支援経過記録(第5表)は、ケアマネジメントの「経過」を残す大切な記録です。「何を、どこまで書けばよいか」が分かりにくい欄でもあります。本記事では、書く内容と書き方のコツを、文例つきで整理します。
支援経過記録とは
支援経過記録は、利用者さま・家族とのやり取り、サービス事業所との調整、モニタリングや担当者会議の経過など、ケアマネジメントの過程を時系列で記録するものです。「いつ・誰と・何を・なぜ行ったか」を残すことで、支援の根拠を示せます。
何を書くか
- 利用者・家族との面談、電話でのやり取り
- サービス事業所との連絡・調整
- サービス担当者会議の結果
- 状態の変化と、それに対する対応
- 苦情・要望とその対応
書き方のポイント
- 時系列で、日付と相手を明記します。
- 事実と判断を分ける――やり取りの事実と、ケアマネとしての判断・対応を区別します。
- 「なぜそうしたか」を残す――対応の根拠が後から分かるように書きます。
支援経過の文例
電話連絡
長女より電話。「最近、夜間にトイレで転びそうになる」との相談。状況を確認し、訪問介護事業所へ夜間の見守り強化を依頼する旨を説明。後日訪問して再評価することとした。
サービス調整
通所介護事業所と電話で調整。送迎時間を午前から午後へ変更し、本人の生活リズムに合わせることで合意。利用者・家族へ連絡し、了承を得た。
状態変化への対応
訪問時、歩行時のふらつきが増している様子を確認。主治医へ情報提供し、福祉用具(歩行器)の導入を検討することとした。
支援経過の記録を効率化する
介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」は、面談や電話メモの音声から支援経過の下書きを自動で作成します。話した内容が時系列の記録としてまとまり、書く負担を大きく減らせます。利用者さま3名まで、期限なく無料でお試しいただけます。
支援経過記録の記入例
支援経過記録(居宅介護支援経過)は、相談・訪問・連絡などの経過を記録します。記入例をまとめました。
| 場面 | 記入例 |
|---|---|
| 訪問 | 自宅訪問。体調は安定。入浴が週2回できている。 |
| 連絡 | 事業所より、通所での様子について電話連絡あり。 |
| 担当者会議 | 会議を開催し、第2表の内容を共有。 |
| モニタリング | 目標の達成状況を確認。計画継続。 |
支援経過記録の書き方|場面別の記入例
支援経過(第5表)は、いつ・誰と・何を話し、どう判断したかが時系列で追える記録です。
| 場面 | 記入例 |
|---|---|
| モニタリング訪問 | 7/15 自宅訪問。ご本人・ご長女同席。歩行器での移動は継続できている。「そろそろお風呂も自分で」との希望あり。通所での入浴状況を事業所へ確認する。 |
| 電話連絡 | 7/18 訪問介護事業所サービス提供責任者より電話。夕方の訪問時に眠っていることが増えたと報告。主治医受診時に情報提供する旨を伝えた。 |
| サービス調整 | 7/22 通所介護事業所へ連絡し、入浴の自立度について確認。手すり使用で浴槽の出入りが可能とのこと。次回担当者会議で目標変更を提案する。 |
| 担当者会議 | 7/25 サービス担当者会議を自宅で開催。出席:ご本人、ご長女、訪問介護、通所介護、福祉用具。入浴の短期目標を「一部介助」から「見守り」へ変更することで合意。 |
| 状態変化への対応 | 8/2 ご長女より、夜間に転倒したとの連絡。外傷なし。主治医受診を勧め、福祉用具事業所へ手すり追加の相談を依頼。 |
運営指導で実際に公表されている指摘|出典つき6件
支援経過(第5表)は、ほかの様式の「やった証拠」が集まる場所です。だから運営指導では、この記録が真っ先に開かれます。実際に自治体が公表している指摘を整理しました。
| 指摘されている状態 | 公表元と内容 | 残すべき記録 |
|---|---|---|
| モニタリングの実施は書いてあるが、記録がない/実施日が一致しない | 北九州市の令和7年度ケアプラン点検実施結果。①支援経過記録には実施の記載があるがモニタリングの記録がない ②モニタリング表と支援経過記録の実施日が一致しない ③モニタリング表を作成しておらず支援経過にも詳しい内容の記載がない、が挙げられています。 | 実施日をモニタリング票と同じ日付で書く。内容は要点だけでも残す |
