研修を受けたあとに提出する「研修報告書」「受講レポート」は、書き方を教わる機会がほとんどないまま、毎回「とても勉強になりました。今後は気をつけたいと思います。」の2行で出してしまいがちな書類です。上長のコメント欄も「よく書けています」で終わり、翌月には何を学んだか誰も覚えていない。これでは、研修に使った時間が現場に戻ってきません。
このページは、研修を受講した職員本人が書く報告書に絞って、欄ごとの書き方と、そのまま貼って自分の職場に合わせて言い換えられる完成文をまとめました。身体的拘束等の適正化・高齢者虐待の防止・事故防止と緊急時の対応・感染症・業務継続計画(BCP)・認知症ケア・ハラスメント・プライバシーと個人情報・看取り・腰痛予防と移乗の10テーマを、訪問・通所・施設の職場別に書き分けています。事業所として残す研修の実施記録(日時・講師・出席者名簿・理解度の確認方法など)の書き方は、職員研修の年間計画と実施記録の記事や、身体拘束・虐待防止・事故防止・感染症・BCPの各記事で扱っているので、ここでは両者の関係を1つの対照表で整理するだけにとどめます。
完成文に出てくる利用者・職員は、すべて「利用者Aさん」「職員Bさん」のような記号にしています。日付・時刻・人数は書き方の見本として入れた数字です。ご自身の研修と現場の事実に置き換えてお使いください。
研修報告書(受講レポート)の欄別の書き方|10欄の対照表と、報告書1枚の通し例
研修報告書の様式は事業所ごとに違いますが、欄の並びはおおむね共通しています。最初に、受講した職員が書く報告書と、事業所が残す研修の実施記録がどう違うのかを確かめておきます。ここを混同すると、報告書に「出席者12名」「講師の経歴」のような実施記録の中身を書き写して、肝心の「自分はどうするか」が抜けてしまいます。
受講した職員の報告書と、事業所の研修実施記録はどこが違うか
| 項目 | 研修報告書(受講レポート) | 事業所の研修実施記録 |
|---|---|---|
| 書く人 | 研修を受講した職員本人 | 研修の担当者・管理者 |
| 文の主語 | 私(受講者) | 事業所 |
| 何のために書くか | 学んだことを自分の担当業務に置き換え、次にとる行動を決めるため | 研修を計画どおりに実施したこと、誰が何を受けたかを残すため |
| 中心になる欄 | 学んだこと・自分の現場に当てはめた気づき・明日からの行動・疑問点・上長のコメント | 日時・講師・内容・使用資料・出席者・理解度の確認方法・欠席者への対応 |
| 1件の単位 | 受講者1人につき1枚(外部研修・動画視聴・オンラインでも同じ) | 研修1回につき1件(テーマが複数なら、テーマごとに分ける) |
| 書く時期 | 受講した当日から数日以内。加えて、1か月後などに実践の振り返り | 研修を実施した当日 |
| 運営指導との関係 | 実施記録に添えて綴り、理解度や欠席者への伝達を示す材料の一つにしている事業所がある | 運営指導マニュアル別添1の確認文書「研修計画、実施記録」にあたる |
| 外部研修のとき | 事業所内で研修の中身を共有できる、ほぼ唯一の記録になる | 受講者・研修名・主催者・日時を研修受講の一覧に転記する |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
つまり、報告書は「研修を受けた証拠」よりも「研修を受けた結果、自分の仕事がどう変わるか」の予定表です。事業所の実施記録が「開いた」を残す書類なら、報告書は「伝わった」「現場で使った」を残す書類だと考えると、各欄に何を書けばよいかがはっきりします。
10欄それぞれに書くこと・書かないことと、欄の完成文
| 欄 | 書くこと | 書かないこと | 欄の完成文(例) |
|---|---|---|---|
| 1 研修名 | 主催者が示した正式な名称。事業所内研修なら年間研修計画の名称と同じにする | 「感染の研修」のような略称 | 感染症及び食中毒の予防及びまん延の防止のための研修(令和8年度 第1回・事業所内) |
| 2 日時・時間 | 日付・曜日・開始と終了の時刻・受講した時間 | 日付だけ | 令和8年7月8日(水)13時30分〜14時30分(60分) |
| 3 形式・場所 | 集合/オンライン同時配信/動画視聴/外部研修の別と場所 | 「参加した」だけ | 事業所2階の相談室での集合研修。送迎担当の2名は、同じ内容の録画を7月10日に視聴 |
| 4 講師・教材 | 講師の役割と、使った資料の名称。資料は添付するか保管場所を書く | 「資料参照」だけ | 講師:感染対策の担当者(看護職員)/教材:当事業所の感染症対策の指針、嘔吐物処理の手順書(研修綴りに保管) |
| 5 学んだこと | 研修の中身を3点以内で、自分の言葉で要約する | 資料の見出しの書き写し | 嘔吐物は、外側から内側へ向けて静かに拭き取ると飛び散りにくいこと。処理に使う物品を1つの袋にまとめておくと、すぐに始められること。処理のあと、その場所を少なくとも10分は換気すること |
| 6 自分の現場に当てはめた気づき | 自分の担当利用者・担当業務で思い当たる場面。主語は私 | 他の職員への批判・一般論 | 送迎車の中で利用者Aさんが嘔吐したとき、私は車内に処理の物品が無く、タオルで拭いて済ませた。車内の換気もしなかった |
| 7 明日からの行動 | 何を・いつから・どう確かめるか | 「気をつけたい」 | 7月13日までに送迎車3台に処理セットを1袋ずつ積む。毎朝の車両点検表に「処理セット」の欄を足してもらうよう、生活相談員に7月9日に相談する |
| 8 疑問点・確認したいこと | 研修で解けなかった点と、誰にいつまでに確かめるか | 空欄のまま提出 | 車内で嘔吐があったとき、他の利用者を先に降ろすか、そのまま事業所まで走るかの判断を、看護職員に7月10日までに確認したい |
| 9 上長のコメント | 行動の承認・補足・期限の確認・誰と共有するか | 「よく書けています」だけ | 処理セットの積み込みを了承します。車両点検表の様式変更は7月15日の職員会議で決め、全員に周知します。車内で嘔吐があった場合の判断は、看護職員の回答を受けて手順書に追記してください |
| 10 提出・回覧 | 提出日・受付日・回覧した範囲・保管場所 | 何も書かない | 提出:7月8日/受付:管理者 7月9日/回覧:送迎担当6名(7月の申し送り綴り)/保管:研修綴り 令和8年度 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
欄5〜8が報告書の本体です。欄5「学んだこと」は研修の中身、欄6「気づき」は自分の現場、欄7「明日からの行動」は自分の予定、欄8「疑問点」は解けなかった宿題、と役割を分けて書くと、同じことを言い換えて4回書く報告書になりません。
報告書1枚の通し例(訪問介護・事故発生の防止の研修を受けた介護職員)
| 欄 | 記入例(そのまま貼って言い換えられる完成文) |
|---|---|
| 研修名 | 事故発生の防止及び発生時の対応に関する研修(令和8年度 第1回・事業所内) |
| 日時・形式 | 令和8年5月20日(水)18時00分〜18時45分(45分)/事業所内での集合研修。直行直帰の登録職員4名はオンラインで同時参加 |
| 講師・教材 | 講師:サービス提供責任者(事故防止の担当)/教材:当事業所の事故発生時の対応手順、昨年度に提出されたヒヤリハット報告の集計表 |
| 学んだこと | 昨年度に当事業所で提出されたヒヤリハット報告のうち、最も多かった場面は浴室での立ち上がりと、玄関の段差の昇り降りだったこと。報告は職員の責任を問うためのものではなく、同じ場面を次に防ぐための材料だと説明があったこと。事故が起きたときの連絡の順序が、手順書の2ページ目に書かれていること |
| 自分の現場に当てはめた気づき | 私が週2回入浴介助に入っている利用者Bさん(要介護2)の浴室は、浴槽の縁の高さが膝の上まであり、先月2回、またぐときにふらついた。どちらも転ばなかったので、私はヒヤリハット報告を出していなかった。研修の集計表を見て、同じ場面が他の職員からも3件出ていたことを知った |
| 明日からの行動 | ①5月22日の入浴介助から、浴槽をまたぐ前に手すりを握ってもらい、私が反対側の腰を支える順序に変える。②ふらつきがあった日は、その日のうちにヒヤリハット報告を出す。③Bさんの浴室にバスボードを使えないか、5月27日までにサービス提供責任者に相談する |
| 疑問点 | ヒヤリハット報告と事故報告の境目(ふらついて私が支えた場合、職員の腕にあざができた場合)がまだ分からない。事故防止の担当者に5月25日までに確認する |
| 上長のコメント | ふらつきを報告していなかったことを自分から書いてくれたので、同じ場面の報告が他にも出ていることが分かりました。バスボードの件は5月27日の担当者との打ち合わせで介護支援専門員に伝えます。境目の質問は他の職員からも出ているので、6月の研修で取り上げます |
| 1か月後の振り返り欄 | 6月20日記入。5月22日以降の入浴介助8回のうち、ふらつきは1回(6月5日)で、当日中にヒヤリハット報告を出した。バスボードは6月10日から使い始め、それ以降ふらつきは出ていない |
| 提出・回覧 | 提出:5月21日/受付:サービス提供責任者 5月21日/回覧:Bさんの担当職員3名/保管:研修綴り 令和8年度 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
研修テーマ別の完成文|10テーマ×訪問・通所・施設で「学んだこと・気づき・明日からの行動」(90例)
ここがこのページの本体です。テーマごとに、訪問系(訪問介護・訪問入浴など)、通所系(通所介護・通所リハビリなど)、施設・居住系(特養・老健・グループホームなど)の3つの職場で、報告書の本体3欄をそれぞれ1文ずつ書いています。1行を丸ごと使うより、自分の担当利用者・自分の職場の数字に置き換えて使ってください。同じテーマでも職場が違えば「気づき」と「行動」が変わる、というのがこの表の見どころです。
身体的拘束等の適正化の研修を受けたとき
| 職場 | 学んだこと | 自分の現場に当てはめた気づき | 明日からの行動 |
|---|---|---|---|
| 訪問 | ひもや柵に限らず、本人が自分で外せない方法で動きを止めることが、身体的拘束等として検討の対象になりうると学んだ。緊急やむを得ない場合の3つの要件(切迫性・非代替性・一時性)を、誰がいつ検討したかを記録に残す考え方も知った | 私が担当する利用者Aさん宅では、家族の判断で夜間にベッドの両側へ柵を4本立てている。私は「家族の方針だから」と受け止め、訪問記録に一度も書いたことがなかった | 6月20日の訪問で、柵4本をいつから・誰の判断で使っているかを家族に聞き取り、聞いた言葉のまま訪問記録に書く。同日中にサービス提供責任者へ報告し、担当の介護支援専門員へ伝えるかを相談する |
| 通所 | 車いすに付けるテーブルや腰ベルトも、本人が外せなければ検討の対象になりうること。「転倒予防のため」という理由だけでは、ほかに方法が無かったかの検討にならないことを学んだ | 午後のレクリエーションの時間、立ち上がりが多い利用者Bさんの車いすにテーブルを付けたままにした日が、先週の5日中3日あった。付けた時刻も外した時刻も、どこにも書いていなかった | 明日から、テーブルを付ける場面があれば付けた時刻・外した時刻・その間の様子を個別の経過記録に書く。来週の職員会議で、テーブル以外の方法(隣に座る職員を決める、立ち上がる理由を観察する)を2つ提案する |
| 施設 | 研修では、ミトン型の手袋、つなぎ服、ベッドを柵で囲むことが事例として取り上げられた。夜間に使う場合も、時間を区切って外すことを検討し、その経過を記録に残すことを学んだ | 私のユニットで経管栄養を受けている利用者Cさんは、夜間にミトンを使っている。夜勤の記録には「ミトン着用」とだけあり、外した時刻が書かれていない。家族の同意書の日付は昨年のままだった | 次の夜勤(6月13日・17日)から、ミトンを外した時刻と、外していた間の手の動きを2時間ごとに記録する。同意書の日付のことは、6月14日にユニットリーダーへ報告する |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
高齢者虐待の防止の研修を受けたとき
| 職場 | 学んだこと | 自分の現場に当てはめた気づき | 明日からの行動 |
|---|---|---|---|
| 訪問 | 虐待は叩く・つねるといった行為だけでなく、本人のお金を本人の意思に反して使えなくすることや、必要な介護をしないことも含まれうると学んだ。気づいた職員が判断を抱え込まず、事業所の報告の順序に沿って伝えることが大切だと説明があった | 利用者Dさんは「通帳を息子が持っていて、お金を持たせてもらえない」と、先月の訪問で2回話していた。私は家族の事情だと思い、記録にも書かず誰にも伝えていなかった | 次にDさんが同じ話をしたら、日時と本人の言葉をそのまま訪問記録に書き、当日中にサービス提供責任者へ口頭で報告する。「虐待かどうか」の判断は書かず、聞いた事実と見た事実だけを書く |
| 通所 | 虐待の手前にある「不適切なケア」(呼び方の崩れ、子ども扱いの声かけ、待たせる介助)の段階で止めることが防止につながること。職員同士で指摘し合える場を作ることが大切だと学んだ | 送迎の待ち時間に、利用者Eさんを「おばあちゃん」と呼んでいる職員がいた。振り返ると、私も同じ呼び方をしたことが何度かあった | 明日から、利用者は名字に「さん」を付けて呼ぶ。自分が呼び方を崩したときは、その場で言い直す。月末のチームミーティングで、呼び方について気づいたことを1件出す |
| 施設 | 夜間や人の少ない時間帯には、ナースコールへの対応の遅れや、コールを手の届かない場所に置くことが起きやすいと、事例を使って学んだ。見聞きした職員が一人で抱えずに報告できる窓口が、当施設の指針に書かれていることも確認した | 夜勤帯にコールを頻回に押す利用者Fさんの居室で、コールがベッドの柵の外側に掛けられているのを見たことがある。そのときは位置を戻しただけで、誰にも伝えていなかった | 夜勤に入るとき、Fさんのコールが手の届く位置にあるかを確認し、夜勤記録のチェック欄に印を付ける。1週間、コールの回数と押した理由を数え、6月の虐待防止の担当者との面談で相談する |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
事故発生の防止と緊急時の対応の研修を受けたとき
| 職場 | 学んだこと | 自分の現場に当てはめた気づき | 明日からの行動 |
|---|---|---|---|
| 訪問 | 訪問先で利用者が倒れていたときの連絡の順序が、当事業所の緊急時対応の手順書に書かれていることを確認した。119番通報のあと、サービス提供責任者・家族・介護支援専門員へ伝える順番と、伝える内容(発見時刻・意識の有無・呼吸の様子)を練習した | 私は担当する利用者Gさんの家族の連絡先を、事務所に電話しないと分からない状態だった。夕方の訪問で倒れているのを見つけたら、家族への連絡が遅れると気づいた | 6月15日までに、担当の利用者5名について、家族と主治医の連絡先を事業所が決めた方法で訪問中に確認できるようにし、サービス提供責任者に確かめてもらう。研修で使った連絡の順序のカードを訪問バッグに入れる |
