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介護事業所の指定基準とは|人員・設備・運営基準の基本をわかりやすく

介護サービスを提供するには、サービスごとに定められた指定基準を満たし、指定を受ける必要があります。指定基準は大きく「人員基準・設備基準・運営基準」の3つに分かれます。本記事で基本を整理します。

事業所運営の全体像は介護事業所の運営・経営ガイドもあわせてご覧ください。

指定基準の3つの柱

  • 人員基準:管理者や各専門職の配置、常勤換算による必要人数など。
  • 設備基準:事業所の広さ、必要な設備・備品など。
  • 運営基準運営規程、内容・手続きの説明と同意、記録の整備、秘密保持、苦情対応、虐待防止・身体拘束適正化、感染症対策・BCPなど。

人員基準のポイント

サービスごとに必要な職種・人数が定められ、多くは「常勤換算方法」で必要数を満たすかを判断します。正確な勤務時間の管理と勤務表の整備が前提になります。

運営基準のポイント

運営基準は「適切に運営し、必要な記録を残す」ことを求めるものです。説明と同意、計画・記録、各種委員会、苦情・事故対応などが含まれ、実地指導でも確認されます。

具体的な人員数・設備要件は、サービス種別と指定権者(自治体)の条例により異なります。必ず最新の基準でご確認ください。

本記事は概要をわかりやすく解説するものです。指定基準・運営基準は自治体(指定権者)の条例や最新の通知で異なる場合があります。最新・正確な要件は必ず一次情報でご確認ください。

指定基準(人員・設備・運営)の基本

介護事業所の指定を受けるには、人員・設備・運営の基準を満たす必要があります。基本を整理しました。

基準内容
人員基準必要な職種・人数の配置(管理者・サービス提供責任者など)
設備基準事業運営に必要な設備・区画
運営基準運営規程、記録、秘密保持、苦情対応などの運営上のルール

算定要件・単位数・様式は介護報酬改定や自治体により異なります。実際の運用にあたっては最新の告示・通知・条例等でご確認ください。

3つの基準の中身

基準内容よくある不備
人員基準職種ごとの配置人数、資格、常勤・専従の要件常勤換算の計算誤り。管理者の兼務の可否
設備基準必要な部屋、面積、設備事務室と相談スペースの区分。手洗い設備
運営基準運営規程、重要事項説明、記録の整備、苦情対応、秘密保持、事故対応など指針の未整備。記録の保存期間

指定を受けるまでの流れ

  1. 法人を設立する——定款の事業目的に、行うサービスを記載します
  2. 事前相談——指定権者へ。物件を契約する前に行います
  3. 物件を確保する——設備基準を満たすか、事前相談で確認してから
  4. 人員を確保する——資格証と雇用契約が必要です
  5. 申請書を提出する——締切は開設希望月の前々月〜前月が一般的です
  6. 審査・指定
  7. 国保連への届出——これを忘れると請求できません

つまずきやすいところ

  • 定款の事業目的——記載がないと変更登記からやり直しになります
  • 物件を先に契約した——基準を満たさず、契約し直しになることがあります
  • 常勤換算の計算——申請時に不足が判明することが多くあります
  • 管理者の兼務——サービス種別により可否が異なります
  • 申請の締切——1日でも過ぎると翌月扱いになります
  • 指定は更新が必要——更新の周期と手続きは保険者(指定権者)にご確認ください(記入欄)

指定の更新と、変更の届出

場面必要な手続き期限
更新の周期は基準の定めによります(記入欄)指定更新申請有効期間満了前。忘れると失効します
管理者の変更変更届原則10日以内
事業所の所在地の変更変更届原則10日以内
法人の名称・代表者の変更変更届原則10日以内
運営規程の変更変更届原則10日以内
加算の算定を始める体制届算定を始める月の前月まで(区分により異なります)
休止・廃止届出原則1か月前まで

変更届の提出漏れは、運営指導でよく指摘されます。職員の入退職や体制の変更があったときに、届出が必要かを確認する習慣をつけてください。

実務で迷いやすいところ

よくある疑問考え方
管理者は他の職務と兼務できるかサービス種別と条件により異なります。指定権者にご確認ください
事務室と相談室は分ける必要があるか設備基準で求められる場合があります。事前相談で確認します
自宅を事業所にできるか独立した区画が求められることが一般的です
指定の更新を忘れたら失効すると事業を続けられません。あらためて新規申請が必要になります
複数のサービスを同じ場所で行えるか設備の共用が認められる範囲が定められています

サービス種別で基準が変わる

サービス特に確認したい基準
訪問介護サービス提供責任者の配置人数、管理者の兼務
通所介護利用定員、生活相談員・機能訓練指導員の配置、食堂と機能訓練室の面積
訪問看護看護職員の必要な数、管理者の資格(いずれも基準の定めによります。記入欄)
居宅介護支援介護支援専門員の必要な数、担当件数の考え方(いずれも基準の定めによります。記入欄)
地域密着型市町村が指定。原則、同一市区町村の住民が対象。運営推進会議が必要

指定を受けたあとに続くこと

  • 指定の更新——周期を確かめ、期限管理を仕組みにします(記入欄)
  • 変更があれば届出——対象・期限・様式は保険者(指定権者)にご確認ください(記入欄)
  • 加算の体制届——提出の期限は保険者(指定権者)にご確認ください(記入欄)
  • 介護サービス情報の公表——報告の頻度と時期は都道府県にご確認ください(記入欄)
  • 運営指導への対応——数年に1回

新規開設で最も多いつまずき

  • 定款の事業目的に記載がない——変更登記からやり直しになります
  • 物件を先に契約した——設備基準を満たさず契約し直しに
  • 常勤換算が足りない——申請時に判明することが多くあります
  • 申請の締切を過ぎた——開設が1か月ずれます
  • 国保連への届出を忘れた——初回請求ができません

3本柱が、それぞれ何を守らせているか|柱別5視点・60項目(崩れ方・日々の現れ方・示す書類・確認先の記入欄つき)

人員・設備・運営という3つの並びは、覚えるための分類ではありません。誰がいるか(人員)/どこでやるか(設備)/どうやるか(運営)という、事業の成り立ちそのものを3方向から支えている柱です。ここでは数値を書きません。必要な人数・面積・室数はサービス種別と保険者(指定権者)の条例で定められており、記憶や他事業所の例で置き換えられるものではないためです。代わりに、それぞれの柱が何を守らせているのか/崩れると日々の何に現れるのか/その状態を示す書類は何かを並べます。数字は、貴事業所の種別と所在地の定めを確認して記入欄に入れてください。

なお、介護保険法に基づく届出書類の作成・提出代行は社会保険労務士の業務です。また、官公署に提出する書類の作成・提出代行は行政書士の業務です。本記事は手続きのやり方を案内するものではなく、どこに何を確かめるかを整理するものです。

