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訪問看護ステーション開設の流れ|人員・設備・運営基準と指定申請

訪問看護ステーションの開設には、満たすべき基準と、踏むべき手続きがあります。「何から準備すればいい?」という方に向けて、3つの指定基準と開設までの流れを整理します。

開設に必要な3つの指定基準

訪問看護ステーションを開設するには、人員基準・設備基準・運営基準の3つを満たし、都道府県知事(指定都市・中核市ではその市長)から事業者の指定を受ける必要があります。また、開設するには法人格が必要です。

人員基準

  • 看護職員――保健師・看護師・准看護師を、常勤換算で基準に定められた数以上配置。必要な数は基準の定めによります(記入欄)。保険者(指定権者)にご確認ください。
  • 管理者――常勤の保健師または看護師であること。原則として専従です。
  • 理学療法士等――リハビリを提供する場合、実情に応じて適当数を配置。

設備基準

  • 事業の運営に必要な広さの専用区画(事務室)
  • 必要な設備・備品(手指消毒や感染対策の物品、相談スペース など)

運営基準

  • サービス内容・手続きの説明と利用者の同意
  • 訪問看護計画書・報告書など記録の整備と保存
  • 主治医との連携、緊急時の対応体制
  • 秘密保持、苦情対応、衛生管理 など

開設までの流れ

  • 1. 法人を準備する――法人を設立、または既存法人の事業目的に訪問看護を加えます。
  • 2. 人員・物件を確保する――管理者・看護職員(必要な数は基準の定めによります。記入欄)と事務室を用意します。
  • 3. 指定申請を行う――都道府県等へ必要書類を提出します(申請には締切があり、事前相談が必要な自治体も)。
  • 4. 指定を受ける――審査を経て「指定訪問看護ステーション」として指定されます。
  • 5. 運営開始――サービス提供を開始します。

人員や物件の準備には時間がかかります。指定権者の締切から逆算して、いつ何を始めるか(記入欄)を先に置いておきます。

指定申請から開設までを逆算する

訪問看護ステーションは、指定を受けた日からしかサービスを提供できません。申請の締切は指定権者が定めており、これを外すと開設の時期がずれます。貴事業所の指定権者の締切(記入欄)を、早い段階で確認しておきます。

時期やることつまずきやすいところ
6〜4か月前法人設立(定款の事業目的に訪問看護を入れる)目的に記載がなく、変更登記からやり直しになる
4〜3か月前物件の確保、事前相談事務室と相談スペースの要件を満たさない物件を契約してしまう
3〜2か月前人員の確保、運営規程の整備(就業規則の作成・変更は社会保険労務士等にご相談ください)常勤換算の計算を誤り、申請時に不足が判明する(必要な数は基準の定めによります。指定権者にご確認ください)
2〜1か月前指定申請書の提出添付書類(資格証、雇用契約、平面図等)の不足で受理されない(書類の準備は行政書士等にご相談ください)
開設月指定・運営開始、国保連への届出請求のための届出が漏れ、初回請求ができない

開設時に決めておくべき3つのこと

① 24時間対応をするか

緊急時の対応体制を取るかどうかで、必要な人数と、看護職員の負担がまったく変わります。少人数で始めて24時間対応も掲げると、特定の職員に電話が集中します。開設時から輪番の回し方を決めておくほうが、あとから変えるより摩擦が小さくなります。手当など賃金の扱いは社会保険労務士等にご確認ください。

② 医療保険と介護保険のどちらが主になるか

小児や精神科、末期がんなどを主に受けるのか、要介護高齢者を主に受けるのかで、必要な人材も連携先も変わります。営業先(病院の地域連携室か、居宅介護支援事業所か)も変わります。

③ 記録と請求の運び方

開設時は件数が少ないため、紙でも回ります。件数が増えてから記録の方法を変えると、移し替えと慣れ直しの手間が後からまとめてかかります。

立ち上げ期の資金繰り——請求から入金までの間をどう見るか

サービスを提供してから報酬が入金されるまでには期間があります。請求から入金までの期間(記入欄)は、保険者・審査支払機関にご確認ください。その間も家賃と人件費は出ていきます。

  • 開設から最初の入金までに期間があるため、その間の運転資金を見込んでおきます(必要な月数は請求から入金までの期間から逆算して記入欄)
  • 人件費は訪問件数に先行して発生します(採用してから利用者が増える)
  • 返戻・査定があると入金がさらにずれます。初回請求は特に確認が要ります
  • 自己資金だけで組むかどうかを先に決める。日本政策金融公庫や制度融資の相談先と時期(記入欄)

※本記事は制度の一般的な考え方を整理したものです。実際の取り扱いは、最新の告示・通知および指定権者(都道府県・市区町村)の運用をご確認ください。

開設後の記録・請求体制を整える

開設後は、計画書・記録書・報告書の作成や、保険請求の体制づくりが必要です。介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」の訪問看護向け機能(訪問看護マナ)は、訪問記録から各書類の下書きを自動で作成し、立ち上げ期の少ない人員でも記録の負担を抑えられます。利用者さま3名まで、3か月間、回数の制限なく無料(2026年中のご登録は2027年3月31日まで)でお試しいただけます。

開設資金と、よくあるつまずき

開設には、法人設立費用・人件費・物件費・運転資金の準備が必要です。指定を受けてから報酬が入金されるまでには間があります。必要な月数は、請求から入金までの期間(記入欄)から逆算して見込みます。よくあるつまずきは、①管理者の常勤・専従要件を満たせない、②基準に定められた人員の確保が間に合わない、③指定申請の締切に間に合わない、の3点です。開設と同時に加算の届出や、記録・請求の体制づくりも計画しておきましょう。

開業のあとは「経営・定着」がテーマになります

指定を受けて開業したら、次の課題は黒字化と人材の定着です。訪問看護は人件費の占める割合が大きい事業です。看護職員に続けてもらうことと、1日の訪問の組み方が経営に効いてきます。あわせてご覧ください。

訪問看護ステーション開設の流れ

訪問看護ステーションの開設には、人員・設備・運営基準を満たし、指定申請を行う必要があります。流れを整理しました。

ステップ内容
準備事業計画、資金、物件、人員の確保
人員基準看護職員の配置(管理者・常勤換算の要件)
設備事業運営に必要な設備・区画
指定申請自治体へ申請し指定を受ける

算定要件・単位数・様式は介護報酬改定や自治体により異なります。実際の運用にあたっては最新の告示・通知・条例等でご確認ください。

開設準備の順序|7系統45項目の逆算表(確認先と記入欄つき)

開設の準備でやり直しが出るのは、順序を間違えたときです。物件を契約してから図面を相談する、人を採用してから勤務の形を相談する、システムを開設直前に選ぶ——いずれも「先に決めるべきものを後にした」ために起きます。ここでは準備を法人・物件・人員・設備・書類・保険と口座・システムの7系統に分け、先に決めないと後戻りする順に45項目を並べました。

各項目には「どこに確かめるか」と「貴事業所の記入欄」を置いています。人員の数・面積・期間の具体的な数字はこの記事には書きません。基準に定めがあり、その運用は指定権者(都道府県知事、指定都市・中核市ではその市長)により異なるためです。数字が入る欄はすべて空欄にしてありますので、確認した内容をその場で書き込む形でお使いください。

なお、指定申請書そのものの記載方法・書き方はこの記事では扱いません。官公署に提出する書類の作成は行政書士法第19条に定めのある業務です。書類の作成そのものは行政書士等の専門家にご相談ください。また、介護保険法に基づく届出書類の作成・提出代行は社会保険労務士の業務です。この記事が扱うのは「何を、どの順で、誰に確かめるか」という段取りだけです。