| 通所 | 研修では送迎の乗り降りの場面を取り上げ、足が地面に着く前に手すりを握ってもらう声かけの順序を、実際の車を使って練習した | 雨の日の降車のとき、私は傘をさすことを優先して、利用者Hさんの手を離したことがあった。そのときは転ばなかったので、報告を出していなかった | 明日から、雨の日は傘を持つ職員と介助する職員を分ける。1人で送迎する日は、車内で傘を開いてから介助を始める。手を離しそうになった場面は、その日のうちにヒヤリハット報告を出す |
| 施設 | 配薬のときに、本人の名前・日付・服薬の時間の3点を、声に出して確かめる手順を学んだ。誤薬は、利用者の状態に変化が無くても事故として報告する取扱いが、当施設の手順書にあることを確認した | 朝の配薬で、私は利用者に名前を呼びかけず、薬袋の名前だけを見て渡していた。朝食の時間は席の移動が多く、席の位置で本人を判断していたこともあった | 明日の早番から、薬袋の名前を読み上げて本人に呼びかけ、返事を確かめてから渡す。1週間、配薬のあとに自分で確認表へ印を付け、印が抜けた回があれば理由を書く |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
感染症の予防とまん延の防止の研修を受けたとき
| 職場 | 学んだこと | 自分の現場に当てはめた気づき | 明日からの行動 |
|---|---|---|---|
| 訪問 | 手指衛生のタイミング(訪問先に入る前・ケアの前と後・手袋を外したあと・退出するとき)と、訪問先で嘔吐物を処理するときの手順を学んだ | 利用者宅の洗面所を借りにくく、手袋を外したあとに手指消毒をしないまま、次の掃除に移ることがあった。嘔吐物処理の物品は事務所にしか置いていなかった | 明日から、手指消毒剤を訪問バッグの外ポケットに入れ、手袋を外すたびに使う。6月末までに、嘔吐物処理の物品を1袋にまとめて訪問バッグに入れる |
| 通所 | 送迎のときに体温と体調の変化を確かめ、発熱や咳がある利用者を受け入れるかどうかを誰が判断するかが、当事業所の指針で決まっていることを確認した | 送迎のとき家族から「朝から少し咳が出る」と聞いたのに、看護職員に伝えたのは事業所に着いてから30分たってからだった | 明日から、送迎で聞いた体調の変化は、車を停めてから電話で看護職員に伝え、到着したらすぐ検温する。伝えた時刻を送迎記録に書く |
| 施設 | おむつ交換のときは1人ごとに手袋を替えて手指消毒をすること、使い終わったおむつを居室から運ぶときの袋の閉じ方を学んだ | 夜間のおむつ交換で、2人続けて同じ手袋を使ったことがあった。ワゴンに積む手袋の枚数が足りず、取りに戻るのを省いていた | 今夜の夜勤から、ワゴンに積む手袋を担当人数の2倍にし、1人ごとに外して手指消毒する。足りなくなった夜は枚数を夜勤記録に書き、積む枚数を見直す |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
業務継続計画(BCP)の研修を受けたとき
| 職場 | 学んだこと | 自分の現場に当てはめた気づき | 明日からの行動 |
|---|---|---|---|
| 訪問 | 大雨や地震で全員の訪問ができないとき、先に訪問する利用者の順番が当事業所の業務継続計画で決まっていること。その順番は、独居かどうか・服薬や食事の介助が要るかで決めていることを学んだ | 私は自分の担当利用者の順番を知らなかった。担当8名のうち、独居で服薬の介助が要る利用者Iさんが上位にあることを、研修で初めて知った | 6月中に、担当利用者の順番と、訪問できないときの連絡先を訪問手帳に書き写す。次の休日に、自宅から事業所まで歩いて何分かかるかを確かめ、サービス提供責任者に伝える |
| 通所 | 営業を休むと決めたときに、利用者宅へ連絡する分担が連絡網で決まっていることと、送迎を中止する判断を誰がするかを学んだ | 連絡網で私が受け持つ利用者は12名だが、そのうち3名は固定電話だけで、日中は家族が不在だった。朝に休業を決めても、この3名には連絡がつかない | 6月20日までに、3名の家族の携帯電話の番号を生活相談員に確かめてもらい、連絡網を更新してもらう。更新した連絡網を、自分でも1回読み上げて確認する |
| 施設 | 停電のとき、どの機器の電源を先に確保するか(吸引器・電動のエアマットなど)と、備蓄品の置き場所を、当施設の業務継続計画で確認した | 私のユニットには電動のエアマットを使う利用者が4名いるが、停電したときの対応を知らなかった。備蓄庫の場所も、夜勤で一人のときに行けるか自信がなかった | 来週の日勤で、エアマットの停電時の扱いを取扱説明書で確かめ、手順を1枚にまとめてユニットの掲示板に貼る。次の夜勤の前に、夜勤者と一緒に備蓄庫まで歩いて場所を確かめる |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
認知症ケアの研修を受けたとき
| 職場 | 学んだこと | 自分の現場に当てはめた気づき | 明日からの行動 |
|---|---|---|---|
| 訪問 | 繰り返される言動には本人なりの理由があり、「困った行動」として止めるより、いつ・どこで・何の前に起きるかを観察することが手がかりになると学んだ | 利用者Jさんは訪問のたびに「財布がない」と言い、私は毎回一緒に探して終わりにしていた。振り返ると、その言葉が出るのは夕方の訪問だけで、午前の訪問では一度も聞いていない | 2週間、「財布がない」と言った時刻と、その直前の様子(テレビ・電話・家族の出入り)を訪問記録に書く。2週間分をまとめ、サービス提供責任者と介護支援専門員に伝える |
| 通所 | 帰りたいと訴える場面では、「帰りたい理由」や、その時刻に本人が以前していたことに目を向けると、声のかけ方が変わると学んだ | 利用者Kさんは毎日15時ごろ玄関へ向かい、私はお茶に誘って席に戻してもらっていた。家族の話では、Kさんは長く、夕方の買い物を日課にしていたという | 明日から、15時前にKさんに洗濯物たたみや翌日の買い物メモ作りをお願いしてみる。2週間、玄関へ向かった回数と、そのときの様子を記録し、次の担当者会議の前に生活相談員に渡す |
| 施設 | 大きな声や介護の拒否がある場面では、本人の状態だけでなく、音・光・人の多さといった環境も一緒に観察すると学んだ | 夕食のとき食堂で利用者Lさんが大きな声を出すのは、テレビの音が大きい日が多いように感じていた。ただ、記録に残したことはなかった | 1週間、大きな声が出た時刻と、テレビの有無・食堂にいた人数を記録する。結果をユニット会議に出し、Lさんの席をテレビから離す案を提案する |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
ハラスメント対策の研修を受けたとき
| 職場 | 学んだこと | 自分の現場に当てはめた気づき | 明日からの行動 |
|---|---|---|---|
| 訪問 | 利用者や家族からの性的な言動も、職員が一人で我慢するものではなく相談してよいこと。当事業所の相談窓口が管理者と、法人の相談窓口の2つあることを確認した | 利用者Mさんから、訪問のたびに手を握られることが続いていた。「高齢の方だから」と思い、誰にも話していなかった | 次に同じことがあれば、その場で「手を離してください」と伝える。日時と言動を訪問記録とは別の報告書に書き、当日中にサービス提供責任者へ報告する。2人で訪問する必要があるかも相談する |
| 通所 | 職員同士の言動も対象になり、指導のつもりでも、人前での強い言い方や繰り返しの否定は相手の働く環境を害しうると学んだ | 先週、入職3か月の職員Bさんに、利用者のいる前で「前も言ったよね」と言ったことがあった。Bさんはそのあと、私に質問しなくなった | 明日から、手順の間違いは利用者のいない場所で、何をどう直すかを1つずつ伝える。月に1回、Bさんとの面談の最後に、私の伝え方について意見を聞く時間を5分とる |
| 施設 | 家族からの長い電話や大声での要求に、職員が一人で対応し続けないための分担と、記録の残し方を学んだ | 夜勤中に、家族から30分を超える電話が週2回ある。私は夜勤者一人で対応し、翌朝の申し送りでも「家族から電話あり」としか伝えていなかった | 今週中に、夜間の電話で答えてよい範囲と、翌日の担当者へ引き継ぐ方法をユニットリーダーと決める。決まった内容を夜勤の手順書に足してもらい、電話の時刻・長さ・要件を記録に残す |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
プライバシー保護と個人情報の取扱いの研修を受けたとき
| 職場 | 学んだこと | 自分の現場に当てはめた気づき | 明日からの行動 |
|---|---|---|---|
| 訪問 | 利用者の情報が入った書類や記録用の端末を、車内や訪問先に置いたまま離れないこと。端末の画面ロックの設定を、当事業所の決まりで確認した | 訪問の合間に車内で記録アプリを開き、スマートフォンをダッシュボードに置いたまま車を離れたことがあった。画面ロックも5分に設定していた | 明日から、車を離れるときは端末をバッグに入れて持ち出す。今日中に画面ロックを1分に変える。訪問表の紙は、使い終わったら事務所のシュレッダーにかける |
| 通所 | 送迎のときの会話や連絡帳の受け渡しでも、ほかの利用者に聞こえる・見えることがあると、事例を使って学んだ | 送迎車の中で、ほかの利用者がいる前で、利用者Nさんの受診結果を家族と話していた | 送迎時に健康のことを話すときは、ほかの利用者を先に車内へ案内してから玄関先で話すか、到着後に電話で話す。連絡帳は封筒に入れて手渡す |
| 施設 | 排泄や更衣の介助のときは、扉とカーテンを閉めてから始めること、居室に入るときに声をかけて返事を待つことを学んだ | おむつ交換のときに、居室の扉を半分開けたまま始めたことがあった。廊下を通る人から見える位置だった | 明日から、ケアを始める前に「扉・カーテン」と声に出して確かめる。1週間、自分の担当のケアの前に確かめられたかをメモに残し、忘れた回があれば理由を書く |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
看取り・ターミナルケアの研修を受けたとき
| 職場 | 学んだこと | 自分の現場に当てはめた気づき | 明日からの行動 |
|---|---|---|---|
| 訪問 | 看取り期に見られる身体の変化(呼吸のリズム、食べる量、尿の量)を観察して伝えることと、家族の不安な言葉を受け止めてチームへつなぐことを学んだ | 利用者Oさん宅で、家族から「このまま家で大丈夫でしょうか」と聞かれ、答えられずに「看護師さんに聞いてください」とだけ返していた | 同じことを聞かれたら、家族の言葉をそのまま記録し、当日中にサービス提供責任者を通じて訪問看護と介護支援専門員に伝える。家族には「今日中に看護師さんへ伝えます」と、誰がいつ動くかを伝える |
| 通所 | 体力が落ちてきた利用者が通所を続けるとき、入浴や活動の量を本人と家族の希望に合わせて変えていくこと、その変化をチームで共有することを学んだ | 利用者Pさんは最近、入浴のあとに30分ほど横になるようになった。私は「疲れたのかな」と思うだけで、記録に書いたのは1回だけだった | 明日から、入浴の前後の様子(顔色・横になった時間・食事の量)を毎回記録する。2週間分をまとめて生活相談員に渡し、入浴を清拭に替えるかどうかを、家族と介護支援専門員に相談してもらう |
| 施設 | 看取り期には、口腔ケアや体位変換の目的が「本人が楽に過ごせること」に変わっていくこと。家族が居室で過ごしやすい配慮も、ケアの一部だと学んだ | 利用者Qさんの居室には椅子が1脚しかなく、家族が2人で面会に来たとき、1人が立ったままだった。私はそのとき気づいていなかった | 今日のうちに、Qさんの居室に椅子を2脚置く。家族が来た時刻と過ごした時間、家族が話した言葉を、看取り期の経過記録に書く |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
腰痛予防と移乗介助の研修を受けたとき
| 職場 | 学んだこと | 自分の現場に当てはめた気づき | 明日からの行動 |
|---|---|---|---|
| 訪問 | ベッドの高さを自分の腰の高さに合わせること、身体をひねらずに足の向きごと移動することを、実技で練習した | 利用者Rさん宅のベッドは電動なのに、私は高さを変えずにおむつ交換をしていた。交換のあとで腰が張る日が、週に2〜3回あった | 明日から、おむつ交換の前にベッドを自分の腰の高さまで上げ、終わったら元の高さに戻す。戻したことを訪問記録のチェック欄に書く。2週間後、腰が張った日数を数えてサービス提供責任者に報告する |
| 通所 | スライディングボードを使った車いすとベッドの間の移乗と、2人で介助するときの声のかけ方を学んだ | 入浴のあとの移乗で、2人介助と決まっている利用者Sさんを、私が1人で抱えた日があった。もう1人の職員が別の利用者についていたからだった | 明日から、入浴の順番表にSさんの「2人介助」を書き、2人がそろうまで移乗を始めない。来週の昼休みに15分、スライディングボードの使い方をもう1回練習する |
| 施設 | 移乗用のリフトを使う利用者を決めて使うこと、使わなかった日はその理由を残すことで、使わない理由が見えてくると学んだ | ユニットに床走行式のリフトがあるが、準備に時間がかかるので私は使っていなかった。対象の利用者2名を、毎回2人で抱えて移乗していた | 来週から、対象の2名は日中の移乗でリフトを使う。使えなかった日は理由(準備の時間・充電切れなど)を記録する。1か月後、腰の張りと使えなかった理由をまとめてユニット会議に出す |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
悪い例/良い例|「勉強になった」で終わる報告書の書き直し15組
研修報告書が薄くなる原因は、ほとんど次の5つの型に分かれます。悪い例は実際によく見かける1行です。良い例は、そのまま貼ってから自分の研修と現場に合わせて言い換えられるように、完成文で書いています。
| 型 | 悪い例 | 伝わらない理由 | 良い例(そのまま使える完成文) |
|---|---|---|---|
| 抽象的な感想 | 「とても勉強になりました。」 | 何を学んだかが1つも書かれていない | ヒヤリハット報告は責任を問うためではなく、同じ場面を次に防ぐための材料だと学んだ。私は昨年、ふらつきを支えた場面を2回報告していなかった |
| 抽象的な感想 | 「今後は気をつけたいと思います。」 | 何に、いつから、どう気をつけるかが無い | 明日の早番から、配薬のときに薬袋の名前を読み上げ、本人の返事を確かめてから渡す |
| 抽象的な感想 | 「利用者に寄り添ったケアをしたいです。」 | どの研修を受けても書ける文で、研修の中身とつながらない | 利用者Aさんが夕方に「家に帰る」と言う場面では、止める前に、その時刻に以前何をしていたかを家族に聞いてみる |