人員基準——「誰がいるか」を守らせる|16項目

守らせていること崩れるとどうなるか日々の何に現れるか示す書類(記入欄)確認先
その職種の人が、実際にそこにいること名簿の上では在籍していても、現場に担い手がいない状態になる予定表に空欄が残る。特定の曜日だけ担当が決まらない(記入欄:勤務形態一覧表  年  月分/保管場所  )保険者(指定権者)
資格を持つ人が、資格の要る仕事を担っていること誰がその仕事をしてよいのかの線引きが曖昧になる「手が空いている人がやる」運用が定着する(記入欄:資格証の写しの保管場所  /確認した日  )資格の登録先/保険者(指定権者)
勤務した時間が、後から示せる形で残っていること配置の状態を説明する材料がなくなる予定と実際のずれを口頭で補うようになる(記入欄:出退勤の記録の形式  /保管場所  )就業に関する社内の定め/社会保険労務士
常勤か非常勤かの別が、人ごとに決まっていること同じ職員が、数える人によって別の扱いになる月ごとに集計の結果が動き、前月と比べられない(記入欄:雇用契約書の該当欄  /就業規則第  条)社会保険労務士
専従か兼務かの別が、職種ごとに決まっていること兼務の範囲が人によって違う運用になる忙しい時間帯だけ担当が入れ替わる(記入欄:職務分掌の書面  /保管場所  )保険者(指定権者)
管理者が誰かが、はっきりしていること決める人が不在の時間帯が生まれる判断が要る場面で「あとで聞く」が積み上がる(記入欄:管理者の氏名を記載した書面  /控えた日  )保険者(指定権者)
管理者が、管理の仕事をできる状態にあること役職名だけが残り、実際の管理が誰の仕事でもなくなる研修・会議・点検の予定が繰り返し流れる(記入欄:管理者の勤務状況がわかる記録  )保険者(指定権者)
職種ごとの役割が、重ならず抜けもしないこと同じ仕事を二人でやり、別の仕事は誰もやっていない状態になる引き継ぎのときに「これは誰の担当か」で止まる(記入欄:役割の一覧  /最終の見直し日  )社内の定め
入退職があっても、配置に穴が空かないこと欠員のまま月をまたぎ、いつから足りていないかがわからなくなる特定の職員の時間外だけが伸びる(記入欄:欠員が生じた日  /体制を戻した日  )保険者(指定権者)/社会保険労務士
予定表と、実際の勤務が一致していること後から作られた予定表が「実際」として扱われる変更が口頭で回り、紙に反映されない(記入欄:変更を反映する担当者  /反映の締め  )社内の定め
応援・派遣・法人内の異動の扱いが決まっていることどの事業所の人員として数えるのかが場当たりになる同じ人が二つの現場の予定に同時に入る(記入欄:応援時の記録の残し方  )保険者(指定権者)
資格の登録の状態が保たれていること氏名の変更や有効期限に気づかないまま時間が過ぎる資格証の写しが古いまま綴じられている(記入欄:確認した日  /次に確認する日  )資格の登録先
求められる研修を受けた人が配置されていること研修の要否が担当者の記憶だけになる採用のたびに、何を受けてもらうかを一から考える(記入欄:研修の受講記録の保管場所  )保険者(指定権者)
時間帯・曜日ごとの担い手が決まっていること夜間や休日だけ、決めごとが存在しない時間が残る連絡先が個人の携帯だけになっている(記入欄:時間帯ごとの担当を示す書面  )保険者(指定権者)
記録に「誰が」が残ること提供した人と記録した人の区別がつかなくなる署名や記名の欄が空のまま回る(記入欄:記名の様式  /確認する人  )社内の定め
人員に関する社内の決めごとが、文書になっていること担当者が代わるたびに扱いが変わる同じ質問が毎月出る(記入欄:文書名  /最終改定日  )社会保険労務士

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

設備基準——「どこでやるか」を守らせる|14項目

設備の基準は、広さや部屋数という数字の形で示されますが、守らせているのは「その場所で、その中身のサービスが成り立つか」です。数字は種別と条例で異なるため、ここでは書きません。図面と実際の使い方がずれていないか、という観点だけを並べます。

守らせていること崩れるとどうなるか日々の何に現れるか示す書類(記入欄)確認先
事業に使う部屋が決まっていること図面の部屋名と、実際の呼び方が食い違う「あの部屋」で通じるが、書面では特定できない(記入欄:平面図の版  /作成日  )保険者(指定権者)
用途の違う場が、区切られていること相談の場と作業の場が同じになり、話の内容が周りに届く面談中に電話や来客が入る(記入欄:区分の方法  /写真の保管場所  )保険者(指定権者)
相談の場が確保されていること込み入った話をする場所がなくなる廊下や玄関先で用件を済ませるようになる(記入欄:使用する部屋名  )保険者(指定権者)
記録・書類を保管する場所が決まっていること保管場所が人ごとに分かれ、探す時間が伸びる担当者が不在だと書類が出てこない(記入欄:保管場所  /施錠の有無  )社内の定め
手洗い・衛生に必要な設備があること衛生の手順が、設備の都合で崩れる消毒の置き場所が日によって変わる(記入欄:設置場所  /点検の担当  )保険者(指定権者)
感染に配慮した動線が取れること発生してから場所の使い方を考えることになる動線を変える相談が、その場の判断で決まる(記入欄:想定した動線を示す図  )保険者(指定権者)
消防・避難の備えが整っていること建物の条件が変わったことに気づかないまま運営が続く訓練の予定が年の後半に寄る(記入欄:点検の記録  /訓練の記録  )消防の担当部署
平面図と、実際の使い方が一致していること図面が古くなり、説明のたびに口頭で補うことになる「今は使っていない部屋」が図面に残る(記入欄:最後に図面を直した日  )保険者(指定権者)
同じ建物で別の事業を行うときの区分が決まっていることどちらの事業の設備なのかが説明できなくなる備品や机が事業をまたいで移動する(記入欄:共用する部分  /専用の部分  )保険者(指定権者)
備品が、使える状態にあることあるはずのものが壊れたまま置かれる点検の担当が決まっていない備品が増える(記入欄:備品の一覧  /点検の周期  )社内の定め
利用者が使う場の安全が保たれていること段差や照明の不具合が、報告されないまま残るヒヤリとした場面が口頭で共有されて消える(記入欄:気づきを残す様式  )社内の定め
事業所の表示・掲示がされていること掲示の内容が古いまま残る体制を変えても掲示が直らない(記入欄:掲示場所  /最終更新日  )保険者(指定権者)
車両・駐車の扱いが決まっていること近隣との関係で運営に支障が出る停める場所が日によって変わる(記入欄:駐車の場所  /台数  )建物の管理者/保険者(指定権者)
その場所を事業に使える状態であること建物の用途や契約の条件と、実際の使い方が合わなくなる改装や増床の相談が、契約の確認より先に進む(記入欄:契約書の該当条項  /確認日  )建物の管理者/建築の担当部署

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

運営基準——「どうやるか」を守らせる|18項目

運営の基準は、提供の中身そのものではなく「提供の仕方が、後から辿れる形になっているか」を守らせています。良い支援をしていても、残っていなければ示せません。逆に、形だけ整っていても中身が伴わなければ、次に同じ場面が来たときの助けになりません。

