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通所介護(デイサービス)の記録の書き方と例文|介護記録・提供記録を音声で作成【カイポケ転記】

通所介護(デイサービス)の介護記録・提供記録は、その日の利用者の状態と提供したケアを残す毎日の記録です。利用者数が多いほど「一人ひとり書く時間がない」が本音になりがちです。この記事では、通所の記録に書く項目と書き方を整理し、そのまま使える例文を入浴・機能訓練などの場面別に用意しました。あわせて、話すだけで記録を作りカイポケへ自動転記する方法も紹介します。

通所介護の記録に書くこと

デイサービスの記録は、送迎から帰宅までの一日を通した利用者の状態と、提供したサービスを残します。基本項目は次のとおりです。

  • バイタル・来所時の状態――体温・血圧・脈、顔色や様子。
  • 提供したサービス――入浴、機能訓練、食事、レクなど、計画に沿った実施内容。
  • 本人の反応・参加の様子――具体的な言動、参加度、変化。
  • 特記事項・申し送り――いつもと違う点、家族・ケアマネへの連絡事項。
書き方のコツ:「元気だった」ではなく「レクに自ら手を挙げて参加、笑顔が多かった」のように、観察した事実を具体的に。多人数でも、その人らしさが伝わる一文が入ると記録が生きます。

そのまま使える通所介護の記録・例文(場面別)

よくある場面の記入例です。利用者さんの状態に合わせて言葉を差し替えてお使いください。

例1|来所時・バイタル

来所時:体温36.3℃、血圧134/78、脈68。顔色良好、笑顔で来所。

特記:「昨夜はよく眠れた」と本人。歩行は普段どおり安定。

例2|入浴

実施:一般浴を見守り+一部介助で実施。洗身・洗髪は自立、浴槽の出入りを介助。

反応:「気持ちよかった」と笑顔。

特記:右肩の可動域がやや狭く、洗髪に時間を要した。次回も様子を確認。

例3|機能訓練(個別機能訓練)

実施:下肢筋力訓練と立ち座り練習を計画どおり実施(10回×2セット)。

反応・評価:疲労の訴えなく完遂。立ち座りが前回より安定。

特記:ご本人より「家でも手すりで立てるようになった」との発言あり。

例4|食事・口腔

実施:昼食は主食全量・副食8割摂取。食後の口腔ケアを見守り。

状態:むせなく摂取。水分はこまめに提供。

特記:義歯の当たりの訴えあり、家族へ歯科受診を提案(連絡帳に記載)。

例5|レク・認知症の方の参加

実施:午後の集団レク(歌・体操)に参加。

反応:なじみの曲で自然に口ずさみ、表情が明るくなった。

特記:開始時は落ち着かない様子だったが、職員が隣に座り声かけすると落ち着いて参加できた。

音声で話すだけ→通所の記録を作る

  1. ケアの直後に話す――入浴や訓練の直後、様子をその場で声に出します。
  2. AIが記録の体裁へ自動整理――話した内容を文字起こしし、介護記録・提供記録の形に整えます。
  3. 確認・手直し――内容を確認し、必要なら修正します。
  4. 保存・共有――家族への連絡帳やケアマネへの申し送りにもつなげられます。
多人数を同時に見るデイでは、「あとでまとめて書く」と記憶があいまいになりがち。ケアの直後に一言ずつ残せると、その人らしい記録が、抜け漏れなく残ります。

カイポケへ、通所の記録を自動転記する

記録・請求にカイポケを使っている事業所なら、できあがった記録をカイポケへ自動転記できます。カイポケの運用はそのまま、記録づくりの工程だけを音声とAIに任せる形です。詳しくはカイポケの記録を効率化する方法をご覧ください。なお、通所は個別機能訓練加算など加算の記録要件もあり、記録の質がそのまま算定の土台になります。

よくある失敗と、精度を上げるコツ

  • 全員コピペにしない――定型に、その人だけの一文(言動・変化)を必ず足す。
  • 加算の記録は要件に沿って――機能訓練や入浴の記録は、算定要件を満たす内容で。
  • 評価語より事実――「良好」ではなく観察した事実で。
  • 最後に目視確認――AIは下書きまで。仕上げは人が確認します。

通所介護の記録 記入例(コピペ可)

来所から送迎まで、通所介護(デイ)の記録の記入例を場面別にまとめました(表の右上ボタンからExcel/CSVにコピーできます)。バイタルと観察した事実、参加の様子を残すのがポイントです。

場面 記録の記入例
来所・健康チェック 体温36.5℃、血圧128/78、SpO2 98%。顔色良好で体調変化の訴えなし。
入浴 一般浴を見守りで実施。洗身は一部介助。皮膚に発赤なく、湯あたりもなし。
機能訓練 個別機能訓練を10分実施。下肢の運動と歩行訓練。疲労の訴えなく笑顔で参加。
レクリエーション 集団レク(体操・脳トレ)に参加。他の利用者と談笑し積極的に発言。
食事 昼食を自力摂取、主食全量・副食8割。むせなし。水分150ml。
送迎 10:00に送迎車で来所、15:30に帰宅。乗降時に見守り、車内で異常なし。

良い例・悪い例で分かる通所記録のコツ

✗ 悪い例(機能訓練)

機能訓練を実施。
✓ 良い例

個別機能訓練を10分実施。下肢の運動と歩行訓練、疲労の訴えなく参加。(内容と反応を残す)
✗ 悪い例(食事)

食事した。
✓ 良い例

昼食を自力摂取、主食全量・副食8割、むせなし。(摂取量とむせの有無を残す)

通所介護の記録|項目別の記入例

項目 記入例
バイタル 体温36.5℃、血圧128/76、脈拍72。来所時に測定。前回と大きな変化なし。
食事 昼食 主食10割・副食8割。むせなし。自力摂取。
入浴 個浴を使用。移動は手すり使用で見守り。洗身は背部のみ介助。湯温41℃。入浴後の血圧126/74。
排泄 日中3回トイレへ自力移動。失禁なし。
機能訓練 平行棒内歩行10往復を実施。開始時より歩幅が広がっている。疲労の訴えなし。
レクリエーション 計算ドリルに取り組まれた。20分間集中して実施。
送迎 9:05お迎え、乗降は手すり使用で自立。16:20お送り、ご長女へ本日の様子を口頭で報告。

個別機能訓練の記録で押さえる点

  • 計画に定めた目標と、実施した訓練が対応しているか
  • 実施した内容(種目・回数・時間)が具体的か
  • ご本人の反応や、前回からの変化が書かれているか
  • 実施者の氏名が記載されているか

避けたい書き方

避けたい 言い換え
「レクに参加」 塗り絵に30分取り組み、最後まで集中して実施
「入浴実施」 個浴使用。移動は見守り、洗身は背部のみ介助
「体調良好」 体温36.5℃。食事・水分とも普段どおり摂取

通所介護の記録|そのまま使える文例

以下はすべて記載のイメージを示すための(例)であり、実在の利用者ではありません。状態・数値は実際の記録に置き換えてご使用ください。

場面 記入例 あわせて残すこと
来所時 9:15 来所。体温36.4℃、血圧128/76、脈拍72。ご自分から挨拶され、表情は穏やか 送迎時の様子(乗降の介助量)
入浴 10:20 入浴実施。浴槽のまたぎは手すり使用で自立。洗身は背部のみ介助。皮膚に発赤なし 入浴前後のバイタルと、当日の体調
機能訓練 11:00 個別機能訓練。立ち上がり10回×2セット、段差昇降10回。ふらつきなく自立 訓練の内容・回数・本人の反応
昼食 12:00 昼食。主食10割、副食8割摂取。むせなし。水分200mL 食事形態と、姿勢の調整
口腔ケア 12:40 昼食後の口腔ケアを見守りで実施。義歯の洗浄も自分で行えた 義歯の適合と、口腔内の状態
排泄 13:30 声かけによりトイレへ。失敗なし。日中の排泄は自立 誘導の回数と、失敗の有無
活動 14:00 書道に参加。「久しぶりで楽しい」と発言。同じテーブルの方と会話あり 参加の様子と、他者との交流
休息 15:00 疲労の訴えあり。ソファで20分休まれた 休息の理由と、その後の状態
帰宅時 16:20 送迎車へ。乗降は手すり使用で見守り。ご家族へ本日の様子を口頭で伝達 家族への伝達内容
変化に気づいたとき 歩行時に右足を引きずる様子あり。前回はみられなかった いつから・どの場面で・誰が確認したか
拒否があったとき 入浴を「今日はいい」と拒否。理由を尋ねると「疲れている」。清拭へ切り替えた 拒否の理由と、代替の対応
欠席・中止 体調不良により欠席(ご家族より8:30に連絡) 連絡の時刻と、連絡者

通所介護の記録|運営指導で公表されている指摘

公表されている指摘 公表元
提供したサービスの内容だけでなく利用者の心身の状況(利用者の様子等)についても記録することとされ、「特変なし」等しか書かれていない記録が見受けられる 松山市の運営指導での主な指摘事項に関する資料
サービス実施時間が一律に記載されており実態が反映されていない/変更した際に変更した旨とその理由が記録されていない/特記・連絡事項欄に利用者の状況がほとんど記載されていない/サービス提供責任者による記録の点検が十分に行われていない 堺市の集団指導資料「サービスの提供の記録」
サービス提供に関する記録等の保存年限は市条例に則り5年間とすること。運営規程等に保存年限を記載している場合は誤りがないか確認すること 金沢市の資料
記録の保存期間について、サービスの「完結」の日から「5年間」と記載すべきところ、「サービス提供の日」「2年間」となっている例 福井市の令和7年度集団指導資料

要件・運用は保険者により異なります。詳細は監査対策ナビと各自治体の公表資料をご確認ください。

通所介護の記録|避けたい書き方と言い換え

避けたい書き方 気をつけたい理由 言い換えの例
特変なし 松山市の資料で名指しされている 血圧128/76、食事全量。前回からの変化なし
入浴実施 どこを介助したか分からない 浴槽のまたぎは手すり使用で自立、洗身は背部のみ介助
機能訓練を実施 何をどれだけ行ったか分からない 立ち上がり10回×2セット、段差昇降10回
レクに参加 どう過ごしたか分からない 書道に参加。「久しぶりで楽しい」と発言
加算を算定した日に、その行為の記載がない 豊島区の資料で入浴介助加算について指摘されている 算定した日は、対応する行為を必ず明記する
全員同じ文面を使う 個別の記録にならない その日に見たことを1つは入れる
送迎の記録がない 送迎減算の判断ができない 送迎しなかった日は、その理由も書く

業種別の書き方は介護記録の書き方まとめ、訪問介護は実施記録の書き方、訪問看護は記録書Ⅱの書き方をご覧ください。

通所介護の記録|1日の流れで残す項目

時間 必ず残すこと
送迎(往路) 乗降の介助量、自宅での様子、家族からの伝達
来所時 バイタル、当日の体調、表情と会話の様子
入浴 介助した動作/自分で行った動作、皮膚の観察、前後の体調
機能訓練 訓練の内容・回数・時間、本人の反応
昼食 主食副食の摂取割合、水分量、むせの有無、姿勢
口腔ケア 実施の有無、介助の程度、義歯の取り扱い
排泄 誘導の回数、失敗の有無、介助の程度
活動 参加した内容、本人の言葉、他者との交流
帰宅時 体調、家族への伝達内容、連絡帳への記載
送迎(復路) 乗降の介助量、送迎しなかった日はその理由

デイの一日を時刻で追う|15場面・そのまま貼れる完成文152例

通所介護の記録が薄くなるのは、書く人の意欲の問題ではありません。一日のどの時刻に、どの場面の記録が生まれるのかが決まっていないことが原因です。人数が多い日ほど「あとでまとめて」になり、まとめて書く段になると、朝の玄関先で見たことがもう手元に残っていません。

そこでこの章は、朝の車中から夕方のお見送りまでを時刻で追い、その場面でそのまま貼れる完成文だけを並べます。文の作り方の説明はしません。貼って、時刻と数字を差し替えれば終わる形にしてあります。

この章で扱うのは「その場面で本人がどうだったか」だけです。送迎そのものの記録(乗降介助の量・送迎の実績欄)と、入浴の実施記録・入浴計画は、書く欄も点検のされ方も別のものなので、この記事では扱いません。入浴の項では入浴の前と後の本人の状態だけを書きます。

朝|車中とお迎え先で見えた本人の様子(24例)

朝のこの時間に見えたことは、その日の記録の出発点になります。とくにご家族から口頭で受け取った情報は、書き留めなければ誰の手元にも残りません。ここでの一行が、夕方の連絡帳と担当の介護支援専門員への申し送りの両方の材料になります。