A 法人系統|ここを飛ばすと登記からやり直しになる7項目

順決めること・確かめること後にすると戻る理由主な確認先貴事業所の記入欄
1法人格を持っているか、これから設立するかを確定する個人事業のままでは指定申請の入口に立てず、設立の登記が終わるのを待つ間だけ全体が止まる指定権者(都道府県・指定都市・中核市)の指定担当課(記入欄)
2定款の事業目的に訪問看護の文言が入っているかを読み合わせる文言が無いと目的変更の登記からやり直しになり、登記が終わるまで申請書類一式が確定しない法務局/司法書士(記入欄)
3登記上の本店所在地と、事業所として使う住所の関係を整理する本店と事業所が別住所の場合に揃える書類が変わり、途中で追加の証明書を取りに戻ることになる指定権者の指定担当課(記入欄)
4登記事項証明書・役員名簿をいつ取るかを決める発行から時間が経った証明書は取り直しになり、提出直前に法務局へ走ることになる法務局(記入欄)
5法人実印・銀行印・代表者印を作る時期を決める印が揃わないと契約書も申請書類も押せず、押印待ちで全体が滞る法務局/取引金融機関(記入欄)
6設立の登記が終わる予定日と、指定申請の受付日の前後関係を確かめる登記が終わる前に申請日を置くと、その申請日を動かすことになる法務局/指定権者(記入欄)
7既存法人で始める場合、事業年度と開設予定月の関係を確かめる開設月が事業年度をまたぐと、初年度の集計と決算の区切りが割れて後から整理し直すことになる税務署/顧問税理士(記入欄)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

B 物件系統|賃貸借契約書に判を押す前に確かめる7項目

順決めること・確かめること後にすると戻る理由主な確認先貴事業所の記入欄
8候補物件の用途地域と建物の用途区分を調べる契約後に用途が合わないと分かると、移転して物件探しからやり直しになる市町村の建築指導担当課(記入欄)
9事務室として使う専用の区画の取り方を、図面を持って事前に相談する広さや区画の考え方には基準に定めがあり、契約後に相談すると間仕切り工事や契約のやり直しになる(定めの内容は指定権者にご確認ください。記入欄)指定権者の指定担当課(記入欄)
10相談スペースをどこに取るかを、契約前に平面図の上で決める入居後に間仕切りを足すと工事費と工期が生じ、開設予定月がずれる指定権者/貸主(記入欄)
11賃貸借契約書の使用目的欄の記載を、貸主と事前にすり合わせる使用目的が住居等のままだと、提出書類と契約書の記載が食い違う貸主/仲介の不動産会社(記入欄)
12建物の防火対象物の区分と、消防用設備の状況を確かめる入居後に設備の追加や手続が判明すると、工事の順番待ちで開設日が動く所轄の消防署(予防担当)(記入欄)
13平面図・求積図が手元にあるかを、内見の段階で確かめる図面が無いと作図から始まり、事前相談そのものが後ろにずれる貸主/仲介の不動産会社(記入欄)
14看板・表札・掲示物を出せる場所と大きさを確かめる掲示の場所が取れず、契約後に管理組合との交渉が発生する貸主/建物の管理組合(記入欄)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

C 人員系統|募集を出す前に指定権者へ確かめておく7項目

順決めること・確かめること後にすると戻る理由主な確認先貴事業所の記入欄
15管理者に就く人の職種と勤務の形を、募集を出す前に確かめる募集条件を出してから前提が変わると、応募者との条件のすり合わせをやり直すことになる(勤務の形には基準に定めがあります。指定権者にご確認ください。記入欄)指定権者の指定担当課(記入欄)
16看護職員の配置について、基準に定められた数え方を確かめる採用計画を立ててから数え方を知ると、募集人数と勤務時間の設計をやり直すことになる(数え方も必要な数も基準の定めによります。指定権者にご確認ください。記入欄)指定権者の指定担当課(記入欄)
17理学療法士等による訪問を行うかどうかを、開設前に決める後から始めると、説明と同意の取り方・記録の様式・勤務表の作り方をまとめて作り直すことになる指定権者の指定担当課(記入欄)
18資格証の原本確認と写しの取得を、内定の段階で行う旧姓のままの資格証と現姓の書類が一致せず、提出直前に本人の手続き待ちになる本人/各資格の登録機関(記入欄)
19雇用の開始日を、指定を受ける日との関係でいつに置くかを決める置き方によっては、在籍を示す書類が揃わない状態で提出日を迎える指定権者の指定担当課(記入欄)
20他の事業所・他職務との兼務があるかを洗い出す兼務先の勤務時間との重なりが後で判明すると、勤務表を組み直すことになる指定権者の指定担当課(記入欄)
21勤務形態一覧表を、開設前の練習として一度作ってみる開設後に初めて作ると、予定と実績の両方を残す運用が定着しないまま日々が過ぎる指定権者の指定担当課(記入欄)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

D 設備系統|物件が決まった直後に手を打つ6項目

順決めること・確かめること後にすると戻る理由主な確認先貴事業所の記入欄
22鍵のかかる書庫・保管庫をどこに置くかを決める置き場を決めずに開設すると、個人情報を含む書類が机上や段ボールのまま滞留する指定権者の指定担当課(記入欄)
23手指衛生と感染対策の物品の置き場所を、人の動線の上で決める出入口から遠い場所に置くと、日々の運用で使われないまま在庫だけが動かない保健所(感染症担当)(記入欄)
24訪問で出る廃棄物の一時保管と回収の道筋を決める回収の契約が開設に間に合わず、事務室内に保管が積み上がる市町村の廃棄物担当課/回収事業者(記入欄)
25相談スペースの遮蔽(間仕切り・扉・席の向き)を決める会話が事務室に筒抜けになり、あとから配置換えや工事をすることになる指定権者の指定担当課(記入欄)
26電話番号とファクス番号をいつ確定させるかを決める番号が決まらないと、重要事項説明書も掲示物も名刺も作れない通信事業者(記入欄)
27訪問先から記録を開ける通信環境と端末を決める開設後に端末を選び直すと、初期設定と職員の習熟を開設直後の忙しい時期にやることになる通信事業者/記録システムの提供者(記入欄)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

E 書類系統|様式を「開設前にそろえる」か「開設後に探す」かで分かれる6項目

順決めること・確かめること後にすると戻る理由主な確認先貴事業所の記入欄
28運営規程に何を書くか、項目立てを指定権者の資料で確かめる重要事項説明書と記載が食い違うと、両方を作り直して差し替えることになる指定権者の指定担当課(記入欄)
29重要事項説明書の苦情窓口・実施地域・利用料の欄を、空欄のまま残さない空欄のまま契約を始めると、利用者への説明のやり直しと書面の作り直しになる指定権者の指定担当課(記入欄)
30個人情報使用同意書の様式で、本人分と家族分の区別を決める一枚にまとめてしまうと、家族分の同意の取り方を後から整理し直すことになる指定権者の指定担当課(記入欄)
31契約書の様式と、交付・押印の運用を決める初回の契約でその場で決めることになり、担当者ごとに運用が割れる指定権者の指定担当課(記入欄)
32記録の様式一式(計画書・記録書・報告書ほか)を開設前にそろえる開設後に様式を探すと、最初の数人分の記録の形が後の記録とそろわない指定権者の指定担当課(記入欄)
33指定申請の提出書類一式について、専門家に相談するかを決める官公署に提出する書類の作成は行政書士法第19条に定めのある業務であり、作成そのものは行政書士等の専門家にご相談ください行政書士等の専門家(記入欄)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

