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食事の介護記録の例文|場面別・状態別の文例105例と悪い例の書き直し24組

介護施設・グループホーム・デイサービス・訪問介護で、食事の場面の介護記録をどう書くかを、そのまま貼れる例文でまとめた記事です。食事は1日に何度も記録する場面で、しかも「全量摂取」「特変なし」の一言で終わりやすい場面でもあります。けれども、食べた量の小さな変化、むせの回数、残した理由、本人のひと言は、体調の変化に早く気づくための手がかりになり、看護職員・管理栄養士・ケアマネジャー・ご家族へ伝える材料にもなります。

本記事では、食事の記録の欄ごとに書くことの対照表、朝・昼・夕・間食・水分・服薬時の場面を特別養護老人ホーム・グループホーム・デイサービス・訪問介護の4つのサービス別に書いた完成文、むせ・食べこぼし・食べない日・食欲の変化・食形態の変更・義歯・認知症・自力摂取の練習といった状態別の完成文、よくある一行の書き直し、申し送りとご家族への伝え方、運営指導で見られる点を順に整理しました。例文に出てくる人物・日付・量・出来事はすべて架空です。記録の中の数値(摂取量の割合・ml・時刻)は観察した値の書き方の例で、目安や基準ではありません。

なお、1日に必要な水分量やエネルギー量、体重の変化の見方などの医学的な目安は、本記事では扱いません。食事の量や水分の量の目安、食形態やとろみの段階は、主治医・看護職員・管理栄養士などの指示や、貴事業所で決めている基準に従ってください。介護職員の記録では、見たこと・聞いたこと・行ったことを、量と時刻をそえて残すことに集中します。

食事の介護記録に書く項目|欄ごとの書き方と記入欄の対照表(15欄・表記の決め12項目)

食事の記録の様式は、事業所によって「ケース記録に文章で書く」「食事・水分のチェック表に数字で書く」「両方を使う」など分かれています。どの様式でも、あとから読んだ人がいつ・何を・どれだけ・どのように食べたかを思い浮かべられることが基本です。下の表は、食事の記録に入れておきたい項目を欄ごとに並べたものです。右端の列は、貴事業所での書き方の決めを書き込む欄としてお使いください。

欄 書くこと 記入の例 貴事業所の決め(記入欄)
日付・食事の区分 朝食・昼食・夕食・間食・食事外の水分補給のどれか 10月12日 昼食
開始・終了の時刻 配膳して食べ始めた時刻と、食べ終えた(下膳した)時刻。予定の時刻ではなく実際の時刻 12:05開始、12:40終了(35分)
場所・姿勢 食堂・居室・ベッド上などの場所、座り方、テーブルの高さ、クッションや足台の使い方 食堂で車いすに座り、足台に両足を乗せて背もたれから背中を離した姿勢
食形態・とろみ 事業所で決めている食形態の呼び方、とろみの段階名。指示と違う提供をしたときはその理由と、誰の確認を受けたか 主食:全粥、副食:きざみ、汁物:とろみ(事業所の段階名「中」)
提供した量 主食・副食・汁物・デザートの盛り付けの量。減らした・増やしたときはその理由 主食は本人の希望で半量盛り
食べた量 主食と副食を分けた割合。品目ごとに残し方が違うときは品目名も 主食8割、副食6割(煮物は全部、和え物は2口)
水分 飲み物の種類と量(ml)。食事中の水分と食事外の水分を分ける 食事中に味噌汁120ml、お茶100ml
介助の方法と程度 自分で食べた部分と介助した部分、使った自助具、声かけの中身 主食はスプーンで自力、副食は後半のみ職員が10口介助
むせ・咳・飲み込みの様子 いつ・何を食べたとき・何回・どのくらいで治まったか。声の変化 汁物で2回むせ、数秒の咳で治まる。食後の声のかすれなし
本人の言葉・表情 本人の発言は「」でそのまま。表情や手の動き 「今日のは味が薄いね」と話し、醤油を少し足すよう希望
残した理由・好み 本人に聞いた理由。聞けなかったときは見た事実だけを書く 「固くて噛めない」と話し、肉を3切れ残す
服薬の場面 服薬した時刻、飲み方、口の中に残っていないかの確認 12:45 とろみ水で服薬、口の中に残りがないことを確認
食後の口腔・姿勢 口の中の食べ物の残り、義歯の様子、食後に座って過ごした時間 食後の口腔ケアで右頬の内側に米粒が少しあり、取り除いた
対応と連絡 誰に・いつ・何を伝えたか、相手から受けた指示 13:00 看護職員へむせの回数を報告。夕食も汁物の様子を見るよう指示あり
記録者 記録した人。介助した人と記録した人が違うときは両方 介助:鈴木、記録:田中(鈴木から聞き取り)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

食べた量と水分の書き方をそろえる|事業所で決めておく表記12項目

同じ「半分」でも、職員によって「5割」「1/2」「半量」と書き方が違うと、日ごとの変化を並べて見ることができません。食事の記録は、職員が入れ替わっても同じ書き方になることが大切です。下の表は、事業所で決めておくと記録がそろいやすい表記の例です。決めた内容を記入欄に書き、職員の間で共有してください。