| 他人事 | 「職員全体の意識を高める必要があると感じました。」 | 自分が何をするかが書かれていない | 私自身、利用者を「おじいちゃん」と呼んだことが先週2回あった。明日から名字に「さん」を付けて呼び、崩したらその場で言い直す |
| 他人事 | 「うちの事業所はできていないと思いました。」 | 批判で終わり、何ができていないかの事実も無い | 送迎車3台のうち、嘔吐物の処理セットを積んでいる車は1台だけだった。残り2台への積み込みを、7月13日までに生活相談員に提案する |
| 他人事 | 「ほかの職員にも読んでほしい内容でした。」 | 共有の方法も相手も決まっていない | 研修資料の3ページ目(連絡の順序)を、6月の申し送り綴りに挟み、登録職員4名にはサービス提供責任者から配ってもらう |
| 行動が測れない | 「感染対策を徹底します。」 | 「徹底」の中身が無く、1か月後に振り返れない | 手指消毒剤を訪問バッグの外ポケットに入れ、手袋を外すたびに使う。2週間、使えなかった回があれば回数と場面をメモする |
| 行動が測れない | 「報告・連絡・相談をしっかりします。」 | 誰に、何を、いつまでに伝えるかが無い | 訪問先で家族の言動に気になる点があったときは、見た事実と時刻を記録に書き、当日17時までにサービス提供責任者へ口頭で伝える |
| 行動が測れない | 「腰痛にならないよう注意します。」 | 注意の方法も、確かめる方法も無い | おむつ交換の前にベッドを自分の腰の高さまで上げる。2週間、交換のあとで腰が張った日を数え、研修前と比べる |
| 資料の書き写し | 「1 虐待の定義 2 虐待の種類 3 通報の義務」 | 資料の目次で、受講者が理解したかどうかが分からない | 不適切なケアのうちに気づいて止めることが防止になると学んだ。私が気をつけたいのは、急いでいるときの声かけが命令口調になることだ |
| 資料の書き写し | 「業務継続計画の目的・基本方針・平時の対応・緊急時の対応について説明を受けた。」 | 見出しを並べただけで、自分の役割が書かれていない | 災害時に私が受け持つ連絡網は利用者12名で、そのうち3名は日中に連絡がつかないことが分かった。家族の携帯番号の確認を6月20日までに依頼する |
| 資料の書き写し | 「講師の先生のお話が分かりやすかったです。」 | 研修の感想で、中身の報告になっていない | 講師が示した事例のうち、夜間のコールの位置の話が自分のユニットと同じだった。次の夜勤から、コールの位置を確かめて記録に印を付ける |
| 否定・言い訳 | 「人手が足りないのでできません。」 | できない理由だけで、できる範囲の行動が無い | 2人介助が必要な移乗は、1人のときには始めず、応援を呼ぶ。入浴の順番表に2人介助の利用者を書き、2人がそろう時間帯に入浴を組んでもらうよう相談する |
| 否定・言い訳 | 「虐待はあってはならないと改めて思いました。」 | 決意の表明で、何を変えるかが無い | 送迎の待ち時間に利用者を待たせるとき、理由と待つ時間を伝えていなかった。明日から「あと5分で出発します」のように、時間を添えて伝える |
| 否定・言い訳 | 「自分はできているので、特に変えることはありません。」 | できているかどうかを確かめた根拠が無い | 自分では守れていると思っていたが、1週間数えたところ、ケアの前に扉を閉め忘れた回が3回あった。声に出して確かめる方法に変える |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
書き直しのこつは3つです。主語を「私」にする、担当の利用者や場面を1つだけ思い浮かべる、行動には日付か回数を入れる。この3つがそろうと、上長がコメントを書きやすくなり、1か月後の振り返りでも「やったか・やらなかったか」を事実で書けるようになります。
立場別の書き分け|新人・中堅・リーダーで報告書の深さを変える
同じ研修を受けても、入職1年目の職員と、チームをまとめるリーダーとでは、報告書に書くべき範囲が違います。新人は「自分の手順」、中堅は「自分と周りの手順」、リーダーは「チームの仕組み」まで届けば十分です。
立場ごとに、報告書のどこまで書くか
| 観点 | 新人(入職1年目まで) | 中堅(2〜5年目程度) | リーダー・主任 |
|---|---|---|---|
| 学んだことの範囲 | 研修で聞いた手順を、自分の言葉で1〜2点 | 手順に加えて、その手順の理由を1点 | 手順と理由に加えて、当事業所の決まりとのずれ |
| 気づきの対象 | 自分が担当した1つの場面 | 自分の場面と、同じ利用者を担当する職員との違い | チーム全体で起きている場面の数と傾向 |
| 行動の単位 | 自分のケアの手順を1つ変える | 自分の手順を変え、同じ担当の職員に1回伝える | 手順書・様式・勤務の組み方など、仕組みを1つ変える案 |
| 期限の目安 | 明日から/次の勤務から | 1〜2週間以内 | 次の会議・委員会まで |
| 確かめ方 | 自分でチェック表に印を付ける | 印に加えて、同じ担当の職員から様子を聞く | 件数・回数を研修前と比べ、会議に出す |
| 疑問点の出し方 | 分からなかった用語や手順を、そのまま書く | 事業所の手順書と研修の内容が違う点を書く | 手順書を直すべきか、誰と決めるかを書く |
| 上長に求めること | 手順が合っているかの確認 | 他の職員へ広げてよいかの判断 | 仕組みを変える案の承認と、決める場の設定 |
| 分量の目安 | 本体3欄で各2〜3行 | 本体3欄で各3〜4行 | 本体3欄に、提案の欄を加えて各4〜5行 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
同じ研修を3人が書くと|通所介護・入浴介助の事故防止の研修
| 欄 | 新人の完成文 | 中堅の完成文 | リーダーの完成文 |
|---|---|---|---|
| 学んだこと | 浴槽に入る前に、湯の温度を自分の手と温度計の両方で確かめること。浴室から離れるときは、ほかの職員に声をかけて交代してもらうこと | 湯温を2つの方法で確かめるのは、手の感覚だけだと、続けて介助しているうちに熱さに慣れてしまうからだと学んだ。浴室から離れるときの交代の声かけが、手順書に書かれていることも確認した | 研修の手順では浴室から離れるときに交代の声をかけるが、当事業所の手順書には交代の相手が書かれていない。そのため、実際には「近くにいる人」に声をかけることになっていると分かった |
| 気づき | 先週、利用者Aさんの入浴中にタオルを取りに行くため、声をかけずに30秒ほど浴室を離れた | 私も同じように浴室を離れたことがある。同じ時間帯に入浴を担当する職員Bさんに聞くと、Bさんも「タオルを取りに行くときは声をかけていなかった」と話していた | 6月のヒヤリハット報告を見返すと、浴室で職員がいない時間があった報告が3件あり、3件とも物を取りに行った場面だった |
| 明日からの行動 | 明日から、入浴介助の前にタオルと着替えを浴室の棚にそろえておく。離れるときは、隣の職員に「交代お願いします」と声をかけ、返事を聞いてから離れる | 明日から、入浴の前にタオルと着替えを棚にそろえる。今週中に、Bさんと入浴前の準備物を1枚の表にまとめ、浴室の入口に貼る | 次の職員会議(7月15日)で、手順書に「交代の相手は浴室の外で待機する職員」と書き足す案と、入浴前の準備物の表を棚に貼る案を出す。会議のあと1か月、浴室で職員がいない時間があった報告の件数を数える |
| 疑問点 | 湯温は何度を目安にすればよいのかを、看護職員に明日確認する | 利用者ごとに好みの湯温が違うとき、どこに書いておけば担当が替わっても分かるかを、生活相談員に確認したい | 浴室の外で待機する職員を置くと、ほかの利用者の見守りが手薄になる時間ができる。その時間の配置を、管理者と相談して決めたい |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
上長のコメント欄の完成文|報告書の状態に合わせた10例
上長のコメントは、報告書を「読んだ印」ではなく、書かれた行動を事業所として受け止めた記録です。承認するのか、補足するのか、誰と共有するのか、いつ振り返るのかの4つのうち、少なくとも2つを入れると、次に何が起きるかが読み取れます。
| 報告書の状態 | 上長のコメント(完成文) |
|---|---|
| 行動が具体的に書けている | 明日からの行動3点を了承します。1点目の配薬の読み上げは、ほかの早番の職員にも同じ方法で行ってもらうよう、6月の申し送りで伝えます。1か月後の振り返り欄は7月10日までに記入してください |
| 行動が「気をつける」だけ | 気をつけたい場面を、1つだけ選んで書き直してください。たとえば「送迎の降車」なら、何を・いつから・どう確かめるかの3点を入れてください。書き直したものを6月14日までに提出してください |
| 自分の失敗を正直に書いている | 報告していなかった場面を自分から書いてくれたことで、同じ場面が他にも起きていると分かりました。今回の内容は責任を問うためではなく、手順を見直す材料として事故防止の担当者と共有します |
| 他の職員への批判になっている | 書かれている場面は大切な気づきです。報告書は自分の行動を決める書類なので、ほかの職員の言動は、この報告書ではなく虐待防止の担当者への相談として別に伝えてください。相談の方法は指針の第5条に書かれています |
| 疑問点が書かれている | 湯温の目安についての質問は、看護職員から6月12日までに回答してもらいます。回答は手順書に追記し、入浴担当の全員に回覧します |
| 仕組みを変える提案がある | 手順書に交代の相手を書き足す案は、7月15日の職員会議の議題に入れます。会議までに、案の文面を1枚にまとめて私に渡してください |
| 新人が初めて書いた | 研修の手順を自分の担当場面に置き換えて書けています。浴室の棚に準備物をそろえる方法は、先輩職員にも役立つ内容です。次の入浴介助で一度一緒に確かめましょう |
| 外部研修の報告 | 外部研修で学んだ内容のうち、服薬の確認の3点は当事業所の手順書と同じでした。違っていた「記録の時刻の書き方」は、次の研修のテーマ候補として研修担当者に伝えます |
| 欠席して録画を視聴した | 録画の視聴で受講したことを確認しました。研修当日の質疑で出た「ヒヤリハットと事故の境目」の回答を添付します。読んだうえで、気づきの欄に1行書き足してください |
| 1か月後の振り返りで未達成 | リフトを使えなかった理由が「充電切れ」に集中していることが分かりました。夜勤の終わりに充電する手順をユニットの決まりに加えます。次の1か月は、この手順を加えたうえで使えた回数を数えてください |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
1か月後の振り返り(実践報告)の書き方と完成文12例
研修報告書を出して終わりにすると、「明日からの行動」がいつの間にか消えます。1か月後に同じ報告書の下の欄、または別紙に、決めた行動をやったかどうかを数で書く欄を設けると、研修が現場に残ったかを確かめられます。できなかったことを書くのは失敗の報告ではなく、手順や仕組みの側を見直す材料です。
1か月後の振り返りに置く6つの欄
| 欄 | 書くこと | 記入のヒント |
|---|---|---|
| 研修名と受講日 | 元の報告書と同じ研修名・受講日 | 元の報告書の右上に振り返りの日付を書き足すと、1枚で追える |
| 決めた行動 | 元の報告書の「明日からの行動」を書き写す | 書き写すことで、決めたことと実際にしたことを並べて比べられる |
| 実施した回数・期間 | 何回中何回できたか、何日から続けているか | 「だいたいできた」ではなく、チェック表やメモの数を書く |
| 利用者や自分の変化 | 行動を変えたあとに見えた事実 | 変化が無かったときは「変化は見られなかった」と書く |
| できなかったこと・理由 | できなかった回と、その理由 | 理由は人ではなく、時間・物・手順・配置の言葉で書く |
| 次の1か月 | 続けること・変えること・やめること | 次に見直す日付を入れる |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
テーマ別・職場別の1か月後の実践報告(完成文)
| テーマ・職場 | 1か月後の実践報告(完成文) |
|---|---|
| 身体的拘束等の適正化・施設 | 6月13日から7月12日までの夜勤8回で、利用者Cさんのミトンを外した時刻と手の動きを2時間ごとに記録した。外していた間に経管栄養のチューブに手が伸びたのは、8回中1回(6月29日の2時台)だった。記録をユニット会議に出し、日中のミトンを外す時間を延ばす検討が始まった |
| 高齢者虐待の防止・通所 | 利用者を名字に「さん」を付けて呼ぶことを続け、自分が呼び方を崩したのは1か月で2回だった。2回ともその場で言い直した。月末のミーティングで呼び方の件を出したところ、ほかの職員からも2件の気づきが出て、チームで呼び方を確かめ合うことになった |
| 事故防止・訪問 | 担当5名の家族と主治医の連絡先を、6月14日に訪問中に確認できるようにした。この1か月で連絡先を使う場面は無かったが、緊急時の連絡の順序のカードを訪問バッグに入れ、月初めに1回読み返した |
| 事故防止・通所 | 雨の日の送迎は1か月で6日あり、傘を持つ職員と介助する職員を分けられたのは6日中4日だった。分けられなかった2日は、どちらも送迎の車が2人乗りで職員が1人だった日だった。1人送迎の日は車内で傘を開いてから介助する方法で行い、手を離す場面は無かった |
| 感染症・訪問 | 手袋を外すたびに手指消毒剤を使うことを、2週間メモで数えた。使えなかったのは2週間で3回で、3回とも利用者宅での調理のあと、すぐに掃除に移った場面だった。調理と掃除の間に消毒する順序を訪問手帳に書き、次の2週間は使えなかった回は0回だった |
| 感染症・施設 | 夜間のおむつ交換で、ワゴンに積む手袋を担当人数の2倍にした。1か月の夜勤7回で、手袋が足りなくなった夜は無かった。同じ手袋を2人続けて使うことは無くなった |
| 業務継続計画・通所 | 連絡網の3名について、家族の携帯電話の番号を6月18日に生活相談員が確認し、連絡網が更新された。7月3日の大雨の朝、実際に休業の連絡をすることになり、12名全員に9時までに連絡がついた |
| 認知症ケア・訪問 | 利用者Jさんが「財布がない」と言った時刻と直前の様子を2週間記録したところ、4回中4回が、家族からの電話を切った直後だった。記録をサービス提供責任者と介護支援専門員に渡し、家族に電話の時間帯を相談してもらうことになった |
| ハラスメント・訪問 | 研修のあと、利用者Mさんから手を握られたことが2回あった。2回ともその場で「手を離してください」と伝え、当日中にサービス提供責任者へ報告した。7月からは2人で訪問することになり、それ以降は同じことは起きていない |
| プライバシー・施設 | ケアの前に「扉・カーテン」と声に出して確かめることを1週間メモに残した。確かめられなかったのは1週間で1回で、ナースコールで呼ばれて急いで居室に入った場面だった。急ぐ場面ほど忘れやすいと分かったので、居室の扉の内側に小さな表示を貼る案をユニットリーダーに出した |
