障害福祉サービスの支援記録は、個別支援計画に基づいて支援を行ったあとに残すものです。計画をどう書くかではなく、計画に沿って実際に何が起きたか、本人が何と言ったか、支援者が何をしたかを残す。この記事はその「あとの記録」だけを扱います。
介護保険の記録と同じ書き方で足りると考えると、障害福祉の記録は途中で行き詰まります。違いは大きく4つあります。第一に、利用者が働いている・通学していること。支援の目的が生活の維持だけではないので、作業・実習・職場・学校とのやりとりが記録の中心に入ってきます。第二に、本人が意思を表明する主体であること。本人の言葉をそのまま残すこと自体が、支援の一部になります。第三に、年齢の幅が広いこと。児童では、保護者・学校・相談支援との三者のやりとりが毎日発生します。第四に、身体拘束や虐待の線に触れる場面の記録が細かく問われることです。
そこでこの記事では、記録の種類の全体像、サービス種別20の比較表、場面別の完成文126例、本人の言葉を残す書き方40組、行動に関する記録の6つの欄、児童に固有の記録34例、避けたい書き方と言い換え40組を、そのまま貼れる形で並べます。判断そのものは書きません。基準・様式・保存の取り扱いは自治体(指定権者)と事業所の定めによって異なるため、「定め」「貴事業所の状況(記入欄)」「ご確認ください」の形に統一しています。
なお、当社は書類の作成代行・提出代行を行いません。障害福祉サービスの届出書類の作成を業として代わりに行うことは行政書士法第19条の対象になり得るため、この記事では手続きの代行をお勧めする書き方をしていません。また、なお、介護保険法に基づく届出書類の作成・提出代行は社会保険労務士の業務です。
障害福祉の支援記録は一つではない|12種類の記録と「誰が書くか・いつ・どこに残すか」
「支援記録」という一つの帳票があるわけではありません。現場では少なくとも12種類の記録が並行して動いており、どれをどこに書くかが決まっていないと、同じ出来事が3か所に半分ずつ書かれるか、どこにも書かれないかのどちらかになります。まず、誰が書くか・いつ書くか・どこに残すかを1枚で決めてしまいます。
| 記録の種類 | 主に書く人 | 書くタイミング | 残す場所 | 記録の中心にあるもの |
|---|---|---|---|---|
| サービス提供記録 | その支援を行った職員本人 | 支援を行ったその日のうち | 利用者ごとのファイル(記入欄) | 提供したサービスの具体的な内容と、そのときの本人の状況 |
| 支援日誌(事業所日誌) | その日の担当者・管理者 | 1日の終わりに1本 | 事業所の日誌綴り(記入欄) | 事業所として、その日に何があったか。利用人数・職員配置・全体の出来事 |
| 個別の支援記録(経過記録) | 担当職員/サービス管理責任者・児童発達支援管理責任者 | 出来事があったつど | 利用者ごとのファイル(記入欄) | 個別支援計画の目標と、実際の様子のつながり |
| モニタリングの記録 | サービス管理責任者・児童発達支援管理責任者 | 事業所の定めた時期(記入欄) | 個別支援計画と同じ綴り(記入欄) | 計画の目標に対して、今どこまで来ているか |
| 会議の記録 | 記録係として指名された職員 | 会議のつど | 会議録の綴り(記入欄) | 出席者・議題・出た意見・決めたこと・次にやること |
| ヒヤリハット・事故の記録 | 気づいた職員(発見者) | 気づいたその場・その日のうち | 事故等の記録の綴り(記入欄) | 起きたこと・時刻・場所・かかわった人・そのあとの対応・報告先 |
| 行動に関する記録 | その場にいた職員 | その場面ごと | 利用者ごとのファイル(記入欄) | 起きたこと・その前・その後・環境・かかわった人・時間 |
| 医療的ケアに関する記録 | 実施した者(実施できる範囲は事業所の定めのとおり) | 実施のつど | 医療的ケアの記録用紙(記入欄) | 指示書のとおりに行ったか、実施者と確認者は誰か |
| 送迎の記録 | 運転者・同乗者 | 運行のつど | 送迎記録簿(記入欄) | 乗降の時刻・場所・同乗者・経路の変更・車内での出来事 |
| 作業・活動に関する記録 | 作業を担当した職員 | 作業の日ごと | 作業記録・出欠簿(記入欄) | 取り組んだ工程・時間・本人が申し出たこと |
| 実習・職場定着に関する記録 | 実習・定着を担当した職員 | 実習日/面談のつど | 実習に関する記録(記入欄) | 実習先・時間・作業内容・企業の担当者の言葉・本人の言葉 |
| 家族・保護者・学校との連絡の記録 | 受けた職員・伝えた職員 | やりとりのつど | 連絡帳・連絡記録(記入欄) | 誰と・いつ・どちらから・何を伝え、何を言われたか |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
同じ記録が事業所ごとに違う名前で呼ばれている
記録が二重になる原因の半分は、名前のゆれです。「支援記録」と呼んでいるものが、隣の事業所では「ケース記録」で、書式は同じということが起こります。名前をそろえる必要はありませんが、自事業所ではどの名前がどれを指すのかを1枚に書いておくと、職員が入れ替わったときに記録の置き場が崩れません。
| よくある呼び名 | 同じものを指す別の呼び名 | この記事での呼び方 |
|---|---|---|
| 支援記録 | ケース記録/個人記録/経過記録/援助記録 | 個別の支援記録(経過記録) |
| 日誌 | 業務日誌/事業所日誌/勤務日誌 | 支援日誌(事業所日誌) |
| 提供記録 | サービス提供実績の記録/実施記録/サービス実施記録 | サービス提供記録 |
| 連絡帳 | 連絡ノート/おたよりノート/家庭連絡票 | 家族・保護者との連絡の記録 |
| ヒヤリハット | インシデント記録/気づきシート/ヒヤリ報告 | ヒヤリハットの記録 |
| 行動記録 | 記録シート/観察記録/エピソード記録 | 行動に関する記録 |
| 作業日誌 | 生産活動記録/作業記録/出勤の記録 | 作業・活動に関する記録 |
| 支援会議録 | ケース会議録/担当者会議録/カンファレンス記録 | 会議の記録 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
一つの出来事が複数の記録に散る場面と、その切り分け
切り分けの原則は、事実は一度だけ詳しく書き、他の記録からは参照することです。同じ文章を2か所に書くと、片方だけ直したときに記録同士が食い違います。食い違った記録は、後から読む人がどちらを信じてよいか判断できません。
| 一つの出来事 | どこに詳しく書くか | 他の記録には何を書くか |
|---|---|---|
| 作業中に手にすり傷ができた | ヒヤリハット・事故の記録に、時刻・場所・状況・対応・報告先を詳しく書く | 支援日誌には「10時40分、作業中の負傷1件(事故の記録のとおり)」と1行。個別の記録には本人の言葉のみ |
| 家族から要望の電話があった | 連絡の記録に、時刻・相手・要望の言葉をそのまま書く | 会議で扱うことになったら、会議の記録に「連絡記録のとおりの要望を検討」と参照で書く |
| 送迎車の中で本人が体調を訴えた | 送迎の記録に、乗降時刻と車内での出来事を書く | 体調そのものは個別の記録に書き、送迎の記録からは「個別の記録のとおり」と参照する |
| 実習先で作業の変更があった | 実習に関する記録に、変更の内容・提案した人・本人の言葉を書く | 個別の記録には、本人が実習後に話した言葉だけを残す |
| 服薬の時刻がずれた | 医療的ケア(服薬)の記録に、予定の時刻・実際の時刻・ずれた理由・確認者を書く | 連絡帳には、家族へ伝えた事実と伝えた時刻を書く |
| 本人が支援を断った | 個別の支援記録に、断った言葉・時刻・そのあと職員が行ったことを書く | 支援日誌には件数のみ。管理者へ報告した場面では、報告した時刻と相手を書き足す |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
サービス種別20と、毎日の記録に入る項目|4グループの比較表
ここがこの記事の核です。同じ「支援記録」でも、訪問して1回ごとに書く種別と、1日を通して書く種別と、宿泊を含めて24時間を書く種別では、記録の単位そのものが違います。縦にサービス種別、横に毎回の記録に入る項目を並べて、種別で何が変わるかを1枚で読めるようにしました。なお、様式・欄の名称・保存の取り扱いは自治体(指定権者)と事業所の定めによって異なります。下表は記録の中身の整理であり、様式そのものではありません。
訪問して支援する5種別|記録の単位は「1回の訪問」
| サービス種別 | 記録の単位 | 毎回の記録に入る項目 | 本人以外に渡る記録 | この種別に固有の欄 |
|---|---|---|---|---|
| 居宅介護 | 1回の訪問(開始時刻と終了時刻) | 訪問時刻・支援した内容・本人の様子・本人の言葉・次回への申し送り | 本人/家族(同意の範囲)/相談支援の担当者 | 身体・家事・通院等の区分ごとの実施の記録 |
| 重度訪問介護 | 1回の訪問(長時間の連続支援を含む) | 開始と終了の時刻・交替した時刻と職員名・支援した内容・本人の意向の確認の場面 | 本人/交替する職員/相談支援の担当者 | 交替の引き継ぎ欄。長時間のため、時間帯ごとの記載欄を持つ様式が多い |
| 同行援護 | 1回の外出(出発と帰着) | 行き先・移動の経路の変更・情報の提供を行った場面・本人が選んだこと | 本人/家族(同意の範囲) | 移動中に本人へ伝えた情報(案内した内容)の欄 |
| 行動援護 | 1回の外出・活動 | 出発と帰着・立ち寄った場所・環境の変化・本人の様子・かかわった人 | 本人/家族(同意の範囲)/相談支援の担当者 | 行動に関する記録と一体で運用されることが多い |
| 自立生活援助 | 1回の訪問・随時の連絡 | 訪問か電話かの別・時刻・本人からの相談の内容・本人の言葉・関係機関への連絡 | 本人/関係機関(同意の範囲) | 定期の訪問と随時の対応を区別する欄 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
日中に通って活動する7種別|記録の単位は「1日」
| サービス種別 | 記録の単位 | 毎日の記録に入る項目 | 本人以外に渡る記録 | この種別に固有の欄 |
|---|---|---|---|---|
| 生活介護 | 1日(到着から降車まで) | 到着・帰宅の時刻・活動内容・食事・排泄・水分・本人の言葉・体調 | 本人/家族(同意の範囲) | 創作的活動・生産活動の内容を分けて書く欄 |
| 就労移行支援 | 1日(訓練の時間) | 訓練の内容・時間・本人の取り組み・企業とのやりとり・本人の希望 | 本人/実習先(同意の範囲) | 実習・職場見学・応募活動を記載する欄 |
| 就労継続支援A型 | 1日(勤務の時間) | 勤務の時間・作業の工程・休憩・本人の申し出・職場での出来事 | 本人/必要に応じ関係機関(同意の範囲) | 雇用に関する事項と支援に関する事項を分けて書く欄 |
| 就労継続支援B型 | 1日(活動の時間) | 活動の時間・作業の工程・完成した数量・休憩・本人の申し出 | 本人/家族(同意の範囲) | 生産活動の工程ごとの記録欄 |
| 就労定着支援 | 面談・訪問の1回ごと | 面談の日時・場所・出席者・本人の言葉・企業の担当者の言葉・次回の予定 | 本人/企業(同意の範囲)/関係機関 | 企業訪問の記録と、本人面談の記録を分ける欄 |
| 自立訓練 | 1日(訓練の時間) | 訓練の内容・時間・本人が自分で行った範囲・支援者が手を添えた範囲 | 本人/家族(同意の範囲) | 訓練の到達点を回ごとに書く欄 |
| 療養介護 | 1日(24時間の生活) | 時間帯ごとの様子・食事・排泄・入浴・医療的ケアの記録・本人の言葉 | 本人/家族(同意の範囲) | 医療的ケアの記録と生活の記録を突き合わせる欄 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
住まいと宿泊の3種別|記録の単位は「24時間」
| サービス種別 | 記録の単位 | 毎日の記録に入る項目 | 本人以外に渡る記録 | この種別に固有の欄 |
|---|---|---|---|---|
| 共同生活援助(グループホーム) | 24時間(夜間を含む) | 起床・就寝・食事・服薬・入浴・外出・帰宅の時刻/夜間の訪室の時刻/本人の言葉 | 本人/家族(同意の範囲)/日中活動の事業所(同意の範囲) | 夜間の対応の記録。日中活動先との連絡欄 |
| 施設入所支援 | 24時間(夜間を含む) | 時間帯ごとの様子・食事・排泄・入浴・睡眠・日中活動の様子・本人の言葉 | 本人/家族(同意の範囲) | 日中活動と入所支援の記録を分ける欄 |
| 短期入所 | 1回の利用(利用の開始から終了まで) | 到着と帰宅の時刻・持参物・普段の生活の聞き取り・利用中の様子・本人の言葉・帰りの申し送り | 本人/家族(同意の範囲)/普段の日中活動先(同意の範囲) | 利用のたびに聞き取る「普段の過ごし方」の欄 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
児童の5種別|記録の単位に「保護者・学校」が加わる
| サービス種別 | 記録の単位 | 毎日の記録に入る項目 | 本人以外に渡る記録 | この種別に固有の欄 |
|---|---|---|---|---|
| 児童発達支援 | 1日(通所の時間) | 到着と帰宅の時刻・活動内容・本人の様子・保護者へ伝えたこと | 本人・保護者/併行通園先(同意の範囲) | 保護者への連絡帳。併行通園先との連絡欄 |
| 放課後等デイサービス | 1日(学校からの受け入れ〜帰宅) | 学校からの引き継ぎ・到着と帰宅の時刻・活動内容・集団の中での様子・保護者へ伝えたこと | 本人・保護者/学校(同意の範囲) | 学校との連絡欄。学校の下校時刻に合わせた受け入れの記録 |
| 居宅訪問型児童発達支援 | 1回の訪問 | 訪問時刻・家庭の環境・行った支援・保護者への助言の内容・本人の様子 | 本人・保護者 | 家庭で保護者が行うことになった内容の記録欄 |
| 保育所等訪問支援 | 1回の訪問 | 訪問先・訪問時刻・本人の様子・訪問先の職員へ伝えたこと・訪問先からの情報 | 本人・保護者/訪問先(同意の範囲) | 訪問先の職員への支援(間接支援)を書く欄 |
| 障害児入所施設 | 24時間(夜間を含む) | 起床・就寝・食事・入浴・学校への送り出しと帰園・本人の言葉 | 本人・保護者/学校(同意の範囲) | 学校生活と施設生活をつなぐ欄 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
20種別で「時間」を何で書くか|時刻を書く場面の一覧
記録が薄く見える最大の原因は、時刻が入っていないことです。時刻が1つ入るだけで、その記録は「いつ誰が読んでも同じ場面を指す記録」に変わります。ただし、どの時刻を書くかは種別で違います。
| サービス種別 | 時間の単位 | 記録に時刻を書く場面 | 時間に関する記入欄 |
|---|---|---|---|
| 居宅介護 | 訪問1回 | 到着時刻・退出時刻・各支援の開始時刻 | 予定と実際がずれた場合のずれた理由(記入欄) |
| 重度訪問介護 | 連続する時間帯 | 開始・終了・職員が交替した時刻 | 交替した職員名と引き継いだ内容(記入欄) |
| 同行援護 | 外出1回 | 出発・帰着・立ち寄り先の到着時刻 | 経路を変更した時刻と理由(記入欄) |
| 行動援護 | 外出・活動1回 | 出発・帰着・場面が変わった時刻 | 環境が変わった時刻(記入欄) |
| 自立生活援助 | 訪問・連絡1回 | 訪問時刻/電話の時刻 | 定期か随時かの別(記入欄) |
| 生活介護 | 1日 | 到着・活動の開始と終了・食事・帰宅 | 休憩や別室で過ごした時間帯(記入欄) |
| 就労移行支援 | 1日 | 開始・終了・訓練の区切り | 実習・見学に出た時間帯(記入欄) |
| 就労継続支援A型 | 1日 | 始業・終業・休憩の開始と終了 | 所定の時間と実際の時間の差(記入欄) |
| 就労継続支援B型 | 1日 | 開始・終了・工程が変わった時刻 | 本人の申し出で休んだ時間帯(記入欄) |
| 就労定着支援 | 面談1回 | 面談の開始と終了・企業訪問の時刻 | 次回の面談日時(記入欄) |
| 自立訓練 | 1日 | 訓練の開始と終了・区切りの時刻 | 本人が1人で行えた時間帯(記入欄) |
| 居宅訪問型児童発達支援 | 訪問1回 | 訪問の開始と終了・支援の区切りの時刻 | 保護者が同席した時間帯(記入欄) |
| 療養介護 | 24時間 | 時間帯ごと・医療的ケアの実施時刻 | 実施者と確認者(記入欄) |
| 共同生活援助 | 24時間 | 起床・食事・服薬・入浴・消灯・夜間の訪室 | 夜間の訪室の時刻と回数(記入欄) |
| 施設入所支援 | 24時間 | 時間帯ごと・日中活動との切り替え | 夜間の対応の時刻(記入欄) |
| 短期入所 | 利用1回 | 到着・帰宅・利用中の各場面 | 普段と違った時刻(記入欄) |
| 児童発達支援 | 1日 | 到着・活動・帰宅・保護者へ渡した時刻 | 保護者の送迎の時刻(記入欄) |
| 放課後等デイサービス | 1日 | 学校での受け入れ・到着・活動・帰宅 | 学校の下校時刻(記入欄) |
| 保育所等訪問支援 | 訪問1回 | 訪問先への到着・退出・訪問先職員との話し合いの時刻 | 訪問先の担当者名(記入欄) |
| 障害児入所施設 | 24時間 | 起床・登校・帰園・入浴・就寝 | 学校の行事で変わった時刻(記入欄) |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
その種別でだけ発生する記録と、その受け手
| サービス種別 | その種別でだけ発生する記録 | 記録の受け手 |
|---|---|---|
| 居宅介護 | 家事の支援で本人と決めた手順の記録 | 本人/交替で入る職員 |
| 重度訪問介護 | 長時間の支援中に職員が交替したときの引き継ぎの記録 | 交替した職員/管理者 |
| 同行援護 | 移動中に本人へ伝えた情報(案内した内容)の記録 | 本人/次に同行する職員 |
| 行動援護 | 外出先の環境(音・人の多さ・光)の記録 | 次に同行する職員/会議 |
| 自立生活援助 | 随時の連絡を受けた記録と、そのあと行った連絡先の記録 | 管理者/関係機関(同意の範囲) |
