訪問看護計画書と訪問看護報告書のうち、衛生材料の欄だけを扱う記事です。目標の立て方、療養上の課題・支援内容の書き方、病状の経過の書き方など、計画書・報告書の全体はここでは繰り返しません。衛生材料の欄に何を書くか、処置ごとにどう書くか、計画書の「必要量」と報告書の「使用量」をどうつなげるか、変更があったときにどこを書き直すかを順に整理しました。
衛生材料の欄は「ガーゼ適量」「前月と同じ」のように短く済まされやすい欄です。短く済ませると、主治医の医療機関が次の月に何をどれだけ用意すればよいのかが伝わりません。以下の記載例はすべて、架空の利用者を想定して当社が作成した記入見本です。材料の種類・サイズ・枚数・交換の間隔は記載の形を示すための例であり、処置の方法や使用量の目安を示すものではありません。実際の処置と材料は主治医の指示に従い、貴事業所の利用者の記録にある事実に置き換えてお使いください。
衛生材料の欄は計画書に4つ・報告書に5つ|記載要領の定めと書くことの対照表
医療保険の訪問看護については、厚生労働省保険局医療課長通知「訪問看護計画書等の記載要領等について」(令和8年3月27日、令和8年6月1日から適用)が計画書・報告書の様式と各欄の記載要領を示しています。衛生材料に関する欄は、計画書では「衛生材料等が必要な処置の有無」「処置の内容」「衛生材料等」「必要量」の4つ、報告書では「衛生材料等の使用量および使用状況」(名称・使用及び交換頻度・使用量)と「衛生材料等の種類・量の変更」(変更の必要性・変更内容)です。次の表は、様式の欄、記載要領の定め、実際に書くことを並べたものです。
| 書類 | 様式の欄 | 記載要領の定め(要旨) | 書くこと | 貴事業所の記入欄 |
|---|---|---|---|---|
| 計画書 | 衛生材料等が必要な処置の有無 | 衛生材料等が必要になる処置の有無について○をつける | 「有・無」のどちらかに○。無の場合も○をつけ、空欄にしない | 処置が無い利用者の扱い:( ) |
| 計画書 | 処置の内容 | 処置がある場合、具体的に記入する | 処置の名前、部位、方法、頻度、処置を行う人(看護師・ご家族・ご本人) | 処置名の表記:( ) |
| 計画書 | 衛生材料(種類・サイズ)等 | 処置がある場合、具体的に記入する(様式の見出しは「種類・サイズ」) | 材料の一般名、規格・サイズ、1回に使う数 | 商品名を書くか:( ) |
| 計画書 | 必要量 | 1ヶ月間に必要となる量を記入する | 材料ごとの1か月の数(枚・本・個・箱)と、計算の内訳 | 内訳の書き方:( ) |
| 報告書 | 衛生材料等の名称 | 処置に使用した衛生材料等の名称を記入する | 当月に実際に使った材料の名前と規格 | 計画書と表記をそろえるか:( ) |
| 報告書 | 使用及び交換頻度 | 使用及び交換頻度を記入する | 何日ごと・週何回・1日何回の交換か、臨時の交換の有無 | 臨時交換の書き方:( ) |
| 報告書 | 使用量 | 1ヶ月間における使用量を記入する | 当月に使った数。計画書の必要量との差と、その理由 | 数え方(訪問時のみか在宅分も含むか):( ) |
| 報告書 | 変更の必要性(有・無) | 衛生材料等の変更の必要性の有無について○をつける | 次の月に種類・サイズ・量を変える必要があるかどうか | 判断する人:( ) |
| 報告書 | 変更内容 | 療養状況を踏まえ、種類・サイズ・量の変更が必要な場合に記入する | 変える材料、変更前と変更後、変える理由となった療養状況 | 主治医への相談日の記録先:( ) |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
医療保険・精神科・介護保険で、衛生材料の欄は同じ名前か
衛生材料の欄は、医療保険の通常の様式にも、精神科訪問看護の様式にも置かれています。介護保険の訪問看護については、老健局の通知「訪問看護計画書及び訪問看護報告書等の取扱いについて」(平成12年3月30日老企第55号)が様式を示しており、令和6年の改正後の計画書の様式(別紙様式1)にも同じ名前の欄があることを、厚生労働省が公表した新旧対照で確認しました。次の表は、どの資料で何を確かめたかも含めて整理したものです。
| 制度・様式 | 計画書の衛生材料の欄 | 報告書の衛生材料の欄 | 確かめた資料 | 貴事業所で使う様式 |
|---|---|---|---|---|
| 医療保険(別紙様式1・2) | 処置の有無/処置の内容/衛生材料(種類・サイズ)等/必要量 | 名称・使用及び交換頻度・使用量/変更の必要性・変更内容 | 保険局医療課長通知(令和8年3月27日)の本文と様式 | ( ) |
| 医療保険・精神科(別紙様式3・4) | 同上(様式に同じ欄あり) | 同上(様式に同じ欄あり) | 同上 | ( ) |
| 介護保険(老企第55号 別紙様式1) | 処置の有無/処置の内容/衛生材料(種類・サイズ)等/必要量 | —(右の列を参照) | 令和6年改正の新旧対照と改正後の様式(介護保険最新情報) | ( ) |
| 介護保険(老企第55号 別紙様式2) | — | 自治体が掲載している通知の写しでは、医療保険と同じ名前の欄と同じ文言の記載要領 | 厚生労働省のサイトで現行の全文は確認できず。指定権者の掲載する様式でご確認ください | ( ) |
| 介護予防訪問看護 | 本記事では確かめていません | 本記事では確かめていません | 指定権者の資料でご確認ください | ( ) |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