項目 そろえ方の例 書いた例 貴事業所の決め(記入欄)
主食の量 盛り付けた量を10割とし、1割きざみで書く 主食7割
副食の量 品数が多いときは副食全体の割合に、残した品目を添える 副食5割(焼き魚は全部、煮物は半分残す)
汁物 割合か ml のどちらかに決める。ml で書くなら器の容量を決めておく 味噌汁8割(150ml椀)
水分の量 湯のみ・コップ・マグカップなど器ごとの容量を決め、ml で書く 湯のみ1杯(120ml)を2回、計240ml
ゼリー・とろみ飲料 個数で書くか ml で書くかを統一する 水分補給用ゼリー1個のうち3分の2
間食 品目と個数、または割合 まんじゅう1個のうち半分
介助の程度 「自立・見守り・一部介助・全介助」の意味を、職員の動作で決めておく 一部介助:副食のみ職員がスプーンで介助
時刻 24時間表記で、開始と終了を書く 18:10〜18:45
本人の言葉 「」でそのまま書く。方言も言い換えない 「もうよか」と話し箸を置く
食形態の呼び方 献立表・食事箋と同じ呼び方を使う ソフト食(献立表の名称)
指示を受けた補助食品 指示を出した職種・品名・提供した量・飲めた量 管理栄養士の指示による栄養補助飲料1本のうち3分の2
残した理由 本人の言葉・見た事実・職員の推測を分けて書く 本人「お腹いっぱい」(言葉)。12:25に箸が止まる(事実)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

「全量」「完食」と書くときも、主食と副食の両方が全部だったのか、介助で食べたのか自分で食べたのかがわかるように書き添えます。また、職員が推測した理由(「疲れのためと思われる」など)を書くときは、推測であることがわかる語尾にして、事実の文と分けておくと、あとから読んだ人が判断を誤りにくくなります。

場面別の完成文|朝食・昼食・夕食・間食・水分・服薬時をサービス別に書く(28例)

ここからは、そのまま貼れる完成文です。同じ「昼食」でも、施設では食堂での様子と介助の量、グループホームでは調理や配膳への参加、デイサービスではご家族の連絡帳との突き合わせ、訪問介護では訪問の前後の様子と、残すべき事実が変わります。サービスごとに7場面ずつ並べました。文中の「本人」は利用者ご本人を指します。実際に使うときは、時刻・量・言葉を貴事業所の利用者の事実に置き換えてください。

特別養護老人ホーム(施設)の食事の記録|7場面

場面 完成文
朝食 7:50 食堂で朝食。起床時から声が小さく、配膳後もしばらく箸を持たなかったため、職員が献立(全粥・卵焼き・味噌汁)を読み上げると8:00から自分で食べ始めた。主食6割、副食8割、味噌汁は全部(150ml)。8:30に食べ終える。
昼食 12:00 昼食(常食・副食はきざみ)。右手でスプーンを使い自分で食べる。12:20ごろから手が止まり「疲れた」と話したため、残りの副食を職員が8口介助。主食10割、副食9割。12:35に食べ終え、食後30分は車いすに座って過ごした。
夕食 18:00 夕食。隣の席の方との会話がはずみ、食べ始めは18:15。焼き魚は職員が骨を外して提供。主食7割、副食7割、お茶100ml。18:50に食べ終える。むせ・食べこぼしなし。
間食 15:00 おやつ(プリン1個、ほうじ茶)。プリンは全部、ほうじ茶は150mlのうち100ml。「甘いのはいいね」と笑顔で話す。おやつの前後でトイレの訴えなし。
食事外の水分 10:00 居室で水分補給。お茶を勧めると「いらない」と話したため、本人が好む乳酸菌飲料に替えると全部(80ml)飲む。午前の水分は朝食中を含めて計330ml(水分チェック表の合計)。
服薬時 8:35 朝食後の服薬。錠剤3錠をとろみ水で1錠ずつ服用。服用後に口を開けてもらい、舌の上と下に残りがないことを確認した。服用中のむせなし。
夜間の水分 21:30 就寝前に「喉が渇いた」とナースコールあり。ベッドの背を上げて座った姿勢をとってから、とろみ茶100mlを居室で提供し全部飲む。むせなし。21:45 ベッドを元の高さに戻した。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

グループホームの食事の記録|7場面

場面 完成文
朝食の準備 7:30 朝食の準備で、本人が味噌汁の豆腐を切る(職員が横で見守り)。7:50から食事。ご飯は茶碗1杯を全部、味噌汁も全部、ほうれん草のおひたしは半分残し「歯にはさまる」と話す。
昼食 12:10 昼食(焼きそば)。箸で麺をつかみにくく、麺がテーブルにこぼれたため、職員がフォークを用意すると自分で食べ進めた。主食8割。こぼれた量は麺ひと口分ほど。12:40に食べ終える。
夕食 17:50 夕食。配膳の前から「家に帰ってご飯を作らないと」と話し、席を立っては台所をのぞいていた。職員と一緒にテーブルを拭き、席に着くと18:05から食べ始める。主食5割、副食6割、お茶150ml。
おやつ作り 15:10 おやつ作り(ホットケーキ)で生地を混ぜる役を担当し、ボウルを左手で押さえて10分ほど混ぜ続けた。焼き上がったものを1枚の半分と牛乳100ml。「昔よく子どもに作った」と話す。
食事外の水分 14:00 散歩から戻ったあと、本人が自分で麦茶をコップに注ぎ、200ml飲む。朝から14時までの水分は計550ml(水分チェック表の合計)。
服薬時 19:00 夕食後の薬。本人が自分で袋を開けようとしたが指先がすべって開けにくそうだったため、職員が開封して手のひらに乗せて渡した。水100mlで服用し、飲み込んだことを口の中で確認。
食材の買い物 10:30 昼食の材料を職員と近所のスーパーで購入。本人がキャベツを手に取り「これは重いのがいい」と選ぶ。帰ってから11:30に千切りを担当し、包丁は職員が横で見守った。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