| 医療サービスを位置付けたが、主治の医師等の指示を確認した記録がない | 姫路市の令和6年度実地指導結果。「居宅サービス計画に訪問看護が位置付けられていたが、医療サービスに係る指示があること等を主治の医師等から確認した記録がなかった」「主治の医師等の意見について、支援経過記録その他の記録において確認できなかった」。大分市・福井市の資料にも同種の記載があります。 | 訪問看護・訪問リハ等を入れたら、誰に・いつ・どう確認したかを支援経過に書く |
| 「軽微な変更」の取扱いについて、支援経過に記録がない | 福岡県介護保険広域連合の集団指導資料(令和6年度版)。居宅サービス計画の変更に関する主な指摘事項として挙げられ、軽微な変更に該当すると判断した場合はその判断理由とともに記録することとされています。 | 省略した理由を1文で残す。「軽微なため」だけでは根拠にならない |
| 交付先が「担当者へ交付」としか書かれておらず特定できない | 豊島区が公表した令和4年度の運営指導(居宅介護支援事業所22事業所)。「関係者各位に渡す」と記載されていたが、すべての事業所に交付しているか記録上確認できなかった事例、「担当者へ交付」とあるだけで交付先が特定できなかった事例。 | 事業所名を列挙して書く。交付方法(手渡し・郵送・FAX)も残す |
| 支援経過記録上の利用票の同意の日付と、実際が異なる | 北九州市の令和7年度ケアプラン点検実施結果。サービス利用開始後に利用票の同意・交付を行っている事例とあわせて公表されています。 | 同意を得た日を、サービス開始日より前で記録する |
| 記載が乏しく、経過が追えない | 支援経過記録(第5表)について、記載が乏しく経過が追えない旨の指摘が公表されています。 | 「電話あり」だけで終えず、誰と・何を・どうしたかを書く |
要件・運用は保険者により異なります。詳細は監査対策ナビと各自治体の公表資料をご確認ください。
支援経過に必ず残しておきたい10項目
| # | 場面 | 残すこと |
|---|---|---|
| 1 | モニタリング | 実施日(モニタリング票と一致)・方法(居宅訪問/電話)・面接した相手 |
| 2 | 計画の交付 | 交付日・交付先の事業所名・交付方法 |
| 3 | 利用票・別表の同意 | 同意を得た日(サービス開始日より前)・説明した相手 |
| 4 | 医療サービスの位置づけ | 主治医名・確認日・確認方法・得られた意見 |
| 5 | 軽微な変更の判断 | 変更内容と、軽微と判断した理由 |
| 6 | 担当者会議 | 開催日・出席者・欠席者への照会 |
| 7 | 状態の変化 | いつ・何が・どう変わったか。誰から得た情報か |
| 8 | 入退院 | 入院日・病院名・退院日・カンファレンス参加の有無 |
| 9 | 相談・苦情 | 受付日・内容・対応・結果 |
| 10 | サービス調整 | 調整先・依頼内容・回答 |
場面別|支援経過の文例120例
以下はすべて記載のイメージを示すための(例)であり、実在の利用者ではありません。氏名は「A様」などの伏字にしています。日付・事業所名・職種名は、実際の内容に置き換えてご使用ください。
1. モニタリング
| 記入例 |
|---|
| 居宅訪問・面接(ご本人・長女同席)。モニタリング票のとおり実施。目標の達成状況を確認 |
| 居宅訪問。短期目標「手すりを使ってトイレまで歩ける」は達成。次期の目標を検討する |
| 居宅訪問。前回から状態に変化なし。現行計画を継続とする |
| 居宅訪問。ご本人より「今の回数でちょうどいい」との発言あり。サービス量は現行を維持 |
| 居宅訪問。ふらつきの訴えが増えており、担当者会議での見直しを予定する |
| ご本人が体調不良のため短時間の訪問となった。次回、改めて詳細を確認する |
| 居宅訪問。各サービスの実施状況を提供票の実績と照合し、相違のないことを確認 |
| 居宅訪問。ご家族より夜間の負担について訴えあり。短期入所の利用を情報提供した |
| 入院中のため居宅での面接ができず、病棟にて面会。退院後の見通しを確認した |
| 居宅訪問。モニタリング票に記載のとおり。詳細は同票を参照 |
