入浴や排泄に使う福祉用具は、レンタルになじまないため「購入(特定福祉用具販売)」になります。仕組みと対象品目を整理します。
特定福祉用具販売とは
衛生面などから貸与になじまない用具を、介護保険を使って購入できる仕組みです。年間10万円を上限に、購入費の一定割合(原則9割)が支給されます。
購入費の支給を受ける流れ
- ケアマネジャーに相談する——必要性を確認します
- 福祉用具専門相談員が選定する——特定福祉用具販売の指定を受けた事業者から購入する必要があります
- 購入する——領収書と、品目・型番が分かる書類を保管します
- 市区町村へ申請する——申請書、領収書、カタログの写しなどを提出します
- 支給を受ける——償還払い(いったん全額を払い、あとで9割等が戻る)または受領委任払い
⚠指定を受けていない事業者(家電量販店やネット通販など)から購入した場合、支給の対象にならないことがあります。購入前に必ず確認してください。
支給限度額の考え方
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 上限 | 同一年度(4月〜翌年3月)で10万円 |
| 自己負担 | 原則1割(所得に応じて2〜3割) |
| 年度をまたぐ場合 | 年度が変わればリセットされます |
| 同じ品目の再購入 | 破損や状態の変化など、必要性が認められる場合に限られます |
| 区分支給限度基準額との関係 | 販売は、貸与とは別枠です |
対象となる品目
| 品目 | 例 |
|---|---|
| 腰掛便座 | ポータブルトイレ、補高便座、洋式便器の上に置く便座 |
| 自動排泄処理装置の交換可能部品 | レシーバー、チューブ、タンクなど |
| 排泄予測支援機器 | 膀胱内の状態から排尿のタイミングを知らせる機器 |
| 入浴補助用具 | シャワーチェア、バスボード、浴槽内いす、浴槽用手すり、すのこ |
| 簡易浴槽 | 空気式・折りたたみ式など、取水・排水に工事を伴わないもの |
| 移動用リフトのつり具の部分 | — |
実務で迷いやすいところ
| よくある疑問 | 考え方 |
|---|---|
| ネット通販で買ってよいか | 指定事業者からの購入が要件です。購入前に確認します |
| 先に買ってしまった | 支給されないことがあります。必ず事前にご相談ください |
| 要支援でも対象か | 対象になります(介護予防福祉用具購入費) |
| 10万円を超えたら | 超えた分は全額自己負担です |
| 選択制の品目はどちらがよいか | 使う期間の見込みと、状態が変わる可能性で判断します |
※加算・減算の要件は改定のたびに見直されます。算定の可否は、最新の告示・通知および保険者(市区町村)の運用を必ずご確認ください。本記事は一般的な考え方を整理したものです。
購入後のモニタリング
2024年度に一部品目で貸与・販売の選択制が導入されたことに伴い、販売を選んだ場合にも一定期間後の使用状況の確認が求められるようになりました。貸与のような定期の訪問機会がないため、確認の時期を最初に決めておかないと抜けます。
- 販売時に、いつ確認するかを本人・家族と共有しておく
- 確認の方法(訪問/電話)を事業所内で決めておく
- 使われていない場合は、その理由まで聞き取る
- 破損や劣化がないか確認する
- 状態が変わって合わなくなっていないか確認する
購入と貸与、どちらを選ぶか
| 購入が向く | 貸与が向く | |
|---|---|---|
| 状態 | 安定している | 変わる可能性がある |
| 期間 | 長く使う見込み | 短期間または見通しが立たない |
| 費用 | 月々の負担を抑えたい | 初期の負担を抑えたい |
| 管理 | 自分で管理できる | 修理・交換を任せたい |
| 衛生面 | 肌に直接触れるもの | — |
品目ごとの選び方
| 品目 | 選ぶときに見るところ |
|---|---|
| ポータブルトイレ | 設置場所(ベッドからの距離)、座面の高さ、肘掛けの有無、消臭・洗浄機能、家族が処理しやすいか |
| 補高便座 | 便座の高さをどれだけ上げるか。上げすぎると足が床につかず、かえって不安定になります |
| シャワーチェア | 座面の高さ調整、背もたれ・肘掛けの有無、浴室の広さ、折りたためるか |
| バスボード | 浴槽の幅に合うか、跨ぎ動作の負担がどれだけ減るか |
| 浴槽内いす | 座ったときに肩まで湯につかれるか(高すぎると寒くなります) |
| 浴槽用手すり | 浴槽の縁の厚みに合うか、握りやすい太さか |