デイサービスの食事の記録|7場面

場面 完成文
到着時の水分 9:20 送迎車で到着後、お茶を勧めると150ml飲む。ご家族の連絡帳に「昨日から食欲が少ない」と記載があり、昼食の様子を見ることを職員間で共有した。
昼食 12:00 昼食(常食)。連絡帳の記載を受けて見守ると、主食5割、副食7割。「朝もあまり食べていない」と話す。前回の利用日(10月5日)は主食10割。看護職員へ量の違いを伝えた。
入浴後の水分 11:10 入浴後、本人の希望で白湯150mlを提供し全部飲む。入浴前(10:30)にもお茶100mlを飲んでいる。
おやつ 14:45 おやつ(カステラ1切れ・コーヒー)。カステラは全部、コーヒーは120ml。午後の体操のあとで「喉がかわいた」と話し、追加でお茶100mlを飲む。
服薬時 12:40 ご家族から預かった昼食後の薬(1包)を、職員2名で氏名・日付・飲む時点を声に出して確かめたあと、本人が水100mlで服用。空の袋は連絡帳にはさんで返却。
帰りの前の確認 15:30 帰りの送迎前に水分の合計を確認すると、デイでの水分は計620ml。連絡帳に「昼食は主食半分、副食は7割。水分は計620ml」と記入した。
調理レクリエーション 13:30 調理レクリエーションで白玉団子づくり。丸める工程を担当し、できた団子を2個食べた。ひと口ずつ噛んで飲み込み、むせなし。「柔らかくておいしい」と話す。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

訪問介護の食事の記録|7場面

場面 完成文
朝の訪問 8:05 訪問。台所のテーブルに、ご家族が用意したおにぎり1個とバナナ1本が手つかずで残っていた。声をかけると「今から食べる」と話し、8:15からおにぎりを全部、バナナは半分食べた。
昼食の調理 11:30 昼食の調理(生活援助)。本人の希望で親子丼を作り、鶏肉は小さめに切った。12:00に配膳し、退室前の12:20の時点で8割を食べていた。残りはラップをして本人の手の届くテーブルに置いた。
夕食の介助 17:30 訪問。ベッドの背を上げて座った姿勢をとり、ご家族が用意した夕食(おかゆ・煮魚・茶わん蒸し)を全介助。おかゆ8割、煮魚5割、茶わん蒸しは全部。20口目ごろから口を開けるまでに時間がかかった。17:55に終える。
作り置きの確認 16:00 冷蔵庫を確認すると、前回の訪問(10月10日)で作った煮物2食分のうち1食分が残っていた。本人は「1回食べた」と話す。残りの容器に作った日付を書いた付箋を貼り、ご家族との連絡ノートに記入した。
食事外の水分 14:00 訪問時、テーブルの500mlペットボトルのお茶が朝から半分ほど残っていた(本人「あんまり飲んでない」)。訪問中にコップ1杯(150ml)を勧めて飲む。
服薬時 12:10 昼食後、お薬カレンダーの「12日 昼」の袋が残っていることを確認し、本人が水で服用。服用後、空の袋をカレンダーのポケットに戻した。
宅配弁当 12:05 宅配弁当の受け取りに立ち会い、ふたを開けて配膳。ご飯は全部、揚げ物は「固い」と2個のうち1個を残した。残りは本人の希望でラップをして冷蔵庫に入れた。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

場面ごとに書き落としやすい観察|時間帯と水分・服薬の6場面

同じ書き方で毎食を書いていると、場面ごとに大事な観察が抜けやすくなります。時間帯や場面ごとに、とくに書き落としやすいものを並べました。

場面 書き落としやすいこと 書き添える一文の例
朝食 起きてから食べ始めるまでの時間、目覚めの様子、夜間の睡眠とのつながり 6:30起床、7:50に食べ始める。夜間は2:00〜3:30に起きていた(夜勤記録)。
昼食 午前の活動(入浴・機能訓練・外出)のあとかどうか、疲れの様子 入浴(10:30〜11:00)のあとの昼食で、12:20から手が止まった。
夕食 夕方の眠気や落ち着かなさ、日中との量の違い 夕食は昼食より主食が3割少ない。17:30ごろからうとうとしていた。
間食 食事との間隔、間食で食べた量が次の食事に影響したか 15:00のおやつでまんじゅう2個。夕食の主食は4割。
食事外の水分 勧めた回数と断った回数、好みの飲み物、器 10:00と11:00に勧めて2回とも断る。11:30に好みのりんごジュース100mlを飲む。
服薬時 服用した時刻、飲み込みの確認、口の中や手元に残っていないか 服用後に口を開けてもらい、残りがないことを確認。服薬カレンダーの袋は空。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

状態別の完成文|むせ・食べこぼし・食べない・食欲の変化・食形態・義歯・認知症・自力摂取の練習(31例)

状態が変わったときの記録は、看護職員や管理栄養士、主治医が判断するための材料になります。介護職員の記録では「誤嚥」「脱水」「低栄養」のような医学的な判断の言葉を使わず、見たこと(むせた回数・飲み込むまでの時間・声の変化・食べた量の推移)を書き、誰に伝えたかを残します。

状態ごとに記録で追う事実と、伝える相手(8状態)

状態 記録で追う事実 伝える相手の例 貴事業所の連絡の決め(記入欄)
むせ・咳 何を食べた・飲んだとき、回数、治まるまでの時間、食後の声の変化 看護職員
食べこぼし どの動作でこぼれたか、こぼれた量、器や道具を変えた結果 機能訓練指導員・看護職員
食べない・手が止まる 本人の言葉、声をかけた回数と時刻、食べた品目、前後の過ごし方 看護職員・生活相談員
食欲の変化 日ごとの量の推移、好みの変化、本人の訴え、排泄や睡眠の記録 看護職員・管理栄養士・ケアマネジャー
食形態の変更 変更した日と指示の出どころ、変更後の量・時間・むせ・本人の感想 管理栄養士・看護職員・厨房
義歯 装着の有無、外れ方、痛みの訴えの場所、口の中で見えたこと 看護職員・歯科(事業所の手順に従う)
認知症で食事が進まない どの場面で止まったか、職員の工夫と結果、本人の言葉 チームの職員・ケアマネジャー
自力摂取の練習 自分で食べた量と介助した量、所要時間、道具、前回との違い 機能訓練指導員・ケアマネジャー

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

むせ・食べこぼし・飲み込みに時間がかかるときの完成文(10例)