2. 計画の交付(交付先を特定して書く)
| 記入例 |
|---|
| 居宅サービス計画(第1表〜第3表)を、◯◯訪問介護・◯◯通所介護・◯◯福祉用具の3事業所へ手渡しにて交付 |
| 計画書を◯◯訪問看護ステーションへ郵送にて交付(◯月◯日発送) |
| 変更後の計画を、◯◯・◯◯・◯◯の各事業所へFAXにて送信し、受信確認の連絡を受けた |
| ご本人へ計画書を説明し、同意の署名をいただいたうえで写しを交付 |
| ◯◯通所介護は担当者不在のため、◯月◯日に改めて交付した |
| 新たに位置づけた◯◯短期入所へ、計画書一式を交付 |
| 第1表〜第3表、第6表・第7表について説明し、ご本人の同意を得て交付した |
| ご家族(長女)へも計画の写しを郵送した |
| 主治医(◯◯クリニック)へ計画書を情報提供として送付 |
| 交付した事業所:◯◯/◯◯/◯◯(計3事業所)。全事業所へ交付済みであることを確認 |
3. 主治医・医療との連携
| 記入例 |
|---|
| 訪問看護の位置づけにあたり、◯◯クリニック◯◯医師へ電話にて確認。指示ありとの回答を得た |
| ◯◯医師より訪問看護指示書が交付されていることを、◯◯訪問看護ステーションに確認した |
| 受診に同行。医師より「血圧の変動に注意が必要」との説明があり、各事業所へ共有した |
| ◯◯医師へ、居宅サービス計画について情報提供を行い、意見を求めた(回答:現行で問題なし) |
| 訪問リハビリの導入について、主治医へ確認。指示書の交付を依頼した |
| 体調変化について◯◯医師へ電話報告。受診の指示を受け、長女へ連絡した |
| 退院前カンファレンスに参加。病院看護師より退院後の留意点について説明を受けた |
| 薬剤師より、残薬が確認されたとの情報提供あり。主治医へ共有した |
| ◯◯医師の意見(診療情報提供書)を受領し、計画へ反映した |
| 歯科往診の導入について、主治医の了解を得たうえで手配した |
4. 軽微な変更の判断
| 記入例 |
|---|
| 短期目標の期間延長のみで、目標・サービス内容・回数に変更がないため軽微な変更と判断し、担当者会議を省略した |
| サービス提供事業所の担当者変更のみで、支援内容に変更がないため軽微な変更と判断した |
| サービス提供日の曜日変更のみのため軽微な変更と判断。各事業所へ連絡した |
| 福祉用具の同一種目内での機種変更であり、目標に変更がないため軽微な変更と判断した |
| 事業所の名称変更のみのため、軽微な変更として処理した |
| モニタリングで状態に変化がないことを確認したうえで、目標期間の延長を軽微な変更と判断した |
| 判断に迷ったため保険者(◯◯市介護保険課)へ確認。会議の開催が必要との回答を得た |
| サービス回数の増加を伴うため、軽微な変更に該当しないと判断し、担当者会議を開催した |
| 担当介護支援専門員の変更のみのため軽微な変更と判断。ご本人へ説明し了解を得た |
| 利用者の転居(同一市内)に伴う記載修正のみのため軽微な変更と判断した |
5. サービス担当者会議
| 記入例 |
|---|
| ◯月◯日、自宅にてサービス担当者会議を開催。出席:ご本人、長女、◯◯訪問介護(サ責)、◯◯通所介護(相談員) |
| ◯◯訪問看護は業務都合により欠席。◯月◯日に文書にて照会し、回答を得た |
| 会議の要点は第4表に記載。結論として現行計画の継続で合意 |
| 主治医は欠席。診療情報提供書にて意見をいただき、会議で共有した |
| 認定更新に伴う会議を開催。各事業所より目標達成状況の報告を受けた |
| 状態悪化に伴い臨時の会議を開催。サービスの追加について協議した |
| 会議録(第4表)を全出席者および欠席事業所へ交付した |
| 退院に伴い、退院前カンファレンスをもって担当者会議に代えた(病院にて実施) |
| 会議の開催案内を◯月◯日に全事業所へ送付。日程調整のうえ◯月◯日に決定 |
| 会議にて残された課題として「◯◯」が挙がり、次回までに確認することとした |
6. 利用票・別表の同意
| 記入例 |
|---|
| ◯月分の利用票・別表について説明し、ご本人の同意を得て交付(サービス開始日の◯日前) |
