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軽度者の福祉用具貸与(例外給付)|要支援・要介護1で借りるには

特殊寝台や車いすなどは原則「要介護2以上」が対象ですが、軽度者でも一定の条件を満たせば「例外給付」で借りられます。その仕組みを整理します。

軽度者の貸与制限とは

要支援1・2、要介護1の方(軽度者)は、特殊寝台・車いす・床ずれ防止用具・移動用リフトなどが原則として貸与の対象外です。状態像に合わないものを使うことを防ぐためです。

例外給付とは

軽度者でも、厚生労働省が定める一定の状態に該当する場合は、例外的に貸与が認められます(例:日常的に起き上がりや歩行が困難など)。該当の判断には、医師の意見や、サービス担当者会議での検討が必要です。

手続きの流れ

  • ケアマネ・専門相談員が状態を確認
  • 医師の医学的な意見を確認
  • サービス担当者会議で必要性を検討
  • 保険者に確認のうえ貸与

例外給付が認められる考え方

軽度者(要支援1・2、要介護1)でも、状態によっては例外的に貸与が認められる場合があります。判断の枠組みは、大きく2つに分かれます。

ルート内容必要なもの
① 認定調査の結果による認定調査票の該当項目が一定の状態を示している場合認定調査票の該当項目の写し(保険者から入手)
② 医学的な所見による疾病その他の原因により状態が変動する、または急速に悪化が見込まれる場合主治医の医学的な所見(意見書や診断書等)+サービス担当者会議での検討+保険者への確認

②のルートは手続きが3つ揃って初めて成立します。「主治医が必要と言った」だけでは足りません。

原則として対象外となる品目

  • 車いす・車いす付属品
  • 特殊寝台・特殊寝台付属品
  • 床ずれ防止用具
  • 体位変換器
  • 認知症老人徘徊感知機器
  • 移動用リフト(つり具の部分を除く)

自動排泄処理装置は、原則として要介護4・5の方が対象とされています。

例外給付を申請する手順

  1. 状態を確認する——認定調査票の該当項目、または主治医の所見
  2. サービス担当者会議で検討する——必要性を多職種で確認し、記録に残します
  3. 保険者に確認する——事前の届出や協議が必要な場合があります。運用は自治体で異なります
  4. ケアプランに位置づける——必要性の理由を明記します
  5. 貸与を開始する——モニタリングで、引き続き必要かを確認します

⚠手続きを踏まずに貸与すると、あとから全額自己負担や返還を求められることがあります。

実務で迷いやすいところ

よくある疑問考え方
認定調査票はどう入手するか保険者へ開示請求します。本人の同意が必要です
主治医の所見はどの形式か保険者によって求める書式が異なります。事前に確認します
更新のたびに手続きが要るか認定が更新されたら、あらためて確認が必要になる場合があります
状態が改善したら対象外になる可能性があります。モニタリングで確認します
保険者によって判断が違う運用が異なります。複数の保険者にまたがる場合は個別に確認します

※加算・減算の要件は改定のたびに見直されます。算定の可否は、最新の告示・通知および保険者(市区町村)の運用を必ずご確認ください。本記事は一般的な考え方を整理したものです。

記録に残しておくこと

  • 例外給付を検討した経緯(いつ、誰が、何を根拠に)
  • 認定調査票の該当項目、または主治医の所見
  • サービス担当者会議での検討内容と、出席者
  • 保険者に確認した日と、回答の内容
  • ケアプランに記載した必要性の理由
  • モニタリングでの、引き続き必要かの確認

例外給付はあとから確認を求められることが多い領域です。判断の過程が追える形で残しておくことが、事業所を守ります。

保険者によって運用が異なる

  • 事前の届出が必要な自治体と、不要な自治体があります
  • 求められる書式が異なります
  • 認める範囲の解釈に幅があります
  • 複数の保険者にまたがる場合は、個別に確認します
  • 「前の利用者のときは通った」は根拠になりません。そのつど確認します

例外給付が問題になりやすい場面

場面起きること先に手を打つなら
退院直後状態が不安定なうちに用具を入れたい医療機関の情報提供書を根拠資料として活用する
認定の更新で軽度になった使っていた用具が対象外になる更新の見込みが立った時点で保険者に相談する
状態が日によって違う「変動する」ことをどう示すか日ごとの状態を記録に残し、変動の実態を示す
進行性の疾患いまは軽度でも悪化が見込まれる主治医の所見で「急速な悪化が見込まれる」ことを示す
家族の介護負担本人の状態だけでは要件に届かない本人の状態を基準に判断されます。介護負担は別の手立てで

サービス担当者会議で確認すること

  • なぜその用具が必要か(本人の状態と生活動作から)
  • 代わりになる手段を検討したか
  • どの根拠(認定調査票か、医学的所見か)によるか
  • いつ再検討するか
  • 保険者への確認は誰が、いつ行うか

対象となる状態像の例

例外給付が認められる状態像には、たとえば「日常的に起き上がりが困難」「日常的に歩行が困難」「移乗・移動に介助が必要」などが定められています(品目ごとに該当する状態が異なります)。該当の判断には医師の意見が用いられます。

保険者ごとに違うところ|確かめる36項目と、聞く先(記入欄つき)

この記事は、例外給付の可否を書きません。可否は保険者(市区町村)が判断するものであり、同じ状況でも取り扱いが違いうるからです。ここに置くのは「何を確かめ、誰に聞き、どう記録に残すか」という手順の枠だけです。表の三列目は空欄のままにしてあります。貴事業所が関わる保険者に確認した内容を、そこに書き込んで使ってください。答えを載せないのは手抜きではなく、載せた答えが貴保険者の運用と違ったときに、現場が困るからです。

使い方は単純です。表を印刷するか、記録システムに貼り付けて、「確かめた日」「確かめた相手(部署名・役職)」「回答の内容」の三つを同じ行に残します。この三つが揃っていると、担当者が代わっても、半年後に問われても、同じ答えを返せます。逆にこの三つが欠けていると、記憶に頼ることになります。記憶は、聞かれた時点でもう根拠になりません。

申請と様式まわり|確かめる9項目

確かめること保険者ごとに違いうる理由貴保険者ではどうか(記入欄)どこに聞くか
貸与を始める前に、保険者へ相談・提出する手続きがあるか手続きの置き方は保険者の事務として組み立てられており、事前協議の形をとるところと、届出の形をとるところがある(記入欄:手続きの有無と、その呼び名)保険者の介護保険担当課
手続きの呼び名(事前協議・確認申請・届出など、書類の表題)同じ内容でも表題が異なると、電話で問い合わせたときに話が噛み合わない(記入欄:書類の正式な表題)保険者の介護保険担当課
使用する様式の名称と、入手の方法保険者の様式は独自に定められることがあり、共通の様式が存在するとは限らない(記入欄:様式名・入手先・最新版の日付)保険者の窓口/保険者が公表している様式集
様式の提出先(担当課・係・窓口の名称)介護保険担当課で受けるところと、地域包括支援センターを経由するところがある(記入欄:提出先の部署名)保険者の代表窓口
提出の方法(窓口・郵送・電子申請・電子メール)受付の体制が保険者ごとに違う。控えの返し方も違う(記入欄:方法と、控えの受け取り方)保険者の担当課
提出の時期(貸与を始める前か、始めた後か。何日前までか)時期の定め方は事務の流れに左右される。日数の目安を示すところと、示さないところがある(記入欄:時期の考え方と、日数の目安)保険者の担当課
添えることを求められる書類の範囲求める書類の範囲は、保険者が何を根拠として確かめたいかで変わる(記入欄:求められた書類の一覧)保険者の担当課
認定調査の結果を確かめる方法と、その手順本人の同意の取り方、開示の請求先、所要日数が保険者ごとに違う(記入欄:請求先・同意書の様式・所要日数)保険者の介護保険担当課/情報公開の担当課
認定調査の結果が古い場合の取り扱いの相談先認定からの経過期間をどう見るかは、保険者の運用による(記入欄:相談した日と、回答)保険者の担当課