状態 完成文
汁物でむせる 12:15 昼食の味噌汁(とろみなし)を飲んだ直後に3回むせ、10秒ほどで治まった。12:20 看護職員に報告し、残りの汁物はとろみをつけて提供するよう指示を受けた。その後のむせなし。
話しながら食べてむせる 18:20 夕食中、ご飯を口に入れたまま話し始めたところでむせ込み、咳が30秒ほど続いた。前かがみの姿勢をとってもらい見守ると治まり、本人「もう大丈夫」。5分休んでから再開し、主食6割。
ひと口に時間がかかる 7:55 朝食時、むせはないが、ひと口ごとに2〜3回飲み込む動作がみられ、主食の半量に20分かかった。前日の朝食では同じ量を10分で食べ終えている。
食後の声の変化 12:40 食後、声がかすれたように変わり、本人が咳払いを繰り返した。13:00 看護職員が様子を確認。夕食前の声の様子を見るよう夜勤者に申し送った。
器からこぼれる 12:10 右手のスプーンで副食をすくうとき、皿の端で止まらずにテーブルへ3回こぼした。縁の立ち上がった皿に替えると、こぼれたのは1回になった。
口元からこぼれる 18:05 口の右端から汁物が伝ってこぼれ、エプロンが濡れた(汁物のおよそ2割)。本日の観察だけでは理由がわからないため、こぼれた側と量を看護職員へ伝えた。
箸でつまめない 8:20 箸で煮豆を3回つまみ損ね、指でつまんで食べていた。本人に聞くと「こっちが早い」と笑う。次の食事からスプーンも添えて、本人に選んでもらうことにした。
噛み切れずに残る 12:25 肉じゃがの肉を口に入れたまま2分ほど噛み続け、飲み込めずに口の中に残っていた。声をかけて口から出してもらい、その後は芋と人参のみ食べた。肉が噛み切れない様子を厨房へ伝えた。
口の中に残る 18:30 ひと口ごとに口の中を確認しながら介助。舌の上に食べ物が残っていたことが2回あり、飲み込んだのを喉の動きで確かめてから次のひと口を入れた。全部を食べるのに35分。
おやつで飲み込めない 15:05 おやつのせんべいを口に入れたあと、なかなか飲み込まず手で口元を押さえた。本人の同意を得てせんべいを口から出してもらい、15:10 看護職員へ報告。せんべいは本日は中止とした。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

食べない日・食欲が変わったときの完成文(8例)

状態 完成文
配膳しても食べない 12:00 配膳しても箸を持たず、「いらない」と首を振った。12:15に再度声をかけ、好物の果物から勧めるとみかん4房を食べた。主食・副食は0割。午前は居室で横になって過ごしていた(9:30〜11:40)。
間食のあとで食べない 18:00 夕食を「お腹がすいてない」と断った。15:00のおやつでまんじゅう2個とお茶を食べている。19:30に再度声をかけると、夕食の主食で作ったおにぎり1個を食べた。
量が日ごとに下がる 10月8日〜14日の昼食の主食は、8日10割、10日7割、12日5割、14日5割と下がっている。本人は「口の中が苦い」と話す。14日、看護職員とケアマネジャーへこの推移を伝えた。
好みが変わる 12:10 昼食の副食(煮物)にはほとんど手をつけず、ご飯とゼリーだけを食べた(主食8割・副食2割)。理由を聞くと「最近しょっぱいものが食べたくない」。好みの変化として厨房と共有した。
体重と量の記録をそろえる 10月1日の定期の体重測定で、9月1日より1.5kg少なかった。同じ期間の昼食の主食は平均7割から5割に下がっている。看護職員と管理栄養士へ両方の記録を渡した。
体のだるさの訴え 18:15 夕食時、顔が赤く「だるい」と話して主食1割で箸を置いた。18:20 看護職員へ報告し、看護職員が検温(結果は看護記録に記載)。夕食後の薬は看護職員の確認のうえ服用した。
お腹の訴え 12:05 昼食を前に「食べたらまたお腹が痛くなる」と話した。主食3割、副食3割。前日16:00に下痢の記録あり(排泄記録)。食事量と排泄の記録をあわせて看護職員に伝えた。
眠気で進まない 7:50 朝食の席でうとうとし、スプーンを持ったまま手が止まった。8:05に顔を拭いて声をかけると目を開け、主食4割、牛乳150ml。夜間は3:00〜4:30に起きていた(夜勤記録)。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

食形態の変更・義歯・認知症・自力摂取の練習の完成文(13例)