| 腰痛予防・施設(未達成の例) | 対象の2名の移乗でリフトを使えたのは、1か月で予定の40回中22回だった。使えなかった18回のうち11回は充電切れ、7回は準備の時間がとれなかった場面だった。夜勤の終わりに充電する手順をユニットの決まりに加えてもらい、次の1か月も使えた回数を数える |
| 看取り・訪問(場面が無かった例) | この1か月、看取り期の利用者を担当する場面は無かった。研修で学んだ観察の3点(呼吸のリズム・食べる量・尿の量)を訪問手帳に書き、ほかの利用者の訪問でも、食べる量が半分以下になった日は記録に数字で書くようにした |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
運営指導で研修記録について公表されている指摘と、受講報告書の位置づけ
受講した職員の報告書そのものを、運営指導の確認文書として名指ししている資料は、手元の厚生労働省の運営指導マニュアル(別添1)や、当社が集めた自治体の公表資料では確認できませんでした。一方で、事業所の研修計画・実施記録については、別添1に確認項目があり、自治体の資料にも指摘が公表されています。報告書は、その実施記録を支える材料の一つとして位置づけると整理しやすくなります。
別添1で「研修」が出てくる主な確認項目(訪問介護の項の文言)
| 項目 | 確認項目(別添1の文言) | 確認文書(別添1の文言) | 受講した職員の報告書との関係 |
|---|---|---|---|
| 勤務体制の確保等 | 資質向上のために研修の機会を確保しているか | 研修計画、実施記録 | 研修の機会を受けた本人が、何を学んだかを示す材料になる |
| 業務継続計画の策定等 | 訪問介護員等に対する計画の周知、研修及び訓練を実施しているか | 業務継続計画/研修及び訓練計画、実施記録 | 計画のうち自分の役割(連絡網・訪問の順番)を理解したかを書く欄になる |
| 衛生管理等 | 感染症及び食中毒の予防及びまん延の防止のための対策を講じているか ほか | 感染症及び食中毒の予防及びまん延の防止のための研修の記録及び訓練の記録 ほか | 研修で学んだ手順を、自分の訪問でどう使うかを書く欄になる |
| 虐待の防止 | 訪問介護員等に対して虐待の発生・再発防止の研修を実施しているか | 研修計画、実施記録 | 自分の言動の振り返りと、報告の順序を理解したかを書く欄になる |
| 勤務体制の確保等(通所介護・施設などの項) | 認知症介護に係る基礎的な研修を受講させるため必要な措置を講じているか | 研修計画、実施記録 | 外部で受講した研修の内容を、事業所内で共有する記録になる |
| 事故発生の防止及び発生時の対応(介護老人福祉施設の項) | 事故発生の防止のための委員会及び従業者に対する研修を定期的に行っているか | 研修の記録 ほか | ヒヤリハットの場面を自分の担当で振り返る欄になる |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
別添1は確認項目と確認文書を示したもので、研修報告書の様式や、研修の回数を定めた資料ではありません。研修の回数や記録の様式の扱いは、指定を受けた保険者(指定権者)の資料でご確認ください。
自治体が公表している研修記録の指摘と、報告書で補えるところ
| 公表資料 | 公表されている内容(要約) | 受講した職員の報告書で補えるところ |
|---|---|---|
| 松山市介護保険課「運営指導での主な指摘事項及び周知事項について」 | 研修を実施した際は、実施日時・参加者氏名・研修内容・使用した資料の記録や資料を残すこと。各種研修を同日に実施する場合は、それぞれの内容について行ったことが分かるよう区別して記録することが示されている | 同日に2つのテーマを受けた場合、報告書もテーマごとに分けて書くと、どちらの内容を受けたかが受講者の側からも分かる |
| 宇都宮市「令和7年度 運営指導における主な指導事例(各サービスに共通する事項)」 | 新規採用時に虐待防止のための研修を実施していない事例、研修に参加していない職員への伝達が確認できない事例が挙げられている | 欠席した職員が録画や資料で受講したときも報告書を1枚書くと、伝達を受けた本人の記録として残る |
| 大阪市「令和8年度介護事業者等集団指導資料 居宅サービス編」 | 研修について「研修実施状況が記録上から確認できない」「研修不参加者への対応が不明瞭」が指摘事項として挙げられている | 不参加者に資料を渡したあと、本人の報告書を回収して実施記録に綴ると、対応の中身が追える |
| 宇都宮市(同資料) | 感染症の予防及びまん延防止について、研修及び訓練を実施した記録が確認できないことから指導を受けた事業所があった旨が記載されている | 報告書は実施記録の代わりにはならない。実施記録を作ったうえで、受講者の報告書を添える |
| 広島市「令和7年度運営指導の指摘事項等について」 | 業務継続計画について、必要な研修及び訓練を定期的に実施し、概要がわかるように明確に記録に残すことが示されている | 受講者が自分の役割(連絡網・優先する利用者)を書いた報告書は、研修の中身がどこまで伝わったかを示す材料になる |
| 名古屋市「運営指導に係る主な指摘事項(介護保険施設版)」(令和5年1月5日) | ヒヤリハット報告を増やす取組例として、研修等を通じた趣旨説明(従業者の懲罰目的ではないことの説明)が示されている | 報告書の「気づき」の欄に、報告していなかった場面を書いてもらうと、趣旨が伝わったかを確かめられる |
| 熊本市「令和8年度(2026年度)熊本市介護サービス事業者集団指導 共通編」 | 指摘の多かった事項として、全ての従業者に対して認知症介護に係る基礎的な研修を受講させるために必要な措置を講じられていないことが挙げられている | 外部で受講した職員の報告書と修了の書類を一緒に綴ると、受講の状況を一覧で追いやすい |
| 宇都宮市「令和7年度 運営指導における主な指導事例(居宅介護支援・介護予防支援に関する事項)」 | 特定事業所加算について、個別具体的な研修の目標はあったが、計画的な予定がなかった事例が挙げられている | 個別の研修計画を立てている事業所では、報告書の「明日からの行動」を次の目標づくりの材料にできる |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
表の最後の行のように、研修の計画や実施が加算の要件の一部になっている場合があります。加算や減算の扱いは、告示・基準の定めと貴事業所の状況を突き合わせて、保険者(指定権者)にご確認ください。なお、介護保険法に基づく届出書類の作成・提出代行は社会保険労務士の業務です。
研修に関わる減算について公表資料が挙げている点と、貴事業所の状況
| 項目 | 公表資料・基準の定め | 貴事業所の状況(記入欄) |
|---|---|---|
| 身体的拘束等の適正化の研修 | 熊本市の集団指導資料(共通編)は、身体拘束廃止未実施減算に係る主な指摘内容として「定期的な研修の実施がない」を挙げている | 直近の実施日: /受講者の報告書の回収: 名中 名 |
| 高齢者虐待の防止の研修 | 別添1(訪問介護)の確認項目に「訪問介護員等に対して虐待の発生・再発防止の研修を実施しているか」がある。熊本市の資料は、高齢者虐待防止措置未実施減算に係る指摘として「虐待の発生又はその再発を防止するため必要な措置が講じられていない」を挙げている | 直近の実施日: /新規採用者の受講日: |
| 感染症の予防とまん延の防止の研修 | 別添1の確認文書に「感染症及び食中毒の予防及びまん延の防止のための研修の記録及び訓練の記録」がある | 研修の実施日: /訓練の実施日: |
| 業務継続計画の研修 | 別添1の確認項目に「訪問介護員等に対する計画の周知、研修及び訓練を実施しているか」がある | 研修の実施日: /計画の最終見直し日: |
| 認知症介護に係る基礎的な研修 | 別添1(通所介護・施設などの項)の確認項目に「認知症介護に係る基礎的な研修を受講させるため必要な措置を講じているか」がある | 受講が必要な職員: 名/受講済み: 名 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
上の表は、公表資料と別添1の文言を並べたものです。貴事業所の研修が各基準の定めを満たしているかどうかは、この表からは判断できません。サービス種別ごとの研修の扱いと必要な回数は、指定を受けた保険者(指定権者)にご確認ください。
手元に残す研修関係の記録の一覧
| 記録 | 誰が書くか | 保管場所(記入欄) | 最終更新日(記入欄) |
|---|---|---|---|
| 年間研修計画 | 研修担当者・管理者 | ||
| 研修の実施記録(テーマごと) | 研修担当者 | ||
| 使用した資料・録画の保管先 | 研修担当者 | ||
| 受講した職員の研修報告書 | 受講した職員本人(上長がコメント) | ||
| 1か月後の振り返り(実践報告) | 受講した職員本人 | ||
| 欠席者への伝達の記録(資料の交付日・録画の視聴日) | 研修担当者と欠席した職員 | ||
| 外部研修の受講一覧と修了の書類の写し | 管理者 | ||
| 報告書の疑問点への回答と、手順書に追記した記録 | 研修担当者・各テーマの担当者 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
職種別の研修報告書|8職種×悪い例/良い例の書き直し40例
同じ研修を受けても、看護職員とサービス提供責任者と送迎担当の職員では、報告書に書くべき「明日からの行動」がまったく違います。看護職員なら介護職員への伝え方、サービス提供責任者ならヘルパーへの指示の出し方、生活相談員なら家族や居宅介護支援事業所への連絡の仕方が、報告書の中心になります。ここでは職種ごとに、よく出てしまう書き方と、そのまま写して自分の事実に置き換えられる完成文を5組ずつ並べます。
良い例には、主語(誰が)・時刻や日付・人数・確かめ方を必ず入れています。数字は書き方の見本なので、ご自身の研修と担当の実際に置き換えてください。
看護職員が書くときの5例
| 場面 | 悪い例 | 良い例(そのまま使える完成文) |
|---|---|---|
| 感染症の研修で学んだことを介護職員に渡す | 「介護職員にも周知していきたいと思います。」 | 研修で示された「発熱・下痢のときに看護職員へ連絡する目安」を、当施設では口頭でしか伝えていなかった。7月15日の朝の申し送りで、目安を1枚にまとめた紙を介護職員室の連絡板に貼り、日勤の介護職員6名と読み合わせる。夜勤の4名には7月16日〜18日の夜勤入りの際に私から説明する。 |
| 喀痰吸引の記録を見直す | 「吸引の手技に注意してもらいます。」 | 研修で、実施後の記録に「実施した時刻・回数・痰の量と色・実施前後の様子」を残す意味を学んだ。8月の1か月間、介護職員が実施した吸引の記録を毎週金曜16時に私が読み、欄の抜けがあればその日のうちに本人へ口頭で伝え、抜けの件数を月末の委員会で報告する。 |
| 看取りの研修で家族への説明を振り返る | 「ご家族の気持ちに寄り添いたいです。」 | 研修で、状態の変化を家族へ伝えるときは「いつから・何が・どう変わったか」を同じ順番で話すと聞いた。私は先月、利用者Aさんのご家族に「食事量が落ちています」とだけ伝えていた。次の面会(9月3日予定)からは、「8月20日から3食とも半分以下、水分は1日コップ4杯ほど」と記録の数字で伝え、伝えた内容を看護記録に残す。 |
| 服薬の研修で与薬の確認手順を見直す | 「誤薬がないように気をつけます。」 | 研修で、配薬・与薬・服薬後の確認を別の職員が行う手順の例を見た。当施設では夕食後の与薬を介護職員1名が配薬から確認まで担っている。10月の看護会議(10月7日)に、夕食後だけ「配薬は看護職員・与薬と確認は介護職員」に分ける案を出し、介護主任と2週間試す。 |
| 疑問点の書き方 | 「特にありません。」 | 研修では「褥瘡の発生を介護職員が見つけたら、その日のうちに看護職員へ」と説明があったが、夜間に見つけた場合に朝まで待つか、オンコールで連絡するかは当施設の手順書に書かれていない。9月の委員会までに管理者と決めたい。 |
※上記は当社が作成した記載のイメージです。実際の記載は事業所の様式・運営規程と保険者(指定権者)の指導に従ってください。
サービス提供責任者が書くときの5例
| 場面 | 悪い例 | 良い例(そのまま使える完成文) |
|---|---|---|
| 事故防止の研修をヘルパーへの指示に生かす | 「ヘルパーさんにも注意を呼びかけます。」 | 研修で、転倒の多い場面として「トイレから戻るとき」「靴下で室内を歩くとき」が挙がった。担当する利用者18名のうち、室内で靴下のまま過ごす方が3名いる。この3名の訪問介護計画の留意事項に「室内の移動時は滑り止めつき靴下か室内履きを確認」を書き足し、7月25日の会議で担当ヘルパー5名に文書で渡す。 |
| 虐待防止の研修を受けて、ヘルパーからの報告の受け方を変える | 「気になることがあればすぐ報告するよう伝えます。」 | 研修で「職員が気づいても、報告先と報告の手順が分からなければ報告されない」と聞いた。当事業所では、あざを見つけたときの報告先が決まっていなかった。8月1日から、あざ・急な体重減少・食事が用意されていない状態を見たときは、訪問終了後30分以内に私へ電話し、私が当日中に記録して管理者へ伝える流れにする。 |
| BCPの研修で自分の役割を確かめる | 「業務継続計画の内容を理解しました。」 | 計画の中で私は、災害の翌日に「訪問を続ける利用者の順番」を決める係になっている。研修で、優先する利用者の一覧が古いままになっていることに気づいた。9月10日までに、独居で服薬の介助が要る方を先頭に一覧を作り直し、管理者に確認をもらってから全ヘルパーへ配る。 |
| 登録ヘルパーに研修の中身を伝える | 「欠席したヘルパーには資料を渡しました。」 | 欠席した登録ヘルパー4名には、7月12日に資料と録画の視聴方法を渡した。視聴の期限は7月26日とし、期限までに本人の報告書(1枚)を受け取る。7月27日時点で受け取れていない方には、次の訪問の前に15分時間をとって私から直接説明し、その日付を実施記録に書く。 |
| 疑問点の書き方 | 「難しかったです。」 | 研修では、利用者からの金銭の預かりは「原則行わない」と説明されたが、当事業所の担当にはATMへの同行を計画に位置づけている方が1名いる。この場合の記録の残し方(金額・立会い・領収の確認)を、8月中に管理者と居宅介護支援事業所の担当者に確かめたい。 |
※上記は当社が作成した記載のイメージです。実際の記載は事業所の様式・運営規程と保険者(指定権者)の指導に従ってください。
生活相談員が書くときの5例
| 場面 | 悪い例 | 良い例(そのまま使える完成文) |
|---|---|---|
| 苦情対応の研修で受付の記録を見直す | 「苦情には誠実に対応したいです。」 | 研修で、苦情の受付記録に「受けた日時・受けた職員・申し出た人・内容・その場で答えたこと」を分けて書く例を見た。当事業所の受付票には「その場で答えたこと」の欄がない。8月の職員会議(8月5日)で欄を1つ足す案を出し、9月の受付分から新しい様式で記録する。 |