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

判断の主体と、会議の扱い|確かめる9項目

確かめること保険者ごとに違いうる理由貴保険者ではどうか(記入欄)どこに聞くか
判断を誰が行うか(保険者が回答するのか、事業所の検討結果を受け取るのか)事務の組み立てが違うため、同じ書類を出しても返ってくるものが違う(記入欄:判断の主体と、返ってくるものの形)保険者の介護保険担当課
回答が文書で返るのか、口頭で返るのか文書で返らない運用のとき、記録は事業所側で作る必要がある(記入欄:回答の形式)保険者の担当課
回答までに要する期間の目安受付の体制と、審議の回数による(記入欄:目安の日数と、聞いた日)保険者の担当課
相談の窓口の名称と、直通の連絡先の有無組織の名称が保険者ごとに違う。代表番号からの取次ぎに時間がかかることがある(記入欄:課・係の名称)保険者の代表窓口
電話での照会に応じるか、文書での照会を求められるか回答の重みを揃えるために、文書に限る運用をとることがある(記入欄:照会の方法)保険者の担当課
事前の相談に予約が要るか窓口の人員配置による(記入欄:予約の要否と、取り方)保険者の担当課
サービス担当者会議を、手続きのどの時点で開くことを想定しているか会議の位置づけは、保険者が何を確かめたいかで前後する(記入欄:想定されている時点)保険者の担当課
会議の記録を添えることを求められるか。求められる場合の書き方の指定会議録の様式が指定されることがある(記入欄:様式の指定の有無)保険者の担当課
会議に保険者の職員が同席することがあるか地域によっては、地域ケア会議などの場と接続していることがある(記入欄:同席の有無と、依頼の仕方)保険者の担当課/地域包括支援センター

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

医師の意見と、関係する職種|確かめる9項目

確かめること保険者ごとに違いうる理由貴保険者ではどうか(記入欄)どこに聞くか
医師の意見を、どの形で受け取ることを想定しているか(所定の様式・診療情報提供書・主治医意見書の写しなど)求める形は、保険者が何を確かめたいかと、様式を用意しているかで変わる(記入欄:受け取りの形と、様式名)保険者の介護保険担当課
主治医意見書の写しを使えるか、別に意見を求めるのか保険者が保有する書類を再利用できるかは、事務の運用と本人の同意の取り方による(記入欄:写しの利用の可否と、請求の手順)保険者の担当課
医師の意見に記載してもらう事項の範囲記載事項の指定があるところと、書式を示さないところがある(記入欄:指定されている記載事項)保険者の担当課
意見が書かれた日から、どのくらいの期間のものを想定しているか状態の変化の速さをどう見るかによる(記入欄:期間の考え方)保険者の担当課
主治医が複数いるとき、誰の意見を求めるか受診科が複数ある場合の考え方は、保険者の運用による(記入欄:誰の意見か)保険者の担当課/本人・家族
医師の意見が得られないときの相談の手順受診の間隔が空いている場合など、事情に応じた相談の受け方がある(記入欄:相談した日と、回答)保険者の担当課
福祉用具専門相談員の関与を、書類にどう記すか関与の書き方の指定の有無が違う(記入欄:記載欄の有無)保険者の担当課
理学療法士・作業療法士などの意見を添えられるか添付できる資料の範囲が違う(記入欄:添付の可否)保険者の担当課
退院・退所の直後など、状態が定まらない時期の相談の受け方医療機関からの情報をどう扱うかは、保険者の運用による(記入欄:相談の窓口と、回答)保険者の担当課/医療機関の相談室

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

期間・変更・更新・保存|確かめる9項目

確かめること保険者ごとに違いうる理由貴保険者ではどうか(記入欄)どこに聞くか
回答に期限があるか。あるとしたら、いつまでか期限の置き方は、認定の有効期間との関係で組み立てられる(記入欄:期限の有無と、その日付)保険者の介護保険担当課
認定が更新されたとき、あらためて手続きが要るか更新時の取り扱いは、保険者の事務の流れによる(記入欄:更新時の手順)保険者の担当課
区分変更の申請中は、どう扱うか結果が出るまでの期間の扱いは運用による(記入欄:申請中の取り扱い)保険者の担当課
本人の状況が変わったとき、あらためて相談するか変化の幅をどう見るかは運用による(記入欄:相談の目安)保険者の担当課
用具の種類や機種を変えるとき、手続きが要るか変更の届け方の定めが違う(記入欄:変更時の手順)保険者の担当課
貸与する事業所が変わるとき、手続きが要るか事業所の変更をどう扱うかは運用による(記入欄:事業所変更時の手順)保険者の担当課
転居などで保険者が変わるとき、前の保険者の回答をどう引き継ぐか保険者が変われば、判断の主体も変わる(記入欄:転入先での手順)転出元・転入先の両方の担当課
認められなかったときに、通知が返るか。その後の相談の手順結果の返し方と、再度の相談の受け方が違う(記入欄:通知の形と、再相談の手順)保険者の担当課
提出した書類と回答を、どこに、いつまで保存するか保存の年限は、運営基準や条例の定めと、事業所の内部規程による(記入欄:保存場所と、年限)指定権者/事業所の管理者

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

この36項目を一度埋めれば、次の利用者から使い回せます。ただし、埋めた日付を必ず書いてください。運用は見直されることがあり、日付のない控えは「いつの話か」が分からなくなります。年に一度、日付の古い行から確かめ直す運用にしておくと、更新の手間が平準化されます。なお、「前の利用者のときはこうだった」という記憶は、確かめ直しの代わりにはなりません。既存の本文にあるとおり、そのつど確認する、が原則です。

手続きの段階と、そのつど残すもの|12段階の分担と記録欄

既存の本文にある手順を、「誰が動くか」「その場で確かめること」「あとから説明できるように残すこと」の三つに分けて並べます。書類の書き方は載せません。書き方は保険者の様式に従うものであり、ここで例を示すと、様式と食い違ったときに現場が迷うからです。ここで扱うのは、その段階を通り過ぎるときに、何を手元に残しておくと後から説明できるかだけです。

順番どおりに進まないこともあります。相談が先に来ることも、医師の受診が先に来ることもあります。順番が入れ替わること自体は問題になりにくく、問題になりやすいのは「その段階を通ったこと自体が記録に残っていない」ときです。段階を飛ばしたのか、記録がないだけなのかを、後から見分けられないためです。

段階ごとの分担と、残すもの(12段階)

