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介護記録の音声入力AI・文字起こしツールの選び方と比較(2026年)|12製品の公式記載を「話者分離・辞書・オフライン・会議から様式への変換・転記・料金の単位・無料範囲・音声データの扱い」で並べた対照表

介護記録を音声で作る道具は、大きく「会議やインタビューを文字にする汎用の文字起こし・AI議事録」と「介護の様式(記録書Ⅱ・第4表・支援経過・ケア記録など)まで作る介護向けの記録AI」に分かれ、さらに介護向けの中にも「介護ソフト本体の音声入力」「独立した記録AI」「特定の介護ソフトへ転記までつなぐ連携型」「音声認識エンジン」があります。このページは、2026年9月時点で各社の公式サイトに書かれている事実だけを同じ列に並べ、選ぶときの軸を先に決めてから比べるための記事です。順位や優劣は付けません。当社の「神マナ(介護のマナ)」も他社と同じ行・同じ列で書きます。

この記事の要点|3行

  • 定義:「介護記録の音声入力AI」は、訪問先・施設・会議で話した音声を文字にし、AIが記録や様式の下書きに整える道具の総称です。汎用の文字起こし(Notta・Rimo Voice・PLAUDなど)は「文字と要約」までを担い、介護向けの記録AIは「記録書ⅡのSOAP・サービス担当者会議の要点(第4表)・支援経過(第5表)・ケア記録」など様式の形で出すところまでを担います。
  • この記事で分かること:10の軸(話者分離・専門用語辞書・オフライン/端末内認識・会議から様式への変換・介護ソフトへの転記・料金の単位・無料の範囲・音声データの保管と学習利用・対応OS・下書きの確定)と、12製品の公式サイトの記載を並べた比較表5つ、音声データと個人情報の扱いを確かめる項目表。
  • 結論の選び方:「文字が欲しいのか、様式が欲しいのか」を先に決め、次に「できた下書きがどこへ行くか(介護ソフトへの転記の有無と転記先)」で絞り、最後に料金の単位(分・時間・人数・床・事業所)と無料の範囲を自事業所の規模に当てて試算します。音声データの保管場所と学習利用は、契約前に文書で確かめます。

汎用の文字起こしと介護向けの記録AI|5つの型

「音声で記録が作れる」と書かれていても、AIが担っている仕事は製品ごとに違います。汎用の文字起こしは会議・面談を文字と要約にする道具で、介護の様式は持ちません。介護向けの記録AIは、話した内容を介護記録の項目や帳票の欄に振り分けるところまでを担います。比較の前に、型を分けておきます。

担う仕事 特徴(公式サイトの記載から一般化) この記事で該当する製品
①汎用の文字起こし・AI議事録 録音・Web会議を文字にし、要約・決定事項・ToDoを抽出する 介護の様式は持たず、テンプレートで要約の形を選ぶ。話者分離・単語登録・分単位の料金・無料枠が公式に明記されているものが多い。できた文章を介護ソフトへ入れ直す作業が残る Notta/PLAUD/Rimo Voice
②介護向けの記録・様式作成AI(独立型) 録音や会話から、介護記録・SOAP・第4表・第5表・モニタリングなど様式の下書きを作る。介護ソフトとは独立 様式名が公式に列挙されている。料金は「1名」「時間」「事業所」「床」など製品ごとに単位が違う。介護ソフトへの転記はオプションか手入力 STANDLM/ながらかいご/noman/ミルモレコーダー
③介護ソフト本体の音声入力・自社ソフトのオプション 介護記録ソフトの機能として、話した内容をケア記録・記録カードに入れる 記録がそのままソフトの台帳・請求に連動する。連携先は自社ソフトに限られる記載が多く、インカムなど機器の指定がある製品もある CareViewer/音声記録AI(ワイズマン)/ハナスト(CAREKARTE)
④連携型(AI+特定の介護ソフトへ転記) ②に加えて、特定の介護ソフトへ下書きを自動転記する 既存ソフトを変えずに足す。転記先は製品ごとに決まっている(対応していないソフトでは転記は使えない) 神マナ(転記先はカイポケ)/ミルモレコーダー(オプションでカイポケへ)
⑤音声認識エンジン(介護辞書つき) PC・アプリで話した言葉をそのまま文字として入力欄に入れる 様式を持たず、既存の介護システムの入力欄に音声で文字を入れる。辞書とテンプレートの登録が中心。秒単位・月定額の料金 AmiVoice Ex7 Care/AmiVoice CLx(介護辞書)

※型の分類は当社が公式サイトの記載をもとに整理したもので、各社の自称ではありません。1製品が複数の型にまたがる場合があります。カイポケは株式会社エス・エム・エスの登録商標です。当社は同社と資本関係にありません。

