夜勤帯の介護記録は、限られた人手のなかで、日中とは違う観察ポイントを押さえる必要があります。夜勤の記録の書き方を、例文と申し送りのコツとともに整理します。
記録の書き方を探す|基本・場面別・看護・道具
このページは夜勤帯の記録の書き方です。ほかの記録の書き方・道具は下から飛べます。
- 基本の書き方:介護記録の書き方(SOAP・例文)/経時記録・叙述記録/介護日誌
- 場面別:申し送り/ヒヤリハット/通所介護(デイ)の記録/訪問介護の実施記録
- 看護の記録:フォーカスチャーティング(DAR)/訪問看護記録書Ⅱ(SOAP)
- 道具:テンプレート8種/略語一覧/保存期間/避けたい表現/記録アプリの比較
夜勤の介護記録で押さえること
- 睡眠の状況(入眠・中途覚醒・起きている時間)
- 巡視時の様子、体位交換やおむつ交換
- トイレ誘導・排泄の状況
- 体調の変化や急変、その対応
書き方のポイント
- 時刻を必ず記す(巡視・対応の時間)
- 「異常なし」だけでなく、観察した事実を書く
- 日勤へ確実につなぐ申し送りを意識する
文例
22時消灯。0時巡視、仰臥位で入眠中、呼吸の動きを確認。2時、覚醒しトイレへ誘導、手すりを使って自力歩行、排尿あり。2時20分、臥床を確認。5時巡視、同じ体位で入眠中。日中の様子の観察をお願いします。
申し送りのコツ
夜間に起きた変化と、日勤で気をつけてほしいことを、簡潔に絞って伝えます。記録と申し送りの内容がそろっていると、引き継ぎがスムーズです。
記録の負担を軽くする
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夜勤の介護記録の記入例
夜勤の記録は、巡視の時刻と利用者の様子、対応を残します。申し送りにつながるよう具体的に書きます。
| 時刻 | 記入例 |
|---|---|
| 22:00 | 就寝を確認。入眠良好。 |
| 0:00 | 巡視。呼吸は落ち着き良眠。 |
| 2:00 | トイレ介助。ふらつきなく戻り再入眠。 |
| 4:00 | 巡視。異常なし。 |
| 6:00 | 起床。表情良く朝の挨拶あり。 |
夜勤記録に何を残すか
| 項目 | 書くこと | 記入例 |
|---|---|---|
| 巡視 | 時刻と、確認した内容 | 22:00 全室巡視。A様入眠中、呼吸安静。B様覚醒しており「眠れない」との訴え |
| 睡眠 | 入眠・覚醒の時刻、中途覚醒の回数 | C様 23:30入眠、2:10覚醒しトイレへ。3:00再入眠 |
| 排泄 | 時刻、方法、量、性状 | D様 1:20 トイレ誘導。少量。夜間の失禁なし |
| 体位変換 | 時刻と体位 | E様 0:00右側臥位、2:00仰臥位、4:00左側臥位 |
| 服薬 | 時刻と、確認したこと | F様 21:00 就寝前薬を服用。飲み込みを確認 |
| 体調の変化 | 時刻、症状、対応、報告 | G様 3:15 体温38.2℃。水分摂取を促し、3:45再検37.9℃。日勤へ申し送り |
| ヒヤリ・転倒 | 時刻、状況、対応 | H様 2:40 ベッド脇で座り込んでいるところを発見。外傷なし。看護師へ報告(2:45) |
夜勤帯の記録が薄くなる理由と対策
| 理由 | 対策 |
|---|---|
| 1人で全員を見ている | 記録の様式を絞る。チェック式にできる項目は選択式へ |
| 書く時間がない | 巡視のたびに1行書く。まとめて書くと抜けます |
| 何も起きなかった | 「異常なし」ではなく、確認した内容を書きます |
| 眠気 | 記録を書く時間の置き方を事業所として決める(記入欄) |
| 端末が1台しかない | 紙とシステムの併用が起きます。夜勤帯の入力方法を決めます |
日勤への申し送りで伝えること
- 夜間に起きた変化と、行った対応
- 眠れなかった方と、その様子
- 排泄の状況(失禁、下痢、便秘)
- 服薬の状況(拒否、飲み忘れ)
- 受診や連絡が必要と判断したこと
- 日中に確認してほしいこと
夜勤帯に起きやすいこと
| 場面 | 起きること | 備え |
|---|---|---|
| トイレへの移動 | 暗さと寝ぼけで転倒 | 足元灯、ポータブルトイレ、センサー |
| ベッドからの転落 | 柵の隙間、寝返り | 低床ベッド、床マット |
| 体調の急変 | 発熱、呼吸状態の変化 | 連絡先と、事業所として定めた取り決めを明示しておく(記入欄) |
| 不眠・不穏 | 昼夜逆転、不安 | 日中の活動量、環境の調整。制止を先にしない |
| 誤薬 | 就寝前薬の確認 | 声出し確認、ダブルチェックの手順 |
| 離設 | 出入口の管理 | センサー・施錠の方針。身体拘束に当たるかの判断は事業所の定めと保険者(指定権者)にご確認ください(記入欄) |
夜勤者の判断を支える
- 連絡の取り決めを文書にする——「どうなったら誰に連絡するか」を事業所として定める(記入欄)。基準は主治医・事業所の定めによります
- オンコールの相手を明示する——迷う時間が最も危険です
- 救急要請の取り決めを確かめる——どうなったら誰に連絡し、誰が要請するかを事業所として定める(記入欄)。判断の基準は主治医・事業所の定めによります
- 翌朝に振り返る——判断が正しかったかを、責めずに確認します
実務で迷いやすいところ
| よくある疑問 | 考え方 |
|---|---|
| 巡視の記録は毎回必要か | 実施した記録として残します。時刻と確認した内容を書きます |
| 何も起きなかった日は | 確認した内容を書きます。「異常なし」だけでは何を見たか分かりません |
| まとめて書いてよいか | 時刻の整合が取れなくなります。巡視のたびに1行が原則です |
| 仮眠中の対応は | 仮眠時間の扱いと、対応した場合の記録の残し方を決めておきます |
| 夜勤専従の記録は違うか | 記録の内容は同じです。勤務の組み方と健康管理の扱いは社会保険労務士等にご確認ください |
夜勤の記録を短く、確実に
| 工夫 | 内容 |
|---|---|
| 選択式にする | 巡視、体位変換、排泄はチェック式で足ります |
| 時刻を自動で入れる | 入力した時刻が記録される仕組みにする |
| 特記だけ文章にする | いつもと違うことだけを書く形にします |
| 端末を巡視に持って歩く | 戻ってから書くと抜けます |
| 申し送り事項を分ける | 記録と申し送りを別欄にし、二重に書かない |
夜勤者を守るために
- 判断基準を文書で持たせる——迷う時間が最も危険です
- 連絡してよい相手を明示する——「こんなことで電話していいのか」と迷わせない
- 翌朝、判断を責めない——責めると次から連絡が来なくなります
- 記録を書く時間の置き方を決める——仮眠・休憩の扱いは事業所の定めによります(記入欄)。扱いは社会保険労務士等にご確認ください
- 1人夜勤の負担を可視化する——巡視回数、対応件数を記録します
夜勤記録の例文(時系列)
| 時刻 | 記入例 |
|---|---|
| 21:00 | 就寝前の巡視。全室確認。A様は読書中、B様は入眠。C様「眠れない」との訴えあり、しばらく傾聴 |
| 22:00 | 消灯。C様、居間で過ごされていたため居室へ誘導。22:20入眠を確認 |
| 0:00 | 巡視。各室で呼吸の動きと体位を確認。D様の体位を右側臥位から仰臥位へ変更 |
| 1:20 | E様、ナースコールあり。トイレへ誘導。歩行時のふらつきなし。少量の排尿 |
| 3:15 | F様、体温38.2℃。水分200ml摂取を促す。オンコール看護師へ報告(3:20)。経過観察の指示 |
| 3:45 | F様 再検37.9℃。表情は穏やか。入眠 |
| 5:00 | 巡視。各室で呼吸の動きと体位を確認 |
| 6:00 | 起床介助開始。F様 体温37.2℃。日勤へ申し送り |
夜勤帯の記録についてよくある疑問
| よくある疑問 | 考え方 |
|---|---|
| 巡視の時刻は正確でなくてよいか | 正確に書きます。事故が起きたとき、直前の巡視時刻が問われます |
| 寝ている方の記録は何を書くか | 呼吸の様子、体位、掛け物の状態など、確認した内容を書きます |
| ナースコールに出られなかった | その事実と、いつ対応したかを残します |
| 1人で判断に迷ったら | 迷った時点で連絡します。連絡した記録も残します |
| 朝までに書き終わらない | 巡視のたびに1行書く運用へ変えます |
夜勤の記録が薄くなる9つの原因|起きること・その場の手当て・事業所で決めること
夜勤帯の記録が短くなるのは、書く気がないからではありません。書けない事情が、時間帯そのものに埋め込まれています。原因を一つずつ分けて、その場でできる手当てと、事業所として先に決めておくことに切り分けます。「決めること」の列は、そのまま自事業所の定めを書き込む欄として使えます。
| 原因 | 夜勤帯に起きること | その場でできる手当て | 事業所で決めること(記入欄) |
|---|---|---|---|
| 一人で全員を見ている | 巡回のたびに全員分を書く時間が取れず、記録が朝にまとめて書かれる。時刻の前後が入れ替わる | 巡回の順路の最後に立ち寄る場所を決め、そこで1行だけ入力してから次の業務へ移る | 夜勤帯に記録を入力する場所と、1回の巡回で残す行数:( ) |
| 手が離せない | 対応の最中に別の対応が重なり、先の対応の開始時刻が思い出せなくなる | 対応に入る前に時刻だけを先に残し、内容は落ち着いてから足す | 時刻だけを先に残す方法(端末・メモ用紙・様式の欄):( ) |
| 暗くて手元が見えない | 居室内で書けず、詰所へ戻ってから記憶に頼って書くことになる | 廊下の明かりが届く場所を「書く場所」としてあらかじめ決めておく | 夜間に記入してよい場所と、明かりの取り方:( ) |
| 端末が一台しかない | 紙と端末の二重運用になり、紙に書いた分が転記されずに残る | 紙に書いた分は次の巡回までに転記し、転記済みの印を付ける | 端末の台数と、紙を使った場合の転記の期限:( ) |
| 眠っている方を起こせない | 触れて確かめられないため、記録が「良眠」の一語で終わる | 掛け物・体位・呼吸の動き・室内の明るさなど、起こさずに見えることを書く | 起こさずに確認する項目の一覧:( ) |
| 何も起きない時間が長い | 書くことが無いと感じ、巡回したという記録そのものが抜ける | 「何が無かったか」ではなく「何を見たか」を書く形に置き換える | 変化が見られない場合に残す最低限の項目:( ) |
| 朝に一気に書いている | 時刻の前後が入れ替わり、他の記録や機器の作動時刻と食い違う | 巡回のたびに1行、対応のたびに1行を原則にする | 記録を入力する時点(巡回直後・対応直後など):( ) |