入浴補助用具は実際の浴室で合わせないと選べません。カタログの寸法だけで決めると、設置できない・使えないことがあります。
購入前に確認すること
- その事業者が特定福祉用具販売の指定を受けているか
- ケアマネジャーに相談済みか
- 同一年度の購入費の残額はいくらか
- 支給の方法(償還払いか受領委任払いか)
- 実際の設置場所で使えるサイズか
- 返品・交換の条件
特定福祉用具販売|告示の定めと、貴事業所の状況
左に告示・通知の定め、右に貴事業所の状況を書き込む形にしています。算定の可否を判定するものではありません。要件・運用は保険者により異なりますので、最新の告示・通知および保険者の取り扱いをご確認ください。
| 告示・通知の定め | 貴事業所の状況(記入欄) | 裏づけになる書類 |
|---|---|---|
| 福祉用具専門相談員が、特定福祉用具販売計画を作成すること | 計画の作成日: /作成者: | 特定福祉用具販売計画 |
| 利用者が福祉用具貸与も利用している場合は、福祉用具貸与計画と一体のものとして作成すること | 貸与計画との一体作成:済/未 | 福祉用具貸与計画・特定福祉用具販売計画 |
| 計画には、利用者の希望、心身の状況及びその置かれている環境を踏まえた利用目標、機種、選定の理由等を記載すること | 記載項目の確認:済/未 | 計画本文 |
| 計画の内容について利用者又はその家族に説明し、同意を得ること | 説明日: /同意日: | 同意欄のある計画書の写し |
| 同一種目について、複数の福祉用具を提案すること | 提案した商品数: 点 | 提案した商品の一覧・説明の記録 |
| 計画にモニタリングを行う時期等を記載すること | モニタリングの時期: | 計画本文 |
| 福祉用具専門相談員を常勤換算で2以上配置すること | 配置人数: 名 | 勤務表・資格証の写し |
特定福祉用具販売|運営指導で公表されている指摘
実際に公表されている内容です。詳細は監査対策ナビと各自治体の公表資料をご確認ください。
| 公表されている指摘 | 公表元 |
|---|---|
| 同一種目における複数の福祉用具の提案がされていない事例が散見されます。よくある指摘事項として、福祉用具の保管及び消毒に係る業務の委託先が変更されているにもかかわらず変更届を提出していない、消毒・保管に関する委託業務の履行確認が定期的に行われていない、福祉用具貸与計画に「モニタリングを行う時期等」を記載していない | 堺市の資料 |
| 福祉用具貸与計画を作成していない。福祉用具専門相談員を常勤換算で2以上配置していない。介護予防福祉用具貸与についてモニタリングを適切に行っていない。福祉用具貸与計画の作成に際し、利用者が特定福祉用具販売を利用していたにもかかわらず特定福祉用具販売計画と一体で作成していない | 公表資料の主な指摘事項 |
特定福祉用具販売|記録に残すこと
体制が整っていても、記録がなければ説明できません。以下は記載のイメージを示す(例)です。
| 場面 | 残す記録 | 記載例 |
|---|---|---|
| 計画を作成したとき | 作成日・作成者・利用目標・機種・選定の理由 | ◯月◯日作成。入浴の自立を目標に、浴槽用手すりを選定。理由は浴槽のまたぎ動作の安定 |
| 複数の商品を提案したとき | 提案した商品名・特徴・価格・本人の選択 | 3点を提示し、価格と使い勝手を説明。本人が◯◯を選択した |
| 貸与計画と一体で作成したとき | 貸与計画の該当箇所・整合の確認 | 貸与している手すりとの併用を前提に、同一の計画に記載した |
| 説明・同意を得たとき | 説明日・相手・同意日・交付日 | ◯月◯日、ご本人と長女へ説明。同日に同意を得て交付した |
| 納品したとき | 納品日・設置場所・使用方法の説明 | ◯月◯日納品。浴室に設置し、使用方法を実演して説明した |
| モニタリングしたとき | 実施日・使用状況・目標の達成状況 | ◯月◯日訪問。週2回の入浴で使用できている。目標はおおむね達成 |
| 見直したとき | 見直しの理由・変更内容 | 状態の変化により、より高さのある手すりへ変更を検討した |
特定福祉用具販売|よくある誤りと直し方
| よくある誤り | なぜ問題か | 直し方 |
|---|---|---|
| 同一種目で複数の提案をしていない | 公表資料で「散見されます」と指摘されている | 複数の商品を提示し、説明した記録を残す |
| 貸与計画と別々に作っている | 貸与を利用している場合は一体で作成することとされている | 同一の計画にまとめ、整合を確認する |