守らせていること崩れるとどうなるか日々の何に現れるか示す書類(記入欄)確認先
始める前に説明し、同意を得ていること後から「聞いていない」が生じ、関係の立て直しに時間がかかる説明の担当が人によって違い、伝わる内容が揺れる(記入欄:説明に使う書面  /控えの保管場所  )保険者(指定権者)
取り決めの内容が書面で残ること約束が口頭のまま残り、変更の履歴が追えない更新のたびに前の版が見つからない(記入欄:書面の版  /保管場所  )社内の定め
一人ひとりの計画があること提供が慣れで続き、目的が共有されなくなる担当が代わると同じ話を一からやり直す(記入欄:計画の様式  /作成する人  )保険者(指定権者)
提供したことが記録に残ることやったことが示せず、振り返りの材料も残らない後でまとめて書く運用が定着する(記入欄:記録の様式  /記入の締め  )社内の定め
記録が、探せる形で保管されていることあるのに出てこない状態になる問い合わせのたびに複数の場所を探す(記入欄:保管場所  /保存の期間  )保険者(指定権者)
秘密が守られていること持ち出しや共有の線引きが人によって変わる私物の端末で連絡が回る(記入欄:誓約書の取得の状況  )社内の定め
苦情を受ける道が示されていること不満が現場止まりになり、同じことが繰り返される受けた人が個人で抱える(記入欄:受付の窓口  /記録の様式  )保険者(指定権者)
事故が起きたときの流れが決まっていること連絡の順番がその場の判断になる誰に最初に伝えるかで迷う(記入欄:連絡の順  /記録の様式  )保険者(指定権者)
虐待の防止に取り組んでいること取り組みが年に一度の行事になる担当者が決まっていても議題が出ない(記入欄:担当者  /会議の周期  )保険者(指定権者)
身体的拘束等の適正化に取り組んでいること判断の経緯が残らず、次に同じ場面で迷うやむを得ない場面の話し合いが記録に残らない(記入欄:記録の様式  /会議の周期  )保険者(指定権者)
感染症への備えがあること発生してから手順を作ることになる備品の在庫を誰も把握していない(記入欄:担当者  /訓練の記録  )保険者(指定権者)
業務を続けるための備えがあること止まったときの判断が、その場にいる人だけに委ねられる連絡網が古いまま更新されない(記入欄:計画の版  /訓練の記録  )保険者(指定権者)
衛生の管理が続いていること清掃や消毒が、気づいた人だけの仕事になるやった記録が残らず、抜けに気づけない(記入欄:担当  /点検の記録  )社内の定め
従業者への研修が続いていること受けた人と受けていない人の差が広がる年度末にまとめて実施することになる(記入欄:年間の予定  /受講の記録  )保険者(指定権者)
会議が開かれ、記録が残ること話したことが個人の記憶にしか残らない決まったはずのことが実行されない(記入欄:会議の名称  /記録の保管場所  )社内の定め
必要な情報が掲示・提供されていること利用者や家族が判断する材料を持てない質問のたびに口頭で答えることになる(記入欄:掲示の場所  /更新の担当  )保険者(指定権者)
受領した費用の記録が整理されていること説明した内容と、受け取った記録を突き合わせられない問い合わせの対応に時間がかかる(記入欄:記録の形式  /保管場所  )社内の定め
従業者の勤務体制が定まっていること誰がいつ働くかが、前日にならないと決まらない予定の変更が常態になり、記録が追いつかない(記入欄:予定表の作成の締め  )社会保険労務士/保険者(指定権者)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

3本の柱は独立していない|1つ動くと他の柱も動く場面・12

実務でつまずくのは、たいてい「人員の話だと思っていたら、設備と運営も一緒に動いていた」という場面です。柱をまたぐことに気づかないまま片方だけを直すと、もう片方が古いまま残ります。

場面人員の側で動くもの設備の側で動くもの運営の側で動くもの確認先
利用者が増えたとき担当の受け持ちと、時間帯ごとの配置過ごす場・相談の場の使い方計画と記録の量、会議の持ち方保険者(指定権者)
職員が減ったとき職種ごとの担い手と、兼務の範囲使う部屋が絞られることがある記録の締めと引き継ぎの手順保険者(指定権者)
部屋の使い方を変えたときその場にいる人の配置図面と実際のずれ説明と掲示の内容保険者(指定権者)
同じ建物で別の事業を始めたとき職員がどちらの事業に属するか専用と共用の線引き記録をどちらに残すか保険者(指定権者)
管理者が現場業務に入りきりになったとき管理の仕事の担い手管理の作業をする場点検・研修・会議の実施保険者(指定権者)
記録を紙から電子に変えたとき誰が入力するかの分担端末と保管の場所、施錠の考え方保存と閲覧の手順、同意の記録保険者(指定権者)
訪問の範囲を広げたとき移動の時間を含む勤務の組み方車両と駐車の扱い緊急時の連絡の道保険者(指定権者)
休日・夜間の受付を始めたときその時間帯の担い手連絡を受ける場所と手段受けた内容の記録の残し方保険者(指定権者)
実習生・ボランティアを受け入れたとき人員として数える範囲の考え方控えの場と持ち物の置き場秘密保持と記録の取り扱い保険者(指定権者)
感染症が発生したとき出勤できない人が出たときの体制区分けと動線報告・記録・関係先への連絡保険者(指定権者)
建物の改修をしたとき工事中に勤務する場所図面と使える部屋の変化利用者への説明と掲示建築・消防の担当部署/保険者(指定権者)
併設の事業と職員を行き来させたときどちらの事業の勤務時間かどちらの設備を使ったか記録の残し先と説明の仕方保険者(指定権者)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

種別で動くのは「数」ではなく「軸」|20の軸(なぜ種別で変わるか・自事業所は・確認先の記入欄つき)

「サービスによって基準が違う」と言われても、何が違うのかがわからないと確かめようがありません。違うのは数字だけではなく、そもそも何が問われるかという軸です。軸がわかれば、自分の種別の資料のどこを読めばよいかが決まります。ここでも数値は書きません。軸の名前と、なぜ種別で変わるのかだけを並べ、値は貴事業所の種別と保険者(指定権者)の定めを確認して記入欄に入れてください。

人に関する軸|7軸

なぜ種別で変わるのか自事業所は(記入欄)確認先
管理者に求められる資格・経験提供の中身に医療・相談援助のどちらが強く関わるかで、管理する人に求められるものが変わるため(記入欄:資格  /確認した資料名  )保険者(指定権者)
管理者の兼務が認められる範囲管理の仕事にどれだけ時間が要るかが、利用者との関わり方によって異なるため(記入欄:兼務の相手  /確認日  )保険者(指定権者)
置くべき職種の組み合わせ提供する行為の種類が違えば、担える資格の種類も変わるため(記入欄:職種  /  /  )保険者(指定権者)
まとめ役(責任者)を置くかどうか訪問のように職員が分かれて動く形か、同じ場に集まる形かで、束ねる役の必要性が変わるため(記入欄:役職名  /担当者  )保険者(指定権者)
常勤・専従が求められる職種その職種が常にいることが、提供の安全に直結するかどうかが種別で異なるため(記入欄:対象の職種  )保険者(指定権者)
時間帯ごとの体制の考え方夜間・休日に人がいる形か、必要なときに出向く形かで、置き方の前提が違うため(記入欄:夜間  /休日  )保険者(指定権者)
受け持ちの上限という考え方の有無一人が担当できる範囲に上限を置く種別と、置かない種別があるため(記入欄:上限の有無  /確認した資料名  )保険者(指定権者)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