どちらの様式も「標準」として示されたもので、事業所が別の様式を使っていることもあります。電子カルテや記録ソフトの画面では欄の名前や並びが変わっていることがあるため、上の表の「書くこと」が画面のどこに入るのかを一度対応づけておくと、書き漏れに気づきやすくなります。
1行の組み立て方|処置の内容・材料・必要量を同じ行でそろえる
計画書の「処置の内容」「衛生材料(種類・サイズ)等」「必要量」は、様式では横に並んだ3つの欄です。1つの処置を1行に書き、その行の中で3つの欄が対応していると、読む人が「どの処置に、何を、いくつ」を一目で追えます。次の表は、1行に入れたい要素と書き出しの型です。
| 要素 | 入れる欄 | 書き出しの型(例) | 避けたい書き方 |
|---|---|---|---|
| 処置の名前 | 処置の内容 | 「仙骨部の褥瘡処置」「膀胱留置カテーテルの管理」 | 「処置」「ケア」だけ |
| 部位・左右 | 処置の内容 | 「右踵部」「左下腿外側」 | 「足」「下肢」だけ |
| 方法の要点 | 処置の内容 | 「洗浄後、被覆材で保護」「装具(二品系)の交換」 | 手順の全文を書き込む |
| 頻度 | 処置の内容 | 「週3回(訪問時)」「1日1回(ご家族)」 | 「適宜」「随時」だけ |
| 処置を行う人 | 処置の内容 | 「訪問時は看護師、それ以外の日は長女」 | 記載なし(数の根拠が読めなくなる) |
| 材料の種類 | 衛生材料(種類・サイズ)等 | 「滅菌ガーゼ」「ハイドロコロイド被覆材」 | 「ガーゼ類」「消耗品一式」 |
| サイズ・規格 | 衛生材料(種類・サイズ)等 | 「10cm×10cm」「14Fr」「38mm」 | 「普通サイズ」「いつもの」 |
| 1回に使う数 | 衛生材料(種類・サイズ)等 | 「1回2枚」「1回1組」 | 記載なし(月の量が検算できない) |
| 1か月の量 | 必要量 | 「月26枚(2枚×週3回×約4.3週)」 | 「適量」「必要時」 |
| 予備の扱い | 必要量 | 「うち予備4枚(汚染時の臨時交換分)」 | 予備を含めたかどうかが読めない |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
必要量の計算の型|「1ヶ月間に必要となる量」を内訳つきで書く
記載要領は、必要量について「1ヶ月間に必要となる量」を記入するとしています。計画の期間が3か月でも、書くのは1か月あたりの量です。数だけを書くと、次の月に訪問回数や処置の頻度が変わったときに、どこを直せばよいか分からなくなります。1回の数×頻度=月の量の内訳を括弧で添えておくと、報告書の使用量と比べるときにも差の理由が見つけやすくなります。
| 使い方のパターン | 計算の型 | 必要量の記入見本(例) | 貴事業所の記入欄 |
|---|---|---|---|
| 毎日1回交換 | 1回の数×その月の日数 | 「月31枚(1枚×毎日)」 | ( ) |
| 週に決まった回数 | 1回の数×週の回数×4.3週(月の週数の目安) | 「月13枚(1枚×週3回)」 | 週数の数え方:( ) |
| 訪問時は看護師、他の日はご家族 | 看護師分とご家族分を分けて足す | 「月30枚(訪問時8枚+ご家族22枚)」 | ( ) |
| 数日ごとの交換 | 1回の数×(その月の日数÷交換間隔) | 「月10枚(1枚×3日ごと)」 | ( ) |
| 月に1回程度の交換 | 交換1回分+予備の取り決め | 「月1本(交換1回分)+予備1本」 | 予備の取り決め:( ) |
| 1日に複数回 | 1回の数×1日の回数×日数 | 「月93本(1本×1日3回×31日)」 | ( ) |
| 必要時(頓用) | 前月の実績を目安にし、実績であることを書く | 「月20枚程度(前月実績18枚)」 | ( ) |
| 月の途中から開始 | 開始日からの日数で計算し、翌月分と分けて書く | 「当月15枚(16日開始)、翌月から月31枚」 | ( ) |
| 箱・包装単位でしか受け取れない | 使う数と受け取る単位を分けて書く | 「月40枚使用(50枚入り1箱)」 | ( ) |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
表の「4.3週」は月の週数を概算するための目安として当社が置いた数で、決まりではありません。事業所で「月4週で数える」「その月の実際の訪問予定日から数える」など数え方を1つに決めておき、職員の間でそろえておくと、担当者が交代しても同じ数になります。
処置別|計画書の衛生材料の欄の記載例(7区分・34例)
ここからは、計画書の「処置の内容」「衛生材料(種類・サイズ)等」「必要量」の3つの欄を1行で示します。材料の種類・サイズ・数はすべて記入の形を示すための例です。処置の方法や交換の間隔は主治医の指示によって異なるため、指示書の内容に合わせて置き換えてください。必要量の括弧内は計算の内訳で、前の章で示した型に沿っています。
創傷・褥瘡の処置(6例)
| 処置の内容 | 衛生材料(種類・サイズ)等 | 必要量(1か月・例) |
|---|---|---|
| 仙骨部の褥瘡処置。微温湯で洗浄後、被覆材を貼付。訪問時(週3回)に看護師が交換 | ハイドロコロイド被覆材 10cm×10cm 1回1枚、洗浄用ボトル(ご自宅のものを使用) | 被覆材 13枚(1枚×週3回) |
