訪問看護報告書は、利用者の状態や行った看護を主治医へ伝える、月に一度の大切な書類です。主治医はこの報告書をもとに次の訪問看護指示書を判断するため、的確に書くことが質の高いケアにつながります。記載項目・書き方のポイント・記入例を整理します。
あわせて、訪問看護の加算一覧で単位数と算定要件の対照表をまとめています。
あわせて、訪問看護AIとは?汎用AIとの違いもご覧ください。
訪問看護報告書とは
訪問看護報告書は、その月の利用者の病状の経過、実施した看護・リハビリテーションの内容、家庭での介護状況などをまとめ、主治医へ提出する書類です。原則として月に1回作成します。ケアマネジャーへの提出は義務ではありませんが、情報共有のために共有することが望ましいとされています。
主な記載項目
- 利用者の基本情報(氏名・生年月日・要介護度 など)
- 訪問日(実際に訪問した日)
- 病状の経過
- 看護・リハビリテーションの内容
- 家庭での介護状況
- 衛生材料等の使用量・残量
- 特記すべき事項(多職種連携、ヒヤリハット など)
精神科訪問看護の場合は、月初回訪問時のGAF尺度の評点もあわせて記載します。
書き方のポイント
- 計画書の目標に対する評価を書く――計画で立てた目標に対して、どう変化したかを報告します。
- 客観的な事実で書く――数値や具体的な観察結果で状態の経過を示します。
- 変化に着目する――先月との違い、改善・悪化の傾向を明確にします。
- 主治医が次の指示を出せる情報を入れる――処置の経過や医療的判断が必要な点を具体的に。
- 訪問した当日に書く――記憶が新しいうちに記すと正確になります。
1か月分の通し例|報告書はこう埋まる
欄ごとの例に入る前に、1か月分がどう埋まるかの全体像です。心不全の方の7月分を想定した例で、実在の利用者ではありません。
| 欄 | 記入例 |
|---|---|
| 訪問日 | 7月:2日・5日・9日・12日・16日・19日・23日・26日・30日(計9回) |
| 病状の経過 | 収縮期血圧126〜148mmHgで経過。7月中旬に右下腿の浮腫が増強し、19日に主治医へ報告。利尿薬の調整後、26日には圧痕が浅くなった。労作時の息切れの訴えは週1回程度に減少している |
| 看護・リハビリテーションの内容 | バイタル測定、浮腫と皮膚の観察、服薬管理の確認(服薬カレンダー使用・飲み忘れは当月2回、いずれも夕食後分)、清拭の介助、ご家族への下肢挙上の指導 |
| 家庭での介護の状況 | 長女が主に介護。就労のため日中は独居。7月より配食を週3回導入し、食事の確保ができている |
| 衛生材料等の使用量および使用状況 | 弾性包帯 週1本使用。7月の使用量4本。次月も同量で不足なし |
| 特記すべき事項 | 7月19日14:20 主治医へ電話報告、同日往診。23日より担当介護支援専門員と調整し、通所の入浴を週2回へ変更した |
この例で医師が読み取れるのは、①いつ何が変わったか ②看護師が何をしたか ③その結果どうなったかの3点です。以下の欄別の例も、この3点が残る形で書いています。
運営指導で実際に公表されている指摘|出典つき
報告書は主治医へ提出する書類であり、計画書・記録書とセットで確認されます。実際に公表されている指摘を整理しました。
| 指摘されている状態 | 公表元と内容 | 報告書側で確認すること |
|---|---|---|
| 訪問看護計画の作成等の不備(指摘の最多項目) | 長野県の令和6年度運営指導結果(訪問看護)。指摘37件のうち11件(29.8%)で最多。居宅サービス計画の内容に沿った計画となっていない、計画に対する利用者の同意を得たことが確認できない、具体的なサービス内容を記載していない事例等。 | 報告書の「看護の内容」が、計画書の目標と対応しているか |