場所と設備に関する軸|5軸

なぜ種別で変わるのか自事業所は(記入欄)確認先
必要な部屋の種類利用者がその場で過ごすのか、事業所は拠点として使うだけなのかで、要る部屋が変わるため(記入欄:部屋の名称  /  )保険者(指定権者)
広さに関する定めの有無その場で過ごす種別では、人数と場の広さが安全に直結するため(記入欄:定めの有無  /確認した資料名  )保険者(指定権者)
共用が認められる範囲併設が想定される種別と、そうでない種別があるため(記入欄:共用の部分  )保険者(指定権者)
定員という考え方の有無同時に受け入れる形の種別だけ、上限の考え方が必要になるため(記入欄:定員の有無  /数  )保険者(指定権者)
設備の安全・衛生に求められる程度入浴・食事・医療的な行為の有無で、備えるものが変わるため(記入欄:該当する行為  )保険者(指定権者)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

運営のやり方に関する軸|8軸

なぜ種別で変わるのか自事業所は(記入欄)確認先
計画を作る人と、その様式計画を立てる立場か、立てられた計画に沿って提供する立場かが違うため(記入欄:作成する人  /様式名  )保険者(指定権者)
記録に残す単位(1回ごとか、1日ごとか)訪問して終わる形か、通いや泊まりのように時間が続く形かで、区切りが変わるため(記入欄:記録の単位  )保険者(指定権者)
会議・委員会の持ち方関わる職種の数と、関係先の広さが種別で違うため(記入欄:会議名  /周期  )保険者(指定権者)
地域や家族との関わりの持ち方地域に開くことが役割に組み込まれている種別があるため(記入欄:該当の有無  /会の名称  )保険者(指定権者)
緊急時・夜間の連絡の体制利用者がその場にいるか、離れた自宅にいるかで、備える形が違うため(記入欄:連絡の道  /担当  )保険者(指定権者)
予防に相当する仕組みが付くかどうか対象となる方の状態の幅が種別によって違うため(記入欄:該当の有無  )保険者(指定権者)
地域密着型かどうか誰が指定を行うかによって、確認する相手と手引きが変わるため(記入欄:該当の有無  /確認先の窓口名  )保険者(指定権者)
説明・同意の相手と場面利用の始まり方(紹介・相談・入所)が種別で違うため(記入欄:説明する場面  )保険者(指定権者)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

種別を増やすと、軸がぶつかる|10場面(先に確かめておくこと)

2つ目のサービスを同じ場所・同じ職員で始めるとき、つまずくのは新しい種別の基準そのものではなく、もとの種別との間で軸がぶつかる場所です。

場面どの軸がぶつかるか確かめること(記入欄)確認先
同じ人を両方の管理者にしたい管理者の兼務が認められる範囲(記入欄:兼務の可否について確認した日  /回答の要旨  )保険者(指定権者)
同じ職員を両方の職種で数えたい常勤・専従が求められる職種(記入欄:対象者  /確認日  )保険者(指定権者)
同じ部屋を両方で使いたい共用が認められる範囲(記入欄:共用したい部屋  /確認日  )保険者(指定権者)
記録の様式を1つに揃えたい記録に残す単位(記入欄:様式を分けるか  )保険者(指定権者)
会議をまとめて1回で済ませたい会議・委員会の持ち方(記入欄:まとめてよいか確認した日  )保険者(指定権者)
片方が地域密着型にあたる誰が指定を行うか(記入欄:窓口名  /確認日  )保険者(指定権者)
電話番号と受付の窓口を共通にしたい緊急時・夜間の連絡の体制(記入欄:受け方の分け方  )保険者(指定権者)
掲示や重要な説明の書面を1枚にまとめたい説明・同意の相手と場面(記入欄:分ける/まとめる  )保険者(指定権者)
片方だけ利用者が急に増えた受け持ちの上限という考え方の有無(記入欄:上限の有無  /現在の受け持ち  )保険者(指定権者)
備品や車両をどちらの事業のものとするか決めていない設備の専用と共用の線引き(記入欄:帰属  /使用の記録の残し方  )保険者(指定権者)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

指定を受けた日から続いていくもの|5局面・50場面(何が起きるか・確かめること・どこに聞くか)

指定は、取った瞬間に完了するものではありません。指定は「その状態で運営します」という届け出た内容と、実際の運営が一致し続けていることを前提にしています。だから、人が変わったとき・場所が変わったとき・事業の形が変わったときに、その一致が保たれているかを確かめる場面が続きます。

以下では、届出の要否や時期は書きません。要否と時期は保険者(指定権者)によって異なるためです。書くのは「何が動くか」と「何を控えておくと確認が早いか」だけです。控えを持って問い合わせると、やり取りが一往復で済みます。

人が変わったとき|11場面

場面基準の側で何が動くか確かめること(記入欄)どこに聞くか
職員が退職した職種ごとの担い手と、時間帯の埋まり方(記入欄:退職日  /後任  /体制を戻した日  )保険者(指定権者)
職員を採用した資格の確認と、担える仕事の範囲(記入欄:資格証を確認した日  /担当する職種  )資格の登録先/保険者(指定権者)
産前産後の休業に入ったその人が担っていた役割の引き受け先(記入欄:休業の開始  /引き継いだ人  )社会保険労務士
育児や介護のための短時間の働き方に変わった勤務時間の前提と、常勤・非常勤の別(記入欄:変更日  /変更後の勤務  )社会保険労務士
長期の休職に入った在籍しているが勤務していない期間の扱い(記入欄:休職の期間  /代替  )社会保険労務士/保険者(指定権者)
法人内の別の事業所へ異動したどちらの事業所の人員として扱うか(記入欄:異動日  /勤務の内訳  )保険者(指定権者)
職員が資格を取得した担える仕事の範囲と、配置の組み替えの余地(記入欄:取得日  /資格名  )保険者(指定権者)
職員の氏名が変わった資格証・名簿・記録上の表記の一致(記入欄:変更日  /直した書類  )資格の登録先
管理者が交代した管理の仕事の担い手と、届け出ている内容との一致(記入欄:交代日  /前任  /後任  )保険者(指定権者)
兼務の範囲を変えた専従・兼務の別と、時間の割り方(記入欄:変更日  /変更前  /変更後  )保険者(指定権者)
応援や派遣の人を受け入れた人員として数える範囲と、記録上の扱い(記入欄:受け入れの期間  /記録の残し方  )保険者(指定権者)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

提供の仕方が変わったとき|9場面

場面基準の側で何が動くか確かめること(記入欄)どこに聞くか
営業日・営業時間を変えた時間帯ごとの担い手と、掲示・説明の内容(記入欄:変更日  /変更後の営業日  )保険者(指定権者)
提供する地域の範囲を変えた移動の時間を含む勤務の組み方(記入欄:変更日  /範囲  )保険者(指定権者)
受け入れの人数の考え方を変えた場の広さと、その場にいる人の配置(記入欄:変更日  /変更後の考え方  )保険者(指定権者)
体制に関する届出の内容を見直した届け出ている体制と、実際の勤務・記録の一致(記入欄:見直した日  /確認した書類  )保険者(指定権者)
利用者への説明に使う書面を変えた説明の中身と、同意を得た記録の残り方(記入欄:版  /差し替えた日  )保険者(指定権者)
記録の様式を変えた残る項目の増減と、保管の場所(記入欄:旧様式の保管場所  /切替日  )社内の定め/保険者(指定権者)
記録を電子で扱うことにした保存・閲覧・持ち出しの手順(記入欄:切替日  /権限を持つ人  )保険者(指定権者)
一部の業務を他社に委ねた委ねた範囲と、責任の所在の示し方(記入欄:委託先  /範囲  /契約の版  )保険者(指定権者)
利用者が短期間に大きく増えた受け持ちの偏りと、記録・会議の回り方(記入欄:増えた月  /人数の推移  )保険者(指定権者)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