| 右踵部の褥瘡処置。洗浄後、軟膏を塗布しガーゼで保護。訪問時は看護師、他の日は長女が1日1回交換 | 滅菌ガーゼ 7.5cm×7.5cm 1回2枚、固定用テープ(紙製・幅25mm) | ガーゼ 62枚(2枚×毎日)、テープ 2巻 |
| 左下腿の潰瘍の処置。洗浄後、非固着性ガーゼと包帯で保護。1日1回、訪問のない日は妻が実施 | 非固着性ガーゼ 10cm×10cm 1回1枚、伸縮包帯 幅7.5cm 1回1本(洗って再使用) | 非固着性ガーゼ 31枚、伸縮包帯 4本(洗い替え) |
| 腹部術後創の観察と保護。抜糸後、滲出がある間は1日1回ガーゼ交換(ご本人) | 滅菌ガーゼ 10cm×10cm 1回1枚、固定用テープ(通気性・幅25mm) | ガーゼ 31枚、テープ 1巻(滲出が止まれば中止を相談) |
| 前腕の皮膚裂傷の処置。シリコン系被覆材で保護し、数日ごとに訪問時に交換 | シリコンフォーム被覆材 10cm×10cm 1回1枚 | 被覆材 8枚(1枚×週2回) |
| がん性創傷の処置。滲出と臭気への対応として1日2回ガーゼ交換(訪問時は看護師、他は長男) | 滅菌ガーゼ 10cm×10cm 1回4枚、吸収パッド 1回1枚、不織布テープ 幅50mm | ガーゼ 248枚(4枚×1日2回)、吸収パッド 62枚、テープ 4巻 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
ストーマの管理(5例)
| 処置の内容 | 衛生材料(種類・サイズ)等 | 必要量(1か月・例) |
|---|---|---|
| 結腸ストーマの装具交換。二品系、面板は週2回交換。訪問時に看護師が実施し、手技を妻へ指導中 | 面板(二品系・フランジ径50mm)1回1枚、ストーマ袋 1回1枚 | 面板 9枚、ストーマ袋 9枚(週2回×約4.3週) |
| 結腸ストーマの装具交換。単品系、3日ごとにご本人が交換し、訪問時に皮膚の状態を確認 | 単品系装具(カット式・最大開孔45mm)1回1枚、剥離剤 1回1枚 | 装具 11枚、剥離剤 11枚 |
| 回腸ストーマの装具交換。排液が多いため2日ごとに交換(訪問時は看護師、他は長女) | 単品系装具(ドレナブル型)1回1枚、皮膚保護剤(練状) | 装具 16枚、練状皮膚保護剤 1本 |
| 尿路ストーマの装具交換。週2回交換、夜間は蓄尿袋に接続 | 尿路用装具 1回1枚、夜間用蓄尿袋 1回1個 | 装具 9枚、蓄尿袋 4個(週1回交換) |
| ストーマ周囲の皮膚障害の処置。面板の交換時に粉状皮膚保護剤を使用 | 粉状皮膚保護剤 1本(面板交換時に少量) | 1本(前月の残量を確認のうえ補充) |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
排尿の管理(5例)
| 処置の内容 | 衛生材料(種類・サイズ)等 | 必要量(1か月・例) |
|---|---|---|
| 膀胱留置カテーテルの管理。主治医の指示による間隔(例:4週ごと)で訪問時に交換、毎訪問時に固定部と尿の性状を確認 | 膀胱留置カテーテル 14Fr 1回1本、蓄尿バッグ 1回1個、潤滑剤、固定用テープ | カテーテル 1本、蓄尿バッグ 1個、予備カテーテル 1本(閉塞時の臨時交換分) |
| 膀胱留置カテーテルの陰部洗浄とカテーテル固定。1日1回、妻が実施 | 固定用テープ(幅25mm)、陰部洗浄用の不織布ガーゼ 1回2枚 | テープ 1巻、不織布ガーゼ 62枚 |
| 間欠的自己導尿の支援。1日4回ご本人が実施、訪問時に手技を確認 | 導尿用カテーテル(使い捨て・12Fr)1回1本、消毒綿 1回1枚 | カテーテル 124本(1本×1日4回×31日)、消毒綿 124枚 |
| 膀胱瘻の管理。瘻孔周囲の洗浄とガーゼ交換を週3回(訪問時) | Y字切り込みガーゼ 1回1枚、固定用テープ | Y字ガーゼ 13枚、テープ 1巻 |
| 腎瘻の管理。刺入部のガーゼ交換を訪問時(週2回)に実施、ご家族は排液の量を記録 | 滅菌ガーゼ 7.5cm×7.5cm 1回2枚、固定用テープ、排液バッグ(交換間隔は主治医の指示による) | ガーゼ 18枚、テープ 1巻、排液バッグ(指示の間隔に合わせた数) |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
呼吸の管理(5例)
| 処置の内容 | 衛生材料(種類・サイズ)等 | 必要量(1か月・例) |
|---|---|---|
| 在宅酸素療法の管理。鼻カニューレの交換と加湿用の水の補充(ご本人・妻) | 鼻カニューレ 1回1本(交換の目安は機器の取扱説明による)、加湿用の水 | 鼻カニューレ 2本、加湿用の水 1本(使用する機器の方式を確認) |
| 口腔・鼻腔内の吸引。1日6回程度、主に長女が実施し、訪問時に手技と吸引物の性状を確認 | 吸引カテーテル 12Fr 1回1本、アルコール綿 1回1枚、洗浄用の水 | 吸引カテーテル 186本(1本×1日6回×31日)、アルコール綿 186枚 |
| 気管カニューレ内の吸引。1日8回程度、ご家族が実施 | 吸引カテーテル 10Fr 1回1本、滅菌手袋 1回1双 | 吸引カテーテル 248本、滅菌手袋 248双 |
| 気管切開部の処置。切開孔周囲の清拭とガーゼ交換を1日1回(訪問時は看護師、他は妻) | Y字切り込みガーゼ 1回1枚、カニューレ固定ひも 1回1本(汚染時に交換) | Y字ガーゼ 31枚、固定ひも 4本 |
| ネブライザーによる吸入の支援。1日2回ご本人が実施、訪問時に器具の洗浄方法を確認 | 吸入用マウスピース 1個(洗浄して再使用)、薬液カップ 1個 | マウスピース 1個、薬液カップ 1個(破損時は連絡) |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