段階誰が動くかその場で確かめること記録に残すこと(記入欄)
1. 相談を受ける介護支援専門員/福祉用具専門相談員誰から、どの言葉で相談があったか。困っている場面がいつ起きているか(記入欄:相談を受けた日時・相談者・そのとき語られた言葉をそのまま)
2. 本人の状況を見る介護支援専門員/福祉用具専門相談員どの動作を、どこで、どのくらいの時間をかけて行っているか。介助がどの場面で入っているか(記入欄:訪問日時・見た場所・観察した事実・立ち会った人)
3. 住まいの状況を見る福祉用具専門相談員/介護支援専門員移動する経路の長さ、段差の数、手すりの有無、置ける広さ(記入欄:測った寸法・撮影の可否と同意・確認した日)
4. 認定調査の結果を確かめる介護支援専門員(本人・家族の同意を得て)結果をどの手順で確かめられるか。本人の同意をどの形で得るか(記入欄:同意を得た日・請求した日・受け取った日・確かめた項目)
5. 主治医の意見を確かめる介護支援専門員(本人・家族の同意を得て)どの医療機関の、どの医師に、どの形で依頼するか(記入欄:依頼した日・依頼の方法・受け取った日・文書の日付)
6. ほかの方法を検討する介護支援専門員/福祉用具専門相談員/本人・家族今ある物や、住まいの手直し、介助の仕方の変更で足りるかどうかを、実際に試したか(記入欄:試した日・試した方法・そのときの様子・本人の言葉)
7. 保険者に相談する介護支援専門員(事業所の管理者と共有のうえ)手続きの有無、様式、提出先、時期、添える書類(記入欄:連絡した日時・相手の部署と役職・聞いたこと・回答をそのまま)
8. サービス担当者会議を開く介護支援専門員(招集)/各担当者本人の状況の共有、医師の意見の共有、ほかの方法の検討の共有、保険者への確認の担当と期限(記入欄:開催日時・場所・出席者と所属・欠席者の意見の取り方・決まったこと)
9. 保険者が定める手続きを行う事業所(本人・家族の同意を得て)様式の版が最新か、記載欄に漏れがないか、添える書類が揃っているか(記入欄:提出した日・提出の方法・控えの有無・受付の記録)
10. 保険者の回答を受け取る介護支援専門員/管理者回答の内容、回答の日付、期限の有無、次に相談する時期(記入欄:受け取った日・回答の形式・内容・保管場所)
11. 計画に位置づける介護支援専門員/福祉用具専門相談員本人の希望、生活のうえで困っている場面、確認の経過が、計画の文言と食い違っていないか(記入欄:計画の作成日・交付日・説明した相手・同意の取り方)
12. 使い始めてから確かめる福祉用具専門相談員/介護支援専門員使えているか、置き場所が変わっていないか、状況が変わっていないか(記入欄:確認日・使用の状況・本人と家族の言葉・次回の確認予定日)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

半年後に問われたときに答えられるか|段階別の自己点検(12問)

記録は、書いた時点では十分に見えます。試されるのは半年後です。担当者が代わり、記憶が薄れ、書いたものだけが残った状態で、次の問いに答えられるかを確かめてください。答えられない行があれば、それは今日のうちに足せるものです。

段階あとから問われる問い手元にあるか(記入欄)
1. 相談を受ける相談は誰から、いつ、どういう言葉で来たのか(記入欄:残っている/足す → 足す場合の担当と期限)
2. 本人の状況を見る誰が、いつ、どこで、何を見たのか。見たことと、聞いた話が区別できるか(記入欄:残っている/足す)
3. 住まいの状況を見る移動する経路や段差を、実際に確かめたのはいつか(記入欄:残っている/足す)
4. 認定調査の結果を確かめる本人の同意をどう得て、いつ、どの手順で確かめたのか(記入欄:残っている/足す)
5. 主治医の意見を確かめるいつ、どの形で受け取ったのか。文書はどこに保管されているか(記入欄:残っている/足す)
6. ほかの方法を検討するほかの方法を、実際に試したのか、話し合っただけなのか(記入欄:残っている/足す)
7. 保険者に相談するいつ、どの部署の誰に、何を聞き、どう返ってきたのか(記入欄:残っている/足す)
8. サービス担当者会議を開く誰が出席し、何が話され、次に誰が何をすることになったのか(記入欄:残っている/足す)
9. 保険者が定める手続きを行ういつ、何を出したのか。控えは残っているか(記入欄:残っている/足す)
10. 保険者の回答を受け取る回答はいつ、どの形で返ってきたのか(記入欄:残っている/足す)
11. 計画に位置づける計画の記載と、確認の経過が食い違っていないか(記入欄:残っている/足す)
12. 使い始めてから確かめる使い始めたあと、いつ、誰が、何を確かめたのか(記入欄:残っている/足す)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

なお、介護保険法に基づく届出書類の作成・提出代行は社会保険労務士の業務です。また、市町村に提出する書類を報酬を得て代わりに作成することについては、行政書士法第19条に定めがあります。事業所が行うのは、本人・家族の同意のもとで事実と確認の経過を整えることであり、書類の作成を代わりに引き受けることではありません。本記事も、書類の書き方や代行の手順は扱いません。

担当者会議で使える言い方|可否を決めずに進める発言例36

既存の本文にあるとおり、会議で確かめることは決まっています。難しいのは、その場で実際に口に出す言葉です。言い方を誤ると、会議が「借りられるかどうかを多数決で決める場」になってしまいます。会議は事実と意見を持ち寄って共有する場であり、可否の結論を出す場ではありません。ここでは、そのまま声に出して使える言い方を並べます。共通しているのは、すべての発言が「保険者に確認する」という帰結に向かうことです。

会議の記録を書くのは、たいてい会議のあとです。発言をそのまま書き取っておけば、記録を作る手間は半分になります。右列には、その発言によって記録に何が残るのかを書きました。発言と記録が一対一で対応していれば、記録は作文ではなく書き写しになります。

会議の始めに、目的と進め方を揃える(6例)

場面そのまま言える発言例この発言で記録に残ること
冒頭で会議の目的を示す「本日は、〇〇様の生活のうえで困っている場面を共有し、用具を使う場合に必要な確認の手順を整理するために集まりました。この場で給付の可否を決めることはいたしません。」会議の目的と、可否を決める場ではないという前提
進め方を示す「まず私から生活の場面をご説明し、次に主治医の意見をそのまま読み上げます。そのあと、ほかの方法について皆さまのご意見を伺い、最後に保険者へ確認する事項を整理します。」議事の順序と、確認事項の整理という着地点
本人・家族に参加の意味を伝える「〇〇様とご家族には、実際に困っている場面をそのままお話しいただきたいと思います。うまく言えなくても構いません。私が場面ごとに伺います。」本人・家族の参加と、聞き取りの方法
記録の取り方を伝える「本日のお話は記録に残します。発言はできるだけそのままの言葉で書き取り、後日ご確認いただけるようにいたします。」記録の作り方と、確認の機会があること
結論を持ち越す旨をあらかじめ伝える「本日の結論は『保険者に何を確認するか』までです。結果はあらためてお伝えします。お待たせしてしまいますが、順番として必要な手順です。」会議の到達点が確認事項の整理であること
欠席者がいるとき「本日ご欠席の〇〇様には、後ほど同じ内容をお伝えし、ご意見を文書でいただきます。いただいた意見は記録に加えます。」欠席者の意見をどう扱うか

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

本人の状況を、事実として共有する(8例)