場所と建物が変わったとき|8場面

場面基準の側で何が動くか確かめること(記入欄)どこに聞くか
事業所を移転した場所に関する定めの全体と、掲示・説明の内容(記入欄:移転日  /新しい所在  )保険者(指定権者)
同じ建物の中で部屋を移した平面図と実際の一致(記入欄:移した日  /図面を直した日  )保険者(指定権者)
部屋の用途を変えた用途ごとの区分と、相談の場の確保(記入欄:変更前の用途  /変更後  )保険者(指定権者)
改修・増床をした建物の条件と、避難の経路(記入欄:工事の期間  /図面の版  )建築・消防の担当部署/保険者(指定権者)
看板・表示を変えた掲示している内容と実際の一致(記入欄:変更日  /掲示の写真  )保険者(指定権者)
併設の事業と場所の共用を始めた専用と共用の線引き(記入欄:共用の部分  /開始日  )保険者(指定権者)
駐車場・車両を変えた移動の前提と、近隣との関係(記入欄:変更日  /台数  )建物の管理者
賃貸借の条件が変わったその場所を事業に使える状態の継続(記入欄:契約の更新日  /条項  )建物の管理者

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

事業や法人の形が変わったとき|12場面

場面基準の側で何が動くか確かめること(記入欄)どこに聞くか
サービスの種別を増やした種別ごとの軸のぶつかり(人・場所・記録)(記入欄:開始の予定  /重なる職員  )保険者(指定権者)
同じ種別を別の場所でも始めた事業所ごとの体制と、職員の帰属(記入欄:場所  /管理者  )保険者(指定権者)
法人の名称が変わった書面・掲示・記録上の表記の一致(記入欄:変更日  /直した書類の一覧  )保険者(指定権者)
法人の代表者が変わった届け出ている内容との一致(記入欄:変更日  /新旧  )保険者(指定権者)
法人の所在地が変わった連絡先と書面の記載(記入欄:変更日  /新しい所在  )保険者(指定権者)
法人の目的の記載を変えた行う事業と、法人の目的の対応(記入欄:変更した日  /登記の状況  )司法書士/保険者(指定権者)
合併・分割などで法人の形が変わった指定の扱いと、職員・記録の引き継ぎ(記入欄:予定日  /相談した先  )保険者(指定権者)/行政書士
事業を他の法人に引き継ぐことにした指定の扱いと、利用者への説明(記入欄:予定日  /説明の予定  )保険者(指定権者)/行政書士
事業を休止することにした利用者の受け入れ先と、記録の保管(記入欄:休止の予定  /保管場所  )保険者(指定権者)
休止していた事業を再開する体制を組み直すことと、届け出ている内容との一致(記入欄:再開の予定  /体制  )保険者(指定権者)
事業を廃止することにした利用者への説明と、記録の保管の続き方(記入欄:予定日  /保管の責任者  )保険者(指定権者)
一時的にサービスを止めた(災害・感染症など)再開までの体制と、その間の記録(記入欄:止めた日  /再開した日  )保険者(指定権者)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

時間が経つと、こちらから動かなくても来るもの|10場面

ここに並ぶのは、事業所側で何かが変わらなくても、時間の経過だけで巡ってくるものです。変化がない年こそ抜けやすいので、来る前提で予定に置いておくと、直前の慌ただしさが減ります。

場面何が起きるか確かめること(記入欄)どこに聞くか
指定の有効期間の満了が近づく期間の満了に向けた手続きの時期が来る(記入欄:満了日  /確認した日  /確認先  )保険者(指定権者)
介護サービス情報の公表に関する報告公表する内容の見直しの機会が巡ってくる(記入欄:前回の報告  /担当  )都道府県の担当窓口
運営指導の連絡が来る日常の記録がそのまま確認の材料になる(記入欄:前回  /担当  )保険者(指定権者)
各種の指針・計画の見直しの時期作った当時と現状のずれが出てくる(記入欄:指針名  /最終改定日  )保険者(指定権者)
研修・訓練の年間の予定受講していない人が残っていないかを見る機会になる(記入欄:年間の予定表  /未受講者  )社内の定め
職員の資格・免許の更新の時期有効期限が近い人が出てくる(記入欄:対象者  /期限  )資格の登録先
消防に関する点検・訓練の時期建物側の条件を見直す機会になる(記入欄:前回の点検  /次回  )消防の担当部署
保険(賠償など)の更新補償の範囲と、現在の事業の内容の対応を見る(記入欄:更新日  /範囲  )保険の担当者
規程・書式の年度替わりの見直し年度で変わる表記や様式が残っていないかを見る(記入欄:見直しの担当  /実施日  )社内の定め
職員名簿と、届け出ている体制の突き合わせ1年の入退職の積み重ねが、ここで一度に見える(記入欄:突き合わせた日  /ずれ  )保険者(指定権者)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

崩れるときは「気づかないうちに」|4つの入口・30場面(どこで気づけるか・先に決めておく合図)

指定基準が保てなくなる場面は、たいてい決断の形をしていません。誰も何も決めていないのに、少しずつ状態が動いていたという形で来ます。退職が重なった、産休に入った、兼務が増えた、利用者が増えた、部屋の使い方を変えた——どれも日常の出来事で、その日には何も起きません。だから先に「ここまで来たら立ち止まって確かめる」という合図を決めておくことが、いちばん効きます。合図の値は貴事業所の体制によって違うので、記入欄にしてあります。

人が減る側から崩れるとき|8場面

どう崩れるかどこで気づけるか先に決めておく合図(記入欄)
退職が短い期間に重なり、埋め合わせが常態になる同じ職員の時間外が続けて伸びている。予定表の作成に前より時間がかかる(記入欄:同じ月に  名の退職が出たら、体制を確かめる)
産前産後・育児の休業に入る予定が、体制の話にならないまま当日が来る引き継ぎの相談が本人と上長の間だけで進んでいる(記入欄:休業の申し出を受けてから体制の相談を持つまでの目安  )
長期の休職者が在籍したまま、名簿上は変わらない名簿の人数と、実際に出勤している人数が合わない(記入欄:休職が  か月を超えたら扱いを確かめる)
欠員を応援でしのぐうちに、応援が前提の予定表になる他事業所からの応援が予定表の固定の枠になっている(記入欄:応援が  週続いたら、その扱いを確かめる)
採用が決まらないまま月をまたぎ、いつからの話かがわからなくなる欠員が生じた日を誰も控えていない(記入欄:欠員が生じた日をその日のうちに記録する担当  )
資格を持つ人が一人だけになり、その人の休みで動きが止まる特定の一人が休む日だけ、予定が組めない(記入欄:資格者が  名を下回ったら確かめる)
夜間や休日の担い手が一人に偏る連絡先が同じ人の携帯だけになっている(記入欄:同一の人が  回続けて担当したら見直す)
管理者が退職し、後任が決まらないまま日が過ぎる点検・研修・会議の予定が続けて流れている(記入欄:交代の意向を聞いてから相談するまでの目安  /相談する先  )