F 保険・口座系統|請求が始まる前に道を通しておく6項目

順決めること・確かめること後にすると戻る理由主な確認先貴事業所の記入欄
34法人名義の口座を開き、名義の表記を提出書類とそろえる口座名義と届出の表記が一致しないと、入金の手続きで差し戻しになる取引金融機関(記入欄)
35介護報酬の請求に関する手続きの道筋と、その受付の時期を確かめる最初の請求までに道が通っていないと、初回の請求が後ろにずれる国民健康保険団体連合会/指定権者(記入欄)
36損害賠償に備える保険の補償範囲を、運営規程の記載と突き合わせる規程に書いた内容と保険の範囲がずれていると、事故が起きてから気づくことになる保険会社・保険代理店(記入欄)
37訪問に使う車両・自転車について、業務での使用が補償の範囲に入るかを確かめる個人の契約のままだと、業務中の事故の扱いを事故のあとで確かめることになる保険会社・保険代理店(記入欄)
38労働保険・社会保険の手続きの窓口と時期を確かめる時期を逃すと、職員の入職日と手続日がずれたまま運用が始まる労働基準監督署/ハローワーク/年金事務所(記入欄)
39税務署等への各種手続きについて、顧問税理士との分担を決める誰が出すかを決めずにいると、どちらも出していない状態で日が過ぎる税務署/顧問税理士(記入欄)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

社会保険労務士法第27条により、労務管理に関する相談・指導は社会保険労務士の業務です。当社は行いません。上の38は「窓口と時期を確かめる」という段取りの項目であり、就業規則・賃金・労働時間の設計そのものは社会保険労務士にご相談ください。

G システム系統|開設直前に選ぶと初期設定が最初の請求と重なる6項目

順決めること・確かめること後にすると戻る理由主な確認先貴事業所の記入欄
40記録・請求のしくみをいつ選ぶかを、開設予定月から逆算して決める直前に選ぶと、初期設定と操作の習熟が最初の請求の時期と重なるシステムの提供者(記入欄)
41事業所番号が決まるまで進められない設定を、先に洗い出しておく番号待ちで止まる作業を把握していないと、番号が出てから全部を並行させることになる指定権者/システムの提供者(記入欄)
42地域区分・職員・利用者などの基礎登録の担当と時期を決める地域の設定が違うまま準備が進むと、請求の計算を最初からやり直すことになる指定権者/システムの提供者(記入欄)
43指定権者が示す様式に対応できるかを、契約前に確かめる独自の様式に対応できないと、手書きと二重入力がずっと残る指定権者/システムの提供者(記入欄)
44記録を電子で保存する場合の、検索と出力のやり方を確かめる求められたときに出せない形で貯め続けると、後からの整理に時間がかかる指定権者/システムの提供者(記入欄)
45端末を紛失したときの手順と、控えの取り決めを文書にしておく手順が無いまま起きると、その場の判断で対応がばらつくシステムの提供者(記入欄)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

尋ねる先の切り分け|窓口別30項目と、電話で聞くときの言い方25例

開設の準備が止まる原因の多くは「調べても分からない」ではなく、聞く先を間違えていることです。人員や設備の考え方は指定権者、建物の用途は市町村の建築部門、消防用設備は消防署、感染対策の物品や廃棄物は保健所や市町村、労働保険は労働基準監督署、社会保険は年金事務所——というように、答えを持っている窓口はそれぞれ違います。1つの窓口で全部を聞こうとすると、たらい回しになったうえに時間だけが過ぎます。

下の対照表は「何を尋ねるか」と「主にどこが答えを持っているか」を並べたものです。窓口の名称や所管は自治体によって異なりますので、まずは指定権者の代表番号で担当課名を確かめてから電話をかけると、取り次ぎの回数が減ります。

どこに何を尋ねるか|30項目の対照表

尋ねること主に答えを持っている窓口手元に置いてから電話する物回答の記入欄
指定申請の受付日程と、事前相談の予約の取り方都道府県・指定都市・中核市の指定担当課開設希望月を書いたメモ(記入欄)
提出書類の一覧と、様式をどこから入手するか指定権者の指定担当課法人名・所在地・開設希望月(記入欄)
事務室・相談スペースの考え方と、図面での相談の受け方指定権者の指定担当課候補物件の平面図(記入欄)
看護職員の配置の数え方(基準に定めがあります)指定権者の指定担当課想定する勤務時間の一覧(記入欄)
管理者の勤務の形と、兼務の考え方指定権者の指定担当課管理者候補の職種と勤務予定(記入欄)
理学療法士等が訪問する場合の取り扱い指定権者の指定担当課想定する職種の内訳(記入欄)
運営規程に書く項目の立て方指定権者の指定担当課他事業所の規程の写しではなく、自事業所の営業日・時間の案(記入欄)
重要事項説明書の様式と、掲示のしかた指定権者の指定担当課苦情窓口の連絡先の案(記入欄)
通常の実施地域をどう定めるか指定権者の指定担当課事業所を中心とした地図(記入欄)
介護保険の被保険者や利用者に関する相談窓口事業所の所在する市町村の介護保険担当課事業所の所在地(記入欄)
地域包括支援センターの担当区域と連絡先市町村の介護保険担当課/高齢福祉担当課実施地域の案(記入欄)
建物の用途地域と、その用途で使えるか市町村の建築指導担当課物件の住所と登記上の用途(記入欄)
看板・広告物の掲示に関する取り扱い市町村の景観・屋外広告物担当課看板の大きさと設置場所の案(記入欄)
訪問で出る廃棄物の分別と回収の道筋市町村の廃棄物担当課/回収事業者想定する廃棄物の種類(記入欄)
感染症が発生したときの連絡先と報告の流れ保健所(感染症担当)事業所の所在地と連絡先(記入欄)
感染対策の物品・環境整備についての助言保健所(感染症担当)事務室の平面図(記入欄)
医療保険の訪問看護に関する届出の窓口地方厚生(支)局の担当課法人名・事業所名・開設予定日(記入欄)
医療保険と介護保険で窓口が分かれる部分の整理地方厚生(支)局/指定権者受け入れを想定する利用者像のメモ(記入欄)
防火対象物の区分と、消防用設備の状況所轄の消防署(予防担当)建物の平面図と階数(記入欄)
消防に関する届出や検査の受け方所轄の消防署(予防担当)入居予定日と工事の予定(記入欄)
労働保険(労災・雇用)の手続きの窓口と時期労働基準監督署/ハローワーク職員の入職予定日の一覧(記入欄)
社会保険(健康保険・厚生年金)の手続きの窓口と時期年金事務所法人の登記事項証明書(記入欄)
求人票の出し方と、募集の相談ハローワーク(事業所担当)職種・勤務時間・勤務地の案(記入欄)
法人設立にともなう税務上の手続き税務署/顧問税理士登記事項証明書と定款の写し(記入欄)
都道府県・市町村の税に関する手続き都道府県税事務所/市町村の税担当課登記事項証明書(記入欄)
介護報酬の請求の受付と、請求に関する手続き国民健康保険団体連合会/指定権者事業所番号(決まっていれば)(記入欄)
請求の伝送の方法と、必要な準備国民健康保険団体連合会使用する端末とシステムの名称(記入欄)
損害賠償に備える保険の補償範囲と加入の時期保険会社・保険代理店運営規程の案(記入欄)
訪問に使う車両・自転車の業務使用の扱い保険会社・保険代理店車両の台数と使用者の一覧(記入欄)
指定申請の書類作成そのものを依頼できるか行政書士等の専門家提出書類の一覧(指定権者から入手したもの)(記入欄)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