場面そのまま言える発言例この発言で記録に残ること
観察した場面を共有する「8月4日の10時20分、居室から玄関までの約6メートルの移動に、4分ほどかかっていました。途中で3回立ち止まり、そのつど壁に手をついておられました。私が見たのはこの一回です。」観察の日時・場所・距離・時間・回数と、観察者が誰か
本人の言葉をそのまま伝える「〇〇様は『夜中に起きるのがいちばん困る』とおっしゃっていました。この言葉は8月4日の訪問時に伺ったものです。」本人の言葉と、聞いた日
家族から聞いた話を区別する「ここからは、私が見たことではなく、ご家族から伺った話です。『夜間に2回ほど呼ばれる』とのことでした。私自身は夜間の様子は見ておりません。」見たことと聞いたことの区別
頻度を共有する「ご家族の記録では、7月の1か月間で夜間に起き上がりの介助をされた日が18日ありました。ご家族のカレンダーの記載を数えたものです。」回数の根拠と、数えた資料
時間帯による違いを共有する「午前中に伺ったときと、夕方に伺ったときで、動きの様子が違っておりました。8月4日は午前と夕方の2回伺い、それぞれの様子を記録しています。」時間帯ごとの観察と、訪問の回数
住まいの状況を共有する「居室から手洗いまでの経路に、高さ4センチの段差が1か所あります。廊下の幅は78センチで、手すりは付いておりません。8月4日に実測しました。」実測した寸法と、測った日
できていることも共有する「食事はご自分で召し上がっておられ、8月4日の昼食では介助はありませんでした。困っている場面だけでなく、できている場面も併せてお伝えします。」できている場面の記録(一面的でないこと)
断定を避けて締めくくる「私が見た範囲では以上です。この状況が、どの定めにどうあてはまるかは私では判断できませんので、保険者に確認いたします。」事業所が可否を判断していないこと

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

主治医の意見と、認定調査の結果の扱い(7例)

場面そのまま言える発言例この発言で記録に残ること
医師の意見を共有する「8月5日付で主治医から文書をいただいております。原文をそのまま読み上げます。要約はいたしません。」文書の日付と、原文のまま扱っていること
意見の入手経過を共有する「7月30日に、ご本人の同意をいただいたうえで文書で依頼し、8月5日に受け取りました。同意書は写しを保管しています。」依頼日・受領日・同意の取り方
医師に確認が要る点を挙げる「文書の記載のうち、確認したい点が1点あります。私から主治医に照会し、回答をあらためて共有いたします。照会は私が8月8日までに行います。」照会の担当者と期限
意見をこちらの言葉に置き換えない「私の言葉に直すと意味が変わってしまいますので、記載のとおりお伝えします。解釈は加えません。」意見を加工していないこと
認定調査の結果の扱いを共有する「認定調査の結果については、ご本人の同意をいただいたうえで、保険者に手順を確認しているところです。確認できましたら、あらためて共有します。」同意の取得と、確認中であること
医師の意見が得られていないとき「現時点で主治医の文書はいただけておりません。次回の受診が8月20日と伺っていますので、それに合わせて依頼いたします。」未了であることと、次の予定
医学的な判断はしないと明示する「病状やその程度について、私どもが判断することはいたしません。医学的な事柄は主治医の記載のとおりに扱います。」事業所が医学的判断をしていないこと

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

ほかの方法を検討したことを共有する(6例)

場面そのまま言える発言例この発言で記録に残ること
今ある物で試したことを共有する「まず、ご自宅にある椅子を使って8月4日に試しました。座面の高さが合わず、立ち上がりに時間がかかっておられました。そのときの様子は記録に残しています。」試した日・方法・そのときの様子
住まいの手直しを検討したことを共有する「手すりを付けることも検討しました。取り付けられる壁があるかどうかを8月4日に確認し、下地の位置を含めてご家族と相談しています。」代替手段の検討と、確認した内容
介助の仕方の変更を検討したことを共有する「ご家族の介助の手順を変えることも試しました。7月28日から3日間、声かけの順序を変えていただきましたが、夜間の回数は変わりませんでした。」期間を区切って試したことと、その結果
ほかの職種の意見を求める「〇〇様の動きについて、リハビリの担当の方からご覧になったご意見を伺えますでしょうか。ご意見はそのまま記録に残します。」他職種の意見と、記録に残すこと
本人の希望を確かめる「〇〇様ご自身は、どの場面がいちばんお困りでしょうか。順番をつけるとしたら、どれが先でしょうか。」本人の優先順位
検討の結果をまとめる「ここまでで、試したことが3つ、検討して見送ったことが2つあります。見送った理由も含めて記録に残します。」検討の網羅性と、見送った理由

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

保険者への確認事項を整理し、会議を閉じる(9例)

場面そのまま言える発言例この発言で記録に残ること
会議で決めないことを確かめる「ここまでのお話をふまえて、この場で可否を決めることはいたしません。整理した内容を持って、保険者に確認いたします。」会議の役割の限定
確認事項を読み上げる「保険者に確認する事項を読み上げます。手続きの有無、様式、提出の時期、添える書類、回答の形式の5点です。ほかに加えるべき点はございますか。」確認事項の一覧と、追加の機会
担当と期限を決める「保険者への確認は私が担当し、8月8日までに連絡いたします。回答は同日中に皆さまへ共有します。」担当者・期限・共有の方法
回答の共有方法を決める「回答は、電話でいただいた場合も、内容と日時と担当の方のお名前を記録に残し、そのまま皆さまにお送りします。」口頭回答の記録の仕方
結果が出るまでの間の対応を決める「回答をいただくまでの間、〇〇様の生活で困る場面については、ご家族の見守りの手順を決めておきます。この手順も記録に残します。」待っている間の対応
認められなかった場合の話をしておく「確認の結果によっては、別の方法を考えることになります。その場合に何を検討するかも、今日のうちに挙げておきましょう。」結果が異なった場合の備え
再検討の時期を決める「使い始めた場合には、9月4日ごろにあらためて様子を確認し、続けるかどうかを一緒に見直します。」再検討の時期
本人・家族に締めくくりを伝える「本日決まったのは、確認する事項と、その担当と期限です。結果が分かりましたら、私からご連絡いたします。」本人・家族への伝達内容
記録の確認を依頼する「本日の記録は3日以内に作成し、皆さまにお送りします。事実と違う点がありましたら、お知らせください。修正した経過も残します。」記録の作成期限と、修正の経過

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

経緯が後から追える記録|そのまま使える完成文48例

既存の本文にある「判断の過程が追える形で残す」を、実際の文にしたものです。ここがこの記事の本体です。目的は、半年後に読んだ人が「なぜこの用具を検討したのか」をたどれることであり、こちらの結論を書き残すことではありません。ですから完成文には、「必要と考えた」「妥当である」といった評価の言葉を入れていません。入っているのは、いつ・誰が・何を見て・誰に聞いて・どう返ってきたかだけです。

評価の言葉を書かないことには、実務上の利点もあります。評価は書いた人の見方なので、あとから別の人が読むと食い違います。事実と確認先だけが並んでいれば、読んだ人が自分で確かめられます。日付と相手の名前が入っているので、確かめる先も分かります。強い記録とは、断定している記録ではなく、確かめ直せる記録です。