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

忙しさが増える側から崩れるとき|8場面

人が足りない側だけでなく、うまくいっている側からも崩れます。利用者が増え、任される仕事が増え、そのぶん一人が持つ役割が増えていく——増えている最中は誰も問題だと思わないため、気づくのが遅れます。

どう崩れるかどこで気づけるか先に決めておく合図(記入欄)
兼務が少しずつ増え、誰が何の担当かが曖昧になる役割の一覧が更新されていない。同じ質問が別の人に回る(記入欄:一人が兼ねる役割が  を超えたら見直す)
管理者が現場に入りきりになる管理者の名前が毎日の提供の予定に入っている(記入欄:管理者が現場に入る日が月  日を超えたら確かめる)
利用者が増え、記録が後回しになるその日のうちに記録が終わらない日が続いている(記入欄:当日中に終わらない日が週  日を超えたら見直す)
新人が続けて入り、教える側の時間が消える教える担当の予定が、教えることで埋まっている(記入欄:同時期の新人が  名を超えたら受け入れ方を見直す)
特定の職員に受け持ちが偏る一人の担当欄だけが長い(記入欄:受け持ちの差が  を超えたら組み替える)
時間外が常態になり、勤務時間の記録が実際と離れる記録上の退勤の時刻が毎日ほぼ同じになっている(記入欄:同じ時刻が  日続いたら実際を確かめる)
受けられる相談が増え、相談の場が埋まる面談の予定が別の用途で押さえられている(記入欄:相談の場が週  回埋まったら使い方を見直す)
同じ人が複数の会議・委員会の担当を兼ねる会議の記録の作成者がいつも同じ人(記入欄:一人が担う会議が  を超えたら分ける)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

場所の使い方から崩れるとき|7場面

どう崩れるかどこで気づけるか先に決めておく合図(記入欄)
部屋の使い方を変えたが、図面が古いまま残る図面の部屋名で呼ぶ人がいない(記入欄:使い方を変えたら図面を直す担当  )
同じ建物で別の事業を始め、境目が曖昧になる机や備品がどちらのものか説明できない(記入欄:事業を増やす相談が出たら確かめる先  )
物が増えて、通り道や避難の経路が狭くなる置き場所を決めていない荷物が廊下に出ている(記入欄:通路に物を置いてよい期間  )
相談の場が、会議や作業で埋まる面談を別の場所に移すことが増えている(記入欄:相談の場を優先する時間帯  )
書類の保管場所が分散する探すときに複数の場所を回る(記入欄:保管の場所を追加するときの承認者  )
改修中の仮の使い方が、そのまま続く「今だけ」のはずの配置が、季節をまたいで続いている(記入欄:仮の状態を見直す期限  )
掲示が古いまま残る掲示の日付が前年度のまま(記入欄:掲示を見直す月  /担当  )

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

記録と手順から崩れるとき|7場面

どう崩れるかどこで気づけるか先に決めておく合図(記入欄)
様式を変えたら、以前あった欄がなくなっていた前年度の記録と見比べると項目が減っている(記入欄:様式を変えるときの確認者  )
後でまとめて書くことが常態になる同じ筆跡・同じ文面が複数日ぶん並ぶ(記入欄:記入の締め  /守れない日の報告先  )
保管の場所を担当者しか知らないその人が不在の日に書類が出てこない(記入欄:保管場所を共有する方法  )
署名や同意の控えが揃わない綴じられた書類に空欄が混じっている(記入欄:控えを確認する人  /確認の周期  )
会議は開いているが、記録が残らない議題は覚えているが、書面が出てこない(記入欄:記録を残す担当  /保管場所  )
指針を作ったが、読まれていない新しく入った人が指針の場所を知らない(記入欄:入職時に渡す資料の一覧  )
訓練が予定のまま流れる年間の予定表に実施日の記入がない(記入欄:予定が  か月ずれたら組み直す)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

月に一度、目で見て確かめる欄|6項目

合図を決めても、見る機会がなければ働きません。月に一度、5分で目を通す欄として使えるように、見る対象だけを並べます。

見る対象何が「変わっていないか」を見るか見る人(記入欄)見た日(記入欄)
職員の名簿先月から増減がないか。休職・休業の人がそのままか(記入欄)(記入欄)
管理者の勤務の入り方現場に入る日が増えていないか(記入欄)(記入欄)
資格証の写しの束新しく入った人のぶんが揃っているか(記入欄)(記入欄)
平面図と、実際の部屋の使い方先月から使い方が変わった部屋がないか(記入欄)(記入欄)
掲示している内容体制や連絡先が変わっていないか(記入欄)(記入欄)
研修・訓練の年間の予定予定のまま実施日が入っていないものがないか(記入欄)(記入欄)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

開設の前に確かめること・迷ったときの聞き方|確認24項目・相談先6・質問文24例・言い換え32組

新しく始めるときのつまずきは、知識の不足よりも確かめる順番から生まれます。ここでは手続きのやり方は書きません(官公署に提出する書類の作成・提出代行は行政書士の業務であり、介護保険法に基づく届出書類の作成・提出代行は社会保険労務士の業務です)。書くのは、先に確かめておくと後戻りが減ることと、誰に、どう聞けばよいかだけです。

始める前に確かめておくこと|24項目

確かめておくことなぜ先に確かめるのか自事業所は(記入欄)確認先
行おうとするサービスの種別種別が決まらないと、確認すべき資料も窓口も決まらないため(記入欄:種別  )保険者(指定権者)
その種別の指定を行うのが誰か相談する相手が変わり、手引きも様式も変わるため(記入欄:窓口名  )保険者(指定権者)
法人の目的の記載と、行う事業の対応記載が合っていないと、後の段取りが一つ前に戻るため(記入欄:確認日  /記載の内容  )司法書士/保険者(指定権者)
候補の場所を、その事業に使える状態か契約を先に結ぶと、条件が合わないときの選択肢が減るため(記入欄:物件  /確認日  )建物の管理者/建築の担当部署
必要な部屋が取れるか間取りは後から変えにくいため(記入欄:部屋の構成  )保険者(指定権者)
用途の違う場を分けられるか相談の場が取れないと、日々の運営で困り続けるため(記入欄:分け方  )保険者(指定権者)
他の事業と同じ建物にする場合の線引き後から線を引き直すのは難しいため(記入欄:専用  /共用  )保険者(指定権者)
建物と消防に関する条件建物の側の条件は、事業の準備と別に時間がかかるため(記入欄:相談した日  /担当部署  )消防・建築の担当部署
人を確保できる見通し場所が整っても、担い手がいなければ始められないため(記入欄:確保できている職種  )社内の判断
資格の現物を見て確認したか写しや口頭の申告だけでは、後で食い違うことがあるため(記入欄:確認した日  /確認者  )資格の登録先
管理者を誰にするか管理の担い手が決まらないと、他の役割も決まらないため(記入欄:氏名  )保険者(指定権者)
管理者の兼務をどう考えるか兼務の前提が崩れると、体制全体を組み直すことになるため(記入欄:兼務の相手  /確認日  )保険者(指定権者)
勤務時間の決めごと数える前提が決まっていないと、後から数字が動くため(記入欄:就業規則第  条)社会保険労務士
雇用に関する社内の定めの整備入職の後に整えると、条件の説明が人によって変わるため(記入欄:整備の状況  )社会保険労務士
記録をどこに、どう残すか始めてから決めると、最初の数か月の記録だけ形が違うため(記入欄:様式  /保管場所  )保険者(指定権者)
記録の保存に関する考え方保管の場所と期間が決まっていないと、置き場所が分散するため(記入欄:期間  /場所  )保険者(指定権者)
苦情を受ける窓口始まってから決めると、最初の一件を受けたときに迷うため(記入欄:窓口  /記録の様式  )保険者(指定権者)
事故が起きたときの連絡の道最初の一件は、たいてい体制が整う前に来るため(記入欄:連絡の順  )保険者(指定権者)
感染症と災害への備え後から作ると、作ること自体が目的になりやすいため(記入欄:担当  /作成の予定  )保険者(指定権者)
研修と会議の年間の回し方年度の途中から始めると、初年度だけ回数が偏るため(記入欄:年間の予定  )社内の定め
利用者への説明に使う材料説明する人によって内容が変わらないようにするため(記入欄:書面の名称  )保険者(指定権者)
掲示する場所と内容開設の直前は掲示が後回しになりやすいため(記入欄:場所  )保険者(指定権者)
賠償などの保険の備え提供を始めた日から必要になるため(記入欄:加入の予定  /範囲  )保険の担当者
相談した内容と日付の控え担当者が代わっても、同じ話を一からしなくて済むため(記入欄:控えの保管場所  )社内の定め