電話で尋ねるときの言い方25例|そのまま読める文

窓口への電話は、名乗り・立場・聞きたいことの範囲を最初の30秒で伝えると、担当者につながるまでが速くなります。下の25例は、受話器を持ったままそのまま読める形にしてあります。事業所名・氏名・地名の部分だけを差し替えてお使いください。「これは基準を満たしますか」と可否を尋ねる形ではなく、「どこを見て確かめればよいですか」「相談はどの窓口ですか」という尋ね方にしているのは、可否の判断は指定権者が行うもので、電話口での口頭の回答を根拠にすると後で食い違うことがあるためです。

場面電話でそのまま読める文
指定担当課への最初の一本お世話になります。◯◯株式会社の△△と申します。訪問看護ステーションの開設を検討しており、指定申請のご相談をしたいのですが、ご担当の課とお名前を教えていただけますでしょうか。
事前相談の予約を取る訪問看護の指定申請について、事前のご相談をお願いしたく連絡しました。開設を希望している時期は◯月ごろを考えております。ご相談は窓口と電話のどちらで承っていますでしょうか。
受付日程を確かめる指定申請の受付の日程について教えていただきたく、お電話しました。今年度の受付の予定が分かる資料がございましたら、掲載場所をお教えいただけますでしょうか。こちらの開設希望は◯月です。
提出書類の一覧をもらう提出書類の一覧と様式について伺いたく連絡しました。訪問看護で使う一式はどちらから入手できますでしょうか。あわせて、様式の版が新しくなっているかも確認させてください。
図面での事前相談を頼む候補の物件が2件あり、事務室と相談スペースの取り方についてご相談したいと考えております。平面図をお持ちすれば見ていただけますでしょうか。契約の前に伺いたいと思っております。
人員の数え方を尋ねる看護職員の配置について、数え方の考え方を教えていただきたくお電話しました。判断をお願いするのではなく、こちらで確かめるための資料の見方を伺いたいと思っております。参照すべき通知や手引きの名称をお教えください。
管理者の勤務の形を尋ねる管理者の勤務の形について伺います。こちらで想定している勤務予定をお伝えしますので、どの資料のどこを見て確かめればよいかをお教えいただけますでしょうか。書面で確かめたうえで、あらためてご相談に伺います。
兼務の可否の考え方を尋ねる管理者が他の職務を兼ねる場合の考え方について伺いたく連絡しました。可否のご判断をこの場でいただきたいという趣旨ではなく、判断のもとになる資料をお教えいただきたいと思っております。事前相談の際に具体的な体制をお持ちします。
理学療法士等の訪問について尋ねる理学療法士等による訪問を行う場合の取り扱いについて伺います。説明と同意、記録の残し方で押さえるべき点が分かる資料をお教えください。開設時から運用に組み込んでおきたいと考えております。
運営規程の項目立てを尋ねる運営規程に記載する項目について伺いたくお電話しました。貴自治体で示している記載例や手引きがございましたら、掲載場所をお教えいただけますでしょうか。重要事項説明書と記載をそろえたいと考えております。
実施地域の定め方を尋ねる通常の実施地域の定め方について伺います。市町村の境をまたぐ場合の書き方で気をつける点があればお教えください。地図を用意しておりますので、事前相談の際にお持ちします。
市町村の介護保険担当課へ◯◯市で訪問看護ステーションの開設を準備しております、◯◯株式会社の△△と申します。開設にあたって市にご相談すべきことがあれば教えていただけますでしょうか。あわせて、地域包括支援センターの担当区域をお教えいただけると助かります。
建築指導担当課へ◯◯町◯丁目の物件について、用途地域と建物の用途を確かめたくお電話しました。事務所として使う予定です。窓口で図面を見ていただくことは可能でしょうか。
消防署の予防担当へ◯◯町◯丁目の建物に事業所として入居を予定しております。防火対象物の区分と、消防用設備について確かめたいのですが、どのような資料をお持ちすればよいでしょうか。入居の予定は◯月ごろです。
保健所の感染症担当へ訪問看護ステーションの開設を準備しております。感染症が発生した場合のご連絡先と、報告の流れを教えていただけますでしょうか。開設前に職員に周知しておきたいと考えております。
廃棄物担当課へ訪問看護で出る廃棄物について、分別と回収の方法を伺いたくお電話しました。市で示している手引きがあれば掲載場所をお教えください。回収事業者との契約の前に確かめておきたいと思っております。
地方厚生局へ訪問看護ステーションの開設を準備しております、◯◯株式会社の△△と申します。医療保険に関する手続きについて、どちらの課にお尋ねすればよいかお教えいただけますでしょうか。開設の予定は◯月です。
労働基準監督署へ新たに事業所を開設し、職員を雇い入れる予定です。労働保険の手続きについて、窓口と時期を教えていただけますでしょうか。就業規則などの内容については社会保険労務士に相談する予定です。
年金事務所へ法人を設立し、◯月から職員を雇う予定です。社会保険の手続きについて、持参する書類と受付の時間を教えていただけますでしょうか。登記事項証明書は用意しております。
ハローワークへ訪問看護ステーションの開設にあたり、看護職員の求人を出したいと考えております。求人票の出し方についてご相談したいのですが、事業所の担当の方はいらっしゃいますでしょうか。事業所の指定はこれから受ける段階です。
国民健康保険団体連合会へ◯月に訪問看護ステーションを開設する予定で、介護報酬の請求の準備を進めております。請求の受付にあたって事前に済ませておく手続きを教えていただけますでしょうか。事業所番号はまだ決まっておりません。
請求の伝送について尋ねる請求の伝送について伺いたくお電話しました。使用するシステムの名称をお伝えしますので、事前に確かめておくべき点をお教えください。最初の請求までに間に合わせたいと考えております。
保険代理店へ訪問看護ステーションを開設するにあたり、賠償に備える保険をご相談したいと思っております。運営規程の案をお送りしますので、補償の範囲と合っているかを一緒に見ていただけますでしょうか。加入の時期についても教えてください。
車両の保険について尋ねる職員が自分の車で訪問することを想定しております。業務での使用が補償の範囲に入るかどうかを確かめたく、お電話しました。台数と使用者の一覧をお送りしたほうがよろしいでしょうか。
行政書士へ訪問看護ステーションの指定申請を予定しており、提出書類の作成についてご相談したく連絡しました。指定権者から受け取った書類の一覧をお送りできます。ご依頼できる範囲と時期を教えていただけますでしょうか。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

電話で得た回答は、その場で日付・窓口名・担当者名とともに書き残すことをおすすめします。担当者が代わったときや、後から様式が更新されたときに、どの時点の回答だったかが分かるためです。上の対照表の「回答の記入欄」は、そのまま記録として残せるように置いています。

人の集め方|募集から着任までの段取り30項目と、集まらないときの順序

開設の準備で最も読みにくいのが人です。物件は探せば見つかりますが、人は先方の退職の時期という自分では動かせない事情に左右されます。ここでは管理者・看護職員・理学療法士等・事務の4つについて、募集を出す前から着任の初日までを30項目に分けました。必要な人数はこの記事には書きません。基準に定めがあり、数え方も含めて指定権者にご確認ください(記入欄)。

なお、社会保険労務士法第27条により、労務管理に関する相談・指導は社会保険労務士の業務です。当社は行いません。以下は「いつ何をする段取りか」という時間の並べ方であり、募集条件・賃金・労働時間・就業規則の内容そのものについては社会保険労務士にご相談ください。