本人の状況(観察した事実だけを書く)|完成文8例

記録の場面そのまま使える完成文併せて残す欄
居室内の移動8月4日10時20分、居室の入口から窓際まで約4メートルの移動を確認した。途中で2回立ち止まり、そのつど右手でたんすの縁を支えていた。所要時間は2分10秒。観察者は担当の介護支援専門員。(記入欄:観察日時・場所・立ち会った人)
夜間の様子(家族からの伝聞)8月4日、同居の長女より「7月は夜中に呼ばれた日が18日あった」と聞き取った。長女がカレンダーに付けていた印を一緒に数えた。担当者自身は夜間の様子を直接見ていない。(記入欄:聞き取った日・話した人・資料の種類)
起き上がりの場面8月4日10時05分、布団から起き上がる場面に立ち会った。上半身を起こすまでに40秒を要し、その間に2回体勢を戻していた。長女が背中に手を添えていた。(記入欄:観察日時・介助者・介助の内容)
屋外への出入り8月4日11時00分、玄関の上がりかまち(高さ22センチ)の昇降に立ち会った。手すりはなく、下駄箱の上端に手をついて昇っていた。降りる際は長女が正面から支えていた。(記入欄:実測した寸法・撮影の同意の有無)
できている場面8月4日12時10分、昼食の場面に立ち会った。箸を用いて自分で食べており、この場面では介助はなかった。会話は途切れずに続いていた。(記入欄:観察日時・同席者)
日による差8月4日と8月7日の2回、いずれも10時台に訪問した。8月4日は居室内を自力で移動していたが、8月7日は同じ経路で長女が肘を支える場面が2回あった。両日とも同じ経路・同じ時間帯で確認している。(記入欄:訪問日・時間帯・経路の同一性)
本人の言葉8月4日の訪問時、本人より「夜に起きるのがいちばん困る。娘を起こすのが申し訳ない」との発言があった。発言はそのまま記載し、要約していない。(記入欄:発言のあった日時・同席者)
住まいの状況8月4日、居室から手洗いまでの経路を実測した。距離は7.2メートル、途中に高さ4センチの段差が1か所、廊下の幅は78センチ、手すりの取り付けはなし。長女立ち会いのもとで測定した。(記入欄:測定日・測定者・立ち会った人)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

困っている場面(いつ・どこで・何が起きているか)|完成文8例

記録の場面そのまま使える完成文併せて残す欄
相談の入口7月25日14時、長女より電話で相談を受けた。「夜中に起こされるのが続いていて、自分の睡眠が取れない。何か方法はないか」との内容。この時点で具体的な用具の希望は挙がっていない。(記入欄:受電日時・相談者・受けた職員)
困りごとの時間帯長女の聞き取りによると、困る場面は22時から翌5時の間に集中しており、日中の時間帯では申し出はない。7月の記録では、日中の介助の申し出は0件だった。(記入欄:聞き取り日・根拠とした資料)
頻度の変化長女の記録では、夜間に介助した日数は6月が9日、7月が18日だった。数え方は「長女がカレンダーに印を付けた日」で、6月と7月で同じ方法である。(記入欄:資料の名称・数え方の同一性)
本人が避けている行動8月4日の訪問時、本人より「水を飲むと夜に起きるので、夕方から飲まないようにしている」との発言があった。発言はそのまま記載している。(記入欄:発言日・同席者)
家族の生活への影響長女より「7月は勤務先を3日休んだ」と聞き取った。勤務の記録は確認しておらず、本人・家族からの聞き取りである。(記入欄:聞き取り日・裏付けの有無)
ヒヤリとした場面7月20日の夜間、居室で本人が座り込んでいるところを長女が見つけた、と8月4日に聞き取った。受診はしていないとのこと。担当者は現場を見ていない。(記入欄:聞き取り日・受診の有無・伝聞であること)
本人の希望の順番8月4日、本人に困っている場面の順番を尋ねたところ、「1番目が夜、2番目が手洗いまでの行き来、3番目が外出」と回答があった。順番は本人が自ら述べたものである。(記入欄:確認日・確認した職員)
家族の希望8月4日、長女より「できれば夜だけでも自分で起きられるようになってほしい」との希望があった。用具の品目についての希望は述べられていない。(記入欄:確認日・同席者)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

試したこと(実際にやってみた記録)|完成文8例

記録の場面そのまま使える完成文併せて残す欄
今ある物で試した7月28日、自宅にある座椅子を用いて起き上がりの動作を試した。座面の高さは28センチ。起き上がりまでに55秒を要し、途中で1回体勢を戻していた。長女が立ち会った。(記入欄:実施日・立ち会った人・使用した物)
配置を変えて試した7月29日、寝床の位置を壁側へ約60センチ寄せ、壁に手をつけるようにして3日間試した。8月1日に長女へ確認したところ、「夜間の介助の回数は変わらなかった」との回答。(記入欄:期間・確認日・確認の相手)
介助の手順を変えて試した7月28日から3日間、声かけの順序を変えて介助していただいた。8月1日の聞き取りでは、「同じように呼ばれた」とのことだった。手順は書面で渡し、控えを保管している。(記入欄:期間・渡した書面・保管場所)
時間帯を変えて試した8月1日から3日間、就寝の時刻を1時間早めて様子を見た。8月4日の聞き取りでは、夜間に呼ばれた回数に変化はなかったとのこと。(記入欄:期間・聞き取り日)
福祉用具専門相談員が同行して試した8月4日11時30分、福祉用具専門相談員が同行し、実際の動作を一緒に確認した。相談員からは、住まいの寸法と動線について書面で所見をいただいた。書面の日付は8月5日。(記入欄:同行日・所見の日付・保管場所)
家族が留守の時間帯を確かめた8月4日、長女の勤務時間を確認したところ、平日9時から18時は不在とのこと。この時間帯に本人が一人で過ごしていることを記録に残した。(記入欄:確認日・確認の相手)
試して合わなかったこと7月28日に試した座椅子は、8月1日の時点で本人が使わなくなっていた。理由を尋ねたところ「立つときにぐらつく感じがする」との回答があった。発言はそのまま記載している。(記入欄:確認日・本人の発言)
試した経過をまとめる7月28日から8月4日までに試した方法は3件、うち3件とも夜間の介助の回数に変化は見られなかった。各回の実施日・方法・結果は個別に記録している。(記入欄:まとめた日・個別記録の所在)

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ほかの方法を検討したこと(見送った理由まで残す)|完成文8例

記録の場面そのまま使える完成文併せて残す欄
住まいの手直しを検討した8月4日、手すりの取り付けについて検討した。取り付け予定の壁の下地の位置を確認したところ、必要な位置に下地がないことが分かった。確認は福祉用具専門相談員が行った。(記入欄:検討日・確認した人・確認の方法)
訪問の回数を増やすことを検討した8月4日、夜間帯の訪問を増やすことを本人・長女と検討した。長女より「知らない人が夜に入るのは本人が落ち着かない」との発言があり、この理由を記録に残している。(記入欄:検討日・発言者・発言内容)
家族の役割分担を検討した8月4日、長女以外の家族による分担を検討した。次女は県外に居住しており、月1回の訪問にとどまるとのこと。同居家族は長女のみである。(記入欄:検討日・確認の相手)
すでにある福祉用具の見直しを検討した8月4日、現在使用している用具の使い方を見直すことを検討した。福祉用具専門相談員が調整を行い、8月7日にあらためて使用の状況を確認する予定とした。(記入欄:検討日・次回確認の予定日)
購入で対応することを検討した8月4日、購入によって対応できる方法についても本人・長女と話し合った。話し合いの内容と、本人・長女の意向をそのまま記録している。(記入欄:検討日・意向の記載)
住まいを変えることを検討した8月4日、居室を1階の別室へ移すことを検討した。長女より「仏間なので動かせない」との意向があり、見送りとなった理由を記録している。(記入欄:検討日・見送りの理由)
他職種の意見を求めた8月5日、リハビリの担当者に動作の様子について意見を求めた。回答は書面でいただき、原文のまま記録に添付している。書面の日付は8月6日。(記入欄:依頼日・受領日・保管場所)
検討の全体をまとめる8月4日から8月6日までに検討した方法は6件で、うち3件は実際に試し、3件は本人・家族の意向や住まいの状況により見送った。見送りの理由はそれぞれ個別に記録している。(記入欄:まとめた日・個別記録の所在)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