栄養・輸液の管理(5例)
| 処置の内容 | 衛生材料(種類・サイズ)等 | 必要量(1か月・例) |
|---|---|---|
| 胃ろう(バルーン型)からの経管栄養の管理と瘻孔周囲のケア。注入は1日3回長男の妻が実施、訪問時に瘻孔周囲の皮膚を確認 | 栄養セット(接続チューブ)1日1本、カテーテルチップ型シリンジ 50mL 1本(週1回交換)、瘻孔周囲用の切り込みガーゼ 1日1枚 | 栄養セット 31本、シリンジ 4本、切り込みガーゼ 31枚 |
| 経鼻胃管からの経管栄養の管理。チューブの固定テープを1日1回貼り替え(ご家族) | 固定用テープ(皮膚保護タイプ)1回1枚分、栄養セット 1日1本 | 固定用テープ 1巻、栄養セット 31本 |
| 腸ろうからの経管栄養の管理。注入ポンプを使用し1日1回夜間に注入(妻) | ポンプ用栄養セット 1日1本、シリンジ 20mL 1本(週1回交換) | ポンプ用栄養セット 31本、シリンジ 4本 |
| 皮下埋め込み型ポートからの中心静脈栄養の管理。穿刺針の交換は主治医の指示による間隔(例:週1回)で訪問時に実施 | ポート用穿刺針 1回1本、透明フィルムドレッシング 1回1枚、消毒綿棒 1回3本 | 穿刺針 5本(予備1本を含む)、ドレッシング 5枚、消毒綿棒 15本 |
| 皮下輸液の管理。訪問時(週3回)に看護師が穿刺し、終了後はご家族が抜去 | 翼状針 24G 1回1本、輸液セット 1回1本、透明フィルムドレッシング 1回1枚、消毒綿 1回2枚 | 翼状針 13本、輸液セット 13本、ドレッシング 13枚、消毒綿 26枚 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
注射・血糖測定の支援(4例)
| 処置の内容 | 衛生材料(種類・サイズ)等 | 必要量(1か月・例) |
|---|---|---|
| インスリン自己注射の支援。1日2回ご本人が実施し、訪問時に注射部位と手技を確認 | ペン型注入器用の注射針 1回1本、消毒綿 1回1枚 | 注射針 62本(1本×1日2回×31日)、消毒綿 62枚 |
| 血糖自己測定の支援。1日1回(朝食前)ご本人が実施、値はノートに記録 | 穿刺針 1回1本、測定用チップ 1回1枚、消毒綿 1回1枚 | 穿刺針 31本、測定用チップ 31枚、消毒綿 31枚 |
| インスリン注射をご家族が実施(1日1回・夕)。訪問時に注射部位の硬結の有無を確認 | ペン型注入器用の注射針 1回1本、消毒綿 1回1枚 | 注射針 31本、消毒綿 31枚 |
| 持続皮下注射(鎮痛薬)の管理。刺入部の確認と、主治医の指示による間隔で針を交換(訪問時) | 皮下留置針 1回1本、透明フィルムドレッシング 1回1枚 | 留置針 5本、ドレッシング 5枚(交換の間隔は指示書で確認) |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
排便の処置と、衛生材料を使わない場合(4例)
| 処置の内容 | 衛生材料(種類・サイズ)等 | 必要量(1か月・例) |
|---|---|---|
| 摘便と浣腸による排便の管理。訪問時(週2回)に看護師が実施 | ディスポーザブル手袋 1回2双、潤滑剤、防水シーツ 1回1枚 | 手袋 18双、潤滑剤 1本、防水シーツ 9枚 |
| 衛生材料を要する処置はない(計画書の「有・無」は無に○) | (記入なし) | (記入なし)。処置が始まった時点で本欄を書き直す |
| 処置はあるが、材料はご本人が医療機関で受け取り自己管理している | ストーマ装具一式(ご本人管理) | 本欄では量を定めず、訪問時に残量のみ確認(主治医と取り決め済み) |
| 処置が退院直後で、材料の種類が未確定 | 退院時の材料を継続使用(種類・サイズは次回受診で確認) | 退院時に持ち帰った分を使用。受診後に必要量を書き直す |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
「無」に○をつける利用者でも、状態の変化で処置が始まることがあります。その場合は計画書の見直しとして衛生材料の欄を書き直し、報告書でも使用量の欄が埋まるようにします。
処置別|報告書の「使用量および使用状況」と「種類・量の変更」の記載例(22例)
報告書の衛生材料の欄は、計画書で見込んだ量が実際にどう使われたかと、次の月に何を変えるかを主治医へ伝える欄です。記載要領は、使用量および使用状況の欄に「名称」「使用及び交換頻度」「1ヶ月間における使用量」を、種類・量の変更の欄に変更の必要性の有無と、必要な場合の変更内容(種類・サイズ・量)を書くとしています。次の表は、計画書の章の例とつながるように作った記入見本です。
変更の必要性が「無」の月(10例)
| 処置 | 名称 | 使用及び交換頻度 | 使用量(当月・例) | 変更の必要性/変更内容 |
|---|---|---|---|---|
| 仙骨部の褥瘡処置 | ハイドロコロイド被覆材 10cm×10cm | 週3回(訪問時)交換。臨時の交換なし | 13枚(計画どおり) | 無 |
| 結腸ストーマ(二品系) | 面板 フランジ径50mm/ストーマ袋 | 面板 週2回、袋 週2回 | 面板 9枚、袋 9枚 | 無 |
| 膀胱留置カテーテル | カテーテル 14Fr/蓄尿バッグ | カテーテル 当月12日に定期交換、バッグ 同日交換 | カテーテル 1本、バッグ 1個(予備1本は未使用で在宅に保管) | 無 |