| 日勤に引き継ぐことが多すぎる | 申し送りの準備に時間を取られ、記録そのものが後回しになる | 記録の欄と申し送りの欄を分け、同じ内容を二度書かない | 記録の様式と申し送りの様式の分け方:( ) |
| 何を書けば足りるのか分からない | 書く量が人によって大きく違い、同じ夜でも記録の濃さがそろわない | 事業所の記載例を1枚にまとめ、夜勤帯に使う様式のそばに置く | 記載例の保管場所と、見直しを行う時期:( ) |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
右端の列は、夜勤者一人ひとりが判断することではなく、事業所として先に紙に落としておくものです。以下の一覧に自事業所の定めを書き込んでおくと、夜勤に入る人が迷う時間が減ります。
| 先に決めておくこと | 自事業所の定め(記入欄) |
|---|---|
| 夜間の巡回を行う時刻と回数 | ( ) |
| 記録を入力する時点(巡回直後/対応直後/交代前) | ( ) |
| 1回の巡回で残す項目(体位・掛け物・呼吸の動き など) | ( ) |
| 変化が見られない場合に残す項目 | ( ) |
| 紙で書いた場合の転記の期限 | ( ) |
| 記録の様式と申し送りの様式の分け方 | ( ) |
| 記録の保存年限(指定権者の条例の定めに沿って記入) | ( ) |
| 夜間に連絡する相手と連絡先 | ( ) |
| 連絡がつかない場合に次に連絡する相手 | ( ) |
| 事故として扱う範囲と、ヒヤリ・ハットとして扱う範囲 | ( ) |
| 身体的拘束等に当たり得る行為の取扱いと、記録に用いる様式 | ( ) |
| 体調の変化があったときに連絡する目安(事業所と主治の医師から示されたもの) | ( ) |
| 夜勤時間・休憩・仮眠の取扱い(労働時間に関する事項は社会保険労務士等にご確認ください) | ( ) |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
時間帯別|就寝前から起床までの観察と記録の完成文(5区分・66例)
夜勤帯は、同じ「夜」でも時間帯によって起きることが違います。就寝前・消灯後・深夜・明け方・起床の5つに分けて、よくある場面、そのときに見ておくこと、そのまま貼れる記録の文を並べます。文中の「◯◯様」は利用者名に、(測定値を記入)は実際に測った値に置き換えてお使いください。
就寝前|配薬・排泄・環境の確認(完成文13例)
| よくある場面 | 観察すること | 記録に残す完成文 |
|---|---|---|
| 就寝前の服薬 | 渡した時刻、口に入れたことの確認、飲み込みの様子、残薬の有無 | 20時50分、◯◯様に就寝前の内服を手渡す。自分で口に入れ、水100mLとともに嚥下したことを確認。薬包の中が空であることを本人と一緒に確認した。 |
| 服薬を断られた | 断った時刻、そのときの言葉、置いた場所、誰にいつ伝えたか | 20時55分、◯◯様に就寝前の内服をお渡ししたところ「今はいらない」と手で押し返される。無理に勧めず、21時20分に再度お声かけしたが同様。服薬せず、薬包はナースコール台に保管。21時25分、事業所の定めに沿って(連絡先を記入)へ連絡し、内容を報告。 |
| 就寝前のトイレ誘導 | 誘導した時刻、移動の方法、ふらつきの有無、排尿の有無 | 21時05分、◯◯様をトイレへ誘導。手すりを持ち自力で歩行、ふらつきは見られない。排尿あり。居室へ戻り、21時15分にベッドへ臥床された。 |
| 就寝前のおむつ交換 | 交換の時刻、汚染の程度、皮膚の状態、当てた位置 | 21時10分、◯◯様のおむつを交換。尿汚染あり、便汚染なし。臀部・仙骨部に発赤や表皮のはがれは見られない。パッドを腰骨の位置に合わせて当て直した。 |
| 寝る前の水分 | 提供した時刻、量、飲みきったかどうか、むせの有無 | 21時00分、◯◯様に白湯100mLを提供。コップを自分で持ち、途中でむせることなく全量を飲まれた。 |
| 居室の環境を整える | 室温・湿度の設定、明かり、掛け物、ベッドの高さ、ナースコールの位置 | 21時15分、◯◯様の居室を確認。室温の設定を(設定値を記入)に調整し、足元灯を点灯。掛け物は薄手の毛布1枚。ベッドを最も低い位置に下げ、ナースコールを右手の届く枕元に置いたことを本人と確認した。 |
| 寝つけないと話される | 話された時刻、そのままの言葉、こちらの対応、その後の様子 | 21時30分、◯◯様が居室で起き上がり「今日はどうも寝つけない」と話される。ベッドサイドで10分ほどお話を伺い、白湯を提供。21時50分、自分から横になられた。 |
| 居間で過ごしておられる | いる場所、していること、声をかけた時刻、居室へ戻られた時刻 | 21時40分、◯◯様が居間のソファで新聞を読んでおられる。「もう少ししたら休む」と話されたため見守りを続け、22時05分にご自分で居室へ戻り臥床された。 |
| 消灯前の全室確認 | 各室の在室、明かり、窓と戸の状態、コールの位置 | 21時55分、全室を確認。全員が居室内におられることを目視で確認。各室のナースコールが手の届く位置にあることと、窓が閉まっていることを確認した。 |
| ご家族からの電話 | 受けた時刻、相手、用件、こちらが答えた内容、伝達先 | 21時20分、◯◯様のご長男より電話。「今日の食事の様子を知りたい」との用件。夕食の摂取量をお伝えし、詳しいことは日勤帯に担当より折り返す旨をご説明した。日勤への申し送り欄に記載。 |
| 就寝前の体位 | 臥床した時刻、体位、クッションの位置 | 21時25分、◯◯様が臥床。右側臥位を希望されたため、背部と両膝の間にクッションを入れて姿勢を整えた。 |
| 就寝前の訴え | 訴えの言葉、部位、こちらの対応、報告の有無 | 21時35分、◯◯様が「腰のあたりが張る感じがする」と話される。ご希望に沿って体位を仰臥位から左側臥位へ変更。21時50分に伺うと「さっきより楽」と話された。日勤へ申し送る。 |
| 就寝前の様子がいつもと違う | いつもとの違い、具体的な言動、こちらの対応 | 21時45分、◯◯様は普段は21時前に臥床されるが、本日はベッドに座ったまま「まだ寝ない」と繰り返し話される。居室で15分ほど傾聴し、22時00分に臥床された。日勤へ申し送る。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
消灯後|寝つきと起き出しの記録(完成文13例)
| よくある場面 | 観察すること | 記録に残す完成文 |
|---|---|---|
| 消灯 | 消灯した時刻、居室に残った明かり、在室の確認 | 22時00分、共用部を消灯。各居室の足元灯は点灯のまま。全室で在室を確認した。 |
| 寝つくまでに時間がかかる | 臥床した時刻、閉眼した時刻、その間の様子 | 22時00分に臥床された◯◯様、22時40分の訪室時は開眼して天井を見ておられた。23時10分の訪室時に閉眼を確認。 |
| 物音がして訪室 | 音に気づいた時刻、部屋、実際に見た状況、その後 | 22時35分、◯◯様の居室から物音がしたため訪室。床にスリッパが落ちており、ご本人はベッドに臥床したまま。スリッパを足元に戻し、変わったところはないことを確認した。 |
| 離床センサーが作動 | 作動した時刻、訪室した時刻、そのとき見た状況、対応 | 22時50分、◯◯様の離床センサーが作動。22時51分に訪室すると、ベッドの端に腰かけておられた。「トイレに行きたい」と話されたため、トイレへ誘導。 |
| 廊下に出ておられる | 見つけた時刻、場所、話された言葉、こちらの対応、戻られた時刻 | 23時05分、◯◯様が居室前の廊下に立っておられるところをお見かけする。「トイレの場所が分からなくなった」と話されたため、一緒にトイレまで歩き、排尿後に居室へお送りした。23時20分、臥床。 |
| ナースコールが鳴る | 鳴った時刻、訪室までにかかった時間、用件、対応 | 23時15分、◯◯様よりナースコール。23時16分に訪室。「掛け布団がずれて寒い」との用件のため、掛け物を掛け直し、上半身の位置を整えた。 |
| コールに出るのが遅れた | 鳴った時刻、そのとき別の場所でしていたこと、訪室した時刻 | 23時30分に◯◯様よりナースコール。別の居室で対応中であったため、23時36分に訪室。お待たせしたことをお詫びし、トイレへ誘導した。 |
| 大きな声が聞こえる | 時刻、部屋、話された言葉、こちらの対応、その後の様子 | 23時40分、◯◯様の居室から声が聞こえたため訪室。「誰かいるのか」と繰り返し話される。カーテンを閉め直し、ベッドサイドで5分ほどお話を伺うと、23時50分に閉眼された。 |
| 同室・隣室への影響 | 影響のあった方、その方の様子、こちらの対応 | 23時45分、◯◯様の居室を訪室した際、隣室の◯◯様も開眼しておられた。お声かけすると「目が覚めただけ」と話され、掛け物を整えると閉眼された。 |
| 飲み物を希望される | 希望された時刻、提供したもの、量、むせの有無 | 23時25分、◯◯様より「のどが渇いた」とのお話。白湯50mLを提供。むせることなく飲まれ、その後臥床された。 |
| 体位変換 | 時刻、変更前と変更後の体位、皮膚の観察 | 23時00分、◯◯様の体位を仰臥位から右側臥位へ変更。仙骨部を目視で確認し、発赤は見られない。 |
| おむつ交換(消灯後) | 時刻、汚染の程度、皮膚の状態、本人の反応 | 23時10分、◯◯様のおむつを交換。尿汚染は中程度。臀部の皮膚に発赤は見られない。処置中に開眼されたが、終了後すぐに閉眼された。 |
| 寝室を間違えて入られる | 時刻、入られた部屋、こちらの対応、戻られた時刻 | 23時55分、◯◯様が隣室に入ろうとされていたためお声かけし、一緒にご自分の居室まで歩いた。0時00分、ご自分でベッドに臥床された。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
深夜|巡回・体位・排泄の記録(完成文14例)
| よくある場面 | 観察すること | 記録に残す完成文 |
|---|---|---|
| 定時の巡回 | 巡回した時刻、回った範囲、各室で確認した内容 | 0時00分、全室を巡回。全員の在室と、掛け物が胸から下に掛かっていることを確認。開眼しておられた方はいない。 |
| トイレへの起き出し | 起きた時刻、移動の方法、足元の様子、排尿の有無、戻られた時刻 | 1時20分、◯◯様が起き上がられたため訪室。手引き歩行でトイレへ誘導。便座への移乗は手すりを使い自力で行われた。排尿あり。1時30分、居室へ戻り臥床された。 |
| ポータブルトイレの使用 | 使用した時刻、介助の内容、排泄物の性状と量、片付けの時刻 | 1時45分、◯◯様がポータブルトイレを使用。ズボンの上げ下ろしを介助。排尿は普段と同程度の量で、色に変わったところは見られない。1時55分にバケツを洗浄し、居室へ戻した。 |