主治医・専門相談員の意見の残し方|完成文8例

記録の場面そのまま使える完成文併せて残す欄
依頼したことを残す7月30日、本人の同意を得たうえで、主治医あてに文書で意見を依頼した。同意は書面で取得し、写しを保管している。依頼書の控えも保管している。(記入欄:同意取得日・依頼日・控えの保管場所)
受け取ったことを残す8月5日、主治医より文書を受け取った。文書の日付は8月4日。記載内容は原文のまま保管し、要約や書き換えは行っていない。(記入欄:受領日・文書の日付・保管場所)
記載を引用する主治医の文書には、状態および今後の見通しについての記載がある。記載は原文のとおりであり、担当者による解釈は加えていない。(記入欄:引用箇所・引用の範囲)
照会したことを残す8月8日、文書の記載のうち1点について、電話で主治医に照会した。応対したのは医療機関の相談室の担当者で、回答は同日中に文書でいただいた。(記入欄:照会日・応対者・回答の形式)
専門相談員の所見を残す8月5日、福祉用具専門相談員より、住まいの寸法と動線についての所見を書面で受け取った。所見は原文のまま保管している。(記入欄:受領日・作成者・保管場所)
意見が得られていないことを残す8月6日時点で、主治医の文書は受け取っていない。次回の受診が8月20日と伺っており、その際に依頼する予定である。この状況は8月6日の会議でも共有した。(記入欄:時点・次の予定・共有した場)
医学的な判断をしていないことを残す病状およびその程度についての判断は行っていない。医学的な事柄は、主治医の文書の記載のとおりに取り扱っている。(記入欄:記載の根拠となる文書名)
資料の保管を残す本件に関する文書は、主治医の文書、専門相談員の所見、同意書の写しの3点で、いずれも利用者ごとのファイルに綴じている。ファイルの所在は事業所内の書庫。(記入欄:資料の件数・保管場所・管理者)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

保険者への確認と、その回答の残し方|完成文8例

記録の場面そのまま使える完成文併せて残す欄
電話で確認した8月6日10時15分、保険者の介護保険担当課に電話し、手続きの有無と様式について確認した。応対されたのは同課の職員の方で、お名前を伺い記録している。通話は約8分。(記入欄:連絡日時・部署・応対者・通話時間)
聞いた内容を残す確認した事項は、手続きの有無、様式の名称と入手方法、提出の時期、添える書類、回答の形式の5点である。5点それぞれの回答を、聞いたとおりに記録している。(記入欄:確認事項の一覧・回答の記載欄)
回答をそのまま残す回答は、担当課の説明をそのまま記載している。担当者による言い換えは行っていない。聞き取れなかった箇所は「聞き取れず」と記載し、8月7日に再度確認した。(記入欄:再確認日・再確認の相手)
文書で確認した8月7日、電話での回答の内容を書面にまとめ、担当課あてに送付して相違がないか確認を依頼した。8月9日に相違なしとの回答をいただき、その回答も保管している。(記入欄:送付日・回答日・保管場所)
様式を受け取った8月7日、担当課より様式を受け取った。様式の名称と版の日付を記録し、受け取った日も併せて残している。(記入欄:様式名・版の日付・受領日)
提出したことを残す8月8日、担当課の窓口に書類を提出した。控えに受付の記載をいただき、写しを保管している。提出したのは事業所の管理者。(記入欄:提出日・提出者・控えの有無)
回答を受け取ったことを残す8月19日、担当課より回答を受け取った。回答の形式、日付、内容をそのまま記録し、原本は利用者ごとのファイルに綴じている。(記入欄:受領日・形式・保管場所)
次に確認する時期を残す担当課への次の相談の時期について確認したところ、認定の更新に合わせて相談することとした。更新の予定月と、相談を担当する職員を記録に残している。(記入欄:次回の相談時期・担当者)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

つまずきやすい場面と、言葉の選び方|14場面・説明20文・言い換え32組

既存の本文にある「問題になりやすい場面」を、「何が起きるか」と「先に決めておくこと」に分けて広げます。ここでも可否は書きません。書けるのは、その場面が来る前に決めておけることだけです。決めておくというのは、担当者の頭の中で思っておくことではなく、事業所の手順として紙に書き、担当が代わっても引き継がれる形にすることです。

先に手を打っておける14場面

場面何が起きるか先に決めておくこと(記入欄)
本人の状況が変わった使い始めたときの状況と、いまの状況が食い違う。記録が古いままだと、経過が説明できない(記入欄:状況が変わったときに、誰が、いつまでに、どこへ相談するか)
認定の区分が変わった手続きのやり直しの要否が、保険者の運用によって分かれる(記入欄:認定の結果が届いた日に、誰が何を確かめるか)
認定の更新が近づいた更新の結果が出てから慌てて相談することになり、間が空く(記入欄:更新の何か月前に、誰が保険者へ相談するか)
区分変更を申請中である結果が出るまでの間の取り扱いが分からないまま時間が過ぎる(記入欄:申請中の取り扱いを、いつ、誰に確かめるか)
保険者に確かめないまま使い始めたあとから経過を問われたときに、確認した記録がない(記入欄:確認が済むまでの間、事業所として何をするか)
記録が残っていない期間があるその期間に何をしていたかを説明できない。担当者の記憶が唯一の手がかりになる(記入欄:記録の抜けを、いつ、誰が点検するか)
担当の職員が代わった確認の経過が引き継がれず、同じことを保険者に何度も聞くことになる(記入欄:引き継ぎの様式と、引き継ぐ項目)
保険者の運用が見直された以前の手順のまま進めてしまう(記入欄:運用の見直しを、どこで、どのくらいの頻度で確かめるか)
利用者が転居し、保険者が変わった前の保険者での経過を、そのまま持ち込めるとは限らない(記入欄:転居が分かった時点で、誰がどこへ相談するか)
退院・退所の直後である状況が定まらないうちに手続きが進み、あとで見直しが必要になる(記入欄:医療機関からの情報を、誰が、いつ受け取るか)
主治医の受診の間隔が空いている意見を得るまでに時間がかかり、手続きが止まる(記入欄:次の受診の予定を、誰が、いつ確かめるか)
用具の機種を変えることになった変更の手続きの要否が分からないまま入れ替えてしまう(記入欄:機種を変えるときに、誰がどこへ確かめるか)
本人・家族の希望と、確認の結果が食い違った説明が難しくなり、担当者が個人の判断で言葉を足してしまう(記入欄:説明する人・説明の場・同席者)
複数の保険者の利用者を担当しているある保険者での経験を、別の保険者に当てはめてしまう(記入欄:保険者ごとの確認結果を、どこに、どの単位で保管するか)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

本人・家族への説明|手順を伝える完成文20例

説明でいちばん難しいのは、結果をまだ言えない段階で、待っていただくことです。「たぶん大丈夫だと思います」と言ってしまうと、結果が違ったときに信頼が失われます。反対に、何も言わずに時間だけが過ぎても不安になります。手順を具体的に伝えれば、結果を言わずに安心していただけます。以下は、借りられるかどうかに触れずに、いま何が進んでいるかを伝える言い方です。