場面 そのまま貼れる完成文
玄関で待っていた 8:05 お迎え時、玄関の上がり框に腰かけて待っておられた。上着とかばんは準備済み。「今日は書道の日だね」とご自分から話される。
ご家族からの申し出(食事) 8:10 ご家族より「昨夜の夕食は半分残した。今朝はパンを1枚食べた」との申し出。ご本人は「お腹は空いていない」と話される。到着後に看護職員へ伝達。
ご家族からの申し出(睡眠) 8:12 ご家族より「夜中に2回起きてトイレに行った」との申し出。ご本人は「よく眠れた」と話されたが、乗車後にあくびが4回みられた。
ご家族からの申し出(受診) 8:15 ご家族より「昨日かかりつけの受診があり、次回は来月とのこと」と申し出あり。詳しい内容は連絡帳に記載されているとのことで、到着後に相談員と確認した。
履物・服装 8:07 靴のかかとを踏んだまま出てこられたため、玄関先で腰かけていただき履き直しをお願いした。ご自分で直され、その後の歩行は安定していた。
自宅前の歩行 8:09 自宅から車まで約10m、杖を使用して見守りで歩かれた。玄関の1段は右手で手すりを持ち、両足を揃えてから昇降された。
乗車時の動作 8:10 乗り込みは、手すりに右手をかけ、腰かけてから足を入れる順で行われた。職員は肘に手を添える程度。声かけは「ゆっくりで大丈夫ですよ」の1回のみ。
車中の会話 8:25 車中で「畑のトマトが赤くなった」と話され、隣席の方と5分ほど会話が続いた。話す声の大きさ・表情ともいつもどおり。
車中の口数が少ない 8:30 車中では窓の外を見たまま発語が少なかった。声をかけると「大丈夫」と返答されたが、往路15分でご本人からの発語は2回のみ。前回は5分ごとに会話があった。
車中の体調の訴え 8:28 車中で「少し気持ちが悪い」と話された。窓を開け、職員が隣席で様子を見た。到着時には「もう平気」と話され、顔色は普段どおりに戻っていた。
揺れがつらいという訴え 8:22 「揺れると頭がふらつく」と話されたため、次の停車地点で前方の座席へ移っていただいた。以降、到着まで同様の訴えはなかった。
車中の姿勢 8:26 着席後、上体が右へ傾いた姿勢が続いたため、右脇にクッションを入れた。到着まで座位は保たれ、傾きの訴えはなかった。
行きたくないと言われた 8:04 玄関先で「今日は行きたくない」と話された。理由を伺うと「疲れている」とのこと。ご家族と相談のうえ、本日は午前のみの利用に変更し、担当の介護支援専門員へ連絡することとした。
お迎え時に不在 8:06 呼び鈴に応答がなく、ご家族の携帯へ連絡。「本人は近所へ出ている」とのことで、8:20に再度お伺いし乗車いただいた。ご本人は「散歩していた」と話される。
忘れ物 8:11 連絡帳が見当たらず、ご家族と一緒に探し、居間のテーブルで見つかった。ご本人は「昨日読んだところに置いた」と話される。
ご家族が不在 8:14 ご家族は出勤後で不在。玄関の施錠はご本人が行い、鍵はご自分のかばんの内ポケットに入れられた。手順の確認は職員が横で見守った。
ご家族からの相談 8:16 ご家族より「最近、家で立ち上がるときにふらつく」との相談あり。到着後に生活相談員へお伝えする旨をご説明し、その場でメモに残した。
連絡帳を読んでほしいという申し出 8:13 ご家族より「連絡帳に書いたので読んでほしい」と申し出あり。到着後9:10に相談員と内容を確認し、本日の担当職員へ共有した。
見えた範囲の皮膚の様子 8:08 半袖から見えた右前腕に、直径3cmほどの青あざを確認。ご家族に伺うと「昨日ドアにぶつけた」とのこと。到着後、看護職員へ申し送り、部位と大きさを記録した。
咳・鼻水 8:12 乗車時に咳が3回みられた。ご家族より「昨夜から鼻水が出ている」との申し出。到着後すぐに体温を測ることをご本人にお伝えした。
表情がいつもと違う 8:05 玄関でお会いした際、視線が合わず、口元が硬かった。ご家族は「朝から機嫌がよくない」とのこと。到着後、席を窓側へ変更し、10:00には笑顔がみられた。
会話の内容が普段と違う 8:27 車中で「これから仕事に行く」と3回繰り返された。否定せず「今日は皆さんとお会いする日ですね」とお伝えするとうなずかれ、以降は窓の外の話をされた。
到着が遅れた 8:35 前の方の対応に時間を要し、予定より10分遅れて乗車いただいた。遅れの理由をご本人とご家族にお伝えし、「大丈夫よ」と返答をいただいた。
天候による様子 8:18 雨のため玄関先で職員が傘を差した。「濡れなくてよかった」と話され、足元を確認しながらゆっくり歩かれた。滑りやすい箇所では手を添えた。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

到着直後|健康チェックとバイタルの一行(24例)

到着直後の記録は数字だけになりやすい場面です。数字は転記できますが、数字だけでは「その日どうだったか」が残りません。数字の横にご本人の言葉か、観察した動きを一つ置くと、後から読んだ人が状況を再現できます。

なお、体温や血圧の目安の値はここには書きません。事業所と主治の医師から示された目安(記入欄:      )を様式に印字し、そこを超えたときにどう動くかを先に決めておく形が実務的です。

場面 そのまま貼れる完成文
到着時の第一声 8:52 到着。玄関で「おはよう、今日は暑いね」とご自分から挨拶された。歩行器を使い、席まで見守りで移動された。
体温 8:58 体温36.4℃(腋窩・左)。測定中は静かに座って待たれた。「熱はないでしょ」と話され、表情はいつもどおり。
血圧(測り直し) 9:01 血圧を右上腕で測定。1回目は会話中で体動があったため、1分安静のうえ再測定し、2回目の値を記録した。ご本人より「腕を締められるのは平気」との発言。
9:02 脈拍を橈骨動脈で1分間測定。リズムの乱れは触知せず。測定中の会話は普段どおり成立していた。
血中酸素飽和度 9:03 測定器を左示指に装着。手指が冷たく数値が安定しなかったため、手を温めてから再測定し、安定した値を記録した。
体重 9:15 体重測定。前回測定日(先月同日)と比べ0.8kg減少。ご本人は「食欲は変わらない」と話される。看護職員へ報告した。
顔色 8:56 到着時、頬に赤みがあり、額に汗がにじんでいた。冷たいおしぼりをお渡しし、10分後には汗は引いていた。
むくみ 9:05 両足首に靴下のあとが残っていた。ご本人に伺うと「昨日から靴がきつい」とのこと。看護職員へ報告し、午後に再度確認することとした。
手足の冷たさ 9:04 両手の指先が冷たく、ご本人も「今日は手が冷える」と話される。膝掛けをお渡しし、10:30には「あたたかくなった」と話された。
更衣時に見えた皮膚 10:40 更衣の際、左膝の外側に直径2cmほどの赤みを確認。ご本人は「痛くない」と話される。部位・大きさを看護職員へ報告し、記録に残した。
体調の訴え(頭) 8:59 「今朝から頭が重い」と話される。座って休んでいただき、9:30に伺うと「だいぶ楽になった」とのこと。午前の活動は座位のまま参加された。
体調の訴え(だるさ) 9:00 「体がだるい」と話される。いつからか伺うと「昨日の夕方から」とのこと。看護職員へ報告のうえ、午前は静かな席で過ごしていただいた。
痛みの訴え 9:07 右膝の痛みを訴えられた。「歩き始めが痛い、座っていれば大丈夫」とのこと。午前の歩行練習は職員が横につき、距離を短く調整した。
食欲の確認 8:57 朝食の摂取量を伺うと「ごはんは半分、みそ汁は全部」とのこと。「今日はお腹が空いていない」と話され、昼食時に摂取量を確認することとした。
排便の確認 9:06 前回来所日以降の排便を伺うと「昨日の朝に一度あった」とのこと。腹部の張りの訴えはなく、表情はいつもどおり。
睡眠の確認 9:08 睡眠について伺うと「10時に寝て、5時に起きた。途中で1回起きた」とのこと。日中の眠気の訴えはなかった。
お預かりの確認 9:10 ご家族からお預かりした昼食後のお薬を、袋の氏名と日付を職員2名で読み合わせて確認し、保管場所へ移した。移した時刻を記録した。
事業所の目安を超えたとき 9:12 体温が事業所で定めた目安(記入欄:      )を上回ったため、看護職員へ報告。30分後に再測定し、ご家族へ電話でご報告した(9:45・応答あり)。
測定を希望されないとき 8:55 「今日は測らなくていい」と話され、測定を希望されなかった。時間をおいて9:20に改めてお声かけしたところ応じられ、測定できた。
測りにくいとき 9:02 測定時に体動が続いたため、座位を整え、背もたれに寄りかかっていただいてから測定した。測定部位(左上腕)を記録に明記した。
到着時の歩行 8:53 玄関から席まで約15m、自走式車いすで移動された。方向転換は自力で行われ、テーブルへの寄せのみ職員が介助した。
到着時の荷物 8:54 かばんから連絡帳とタオルをご自分で取り出し、所定のかごに入れられた。手順の説明は不要で、迷いはみられなかった。
到着時の会話 8:59 職員が「昨日は何をされていましたか」と伺うと「テレビで相撲を見ていた」と具体的に話された。話の筋は通っており、聞き返しはなかった。
到着時の他の方との交流 9:14 同じテーブルの方に「その帽子いいね」とご自分から声をかけられ、5分ほど会話が続いた。前回は自分から声をかける場面はみられなかった。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

午前|水分・活動・個別の機能訓練の場面(24例)

午前は記録が一番書きやすい時間帯です。人手が揃っていて、まだ入浴の回転が始まっていません。ここで書けるものを午後に回すと、午後の忙しさに飲まれます。午前のことは午前のうちにが、通所の記録では最も効きます。

場面 そのまま貼れる完成文
水分の提供(一杯目) 9:30 お茶を150mL提供。むせなくご自分で湯呑を持って飲まれ、5分ほどで飲み終えられた。「あたたかいのがいい」と話される。
すすめても飲まれない 9:35 お茶をおすすめしたが「今はいらない」と話される。10:15に再度お声かけし、そのときは100mL飲まれた。理由を伺うと「朝にたくさん飲んだから」とのこと。
水分の飲み方 9:32 湯呑を両手で持ち、少量ずつ口に運ばれた。飲み込みの前に一呼吸置く様子があり、むせはみられなかった。
午前の水分の合計 11:50 午前の水分は合計350mL(9:30に150mL、10:20に100mL、11:30に100mL)。いずれもむせなく摂取された。
好みの飲み物 10:20 麦茶と温かいお茶をお示しし、ご本人が麦茶を選ばれた。「冷たいほうが飲みやすい」と話され、100mLを飲まれた。
こぼれたとき 10:22 湯呑を置く際に手が滑り、テーブルにお茶がこぼれた。ご本人は「ごめんね」と話される。取っ手付きの器に変更し、以降こぼれはなかった。
数えないでほしいと言われた 10:25 「いちいち数えなくていい」と話される。ご本人のお気持ちを尊重しつつ、職員側で提供量のみを控えることとし、その旨をご説明した。
むせがあったとき 11:32 お茶を飲まれた際に2回むせられた。背中をさすり、姿勢を整えてから少量ずつお渡しした。以降むせなし。看護職員へ報告した。
午前の集団体操 9:50 午前の体操に参加。座位で上肢の運動を10分間行われ、途中で休憩を1回とられた。「肩が回るようになった気がする」と話される。
体操の途中で中断 9:58 体操の途中で「疲れた」と話され、5分間休憩された。その後、下肢の運動から再開され、最後まで参加された。
体操に参加されない 9:52 体操にはお誘いしたが「見ている」と話され、席から見学された。手拍子は一緒にされ、終了後に「面白かった」と話される。
新聞・読み物 10:10 新聞を20分ほど読まれた。「今日の一面は選挙の話だね」と内容について話され、隣席の方と意見を交わされた。
手工芸 10:30 塗り絵に取り組まれた。40分間、集中して続けられ、途中の声かけは不要だった。完成後「久しぶりに集中した」と話される。
他の方への声かけ 10:45 隣席の方が箸を落とされた際、ご自分で拾って渡された。「大丈夫よ」と声をかけられ、相手の方も笑顔で応じられた。
ひとりで過ごされる 10:50 集団の活動には加わらず、窓際の席で外を見て過ごされた。声をかけると「ここが落ち着く」と話され、表情は穏やかだった。
席を移りたいという申し出 10:05 「テレビの音が大きい」と話され、静かな側の席へ移動された。移動後は「これでいい」と話され、以降の訴えはなかった。
個別の訓練(開始時) 11:00 個別の訓練を開始。開始前に「今日は膝の調子がいい」と話される。実施前の血圧・脈を確認し、記録した。
個別の訓練(内容と回数) 11:02 立ち上がり練習を10回×2セット実施。1セット目は手すりを使用、2セット目は手すりなしで7回まで行われた。
個別の訓練(歩行) 11:10 歩行練習を廊下20m×2往復実施。所要時間は1往復目1分15秒、2往復目1分22秒。ふらつきはみられなかった。
個別の訓練(前回との比較) 11:12 段差昇降を10回実施。前回は手すりを両手で使用されたが、本日は右手のみで昇降された。ご本人より「手すりが軽くなった感じ」との発言。
個別の訓練(疲労) 11:15 訓練の途中で「息が上がる」と話され、椅子に座って3分休まれた。呼吸が整ってから残りを実施し、終了時の訴えはなかった。
個別の訓練(内容の変更) 11:05 開始前に膝の痛みを訴えられたため、本日の下肢の訓練は行わず、上肢の運動に変更した。変更の理由と実施した内容を機能訓練指導員へ伝えた。
個別の訓練(自宅での様子) 11:18 訓練後、ご本人より「家でも玄関の上がり框で練習している」との発言。回数を伺うと「朝に5回」とのこと。機能訓練指導員へ共有した。
個別の訓練(気持ちの変化) 11:20 訓練の終わりに「前は嫌だったけど、今は来る日が楽しみ」と話される。開始当初は誘っても断られる日が続いていた。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