| 生活介護 | 創作的活動・生産活動の内容と本人が選んだことの記録 | 本人/家族(同意の範囲) |
| 就労移行支援 | 職場見学・実習・応募活動の記録 | 本人/実習先(同意の範囲) |
| 就労継続支援A型 | 勤務に関する事項(始業・終業・休憩)の記録 | 本人/管理者 |
| 就労継続支援B型 | 生産活動の工程と完成数量の記録 | 本人/工程の担当職員 |
| 就労定着支援 | 企業訪問の記録と、企業の担当者の言葉の記録 | 本人/管理者 |
| 自立訓練 | 本人が1人で行えた範囲の記録 | 本人/会議 |
| 療養介護 | 医療的ケアの実施記録(指示書との突き合わせ) | 実施者/確認者/管理者 |
| 共同生活援助 | 夜間の訪室と対応の記録 | 日勤帯の職員/管理者 |
| 施設入所支援 | 日中活動と入所支援の切り替えの記録 | 日中活動の担当職員 |
| 短期入所 | 利用のたびに聞き取る「普段の過ごし方」の記録 | 本人/家族/利用中の全職員 |
| 児童発達支援 | 保護者への連絡帳と、併行通園先との連絡の記録 | 保護者/併行通園先(同意の範囲) |
| 放課後等デイサービス | 学校からの引き継ぎと学校への情報提供の記録 | 保護者/学校(同意の範囲) |
| 居宅訪問型児童発達支援 | 家庭で保護者が行うことになった内容の記録 | 保護者 |
| 保育所等訪問支援 | 訪問先の職員へ行った支援(間接支援)の記録 | 訪問先/保護者 |
| 障害児入所施設 | 学校生活と施設生活をつなぐ記録 | 学校(同意の範囲)/保護者 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
場面別|そのまま貼れる支援記録の完成文126例(21場面)
ここからは、実際の記録欄にそのまま貼れる形の文を並べます。共通しているのは、時刻・主語・観察できたこと・本人の言葉の4つが入っていることです。評価語(楽しそう・落ち着いていた・意欲的)を1つも使わずに、読んだ人が同じ場面を思い浮かべられる状態にしています。事業所名・氏名・診断に関する記載は入れていません。数量は本人の活動の記録であり、工賃や費用の額は書いていません。
活動と体の記録|作業・体調・食事・服薬・排泄・入浴(36例)
毎日書く欄ほど「実施」「特変なし」で埋まりやすい場所です。時刻と、本人が自分で行った範囲、職員が手を出した範囲の3つを入れると、同じ長さでも読める記録になります。
| 場面 | 記録に残す観察点 | 完成文(そのまま貼れる形) |
|---|---|---|
| 作業・活動① | 開始と終了の時刻、本人の手順、声かけの回数 | 10:05から11:30まで、封入の作業に取り組んだ。10枚ごとに手を止めて数を確認し、自分で数え終えてから次の束に移った。職員の声かけは開始時の1回。 |
| 作業・活動② | 着席の時刻、完成した数量、本人の言葉 | 本日の作業は箱折り。9:30に着席し、10:15までに42箱を折った。10:15に「手が疲れた」と話し、5分休憩を取ってから再開した。 |
| 作業・活動③ | 手順の伝え方、試した回数、1人で行うまでの流れ | 13:00に作業の変更を伝えたところ、「それはやったことがない」と話した。手順書を1工程ずつ指さしながら説明し、13:10から職員と一緒に1回試したあと、13:15から1人で行った。 |
| 作業・活動④ | 離席の時刻と長さ、職員がしたこと | 作業中、14:20に立ち上がって窓際へ移動した。3分後に自席へ戻り、作業を再開した。移動中、職員は声をかけていない。 |
| 作業・活動⑤ | 本人からの申し出、変更した時刻、その後の様子 | 本人から「今日はラベル貼りをやりたい」と申し出があり、9:40からラベル貼りに変更した。終了までの1時間、離席は無かった。 |
| 作業・活動⑥ | 他の利用者とのやりとり、そのあとの行動 | 11:00、隣の席の利用者に手順を尋ねられ、自分の作業を止めて手順書の該当箇所を指さして伝えた。そのあと自分の作業に戻った。 |
| 体調① | 測定の時刻、本人の言葉、水分の量 | 9:15に検温を行った(測定値は記録用紙のとおり)。本人は「昨日はよく眠れた」と話し、朝の水分は250ミリリットルを自分で飲んだ。 |
| 体調② | 訴えの言葉と時刻、休んだ時間、戻った時刻 | 10:40に「お腹が痛い」と話した。座って休むかを尋ねると「少し座る」と答えたため、静かな部屋で15分横になった。11:00に「もう大丈夫」と話し、活動に戻った。 |
| 体調③ | 複数名で確認したこと、報告した相手と時刻 | 13:20、顔色がいつもより白く見えることを職員2名で確認した。本人に体調を尋ねると「眠い」と答えた。管理者へ報告し、13:40に家族へ電話で伝えた。 |
| 体調④ | 環境の確認、本人への確認、行った対応 | 14:00、額に汗が出ていたため室温を確認した(室温は記録用紙のとおり)。暑いかを尋ねると「暑い」と答えたので、上着を脱ぐことを一緒に行った。 |
| 体調⑤ | 車内での出来事、家族への伝え方 | 送迎車内で15:10に咳が3回あった。到着後、咳のあった時刻と回数を家族へ口頭で伝え、連絡帳にも同じ内容を書いた。 |
| 体調⑥ | 同じ言葉が出た時刻の並び、そのときの場面 | 本日は「しんどい」という言葉が3回あった(9:20、11:05、13:45)。いずれも作業の切り替えの前だった。作業は本人の希望で短縮した。 |
| 食事① | 開始と終了の時刻、量、介助の範囲 | 12:00から12:35まで昼食。主食は全量、副菜は半量を自分で食べた。汁物は職員が器を両手で持てる位置に置き、本人が持って飲んだ。 |
| 食事② | 断った言葉、そのあとの選択 | 12:10、「これは食べたくない」と話し、皿を前に押した。別の副菜を勧めると「こっちがいい」と話し、そちらを全量食べた。 |
| 食事③ | 食事前の行動、職員の示し方 | 11:55、昼食前の手洗いを自分で行った。石けんの場所を職員が指さしで示し、本人が手に取った。 |
| 食事④ | 口の中の様子、声かけの回数、そのあとのペース | 12:20、口の中に食べ物が残ったまま次を口に運ぶ様子が2回あった。職員は「飲み込んでから」と1回声をかけ、そのあとは本人のペースで食べた。 |
| 食事⑤ | 形態の根拠、量、むせの有無 | 食事の形態は個別の記録のとおり。12:30までに主食は全量を食べた。むせは無かった。 |
| 食事⑥ | 本人からの申し出、追加した時刻と量 | 本人から「おかわりがほしい」と申し出があり、12:25に主食を追加した。追加分も全量食べた。 |
| 服薬① | 時刻、誰が行ったか、確認した職員 | 12:40、医師の指示による服薬(薬剤名・用量は指示書のとおり/記入欄)。本人が自分で袋を開け、水と一緒に飲んだことを職員1名が横で確認した。 |
| 服薬② | 預かった書面との照合、確認者の人数 | 9:10、家族から預かった依頼書(記入欄)と薬袋の記載が一致していることを職員2名で確認し、確認者名を記録に残した。 |
| 服薬③ | 本人の言葉、空袋の扱い | 12:45、服薬のあとに本人が「飲んだ」と話し、空の袋を職員に手渡した。空袋は連絡帳に添えて家族へ返した。 |
| 服薬④ | 家族からの連絡の時刻、受けた職員、そのあとの取り扱い | 8:50、家族から電話で本日の昼の服薬を行わない旨の連絡があった。受けた職員名と時刻を記録し、管理者へ報告した。薬は預からずに返した。 |
| 服薬⑤ | 予定の時刻と実際の時刻、ずれた理由 | 予定の12:40は本人がトイレにいたため、戻った12:52に行った。時刻がずれたことを連絡帳にも書いた。 |
| 服薬⑥ | 事業所の定めとの関係、実施者と確認者 | 服薬の支援は事業所の定め(記入欄)に従って行った。本日の実施者と確認者は記録用紙のとおり。 |
| 排泄① | 本人の動き、職員の立ち位置、介助の範囲 | 10:20、本人がトイレの方向を見て立ち上がったため、職員は横に並んで歩き、扉の前で待った。中での介助は行っていない。 |
| 排泄② | 汚れへの対応、本人が行った範囲 | 13:30、衣類に汚れがあり、本人に着替えを提案した。「自分でやる」と話し、上下とも自分で着替えた。職員は新しい衣類を手渡した。 |
| 排泄③ | 時刻の並び、申し出の主体 | 本日のトイレは9:45、12:10、14:50の3回。いずれも本人からの申し出で、職員からの声かけは行っていない。 |
| 排泄④ | 立ち止まった時刻、職員が示したこと | 11:15、トイレの前で立ち止まって動かない様子があった。職員が扉を開けて中を示すと、そのまま入った。 |
| 排泄⑤ | 手洗いの場面、示し方 | 14:00、排泄のあとに手を洗わずに出てきたため、洗面台を指さした。本人は戻って手を洗った。 |
| 排泄⑥ | 介助の範囲の根拠、本日の実際 | 排泄に関する支援の範囲は個別の記録のとおり(記入欄)。本日は、その範囲を超える介助は行っていない。 |
| 入浴① | 開始と終了の時刻、洗身の分担、湯温の確かめ方 | 17:10から17:35まで入浴。洗身は本人が行い、背中のみ職員が洗った。湯温は本人が手で確かめてから浴槽に入った。 |
| 入浴② | 断った言葉、時間をおいた回数、入った時刻 | 16:55に「今日は入らない」と話した。理由を尋ねると「疲れた」と答えたため、18:00に改めて尋ねたところ「入る」と話し、18:05から入浴した。 |
| 入浴③ | 滑った場面、職員の対応、そのあとの環境の変更 | 17:20、浴室で足元が滑る様子があり、職員が横で手を添えた。転倒は無かった。滑り止めマットの位置を入浴後に変更した。 |
| 入浴④ | 入浴後の行動、職員の示し方 | 17:40、入浴後にドライヤーを自分で使った。コンセントの位置は職員が指さしで示した。 |
| 入浴⑤ | 本人の希望、時間、理由として話した言葉 | 本日の入浴は本人の希望でシャワーのみ(17:00から17:15)。理由として「暑いから」と話していた。 |
| 入浴⑥ | 皮膚の確認の仕方、記載先、判断をしていないこと | 入浴の際、皮膚の状態を本人と一緒に確認した。気づいた点は個別の記録に記載(記入欄)。医療に関する判断は行っていない。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
内面が見えにくい場面の記録|睡眠・気分の波・人との関わり・こだわり・音や光(30例)
ここは推測が入り込みやすい場所です。「不安そうだった」ではなく、そのとき体が何をしていたか、何分続いたか、本人が何と言ったかだけを書きます。理由の説明は記録の別の欄に、支援者の考えとして分けて置きます。
| 場面 | 記録に残す観察点 | 完成文(そのまま貼れる形) |
|---|---|---|
| 睡眠① | 消灯の時刻、訪室の時刻と回数、そのときの様子 | 消灯22:00。22:40に居室から物音があり訪室すると、本人は座って本を見ていた。「まだ眠くない」と話したためそのままにし、23:10に再度訪室したところ入眠していた。 |
| 睡眠② | 起床の時刻、声かけの有無 | 本日の起床は6:20。自分で起き、洗面まで職員の声かけは無かった。 |
| 睡眠③ | 夜間に出てきた時刻、本人の言葉、戻ってからの時刻 | 1:30、廊下に出てきたため職員が声をかけた。「トイレ」と話し、戻ったあと2:00までに入眠していた。 |
| 睡眠④ | 日中に眠っていた時間帯、前夜の情報の出どころ | 13:00から13:40まで、机に伏せて眠っていた。前夜の就寝時刻は連絡帳の記載のとおり(記入欄)。 |
| 睡眠⑤ | 本人からの申し出、行った対応、そのあとの訪室 | 就寝前に「電気を少しつけておいてほしい」と申し出があり、常夜灯をつけた。以降の訪室で、起きている様子は無かった。 |
| 睡眠⑥ | 本人が自分で行った準備、職員が行ったこと | 21:50、本人が自分で布団を敷き、寝る準備を終えた。職員は枕の位置を尋ねられ、指さされた場所に置いた。 |
| 気分の波① | その姿勢が続いた時間、職員の距離の取り方、戻った時刻 | 10:00、机に突っ伏して顔を上げない状態が5分続いた。職員は声をかけず、横の席に座って待った。10:05に自分から顔を上げ、作業を再開した。 |
| 気分の波② | 同じ言葉が出た時刻の並び、そのときの場面 | 本日は「やめる」という言葉が3回あった(9:10、9:40、10:20)。いずれも作業の内容を変えたあとだった。 |
| 気分の波③ | 荷物を持った時刻、職員が示したもの、そのあとの行動 | 14:30、「もう帰る」と話して荷物を持った。職員が「何時の迎えか一緒に見る」と伝えて予定表を見ると、本人は席に戻った。 |
| 気分の波④ | 声が続いた場面、周囲の反応、職員が行ったこと | 11:20、笑い声が続き、周囲の利用者が振り返る場面があった。職員が本人の隣に座ると、5分後に声の大きさが下がった。 |
| 気分の波⑤ | 本人からの申し出、変更した内容、声かけの回数 | 本人から「今日は話したくない」と申し出があったため、昼食の席を窓側に変更した。以降、職員からの声かけは食事と帰りの支度の2回にとどめた。 |
| 気分の波⑥ | 本人が自分から話した言葉、職員の返し方 | 15:00、本人が「さっきは大きい声を出してごめん」と話した。職員は「教えてくれてありがとう」と返し、やりとりをそのまま記録に残した。 |
| 人との関わり① | 声のかけ方、道具の貸し借り、返すときの言葉 | 10:30、同じテーブルの利用者に「それ貸して」と声をかけて道具を借りた。返すときに「ありがとう」と話した。 |
| 人との関わり② | 言い合いになった時刻、職員の入り方、落ち着いた形 | 12:15、隣の席の利用者と席の位置で言い合いになった。職員が間に入り、両者に順番に話を聞いた。本人は「先に座っていた」と話した。本人が別のテーブルに移ることで落ち着いた。 |
| 人との関わり③ | 自分から尋ねた場面、そのあとのやりとり | 14:00、新しく来た利用者に自分から「名前は」と尋ねた。相手が答えると、自分の名前も伝えた。 |
| 人との関わり④ | 1人で過ごすことを選んだ時間帯、誘いへの返事 | 11:00から11:15まで、休憩時間を1人で過ごすことを選んだ。職員が誘うと「1人がいい」と話した。 |
| 人との関わり⑤ | 職員の交替に気づいた場面、一緒に確認したもの | 9:50、職員が交替したことに気づき、「昨日の人は」と尋ねた。勤務の予定を一緒に確認すると「わかった」と話した。 |
| 人との関わり⑥ | 相手への確認の取り方、そのあとの行動 | 15:10、帰りの支度のときに他の利用者の荷物を運ぼうとした。相手に確認してからにすることを伝えると、本人が相手に尋ね、了承を得てから運んだ。 |
| こだわり・繰り返し① | 毎日の手順、空いていないときの様子、過去の記録との関係 | 9:00、上着を決まった位置のフックにかけた。その位置が空いていない日は、空くまで手に持って待つ様子が過去の記録にも残っている。 |
| こだわり・繰り返し② | 繰り返した回数と時間帯、職員が待った時間 | 作業中、10:40から10:50まで同じ手順を4回繰り返した。職員は止めずに待ち、4回目のあとに本人が次の工程に移った。 |
| こだわり・繰り返し③ | 席の選び方、空いていない場面での行動 | 昼食の席は本日も窓側の同じ席を選んだ。席が空いていなかった11:58には、空くまで扉の前で立って待った。 |
| こだわり・繰り返し④ | 並べ直した回数、所要時間、職員の関与 | 帰りの支度で、かばんの中身を3回並べ直した。所要時間は5分。職員の声かけは行っていない。 |
| こだわり・繰り返し⑤ | 本人からの申し出、行った工夫、そのあとの変化 | 本人から「同じ順番でやりたい」と申し出があり、作業の順番を紙に書いて机に置いた。以降、順番を尋ねる場面は無かった。 |
| こだわり・繰り返し⑥ | 本人が気づいた時刻、その言葉、職員が行ったこと | 13:30、予定表と違う順番になったことに本人が気づき、「順番が違う」と話した。予定表を書き直して見せると、そのまま活動に入った。 |
| 音や光への反応① | 音が始まった時刻、本人の動き、移動と戻りの時刻 | 10:15、掃除機の音が始まると同時に両手で耳を覆った。別の部屋に移るかを尋ねると本人がうなずいたため、隣室へ移動した。掃除機が止まった10:25に自分から戻った。 |
| 音や光への反応② | 日差しの当たる時間帯、本人の動き、環境の変更 | 13:00ごろ、窓からの日差しが机に当たる時間帯に、本人が手のひらで目のあたりを覆う様子があった。カーテンを閉めると手を下ろした。 |
| 音や光への反応③ | 放送の時刻、本人の動き、戻るまでの時間 | 14:40、非常放送の試験音が鳴った際、席を立って廊下へ出た。放送が終わってから3分後に自分で戻った。 |
| 音や光への反応④ | 本人からの申し出、行った対応、そのあとの参加 | 本人から「音が大きい」と申し出があり、音楽の音量を下げた。下げたあとは席に座って最後まで参加した。 |
| 音や光への反応⑤ | 車内の環境、会話の回数 | 送迎車内はラジオを消して運行した。車内での会話は3往復あった。 |
| 音や光への反応⑥ | 照明を落とした時間帯、離席の有無 | 照明を落とした部屋で14:00から14:20まで過ごした。机に向かって座り続け、部屋を出るまでの離席は無かった。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
外に出る場面の記録|移動・外出・金銭・余暇・通院同行(24例)
外に出る場面は、本人が自分で決めた範囲と、職員が代わりに行った範囲の線が最も見えやすい場所です。「支払った」ではなく「本人が支払い、職員は財布に触れていない」と書くと、その線がそのまま記録に残ります。
| 場面 | 記録に残す観察点 | 完成文(そのまま貼れる形) |
|---|---|---|
| 移動・外出① | 出発と到着の時刻、本人の動き、職員の立ち位置 | 10:00に事業所を出発し、10:20に目的地へ到着した。歩道を渡る場面では本人が左右を見てから渡り、職員は右斜め後ろを歩いた。 |
| 移動・外出② | 立ち止まった時刻、指さした対象、再開まで | 移動中、11:05に本人が立ち止まった。指さした先に犬がいた。「犬」と話し、通り過ぎるまで待ってから歩き出した。 |
| 移動・外出③ | 本人が自分で行った手続き、職員の関与 | バスの乗車では、本人が整理券を自分で取り、降車時に自分で運賃を支払った。職員は横で見守った。 |