| 間欠的自己導尿 | 導尿用カテーテル 12Fr/消毒綿 | 1日4回(ご本人) | カテーテル 120本、消毒綿 120枚(入院なし・毎日実施) | 無 |
| 在宅酸素療法 | 鼻カニューレ | 月2回交換(ご本人) | 2本 | 無 |
| 口腔・鼻腔内の吸引 | 吸引カテーテル 12Fr/アルコール綿 | 1日5〜7回(長女) | カテーテル 180本、アルコール綿 180枚 | 無 |
| 胃ろうの経管栄養 | 栄養セット/シリンジ 50mL/切り込みガーゼ | セット 毎日、シリンジ 週1回、ガーゼ 毎日 | セット 30本、シリンジ 4本、ガーゼ 30枚 | 無 |
| インスリン自己注射 | ペン型注入器用の注射針/消毒綿 | 1日2回(ご本人) | 注射針 60本、消毒綿 60枚 | 無 |
| 皮下輸液 | 翼状針 24G/輸液セット/フィルムドレッシング | 週3回(訪問時) | 各12(祝日で1回休止) | 無 |
| 衛生材料を要する処置なし | なし | なし | なし | 無(処置の開始時は計画書を見直して記載) |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
変更の必要性が「有」の月(12例)
変更内容の欄には、何を・どう変えるか(変更前→変更後)と、変える理由になった療養状況の両方を書きます。記載要領が「利用者の療養状況を踏まえた上で」と定めているためです。理由の部分は、報告書の「病状の経過」欄と数字や日付がそろっているかも確かめます。
| 処置 | 使用量(当月・例) | 変更のきっかけ | 変更内容の記入見本(例) |
|---|---|---|---|
| 仙骨部の褥瘡処置 | 被覆材 13枚+臨時交換 5枚 | 便による汚染で臨時交換が続いた | 被覆材 10cm×10cm を月13枚→月18枚へ。便失禁時の臨時交換が当月5回あったため |
| 仙骨部の褥瘡処置 | 被覆材 13枚 | 創の縮小 | 被覆材を10cm×10cm→7.5cm×7.5cmへ。創の大きさが月初の4.0cm×3.0cmから月末は2.0cm×1.5cmに縮小したため |
| 右踵部の褥瘡処置 | ガーゼ 62枚+追加 20枚 | 滲出液の増加 | ガーゼを1回2枚→3枚へ(月62枚→93枚)。月の後半から滲出液が増え、1日1回の交換では外側まで染みたため。主治医へ報告し処置の見直しを相談中 |
| 結腸ストーマ(二品系) | 面板 9枚 | ストーマのサイズの変化 | 面板のフランジ径を50mm→60mmへ。ストーマ径が月初35mmから月末40mmへ変化し、面板の開孔が合わなくなったため |
| 回腸ストーマ | 装具 16枚+漏れによる交換 6枚 | 排泄物の漏れ | 装具を平面型→凸面型へ変更し、練状皮膚保護剤を追加。当月、面板の下からの漏れが6回あったため |
| 膀胱留置カテーテル | カテーテル 2本(定期1本+閉塞による臨時1本) | 閉塞による臨時交換 | 在宅の予備を1本→2本へ。当月20日に閉塞で臨時交換し、予備を使用したため |
| 間欠的自己導尿 | カテーテル 96本 | 回数の変更 | 1日4回→3回へ(月124本→93本)。主治医の指示により当月8日から回数を変更したため |
| 口腔・鼻腔内の吸引 | カテーテル 240本 | 吸引回数の増加 | 吸引カテーテルを月186本→248本へ。喀痰が増え、1日の吸引回数が6回から8回程度に増えたため |
| 気管切開部の処置 | Y字ガーゼ 31枚 | 皮膚の発赤 | Y字ガーゼの素材を変更(非固着性へ)。切開孔の下縁に発赤が続いているため、主治医に確認のうえ変更 |
| 胃ろうの経管栄養 | 栄養セット 20本 | 入院による中断 | 当月は14日〜24日の入院で中断。退院後の注入方法に変更がないため、翌月の必要量は従来どおり(月31本) |
| インスリン自己注射 | 注射針 45本 | 回数の変更 | 注射針を月62本→31本へ。当月16日から注射が1日1回に変更されたため |
| 皮下輸液 | 翼状針 6本 | 処置の終了 | 皮下輸液は当月14日で終了(経口摂取量の回復により主治医が中止を指示)。翌月の必要量は0。計画書の衛生材料の欄を見直す |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
計画書→報告書→主治医|衛生材料のやりとりのつながりと、変更時の書き直し
衛生材料を誰が用意するかについて、厚生労働省保険局医療課の「平成28年度診療報酬改定の概要」は、在宅療養上必要かつ十分な量の衛生材料と保険医療材料は、訪問看護ステーションの看護師等が訪問看護で使う分も含めて、患者の診療を担う保険医療機関が提供する(薬局を介した提供も可)と整理しています。同じ資料の図では、訪問看護計画書に必要な衛生材料等の量を、訪問看護報告書に衛生材料等の使用実績を書き、医療機関へ伝える流れが示されています。これは平成28年度時点の説明資料です。現在の取扱いと、利用者ごとの受け取り方は、主治医の医療機関にご確認ください。介護保険の訪問看護における衛生材料の費用の扱いについては、本記事では手元の一次資料で確かめられなかったため記載していません。
1か月の流れ|どの書類で、誰に、何を伝えるか
| 段階 | 書類・場面 | 主に書く・伝える人 | 衛生材料について書くこと・伝えること | 貴事業所の記入欄 |
|---|---|---|---|---|