昼|入浴の前後の様子・昼食・お薬の見守り・口腔ケア(32例)

ここが一日でいちばん記録が薄くなる時間です。人が浴室と食堂に分かれ、書く手が足りません。入浴の実施内容そのものはこの記事では扱いませんが、入浴の前と後で本人がどうだったかは、この時間帯にしか観察できない情報です。ここだけは他の場面で代替できません。

場面 そのまま貼れる完成文
入浴前の声かけへの返答 11:35 入浴のお誘いに「今日は入る」と即答された。ご自分でタオルを持って脱衣室へ向かわれ、迷いはみられなかった。
入浴前の体調確認 11:33 入浴前に体調を伺うと「特に変わりない」とのこと。血圧・体温を測定し、事業所で定めた目安(記入欄:      )の範囲内であることを看護職員と確認した。
入浴を希望されない 11:38 「今日はやめておく」と話される。理由を伺うと「昨日家で入った」とのこと。ご意向を尊重し、ご家族へ夕方にお伝えすることとした。
入浴前に迷われる 11:40 お誘いに「どうしようかな」と迷われた。「お湯加減はちょうどいいですよ」とお伝えすると「じゃあ入る」と話され、ご自分で立ち上がられた。
入浴後の表情 12:05 上がられた直後、「気持ちよかった、生き返る」と話される。頬に赤みがあり、額の汗をご自分で拭かれた。
入浴後の水分 12:08 上がられた後にお茶を150mL提供。むせなく飲み切られ、「のどが渇いていた」と話される。
入浴後の休息 12:10 上がられた後、椅子で10分ほど休まれた。「少しふらっとする」と話されたため職員が横についた。10分後には「もう大丈夫」と話される。
入浴後に見えた皮膚 12:07 更衣の際、右前腕に前回はみられなかった直径1cmほどの赤みを確認。ご本人は「かゆくない」と話される。看護職員へ報告し、部位を記録した。
昼食前の手洗い 12:15 声かけにより手洗いへ向かわれ、石けんを使ってご自分で洗われた。手順の説明は不要だった。
昼食の姿勢 12:20 食事の前に足底が床につくよう椅子の高さを調整し、テーブルとの距離を握りこぶし1つ分にした。食事中の前傾はみられなかった。
昼食の摂取量 12:45 昼食は主食10割、副食8割摂取。汁物は全量。所要時間は25分。むせはみられなかった。
昼食を残された 12:47 副食を3割残された。理由を伺うと「味が濃い」とのこと。厨房へ伝え、次回の味付けについて相談することとした。
食べる順番 12:30 汁物から先に召し上がり、その後は主食と副食を交互に運ばれた。順番の声かけは不要だった。
箸・スプーンの使用 12:32 箸で豆をつまむ動作に時間を要したため、スプーンをお出しした。「これなら食べやすい」と話され、以降はご自分で最後まで召し上がった。
むせ(食事中) 12:35 汁物で1回むせられた。姿勢を整え、一口量を小さくしていただいた。以降のむせはなし。看護職員へ報告した。
食事中の会話 12:38 同じテーブルの方と「昔は畑で何を作っていたか」を話され、10分ほど会話が続いた。会話中も手は止まらず、摂取量に影響はなかった。
食事中の中断 12:40 半分ほど召し上がったところで手が止まり、席を立とうとされた。お声かけして着席いただき、その後は残りを召し上がった。
食事の介助 12:36 後半に疲労がみられたため、最後の3口のみ介助した。介助中の飲み込みは確認でき、終了後の口腔内に残留はなかった。
食事の形態についての希望 12:50 「肉が噛みにくい」と話される。ご家族と担当の介護支援専門員へ相談することをお伝えし、生活相談員へ引き継いだ。
おかわりの希望 12:42 「ごはんをもう少し」と希望され、半膳を追加提供。全量召し上がった。前回来所日は主食を2割残されていた。
お薬の見守り(手渡し) 13:00 ご家族からお預かりした昼食後のお薬を、袋の氏名と日付を職員2名で確認したうえで、ご本人に手渡した。
お薬の見守り(飲み込みの確認) 13:02 ご自分で口に運ばれ、水150mLとともに飲み込まれた。飲み込みの後に開口いただき、口腔内に残っていないことを確認した。
お薬の見守り(時間の希望) 13:05 「もう少し後にしたい」と話されたため、13:20に改めてお声かけし、そのときに服用された。時刻を記録に残した。
お薬の見守り(落とされたとき) 13:03 手渡しの際に1包を床に落とされた。回収し、ご家族へ電話でご報告のうえ、預かり袋に戻して当日中に返却した(13:10・応答あり)。
お薬の見守り(数の相違) 13:01 お預かりした袋の数が連絡帳の記載と1包相違していた。ご家族へ電話で確認し、「今朝1包は自宅で飲んだ」との回答をいただいた(13:08)。
お薬の見守り(希望されない) 13:06 「今日はいらない」と話される。無理にはお渡しせず、ご家族へ夕方にお伝えすることとし、袋はそのまま返却した。
口腔ケア(ご自分で) 13:15 洗面台でご自分で歯磨きをされた。所要時間3分、みがき残しの声かけは不要だった。
口腔ケア(見守り) 13:16 歯ブラシを持つ手が奥に届きにくい様子があり、鏡の前で「奥のほうもどうぞ」とお声かけした。その後ご自分で磨かれた。
口腔ケア(義歯) 13:18 義歯を外して洗われた。外す動作・戻す動作ともご自分で行われた。装着時に「今日は当たらない」と話される。
口腔ケア(当たりの訴え) 13:19 「下の入れ歯が当たる」と話される。いつからか伺うと「3日ほど前から」とのこと。ご家族と担当の介護支援専門員へお伝えすることとした。
口腔ケア(後にしたいと言われた) 13:17 お誘いに「あとでやる」と話される。13:40に改めてお声かけしたところ応じられ、洗面台で実施された。
口腔ケア(口の中の様子) 13:20 ケアの際、下の前歯の裏に食物の残りを確認。お伝えするとご自分で磨き直された。看護職員へ報告した。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

午後|休息・臥床・活動・排泄・おやつ(32例)

午後は状態が変わりやすい時間です。午前に問題なく過ごされた方が、午後に眠気やふらつきを訴えることがあります。午前と午後の差を一行書いておくと、ご家族にも担当の介護支援専門員にも伝わる情報になります。

場面 そのまま貼れる完成文
休息を希望された 13:30 「少し横になりたい」と話され、静養室へご案内した。臥床時刻13:32、起床時刻14:05。起床後「すっきりした」と話される。
休息を職員からすすめた 13:35 食後にうとうとされる様子があり、臥床をおすすめした。「椅子でいい」と話されたため、背もたれを倒して20分休まれた。
臥床中の様子 13:50 臥床中、15分ごとに様子を確認。呼吸は静かで、体位を変えたいという希望はなかった。14:05にご自分で起き上がられた。
臥床後の起き上がり 14:07 起き上がりは柵を右手で持ち、端座位を3分保ってから立ち上がられた。立位直後のふらつきはみられなかった。
休息の希望がない日 13:40 休息をおすすめしたが「眠くない」と話され、ホールで過ごされた。午後の活動まで新聞を読んで過ごされ、居眠りはみられなかった。
午後の眠気 14:20 活動中に3回ほど目を閉じられた。お声かけすると「昨夜あまり眠れなかった」と話される。夕方にご家族へお伝えすることとした。
休息が長引いた 14:40 臥床が1時間を超えたためお声かけしたところ「もう少し」と話される。15:00に起床され、おやつの時間には席に着かれた。
休息中の訴え 13:55 臥床中に「足がつる」と話される。ふくらはぎをさすり、姿勢を変えていただいた。5分後「治まった」と話され、そのまま休まれた。
午後の活動(歌) 14:10 歌の時間に参加。10曲中7曲でご自分から歌詞を口ずさまれた。「この歌は昔よく歌った」と話される。
午後の活動(体操) 14:15 座位での体操に15分間参加。上肢の動きは前回より大きく、途中の休憩なく最後まで行われた。
午後の活動(ゲーム) 14:25 輪投げに参加。5投中3投が的に入り、その都度拍手をされた。終了後「明日もやりたい」と話される。
午後の活動(見学) 14:12 活動には加わらず、席から見学された。声をかけると「見ているのが好き」と話され、笑顔で拍手をされていた。
午後の活動(役割) 14:30 おしぼりを畳む作業を希望され、20枚を畳まれた。「こういうのは慣れている」と話され、手際よく進められた。
午後の活動(途中で退席) 14:35 途中で「疲れた」と話され、席へ戻られた。5分休まれた後、最後の場面だけ見に来られた。
午後の活動(他の方との関わり) 14:28 隣の方がうまく投げられた際、「上手ね」とご自分から声をかけられた。相手の方と会話が3分ほど続いた。
午後の活動(落ち着かない) 14:45 席を立って歩き回られる様子が2回みられた。理由を伺うと「家に帰らないと」とのこと。一緒に廊下を歩き、お話を伺うと落ち着かれた。
排泄(声かけによる誘導) 13:45 声かけによりトイレへ向かわれた。移動は歩行器で自立、排泄の動作は見守り。失敗はなかった。
排泄(ご自分から) 14:50 ご自分から「トイレに行く」と話され、席を立たれた。往復とも見守りで、所要時間は5分だった。
排泄(回数) 16:00 本日の排泄は来所後に5回(9:20・11:00・13:45・14:50・15:40)。いずれも声かけまたはご自分からの申し出による。
排泄(失敗があったとき) 13:48 トイレに間に合わず、下着が汚れた。更衣を介助し、ご本人へ「間に合わなくても大丈夫ですよ」とお伝えした。ご家族へは連絡帳でお伝えする。
排泄(間隔が変わった) 15:45 本日は排尿の間隔が普段より短く、来所後5回。前回来所日は3回だった。看護職員へ報告した。
排泄(訴えの内容) 13:47 「出にくい」と話される。いつからか伺うと「今朝から」とのこと。腹部の張りの訴えはなかった。看護職員へ報告した。
排泄(介助の内容) 14:52 便座への移乗時に、右手を手すり・左手を職員の腕にかけて立ち上がられた。下衣の上げ下げは前面をご自分で、背面を職員が介助した。
排泄(誘導を断られた) 13:44 お声かけしたが「今はいい」と話される。14:20に改めてお声かけしたところ応じられ、失敗なく済まれた。
おやつ(摂取量) 15:10 おやつを全量摂取。お茶を100mL飲まれた。むせはなく、所要時間は12分だった。
おやつ(残された) 15:15 おやつを半分残された。理由を伺うと「昼を食べすぎた」とのこと。お茶は全量飲まれた。
おやつ(好みの発言) 15:12 「これは好きなやつだ」と話され、笑顔で召し上がった。前回残されたものとは種類が異なっていた。
おやつ(手で召し上がる) 15:14 フォークではなく手でつかんで召し上がった。一口大に切ってお出ししたところ、以降はフォークを使われた。
おやつ(見守り) 15:11 一口が大きくなる場面があり、「ゆっくりどうぞ」とお声かけした。以降はペースが落ち着き、むせはみられなかった。
おやつ(他の方と) 15:20 同じテーブルの方と「昔の駄菓子」の話をされ、10分ほど笑い声が続いた。
おやつ(希望されない) 15:08 「甘いものはいらない」と話され、お茶のみ召し上がった。150mLを飲み切られた。
おやつ(自宅での様子の発言) 15:22 「家では3時に何も食べない」と話される。ご家族へ夕方にお伝えし、間食の状況を伺うこととした。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