場面そのまま言える説明の完成文
相談を受けた直後「お困りの場面を教えていただき、ありがとうございます。これから、ご自宅の様子を拝見し、主治医の先生のご意見を伺い、市区町村に手順を確認していきます。順番に進めますので、少しお時間をいただきます。」
手順の全体を伝える「進め方は4つです。ご自宅の様子を拝見すること、主治医の先生のご意見を伺うこと、皆さんで集まって話し合うこと、市区町村に確認することです。今日は1つ目の段階です。」
結果を言えない理由を伝える「今の時点で、お借りできるかどうかを私からお答えすることはできません。決めるのは市区町村ですので、確認してからお伝えします。分かり次第、必ずご連絡します。」
期待を持たせすぎない「確認の結果がどちらであっても、次にどうするかを一緒に考えます。今は、確認に必要なことを揃えている段階です。」
同意をお願いする「主治医の先生にご意見を伺うために、〇〇様のお名前でご依頼をいたします。そのために、同意の書類にご署名をお願いできますでしょうか。内容をご説明します。」
認定調査の結果について説明する「認定の調査でどう記録されているかを確かめる必要があります。手順を市区町村に確認したうえで、ご本人の同意をいただいて進めます。」
受診に合わせて依頼することを伝える「次の受診が8月20日と伺いました。その際に先生へお渡しできるよう、書類を事前にお持ちします。診察のときにお渡しいただけますでしょうか。」
会議の案内をする「8月6日の14時から、関わっている者が集まってお話しする場を設けます。〇〇様とご家族にもご参加いただけますでしょうか。生活で困っている場面をそのままお聞かせください。」
会議で決めないことを伝える「集まりでは、お借りできるかどうかを決めるわけではありません。困っている場面を皆で共有し、市区町村に何を確認するかを整理する場です。」
待っていただく期間を伝える「市区町村への確認は、私が8月8日までに行います。回答をいただくまでに少し日数がかかると伺っていますので、分かり次第すぐにご連絡します。」
途中経過を伝える「8月8日に市区町村へ確認しました。今は回答をお待ちしている段階です。今日時点で新しいことは決まっていませんが、状況だけお伝えしておきます。」
その間の過ごし方を相談する「お待ちいただく間、夜の場面をどうしのぐかを一緒に考えさせてください。今できる工夫を、いくつかご提案します。」
試していただくことをお願いする「まず、いまお持ちの物で試させていただけますでしょうか。3日ほど続けて、様子を教えていただけると助かります。うまくいかない場合も、そのまま教えてください。」
試した結果を確認する「3日間、ありがとうございました。夜の様子はいかがでしたか。変わらなかった場合も大切な情報ですので、そのままお聞かせください。」
結果が届いたことを伝える「市区町村から回答をいただきました。内容をご説明しますので、分かりにくいところがあれば、その場でおっしゃってください。」
希望に添えなかったとき「今回いただいた回答をふまえると、当初お話ししていた方法とは違う進め方になります。代わりにどうするかを、これから一緒に考えさせてください。」
別の方法を提案する「ほかにも試せることがあります。今日は3つご紹介しますので、〇〇様にとってやりやすそうなものから始めてみませんか。」
使い始めたあとの説明「使い始めてから、9月4日ごろにもう一度お伺いします。そのときに、使いやすさや置き場所を一緒に見直させてください。」
状況が変わったときの連絡をお願いする「お体の様子や、暮らしの中で変わったことがあれば、小さなことでも構いませんのでご連絡ください。変わったときには、あらためて確認が必要になる場合があります。」
更新の時期が近づいたとき「11月に認定の更新の時期を迎えます。更新のあとに、あらためて市区町村に確認する必要が出てくる場合があります。10月のうちに、私からご案内します。」

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

避けたい書き方と、事実が残る書き方|言い換え32組

左の列は、実際の記録でよく見かける書き方です。悪意はなく、短くまとめようとした結果そうなっています。困るのは、読んだ人が「なぜそう考えたのか」をたどれないことです。右の列は、同じ場面を、事実と確認先で書き直したものです。長くなりますが、あとから説明する手間は右のほうが小さくなります。左の列に置いた表現は、書いてはいけない例として引用しているものです。

避けたい書き方(引用)事実と確認先が残る書き方
「例外給付に該当するため貸与」8月6日に保険者の担当課へ確認し、手続きの手順について回答を得た。回答の内容と受領日は別紙のとおり保管している。
「必要と判断したため導入」8月4日の訪問で観察した動作の様子、8月5日付の主治医の文書、8月6日の会議での共有内容を記録し、保険者に確認したうえで進めた。
「歩行が不安定なため」8月4日10時20分、居室から玄関まで約6メートルの移動に4分を要し、途中で3回立ち止まって壁に手をついていた。
「起き上がりが困難」8月4日10時05分、布団から上半身を起こすまでに40秒を要し、その間に2回体勢を戻していた。長女が背中に手を添えていた。
「主治医も必要と言っている」8月5日付で主治医から文書を受け取り、記載は原文のまま保管している。担当者による要約や解釈は加えていない。
「担当者会議で承認された」8月6日の会議で、観察した内容と主治医の文書を共有し、保険者に確認する事項を5点整理した。担当と期限も併せて記録している。
「役所に確認済み」8月6日10時15分、保険者の介護保険担当課に電話し、応対された職員の方のお名前を伺ったうえで、5点について回答を記録した。
「口頭で了承を得た」8月6日の電話でいただいた回答を書面にまとめ、8月7日に担当課へ送付して相違がないか確認を依頼した。8月9日に回答をいただいた。
「以前も同様のケースで通っている」過去の事例は根拠としていない。本件について、8月6日にあらためて保険者へ確認し、回答を記録した。
「本人の希望が強いため」8月4日、本人より「夜に起きるのがいちばん困る」との発言があった。発言はそのまま記載している。
「家族の負担が大きいため」長女の記録では、夜間に介助した日数は6月が9日、7月が18日だった。数え方は両月とも同じである。
「特に問題なし」8月4日12時10分の昼食の場面では、箸を用いて自分で食べており、この場面での介助はなかった。
「状態が悪化している」8月4日と8月7日に同じ経路・同じ時間帯で確認したところ、8月7日は肘を支える場面が2回あった。両日の記録は個別に残している。
「変動が大きいため」7月1日から31日までの間、長女がカレンダーに付けた印は18日分だった。印の付け方は事前に取り決めている。
「他に方法がない」7月28日から8月6日までに6件を検討し、うち3件は実際に試した。見送った3件は、理由をそれぞれ記録している。
「代替手段は困難」8月4日、手すりの取り付けについて壁の下地の位置を確認したところ、必要な位置に下地がないことが分かった。確認者は福祉用具専門相談員。
「安全のため」7月20日の夜間に居室で座り込んでいるところを長女が見つけた、と8月4日に聞き取った。担当者は現場を見ておらず、伝聞である。
「今後は転倒がないようにいたします」使い始めたあと、9月4日に使用の状況を確認する予定である。置き場所と使い方は、そのつど本人・家族と一緒に見直す。
「認定調査の結果から明らか」認定調査の結果の確かめ方について、本人の同意を得たうえで、8月6日に保険者へ手順を確認している。
「更新後も継続で問題ない」認定の更新は11月の予定である。更新後の取り扱いについて、10月中に保険者へ相談することを決め、担当者を記録している。
「モニタリング実施、変化なし」9月4日14時、使用の状況を確認した。置き場所は8月の設置時と同じで、本人より「立つときに使っている」との発言があった。
「引き続き必要」9月4日の確認で、夜間の介助の日数は8月が16日、9月上旬が5日だった。数え方は7月からの記録と同じである。
「家族の同意あり」8月4日、長女に手順を説明し、同意を書面でいただいた。説明した内容と、書面の日付を記録している。
「説明済み」8月4日15時、本人と長女に対し、進め方の4つの段階を説明した。所要時間は約20分で、質問された内容も記録している。
「担当者から引き継ぎ済み」9月1日、前任者から確認の経過を引き継いだ。引き継いだ項目は、保険者への確認内容、回答の日付、次回の相談時期の3点である。
「保険者の運用に従った」8月6日に確認した内容を控えとして保管しており、確認した日と、応対された部署名を併せて記録している。
「様式どおりに提出」8月7日に担当課より受け取った様式(版の日付を記録)を用い、8月8日に窓口へ提出した。控えに受付の記載をいただいている。
「返却の必要なし」9月4日の確認時点で、使用の状況と本人の発言を記録した。次回の確認は10月上旬を予定しており、そのときにあらためて一緒に見直す。
「本人が使いこなせている」9月4日14時、実際に使う場面に立ち会った。手をかける位置は設置時に説明したとおりで、所要時間は設置時より短くなっていた。
「家族が希望したため導入」8月4日、長女より「夜だけでも自分で起きられるようになってほしい」との希望があった。品目についての希望は述べられていない。
「医師の指示による」8月5日付の主治医の文書を受け取り、原文のまま保管している。文書の記載を担当者が言い換えることはしていない。
「問題が生じた場合は再検討」9月4日と10月上旬に確認の機会を設けることを決め、担当者と確認する項目をあらかじめ記録している。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