| 移動・外出④ | 訴えの時刻、休んだ場所と時間 | 帰路、14:50に「疲れた」と話したため、途中のベンチで5分休んでから再開した。 |
| 移動・外出⑤ | 選択肢の示し方、本人が選んだこと、記載先 | 外出の行き先は、写真を2枚並べて示し、本人が選んだ(選んだ先は個別の記録のとおり)。 |
| 移動・外出⑥ | 乗降の時刻、本人が自分で行ったこと | 9:40、送迎車から降りる際に自分でシートベルトを外した。降車後、玄関まで1人で歩いた。 |
| 金銭の扱い① | 支払いを行った人、確認の仕方、職員が触れていないこと | 買い物の場面では、本人が財布から自分で支払いを行った。金額の確認は本人がレシートを見て行い、職員は代わりに数えていない。 |
| 金銭の扱い② | 本人からの申し出、読み上げた人 | 10:30、本人が「いくらか見てほしい」と申し出たため、一緒にレシートを読んだ。読み上げは本人が行った。 |
| 金銭の扱い③ | 事業所での預かりの有無、使用した財布 | 事業所で預かる金銭は無い。本日の買い物は、本人が持参した財布のみを使用した。 |
| 金銭の扱い④ | 事業所の定めとの関係、本日の発生の有無 | 金銭の取り扱いは事業所の定め(記入欄)に従い、預かりが発生した場合は預かり簿に記入して本人と職員で確認する。本日は預かりの発生は無かった。 |
| 金銭の扱い⑤ | 買う物の決め方、店内での行動、困った場面 | 買い物の前に、買う物を本人がメモに3つ書いた。店内では3つとも本人が探し、うち1つが見つからなかったため店員に自分で尋ねた。 |
| 金銭の扱い⑥ | 本人の言葉、職員が待った理由、財布に触れていないこと | 支払いの際、小銭を出すのに時間がかかったが、本人が「待って」と話したため、そのまま待った。職員は財布に触れていない。 |
| 余暇① | 時間帯、本人が選んだ過ごし方 | 14:00から15:00まで自由時間。本人はテレビの前に座り、途中で本棚から雑誌を1冊持ってきて見ていた。 |
| 余暇② | 本人からの申し出、記載した場所 | 本人から「カラオケがやりたい」と申し出があった。次回の余暇活動の候補として、本人と一緒に希望票に書いた。 |
| 余暇③ | 誘った主体、回数、片づけまでの流れ | 休憩時間の13:10、自分から他の利用者を将棋に誘った。2局行い、終了後は自分で駒を片づけた。 |
| 余暇④ | 希望の言葉、同行の人数と時間、戻ってからの言葉 | 余暇の時間に外の畑を見に行きたいと本人が話し、職員1名が同行した(15:10から15:25)。戻ってから「またあした」と話した。 |
| 余暇⑤ | 過ごし方、本人が自分で行った操作 | 本日の自由時間は音楽を聴いて過ごした。イヤホンは本人が自分で接続した。 |
| 余暇⑥ | 希望の聞き方、記載の場所、本日の内容の根拠 | 余暇活動の内容は、月ごとに本人の希望を聞いて決めている(希望票は記入欄)。本日は先月の希望票のとおりの内容で行った。 |
| 通院同行① | 出発と到着の時刻、受付を行った人 | 10:00に事業所を出発し、10:30に医療機関へ到着した。受付は本人が診察券を出して行い、職員は横で待った。 |
| 通院同行② | 同席の根拠、事前の準備、読み上げた人 | 診察には本人の希望で職員が同席した。医師へ伝えることは、事前に本人と紙に3項目書いて持参し、本人が読み上げた。 |
| 通院同行③ | メモを取った理由、渡した相手、同意の取り方 | 診察後の説明は本人が聞き取り、職員は本人の求めに応じてメモを取った。メモは本人に手渡し、写しを家族へ渡すことについて本人の了解を得た。 |
| 通院同行④ | 会計と受け取りを行った人、内容の出どころ、判断していないこと | 11:40、会計と薬の受け取りは本人が行った。薬の内容は指示書のとおり(記入欄)。職員は内容の判断を行っていない。 |
| 通院同行⑤ | 待ち時間、本人の申し出、そのあとの行動 | 待合では、待ち時間が40分になった時点で本人が「外に出たい」と話したため、玄関前で5分待ってから戻った。 |
| 通院同行⑥ | 次回の決め方、書き入れた場所、家族への連絡の同意 | 次回の通院の日時を本人と一緒に予定表に書き入れた(日時は記入欄)。家族への連絡は本人の了解を得たうえで連絡帳に書いた。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
人とつながる場面の記録|家族・学校・職場・実習・断られたとき・本人の希望(36例)
相手のある場面では、誰が・いつ・どちらから・何を言ったかの4点が欠けると、あとから確認のしようがない記録になります。同意の範囲を超えて伝えていないことも、記録の中に一言で残しておきます。
| 場面 | 記録に残す観察点 | 完成文(そのまま貼れる形) |
|---|---|---|
| 家族とのやりとり① | 伝えた時刻、伝えた内容、家族が話したこと | 16:30、迎えに来た家族へ、本日の作業内容と本人が話した言葉をそのまま伝えた。家族からは「家では作業の話はしない」と話があった。 |
| 家族とのやりとり② | 連絡を受けた時刻、受けた職員、そのあとの対応 | 8:50、家族から電話で「昨夜はあまり眠れていない」と連絡があった。受けた職員名と時刻を記録し、日中の活動は本人の様子を見ながら短縮した。 |
| 家族とのやりとり③ | 連絡帳に書いた項目、返信欄の記載 | 連絡帳に、本日の食事量・活動内容・本人の言葉を記載して手渡した。家族からの返信欄には「ありがとうございます」の記載があった。 |
| 家族とのやりとり④ | 要望の言葉、そのあとの扱い、伝えたこと | 家族から「作業の時間を延ばしてほしい」という要望があった。要望の言葉をそのまま記録し、次回の会議で扱うことを家族へ伝えた(会議日は記入欄)。 |
| 家族とのやりとり⑤ | 同意の範囲、伝えなかった内容 | 本人の同意を得たうえで、本日の出来事のうち通院に関する内容を家族へ伝えた。本人が「これは言わないで」と話した内容は伝えていない。 |
| 家族とのやりとり⑥ | 来所の時刻と時間、記載先の判断 | 17:00、家族が来所し、玄関で10分ほど話をした。要望や相談ではなく近況の話であったため、支援日誌の連絡欄に記載した。 |
| 学校とのやりとり① | 引き継ぎの時刻、担任の言葉、そのあとの変更 | 14:20、学校へ迎えに行った際、担任から「午後は疲れている様子だった」と口頭で情報提供があった。伝えられた内容をそのまま記録し、活動の順番を本人と相談して入れ替えた。 |
| 学校とのやりとり② | 連絡ノートの記載、学校側の記載 | 学校との連絡ノートに、事業所での本日の活動と本人が話した言葉を記載した。学校からの記載欄には給食の様子が書かれていた。 |
| 学校とのやりとり③ | 電話の時刻、相手の職名、決めたこと | 10:00、学校の担当者へ電話し、次回の会議の日程を調整した(日程は記入欄)。相手の職名と電話の時刻を記録に残した。 |
| 学校とのやりとり④ | 保護者の了解、渡した日と相手 | 保護者の了解を得たうえで、事業所での様子を書いた用紙を学校へ渡した。渡した日と渡した相手を記録に残した。 |
| 学校とのやりとり⑤ | 行事による変更、確認した三者 | 学校行事の日は利用時間が変わるため、変更の内容を保護者・学校・事業所の三者で確認した(変更内容は記入欄)。 |
| 学校とのやりとり⑥ | 依頼の内容、保護者への確認、渡したもの | 学校からの依頼で、本人が使っている手順表の写しを渡すかどうかを保護者に確認した。了解が得られたため、写しを渡した。 |
| 職場とのやりとり① | 訪問の時刻、担当者の言葉 | 10:00、企業の担当者を訪問し、本人の勤務の様子について聞き取りを行った。担当者からは「朝の挨拶は自分からしている」と話があった。 |
| 職場とのやりとり② | 面談の時間、出席者、本人の言葉 | 14:00から14:40まで、本人・企業の担当者・支援者の3名で面談を行った。本人からは「機械の音が大きい日はつらい」と話があった。 |
| 職場とのやりとり③ | 本人が話した困りごとの言葉 | 職場での困りごとについて、本人が話した言葉をそのまま記録した。「休憩の時間がわからない」という言葉があった。 |
| 職場とのやりとり④ | 相談の内容、その場で決めたことと持ち帰ったこと | 企業の担当者から連絡があり、勤務中の休憩の取り方について相談があった。相談の内容と、その場で決めたこと・持ち帰ったことを分けて記録した。 |
| 職場とのやりとり⑤ | 本人の了解、紹介したもの、決める主体 | 本人の了解を得たうえで、事業所で使っている手順表の形式を職場の担当者へ紹介した。実際に使うかどうかは、職場と本人が決めることとした。 |
| 職場とのやりとり⑥ | 次回の決め方、書き入れた場所 | 定着に関する面談の次回日程を本人と決め、本人の手帳と事業所の予定表の両方に書いた(日程は記入欄)。 |
| 実習① | 日数、時間、作業内容、説明した人 | 実習1日目。9:00から12:00まで、荷物の仕分けを行った。作業の説明は企業の担当者が行い、支援者は横で見ていた。 |
| 実習② | 手が止まった回数と時刻、再開までの流れ | 実習中、10:30に手を止めて周囲を見る場面が2回あった。いずれも次の作業がわからないときで、本人が担当者に尋ねて再開した。 |
| 実習③ | 本人の言葉、伝えた相手 | 実習の終わりに、本人が「明日も来たい」と話した。企業の担当者にも、その言葉をそのまま伝えた。 |
| 実習④ | 条件・期間・担当者の出どころ、本日の時間 | 実習の受け入れ条件・期間・担当者名は、実習に関する記録のとおり(記入欄)。本日の実習時間と休憩時間を記録した。 |
| 実習⑤ | 本人の申し出、伝えた相手、変わったこと | 実習3日目、本人から「立ちっぱなしがつらい」と申し出があった。企業の担当者に伝え、座って行える作業を一部に入れることになった。 |
| 実習⑥ | 振り返りの時間、本人が挙げた数、言葉の残し方 | 実習後の振り返りを本人と行った(15:00から15:20)。よかった点と困った点を本人が2つずつ挙げ、その言葉をそのまま記録した。 |
| 支援を断られたとき① | 断った言葉、時間をおいた回数と時刻 | 10:00、入浴の声かけに「入らない」と答えた。理由は話さなかった。無理に勧めず、11:00に再度尋ねると「あとで」と答えたため、13:00に改めて尋ねた。 |
| 支援を断られたとき② | 言葉以外の返事、提案した内容、本人の行動 | 作業への参加を尋ねたところ、首を横に振った。別室で休むことを提案すると、自分で別室へ移動した。10:20から10:50まで別室で過ごし、自分から作業室へ戻った。 |
| 支援を断られたとき③ | 立ち止まった場所、職員が待った時間 | 送迎車への乗車を促した際、玄関で立ち止まって動かなかった。職員は横に立って待ち、5分後に本人が自分で乗車した。 |
| 支援を断られたとき④ | 断った言葉、食事の扱い、そのあとの時刻 | 昼食の席で「食べない」と話したため、食事は下げずに机に置いたままにした。12:40に自分から食べ始め、13:00までに主食を全量食べた。 |
| 支援を断られたとき⑤ | 断った言葉、事業所の定めに沿った報告、家族への連絡の時刻 | 服薬の声かけに「いらない」と答えた。事業所の定め(記入欄)に従い、管理者へ報告し、14:10に家族へ電話で伝えた。職員の判断で無理に飲ませてはいない。 |
| 支援を断られたとき⑥ | 記録する4点、本日の件数 | 本人が支援を断った場面では、断った言葉・そのときの時刻・そのあと職員が行ったこと・次に確認した時刻の4点を記録している。本日は2件(10:00、13:00)。 |
| 本人がやりたいと言ったこと① | 言葉、記録した場所、転記先 | 10:40、本人から「パソコンの入力をやってみたい」と話があった。言葉をそのまま記録し、次の会議で扱う項目として会議の記録に転記した。 |
| 本人がやりたいと言ったこと② | 希望の言葉、範囲の決め方、記載先 | 「一人で買い物に行きたい」と話した。どこまで一人で行うかを本人と紙に書き出し、本人が選んだ範囲を個別の記録に残した。 |
| 本人がやりたいと言ったこと③ | 希望の言葉、候補への入れ方、選び方 | 「料理を作りたい」と話したため、次回の活動の候補に入れた。作る物は本人が写真から選ぶこととした。 |
| 本人がやりたいと言ったこと④ | 希望の言葉、掘り下げた質問と答え | 「働きたい」と話した。どんな仕事かを尋ねると「人と話さない仕事」と答えた。言葉をそのまま記録した。 |
| 本人がやりたいと言ったこと⑤ | 希望の言葉、相談したい相手、決めたこと | 「一人暮らしがしてみたい」と話した。誰に相談したいかを尋ねると「家族と相談員」と答えた。本人の了解を得て、相談支援の担当者へ連絡する日を決めた(日は記入欄)。 |
| 本人がやりたいと言ったこと⑥ | 申し出の言葉、本人が書いたもの、掲示 | 本人から「来月の外出は海に行きたい」と申し出があった。希望票に本人が自分で書き、行き先の候補として掲示した。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
本人の言葉をそのまま残す書き方|推測と観察を分ける40組
障害福祉の記録で最も差がつくのはここです。本人は意思を表明する主体であり、本人が言ったことは、支援者の要約より情報量が多いからです。「帰りたいと訴えた」と書くと、そこには支援者の解釈が1枚かぶさります。「もう帰る」「バスに乗る」「家に電話して」——どれも「帰りたい」に要約できてしまいますが、次に何をすればよいかは3つとも違います。本人の言葉をかぎ括弧のまま残すことは、丁寧さの問題ではなく、次の支援を決められるかどうかの問題です。
記録を3つの層に分けて置く
迷いの多くは、事実と考えが同じ欄に混ざることから起きます。欄を分けられない様式であれば、文の主語を変えるだけでも分かれます。本人が主語なら事実、支援者が主語なら支援者の行為、「支援者は〜と考えた」と書けば、それが考えであることが読み手に伝わります。
| 層 | 何を書くか | 文の主語 | そのまま使える一文 |
|---|---|---|---|
| 第1層:本人が言ったこと | かぎ括弧の中に、聞こえたとおりの言葉。要約も言い換えもしない | 本人の言葉をそのまま | 本人は「もう帰る」と話し、荷物を持って立ち上がった。 |
| 第2層:観察できたこと | 時刻・体の動き・その場にあった物・かかわった人。数えられるものは数える | 本人・物・時刻が主語 | 14:30、荷物を持って玄関の方向を3歩進み、そこで立ち止まった。 |
| 第3層:支援者が考えたこと | 支援者の見立て。第1層・第2層と同じ文に混ぜない | 「支援者は〜と考えた」 | 支援者は、予定表の確認が有効ではないかと考え、次回は開始前に一緒に見ることとした。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
推測を含む一文を、観察の一文に書き直す40組
左の列は、書いてはいけない例として引用しています。いずれも間違いではなく、その一文だけでは次の支援が決められないという理由で右に書き直します。右の列はそのまま貼れる完成文です。
| 書きがちな一文(推測・代弁を含む) | 観察として書き直した一文 |
|---|---|
| 「楽しそうだった」 | 10:20、活動中に3回笑い声があり、終了時に「またやりたい」と話した。 |
| 「嫌がっていた」 | 上着を渡すと手で押し返し、「いらない」と話した。 |
| 「不安そうだった」 | 予定表を5分間で4回見に行った。職員が横に立つと席に戻った。 |
| 「落ち着いていた」 | 9:30から10:30まで離席は無く、声かけは開始時の1回だった。 |
| 「体調が悪そうだった」 | 9:15、「頭が痛い」と話し、机に伏せた。測定値は記録用紙のとおり。 |
| 「意欲的だった」 | 本人から「次もやる」と申し出があり、休憩を取らずに次の工程に移った。 |
| 「機嫌が悪かった」 | 9:10、荷物を机に置く音がいつもより大きかった。声かけへの返事は無かった。 |
| 「疲れていたようだ」 | 13:00から13:40まで机に伏せていた。起きたあと「眠かった」と話した。 |
| 「〜したかったのだと思われる」 | 本人は棚の上を指さし、「とって」と話した。 |
| 「甘えたかったのだろう」 | 職員の隣の席に自分で座り、10分間その場にいた。 |
| 「わざとやったと思われる」 | 14:00、机の上のコップが床に落ちた。落ちたあと、本人は職員の顔を見た。 |
| 「理解できていない様子」 | 手順を口頭で伝えたあと、作業は始まらなかった。手順表を指さして示すと作業を始めた。 |
| 「拒否が強い」 | 入浴の声かけに「入らない」と3回答えた(16:00、16:30、17:00)。 |
| 「パニックになった」 | 14:20、大きな声が出て、その場に座り込んだ。5分後に自分で立ち上がった。 |
| 「情緒不安定」 | 本日、「帰る」という言葉が4回あった(時刻は記録のとおり)。 |
| 「暴力的だった」 | 11:00、隣の席の利用者の腕に手が当たった。相手にけがは無く、両者から順に話を聞いた。 |
| 「こだわりが強い」 | 上着は毎回同じフックにかけている。空いていないときは、空くまで手に持って待つ。 |
| 「多動」 | 作業中の離席が3回あった(10:10、10:35、11:05)。いずれも3分以内に戻った。 |
| 「意思疎通が難しい」 | 言葉での返事は無かった。写真を2枚示すと、右の写真を指さした。 |
| 「食事に興味がない」 | 主食は半量、副菜は全量。「これは食べたくない」と話して皿を押した。 |
| 「よく眠れていた」 | 22:00の消灯後、訪室した23:00・1:00・3:00は、いずれも入眠していた。 |
| 「便秘気味」 | 排便の記録は排泄の記録用紙のとおり(記入欄)。本人は「お腹が張る」と話した。 |
| 「無気力だった」 | 9:00から10:00まで席に座り、作業には手をつけなかった。声かけへの返事は「うん」のみだった。 |
| 「甘やかすと良くない」 | 本人が「手伝ってほしい」と話したため、1工程のみ一緒に行った。残りは本人が行った。 |
| 「反抗的」 | 職員の提案に「やらない」と答え、別の方法を自分から提案した。 |
| 「集中していた」 | 9:30から10:15まで、手を止めずに作業を続けた。離席と発語は無かった。 |
| 「危険な行動があった」 | 10:50、いすの上に立った。職員が横に立ち、本人が自分で降りた。けがは無かった。 |