| 失禁があった | 気づいた時刻、汚染の範囲、交換した物、皮膚の状態、ご本人の様子 | 2時10分、◯◯様の訪室時、パッドから寝衣とシーツまで尿汚染があることを確認。寝衣とシーツを交換し、陰部を清拭。皮膚に発赤やかぶれは見られない。ご本人は「ごめんね」と話されたため、「気にされないでください」とお伝えした。 |
| 排便があった | 時刻、量、性状、皮膚の状態、記録簿への転記 | 2時30分、◯◯様のおむつ交換時に排便を確認。量は普通便で、こぶし1つ分ほど。臀部を洗浄し、発赤は見られない。排泄チェック表にも記入した。 |
| 体位変換(深夜帯) | 時刻、変更前後の体位、圧のかかっていた部位の観察 | 2時00分、◯◯様の体位を右側臥位から仰臥位へ変更。右腸骨部を目視したところ、一時的な赤みがあったが、5分後の再確認で消退していた。 |
| 寝返りができている | 訪室ごとの体位の違い、こちらが介助したかどうか | 0時00分に仰臥位、2時00分に左側臥位、4時00分に仰臥位。いずれもご自分で寝返りをされており、こちらからの介助は行っていない。 |
| 掛け物をはいでおられる | 時刻、そのときの姿、室温、こちらの対応 | 2時40分、◯◯様は掛け物を足元まではいだ状態で臥床。室温の設定は(設定値を記入)。掛け物を胸元まで掛け直したところ、そのまま閉眼を続けられた。 |
| 体調の変化を訴えられる | 時刻、訴えの言葉、測定した値、連絡の有無と相手、受けた内容 | 3時15分、◯◯様が「体が熱っぽい」と話される。体温を測定(測定値を記入)。事業所の定めに沿って(連絡先を記入)へ3時20分に連絡し、受けた内容を(内容を記入)として記録。3時45分に再度測定(測定値を記入)。ご本人は「さっきより楽」と話された。 |
| 床に座り込んでおられる | 発見した時刻、姿勢、周囲の状況、外傷の有無、連絡した時刻と相手 | 2時50分、◯◯様がベッド左側の床に座り込んでおられるところを発見。ベッド柵は左側のみ外れていた。頭部・四肢を目視し、出血や腫れは見られない。ご本人は「自分で降りた」と話される。3時00分、事業所の定めに沿って(連絡先を記入)へ連絡し、受けた内容を(内容を記入)として記録。事故報告書を作成した。 |
| 眠れずに起きておられる | 時刻、していること、話された言葉、こちらの対応 | 3時30分、◯◯様が居室の椅子に座っておられる。「目が冴えてしまった」と話されたため、居間へご案内し、白湯を提供。20分ほど過ごされた後、4時00分に居室へ戻り臥床された。 |
| 見守り機器が続けて作動 | 作動の時刻がそれぞれ何時か、訪室ごとに見た状況 | ◯◯様の離床センサーが1時20分・2時05分・3時10分に作動。いずれも訪室し、1時20分と3時10分はトイレへの起き出し、2時05分はベッド上での寝返りであった。 |
| 夜間の水分提供 | 時刻、提供したもの、量、飲まれた量 | 0時00分と4時00分に、◯◯様へ白湯を各100mL提供。0時は全量、4時は半量を飲まれた。 |
| 何も変わったことがない巡回 | 回った範囲、各室で確認した項目 | 4時00分、全室を巡回。掛け物の位置、体位、胸の上下の動きを各室で確認。前回巡回(2時00分)からの変化は見られない。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
明け方|早期覚醒と体調の変化(完成文13例)
| よくある場面 | 観察すること | 記録に残す完成文 |
|---|---|---|
| 早くに目が覚める | 覚醒した時刻、そのあとの過ごし方、こちらの対応 | 4時40分、◯◯様が居室で起床。「もう眠れない」と話される。居間へご案内し、新聞をお渡しした。以降、起床時刻まで居間で過ごされた。 |
| 覚醒したが再入眠された | 覚醒の時刻、再び閉眼した時刻、その間の様子 | 4時15分、◯◯様が開眼し寝返りを打たれる。お声かけはせず見守ったところ、4時25分の再訪室時には閉眼しておられた。 |
| 明け方のトイレ | 時刻、移動の方法、ふらつきの有無、排尿の量 | 5時05分、◯◯様よりナースコール。5時06分に訪室し、車いすでトイレへ誘導。移乗は手すりを使用し、ふらつきは見られない。排尿は普段と同程度。 |
| 寒さを訴えられる | 時刻、訴えの言葉、室温の設定、こちらの対応 | 4時50分、◯◯様が「足元が冷える」と話される。室温の設定を(設定値を記入)に変更し、毛布を1枚追加。5時10分に伺うと「あたたかくなった」と話された。 |
| 咳が続く | 時刻、続いた時間、そのときの体位、水分の提供、連絡の有無 | 4時30分、◯◯様の居室から咳の音が続いたため訪室。仰臥位で臥床しておられたため、ご希望を確認したうえで上半身を少し起こした体位に整え、白湯50mLを提供。4時45分、咳は聞かれなくなった。事業所の定めに沿って(連絡先を記入)へ5時00分に連絡し、受けた内容を(内容を記入)として記録。 |
| 普段と様子が違う | いつもとの違いを具体的に、測定した値、連絡の有無 | 5時20分、◯◯様は普段は声をかけると返事をされるが、本日は開眼のみで返答が聞かれない。体温を測定(測定値を記入)。事業所の定めに沿って(連絡先を記入)へ5時25分に連絡し、受けた内容を(内容を記入)として記録。日勤へ申し送る。 |
| 朝方の体位変換 | 時刻、体位、皮膚の観察、次の起床までの見通し | 4時00分、◯◯様の体位を左側臥位から仰臥位へ変更。仙骨部・両かかとを目視し、発赤は見られない。起床までこの体位で過ごされた。 |
| 朝方のおむつ交換 | 時刻、汚染の程度、皮膚の状態、交換した物 | 5時00分、◯◯様のおむつを交換。夜間3回目の交換で、尿汚染は少量。皮膚に発赤やただれは見られない。パッドのみ交換した。 |
| 居間で過ごされる | 移動した時刻、していること、水分の提供、見守りの範囲 | 5時30分、◯◯様が居間へ来られ、テレビの前の椅子に座られる。白湯100mLを提供。以降、詰所から見える位置で過ごされた。 |
| 朝の準備を始めようとされる | 時刻、始めようとされたこと、こちらの対応 | 5時40分、◯◯様が居室で着替えを始めようとされていたため、お声かけして一緒に衣類を選んだ。上衣のボタンのみ介助し、ズボンはご自分ではかれた。 |
| 眠りが浅いまま朝を迎える | 覚醒していた時刻をすべて、その間の様子 | ◯◯様、23時50分・1時30分・3時10分・4時40分に開眼を確認。いずれも5分以内に閉眼されたが、まとまった睡眠は確認できていない。日勤へ申し送る。 |
| 明け方の転倒・ヒヤリ | 時刻、場所、状況、外傷の目視、連絡と報告 | 5時15分、◯◯様が居室の入口付近で膝をついておられるところを発見。床にこぼれた水はなく、履物はスリッパであった。頭部・膝を目視し、出血や腫れは見られない。5時20分、事業所の定めに沿って(連絡先を記入)へ連絡し、受けた内容を(内容を記入)として記録。事故報告書を作成し、ご家族へは(連絡した時刻を記入)に連絡した。 |
| 明け方の水分 | 時刻、量、飲まれた量、むせの有無 | 5時00分、◯◯様へ白湯100mLを提供。コップを両手で持ち、むせることなく全量を飲まれた。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
起床|起きたときの様子と朝の記録(完成文13例)
| よくある場面 | 観察すること | 記録に残す完成文 |
|---|---|---|
| 起床の声かけ | 声をかけた時刻、返答、起き上がりの様子 | 6時00分、◯◯様に起床のお声かけ。「はい」と返答があり、ベッド柵につかまってご自分で端座位になられた。 |
| 起き上がりに介助が必要 | 時刻、介助した部分、ご本人が行えた部分 | 6時05分、◯◯様の起床介助。上半身の起き上がりを介助し、端座位からの立ち上がりは手すりを使ってご自分で行われた。 |
| 起きたがらない | 時刻、話された言葉、こちらの対応、その後の時刻 | 6時10分、◯◯様にお声かけしたところ「もう少し寝ていたい」と話される。無理にお誘いせず、6時35分に再度お声かけしたところ起床された。 |
| 朝の測定 | 測定した時刻、測定した項目、値、そのときの様子 | 6時30分、◯◯様の体温・血圧・脈拍を測定(測定値を記入)。測定中の表情は穏やかで、ご自分から「よく眠れた」と話された。 |
| 洗面・整容 | 時刻、ご自分でできた部分、介助した部分 | 6時40分、◯◯様の洗面を介助。顔を拭くことと歯みがきはご自分で行われ、義歯の洗浄と整髪を介助した。 |
| 着替え | 時刻、選んだ衣類、介助の内容、皮膚の観察 | 6時45分、◯◯様の更衣を介助。ご自分で上衣を選ばれた。背部の皮膚を目視したが、発赤や湿疹は見られない。 |
| 夜間の様子をご本人に確認 | ご本人の言葉、こちらが夜間に観察した内容との違い | 6時50分、◯◯様に夜間の様子を伺うと「途中で一度起きたが、あとは眠れた」と話される。夜勤帯の記録では起き出しは1時20分と4時40分の2回であり、その旨を日勤へ申し送る。 |
| 朝の排泄 | 時刻、方法、量、性状 | 6時20分、◯◯様をトイレへ誘導。排尿あり。排便は夜間から起床時まで確認されていない。排泄チェック表に記入した。 |
| 移乗・移動 | 時刻、移動の手段、ふらつきの有無 | 7時00分、◯◯様を車いすで居間へ移送。移乗時に手すりを使用され、ふらつきは見られない。 |
| 朝食前の水分 | 時刻、量、むせの有無 | 7時05分、◯◯様へお茶100mLを提供。むせることなく飲まれた。 |
| 朝食 | 配膳の時刻、摂取した量、食べ方、むせの有無 | 7時30分、朝食を配膳。◯◯様は主食を8割、副食を6割摂取。スプーンをご自分で持ち、むせることなく召し上がった。 |
| 朝の服薬 | 時刻、渡し方、飲み込みの確認、残薬 | 8時00分、◯◯様に朝食後の内服を手渡す。口に入れ、水100mLとともに嚥下したことを確認。薬包に残りが無いことを確認した。 |
| 起床時の様子がいつもと違う | いつもとの違い、具体的な言動、測定値、連絡と申し送り | 6時15分、◯◯様は普段はご自分で端座位になられるが、本日は起き上がりに介助を要した。「体が重い」と話される。体温を測定(測定値を記入)。事業所の定めに沿って(連絡先を記入)へ6時20分に連絡し、受けた内容を(内容を記入)として記録。日勤への申し送り欄に記載した。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
眠っておられる方を、起こさずに確かめる(完成文14例)