募集を出すまでの10項目|条件を固める前にやること

順やることここでつまずく貴事業所の記入欄
1管理者に就く人を先に決める管理者が決まらないまま看護職員の募集を出すと、応募者に「誰の下で働くか」を説明できない(記入欄)
2開設予定月から逆算して、着任してほしい月を書き出す着任月を決めずに募集すると、内定は出たが開設日に間に合わない事態になる(記入欄)
3看護職員の配置の考え方を指定権者に確かめる(数は基準の定めによります)数え方を知らずに募集人数を決め、あとから設計をやり直す(記入欄)
4常勤で来てほしい人と、短時間で来てほしい人を分けて書き出すまとめて募集すると、応募者の希望と事業所の必要がかみ合わない(記入欄)
5理学療法士等の訪問を行うかどうかを決めるあとから決めると、募集も説明の様式も記録の運用も後追いになる(記入欄)
6事務を誰が担うか(専任か、看護職員が兼ねるか)を決める誰も担わないまま開設し、請求の準備が管理者に集中する(記入欄)
7募集の条件を社会保険労務士に確かめる条件の書き方を後から直すと、先に応募した人と条件が食い違う(記入欄)
8事業所の紹介文(何をする事業所か)を先に書く条件だけの求人票になり、他の事業所の求人と区別がつかない(記入欄)
9募集の窓口を決める(ハローワーク・紹介・知人・学校)一本に絞ると母数が足りず、広げすぎると対応が回らない(記入欄)
10問い合わせを受ける電話番号とメールの宛先を決める個人の携帯だけにすると、対応できない時間帯の問い合わせが消える(記入欄)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

応募から内定までの10項目|辞退が出るのはこの区間

順やることここでつまずく貴事業所の記入欄
11問い合わせを受けたら、その日のうちに一次の返信をする返信が遅いと、他の事業所の選考が先に進む(記入欄)
12見学を面談より先に置く事務室も見ずに面談だけで決めると、着任後に「思っていたのと違う」が出る(記入欄)
13見学のときに、訪問に使う車両と駐車の状況を見てもらう通勤と訪問の移動の実際が伝わらず、着任後の不満になる(記入欄)
14面談で、開設直後は利用者が少ないことを正直に伝える忙しさの見込みがずれると、着任後の不安につながる(記入欄)
15面談で、記録をどうやって残すのかを実際に見せる記録の話をしないまま入職し、初日に手書きの量に驚かれる(記入欄)
16緊急時の対応をどうする予定かを、面談の場で説明する後から説明すると、条件が変わったと受け取られる(記入欄)
17資格証の原本を確認し、写しをもらう旧姓のままの資格証で、提出書類の氏名と一致しない(記入欄)
18現在の職場の退職予定時期を、書面で確かめる口頭だけだと、引き止めで着任が後ろにずれる(記入欄)
19着任日と、指定を受ける日との関係を確かめる着任日の置き方によって、在籍を示す書類の揃え方が変わる(記入欄)
20内定を出したら、書面で条件を渡す(内容は社会保険労務士に確認)口頭のままだと、着任直前に条件の食い違いが表面化する(記入欄)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

内定から着任初日までの10項目|開設日に間に合わせる

順やることここでつまずく貴事業所の記入欄
21内定から着任までの間、月に一度は連絡を取る連絡が途切れると、着任前に他へ移る(記入欄)
22着任日に必要な持ち物を、書面で先に伝える初日に書類が足りず、手続きが翌週にずれる(記入欄)
23勤務形態一覧表に着任予定者を入れて、予定として組んでみる紙の上で組まないと、開設後に勤務表を作る手が止まる(記入欄)
24訪問に使う端末と、記録のアカウントを着任日までに用意する初日に端末が無く、記録の練習ができない(記入欄)
25訪問に使う物品(血圧計・体温計・消毒・記録用具)を人数分そろえる共有で始めると、同じ時間帯に出発できない(記入欄)
26初日から一週間の予定表を作って、着任前に渡す予定が無いまま初日を迎え、何をすればよいか分からない時間ができる(記入欄)
27記録の書き方を、開設前に実際の様式で練習する最初の利用者で練習することになり、記録の形がそろわない(記入欄)
28守秘義務と個人情報の取り扱いについて、着任時に文書で取り交わす後回しにすると、いつ取り交わしたかが分からなくなる(記入欄)
29緊急時の連絡網を作り、着任者に配る管理者の携帯番号だけの運用になり、不在時に止まる(記入欄)
30着任者に、開設後しばらくは事務作業が多いことを伝える訪問だけを想定して着任し、事務の量に驚かれる(記入欄)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

集まらないときに、何から手を戻すか

募集を出しても応募が来ないとき、多くの事業所は募集の条件から先に見直します。ところが条件は社会保険労務士と相談して決めた前提であり、そこだけを動かすと他の条件との整合が崩れます。手を戻す順序としては、条件よりも先に、届いていない範囲と伝わっていない中身を疑うほうが動かしやすい部分が残っています。

戻す順見直すところ具体的に何を変えるか貴事業所の記入欄
1そもそも見られているか募集を出した窓口の数と、掲載されている場所を数え直す(記入欄)
2事業所が何をするところか伝わっているか条件の羅列になっていないか、紹介文を書き直す(記入欄)
3問い合わせへの反応の速さ受け付けてから返すまでの時間を測り、当日中に返す運用にする(記入欄)
4見学の受け入れ方見学を面談の前に置き、平日夕方や土曜も受けられるようにする(記入欄)
5着任してほしい時期の幅開設月に全員をそろえる前提を外し、段階的な着任を検討する(記入欄)
6勤務の形の幅常勤だけの募集になっていないか、短時間の受け入れを検討する(記入欄)
7開設予定月そのもの人が整わないまま開設日を固定せず、指定権者に相談したうえで見直す(記入欄)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

この7つのうち、事業所の側だけで今日から動かせるのは1から4です。5以降は開設の計画そのものに関わるため、動かす前に指定権者への相談を挟んでください。勤務の形や条件そのものの設計は社会保険労務士の業務です。

物件と設備を見るときの目|内見・契約前の点検表35項目

物件は、契約したあとで直すと費用も時間もかかります。とくに事務室と相談スペースの取り方は、契約前に図面を持って指定権者へ相談するのが手戻りを避ける近道です。ここでは内見のときに実際に立って見るところを35項目に整理しました。広さ・面積の数値はこの記事には書きません。基準に定めがあり、その考え方も指定権者により異なります(記入欄)。

点検表は、印刷して内見に持っていける形にしています。「見た/見ていない」ではなく、見た結果をその場で書き込むことを想定して記入欄を置きました。

事務室と相談スペース|9項目

見るところ見落とすと後で効いてくることその場で書き込む欄
事務室として使う区画が、他の用途と混ざらずに取れるか他の事業と同じ部屋を使う前提だと、後から区画の相談をやり直すことになる(記入欄)
相談スペースを、事務室の会話が届かない位置に取れるか利用者・家族との会話が事務室に筒抜けになり、あとから間仕切り工事になる(記入欄)
相談スペースに入るまでに、他の職員の席の前を通らずに済むか来訪者の動線が机の間を通り、書類が目に入る配置になる(記入欄)
玄関から相談スペースまでの段差の有無杖や車いすでの来訪に対応できず、玄関先で立ち話になる(記入欄)
事務室の中に、書類を広げて確認できる作業面があるか机の上が記録と請求で埋まり、確認作業を別の日に回すことになる(記入欄)
コンセントの位置と数(端末・複合機・充電)延長コードが床を走り、つまずきと断線の元になる(記入欄)
照明の明るさ(夕方以降に記録を書ける明るさか)訪問から戻ってからの時間帯に手元が暗く、記録の確認に時間がかかる(記入欄)
空調の効き方(人が増えた場合を想定して)開設時の人数で判断すると、増えたときに追加工事が必要になる(記入欄)
掲示物を貼れる壁面(重要事項・苦情窓口・避難経路)貼る場所が無く、掲示が事務室の奥に回って来訪者から見えない(記入欄)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