| 計画にモニタリングの時期が書かれていない | 公表資料で名指しされている | 時期を明記し、実施したら記録する |
| 選定の理由が書かれていない | なぜその機種かを示せない | 心身の状況・環境・目標との関係で理由を書く |
| 同意日が納品日より後になっている | 手順が逆になっている | 説明・同意・交付を納品前に済ませる |
| 福祉用具専門相談員が常勤換算2以上いない | 人員基準を欠く | 勤務表で常勤換算を確認する |
他の加算は介護保険の加算・減算まとめ、運営指導で確認される書類は監査対策ナビで確認できます。
申請のポイント
- 購入前にケアマネ・専門相談員に相談し、必要性を確認する
- 必ず指定事業者から購入する(指定外は支給対象外)
- 領収書・パンフレット等、申請に必要な書類を保管する
申請・契約管理を効率化する
介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」の福祉用具向け機能(福祉用具マナ)は、販売・契約まわりの書類管理を効率化します。利用者さま3名まで、期限なく無料でお試しいただけます。
特定福祉用具販売の対象
特定福祉用具販売は、入浴や排泄に関わる用具など、貸与になじまない用具を購入する場合に介護保険から費用が支給されるしくみです。
| 対象品目の例 | ポイント |
|---|---|
| 腰掛便座(ポータブルトイレ等) | 排泄に関わる用具 |
| 入浴補助用具(シャワーチェア等) | 入浴の安全を支える用具 |
| 簡易浴槽・移動用リフトのつり具など | 貸与になじまない用具 |
算定要件・単位数・様式は介護報酬改定や自治体により異なります。実際の運用にあたっては最新の告示・通知・条例等でご確認ください。
種目別|そのまま貼れる選定理由の完成文(8種目・56例)
計画の「選定理由」欄でつまずくのは、用具の名前だけを書いてしまうときです。読み手(保険者・利用者・家族・後任の担当者)が知りたいのは、どの動作が、どこで、どれだけ困っているのかと、その用具でどうできるようになるのかの二つだけです。以下はその二つを含めた完成文です。数値(浴槽の縁の高さ、洗い場との段差、便座の高さ、支持物の有無)はご自身の実測値に置き換えてお使いください。
※以下の文例は記載の粒度を示すものであり、どの用具がどの種目に当たるか、費用の取扱いがどうなるかを示すものではありません。種目の区分と手続の取扱いは保険者(指定権者)にご確認ください。
腰掛便座|ポータブルトイレ・補高便座など(8例)
| 場面 | 選定理由の完成文(そのまま貼れます) |
|---|---|
| 夜間の移動が不安定 | 夜間の排尿が2〜3回あり、寝室からトイレまで廊下を9m移動する間に伝い歩きが不安定になっている。ベッド脇に据える腰掛便座を選定し、ベッド端座位から2歩以内で移乗して排泄できる状態を目標とする。座面高43cmは本人の下腿長に合わせ、両足底が床につく高さとした。 |
| 便座が低く立てない | 洋式便器の座面高が36cmで、右膝の屈曲制限があるため立ち上がりのたびに前方の壁に手をついて体を引き寄せている。便座の高さを5cm上げる腰掛便座を選定し、膝の屈曲角度を浅くした状態から、壁に頼らず立ち上がれる状態を目標とする。 |
| 立ち上がりで前方へふらつく | 座位保持は可能だが、便座からの立ち上がりで前方へふらつき、家族が正面から支えている。両側に跳ね上げ式の肘掛けのある腰掛便座を選定し、両手で肘掛けを押して立ち上がる動作に切り替えることで、家族が支える場面を減らすことを目標とする。 |
| 独居で本人が処理する | 独居で、排泄物の処理を本人が行う必要がある。バケツの取り出しが前方から行える腰掛便座を選定し、便座を持ち上げずに処理できる形状とすることで、腰をひねる動作を避けながら本人が処理を続けられる状態を目標とする。 |
| 認知症で排泄場所が分からない | 認知症により夜間にトイレの場所が分からなくなり、居室内での失禁が週3回ある。ベッドから見える位置に置ける腰掛便座を選定し、便座を床と対比のつく色調のものとすることで、暗い中でも排泄場所を認識できるようにする。 |
| 自宅が和式便器 | 自宅トイレが和式便器で、しゃがみ込みと立ち上がりの双方に介助を要している。和式便器の上に据え置いて洋式の座面をつくる腰掛便座を選定し、しゃがみ込み動作を経ずに排泄できる状態を目標とする。 |
| 介護者が小柄・腰痛あり | 主介護者である妻が身長148cmで、夫(体重68kg)の便座からの立ち上がりを前方から支えており、介助のたびに腰痛が生じている。座面高を1cm刻みで調整できる腰掛便座を選定し、本人の膝の高さに合わせることで、支えずに立ち上がれる回数を増やすことを目標とする。 |