| 利用票の内容についてご本人・長女へ説明。同意の署名をいただいた |
| 翌月分の利用票を作成し、◯月◯日に説明・同意・交付を行った |
| サービス変更に伴い利用票を差し替え。改めて同意を得た |
| ご本人の判断が難しいため、長女(キーパーソン)へ説明し同意を得た |
| 利用票別表の自己負担額について説明。ご了解いただいた |
| 実績の確定に伴い、提供票別表と各事業所の実績を照合した |
| 利用票を郵送し、電話にて内容を説明。署名済みの写しを返送いただいた |
| 限度額を超える利用となるため、自己負担額を説明し同意を得た |
| 各サービス事業所へ提供票を交付(◯◯/◯◯/◯◯) |
7. 電話・照会
| 記入例 |
|---|
| 長女より電話。「最近ふらつきが増えている」との相談を受け、訪問して確認することとした |
| ◯◯通所介護より電話。当日の欠席について連絡を受け、理由を確認した |
| ご本人へ電話。体調に変わりないことを確認 |
| ◯◯訪問介護のサ責へ電話し、生活援助の実施状況を確認した |
| 地域包括支援センターへ電話。地域資源について情報提供を受けた |
| ◯◯市介護保険課へ電話し、取扱いについて確認した(回答:◯◯) |
| ご家族へ電話するも不在。留守番電話にメッセージを残した |
| ◯◯福祉用具へ電話。用具の点検日程を調整した |
| 薬局へ電話し、服薬状況について照会。飲み忘れが散見されるとの回答 |
| 民生委員より電話。訪問時の様子について情報提供を受けた |
8. 状態の変化
| 記入例 |
|---|
| ◯◯訪問介護より、居室内でのつまずきが2回あったとの報告を受けた(転倒には至らず) |
| 体重が3か月で2kg減少しているとの情報を◯◯通所介護より受け、主治医へ共有した |
| ご家族より、夜間の覚醒が増えているとの訴えあり |
| 服薬の飲み忘れが週数回あるとの情報あり。薬剤師へ相談した |
| 下肢の浮腫が増強しているとの報告を訪問看護より受け、受診につなげた |
| 意欲の低下がみられ、通所の参加回数が減っているとの報告あり |
| 歩行が安定してきたとの評価を通所リハビリより受けた |
| 認知面での変化(日付の混乱)について、複数の事業所から同様の報告があった |
| 食事摂取量の低下について、訪問介護・通所介護の双方から報告を受けた |
| ご本人より「最近眠れない」との訴え。主治医への相談を提案した |
9. 入院・退院
| 記入例 |
|---|
| ◯月◯日、◯◯病院へ入院(診断名:◯◯)。各事業所へ連絡し、サービスを一時中止とした |
| 病院の医療連携室へ連絡。入院期間の見込みと、退院後の状態について情報を得た |
| 入院先へ、入院時情報提供書を◯月◯日に提出した |
| ◯月◯日、病棟にて面会。ご本人の状態とリハビリの進捗を確認 |
| ◯月◯日、退院前カンファレンスに参加。退院後の留意点を確認した |
| ◯月◯日退院。翌日に居宅訪問し、生活状況を確認した |
| 退院に伴い暫定的な計画を作成。1か月後に再アセスメントを行う |
| 退院後の福祉用具(介護ベッド)を、退院日に間に合うよう手配した |
| 入院により中断していたサービスを、◯月◯日より再開した |
| 退院時の情報(服薬内容の変更)を各事業所へ共有した |
10. 相談・苦情
| 記入例 |
|---|
| ご家族より、◯◯訪問介護の対応について相談を受けた。内容を事業所へ伝え、改善の回答を得た |
| ご本人より「担当のヘルパーを替えてほしい」との申し出。事業所と調整した |
| サービス提供時間のずれについて苦情を受付。事業所へ確認し、経緯を説明した |
| 費用の負担について相談を受け、軽減制度について情報提供した |
| ご家族間で介護方針に相違があり、双方の意向を伺った |
| 近隣からの相談を受け、地域包括支援センターへつないだ |
| ご本人より、サービスの利用回数を減らしたいとの申し出。理由を確認した |
| 苦情の内容と対応結果を、事業所およびご家族へ報告した |
| 金銭管理についての不安の相談を受け、権利擁護の窓口を紹介した |
| 今後の生活について、ご本人・ご家族と相談の時間をもった |
11. サービス調整
| 記入例 |
|---|