夜勤の記録がもっとも短くなるのは、眠っておられる方についてです。声をかけて確かめられないため、書くことが無いように感じます。けれども、起こさずに見えることは想像以上に多くあります。以下は、触れず、声をかけず、明かりを強くせずに確認できる範囲で書ける文です。
| 起こさずに見えること | 見るときの手がかり | 記録に残す完成文 |
|---|---|---|
| 胸の上下の動き | 掛け物の上から、胸や肩の動きを一定時間見る | 0時00分、◯◯様を訪室。閉眼しておられ、掛け物越しに胸の上下の動きを確認。乱れは見られない。 |
| 体位 | 肩と腰の向き、顔の向き、手足の位置 | 0時05分、◯◯様は右側臥位で、顔は窓側を向いておられる。両膝は軽く曲がった状態。前回巡回時と同じ体位。 |
| 掛け物の位置 | 胸元まで掛かっているか、はいでいないか、足元が出ていないか | 2時00分、◯◯様の掛け物が腰まで下がっていたため、音を立てずに胸元まで掛け直した。開眼はされなかった。 |
| 顔の表情 | 眉間のしわ、口が開いているか、寝返りの頻度 | 2時05分、◯◯様は口を閉じ、表情に力みは見られない。訪室中に体を動かされることはなかった。 |
| 呼吸の音 | 室内で聞こえる呼吸の音の有無と大きさ | 3時00分、◯◯様の居室では規則的な寝息が聞こえる。前回巡回時と比べて音の大きさに変わりは見られない。 |
| 寝返りの跡 | シーツのしわ、枕の位置のずれ | 3時05分、◯◯様のシーツに寝返りのしわがあり、枕がベッドの頭側へ10cmほどずれていた。ご自分で体を動かされたと考えられる。枕の位置を戻した。 |
| 皮膚の色(見える範囲) | 顔や手の甲など、掛け物から出ている部分 | 3時10分、◯◯様の顔と右手が掛け物から出ている。皮膚の色は前回巡回時と同様で、変わったところは見られない。 |
| 手足の位置 | 柵の外に出ていないか、体の下敷きになっていないか | 4時00分、◯◯様の右腕がベッド柵の外に出ていたため、そっと柵の内側へ戻した。開眼はされなかった。 |
| おむつの外側の汚れ | 寝衣やシーツに染みが出ていないか(触れずに見える範囲) | 4時05分、◯◯様の寝衣とシーツに汚れは見られない。次回の交換時刻まで見守ることとした。 |
| ベッド周りの状況 | ナースコール、履物、床の物、ベッドの高さ、柵の状態 | 1時00分、◯◯様の枕元にナースコールがあること、履物がベッド脇にそろっていること、ベッドが最も低い位置にあることを確認。 |
| 室内の環境 | 室温の設定、加湿、明かり、窓の状態 | 1時05分、◯◯様の居室の室温設定は(設定値を記入)、足元灯のみ点灯、窓は施錠されている。 |
| 点滴・機器などが入っている場合 | ラインやコードが体の下になっていないか、機器の表示 | 2時10分、◯◯様のベッド周囲のコード類が体の下になっていないことを目視で確認。機器の表示に変化は見られない。 |
| 前回からの変化 | 前回の巡回時刻と、そのときの状態との差 | 4時10分、◯◯様は2時00分の巡回時と同じ左側臥位で閉眼。掛け物の位置、枕の位置に変化は見られない。 |
| 起こさない判断を書く | 起こさずに済ませた理由と、次に確認する時刻 | 2時00分、◯◯様は閉眼して規則的な寝息が聞かれたため、体位変換は行わず見守りとした。次回巡回(4時00分)で体位と皮膚を確認する予定とし、日勤へ申し送る。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
何も起きなかった夜の記録|「異常なし」に代わる完成文44例
夜勤で最も多いのは、大きな出来事が何も起きない夜です。その夜こそ記録が一行で終わり、あとから「その時間に何を見たのか」が誰にも分からなくなります。松山市が公表している運営指導の主な指摘事項に関する事業者連絡会資料では、サービス提供の記録について、提供したサービスの内容だけでなく利用者の心身の状況についても記録することとされ、「特変なし」等しか書かれていない記録が見受けられると示されています。書き換えの向きは一つです。「何も無かった」ではなく「何を見て、何が前回と同じだったか」を書くことです。
巡回そのものを書く(完成文16例)
| 書く対象 | 記録に残す完成文 |
|---|---|
| 巡回の範囲 | 0時00分、1階全12室を順に巡回。全室で在室を確認した。 |
| 巡回で見た項目 | 0時00分の巡回では、各室で体位・掛け物の位置・胸の上下の動きの3点を確認した。 |
| 前回巡回との比較 | 2時00分の巡回時、全室で0時00分の巡回時と同じ体位を確認。体位を変えた方はいない。 |
| 開眼していた方 | 2時00分の巡回で、開眼しておられたのは◯◯様のみ。お声かけすると「トイレはまだ」と話され、そのまま臥床を続けられた。 |
| 訪室しなかった判断 | 2時00分、◯◯様は居室の戸を閉めておられ、室内から規則的な寝息が聞こえたため入室せず、戸口から確認した。 |
| 巡回にかかった時間 | 4時00分から4時12分にかけて全室を巡回。1室あたりおよそ1分で、体位と掛け物を確認した。 |
| 巡回の順路 | 0時00分の巡回は東側の居室から順に回り、最後に◯◯様の居室で記録を入力した。 |
| 臨時に増やした巡回 | 1時30分、定時ではないが◯◯様の居室を確認。前日に起き出しがあったためで、本日は閉眼して臥床しておられた。 |
| コールが鳴らなかったこと | 0時00分から2時00分までの間、ナースコールの作動はなかった。 |
| センサーが作動しなかったこと | ◯◯様の離床センサーは、22時の設置から起床時まで作動しなかった。 |
| 共用部の確認 | 0時10分、廊下・居間・トイレを確認。床に落ちている物や濡れている箇所は見られない。 |
| 戸締まりの確認 | 22時05分と2時10分に、玄関と非常口の施錠を確認。いずれも施錠されていた。 |
| 共用部の明かり | 0時15分、廊下の足元灯が全て点灯していることを確認。切れている箇所はない。 |
| 詰所での見守り | 0時20分から1時15分まで、詰所からモニターと廊下を見守った。作動や物音はなかった。 |
| 記録を入力した時点 | 各巡回の直後に、その場で端末へ入力した。まとめて入力した記録はない。 |
| 夜勤帯全体のまとめ | 22時00分の消灯から6時00分の起床まで、巡回を22時・0時・2時・4時の4回実施。臨時の訪室は1時30分の1回であった。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
生活の様子を書く(完成文16例)
| 書く対象 | 記録に残す完成文 |
|---|---|
| 寝つきまでの時間 | ◯◯様、21時20分に臥床、21時40分の訪室時に閉眼を確認。寝つくまでおよそ20分であった。 |
| まとまって眠れた時間 | ◯◯様、23時10分に閉眼を確認し、4時40分まで開眼は確認されなかった。 |
| 途中で目を覚ました回数 | ◯◯様、夜間の開眼を確認したのは1時20分と4時40分の2回。いずれもトイレへの起き出しであった。 |
| 寝返りができていた | ◯◯様、0時・2時・4時の巡回でいずれも体位が異なっており、ご自分で寝返りをされていた。 |
| 体位変換を行った回数 | ◯◯様、22時・0時・2時・4時の4回、体位変換を実施。いずれも実施の直後に記録した。 |
| おむつ交換の回数 | ◯◯様、23時10分・2時30分・5時00分の3回交換。いずれも皮膚に発赤は見られない。 |
| 夜間の排尿の回数 | ◯◯様、夜間の排尿は1時20分と5時05分の2回。いずれもトイレで自立して行われた。 |
| 排便の有無 | ◯◯様、夜間から起床時まで排便は確認されていない。前回の排便は前日日中で、排泄チェック表に記載済み。 |
| 水分の提供 | ◯◯様、0時00分と4時00分に白湯を各100mL提供。いずれも全量を飲まれた。 |
| 会話の内容 | 1時20分のトイレ誘導時、◯◯様が「明日は娘が来る日だ」と話される。表情は穏やかであった。 |
| ご本人の希望 | 21時30分、◯◯様より「窓を少し開けておきたい」とのご希望。安全を確認したうえで5cmほど開け、23時00分に閉めた。 |
| いつもの習慣 | ◯◯様、就寝前にラジオを消される習慣があり、本日も21時10分にご自分で消された。 |
| 食事や間食 | ◯◯様、22時30分に「おなかがすいた」と話されたため、事業所の定めに沿ってビスケット1枚を提供。むせることなく召し上がった。 |
| 移動の様子 | ◯◯様、夜間のトイレへの移動は手すりを使った自力歩行。ふらつきは見られない。 |
| 装具・眼鏡など | ◯◯様、就寝時に眼鏡と補聴器を外し、ベッド脇の引き出しに保管。起床時にご本人へお返しした。 |
| 前日との比較 | ◯◯様、前日は夜間に3回起き出されていたが、本日は2回であった。日勤へ申し送る。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
環境と設備を書く(完成文12例)
| 書く対象 | 記録に残す完成文 |
|---|---|
| 室温と湿度 | 0時00分、各居室の室温設定を確認(設定値を記入)。設定を変更した居室はない。 |
| 加湿器 | 0時05分、◯◯様の居室の加湿器の水量を確認し、給水した。 |
| ベッドの高さ | 22時10分、全室でベッドが最も低い位置にあることを確認した。 |
| ベッド柵 | 22時10分、◯◯様のベッド柵が両側とも所定の位置に取り付けられていることを確認した。 |
| ナースコールの位置 | 22時10分、全室でナースコールが臥床時に手の届く位置にあることを確認した。 |
| 履物の位置 | 22時15分、各室の履物がベッド脇にそろえて置かれていることを確認した。 |
| 床の状態 | 0時10分、廊下とトイレの床に水気や落下物がないことを確認した。 |
| 足元灯 | 22時00分、全室の足元灯を点灯。切れている箇所はない。 |
| 離床センサーの設定 | 22時20分、◯◯様の離床センサーの電源が入っていること、詰所の受信機に表示されることを確認した。 |
| ポータブルトイレ | 22時25分、◯◯様のポータブルトイレを居室内の所定の位置に設置し、バケツが空であることを確認した。 |
| 非常時の備え | 0時20分、懐中電灯の点灯と、非常持ち出し袋が所定の位置にあることを確認した。 |
| 共用部の温度 | 2時15分、居間と廊下の空調設定を確認(設定値を記入)。変更は行っていない。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
一人で決める場面の記録|連絡した・しなかったを残す完成文24例