| 「自傷があった」 | 13:10、自分の手のひらを机に3回打ちつけた。赤みは無く、「うるさい」と話した。 |
| 「他害があった」 | 11:30、隣の利用者の肩に手が触れ、相手が「やめて」と話した。両者を離して順に話を聞いた。 |
| 「支援を受け入れた」 | 声かけに「わかった」と答え、自分で立ち上がって移動した。 |
| 「表情が明るい」 | あいさつのときに口角が上がり、こちらを見て「おはよう」と話した。 |
| 「調子が良い」 | 作業量は本人の記録用紙のとおり。休憩の申し出は無かった。 |
| 「家族が非協力的」 | 連絡帳の返信欄に記載が無い日が続いている(日付は記録のとおり)。電話は2回つながらなかった。 |
| 「本人は納得したようだ」 | 説明のあと「わかった」と話し、自分で予定表に印をつけた。 |
| 「トラブルがあった」 | 12:15、席の位置について2名の間で言い合いがあった。職員が間に入り、順に話を聞いた。 |
| 「見守りを行った」 | 作業中、職員は本人の右斜め後ろに立ち、声かけはせずに終了まで同じ場所にいた。 |
| 「様子観察」 | 10:00から11:00まで、10分ごとに離席の有無を確認した。離席は1回(10:35)。 |
| 「無表情だった」 | 呼びかけに対して顔を上げ、3秒間こちらを見たあと下を向いた。 |
| 「支援を拒否された」 | 声かけに「いらない」と答えた。時間をおいて2回尋ね、3回目に「やる」と話した。 |
| 「本人の希望を確認した」 | どちらにするかを写真2枚で尋ね、本人が左を指さした。選んだ内容をそのまま記録した。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
言葉以外の表出を、どう記録に残すか
言葉での表出が少ない場面ほど、記録は「反応なし」で終わりがちです。しかし本人は、表情・視線・手の動き・姿勢・声の大きさ・道具の選び方で表しています。何を手がかりに、何を読み取ったかではなく、何が起きたかを書くのが原則です。読み取りの部分は第3層(支援者が考えたこと)に置きます。
| 言葉以外の表出 | 記録に残す観察点 | 完成文(そのまま貼れる形) |
|---|---|---|
| 表情 | 口角・眉・目の動き。いつ、どのくらいの時間 | 呼びかけに対して顔を上げ、3秒間こちらを見たあとで下を向いた。 |
| 視線 | 何を見たか。見ていた時間。視線が動いた先 | 写真を2枚並べると、左を2秒、右を6秒見たあと、右に手を伸ばした。 |
| 指さし | 何を指したか。そのときの発語の有無 | 棚の上段を指さし、「あれ」と話した。指さした先には本人のかばんがあった。 |
| 手を伸ばす・押し返す | どちらに動いたか。触れたのか、押したのか | 差し出した上着を手で押し返し、別の色の上着に手を伸ばした。 |
| 姿勢の変化 | 座る・立つ・伏せる・背を向ける。続いた時間 | 10:00から10:05まで机に伏せ、そのあと自分で顔を上げて作業を再開した。 |
| 声の大きさ・高さ | 普段との違いではなく、周囲の反応で書く | 11:20、笑い声が続き、隣のテーブルの利用者が振り返った。 |
| 言葉にならない声 | 声が出た時刻と場面。長さ。そのあとの行動 | 掃除機の音が始まった10:15に発声があり、両手で耳を覆った。音が止まると発声も止まった。 |
| 道具の使用(カード・写真・機器) | どれを選んだか。何回目で選んだか | 意思を伝えるカードの中から「トイレ」のカードを自分で取り、職員に手渡した。 |
| 筆談・書く | 書いた文字をそのまま写す。書くまでの時間 | 紙に「やすみ」と書いて職員に見せた。書くまでに要した時間は約1分。 |
| 身振り | 体のどの部分が、どう動いたか | 職員が予定表を示すと、首を横に振り、そのあと窓の外を指さした。 |
| その場を離れる | 離れた時刻、行った先、戻るまでの時間 | 14:40、席を立って廊下へ出た。3分後に自分で戻り、席に座った。 |
| 相手の手を取る | どちらから触れたか。どこへ向かったか | 本人が職員の手を取り、洗面所の方向へ2歩進んだ。職員は同じ方向へ一緒に歩いた。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
「〜だと思われる」を事実の欄に書かないための置き換え先
推測を書いてはいけない、という意味ではありません。推測は必要な情報です。ただし置き場所が違うだけです。事実の欄から支援者の考えの欄へ移すと、記録は薄くならず、むしろ「何を根拠にそう考えたか」が残るぶん厚くなります。
| 迷いやすい場面 | 事実の欄に書くこと | 支援者の考えの欄に書くこと |
|---|---|---|
| 本人が急に席を立った | 14:20、席を立ち、窓際へ移動して3分後に戻った。窓の外では工事の音がしていた。 | 支援者は、音との関係を確かめるため、明日は音が出る時間帯の前に別室を用意すると考えた。 |
| 食事が進まなかった | 主食は3口。副菜には手をつけなかった。「いらない」と1回話した。 | 支援者は、前日の夕食の時間との関係を家族に確認したいと考えた。 |
| 作業の手が止まった | 10:30から10:38まで手が止まり、手順表を見ていた。そのあと3工程目から再開した。 | 支援者は、3工程目の手順表の文字が小さいことが関係している可能性を考え、写真つきへの差し替えを検討した。 |
| 帰りの支度が進まなかった | 15:00から15:20まで、かばんの中身を4回並べ直した。声かけは行っていない。 | 支援者は、持ち物の一覧を本人と一緒に作ることを提案したいと考えた。 |
| 同じ質問を繰り返した | 「何時に帰るの」という質問が5回あった(時刻は記録のとおり)。 | 支援者は、帰りの時刻を紙に書いて机に置く方法を、本人に提案してみたいと考えた。 |
| 大きな声が出た | 14:20、大きな声が出て、その場に座り込んだ。直前に活動室の人数が6名から12名に増えていた。 | 支援者は、人数が増える時間帯の過ごし方について、本人の希望を聞きたいと考えた。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
行動に関する記録|起きたこと・その前・その後を6つの欄で残す
行動に関する記録で最も多い間違いは、行動を分類してしまうことです。「他害」「自傷」「パニック」「問題行動」は、いずれも起きたことではなく、書いた人がその場でつけた名前です。名前がついた瞬間、その記録からは「何が起きたのか」「どうすれば次は違う結果になるのか」が読み取れなくなります。
原因の断定も同じです。「音がうるさかったから」と書くと、その日の記録はそこで終わってしまい、翌日以降に別の要因が見つかっても記録同士がつながりません。この記事では、分類・評価・原因の断定を書かず、6つの欄に分けて事実だけを置く方法を示します。見立ては別の欄に、支援者を主語にして書きます。
6つの欄に何を書き、何を書かないか
| 欄 | 書くこと | 書かないこと | 完成文(そのまま貼れる形) |
|---|---|---|---|
| ① 起きたこと | 体がどう動いたか。声が出たか。物がどうなったか。けがの有無 | 行動の名前(分類)、評価語 | 14:20、大きな声が出て、その場に座り込んだ。周囲の物は動いておらず、けがは無かった。 |
| ② その前(直前の30分) | 直前に何があったか。予定・場所・人数・音・光・声かけの内容 | 「原因は〜」という断定 | 14:00から14:15まで、活動室の人数が6名から12名に増えた。14:18に職員が「次は片づけ」と1回声をかけた。 |
| ③ その後 | そのあと何が起きたか。何分続いたか。誰が何をしたか。落ち着くまでの経過 | 「落ち着いた」だけの記載 | 5分後に自分で立ち上がり、廊下のいすに座った。14:35に「もういい」と話し、活動室に戻った。 |
| ④ 環境 | 場所・人数・音・光・室温・物の配置。数えられるものは数える | 「うるさかった」などの主観 | 場所は活動室(在室12名)。掃除機が14:10から14:25まで動いていた。室温は記録用紙のとおり。 |
| ⑤ かかわった人 | その場にいた職員名・利用者の人数。誰が声をかけ、誰が触れたか | 個人を責める書き方 | その場にいた職員は2名(氏名は記入欄)。声をかけたのは1名。体に触れた職員はいない。 |
| ⑥ 時間 | 始まった時刻・終わった時刻・続いた分数。前後の予定の時刻 | 「しばらく」「ずっと」のようなあいまいな表現 | 14:20に始まり、14:35に活動室へ戻るまで15分。予定では14:15から片づけの時間だった。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
1つの出来事を、6つの欄で時系列に書いた実物
下は、上の6欄を1件の出来事で埋めた例です。この形にしておくと、3日分・1週間分を並べたときに、共通している条件が自然に浮かび上がります。浮かび上がったものを会議で扱えばよく、記録の段階で結論を書く必要はありません。
| 時刻 | 欄 | 記載 |
|---|---|---|
| 14:00 | 環境 | 活動室の在室が6名から12名に増えた。掃除機が14:10から動き始めた。 |
| 14:15 | その前 | 予定では片づけの時間。予定表は朝に本人と一緒に確認していた。 |
| 14:18 | かかわった人 | 職員1名が「次は片づけ」と1回声をかけた。体には触れていない。 |
| 14:20 | 起きたこと | 大きな声が出て、その場に座り込んだ。物は動いておらず、けがは無かった。 |
| 14:25 | その後 | 職員は声をかけず、2メートル離れた位置に立った。掃除機が止まった。 |
| 14:25から14:35 | その後 | 5分後に自分で立ち上がり、廊下のいすに座った。14:35に「もういい」と話した。 |
| 14:35 | 時間 | 始まりから戻るまで15分。この間、他の利用者への影響は無かった。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
行動に関する記録の悪い例と、そのまま貼れる良い例
| 避けたい書き方(引用) | そのまま貼れる完成文 |
|---|---|
| 「本日は問題行動あり」 | 14:20、大きな声が出て、その場に座り込んだ。5分後に自分で立ち上がった。 |
| 「他害2回」 | 11:30と13:40、隣の利用者の肩に手が触れた。いずれも相手にけがは無く、両者を離して順に話を聞いた。 |
| 「自傷が見られた」 | 13:10、自分の手のひらを机に3回打ちつけた。赤みは無く、「うるさい」と話した。 |
| 「パニックの原因は音」 | 掃除機は14:10から14:25まで動いていた。大きな声が出たのは14:20。ほかに、在室が6名から12名に増えていた。 |
| 「こだわりのため対応困難」 | 上着を同じフックにかけられないときは、空くまで手に持って待つ。本日は3分待って自分でかけた。 |
| 「興奮状態」 | 声の大きさが上がり、両手を机の上で2回打った。1分後に手を膝に置いた。 |
| 「落ち着かせた」 | 職員は声をかけず、本人から2メートル離れた位置に立った。5分後に本人が自分で立ち上がった。 |
| 「制止した」 | 本人がいすの上に立ったため、職員は横に立ち、いすの背に手を添えた。本人が自分で降りた。 |
| 「拒否のため支援できず」 | 入浴の声かけに「入らない」と答えた。時間をおいて2回尋ね、3回目に「入る」と話し、18:05から入浴した。 |
| 「不穏が続いた」 | 「帰る」という言葉が4回あった(9:10、10:20、11:40、13:50)。いずれも活動の切り替えの直後だった。 |
| 「いつもの行動」 | 帰りの支度でかばんの中身を並べ直した。本日は3回、所要5分。過去の記録にも同じ様子が残っている。 |
| 「対応に苦慮した」 | この場面での職員の対応は3つ(声をかけない・距離を取る・予定表を示す)。本日は距離を取る対応を行った。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
身体拘束・虐待の線に触れる場面で、記録が受け持つ範囲
この線の判断は、記事が代わりに行うものではありません。判断は、事業所の定めと、管理者・自治体(指定権者)の側にあります。この記事が示せるのは、判断のもとになる事実を、あとから読める形で残しておくことだけです。下表の右の列は、すべて「事業所の定め(記入欄)/管理者・自治体にご確認ください」に統一しています。
| 場面 | 記録に残す事実 | 判断の置き場 |
|---|---|---|
| 本人が出ようとした扉に、職員が立って進路をふさいだ | 時刻・扉の場所・職員の立ち位置・本人の言葉・そのあと本人が行ったこと | 事業所の定め(記入欄)/管理者・自治体にご確認ください |
| いすから立ち上がろうとしたときに、体に手を添えた | 触れた部位・触れた時間・触れた理由として職員がその場で判断したこと・本人の反応 | 事業所の定め(記入欄)/管理者・自治体にご確認ください |
| 居室の外から鍵をかけた時間帯があった | 時刻・かけた人・かけた理由として記録されている内容・解錠の時刻 | 事業所の定め(記入欄)/管理者・自治体にご確認ください |
| 他の利用者と離すため、別室で1人で過ごしてもらった | 時間帯・別室の場所・扉の状態・その間の職員の位置・本人の言葉 | 事業所の定め(記入欄)/管理者・自治体にご確認ください |
| 車いす・いすに、体を支える用具を使った | 用具の種類・使った時間帯・使うことについて本人と家族へ説明した記録の有無 | 事業所の定め(記入欄)/管理者・自治体にご確認ください |
| 本人の持ち物を、職員が預かった | 預かった物・預かった時刻・返した時刻・本人が話した言葉・預かりについての説明 | 事業所の定め(記入欄)/管理者・自治体にご確認ください |
| 大きな声に対して、職員が強い口調で伝えた | そのときの言葉をそのまま・時刻・その場にいた人・そのあとの本人の様子 | 事業所の定め(記入欄)/管理者・自治体にご確認ください |
| 食事や外出を、本人の希望と異なる形にした | 本人の希望の言葉・実際に行った形・その場で伝えた説明・本人の反応 | 事業所の定め(記入欄)/管理者・自治体にご確認ください |
| 服薬について、本人が断ったものを勧めた | 断った言葉・勧めた回数と時刻・報告した相手と時刻・最終的にどうなったか | 事業所の定め(記入欄)/管理者・自治体にご確認ください |
| 職員間で、本人についての評価語がやりとりされた | その言葉を記録に転記せず、起きた事実だけを残す。伝達の事実は申し送りの記録に | 事業所の定め(記入欄)/管理者・自治体にご確認ください |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
児童発達支援・放課後等デイサービスに固有の記録|完成文34例
児童の記録が成人と違うのは、読む相手が本人だけではないことです。連絡帳は保護者が毎日読み、学校とのやりとりは担任が読み、将来の会議では相談支援の担当者が読みます。そして本人も、いつかその記録を読む可能性があります。評価語を書かないことは、ここでは特に実利があります。「落ち着きがない」と書かれた1行は、読んだ保護者の記憶に長く残り、そのわりに次の日の支援を何も変えません。
もう一つの違いは、成長の記録が支援の記録と同じ場所に置かれることです。同じ活動が半年前と今でどう違うかは、そのつどの記録に数と時間が入っていないと比べられません。「できた」ではなく「何を、何回、何分で、どこまで自分で」を残します。
保護者への連絡帳|そのまま書ける12例
| 連絡帳の場面 | 完成文(そのまま貼れる形) |
|---|---|
| 到着から活動まで | 15:10に到着し、自分で荷物をロッカーに入れました。15:20から始まりの会に参加しました。 |
| 活動の内容 | 本日は紙を使った制作を行いました。のりづけの工程は自分で行い、はさみは職員が紙を押さえて一緒に使いました。 |
| 本人の言葉 | 制作の途中で「これ、いえにもっていく」と話し、完成後は自分でかばんに入れていました。 |
| おやつ | 16:00からおやつ。飲み物は自分でコップに注ぎ、こぼれた分を自分でふきました。 |
| 友だちとのやりとり | 16:20、同じテーブルの子に「かして」と声をかけて道具を借り、返すときに「ありがとう」と話しました。 |
| 体の様子 | 15:40、額に汗が出ていたため上着を脱ぐことを一緒に行いました。水分は200ミリリットルを自分で飲みました。 |
| 苦手だった場面 | 掃除機の音が始まった16:40に両手で耳を覆いました。隣の部屋に移り、音が止まってから自分で戻りました。 |
| できるようになったこと | 靴の左右を自分で確かめてから履きました。声かけは無く、時間は約40秒でした。 |
| 帰りの支度 | 17:00から17:08まで帰りの支度。持ち物の一覧を見ながら、5点すべて自分でかばんに入れました。 |
| 学校からの引き継ぎ | 担任の先生から「午後は疲れている様子だった」と伺ったため、本日の活動の順番を本人と相談して入れ替えました。 |
| 家庭への相談 | 本日、はさみを使う場面で紙を押さえる支援を行いました。ご家庭での様子を教えていただけると助かります。 |
| 次回の予定 | 次回は同じ制作の続きを行う予定です(日程は連絡帳の予定欄のとおり)。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
学校との情報共有|そのまま書ける8例
学校とのやりとりは、保護者の同意の範囲を先に確認してから記録します。誰から誰へ、いつ、どの方法(口頭・書面・電話)で伝えたかを残すと、後から「聞いていない」が起きたときに、事実だけで確認できます。
| 学校とのやりとりの場面 | 完成文(そのまま貼れる形) |
|---|---|
| 下校時の引き継ぎ | 14:20、下校時に担任から口頭で情報提供を受けました。内容は連絡ノートに転記しています。 |
| 連絡ノートへの記載 | 事業所での活動と本人の言葉を連絡ノートに記載し、翌日の登校時に持たせました。 |
| 電話での調整 | 10:00に学校の担当者へ電話し、次回の会議の日程を調整しました(日程は記入欄)。相手の職名を記録しています。 |
| 書面での情報提供 | 保護者の了解を得たうえで、事業所での様子を書いた用紙を学校へ渡しました。渡した日と相手を記録しています。 |