夕|帰りの支度とお見送りの場面(16例)

帰りの支度の場面は、その日の締めくくりの観察ができる時間です。朝と同じ動作を、疲れた状態で行うため、朝との差が見えます。「朝はご自分でできたが、夕方は手を添えた」——この一行が、状態の変化を最初に捉える手がかりになります。

場面 そのまま貼れる完成文
支度の開始 15:50 帰りのお声かけに「もうそんな時間か」と話され、ご自分でかばんを取りに行かれた。声かけは1回で伝わった。
荷物の確認 15:52 かばんの中身をご自分で確認され、連絡帳・タオル・湯呑がそろっていることを職員と一緒に確認した。
上着の着用 15:55 上着の袖に腕を通す際、右肩が上がりにくい様子があり、袖口を職員が支えた。朝の着脱では介助は不要だった。
履物の着用 15:57 靴を履く際、腰かけてかかとを両手で入れられた。所要時間は約2分。朝より時間を要していた。
忘れ物 15:58 湯呑がテーブルに残っていたため、お声かけしてご自分で取りに行かれた。「危なかった」と笑って話される。
帰り際の会話 16:00 「今日は楽しかった、また来る」と話される。職員へ手を振って挨拶をされた。
帰りたくないと言われた 16:02 「もう少しいたい」と話される。理由を伺うと「家に誰もいない」とのこと。ご家族と担当の介護支援専門員へお伝えすることとした。
夕方の疲労 16:03 支度の途中で椅子に座られ、「今日は疲れた」と話される。3分休まれてから玄関へ向かわれた。
夕方の歩行 16:05 ホールから玄関まで約20m、杖を使い見守りで歩かれた。朝と比べ歩幅が小さく、途中で1回立ち止まられた。
玄関での様子 16:07 玄関で他の利用者と「また来週」と挨拶を交わされた。ご自分から声をかけられ、笑顔がみられた。
ご家族への口頭の伝達 16:35 ご自宅にてご家族へ、本日の昼食の摂取量と午後の休息についてお伝えした。ご家族より「わかりました、様子を見ます」と返答をいただいた。
ご家族が不在のとき 16:38 ご家族は不在だったため、連絡帳に本日の様子を記載し、かばんに入れてお渡しした。ご本人が居間のテーブルに置かれるのを確認した。
ご家族からの質問 16:40 ご家族より「昼はちゃんと食べたか」とご質問。主食10割・副食8割であったことをお伝えし、連絡帳にも記載済みであることをご案内した。
次回への申し送り 16:10 本日午後にふらつきの訴えがあったため、次回来所時に到着直後の歩行を確認するよう、申し送り簿に記載した。
担当の介護支援専門員への連絡 16:45 昼食時のむせについて、担当の介護支援専門員へ電話でご報告した(応答あり)。「次回の訪問時に確認する」との回答をいただいた。
お見送り後の追記 17:00 帰宅後、ご家族より電話にて「無事に着いた、変わりない」とのご連絡をいただいた。内容を記録に追記した。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

「特変なし」で終わらせない|変化のない日を事実で書く50例

通所介護の記録でいちばん多い形は、悪い記録ではなく「特変なし」で終わっている記録です。書いた職員に手抜きの意図はありません。本当に何も変わらなかったから、書くことがなかっただけです。

ところが、この一語は後から読む人にとって何の情報にもなりません。見た結果として変わらなかったのか、見ていないから書けなかったのか、区別がつかないからです。松山市が公表している運営指導での主な指摘事項に関する資料でも、提供したサービスの内容だけでなく利用者の心身の状況についても記録することとされ、「特変なし」等しか書かれていない記録が見受けられる、と示されています。

解き方はひとつです。「変わらなかった」を、何と比べて変わらなかったのかで書く。比べる相手は3つしかありません——前回来所日いつもの本人今日の午前。この3つのどれかに寄せると、一行で書けます。

「いつもと同じ」を事実に置き換える|そのまま貼れる完成文40例

左が「特変なし」で済ませがちな場面、右がそのまま貼れる完成文です。どれも特別なことは起きていない日の文であり、事件を書いているわけではありません。それでも、読めば状況が浮かびます。

「特変なし」で済ませがちな場面 そのまま貼れる完成文(変化がなかった日)
到着時の表情 8:55 到着時、ご自分から「おはよう」と挨拶された。声の大きさ・表情とも前回来所日と同じで、視線も合っていた。
バイタル測定 9:02 体温36.3℃、血圧・脈とも普段の範囲内。測定中の会話もいつもどおりで、体調の訴えはなかった。
到着時の歩行 9:04 玄関から席まで約15m、杖歩行で立ち止まりなく歩かれた。歩幅・速さとも前回と同程度だった。
荷物の準備 9:06 かばんから連絡帳とタオルをご自分で取り出し、所定のかごへ入れられた。手順の声かけは不要で、迷いはなかった。
朝の水分 9:30 お茶を150mL、5分ほどで飲まれた。むせなし。前回も同量を同じ時間で飲まれている。
午前の活動への参加 9:50 午前の体操に最初から最後まで参加された。休憩の申し出はなく、参加の様子は前回と同じだった。
他の方との会話 10:15 同じテーブルの方と天気の話を10分ほどされた。話の量・内容ともいつもどおりで、聞き返しはなかった。
読み物 10:20 新聞を20分読まれた。「今日は変わった記事がない」と話される。読む時間・集中の続き方はいつもどおり。
手工芸 10:35 塗り絵を30分続けられた。途中の声かけは不要で、前回と同じ程度の集中が保たれていた。
午前の訓練 11:00 立ち上がり練習を10回×2セット、前回と同じ内容・同じ回数で完了された。疲労の訴えはなかった。
訓練前後の様子 11:20 訓練の前後で表情・呼吸に変化はなく、終了時に「これくらいがちょうどいい」と前回と同じ感想を話された。
入浴前の返答 11:35 入浴のお誘いに「入る」と即答された。返答の速さ・向かわれるまでの動作とも、いつもと同じだった。
入浴後の様子 12:05 上がられた後、「気持ちよかった」と話される。ふらつき・体調の訴えはなく、前回と同様に自力で席へ戻られた。
昼食の摂取量 12:45 昼食は主食10割・副食10割摂取。所要時間22分で、前回(24分)とほぼ同じだった。むせなし。
昼食の姿勢 12:25 食事中の姿勢は前傾なく保たれ、途中の座り直しもなかった。椅子の高さは前回と同じ設定のまま。
食事の動作 12:35 箸を使い、最後までご自分で召し上がった。持ち替えや食べこぼしは前回と同様にみられなかった。
お薬の見守り 13:00 昼食後のお薬を手渡し、水とともに飲み込まれた。飲み込みの確認まで含め、前回と同じ流れで済んだ。
口腔ケア 13:15 洗面台でご自分で歯磨きをされた。所要時間3分、義歯の着脱もご自分で行われ、当たりの訴えはなかった。
食後の様子 13:25 食後にうとうとされる様子はなく、ホールで新聞を読んで過ごされた。前回来所日も同じ過ごし方だった。
休息 13:35 休息をおすすめしたが「眠くない」と話され、席で過ごされた。前回・前々回も同様に臥床は希望されていない。
臥床された日 13:32 静養室で30分臥床。臥床中の呼吸は静かで、起床後のふらつきもなかった。時間・様子とも前回と同じ。
午後の活動 14:15 午後の歌の時間に参加。7曲を口ずさまれ、曲数・声の大きさとも前回と同程度だった。
活動への誘い 14:10 活動へのお誘いに一度でうなずかれ、ご自分で席を移られた。誘いの回数はいつもどおり1回で足りた。
排泄の回数 16:00 本日の排泄は来所後3回。前回来所日も3回で、間隔・失敗の有無とも同じだった。
排泄の動作 13:45 トイレへの移動・排泄の動作とも見守りで、介助は不要だった。前回から介助量に変化はない。
おやつ 15:10 おやつを全量、お茶を100mL摂取。むせなし。所要時間12分で、前回と同じだった。
午後の水分 15:50 午後の水分は合計250mL。前回来所日と同量で、いずれもご自分で飲まれた。
夕方の疲労 15:55 帰りの支度の場面で疲労の訴えはなく、朝と同じ速さで上着を着られた。前回もふらつきはなかった。
帰りの支度 15:52 荷物の確認をご自分で行い、忘れ物はなかった。声かけの回数は1回で、前回と同じだった。
お見送り 16:05 「また来る」と話され、笑顔で挨拶された。帰り際の様子は前回来所日と変わらなかった。
皮膚の状態 10:40 更衣の際に見えた範囲では、前回記録した赤み・あざの新たな出現はなかった。既存の部位も大きさに変化なし。
むくみ 9:05 両足首に靴下のあとは残っておらず、前回みられた張りは確認できなかった。ご本人も「今日は楽」と話される。
痛みの訴え 本日は膝の痛みの訴えはなかった。前回来所日は歩き始めに訴えがあったが、本日は歩行練習中も申し出はなかった。
気分の波 本日は落ち着かず歩き回られる場面はなかった。前回みられた「家に帰る」という発言も、本日は聞かれなかった。
睡眠の申告 9:08 睡眠を伺うと「いつもどおり寝た」とのこと。日中の眠気の訴えはなく、活動中に目を閉じる場面もなかった。
排便の申告 9:06 前回来所日以降の排便を伺うと「毎日あった」とのこと。腹部の張りの訴えはなく、前回の申告と同じ状況。
ご家族からの申し出 8:10 お迎え時、ご家族からの申し出は特になく、連絡帳にも新たな記載はなかった。ご本人の様子も普段どおり。
連絡帳の記載 16:20 連絡帳に本日の摂取量・水分量・活動の参加状況を記載した。ご家族への口頭の伝達事項は本日はなかった。
計画の目標に対して 本日は通所介護計画の目標である「一人でトイレまで歩く」を、来所後3回すべてご自分で行われた。前回と同じ状況が続いている。
一日を通して 本日は来所から帰宅まで、体調の訴え・介助量の変化ともなかった。前回来所日と比べて変わった点は確認できなかった。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

変化がなかった日に、それでも残る手がかり(10項目・記入欄つき)

「今日は本当に何もなかった」という日でも、次の10項目のどれかには必ず数字か言葉が残ります。この10項目を様式の欄にしておくと、書く人が悩まずに済みます。右端は自事業所で決める欄です。

手がかり 何も起きていない日に書けること 自事業所の決めごと(記入欄)
数える(回数) 排泄の回数、活動への参加の回数、声かけの回数。前回来所日の数と並べて書けば、それだけで比較になる。  
量る(量) 水分量、摂取割合、体重。同じ数でも「前回と同じ」と書けば、見て確認したことが残る。  
計る(時間) 食事の所要時間、歩行の所要時間、臥床の時間。時間は変化が最初に出る指標になりやすい。  
本人の言葉 その日に話された一言をそのまま。内容が他愛なくても、話せていたという事実が残る。  
誰と過ごしたか 同じテーブルの方との会話の有無、職員以外との関わり。孤立の兆しは回数に出る。  
介助の量 「見守り」「一部介助」など、前回と同じかどうか。同じであれば「前回から変化なし」と明記する。  
断られたこと お誘いして応じられなかったこと。応じられた日と同じ重みで残す。  
計画の目標 通所介護計画に書いた目標の動作が、その日できていたかどうか。目標の欄と対応させて書く。  
前回の申し送り 前回「次回に確認」と申し送った事項の結果。確認して問題がなかったことも記録になる。  
ご家族からの情報 お迎え時・お見送り時の申し出。「申し出はなかった」と書けば、聞いたことが残る。  

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

短くしてよい記録と、短くできない記録|デイの時間配分の線引き64行(記入欄つき)

通所介護は一日に何十人分もの記録が生まれます。全部を同じ密度で書くことはできません。それを認めないまま「全部ていねいに」と号令をかけると、結局どこも薄くなります。

やることは逆です。どこを短くしてよいかを先に決める。短くしてよい欄を決めた分だけ、短くできない欄に時間が回ります。この章は、その線引きを表にしたものです。右端は自事業所で決める欄なので、印刷して会議の資料にそのまま使えます。