状態 完成文
食形態を変えた日 10月15日の昼食から、管理栄養士と看護職員の確認により副食を「一口大」から「きざみ」に変更(変更の連絡票あり)。変更した日は副食9割、むせなし、食べ終えるまで25分(前日は30分)。
食形態を変えた3日目 食形態の変更から3日目(10月17日)の夕食。きざみの副食をスプーンにまとめるのに時間がかかり、皿に残った分を職員が集めて10口介助。副食8割。本人「前のほうが味がわかる」と話す。
差し入れと食形態の指示 10月20日 昼、ご家族の差し入れの大福を本人が食べたいと希望。食形態の指示(ソフト食)と違うため看護職員に確認し、本日は控えることになった。13:10 長女様へ電話で理由を説明し、了承を得た。
義歯が外れる 7:40 朝食前に上下の義歯を装着。下の義歯が浮き、噛むたびに外れそうになったため、本人の同意を得て外し、全粥と汁物のみ食べた。副食1割。8:30 看護職員へ報告した。
義歯が当たって痛む 8:00 朝食時、「入れ歯が当たって痛い」と左下の歯ぐきを指さした。見える範囲で赤くなっている部分があり、副食は2割。8:10 看護職員へ報告し、昼食は義歯を外して食べることになった。
食後の義歯の汚れ 12:30 昼食後の口腔ケアで、上の義歯の裏にご飯粒と青菜が残っていた。義歯を洗い、左頬の内側に残っていた食べ物も取り除いた。本人「すっきりした」。
食べ物と思えない様子 7:45 朝食の席で「毒が入っている」と話し、食べなかった。職員が同じ鍋から取り分けた味噌汁を本人の前でよそい直して勧めると、8:10から味噌汁を全部、主食3割を食べた。
器を並べ替える 12:15 食器をテーブルの上で並べ替える動作を繰り返し、食べ始めなかった。器を1つずつ出す方法に変えると、主食から順に食べ進め、主食7割・副食6割。
ほかの方の皿に手を伸ばす 18:10 自分の皿の副食を隣の方の皿へ移そうとした。席を壁側に替え、職員が向かいに座って一緒に食べる形にすると、自分の皿から食べた。副食5割。
食事中に立ち上がる 12:00 食事中に10分おきに立ち上がり、廊下を歩いた(計3回)。席に戻るたびにおにぎりにした主食を手に取って食べ、主食はおにぎり2個(10割にあたる量)、副食3割。
道具を変えて練習 12:00 機能訓練指導員の助言で、柄の太いスプーンと滑り止めマットを使って自分で食べる練習(2日目)。主食は全部を自分で食べ、副食は後半のみ職員が5口介助。所要40分(初日は45分)。
反対の手で練習 18:00 左手でスプーンを持ち、右手で器を押さえる練習。器が動くと手が止まるため、職員が器の向きを3回直した。自分で食べたのは主食5割で、残りを介助。本人「だいぶ慣れた」。
できる動作が増える 8:00 朝食。パンをちぎる動作を自分で行い、牛乳はストロー付きの容器で自分で飲んだ(150ml)。前の週はパンをちぎる動作を職員が手伝っていた。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

食形態やとろみを変える、補助食品を足す、義歯を外して食べるといった判断は、介護職員だけで決めず、貴事業所の手順で看護職員・管理栄養士・歯科などに確認したうえで行います。記録には「誰の確認・指示で変えたか」を必ず書き添えると、あとから読んだ職員が同じ対応を続けやすくなります。

悪い例と良い例|「全量摂取」「特変なし」だけの記録を書き直す(24組)

悪い例は、実際の記録で見かけやすい一行です。間違いではないものもありますが、あとから読んだ人には「何を見てそう書いたのか」が伝わりません。真ん中の列で何が足りないかを確かめ、右の列の完成文に置き換えてお使いください。

よくある一行(悪い例) 足りないこと 書き直した完成文(良い例)
「全量摂取」 主食と副食の区別、時刻、自分で食べたか 12:00〜12:30 昼食。主食・副食とも10割を自分で食べ、途中の声かけは要らなかった。
「特変なし」 何を見て変わりないと判断したか 18:00 夕食。主食8割、副食8割、お茶150ml。むせ・食べこぼしはなく、「今日の魚はうまい」と話す。
「食事半分」 主食と副食のどちらが半分か、理由 主食5割、副食9割。主食を残した理由を聞くと「ご飯が固い」と話す。
「食欲なし」 量・本人の言葉・前の食事との違い 朝食は主食2割・副食3割。「お腹がすかない」と話す。前日の夕食は主食7割。
「むせあり」 いつ・何で・何回・どう治まったか 12:15 汁物を飲んだ直後に2回むせ、5秒ほどで治まる。その後の汁物ではむせなし。
「拒否あり」 本人の言葉と状況、職員の対応と結果 12:00「いらない」と首を振る。12:15に好物のバナナから勧めると半分食べた。
「水分摂取良好」 種類と量、時刻 10:00 お茶150ml、13:00 麦茶100ml、15:00 コーヒー120ml。日中の食事外の水分は計370ml。
「水分少なめ」 量、勧めた回数、本人の言葉 午前に3回お茶を勧め、飲んだのは11:00の50mlのみ。「トイレが近くなるから」と話す。
「介助にて摂取」 介助した範囲と方法 主食は自分で食べ、副食は12:20から職員がスプーンで12口介助。
「ゆっくり摂取」 所要時間と、前の食事との違い 18:00に食べ始め、18:55に食べ終える(55分)。前日の夕食は35分。
「食べこぼし多い」 どこで・どれだけ・どう対応したか 副食をすくうときにテーブルへ4回こぼす。仕切りのある皿に替えたあとは1回。
「服薬済み」 時刻、飲み方、確認したこと 8:35 朝食後の薬3錠を水100mlで服用。口の中に残りがないことを確認した。
「おやつ完食」 品目と量、飲み物 15:00 おやつのどら焼き1個を全部、ほうじ茶120mlを飲む。
「好き嫌いが多い」 評価の言葉ではなく、残した品目と本人の言葉 酢の物を手つかずで残し、「酸っぱいのは昔から苦手」と話す。
「わがままを言って食べない」 評価の言葉ではなく、本人の言葉と状況 「今日はうどんが食べたい」と話し、献立のご飯には手をつけなかった。
「誤嚥した」 介護職員が見ていない判断の言葉。見た事実 12:30 食事中にむせ込み、咳が1分ほど続いた。12:35 看護職員へ報告した。
「認知症のため食べられない」 原因の決めつけ。行動の事実と職員の工夫 配膳後、箸を持たずに器を見ていた。職員がスプーンを手に持ってもらうと食べ始めた。
「いつも通り」 何がいつもと同じだったのか 主食・副食とも10割、所要25分、むせなし。この1週間の昼食と同じ量と時間。
「入れ歯不具合」 どの義歯がどうなったか、対応 下の義歯が噛むたびに浮く。本人の同意を得て外し、軟らかいものだけ食べた。
「とろみ付けて提供」 段階名と、指示の出どころ お茶に事業所の段階名「中」のとろみをつけて提供(看護職員の指示、10月3日〜)。
「家族の差し入れあり」 品目と量、食べたか、指示との関係 長男様の差し入れのみかん3個のうち1個を、15:00に職員が皮をむいて提供し全部食べた。
「眠そうで食べない」 時刻、声かけ、目覚めたあとの様子 7:50 うとうとして手が止まる。8:05に声をかけると目を開け、主食4割を食べた。
「ペースト食で全介助」 口数・時間・食べ方の様子 ペースト食を全介助で40口、所要30分。後半は口を開けるまでに時間がかかった。
「食後臥床」 食後に座っていた時間と、横になった時刻 12:40に食べ終え、13:10まで車いすで過ごしてから居室のベッドで横になった。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