選び方の軸10|確認の仕方つき

比較表を見る前に、軸ごとに「自事業所ではどれが要るか」と「公式サイトや資料でどこを見れば確かめられるか」を決めておくと、営業資料の言葉に流されにくくなります。

問い 確認の仕方 自事業所の答え(記入欄)
1. 話者分離 担当者会議・カンファレンスのように複数人が話す場面で、誰の発言かを分けて文字にできるか。ひとりで口述する記録(訪問先でのSOAP)では要るか 「話者分離」「話者識別」「発言者ラベル」の記載と、どのプランで使えるか(自動か簡易か・声紋登録の要否)。記載が無い製品は、会議の録音で試して確かめる (        )
2. 専門用語の辞書 病名・薬剤名・略語・利用者の呼び名を、認識段階で辞書として登録できるか。AIが文脈から補正する方式か 「単語登録」「辞書」「用語集」の記載と登録できる語数。「専門用語に対応」とだけある場合は、登録機能か学習済み辞書かを問い合わせる (        )
3. オフライン・端末内認識 電波の弱い訪問先・施設内で録音や認識ができるか。音声を外に送らず端末内で文字にする方式があるか 「オフライン」「スタンドアローン」「端末内」「プライバシーモード」の記載。録音だけがオフライン可で、文字起こし・要約は通信が要る製品もある (        )
4. 会議から様式への変換 担当者会議・退院前カンファレンス・委員会の録音を、第4表(サービス担当者会議の要点)や会議録の様式に整えられるか。オンライン会議(Zoom等)を録れるか 「対応帳票」「作成できる書類」に様式名(第4表・第5表・モニタリング・記録書Ⅱ・SOAP)があるか。「議事録」とだけあるものは汎用の要約 (        )
5. 介護ソフトへの転記 できた下書きが介護ソフトへ自動で入るか、コピーして入れ直すか 「連携」「転記」「連動」の対象ソフト名が明記されているか。「各種システムに対応」は入力欄に文字を入れる方式のことがあるので、転記の意味を確かめる (        )
6. 料金の単位 月の分数・時間か、使う職員の人数か、事業所・床の定額か、秒単位の従量か。専用機器の費用が別にかかるか 料金ページの「単位」を確かめ、自事業所の職員数・月の録音時間を当てて年額で試算する。インカム・専用レコーダー・iPadレンタルの有無も見る (        )
7. 無料で試せる範囲 期間で区切るか(7日・14日・1か月・3か月)、分数・人数の上限つきで期限なしか。カード登録が要るか、終了後に自動で有料へ切り替わるか 「無料」「トライアル」の条件(期間・上限・登録に必要なもの・終了後の扱い)を読む。実際の利用者の情報で試せるかを確かめる (        )
8. 音声データの保管と学習利用 音声と文字起こしがどこの国のサーバーに、いつまで保管されるか。AIの学習に使われるか。外部のAI事業者へ送るか セキュリティ・プライバシーのページと利用規約。「国内保管」「学習に利用しない」「一定期間で削除」の文言と、それがどのプランに適用されるか。記載が無ければ問い合わせて文書で受け取る(後述の確認表) (        )
9. 対応OS・機器 iPhone・Android・iPad・PC(Windows/ブラウザ)のどれで動くか。専用レコーダー・インカムが要るか 「動作環境」でOSのバージョンと機器を見る。訪問先のスマートフォンで使うのか、事業所のPCで使うのか、インカムを常時着けるのかを先に決める (        )
10. 下書きの確定(人が最後に見る) AIの下書きを、誰がいつ確認して確定するか。利用規約で最終判断の責任がどう書かれているか 「下書き」「原案」「確認」の流れが説明されているか。利用規約の免責条項(AI生成結果の最終判断は利用者が行う等)を読む (        )

10のうち、事業所ごとに答えが分かれるのは「4. 会議から様式への変換」「5. 転記」「6. 料金の単位」です。文字と要約があれば足りる事業所は①で、様式まで欲しい事業所は②〜④で、既存の介護システムの入力欄に音声で文字を入れたい事業所は⑤で比べることになります。

比較表①|基本情報(12製品・読みの五十音順)

ここから5つの表は、各社の公式サイト・公式プレスリリースで2026年9月10日に確認できた記載を転記したものです。確認できなかった項目は「公式サイトに記載なし」と書いています。並びは製品名の読みの五十音順で、順位ではありません。

製品名 提供会社 公式サイトの説明(要約)と対象 確認したページ
AmiVoice Ex7 Care/AmiVoice CLx(介護辞書) 株式会社アドバンスト・メディア ⑤音声認識エンジン 医療向け音声入力の介護向けエディション(PC)と、クラウド型音声入力の介護辞書。対象は「居宅サービス計画書、介護支援記録、通所介護計画書作成」。「導入数20,000施設突破(2026.06)」の記載 medical.amivoice.com(Care・about・CLx・CLx料金・iNote)
音声記録AI(音声記録AIオプション) 株式会社ワイズマン ③自社ソフトのオプション 自社介護ソフトのオプション。インカムで話した内容を介護記録に。対象施設は老健・特養・短期入所・GH・サ高住・有料・ケアハウス・通所介護・通所リハ・療養通所・小多機・看多機(訪問系・居宅は記載なし) wiseman.co.jp(音声記録AI)、プレスリリース(2026年3月24日)
神マナ(介護のマナ) 株式会社ライフシフト ④連携型 「7つの神機能が1つに凝縮した、カイポケと連携できるAIアプリケーション」。既存ソフトはそのままにアドオンで足す。対象は居宅・訪問介護・訪問看護・通所・施設 lifeshift-inc.com(神マナ・介護記録アプリ・料金・サポート)
CareViewer 株式会社さくらコミュニティサービス ③介護ソフト本体の音声入力 介護記録ソフト本体の機能として音声入力(「話すだけで介護記録が完成」)。対象はGH・特養・有料・デイ・訪問介護・訪問看護・定期巡回・小多機 care-viewer.com(トップ・音声入力・事故報告書と会議議事録・料金・AI計画書)
STANDLM(スタンドLM) 株式会社ENBASE ②介護向け記録AI 介護・看護向け記録AI(「文字起こしではなく現場の記録と管理業務の自動化が目的」)。対象は訪問看護・訪問介護・ケアマネ・福祉用具。「一部開発中の機能もございます」の記載 standlm.com、enbase.jp、プレスリリース
ながらかいご(+ながらかいご議事録) 株式会社NAGARA ②介護向け記録AI 介護施設向けの記録AI(料金単位「ベッド30床まで」)と、介護向けの議事録SaaS。会社設立は2025年7月1日 nagara.io、nagarainc.com(サービス・議事録・会社概要)
noman 株式会社scoville ②介護向け記録AI 介護特化の議事録・記録作成AIアプリ(TAISコード 02311-000001)。対象は「居宅介護支援、訪問系、通所系、入所系」。「導入10,000事業所以上(2026年3月暫定)」の記載 lp.noman-ai.jp、プレスリリース2本
Notta Notta株式会社 ①汎用の文字起こし 汎用の文字起こし・AI議事録。介護業界向けページと「医療関係者向け特別プラン」の記載あり notta.ai(料金・機能・介護向け・セキュリティ)、サポート記事
ハナスト 株式会社ケアコネクトジャパン(2023年2月28日にエクサウィザーズから事業取得) ③介護ソフト連携(CAREKARTE) 介護向け記録AIアプリ「介護記録、連絡、申し送りなど…AI×音声入力でサポート」。対象は「介護サービス(入所・通所)、障害サービス」(訪問系の記載なし) hanasuto.carekarte.jp(トップ・FAQ)、carekarte.jp(ニュース)
PLAUD(PLAUD NOTE/PLAUD AI) PLAUD株式会社 ①汎用の文字起こし(専用デバイス) 汎用AIボイスレコーダー(専用デバイス)+文字起こし・要約アプリ。「医療機関向け」ページ(看護師のハンズフリー録音・SOAP形式)あり。介護施設の明示なし jp.plaud.ai(AIメンバーシップ・NOTE Pro・トラスト・ヘルスケア)
ミルモレコーダー 株式会社ウェルモ ②介護向け記録AI(④オプションで転記) 介護業界特化の音声文字起こし+AI要約(TAISコード 02321-000002)。2024年11月26日正式リリース、2026年3月25日にエス・エム・エス(カイポケ)と提携(「居宅介護支援・訪問介護・訪問看護など在宅系」) lp.recorder.milmo.jp(トップ・FAQ・規約)、welmo.co.jp(ニュース2本)
Rimo Voice Rimo合同会社 ①汎用の文字起こし 汎用AI議事録・文字起こし(会議向け)。介護種別の指定はなく、利用シーンに「医療・介護」の記載 rimo.app(トップ・プラン・機能・アプリ・プライバシー・セキュリティ)