| 片麻痺で移乗時に倒れ込む | 左片麻痺があり、便座への移乗時に左側へ倒れ込む。左側に固定式の肘掛けがある腰掛便座を選定し、右手で右側の支持を保持しながら左側の肘掛けで体幹を受け止める形とすることで、移乗を介助者の支えなしで行える状態を目標とする。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
自動排泄処理装置の交換可能部品(6例)
| 場面 | 選定理由の完成文(そのまま貼れます) |
|---|---|
| 肌に触れる部分の適合 | 本人は臥床している時間が長く、夜間の排尿を自動排泄処理装置で処理している。装置本体は貸与で使用しており、肌に直接触れるレシーバーは本人の体格に合うサイズへ替える必要があるため、交換可能部品として選定する。装着時の皮膚の圧迫痕をなくすことを目標とする。 |
| チューブの詰まりで漏れる | レシーバーとタンクを結ぶチューブの内腔に尿石が付着し、洗浄しても内径が戻らない。吸引が途中で止まり就寝中に漏れが生じているため、同径のチューブを交換可能部品として選定し、夜間に介護者が起きて確認する回数を減らすことを目標とする。 |
| 体格が変わり隙間ができた | 3か月で体重が6kg減少し、装着しているレシーバーと大腿部の間に隙間が生じ、側臥位になると漏れる。一段小さいサイズのレシーバーを交換可能部品として選定し、側臥位でも密着を保てる状態を目標とする。 |
| 便への対応に切り替える | 尿専用のレシーバーでは便を受けきれず、1日2回のシーツ交換が生じている。便にも対応する形状のレシーバーを交換可能部品として選定し、シーツ交換の回数を減らして本人の離床の時間を確保することを目標とする。 |
| タンクの劣化で臭気が残る | タンクの内面に亀裂があり、洗浄後も臭気が残るため、同居の家族が居室に入ることを避けるようになっている。タンクを交換可能部品として選定し、居室内で家族と過ごす時間を戻すことを目標とする。 |
| 稼働音で覚醒してしまう | 装置の稼働音で本人が夜間に覚醒し、そのたびに体位を変えている。吸引経路のチューブを長さの異なるものへ替えることで本体を枕元から1.5m離した位置に置けるため、交換可能部品として選定し、連続して眠れる時間を延ばすことを目標とする。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
排泄予測支援機器(6例)
| 場面 | 選定理由の完成文(そのまま貼れます) |
|---|---|
| 尿意の訴えが少ない | 本人は尿意を訴えることが少なく、失禁したあとに介護者が気づく状態が1日2回続いている。膀胱内の状態から排尿の見込みを知らせる排泄予測支援機器を選定し、通知を受けてからトイレへ誘導することで、日中の失禁の回数を減らすことを目標とする。 |
| 誘導のたびに拒否がある | 認知症により尿意が「行きたくない」という表現になることがあり、時間を決めた誘導のたびに拒否が生じている。排泄予測支援機器を選定し、機器の通知をもとに誘導の時刻を決めることで、空振りの誘導を減らし、拒否の場面を減らすことを目標とする。 |
| 通所の送迎に合わない | 日中は通所介護を利用しており、送迎の前後で排泄のタイミングが合わず、車内で失禁することが週1回ある。排泄予測支援機器を選定し、送迎の30分前に排尿の見込みを確認して誘導する運用に切り替える。 |
| トイレまでの距離が長い | 自力歩行でトイレまで行けるが、居室からトイレまで12mあり、尿意を自覚してからでは間に合わずに廊下で失禁している。排泄予測支援機器を選定し、尿意の自覚より前に移動を開始できるようにする。 |
| 介護者が断眠になっている | 主介護者である夫が夜間の見守りで断眠となり、日中にふらついて転倒しかけた経緯がある。排泄予測支援機器を選定し、通知があった時だけ起きる形に切り替えることで、夫が連続して眠れる時間を確保することを目標とする。 |
| おむつを自分で外す | 本人は紙おむつの使用を強く拒み、居室で自ら外して臥床している。排泄予測支援機器を選定し、通知に合わせてトイレでの排泄に戻すことで、日中はおむつを使わずに過ごせる状態を目標とする。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
入浴補助用具|入浴用いす(8例)
| 場面 | 選定理由の完成文(そのまま貼れます) |
|---|---|