どこを短くしてよいか|24項目の線引き

短くしてよいかどうかの基準は一つです。後から誰かが「なぜそうしたのか」を問うことがあるか。問われる可能性がある欄は短くできません。問われない欄は、決まった語で足ります。

記録の対象 短くしてよいか そう考える理由 短くする場合でも残す語 自事業所の決めごと(記入欄)
到着時刻・帰宅時刻 短くしてよい 数字そのものが情報で、説明を足しても情報量は増えない。 実際の時刻  
バイタルの数値 短くしてよい 数値と測定部位があれば足りる。解釈は看護職員の記録に回す。 数値・測定部位  
バイタルが目安を外れたとき 短くできない どう動いたかを後から問われる。再測定・報告・連絡の時刻が要る。 再測定の時刻、報告先、連絡の有無  
水分の提供量 短くしてよい 合計と回数で足りる。飲まれた様子は変化があったときだけ書く。 合計量・回数  
水分を飲まれなかったとき 短くできない 理由と再度の声かけの結果が残らないと、対応したかどうかが分からない。 理由、再度の声かけの時刻と結果  
食事の摂取割合 短くしてよい 主食・副食の割合で足りる。 主食・副食の割合  
むせがあったとき 短くできない 回数・場面・その後の対応・報告先まで問われる。 回数、何を飲食中か、対応、報告先  
食事形態を変えたとき 短くできない 誰の判断で、誰に相談したかが要る。 変更の内容、相談先、伝えた時刻  
活動への参加 短くしてよい 参加した活動名と参加の有無で足りる日が多い。 活動名、参加の有無  
活動に参加されなかったとき 短くできない 誘い方と本人の言葉が残らないと、機会を用意したことが伝わらない。 お誘いの回数、本人の言葉  
個別の訓練の内容 短くできない 計画の目標と対応させて読まれる。回数・時間・反応が要る。 訓練の項目、回数・時間、本人の反応  
訓練を中止・変更したとき 短くできない 変更の理由と、代わりに何をしたかが問われる。 理由、代替した内容、伝えた相手  
排泄の回数 短くしてよい 回数と時刻で足りる。 回数、時刻  
排泄の失敗があったとき 短くできない ご本人の尊厳に関わる場面であり、対応の丁寧さが記録に出る。 状況、対応、ご本人への声かけ、家族への伝達の有無  
休息・臥床 短くしてよい 臥床と起床の時刻で足りる日が多い。 臥床時刻、起床時刻  
臥床中に訴えがあったとき 短くできない 訴えの内容と、その後どうなったかが要る。 訴えの内容、対応、その後の状態  
お薬の見守り 短くしてよい 確認した事実と時刻で足りる。 確認者、時刻  
お薬で相違・落下があったとき 短くできない ご家族への連絡の有無と時刻まで問われる。 相違の内容、連絡の時刻、返答  
本人の言葉 短くできない 言い換えると別のものになる。そのまま残す以外にない。 発言をそのまま、話された時刻  
ご家族からの申し出 短くできない 誰が・いつ・何を言ったかが後から確認される。 申し出た方、時刻、内容、その場の返答  
他職種への伝達 短くできない 伝えたかどうかが争点になる。伝えた相手と時刻が要る。 伝えた相手、時刻、返答  
ヒヤリとした場面 短くできない 再発防止の検討の材料になる。場面の再現ができる粒度が要る。 時刻、場所、状況、その後の対応  
いつもと違うと感じたこと 短くできない 感じた職員しか書けない。次に読む職員の観察の起点になる。 いつからか、どの場面か、前回との差  
変化がなかったこと 短くしてよい 「前回来所日と同じ」の一語で足りる。ただし何と比べたかは書く。 比べた対象(前回来所日など)  

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

一人あたりに使える記録の時間を先に決める(12行・記入欄つき)

「時間がない」を解くには、どの時間帯なら書けるのかを先に数えるしかありません。下の表に自事業所の人数と職員数を入れて、書ける量を見積もってください。書けない時間帯が分かれば、そこはメモに切り替える、という判断ができます。

時間帯 その時間帯に生まれる記録 書ける状態か 自事業所の決めごと(記入欄)
お迎えの時間 ご家族からの申し出、自宅前の様子 運転中は書けない。同乗職員がメモに残す形になる。  
到着直後(30分) バイタル、健康チェック、第一声 測定と受け入れが重なり、書く手が空きにくい。  
午前前半 水分、集団の活動 比較的書ける。ここで朝の分まで起こすのが現実的。  
午前後半 個別の訓練、入浴の前後 担当者が固定されるので、担当がその場で書ける。  
昼食前後 摂取量、姿勢、むせ、お薬の見守り 最も書けない時間帯。数字だけ控えて後で起こす。  
食後から休息まで 口腔ケア、休息の希望 短い空きが出る。昼の分をここで起こす事業所が多い。  
午後の活動 参加の様子、他の方との関わり 担当が分かれるので、担当がその場で書ける。  
おやつの前後 摂取量、水分 数字は書ける。様子は一言だけ添える。  
帰りの支度 朝との差、忘れ物、疲労 手が塞がる。観察だけしてメモに残す。  
お見送りの時間 ご家族への伝達、ご家族からの質問 その場では書けない。事業所へ戻ってから起こす。  
送り出し後 一日のまとめ、申し送り、連絡帳の確認 唯一まとまった時間が取れる。ここで完成させる。  
翌朝の始業前 前日に起こしきれなかった分 翌日に回すと記憶が落ちる。回すものを限定して決めておく。  

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

手が離せない時間帯の最小メモと、そこから起こした完成文(16例)

その場で文章にできないときは、後から文章に戻せる最小のメモを残します。コツは一つで、時刻と数字と本人の言葉だけを取ること。形容詞はメモしません。形容詞は後から思い出せますが、数字と時刻は思い出せないからです。

手が離せない場面 その場に残す最小のメモ 後から起こした完成文
食堂で複数名を見ている 12:35 汁 むせ1 12:35 昼食の汁物で1回むせられた。姿勢を整え、一口量を小さくしていただいた。以降のむせはなく、看護職員へ報告した。
浴室と食堂に人が分かれている 12:05 上がり ふらつき言 10分座 12:05 上がられた後に「少しふらっとする」と話されたため、椅子で10分休んでいただいた。10分後には「もう大丈夫」と話され、自力で席へ戻られた。
移乗の介助中 14:52 便座 右手すり 左職員腕 14:52 便座への移乗時、右手を手すり・左手を職員の腕にかけて立ち上がられた。下衣の上げ下げは前面をご自分で、背面を職員が介助した。
お迎えの車中 8:28 気持ち悪い言 窓開 8:50治 8:28 車中で「少し気持ちが悪い」と話された。窓を開け、職員が隣席で様子を見た。8:50の到着時には「もう平気」と話され、顔色は普段どおりだった。
玄関でご家族と話している 8:16 家族「立つときふらつく」相談 8:16 ご家族より「最近、家で立ち上がるときにふらつく」との相談を受けた。到着後に生活相談員へお伝えする旨をご説明し、9:20に引き継いだ。
活動の司会をしている 14:25 輪投 5投3入 拍手 「明日も」 14:25 輪投げに参加。5投中3投が的に入り、その都度拍手をされた。終了後に「明日もやりたい」と話される。
複数名の排泄誘導が重なっている 13:45 T誘導 失敗無 見守り 13:45 声かけによりトイレへ向かわれた。移動は歩行器で自立、排泄の動作は見守りで行われ、失敗はなかった。
お薬の確認をしている 13:01 袋1包差 家族TEL 13:08「朝飲んだ」 13:01 お預かりした袋の数が連絡帳の記載と1包相違していた。13:08にご家族へ電話で確認し、「今朝1包は自宅で飲んだ」との回答をいただいた。
更衣を介助している 10:40 左膝外 赤み2cm 痛み無 10:40 更衣の際、左膝の外側に直径2cmほどの赤みを確認した。ご本人は「痛くない」と話される。部位・大きさを看護職員へ報告し、記録に残した。
臥床中の見回り 13:55 足つる言 さすり 14:00治 13:55 臥床中に「足がつる」と話されたため、ふくらはぎをさすり、姿勢を変えていただいた。14:00に「治まった」と話され、そのまま休まれた。
訓練の途中 11:15 息上がる言 3分休 完遂 11:15 訓練の途中で「息が上がる」と話され、椅子に座って3分休まれた。呼吸が整ってから残りを実施し、終了時の訴えはなかった。
帰りの支度が重なっている 15:55 上着 右肩上がらず 袖支え 15:55 上着の袖に腕を通す際、右肩が上がりにくい様子があり、袖口を職員が支えた。朝の着脱では介助は不要だった。
お見送り先で 16:35 家族へ昼食量・休息伝 「様子見る」 16:35 ご自宅にてご家族へ、本日の昼食の摂取量と午後の休息についてお伝えした。ご家族より「わかりました、様子を見ます」と返答をいただいた。
電話中 16:45 CM TEL むせ報告 「次回訪問で確認」 16:45 昼食時のむせについて、担当の介護支援専門員へ電話でご報告した。「次回の訪問時に確認する」との回答をいただいた。
他の方の対応中に発言があった 14:45 「家に帰らないと」×2 廊下同行で落着 14:45 「家に帰らないと」と2回話され、席を立って歩かれた。一緒に廊下を歩きながらお話を伺うと、5分ほどで落ち着かれ、席に戻られた。
ヒヤリとした場面 10:22 湯呑落 こぼれ 取っ手器へ変更 10:22 湯呑を置く際に手が滑り、テーブルにお茶がこぼれた。やけどはなく、ご本人は「ごめんね」と話される。取っ手付きの器に変更し、以降こぼれはなかった。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

後でまとめて書くときに落ちるもの(12行・記入欄つき)

まとめて書く運用そのものは否定できません。人手の都合で、そうするしかない時間帯があるからです。問題はまとめて書くと決まって落ちるものがあることです。落ちるものは毎回同じなので、あらかじめ様式の欄にしておけば落ちません。

落ちやすいもの なぜ落ちるか 落とさないための決めごと 自事業所の決めごと(記入欄)
実際の時刻 思い出せないので、いつもの時刻を書いてしまう。 時刻はその場でメモに取る。分単位でなくてよいので、実際に見た時刻を書く。  
本人が話した言葉 要約すると別の言葉になり、二度と戻らない。 発言だけは、その場でかぎ括弧のままメモする。  
断られたこと 結果として実施できたので、断られた事実が消える。 「一度お断りがあり、再度の声かけで応じられた」を型として決めておく。  
ご家族からの口頭の申し出 連絡帳に書かれていないため、記憶だけが頼りになる。 お迎え・お見送りの担当が、車内でその場でメモする欄を作る。  
誰に伝えたか 伝えた記憶はあるが、相手と時刻があいまいになる。 伝達は「相手・時刻・返答」の3点をセットで残す。  
前回との差 前回の記録を開き直さないと書けないので省かれる。 様式に「前回来所日との差」の欄を作り、無ければ「差なし」と書く。  
介助の量の変化 いつもの介助量を書き写してしまう。 介助量の欄に「前回と同じ/変わった」の選択欄を置く。  
計画の目標との対応 目標を覚えていないので、日々の記録と切れる。 記録用紙の上部に、その方の通所介護計画の目標を印字しておく。  
実施しなかったこと やっていないことは思い出す手がかりがない。 予定していた活動の一覧を印字し、実施しなかったものに理由を書く。  
ヒヤリとした場面 大事に至らなかったため、記憶から消える。 その日のうちに、当事者が一行だけ残す時間を業務に組み込む。  
書いた人が誰か 複数人で分担すると、最後に清書した人の名だけが残る。 場面ごとに観察した職員名を残す欄を作る。  
書いた時刻 後から書いたことが分からなくなる。 実際に記載した時刻を残し、観察の時刻と分けて書く。  

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

ご家族に渡す連絡帳|同じ日の出来事を書き分けた対照56組

記録と連絡帳は、同じ日の同じ出来事を書いていても、読む人が違います。記録を読むのは職員と、後から点検する人。連絡帳を読むのは、その日ご本人と一緒に過ごさなかったご家族です。

読む人が違うので、必要な情報も違います。記録には介助の量・報告した相手・時刻が要ります。連絡帳に同じものを書くと、ご家族には業務報告に見えます。逆に、連絡帳に必要な「家に帰ってから何をすればよいか」は、記録には書かれません。

そして連絡帳でいちばん気をつけたいのが評価の言葉です。「よく食べました」「元気でした」は、書いた職員の感想であって、ご家族が知りたい情報ではありません。食べた量と、その様子を書けば、ご家族はご自分で判断できます。判断はご家族のものです。