夜勤帯には、相談できる相手がその場にいない時間があります。このとき記録に残すべきなのは「判断が正しかったか」ではなく、何を見て、誰に、いつ連絡し、何を受け取ったかです。連絡しなかったときも、しなかったという事実と、そのとき見えていた状態を残しておくと、朝に引き継いだあとで経過をたどれます。
連絡の目安そのものは、この記事では示しません。どのような状態で誰に連絡するかは、事業所と主治の医師から示された定めに沿うものであり、下の記入欄に自事業所の定めを書き込んでお使いください。
連絡したときに残すこと(完成文12例)
| 場面 | 記録に残す完成文 |
|---|---|
| 体調の変化で連絡した | 3時15分、◯◯様が「体が熱っぽい」と話されたため、体温を測定(測定値を記入)。3時20分、事業所の定めに沿って(連絡先を記入)へ電話し、測定値と本人の言葉を伝えた。受けた内容は(内容を記入)。3時45分に再度測定(測定値を記入)し、指示された内容を実施した。 |
| 転倒を発見して連絡した | 2時50分、◯◯様が床に座り込んでおられるところを発見。頭部・四肢を目視し、出血や腫れは見られない。3時00分、(連絡先を記入)へ電話し、発見時の姿勢とベッド柵の状態を伝えた。受けた内容は(内容を記入)。事故報告書を作成した。 |
| 連絡がつかず次の相手へかけた | 3時05分、(連絡先を記入)へ電話したが応答なし。3時08分、事業所の定めに沿って次の連絡先(連絡先を記入)へ電話し、状況を伝えた。受けた内容は(内容を記入)。 |
| 電話で状態を伝えた内容を残す | 3時20分の電話では、発見時刻、そのときの姿勢、話された言葉、測定した値、これまでに行った対応の5点を伝えた。 |
| 受けた内容をそのまま残す | 3時25分、(連絡先を記入)より受けた内容は(内容を記入)。復唱して相違がないことを確認した。 |
| 指示された内容を実施した | 3時30分、受けた内容に沿って(実施した内容を記入)を実施。3時50分に◯◯様の様子を確認し、「さっきより楽」と話された。 |
| ご家族へ連絡した | 3時40分、◯◯様のご長男(連絡先を記入)へ電話し、発見時の状況とその後の経過をお伝えした。「朝に伺う」とのお返事であった。 |
| ご家族へ連絡がつかなかった | 3時40分、◯◯様のご長男へ電話したが応答なし。留守番電話に折り返しのお願いを残した。4時30分に再度架電したが応答なし。日勤へ引き継ぐ。 |
| 管理者へ連絡した | 3時35分、管理者(連絡先を記入)へ電話し、状況と(連絡先を記入)から受けた内容を報告した。受けた内容は(内容を記入)。 |
| 誤薬に気づいて連絡した | 21時30分、◯◯様の薬包を確認したところ、他の方の薬包が混ざっていることに気づいた。服用はされていない。21時35分、事業所の定めに沿って(連絡先を記入)へ連絡し、受けた内容は(内容を記入)。事故報告書を作成した。 |
| 機器の不具合で連絡した | 1時10分、◯◯様の離床センサーの受信機が反応しないことに気づいた。1時15分、(連絡先を記入)へ連絡し、受けた内容は(内容を記入)。以降、30分ごとに訪室して見守りを行った。 |
| 連絡までにかかった時間を残す | 3時15分に状態を確認し、3時20分に連絡した。確認から連絡までは5分であった。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
連絡しなかったとき・朝に相談すると決めたとき(完成文12例)
| 場面 | 記録に残す完成文 |
|---|---|
| 見守りを続けることにした | 2時40分、◯◯様が居間で座っておられた。表情は穏やかで、会話にも普段どおり応じられる。事業所の定めに照らして連絡は行わず、30分ごとに様子を確認することとした。3時10分・3時40分に確認し、いずれも変化は見られない。 |
| 朝に相談すると決めた | 4時20分、◯◯様の夜間の起き出しが普段より多い(3回)。その都度の様子に変わったところは見られないため、夜間の連絡は行わず、朝の申し送りで日勤と相談することとした。 |
| 次の巡回で再確認すると決めた | 2時05分、◯◯様の掛け物が大きく乱れていた。体位を整え、次回巡回(4時00分)で再度確認することとした。4時00分の確認では乱れは見られない。 |
| 測定して経過を見ることにした | 3時00分、◯◯様の顔にいつもと違う様子があるように見えたため体温を測定(測定値を記入)。事業所の定めに照らして連絡は行わず、4時00分に再度測定(測定値を記入)することとした。 |
| 本人が希望されなかった | 1時50分、◯◯様に「連絡しましょうか」とお尋ねしたところ「大丈夫、朝でいい」と話された。ご希望に沿って夜間の連絡は行わず、30分ごとに様子を確認した。 |
| 迷ったことをそのまま書く | 3時30分、◯◯様の様子について連絡するかどうか判断に迷った。事業所の定めに照らして状態を確認し直したうえで、次の巡回まで見守ることとした。判断の経過を朝の申し送りで共有する。 |
| 迷った末に連絡した | 3時30分に判断に迷い、3時40分に事業所の定めに沿って(連絡先を記入)へ連絡した。受けた内容は(内容を記入)。 |
| 過去の申し送りを確認した | 2時20分、◯◯様の記録をさかのぼり、前日と前々日の夜間の様子を確認。同様の起き出しが記載されていた。夜間の連絡は行わず、経過を朝に共有することとした。 |
| 手順書を確認した | 3時10分、詰所の夜間対応手順書を確認し、記載に沿って(実施した内容を記入)を実施した。 |
| ご家族への連絡を朝にした | 2時50分の出来事について、夜間の架電は控え、日勤帯にご家族へ連絡することを申し送り欄に記載した。ご家族への連絡は日勤(担当者名を記入)が行う。 |
| 朝に確認してほしいことを残す | ◯◯様について、夜間に3回の起き出しがあった。日中の臥床の様子と、夕方までの水分の摂り方を日勤で見ていただきたい旨を申し送り欄に記載した。 |
| 判断の材料を残す | 3時40分の判断にあたり、確認したのは①ご本人の言葉②表情と姿勢③測定した値④前日の記録の4点である。いずれも記録欄に記載した。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
連絡先と手順を書き込む欄
| 決めておくこと | 自事業所の定め(記入欄) |
|---|---|
| 夜間に最初に連絡する相手と電話番号 | ( ) |
| 応答がない場合に次に連絡する相手 | ( ) |
| 管理者へ連絡する場面 | ( ) |
| ご家族へ夜間に連絡する場面と、朝に回す場面 | ( ) |
| 連絡時に伝える項目(時刻・状況・言葉・測定値・実施済みの対応 など) | ( ) |
| 受けた内容を記録に残す欄の場所 | ( ) |
| 体調の変化があったときに連絡する目安(事業所と主治の医師から示されたもの) | ( ) |
| 事故として扱う範囲と、報告書の様式・提出先 | ( ) |
| 夜間に手順書を置いておく場所 | ( ) |
| 翌朝に判断の経過を振り返る場(申し送り・カンファレンス等) | ( ) |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
夜勤から日勤へ|落としてはいけない8項目と完成文32例
申し送りの型そのものは、夜勤に限った話ではありません。ここで扱うのは、夜勤帯にしか観察できないために、落ちると日中に取り返せなくなる項目だけです。夜の8時間から朝までの間に見えたことは、その時間に居合わせた人にしか書けません。
| 落としてはいけない項目 | なぜ夜勤にしか書けないか | 申し送りに含める要素 |
|---|---|---|
| 眠れていたか | 閉眼した時刻と覚醒した時刻は、その場にいた人にしか分からない | 臥床した時刻/閉眼を確認した時刻/覚醒した回数と時刻/まとまって眠れた時間帯 |
| 夜間の排泄 | 回数と時間の間隔は日中の記録からは追えない | 回数/時刻/方法(トイレ・ポータブル・おむつ)/量と性状/失禁の有無/皮膚の状態 |
| 体調の変化 | 変化の起点となった時刻と、その後の経過が夜間に閉じている | 気づいた時刻/そのときの言葉/測定した値/連絡の有無と相手/受けた内容/実施したこと/その後の様子 |
| 転倒・ヒヤリ | 発見時の姿勢や周囲の状況は、その場で見た人しか残せない | 発見の時刻と場所/姿勢/周囲の状況/目視した外傷の有無/連絡した時刻と相手/報告書の作成状況 |
| 訴え | 夜間に話された言葉は、朝には本人も覚えていないことがある | 時刻/そのままの言葉/こちらの対応/その後の様子/日中に確認してほしいこと |
| 服薬 | 就寝前薬の状況は、朝の記録だけでは分からない | 時刻/手渡した方法/飲み込みの確認/断られた場合はその言葉と保管場所/連絡の有無 |
| 朝の様子 | 起床時の様子は日勤が到着する前の出来事である | 起床の時刻/声かけへの反応/起き上がりの様子/測定した値/朝食前の水分/普段との違い |
| 今日見てほしいこと | 夜間に生じた小さな違和感は、依頼しなければ日中に誰も見ない | 見てほしい対象/なぜそう考えたか(夜間の観察)/いつ見てほしいか/結果をどこに書くか |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
項目別|申し送りに書く完成文(睡眠・排泄・体調・転倒/16例)
| 項目 | 申し送りに書く完成文 |
|---|---|
| 眠れていたか | ◯◯様、21時20分臥床、21時40分に閉眼を確認。以降4時40分まで開眼は確認されていません。まとまって眠れています。 |
| 眠れていたか | ◯◯様、23時10分に閉眼されましたが、1時30分・3時10分・4時40分に開眼を確認。いずれも5分以内に閉眼されています。まとまった睡眠は確認できていません。 |
| 眠れていたか | ◯◯様、22時00分に臥床されましたが、23時30分まで開眼して天井を見ておられました。寝つくまでおよそ1時間30分かかっています。 |
| 眠れていたか | ◯◯様、前日は夜間の起き出しが3回でしたが、本日は1回でした。1時20分のトイレのみです。 |
| 夜間の排泄 | ◯◯様、夜間の排尿はトイレで2回(1時20分・5時05分)。いずれも手すりを使った自力歩行で、ふらつきはありません。 |
| 夜間の排泄 | ◯◯様、おむつ交換を3回(23時10分・2時30分・5時00分)実施。2時30分の交換時に普通便がこぶし1つ分ありました。臀部に発赤はありません。 |
| 夜間の排泄 | ◯◯様、2時10分にパッドから寝衣とシーツまでの尿汚染を確認し、交換しました。夜間の失禁は今週に入って3回目です。 |
| 夜間の排泄 | ◯◯様、夜間から起床時まで排便は確認されていません。前回の排便は前日日中で、排泄チェック表に記載しています。 |