| 指示書の有効期限切れ・受領遅れ/計画書の記載不足 | 神戸市資料。主治医の訪問看護指示書が確認できない・受領が遅い、指示書の有効期限が切れている、計画書に具体的なサービス内容・利用者の希望・主治医の指示・看護目標等を記載していない、(介護予防)計画書にサービス提供を行う期間を記載していない。 | 報告月が指示書の有効期間内か。期間の記載漏れがないか |
| ターミナルケア加算:説明・同意と記録書への記載が確認できない | 千葉市「令和7年度の運営指導における主な指導事項について」(訪問看護・報酬関係)。 | 看取り期は、報告書の特記事項にも経過と意向を残す |
| 主治医への提出記録が確認できない | 計画書・報告書を主治医へ提出したことの記録について、確認を求める資料が公表されています。 | 提出日・提出方法を支援経過や事業所内の記録に残す |
要件・運用は保険者・都道府県により異なります。詳細は監査対策ナビと各自治体の公表資料をご確認ください。
欄別|訪問看護報告書の記入例110例
以下はすべて記載のイメージを示すための(例)であり、実在の利用者ではありません。数値・症状・処置内容は、実際の記録に置き換えてご使用ください。報告書は主治医が読む書類なので、経過が分かる書き方を意識してください。
1.「病状の経過」欄(30例)
| 状態 | 記入例 |
|---|---|
| 心不全 | 体重は52.0〜52.6kgで推移。下腿の浮腫は軽度で経過し、著変なし |
| 月中旬に体重が1.5kg増加。塩分摂取の見直しにより月末には前月値まで戻った | |
| 労作時の息切れは月2回程度。安静時の呼吸苦なし | |
| 血圧は120〜135/70〜80台で安定。脈拍不整なし | |
| 夜間の起座呼吸が2回あり、その都度主治医へ報告した | |
| 糖尿病 | 訪問時血糖値は110〜150mg/dLで推移。低血糖症状なし |
| 月上旬に62mg/dLの低血糖あり。補食にて回復。以降は同様の症状なし | |
| インスリン自己注射は継続して実施できている。手技に問題なし | |
| 右第1趾に水疱を認めたが、履物の変更後に消退した | |
| 足部の観察を毎回実施。皮膚トラブルの新規発生なし | |
| 脳血管疾患後遺症 | 右片麻痺は変化なし。屋内歩行は四点杖使用で20m可能となった |
| 歩行距離は前月15mから20mへ延長。ふらつきは軽度 | |
| 食事中のむせ込みが週2回程度あり、とろみの使用を開始した | |
| 発語は単語レベルで変化なし。指示理解は良好 | |
| 月末に転倒あり(外傷なし)。動線の見直しを実施した | |
| 呼吸器疾患 | SpO2は在宅酸素1L/分にて94〜96%で推移 |
| 月中旬に発熱と喘鳴あり。主治医の指示により受診し、内服治療にて軽快 | |
| 喀痰は粘稠・少量で経過。自己喀出可能 | |
| 在宅酸素の使用状況は指示どおり。機器の作動に問題なし | |
| 労作時の呼吸苦により、入浴を清拭に変更した日が3日あった | |
| がん・緩和ケア | 疼痛はNRS 3〜5で推移。レスキュー薬の使用は1日1〜2回 |
| 食事摂取量は普段の3〜5割。体重は月間で1.2kg減少 | |
| 主治医の指示により鎮痛薬が増量となり、以降NRS 2〜3で経過 | |
| 倦怠感の訴えが増えており、日中の臥床時間が延長している | |
| ご本人・ご家族ともに在宅での療養継続を希望されている | |
| 褥瘡・創傷 | 仙骨部の発赤は体位変換の徹底により消退した |
| 右踵部の創部は2×1cmから1×1cmへ縮小。滲出液は減少傾向 | |
| 創部からの滲出液が増加したため、主治医へ報告し被覆材を変更した | |