感染対策・鍵と保管|9項目

見るところ見落とすと後で効いてくることその場で書き込む欄
手洗いの設備が、出入口から遠回りせずに使える位置にあるか戻ってすぐ手を洗う動線にならず、運用が定着しない(記入欄)
石けん・ペーパー・消毒を置ける台や棚があるか置き場が無く、洗面台の縁に並べて水に濡れる(記入欄)
訪問から戻ったときに、荷物を一時的に置ける場所があるか訪問かばんが机の上に置かれ、清潔と不潔の区分が曖昧になる(記入欄)
物品の在庫を置く棚と、その補充の担当が決められるか誰も補充せず、切れてから気づく(記入欄)
廃棄物の一時保管を、人の通らない場所に置けるか出入口の脇に置かれ、来訪者の目に触れる(記入欄)
鍵のかかる書庫を置く場所と、その鍵の管理者を決められるか置き場が決まらず、書類が段ボールのまま床に積まれる(記入欄)
事務室そのものを施錠できるか(最後に出る人の手順)施錠の手順が決まらず、誰が最後かで運用が変わる(記入欄)
端末を保管する場所(持ち帰る運用にするかを含めて)持ち帰りの取り決めが無いまま各自の判断になる(記入欄)
複合機の置き場所と、出力物が放置されない配置か出力した書類が機械の上に残り、誰の目にも触れる(記入欄)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

駐車・駐輪と、出発から帰着までの動線|9項目

見るところ見落とすと後で効いてくることその場で書き込む欄
訪問に使う車両を停められる区画があるか(人数が増えた場合も含めて)開設時の台数で契約し、増えたときに近隣で別に借りることになる(記入欄)
自転車・原付を停められる場所があるか建物の共用部に停めて、管理組合から指摘を受ける(記入欄)
朝の出発が重なる時間帯に、車の出し入れができるか縦列で停める配置になり、出発の順番待ちが生じる(記入欄)
来訪者が一時的に停められる場所があるか来訪のたびに近隣のコインパーキングを案内することになる(記入欄)
物品の搬入経路(エレベーターの有無・幅・階段の曲がり)什器が入らず、搬入の日に持ち帰ることになる(記入欄)
最寄りの公共交通からの経路(職員の通勤と、来訪者の案内)案内文に書ける道順が無く、電話で毎回説明することになる(記入欄)
建物の入口が施錠される時間帯があるか夜間や休日に事務室へ戻れず、記録の確認ができない(記入欄)
携帯電話の電波が事務室の奥まで届くか奥の席で通話が切れ、訪問中の職員からの連絡を取り逃す(記入欄)
通信回線を引ける建物か(工事の可否と、開通までの見込み)入居してから工事の順番待ちになり、記録も請求も紙で始まる(記入欄)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

災害時と、止まったときの備え|8項目

見るところ見落とすと後で効いてくることその場で書き込む欄
建物の避難経路と、避難口までの障害物掲示だけ作って実際の経路を歩いておらず、いざというときに動けない(記入欄)
市町村のハザードマップ上での、事業所の位置浸水や土砂の想定を知らないまま契約し、後から代替の場所を探すことになる(記入欄)
停電したときに、記録と連絡先を取り出せるかすべてを電子にしたまま停電し、利用者の連絡先が分からなくなる(記入欄)
非常用の照明・懐中電灯・電池の置き場置き場が決まらず、必要なときに探すことになる(記入欄)
水と食料、簡易トイレを置ける保管場所置く場所が無いことを理由に、備蓄そのものを先送りする(記入欄)
職員との連絡手段が、電話以外にもあるか回線が混み合ったときに、安否の確認ができない(記入欄)
事業を続けるための計画を、どこに置いて誰が持つか作った計画が事務室の棚だけにあり、訪問先からは見られない(記入欄)
近隣の医療機関・薬局・消防署の位置を地図で確かめたか地図で見ておらず、急ぐときに調べるところから始まる(記入欄)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

災害と感染症への備えについては、東京都が公表している「運営指導における主な指摘事項」(訪問看護)に、業務継続計画の策定と、研修・訓練の実施記録が確認されている旨が示されています。開設してから作るものと考えず、物件を見る段階で「どこに置くか」「誰が持つか」まで決めておくと、あとで作り直す手間が減ります。

開設してからの3か月|時系列40項目と、そのまま送れる案内文25例

指定を受けた日から、事業所には「始まる」ことが一斉に起こります。利用者の受け入れ、記録の運用、請求の準備、あいさつ回り——このうち後回しにできるものは多くありません。ここでは開設の月から数えて3つの月に分け、起きることを時系列で40項目に並べました。入金の時期や運転資金の月数は書きません。請求から入金までの期間は保険者・審査支払機関にご確認ください(記入欄)。

開設の月に起きること|14項目

順起きること・やること先に決めておくと楽になること貴事業所の記入欄
1指定の通知を受け取り、事業所番号を控える番号が決まってから始める設定を、あらかじめ一覧にしておく(記入欄)
2記録・請求のしくみに事業所の基礎情報を登録する誰が入力するかと、確認する人を分けておく(記入欄)
3重要事項説明書と運営規程の記載を、最終版でそろえる両方を並べて読み合わせる時間を、開設前に取っておく(記入欄)
4掲示物(重要事項の概要・苦情窓口・避難経路)を貼る貼る場所を内見のときに決めておく(記入欄)
5近隣の居宅介護支援事業所へあいさつに行く訪問の順番と、渡す資料を先に作っておく(記入欄)
6近隣の病院の地域連携室へあいさつに行く受け入れられる状況(曜日・地域・体制)を書面にしておく(記入欄)
7地域包括支援センターへあいさつに行く担当区域を市町村に確かめておく(記入欄)
8最初の問い合わせを受ける受付の様式(誰から・いつ・何を聞かれたか)を作っておく(記入欄)
9主治医からの指示の受け取りの流れを、実際に一度通す受け取り・保管・期間の管理を誰が担うかを決めておく(記入欄)
10最初の契約(重要事項の説明・同意・交付)を行う説明する順番と、渡す書面の一式を封筒にまとめておく(記入欄)
11個人情報の使用について、本人分と家族分の同意を取り分ける様式を分けて用意しておく(記入欄)
12訪問看護計画書を作り、説明・同意・交付を行う作る人と確認する人を分けておく(記入欄)
13初回の訪問を行い、その日のうちに記録を残す訪問先で記録を開ける状態を、開設前に確かめておく(記入欄)
14勤務形態一覧表を、予定と実績の両方で作る開設前に一度作って練習しておく(記入欄)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

翌月に起きること|13項目

順起きること・やること先に決めておくと楽になること貴事業所の記入欄
15初めての請求の準備に入る締めの日と、担当と、確認する人を決めておく(記入欄)
16記録と請求の内容が合っているかを突き合わせる突き合わせる表の形を、開設前に作っておく(記入欄)
17初めての請求を行い、控えを残す控えをどこに置くかを決めておく(記入欄)
18請求から入金までの期間を、あらためて確かめる(期間は記入欄)保険者・審査支払機関に確かめた内容を書き残しておく(記入欄)
19差し戻し・返戻があった場合の対応の流れを決める誰が受け取り、誰が直すかを決めておく(記入欄)
20訪問看護報告書を作り、主治医へ届ける流れを一度通す届ける手段(持参・郵送・ファクス)を決めておく(記入欄)
21居宅介護支援事業所への連絡の頻度と方法を決める担当のケアマネジャーごとに連絡先を一覧にしておく(記入欄)
222人目・3人目の利用者を受け入れる受け入れの可否を判断する順番を、あらかじめ決めておく(記入欄)
23訪問の予定を組み、移動の時間を実測する初月の実際の移動時間を記録しておく(記入欄)
24職員から出た「やりにくい」を集める場を作る集める場の日時を、開設前にカレンダーに入れておく(記入欄)
25記録の書き方のばらつきを見つけて、そろえるそろえる基準を、開設前の練習のときに決めておく(記入欄)
26苦情や相談を受けたときの記録の残し方を確かめる受付の様式と保管場所を決めておく(記入欄)
27ヒヤリハットと事故の記録の様式を運用に載せる報告の宛先と、報告する範囲を決めておく(記入欄)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