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

どの相談先に、何を聞くか|6つの窓口

相談先を間違えると、答えが返ってこないだけでなく、聞いた内容の重みも変わります。代行を頼むかどうかは別の話で、ここでは「どこに聞けば、その場で答えが得られるか」だけを整理します。

相談先主に聞けることその窓口の範囲の外にあること控えておくこと(記入欄)
保険者(指定権者)の担当窓口自事業所の種別の基準の考え方、届出の要否と時期、使う様式の所在労働や社会保険の取り扱いそのもの(記入欄:担当課  /担当者  /確認日  )
都道府県の担当窓口都道府県が指定を行う種別の取り扱い、公表制度に関すること市町村が指定を行う種別の個別の取り扱い(記入欄:担当課  /確認日  )
市町村の担当窓口市町村が指定を行う種別の取り扱い、地域の事情に関すること都道府県が指定を行う種別の個別の取り扱い(記入欄:担当課  /確認日  )
行政書士官公署に提出する書類に関すること(作成・提出代行はこの資格の業務)労働・社会保険に関する書類の作成代行(記入欄:氏名  /相談日  )
社会保険労務士労働・社会保険に関すること、介護保険法に基づく届出書類の作成・提出代行建物の用途や消防に関する判断(記入欄:氏名  /相談日  )
消防・建築の担当部署建物の用途、避難、消防の設備に関すること介護保険の基準そのもの(記入欄:担当部署  /確認日  )

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

そのまま言える質問文|24例(電話・窓口で読み上げられる形)

問い合わせが長引くのは、質問が漠然としているときです。自事業所の状態を先に言い、聞きたい一点を最後に置くと、一往復で答えが返ってきます。以下はそのまま読み上げられる形にしてあります。

場面そのまま言える質問文
種別の基準の所在「○○(種別)の事業所です。人員・設備・運営の基準について、貴市町村で確認すべき条例や手引きはどれになりますか。」
指定を行う窓口「○○(種別)を予定しています。この種別の指定を行うのはどちらの窓口になりますか。」
管理者の資格「管理者を○○(職種)の職員にする案があります。この種別の管理者に求められる要件は、どの資料のどこを見ればよいでしょうか。」
管理者の兼務「管理者が同一敷地内の別の事業所の職務を兼ねる案があります。兼務の取り扱いについて、確認すべき資料を教えていただけますか。」
職種の組み合わせ「置くべき職種と、その職種に求められる資格について、貴市町村の手引きのどの箇所に記載がありますか。」
常勤・非常勤の扱い「常勤・非常勤の別の取り扱いについて、貴市町村で示している考え方があれば教えていただけますか。」
欠員が生じたとき「○月○日付で職員が退職し、現在の体制が変わりました。届出の要否と時期について確認させてください。」
管理者の交代「○月○日付で管理者が交代する予定です。届出の要否と、使用する様式の所在を教えていただけますか。」
休業に入る職員がいる「○月から産前産後の休業に入る職員がいます。体制の扱いについて確認したい点があるのですが、担当の方はどちらになりますか。」
資格者が一人になった「○○(資格)を持つ職員が現在一名です。この状態の取り扱いについて、確認すべき資料を教えていただけますか。」
応援の扱い「同一法人の別の事業所から応援を受けています。人員の数え方の取り扱いについて、どの資料を見ればよいでしょうか。」
部屋の使い方を変えた「○月に事業所内の部屋の用途を変更しました。図面の取り扱いと届出の要否について確認させてください。」
移転を検討している「○月頃に移転を検討しています。事前に相談しておくべき事項があれば教えていただけますか。」
物件を検討中「○○(種別)で物件を検討しています。契約の前に確認しておくとよい設備の要件は、どの資料に記載がありますか。」
同じ建物で2つ目の事業「同じ建物で○○(種別)を追加する案があります。設備の共用の取り扱いについて、確認すべき資料を教えてください。」
種別を追加したい「現在○○(種別)を運営しています。○○(別の種別)を追加する場合に、先に相談しておくべき事項を教えていただけますか。」
法人の名称が変わる「○月○日付で法人の名称が変わります。届出の要否と、あわせて直しておくとよい書面について確認させてください。」
休止を考えている「事業の休止を検討しています。相談の時期と、事前に整理しておくとよい事項を教えていただけますか。」
再開を考えている「休止中の事業の再開を検討しています。事前に確認しておくべき事項を教えていただけますか。」
有効期間の満了「指定の有効期間の満了が近づいています。満了日と、事前に確認しておくべき事項を教えていただけますか。」
体制に関する届出「体制に関する届出の内容を見直したいと考えています。確認すべき様式と時期について教えていただけますか。」
記録の保存「サービス提供に関する記録の保存について、貴市町村で定めている取り扱いがあれば教えていただけますか。」
記録を電子で扱う「記録を電子で扱うことを検討しています。留意すべき点について、参照すべき資料を教えていただけますか。」
相談内容の控え「本日ご回答いただいた内容を社内の記録に残したいので、担当課とお名前をお伺いしてもよろしいでしょうか。」

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

体制に関する社内の記録で、避けたい書き方と言い換え|32組

社内のメモや引き継ぎの記録に自己判断の言葉を書くと、後から読んだ人がそれを事実として扱います。左の列は「書いてはいけない例」として引用したものです。右のように、誰が・いつ・どこに・何を確かめたかを書けば、判断そのものを書かずに済み、次に読む人が確かめ直せます。