| 行事による時間の変更 | 学校行事の日は利用時間が変わるため、変更内容を保護者・学校・事業所の三者で確認しました(変更内容は記入欄)。 |
| 手順表の共有 | 学校からの依頼で、本人が使っている手順表の写しを渡すかどうかを保護者に確認し、了解を得て渡しました。 |
| 学校での様子の記載 | 担任から「給食は自分で配膳した」と伺いました。伝えられた内容をそのまま記録しています。 |
| 同意の範囲の確認 | 本日、学校へ伝えた内容は保護者の同意の範囲内です。同意の範囲外の内容は伝えていません。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
成長の記録|半年後に比べられる形で残す6例
「できるようになった」は、比べる相手がいない記録です。半年後に読み返して意味があるのは、回数・時間・自分で行った範囲の3つが入っている記録だけです。
| 場面 | 完成文(そのまま貼れる形) |
|---|---|
| 身支度 | 靴の左右を自分で確かめてから履いた。声かけは無く、所要時間は約40秒(前回の記録は約2分・声かけ2回)。 |
| 道具の使用 | はさみで直線を3回切った。紙は職員が押さえた。前回は職員が手を添えていた工程。 |
| ことば | 「かして」と自分から声をかけた場面が本日3回(時刻は記録のとおり)。 |
| 集団への参加 | 始まりの会に15:20から15:35まで、席を立たずに参加した。 |
| 見通しを持つこと | 予定表を自分で見に行き、次の活動を「せいさく」と話した。声かけは行っていない。 |
| 苦手な場面への対応 | 掃除機の音が始まったとき、自分で隣の部屋へ移動した。職員の誘導は行っていない。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
集団の中での様子|そのまま書ける8例
集団の記録は、他の子どもの記載が混ざりやすい場所です。他の利用者は「他の子」「同じテーブルの子」と書き、氏名を書かないのが原則です。記録は本人ごとに保管され、本人・保護者が読む可能性があるためです。
| 集団の場面 | 完成文(そのまま貼れる形) |
|---|---|
| 席の選び方 | 本日も窓側の席を選んだ。席が空いていない場面では、空くまで扉の前で待った。 |
| 順番を待つ場面 | 順番待ちの列に並び、自分の番まで約3分待った。並んでいる間、前の子との距離は約1歩。 |
| 道具の貸し借り | 同じテーブルの子に「かして」と声をかけて借り、使い終わってから自分で返した。 |
| 大きな音が出た場面 | 他の子の声が大きくなった16:10、本人は両手で耳を覆い、隣の部屋へ移動した。 |
| 活動から離れる場面 | 制作の途中、16:30に席を立って本棚の前に立った。3分後に自分で席へ戻った。 |
| 手伝う場面 | 片づけの時間に、他の子の分の道具も机の上に集めた。相手に確認してから運んだ。 |
| 1人で過ごすことを選ぶ場面 | 自由時間の15分間、1人で図鑑を見て過ごした。誘うと「ひとりがいい」と話した。 |
| 言い合いになった場面 | 16:45、道具の使う順番について他の子と言い合いになった。職員が間に入り、順に話を聞いた。本人は「さきにもってた」と話した。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
避けたい書き方と言い換え|記録の体裁を直す40組
前の章が「推測と観察」の分け方だったのに対し、ここは記録の体裁の問題です。「見守り」「作業実施」「特変なし」「問題行動あり」は、間違ってはいません。ただし、その1行を読んだ人が、翌日に同じ支援を再現できません。左は書いてはいけない例として引用しています。右はそのまま貼れる完成文です。
| 避けたい書き方(引用) | なぜ直すか | 言い換えた完成文 |
|---|---|---|
| 「見守り」 | 誰がどこで何分見ていたかが残らない | 9:30から10:15まで、職員1名が本人の右斜め後ろに立ち、声かけはせずに終了まで同じ位置にいた。 |
| 「作業実施」 | 何をどれだけ行ったかが残らない | 10:00から11:30まで封入作業。完成数は作業記録のとおり。休憩は10:45から5分。 |
| 「特変なし」 | 何を見て変化が無いと言えるのかが残らない | 9:00の受け入れから15:00の降車まで、本人からの訴えは無く、食事・排泄・活動は予定どおりに行った。 |
| 「問題行動あり」 | 行動の評価であり、起きたことが残らない | 14:20、大きな声が出て、その場に座り込んだ。5分後に自分で立ち上がり、席に戻った。 |
| 「声かけ実施」 | 誰が何と言ったかが残らない | 10:10、職員が「次はラベル貼り」と1回伝えた。本人は「わかった」と答えた。 |
| 「対応した」 | 何をしたかが残らない | 別室へ移動することを提案し、本人が自分で移動した。10:20から10:50まで別室で過ごした。 |
| 「いつもどおり」 | 「いつも」の中身が人によって違う | 本日も、上着を同じフックにかけ、窓側の席に座った(過去の記録と同じ)。 |
| 「少し食べた」 | 量が残らない | 主食は半量、副菜は全量、汁物は3口。 |
| 「だいぶ良くなった」 | 比べる基準が無い | 離席は前日3回、本日1回(いずれも記録のとおり)。 |
| 「元気だった」 | 評価であって観察ではない | 玄関で自分から「おはよう」と話し、荷物を自分でロッカーへ運んだ。 |
| 「頑張っていた」 | 評価であって観察ではない | 手を止めずに45分続けた。途中で「まだやる」と話した。 |
| 「少し不穏」 | 評価語で、何が起きたかが残らない | 9:10、荷物を机に置く音が大きく、声かけへの返事は無かった。 |
| 「促した」 | 誰がどう促したかが残らない | 職員が手順表の2行目を指さして示した。本人はその工程から始めた。 |
| 「介助した」 | どこまで手を出したかが残らない | 上着の右袖に腕を通すところだけ手を添えた。ほかは本人が行った。 |
| 「危険だった」 | 評価であり、危険の中身が残らない | いすの上に立った。職員が横に立ち、本人が自分で降りた。けがは無かった。 |
| 「傾聴した」 | 何を聞いたかが残らない | 10分間、本人の話を聞いた。「家に帰りたい」「でも仕事は続けたい」という言葉があった。 |
| 「家族へ連絡」 | 誰にいつ何を伝えたかが残らない | 16:40、家族(続柄は記入欄)へ電話し、本日の食事量と本人の言葉を伝えた。相手の応答も記録した。 |
| 「様子を見た」 | 見た内容と時間が残らない | 10:00から11:00まで10分ごとに離席の有無を確認した。離席は1回(10:35)。 |
| 「参加した」 | どの活動にどこまで参加したかが残らない | 音楽の活動に13:00から13:40まで参加した。歌唱は2曲、楽器は使わなかった。 |
| 「拒否あり」 | 何を断ったかが残らない | 入浴の声かけに「入らない」と答えた。理由は話さなかった。 |
| 「服薬確認」 | 誰がどの時点で確認したかが残らない | 12:40、医師の指示による服薬(内容は指示書のとおり)を本人が自分で行い、職員1名が横で確認した。 |
| 「送迎した」 | 時刻・同乗者・経路が残らない | 8:40に自宅前で乗車、9:05に事業所へ到着。同乗の職員は運転者を含め2名。 |
| 「記録漏れなし」 | 記録の有無は記録に書くことではない | 本日の記録は、支援日誌・個別の記録・連絡帳の3つに記入した(記入者は各記録のとおり)。 |
| 「本人納得」 | 本人の言葉が残らない | 説明のあと「わかった」と話し、自分で予定表に印をつけた。 |
| 「いつもの行動」 | 何が「いつも」なのかが残らない | 帰りの支度でかばんの中身を並べ直した(本日3回、所要5分)。 |
| 「他害」 | 行為の評価であり、起きたことが残らない | 11:30、隣の利用者の肩に手が触れた。相手が「やめて」と話し、両者を離して順に話を聞いた。 |
| 「自傷」 | 同じく評価であり、起きたことが残らない | 13:10、自分の手のひらを机に3回打ちつけた。赤みは無く、「うるさい」と話した。 |
| 「落ち着かせた」 | 誰が何をしたかが残らない | 職員は声をかけず、本人の隣の席に座った。5分後に本人が顔を上げた。 |
| 「見学した」 | 何をどこまで見たかが残らない | 実習先で、荷物の仕分けの工程を30分見た。そのあと本人が2箱分を試した。 |
| 「支援継続」 | 次に何をするかが残らない | 次回は、手順表を写真つきに変えて同じ作業を行う(次回日は記入欄)。 |
| 「声が大きい」 | 評価であり、場面が残らない | 11:20、笑い声が続き、周囲の利用者が振り返った。職員が隣に座ると5分後に声の大きさが下がった。 |
| 「好き嫌いが多い」 | 評価語であり、本日の事実が残らない | 本日、副菜のうち1品を「食べたくない」と話して残した。ほかは全量食べた。 |
| 「わがまま」 | 評価語であり、記録に残す内容ではない | 予定と違う順番になったことに気づき、「順番が違う」と話した。予定表を書き直して見せた。 |
| 「気にしていた」 | 推測であり、行動が残らない | 予定表を5分間で4回見に行った。 |
| 「頻回にトイレ」 | 回数と時刻が残らない | トイレは9:45、10:20、12:10、14:50の4回。いずれも本人からの申し出。 |
| 「昼食後、休息」 | 時間と場所が残らない | 12:40から13:20まで、静養室でいすに座って過ごした。 |
| 「職員間で共有」 | 誰にいつ共有したかが残らない | 16:00の申し送りで、本日の3件(体調・服薬の時刻の変更・家族からの要望)を出席者5名へ伝えた。 |
| 「面談を行った」 | 参加者・時間・話した内容が残らない | 14:00から14:40まで、本人・企業の担当者・支援者の3名で面談。本人からは「機械の音が大きい日はつらい」と話があった。 |
| 「課題あり」 | 誰から見た課題かが残らない | 本人が「休憩の時間がわからない」と話した。企業の担当者に伝え、掲示で示すことを相談した。 |
| 「支援の効果があった」 | 効果は評価であり、記録に書く内容ではない | 手順表を写真つきに変えた日から、開始までの時間は記録のとおり(3日分を併記)。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
運営指導で見られる点|公表資料で確認できたことと、できなかったこと
ここは正直に書きます。当社が保有する公表資料の範囲では、障害福祉サービスの支援記録そのものに関する指摘事例は確認できませんでした。
当社が確認に使った資料は2種類です。1つは、厚生労働省が公表している運営指導のマニュアルの別添1(確認項目・確認内容・確認文書)で、これは訪問介護から地域密着型サービスまで38の区分に分かれています。いずれも介護保険法に基づくサービスであり、障害福祉サービス(生活介護・就労継続支援・共同生活援助・児童発達支援等)の区分は含まれていません。もう1つは、自治体が公表している運営指導の指摘事例で、当社が収集した379件・33自治体分です。こちらも、いずれも介護保険サービスの事業所に対する指摘でした。
唯一、障害福祉という語が含まれていたのは、北海道後志総合振興局が公表している「実地指導における主な指摘事項について」(資料3-2)にある、介護保険の事業と障害福祉・自主事業の会計が区分されていない、という指摘です。ただしこれは介護保険サービスの事業所に対する会計区分の指摘であり、障害福祉サービスの支援記録に対する指摘ではありません。記録の書き方の根拠として引用できるものではないため、この記事では会計区分の話に踏み込みません。
したがって、以下の表では「介護保険の資料で確認できた記録の観点」と「障害福祉について確認できなかったこと」を、混ぜずに分けて示します。介護保険の事例を、障害福祉の事例であるかのように読み替えないでください。障害福祉サービスの運営指導で何が見られるかは、指定権者である自治体の公表資料と、自事業所が受けた過去の指導の記録でご確認ください。
介護保険サービスの資料で確認できた「記録」の確認項目(障害福祉の確認項目ではありません)
| 資料の区分(介護保険) | 確認項目として記載されている内容 | 確認文書として挙げられているもの |
|---|---|---|
| 訪問介護(サービス提供の記録) | 訪問介護計画にある目標を達成するための具体的なサービスの内容が記載されているか/日々のサービスについて、具体的な内容や利用者の心身の状況等を記しているか | サービス提供記録 |
| 通所介護(サービス提供の記録) | 通所介護計画にある目標を達成するための具体的なサービスの内容が記載されているか/日々のサービスについて、具体的な内容や利用者の心身の状況等を記録しているか/送迎が適切に行われているか | サービス提供記録/業務日誌/送迎記録 |
| 介護老人福祉施設(サービス提供の記録) | 施設サービス計画にある目標を達成するための具体的なサービスの内容が記載されているか/日々のサービスについて、具体的な内容や入所者の状況等を記録しているか | サービス提供記録/業務日誌/モニタリングシート |
| 訪問介護(心身の状況等の把握) | サービス担当者会議等に参加し、利用者の心身の状況把握に努めているか | サービス担当者会議の記録 |
| 訪問介護(緊急時等の対応) | 緊急時対応マニュアル等が整備されているか/緊急事態が発生した場合、速やかに主治の医師に連絡しているか | 緊急時対応マニュアル/サービス提供記録 |
| 訪問介護(計画の目標の達成状況) | 目標の達成状況は記録されているか/達成状況に基づき、新たな計画が立てられているか | 居宅サービス計画/訪問介護計画/アセスメントシート/モニタリングシート |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
※上表は厚生労働省が公表している運営指導のマニュアル別添1のうち、介護保険サービスに関する記載を当社が抜き出したものです。障害福祉サービスの確認項目ではありません。
障害福祉の支援記録について、公表資料で確認できなかった論点と、手元で決めておくこと
| 論点 | 当社保有資料での確認結果 | 手元で決めておくこと |
|---|---|---|
| 支援記録をいつまでに書くか | 公表事例では確認できず | 記録を書き終える時限を事業所の定めに置く(記入欄) |
| 支援記録の保存の年数と場所 | 公表事例では確認できず | 保存の年数・保管場所・持ち出しの可否を事業所の定めに置く(記入欄)/自治体にご確認ください |
| 本人の言葉をどこまでそのまま残すか | 公表事例では確認できず | 本人が「言わないで」と話した内容の扱いを事業所の定めに置く(記入欄) |
| 記録を本人・家族へ開示する手順 | 公表事例では確認できず | 開示の申し出を受けたときの手順・窓口・期限を事業所の定めに置く(記入欄) |
| 行動に関する記録の様式と項目 | 公表事例では確認できず | 6つの欄(起きたこと・その前・その後・環境・かかわった人・時間)を様式に置く |
| 身体拘束等に関する記録の項目 | 公表事例では確認できず | 記録する項目と報告先・承認の手順を事業所の定めに置く(記入欄)/自治体にご確認ください |
| 学校・企業へ情報を渡すときの同意 | 公表事例では確認できず | 同意の取り方・範囲・記録の残し方を事業所の定めに置く(記入欄) |
| 記録の訂正の方法 | 公表事例では確認できず | 訂正の方法(二重線・訂正者・訂正日)を事業所の定めに置く(記入欄) |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
1年間の運用と、手元に残しておく記録
記録の書き方が決まっても、続かなければ意味がありません。誰がいつ見直すかを、記録そのものと同じ場所に書いておくと、職員が入れ替わっても運用が消えません。
| 運用の項目 | 時期 | 担当 | 手元に残す記録 |
|---|---|---|---|
| 記録の様式の見直し | 事業所の定めた時期(記入欄) | 管理者/サービス管理責任者・児童発達支援管理責任者 | 見直した日・変更点・変更した人(記入欄) |
| 記録の書き方の研修 | 事業所の定めた時期(記入欄) | 管理者 | 実施日・出席者・使った資料・演習で使った文例(記入欄) |
| 記録の点検(抜き取り) | 事業所の定めた時期(記入欄) | 管理者 | 点検した記録の件数・気づいた点・直した点(記入欄) |
| 本人・家族からの記録に関する申し出 | 申し出のつど | 受けた職員 | 申し出の内容・受けた日・対応した内容(記入欄) |
| 記録の保存・廃棄 | 事業所の定めた時期(記入欄) | 管理者 | 保存の年数・保管場所・廃棄した日と方法(記入欄)/自治体にご確認ください |
| 次回の見直しの予定 | 前回の見直しのときに決める | 管理者 | 次回の予定日(記入欄) |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
グループホーム(共同生活援助)の記録を時間帯で書き分ける|6時間帯・完成文39例
共同生活援助の記録は24時間を単位にしますが、実際に記録が書かれるのは「帰宅から夕食」「服薬と入浴」「夜間から早朝」の3つの山に集中します。どの山でも薄くなる原因は同じで、時刻が抜ける、誰が確認したかが抜ける、本人の言葉が抜ける、の3つです。ここでは時間帯ごとに、よく見かける悪い例と、そのまま貼れる良い例を並べます。良い例に出てくる時刻・回数・量は書き方の見本なので、実際の記録ではその日に確認した値に置き換えてください。
世話人・生活支援員が交替で入るホームでは、次の勤務者が読んで「何を続ければよいか」が分かる文にすることが、記録のいちばんの役割になります。そのため良い例は、観察したこと→職員がしたこと→本人の反応→次の勤務者へ、の順に並べています。
夕方の帰宅から夕食まで|帰宅時刻・持ち帰り品・食事量の13例
| 場面 | 悪い例 | 良い例(そのまま貼れる完成文) |
|---|---|---|
| 日中活動先からの帰宅①(予定どおり) | 「帰宅。変わりなし」 | 17:10、送迎車で帰宅した。玄関で「ただいま」と自分から声を出し、靴をそろえてから居室へ入った。日中活動先の連絡帳に「午後の作業は最後まで座って取り組めた」と記載があり、本人にも伝えると「箱を30個作った」と話した。 |