記録と連絡帳の書き分け|同じ出来事の対照40組

左が場面、中央が事業所内に残す記録、右がご家族にお渡しする連絡帳の文です。どちらもそのまま貼れる完成文にしてあります。

その日の出来事 記録(事業所内に残す) 連絡帳(ご家族に渡す)
昼食を全量召し上がった 12:45 昼食は主食10割・副食10割摂取。所要時間22分、むせなし。 お昼はごはんもおかずも全部召し上がりました。20分ほどでゆっくり召し上がっています。
昼食を残された 12:47 副食を3割残された。理由を伺うと「味が濃い」とのこと。厨房へ伝達。 お昼はごはんは全部、おかずは7割ほど召し上がりました。「味が少し濃い」とのお話があり、厨房に伝えております。
食事中にむせがあった 12:35 汁物で1回むせあり。姿勢調整と一口量の調整で以降なし。看護職員へ報告。 お昼の汁物で1回むせがありました。姿勢を整えてゆっくり召し上がっていただき、その後は落ち着いています。ご自宅でもお茶の温度と量をご覧いただけますと幸いです。
水分をよく飲まれた 15:50 本日の水分は合計600mL(午前350mL、午後250mL)。むせなし。 今日はお茶を合わせて600mLほど召し上がりました。ご自分で湯呑を持って飲んでいらっしゃいます。
水分が進まなかった 15:50 本日の水分は合計300mL。前回来所日は550mL。声かけ3回、うち1回は「いらない」と辞退。 今日はお茶が300mLほどでした(前回は550mL)。「今はいらない」とおっしゃる場面がありました。ご自宅でも、お好きな飲み物があればお声かけいただけますと助かります。
入浴された 12:05 入浴後、体調の訴えなし。水分150mL摂取。自力で席へ戻られた。 今日はお風呂に入られました。上がられた後に「気持ちよかった」とおっしゃっています。お茶も150mL召し上がりました。
入浴を希望されなかった 11:38 入浴のお誘いに「今日はやめておく」。理由は「昨日家で入った」。意向を尊重。 今日はお風呂を「昨日家で入ったから」とお見合わせになりました。次回また声をかけさせていただきます。
個別の訓練を行った 11:02 立ち上がり練習10回×2セット実施。2セット目は手すりなしで7回。 今日は立ち上がりの練習を20回されました。後半は手すりを使わずに7回できています。
訓練を途中で変更した 11:05 開始前に膝の痛みの訴えあり。下肢の訓練を中止し上肢の運動に変更。機能訓練指導員へ伝達。 今日は「膝が痛い」とのお話があったため、脚の練習はお休みし、腕の運動を行いました。ご自宅で痛みが続くようでしたらお知らせください。
歩行の様子が変わった 16:05 帰りの歩行で歩幅が小さく、途中1回立ち止まり。朝は立ち止まりなし。 夕方の歩き方が、朝と比べてゆっくりでした。途中で一度立ち止まられています。ご自宅でのご様子もお聞かせいただけますと助かります。
ふらつきの訴えがあった 12:10 入浴後に「少しふらっとする」と訴え。10分座位で休息、その後訴えなし。 お風呂の後に「少しふらっとする」とおっしゃり、10分ほど座って休まれました。その後は落ち着いておられます。
排泄が自立していた 16:00 本日の排泄は来所後3回。いずれも見守り、失敗なし。 お手洗いはご自分で3回行かれました。今日は困った場面はありませんでした。
排泄の失敗があった 13:48 トイレに間に合わず下着汚染。更衣を介助。本人へ配慮の声かけを実施。 お手洗いが少し間に合わない場面があり、お着替えをしていただきました。お預かりの替えの下着を使わせていただいております。
排泄の回数が増えた 15:45 本日の排尿は来所後5回。前回は3回。看護職員へ報告。 今日はお手洗いの回数が5回でした(前回は3回)。ご自宅でのご様子はいかがでしょうか。
休息を取られた 13:32 静養室で臥床。起床14:05。起床後のふらつきなし。 お昼の後、30分ほど横になって休まれました。起きられた後は「すっきりした」とおっしゃっています。
眠気が強かった 14:20 活動中に3回閉眼。「昨夜あまり眠れなかった」との発言あり。 今日は午後に少し眠そうにされていました。「昨日はあまり眠れなかった」とのお話があります。
活動に参加された 14:15 午後の歌に参加。10曲中7曲で口ずさみあり。 午後は歌の時間に参加され、7曲ほど一緒に口ずさんでいらっしゃいました。
活動に参加されなかった 14:12 活動へのお誘いに「見ている」。席から見学。手拍子あり。 午後の活動は「見ている」とのことで、席からご覧になっていました。手拍子はご一緒されていました。
他の方と交流された 10:15 同じテーブルの方と天気の話を10分。自分から声かけあり。 午前中、同じテーブルの方と10分ほどお話をされていました。ご自分から声をかけていらっしゃいます。
ひとりで過ごされた 10:50 集団の活動には加わらず、窓際で外を見て過ごされた。表情は穏やか。 午前は窓際の席で、外を見ながらゆっくり過ごされました。「ここが落ち着く」とおっしゃっています。
口腔ケアを行った 13:15 洗面台で自立。所要3分。義歯の着脱も自立。 お昼の後、ご自分で歯磨きをされました。入れ歯の出し入れもご自分でされています。
義歯の当たりの訴え 13:19 「下の入れ歯が当たる」との訴え。3日前から。相談員・介護支援専門員へ伝達予定。 「下の入れ歯が当たる」とのお話がありました。3日ほど前からとのことです。歯科への受診をご検討いただけますでしょうか。
お薬を見守った 13:00 昼食後のお薬を職員2名で確認のうえ手渡し。飲み込みを確認。 お昼の後のお薬を、お預かりしたものをお渡ししてお飲みいただきました。
お薬の数が合わなかった 13:01 袋の数が連絡帳と1包相違。13:08にご家族へ電話確認、「今朝自宅で服用」との回答。 お預かりしたお薬が、連絡帳のご記載より1包少なくなっておりました。お電話でご確認したところ「今朝ご自宅で」とのことでした。ご確認ありがとうございました。
皮膚に赤みがあった 10:40 左膝外側に直径2cmの赤みを確認。痛みの訴えなし。看護職員へ報告。 お着替えの際、左のひざの外側に直径2cmほどの赤みがありました。痛みはないとのことです。ご自宅でもご覧いただけますでしょうか。
あざを確認した 8:08 右前腕に直径3cmの青あざ。ご家族より「昨日ドアにぶつけた」との申し出。 右のうでに青あざを確認しました。朝お伺いした「昨日ドアにぶつけた」件と思われます。念のため記録に残しております。
むくみがあった 9:05 両足首に靴下痕あり。「昨日から靴がきつい」との訴え。看護職員へ報告。 両足首に靴下のあとが残っていました。「昨日から靴がきつい」とのお話です。ご自宅でも足のむくみをご覧いただけますと幸いです。
体重が減っていた 9:15 体重測定。前回測定日より0.8kg減少。食欲の訴えなし。看護職員へ報告。 今日の体重は前回より0.8kg少なくなっていました。食欲は変わらないとのことです。次回もお測りしてお知らせします。
体温が目安を超えた 9:12 体温が事業所の目安を上回り、看護職員へ報告。30分後に再測定、9:45にご家族へ電話。 朝の検温で少し高めでしたので、30分後に測り直しました。お電話でもお伝えしたとおり、その後は落ち着いております。
咳が出ていた 8:12 乗車時に咳3回。ご家族より「昨夜から鼻水」との申し出。到着後に検温。 朝、咳が3回ほどありました。到着後に検温し、その後は落ち着いていらっしゃいます。
本人が「帰りたい」と話された 14:45 「家に帰らないと」×2回。廊下を一緒に歩き、5分で落ち着かれた。 午後に「家に帰らないと」とおっしゃる場面がありました。一緒に廊下を歩きながらお話を伺うと、落ち着いて席にお戻りになっています。
本人が「また来たい」と話された 16:00 「今日は楽しかった、また来る」との発言。職員へ手を振って挨拶。 お帰りの際に「今日は楽しかった、また来る」とおっしゃっていました。
忘れ物があった 15:58 湯呑がテーブルに残置。声かけにより本人が回収。 湯呑をお席に置き忘れそうになりましたが、ご自分で取りに行かれました。お荷物は全部そろっています。
お預かりものを返却した 16:30 お預かりの上着と替えの下着を、かばんに入れて返却。ご家族へ口頭で伝達。 お預かりしていた上着と替えの下着を、かばんにお戻ししております。ご確認ください。
ヒヤリとした場面があった 10:22 湯呑を落としお茶がこぼれた。やけどなし。取っ手付きの器へ変更。 午前、湯呑からお茶がこぼれる場面がありました。おけがはありません。持ちやすい器に変えさせていただきました。
次回の持ち物の依頼 16:20 替えの下着の在庫が1組となったため、連絡帳で補充を依頼。 お預かりの替えの下着が残り1組となりました。次回、2組ほどお持たせいただけますと助かります。
受診の相談 12:50 「肉が噛みにくい」との訴え。相談員へ引き継ぎ、介護支援専門員へ相談予定。 「お肉が噛みにくい」とのお話がありました。ケアマネジャーさんにもご相談させていただきます。ご自宅でのお食事の様子もお聞かせください。
ケアマネジャーへ連絡した 16:45 昼食時のむせについて担当の介護支援専門員へ電話報告。「次回訪問時に確認」との回答。 お昼のむせについて、ケアマネジャーさんにもお伝えしております。次回のご訪問時に確認いただけるとのことです。
変化がなかった日 本日は体調の訴え・介助量の変化ともなし。前回来所日と比べて変わった点は確認できなかった。 今日はお食事もお茶も普段どおりで、変わったご様子はありませんでした。午後は歌の時間に参加されています。
ご家族への質問 16:40 ご家族より昼食の摂取量について質問あり。数値をお伝えし、連絡帳の記載箇所をご案内。 お昼はごはん全量・おかず8割でした。毎日この欄に書いておりますので、ご覧いただけますと幸いです。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

連絡帳で避けたい言い方と、そのまま使える言い換え(16組)

連絡帳の一行は、ご家族が何度も読み返します。評価の言葉は、書いた側の主観がそのまま残ります。事実に置き換えると、読み返すたびに情報として使えるものになります。

避けたい書き方 気をつけたい理由 そのまま使える言い換え
「よく食べました」 どのくらい食べたのかが分からず、前の日と比べられない。 お昼はごはん全量、おかず8割を召し上がりました。所要時間は20分ほどです。
「元気でした」 書いた職員の印象で、翌日と比べる手がかりにならない。 午前の体操に最初から最後まで参加され、ご自分から他の方に声をかけていらっしゃいました。
「機嫌が悪かったです」 ご家族が受け取ると、ご本人への評価に読める。 朝はお声が少なめでした。午前の途中から会話が増え、午後は歌に参加されています。
「問題ありませんでした」 何を見て問題がないと判断したのかが伝わらない。 お食事・お茶・お手洗いとも普段どおりで、前回と変わったご様子はありませんでした。
「今日も同じでした」 読む側には「見ていないのでは」と受け取られることがある。 お昼は全量、お茶は600mL、お手洗いは3回でした。前回と同じ数です。
「わがままを言われました」 評価の言葉で、ご本人の意思表示を否定的に扱っている。 「今日はお風呂をやめておく」とのご希望があり、お見合わせになりました。
「拒否がありました」 専門用語で、ご家族には冷たく響くことがある。 お誘いした際に「今はいい」とおっしゃり、時間をおいてお声かけしたところ応じられました。
「暴言がありました」 断定的で、状況が分からないまま強い印象だけが残る。 大きな声を出される場面がありました。お話を伺うと「音がうるさい」とのことで、静かな席へ移動されています。
「徘徊されていました」 行動の目的を無視した言い方になる。 席を立って歩かれる場面が2回ありました。「家に帰らないと」とおっしゃり、一緒に歩くと落ち着かれました。
「認知症が進んだようです」 状態を決めつける言い方になり、判断を職員が行っていることになる。 今日は同じお話を3回されました。前回はみられなかったご様子ですので、記録に残しております。
「危ないので気をつけてください」 ご家族に何をすればよいかが伝わらない。 夕方の歩行が朝よりゆっくりでした。ご自宅でも、立ち上がりの際にお声かけいただけますと安心です。
「ちゃんとできていました」 何をどこまでご自分でされたのかが残らない。 お手洗いは3回とも、移動から動作までご自分で行われました。
「少し具合が悪そうでした」 推測で、実際に何があったかが分からない。 「体がだるい」とおっしゃる場面がありました。午前は静かな席で過ごしていただき、午後は活動に参加されています。
「またこぼしていました」 「また」に否定の色がつき、ご本人の失敗として読める。 湯呑からお茶がこぼれる場面がありました。持ちやすい器に変えたところ、その後はこぼれておりません。
「見ておきます」 何をどう見るのかが決まっていないので、次につながらない。 次回の来所時に、朝の歩行の様子を確認してお知らせします。
「特に変わりありません」 見た結果なのか、見ていないのかが区別できない。 お食事の量・お茶の量・お手洗いの回数を確認しました。いずれも前回と同じでした。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