悪い例の多くは、書いた職員の頭の中には事実があり、それを一言にまとめてしまったものです。「全量摂取」と書きたくなったら主食・副食・時刻・介助の4つを、「特変なし」と書きたくなったら量・むせ・本人の言葉の3つを足す、という決めを事業所で持っておくと、書き直しの手間が少なくなります。

申し送りとご家族・多職種への伝え方|食事の変化を伝える文例(22例)

食事の記録は、書いて終わりではなく、次の勤務の職員・看護職員・管理栄養士・ケアマネジャー・ご家族へ伝わってはじめて役に立ちます。伝える相手によって、必要な情報と言葉づかいが変わります。

次の勤務への申し送りの完成文(8例)

場面 申し送りの完成文
むせが続いている 昼食で汁物を飲むたびに2〜3回むせました(計3回)。看護職員の指示で、夕食の汁物からとろみをつけます。夕食でむせた回数を記録してください。
食べた量が減っている 3日続けて昼食の主食が5割以下です(12日5割、13日4割、14日5割)。夕食の量も記録し、明日の朝に看護職員へ3日分の量を伝えてください。
水分が進まない 日中の食事外の水分が計200mlでした。お茶は断りますが、りんごジュースなら飲みます。夜勤帯でも勧めた時刻と量を記録してください。
義歯の痛み 朝食時に左下の歯ぐきの痛みを訴え、昼食から下の義歯を外して食べています。夕食も外したまま、軟らかい副食で提供してください。
食形態が変わった 本日の昼食から副食が「きざみ」に変わりました(管理栄養士の連絡票あり)。夕食のむせ・所要時間・本人の感想を記録してください。
夜に空腹を訴える 夕食は主食3割でした。22:00ごろ「お腹がすいた」と話すことがここ2日続いています。看護職員と相談し、訴えがあればおにぎり半分を提供します。
薬を飲みにくそう 朝の薬で錠剤が口の中に残っていたことが2回ありました。服用後は口を開けてもらい、残りがないか確認してから記録してください。
ご家族の差し入れ 長女様から差し入れのゼリー6個を冷蔵庫(名前入りの袋)に預かっています。食形態の指示に沿うことを看護職員が確認済みで、おやつの時間に1日1個まで提供します。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

ご家族への連絡帳・電話の文例(8例)

ご家族へは、記録の数値をそのまま並べるより、ご様子が目に浮かぶ1場面と、事業所が行っていることをそえてお伝えします。医学的な判断や今後の見通しは介護職員の言葉で書かず、看護職員や主治医からの説明の場をご案内します。

場面 ご家族への文例
よく食べた日 本日の昼食は、ご飯もおかずも全部召し上がりました。焼き魚を「今日のはうまい」と喜ばれ、職員にも勧めてくださいました。
量が減っているとき この3日ほど、昼食のご飯を半分ほど残されています。「口の中が苦い」とお話しされているため、看護職員に伝え、様子を見ております。ご自宅でのお食事のご様子もお聞かせいただけると助かります。
むせがあったとき 本日の昼食で、味噌汁を飲まれたときに3回むせられました。すぐに治まり、その後は落ち着いて召し上がっています。看護職員の確認のもと、夕食から汁物にとろみをつけております。
食形態を変えたとき 本日から、おかずを細かく刻んだ形でお出ししています。管理栄養士と看護職員で相談して決めたものです。ご本人は「前のほうが味がわかる」とのことで、味つけや盛り付けを工夫してまいります。
差し入れのお願い お持ちいただいたおまんじゅうは、今のお食事の形に合わせるため、看護職員と相談のうえ本日はお控えいただきました。召し上がりやすいものについて、改めてご相談させてください。
水分のお願い デイサービスでは、お茶に加えて、お好きなりんごジュースもお出ししています。ご自宅でお好みの飲み物がありましたら、お知らせいただけますと助かります。
義歯の相談 朝食のときに、下の入れ歯が当たって痛いとお話しされました。本日は入れ歯を外して、柔らかいおかずを召し上がっています。歯科の受診について、看護職員からご相談のお電話を差し上げます。
自分で食べる練習 ここ1週間、太い柄のスプーンを使って、ご自分で食べる練習をされています。本日はご飯を全部ご自分で召し上がり、「だいぶ慣れた」と笑顔でお話しされていました。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

看護職員・管理栄養士・ケアマネジャーへの報告の完成文(6例)

報告する相手 報告の完成文
看護職員(その場で) 12:20 〇〇様、昼食の味噌汁でむせが3回ありました。10秒ほどで治まり、今は咳はありません。声のかすれもありません。残りの汁物の出し方をご指示ください。
看護職員(数日分をまとめて) 〇〇様の昼食の主食が、12日から14日まで5割前後に下がっています。本人は「口の中が苦い」と話しています。食事・水分のチェック表の3日分をお渡しします。
管理栄養士 〇〇様、きざみ食に変えて3日目です。副食は毎食8〜9割ですが、スプーンにまとめるのに時間がかかり、毎食10口ほど介助しています。本人は味がわかりにくいと話しています。
ケアマネジャー(デイから) 〇〇様、ここ2回の利用日で昼食の主食が5割でした(前月は毎回10割)。ご家族の連絡帳にもご自宅で食欲が少ないとの記載があります。デイでの量と水分の記録をお送りします。
サービス提供責任者(訪問介護) 〇〇様のお宅で、前回作った煮物2食分のうち1食分が冷蔵庫に残っていました。ご家族との連絡ノートに記入しています。食事の作り方や回数の見直しが必要かご相談させてください。
機能訓練指導員 〇〇様、太い柄のスプーンと滑り止めマットで5日目です。主食は毎食自分で食べ切り、副食の介助は5口前後に減りました。所要時間は40分前後です。次の段階の道具について助言をください。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