| 体調の変化 | ◯◯様、3時15分に「体が熱っぽい」と話され、体温を測定(測定値を記入)。3時20分に(連絡先を記入)へ連絡し、受けた内容は(内容を記入)です。3時45分の再測定は(測定値を記入)で、6時30分は(測定値を記入)でした。 |
| 体調の変化 | ◯◯様、4時30分から4時45分にかけて咳が続きました。上半身を少し起こした体位に整え、白湯50mLを提供。5時00分に(連絡先を記入)へ連絡し、受けた内容は(内容を記入)です。 |
| 体調の変化 | ◯◯様、5時20分の声かけに対し開眼のみで返答がありませんでした。普段は返事をされる方です。体温を測定(測定値を記入)し、5時25分に(連絡先を記入)へ連絡しています。 |
| 体調の変化 | ◯◯様、夜間を通して変化は確認されていません。0時・2時・4時の巡回で体位・掛け物・胸の上下の動きを確認し、前回巡回との差はありませんでした。 |
| 転倒・ヒヤリ | ◯◯様、2時50分にベッド左側の床に座り込んでおられるところを発見。左側のベッド柵が外れていました。頭部・四肢に出血や腫れはありません。3時00分に(連絡先を記入)へ連絡し、事故報告書を作成済みです。 |
| 転倒・ヒヤリ | ◯◯様、5時15分に居室入口付近で膝をついておられるところを発見。床に水気はなく、履物はスリッパでした。外傷は目視で確認できていません。事故報告書を作成し、ご家族へは(連絡した時刻を記入)に連絡しています。 |
| 転倒・ヒヤリ | ◯◯様、23時05分に居室前の廊下に立っておられました。転倒には至っていませんが、「トイレの場所が分からなくなった」と話されています。ヒヤリ・ハット記録に記載しました。 |
| 転倒・ヒヤリ | ◯◯様、1時10分に離床センサーの受信機が反応しない状態でした。1時15分に(連絡先を記入)へ連絡し、以降は30分ごとの訪室で見守りを行っています。機器の点検を日勤でお願いします。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
項目別|申し送りに書く完成文(訴え・服薬・朝の様子・今日見てほしいこと/16例)
| 項目 | 申し送りに書く完成文 |
|---|---|
| 訴え | ◯◯様、21時35分に「腰のあたりが張る感じがする」と話されました。体位を仰臥位から左側臥位へ変更し、21時50分には「さっきより楽」と話されています。 |
| 訴え | ◯◯様、23時40分に「誰かいるのか」と繰り返し話されました。カーテンを閉め直し、5分ほどお話を伺うと23時50分に閉眼されています。 |
| 訴え | ◯◯様、4時50分に「足元が冷える」と話されました。室温設定を(設定値を記入)に変更し、毛布を1枚追加。5時10分には「あたたかくなった」と話されています。 |
| 訴え | ◯◯様、1時20分のトイレ誘導時に「明日は娘が来る日だ」と話されました。表情は穏やかでした。ご家族の来訪予定を確認していただけますか。 |
| 服薬 | ◯◯様、20時50分に就寝前の内服を手渡し、水100mLとともに嚥下されたことを確認しています。薬包に残りはありません。 |
| 服薬 | ◯◯様、20時55分に就寝前の内服をお渡ししましたが「今はいらない」と手で押し返されました。21時20分に再度お声かけしましたが同様で、服薬されていません。薬包はナースコール台に保管しています。21時25分に(連絡先を記入)へ連絡済みです。 |
| 服薬 | ◯◯様、21時30分に薬包を確認したところ他の方の薬包が混ざっていました。服用はされていません。21時35分に(連絡先を記入)へ連絡し、事故報告書を作成しています。 |
| 服薬 | ◯◯様、8時00分に朝食後の内服を手渡し、水100mLとともに嚥下されたことを確認しました。薬包に残りはありません。 |
| 朝の様子 | ◯◯様、6時00分の声かけに「はい」と返答があり、ベッド柵につかまってご自分で端座位になられました。普段どおりです。 |
| 朝の様子 | ◯◯様、6時15分の起床時、普段はご自分で端座位になられますが本日は介助を要しました。「体が重い」と話されています。6時20分に(連絡先を記入)へ連絡済みです。 |
| 朝の様子 | ◯◯様、6時10分の声かけで「もう少し寝ていたい」と話され、6時35分に再度お声かけして起床されました。6時30分の測定値は(測定値を記入)です。 |
| 朝の様子 | ◯◯様、7時30分の朝食は主食8割・副食6割。スプーンをご自分で持ち、むせはありませんでした。 |
| 今日見てほしいこと | ◯◯様、夜間の起き出しが3回ありました。日中の臥床時間と夕方までの水分の摂り方を見ていただき、結果を経過記録へ記載していただけますか。 |
| 今日見てほしいこと | ◯◯様、夜間の失禁が今週3回目です。日中の排尿の間隔を確認し、パッドの種類が合っているかを見ていただけますか。 |
| 今日見てほしいこと | ◯◯様、2時50分の転倒後、外傷は目視で確認できていません。日中に痛みの訴えや歩き方の変化がないか、午前と午後の2回確認をお願いします。 |
| 今日見てほしいこと | ◯◯様、23時05分に居室の場所が分からなくなった様子がありました。居室入口の目印について、日中にご本人と一緒に確認していただけますか。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
その場で短く残す手順|メモの形・起こす順番・分量の決めごと
夜勤の記録が朝にまとまってしまう最大の理由は、「書く」という作業が一つの塊になっていることです。これをその場で残す(メモ)とあとで文章にする(起こす)の二つに分けると、巡回の合間に収まります。
その場で残すメモの形(10種)
| メモの形 | その場で書く内容 | 実例 |
|---|---|---|
| 時刻+部屋番号だけ | 対応に入る前に、時刻と部屋だけを残す | 0150 302 |
| 時刻+一語 | 対応の内容を一語で残す | 0150 302 トイレ |
| 時刻+一語+結果 | 結果を記号や短い語で足す | 0150 302 トイレ 尿 ふらつきなし |
| そのままの言葉 | ご本人が話された言葉を、そのまま書き取る | 0335 305「体が熱っぽい」 |
| 測定した値 | 測ったものを、値だけ残す | 0340 305 体温(測定値を記入) |
| 電話の記録 | かけた時刻、相手、受けた内容の頭だけ | 0345 (連絡先を記入)へ架電 受けた内容(内容を記入) |
| 巡回のチェック | 回った部屋に印を付け、気になった部屋にだけ丸を付ける | 0200 巡回 301〜312 / 305に丸 |
| 体位の記号 | 体位を記号で残し、あとで日本語にする | 0200 304 右→仰 |
| 写真を撮らない代わりの一行 | 見た状況を、位置と向きで書く | 0250 308 ベッド左側の床 座位 柵は左のみ外れ |
| あとで確かめる印 | 次の巡回で見直す項目に印を付ける | 0205 304 掛け物乱れ ※0400再確認 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
メモから文章に起こす順番(8手順)
| 順番 | やること | この順番にする理由 |
|---|---|---|
| 1 | 時刻を先に書き写す | 時刻がそろっていれば、あとから内容を足せる。逆はできない |
| 2 | 主語(どなたのことか)を入れる | 複数の方の出来事が同じ時間帯に並ぶため、主語が無いと読み手が取り違える |
| 3 | 見たことを書く | 体位・表情・音・位置など、目と耳で確かめたことを先に置く |
| 4 | 話された言葉をそのまま入れる | 要約すると、翌日以降に本人の言い方の変化を追えなくなる |
| 5 | 行ったことを書く | 介助・体位変換・提供した水分など、こちらの動きを時刻とともに書く |
| 6 | 連絡したことを書く | かけた時刻・相手・伝えた内容・受けた内容の4点をそろえる |
| 7 | その後どうなったかを書く | 対応の記録は、結果まで書いて初めて経過になる |
| 8 | 日勤に依頼することを分ける | 記録の欄と申し送りの欄を分けると、同じ内容を二度書かずに済む |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
1件あたりの分量を決める(記入欄つき・10項目)
「どこまで書けば足りるのか」を各自の判断に委ねると、同じ夜でも記録の濃さがそろいません。以下を事業所として決め、夜勤帯の様式のそばに置いておくと、書く量の迷いが減ります。
| 決めごと | 目安の例 | 自事業所の定め(記入欄) |
|---|---|---|
| 変化が見られない巡回の記録 | 時刻+回った範囲+確認した項目の3点で1行 | ( ) |
| 体位変換の記録 | 時刻+変更前後の体位+皮膚の観察で1行 | ( ) |
| 排泄の記録 | 時刻+方法+量と性状+皮膚の状態で1〜2行 | ( ) |
| 起き出しへの対応 | 時刻+理由+対応+戻られた時刻で2行 | ( ) |
| 訴えへの対応 | 時刻+そのままの言葉+対応+その後で2〜3行 | ( ) |
| 体調の変化 | 時刻+観察+測定値+連絡+受けた内容+その後で3行以上 | ( ) |
| 転倒・ヒヤリ | 発見時刻+場所+姿勢+周囲+目視の結果+連絡+報告書の作成で3行以上 | ( ) |
| ご家族との電話 | 時刻+相手+用件+こちらが答えた内容+伝達先で2行 | ( ) |
| 申し送り欄 | 1人あたり3項目まで、依頼は「いつ・何を・どこに書くか」まで書く | ( ) |
| 記録を入力する時点 | 巡回の直後、対応の直後。まとめ書きをしない | ( ) |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
夜勤記録の言い換え辞典|避けたい書き方と完成文44組
夜勤の記録に繰り返し出てくる言葉には、書いた人には意味があっても、読む人には何も伝わらないものがあります。左の列は書いてはいけない例として引用したもので、すべて「」で囲んでいます。右の列は、そのまま貼って使える完成文です。
睡眠と巡回にまつわる言い換え(16組)
| 避けたい書き方(引用) | なぜ足りないか | そのまま使える完成文 |
|---|---|---|
| 「良眠」 | 眠っていたという書き手の印象であり、何を見たのかが残らない | 0時00分、◯◯様は右側臥位で閉眼。掛け物越しに胸の上下の動きを確認し、規則的な寝息が聞かれた。 |
| 「熟睡」 | 眠りの深さは外から測れない | 2時00分、◯◯様は0時00分の巡回時と同じ体位で閉眼。訪室中に体を動かされることはなかった。 |