言った・言われたを残す|本人の言葉・ご家族の申し出・多職種への伝達30例

通所介護でいちばん後から問われるのが、言葉のやり取りです。「そんなことは聞いていない」「言ったはずだ」——ここで頼りになるのは記憶ではなく、その日の記録の一行だけです。

言葉を残すときの型は3つに分かれます。本人の言葉はそのままご家族の申し出は誰が・いつ・何を多職種への伝達は相手・時刻・返答。この3つを混ぜないことが、後から読み解ける記録になる条件です。

本人の言葉をそのまま残す(12例)

本人の言葉は、要約した瞬間に別のものになります。言い回しの癖も、繰り返しも、そのまま残します。要約は読む人がすればよく、書く人がする必要はありません。

場面 そのまま貼れる完成文
希望を話された 10:05 「窓際の席がいい、外が見えるから」と話される。席を移動していただき、以降「これでいい」と話された。
断られた 11:38 「今日はやめておく、昨日家で入ったから」と話される。理由をそのままご家族へお伝えすることとした。
体調を話された 9:00 「体がだるい、昨日の夕方から」と話される。表現をそのまま看護職員へ伝え、記録に残した。
痛みを話された 9:07 「歩き始めが痛い、座っていれば大丈夫」と話される。訓練の距離を短く調整した。
不安を話された 16:02 「もう少しいたい、家に誰もいない」と話される。ご家族と担当の介護支援専門員へお伝えすることとした。
できるようになったことを話された 11:18 「家でも玄関の上がり框で練習している、朝に5回」と話される。機能訓練指導員へ共有した。
同じ話を繰り返された 14:40 「これから仕事に行く」と3回話される。否定せずお話を伺い、その後は畑の話をされた。前回は繰り返しはみられなかった。
職員へのお礼 12:05 上がられた後、「気持ちよかった、ありがとう」と話される。表情は明るかった。
他の方への言葉 14:28 隣の方へ「上手ね」とご自分から声をかけられた。相手の方と会話が3分ほど続いた。
食事についての言葉 12:50 「肉が噛みにくい」と話される。いつからか伺うと「先月くらいから」とのこと。相談員へ引き継いだ。
強い口調で話された 14:50 「うるさい」と大きな声で話される。お話を伺うとテレビの音とのことで、静かな席へ移動され、以降は落ち着かれた。
昔のことを話された 10:35 「若いころは畑で大根を作っていた」と話され、15分ほど続けて話された。話の筋は通っており、聞き返しはなかった。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

ご家族からの申し出を残す(10例)

ご家族の言葉は、誰が・いつ・何をの3点をそろえます。「家族から連絡あり」だけでは、後から確かめようがありません。同居のご家族なのか、離れて暮らすご家族なのかで、情報の重みも変わります。

場面 そのまま貼れる完成文
体調についての申し出 8:10 お迎え時、同居のご家族より「昨夜の夕食は半分残した」との申し出。到着後9:15に看護職員へ伝達した。
睡眠についての申し出 8:12 同居のご家族より「夜中に2回起きてトイレに行った」との申し出。日中の眠気を確認することとし、担当職員へ共有した。
受診についての申し出 8:15 ご家族より「昨日かかりつけの受診があり、次回は来月」との申し出。詳細は連絡帳に記載されているとのことで、9:20に相談員と確認した。
相談を受けた 8:16 ご家族より「家で立ち上がるときにふらつく」との相談。到着後9:20に生活相談員へ引き継ぎ、担当の介護支援専門員へ連絡することとした。
電話での申し出 10:30 別居のご家族より電話。「来週の利用日を変更したい」とのお申し出。相談員へ取り次ぎ、10:40に相談員が折り返した。
要望を受けた 16:40 ご家族より「昼食の量を毎日書いてほしい」とのご要望。連絡帳に記載欄があることをご説明し、翌回から記載を続けている。
苦情に近い申し出 16:42 ご家族より「先週、上着が別の方のものと入れ替わっていた」とのお申し出。経緯を伺い、その場でお詫びのうえ、管理者へ報告した(16:55)。
持ち物についての申し出 8:13 ご家族より「連絡帳に書いたので読んでほしい」との申し出。9:10に相談員と内容を確認し、本日の担当職員へ共有した。
ご家族が不在で伝えられなかった 16:38 お見送り時、ご家族は不在。本日の様子を連絡帳に記載してお渡しし、翌朝のお迎え時に口頭でもお伝えすることとした。
申し出がなかったことを残す 8:10 お迎え時、ご家族からの申し出は特になく、連絡帳にも新たな記載はなかった。お伺いしたうえで確認している。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

多職種への伝達を残す(8例)

伝達は相手・時刻・返答の3点セットです。返答まで書くと、「伝えた」ではなく「届いた」ことが残ります。返答がなかった場合も、それ自体が記録になります。

伝達先 そのまま貼れる完成文
看護職員へ 12:36 昼食時のむせについて、看護職員へ口頭で報告(12:36)。「午後も飲み込みの様子を見る」との返答を受け、14:00に再度確認した。
機能訓練指導員へ 11:06 本日の下肢の訓練を中止し上肢の運動に変更した旨を、機能訓練指導員へ報告(11:06)。「次回は開始前に膝の状態を確認する」との返答。
生活相談員へ 9:20 お迎え時のご家族からの相談内容を、生活相談員へ引き継いだ(9:20)。「本日中に担当の介護支援専門員へ連絡する」との返答。
管理者へ 16:55 ご家族からのお申し出について管理者へ報告(16:55)。「経緯を確認し、明日ご家族へ連絡する」との指示を受けた。
担当の介護支援専門員へ 16:45 昼食時のむせと食事形態のご希望について、担当の介護支援専門員へ電話で報告(応答あり)。「次回の訪問時に確認する」との回答。
担当の介護支援専門員へ(不在) 16:48 担当の介護支援専門員へ電話したが不在。事業所の職員へ用件をお伝えし、折り返しをご依頼した。17:20に折り返しをいただき、内容をお伝えした。
翌日の担当職員へ 16:10 本日午後のふらつきの訴えについて、申し送り簿に記載(16:10)。次回来所時に到着直後の歩行を確認するよう明記した。
厨房へ 12:48 副食の味付けについてのご意見を厨房へ伝達(12:48)。「次回の献立で確認する」との返答を受けた。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

デイの記録でよく見る一語|そのまま使える言い換え40組

通所介護の記録には、職員のあいだでだけ通じる短い一語が定着しやすい傾向があります。忙しい現場で生まれた省略なので、書いた人には意味があります。ただ、その一語は書いた人以外には情報になりません。

下の表の左は、その省略された一語を引用の形で並べたものです。右は、同じ場面をそのまま貼れる完成文にしたものです。左を右に置き換えるだけで、記録の情報量は変わります。

避けたい書き方(引用) 気をつけたい理由 そのまま使える言い換え(完成文)
「様子観察」 何を、どのくらいの間隔で見たのかが残らない。 13:50から14:05まで、15分ごとに臥床中の様子を確認した。呼吸は静かで、体位を変えたいという希望はなかった。
「傾眠あり」 いつ・どの場面で・どのくらい眠られたのかが分からない。 14:20 午後の活動中に3回ほど目を閉じられた。お声かけには毎回返答があり、活動には最後まで参加された。
「不穏」 職員から見た評価で、ご本人に何が起きていたのかが消える。 14:45 席を立って歩かれる場面が2回あった。「家に帰らないと」と話され、一緒に廊下を歩くと5分で席に戻られた。
「ADL自立」 場面ごとに介助量は違うのに、一語でまとめてしまう。 本日は、歩行・トイレの動作・更衣とも見守りで行われた。上着の袖通しのみ、夕方に袖口を支えた。
「見守り実施」 何の見守りかが分からず、後から場面を再現できない。 13:45 トイレへの移動と排泄の動作を見守った。移動は歩行器で自立、動作の介助は不要だった。
「声かけ実施」 何と声をかけ、ご本人がどう応じたかが残らない。 15:11 「ゆっくりどうぞ」とお声かけした。以降は食べる速さが落ち着き、むせはみられなかった。
「拒否あり」 断られた理由と、その後どうしたかが記録から消える。 13:17 口腔ケアのお誘いに「あとでやる」と話される。13:40に改めてお声かけしたところ応じられ、洗面台で実施された。
「水分摂取を促す」 促した結果、飲まれたのかどうかが分からない。 10:15 お茶をおすすめし、100mL飲まれた。9:35の時点では「今はいらない」と話されていた。
「排泄介助」 どの動作を、どこまで介助したのかが分からない。 14:52 便座への移乗時に左腕を支えた。下衣の上げ下げは前面をご自分で、背面を職員が介助した。
「体調良好」 何を見てそう判断したのかが残らない。 9:02 体温36.3℃、脈は普段の範囲。体調の訴えはなく、測定中の会話もいつもどおりだった。
「食欲あり」 量が書かれておらず、前回と比べられない。 12:45 昼食は主食10割・副食10割摂取。所要時間22分で、前回(24分)とほぼ同じ。
「表情良好」 いつの、どの場面の表情かが分からない。 14:25 輪投げが的に入るたびに拍手をされ、終了後「明日もやりたい」と話される。
「昼食摂取」 食べた事実だけで、量も様子も残らない。 12:45 昼食は主食10割・副食8割、汁物は全量摂取。むせはみられなかった。
「行事に参加」 どのように参加されたかが分からない。 14:15 歌の時間に参加。10曲中7曲でご自分から歌詞を口ずさまれた。「この歌は昔よく歌った」と話される。
「リハビリを行った」 何を、どれだけ行ったのかが残らない。 11:02 立ち上がり練習を10回×2セット実施。2セット目は手すりなしで7回まで行われた。
「バイタル測定」 測定した事実だけで、値も部位も残らない。 9:01 血圧を右上腕で測定。1回目は体動があったため、1分安静のうえ再測定し、2回目の値を記録した。
「家族へ報告」 どのご家族に、いつ、何を伝えたかが分からない。 16:35 同居のご家族へ、本日の昼食の摂取量と午後の休息についてお伝えした。「様子を見ます」との返答をいただいた。
「Ns報告」 略語は、外部の方や新しい職員には読み解けない。 12:36 昼食時のむせについて看護職員へ口頭で報告した。「午後も飲み込みの様子を見る」との返答を受けた。
「本人より訴えあり」 何を訴えられたのかが書かれていない。 9:07 「歩き始めが痛い、座っていれば大丈夫」と右膝の痛みを訴えられた。訓練の距離を短く調整した。
「特に問題なし」 見た結果なのか、見ていないのかの区別がつかない。 本日は体調の訴え・介助量の変化ともなかった。前回来所日と比べて変わった点は確認できなかった。
「いつも通り」 何と比べて「いつも通り」なのかが書かれていない。 9:04 玄関から席まで杖歩行で立ち止まりなく歩かれた。歩幅・速さとも前回来所日と同程度だった。
「変化なし」 どの項目に変化がないのかが分からない。 10:40 更衣の際に見えた範囲では、前回記録した赤みの部位に大きさの変化はなく、新たな出現もなかった。
「様子を見る」 誰が・いつ・何を見るのかが決まっていない。 16:10 次回来所時に到着直後の歩行を確認するよう、申し送り簿に記載した。担当は翌回の送迎担当者とした。
「対応した」 何をしたのかが一切残らない。 12:35 汁物で1回むせられたため、姿勢を整え、一口量を小さくしていただいた。以降のむせはなかった。
「介助にて実施」 全介助なのか一部介助なのかが分からない。 12:36 後半に疲労がみられたため、最後の3口のみ介助した。それまではご自分で召し上がっている。
「本人希望あり」 何を希望されたのかが書かれていない。 10:05 「窓際の席がいい、外が見えるから」と話され、席を移動していただいた。移動後は「これでいい」と話される。
「暴言あり」 評価の語で、何が起きたのかが分からなくなる。 14:50 「うるさい」と大きな声で話される。お話を伺うとテレビの音とのことで、静かな席へ移動され、以降は落ち着かれた。
「徘徊あり」 歩かれた目的を無視した言い方になる。 14:45 席を立って歩かれる場面が2回。「家に帰らないと」と話され、一緒に歩きながらお話を伺うと落ち着かれた。
「帰宅願望あり」 専門用語に置き換えると、ご本人の言葉が消える。 16:02 「もう少しいたい、家に誰もいない」と話される。ご家族と担当の介護支援専門員へお伝えすることとした。
「危険行動」 行動を決めつける語で、経緯が残らない。 10:22 湯呑を置く際に手が滑り、テーブルにお茶がこぼれた。やけどはなく、取っ手付きの器に変更した。
「認知症状の悪化」 状態の判断を職員が下していることになる。 14:40 「これから仕事に行く」と3回話される。前回来所日には同じ発言はみられなかった。看護職員へ報告した。
「誤嚥のおそれ」 見立ての言葉であり、観察した事実ではない。 12:35 汁物で1回むせられた。飲み込みの前に一呼吸置く様子がみられ、姿勢の調整後はむせがなかった。
「元気に過ごされた」 職員の印象で、翌日と比べる手がかりにならない。 午前の体操に最初から最後まで参加され、10:15には同じテーブルの方へご自分から声をかけられた。
「よく眠っていた」 時間も、その後の様子も残らない。 13:32 静養室で臥床、14:05に起床。起床後のふらつきはなく、「すっきりした」と話される。
「トラブルあり」 何が起きたのかが分からず、再発防止の材料にならない。 15:30 席の位置をめぐって他の利用者と言葉のやり取りがあった。両者から話を伺い、席を離してご案内した。以降の発言はなかった。
「他利用者と口論」 経緯と、その後どうしたかが書かれていない。 15:30 テレビの音量について他の利用者と意見が分かれた。双方のご希望を伺い、音量を下げ、席を移動していただいた。
「ケアマネに連絡済」 いつ・誰に・何を伝え、どう返答があったかが残らない。 16:45 昼食時のむせについて、担当の介護支援専門員へ電話で報告(応答あり)。「次回の訪問時に確認する」との回答をいただいた。
「本人に説明した」 説明の内容と、ご本人の反応が残らない。 11:06 本日は脚の練習を見合わせ、腕の運動に変えることをご説明した。「それでいい」と返答され、最後まで参加された。
「一部介助」だけを書く どの動作のどこを介助したのかが分からない。 15:55 上着の袖に腕を通す際、右肩が上がりにくい様子があり袖口を支えた。他の動作はご自分で行われた。
同じ文面を全員分に使う その日その方に何があったのかが残らない。 その方の通所介護計画の目標に触れる一行を必ず入れる。例:本日は目標である「一人でトイレまで歩く」を3回すべてご自分で行われた。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