運営指導で見られる点|別添1の確認項目と自治体の公表事例(17件)

厚生労働省の介護保険施設等運営指導マニュアルの別添1(確認項目及び確認文書)では、多くのサービスで「サービス提供の記録」が確認項目に挙がっており、確認文書として「サービス提供記録」が示されています。食事の場面の記録も、この「日々のサービスについて、具体的な内容や利用者の心身の状況等」の一部です。下の表は、食事の記録に関わる確認項目を別添1から抜き出し、食事の記録で残しておきたいことを並べたものです。

別添1の確認項目と、食事の記録で残しておきたいこと(8項目)

サービス 別添1の確認項目(要旨) 別添1の確認文書 食事の記録で残しておきたいこと
訪問介護 サービス提供の記録:訪問介護計画にある目標を達成するための具体的なサービスの内容が記載されているか/日々のサービスについて、具体的な内容や利用者の心身の状況等を記しているか サービス提供記録 調理・配膳・食事介助の内容、実際の時刻、食べた量、退室時の様子
通所介護 サービス提供の記録:通所介護計画にある目標を達成するための具体的なサービスの内容が記載されているか/日々のサービスについて、具体的な内容や利用者の心身の状況等を記録しているか サービス提供記録・業務日誌・送迎記録 昼食・おやつ・水分の量、ご家族の連絡帳との突き合わせ、服薬の確認
介護老人福祉施設 サービス提供の記録:施設サービス計画にある目標を達成するための具体的なサービスの内容が記載されているか/日々のサービスについて、具体的な内容や入所(入居)者の心身の状況等を記録しているか サービス提供記録・業務日誌・モニタリングシート 毎食の量、介助の程度、むせや食べこぼし、計画の目標に関わる変化
介護老人福祉施設 栄養管理:各入所(入居)者の状態に応じた栄養管理を計画的に行っているか 栄養ケア計画・栄養状態の記録 食べた量の推移と、管理栄養士へ伝えた記録
介護老人福祉施設 口腔衛生の管理:各入所(入居)者の状態に応じた口腔衛生の管理を計画的に行っているか 口腔衛生の管理計画 食後の口腔ケアで見えたこと、義歯の様子
認知症対応型共同生活介護 サービス提供の記録:認知症対応型共同生活介護計画にある目標を達成するための具体的なサービスの内容が記載されているか/日々のサービスについて、具体的な内容や利用者の心身の状況等を記録しているか サービス提供記録・業務日誌・モニタリングシート 食事の量と、食事が進まない場面での職員の工夫と結果
認知症対応型共同生活介護 介護等:原則として、利用者が介護従業者と食事や清掃、洗濯、買物、園芸、農作業、レクリエーション、行事等を共同で行うよう努めているか サービス提供記録・業務日誌 調理・配膳・買い物に本人が何を担ったか
小規模多機能型居宅介護 介護等:原則として、利用者が従業者と食事や清掃、洗濯、買物、園芸、農作業、レクリエーション、行事等を共同で行うよう努めているか サービス提供記録・業務日誌 食事の準備や片付けへの参加の様子

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

次の表は、自治体が公表している運営指導・集団指導の資料から、食事の記録に関わる指摘を抜き出したものです。食事そのものの指摘ではなくても、「記録に心身の状況が書かれていない」「実際の時間が書かれていない」といった指摘は、食事の記録にもそのまま当てはまります。

自治体の公表事例にみる、記録と食事の提供に関わる指摘(9件)

自治体(資料) 公表されている内容 食事の記録で見直したいこと
松山市(運営指導での主な指摘事項及び周知事項について) サービス提供の記録について、利用者の心身の状況(利用者の様子等)も記録することとされ、「特変なし」等しか書かれていない記録が見受けられると示されている 食事の記録が「特変なし」「全量摂取」で終わっていないか
宇都宮市(運営指導における主な指導事例) 記録に提供した具体的なサービス内容や利用者の心身の状況等の記載がない(心身の状況の記載漏れが多い旨の注記あり) 量だけでなく、むせ・本人の言葉・表情が書かれているか
熊本市(集団指導 介護老人福祉施設) 提供した具体的なサービスの内容等の記録について、「運営指導で指摘が多い項目になりますのでご注意ください」と注記している 食事介助の方法と程度が具体的に書かれているか
堺市(集団指導 居宅事業所編) サービス実施時間が一律に記載されている、特記・連絡事項欄に利用者の状況がほとんど記載されていない、サービス提供責任者による記録の点検が十分でない、などが挙げられている 訪問介護の食事の記録に実際の時刻と利用者の様子があるか、点検しているか
横浜市(集団指導講習会資料 各サービス共通編) サービス提供の記録の開始・終了時間に、計画上の標準的な時間が記載されていたとして、実際の時間を記載するよう示されている 食事の開始・終了を実際の時刻で書いているか
横浜市(同資料 通所系サービス) 「水分補給として提供する『緑茶、ほうじ茶、麦茶』等を有料としていた」「無料の水分補給を提供せず、スポーツドリンク等を全員に販売していた」が挙げられ、水分補給の水・お茶等は嗜好品と分けて無料で提供するよう示されている 水分補給の飲み物と、希望で提供する嗜好品を記録の上でも分けているか
広島市(運営指導の指摘事項等について) サービス提供の記録の作成漏れや記入誤りのある事例が認められ、記録は介護給付費の請求の根拠となるため正しく作成するよう示されている 食事介助を行った日に記録が漏れていないか
豊島区(地域密着型通所介護への運営指導) 実際には提供した「口腔ケア」について、サービスの提供の記録が確認できなかった、などが挙げられている 食後の口腔ケアを行った日に記録があるか
福岡市(誤りやすい算定例 施設系・居住系・短期入所等) 療養食加算について、「食事箋について提供する療養食の種類が選択されておらず、医師の指示内容である療養食の種類及び塩分量が記載されていなかった」などが挙げられている 食事箋・献立表・提供記録の食形態や療養食の呼び方がそろっているか