| 日中活動先からの帰宅②(予定より遅れた) | 「帰りが遅かった」 | 予定の17:00を過ぎても帰宅がないため、17:25に日中活動先へ電話で確認した。送迎車の出発が道路の混雑で遅れているとの回答があり、17:48に帰宅した。本人は「バスが止まってた」と話し、疲れた様子はなく居室で着替えを済ませた。 |
| 1人で帰宅する利用者 | 「自力で帰宅」 | 17:35、バスと徒歩で1人で帰宅した(予定は17:30)。帰宅後にスマートフォンの画面を見せ、「17時13分のバスに乗れた」と話した。玄関の鍵は本人が自分の鍵で開けた。外出記録表の帰宅欄に本人が時刻を記入し、世話人が確認の印を押した。 |
| 帰宅時の表情が普段と違う | 「機嫌が悪い」 | 17:15に帰宅した際、職員が「おかえりなさい」と声をかけても返事がなく、そのまま居室に入って扉を閉めた。普段は帰宅後にリビングでテレビを見ているため、17:40に扉の外から「夕食は18時です」とだけ伝えた。18:02にリビングへ出てきて、自分の席に着いた。 |
| 持ち帰り品の確認 | 「持ち物OK」 | 帰宅後、本人と一緒にかばんの中を確認した。弁当箱・水筒・連絡帳の3点があり、雨具は日中活動先に置いてきたと本人が話した。日中活動先の連絡帳に「雨具は明日持ち帰ります」と書き、本人にも「明日忘れずに」と伝えた。 |
| 日中活動先からの申し送り | 「申し送りあり」 | 日中活動先の連絡帳に「昼食後に頭痛の訴えあり、13:30から20分横になって休んだ」と記載があった。17:20に本人へ頭痛の有無を尋ねると「もう痛くない」と答えた。18:00の夕食前にもう一度尋ね、同じ答えだった。夜勤者へ頭痛の経過を申し送った。 |
| 夕食の準備への参加 | 「手伝いをした」 | 17:50から、本人が夕食の配膳を担当した。8人分の箸と湯のみを1人で並べ、汁物は職員がよそったものを本人が各席へ運んだ。運び終えたあと「今日はこぼさなかった」と話した。 |
| 夕食の摂取量①(全量) | 「完食」 | 18:00から18:25まで夕食をとった。主菜の鶏の照り焼き・副菜・汁物・ご飯(普通盛り)をすべて食べ、ご飯は「おかわり」と自分から申し出て半膳を追加した。食事中の会話は隣の利用者と2〜3回あった。 |
| 夕食の摂取量②(残した) | 「食欲なし」 | 18:00から夕食をとり、18:20に「もういらない」と箸を置いた。ご飯は約半分、主菜は約3分の1を残し、汁物と副菜は全量食べた。昼食の量を日中活動先の連絡帳で確認すると全量であった。20:00に空腹の有無を尋ねると「大丈夫」と答えた。 |
| 苦手な食材があった | 「好き嫌いあり」 | 夕食の副菜にピーマンが入っており、本人はピーマンだけを皿の端に寄せて残した。職員が「残してもよいです」と伝えると、ほかの食材は全量食べた。献立表の本人欄に「ピーマンは残す」と書き加え、次回の献立を作る世話人へ申し送った。 |
| 食事の速さ・むせ | 「むせあり注意」 | 18:10、ご飯を口に入れたあとに2回むせた。職員がお茶を勧め、本人が一口飲んでから落ち着いた。その後は一口ごとに箸を置くよう声をかけ、18:35まで時間をかけて食べ終えた。むせたのは今週2回目(9月24日にも1回)。 |
| 夕食後の過ごし方 | 「自由時間」 | 18:40から19:30まで、リビングで他の利用者2名とテレビのクイズ番組を見た。答えを声に出して言い、正解すると手をたたいていた。19:30に「部屋に戻る」と言って居室へ戻った。 |
| 金銭の使いみちの話 | 「買い物の話をした」 | 夕食後、本人から「週末にCDを買いたい」と話があった。本人と小遣い帳を一緒に開き、今週の残りの金額を本人が読み上げた。買うかどうかは本人が週末までに決めると話し、職員は小遣い帳の確認をしたことだけを記録した。 |
※上記は記録の書き方の一例であり、各自治体・指定権者の公式見解ではありません。記録の様式・確認の観点は指定権者(都道府県・市町村)により異なります。最終的な取り扱いは指定権者にご確認ください。
服薬と入浴の時間帯|手渡し・飲み込み・入浴の手順と皮膚の観察の13例
服薬の欄は「服薬済」の3文字で終わりやすい欄です。誰が薬を準備し、誰が手渡し、飲み込むところまで見たのか、の3点を入れておくと、飲み忘れ・重複が起きたときにさかのぼれる記録になります。入浴は、本人が自分で行った範囲と職員が手を添えた範囲を分けて書きます。
| 場面 | 悪い例 | 良い例(そのまま貼れる完成文) |
|---|---|---|
| 夕食後の服薬(通常) | 「服薬済」 | 18:45、一包化された夕食後の薬を服薬ケースから職員が取り出し、袋の氏名と日付を本人と一緒に読み上げてから手渡した。本人が袋を開けて水で飲み、職員が口の中に残っていないことを見て確認した。服薬チェック表に時刻と確認者を記入した。 |
| 服薬を嫌がった | 「拒薬」 | 18:45に薬を手渡すと「今日は飲まない」と話した。理由を尋ねると「苦いから」と答えた。19:15にもう一度声をかけると、お茶と一緒に飲むと話し、19:18に服薬した。管理者へ19:25に電話で経過を報告した。 |
| 服薬の時刻がずれた | 「遅れて服薬」 | 本人が19:00まで入浴していたため、夕食後の薬は通常の18:45より遅い19:10に服薬した。飲み込みまで職員が確認した。時刻がずれたことを服薬チェック表の備考欄に書いた。 |
| 薬の数が合わない | 「薬が足りない?」 | 20:00、翌朝分の薬を準備する際に服薬ケースを確認したところ、明朝の袋が1袋見当たらなかった。職員2名でケースと居室の机の上を確認し、20:15に居室の机の引き出しから未開封の袋を見つけた。本人は「昨日しまった」と話した。管理者へ20:20に報告し、ケースの置き場を変えるか翌日話し合うことになった。 |
| 頓服薬を使った | 「頓服使用」 | 21:30、本人から「頭が痛い」と申し出があった。主治医の指示書にある頭痛時の頓服薬であることを職員2名で確認し、21:35に本人が服薬した。22:15に尋ねると「少しよくなった」と答えた。使用した時刻と理由を頓服薬の記録表に記入した。 |
| 自己管理している薬 | 「自分で飲んだ」 | 本人が自己管理している夕食後の薬について、18:50に「飲みましたか」と尋ねると、空の袋を見せて「飲んだ」と答えた。空袋はゴミ箱へ本人が捨てた。自己管理の確認表に確認した時刻を記入した。 |
| 入浴の順番と時刻 | 「入浴した」 | 19:20から19:45まで入浴した。浴室へは本人が着替えを持って1人で移動し、洗髪・洗身は本人が行った。背中は職員がタオルで洗った。浴槽には5分つかり、本人が「ちょうどいい」と話した。 |
| 入浴を断った | 「入浴拒否」 | 19:20に入浴の順番を伝えると「今日は入らない」と話した。19:50にもう一度声をかけたが同じ答えだったため、本人の希望で足浴と着替えだけ行った。前回の入浴は9月25日。明日の入浴を本人と約束し、日勤者へ申し送った。 |
| 皮膚の観察 | 「異常なし」 | 入浴時、右すねに直径2センチほどの赤みを職員が見つけた。本人に痛みを尋ねると「ぶつけた、痛くない」と答えた。部位と大きさを皮膚の観察欄に図で記入し、翌朝に同じ部位を確認することを申し送った。 |
| 湯温・のぼせへの配慮 | 「長湯注意」 | 浴槽につかって8分がたったところで、顔が赤くなっていたため職員が声をかけ、本人が自分で浴槽から出た。脱衣所で椅子に座って水を150ミリリットル飲み、5分後に「もう大丈夫」と話して着替えた。 |
| 整容(ひげそり・爪) | 「整容済」 | 入浴後、本人が電気かみそりでひげをそった。あごの下のそり残しを鏡で本人と一緒に確認し、本人がそり直した。手の爪が伸びていたため、週末に職員と一緒に切ることを本人と決めた。 |
| 洗濯物の片付け | 「洗濯済」 | 20:10、入浴で出た洗濯物を本人が洗濯かごへ入れた。20:40に乾燥が終わった衣類を本人がたたみ、下着と靴下は職員が数を確認した。本人の衣装ケースへ本人が片付けた。 |
| 就寝前の過ごし方 | 「就寝準備」 | 21:00、本人が歯みがきを自分で行い、職員が仕上げの確認で奥歯の汚れを伝えると本人がもう一度みがいた。21:20に居室の照明を本人が消し、「おやすみ」と職員に声をかけた。 |
※上記は記録の書き方の一例であり、各自治体・指定権者の公式見解ではありません。記録の様式・確認の観点は指定権者(都道府県・市町村)により異なります。最終的な取り扱いは指定権者にご確認ください。
夜間の巡回と早朝の記録|巡回時刻・睡眠の様子・起床までの13例
夜間の記録は「巡回、入眠中」が並びやすい欄です。巡回した時刻、扉の外から見たのか中へ入ったのか、何で眠っていると判断したのか(寝息・寝返り・照明)の3点があると、翌朝に日勤者が状況をつかめます。本人のプライバシーに配慮して居室へ入らない運用のホームでは、そのことも記録に残しておきます。
| 場面 | 悪い例 | 良い例(そのまま貼れる完成文) |
|---|---|---|
| 定時の巡回(眠っている) | 「巡回、入眠中」 | 0:00、居室の扉を少し開けて様子を見た。布団に横になり、規則的な寝息が聞こえた。照明は消えていた。入室はせず扉を閉めた。 |
| 定時の巡回(起きていた) | 「覚醒あり」 | 2:00の巡回時、居室の照明がついており、本人がベッドに座って漫画を読んでいた。声をかけると「眠れない」と話した。温かい麦茶を勧めると「いらない」と答えた。2:40の再巡回では照明が消え、横になっていた。 |
| 夜中のトイレ | 「夜間トイレ1回」 | 3:10、本人がトイレへ1人で歩いて行った。職員は廊下の照明をつけて見守り、3:15に本人が自分で居室へ戻った。ふらつきはなかった。今週の夜間トイレは毎晩1回(3時前後)。 |
| 夜間の不安の訴え | 「不穏」 | 1:30、本人が職員室の扉をたたき「怖い夢を見た」と話した。リビングで10分ほど一緒に座り、本人が夢の内容を話した。1:45に「もう寝る」と言って居室へ戻った。2:30の巡回では寝息が聞こえた。 |
| 夜間の物音 | 「騒がしかった」 | 23:40、2階の居室から物を落とす音が2回聞こえた。職員が扉の外から声をかけると、本人が「本棚の本が落ちた」と答え、扉を開けて床の本を見せた。けがはなく、本人が本を棚に戻した。 |
| 夜間の体調の訴え | 「腹痛訴えあり」 | 4:20、本人から「お腹が痛い」と訴えがあった。4:25に検温し、測定値を記録用紙に記入した。トイレへ行き排便が1回あった。4:50に「楽になった」と話して横になった。5:30の巡回では寝息が聞こえた。朝の日勤者と管理者へ申し送った。 |
| 他の利用者の居室へ入ろうとした | 「徘徊」 | 2:15、本人が廊下を歩き、隣の居室の扉に手をかけていた。職員が「ここは○号室です」と部屋の番号を伝えると、本人は「間違えた」と話し、自分の居室へ職員と一緒に戻った。本人の居室の扉に目印を付けるかを管理者と翌日話し合う。 |
| 巡回の方法を変えた | 「巡回した」 | 本人から9月20日に「夜に扉を開けないでほしい」と希望があったため、この日から扉の外で耳を澄ませて寝息を確かめる方法に変えた。0:00・2:00・4:00の3回とも扉の外から寝息を確認した。 |
| 夜勤者への連絡・応援 | 「応援要請」 | 3:00、体調の訴えが続いたため、夜勤者が3:05に待機している管理者へ電話で報告した。管理者の指示で3:20に再度検温し、変化がないことを確認した。その後5:00まで30分ごとに扉の外から様子を見た。 |
| 早朝の起床 | 「起床」 | 6:15、目覚まし時計で本人が起床した。自分で着替え、6:30にリビングへ出てきた。職員が「よく眠れましたか」と尋ねると「2回起きた」と答えた。夜間の巡回記録と照らし合わせると2:00と3:10に起きていた。 |
| 起きられなかった朝 | 「寝坊」 | 6:30に声をかけたが返事がなく、6:45に再度声をかけると「あと5分」と答えた。6:55に起床し、朝食は7:10から7:25で全量食べた。日中活動先の送迎車7:40に間に合った。 |
| 朝の服薬と送り出し | 「朝薬OK、出発」 | 7:30、朝食後の薬を職員が手渡し、本人が飲み込むまで確認した。7:40、送迎車に乗って日中活動先へ出発した。連絡帳に「夜間2回起きた、朝食は全量」と書いて本人のかばんに入れた。 |
| 夜勤から日勤への申し送り | 「特に問題なし」 | 夜勤帯の申し送り:本人は21:20就寝、2:00に読書で起きていたが2:40には横になっていた。3:10にトイレ1回。朝食は全量、朝の薬は7:30に服薬。本日の日中活動先には頭痛の件を連絡帳で伝えた。 |
※上記は記録の書き方の一例であり、各自治体・指定権者の公式見解ではありません。記録の様式・確認の観点は指定権者(都道府県・市町村)により異なります。最終的な取り扱いは指定権者にご確認ください。
グループホームの業務日誌とケース記録を欄で書き分ける|2様式・26欄の記入例
グループホームでは、ホーム全体の1日を残す「業務日誌」と、利用者1人ずつの経過を残す「ケース記録(個別支援記録)」が並行して書かれます。同じ出来事を両方に丸ごと書くと、どちらも長くなり、読む人が探せなくなります。考え方は単純で、業務日誌には「ホームとして何があり、誰が対応したか」を、ケース記録には「その人に何があり、本人がどう言い、どう動いたか」を置きます。業務日誌からは「詳しくは○○さんのケース記録」と参照先だけを書いて、中身はケース記録に寄せます。
欄の名前は事業所の様式によって違います。下の表の「欄」は代表的な名前なので、手元の様式の近い欄に読み替えてください。
業務日誌の欄ごとの書き方|13欄の悪い例と良い例
| 欄 | この欄に置くこと | 悪い例 | 良い例(そのまま貼れる完成文) |
|---|---|---|---|
| 日付・勤務者 | 勤務した職員の名前と時間帯 | 「日勤・夜勤」 | 日勤(世話人)15:00〜21:00:職員A/夜勤(生活支援員)21:00〜翌9:00:職員B。管理者は17:00〜18:00に来所。 |
| 在籍と所在 | ホームにいた人数と、外泊・入院の人 | 「全員在籍」 | 入居者6名のうち、ホームで夜を過ごしたのは5名。1名は9月26日から28日まで家族宅へ外泊(帰宅予定は28日17時)。 |
| 帰宅の状況 | 帰宅時刻の一覧と、遅れの有無 | 「全員帰宅」 | 17:10に送迎車で3名、17:35に1名がバスで、17:48に1名が送迎車の遅れで帰宅。遅れの理由は日中活動先へ17:25に電話で確認済み。 |
| 食事 | 献立と、食事量に変化があった人 | 「夕食提供」 | 夕食:鶏の照り焼き・ほうれん草のおひたし・みそ汁・ご飯。5名のうち4名は全量、1名は主菜の3分の1を残した(詳細は本人のケース記録)。 |
| 服薬 | 服薬の件数と、ずれ・紛失などの出来事 | 「服薬問題なし」 | 夕食後の服薬5名、就寝前の服薬3名。1名は入浴のため19:10に時刻をずらした。翌朝分の袋の置き場の件は20:20に管理者へ報告(本人のケース記録参照)。 |
| 入浴 | 入浴した人・しなかった人と、その理由の参照先 | 「入浴5名」 | 入浴4名(19:20〜21:00)。1名は本人の希望で足浴と着替えのみ、明日の入浴を約束(本人のケース記録参照)。 |
| 来訪・電話 | 誰から、何時に、何の用件か | 「電話あり」 | 18:30、入居者1名の家族から電話。外泊中の様子と、28日の帰宅時刻が17時で変わらないことの連絡。職員Aが受けた。 |
| 関係機関との連絡 | 日中活動先・相談支援・医療機関との連絡 | 「連絡した」 | 17:25、日中活動先の生活支援員へ送迎の遅れを電話で確認。19:00、相談支援専門員へ来週のモニタリングの日程(10月3日15時)をメールで返信。 |
| 設備・建物 | 故障・修理・点検 | 「設備異常なし」 | 2階トイレの水が流れ続ける状態を20:05に発見し、止水栓を閉めた。管理会社へ21:00に連絡済み、明日10時に修理予定。 |
| 防災・安全 | 施錠・火の元の確認の時刻 | 「戸締まりOK」 | 21:30、玄関・勝手口・1階の窓4か所の施錠と、台所のガスの元栓を職員Bが確認した。 |
| 夜間の巡回 | 巡回した時刻と、起きていた人の参照先 | 「巡回異常なし」 | 巡回 0:00・2:00・4:00。2:00に1名が起きていたが2:40に横になった。3:10に1名がトイレ。4:20に1名が腹痛を訴え、管理者へ報告(各本人のケース記録参照)。 |
| 事故・ヒヤリハット | 起きた時刻と、報告書を書いたかどうか | 「ヒヤリあり」 | 20:00、翌朝分の服薬の袋が1袋所在不明となり、20:15に居室の引き出しで発見。ヒヤリハット報告書を職員Aが作成し、管理者へ提出した。 |
| 次の勤務者へ | 次の勤務で続けること | 「よろしくお願いします」 | 明日の日勤へ:①10時に2階トイレの修理の立ち会い、②右すねの赤みがあった入居者の皮膚の確認、③足浴だった入居者の入浴の声かけ。 |
※上記は記録の書き方の一例であり、各自治体・指定権者の公式見解ではありません。記録の様式・確認の観点は指定権者(都道府県・市町村)により異なります。最終的な取り扱いは指定権者にご確認ください。
ケース記録(個別支援記録)の欄ごとの書き方|13欄の悪い例と良い例
ケース記録は、半年後の個別支援計画の見直しや、相談支援専門員とのモニタリングで読み返される記録です。その日の出来事を並べるだけでなく、個別支援計画のどの目標に関わる出来事かを書き添えると、見直しのときに材料として拾えます。
| 欄 | この欄に置くこと | 悪い例 | 良い例(そのまま貼れる完成文) |
|---|---|---|---|
| 日時・記録者 | 出来事の時刻と、見た職員 | 「9/26 記入」 | 9月26日 18:00〜18:25(夕食)記録者:職員A(世話人) |
| 本人の様子(観察) | 見えたこと・聞こえたことだけ | 「元気がなかった」 | 夕食の席で、主菜に箸をつけたのは2回で、18:20に「もういらない」と言って箸を置いた。表情は普段と同じで、隣の利用者との会話は1回あった。 |
| 本人の言葉 | 「」でそのまま | 「食べたくないとのこと」 | 本人の言葉:「もういらない」「お昼いっぱい食べた」 |
| 職員が行ったこと | 声かけ・介助の中身 | 「対応した」 | 残したことについて本人へ理由は尋ねず、20:00に空腹の有無だけ尋ねた。日中活動先の連絡帳で昼食が全量だったことを確認した。 |
| そのあとの様子 | 職員の対応の後に本人がどう動いたか | 「落ち着いた」 | 20:00に「大丈夫」と答え、20:30から居室で音楽を聞いて過ごした。21:10に自分で歯みがきをした。 |
