介護記録AI「神マナ」無償提供のお知らせ

第五話 だれが、介護を、支えているのか

調べていくうちに、ひとつの、ことに、気づいた。介護保険の、お金。あれは、ただ、配られているわけじゃ、なかった。

事業所が、「この利用者さんに、こういうサービスを、ちゃんと、しました」と、記録に、残す。その記録があって、はじめて、国や、市町村から、お金が、支払われる。記録が、なければ、いくら、心を込めて、お世話をしても、それは、「なかったこと」に、なってしまう。だから、介護の現場は、ものすごい量の、記録を、つけている、らしい。

私は、ふと、思った。おばあちゃんの、あの二年間。施設の人たちは、おばあちゃんの一日を、毎日、毎日、記録に、残してくれていたんだ。何を食べたか。よく眠れたか。どんな顔で、笑ったか。それは、お金のための、書類であると同時に──おばあちゃんが、たしかに、そこで、生きていた、という、証でも、あった。

国と、県と、市町村と、それから、現場の人たちの、膨大な記録。そのぜんぶで、一人のお年寄りの、毎日は、支えられている。

私は、その「現場」を、自分の目で、見てみたく、なった。本当の、介護を。

「神マナ物語」は、小規模多機能ホーム「えんがわ」に通う、ボランティアの学生・神崎まなの物語です。 → 登場人物と舞台について(はじめに)

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