| ◯◯通所介護へ空き状況を照会。◯月◯日より週2回の利用が可能との回答 |
| 短期入所の空き状況を3事業所へ照会し、◯◯にて予約した |
| 訪問介護の時間帯変更について、事業所と調整のうえ◯月◯日より変更とした |
| 福祉用具の追加(手すり)について、◯◯へ依頼し◯月◯日に設置予定 |
| 住宅改修の見積もりを2社から取得し、ご家族へ提示した |
| サービスの終了に伴い、◯◯事業所へ引き継ぎ事項を伝達した |
| 体験利用の日程を◯◯通所介護と調整し、◯月◯日に決定 |
| 配食サービス(市)の申請手続きについて、ご家族へ説明した |
| 限度額の超過が見込まれるため、サービス量を再調整した |
| 訪問看護の導入にあたり、指示書の交付から開始日までの流れを調整した |
12. 家族・関係者対応
| 記入例 |
|---|
| 長女へ電話し、今月のサービス利用状況を報告した |
| 遠方にお住まいの長男へ、ご本人の状況を書面にて報告 |
| ご家族へ介護方法(移乗の介助)について、訪問看護と同席のうえ説明した |
| ご家族の体調不良により、支援体制を一時的に見直した |
| 成年後見人と面談し、今後の方針について確認した |
| 民生委員と情報を共有し、見守りの協力を依頼した |
| 地域包括支援センターと連携し、地域の資源について情報を得た |
| ご家族の就労状況の変化について伺い、支援体制を再検討することとした |
| ご家族へ、介護者の会について情報提供した |
| 親族間で意見の相違があり、担当者会議で調整することとした |
書くときに避けたい表現|言い換えの対照表
| 避けたい書き方 | 気をつけたい理由 | 言い換えの例 |
|---|---|---|
| 担当者へ交付 | 公表事例で「交付先が特定できない」と指摘されている | ◯◯訪問介護・◯◯通所介護・◯◯福祉用具の3事業所へ手渡しにて交付 |
| 関係者各位に渡す | すべての事業所に交付したか記録上確認できないと指摘されている | 交付した事業所名を列挙し、全事業所へ交付済みであることを明記 |
| 電話あり | 誰と、何を話したかが残らない | 長女より電話。「最近ふらつきが増えている」との相談を受けた |
| モニタリング実施 | 実施の記載のみで内容がないと指摘されている | 居宅訪問・面接(ご本人)。短期目標の達成状況を確認。詳細はモニタリング票参照 |
| 軽微な変更のため省略 | 判断理由とともに記録することとされている | 短期目標の期間延長のみで内容に変更がないため軽微な変更と判断した |
| 訪問看護を追加(確認の記載なし) | 主治医への確認記録がないと指摘されている | ◯◯医師へ電話にて確認。指示ありとの回答を得た |
| 特変なし | 何を確認した結果か分からない | 歩行・食事・睡眠について確認。前回訪問時から変化なし |
| 日付だけで内容なし | 経過が追えないと指摘されている | 日付+誰と+何を+どうしたか、の4点を1文で書く |
書くときの3原則
- 事実と判断を分ける——「不安そうだった」ではなく「『このままで大丈夫か』との発言あり」
- やりとりの相手を書く——誰から誰へ、どの手段(訪問・電話・FAX)か
- 次の行動で終える——「◯◯へ確認する」「次回会議で提案する」など
運営指導で見られやすい点
- モニタリングの実施が月1回記録されているか
- サービス担当者会議の開催と、その内容が残っているか
- 計画変更に至った経緯が追えるか
- ご本人・ご家族の意向が記載されているか
支援経過の記入例(場面別)
| 場面 | 記入例 |
|---|---|
| モニタリング訪問 | 7/15 14:00-14:40 自宅訪問。本人・長女同席。短期目標「トイレまで自分で行く」について、日中は介助なしで到達できているとのこと。夜間は週2回程度ふらつきあり。長女より手すりの追加希望あり。福祉用具事業所へ連絡することを説明。 |
| 電話連絡 | 7/18 10:20 ○○訪問介護 サービス提供責任者へ電話。7/16の訪問時に右足首の傷を確認したとの報告を受ける。訪問看護へ情報提供することを合意。 |
| サービス調整 | 7/20 11:00 ○○デイサービスへ電話。入浴を週2回へ増やすことについて、木曜であれば受け入れ可能との回答。8/1から変更する方向で本人・家族へ確認することとした。 |