その日の記録が、あとで文書として読まれる場面|公表資料と別添1からの対応16行

日々の記録は、書いているときは「今日の記録」ですが、後から読まれるときは確認文書という別の顔になります。同じ一枚の紙が、別の目的で開かれます。

ここでは、通所介護の記録に関して自治体が公表している指摘のうち、記録の書き方に直接かかわるものと、厚生労働省の運営指導マニュアル別添1(通所介護)で確認文書として挙げられているものを、日々の記録のどの欄で応じられるかという向きで整理します。確認項目そのものの一覧ではなく、記録の側から見た対応表です。

なお、介護保険法に基づく届出書類の作成・提出代行は社会保険労務士の業務です。届出そのものについては、社会保険労務士等にご確認ください。

記録の書き方に直接かかわる公表事例(4件)

公表されている指摘 記録の側で整えること 公表元
サービス提供の記録の開始・終了時間が、介護サービス計画に位置付けられた標準的な時間で記載されていた。改善指示内容として、開始・終了時間は計画上の提供時間を記載するのではなく実際の時間を記載すること、と示されている 記録用紙の時刻欄を、あらかじめ印字された時刻ではなく空欄にする。書く人が実際に見た時刻を入れる運用にし、計画上の時間とは別欄で管理する。 横浜市健康福祉局介護事業指導課「令和7年度 横浜市介護サービス事業者等集団指導講習会資料(各サービス共通編)」
身体拘束等を行う場合に、その態様及び時間、その際の心身の状況並びに緊急やむを得ない理由の記録を行っていない事例が認められた 「態様・時間・そのときの心身の状況・理由」の4つを、あらかじめ様式の欄にしておく。日々の記録の自由記述に混ぜず、独立した欄にする。 広島市「令和7年度運営指導の指摘事項等について」(令和7年度広島市介護サービス事業者集団指導)
居宅サービス計画に位置付けたサービスについて、担当者に専門的な見地から意見を求めているか、サービス担当者会議の要点の記録からは確認できなかった。照会は行っていたが回答を得ていない、照会内容が確認できない等の事例も公表されている 会議に出席したとき・照会に回答したときは、通所介護の側にも「いつ・誰に・どの内容を回答したか」を残す。電話で答えた場合も、日時と回答の要旨を記録に残す。 豊島区「居宅介護支援事業所への運営指導で『改善を要する』と指摘された事項について(令和4年度・22事業所)」
介護に直接携わる従業者のうち無資格者において、認知症介護に係る基礎的な研修を受講できていない(通所・入所サービス)。金沢市の資料では、当該研修の受講は採用後1年以内に修了させる旨が記載されている 記録を書く職員の名簿と、研修の受講状況を同じ台帳で管理する。記録に職員名を残す運用にしておくと、書いた人と受講状況が突き合わせられる。 宇都宮市「令和7年度 運営指導における主な指導事例(各サービスに共通する事項)」資料1(採用後1年以内の記載は金沢市 令和7年度集団指導資料1)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

日々の記録の欄が、確認文書として読まれるとき(12行・記入欄つき)

厚生労働省の運営指導マニュアル別添1では、通所介護について、サービス提供記録・業務日誌などが確認文書として挙げられています。日々書いている欄が、そのまま確認文書として開かれるということです。下の表は、その向きから整理したものです。右端に自事業所の様式名を書き入れてください。

日々の記録の欄 後から読まれるときの立場 一行で応じるための書き方 自事業所の様式名(記入欄)
提供時間の欄 実際に提供した時間として読まれる 開始と終了は実際に見た時刻を書く。予定と違った日は、違った理由も同じ欄に添える。  
提供した内容の欄 計画に位置付けた内容が実施されたかとして読まれる 実施した内容を具体名で書く。予定していて実施しなかったものは、その旨と理由を書く。  
心身の状況の欄 日々の心身の状況の記録として読まれる 数字か本人の言葉を一つ入れる。変化がなかった日は、何と比べて変わらなかったかを書く。  
目標に対する欄 目標の達成状況として読まれる 計画の目標に出てくる動作を、その日どうだったかで書く。用紙の上部に目標を印字しておく。  
特記・申し送りの欄 気づきと引き継ぎの記録として読まれる 「誰が・いつ・何を伝え・どう返ってきたか」を型にする。空欄のままにしない。  
ご家族への連絡の欄 家族への報告の記録として読まれる 伝えた相手と時刻、返答を書く。連絡帳に書いた場合は、その旨を記録側にも残す。  
緊急時の対応の欄 緊急時の対応の記録として読まれる 気づいた時刻、報告した相手と時刻、連絡した先と時刻を時系列で並べる。  
事故・ヒヤリの欄 事故状況・対応経過の記録として読まれる 場所・時刻・そのときの状況・その後の対応を、当事者が当日中に書く。  
苦情・ご意見の欄 苦情の受付と対応の記録として読まれる 申し出た方、内容、その場の対応、報告した相手と時刻を残す。  
身体的拘束等の欄 拘束の態様・時間・心身の状況・理由の記録として読まれる 4項目を独立した欄にし、自由記述に混ぜない。  
業務日誌 その日の利用者数と職員の配置の記録として読まれる 当日の実際の人数を書く。欠席・中止があった日は理由と連絡の時刻を残す。  
記載者の欄 誰が観察し、誰が書いたかとして読まれる 観察した職員と記載した職員が違う場合は、両方を残す。記載した時刻も分けて書く。  

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

この記事で扱ったのは、デイの一日で生まれる記録を、その場でどう書くかです。様式そのものの整え方、通所介護計画の書き方、モニタリングやアセスメントの進め方、運営指導の確認項目の一覧は、それぞれ別の記事で扱っています。この記事の完成文を土台に、時刻と数字とご本人の言葉を差し替えてお使いください。

よくある質問(FAQ)

通所介護の記録には何を書きますか?
来所時のバイタル、入浴・機能訓練・レク・食事などの実施内容、参加の様子、送迎、特記事項を記載します。
バイタルはどこまで記録しますか?
体温・血圧・脈拍・SpO2など、事業所の基準に沿って記録します。前回との変化や体調の訴えもあわせて残します。
個別機能訓練の記録はどう書きますか?
実施したプログラム、時間、利用者の反応(疲労・意欲など)を記録します。個別機能訓練計画書の目標とつながるようにします。
送迎の記録は必要ですか?
来所・帰宅の時間、乗降時の様子、車内での状態を記録すると、安全管理の記録として役立ちます。
通所介護の記録テンプレートはありますか?
事業所ごとの様式があります。通所介護マナなら、話すだけで記録の下書きを作成し、カイポケへ転記できます。
カイポケを使っていないのですが、どうすればよいですか?
カイポケをご利用中でなくても、神マナは単体で問題なくご利用いただけます。「マナドライブ」で帳票類の管理・網羅もでき、まず神マナを導入して後からカイポケを連携することも可能です。カイポケの導入をご希望の際は、当社からサポート担当へお繋ぎします。詳しくは「カイポケ導入相談・お見積り」の案内ページをご覧ください。

通所介護(デイ)の実務ガイド

まとめ

通所介護の記録は、その日の状態と提供したケアを「その人らしく、事実で」残すのが基本です。例文を土台にしつつ、多人数でも記録づくりは、話すだけ→AIで整理→カイポケへ自動転記、という流れで軽くできます。記録の手間を減らし、その分を利用者と関わる時間に——それが続けられる効率化です。

📚 記録の書き方をまとめて知りたい方へ:介護記録の書き方【業種別・例文つき総まとめ】

時間帯別|通所介護の記録の文例

通所の記録は「計画に位置づけた目標に対して、その日どうだったか」が分かる形にします。時刻と数字を入れます。

時間帯・場面 記録の文例
送迎(迎え) 9時05分、自宅へ到着。玄関の段差を軽介助で降りる。9時10分、乗車。
到着 9時40分、到着。「今日は暑いね」と話される。
バイタル 体温36.4度、血圧128/76、脈拍70。入浴可と判断。
健康チェック 食欲・睡眠・排便を確認。昨夜の睡眠は良好とのこと。
午前の活動 ラジオ体操に参加。座位のまま上肢の運動を最後まで行われる。
個別機能訓練 個別機能訓練計画に基づき、下肢筋力の訓練を10回×2セット実施。疲労の訴えなし。
入浴 一般浴。洗身は背部のみ介助。浴槽の出入りは手すりを使い見守り。入浴後の血圧118/70。
入浴の中止 血圧を測定(166/94)。事業所で定めた手順に沿って看護師へ報告し、相談のうえ入浴を清拭に変更。
水分 午前中に緑茶150mL、お茶100mL。合計250mL。
昼食 主食8割・副食7割。むせなし。所要25分。
口腔ケア 食後に歯みがき。義歯を洗浄して装着。
服薬 昼食後薬を家族から預かった分を手渡し、内服を確認。
午睡 13時から30分、リクライニングで休まれる。
午後の活動 塗り絵に取り組まれる。40分間集中して行われる。
レクリエーション 風船バレーに参加。笑顔がみられた。
おやつ ゼリーを全量摂取。お茶100mL。
排泄 9時50分、11時20分、14時10分にトイレへ誘導。いずれも自立。
他者との交流 同じテーブルの方と10分間会話される。
体調の変化 15時、顔面紅潮あり。体温37.6度。看護師へ報告し、家族へ連絡。
けが 作業中に指先に軽い傷。止血を確認し、家族へ報告。
連絡帳 本日の様子を記入。食事量と入浴の有無、体温を記載。
送迎(送り) 16時20分、自宅へ到着。長女へ本日の様子を伝え、連絡帳を手渡す。
欠席 9時、長女より電話。「発熱のため休む」との連絡。ケアマネジャーへ報告。
計画との対応 通所介護計画の目標「他者との交流を持つ」に対し、本日は会話が2回みられた。

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介護のマナ編集部(株式会社ライフシフト)

介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」を開発・提供する株式会社ライフシフトの編集部。訪問看護ステーションを運営する看護師(CSO)をはじめ、介護・看護の現場とともに、記録・書類・制度の実務情報を発信しています。

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