 訪問看護計画書・報告書 AIが作成の対象にしている書類(公式の記載) その他の書類
iBow 電子カルテで作成 作成できる 訪問看護計画書・報告書(「AI訪問看護計画・報告」=有料オプション)。記録書ⅡのAI作成は公式サイトに記載なし レセプト(iBowレセプト)、リハビリ専門職向け報告書の別添(ニュース)
いきいき訪看 訪問看護記録(帳票約40種に含む) 作成できる 訪問看護計画書・報告書(追加料金なしのAI支援機能) 送付状・ラベル・指示書依頼書・サービス提供表など約40種類
ホウカンAIオペ AIが作成(SOAP形式・サマリー形式) AIが作成 記録書Ⅱ・計画書・報告書 レセプト業務・実績票FAX送信・郵送代行・シフト作成等の代行(ニュース)
カイポケ訪問看護 電子カルテで作成(帳票一覧に記録書Ⅱ) 作成できる(帳票一覧に計画書・報告書〈精神科〉ほか) 公式サイトに「AI機能は提携先のサービスであり、別途料金が発生します」とあり、対象書類の記載なし 記録書Ⅰ・訪問看護記録・経過記録・情報提供書・別紙様式1〜4・褥瘡対策計画書・看護サマリ・業務日報
訪問看護マナ AIが作成(SOAP) AI支援で作成 記録書Ⅱ・主治医への報告書・訪問看護計画書 受診サマリー・看護サマリ等(マナドライブに集約)
ほのぼのNEXT/Voice ケア総合記録システムで記録(訪問看護の帳票別の記載は製品ページで確認できず) 公式サイトに記載なし AIケアプラン(ケアプラン作成支援)。訪問看護の書類名の記載なし 介護請求まで連動
ミルモレコーダー 訪問看護記録書Ⅰ・Ⅱの書式に要約 公式サイトに記載なし 支援経過記録・ケアプラン・アセスメント・訪問看護記録書Ⅰ/Ⅱ・モニタリング・F-SOAIP等の書式への要約 会議の議事録
ワイズマン 訪問看護SP 作成できる(記録書Ⅰ・Ⅱ) 作成できる 訪問看護SPの製品ページにAI機能の記載なし(「音声記録AI」は施設・特定施設・通所向けと記載) 情報提供書・医保療養費明細書・事故ヒヤリハット・24時間対応リスト

※「作成できる」は公式サイトの帳票一覧・機能説明に書類名がある場合です。当社が各社の公式サイトを編集・要約したものであり、各社の公式見解ではありません。

比較表③|音声入力・介護ソフトへの転記・対応端末

音声入力は「キーボードのマイクで文字にする」方式と「話した内容をAIが書式に整える」方式で、現場の手間が変わります。公式サイトの説明文をそのまま基準にしました。

製品名 音声入力の方式(公式の記載) 介護ソフトへの転記・連動 対応端末・OS(公式の記載)
iBow 公式サイト(トップ・製品・FAQ)に音声入力の記載を確認できず 自社の電子カルテからiBowレセプトへ連動 Windows 11/macOS 14.x以上/iPadOS 17.x以上/iOS 18.x以上/Android(機種差の注記あり)
いきいき訪看 公式サイトに記載なし 自社ソフト内で記録から請求まで(外部連携の記載なし) 「インターネットにつながる端末なら、いつでもどこでも」と記載。OS別の記載なし
ホウカンAIオペ スマートフォンに話しかける/訪問後の音声メモからAIが自動生成 「現在お使いの仕組みに記録書Ⅱ・計画書の下書きを取り込める」と記載。特定ソフトへの自動転記の記載なし 公式サイトに記載なし(スマートフォンで利用と記載)
カイポケ訪問看護 「キーボード内のマイクボタンをタップするだけで、喋った内容が自動で文字入力」(文字起こし方式) 訪問看護記録がPC側の実績に自動連動(記録をレセプトに転記する業務が不要) 動作確認OS iPadOS 16。「Android端末には対応しておりません」。専用アプリは無料
訪問看護マナ 訪問先でスマートフォンに話しかける。AIがSOAPに整形し、専門用語を文脈から補正(30症例を公開) 作成した記録をカイポケへRPAで自動転記(転記できる帳票の一覧を公開)。転記先として公式ページに記載があるのはカイポケ iPhone/Android(アプリ)
ほのぼのNEXT/Voice ほのぼのVoice:「話し言葉をそのまま記録・文字化」「AI音声認識で文脈を理解」 ほのぼのNEXTと統合(ケア記録から請求まで連動) ほのぼのVoiceはiOSのみ対応(スマホ・タブレット)。NEXTはタブレット対応
ミルモレコーダー その場での直接録音、または音声データのアップロード。文字起こし+書式に要約 オプションのRPA連携(ミルモオートメーション)で記録システムへ自動入力 スマホ・タブレット・PCのブラウザで利用
ワイズマン 訪問看護SP オプション:AmiVoice音声入力支援ソフト。記録支援オプション「すぐろくHome」 自社システム内で記録から請求まで 公式サイトに記載なし