※各社の公式サイトの記載を当社が転記・要約したものであり、各社の公式見解ではありません。機能・料金は改定されることがあります。導入の判断は各社の最新の公式資料でご確認ください。

比較表②|音声の方式・話者分離・辞書・オフライン

「音声入力」の中身は、録音してから文字にする方式、話しながらその場で文字になる方式、インカムで発話して記録カードになる方式に分かれます。話者分離と辞書は、公式サイトに機能名の記載があるものだけを「あり」としました。

製品名 音声の方式(公式の記載) 話者分離 専門用語の辞書・補正 オフライン・端末内認識
AmiVoice Ex7 Care/CLx PCで話して即入力(不特定話者・事前登録不要)。iNote Liteはスタンドアローン音声認識 公式サイトに記載なし 「介護福祉業界用語に特化した辞書」「単語登録・テンプレート登録」 Ex7はPCインストール型。iNote Liteはスタンドアローン(初回等はクラウド接続)
音声記録AI(ワイズマン) インカム(BONX WORK・対応機器必須)でハンズフリー・リアルタイム認識。物理ボタン押下 公式サイトに記載なし 公式サイトに記載なし 公式サイトに記載なし
神マナ 録音や写真から記録・書類の下書きを作る(「話す・撮る」→「AIが整える」→「確認してカイポケへ」)。文字起こし・文書作成はクラウド側のAIで処理 公式サイトに記載なし 「専門用語の聞き間違いもAIが補正」(崩れたテキストをAIが文脈から補正。訪問看護の30症例を公開)。単語登録機能の記載は公式サイトになし 公式サイトに記載なし(欄ごとの追加入力について、対応端末・一部の事業所から端末内認識を段階的に配信中=当社確認・後述)
CareViewer その場で話して記録(技術の詳細は記載なし) 公式サイトに記載なし 「医療・介護の専門用語にも対応」(用語登録の記載なし) 公式サイトに記載なし
STANDLM アプリ1タップで記録開始→AIが会話をリアルタイム解析(サーバー)。機器レンタル可 公式サイトに記載なし ユーザー登録の記載なし(ICD-10標準病名マスター等の専用DB) 公式サイトに記載なし
ながらかいご 話しながらその場で文字化→下書き自動作成(リアルタイム)。議事録はリアルタイム録音と音声ファイルの両対応 議事録側「話者ごとに分かれて出てきます…出席者に紐づけ」 議事録側「共通辞書に加えて施設ごとの略語や呼び名も登録」 公式サイトに記載なし
noman 録音→サーバー文字起こし(Web会議録音・オフライン録音可)。リアルタイム文字起こしは一部ユーザー限定 公式サイトに記載なし(「録音中の参加者管理」のみ) 登録機能の明記なし(「専門用語や略語に地域・法人単位で対応」) 「録音」は電波が悪くても可。議事録作成は要ネット
Notta 録音→サーバー処理でリアルタイム。ファイルアップロード可。Web会議ボット あり(話者識別・フリーでも) あり(単語登録 3/200/1,000/無制限=プランによる) 録音開始は要ネット。デスクトップ「プライバシーモード(ベータ)」でPC内文字起こし
ハナスト ハンズフリー発話→AIがキーワード抽出して「記録カード化」。「常に起動したまま使用」 公式サイトに記載なし 辞書機能の記載なし(利用者ごとに呼び名5パターン登録) 「インターネットが使える状態であれば使用可能」
PLAUD 専用デバイスで録音→アプリ同期→クラウド処理。Plaud Desktopでリアルタイム あり(発言者ラベル。話者名の自動識別はPro/Unlimited) あり(カスタム用語・業界用語集) 端末内認識なし(クラウド処理)
ミルモレコーダー 録音→サーバー文字起こし。音声ファイルのアップロード可 公式サイトに記載なし 「医療・介護業界の辞書データを学習」「単語登録機能」(ICD10病名マスター等を追加学習) 非対応(要ネット)
Rimo Voice 録音→クラウド文字起こし/リアルタイム。Teams・Zoom・Meet・Webex連携 あり(声紋登録で自動推定。法人プラン=自動話者分離、プロ・文字起こしプラン=簡易) あり(単語登録) 公式サイトに記載なし

※当社が各社の公式サイトを編集・要約したものであり、各社の公式見解ではありません。「記載なし」は機能が無いことを意味しません。

比較表③|作れる様式・会議から様式への変換・介護ソフトへの転記

担当者会議やカンファレンスの録音が「議事録(要約)」で止まるのか、「第4表・第5表・記録書Ⅱ」の形まで出るのかで、その後の作業は変わります。公式サイトに様式名・書類名が明記されているものだけを書きました。転記は「対象ソフト名が書かれているか」を基準にしています。