| 創部周囲の発赤・熱感なし。感染徴候は認めない | |
| 新規の皮膚障害の発生なし。除圧用具を継続使用中 |
2.「看護・リハビリテーションの内容」欄(25例)
| 区分 | 記入例 |
|---|---|
| 観察・アセスメント | バイタルサイン測定、全身状態の観察を毎回実施 |
| 体重測定と浮腫の有無を確認し、変化を記録した | |
| 血糖値測定と、低血糖症状の有無を確認 | |
| 創部の観察(大きさ・滲出液・周囲皮膚)を実施 | |
| 疼痛の程度をNRSで評価し、経過を記録 | |
| 嚥下状態の観察と、食事摂取量の確認 | |
| 服薬状況の確認(残薬数の照合) | |
| 処置・ケア | 指示に基づく創部の処置を実施(週2回) |
| 膀胱留置カテーテルの管理・交換を実施 | |
| 胃ろう周囲の清潔保持と皮膚の観察 | |
| 清拭・部分浴による清潔ケアを実施 | |
| 口腔ケアの実施と、義歯の手入れ | |
| 浣腸・摘便による排便コントロール(指示に基づく) | |
| 吸引の実施と、手技についての家族指導 | |
| 指導・相談 | ご家族へ体位変換の方法を説明し、実施を確認した |
| 服薬管理の方法についてご本人・ご家族と相談した | |
| 低血糖時の対応について、ご家族へ再度説明 | |
| 食事形態と姿勢について、ご家族へ助言した | |
| 在宅酸素の取り扱いと火気の注意について確認 | |
| 急変時の連絡方法を、ご家族と再確認した | |
| リハビリテーション | 関節可動域訓練を実施(両上下肢・疼痛の範囲内) |
| 歩行訓練を実施(四点杖・屋内20m) | |
| 立ち上がり・移乗動作の練習を実施 | |
| 自主訓練の内容を確認し、負荷を調整した | |
| 呼吸リハビリテーション(口すぼめ呼吸)を指導 |
3.「家庭での介護の状況」欄(20例)
| 記入例 |
|---|
| 主介護者は長女。就労のため日中は不在で、朝夕に介護を行っている |
| 配偶者(80代)が主介護者。腰痛があり、移乗の介助に負担を感じている |
| ご家族による体位変換が2時間ごとに実施できている |
| 服薬の管理はご家族が行い、飲み忘れはみられない |
| ご家族が食事形態の調整を継続して行っている |
| 介護者の疲労がみられ、短期入所の利用を検討している |
| 日中は独居となるため、緊急通報装置を設置している |
| ご家族が創部の処置を習得され、訪問日以外も実施できている |
| 離れて暮らすご家族が、月2回訪問して支援している |
| 介護保険サービス(訪問介護 週3回・通所介護 週2回)を併用している |
| ご家族の就労状況が変わり、日中の見守り体制を調整中 |
| ご家族より、夜間の対応が負担であるとの訴えがある |
| 近隣住民による見守りの協力が得られている |
| ご家族が吸引の手技を習得中。訪問時に手順を確認している |
| 介護方針についてご家族間で相違があり、調整が必要な状況 |
| ご家族が自身の受診のため、月1回の代替支援を調整している |
| ご本人の希望により、できることはご自身で行われている |
| ご家族が記録ノートをつけており、情報共有ができている |
| 介護者の健康状態に変化があり、支援体制の見直しを検討している |
| 特に問題となる点はなく、ご家族の介護は安定している |
4.「衛生材料等の使用量および使用状況」欄(15例)
| 記入例 |
|---|
| ガーゼ(10×10cm)1日1回交換・月30枚使用。不足なし |
| 被覆材を週2回交換・月8枚使用。次月も同量を必要とする見込み |
| 膀胱留置カテーテル一式を月1回交換。使用量に変更なし |