| 家族への連絡の仕方を変える | 「ご家族との連携を大切にします。」 | 研修で、事故の連絡は「事実→対応→今後」の順に伝えると、家族が状況をつかみやすいと学んだ。先月、利用者Bさんのご家族への転倒の連絡で、私は最初に「申し訳ありません」と謝り続け、けがの場所を伝えたのは3分後だった。次の連絡からは、最初の1分で「何時に・どこで・どのような状態で・今どうしているか」を伝える。 |
| 居宅介護支援事業所への報告に生かす | 「ケアマネジャーさんにも報告します。」 | 研修で学んだ「状態の変化は数字で伝える」を、担当の介護支援専門員への月次の報告に使う。9月分の報告から、利用者ごとに「出席日数・入浴の回数・食事量(主食の割合)」の3つを数字で書き、変化があった方だけ一言を添える。 |
| 身体的拘束等の研修で説明の場面を振り返る | 「拘束をしないよう気をつけます。」 | 研修で、車いすのベルトも身体的拘束等にあたる場合があると聞いた。当事業所では送迎車から降りたあと、利用者Cさんにだけベルトを使っている。9月の委員会(9月12日)に、使っている理由・時間・ご家族への説明の記録があるかを確かめる議題を出す。 |
| 疑問点の書き方 | 「とくに疑問はありません。」 | 研修では、利用者の個人情報を居宅介護支援事業所に伝えるときは同意の範囲を確かめると説明があった。当事業所の同意書が「サービス担当者会議」の場面だけを書いているのか、電話やFAXでの連絡も含むのかを、8月中に重要事項説明書と同意書の文面で確かめる。 |
※上記は当社が作成した記載のイメージです。実際の記載は事業所の様式・運営規程と保険者(指定権者)の指導に従ってください。
機能訓練指導員(理学療法士・作業療法士など)が書くときの5例
| 場面 | 悪い例 | 良い例(そのまま使える完成文) |
|---|---|---|
| 移乗の研修を介護職員の手順に落とす | 「正しい移乗方法を広めたいです。」 | 研修で、移乗の前に「足の位置・ブレーキ・座面の高さ」を声に出して確かめる方法を学んだ。フロアで全介助の移乗が必要な方は5名いる。8月の第1週に、5名それぞれの移乗の手順を1枚ずつ写真つきで作り、居室の内側に貼る。翌週、介護職員と一緒に各1回ずつ実際の移乗で確かめる。 |
| 転倒予防の研修で評価の記録を見直す | 「転倒リスクを評価していきます。」 | 研修で、転倒した方の記録には「転倒前後1週間の歩行の様子」を残すと原因を振り返りやすいと聞いた。当事業所の機能訓練の記録には歩行の距離しか書いていない。9月から、歩行時のふらつきの有無と、休憩をとった回数も記録する。 |
| 個別機能訓練計画の目標の書き方に生かす | 「目標を具体的にしたいです。」 | 研修で、目標は「できるようになる動作」と「その動作が必要な生活の場面」をセットで書くと説明された。利用者Dさんの計画の目標は「下肢筋力の向上」になっている。次の見直し(10月)では、ご本人が話していた「自宅の玄関の段差を手すりを使って一人で上がる」を目標の言葉にする。 |
| 腰痛予防の研修を職員の体の使い方に生かす | 「職員の腰痛予防に取り組みます。」 | 研修の中で、ベッドの高さを介助者の腰の位置に合わせるだけで前かがみが減ることを実演で確かめた。9月の2週間、早番の介護職員4名と一緒に、おむつ交換の前にベッドの高さを変えているかを1日1回見て回り、変えていなかった場面を記録して、最終日にまとめて伝える。 |
| 疑問点の書き方 | 「分からないところはありませんでした。」 | 研修では、福祉用具の選び方を利用者の生活の場面から考える手順が示されたが、当事業所で使っている歩行器の点検の時期と担当が決まっていない。点検の頻度と記録の様式を、9月中に管理者と決めたい。 |
※上記は当社が作成した記載のイメージです。実際の記載は事業所の様式・運営規程と保険者(指定権者)の指導に従ってください。
介護支援専門員が書くときの5例
| 場面 | 悪い例 | 良い例(そのまま使える完成文) |
|---|---|---|
| 事例検討会で学んだアセスメントの視点 | 「多角的な視点の大切さを学びました。」 | 事例検討会で、ほかの介護支援専門員から「本人が言った言葉をそのままアセスメントに残しているか」と質問された。担当の利用者32名のうち、第1表の意向が「家族の希望」だけになっている方が4名いた。次の訪問(8月中)で、4名それぞれに本人の言葉を確かめて書き直す。 |
| 虐待防止の研修で通報の流れを確かめる | 「早期発見に努めます。」 | 研修で、虐待が疑われるときは事業所の中だけで判断せず、市町村や地域包括支援センターへ相談する流れが示された。当事業所の流れ図では、相談先の電話番号が古い番号のままだった。7月31日までに番号を確かめて流れ図を差し替え、事業所内の4名に配る。 |
| 感染症の研修で訪問の手順を見直す | 「感染対策を徹底します。」 | 研修で、訪問時の持ち物として手指の消毒液とマスクの予備を持つ例を見た。私は消毒液を車に置いたままにしていた。8月1日から、訪問かばんの外ポケットに携帯用の消毒液を入れ、玄関に入る前と出たあとに使う。 |
| 特定事業所加算の個別研修計画に結びつける | 「今後もスキルアップに努めます。」 | 今年度の私の個別研修計画の目標は「医療系サービスとの連携の記録を整える」である。この研修で学んだ「主治医への照会文の書き方」を、9月中に照会文を出す2件で使い、出した日と返答の日を支援経過に記録する。12月の面談で、計画の実施状況として報告する。 |
| 疑問点の書き方 | 「とくにありません。」 | 研修では、サービス担当者会議を開かない場合の理由の記録の例が示されたが、当事業所の支援経過の書き方が担当者ごとにばらばらになっている。9月の事業所内会議で、記録の書き方を1つの例文にそろえる議題を出したい。 |
※上記は当社が作成した記載のイメージです。実際の記載は事業所の様式・運営規程と保険者(指定権者)の指導に従ってください。
登録ヘルパー(訪問介護員)が書くときの5例
| 場面 | 悪い例 | 良い例(そのまま使える完成文) |
|---|---|---|
| 録画で受けた研修の報告 | 「動画を見ました。」 | 7月20日(土)10時から55分間、事業所が用意した録画で「高齢者虐待の防止」の研修を受けた。当日の質疑の回答メモ(サービス提供責任者が作成)も読んだ。 |
| 訪問先での気づき | 「利用者さんの様子をよく見ます。」 | 研修で、食事の準備がされていない台所や、同じ服を何日も着ている様子は、気づいたら報告する場面だと学んだ。私の担当の利用者Eさん宅では、先週の訪問2回とも冷蔵庫の中が空だった。次の訪問(7月23日)の前に、サービス提供責任者に電話でこのことを伝える。 |
| 明日からの行動 | 「これからも丁寧なケアを心がけます。」 | 研修で聞いた「入浴の前に湯温を手で確かめ、数字でも記録する」を、担当の入浴介助(週3回)で実行する。8月の1か月間は、湯温計の数字をサービス提供記録の特記欄に毎回書く。 |
| 研修で言われたことと現場が違う | 「現場では難しいと思います。」 | 研修では、着替えの介助のときに「次は右腕を通しますね」と動作の前に声をかけるとあった。利用者Fさんは耳が聞こえにくく、声だけでは伝わりにくい。腕に軽く触れてから動作に入る方法でよいか、7月中にサービス提供責任者に確かめる。 |
| 疑問点の書き方 | 「なし」 | 研修では、訪問中に利用者が転倒したときはまず事業所に連絡するとあったが、意識はあるが立ち上がれないときに救急車を呼ぶか、事業所の判断を待つかが分からなかった。次の会議(8月の第1水曜)で手順を確かめたい。 |
※上記は当社が作成した記載のイメージです。実際の記載は事業所の様式・運営規程と保険者(指定権者)の指導に従ってください。
管理者が書くときの5例
| 場面 | 悪い例 | 良い例(そのまま使える完成文) |
|---|---|---|
| 外部の管理者向け研修の報告 | 「管理者としての責任を感じました。」 | 研修で示された「研修の実施記録に入れる項目」と、当事業所の様式を突き合わせた。当事業所の様式には「欠席者への対応(日付・方法)」の欄がない。8月の実施分から欄を足し、7月までの分は欠席者ごとに対応した日を別紙で書き足す。 |
| ハラスメント対策の研修を職員の相談体制に生かす | 「働きやすい職場にしたいです。」 | 研修で、相談窓口は「誰に・どの方法で相談できるか」を書面で示すと説明があった。当事業所の窓口は私1名だけで、私が当事者の場合の相談先がない。9月1日までに、法人本部の担当者を2つ目の窓口として方針に書き足し、休憩室の掲示を差し替える。 |
| 年間研修計画の見直しに生かす | 「研修計画を充実させます。」 | 研修で、年間計画には「テーマ・時期・対象者・担当者」を書き、年度途中の採用者に同じ内容をいつ受けてもらうかも決めておく例を見た。今年度の計画には中途採用者の欄がない。今年度4月以降に採用した3名について、未受講のテーマと受講日を9月中に計画へ書き込む。 |
| 報告書の回収と読み方を変える | 「職員の報告書を確認しています。」 | 7月の研修のあと、受講者12名の報告書のうち「明日からの行動」に日付が入っていたのは5名だった。次の研修からは、報告書の様式の「行動」欄に「いつから」「どう確かめるか」の2つの小欄をつけ、提出から1週間以内に私がコメントを書いて返す。 |
| 疑問点の書き方 | 「今後検討します。」 | 研修では、委員会と研修を同じ日に開くときは、それぞれの内容が分かるように記録を分けると説明があった。当事業所は毎月第2水曜に委員会と研修を続けて行い、記録を1枚にしている。次回(8月14日)から記録を分ける様式で試し、指定権者の資料でも扱いを確かめる。 |
※上記は当社が作成した記載のイメージです。実際の記載は事業所の様式・運営規程と保険者(指定権者)の指導に従ってください。
送迎・調理・清掃を担う職員が書くときの5例
| 場面 | 悪い例 | 良い例(そのまま使える完成文) |
|---|---|---|
| 送迎担当が事故防止の研修を受けた | 「安全運転を心がけます。」 | 研修で、乗り降りの事故は「ドアを閉める直前」と「最後の一人を降ろしたあと」に多いと聞いた。8月1日から、乗車後にドアを閉める前に「足・手・服のすそ」を声に出して確かめ、降車後は車内の後ろの座席まで目で見て空になったことを確かめてから発車する。 |
| 調理担当が食中毒の研修を受けた | 「衛生に気をつけて調理します。」 | 研修で、加熱した料理は中心の温度を確かめて記録すると学んだ。当施設の調理記録には仕上がりの時刻しか書いていない。8月の1か月間、主菜について中心の温度を測った時刻と数字を記録票に書き、9月の委員会に記録票を出す。 |
| 清掃担当が感染症の研修を受けた | 「きれいに掃除します。」 | 研修で、手すりやドアノブなど多くの人が触れる場所を決まった順番で拭く方法を見た。当施設では清掃の順番が決まっていない。7月中に、1階の共用部で人が触れる場所を12か所書き出し、拭く順番と時刻(10時・15時)を清掃表に書いてもらうよう管理者に相談する。 |
| 送迎担当が個人情報の研修を受けた | 「個人情報に注意します。」 | 研修で、送迎表を車内の見えるところに置くのは避けると聞いた。私はダッシュボードに送迎表を置いていた。明日から送迎表はファイルに入れて運転席のドアポケットにしまい、降車のたびに外から見えないことを確かめる。 |
| 疑問点の書き方 | 「とくになし」 | 研修では、送迎中に利用者の体調が急に悪くなったら事業所に連絡するとあったが、運転中に電話をかけられない場合に車を止める場所の目安が分からなかった。送迎ルートごとに止められる場所を決めてよいか、8月中に生活相談員に確かめたい。 |
※上記は当社が作成した記載のイメージです。実際の記載は事業所の様式・運営規程と保険者(指定権者)の指導に従ってください。
職種が違うと「明日からの行動」の相手も変わります。看護職員とリハビリ職は介護職員、サービス提供責任者はヘルパー、生活相談員は家族と居宅介護支援事業所、管理者は職員全体が相手です。報告書の行動の欄に「誰に・いつ・何を渡すか」まで書いてあれば、上長は研修の中身が現場に届くかどうかを1枚で確かめられます。
研修の受け方別の書き分け|動画・外部・OJTなど12形式と外部研修8種の記入例
同じ報告書の様式でも、録画で受けた研修と、他の事業所と合同の外部研修と、同行訪問で受けたOJTとでは、書き足しておくべきことが違います。たとえば録画で受けたなら「いつ視聴したか」と「当日の質疑を読んだか」、外部研修なら「当事業所の手順と違っていた点」が要ります。ここでは受け方ごとに、報告書に足しておくと後から読み返しやすくなる一文を並べます。
受講の形式ごとに報告書へ足す一文(12形式)
| 受講の形式 | 足しておくこと | 悪い例 | 良い例(そのまま使える完成文) |
|---|---|---|---|
| 事業所内の集合研修 | 開始と終了の時刻・場所・講師の役割 | 「研修に参加しました。」 | 令和8年7月10日(水)13時30分〜14時20分、1階食堂で、感染対策の担当者(看護職員)が講師の研修を受けた。 |
| オンラインの同時配信 | 参加した場所と、質問を出したかどうか | 「オンラインで受けました。」 | 事業所の相談室のパソコンから同時配信で参加した。途中で音声が5分ほど途切れたため、その部分は配信後の資料8〜9ページで補った。質問欄に1件(夜間の連絡先)を書き込んだ。 |
| 録画の後日視聴 | 視聴した日時・視聴した時間・当日の質疑の確認 | 「動画を見ました。」 | 研修当日は訪問のため欠席し、7月17日(水)16時から50分間、録画を全編視聴した。当日の質疑の回答メモ(3件)も読み、疑問点の欄に追加の質問を1件書いた。 |
| eラーニング(確認テストつき) | 受講を終えた日・確認テストの結果・間違えた問題の中身 | 「eラーニングを修了しました。」 | 8月2日に全5章を受講し、確認テストは10問中8問正解だった。間違えた2問はいずれも「嘔吐物を処理する順番」の問題で、当事業所の手順書の該当ページを読み直した。 |
| 他の事業所と合同の外部研修 | 主催者・ほかの参加者の構成・当事業所と違っていた点 | 「ほかの事業所の話が参考になりました。」 | 市内の通所介護事業所6か所から計24名が参加した。ほかの事業所では、送迎の乗車時に体温と顔色を送迎担当が記録していると聞いた。当事業所では到着後に測っているため、乗車時の記録を足すかを次の会議に出す。 |
| 法人内の合同研修 | どの事業所と合同か・当事業所に関係する部分 | 「法人の研修に出ました。」 | 法人内の3事業所(特別養護老人ホーム・通所介護・訪問介護)の合同研修だった。後半の施設向けの事例は対象外だったため、前半の「在宅での発見と報告」の部分を中心に報告する。 |
| OJT(同行訪問・実地の指導) | 指導した職員・場面・できたことと次に練習すること | 「同行してもらいました。」 | 7月22日の利用者Gさん宅の訪問(10時〜11時)で、サービス提供責任者の同行のもと、シャワー浴の介助を1回行った。湯温の確認と脱衣所の温め方はできたが、洗髪中の声かけの間合いを指摘された。次の同行(7月29日)で同じ場面を練習する。 |