| 立位が続かない | 洗い場で立位のまま洗身しているが、右膝の疼痛により3分以上の立位保持ができず、途中で浴槽の縁に腰かけている。背もたれと肘掛けのある入浴用いす(座面高40cm・本人の下腿長に合わせた高さ)を選定し、座位のまま洗髪から洗身までを続けられる状態を目標とする。 |
| 洗い場が狭く背後に立てない | 浴室の洗い場が0.9m×1.2mと狭く、介助者が本人の背後に立つ余地がない。座面が回転する入浴用いすを選定し、介助者が正面から背部を洗える向きに座面を回すことで、狭い洗い場でも背部の洗身を行える状態を目標とする。 |
| 濡れた床で滑る | 左片麻痺があり、洗い場の床が濡れると健側の右足だけでは支えきれずに滑る。四脚に吸盤のついた入浴用いすを選定し、右手で肘掛けを保持しながら座位で洗身する動作に切り替えることで、立位のまま滑る場面をなくす。 |
| 座位で体幹が傾く | 座位保持が不安定で、前傾すると左右に傾く。背もたれと両側肘掛けのある入浴用いすを選定し、体幹を三方向から支えることで、介助者が両手を洗身に使える状態を目標とする。 |
| 車いすから乗り移る | 浴室と脱衣所の出入口に3cmの段差があり、車いすから入浴用いすへ乗り移る際に段差をまたぐ必要がある。座面高を車いすの座面と同じ42cmに合わせられる入浴用いすを選定し、水平に乗り移れる状態を目標とする。 |
| 本人が単独で出し入れする | 主介護者である長女が来訪できるのは週2回で、それ以外は本人が単独で入浴している。折りたたんで壁面に立てかけられる入浴用いすを選定し、本人が片手で持てる重量(3kg以下)のものとすることで、介護者の不在時も同じ手順で入浴できる状態を目標とする。 |
| 入浴中に立ち上がろうとする | 入浴中に無支持で立ち上がろうとして転倒しかけた経緯がある。前方に立ち上がり用の握りがある入浴用いすを選定し、握る→前傾する→膝を伸ばす、の順に手順を固定することで、無支持での立ち上がりを避ける。 |
| 座面が硬く痛みが出る | 腰椎圧迫骨折後で、硬い座面では10分以上の座位で疼痛が出るため、洗身を途中でやめている。座面にクッション性のある入浴用いすを選定し、洗髪から洗身までを一度の座位で終えられる状態を目標とする。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
入浴補助用具|浴槽用手すり・浴槽内いす(8例)
| 用具 | 選定理由の完成文(そのまま貼れます) |
|---|---|
| 浴槽用手すり | 浴槽の縁の高さが洗い場から52cm、縁の厚みは4cmで、またぐ際に壁に手をついているが手が滑る。浴槽の縁に挟んで固定する浴槽用手すりを選定し、縁の厚みに適合する挟み幅のものとすることで、またぎ動作の間じゅう片手で支持できる状態を目標とする。 |
| 浴槽用手すり | 在来工法の浴室で、浴槽の縁から壁面まで70cmあり、またぎの途中に手の届く支持物がない。浴槽用手すりを選定し、またぎ動作の起点と終点の双方で支持できる位置に取り付けることで、支持物から手が離れる時間をなくす。 |
| 浴槽用手すり | 右片麻痺があり、健側の左手のみで支持している。左側の縁に取り付ける浴槽用手すりを選定し、左手で握った状態で右下肢から浴槽へ入れる順序を固定することで、体幹が右へ倒れる場面をなくす。 |
| 浴槽用手すり | ユニットバスで浴槽の縁の外側に立ち上がりがあり、一般的な挟み込み型では固定できない。縁の形状に合う固定部を持つ浴槽用手すりを選定し、設置後に前後方向へ荷重をかけて動かないことを確認したうえで使用を開始する。 |
| 浴槽内いす | 浴槽の深さが55cmあり、浴槽底からは自力で立ち上がれず介助者2名で引き上げている。浴槽内いすを選定し、座位の位置を高くすることで、介助者1名の支えで立ち上がれる状態を目標とする。 |
| 浴槽内いす | 肩まで湯につかることを本人が望んでいるが、座位を高くすると上半身が湯から出て寒さを訴える。高さを3段階で調整できる浴槽内いすを選定し、湯量と座面高の組み合わせを入浴時に決めることで、肩まで湯につかりながら自力で立ち上がれる高さを探る。 |
| 浴槽内いす | 変形性膝関節症により膝を深く曲げられず、浴槽底に座ると膝が伸びたまま前方の壁につかえる。座面が浴槽の内寸に収まる浴槽内いすを選定し、膝の屈曲角度を浅くしたまま入浴できる状態を目標とする。 |
| 浴槽内いす | 浴槽の内寸が幅70cmで、脚を伸ばすと足底が壁につかえて体が浮き、臀部が前方へ滑る。滑り止めのついた浴槽内いすを選定し、足底を浴槽底につけたまま座位を保てる状態を目標とする。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