| 「安眠されている」 | 安らかかどうかは書き手の受け取り方である | 2時05分、◯◯様は口を閉じ、表情に力みは見られない。掛け物は胸元まで掛かっている。 |
| 「よく眠れている様子」 | 「様子」で終わると、何を根拠にしたのかが分からない | 23時10分に閉眼を確認し、4時40分まで開眼は確認されなかった。その間の巡回は0時・2時・4時の3回。 |
| 「入眠中」 | いつから眠っているのかが分からない | ◯◯様、21時20分臥床、21時40分の訪室時に閉眼を確認。以降、開眼は確認されていない。 |
| 「臥床中」 | 横になっているという事実だけで、状態が残らない | 0時10分、◯◯様は仰臥位で臥床。両膝の間にクッションが入っており、掛け物は胸元まで掛かっている。 |
| 「傾眠」 | 状態を評価する語であり、観察の内容が消える | 5時20分、◯◯様に声をかけたところ開眼のみで返答は聞かれない。普段は「はい」と返答される方である。 |
| 「異常なし」 | 何を見て異常がないと考えたのかが残らない | 4時00分、全室を巡回。各室で体位・掛け物の位置・胸の上下の動きを確認。2時00分の巡回時からの変化は見られない。 |
| 「特変なし」 | 定型句だけの記録は、松山市の資料でも指摘の例として挙げられている | 0時00分、◯◯様は左側臥位で閉眼。前回巡回時と同じ体位で、掛け物の位置にも変化は見られない。 |
| 「変わりなし」 | 何と比べて変わりがないのかが書かれていない | 2時00分、◯◯様は22時00分の巡回時と同じ体位・同じ表情で閉眼しておられる。 |
| 「巡視した」 | 回ったという事実だけで、何を見たかが残らない | 0時00分から0時12分にかけて全12室を巡回。各室で在室と掛け物の位置を確認した。 |
| 「様子観察」 | これから何をどれくらい見るのかが決まっていない | 2時40分以降、30分ごと(3時10分・3時40分)に◯◯様の居室を訪室し、体位と表情を確認することとした。 |
| 「経過観察」 | いつ・何を確認するのかが書かれていない | 3時00分の測定(測定値を記入)を受け、4時00分に再度測定することとした。4時00分の値は(測定値を記入)。 |
| 「特に問題なし」 | 問題の有無を書き手が判定している | 0時15分、廊下・居間・トイレを確認。床に落下物や水気は見られない。 |
| 「いつも通り」 | 「いつも」が読み手と共有されていない | ◯◯様、夜間の起き出しは1時20分の1回。直近3日間も同様に1回ずつであった。 |
| 「なんとなくおかしい」 | 何がどう違って見えたのかが残らない | 5時20分、◯◯様は声かけに開眼のみで返答が聞かれない。普段は返答があり、起き上がりもご自分でされる方である。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
排泄・介助・水分にまつわる言い換え(14組)
| 避けたい書き方(引用) | なぜ足りないか | そのまま使える完成文 |
|---|---|---|
| 「トイレ介助」 | 介助の内容も結果も残らない | 1時20分、◯◯様を手引き歩行でトイレへ誘導。便座への移乗は手すりを使い自力で行われた。排尿あり。1時30分に居室へ戻り臥床された。 |
| 「おむつ交換」 | 汚染の程度も皮膚の状態も残らない | 2時30分、◯◯様のおむつを交換。尿汚染は中程度、便汚染なし。臀部・仙骨部に発赤は見られない。 |
| 「排泄あり」 | 方法・量・性状のいずれも分からない | 1時45分、◯◯様がポータブルトイレを使用。排尿は普段と同程度で、色に変わったところは見られない。 |
| 「失禁あり」 | 範囲も対応も皮膚の状態も残らない | 2時10分、◯◯様のパッドから寝衣とシーツまで尿汚染を確認。寝衣とシーツを交換し陰部を清拭。皮膚に発赤やかぶれは見られない。 |
| 「少量」 | 誰の基準で少ないのかが分からない | ◯◯様の1時20分の排尿は、普段の夜間1回分と比べて半分程度であった。 |
| 「多め」 | 比較の相手が書かれていない | ◯◯様の5時05分の排尿は、直近1週間の夜間の記録と比べて量が多かった。 |
| 「頻回」 | 回数が書かれていない | ◯◯様、夜間の起き出しは1時20分・2時05分・3時10分・4時40分の4回であった。 |
| 「体交」 | 変更前後の体位も皮膚の観察も残らない | 2時00分、◯◯様の体位を右側臥位から仰臥位へ変更。仙骨部を目視し、発赤は見られない。 |
| 「水分摂取あり」 | 提供したものも量も飲まれた量も分からない | 0時00分、◯◯様へ白湯100mLを提供。コップをご自分で持ち、むせることなく全量を飲まれた。 |
| 「食事摂取良好」 | 「良好」が何割を指すのかが読み手に伝わらない | 7時30分、◯◯様は朝食の主食を8割、副食を6割摂取。スプーンをご自分で持ち、むせは見られない。 |
| 「拒否あり」 | 断られた言葉も、その後の対応も残らない | 20時55分、◯◯様に就寝前の内服をお渡ししたところ「今はいらない」と手で押し返される。21時20分に再度お声かけしたが同様。薬包はナースコール台に保管した。 |
| 「声かけにて対応」 | どのような声かけをして、どうなったかが分からない | 23時40分、◯◯様に「よく眠れませんか」とお声かけし、ベッドサイドで5分ほどお話を伺った。23時50分に閉眼された。 |
| 「対応済み」 | 何を行い、その結果どうなったかが残らない | 23時15分、◯◯様の掛け布団がずれていたため掛け直し、上半身の位置を整えた。23時20分に閉眼を確認。 |
| 「日勤へ申し送り」 | 誰に何を伝えたのかが分からない | 8時30分、日勤の(担当者名を記入)へ、◯◯様の夜間の発熱の経過と、◯◯様の転倒について申し送った。申し送り欄にも記載済み。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
訴え・行動・体調にまつわる言い換え(14組)
| 避けたい書き方(引用) | なぜ足りないか | そのまま使える完成文 |
|---|---|---|
| 「不穏」 | 状態を一語で評価しており、何が起きたのかが残らない | 23時40分、◯◯様が居室で「誰かいるのか」と繰り返し話される。カーテンを閉め直し、ベッドサイドで5分ほどお話を伺った。23時50分に閉眼された。 |
| 「落ち着かず」 | 落ち着いていないと見た根拠が書かれていない | 1時40分、◯◯様が居室内を歩いたり座ったりを繰り返しておられる。「家に帰らないと」と話されたため、居間へご案内し20分ほどお話を伺った。 |
| 「徘徊」 | 本人の目的を無いものとして扱う言い方になる | 23時05分、◯◯様が居室前の廊下に立っておられる。「トイレの場所が分からなくなった」と話されたため、一緒にトイレまで歩いた。 |
| 「大声あり」 | 何を話されたのかが残らない | 0時30分、◯◯様が「痛い、痛い」と続けて話される。どこが痛むかを伺うと右膝を指さされた。 |
| 「危険行為」 | 行為の内容が分からず、防ぎ方も検討できない | 2時20分、◯◯様がベッド柵をまたいで降りようとされていたため、お声かけして一緒にベッドの足元側から降りていただいた。 |
| 「訴えあり」 | 訴えの中身が書かれていない | 21時35分、◯◯様が「腰のあたりが張る感じがする」と話される。体位を仰臥位から左側臥位へ変更した。 |
| 「痛みあり」 | 部位も、ご本人の言い方も残らない | 0時30分、◯◯様が右膝を指さし「ここがずきずきする」と話される。0時40分に(連絡先を記入)へ連絡し、受けた内容は(内容を記入)。 |
| 「本人不明瞭」 | 聞き取れなかったという事実が、本人の評価にすり替わっている | 3時20分、◯◯様がお話しになったが、聞き取ることができなかった。ゆっくり伺い直したところ「水がほしい」と話された。 |
| 「発熱あり」 | 測定値も、その後の経過も残らない | 3時15分、◯◯様が「体が熱っぽい」と話され、体温を測定(測定値を記入)。3時20分に(連絡先を記入)へ連絡し、受けた内容は(内容を記入)。3時45分の再測定は(測定値を記入)。 |
| 「顔色不良」 | 何と比べてどう見えたのかが分からない | 5時20分、◯◯様の顔の色が、前日同時刻に確認したときと比べて白っぽく見えた。体温を測定(測定値を記入)し、5時25分に(連絡先を記入)へ連絡した。 |
| 「呼吸苦」 | 本人の言葉なのか書き手の見立てなのかが混ざる | 3時00分、◯◯様が「息がしにくい」と話される。上半身を起こした体位に整え、3時05分に(連絡先を記入)へ連絡。受けた内容は(内容を記入)。 |
| 「転倒あり」 | 発見時の姿勢も周囲の状況も残らない | 2時50分、◯◯様がベッド左側の床に座り込んでおられるところを発見。左側のベッド柵が外れていた。頭部・四肢を目視し、出血や腫れは見られない。 |
| 「ヒヤリあり」 | 何が起きかけたのかが分からず、再発の検討ができない | 1時50分、◯◯様が居室入口の段差でつまずきかけられた。手すりをつかまれ転倒には至っていない。段差の手前にマットを移動し、ヒヤリ・ハット記録に記載した。 |
| 「見守り強化」 | 誰が、いつ、何を見るのかが決まっていない | 2時40分以降、3時10分・3時40分・4時10分に◯◯様の居室を訪室し、体位と表情を確認することとした。実施した時刻をそれぞれ記録欄に記載した。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
運営指導で見られる点|夜勤帯の記録に関係する公表事例12件と確認文書
以下は、各自治体が公表している集団指導資料・運営指導結果に実際に記載されている内容のうち、夜勤帯の記録と結びつくものだけを抜き出したものです。夜勤そのものを対象とした指摘は公表資料では確認できず、いずれも記録全般に関する記載です。したがって「夜勤の記録が指摘された事例」としてではなく、夜勤帯の記録も同じ確認項目の中で見られるという読み方でご覧ください。
| 公表されている内容 | 夜勤帯の記録との関わり | 出典(自治体・資料名) |
|---|---|---|
| サービス提供の記録について、提供したサービスの内容だけでなく利用者の心身の状況についても記録することとされ、「特変なし」等しか書かれていない記録が見受けられると示されている | 夜勤帯は変化が少ないため定型句で終わりやすい。巡回のたびに何を確認したかを書く形にそろえる | 松山市介護保険課「運営指導での主な指摘事項及び周知事項について」(令和5年度第2回介護保険サービス事業者連絡会資料) |