| 委員会と同じ日に続けて受けた研修 | 委員会と研修を分けて、研修の時刻だけを書く | 「委員会と研修に出ました。」 | 14時〜14時30分は虐待防止検討委員会(記録は別紙)、14時40分〜15時20分が虐待の防止の研修だった。この報告書は研修の部分だけを書く。 |
| 2つのテーマを同じ日に受けた研修 | テーマごとに報告書を分けるか、欄を分ける | 「身体拘束と虐待の研修を受けました。」 | 同日に2テーマを受けたため、報告書を2枚に分けた。この1枚は「身体的拘束等の適正化」(13時30分〜14時10分)の分で、「高齢者虐待の防止」(14時20分〜15時)は別の1枚に書いた。 |
| 事例検討会・ケース会議の形式 | 扱った事例の要点(個人が特定されない書き方)と自分の担当への当てはめ | 「事例を通して学びました。」 | 事例は「夜間に大声を出す80代の認知症の方」で、職員の対応を時間帯ごとに振り返る形だった。私の担当にも夕方に落ち着かなくなる方が1名いるため、16時〜18時の様子を1週間記録して、次の会議で共有する。 |
| 訓練(机上訓練・実地のシミュレーション) | 自分の役割・実際にかかった時間・できなかったこと | 「訓練に参加しました。」 | 災害の机上訓練で、私は「利用者の安否確認の連絡」の役だった。担当の利用者12名に電話をかける想定で、連絡網の順に読み上げたところ28分かかった。電話番号が古い方が2名いたので、7月中に番号を確かめる。 |
| 資料の回覧だけで受けたもの | 回覧を受けた日・読んだ範囲・質問の出し方 | 「回覧で確認しました。」 | 8月5日に回覧で資料(全12ページ)を受け取り、8月7日までに全ページを読んだ。読んで分からなかった1点(夜間の連絡先)を、回覧の質問欄に書いて研修担当者に戻した。 |
※上記は当社が作成した記載のイメージです。実際の記載は事業所の様式・運営規程と保険者(指定権者)の指導に従ってください。
外部の資格研修・指定の研修を受けたときの報告の要点(8種)
事業所の外で受ける資格や役割に結びついた研修は、修了の書類が別に残るため、報告書が「受けました」だけになりがちです。修了の書類は「受けたこと」しか示さないので、報告書では「事業所に何を持ち帰るか」を書くと、ほかの職員にも中身が伝わります。研修の名称・時間・修了の要件は主催者の案内に従い、ここでは報告書の書き方だけを扱います。
| 研修 | 報告書で書いておくこと | 事業所に持ち帰る一文(良い例) |
|---|---|---|
| 認知症介護基礎研修 | 受講を終えた日・修了の書類の保管場所・自分の担当で使う場面 | 9月4日に受講を終え、修了の書類の写しを研修綴りに入れた。学んだ「否定せずに話を聞く」を、夕方に帰宅を訴える利用者Hさんへの声かけで1週間試し、言った言葉と反応を記録する。 |
| 認知症介護実践者研修 | 実習で立てた計画の要点と、事業所での続け方 | 実習では利用者Iさんの「午後の過ごし方」をテーマに4週間の計画を立てた。研修が終わったあとも同じ記録表を使い、10月末までの様子を職員会議で報告する。 |
| 介護福祉士実務者研修(受講中の科目ごと) | 受けた科目名と、現場ですでに使っている内容との違い | 「医療的ケア」の科目で、吸引の前後に観察する項目を学んだ。現場では看護職員の指示で見ていたが、何を見ているのかを初めて言葉で理解した。 |
| 喀痰吸引等研修 | 修了した範囲と、実施できる範囲を事業所でどう確かめるか | 修了した範囲と、事業所で実施する範囲の登録の状況を、管理者と看護職員に確かめてから実施を始める。始める日は確かめたあとで決め、報告書に追記する。 |
| 介護支援専門員の更新研修 | 受講した日程・事例の提出の有無・事業所に持ち帰る記録の見直し | 更新研修の事例提出で、自分の支援経過に「本人の言葉」が少ないことに気づいた。9月の訪問から、本人の言葉を1訪問につき1つ「」で残す。 |
| 主任介護支援専門員研修・更新研修 | 事業所内の助言・指導にどう使うか | 研修で学んだ事例検討の進め方(1事例40分・質問→課題の整理→次の一手)を、10月の事業所内事例検討会から使い、進行の記録を残す。 |
| サービス提供責任者向けの外部研修 | 訪問介護計画・ヘルパーへの指示に関わる内容 | 研修で、訪問介護計画の「留意事項」に書く内容の例を見た。担当18名の計画のうち、留意事項が空欄の4名を8月中に書き足す。 |
| 入浴介助に関する研修(通所介護) | 受講した職員名と日付・実技の有無・事業所の入浴の手順との照合 | 7月30日の入浴介助の研修(実技30分つき)を受けた。当事業所の入浴の手順書と照らし合わせ、浴槽に入る前の「足元の湯温の確認」の手順が書かれていなかったので、手順書の改訂案を8月中に出す。 |
※上記は当社が作成した記載のイメージです。実際の記載は事業所の様式・運営規程と保険者(指定権者)の指導に従ってください。
入浴介助に関する研修のように、研修を行ったことの記録が加算の要件の確認に使われる場合があります。福井市や愛知県の公表資料では、入浴介助に関する研修の実施が確認できない事例が挙げられています(詳しくは下の自治体の公表事例の表)。受講した職員の名前と日付が報告書でも追えるようにしておくと、実施記録と照らし合わせやすくなります。要件そのものは告示・通知と貴事業所の状況を突き合わせ、保険者(指定権者)にご確認ください。
10テーマ以外の追加テーマ|誤嚥・口腔・褥瘡・服薬など8テーマ48例の悪い例/良い例
年間研修計画には、身体的拘束等や虐待の防止のような運営基準に関わるテーマのほかに、食事介助・口腔ケア・褥瘡・服薬・熱中症・接遇・避難・記録の書き方といった、日々のケアの質に直結するテーマが入ります。こうしたテーマの報告書は「基本を再確認しました」で終わりやすいので、欄ごとに悪い例と良い例を6組ずつ並べます。
ケアの手順や医療的な判断の目安は、事業所の手順書と看護職員・主治医の指示に従ってください。良い例は、研修で聞いたことを「自分の担当の場面」に置き換える書き方の見本です。
誤嚥・窒息の予防と食事介助の研修(6例)
| 欄 | 悪い例 | 良い例(そのまま使える完成文) |
|---|---|---|
| 学んだこと | 「誤嚥の怖さを知りました。」 | 食事の前に、座る姿勢(足の裏が床につく・顎が上がらない)を確かめると、むせが起きにくくなることを、講師の実演と映像で確かめた。 |
| 学んだこと | 「一口量に気をつけることが大切だと分かりました。」 | 介助するスプーンは、利用者が口を閉じて飲み込んだのを見てから次を運ぶと学んだ。研修のペア演習で、私は飲み込む前に次のスプーンを口元に近づけていたと指摘された。 |
| 気づき | 「当施設でも誤嚥のリスクがある方がいます。」 | 私が昼食で介助している利用者Jさんは、車いすのまま食卓についており、足が床から浮いている。研修で見た姿勢と違っていた。 |
| 気づき | 「むせ込みに注意したいです。」 | 先週の記録を読み返すと、Jさんは昼食の後半(食べ始めから20分以降)に3回むせていた。前半ではむせていない。 |
| 明日からの行動 | 「安全な食事介助を心がけます。」 | 7月16日の昼食から、Jさんの足元に足台を置き、食事の開始前に姿勢を確かめる。2週間、むせた時刻と回数を食事の記録に書き、7月30日に看護職員に記録を見てもらう。 |
| 疑問点 | 「特になし」 | 食事の途中で疲れが見えたときに、介助を止める目安を当施設では決めていない。止めたあとの水分のとり方も含め、看護職員と言語聴覚士にいつ確かめられるかを7月中に相談したい。 |
※上記は当社が作成した記載のイメージです。実際の記載は事業所の様式・運営規程と保険者(指定権者)の指導に従ってください。
口腔ケアの研修(6例)
| 欄 | 悪い例 | 良い例(そのまま使える完成文) |
|---|---|---|
| 学んだこと | 「口腔ケアの大切さを学びました。」 | 入れ歯を外したあとの口の中は、歯ぐき・頬の内側・舌の3か所を順に見ると、汚れや傷を見落としにくいと学んだ。 |
| 学んだこと | 「入れ歯の手入れ方法が分かりました。」 | 入れ歯は流水の下でブラシを使って洗い、夜間は事業所の手順書に書かれた方法で保管すると説明があった。洗面台で落として割れる例があるので、水を張った洗面器の上で洗う方法も見た。 |
| 気づき | 「入れ歯を使っている方が多いです。」 | 私の担当フロアの利用者20名のうち、部分入れ歯の方は6名いる。6名の夕食後の口腔ケアの記録には「実施」としか書かれておらず、口の中の様子が分からない。 |
| 気づき | 「口の中が汚れている方がいます。」 | 利用者Kさんは、右の頬の内側に食べかすが残っていることが多い。研修で聞いた「麻痺のある側に食べかすが残りやすい」と同じ様子だった。 |
| 明日からの行動 | 「口腔ケアを丁寧に行います。」 | 8月1日から2週間、部分入れ歯の6名について、夕食後の口腔ケアの記録に「食べかすが残っていた場所」と「出血の有無」を書く。8月15日に記録をまとめて歯科衛生士の訪問日に見てもらう。 |
| 疑問点 | 「とくに疑問はありません。」 | 入れ歯を嫌がって外させてくれない方への対応は研修で扱われなかった。どの程度まで声をかけて、どこで看護職員に伝えるかを、8月の委員会で確かめたい。 |
※上記は当社が作成した記載のイメージです。実際の記載は事業所の様式・運営規程と保険者(指定権者)の指導に従ってください。
褥瘡の予防と体位変換の研修(6例)
| 欄 | 悪い例 | 良い例(そのまま使える完成文) |
|---|---|---|
| 学んだこと | 「褥瘡予防の基本を学びました。」 | 骨が出ている場所(お尻の真ん中・かかと・肩甲骨など)の皮膚の赤みは、指で軽く押して色が戻るかを見ると説明があった。 |
| 学んだこと | 「体位変換は大切です。」 | 体の向きを変えたあとは、背中の下のシーツや服のしわを手で伸ばすところまでが体位変換だと学んだ。演習では、しわが残ったままのシーツの上に寝る体験をした。 |
| 気づき | 「寝たきりの方が心配です。」 | 私が夜勤で担当する利用者Lさんは、2時間ごとの体位変換の記録はあるが、しわを伸ばしたかどうかは記録の欄がない。 |
| 気づき | 「皮膚の観察をしていきたいです。」 | Lさんのかかとは、7月に入ってから入浴のたびに赤みがあると入浴担当から聞いていたが、看護職員への報告の記録が見当たらなかった。 |
| 明日からの行動 | 「こまめに観察します。」 | 7月18日の夜勤から、Lさんの体位変換のたびにかかとの赤みと、押して色が戻るかを確かめ、変化があったときは朝の申し送り(7時30分)で看護職員に伝える。記録の欄に「赤み・あり/なし」を書き足す案を介護主任に出す。 |
| 疑問点 | 「なし」 | エアマットを使っている方の体位変換の間隔を、当施設では人によって変えているのか、一律にしているのかが分からなかった。看護職員に、決めている根拠と記録の場所を確かめたい。 |
※上記は当社が作成した記載のイメージです。実際の記載は事業所の様式・運営規程と保険者(指定権者)の指導に従ってください。
服薬介助の研修(6例)
| 欄 | 悪い例 | 良い例(そのまま使える完成文) |
|---|---|---|
| 学んだこと | 「誤薬防止の大切さを学びました。」 | 与薬の前に「名前・日付・飲む時間(朝・昼・夕・寝る前)」の3つを、薬の袋と本人の両方で確かめる手順を学んだ。 |
| 学んだこと | 「服薬の確認が大事だと分かりました。」 | 薬を口に入れたあと、飲み込んだことまで確かめないと、口の中に残ったり吐き出したりしても気づけないと説明があった。 |
| 気づき | 「薬の数が多い方がいます。」 | 私が夕食後に与薬する利用者8名のうち、薬の袋が2つに分かれている方が2名いる。研修の事例と同じく、1袋だけ渡して終わる危うさがある。 |
| 気づき | 「飲み忘れに気をつけたいです。」 | 利用者Mさんは、錠剤を口に入れたあと、しばらく話し続ける。先週、ティッシュに包まれた錠剤1つが居室の床で見つかった件は、このときだった可能性がある。 |
| 明日からの行動 | 「確実に服薬介助を行います。」 | 明日の夕食後から、袋が2つに分かれている2名には、配薬トレーに「2袋」と書いたテープを貼る案を看護職員に相談する。Mさんには、口の中を見て飲み込んだことを確かめてから席を離れ、記録に「飲み込み確認」と書く。 |
| 疑問点 | 「特にありません。」 | 服薬を拒まれたときに、どれくらい時間をあけて声をかけ直すか、何回で看護職員に伝えるかの目安が当施設の手順書に書かれていない。8月の看護会議で確かめたい。 |
※上記は当社が作成した記載のイメージです。実際の記載は事業所の様式・運営規程と保険者(指定権者)の指導に従ってください。
熱中症と脱水の予防の研修(6例)
| 欄 | 悪い例 | 良い例(そのまま使える完成文) |
|---|---|---|
| 学んだこと | 「熱中症に気をつけることが分かりました。」 | 高齢の方は暑さやのどの渇きを感じにくく、室温を見て判断するほうが確かだと学んだ。訪問時に温湿度計の数字を確かめる方法の説明があった。 |
| 学んだこと | 「水分補給が大切です。」 | 飲んだ量は「コップ何杯」ではなく、コップの大きさを決めたうえで数えると、職員が替わっても同じ記録になると聞いた。 |
| 気づき(訪問) | 「エアコンをつけない方がいます。」 | 私が担当する利用者Nさんは、電気代を気にしてエアコンを使わない。先週の14時の訪問時、居間の温湿度計は室温31度を示していた。 |
| 気づき(通所・施設) | 「水分をあまりとらない方がいます。」 | 利用者Oさんは、午前の水分は飲むが、昼食後から帰宅までの記録が「少量」とだけ書かれている日が7月に5日あった。 |
| 明日からの行動 | 「水分をすすめていきます。」 | 7月の残りの訪問(週2回)で、到着時と退出時の室温を記録に書く。Nさんがエアコンを使わない理由と室温の数字を、7月26日までにサービス提供責任者に伝え、介護支援専門員と共有してもらう。 |
| 疑問点 | 「なし」 | 本人が水分をすすめても飲まないとき、ゼリーなど別の形に替える判断を誰がするのかが分からなかった。看護職員と管理栄養士に、替える目安と記録の書き方を確かめたい。 |
※上記は当社が作成した記載のイメージです。実際の記載は事業所の様式・運営規程と保険者(指定権者)の指導に従ってください。
接遇と言葉づかいの研修(6例)
| 欄 | 悪い例 | 良い例(そのまま使える完成文) |
|---|---|---|
| 学んだこと | 「言葉づかいの大切さを学びました。」 | 「ちょっと待って」のような指示の言葉は、相手に理由と時間が伝わらないと学んだ。「今、Pさんのお手洗いの介助中なので、5分ほどでうかがいます」のように言い換える演習をした。 |
| 学んだこと | 「呼び方に気をつけたいです。」 | 利用者の呼び方は、愛称やちゃんづけではなく「さん」をつけることを、当施設の接遇の指針と一緒に確かめた。 |