製品名 作れる様式・記録(公式の記載) 会議(担当者会議・カンファレンス)の扱い 介護ソフトへの転記・連携
AmiVoice Ex7 Care/CLx 「居宅サービス計画書、介護支援記録、通所介護計画書などの作成を音声で入力」(入力欄に文字を入れる方式) Ex7/CLxに記載なし(別製品 AmiVoice Medical Conference) 「メーカーを問わず各種介護システムに対応」(連携先名なし・音声入力として文字を入れる方式)
音声記録AI(ワイズマン) 「介護記録」「ケア記録」(すぐろくTabletで確認して転記) 記載なし(インカム会話の文字起こし履歴のみ) 自社「すぐろくTablet」ケア記録オプション。他社連携の記載なし
神マナ 居宅:担当者会議録(検討項目・検討内容・結論・残された課題)・モニタリング記録・支援経過・ケアプラン第1表〜第3表・アセスメント/訪問看護:記録書Ⅱ(SOAP)・報告書・計画書/訪問介護:実施サービス報告(実施項目・バイタル・排泄・備考)/施設:バイタル・排泄・申送り・服薬(CSV出力)/通所:通所介護計画書・モニタリング表 「担当者会議で話す→AIが担当者会議録に」。訪問記録が「そのままモニタリングや担当者会議の資料に」 「カイポケにボタン一つで自動転記(RPA)」。転記先として公式サイトに記載があるのはカイポケのみ。カイポケ以外のソフトでは「アプリケーション内のAI機能(記録・各書類の下書き作成など)はお使いいただけます」
CareViewer ケア記録・申し送り・アセスメント・個別介護計画書・モニタリング(AI原案)・事故報告書 手入力の議事録保存(音声要約の記載なし) 請求連携(キャンビルネオ)・LIFE・Chatwork・LINE Works
STANDLM 看護記録/介護記録(SOAP・経時記録・SBAR)、看護計画書・報告書・サマリー、スタッフ評価、月次レポート。福祉用具向け:計画書・モニタリング・退院前カンファレンス・サービス担当者会議・営業記録 サマリー生成・タスク抽出。退院前カンファレンス・担当者会議の記録作成 「システム連携は『ココナース』にのみ対応」「iBowやカイポケなどとの併用が可能」
ながらかいご 「食事・水分・排泄・バイタルなど20種類以上の記録」。議事録は「会議の種類ごとのテンプレート」「PDF書き出し」 あり(担当者会議・各種委員会。議事録SaaS側) 連携先ソフト名の記載なし
noman 「サービス担当者会議の要点(第4表)や居宅介護支援経過(第5表)、モニタリング記録、各種委員会、インフォームドコンセント、インテーク時の面談記録等を所定のフォーマットで自動作成」 主機能(Zoom等のWeb会議もデスクトップアプリで) 公式サイトに記載なし
Notta AIテンプレート(要約・チャプター・行動項目)。介護様式名の記載なし あり(議事録・要約) 介護ソフト名なし(Zoom・Meet・Teams・Slack・Notion・Salesforce・kintone・Zapier)
ハナスト 「記録カード」(介護記録)。SOAP・議事録の記載なし 記載なし(インカムの文字ログを申し送りに) CAREKARTEのみ(「CAREKARTE以外の介護記録ソフトとは連携しておりません」)
PLAUD 要約テンプレート「10,000種類以上」。SOAP形式(医療機関向けページ)。介護固有の様式名なし あり(議事録・要約) 介護ソフト名なし(Zapier・AutoFlow)
ミルモレコーダー 支援経過記録/サービス担当者会議/モニタリング/課題分析標準項目(23項目)/F-SOAIP/ケアプラン/予防ケアプラン/バイタル/SOAP/訪問看護記録書Ⅰ・Ⅱ/サービス等利用計画書 あり(サービス担当者会議の要約・オンライン会議の録音可) オプション「ミルモオートメーション」(RPA)でカイポケへ自動転記(「活用可否は入力箇所による」)
Rimo Voice 議事録・要約(介護帳票名の記載なし)。決定事項・ToDo抽出 あり(会議終了5分前に自動投稿・ファイルは約5分で生成) 介護ソフト名の記載なし(Salesforce・Dynamics)

※「作成」「自動作成」は公式サイトの機能説明に様式名・書類名がある場合です。当社が各社の公式サイトを編集・要約したものであり、各社の公式見解ではありません。転記・連携の対象と条件は各社にご確認ください。

比較表④|料金の単位と無料で試せる範囲

金額よりも先に「何を単位に決まるか」を見ます。分・時間・人数・床・事業所・秒と単位が違う製品どうしは、自事業所の職員数と月の録音時間を当ててから初めて比べられます。税表記は公式のままです。