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

療養食など加算に関わる記録の要件は、告示・通知の定めと貴事業所の体制を突き合わせて、保険者(指定権者)にご確認ください。なお、介護保険法に基づく届出書類の作成・提出代行は社会保険労務士の業務です。

手元に残す食事の記録の一覧(10種)

記録 中身 保管場所(記入欄) 最終更新日(記入欄)
ケース記録(日々の記録) 食事の場面の様子・本人の言葉・対応と連絡
食事・水分のチェック表 毎食の主食・副食の割合、水分の種類と ml、時刻
食形態・とろみの指示の記録 指示した職種、指示の日、食形態の呼び方、とろみの段階名
食事箋・献立表 提供した献立と食形態(施設・事業所で使っている場合)
服薬の記録 服用した時刻と飲み方、残りがないかの確認
口腔ケアの記録 食後の口腔ケアの実施と、口の中・義歯の様子
申し送りの記録 次の勤務へ伝えた食事の変化と依頼
他職種への報告の記録 看護職員・管理栄養士・ケアマネジャー等へ伝えた日時と内容、受けた指示
ご家族との連絡の記録 連絡帳・電話で伝えた内容、差し入れの預かりと提供
記録の書き方の決め 量の表記、器の容量、介助の程度の定義、書かない言葉

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

記録の保存の年数は、保険者(指定権者)の条例などによって異なる場合があります。貴事業所の保険者の定めをご確認のうえ、上の表の保管場所とあわせて決めておいてください。

毎食の記録を残しやすくする工夫

食事の記録は1日に何度も書く場面なので、書き方が人によってばらつくと、あとから量の推移を追えなくなります。チェック表で数字をそろえ、ケース記録には「いつもと違ったこと」と本人の言葉を1つ書く、という役割分担を決めておくと、記録が短くても読み取れる情報が増えます。

当社の介護記録アプリ「神マナ」では、食事の場面で話した内容をもとに記録の下書きを作り、職員が量や時刻を確かめて整えてから保存するといった使い方について、ご相談をお受けしています。下書きはたたき台ですので、保存する前には職員が内容を確かめてください。

食事の介護記録でよくある質問

食事の量は「割」と「%」のどちらで書けばよいですか?

食事量の書き方について、全国一律の定めは示されていません。大切なのは、事業所の中で書き方がそろっていることです。主食と副食を分け、盛り付けた量を10割として1割きざみで書く、汁物と水分は器の容量を決めて ml で書く、といった決めを作り、職員の間で共有しておくと、日ごとの変化を並べて見ることができます。

「全量摂取」と書いてはいけませんか?

間違いではありませんが、それだけでは主食と副食のどちらも全部だったのか、自分で食べたのか介助で食べたのかが伝わりません。「12:00〜12:30 昼食。主食・副食とも10割を自分で食べた」のように、時刻・主食と副食・介助の有無を添えると、あとから読んだ人が様子を思い浮かべやすくなります。

1日にどれくらい水分をとればよいかを、記録に書いてもよいですか?

本記事では、必要な水分量などの医学的な目安は扱っていません。水分の目安は、主治医・看護職員・管理栄養士などの指示に従ってください。介護職員の記録では、実際に飲んだ飲み物の種類と量(ml)、勧めた時刻と回数、本人の言葉を残し、指示された目安と比べるのは看護職員などと相談して行います。

むせたときに「誤嚥」と書いてよいですか?

誤嚥かどうかは医学的な判断にあたるため、介護職員の記録では、見たことをそのまま書くことをおすすめします。何を食べた・飲んだときに、何回むせ、どのくらいで治まったか、食後に声の変化があったかを書き、看護職員へ伝えた時刻と受けた指示を残します。

食べない日が続くとき、記録はどうまとめればよいですか?

1日ごとの記録に加えて、日付ごとの量を並べた形で看護職員やケアマネジャーへ伝えると、変化が伝わりやすくなります。あわせて、本人の言葉、好みの変化、排泄や睡眠の記録、声をかけた回数と結果を添えます。原因を介護職員が決めつけず、記録した事実をそろえて相談することが大切です。

訪問介護で、ヘルパーが帰ったあとの食事はどう書けばよいですか?

退室した時点までに見たことを書き、その時点で食べた量と、残りをどこに置いたかを書き添えます。次の訪問で、作り置きや弁当がどれだけ残っていたか、本人が何と話したかを確かめて記録すると、訪問のない時間の食事の様子も追いやすくなります。気になる変化はサービス提供責任者へ伝えます。

ご家族の差し入れは記録に残したほうがよいですか?

差し入れの品目と量、預かった日、いつ提供して本人がどれだけ食べたかを残しておくことをおすすめします。食形態やとろみの指示がある方の場合は、提供してよいかを看護職員などに確かめ、その結果とご家族へお伝えした内容も記録します。

出典

出典:厚生労働省ウェブサイト(https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001281524.pdf)/公共データ利用規約(第1.0版)

本ページは上記を当社が編集・加工したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。各自治体の公表資料についても同様に当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な取り扱いは保険者(指定権者)にご確認ください。

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この記事の執筆・編集

介護のマナ編集部(株式会社ライフシフト)

介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」を開発・提供する株式会社ライフシフトの編集部。訪問看護ステーションを運営する看護師(CSO)をはじめ、介護・看護の現場とともに、記録・書類・制度の実務情報を発信しています。

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