| 提供した具体的なサービスの内容等の記録は運営指導で指摘が多い項目である旨が注記されている | 夜間の巡回・体位変換・排泄介助も、提供した具体的な内容として記録から確認できる状態にする | 熊本市「令和8年度 熊本市介護サービス事業者集団指導 介護老人福祉施設」 |
| サービス提供の記録が残されていない/記録されたサービス内容と請求内容に齟齬がある/記録に具体的なサービス内容や利用者の心身の状況等の記載がない | 朝にまとめて書くと記載が抜けやすい。巡回・対応の直後に残す運用にする | 宇都宮市「令和7年度 運営指導における主な指導事例(各サービスに共通する事項)」資料1 |
| サービス提供の記録の開始・終了時間に、計画に位置付けられた標準的な時間が記載されていた。開始・終了時間は実際の時間を記載することと示されている | 夜勤帯も、定時の予定時刻ではなく実際に巡回・対応した時刻を書く | 横浜市健康福祉局介護事業指導課「令和7年度 横浜市介護サービス事業者等集団指導講習会資料(各サービス共通編)」 |
| サービス提供時間について、計画に記載された時間をそのまま記載するのではなく、実際に提供した開始時間・終了時間を記録することと指導された事例が公表されている | 「2時 体位変換」と定時で埋めるのではなく、実際に行った時刻を書く | 和歌山市 令和3年度 介護保険サービス事業者集団指導資料【Ⅰ共通資料(その1)】(令和4年3月・和歌山市指導監査課) |
| サービス実施時間が一律に記載されており実態が反映されていない/特記・連絡事項欄に利用者の状況がほとんど記載されていない | 夜勤帯の様式で特記欄が空欄のまま提出されていないかを点検する | 堺市「令和8年度 介護保険施設・事業所等集団指導 居宅事業所編」 |
| 誤薬・転倒等、介護事故として記録すべきものをヒヤリ・ハット事例として記録している/再発防止策が「見守り強化のみ」等にとどまっている | 夜間の転倒・誤薬を、事業所の定めに沿ってどちらの綴りに残すかをあらかじめ決めておく | 神戸市「介護保険サービス事業運営上の留意事項(居宅通所)」(令和7年3月) |
| 誤薬の案件で事故報告書が提出されていない/事故報告書を提出すべき案件をヒヤリハットで処理している | 就寝前薬・朝食後薬の取り扱いは夜勤帯に集中する。振り分けの基準を文書化しておく | 津山市環境福祉部高齢介護課「令和5年度 津山市 地域密着型サービス事業者 集団指導資料」 |
| 運営指導において、介護事故の件数よりヒヤリハット報告の件数の方が少ないといった事例が見受けられる旨が記載され、様式の簡素化・記載例の作成・研修による趣旨説明が取組例として示されている | 夜勤帯は一人で対応するためヒヤリ・ハットが残りにくい。様式を短くし記載例を置く | 名古屋市「運営指導に係る主な指摘事項(介護保険施設版)」(令和5年1月5日) |
| 事故の状況及び事故に際して採った処置について記録されていない/原因の究明や再発防止策がとられていない | 夜間の転倒は発見時の姿勢・周囲の状況・その後の経過まで一続きで残す | 北海道後志総合振興局「実地指導における主な指摘事項について」(資料3-2) |
| 利用者家族や介護支援専門員等に連絡した記録が残されていない/再発防止の検討内容が具体的に記録されていない | 夜間に連絡がつかなかった場合も、架電した時刻と結果を残し、日勤へ引き継ぐ | 宇都宮市「令和7年度 運営指導における主な指導事例(各サービスに共通する事項)」資料1 |
| 緊急やむを得ず身体的拘束等を行った場合に、その態様及び時間、利用者の心身の状況並びに緊急やむを得ない理由を記録していない | 夜間に用いる用具や設備の取扱いについて、事業所の定めと記録の様式を先に決めておく | 千葉県「指導監査の状況について」(令和7年度介護保険指定事業者集団指導資料) |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
厚生労働省の運営指導マニュアル別添1では、事故発生時の対応に関する確認項目として「事故が発生した場合の対応方法は定まっているか」「市町村、家族等に報告しているか」「事故状況、対応経過が記録されているか」「再発防止のための取組を行っているか」が挙げられ、確認文書として事故対応マニュアル、市町村・家族等への報告記録、再発防止策の検討の記録、ヒヤリハットの記録が示されています。夜勤帯に起きたことも、この確認文書の中に含まれます。
| 確認文書(別添1に示されているもの) | 夜勤帯で用意しておくもの | 自事業所での保管場所(記入欄) |
|---|---|---|
| サービス提供記録・業務日誌 | 夜間の巡回・介助・水分提供・体位変換の記録 | ( ) |
| 事故対応マニュアル | 夜間に手に取れる場所に置いた手順書 | ( ) |
| 市町村・家族等への報告記録 | 夜間に架電した時刻・相手・結果の記録 | ( ) |
| 再発防止策の検討の記録 | 翌朝以降に検討した内容と、決めたことの記録 | ( ) |
| ヒヤリハットの記録 | 夜勤者が一人でも短時間で書ける様式 | ( ) |
| 身体的拘束等に関する記録(態様・時間・心身の状況・理由) | 夜間に用いる用具・設備の取扱いに関する記録の様式 | ( ) |
| 身体的拘束等の適正化のための指針・委員会議事録・研修記録 | 夜勤者が内容を確認できる場所への配置 | ( ) |
| 個別サービス計画・施設サービス計画 | 夜間に行う支援が計画のどこに位置付けられているかの確認 | ( ) |
| 勤務実績表・タイムカード | 勤務の実績が記録から確認できる状態(労働時間に関する事項は社会保険労務士等にご確認ください) | ( ) |
| 運営規程・重要事項説明書 | 記録の保存年限の記載が、指定権者の条例の定めと一致しているかの確認 | ( ) |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
金沢市が公表している集団指導資料には、サービス提供に関する記録等の保存年限は市条例に則ることとされ、運営規程等に保存年限を記載している場合は誤りがないか確認することが記載されています。保存年限は自治体の条例により定められており、内容は指定を受けた保険者の条例・公表資料でご確認ください。
なお、介護保険法に基づく届出書類の作成・提出代行は社会保険労務士の業務です。夜勤時間・休憩・仮眠の取扱いなど労働時間に関する事項についても、社会保険労務士等の専門家にご確認ください。本記事は、夜勤帯に見たことをどう記録に残すかという書き方の整理であり、労務の取扱いや人員の配置について判断を示すものではありません。
よくある質問(FAQ)
夜勤の記録で大切な点は?
異変時はどう書きますか?
申し送りにつなげるには?
カイポケを使っていないのですが、どうすればよいですか?
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巡回時刻別|夜勤の記録の文例
夜勤の記録は巡回の時刻ごとに、全員分の状態を残すのが基本です。「異常なし」ではなく、何を確認して異常がないと判断したかを書きます。
| 時刻・場面 | 記録の文例 |
|---|---|
| 20:00 消灯前 | 全室の施錠と窓を確認。ナースコールの位置を各室で確認。 |
| 21:00 消灯 | 消灯。◯◯様は読書を続けられ、21時30分に就寝。 |
| 22:00 巡回 | 全12室を巡回。◯◯様は仰臥位で閉眼、呼吸静か。他11名も入眠を確認。 |
| 23:30 訪室 | ◯◯様がナースコール。トイレ介助。車いすで誘導し、排尿あり。 |
| 0:00 巡回 | 全室巡回。◯◯様は側臥位。掛け物を整える。 |
| 1:20 起き出し | ◯◯様が居室から廊下へ。「トイレ」と話される。誘導後、居室へ戻られる。 |
| 2:00 巡回 | 全室巡回。◯◯様の体位を仰臥位から右側臥位へ変更。仙骨部に発赤なし。 |
| 2:40 体調の変化 | ◯◯様、体温38.2度。看護師(オンコール)へ電話。クーリングの指示を受け実施。 |
| 3:00 再検 | ◯◯様、体温37.8度。水分150mLを摂取。 |
| 4:00 巡回 | 全室巡回。◯◯様は閉眼、呼吸静か。 |
| 4:30 転落 | ◯◯様がベッド横の床に臥床。ベッド柵は装着されていた。外傷なし。オンコールへ報告。 |
| 5:00 早期覚醒 | ◯◯様が起床。「もう眠れない」と話される。居間で新聞を読まれる。 |
| 6:00 起床 | 起床の声かけ。◯◯様は自力で端座位となる。 |
| 6:30 バイタル | 全員のバイタルを測定。◯◯様は37.4度。日勤へ申し送る。 |
| 7:00 朝食 | 朝食の配膳。◯◯様は主食8割。 |
| 7:30 服薬 | 朝食後薬を配薬。全員の内服を確認。 |
| 8:30 申し送り | 日勤へ申し送り。◯◯様の発熱と、◯◯様の転落を伝える。 |
| 夜間の水分 | ◯◯様に0時と4時に各100mLを提供。 |
| おむつ交換 | ◯◯様、0時と4時に交換。皮膚に発赤なし。 |
| 体位変換 | ◯◯様、2時間ごとに実施(22時・0時・2時・4時・6時)。 |
| 見守り機器 | ◯◯様の離床センサーが1時20分に作動。訪室し対応。 |
| 緊急対応 | ◯◯様、3時に息苦しさの訴えあり。測定値(記入欄)を確認し、3時05分にオンコール担当( )へ報告。指示を受けて対応した。 |
| 記録の作成 | 各利用者の記録を、その場で端末に入力。 |
| 特記事項 | ◯◯様、いつもより覚醒が多い。日中の臥床時間を減らす提案を日勤へ。 |
夜勤で記録が抜けやすいところ
| 抜けやすいところ | どうするか |
|---|---|
| 巡回の時刻 | 巡回のたびに時刻を記録する |
| 体位変換の実施 | 実施した時刻と体位を書く |
| おむつ交換 | 時刻と、皮膚の観察の結果 |
| 水分の提供 | 提供した時刻と量 |
| 起き出しへの対応 | 時刻、理由、対応、その後 |
| オンコールへの報告 | 報告した時刻、内容、受けた指示 |
| 見守り機器の作動 | 作動した時刻と、訪室した結果 |
| 入眠の確認 | 「良眠」ではなく、確認した時刻と様子 |
| 翌朝のバイタル | 全員分を測定して記録 |
| 日勤への申し送り | 伝えた内容と、伝えた相手 |
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この記事の執筆・編集
介護のマナ編集部(株式会社ライフシフト)
介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」を開発・提供する株式会社ライフシフトの編集部。訪問看護ステーションを運営する看護師(CSO)をはじめ、介護・看護の現場とともに、記録・書類・制度の実務情報を発信しています。