※当社が各社の公式サイトを編集・要約したものであり、各社の公式見解ではありません。転記・連携の対象と条件は各社にご確認ください。

比較表④|料金の決まり方・無料で試せる範囲・データの扱い

金額よりも先に「何を単位に決まるか」を見ます。単位が違う製品どうしは、自事業所の人数・利用者数・訪問件数を当ててから初めて比べられます。

製品名 料金の単位と公式の記載(税表記は公式のまま) 無料で試せる範囲 データの保管・学習利用(公式の記載)
iBow 1事業所あたり基本料金18,000円/月(2年契約)+事業規模に合わせた従量制(単価の記載なし)。初期費用0円。レセプト証明書費用1,000円/月。AI計画書・報告書とレセプトは有料オプション 無料トライアルの記載なし(無料オンラインデモ・無料相談の案内あり) 国内データセンター・24時間監視・端末に利用者データを残さない・ISMS認証。学習利用の記載なし
いきいき訪看 総売上に対する従量課金のみ。毎月固定の料金はかからない。初期費用の記載なし。AI支援機能は追加料金なし 無料デモ・お試し可能と記載(期間・上限の記載なし) 公式サイトに記載なし
ホウカンAIオペ 初期費用0円・月額固定費0円。記録書Ⅱ作成支援・返戻アドバイスは無料。その他は利用者1名あたりの完全従量課金(月1,000円〜の例) 記録書Ⅱ作成支援は無料と記載。トライアル期間の記載なし 暗号化やアクセス制御を実装と記載。学習利用の記載なし
カイポケ訪問看護 1拠点あたり月額25,000円(税別)の定額。初期費用・更新料・解約違約金・法改正対応・訪問毎の費用は0円。タブレットレンタルは月額3,300円(税込)。AI機能は提携先サービスで別途料金 2ヶ月の無料体験 公式ページ(トップ・電子カルテ・料金)の範囲では記載を確認できず
訪問看護マナ 使う職員の人数枠で決まる。ナース8名まで15,000円/月・20名まで30,000円/月(税抜)。利用者(要介護者)の人数は料金に関係なし。初期費用の記載なし(月額のみ)。契約期間の縛りなし・いつでも解約可 利用者3名まで・期限なし・全機能。クレジットカード登録不要。4名以上を登録するときに有料プランへ 通信・保存データを暗号化、国内のクラウド基盤で運用。利用者情報は事業所ごとに分離。「目的外には利用しません」と記載
ほのぼのNEXT/Voice 公式サイトに金額の記載なし(見積)。ほのぼのVoiceアプリは無料で提供 無料デモ・見積 「安全性が担保されるまで外部の生成AIは使いません」「データ流出を徹底ガード」と記載
ミルモレコーダー 月額5,000円(40時間まで)。年払いで5%割引。最低契約3か月。10時間単位で追加。初期費用の記載なし 無料お試し:7日間・3時間 通信はSSL、データは国内保管・パスワード保護。医療・介護の辞書データ・標準病名マスターを学習と記載(入力内容の学習利用については記載なし)
ワイズマン 訪問看護SP 「ご利用体制に合わせた料金設定」(金額の記載なし) 記載なし(資料請求・問い合わせ)。施設向け「音声記録AI」は導入後3ヶ月間無償の記載 公式サイトに記載なし