3か月目に起きること|13項目

順起きること・やること先に決めておくと楽になること貴事業所の記入欄
28初回の請求の結果を確かめ、次の請求に反映する確かめる項目を一覧にしておく(記入欄)
29利用者ごとの記録の綴りを、様式ごとに整える綴じ方と並び順を、開設前に決めておく(記入欄)
30記録の保存の方法(紙・電子)を運用として固める電子で保存する場合の検索と出力のやり方を確かめておく(記入欄)
31主治医からの指示の期間の管理表を作る期間の管理を誰が見るかを決めておく(記入欄)
32計画書の見直しの時期を、利用者ごとに一覧にする一覧の様式を開設前に作っておく(記入欄)
33虐待の防止に関する体制(委員会・指針・研修・担当者)を整える年間の予定に研修を入れておく(記入欄)
34業務継続計画(感染症・災害)と、研修・訓練の記録を整える置き場所と、訪問先から見られるかを決めておく(記入欄)
35感染対策に関する取り組みを記録として残す誰がいつ記録するかを決めておく(記入欄)
36守秘義務の取り交わしと、個人情報の同意の状況を点検する職員ごと・利用者ごとの一覧を作っておく(記入欄)
37あいさつに行った先へ、二度目の連絡を入れる訪問した日と担当者名を記録しておく(記入欄)
38受け入れを断った件がある場合、その理由を振り返る断った記録を残す様式を作っておく(記入欄)
39職員の勤務の実績と予定のずれを確かめるずれを見る単位(週か月か)を決めておく(記入欄)
40開設時に決めたことのうち、変えるべきものを書き出す見直す日をあらかじめカレンダーに入れておく(記入欄)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

開設直後に形にしておくと後で探さずに済むもの|自治体の公表資料から

下の表は、自治体が公表している運営指導の資料に見られる観点を、開設直後の事業所が「いつ形にしておくか」という視点で並べ直したものです。いずれも開設してからしばらく経って整えるものと考えられがちですが、最初の利用者を受け入れる前に様式と担当を決めておくと、あとで遡って作り直す手間が減ります。

観点開設直後に決めておくこと手元に置く書類出典
訪問看護計画書を作ってから提供を始める流れ作る人・説明する人・交付の記録を残す人を分ける訪問看護計画書、居宅サービス計画書東京都「運営指導における主な指摘事項」(訪問看護)
主治医からの文書による指示の受け取り受け取りの窓口と、期間の管理表の置き場所を決める訪問看護指示書、訪問看護記録書東京都「運営指導における主な指摘事項」(訪問看護)
記録の整備と、定められた期間の保存様式ごとの綴じ方と、電子で保存する場合の検索・出力のやり方を決める訪問看護記録書、計画書、報告書ほか東京都「運営指導における主な指摘事項」(訪問看護)
苦情の相談窓口の周知重要事項説明書への記載と、事業所内の掲示の場所を決める重要事項説明書、苦情受付記録東京都「運営指導における主な指摘事項」(訪問看護)
事故の記録と、保険者への報告報告の宛先と、報告する範囲を市町村に確かめて書き残す事故報告書、ヒヤリハット報告書東京都「運営指導における主な指摘事項」(訪問看護)
守秘義務の取り決めと、個人情報の同意本人分と家族分の様式を分け、職員との取り交わしの日を記録する守秘義務誓約書、個人情報使用同意書東京都「運営指導における主な指摘事項」(訪問看護)
月ごとの勤務表の作成予定と実績の両方を残す運用にし、兼務がある場合は兼務先も記載する勤務形態一覧表、シフト表東京都「運営指導における主な指摘事項」(訪問看護)
運営規程への利用料等の記載重要事項説明書と記載を常に一致させる担当を決める運営規程、重要事項説明書東京都「運営指導における主な指摘事項」(訪問看護)
虐待の防止に関する体制の整備委員会の開催・指針・研修・担当者の4つを年間の予定に入れる虐待防止指針、委員会議事録、研修記録東京都「運営指導における主な指摘事項」(訪問看護)
業務継続計画の策定と研修・訓練感染症と災害の両方について、置き場所と持つ人を決める業務継続計画、研修訓練記録東京都「運営指導における主な指摘事項」(訪問看護)
訪問看護計画の同意の取得と、内容の具体性同意をいつ・どの様式で取るかを、最初の利用者の前に決める訪問看護計画書、同意の記録長野県健康福祉部地域福祉課福祉監査担当「令和6年度運営指導結果の概要(訪問看護)」
指示書の期間の管理と、計画書の記載期間が切れる前に気づく仕組み(一覧・通知)を決める訪問看護指示書、訪問看護計画書神戸市「介護保険サービス事業運営上の留意事項(居宅通所)」(令和7年3月)
理学療法士等が訪問する場合の説明と同意口頭だけで終わらせず、記録として残す様式を決める説明と同意の記録、訪問看護記録書静岡市「介護サービス事業者の指導監督((3)運営指導における主な指摘・助言事項等一覧)」
重要事項説明書における交通費の起算点の書き方実施地域の定めと突き合わせ、記載を確かめる重要事項説明書、運営規程愛知県 福祉局福祉部 福祉総務課監査指導室「主な指摘事項(令和7年度版)」
同意を重要事項説明でまとめて取っていないか個別に同意を取る場面を洗い出し、様式を分ける重要事項説明書、同意書堺市「令和8年度 集団指導 居宅事業所編」

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

そのまま送れる案内文25例|あいさつ・受け入れ・連絡

開設直後は、同じ内容を何度も伝える場面が続きます。下の25例は、宛先の種類ごとにそのまま送れる形にしてあります。事業所名・氏名・地名・日付の部分を差し替えてお使いください。受け入れの可否や算定の可否を断定する言い方は避け、確かめる姿勢の文にしています。

