公開:2026年11月7日/出典:社会保障審議会 介護給付費分科会(第269回)資料1・(第262回)資料1
これは審議の途中の「論点」です。決まった内容ではありません。決まったときはこの記事を更新します。
要点(3行)
- 令和8年10月9日の介護給付費分科会(第269回)に、資料1「定期巡回・随時対応型訪問介護看護及び夜間対応型訪問介護」の論点と対応案が出されました。
- 論点は3つ。①必要な介護サービスを提供できる体制(夜間対応型からの円滑な移行)、②安定的な事業運営のための職員配置と利用者確保、③住まいの形態に合わせた報酬の在り方です。
- 対応案は、定期巡回(Ⅲ)で24時間の通報・相談対応機能の確保と日中の支援を行う事業所の取組を評価する新たな報酬上の評価を設けること、新規開設時に利用者の確保が困難な場合の訪問介護員等の配置基準の見直しを検討すること、などです。
何が出たか
| 項目 | 一次資料に書かれていること |
|---|---|
| 会議 | 社会保障審議会 介護給付費分科会 第269回(令和8年10月9日・web会議)。資料1「定期巡回・随時対応型訪問介護看護及び夜間対応型訪問介護」厚生労働省 老健局 |
| 前の回 | 第262回(R8.8.5)資料1で、現状と課題・論点が出されていた |
| 統合の前提 | 社会福祉法等の一部を改正する法律で両サービスを統合し、夜間対応型訪問介護は令和8年度末(第9期計画期間)をもって廃止。令和11年度末までは経過措置として従前どおりの実施が可能(第262回資料) |
| これまでの意見 | 夜間対応型の利用者が必要なサービスを続けて使えるよう配慮が必要、夜間の職員確保が困難、夜間オペレーションの共同化・広域化、ICT・テクノロジーと通信環境の整備などの意見が整理されている |
論点と対応案(第269回)
| 論点 | 資料に書かれている現状 | 対応案 |
|---|---|---|
| ①必要な介護サービスを提供できる体制 | 令和11年3月までの猶予期間に、人材と利用者の確保が困難な中、日中も含めた24時間訪問対応が可能な体制を作るため、オペレーション機能の強化も含めた提供体制の在り方をどう考えるか。日中の随時訪問に応じる訪問介護事業所へのインセンティブは、訪問介護の回で説明・議論を実施予定 | 定期巡回・随時対応型訪問介護看護(Ⅲ)において、必要に応じて24時間の通報・相談対応機能を確保するとともに、日中の支援を実施する事業所の取組を評価する観点から、新たな報酬上の評価を設けることとしてはどうか |
| ②職員配置と利用者確保 | 利用対象者が広域に点在している、認知度が十分でない、包括報酬の地域密着型サービスにある新規開設時の人員配置基準の緩和が定期巡回にはない、などの指摘。区域外指定を受けて複数の市町村にまたがる事業所の評価は、別の回で説明・議論を実施予定 | 地域の実情により新規開設時に利用者の確保が困難であるなど、やむを得ない状況となった場合に、訪問介護員等の配置基準の見直しについて検討してはどうか |
| ③住まいの形態に合わせた報酬 | 同一建物等居住者への提供は同一建物減算で対応している | 高齢者住まいに対するサービス提供の在り方に関する分科会で説明・議論を実施予定 |
第262回で示された現状
| 定期巡回・随時対応型訪問介護看護 | 夜間対応型訪問介護 | |
|---|---|---|
| 創設 | 平成24年度 | 平成18年度 |
| 受給者数 | 約47,100人 | 約7,100人 |
| 収支差率 | 令和4年度11.0%、令和5年度14.6%、令和6年度13.4% | 令和4年9.9%、令和5年15.2%、令和6年12.8% |
| 利用者の状況 | 要介護3〜5の利用者は51.4% | 要介護3〜5の利用者は64.3%。76.5%の利用者が基本分(オペレーションサービス)のみの算定 |
定期巡回では職員と利用者がそれぞれ不足していて、職員の充足状況は「中山間地域等」よりも「都市部」の方が不足している傾向が顕著、と書かれています。
一次資料:第269回 資料1 定期巡回・随時対応型訪問介護看護及び夜間対応型訪問介護(PDF・厚生労働省)/第262回 資料1(PDF・厚生労働省)/第269回 介護給付費分科会 資料(厚生労働省)
事業所で確かめること
- 夜間対応型訪問介護の事業所は、廃止と経過措置の扱いについて、指定権者の市町村の案内をご確認ください。
- 定期巡回(Ⅲ)の新たな評価や配置基準の見直しは案・検討の段階です。今の基本報酬・人員基準は告示と基準省令の定めのままです。
- 居宅介護支援の方は、夜間対応型を使っている利用者の方について、移行先のサービスや連絡の体制をケアプランで確かめておくと、案内が出たときに慌てずにすみます。
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更新履歴:初版。審議報告や諮問・答申、経過措置の案内が出たときは、この記事を更新します。
この記事の執筆・編集
介護のマナ編集部(株式会社ライフシフト)
介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」を開発・提供する株式会社ライフシフトの編集部。訪問看護ステーションを運営する看護師(CSO)をはじめ、介護・看護の現場とともに、記録・書類・制度の実務情報を発信しています。






