公開:2026年11月6日/出典:社会保障審議会 介護給付費分科会(第263回)資料2
これは審議の途中の「論点」です。決まった内容ではありません。決まったときはこの記事を更新します。
要点(3行)
- 令和8年8月28日の介護給付費分科会(第263回)に、資料2「介護現場の生産性向上等の推進」が出されました。令和9年度介護報酬改定に向けた「現状と課題及び論点」です。
- 論点は、介護テクノロジー等の更なる活用の方策(特に夜間の見守り機器)、施設系サービスの生産性向上推進体制加算の先進的な取組への評価、訪問系・通所系サービスの取組の評価です。
- もう1つの論点は「地域の実情等を踏まえた経営の協働化・大規模化の推進について、どのような方策が考えられるか」です。
何が出たか
| 項目 | 一次資料に書かれていること |
|---|---|
| 会議 | 社会保障審議会 介護給付費分科会 第263回(令和8年8月28日・web会議) |
| 資料 | 資料2「介護現場の生産性向上等の推進」厚生労働省 老健局 |
| 資料の構成 | 1.介護現場の生産性向上をとりまく概況/2.令和6年度介護報酬改定の内容/3.関連する各種意見・サービス提供等の状況/4.現状と課題及び論点 |
| 同じ日の資料 | 資料1 介護人材確保に向けた処遇改善等/資料3 高齢者虐待の防止/介護現場における安全性の確保、リスクマネジメント/資料4 災害時等における業務継続の取組の強化等/資料5 介護現場におけるハラスメント対策 |
令和6年度改定でしたこと(資料の記載)
- 施設系サービスを対象に生産性向上推進体制加算を新設
- 特定施設で、介護サービスの質の確保と職員の負担軽減が行われていることを確認した上で、人員配置基準を特例的に柔軟化
- 介護老人保健施設等で見守り機器を導入した場合の夜間の人員配置基準の見直し
- 認知症対応型共同生活介護で見守り機器等を導入した場合の夜勤職員配置加算の見直し
調査・実証の結果(資料の記載)
| 項目 | 資料に書かれていること |
|---|---|
| テクノロジーの普及 | 重点分野の介護テクノロジー・ウェアラブルデバイス・インカム等のいずれかを導入している割合は、介護老人福祉施設で約90%、介護老人保健施設で約85%。訪問系・通所系サービスは施設系と比べ、普及しているとはいえない状況 |
| 介護助手等の活用 | 「介護職員の身体的負担軽減につながった」が78.5%、「サービスの安定的な提供につながった」が74.9% |
| 夜間の見守り機器 | 「直接介護」と「巡回・移動」の合計時間が、介護老人福祉施設で約100分減少 |
| 訪問系・通所系 | 介護テクノロジーの導入で、文書記録時間が約16分減少した等の間接業務時間の削減 |
| ケアプランデータ連携システム | 実績確認+予定実績入力業務について、居宅介護支援事業所で約6.5時間の削減 |
| 協働化・大規模化 | 令和6年度委託事業で「介護現場の働きやすい職場環境づくりに向けた経営の協働化・大規模化の進め方ガイドライン」をとりまとめた。令和7年度補正予算で、小規模事業者を含む事業者グループが協働して行う職場環境改善など協働化等の支援を実施 |
論点の一覧
| テーマ | 資料の問いかけ |
|---|---|
| 介護テクノロジー等の活用 | 利用者のQOLや安全等の確保を図りつつ、職員の業務負担軽減やサービスの質の向上を図り、多様な人材がやりがいをもって働くことができる介護現場となるよう、更なる活用を推進する方策 |
| 夜間の見守り機器 | 職員の業務時間の削減等が見られたことを踏まえ、夜間の見守り機器を活用した場合の方策 |
| 加算の評価 | 施設系サービスの生産性向上推進体制加算について先進的な取組への評価のあり方/訪問系・通所系サービスの生産性向上の取組の評価等 |
| 経営の協働化・大規模化 | 地域の実情等を踏まえた経営の協働化・大規模化の推進について、どのような方策が考えられるか |
資料は背景として、介護サービスの需要が更に高まる一方、生産年齢人口が急激に減少していくことと、介護人材の確保が喫緊の課題となっていることを挙げています。
一次資料:
事業所で確かめること
- 資料は「どのような方策が考えられるか」という問いの段階で、対応案は示されていません。決まった内容は、告示・通知の定めをご確認ください。
- 生産性向上推進体制加算・夜勤職員配置加算などの今の要件は、令和6年度介護報酬改定の告示・通知によります。貴事業所の届出の内容をご確認ください。
- 協働化・大規模化のガイドラインや補助の案内は、厚生労働省・都道府県の案内をご確認ください。
- 見守り機器・インカム・記録の仕組みなど、今使っている道具と業務の流れを書き出しておくと、評価の中身が決まったときに比べやすくなります。
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この記事の執筆・編集
介護のマナ編集部(株式会社ライフシフト)
介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」を開発・提供する株式会社ライフシフトの編集部。訪問看護ステーションを運営する看護師(CSO)をはじめ、介護・看護の現場とともに、記録・書類・制度の実務情報を発信しています。