| 本人・家族の意向変化 | 7/22 15:30 長女より電話。「本人が施設入所を考えはじめた」との相談。現時点では情報収集の段階とのこと。次回訪問時に本人の意向を直接確認することとした。 |
| 入院 | 7/25 9:00 長女より入院の連絡(7/24夜、発熱のため○○病院)。各サービス事業所へ休止の連絡を実施(9:20〜9:45)。 |
| 担当者会議の開催 | 7/28 14:00-14:50 サービス担当者会議を自宅で開催。詳細は第4表のとおり。 |
支援経過で押さえること
- 日付と時刻を必ず書く——「先日」では経過が追えません
- 誰と話したかを書く——事業所名と役職・氏名まで
- やりとりの結論を書く——話した内容だけでなく、何が決まったか
- 次に何をするかを書く——誰が、いつまでに
- 事実と解釈を分ける——ケアマネジャーの判断は、判断と分かるように書きます
- あとから書き足さない——追記する場合は追記した日が分かるようにします
支援経過を書く頻度
- モニタリング訪問——月1回(居宅介護支援では原則、月1回の訪問と記録が求められます)
- サービス事業所とのやりとり——その都度
- 本人・家族からの相談——その都度
- 担当者会議——開催のたび(詳細は第4表へ)
- 入退院、状態の大きな変化——発生時
よくある質問(FAQ)
支援経過記録には何を書きますか?
書き方のコツは?
効率化するには?
カイポケを使っていないのですが、どうすればよいですか?
無料ではじめる
次の一歩を、どうぞ
介護のDXは、ゆっくりでいい。
まずは無料で、現場で試すところから。
アプリケーションを無料で使ってみる(iPhone / Android)
利用者さま3名まで・期限なく無料/クレジットカード登録不要
場面別|支援経過(第5表)の文例
支援経過は「いつ・誰と・どんな方法で・何を・その結果どうなったか」を書きます。電話・訪問・FAXなどの方法と、相手の所属・氏名を残すのが要点です。
| 場面 | 記録の文例 |
|---|---|
| 新規の相談受付 | 7月1日10:00 電話。長女より新規の相談。「母が退院するので在宅の準備をしたい」とのこと。退院予定日は7月10日。訪問の日程を7月3日14時で調整。 |
| 初回訪問 | 7月3日14:00 自宅訪問(60分)。本人・長女と面談。本人「自分でトイレに行きたい」、長女「夜が心配」との意向を確認。 |
| 契約 | 7月3日15:00 重要事項説明書を読み上げて説明し、同意を得て署名をいただく。契約書と個人情報使用同意書を交付。 |
| アセスメント | 7月3日 自宅にてアセスメントを実施。住環境(玄関段差18cm、廊下手すりなし)と1日の流れを確認。 |
| 主治医への照会 | 7月4日11:00 ◯◯医院へ電話。看護師を通じて、入浴の可否と運動の制限について確認。「入浴可、階段は避ける」との回答。 |
| サービス事業所への打診 | 7月4日14:00 訪問介護事業所2か所へ空き状況を確認。うち1か所が月木の午前に対応可。 |
| 担当者会議の調整 | 7月5日 会議の日程を7月8日13時で調整。参加依頼を各事業所へFAXで送付し、受信を電話で確認。 |
| 担当者会議 | 7月8日13:00〜14:00 自宅にて開催。出席=本人、長女、訪問介護(◯◯)、訪問看護(◯◯)、福祉用具(◯◯)、当職。 |
| 会議に参加できない事業所への照会 | 7月8日 通所介護は都合により欠席のため、事前に文書で照会。7月7日に回答を受領し、会議で共有した。 |
| 計画の説明と同意 | 7月9日10:00 居宅サービス計画(第1〜3表)を本人・長女へ説明。同意を得て署名をいただき、原本を交付。 |
| サービス事業所への交付 | 7月9日 各サービス事業所へ計画を交付(訪問介護・訪問看護・福祉用具)。 |
| サービス開始 | 7月10日 訪問介護と福祉用具の利用を開始。 |
| モニタリング訪問 | 7月18日14:00 自宅訪問(45分)。本人・長女と面談。短期目標の達成状況を確認。 |
| モニタリング結果の記録 | 7月18日 屋内歩行が10mから20mへ延びている。夜間の失禁は週3回から週1回に減少。計画の変更は要さない。 |