製品名 料金の単位と公式の記載 無料で試せる範囲(公式の記載)
AmiVoice Ex7 Care/CLx Ex7 Care:公式サイトに価格の記載なし(代理店)。CLx:「従量 介護 0.275円/秒(税込)」「定額 介護 1,650円/月(税込)」、支払いはカードのみ Ex7「お試し版貸出2週間」。CLx「お申し込み月は無料(20日以降は翌月末まで)」
音声記録AI(ワイズマン) 金額の記載なし(「ご利用体制に合わせた料金設定」)。対応インカム(機器)が必須 「今だけ導入後3ヶ月間無償」(期間限定)
神マナ 使う職員の人数枠で決まる月額(税抜)。居宅マナ:ケアマネ1名=1万円・2名=2万円・3〜10名=3万円/訪問看護マナ:ナース8名まで=1.5万円・20名まで=3万円/訪問介護マナ:ヘルパー10名まで=1.5万円・30名まで=3万円/施設記録マナ・通所介護マナ:20名まで=1.5万円・50名まで=3万円。利用者(要介護者)数は料金に関係なし。人数は常勤換算でなく登録して使う実人数。初期費用の記載なし。契約期間の縛りなし 利用者(要介護者)3名まで・期限なし・全機能。クレジットカード登録不要。4名以上を登録するときに有料プランへ
CareViewer フリー 0円/ライト 5,000円+300円/人/スタンダード 10,000円+400円/人/介護計画書AIオプション +1,000円/定員1名(税別・年払い・初期費用0円) 「1ヶ月無料のお試し」(スタンダード+AIオプション込み・自動課金なし)
STANDLM 「スタッフ1名あたり2,500円/月(税別)」(訪看・介護・居宅介護支援・地域包括に適用) 「14日間、最大5名」「回数制限なく申込可」(カードの記載なし)
ながらかいご 記録「30,000円/月(1事業所)ベッド30床まで、超過1床1,000円」(税込)/議事録「4,980円 月額・1事業所(税込)」。初期費用・端末・SIM・導入研修は0円 記録「はじめの1か月は無料」(カード欄なし)/議事録「無料期間2週間」
noman 金額の記載なし。「初期費用0円」「1時間単位の従量課金制(期間限定)」「定額課金プラン」。iPadレンタルは別売 「無料で使ってみませんか」のみ(期間・上限・カードの記載なし)
Notta フリー ¥0(120分/月・1回3分)/プレミアム 年払い¥1,185/月(税込)または月払い¥1,980/ビジネス 年払い¥2,508/月または月払い¥4,180/エンタープライズ 要相談 フリープラン(カード不要)。プレミアム3日間トライアル(終了後自動更新)。介護向けページには「7日間無料トライアル」
ハナスト 金額の記載なし(「お客様によって費用が異なります」「ライセンスフリーで何台でも」) 公式サイトに記載なし
PLAUD デバイス Plaud Note ¥22,000〜(税込・セール時)/AIプラン Starter 無料 月300分/Pro 年額¥16,800(税込)月1,200分/Unlimited 年額¥40,000(税込) Starter(月300分・デバイス購入者)。Pro・Unlimitedは7日間トライアル(終了後に年間プランへ自動切替)
ミルモレコーダー 「¥5,000/月」「利用時間40時間/月」「1名につき1アカウント」「年払い5%割引」「10時間単位で追加」「最低利用期間3か月」(税表記なし)。カード・口座振替・銀行振込 「お試し ¥0 3時間(7日間限定)」
Rimo Voice 文字起こしプラン ¥1,650/月(税込・月2,100分・保管30日)/プロプラン ¥4,950/月(税込・無制限)/チーム 6,600/法人 お見積り(11アカウント〜・保管無制限) 「7日間の無料トライアル・クレジットカード登録不要」

※料金は2026年9月10日時点で各社の公式サイト・公式ニュースに掲載されていた表記を転記したものです。税抜・税込・キャンペーン価格の別は公式の表記に従っています。改定されることがあるため、契約前に必ず各社の最新の料金ページでご確認ください。当社が編集・要約したものであり、各社の公式見解ではありません。

比較表⑤|音声データの保管・学習利用・対応OS

音声には利用者本人・家族の声と病歴が入ります。保管場所・保存期間・学習利用の3つは、公式サイトに文言があるものだけを転記しました。「記載なし」は問い合わせて文書で受け取る項目です。

製品名 保管場所・保存期間・学習利用(公式の記載) 認証・暗号化 対応OS・機器(公式の記載)
AmiVoice Ex7 Care/CLx CLx「厚労省・経産省・総務省の医療情報ガイドラインに準拠したサーバー環境」。保存期間・学習利用の記載なし 上記ガイドライン準拠の記載 Ex7/CLx:Windows 10/11。iNote:iOS 16以降/Android 9以降
音声記録AI(ワイズマン) 公式サイトに記載なし 公式サイトに記載なし OSの記載なし。対応インカム Shokz OpenComm2 PTT/BONX Stick/BONX BOOST
神マナ 「データは日本国内(東京)のサーバーで保管」「解約後は3か月間保管したうえで消去」「利用者さまの情報は事業所ごとに分離して保護し、目的外には利用しません」。AI事業者(国外の事業者を含む)へは学習に利用しない条件で送信(利用規約第11条3項)。サポートページに録音データは「クラウド(Google Cloud の東京リージョン)に保存されます」、端末内の録音ファイルは「録音から30日を過ぎ、クラウドへの保存と文字起こしが終わっているものを、アプリを開いたときに自動で削除します」 通信・保存を暗号化。国内のクラウド基盤で厳格なアクセス管理 サポートページに「iPhone・iPad(iOS 15.1以上)と、Android端末(Android 7.0以上)に対応」「パソコン用のアプリはありません」(パソコンはブラウザで利用)
CareViewer 「国内の安全なサーバー」。学習利用の記載なし ISMS(ISO27001)・暗号化 スマホ・タブレット・PC(ブラウザ)。OS名の記載なし
STANDLM 「暗号化して保存」「一定期間で安全に削除」「システム開発・改善・企画のためにのみ利用」 「Pマークと同等の水準で管理」。ISO/SOC認証名の記載なし iOS・Androidアプリ+Web
ながらかいご 保管場所・保存期間・学習利用の記載なし ISO/IEC 27001(ISMS)認証取得 「パソコン」「スマホ」(OS名の記載なし)。端末・通信費込み
noman 公式サイトに保管・保存期間・学習利用の記載なし。Google Playの表示は「音声・アプリのアクティビティを収集」「送信中に暗号化」 送信中の暗号化(Play表示) Windows/Macデスクトップ、Android/iOS
Notta 「AWS東京リージョン」「手動削除しない限り保管」「音声認識エンジン提供元の国内第三者がランダム抽出データを学習に利用」。エンタープライズ・ビジネスPlusは「AI学習なし」 ISO27001・SOC2・HIPAA Web・iOS/Android・Windows/macOS・Chrome拡張
ハナスト 保管場所・学習利用の記載なし。インカムのログは1週間保存 公式サイトに記載なし iOSのみ(iOS 26以上)。Android・Web不可。推奨ヘッドセット SHOKZ
PLAUD AWS 米国西部・欧州・日本・シンガポール。「デフォルトで学習に利用しない」 HTTPS/TLS1.2・AES-256。ISO27001・27701・SOC2・HIPAA 専用デバイス+iOS/Androidアプリ+Web+Desktop
ミルモレコーダー 「データは国内のみに保存」「AIの学習に利用されないよう処理」「学習に使わない契約」(Whisper/ChatGPT有料版/Gemini/独自AI)。保存期間の記載なし SSL ブラウザ(Chrome・Safari)。スマホ・タブレット・PC
Rimo Voice 「日本国内で保管」「AI学習なし」。文字起こしプランは保管30日・法人プランは保管無制限 ISO27001・ISO27017・「全て暗号化」 iOS 16以降/Android 10以降、PCブラウザ

