公開:2026年11月8日/出典:社会保障審議会 介護給付費分科会(第269回)資料3・(第257回)資料2
これは審議の途中の「論点」です。決まった内容ではありません。決まったときはこの記事を更新します。
要点(3行)
- 令和8年10月9日の介護給付費分科会(第269回)に、資料3「看護小規模多機能型居宅介護(改定の方向性)」が出されました。
- 論点は3つ。①利用者のニーズ及びサービス提供の実態を踏まえた評価の見直し、②在宅療養を支える訪問看護提供体制の強化、③住まいの形態に合わせたサービス提供に係る報酬の在り方です。
- 対応案は、機械浴による入浴を提供できない事業所について、併算定可能なサービスを見直し、利用者の状態像に応じて報酬の調整を行うこととしてはどうか、というものです。
何が出たか
| 項目 | 一次資料に書かれていること |
|---|---|
| 会議 | 社会保障審議会 介護給付費分科会 第269回(令和8年10月9日)。同じ日に、定期巡回・夜間対応型訪問介護、小規模多機能型居宅介護、認知症対応型共同生活介護の資料も出された |
| 資料 | 資料3「看護小規模多機能型居宅介護(改定の方向性)」。中身は「これまでの分科会における主なご意見」「現状と課題及び論点」「参考資料」 |
| 前の回の資料 | 第257回の資料2「看護小規模多機能型居宅介護」。論点として、更なる普及のための方策と、算定率が低い加算や算定率の高い加算の扱いを挙げていた |
| 今の利用者像(第257回の資料) | 平成24年度に創設。要介護3以上の利用者は約64%、平均要介護度は3.2。算定率が低い加算の例に専門管理加算、認知症行動・心理症状緊急対応加算、算定率の高い加算の例に緊急時対応加算が挙げられている |
論点と対応案の一覧
| 論点 | 資料に書かれていること(要約) |
|---|---|
| ①入浴サービスの評価 | 機械浴に対応していない事業所では、自宅での入浴が難しくなった利用者から機械浴の希望があると、外部の訪問入浴介護を事業所の負担で使うことがある(1回の平均11,376.7円)。対応案は、併算定可能なサービスを見直し、費用のすべてを事業所負担とするのではなく、療養通所介護等の減算方法を参考に、利用者の状態像に応じて報酬の調整を行うこととしてはどうか |
| ①地域資源との連携・区域外 | 小規模多機能型居宅介護と同様に、身よりのない独居高齢者などを支えるための地域の多様な資源との連携と、区域外での多様なサービス提供を行う事業所の評価をどう考えるか。資料2(小規模多機能型居宅介護)などで議論を予定 |
| ①配置の「前年度の平均値」 | 利用者数の急激な変動が生じた場合の「前年度の平均値」の解釈をどう考えるか。横断的事項の分科会で議論を予定 |
| ②専門性の高い看護師の役割 | 専門性の高い看護師が、認知症の利用者への支援等について地域での相談支援などの役割も担っていることをどう考えるか。訪問看護の分科会で議論を予定 |
| ②残薬の確認 | 令和8年度診療報酬改定で残薬の確認、医師・薬剤師への報告が明記された。介護報酬でも、利用者宅の残薬を確認したうえで適切な服薬管理を行う方策をどう考えるか。訪問看護の分科会で議論を予定 |
| ③住まいの形態に合わせた報酬 | 同一建物等居住者へのサービス提供について、高齢者住まいでの実態や経営への影響等を踏まえた在り方をどう考えるか。高齢者住まいに関する分科会で議論を予定 |
一次資料:第269回 資料3 看護小規模多機能型居宅介護(PDF)/第257回 資料2 看護小規模多機能型居宅介護(PDF)/第269回 介護給付費分科会 資料のページ
事業所で確かめること
- 今の基本報酬・加算・同一建物の扱いは、現行の告示の定めによります。今回の資料は「どう考えるか」「〜してはどうか」の段階です。
- 外部の訪問入浴介護を使っている場合、今の費用の扱いは貴事業所の契約と現行の定めによります。見直しの中身が決まったら、改めて告示・通知をご確認ください。
- 残薬の確認や専門性の高い看護師の役割は、訪問看護の回で議論する予定と書かれています。訪問看護の資料もあわせてご確認ください。
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更新履歴:初版。審議が進んだとき・改定の内容が決まったときは、この記事を更新します。
この記事の執筆・編集
介護のマナ編集部(株式会社ライフシフト)
介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」を開発・提供する株式会社ライフシフトの編集部。訪問看護ステーションを運営する看護師(CSO)をはじめ、介護・看護の現場とともに、記録・書類・制度の実務情報を発信しています。