| 個別支援計画との関係 | どの目標に関わる出来事か | 「計画どおり」 | 個別支援計画の目標「自分で食べる量を決められる」に関わる場面。本人が自分から量を伝えて食事を終えた。 |
| 健康の記録 | 測定値・食事量・排泄・睡眠 | 「健康状態良好」 | 夕食:ご飯約半分・主菜約3分の1残し、汁物と副菜は全量。検温は21:00に実施し、測定値は健康記録表のとおり。 |
| 日中活動との連携 | 日中活動先から聞いたこと・伝えたこと | 「連絡帳確認」 | 日中活動先の連絡帳より「昼食後に頭痛の訴え、13:30から20分休憩」。ホームからは「夕食時は頭痛の訴えなし」と返信した。 |
| 家族との連携 | 家族から聞いたこと・伝えたこと(同意の範囲) | 「家族に報告」 | 18:30に家族から電話があり、週末の外泊の予定を確認した。本人から「母に言っていい」と了解を得ていた頭痛の件だけを伝えた。 |
| 金銭の記録 | 預かり金・小遣いの出入りと確認者 | 「小遣い渡した」 | 本人の希望で小遣い帳から週末の買い物分を本人へ手渡した。本人が小遣い帳の残りを読み上げ、職員Aと職員Bの2名で確認の印を押した。 |
| 本人の希望 | 本人が言った「やりたいこと」「やめたいこと」 | 「希望あり」 | 本人の希望:「週末にCDを買いに行きたい」。行き先と時間は本人が金曜日までに決めると話した。 |
| 次に確かめること | 次の記録者が見ること | 「経過観察」 | 明日の夕食の量と、日中活動先での頭痛の訴えの有無を確かめる。2日続けて夕食を残した場合は管理者へ伝える。 |
| 管理者の確認 | 読んだ日と、指示の有無 | 「確認済」 | 9月27日 管理者確認。指示:夕食量の経過を3日間このケース記録に続けて書く。 |
※上記は記録の書き方の一例であり、各自治体・指定権者の公式見解ではありません。記録の様式・確認の観点は指定権者(都道府県・市町村)により異なります。最終的な取り扱いは指定権者にご確認ください。
業務日誌とケース記録のどちらに書くか|出来事12種の振り分け表
迷いやすい出来事を、業務日誌に書くこと・ケース記録に書くことに分けた一覧です。両方に書く場合でも、中身はどちらか一方に寄せ、もう一方には「どこに書いたか」だけを残すと重複が減ります。
| 出来事 | 業務日誌に書くこと | ケース記録に書くこと |
|---|---|---|
| 帰宅が遅れた | 帰宅時刻と、確認の電話をした時刻 | 帰宅後の本人の言葉と様子 |
| 食事を残した | 献立と、残した人が何人いたか | 残した量・本人の言葉・前後の様子 |
| 服薬の時刻がずれた | ずれた件数と理由の種類 | その人の服薬の時刻と、飲み込みの確認 |
| 薬が見当たらなかった | 発見までの時刻と、ヒヤリハット報告書の有無 | 本人の言葉と、置き場について本人と話した内容 |
| 入浴しなかった | 入浴した人数と、しなかった人数 | しなかった理由(本人の言葉)と代わりに行ったこと |
| 皮膚に赤みがあった | 申し送り事項として1行 | 部位・大きさ・本人の言葉・翌日の確認結果 |
| 夜間に起きていた | 巡回時刻と、起きていた人がいたこと | 起きていた時刻・していたこと・本人の言葉・次に眠った時刻 |
| 体調の訴え | 管理者へ報告した時刻 | 訴えの言葉・測定・経過・本人が楽になった時刻 |
| 家族からの電話 | 電話の時刻と受けた職員、用件の種類 | 家族に伝えた内容と、本人の同意の範囲 |
| 設備の故障 | 発見時刻・止めた処置・修理の予定 | (本人の生活に影響したときだけ)本人の様子 |
| 利用者同士の言い合い | 起きた時刻と、職員が間に入ったこと | それぞれのケース記録に、その人の言葉と様子を分けて書く(相手の名前は様式の決まりに従う) |
| 相談支援専門員との連絡 | 連絡の日時と用件 | モニタリングで伝える予定の、本人の変化 |
※上記は記録の書き方の一例であり、各自治体・指定権者の公式見解ではありません。記録の様式・確認の観点は指定権者(都道府県・市町村)により異なります。最終的な取り扱いは指定権者にご確認ください。
放課後等デイサービスの活動ごとの支援記録|5活動・完成文36例
放課後等デイサービスの記録は、学校からの受け入れで始まり、保護者への引き渡しで終わります。その間の活動を「活動名だけ」で書くと、半年後の個別支援計画の見直しで何ができるようになったのかが読み取れません。ここでは、学校送迎・宿題・集団活動・個別課題・保護者への連絡の5つの場面について、子どもが自分でしたこと・職員が手伝ったこと・子どもの言葉が入った完成文を並べます。保護者への連絡帳の文例・学校との情報共有の文例は既に上で紹介しているので、ここでは活動中の記録と、お迎え時・電話での口頭連絡の記録を中心にしています。
学校への迎えと事業所への到着|送迎の12例
| 場面 | 悪い例 | 良い例(そのまま貼れる完成文) |
|---|---|---|
| 学校での受け入れ(通常) | 「学校お迎え」 | 14:50、特別支援学級の担任から児童を受け取った。担任から「今日は体育で長く走った」と口頭で引き継ぎがあった。児童は自分で車のドアを開けて乗り、シートベルトは職員が留め具を確認した。 |
| 学校からの引き継ぎ(体調) | 「学校より連絡あり」 | 15:00の受け入れ時、担任から「給食の後に保健室で15分休んだ」と引き継ぎがあった。車内で児童に尋ねると「頭がちょっと痛かった、今は平気」と答えた。到着後15:30に再度尋ね、同じ答えだった。 |
| 下校時刻の変更 | 「早帰り」 | 学校行事のため下校時刻が13:30に変わったことを、前日に保護者から連絡帳で受けていた。13:25に学校へ到着し、13:35に児童を受け取った。到着は13:55。 |
| 車内での様子 | 「車内落ち着き」 | 車内では窓の外の電車を見て「あれは快速」と3回話した。到着までの15分間、座席に座ったまま過ごした。 |
| 車内で泣いた | 「車内で泣いた」 | 15:05、車が発進してすぐに泣き出した。隣の職員が「何がいやだった?」と尋ねると「帽子を忘れた」と答えた。学校へ電話し、帽子は教室にあり明日持ち帰れると担任から回答があった。児童へ伝えると15:12に泣きやんだ。 |
| 複数校の送迎順 | 「送迎順変更」 | 本日はA小学校の下校が遅れたため、送迎順をB小学校→A小学校に変えた。A小学校での受け入れは予定の15:00から15:20に変わり、事業所到着は15:45となった。保護者への連絡帳に到着時刻を書いた。 |
| 事業所への到着と手洗い | 「到着・手洗い」 | 15:30に事業所へ到着した。かばんを自分のロッカーに入れ、手洗い場で石けんを使って手を洗った。袖が濡れそうだったため職員が袖をまくると伝え、児童が自分でまくった。 |
| 到着時の予定の確認 | 「スケジュール確認」 | 15:35、ホワイトボードの今日の予定(宿題→おやつ→集団活動→個別課題→帰りの会)を児童と一緒に指でたどって読んだ。児童は「今日は工作ある?」と尋ね、集団活動が工作であることを伝えると「やった」と話した。 |
| 到着後すぐ休みたいと言った | 「休憩」 | 15:40、「疲れた」と話して休憩スペースのマットに横になった。担任から体育で長く走ったと聞いていたため、15:55まで休んでから宿題に移ると児童と決めた。15:55に自分から起き上がった。 |
| 自宅への送り(通常) | 「送迎済」 | 17:30に事業所を出発し、17:50に自宅前で母親へ引き渡した。車から降りる際、児童が職員に「バイバイ」と手を振った。引き渡しの時刻を送迎記録表に記入した。 |
| 自宅に保護者がいなかった | 「不在」 | 17:50に自宅へ到着したが、インターホンに応答がなかった。17:52に母親の携帯へ電話すると「5分で戻る」とのことで、車内で児童と待ち、17:58に母親へ引き渡した。管理者へ18:10に報告した。 |
| 送迎中の事故のヒヤリ | 「ヒヤリあり」 | 17:40、信号待ちで児童がシートベルトの留め具を外そうとした。職員が「着くまで外さないよ」と伝えると手を離した。以降は隣の座席の職員が留め具に手を添えた。ヒヤリハット報告書を作成した。 |
※上記は記録の書き方の一例であり、各自治体・指定権者の公式見解ではありません。記録の様式・確認の観点は指定権者(都道府県・市町村)により異なります。最終的な取り扱いは指定権者にご確認ください。
宿題の時間と個別課題の時間|取り組みの長さと手伝いの量の12例
宿題と個別課題の記録で比べられるのは、「どれだけ長く取り組めたか」と「職員がどれだけ手伝ったか」の2つです。何問解いたか、何分座っていたか、声かけが何回だったかを数で残すと、翌月・半年後の記録と並べたときに変化が見えます。
| 場面 | 悪い例 | 良い例(そのまま貼れる完成文) |
|---|---|---|
| 宿題(1人で取り組めた) | 「宿題した」 | 15:45から16:05まで、算数のプリント(たし算20問)に取り組んだ。職員の声かけは始めるときの1回だけで、20問すべてを自分で解いた。答え合わせは児童が赤鉛筆で行った。 |
| 宿題(途中で止まった) | 「集中できず」 | 15:45から漢字の書き取りを始め、5文字目で鉛筆を置いて「もうやだ」と話した。職員が「あと3文字でおやつ」と伝えると、15:58に10文字目まで書いた。残りの5文字は家で書くと児童が決め、連絡帳に書いた。 |
| 宿題(音読) | 「音読済」 | 16:00、国語の教科書の1ページを職員の前で音読した。読み終えるまで約2分で、読み間違いは2か所、自分で気づいて読み直したのが1か所。音読カードに職員が確認の印を押した。 |
| 宿題が無い日 | 「宿題なし」 | 連絡帳で本日は宿題が無いことを確認した。15:45から16:05まで、本人が選んだ迷路の本に取り組み、3ページを最後までたどった。 |
| 宿題を嫌がった | 「宿題拒否」 | 15:50に宿題を始めるよう伝えると「今日はやらない」と話した。理由を尋ねると「学校で疲れた」と答えた。16:30のおやつの後に再度尋ねると、計算プリントの半分(10問)だけ取り組み、16:45に終えた。 |
| 個別課題(ひも通し) | 「手先の訓練」 | 16:40から16:55まで、ビーズのひも通しに取り組んだ。15分間で12個を通し、先週の同じ課題(8個)より4個多かった。ひもの先が曲がったときに1回「手伝って」と自分から伝えた。 |
| 個別課題(文字の読み) | 「ひらがな練習」 | 16:40、ひらがなカード20枚のうち、自分で読めたのは14枚。「ぬ」と「め」を2回取り違えた。職員が指でなぞって見せると、3回目は正しく読んだ。 |
| 個別課題(着替えの手順) | 「着替え練習」 | 体操服から私服への着替えを、手順カード(5枚)を見ながら行った。ボタン留めの手順だけ職員が指をそえ、残りの4手順は自分で行った。かかった時間は8分。 |
| 個別課題(順番を待つ) | 「待つ練習」 | 職員と2人でのカードゲームで、自分の番が来るまで手をひざに置いて待つことに取り組んだ。10回の順番のうち、待てたのは7回。待てなかった3回は、職員が「次だよ」と伝えると手を戻した。 |
| 個別課題(気持ちを伝える) | 「気持ちカード」 | 16:50、気持ちカード(うれしい・かなしい・おこっている・つかれた)から、今日の気持ちとして「つかれた」を自分で選んだ。理由を尋ねると「走ったから」と話した。 |
| 課題の途中で離席 | 「離席あり」 | 16:45、課題の途中で立ち上がり、窓際へ移動した。2分後に職員が「あと5個で終わり」と伝えると席に戻り、16:55に課題を終えた。本日の離席はこの1回。 |
| 課題の難しさを変えた | 「内容変更」 | 先週まで取り組んでいた10ピースのパズルを3回続けて5分以内に完成できたため、本日から20ピースに変えた。本日は12分で完成し、端のピースから置く順番を自分で選んでいた。 |
※上記は記録の書き方の一例であり、各自治体・指定権者の公式見解ではありません。記録の様式・確認の観点は指定権者(都道府県・市町村)により異なります。最終的な取り扱いは指定権者にご確認ください。
集団活動とお迎え時の口頭連絡|おやつ・工作・外遊び・電話の12例
| 場面 | 悪い例 | 良い例(そのまま貼れる完成文) |
|---|---|---|
| おやつの時間 | 「おやつ完食」 | 16:15から16:30まで、せんべい2枚と麦茶を1杯とった。袋は自分で開け、ゴミは自分でゴミ箱へ捨てた。隣の児童に「おいしいね」と話しかけた。 |
| 工作 | 「工作に参加」 | 17:00から17:25まで、紙コップのけん玉作りに参加した。はさみで紙を切る工程は自分で行い、テープで留める工程は職員が紙を押さえた。完成後、自分で10回挑戦し、2回成功した。 |
| 集団のゲーム(ルールを守れた) | 「楽しく参加」 | 17:00から、5人で椅子取りゲームに参加した。3回戦のうち、座れなかった回に「くやしい」と話したが、次の回にもそのまま参加した。 |
| 集団のゲーム(抜けた) | 「途中で抜けた」 | 17:05、ゲームの2回戦で座れなかったあと、輪から離れて本棚の前に座った。職員が「見ている?休む?」と尋ねると「見てる」と答えた。3回戦は見て過ごし、17:20の片付けには参加した。 |
| 外遊び | 「公園で遊んだ」 | 16:40から17:20まで近くの公園へ職員2名・児童6名で出かけた。本人はすべり台を8回すべり、順番を待つ列に自分で並んだ。帰りの道では職員と手をつないで歩いた。 |
| 音や人の多さへの反応 | 「パニック」 | 17:10、隣の部屋から大きな音楽が聞こえた際、両手で耳をふさいだ。職員がイヤーマフを渡すと自分で着け、2分後に活動へ戻った。イヤーマフは17:40の帰りの会まで着けていた。 |
| 友だちとのやりとり | 「友達とトラブル」 | 17:15、ブロックの取り合いで他の児童と言い合いになった。職員が間に入り、それぞれに「どうしたかったか」を尋ねると、本人は「赤いのが欲しかった」と話した。赤いブロックを交代で使うことを2人で決め、17:20から一緒に遊んだ。 |
| 帰りの会 | 「帰りの会参加」 | 17:40の帰りの会で、今日楽しかったことを1人ずつ話す時間に「けん玉」と答えた。発表の順番が来るまで座って待った。 |
| お迎え時の口頭連絡(通常) | 「保護者に伝達」 | 17:50、母親へ口頭で伝えた内容:宿題の算数プリントは20問すべて終えたこと、工作で作ったけん玉を持ち帰ること、帽子は学校にあること。母親から「家でもけん玉で遊ばせます」と返答があった。 |
| お迎え時の口頭連絡(けが) | 「けがあり報告」 | 17:50、母親へ、16:55に公園で転んで右ひざを擦りむいたこと、水で洗ってばんそうこうを貼ったこと、本人は「もう痛くない」と話していることを伝えた。母親から「家でも様子を見ます」と返答があった。事故報告書を作成した。 |
| 保護者からの相談を受けた | 「相談あり」 | 17:55、母親から「最近、家で宿題をやりたがらない」と相談があった。事業所での宿題の様子(本日は10問で止めた)を伝え、来週の個別支援会議で話し合うことを提案した。母親は「お願いします」と答えた。管理者へ18:10に報告した。 |
| 欠席の電話 | 「欠席連絡あり」 | 9:20、父親から電話で本日欠席の連絡があった。理由は「朝から熱がある」とのこと。明日の利用は、朝8時までに連絡をもらう約束をした。欠席時の対応として、16:00に父親へ電話し、熱が下がってきたと聞き取った内容を記録した。 |
※上記は記録の書き方の一例であり、各自治体・指定権者の公式見解ではありません。記録の様式・確認の観点は指定権者(都道府県・市町村)により異なります。最終的な取り扱いは指定権者にご確認ください。
就労継続支援A型・B型と就労移行支援の記録|作業日・面談・欠勤の完成文39例
就労系の3種別は、同じ「作業」を記録していても、残す中身が少しずつ違います。A型は雇用契約に基づく勤務なので、始業・終業・休憩の時刻と業務の内容が記録の芯になります。B型は生産活動の工程と完成数量、本人の体調と参加の時間が中心です。就労移行支援は訓練の記録に加えて、職場見学・実習・応募活動の記録が増えます。どの種別でも「頑張っていた」「意欲的」のような評価の言葉は、何分・何個・何回という数と、本人の言葉に置き換えます。
工賃・賃金の額は、記録の文には書かず「工賃台帳のとおり」「賃金台帳のとおり」と参照先を書くと、転記の誤りを防げます。
作業日の記録|A型の勤務とB型の生産活動の13例
| 場面 | 悪い例 | 良い例(そのまま貼れる完成文) |
|---|---|---|
| A型:始業・終業(通常) | 「勤務した」 | A型:9:00に始業、12:00から12:45まで休憩、15:00に終業。業務は野菜の袋詰めで、本人が自分でタイムカードを押した。所定の時間どおりに勤務した。 |
| A型:遅刻 | 「遅刻」 | A型:9:00の始業に対し、9:18に出勤した。本人は「電車が止まった」と話し、鉄道会社の遅延証明書を提出した。9:20から業務を始めた。勤務時間の記録は実際の出勤時刻で記入した。 |
| A型:早退 | 「早退」 | A型:13:30、本人から「頭が痛いので帰りたい」と申し出があった。サービス管理責任者が話を聞き、13:45に退勤した。退勤前に本人が家族へ電話し、迎えは不要と本人が話した。 |
| A型:業務内容を変えた | 「担当変更」 | A型:10:00から、袋詰めからラベル貼りへ担当を変えた。本人から「袋詰めは手が痛くなる」と9:50に申し出があったため。ラベル貼りは11:30までに200枚を貼り、貼り直しは3枚だった。 |
| A型:職場のルール | 「注意した」 | A型:11:10、作業台でスマートフォンを見ていた。職員が「休憩まで作業台では使わない決まりです」と伝えると、本人はロッカーへしまった。以降、12:00の休憩までスマートフォンは出さなかった。 |
| B型:作業の開始と数量 | 「作業実施」 | B型:9:30に作業を始め、11:30までに部品の組み立てを58個仕上げた。検品で戻ったのは2個で、本人が自分で組み直した。昨日は同じ時間で50個。 |
| B型:工程の一部を担当 | 「工程担当」 | B型:クッキーの袋詰め工程のうち、シール貼りを担当した。10:00から11:30まで、職員が並べた袋に120枚を貼った。シールがずれた袋は4枚で、本人が「曲がった」と自分で職員に伝えた。 |
| B型:体調に合わせた参加 | 「午前のみ」 | B型:本人の希望で本日は午前のみ参加(9:30〜12:00)。朝の体調確認で「少しだるい」と話し、作業は座ってできる工程を本人が選んだ。12:00に家族の迎えで帰宅した。 |