※当社が各社の公式サイトを編集・要約したものであり、各社の公式見解ではありません。認証の取得範囲・適用プランは各社にご確認ください。

料金の単位を自事業所に当てる|5つの単位の見方

単位が「分・時間」「職員の人数」「事業所・床の定額」「秒の従量」「見積」と分かれているため、規模が変わると相対関係も変わります。ここでは金額の計算はせず、どの製品の料金がどの数字で動くかだけを整理します。自事業所の数字を当てて、各社の料金ページで試算してください。

料金が動く数字 該当する製品(公式の記載) 自事業所の数字(記入欄) 見るポイント
月の分数・時間(利用量) Notta(120分/月・無制限等)/PLAUD(月300分・1,200分・無制限)/Rimo Voice(月2,100分・無制限)/ミルモレコーダー(40時間/月・10時間単位で追加)/noman(1時間単位の従量・期間限定) 月の録音時間の合計(  )分・会議の回数(  )回 担当者会議1回の長さ×月の回数と、訪問ごとの口述の合計を分けて数える。上限を超えた月の追加単価と、プランごとの保管期間も見る
使う職員の人数 神マナ(機能ごとの人数枠:1名・2名・3〜10名/8名・20名/10名・30名/20名・50名)/STANDLM(スタッフ1名あたり)/ミルモレコーダー(1名につき1アカウント)/CareViewer(基本料金+1人あたり) アプリを使う職員の実人数(  ) 常勤換算ではなく登録する実人数か。利用者数で変わらないか。人数が枠の境目にあるときは年額で比べる
事業所・床の定額 ながらかいご(1事業所・ベッド30床まで、超過1床ごと)/ながらかいご議事録(1事業所の月額) 事業所数(  )・床数(  ) 床数が上限を超えたときの単価。端末・SIM・研修が込みかどうか
秒・従量 AmiVoice CLx(介護 0.275円/秒 または 月定額1,650円) 月の発話時間(  )分 従量と定額の分かれ目を自事業所の発話時間で試算する
見積(公式サイトに金額なし) AmiVoice Ex7 Care/音声記録AI(ワイズマン)/ハナスト/noman(定額プラン) 見積時に、インカム・専用機器・iPadレンタル・保守費を含めた年額で受け取る。初期費用と無償期間の終了後の扱いを確かめる

神マナが向いている事業所/向いていない場合

当社の製品についても、他社と同じ基準で正直に書きます。公式ページ・料金ページ・サポートページで確認できる事実を根拠にし、公式ページに未掲載で当社が内部で確認した現行仕様は「当社確認」と明記します。

観点 向いている事業所 向いていない場合(別の製品を見た方がよい場合)
いま使っている介護ソフト カイポケを使っていて、そのまま使い続けたい事業所(作成した記録・書類をカイポケへRPAで自動転記) カイポケを使っていない事業所。公式ページで転記先として記載があるのはカイポケのみで、他の介護ソフトへの自動転記は使えない(アプリ内での記録・下書き作成は使える)
欲しいもの 文字ではなく様式が欲しい事業所。担当者会議録(検討項目・検討内容・結論・残された課題)・支援経過・モニタリング・記録書ⅡのSOAP・訪問介護の実施サービス報告を、訪問先や会議の音声から下書きしたい 会議の文字起こしと要約だけが欲しい場合(①汎用の文字起こしの方が分単位の料金と話者分離が公式に明記されている)。介護報酬の請求まで1つのソフトで完結させたい場合(神マナは請求機能を持たない)
1つの録音の使い回し 担当者会議の録音を、担当者会議録→支援経過→モニタリングへ順に変換して使いたい(当社確認:1つの録音を担当者会議・支援経過・モニタリング・アセスメントへ変換できる) 録音ごとに1つの記録だけを作る運用で足りる場合
録音の環境 訪問先・事業所で、話し手の声がはっきり録れる環境。ひとりで口述する記録(SOAP・実施報告) 訪問先でテレビ・ラジオが流れている環境。放送の音は雑音ではなく人の声なので、ノイズ除去では消えない。現行版はAIが内容を見て放送の話題を除外する方式だが、実際の放送が流れた音声での検証は当社でも未了(当社確認)。放送を止められない訪問先では、録音前に音量を下げるか、欄ごとの追加入力で口述する運用が要る
電波・端末内認識 録音からの記録作成はクラウド側のAIで処理するため、通信できる環境で使う事業所。欄ごとの追加入力(マイクで話して欄に足す方式)は、対応端末で端末内のリアルタイム認識へ段階的に切り替え中(当社確認・2026年9月時点では一部の事業所から順に配信しており、全事業所には行き渡っていない。端末内認識には話者分離はない) 通信の無い場所で文字起こしと下書きまで完結させたい場合(公式ページにオフライン対応の記載はない)。端末内認識だけで運用したい場合(段階配信中で、対応端末でも全事業所には行き渡っていない)
録音データの保管 録音をクラウドに残し、端末の容量を気にせず使いたい(サポートページ:録音はクラウド(Google Cloud の東京リージョン)に保存。端末内の録音ファイルは、録音から30日を過ぎ、クラウドへの保存と文字起こしが終わったものをアプリを開いたときに自動で削除。アプリで削除した録音は端末内のファイルも削除) 音声を端末の外に一切出さない運用にしたい場合(録音はクラウドに保存し、文字起こしではAI事業者(国外の事業者を含む)へ音声を送信する)
端末 職員がiPhone・iPad・Androidのスマートフォンやタブレットで記録したい パソコンにインストールするアプリを使いたい場合(パソコン用のアプリはなく、パソコンではブラウザで使う)。インカムで常時ハンズフリーにしたい場合(インカム対応の記載はない)
試し方 期限を気にせず、実際の利用者3名までの情報で試してから決めたい。カード登録をしたくない 最初から全利用者で一斉に試したい場合(無料の範囲は同時に登録する利用者3名まで。4名以上は有料プラン)
料金の単位 利用者数が多く、使う職員が機能ごとの人数枠に収まる事業所(利用者数で料金が変わらない) 月に数回しか録音しない場合(分単位の料金の方が実態に合うことがある)。枠を超える人数のときは料金ページのシミュレーターで枠数を確かめてから判断する
AIの下書きの扱い AIの下書きを職員が確認して確定する運用を、事業所として決められる(利用規約第13条:内容の確認と最終判断は職員が行う) 確認の担当や手順を決めずに、AIの出力をそのまま記録にしたい場合(どの製品でも、記録の内容の責任は事業所にある)