| 吸引カテーテル 1日3本・月90本使用。在庫は充足している |
| 栄養剤(半消化態)1日3パック・月90パック使用 |
| インスリン注射針 1日2本・月60本使用。廃棄容器も適切に管理 |
| 創部の縮小に伴い、被覆材の使用量が月12枚から8枚へ減少した |
| 滲出液の増加により、ガーゼの使用量が月30枚から45枚へ増加 |
| 衛生材料は主治医より支給を受けている。不足時は連絡する体制 |
| ストーマ装具 週2回交換・月8枚使用 |
| 消毒薬(生理食塩水)月2本使用。使用期限を確認済み |
| 今月は処置の中止期間があり、使用量が例月より減少した |
| 衛生材料の使用はなし |
| 次月より処置内容の変更が見込まれるため、必要量を再度連絡する |
| ご家族が在庫を管理されており、残量の確認を毎回行っている |
5.「特記すべき事項」欄(20例)
| 場面 | 記入例 |
|---|---|
| 状態の変化 | ◯月◯日に発熱あり。主治医へ報告し、指示により受診。内服治療にて軽快した |
| ◯月◯日に転倒あり(外傷なし)。ご家族へ報告し、居室内の動線を見直した | |
| 体重減少が続いており、栄養状態について評価をお願いしたい | |
| 嚥下状態の低下がみられ、評価の必要性を感じている | |
| 医師への相談 | 疼痛時のレスキュー薬の使用が増えている。用量の調整についてご相談したい |
| 創部の滲出液が増加している。処置内容の見直しについてご指示をお願いしたい | |
| 訪問回数の増加について、ご検討いただきたい | |
| 次月の指示書について、期間の更新をお願いしたい | |
| 入退院・受診 | ◯月◯日〜◯月◯日 ◯◯病院へ入院。◯月◯日退院後、訪問を再開した |
| ◯月◯日に定期受診。処方内容の変更あり(◯◯を追加) | |
| 退院時カンファレンスに参加。退院後の留意点を関係者で共有した | |
| 入院期間中は訪問を休止した(訪問実績 ◯回) | |
| 看取り・意向 | ご本人・ご家族へターミナルケアに係る計画および支援体制を説明し、同意を得た(◯月◯日) |
| ご本人・ご家族の意向は自宅での療養継続。24時間連絡体制を確認済み | |
| 急変時の対応について、ご家族と再度確認した | |
| ご家族の心理的負担が大きく、傾聴の時間を設けている | |
| 連携・その他 | 担当介護支援専門員へ状態変化を情報提供した(◯月◯日) |
| サービス担当者会議に参加し、看護の視点から意見を述べた | |
| 訪問介護事業所と、日中の様子について情報を共有している | |
| 特記すべき事項なし |
主治医に伝わる報告書にする5つのコツ
| コツ | 具体的に |
|---|---|
| ① 経過で書く | 「浮腫あり」ではなく「月中旬に増強、月末には軽減」と時間軸を入れる |
| ② 数値で示す | 体重・血圧・SpO2・創部の大きさ・摂取量など、比較できる形で書く |
| ③ 変化と対応をセットに | 「発熱あり」だけでなく「主治医へ報告し、指示により受診」まで書く |
| ④ 相談は特記事項に | お願いしたいことは本文に埋めず、特記すべき事項に明示する |
| ⑤ 計画書と対応させる | 報告書の「看護の内容」が、計画書の目標に対応しているかを確認する |
書くときに避けたい表現|言い換えの対照表
| 避けたい書き方 | 気をつけたい理由 | 言い換えの例 |
|---|---|---|
| 著変なし | 何を観察した結果か分からない | 体重52.0〜52.6kgで推移。浮腫は軽度で経過し、著変なし |
| 状態良好 | 評価のみで、根拠となる事実がない | 血圧120〜135/70〜80台で安定。脈拍不整なし |