| 1. 指示を受ける | 訪問看護指示書 | 主治医→事業所 | 処置の内容と、衛生材料に関する指示の有無を読み取る | 指示書の確認者:( ) |
| 2. 見込みを書く | 訪問看護計画書 | 看護師 | 処置の有無、処置の内容、衛生材料(種類・サイズ)等、1か月の必要量 | 作成者:( ) |
| 3. 主治医へ出す | 計画書の提出 | 管理者・看護師 | 必要量を主治医の医療機関へ伝える | 提出方法・提出日:( ) |
| 4. 受け取る | 医療機関・薬局からの受け取り | ご家族・事業所(取り決めによる) | 受け取った種類・数を記録し、計画書の必要量と照らす | 受け取りの記録先:( ) |
| 5. 使う | 訪問看護記録書Ⅱ | 訪問した看護師等 | その日の処置と使った材料、臨時交換の理由、在宅の残量 | 残量の確認頻度:( ) |
| 6. 実績をまとめる | 訪問看護報告書 | 看護師 | 名称、使用及び交換頻度、1か月の使用量、変更の必要性と変更内容 | 集計する人:( ) |
| 7. 変更を相談する | 電話・情報提供の記録 | 看護師→主治医 | 急ぎの変更は報告書を待たずに相談し、相談日と指示を記録する | 相談の記録先:( ) |
| 8. 計画を直す | 訪問看護計画書(見直し) | 看護師 | 処置・材料・必要量を書き直し、見直した年月日を書く | 見直しの記録先:( ) |
| 9. 共有する | 介護支援専門員への連絡 | 看護師 | 処置の開始・終了など、居宅サービス計画に関わる変化を伝える | 連絡の記録先:( ) |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
変更が起きたときに書き直す欄|きっかけ別の対応表
記載要領は、計画書の「年月日」の欄に計画書の作成年月日と計画の見直しを行った年月日を書くとしています。衛生材料の種類や量が変わったときは、報告書の変更欄に書くだけで終わらせず、計画書の衛生材料の欄も見直した年月日とあわせて書き直しておくと、次の月の計画書と報告書の数字がつながります。
| きっかけ | 報告書で書く欄 | 計画書で直す欄 | 記録書Ⅱに残すこと | 貴事業所の記入欄 |
|---|---|---|---|---|
| 処置が新たに始まった | 使用量(開始日からの数) | 処置の有無を「有」に、処置の内容・材料・必要量を追加 | 開始日、指示を受けた日、最初に使った材料 | ( ) |
| 処置が終了した | 使用量(終了日までの数)、変更「有」=翌月0 | 該当する行を削除、処置がなくなれば「無」に○ | 終了日と、終了を指示した人 | ( ) |
| 創やストーマの大きさが変わった | 変更「有」、サイズの変更前→変更後と測定値 | 衛生材料(種類・サイズ)等 | 測定日と測定値 | ( ) |
| 滲出液・排泄物・痰の量が変わった | 変更「有」、量の変更前→変更後と理由 | 必要量(内訳ごと) | 量の変化を記録した日と観察内容 | ( ) |
| 皮膚トラブルで材料を変えた | 変更「有」、種類の変更と皮膚の状態 | 衛生材料(種類・サイズ)等 | 皮膚の状態、主治医に確認した日 | ( ) |
| 主治医の指示で頻度が変わった | 使用及び交換頻度(変更日を添える) | 処置の内容の頻度、必要量 | 指示を受けた日と内容 | ( ) |
| 入院・ショートステイで中断した | 使用量(中断期間を添える) | 処置に変更がなければ直さない | 中断した期間と、再開日の確認 | ( ) |
| 処置をする人が変わった(ご家族→看護師など) | 使用及び交換頻度(誰が行ったか) | 処置の内容(処置を行う人)、必要量の内訳 | ご家族への指導の経過 | ( ) |
| 受け取り方が変わった(医療機関→薬局など) | 特記すべき事項など、事業所の運用で決めた欄 | 備考(特別な管理を要する内容等)など | 受け取り方の変更日 | ( ) |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
通しの記入見本|同じ利用者の計画書・報告書・翌月の計画書
最後に、仙骨部の褥瘡がある架空の利用者(80代・訪問は週3回、他の日は長女が処置)で、3つの書類の衛生材料の欄がどうつながるかを並べます。数値はすべて記入の形を示すための例です。
| 書類 | 欄 | 記入見本(例) |
|---|---|---|
| 9月の計画書 | 処置の有無 | 有 |
| 9月の計画書 | 処置の内容 | 仙骨部の褥瘡処置。微温湯で洗浄後、ハイドロコロイド被覆材を貼付。訪問時(週3回)は看護師、汚染時は長女が交換 |
| 9月の計画書 | 衛生材料(種類・サイズ)等 | ハイドロコロイド被覆材 10cm×10cm 1回1枚 |
| 9月の計画書 | 必要量 | 月17枚(1枚×週3回=13枚、汚染時の臨時交換分4枚) |
| 9月の報告書 | 名称 | ハイドロコロイド被覆材 10cm×10cm |
| 9月の報告書 | 使用及び交換頻度 | 週3回(訪問時)。便による汚染で長女が臨時交換を2回 |
| 9月の報告書 | 使用量 | 15枚(計画17枚のうち2枚を在宅に保管) |
| 9月の報告書 | 変更の必要性/変更内容 | 有。創の大きさが9月2日の3.5cm×3.0cmから9月27日は2.0cm×1.5cmへ縮小したため、10月から7.5cm×7.5cmへ変更したい(9月27日に主治医へ電話で相談し了承) |
| 10月の計画書(見直し) | 年月日 | 見直しを行った年月日(例:10月1日) |