入浴補助用具|入浴台・浴室内すのこ・浴槽内すのこ・入浴用介助ベルト(8例)
| 用具 | 選定理由の完成文(そのまま貼れます) |
|---|---|
| 入浴台 | 浴槽の縁の高さが洗い場から50cmあり、片脚立位が2秒しか保てないため、またぎの途中でバランスを崩している。浴槽の縁に渡して座る入浴台を選定し、座ったまま片脚ずつ浴槽内へ入れる手順に切り替えることで、片脚立位を伴わない出入りを目標とする。 |
| 入浴台 | 左片麻痺で、左下肢を自力で持ち上げられない。入浴台を選定し、座位で左下肢を右手で介助しながら浴槽へ入れる動作とすることで、介助者が下肢を持ち上げる介助を、本人の自己介助に置き換えることを目標とする。 |
| 浴室内すのこ | 脱衣所から浴室への入口に12cmの段差があり、すり足歩行のため足先が敷居に引っかかっている。段差を解消する高さの浴室内すのこを選定し、段差をまたがずに入室できる状態を目標とする。 |
| 浴室内すのこ | 浴室の床がタイルで、洗い場に水がたまり滑りやすい。排水を妨げない構造の浴室内すのこを選定し、足底が水膜に接しない状態で立位と方向転換を行える状態を目標とする。 |
| 浴槽内すのこ | 浴槽の深さが58cmあり、浴槽底に座ると自力で立ち上がれない。浴槽内すのこを選定し、底面を上げることで、立ち上がりに必要な膝の伸展の範囲を浅くし、支持物を握って自力で立てる状態を目標とする。 |
| 浴槽内すのこ | 身長146cmで、浴槽底に座ると口元まで湯につかり、むせ込むことがある。浴槽内すのこを選定し、座位の位置を上げて胸から上を湯面より上に保てる状態を目標とする。 |
| 入浴用介助ベルト | 本人(体重62kg)の浴槽からの立ち上がりを、主介護者である妻が腋窩に手を入れて引き上げており、濡れた皮膚が滑って支えきれない。胴回りに装着する入浴用介助ベルトを選定し、把持部を握って引き上げる形にすることで、腋窩を引く介助を避ける。 |
| 入浴用介助ベルト | 肩関節に疼痛があり、腕を引く介助のたびに痛みを訴えて入浴を拒んでいる。入浴用介助ベルトを選定し、腰部で支える介助に切り替えることで、肩に荷重をかけずに立ち上がりを介助できる状態を目標とする。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
簡易浴槽(6例)
| 場面 | 選定理由の完成文(そのまま貼れます) |
|---|---|
| 浴室が2階にある | 本人は臥床している時間が長く、住宅の浴室が2階にあるため階段を経由した移動ができず、清拭のみが続いている。取水・排水に工事を伴わない簡易浴槽を選定し、1階の居室で週2回、湯につかれる状態を目標とする。 |
| 浴室の入口が狭い | 浴室の入口の有効幅が58cmで車いすが入らず、抱え上げでの入室を続けている。居室に持ち込める簡易浴槽を選定し、抱え上げでの移動を伴わずに入浴できる状態を目標とする。 |
| 清拭では汚れが残る | 仙骨部に発赤があり、清拭のみでは皮膚のしわの部分に汚れが残っている。居室で使用できる簡易浴槽を選定し、湯につかる形での洗浄を週2回行える状態を目標とする。 |
| 給湯設備が使えない | 独居で、浴室の給湯設備が故障しており修理の見込みが立っていない。給湯設備に接続せずに使用できる簡易浴槽を選定し、訪問介護の時間内で入浴を終えられる状態を目標とする。 |
| 座位入浴では姿勢が崩れる | 座位保持が不安定で、洗い場での座位入浴では体幹が前方へ崩れ、介助者2名で支えている。臥位に近い姿勢で使用できる簡易浴槽を選定し、体幹を支える介助者を1名で保てる状態を目標とする。 |
| 介護者が浴室で支えられない | 介護者である夫が腰痛のため、浴室内で立位を支える介助ができない。折りたたんで収納できる簡易浴槽を選定し、居室の床面で、夫が前傾姿勢をとらずに介助できる高さで使用する。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
移動用リフトのつり具の部分(6例)
| 場面 | 選定理由の完成文(そのまま貼れます) |
|---|---|
| 体格に合わせる | 居室に設置した移動用リフトを貸与で使用しており、肌に直接触れるつり具は本人の体格(身長152cm・体重41kg)に合うサイズを選定する。ベッドから車いすへの移乗を、介助者1名で行える状態を目標とする。 |