| サービス担当者からの報告 | 7月12日 訪問看護より電話。「血圧は安定しているが、体重が1kg増えている」との報告。主治医へ報告済みとのこと。 |
| 利用者からの相談 | 7月14日16:00 本人より電話。「デイに行く日を変えたい」との希望。事業所へ確認し、水曜から金曜へ変更。 |
| 家族からの相談 | 7月20日 長女より「夜のトイレ介助がつらい」との相談。夜間対応型の情報を提供し、検討することとなった。 |
| 苦情 | 7月22日 長女より「訪問の時間が毎回10分遅れる」との申し出。事業所へ伝え、改善の回答を得た。7月25日に長女へ結果を報告。 |
| 事故の報告受領 | 7月16日 訪問介護事業所より、移乗時に本人が尻もちをついたとの報告。外傷なし。家族へ連絡済みとのこと。当職より主治医へ情報提供。 |
| 入院 | 7月28日9:00 長女より電話。「発熱で入院した」とのこと。入院先は◯◯病院。サービスの一時中止を各事業所へ連絡。 |
| 入院時情報連携 | 7月28日14:00 ◯◯病院の地域連携室へ情報提供書を持参。ADLと在宅での支援体制を伝えた。 |
| 退院前カンファレンス | 8月10日13:00 ◯◯病院にて開催。出席=主治医、病棟看護師、退院支援看護師、理学療法士、長女、当職。 |
| 退院・退所 | 8月12日 退院。翌日から在宅サービスを再開。 |
| 区分変更 | 8月15日 状態の低下があり、長女と相談のうえ区分変更を申請。 |
| 認定調査への立ち会い | 8月22日10:00 認定調査に立ち会う。日ごとの状態の差について補足した。 |
| 認定結果 | 9月10日 要介護2から要介護3へ変更。有効期間は令和8年9月1日から。 |
| 計画の変更 | 9月12日 区分の変更に伴い、担当者会議を開催して計画を変更。 |
| 通院同行 | 7月26日 定期受診に同行。医師より「体重の管理を続けるように」との説明。長女へ伝えた。 |
| 地域包括支援センターへの相談 | 7月30日 独居で判断が難しい場面があるため、権利擁護について相談。 |
| 終了(施設入所) | 10月5日 特別養護老人ホームへ入所のため終了。施設のケアマネジャーへ情報提供を行った。 |
| 終了(死亡) | 10月20日 長女より連絡。10月19日に自宅で死亡。ターミナルケアマネジメント加算の要件を確認し記録。 |
| 関係機関への連絡 | 7月11日 民生委員へ、見守りの協力を依頼。週1回の声かけをいただけることとなった。 |
書き方でつまずくところ
| やりがちなこと | どうするか |
|---|---|
| 「連絡した」だけ | いつ・誰に・どの方法で・何を伝え・どう返ってきたかを書く |
| 日付だけで時刻がない | 時刻まで書く。緊急対応の順序を示せる |
| 相手の所属が分からない | 事業所名・職種・氏名を書く |
| 自分の判断だけを書いている | 根拠になった事実を先に書く |
| モニタリングの記載がない | 訪問した日と、確認した内容を月1回必ず残す |
| 照会の記録がない | 担当者会議に参加できない事業者への照会は、文書と回答を残す |
| 苦情の対応が途中で終わっている | 受付→事業所への伝達→回答→申出者への報告まで書く |
| あとからまとめて書いている | その日のうちに書く。記憶で補わない |
要介護認定の特記事項の書き方と文例は要介護認定調査の特記事項にまとめています。
本ページは令和8年6月改定時点の制度に沿って整理しています。様式・要件・単位数は改定により変わります。最新の内容は、厚生労働省の告示・通知および所管の保険者(自治体)の案内でご確認ください。
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介護のマナ編集部(株式会社ライフシフト)
介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」を開発・提供する株式会社ライフシフトの編集部。訪問看護ステーションを運営する看護師(CSO)をはじめ、介護・看護の現場とともに、記録・書類・制度の実務情報を発信しています。