宛先・場面そのまま送れる文
居宅介護支援事業所へ|開設のあいさつはじめてご連絡いたします。◯月に◯◯町で訪問看護ステーション◯◯を開設いたしました、管理者の△△と申します。近隣の皆さまにごあいさつに伺っております。ご都合のよい時間帯をお教えいただけますと幸いです。
居宅介護支援事業所へ|あいさつの後の礼状本日はお時間をいただき、ありがとうございました。お話を伺い、地域でどのような支援が求められているのかを知ることができました。ご相談いただける場面がございましたら、遠慮なくお声がけください。あらためて資料をお送りいたします。
病院の地域連携室へ|開設のあいさつ◯月に◯◯町で訪問看護ステーション◯◯を開設いたしました、管理者の△△と申します。退院後の在宅での療養について、ご相談をいただける体制を整えております。訪問できる地域と対応できる曜日をまとめた資料をお持ちしたく存じます。ご都合を伺えますでしょうか。
病院の地域連携室へ|相談への返信ご相談をいただき、ありがとうございます。いただいた内容について、当ステーションで対応できる範囲を確かめたうえで、あらためてご連絡いたします。ご退院の予定日と、主治医の先生のお名前をお教えいただけますでしょうか。
地域包括支援センターへ|開設のあいさつはじめてご連絡いたします。◯月に開設いたしました訪問看護ステーション◯◯の△△と申します。担当区域の皆さまにごあいさつに伺っております。ご相談の窓口とご担当のお名前をお教えいただけますでしょうか。
ケアマネジャーへ|初回の連絡お世話になっております。訪問看護ステーション◯◯の△△と申します。◯◯様の訪問看護についてご連絡いたしました。主治医の先生からの指示の内容を確かめたうえで、計画の案をお持ちいたします。
ケアマネジャーへ|計画の案の送付お世話になっております。◯◯様の訪問看護計画の案をお送りいたします。ご本人とご家族にご説明する前に、ケアプランとの整合をご確認いただけますと助かります。ご意見がございましたらお知らせください。
ケアマネジャーへ|月次の連絡お世話になっております。◯◯様の◯月の訪問についてご報告いたします。訪問した日と、その際に確認した内容をまとめてお送りいたします。次回のサービス担当者会議の予定が決まりましたらお知らせください。
ケアマネジャーへ|状態が変わったときの連絡お世話になっております。本日の訪問で、◯◯様のご様子に前回と異なる点がございましたのでご連絡いたします。主治医の先生へも同じ内容をお伝えしております。今後の対応について、ご相談させていただけますでしょうか。
主治医へ|初回の連絡お世話になっております。訪問看護ステーション◯◯の△△と申します。◯◯様の訪問看護について、ご指示の内容を確認させていただきたくご連絡いたしました。ご都合のよい時間帯をお教えいただけますでしょうか。
主治医へ|報告書の送付お世話になっております。◯◯様の◯月分の訪問看護報告書をお送りいたします。訪問時に確認した内容と、実施した内容を記載しております。ご不明な点がございましたらご連絡ください。
主治医へ|指示の期間の確認お世話になっております。◯◯様の訪問看護指示書について、期間の区切りが近づいておりますのでご連絡いたしました。継続の可否も含めて、ご指示をいただけますと幸いです。書式をお送りいたしましょうか。
利用者・家族へ|初回の訪問の前このたびは訪問看護のご利用をご検討いただき、ありがとうございます。初回は、ご本人のご様子とご希望を伺うお時間をいただきたく存じます。所要時間の目安と、当日ご用意いただきたいものをお伝えいたします。ご都合のよい日時をお知らせください。
利用者・家族へ|契約の説明の前ご契約にあたり、サービスの内容と費用の考え方についてご説明いたします。ご不明な点はその場でお尋ねください。ご説明した書面は控えをお渡しいたしますので、後からもご確認いただけます。ご家族の方にもご同席いただけますと幸いです。
利用者・家族へ|計画の説明訪問看護の計画についてご説明いたします。ご本人のご希望と、主治医の先生からのご指示をふまえて作成しております。内容にご意見がございましたら、その場でお聞かせください。ご同意をいただけましたら、控えをお渡しいたします。
利用者・家族へ|訪問日の変更のお願いいつもお世話になっております。◯月◯日の訪問について、時間の変更をお願いできますでしょうか。◯時から◯時の間で調整させていただきたく存じます。ご都合が合わない場合は、別の日をご相談させてください。
利用者・家族へ|緊急時の連絡先の案内訪問看護の緊急時のご連絡先をあらためてお伝えいたします。お手元の書面に記載しております番号を、電話帳にご登録ください。夜間・休日のご連絡の方法についてもご説明いたしますので、ご不明な点はお尋ねください。
利用者・家族へ|担当者が交代するときいつもお世話になっております。◯月から、◯◯様を担当する看護師が変わることになりました。引き継ぎの内容はこれまでの記録をもとに共有しております。初回は前任者と一緒に伺いますので、ご安心ください。
利用者・家族へ|苦情の窓口の案内サービスについてお気づきの点がございましたら、遠慮なくお聞かせください。事業所の窓口に加えて、外部の相談窓口もご案内しております。お手元の重要事項の書面に連絡先を記載しております。お申し出の内容は記録として残し、対応の経過をお伝えいたします。
薬局へ|連携の依頼はじめてご連絡いたします。訪問看護ステーション◯◯の△△と申します。◯◯様について、お薬の状況を共有させていただきたくご連絡いたしました。ご連絡の方法とご担当の方をお教えいただけますでしょうか。
福祉用具の事業所へ|連携の依頼お世話になっております。訪問看護ステーション◯◯の△△と申します。◯◯様のご自宅の環境について、ご相談させていただきたくご連絡いたしました。訪問の日程を合わせて伺うことは可能でしょうか。
他の訪問看護ステーションへ|あいさつはじめてご連絡いたします。◯月に◯◯町で開設いたしました訪問看護ステーション◯◯の△△と申します。地域の皆さまにごあいさつに伺っております。地域の勉強会や連絡会がございましたら、お教えいただけますと幸いです。
受け入れを検討する段階での返信ご相談をいただき、ありがとうございます。いただいた内容について、当ステーションで対応できる体制かどうかを確かめております。確認のうえ、◯日までにあらためてご連絡いたします。お急ぎの場合はその旨をお知らせください。
今すぐには受けられないときの返信ご相談をいただき、ありがとうございます。誠に恐れ入りますが、現在の体制では◯◯様のご希望の曜日と時間帯に伺うことが難しい状況です。他の曜日でのご調整が可能でしたら、あらためてご相談させてください。今後の受け入れの状況が変わりましたら、ご連絡いたします。
職員へ|開設からひと月が経った時点の共有開設からひと月が経ちました。ここまでの訪問の件数と、記録の状況を共有いたします。やりにくいと感じた点を、次回の話し合いの場でお聞かせください。仕組みで直せることから順に手を入れていきます。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

開設からの3か月は、決めたことを実際に動かしてみて、合わないところを直す時期です。この記事の45項目・30項目・35項目・40項目は、いずれも数字を埋めるのではなく、確かめた内容を書き込むための欄を持たせています。書き込んだものがそのまま、次に人が増えたときの引き継ぎの資料になります。

よくある質問(FAQ)

訪問看護ステーションの開設に必要なことは?
人員・設備・運営基準を満たし、自治体へ指定申請を行います。
人員の要件は?
看護職員の配置などの要件があります。詳細は最新の基準でご確認ください。
準備のポイントは?
事業計画・資金・物件・人員を整え、指定申請に必要な書類をそろえます。
カイポケを使っていないのですが、どうすればよいですか?
カイポケをご利用中でなくても、神マナは単体で問題なくご利用いただけます。「マナドライブ」で帳票類の管理・網羅もでき、まず神マナを導入して後からカイポケを連携することも可能です。カイポケの導入をご希望の際は、当社からサポート担当へお繋ぎします。詳しくは「カイポケ導入相談・お見積り」の案内ページをご覧ください。
関連サービス
訪問看護マナ(訪問看護AI)
訪問先で話すだけで、記録書ⅡのSOAPまで自動作成。記録にかかる時間を大きく減らします。(※作業時間は業務内容・運用により異なります)
訪問看護の記録AI「訪問看護マナ」 →

出典:厚生労働省ウェブサイト/公共データ利用規約(第1.0版)。本ページは上記を当社が編集・加工したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。加算・単位数・要件は改定される場合があるため、最新の告示・通知でご確認ください。

この記事の執筆・編集

介護のマナ編集部(株式会社ライフシフト)

介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」を開発・提供する株式会社ライフシフトの編集部。訪問看護ステーションを運営する看護師(CSO)をはじめ、介護・看護の現場とともに、記録・書類・制度の実務情報を発信しています。

監修:嶺井 美幸(看護師・訪問看護ステーション「訪問看護ようき」代表・株式会社ライフシフトCSO)

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