| 10月の計画書(見直し) | 衛生材料(種類・サイズ)等/必要量 | ハイドロコロイド被覆材 7.5cm×7.5cm 1回1枚/月16枚(1枚×週3回=13枚、臨時交換分3枚。9月の実績から臨時分を1枚減) |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
悪い例と良い例|衛生材料の欄の書き直し20組
左の列は、実際の書類で見かけやすい形を「」で引用したもので、書き直しの対象として示しています。右の列は、そのまま形を借りて使える書き方の例です。数値は記入の形を示すための例なので、利用者の記録にある事実に置き換えてください。
| 欄 | 悪い例 | 良い例 | 直した点 |
|---|---|---|---|
| 処置の有無 | 「(空欄)」 | 無に○ | 処置がないことも記録として残す |
| 処置の内容 | 「褥瘡処置」 | 仙骨部の褥瘡処置。洗浄後に被覆材を貼付。週3回(訪問時) | 部位・方法・頻度を足した |
| 処置の内容 | 「吸引」 | 口腔・鼻腔内の吸引。1日6回程度、主に長女が実施 | 吸引の部位と、行う人・回数を足した |
| 処置の内容 | 「ストーマケア」 | 結腸ストーマの装具交換(二品系)。面板は週2回交換、訪問時に看護師が実施 | ストーマの種類と装具の方式を足した |
| 処置の内容 | 「カテーテル管理」 | 膀胱留置カテーテルの管理。主治医の指示による間隔で訪問時に交換 | 何のカテーテルかを書いた |
| 衛生材料 | 「ガーゼ」 | 滅菌ガーゼ 7.5cm×7.5cm 1回2枚 | サイズと1回の数を足した |
| 衛生材料 | 「消耗品一式」 | 吸引カテーテル 12Fr 1回1本、アルコール綿 1回1枚 | 品目を分けて書いた |
| 衛生材料 | 「いつものパウチ」 | 単品系装具(カット式・最大開孔45mm)1回1枚 | 方式と規格を書いた |
| 衛生材料 | 「テープ」 | 固定用テープ(紙製・幅25mm) | 材質と幅を書いた |
| 必要量 | 「適量」 | 月62枚(2枚×毎日) | 1か月の数と内訳にした |
| 必要量 | 「必要時」 | 月20枚程度(前月実績18枚) | 頓用でも目安の数と根拠を書いた |
| 必要量 | 「3か月分 150枚」 | 月50枚(1枚×毎日+臨時交換分19枚。前月実績から) | 記載要領どおり1か月の量にした |
| 必要量 | 「1箱」 | 月40枚使用(50枚入り1箱) | 使う数と受け取る単位を分けた |
| 名称 | 「前月と同じ」 | ハイドロコロイド被覆材 10cm×10cm | その月の書類だけで読めるようにした |
| 使用及び交換頻度 | 「適宜交換」 | 週3回(訪問時)。汚染による臨時交換2回(長女) | 定期と臨時を分けて回数を書いた |
| 使用量 | 「問題なし」 | 15枚(計画17枚のうち2枚を在宅に保管) | 数と計画との差を書いた |
| 使用量 | 「十分足りている」 | カテーテル 120本使用、在宅の残量 約30本(9月30日確認) | 使用量と残量を日付つきで書いた |
| 変更の必要性 | 「(○なし)」 | 無に○ | 変えないことも判断として残す |
| 変更内容 | 「サイズ変更希望」 | 面板のフランジ径を50mm→60mmへ。ストーマ径が35mmから40mmに変化したため | 変更前→変更後と療養状況を書いた |
| 変更内容 | 「量を増やしてほしい」 | ガーゼを1回2枚→3枚へ(月62枚→93枚)。月の後半から滲出液が増えたため | どの材料をいくつ増やすかと理由を書いた |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
運営指導で見られる点と、手元に残す記録
厚生労働省の運営指導マニュアルの別添1(確認項目及び確認文書)は、訪問看護の「訪問看護計画書及び訪問看護報告書の作成」について、サービスの具体的内容・時間・日程等が明らかになっているか、利用者又はその家族への説明・同意・交付は行われているか、目標の達成状況は記録されているか、訪問看護報告書は作成されているか、などを確認項目に挙げています。別添1には、衛生材料の欄を名指しした確認項目は見当たりませんでした。また、当社が集めている自治体の運営指導の公表事例の中にも、衛生材料の欄の記載を取り上げた事例は確認できませんでした。次の表は、別添1の確認項目と衛生材料の欄の関係を、当社が整理したものです。
| 別添1の確認項目(要旨) | 衛生材料の欄で点検しておくこと | 貴事業所の点検結果(記入欄) |
|---|---|---|
| サービスの具体的内容・時間・日程等が明らかになっているか | 処置の内容に部位・方法・頻度・行う人が書かれているか | ( ) |
| 主治の医師の指示及び利用者の心身の状況等を踏まえて計画が立てられているか | 処置と材料が指示書の内容と食い違っていないか | ( ) |
| 利用者又はその家族への説明・同意・交付は行われているか | ご家族が処置を行う場合、材料と量について説明したことが残っているか | ( ) |
| 目標の達成状況は記録されているか | 創の大きさなど、材料を変えた理由になる観察が記録書Ⅱにあるか | ( ) |
| 達成状況に基づき、新たな計画が立てられているか | 報告書で「変更有」とした内容が、次の計画書の衛生材料の欄に反映されているか | ( ) |
| 訪問看護報告書は作成されているか | 使用量および使用状況と、変更の必要性の○が毎月埋まっているか | ( ) |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