| 気づき | 「自分も気をつけないといけないと思いました。」 | 昨日の夕食の配膳で、私は利用者Qさんに「早く座って」と言っていた。研修のあとに自分の言葉を振り返り、1日に3回ほど同じ言い方をしていると気づいた。 |
| 気づき | 「職員の言葉が乱れているときがあります。」 | 夕方の忙しい時間帯(16時〜18時)に、職員同士で利用者を名字ではなく部屋番号で呼んでいる場面を2回聞いた。 |
| 明日からの行動 | 「丁寧な言葉を使います。」 | 明日から1週間、勤務の終わりに「早く」「ちょっと」と言った回数を手帳に書く。8月の職員会議(8月7日)で、部屋番号で呼んでいた場面を名前を出さずに共有し、言い換えの例を3つ提案する。 |
| 疑問点 | 「とくに疑問はありません。」 | 方言でのくだけた話し方を本人が喜ぶ場合、どこまでが良くてどこからが避けるべきかの目安が分からなかった。接遇の担当者に、当施設での考え方を確かめたい。 |
※上記は当社が作成した記載のイメージです。実際の記載は事業所の様式・運営規程と保険者(指定権者)の指導に従ってください。
火災・水害の避難訓練と非常災害対策の研修(6例)
| 欄 | 悪い例 | 良い例(そのまま使える完成文) |
|---|---|---|
| 学んだこと | 「避難の大切さを学びました。」 | 夜間の火災を想定した訓練で、職員2名で利用者を2階から1階の出口まで誘導する手順を確かめた。車いすの方は職員2名で1名ずつ運ぶため、全員を誘導するまでの時間が日中の2倍以上かかった。 |
| 学んだこと | 「水害への備えが必要です。」 | 事業所の所在地が浸水の想定区域に入っているかどうかを、市町村のハザードマップで確かめる方法を学んだ。 |
| 気づき | 「訓練は大事だと思いました。」 | 訓練で、私は消火器の場所を言えなかった。1階の消火器は2か所あるが、私は食堂の1か所しか知らなかった。 |
| 気づき | 「連絡網を確認したいです。」 | 訓練の連絡で、夜勤者から管理者へ電話がつながるまで4分かかった。管理者の携帯がマナーモードだったためで、2番目の連絡先が決まっていなかった。 |
| 明日からの行動 | 「災害に備えます。」 | 次の勤務で、消火器・非常口・避難用の車いすの場所を自分の目で確かめ、フロアの見取り図に印をつけて休憩室に貼る。連絡網の2番目の連絡先を決める案を、8月の委員会に出す。 |
| 疑問点 | 「とくになし」 | 夜間に停電したとき、たん吸引の機械や電動ベッドをどう動かすかは訓練で扱われなかった。非常用の電源と対象の利用者を、業務継続計画の担当者に確かめたい。 |
※上記は当社が作成した記載のイメージです。実際の記載は事業所の様式・運営規程と保険者(指定権者)の指導に従ってください。
介護記録の書き方の研修(6例)
| 欄 | 悪い例 | 良い例(そのまま使える完成文) |
|---|---|---|
| 学んだこと | 「記録の書き方を学びました。」 | 記録は「見たこと・聞いたこと(事実)」と「自分が考えたこと(判断)」を分けて書くと、あとから読んだ人が判断の理由を追えると学んだ。 |
| 学んだこと | 「客観的に書くことが大切です。」 | 「機嫌が悪い」ではなく「10時の入浴の声かけに『今日はいい』と2回言い、居室に戻った」のように、言葉と行動で書く演習をした。 |
| 気づき | 「自分の記録は主観的でした。」 | 先週の自分の記録を5日分読み返すと、「落ち着いて過ごされる」が8回あった。何を見て落ち着いていると書いたのかが、自分でも思い出せなかった。 |
| 気づき | 「申し送りに時間がかかります。」 | 夕方の申し送りで「様子を見てください」と伝えられたとき、何を見ればよいかを毎回聞き返している。記録に見るべき点が書かれていないためだと気づいた。 |
| 明日からの行動 | 「分かりやすい記録を書きます。」 | 明日から2週間、「落ち着いて」「様子を見る」を使わず、何をしていたか(場所・時刻・本人の言葉)を書く。申し送りで「様子を見て」と書くときは、見る点(例:夕食の量・夜間のトイレの回数)を1つ添える。 |
| 疑問点 | 「特になし」 | 記録に本人の言葉をそのまま書くとき、家族の悪口のような内容も書いてよいかが分からなかった。書き方と開示のときの扱いを、管理者に確かめたい。 |
※上記は当社が作成した記載のイメージです。実際の記載は事業所の様式・運営規程と保険者(指定権者)の指導に従ってください。
どのテーマでも、悪い例は「大切さ」「気をつけたい」「心がけます」で終わり、良い例は「誰の・どの場面で・いつから・どう確かめるか」で終わっています。研修で扱われなかった場面は疑問点の欄に書き、確かめる相手と時期を添えると、研修担当者が次の研修や手順書の見直しに使えます。
別添1と公表資料から見る研修の扱い|9サービス種別の確認項目と自治体の公表事例17件
上の「運営指導で研修記録について公表されている指摘」の節では、訪問介護の項の文言を中心に整理しました。ここでは、居宅介護支援・訪問看護・通所介護・施設・地域密着型など、ほかのサービス種別の項で研修がどう書かれているかを別添1から拾い、そのうえで、受講の記録や欠席者への伝達、研修計画の中身まで踏み込んだ自治体の公表事例を並べます。どちらも、受講した職員の報告書をどこに綴じ、何を書いておくと実施記録と照らし合わせやすいかを考えるための材料です。
サービス種別ごとの研修に関する確認項目(別添1・9種別)
| サービス種別と項目 | 確認項目(別添1の文言) | 確認文書(別添1の文言) | 受講した職員の報告書に残しておくと整理しやすいこと |
|---|---|---|---|
| 居宅介護支援/勤務体制の確保 | 資質向上のために研修の機会を確保しているか | 研修計画、実施記録 | 研修名・日時・受講者のほか、支援経過やアセスメントの書き方にどう使うか |
| 居宅介護支援/業務継続計画の策定等 | 従業者に対する計画の周知、研修及び訓練を実施しているか | 業務継続計画、研修及び訓練計画、実施記録 | 計画の中の自分の役割(利用者への安否確認の順番など)を理解したか |
| 居宅介護支援/虐待の防止 | 介護支援専門員に対して虐待の発生・再発防止の研修を実施しているか | 研修計画、実施記録 | 相談先と相談の流れを自分の言葉で書けているか |
| 訪問看護/勤務体制の確保等 | 資質向上のために研修の機会を確保しているか | 研修計画、実施記録/方針、相談記録 | 看護職員が受けた外部研修の中身を、事業所の手順書にどう反映するか |
| 訪問看護/衛生管理等 | (感染症の予防及びまん延の防止のための措置) | 感染症及び食中毒の予防及びまん延の防止のための研修の記録及び訓練の記録 | 研修と訓練を分けて書く。訓練なら自分の役割と、実際にかかった時間 |
| 訪問リハビリテーション/虐待の防止 | 理学療法士、作業療法士、言語聴覚士に対して虐待の発生・再発防止の研修を実施しているか | 研修計画、実施記録 | 訪問先で気づいたことを誰に報告するか |
| 通所介護/勤務体制の確保等 | 認知症介護に係る基礎的な研修を受講させるため必要な措置を講じているか | 研修計画、実施記録/勤務実績表(勤務実績が確認できるもの) | 認知症介護基礎研修を受け終えた日と、修了の書類の保管場所 |
| 通所介護/虐待の防止 | 従業者に対して虐待の発生・再発防止の研修及び訓練を実施しているか | 研修及び訓練計画、実施記録 | 研修と訓練のどちらを受けたか。訓練なら想定した場面 |
| 通所介護/非常災害対策 | 避難・救出等の訓練を実施しているか | 避難・救出等訓練の記録 | 訓練での自分の役割・誘導にかかった時間・できなかったこと |
| 短期入所生活介護/勤務体制の確保等 | 認知症介護に係る基礎的な研修を受講させるため必要な措置を講じているか | 研修計画、実施記録 | 短期の利用者の受け入れ時に、研修で学んだ声かけをどう使うか |
| 介護老人福祉施設/業務継続計画の策定等 | 従業者に対する計画の周知、研修及び訓練を実施しているか | 業務継続計画、研修及び訓練計画、実施記録 | 夜勤帯の役割(連絡・誘導)を理解したか |
| 介護老人保健施設/事故発生の防止及び発生時の対応 | 事故発生の防止のための委員会及び従業者に対する研修を定期的に行っているか | ヒヤリハットの記録、事故発生の防止のための委員会議事録、研修記録 ほか | 研修のあとに自分が出したヒヤリハットの件数と場面 |
| 小規模多機能型居宅介護/従業者の員数・管理者 | 介護支援専門員は必要な研修を受けているか/管理者は必要な研修を受けているか | 勤務体制一覧表 ほか/研修を修了したことがわかるもの | 受講した研修の名称・修了日・修了の書類の写しの保管場所 |
| 認知症対応型共同生活介護/従業者の員数 | 計画作成担当者は必要な研修を受けているか | 勤務体制一覧表、従業者の資格証 | 修了した研修の名称と修了日、計画の作成で使う内容 |
| 認知症対応型共同生活介護/管理者 | 管理者は必要な研修を受けているか | 管理者の勤務実績表/タイムカード、研修を修了したことがわかるもの | 修了の書類の写しと、事業所内で共有した内容 |
※上記は厚生労働省の通知・資料(運営指導マニュアルの別添1「確認項目及び確認文書」)を当社が編集・加工したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。確認項目・確認文書の扱いはサービス種別や改定により異なる場合があります。最終的な確認は保険者(指定権者)にお願いします。
別添1は、研修の「機会を確保しているか」「研修を実施しているか」「必要な研修を受けているか」を確認項目に挙げ、確認文書には研修計画と実施記録、修了を示すものを挙げています。受講した職員の報告書は確認文書として名指しされていませんが、実施記録や修了の書類と同じ綴りに入れておくと、誰が何をいつ受けたかを1か所で追えます。
受講記録・伝達・研修計画まで踏み込んだ自治体の公表事例(17件)
| 公表資料 | 公表されている内容(要約) | 受講した職員の報告書・研修の綴りで確かめておくこと |
|---|---|---|
| 名古屋市「運営指導に係る主な指摘事項(介護保険施設版)」(令和5年1月5日) | 身体拘束廃止・感染症及び食中毒の予防及びまん延の防止・事故発生防止・虐待防止の研修について、新規採用時に研修を実施することが示され、特に年度途中に採用した職員(中途採用者)に新規採用時の研修が実施できていない事例が見受けられる旨が記載されている | 中途採用者が受講した日を、テーマごとに報告書の日付で追えるか |
| 宇都宮市「令和7年度 運営指導における主な指導事例(各サービスに共通する事項)」/金沢市 令和7年度集団指導資料 | 介護に直接携わる無資格の従業員が、認知症介護に係る基礎的な研修を受講できていない事例(通所・入所サービス)が挙げられ、金沢市の資料では採用後1年以内に修了させる旨が記載されている | 無資格で採用した職員の採用日と、基礎研修の修了日を並べて一覧にしているか |
| 広島市「令和7年度運営指導の指摘事項等について」 | 医療・福祉関係の資格を有さない職員について、採用後1年以内に認知症基礎研修を受講しなければならないが、受講のための必要な措置を講じていない事例が例示されている | 受講のために勤務を調整した日や、受講の案内を渡した日が記録に残っているか |
| 堺市「令和8年度 集団指導 地域密着型編」 | 【共通】として「研修や訓練回数を誤認している」が挙げられ、テーマごとの回数(身体拘束適正化=年2回以上、業務継続計画・衛生管理等・虐待の防止=年1回以上、認知症対応型共同生活介護は全て年2回以上など)が整理されている | 年間研修計画の回数が、サービス種別の回数と合っているか。報告書の枚数で受講の回数を数えられるか |
| 福井市「令和7年度 介護保険制度等に係る集団指導」 | 業務継続計画について、研修及び訓練を必要な回数実施していない、実施内容が記録されていないという指摘が挙げられ、研修及び訓練は年1回(施設・居住系サービスは年2回)以上及び新規採用時に実施することが示されている | 研修と訓練を別の報告書(または別の欄)に分けて書いているか |
| 福井市(同資料) | 入浴介助加算について、入浴介助に関する研修等を行ったことが確認できない、個別の入浴計画が不十分という指摘が挙げられている | 入浴介助に関わる職員の受講日が、報告書と実施記録の両方で追えるか |
| 愛知県 福祉局福祉部 福祉総務課監査指導室「主な指摘事項(令和7年度版)」 | 通所介護の入浴介助加算(Ⅰ)について、入浴介助に関わる職員に対する入浴介助に関する研修が未実施のため早急に実施すること、当該研修を実施していない介護職員の入浴介助について自主点検の上報告することが示されている | 入浴介助に入る職員のうち、研修を受けていない職員がいないかを報告書の一覧で確かめられるか |
| 新潟市福祉部福祉監査課「介護サービス事業所への指導監査、加算・減算のポイント」(令和7年度集団指導資料) | 通所系サービスで、運営指導において虐待防止のための研修の未実施が発覚し、指針に基づいた研修プログラムの作成と年1回以上の研修の実施を指導、改善計画の提出から改善報告までの間、利用者全員について所定単位数の100分の1に該当する単位数の減算とされた事例が紹介されている | 虐待防止の研修を受けた職員全員の報告書が、年度ごとに揃っているか |
| 千葉県「指導監査の状況について」(令和7年度介護保険指定事業者集団指導資料) | 身体的拘束等の適正化について、委員会を3月に1回以上開催していない、指針を整備していない、従業者に対し研修を年2回以上実施していない、などが指摘事項として挙げられている | 身体的拘束等の研修の報告書が、年度内に2回分あるか |
| 長野県健康福祉部地域福祉課福祉監査担当「令和6年度有料老人ホーム一般検査結果の概要(サービス付き高齢者向け住宅を含む。)」 | 身体拘束等の適正化へ向けた取組が不十分な事例のうち、研修を実施していない事例が公表され、介護老人保健施設では研修の実施回数が不足していた事例が挙げられている | 研修の回数を、実施記録と受講者の報告書の両方で数えて一致するか |
| 長野県(同資料) | 事故発生の防止のための委員会や研修を行っていない事例、虐待防止の委員会と研修が定期的に実施されていない事例、感染症の研修や訓練を実施していない事例が公表されている | テーマごとに直近の受講日が分かる一覧があるか |
| 大分市「令和7年度指導監査における主な指摘・指導事項(高齢)」 | 業務継続計画の策定等として、研修及び訓練を定期的に実施していない、定期的な計画の見直しが行われていないとの指摘が示されている | 計画を見直したあとに、変わった点を研修で伝えたか(報告書に「変わった点」の欄があるか) |
| 東京都福祉局「令和7年度集団指導(通所リハビリテーション)」 | 業務継続計画と、その他の感染症対策資料とを混同している事例が挙げられ、感染対策委員会資料や感染症関連の研修資料は業務継続計画とは別のものであり、個別に作成するよう記載されている | 感染症の研修と業務継続計画の研修の報告書を分けているか |