| 股関節の可動域制限 | 股関節の可動域制限があり、脚を分けて通す形状のつり具では装着のたびに疼痛を訴える。脚を分けずに臀部全体を支える形状のつり具を選定し、装着にかかる時間と疼痛の訴えを減らすことを目標とする。 |
| トイレでの使用 | トイレでの使用にあたり、現在のつり具では衣服の上げ下ろしができず、いったん降ろして着脱している。臀部が開く形状のつり具を選定し、つり上げたまま下衣を下ろせる状態を目標とする。 |
| 入浴時に乾かない | 入浴時にリフトを使用しており、布製のつり具が乾かないまま次の入浴を迎えている。水はけのよい素材のつり具を選定し、入浴のたびに乾いたものを装着できる状態を目標とする。 |
| 頸部の支持が弱い | 頸部の支持が弱く、つり上げ時に頭部が後方へ倒れる。頭部まで支える形状のつり具を選定し、つり上げから着座までの間、頭部を保持できる状態を目標とする。 |
| 体格が変わった | 3か月で体重が9kg増加し、現在のつり具では周径が足りず装着できない。適合するサイズのつり具を選定し、これまでと同じ移乗の手順を続けられる状態を目標とする。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
場所と住環境別|選定理由の書き分け(浴室・脱衣所・トイレ・寝室 28例)
同じ用具でも、書くべき環境の情報は場所ごとに違います。浴室なら「在来工法かユニットバスか」「縁の高さと厚み」、トイレなら「和式か洋式か」「便器の左右の空き」、寝室なら「ベッドの高さ」「床材」。ここを書き落とすと、後から読んだ人が判断の材料を持てません。以下は住環境の記載をあらかじめ含んだ完成文です。
| 場所 | 住環境の記載を含む選定理由の完成文(そのまま貼れます) |
|---|---|
| 浴室 | 浴室は在来工法、床はタイル張り。洗い場から浴槽の縁までの高さは52cm、縁の厚みは4cm。またぎ動作の間に支持できるものがなく、壁に手をついている。浴槽の縁に固定する用具を選定し、またぎの起点から終点まで片手で支持できる状態を目標とする。 |
| 浴室 | 浴室はユニットバスで、洗い場は0.8m×1.4m。既設の手すりは洗い場側の壁のみにあり、浴槽内には支持物がない。浴槽内で座位から立ち上がる際に支持できる用具を選定し、立ち上がりの起点で確実に支持できる状態を目標とする。 |
| 浴室 | 脱衣所から浴室への入口に11cmの段差があり、引き戸のレールが2cm突出している。段差を解消する高さの用具を選定し、すり足で入室しても足先が引っかからない状態を目標とする。 |
| 浴室 | 洗い場に据置きの洗面台があり、いすを置ける有効幅は48cmしかない。折りたためて幅45cm以内に収まる用具を選定し、洗面台の使用を妨げずに座位で洗身できる状態を目標とする。 |
| 浴室 | 浴槽は据置き型で、洗い場から縁までが58cm、浴槽の内寸の深さは55cm。浴槽底からの立ち上がりに介助者2名を要している。浴槽内の座位の高さを上げる用具を選定し、介助者1名の支えで立ち上がれる状態を目標とする。 |
| 浴室 | 浴室の換気が弱く、床のタイルが常に湿っている。滑り止めの効く用具を選定し、濡れた床でも立位と方向転換を行える状態を目標とする。 |
| 浴室 | 集合住宅の浴室で、壁面への穴あけができない。壁に固定せず浴槽の縁に取り付ける用具を選定し、住宅に改修を加えずに支持点を確保する。 |
| 脱衣所 | 脱衣所と浴室の間に14cmの立ち上がりがあり、右下肢を14cm持ち上げられないため、敷居に腰かけて回り込んで入室している。段差を解消する高さの用具を浴室側に設置し、立位のまま入室できる状態を目標とする。 |
| 脱衣所 | 脱衣所の床はフローリングで、浴室から出た直後に足裏の水で滑る。浴室側で水切りのできる用具を選定し、浴室内で足底の水を落としてから脱衣所へ出る手順とする。 |
| 脱衣所 | 脱衣所に手すりがなく、更衣を終えてから浴室へ向かう1.2mの間に支持物がない。浴室の入口に近い位置に支持点をつくる用具を選定し、入室時に手をかける位置を一定にする。 |
| 脱衣所 | 脱衣所が寒く、入浴前に長く立っていられずに震えが出る。洗い場で待たずに座れる用具を選定し、浴室に入ってすぐ座位をとれる状態を目標とする。 |
| 脱衣所 | 脱衣所から浴室への引き戸の有効幅が56cmで、歩行器が入らない。歩行器を脱衣所に置いたまま浴室内で支持できる用具を選定し、無支持で進む距離を0.5m以内に収める。 |
| 脱衣所 | 脱衣所は1.6m×1.2mで、洗濯機と洗面台が置かれており、介助者が本人と並んで立つ余地がない。浴室側に座る位置をつくる用具を選定し、介助者が浴室内で正面から介助できる配置とする。 |