| B型:新しい作業に挑戦 | 「新作業」 | B型:13:00から、初めての作業(封筒ののり付け)を職員と一緒に行った。最初の5枚は職員が手を添え、6枚目から本人1人で行った。14:30までに40枚を仕上げ、「思ったより簡単」と話した。 |
| B型:作業中の休憩 | 「休憩多い」 | B型:作業中、10:20と11:00に「休みたい」と申し出て、それぞれ5分間休憩スペースで過ごした。休憩後は自分で作業台へ戻った。休憩は本人の申し出で取った。 |
| B型:工賃の記録 | 「工賃支給」 | B型:9月分の工賃を本人へ手渡した。額は工賃台帳のとおり。本人が受領欄に自分で署名し、「好きなお菓子を買う」と話した。 |
| 共通:作業中の人間関係 | 「トラブル」 | 11:20、隣の利用者から「遅い」と言われ、本人が手を止めた。職員が本人を別の作業台へ誘うと、本人は移動して作業を続けた。昼休憩のあとに本人へ話を聞くと「言われて嫌だった」と話した。 |
| 共通:作業の振り返り | 「振り返り実施」 | 15:00の終わりの会で、今日の作業を本人が振り返り「午前は58個、午後はのり付けを覚えた」と話した。明日も同じ作業をしたいと本人が希望した。 |
※上記は記録の書き方の一例であり、各自治体・指定権者の公式見解ではありません。記録の様式・確認の観点は指定権者(都道府県・市町村)により異なります。最終的な取り扱いは指定権者にご確認ください。
面談と欠勤連絡の記録|本人の言葉と次に決めたことの13例
面談の記録は、職員の説明が長くなり、本人の言葉が1行も残らないことがよくあります。面談の目的・本人の言葉・一緒に決めたこと・次に話す日の4つを入れると、次の面談の担当者が続きから話せます。欠勤連絡は、誰から何時に、どんな理由で、次の出勤予定がどうなったかを残します。
| 場面 | 悪い例 | 良い例(そのまま貼れる完成文) |
|---|---|---|
| 定期の面談 | 「面談実施。問題なし」 | 14:00〜14:30、サービス管理責任者と月1回の面談。本人は「今の作業は慣れた、午後も続けたい」と話した。10月から週3日の午後の参加を週4日に増やすことを本人と決めた。次回面談は10月24日。 |
| 体調についての面談 | 「体調確認」 | 13:00、本人から「最近朝起きるのがつらい」と話があり、15分間面談した。夜は0時ごろに寝ていると話した。通院先の主治医に次回の受診(10月2日)で伝えることを本人が決め、受診後に結果を教えてもらう約束をした。 |
| 作業への不満の面談 | 「不満の訴え」 | 15:10、本人から「同じ作業ばかりで飽きた」と話があった。いま担当できる作業3種類を紙に書いて見せると、本人は「ラベル貼りをやってみたい」と選んだ。来週月曜から試すことにした。 |
| 家族同席の面談 | 「家族面談」 | 10:00〜10:45、本人・母親・サービス管理責任者の3名で面談。母親から「家では作業の話をよくしている」と話があった。本人は「お金をためて旅行に行きたい」と話した。個別支援計画の長期目標に本人の言葉をそのまま入れることを3名で確認した。 |
| A型:勤務時間の相談 | 「時間変更の相談」 | A型:11:30、本人から「9時は早くて間に合わない日がある」と相談があった。9月の遅刻は3回(いずれも10分以内)。始業時刻の変更は雇用契約の内容に関わるため、管理者と話したうえで来週の面談で回答すると本人に伝えた。 |
| 欠勤の連絡(本人から) | 「欠勤」 | 8:40、本人から電話で「熱っぽいので休みます」と連絡があった。検温すると本人が話したため、10:00に職員から電話すると「少し高い、病院に行く」と答えた。明日の出勤は朝8時半までに連絡をもらうことにした。 |
| 欠勤の連絡(家族から) | 「家族より休み連絡」 | 8:50、母親から電話があり、本人が「行きたくない」と話して部屋から出てこないとのこと。無理に連れて来なくてよいことを伝えた。15:00に本人の携帯へ電話すると「明日は行く」と答えた。 |
| 連絡のない欠勤 | 「無断欠勤」 | 9:30の開始時刻を過ぎても連絡がないため、9:45に本人の携帯へ電話したがつながらなかった。10:00に緊急連絡先の母親へ電話し、本人が自宅で寝ていることを確認した。本人とは13:00に電話で話し、「寝坊した」と話した。 |
| 欠勤が続いた | 「欠勤続く」 | 9月22日から本日まで4日連続で欠勤している。本日15:00に本人へ電話すると「疲れがとれない」と話した。相談支援専門員へ本日16:00に経過をメールで伝え、来週の自宅訪問の日程を本人と調整中。 |
| 欠席時の対応(在宅での支援) | 「電話した」 | 本日欠勤した本人へ、14:00に電話で様子を尋ねた(約10分)。本人は「午前中は寝ていた、午後は起きている」と話した。昼食はパンを食べたと答えた。明日の送迎は予定どおりと伝えた。 |
| 就労移行:職場見学の前の面談 | 「見学準備」 | 就労移行:10月1日の職場見学(物流倉庫)に向けて、本人と15分面談した。当日の集合時刻(9:30)と持ち物(筆記用具・上履き)を本人が自分の手帳に書いた。本人から「倉庫の音は大きいか」と質問があり、見学先へ確認すると伝えた。 |
| 就労移行:実習後の振り返り | 「実習お疲れさま」 | 就労移行:3日間の実習(商品の品出し)を終え、9月27日に振り返り面談。本人は「棚の場所を覚えるのが大変だった、2日目から早くなった」と話した。実習先の担当者の評価表を本人と一緒に読んだ。 |
| 就労移行:応募の相談 | 「応募検討」 | 就労移行:本人から、実習先と同じ業種の求人に応募したいと相談があった。本人が求人票を読み、勤務時間(1日5時間)と通勤時間(40分)を声に出して確認した。応募書類は本人が下書きし、来週職員と一緒に読み直すことにした。 |
※上記は記録の書き方の一例であり、各自治体・指定権者の公式見解ではありません。記録の様式・確認の観点は指定権者(都道府県・市町村)により異なります。最終的な取り扱いは指定権者にご確認ください。
就労移行支援の業務日誌と体調の記録|訓練日の欄ごとの13例
就労移行支援の業務日誌は、事業所全体の1日と、利用者1人ずつの訓練の記録を分けて持つ事業所が多い様式です。体調の欄は、本人が自分で書く「体調チェック表」と職員の観察を並べておくと、本人の自己理解の変化も記録として残ります。
| 欄・場面 | 悪い例 | 良い例(そのまま貼れる完成文) |
|---|---|---|
| 業務日誌:出席状況 | 「出席8名」 | 利用者10名のうち出席8名、欠席2名(体調不良1名・通院1名、いずれも朝に本人から連絡)。うち1名は午後から職場実習で外出。 |
| 業務日誌:訓練の内容 | 「PC訓練」 | 10:00〜11:30 パソコン訓練(表計算で売上表を作る課題)6名参加。13:00〜14:00 グループワーク(電話の受け答えの練習)8名参加。 |
| 業務日誌:外出・実習 | 「実習」 | 13:00〜16:00、利用者1名が物流倉庫で職場実習(3日間の2日目)。職員が13:00〜13:30に同行し、以降は実習先の担当者に引き継いだ。 |
| 業務日誌:関係機関 | 「連絡調整」 | 15:30、ハローワークの専門援助部門の担当者へ、来週の同行予定(10月2日10時)を電話で確認した。 |
| 訓練:パソコン | 「PC頑張った」 | 10:00から11:30まで、表計算で売上表を作る課題に取り組んだ。合計を出す関数を自分で入力でき、表の罫線は手順書を見ながら15分で仕上げた。質問は2回(セルの結合・印刷範囲)。 |
| 訓練:電話の受け答え | 「ロールプレイ」 | 13:00、電話の受け答えの練習で、職員が取引先役をした。本人は「お電話ありがとうございます」から名乗るところまで言えたが、用件を聞き返す場面で5秒止まった。2回目は手元のメモを見て聞き返せた。 |
| 訓練:通勤の練習 | 「通勤練習」 | 実習先までの通勤を本人1人で試した。8:20に自宅を出て、電車1回の乗り換えで9:05に到着した(予定9:15)。乗り換えのホームは本人が駅の案内板で確かめた。 |
| 体調:本人の自己チェック | 「体調良好」 | 本人の体調チェック表:睡眠6時間・気分は5段階の3・朝食あり。本人は「少し眠い」と記入した。職員の観察では、午前の訓練中にあくびが3回あり、訓練は最後まで続けた。 |
| 体調:疲れのサインに気づいた | 「疲労あり」 | 14:20、グループワークの途中で本人が自分から「少し休みます」と伝え、休憩スペースで10分過ごした。本人が自分で疲れに気づいて伝えられたのは今月3回目。 |
| 体調:服薬の自己管理 | 「服薬確認」 | 昼食後、本人が自分で昼の薬を飲んだことを服薬カレンダーの印で本人と一緒に確認した。飲み忘れは今月0回と本人が話した。 |
| 生活リズムの記録 | 「生活リズム不安定」 | 本人の記録によると、今週の就寝時刻は0:30・1:00・0:15・23:40。本人は「23時に寝たい」と話し、寝る前にスマートフォンを充電器に置くことを試すと決めた。 |
| 就労定着に向けた準備 | 「定着支援準備」 | 内定後の就労定着に向けて、本人と職場で困ったときに相談する相手(職場の担当者・当事業所の職員)を紙に書いて整理した。本人がその紙を手帳に貼った。 |
| 業務日誌:次の担当者へ | 「引き継ぎあり」 | 明日の担当者へ:①実習3日目の同行(9:00出発)、②欠席2名への朝の電話確認、③パソコン訓練で罫線の手順書を追加で1部印刷しておく。 |
※上記は記録の書き方の一例であり、各自治体・指定権者の公式見解ではありません。記録の様式・確認の観点は指定権者(都道府県・市町村)により異なります。最終的な取り扱いは指定権者にご確認ください。
3種別の記録を比べて読む|グループホーム・放課後等デイサービス・就労系の10観点
同じ法人でグループホームと日中活動(就労系・生活介護)、放課後等デイサービスを運営していると、職員が複数の種別の記録を書くことがあります。種別ごとに「記録の芯」が違うので、書き手が迷ったときに見返せるよう、10の観点で並べました。
| 観点 | グループホーム(共同生活援助) | 放課後等デイサービス | 就労継続支援A型・B型/就労移行支援 |
|---|---|---|---|
| 記録の芯になる時刻 | 帰宅・服薬・入浴・巡回・起床 | 学校での受け入れ・到着・活動の区切り・引き渡し | 始業・終業・休憩(A型)/作業の開始と終了(B型)/訓練の区切り(移行) |
| 数で残すもの | 食事量・服薬の件数・巡回の回数 | 取り組んだ時間・解いた問題数・待てた回数 | 完成数量・貼り直しの数・参加した時間 |
| 本人の言葉が出やすい場面 | 帰宅直後・夕食・就寝前 | 車内・帰りの会・課題の途中で止まったとき | 面談・終わりの会・作業の変更を申し出たとき |
| 他の人へ渡る記録 | 日中活動先への連絡帳・夜勤から日勤への申し送り | 保護者への連絡帳とお迎え時の口頭連絡・学校との連絡 | 家族・相談支援専門員・実習先(同意の範囲) |
| 2つの様式に分かれやすいもの | 業務日誌とケース記録 | 活動記録と連絡帳 | 業務日誌と個別の訓練記録 |
| 体調の書き方 | 測定の時刻と、夜間の訴えの経過 | 学校からの引き継ぎと、到着後の再確認 | 本人の自己チェックと職員の観察を並べる |
| 金銭の書き方 | 小遣い帳の出入りと、2名での確認 | (原則として扱わない。持ち物として書く) | 工賃・賃金は台帳を参照先として書く |
| 休んだ日の記録 | 外泊・入院の期間と帰宅予定 | 欠席の連絡の時刻と理由、その後の電話 | 欠勤の連絡の時刻と理由、次の出勤予定 |
| 個別支援計画とつなぐ書き方 | 「自分で決める」「自分で行う」目標に関わる場面を記す | 課題の数値を毎回同じ条件で残す | 本人の言葉を長期目標にそのまま使う |
| 読み手が次にすること | 次の勤務者が続ける確認 | 保護者が家でできること | 次回の面談で話すこと・実習先へ確かめること |
※上記は記録の書き方の一例であり、各自治体・指定権者の公式見解ではありません。記録の様式・確認の観点は指定権者(都道府県・市町村)により異なります。最終的な取り扱いは指定権者にご確認ください。
どの種別でも、記録の目的は「次に読む人が、同じ場面を思い浮かべられること」です。時刻・数・本人の言葉の3つが入っていれば、様式の欄の名前が違っても、読み手は必要なところを拾えます。記録の様式や保存の扱いは指定権者によって異なるため、手元の様式に当てはめる際は指定権者の公表資料もあわせてご確認ください。
よくある質問
質問:支援記録と個別支援計画は、どう書き分けますか。
回答:計画は「これから何を目指して、どう支援するか」を書くもので、支援記録は「その計画に沿って、実際に何が起きたか」を書くものです。記録の側に目標や支援方針を書き直す必要はありません。記録には、その日に起きたことと本人の言葉を残し、計画とのつながりは個別の支援記録(経過記録)の側で「計画の目標◯に関する場面」と参照する形にすると、二重に書かずに済みます。
質問:毎日の記録に、必ず入れるべき項目はありますか。
回答:様式は自治体(指定権者)と事業所の定めによって異なるため、この記事で「これが必要です」と断定することはできません。ただし、どの種別でも共通して読み手が求めるのは、時刻・支援した内容・本人の様子・本人の言葉の4点です。自事業所の様式に4点を書く場所があるかを、比較表と突き合わせてご確認ください。
質問:本人の言葉を、方言や言い間違いのまま書いてよいのでしょうか。
回答:聞こえたとおりに書くことをお勧めします。言い直すと、そこに支援者の解釈が入ります。たとえば「いやや」を「拒否」と書き換えると、断ったのか、少し待ってほしいのか、別の物を求めているのかが消えます。どうしても意味が取りにくい場合は、言葉をそのまま残したうえで、支援者の考えの欄に「支援者は〜という意味に受け取った」と分けて書きます。
質問:言葉での表出が少ない方の記録が、いつも短くなってしまいます。
回答:言葉以外の表出(表情・視線・指さし・手の動き・姿勢・道具の選び方)を観察点として書くと、記録は長くなります。この記事の「言葉以外の表出」の表に12の観察点と完成文を挙げています。「反応なし」と書く前に、体のどこが、いつ、どう動いたかを1つ足すところから始めるのが現実的です。
質問:行動に関する記録で、原因を書いてはいけないのでしょうか。
回答:原因を考えること自体は支援の中心です。ただ、事実の欄に断定として書くと、その日の記録がそこで閉じてしまいます。事実の欄には環境・直前の出来事・時刻を並べ、見立ては支援者を主語にして別の欄に書きます。数日分を並べたときに共通する条件が見えたら、それを会議の記録に上げるのが自然な流れです。
質問:身体拘束にあたるかどうか、記録の書き方で判断できますか。
回答:この記事では判断を示していません。判断は事業所の定めと、管理者・自治体(指定権者)の側にあります。記録が受け持つのは、判断のもとになる事実(時刻・場所・触れた部位・触れた時間・本人の言葉・そのあとの様子)を残すことです。線に触れる可能性がある場面を記録したら、その日のうちに管理者へ報告する手順を事業所の定めに置いてください。
質問:児童の記録に、他の子どもの名前を書いてもよいですか。
回答:記録は本人ごとに保管され、本人や保護者が読む可能性があります。他の利用者は「他の子」「同じテーブルの子」と書き、氏名は書かない形をお勧めします。相手にけががあった場面など、事実として双方の記録が必要になる場面の扱いは、事業所の定め(記入欄)で決めておいてください。
質問:連絡帳と支援記録を、同じ文章にしてもよいですか。
回答:読む相手が違うので、同じ文章にはしないほうが運用が楽になります。支援記録は職員と関係機関が読み、連絡帳は保護者が読みます。事実は支援記録に詳しく書き、連絡帳には保護者に伝えたい範囲だけを書いて、同意の範囲を超える内容を含めないようにします。
質問:記録を書く時間が取れません。どこから削ればよいですか。
回答:削るのは文章量ではなく、二重に書いている場所です。この記事の「一つの出来事が複数の記録に散る場面」の表のように、事実は一度だけ詳しく書き、他の記録からは「◯◯の記録のとおり」と参照する形にすると、書く総量は減り、記録同士の食い違いも起きません。
質問:加算の要件と記録は、関係がありますか。
回答:記録が要件と結びつく場面はありますが、要件そのものはこの記事では扱っていません。要件は告示の定めと、自治体(指定権者)の取り扱いによります。当社は書類の作成代行・提出代行を行いません。なお、介護保険法に基づく届出書類の作成・提出代行は社会保険労務士の業務です。
質問:記録を間違えたとき、どう訂正すればよいですか。
回答:訂正の方法は事業所の定めによります(記入欄)。一般に運用されている形は、元の記載が読める形で残し、訂正した人と訂正した日が分かるようにするというものです。書き直しではなく訂正の履歴が残る形にしておくと、あとから経過を追えます。
質問:この記事の完成文を、そのまま自事業所の記録に使ってよいですか。
回答:型としてお使いいただけます。ただし、時刻・数量・本人の言葉は、実際に起きたことに置き換えてください。本記事の文は、あくまで書き方の型を示すための例であり、実在の利用者の記録ではありません。様式・欄の名称・保存の取り扱いは自治体(指定権者)と事業所の定めによって異なるため、自事業所の様式に合わせてご確認ください。
出典
出典:厚生労働省ウェブサイト(https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001281524.pdf)/公共データ利用規約(第1.0版)
本ページは上記を当社が編集・加工したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。各自治体の公表資料についても同様に当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な取り扱いは保険者(指定権者)にご確認ください。
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この記事の執筆・編集
介護のマナ編集部(株式会社ライフシフト)
介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」を開発・提供する株式会社ライフシフトの編集部。訪問看護ステーションを運営する看護師(CSO)をはじめ、介護・看護の現場とともに、記録・書類・制度の実務情報を発信しています。