右の列は、どれも長く、そっけない文です。読み物としては面白くありません。ただ、半年後に読んだ人が、書いた人に電話をかけずに済むのは右の列です。左の列は、書いた本人だけが意味を知っている記録で、その本人が異動したら意味が失われます。記録は、書くときの手間と、読まれるときの手間を交換するものです。この記事で挙げた48の完成文と32の言い換えは、読まれるときの手間を減らす側に寄せた書き方です。

最後に、この記事で一度も書かなかったことを確かめておきます。どの状況なら対象になるか、どの用具がどの区分に対応するか、いくらかかるか——これらは書いていません。書けないからではなく、書いた答えが貴保険者の運用と違ったときに、その記事を信じた事業所が困るからです。定めの内容は告示・通知の原典で、運用は保険者の窓口で確かめてください。この記事が引き受けるのは、その確認を漏らさず、確認した経過が後から追える形にする、という部分だけです。

状態が変わったときの取り扱い

Q. 状態が改善したら返却ですか?
A. 状態が変われば、モニタリングと担当者会議をふまえて見直します。必要がなくなれば返却します。

判断の記録を効率化する

介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」の福祉用具向け機能(福祉用具マナ)は、計画書や判断の根拠となる記録の整備を後押しします。利用者さま3名まで、3か月間、回数の制限なく無料(2026年中のご登録は2027年3月31日まで)でお試しいただけます。

軽度者の福祉用具貸与(例外給付)

要支援・要介護1などの軽度者でも、一定の要件を満たせば車いすや介護ベッドなどの貸与が認められる場合があります(例外給付)。

  • 原則――軽度者は車いす・介護ベッド等が原則対象外
  • 例外給付――医師の意見等にもとづき、必要と判断されれば貸与が可能
  • 手続き――ケアマネが状態を確認し、必要な手続きを行う

算定要件・単位数・様式は介護報酬改定や自治体により異なります。実際の運用にあたっては最新の告示・通知・条例等でご確認ください。

よくある質問(FAQ)

軽度者でも車いすを借りられますか?
原則は対象外ですが、状態により例外給付が認められる場合があります。
例外給付の要件は?
医師の意見などにもとづき必要と判断されることが要件です。詳細は最新の基準でご確認ください。
誰に相談すればよいですか?
担当のケアマネや福祉用具専門相談員に相談します。
カイポケを使っていないのですが、どうすればよいですか?
カイポケをご利用中でなくても、神マナは単体で問題なくご利用いただけます。「マナドライブ」で帳票類の管理・網羅もでき、まず神マナを導入して後からカイポケを連携することも可能です。カイポケの導入をご希望の際は、当社からサポート担当へお繋ぎします。詳しくは「カイポケ導入相談・お見積り」の案内ページをご覧ください。
申請すれば必ず借りられる?
定められた状態像への該当と、医師の意見・担当者会議での判断が前提です。保険者の確認も必要です。
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出典:厚生労働省ウェブサイト/公共データ利用規約(第1.0版)。本ページは上記を当社が編集・加工したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。加算・単位数・要件は改定される場合があるため、最新の告示・通知でご確認ください。

軽度者への福祉用具貸与|例外給付の対象となる状態像

要支援1・2、要介護1の方(自動排泄処理装置は要介護2・3も含む)は原則として対象外ですが、一定の状態像に該当する場合は例外的に給付の対象とされています。判断は保険者が行います。

品目対象となる状態像の例確認する資料
車いす/車いす付属品日常的に歩行が困難基本調査の「歩行」が「できない」
車いす/車いす付属品日常生活範囲における移動の支援が特に必要医師の意見(サービス担当者会議等を経た判断)
特殊寝台/特殊寝台付属品日常的に起きあがりが困難基本調査の「起き上がり」が「できない」
特殊寝台/特殊寝台付属品日常的に寝返りが困難基本調査の「寝返り」が「できない」
床ずれ防止用具/体位変換器日常的に寝返りが困難基本調査の「寝返り」が「できない」
認知症老人徘徊感知機器意見の伝達、指示への反応等のいずれかができない基本調査の該当項目
認知症老人徘徊感知機器移動において全介助を必要としない基本調査の「移乗」等
移動用リフト日常的に立ち上がりが困難基本調査の「立ち上がり」が「できない」
移動用リフト移乗が一部介助または全介助を必要とする基本調査の「移乗」
移動用リフト生活環境において段差の解消が必要住宅の状況
自動排泄処理装置排便が全介助を必要とする基本調査の「排便」
自動排泄処理装置移乗が全介助を必要とする基本調査の「移乗」

例外給付の手続きで残すもの

場面残すもの
状態像の確認認定調査票(基本調査)の該当項目の写し、または医師の意見
医師の意見診断名、状態、用具が必要な理由
サービス担当者会議開催日、出席者、検討内容、結論
居宅サービス計画用具を位置づけた記載
福祉用具貸与計画目的、品目、使い方
保険者への確認確認した日、担当課、回答
申請書類保険者が定める様式
決定の通知保険者からの回答
モニタリング使用の状況、状態の変化
状態が変わったとき再度の確認と、記録
更新時認定の更新に合わせた再確認
終了時返却の記録

よくある誤りと、直し方

よくある誤りどうするか
保険者に確認せずに貸与を始めた事前に確認し、回答を記録に残す
認定調査票の該当項目を確認していない写しを取り寄せ、該当を確かめる
医師の意見を口頭で済ませた文書で受け、保管する
担当者会議を開いていない開催し、検討内容と結論を残す
計画に位置づけていない居宅サービス計画と貸与計画の両方に
認定の更新後に再確認していない更新のたびに状態像を確かめる
状態が改善したのに継続しているモニタリングで確認し、見直す
保険者ごとの取り扱いの違いを見ていない取り扱いは保険者により異なる。必ず確認する

品目の一覧は福祉用具一覧、選び方は福祉用具の選び方、貸与計画は福祉用具貸与計画書をご覧ください。取り扱いは保険者により異なります。最終的な判断は保険者にご確認ください。

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介護のマナ編集部(株式会社ライフシフト)

介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」を開発・提供する株式会社ライフシフトの編集部。訪問看護ステーションを運営する看護師(CSO)をはじめ、介護・看護の現場とともに、記録・書類・制度の実務情報を発信しています。

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