| 浮腫あり | 部位・程度・経過が分からない | 下腿に軽度の浮腫。月中旬に増強、月末には軽減した |
| 訪問看護を実施 | 何をしたのかが残らない | バイタル測定、創部の処置(週2回)、家族への体位変換の指導 |
| 衛生材料欄が空欄 | 使用の有無が確認できない | 使用がない場合も「衛生材料の使用はなし」と明記する |
| 特記事項が常に「なし」 | 医師への相談機会を逃す | 相談したいことは特記事項に明示する |
| 診断名を断定する | 診断は医師の領域 | 「感染徴候は認めない」「〜の可能性がうかがえる」と記す |
| 計画書と内容が対応していない | 公表事例で指摘されている | 報告書を書く前に、計画書の目標を確認する |
計画書・記録書との関係
毎回の訪問で記す記録書Ⅱの積み重ねが、月単位の報告書の素材になります。さらに報告書での評価は翌月の計画書の見直しに反映されます。計画(Plan)→実施・記録(Do)→報告・評価(Check)→翌月の計画(Act)という流れで、3つの書類はつながっています。
報告書作成の負担を軽くする
介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」の訪問看護向け機能(訪問看護の記録アプリ「訪問看護マナ」)は、日々の訪問記録や観察内容から、報告書の下書きを自動で作成します。記録書Ⅱの内容を月単位でまとめる作業を補助するので、月末の報告書作成の時間を大きく減らせます。利用者さま3名まで、期限なく無料でお試しいただけます。
報告書と記録書Ⅱの違い
記録書Ⅱの書き方とSOAPの文例は訪問看護記録書Ⅱの書き方|SOAP文例で詳しく解説しています。
| 訪問看護記録書Ⅱ | 訪問看護報告書 | |
|---|---|---|
| 作成のタイミング | 訪問ごと | 原則として月1回 |
| 宛先 | 事業所内の記録 | 主治医 |
| 書く内容 | その日の観察・実施したケア・評価 | 期間中の経過のまとめと、療養状況 |
| 粒度 | 1回の訪問の詳細 | 1か月の変化 |
記録書Ⅱの書き方は訪問看護記録書Ⅱ|SOAPの書き方と例文集、計画書は訪問看護計画書の書き方をご覧ください。
よくある質問(FAQ)
訪問看護報告書には何を書きますか?
主治医に伝えるコツは?
作成を効率化するには?
カイポケを使っていないのですが、どうすればよいですか?
状態別|訪問看護報告書「病状の経過」の文例
| 状態 | 病状の経過の文例 |
|---|---|
| 心不全(安定) | 当月は体重52.4〜53.0kgで推移し、大きな変動はありませんでした。両下腿の浮腫は軽度で経過し、労作時の息切れは階段昇降時のみです。 |
| 心不全(悪化) | 中旬より体重が1.8kg増加し、両下腿の浮腫が増強しました。◯月◯日に電話でご報告し、利尿剤の追加のご指示をいただきました。以降、体重は52.6kgまで戻っています。 |
| 高血圧 | 血圧は収縮期120〜140台で推移しています。ご本人が毎朝測定し、手帳に記録できています。頭痛・めまいの訴えはありません。 |
| 糖尿病 | 朝食前血糖は110〜140mg/dLで推移しています。低血糖症状は1回あり、ブドウ糖の摂取で改善しました。足の観察では傷はありません。 |
| 褥瘡(改善) | 仙骨部の褥瘡は、月初の3×2cmから月末には1×1cmまで縮小しました。滲出液は減少し、においはありません。 |
| 褥瘡(新規) | ◯月◯日に仙骨部に発赤を認めました。体位変換を2時間ごとに変更し、エアマットの圧設定を調整しています。 |
| 呼吸器(安定) | 安静時の経皮的動脈血酸素飽和度は95〜97%で推移しています。痰は白色少量で自力喀出できています。 |