※料金は2026年9月10日時点で各社の公式サイトに掲載されていた表記を転記したものです。税抜・税込・キャンペーン価格の別は公式の表記に従っています。改定されることがあるため、契約前に必ず各社の最新の料金ページでご確認ください。当社が編集・要約したものであり、各社の公式見解ではありません。

料金の単位を自事業所に当てる|3つの規模での見方

単位が「事業所定額」「職員数」「利用者数」「売上・訪問件数」と分かれているため、規模が変わると相対関係も変わります。ここでは金額の計算はせず、どの製品の料金がどの数字で動くかだけを整理します。自事業所の数字を当てて、各社の料金ページで試算してください。

料金が動く数字 該当する製品(公式の記載) 自事業所の数字(記入欄) 見るポイント
事業所(拠点)の数 カイポケ訪問看護(1拠点あたり定額。サテライト2か所目以降は別料金)/iBow(1事業所あたり基本料金) 拠点数(  )・サテライト数(  ) 訪問件数や利用者数が増えても変わらない部分。併設サービスの有無で特別価格の記載あり(カイポケ)
使う職員の人数 訪問看護マナ(ナース8名まで/20名まで) アプリを使うナースの実人数(  ) 常勤換算ではなく登録する実人数と記載。利用者数は無関係
利用者の人数 ホウカンAIオペ(利用者1名あたりの従量)/訪問看護マナの無料範囲(利用者3名まで) 利用者数(  ) 利用者が増えると月額が動く製品と、無料の上限が利用者数で決まる製品を分けて見る
売上・訪問件数・事業規模 いきいき訪看(総売上に対する従量)/iBow(事業規模に合わせた従量制) 月間訪問件数(  )・月商(  ) 単価が公式サイトに無い場合は、自事業所の数字で見積りを取り、年額で比べる
利用時間 ミルモレコーダー(月40時間まで・10時間単位で追加) 1訪問あたりの録音時間×月間訪問件数(  ) 訪問件数が多いほど時間上限に近づく。上限超過時の単価を確認
見積(公式サイトに金額なし) ほのぼのNEXT/ワイズマン 訪問看護SP 見積時に、オプション(音声入力・AI・タブレット)と保守費を含めた年額で受け取る

訪問看護マナが向いている事業所/向いていない場合

当社の製品についても、他社と同じ基準で正直に書きます。公式ページで確認できる事実だけを根拠にしています。

観点 向いている事業所 向いていない場合(別の製品を見た方がよい場合)
いま使っている請求ソフト カイポケを使っていて、そのまま使い続けたい事業所(記録をカイポケへRPAで自動転記) カイポケを使っていない事業所。公式ページで転記先として記載があるのはカイポケのみで、他の請求ソフトへの自動転記は使えない(記録の作成と保管は使える)
作りたい書類 記録書Ⅱ(SOAP)・主治医への報告書・訪問看護計画書を、訪問先で音声から作りたい 医療・介護レセプトの作成や利用者請求まで1つのソフトで完結させたい場合(訪問看護マナは請求機能を持たない。請求はカイポケ等の側で行う)
端末 職員がiPhoneまたはAndroidのスマートフォンで記録したい PCのブラウザだけで運用したい場合(公式ページの案内はアプリのダウンロード)
試し方 期限を気にせず、実際の利用者3名までの記録で試してから決めたい。カード登録をしたくない 最初から全利用者で一斉に試したい場合(無料の範囲は同時に登録する利用者3名まで。4名以上は有料プラン)
料金の単位 利用者数が多く、使うナースが8名または20名までに収まる事業所(利用者数で料金が変わらない) ナースが20名を超える場合は枠を足す形になるため、料金ページのシミュレーターで枠数を確かめてから判断する
AIの下書きの扱い AIの下書きを看護師が確認して確定する運用を、事業所として決められる 確認の担当や手順を決めずに、AIの出力をそのまま記録にしたい場合(どの製品でも、記録の内容の責任は事業所にある)

まとめると、訪問看護マナは「請求ソフトを変えずに、記録の作成だけを足す」型で、転記先がカイポケに限られる点が最も大きな分かれ目です。カイポケ以外の請求ソフトを使っている事業所は、①請求一体型の中でAI・音声入力を持つ製品か、②記録特化AIで「下書きを既存ソフトへ入れ直す」運用を比べることになります。