まとめると、神マナは「介護ソフトを変えずに、音声から様式の下書きを足す」型で、転記先がカイポケに限られる点、文字起こしをクラウドで処理する点、録音環境(放送音・通信)に左右される点が分かれ目です。カイポケ以外の介護ソフトを使っている事業所は、③介護ソフト本体の音声入力か、②で「下書きを既存ソフトへ入れ直す」運用を比べることになります。会議の文字と要約だけで足りる事業所は、①の分単位の料金と話者分離を見た方が早いことがあります。

音声データと個人情報の扱いの確認の仕方|8項目

音声には、利用者本人と家族の声、病名、服薬、家庭の事情がそのまま入ります。介護事業者は個人情報保護法のもとで要配慮個人情報(病歴など)を扱う立場にあり、個人情報保護委員会は2023年6月に生成AIサービスの利用に関する注意喚起を公表しています。ここでは「使ってよいか」を当社が判断するのではなく、事業所が自分で確かめるための項目を並べます。比較表⑤で「記載なし」だった製品は、この表の項目をそのまま質問状にして文書で受け取ってください。

確認項目 どこで確かめるか 比較表⑤で見えている記載の例 自事業所の答え(記入欄)
1. 音声と文字起こしの保管場所(国内か国外か) セキュリティ・プライバシーのページ、利用規約のデータ保管条項。リージョン名(国・地域)が書かれているか 「国内のみに保存」「日本国内で保管」「AWS東京リージョン」「日本国内(東京)のサーバー」「米国西部・欧州・日本・シンガポール」 (        )
2. 保存期間と削除の仕組み 「保管期間」「削除」の記載。手動で消さない限り残るのか、一定期間で自動削除か、解約後にいつ消えるか 「手動削除しない限り保管」「一定期間で安全に削除」「解約後は3か月間保管したうえで消去」「文字起こしプランは保管30日」「インカムのログは1週間保存」 (        )
3. AIの学習に使われるか(どのプランで) 利用規約・プライバシーポリシー・設定画面。「学習に利用しない」がプラン限定でないか。既定値がどちらか 「AI学習なし」「デフォルトで学習に利用しない」「学習に使わない契約」「エンタープライズ・ビジネスPlusはAI学習なし」「システム開発・改善・企画のためにのみ利用」 (        )
4. 外部のAI事業者へ送るか(国外を含むか) 使っている音声認識・生成AIの提供元の記載。国外事業者への送信があるなら、その条件(学習不使用・契約の形) 「Whisper/ChatGPT有料版/Gemini/独自AI」「音声認識エンジン提供元の国内第三者」「AI事業者(国外の事業者を含む)へは学習に利用しない条件で送信」 (        )
5. 端末内に音声が残るか サポートページ・FAQ。端末の紛失時に音声がどう扱われるか。アプリ削除で消えるか、自動で片付くか 「録音から30日を過ぎ、クラウドへの保存と文字起こしが終わっているものを、アプリを開いたときに自動で削除」「端末内認識なし(クラウド処理)」「プライバシーモードでPC内文字起こし」 (        )
6. 録音時の同意(本人・家族・会議の出席者) 事業所内のルール。重要事項説明書や個人情報使用同意書に、録音とAIによる文書作成・外部事業者への送信を書くか。担当者会議では他事業所の出席者にも録音を告げるか (各社の公式サイトには利用者側の運用として記載なし。事業所で決める項目) (        )
7. 委託か第三者提供かの整理 個人情報保護法上、外部の事業者へ個人データを渡すことが「委託」に当たるかどうかは契約の内容によるため、契約書・規約の該当条文と、必要に応じて自治体の担当課や専門家に確認する (契約の内容による。公式サイトの記載だけでは決まらない) (        )
8. 認証と暗号化の範囲 ISO27001・ISO27017・ISO27701・SOC2・HIPAA・Pマーク等の名称と、取得範囲(会社全体か当該サービスか)。通信と保存の両方が暗号化されているか 「ISO27001・SOC2・HIPAA」「ISO/IEC 27001(ISMS)」「Pマークと同等の水準」「医療情報ガイドラインに準拠」「通信・保存を暗号化」 (        )

※上記は確認項目の整理であり、個別の製品や運用の適否を当社が判断するものではありません。個人情報の取扱いの最終的な確認は、契約している事業者の規約、個人情報保護委員会・厚生労働省の公表資料、保険者(指定権者)の指導にもとづいて行ってください。

導入前チェック|自事業所の記入欄

比較表を読み終えたら、候補を2〜3製品に絞り、同じ項目で答えを埋めます。空欄が残った項目は、契約前に各社へ文書で確認してください。無料の範囲で試すときは、実際の担当者会議1回と訪問先での口述1回を、同じ内容で候補ごとに録って比べると差が見えます。