| 呼吸器(増悪) | 中旬より痰が黄色くなり、体温37.8度を認めました。ご報告のうえ受診となり、抗菌薬が開始されています。 |
| 胃ろう | 注入は1日3回、ご家族が実施されています。挿入部の発赤はなく、漏れも認めません。 |
| カテーテル | ◯月◯日に膀胱留置カテーテルを交換しました(16Fr)。尿の混濁はありません。 |
| ストーマ | 装具の交換を週2回行っています。ストーマ周囲の皮膚に発赤はありません。 |
| 疼痛(安定) | 疼痛は数字で聞くと10のうち2〜3で推移しています。夜間の覚醒はありません。 |
| 疼痛(増強) | 中旬より夜間の疼痛が強まり、週2回覚醒されるようになりました。ご報告のうえ、貼付剤の量が変更となっています。 |
| ターミナル期 | 徐々に傾眠傾向が強まり、下旬には経口摂取が困難となりました。ご家族が交代で付き添われ、ご本人は穏やかに過ごされています。 |
| 認知症 | 見当識の低下は前月と同程度です。夕方の帰宅願望が週3〜4回みられますが、声かけで落ち着かれます。 |
| 精神症状 | 抑うつ的な発言が続いています。訪問時の傾聴を継続し、主治医へ経過をご報告しています。 |
| 嚥下 | 水分でのむせが週2〜3回みられます。とろみを中間に調整し、以降のむせは減っています。 |
| 栄養 | 体重は48.2kgから47.6kgへ0.6kg減少しました。食事量は主食8割・副食6割で推移しています。 |
| 排泄 | 排便は3日に1回の間隔で調整できています。緩下剤の量に変更はありません。 |
| リハビリ | 歩行器での歩行が10mから20mへ延びました。ふらつきはありません。 |
| 皮膚 | 両下腿の乾燥が強く、保湿剤を1日2回塗布しています。掻き傷は減っています。 |
| 服薬 | 処方どおり内服できています。残薬はありません。 |
| 転倒 | ◯月◯日に自宅内で転倒されました。外傷はなく、その後の歩行にも変化はありません。 |
| 入院 | ◯月◯日に発熱のため入院されました。◯月◯日に退院され、翌日から訪問を再開しています。 |
| 家族の状況 | 介護されている奥様に腰痛があり、移乗の介助が負担になっています。ケアマネジャーへご相談しています。 |
報告書に書く項目と、書き方の要点
| 項目 | 要点 |
|---|---|
| 病状の経過 | 当月の推移を、月初と月末の数字で比較して書く |
| 看護の内容 | 実施した処置と指導を、回数とともに書く |
| 家庭での介護の状況 | 誰が何をしているか、負担の程度 |
| 衛生材料等の使用量 | 種類と1か月の使用量 |
| 情報提供先 | 市町村・指定特定相談支援事業者等へ提供した場合はその旨 |
| 特記すべき事項 | 急変・受診・入院・転倒など |
| 作成日 | 主治医へ提出する日 |
| 作成者 | 看護師等の氏名 |
| 提出 | 主治医へ。提出日と方法を記録に残す |
| 計画書との対応 | 計画書に挙げた問題点ごとに経過を書く |
本ページは令和8年6月改定時点の制度に沿って整理しています。様式・要件・単位数は改定により変わります。最新の内容は、厚生労働省の告示・通知および所管の保険者(自治体)の案内でご確認ください。
この記事の執筆・編集
介護のマナ編集部(株式会社ライフシフト)
介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」を開発・提供する株式会社ライフシフトの編集部。訪問看護ステーションを運営する看護師(CSO)をはじめ、介護・看護の現場とともに、記録・書類・制度の実務情報を発信しています。
監修:嶺井 美幸(看護師・訪問看護ステーション「訪問看護ようき」代表・株式会社ライフシフトCSO)