手元に残す記録の一覧
衛生材料の欄の数字は、計画書・記録書Ⅱ・報告書・主治医とのやりとりの記録がそろって初めて説明できます。保存の期間や方法は保険者の条例・運用によって異なるため、下の表では記入欄にしています。
| 記録 | 衛生材料について残す中身 | 保管場所(記入欄) | 最終更新日(記入欄) |
|---|---|---|---|
| 訪問看護指示書 | 処置の内容、材料や交換の間隔に関する指示 | ( ) | ( ) |
| 訪問看護計画書 | 処置の有無、処置の内容、材料(種類・サイズ)、1か月の必要量と内訳、見直した年月日 | ( ) | ( ) |
| 訪問看護記録書Ⅱ | その日の処置と使った材料、臨時交換の理由、在宅の残量 | ( ) | ( ) |
| 訪問看護報告書 | 名称、使用及び交換頻度、使用量、変更の必要性と変更内容 | ( ) | ( ) |
| 主治医への相談の記録 | 変更を相談した日、相談の内容、受けた指示 | ( ) | ( ) |
| 受け取りの記録 | 医療機関・薬局から受け取った日、種類、数 | ( ) | ( ) |
| ご家族への指導の記録 | ご家族が行う処置の手技、材料の扱い、残量の知らせ方 | ( ) | ( ) |
| 事業所の運用メモ | 必要量の数え方(週数の数え方・予備の扱い)、商品名を書くかどうか | ( ) | ( ) |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
よくある質問
衛生材料を使う処置がない利用者の場合、計画書の欄はどう書けばよいですか?
記載要領は、衛生材料等が必要になる処置の有無について○をつけるとしています。処置がない場合は「無」に○をつけ、処置の内容・衛生材料・必要量の欄は空けておきます。空欄のままにすると、処置がないのか書き漏れなのかが読み取れないため、「無」に○をつけることで判断した記録として残ります。状態の変化で処置が始まったときは、計画書を見直して欄を書き直してください。
計画書の必要量は、計画期間の合計を書くのですか?
記載要領は、必要量について「1ヶ月間に必要となる量」を記入するとしています。計画の期間が3か月であっても、書くのは1か月あたりの量です。本記事では、1回の数×頻度の内訳を括弧で添える書き方を例として示しています。内訳があると、訪問回数や処置の頻度が変わったときに、どこを直せばよいかが分かりやすくなります。
報告書の使用量が、計画書の必要量と違ってもよいですか?
計画書の必要量は見込み、報告書の使用量は実績なので、差が出ることはあります。本記事では、差があったときに臨時交換の回数や入院による中断などの理由を使用及び交換頻度の欄に書き、次の月も同じ差が続きそうなら変更の必要性を「有」にして変更内容を書く、という書き方を例として示しています。変更内容には、記載要領にあるとおり療養状況を踏まえた理由を添えてください。
衛生材料は誰が用意するのですか?
厚生労働省保険局医療課の平成28年度診療報酬改定の説明資料は、在宅療養上必要かつ十分な量の衛生材料と保険医療材料は、訪問看護で使う分も含めて患者の診療を担う保険医療機関が提供する(薬局を介した提供も可)と整理しています。これは平成28年度時点の資料のため、現在の取扱いと利用者ごとの受け取り方は、主治医の医療機関にご確認ください。介護保険の訪問看護における費用の扱いは、本記事では確かめられた一次資料がないため扱っていません。
衛生材料の欄に商品名を書いてもよいですか?
記載要領は、計画書では衛生材料等を具体的に記入すること、報告書では衛生材料等の名称を記入することを定めていますが、商品名を書くかどうかについては定めていません。本記事では、材料の一般名と規格・サイズを先に書き、医療機関との間で取り違えを防ぐ必要がある場合に商品名を添える、という書き方を例として示しています。事業所の中で書き方をそろえておくと、担当者が交代しても同じ表記になります。
介護保険と医療保険で、衛生材料の欄は違いますか?
医療保険の様式(通常の様式と精神科訪問看護の様式)には、計画書・報告書とも衛生材料の欄があります。介護保険の計画書の様式にも、令和6年の改正後の様式で同じ名前の欄があることを確認しました。介護保険の報告書の様式は、本記事では厚生労働省のサイトで現行の全文を確かめられなかったため、指定権者が掲載する様式でご確認ください。
出典
出典:厚生労働省ウェブサイト(https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001281524.pdf)/公共データ利用規約(第1.0版)
本ページは上記を当社が編集・加工したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。各自治体の公表資料についても同様に当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な取り扱いは保険者(指定権者)にご確認ください。
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この記事の執筆・編集
介護のマナ編集部(株式会社ライフシフト)
介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」を開発・提供する株式会社ライフシフトの編集部。訪問看護ステーションを運営する看護師(CSO)をはじめ、介護・看護の現場とともに、記録・書類・制度の実務情報を発信しています。