項目 候補A(    ) 候補B(    ) 候補C(    )
欲しいのは文字・要約か、様式(第4表・第5表・記録書Ⅱ・ケア記録)か (  ) (  ) (  )
音声の方式(録音後/リアルタイム/インカム/専用レコーダー) (  ) (  ) (  )
話者分離(あり/簡易/記載なし)と使えるプラン (  ) (  ) (  )
専門用語の辞書(登録できる語数/AI補正/記載なし) (  ) (  ) (  )
オフライン・端末内認識(録音のみ可/文字起こしも可/なし) (  ) (  ) (  )
担当者会議・カンファレンスの録音から出る様式名 (  ) (  ) (  )
できた下書きの行き先(自動転記先のソフト名/手入力) (  ) (  ) (  )
料金の単位(分・時間/人数/事業所・床/秒/見積) (  ) (  ) (  )
自事業所の数字を当てた年額(機器・オプション込み) (  )円 (  )円 (  )円
無料で試せる範囲(期間/分数/人数/カード登録/終了後の扱い) (  ) (  ) (  )
音声の保管場所・保存期間・学習利用の文言(プラン限定か) (  ) (  ) (  )
対応端末・機器(iPhone/Android/PC/インカム/専用機) (  ) (  ) (  )
録音の同意を利用者・家族・会議出席者にどう伝えるか (  ) (  ) (  )
AIの下書きを確定する担当と手順 (  ) (  ) (  )
解約時のデータ(音声・文字・記録)の取り出し方と消去時期 (  ) (  ) (  )
最低契約期間・解約条件 (  ) (  ) (  )

よくある質問

NottaやRimo Voiceのような汎用の文字起こしと、介護向けの記録AIは何が違いますか?

担う仕事の終点が違います。汎用の文字起こしは、録音やWeb会議を文字にして要約・決定事項・ToDoを出すところまでで、公式サイトには話者分離・単語登録・月の分数といった条件が明記されています。介護向けの記録AIは、話した内容をサービス担当者会議の要点(第4表)・支援経過(第5表)・記録書ⅡのSOAP・ケア記録など様式の欄に振り分けるところまでを担い、公式サイトに様式名が列挙されています。汎用の文字起こしで作った文章を様式に流し込む作業を誰が行うか、その手間を含めて比べてください。

担当者会議の録音から、第4表(サービス担当者会議の要点)はそのまま作れますか?

公式サイトに「第4表」「サービス担当者会議」の様式名を挙げている製品と、「議事録」「要約」とだけ書いている製品があります。前者でも出てくるのは下書きで、出席者・欠席者への照会・検討した項目と結論・残された課題が正しく入っているかを確認して確定するのはケアマネジャーです。会議では発言者を名乗ってから話す、結論を口に出して確認する、といった進め方をすると、話者分離の有無にかかわらず、下書きの確認と運営指導での説明がしやすくなります。

録音した音声データはどこに保存され、AIの学習に使われますか?

製品ごとに違い、同じ製品でもプランで違うことがあります。公式サイトで確認できる文言には「国内のみに保存」「日本国内(東京)のサーバー」「AWS東京リージョン」「米国西部・欧州・日本・シンガポール」といった保管場所、「手動削除しない限り保管」「一定期間で安全に削除」「解約後は3か月間保管したうえで消去」といった保存期間、「AI学習なし」「デフォルトで学習に利用しない」「エンタープライズ・ビジネスPlusはAI学習なし」といった学習利用の条件があります。記載が無い製品は、保管場所・保存期間・学習利用・外部AI事業者への送信の4点を文書で受け取ってから契約してください。

訪問先で電波が無くても使えますか?

「録音だけはオフラインでできるが、文字起こし・要約には通信が要る」製品、「PCにインストールして端末内で認識する」製品、「デスクトップのプライバシーモードでPC内で文字起こしする」製品、「インターネットが使える状態であれば使用可能」と明記する製品に分かれます。公式サイトに記載が無い製品も多いため、訪問先の電波状況が悪い事業所は、無料の範囲で実際の訪問先で録って確かめてください。

神マナはカイポケを使っていなくても使えますか?録音はどこに保存されますか?

担当者会議録・支援経過・モニタリング・記録書Ⅱ・実施サービス報告などの下書き作成と保管は、カイポケの有無に関係なく使えます。ただし、公式ページで自動転記先として記載があるのはカイポケのみで、他の介護ソフトへの自動転記は使えません。データは日本国内(東京)のサーバーで保管し、文字起こしと文書作成のためにAI事業者(国外の事業者を含む)へ学習に利用しない条件で送信します。録音はクラウド(Google Cloud の東京リージョン)に保存され、端末内の録音ファイルは、録音から30日を過ぎてクラウドへの保存と文字起こしが終わったものを、アプリを開いたときに自動で削除します。アプリで削除した録音は、端末内のファイルも削除されます。対応端末はiPhone・iPad(iOS 15.1以上)とAndroid端末(Android 7.0以上)で、パソコンではブラウザで使います。無料の範囲は利用者3名まで・期限なし・カード登録不要で、有料プランは機能ごとの職員の人数枠で決まり、利用者数では変わりません。

比較表の各項目は、各社の公式サイトを当社が2026年9月10日に確認して転記したものです。機能・料金は改定されるため、契約の前に各社の最新の公式資料で確かめてください。この記事の「導入前チェック」と「音声データと個人情報の扱いの確認の仕方」は、候補ごとに同じ録音で試すときの記入欄としてお使いください。

出典

出典:各社の公式サイト・公式プレスリリース(2026年9月10日確認。比較表①に確認したページを記載)/個人情報保護委員会「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等」(2023年6月)/当社「神マナ」サービス利用規約(第11条・第13条)

本ページは上記を当社が編集・加工したものであり、各社および個人情報保護委員会の公式見解ではありません。機能・料金・データの取扱いは改定されることがあります。最終的な確認は各社の最新の公式資料と契約内容にもとづいて行ってください。

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この記事の執筆・編集

介護のマナ編集部(株式会社ライフシフト)

介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」を開発・提供する株式会社ライフシフトの編集部。訪問看護ステーションを運営する看護師(CSO)をはじめ、介護・看護の現場とともに、記録・書類・制度の実務情報を発信しています。

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