公開:2026年11月10日/出典:社会保障審議会 介護給付費分科会(第270回)資料5
これは審議の途中の「論点」です。決まった内容ではありません。決まったときはこの記事を更新します。
要点(3行)
- 令和8年10月14日の介護給付費分科会(第270回)に、資料5「短期入所療養介護(改定の方向性)」が出されました。論点は2つです。
- 論点①は総合医学管理加算。対応案は「区分支給限度基準額の適用外としてはどうか」です。
- 論点②は長期利用者への対応。短期入所療養介護には今は長期利用減算や長期利用の適正化の適用がなく、対応案は「利用日数に関するデータを精査した上で、短期入所生活介護の対応を踏まえた対応を検討してはどうか」です。
何が出たか
| 項目 | 一次資料に書かれていること |
|---|---|
| 会議 | 社会保障審議会 介護給付費分科会 第270回(令和8年10月14日・Web会議) |
| 資料 | 資料5「短期入所療養介護(改定の方向性)」(厚生労働省 老健局) |
| 資料の構成 | 1.これまでの分科会における主なご意見/2.論点及び対応案/3.参考資料 |
| 論点 | 論点①:医療ニーズを有する利用者への対応に係る総合医学管理加算の見直し/論点②:長期利用者への対応 |
論点① 総合医学管理加算
| 項目 | 資料に書かれていること |
|---|---|
| 加算のしくみ | 医療ニーズのある利用者に対し、居宅サービス計画で計画的に行うこととなっていない短期入所療養介護で、医師が診療計画に基づき必要な診療・検査等を行い、退所時にかかりつけ医に情報提供を行う総合的な医学的管理を評価する加算。令和3年度介護報酬改定で創設され、区分支給限度基準額の対象とされている |
| 令和6年度改定での見直し | 居宅サービス計画で計画的に行う治療管理を目的とするものも加算の対象とし、算定日数の限度を7日から10日間とした |
| 算定の状況 | 介護老人保健施設の短期入所療養介護での算定回数は、1人1月当たり10回が最も多い。加算を算定した利用者の緊急利用・計画利用の割合はそれぞれ25.9%・19.4% |
| 算定していない理由 | 「治療目的の入所は対応ができないため」「加算要件に該当する医療行為がない」の順に多く、「利用者の支給限度額が不足」も22.3% |
| 資料の問い | 区分支給限度基準額の対象外に位置づけられている加算が様々あり、医療ニーズへの対応に関するいくつかの加算も対象外になっている。総合医学管理加算の算定方法についてどのような対応が考えられるか |
| 対応案 | 医療ニーズのある利用者に対する適切な医学管理を推進する観点から、総合医学管理加算について、区分支給限度基準額の適用外としてはどうか |
論点② 長期利用者への対応
| 短期入所生活介護(今) | 短期入所療養介護(今) | |
|---|---|---|
| 連続して30日を超えて利用 | 31日目から長期利用減算を適用 | 適用がない |
| 連続して60日を超えて利用 | 61日目から長期利用の適正化に係る取扱いを適用 | 適用がない |
| 対応案 | 短期入所療養介護においても、長期利用減算や長期利用の適正化について、利用日数に関するデータを精査した上で、短期入所生活介護の対応を踏まえた対応を検討してはどうか | |
「これまでの分科会における主なご意見」に並んでいること
資料には「第256回以降の介護給付費分科会でいただいたご意見について事務局の責任で整理したもの」として、次のような意見が並んでいます(短くまとめています)。
- 総合医学管理加算は令和6年度改定の要件見直しで算定回数が増えた。地域の在宅医療の関係者やケアマネジャーにも、この加算の役割・意義を知っていただく必要がある、という意見。
- 短期入所系サービスはレスパイトや緊急受入れ、看取りの重要な存在だが、職員の負担が大きい。見守り機器等の活用を前提とした安易な人員基準緩和は慎重であるべき、という意見。
- 過疎地域・中山間地域では老人保健施設のショートステイの利用が非常に多く、どのような役割を果たしているかの分析が重要、という意見。
- 機能に特化した短期入所療養介護の活用や、フレイル合宿のようなものを機能に位置づけるべき、という意見。
一次資料:
事業所で確かめること
- 対応案は審議の途中です。決まるまでは、総合医学管理加算は今の告示の定めのとおり区分支給限度基準額の対象で、長期利用減算の扱いも今の告示の定めのとおりです。
- 総合医学管理加算の今の要件(診療計画・退所時の情報提供・算定日数の限度)は、告示の定めと貴事業所の届出でご確認ください。
- 居宅介護支援の事業所は、短期入所療養介護を計画に入れる利用者の支給限度額の使い方を、今の定めで確かめておくと、改定の内容が出たときに見直しがしやすくなります。
- 改定の内容は、今後の分科会の資料と、告示・通知でご確認ください。
関係する記事
書き方・要件の記事 神マナでできることこの記事に関係するページ
書類づくりの文例を、LINEでお届けしています
公式LINEで、サービス別の文例集(PDF)と書き方のコツ(週1回)をお送りしています。売り込みはしません・いつでも解除できます。
更新履歴:初版。審議で方向性が決まったとき・告示や通知が出たときは、この記事を更新します。
この記事の執筆・編集
介護のマナ編集部(株式会社ライフシフト)
介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」を開発・提供する株式会社ライフシフトの編集部。訪問看護ステーションを運営する看護師(CSO)をはじめ、介護・看護の現場とともに、記録・書類・制度の実務情報を発信しています。