運営指導で見られる記録の要件|別添1(訪問看護)との対照

どのソフトを選んでも、運営指導で確認される記録の要件は変わりません。厚生労働省の運営指導マニュアル別添1(訪問看護)に挙げられている確認項目と確認文書を、「ソフトが作れるもの」と「事業所が確かめること」に分けて対照します。ソフトが何を作っても、記録の内容と保管の責任は事業所にあります。

確認項目(別添1・条文) 確認内容(別添1の記載) 確認文書(別添1の記載) ソフト・AIが作れる部分 事業所が確かめること(記入欄)
サービス提供の記録(第19条) 訪問看護計画にある目標を達成するための具体的なサービスの内容が記載されているか/日々のサービスについて、具体的な内容や利用者の心身の状況等を記録しているか サービス提供記録 記録書Ⅱの下書き(音声からSOAPへ) 計画の目標と記録の内容が対応しているか(  )/「変化なし」だけの記録が続いていないか(  )
訪問看護計画書及び訪問看護報告書の作成(第70条) 居宅サービス計画に基づいて訪問看護計画が立てられているか/主治の医師の指示及び利用者の心身の状況、希望および環境を踏まえているか/サービスの具体的内容、時間、日程等が明らかか/利用者又はその家族への説明・同意・交付は行われているか/目標の達成状況は記録されているか/達成状況に基づき新たな計画が立てられているか/報告書は作成されているか 主治の医師の指示及び居宅サービス計画に基づく訪問看護計画(利用者又は家族の同意があったことがわかるもの)・アセスメントシート・モニタリングシート・訪問看護報告書 計画書・報告書の下書き(過去記録の要約) 主治医の指示書と居宅サービス計画の日付が計画書より前か(  )/説明・同意・交付の記録があるか(  )/達成状況の評価が書かれているか(  )
心身の状況等の把握(第13条)・居宅介護支援事業者等との連携(第64条) サービス担当者会議等に参加し、利用者の心身の状況把握に努めているか/介護支援専門員や他サービスと連携しているか サービス担当者会議の記録 会議の記録の下書き(製品による) 会議への参加と内容が記録に残っているか(  )
緊急時等の対応(第72条) 緊急時対応マニュアル等が整備されているか/緊急事態が発生した場合、速やかに主治の医師に連絡しているか 緊急時対応マニュアル・サービス提供記録 連絡の事実を記録に残す欄(製品による) 緊急時の連絡先・連絡時刻・連絡内容が記録にあるか(  )
受給資格等の確認(第11条) 被保険者資格、要介護認定の有無、有効期限を確認しているか 介護保険番号、有効期限等を確認している記録等 被保険者証の読み取り・登録(製品による) 有効期限切れの利用者がいないか(  )
内容及び手続の説明及び同意(第8条) 利用申込者又はその家族への説明と同意の手続きを取っているか/重要事項説明書の内容に不備等はないか 重要事項説明書(同意があったことがわかるもの)・利用契約書 —(記録AIの範囲外) 電磁的記録で同意を取る場合の方法が運営規程・契約書と合っているか(  )

※上記は厚生労働省が公表している運営指導マニュアル別添1を当社が編集・加工したものであり、公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な取り扱いは保険者(指定権者)にご確認ください。

記録AIを導入する事業所が特に見られやすいのは、第19条の「具体的な内容」と第70条の「達成状況」です。AIの下書きは音声に含まれた情報しか書けないため、話していない観察は記録に残りません。訪問前に「今日の計画の目標に対して何を観察するか」を決めておくと、下書きの精度と運営指導での説明のしやすさが同時に上がります。