| 長野県健康福祉部地域福祉課福祉監査担当「令和6年度運営指導結果の概要(訪問介護)」 | 特定事業所加算について、全ての訪問介護員等に係る個別具体的な研修の目標・内容・研修期間・実施時期等を定めた計画の内容が不十分な事例が公表されている | 受講者の報告書の「明日からの行動」が、本人の個別研修計画の目標とつながっているか |
| 仙台市介護事業支援課「令和6年度 運営指導方針・令和5年度 運営指導結果等【居宅サービス指導係 所管サービス】」 | 訪問介護の特定事業所加算について、定期的な会議を毎月の研修時に行っているが開催状況の記録がなく、すべての訪問介護員等が会議に参加していることも記録に残していない事例が記載されている | 研修と会議を同じ日に行うとき、研修の報告書と会議の記録を分けているか |
| 仙台市(同資料) | 通所介護で、生活相談員が有給休暇や市外への研修、送迎対応等により不在の時間があり、配置時間数を満たしていない日がある事例が文書指摘として記載されている | 職員が外部研修で不在になる日の配置を、報告書の日時と勤務表で照らし合わせているか |
| 津山市環境福祉部高齢介護課「令和5年度 津山市 地域密着型サービス事業者 集団指導資料」 | 処遇改善加算のキャリアパス要件に係る資質向上のための計画を策定していない事例、計画書の内容を周知していない事例が挙げられている | 資質向上の計画にある研修を受けたとき、報告書に計画の項目名を書いているか |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
表に挙げたのは、公表資料に書かれた事例の要約です。同じ内容の研修でも、回数・時期・確認される書類の扱いはサービス種別と保険者(指定権者)によって異なります。加算・減算の扱いは、告示・通知の定めと貴事業所の状況を突き合わせたうえで、保険者(指定権者)にご確認ください。なお、介護保険法に基づく届出書類の作成・提出代行は社会保険労務士の業務です。
研修の回数・時期を公表資料と並べる記入表(7テーマ)
公表資料に書かれている回数・時期と、貴事業所の年間研修計画と受講の実際を1枚に並べる表です。右の2列は空欄のまま印刷し、報告書の日付から書き写して使います。表は公表資料の記載を並べたもので、貴事業所の研修が基準を満たしているかどうかはこの表からは分かりません。
| 研修のテーマ | 公表資料に示されている回数・時期(資料名) | 貴事業所の年間研修計画の回数(記入欄) | 直近の受講日と、新規採用者の受講日(記入欄) |
|---|---|---|---|
| 身体的拘束等の適正化 | 千葉県の資料:研修を年2回以上実施していないことが指摘事項として挙げられている/堺市の地域密着型編:年2回以上(定期巡回・認知症対応型通所介護は規定なし)と整理 | 年 回 | 直近: /新規採用者: |
| 高齢者虐待の防止 | 千葉県の資料:年1回(施設は年2回)以上実施されていないことが指摘事項として挙げられている/堺市の地域密着型編:年1回以上(認知症対応型共同生活介護は年2回以上)と整理 | 年 回 | 直近: /新規採用者: |
| 感染症の予防及びまん延の防止 | 堺市の地域密着型編:衛生管理等=年1回以上(研修及び訓練/認知症対応型共同生活介護は年2回以上)と整理 | 研修 年 回/訓練 年 回 | 直近: /新規採用者: |
| 業務継続計画 | 福井市の資料:研修及び訓練は年1回(施設・居住系サービスは年2回)以上及び新規採用時に実施/堺市の地域密着型編:年1回以上(認知症対応型共同生活介護は年2回以上)と整理 | 研修 年 回/訓練 年 回 | 直近: /新規採用者: |
| 事故発生の防止(施設) | 名古屋市の資料(介護保険施設版):新規採用時に研修を実施すること、中途採用者に実施できていない事例がある旨 | 年 回 | 直近: /中途採用者: |
| 認知症介護に係る基礎的な研修 | 金沢市の資料:採用後1年以内に修了させる旨/広島市の資料:資格を有さない職員は採用後1年以内に受講 | 対象者 名 | 採用日: /修了日: |
| 入浴介助に関する研修(通所介護) | 福井市・愛知県の資料:入浴介助に関わる職員への研修の実施が確認できない事例、未実施の事例 | 年 回 | 入浴介助に入る職員 名中 名受講 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
回数の欄に書く数字は、報告書の枚数と実施記録の件数が一致していることを確かめてから書き込むと、表と綴りの食い違いを防げます。サービス種別ごとの必要な回数は、指定を受けた保険者(指定権者)の資料でご確認ください。
提出前の自己点検と差し戻し|報告書チェック20項目と差し戻しコメント12例
報告書の質は、書き方の見本を配るだけではそろいません。受講した職員が提出の前に自分で確かめる点検表と、上長が書き直しを頼むときのコメントの型を決めておくと、2回目以降の報告書が目に見えて変わります。ここでは、提出前に確かめる20項目と、差し戻すときの書き方を悪い例/良い例で12組並べます。
受講者が提出前に確かめる20項目
| No. | 確かめること | 確かめ方 | 足りないときの直し方(例) |
|---|---|---|---|
| 1 | 研修名が年間研修計画と同じ名称か | 年間研修計画の一覧と見比べる | 「感染の研修」→「感染症及び食中毒の予防及びまん延の防止のための研修(第1回)」 |
| 2 | 日付と開始・終了の時刻があるか | 日付だけになっていないかを見る | 「7月10日」→「7月10日(水)13時30分〜14時20分」 |
| 3 | 受講の形式が書いてあるか | 集合・同時配信・録画・回覧のどれかが分かるか | 「録画で7月17日16時から50分間視聴」と書き足す |
| 4 | 録画や回覧なら、当日の質疑を読んだか | 質疑のメモを受け取ったかを思い出す | 「当日の質疑の回答メモ(3件)を読んだ」と書き足す |
| 5 | 2つのテーマを同日に受けた場合、テーマごとに分けたか | 1枚に2テーマが混ざっていないか | 報告書を2枚に分け、それぞれに時刻を書く |
| 6 | 学んだことに具体的な手順や言葉が入っているか | 「大切さ」「重要性」だけで終わっていないか | 講師が示した手順を1つ選び、順番どおりに書く |
| 7 | 学んだことが事業所の手順書と同じか違うかを書いたか | 手順書の該当ページを開いて見比べる | 「当事業所の手順書(令和8年4月版)と同じ」「拭く順番が違った」 |
| 8 | 気づきに自分の担当の場面が出てくるか | 利用者の記号・時間帯・場所のどれかがあるか | 「昼食で介助している利用者Jさん」のように担当を1人に絞る |
| 9 | 気づきに記録や数字の裏づけがあるか | 「〜がいます」「〜が多い」で止まっていないか | 「先週の記録で、昼食後半に3回むせていた」と記録から数字を拾う |
| 10 | 明日からの行動に「いつから」が入っているか | 日付か「次の勤務から」があるか | 「7月16日の昼食から」 |
| 11 | 明日からの行動に「どう確かめるか」が入っているか | 記録・回数・見てもらう相手があるか | 「2週間、むせた時刻と回数を記録し、7月30日に看護職員に見てもらう」 |
| 12 | 行動が自分でできる範囲か | 他の職員や家族にしてもらうことだけになっていないか | 「周知してもらう」→「次の会議で案を出す」 |
| 13 | 疑問点の欄が「特になし」になっていないか | 研修で扱われなかった場面を1つ思い浮かべる | 「夜間に見つけた場合の連絡先が手順書にない」 |
| 14 | 疑問点に「誰に・いつまでに確かめるか」があるか | 確かめる相手と時期があるか | 「8月の委員会までに管理者と決めたい」 |
| 15 | 利用者・家族・職員を実名で書いていないか | 氏名・部屋番号・特定できる経歴がないか | 「利用者Aさん」「職員Bさん」のように記号にする |
| 16 | 「特変なし」「いつもどおり」のような言葉がないか | 中身のない言葉を探して丸をつける | 何を見て変わりがないと書いたのかを書き直す |
| 17 | 「〜しないようにする」だけの行動になっていないか | 禁止の形だけで終わっていないか | 「〜しない」を「代わりに何をするか」に言い換える |
| 18 | 使った資料の保管場所が分かるか | 資料名と綴りの場所があるか | 「資料は研修綴り(事務室の棚・2段目)に保管」 |
| 19 | 提出日が受講日から離れすぎていないか | 事業所で決めた提出の期限と見比べる | 期限を過ぎた場合は、遅れた理由と提出日を書く |
| 20 | 1か月後に振り返る日を決めたか | 振り返りの予定日が書いてあるか | 「8月16日に実践の振り返りを提出する」 |
※上記は当社が作成した記載のイメージです。実際の記載は事業所の様式・運営規程と保険者(指定権者)の指導に従ってください。
上長が差し戻すときの書き方(悪い例/良い例12組)
差し戻しのコメントが「もう少し具体的に」だけだと、職員はどこを直せばよいか分からず、同じ報告書が戻ってきます。直してほしい欄を1つに絞り、どう直せばよいかの例を添えると、書き直しが1回で済みやすくなります。
| 報告書の状態 | 悪い例(差し戻しのコメント) | 良い例(そのまま使える差し戻しのコメント) |
|---|---|---|
| 学んだことが感想だけ | 「もっと具体的に書いてください。」 | 「学んだこと」の欄に、講師が実演した手順を1つだけ、順番どおりに書き足してください。たとえば「嘔吐物は外側から内側へ拭き取る」のような書き方です。 |
| 気づきが一般論 | 「自分のこととして書いてください。」 | 「気づき」の欄に、Bさんが担当している利用者を1人だけ記号で挙げ、研修の内容と違っていた場面を書いてください。先週の記録を読み返すと見つけやすいです。 |
| 行動に日付がない | 「いつやるのか分かりません。」 | 「明日からの行動」に、始める日(例:7月16日の昼食から)を1つ書き足してください。行動の中身はこのままで大丈夫です。 |
| 行動の確かめ方がない | 「どうやって確認するのですか。」 | 行動の終わりに「何を記録して、いつ誰に見せるか」を一文足してください。たとえば「2週間記録し、7月30日に看護職員に見てもらう」です。 |
| 行動が他人まかせ | 「人に頼るのではなく自分でやってください。」 | 「周知してもらう」の部分を、Bさん自身ができる一歩(例:次の会議で案を1つ出す)に言い換えてください。周知の段取りは私が引き受けます。 |
| 疑問点が「特になし」 | 「疑問点を必ず書いてください。」 | 研修で扱われなかった場面で、Bさんが迷いそうなものを1つ書いてください。夜間・休日・家族がいないときなど、時間帯を変えて考えると出てきやすいです。 |
| 実名が入っている | 「個人情報に注意してください。」 | 3行目と7行目の利用者のお名前を「利用者Aさん」の形に直してください。報告書は研修綴りでほかの職員も読むためです。 |
| 2テーマが1枚に混ざっている | 「分けて書いてください。」 | 身体的拘束等の研修と虐待の防止の研修が1枚に入っているので、テーマごとに2枚に分けてください。時刻は研修の案内の時刻(13時30分〜14時10分と14時20分〜15時)を使ってください。 |
| 録画視聴なのに視聴日がない | 「いつ見たのですか。」 | 録画を視聴した日付と開始時刻、視聴した時間を1行で書き足してください。当日の質疑のメモを読んだかどうかも添えてください。 |
| 研修名が略称 | 「正式名称で書いてください。」 | 研修名を年間研修計画と同じ「感染症及び食中毒の予防及びまん延の防止のための研修(第1回)」に直してください。実施記録と照らし合わせるときに使います。 |
| 分量が多すぎて要点が見えない | 「長すぎます。」 | 内容はよく書けています。3つの欄それぞれで一番伝えたい一文に下線を引いて、残りは研修綴りに付ける別紙に移してください。報告書の本体は欄ごとに2〜4行を目安にしてください。 |
| 研修の内容への反論だけ | 「否定的な書き方はやめてください。」 | 「現場では難しい」と感じた理由が書かれているので、とても参考になります。その理由を疑問点の欄に移し、「どうすればできそうか」の案を1つ添えてください。次の委員会で一緒に考えます。 |
※上記は当社が作成した記載のイメージです。実際の記載は事業所の様式・運営規程と保険者(指定権者)の指導に従ってください。
差し戻すときは、直してほしい欄を1つか2つに絞り、良い点を1つ添えて返すと、書き直しの負担が軽くなります。書き直した報告書は、差し戻しのコメントと一緒に研修綴りに入れておくと、次の研修の前に「どこでつまずきやすいか」を研修担当者が読み返せます。
よくある質問
研修報告書と研修の実施記録は、1枚にまとめてもよいですか?
書く人と目的が違うので、分けておくと整理しやすくなります。実施記録は研修担当者が研修1回につき1件、報告書は受講した職員が1人1枚で書きます。報告書を実施記録に綴じて一緒に保管する方法をとる事業所もあります。様式の扱いは、指定を受けた保険者(指定権者)の資料でご確認ください。
研修報告書はどれくらいの分量を書けばよいですか?
本体の3欄(学んだこと・自分の現場に当てはめた気づき・明日からの行動)がそれぞれ2〜4行あれば足ります。長さよりも、担当の利用者や場面を1つに絞り、行動に日付か回数が入っているかが大切です。
欠席して録画や資料で受講した場合も、報告書を書きますか?
書いておくと、欠席した職員に内容が伝わったことを本人の記録として残せます。録画を視聴した日時と、研修当日の質疑の回答を読んだかどうかを添えておくと、ほかの受講者と同じ内容を受けたことが分かります。
外部研修の報告書では、何を書けばよいですか?
研修名・主催者・日時・形式に加えて、学んだことのうち当事業所の手順書と同じだった点と違っていた点を書きます。違っていた点は疑問点の欄に書き、誰にいつまでに確かめるかを添えると、事業所内の手順の見直しにつながります。
明日からの行動が思いつかないときは、どうすればよいですか?
次の勤務で担当する利用者を1人思い浮かべ、研修で聞いた手順のうち、その人のケアで使える場面を1つだけ選びます。「何を・いつから・どう確かめるか」の3点を入れれば、そのまま報告書の行動の欄になります。
出典
出典:厚生労働省ウェブサイト(https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001281524.pdf)/公共データ利用規約(第1.0版)
本ページは上記を当社が編集・加工したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。各自治体の公表資料についても同様に当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な取り扱いは保険者(指定権者)にご確認ください。
この記事の執筆・編集
介護のマナ編集部(株式会社ライフシフト)
介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」を開発・提供する株式会社ライフシフトの編集部。訪問看護ステーションを運営する看護師(CSO)をはじめ、介護・看護の現場とともに、記録・書類・制度の実務情報を発信しています。