避けたい書き方(引用)言い換え(そのまま使える形)
「人員基準は問題ありません」○月分の勤務形態一覧表を作成し、○月○日に管理者が内容を確認した(確認者:○○)
「基準は満たしています」基準に関する記載箇所(手引き○ページ)を確認し、自事業所の登録内容と並べた対照表を作成した
「兼務でも大丈夫と聞きました」○月○日、○○課○○様に兼務の取り扱いを確認。回答の要旨と参照資料名を控えた
「届出は要らないと思われます」届出の要否について○月○日に窓口へ確認予定。確認までは変更の内容のみを記録する
「特に問題なし」○月○日時点で、名簿・勤務表・資格証の3点を突き合わせ、差異なしを確認(確認者:○○)
「今後、絶対に起こしません」再発を防ぐため、○月から○○の手順を追加し、○月○日の会議で全職員に共有した
「いつも通り対応」○時○分、○○が○○を実施。実施の内容と、次回に申し送る事項を記載した
「口頭で確認済み」○月○日○時、○○課○○様に電話で確認。回答の要旨を記載し、確認した職員名を残した
「前任者から引き継いだので問題ない」引き継ぎ時に受領した書類の一覧を作成し、不足の有無を○月○日に確認した
「そのうち直します」○月○日までに○○を直す。担当は○○、確認は○○が行う
「たぶん大丈夫です」判断がつかないため、○月○日に窓口へ確認する。それまでは現状の記録のみを残す
「基準を下回っています」○月○日時点の勤務時間の集計値と、参照した定めの記載箇所を並べて記録した
「管理者が忙しく確認できず」○月分の確認を○月○日に実施できなかったため、○月○日に実施し直した(実施者:○○)
「職員が足りていません」○月○日に○○が退職し、○○の職種が○名となった。後任の着任は○月○日の予定
「部屋の使い方を少し変えました」○月○日、○○室を○○の用途に変更。平面図を○月○日に更新(版:○)
「図面はあとで直します」平面図の更新の担当を○○とし、○月○日までに更新する
「共用で問題ないはずです」共用の範囲について○月○日に窓口へ確認。回答の要旨と参照資料名を控えた
「掲示は貼ってあります」○月○日時点の掲示の内容を写真で記録し、体制の変更を反映した日を記載した
「研修はやっています」○月○日に○○をテーマに実施。参加者○名、未参加者への実施予定は○月○日
「会議で話しました」○月○日の○○会議で議題とし、決定事項と担当・期限を記録した
「記録は残しています」○○の記録を○○(場所)に保管。保存の期間と担当を記載した
「あとでまとめて記入します」その日の提供分を当日中に記入する。記入できなかった日は理由と記入日を残す
「本人の同意は得ています」○月○日、○○に対し○○を説明し、同意を得た記録(署名の有無・控えの保管場所)を残した
「誰でも見られる状態です」閲覧できる職員の範囲を定め、保管場所と施錠の有無を記録した
「マニュアルはあります」○○の手順書(版:○、最終改定:○月○日)を○○に備え、入職時に配布している
「以前からこのやり方です」現在の手順を書面にし、○月○日に見直した。次回の見直しは○月を予定
「必ず全員に周知します」○月○日の会議で共有し、欠席者へは○月○日までに個別に伝えた(担当:○○)
「問題があれば連絡します」連絡の基準(誰に、どの場面で)を定め、○月○日に全職員へ共有した
「担当者しか分かりません」担当者以外が対応できるよう、保管場所と手順を書面にし、○月○日に共有した
「昨年と同じです」前年度の内容と現状を突き合わせ、変更の有無を○月○日に確認した(確認者:○○)
「様式を変えました」○月○日から新様式に切り替え。旧様式の記録は○○に保管し、切替日を記載した
「休止の予定です」休止を検討しているため、○月○日に窓口へ相談する。相談の内容と回答を記録する

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

ここまでを一本の線でつなぐと、指定基準は「開設のときに一度だけ越える関門」ではなく、人が変わり、場所の使い方が変わり、利用者が増えていく毎日の側にあるものだとわかります。人員基準は誰がいるかを、設備基準はどこでやるかを、運営基準はどうやるかを守らせていて、そのどれか一つが動くと、たいてい他の二つも一緒に動きます。だから、3本の柱を別々の宿題として覚えるより、「今月、この3方向のどこかが動いていないか」を見る習慣のほうが、実務では長く効きます。

そして、動いていたとわかったときに必要なのは、自分で結論を出すことではありません。いつ・何が・どう変わったかを控え、参照した資料の名前を残し、保険者(指定権者)に確かめる——この順番だけを決めておけば、担当者が代わっても、年が変わっても、同じやり方で確かめ直せます。本記事の各表の記入欄は、その控えをそのまま置ける場所として作ってあります。数値と要否の判断は、貴事業所の種別と所在地の定めにより異なりますので、保険者(指定権者)にご確認ください。

よくある質問(FAQ)

指定基準とは?
介護事業所の指定を受けるために満たすべき人員・設備・運営の基準です。
基準を満たさないとどうなりますか?
指定の取り消しや指導の対象になることがあります。
どこで確認できますか?
サービス種別ごとに定められており、自治体の条例・最新の基準でご確認ください。
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現場から多い質問

Q. 指定基準はどこで確認できますか?

A. 国の基準(省令)に加え、指定権者である自治体の条例・要綱で定められています。自事業所のサービス種別と所在地の自治体の基準を確認してください。

Q. 人員基準を満たしているか不安です。

A. 常勤換算の正確な算出が鍵です。勤務時間を正確に記録・集計できる体制を整えると、人員基準の確認や届出がスムーズになります。

カイポケを使っていないのですが、どうすればよいですか?
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出典:厚生労働省ウェブサイト/公共データ利用規約(第1.0版)。本ページは上記を当社が編集・加工したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。加算・単位数・要件は改定される場合があるため、最新の告示・通知でご確認ください。

指定基準の3本柱と、確認されるもの

運営指導は、この3本柱に沿って見られます。基準の細部は都道府県・市町村の条例で定められています。

内容確認される書類
人員基準職種ごとの員数、資格、常勤・専従の別勤務形態一覧表、資格証、雇用契約書
人員基準管理者の要件と、兼務の可否管理者の勤務状況、兼務の届出
設備基準必要な設備、面積、区分平面図、写真、消防の届出
設備基準消防設備、避難経路消防計画、訓練の記録
運営基準運営規程規程の本体、掲示
運営基準重要事項の説明と同意重要事項説明書、同意の記録
運営基準個別サービス計画の作成計画、同意、交付
運営基準サービス提供の記録記録の本体、保存
運営基準秘密保持誓約書、同意書
運営基準苦情処理受付の記録、対応の記録
運営基準事故発生時の対応報告の記録、市町村への報告
運営基準虐待防止委員会、指針、研修、担当者
運営基準身体的拘束等の適正化委員会、指針、研修、記録
運営基準業務継続計画計画、研修、訓練
運営基準感染症対策委員会、指針、研修、訓練
運営基準衛生管理設備・備品の管理の記録

指定を受けたあとの届出

期限は保険者により異なります。変更が生じた日を控え、保険者の様式で確認してください。

場面届出期限の目安
事業所の名称・所在地が変わった変更の届出変更後10日以内が一般的
管理者が変わった変更の届出同上
運営規程を変えた変更の届出同上
平面図・設備が変わった変更の届出同上
法人の名称・代表者が変わった変更の届出同上
加算を算定する/取り下げる体制届保険者が定める期限
事業を休止・再開する休止・再開の届出事前
事業を廃止する廃止の届出1か月前が一般的
指定の更新更新の申請有効期間の満了前
事故が発生した事故報告速やかに

この記事の執筆・編集

介護のマナ編集部(株式会社ライフシフト)

介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」を開発・提供する株式会社ライフシフトの編集部。訪問看護ステーションを運営する看護師(CSO)をはじめ、介護・看護の現場とともに、記録・書類・制度の実務情報を発信しています。

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