導入前チェック|自事業所の記入欄

比較表を読み終えたら、候補を2〜3製品に絞り、同じ項目で答えを埋めます。空欄が残った項目は、契約前に各社へ文書で確認してください。

項目 候補A(    ) 候補B(    ) 候補C(    )
いまの請求ソフトを(変える/残す) (  ) (  ) (  )
記録書ⅡをAIが作るか(下書き/文字起こしのみ/作らない) (  ) (  ) (  )
計画書・報告書をAIが作るか (  ) (  ) (  )
できた記録の行き先(自動転記先のソフト名/手入力) (  ) (  ) (  )
料金の単位(拠点/職員数/利用者数/売上・件数/時間) (  ) (  ) (  )
自事業所の数字を当てた年額(オプション込み) (  )円 (  )円 (  )円
無料で試せる範囲(期間/人数/時間/カード登録) (  ) (  ) (  )
データの保管場所・暗号化・学習利用の文言 (  ) (  ) (  )
対応端末(職員の私物端末を使うか) (  ) (  ) (  )
AIの下書きを確定する担当と手順 (  ) (  ) (  )
解約時のデータの取り出し方(形式・費用) (  ) (  ) (  )
最低契約期間・解約条件 (  ) (  ) (  )

よくある質問

訪問看護の記録AIと電子カルテ(訪問看護ソフト)は、どちらか一方を選ぶものですか?

役割が違うため、両方を持つ事業所もあります。電子カルテは記録・実績・レセプトを一体で管理する道具で、記録AIは音声から記録書Ⅱなどの下書きを作る道具です。記録AIには、既存のソフトへ自動転記する型(転記先は製品ごとに決まっています)と、下書きをコピーして入れ直す型があるため、「できた記録がどこへ行くか」を先に確かめてください。

音声入力があると書いてあれば、話すだけで記録書Ⅱができますか?

公式サイトの「音声入力」には2つの意味があります。キーボードのマイクボタンで話した言葉をそのまま文字にする方式と、話した内容をAIがSOAPなどの書式に整える方式です。前者では文の整形や専門用語の補正は人が行います。どちらの方式かは、各社の説明文の言い回し(「文字入力」か「自動作成」か)で読み分けられます。

無料で試せる範囲は、どこを見て比べればよいですか?

「期間で区切る型(例:2ヶ月の無料体験、7日間・3時間)」と「人数や時間の上限で区切り期限がない型(例:利用者3名まで期限なし)」があります。比べるときは、実際の利用者の記録で試せるか、クレジットカード登録が要るか、無料期間の終了後にデータがどうなるかの3点を、各社の公式ページで確かめてください。

AIが作った記録をそのまま運営指導で提示してもよいですか?

厚生労働省の運営指導マニュアル別添1(訪問看護)では、サービス提供記録について「訪問看護計画にある目標を達成するための具体的なサービスの内容が記載されているか」「日々のサービスについて、具体的な内容や利用者の心身の状況等を記録しているか」が確認内容とされています。誰が作った下書きであっても、内容が計画と対応しているかを看護師が確認して確定する手順を、事業所として決めておく必要があります。記録の責任は道具ではなく事業所にあります。

訪問看護マナはカイポケを使っていなくても使えますか?

記録書Ⅱ・報告書・計画書の作成と保管は、カイポケの有無に関係なく使えます。ただし、公式ページで自動転記先として記載があるのはカイポケのみで、他の請求ソフトへの自動転記は使えません。カイポケ以外の請求ソフトを使っている事業所は、作成した記録をその請求ソフトへ入れ直す運用になるため、その手間を含めて比べてください。無料の範囲は利用者3名まで・期限なし・カード登録不要です。

比較表の各項目は、各社の公式サイトを当社が2026年9月10日に確認して転記したものです。機能・料金は改定されるため、契約の前に各社の最新の公式資料で確かめてください。なお、介護保険法に基づく届出書類の作成・提出代行は社会保険労務士の業務です。この記事の「導入前チェック」と「別添1との対照表」を、毎月あなたの事業所の登録内容と突き合わせてお届けする月次レポート(マナ・アシスト)を準備しています。

出典

出典:厚生労働省ウェブサイト(https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001281524.pdf)/公共データ利用規約(第1.0版)

本ページは上記を当社が編集・加工したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。各自治体の公表資料についても同様に当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な取り扱いは保険者(指定権者)にご確認ください。

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この記事の執筆・編集

介護のマナ編集部(株式会社ライフシフト)

介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」を開発・提供する株式会社ライフシフトの編集部。訪問看護ステーションを運営する看護師(CSO)をはじめ、介護・看護の現場とともに、記録・書類・制度の実務情報を発信しています。

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