| 脱衣所 | 脱衣所の床に防水パンの縁があり、車いすの前輪が乗り上げて止まる。浴室側で車いすから乗り移れる高さの用具を選定し、乗り移りの位置を防水パンより浴室側に移す。 |
| トイレ | トイレは0.8m×1.2mで、便器の左側は壁、右側は0.2mの空きしかない。壁側に体を預けられないため、便座の両側に支持点をつくる用具を選定し、両手で押して立ち上がれる状態を目標とする。 |
| トイレ | 自宅トイレは和式便器で、しゃがみ込みと立ち上がりの双方に介助を要している。和式便器に据え置いて座位をとれる用具を選定し、しゃがみ込み動作を経ずに排泄できる状態を目標とする。 |
| トイレ | 洋式便器の座面高が36cmで、本人の下腿長に対して低く、立ち上がりのたびに前方の壁に手をついている。便座の高さを上げる用具を選定し、膝の屈曲角度を浅くした状態から立ち上がれるようにする。 |
| トイレ | トイレまでの廊下が9mあり、夜間は照明をつけずに移動して壁伝いになっている。寝室内に排泄場所をつくる用具を選定し、ベッド端座位から2歩以内で移乗できる位置に設置する。 |
| トイレ | トイレの扉が内開きで、扉を開けると便器の前に立つ余地がない。寝室で排泄できる用具を選定し、扉の開閉を伴わずに排泄できる状態を目標とする。 |
| トイレ | 便器の周囲に手すりがあるが、位置が本人の座位の肩幅より外側にあり、握るために体幹を大きく傾けている。肘掛けが座位の肩幅の内側にくる用具を選定し、体幹を傾けずに支持できる状態を目標とする。 |
| トイレ | 同居家族と共用のトイレで、本人の使用時間が長く、朝の時間帯に家族の使用と重なっている。寝室に排泄場所をつくる用具を選定し、朝の時間帯に本人が待たずに排泄できる状態を目標とする。 |
| 寝室 | 寝室は6畳で、ベッドの右側に0.9mの通路がある。ベッド端座位からの移乗距離が短い位置に排泄用の用具を選定し、夜間に立ち上がって歩く距離を2歩以内にする。 |
| 寝室 | ベッドの高さを42cmで使用している。移乗先の座面高を42cmに合わせられる用具を選定し、水平に移れる状態を目標とする。 |
| 寝室 | 寝室の床は畳で、脚部の細い用具では沈み込んで傾く。脚部の接地面が広く畳を傷めにくい形状の用具を選定し、設置位置を床に印をつけて固定する。 |
| 寝室 | 寝室に自動排泄処理装置の本体を貸与で設置している。肌に直接触れる部分は本人の体格に合わせる必要があるため、交換可能部品を選定し、装着時の皮膚の圧迫痕をなくすことを目標とする。 |
| 寝室 | 寝室から浴室まで直線で11mあり、途中に2か所の段差がある。移動を伴わずに居室で入浴できる用具を選定し、寝室内で入浴を完了できる状態を目標とする。 |
| 寝室 | 寝室に移動用リフトを貸与で設置し、ベッドから車いすへ移乗している。肌に直接触れるつり具は本人の体格に合うサイズを選定し、装着から着座までを介助者1名で行える状態を目標とする。 |
| 寝室 | 寝室の窓側にベッドを置いており、夜間に介護者が入れるのは壁側のみである。壁側から処理しやすい形状の用具を選定し、介護者がベッドをまたがずに処理できる配置とする。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
状態像別|選定理由の書き分け(8つの状態・32例)
「片麻痺のため」「認知症のため」だけでは、なぜその用具なのかが説明できません。状態は、それが動作のどこに現れているかまで書くと理由になります。以下は状態ごとに、動作に現れているところを含めた完成文です。
| 状態 | 選定理由の完成文(そのまま貼れます) |
|---|---|
| 片麻痺 | 右片麻痺があり、健側の左手のみで支持している。浴槽への出入りで左手が離れる瞬間に体幹が右へ倒れる。左側に支持点をつくる用具を選定し、左手を離さずにまたぎを完了できる手順とする。 |
| 片麻痺 | 左片麻痺があり、洗い場で立位のまま洗身すると左足に荷重できず右足のみで支えている。背もたれと右側肘掛けのある座位用の用具を選定し、座位で洗身を続けられる状態を目標とする。 |
| 片麻痺 | 右片麻痺があり、便座への移乗時に右側へ倒れ込む。右側に固定式の支持面がある用具を選定し、左手で左側を保持しながら右側で体幹を受け止める形とする。 |
| 片麻痺 | 左片麻痺があり、左下肢を自力で持ち上げられない。座ったまま下肢を浴槽へ入れられる用具を選定し、介助者が下肢を持ち上げる介助を、右手による自己介助に置き換える。 |
| 膝を深く曲げられない | 両側の変形性膝関節症で、膝の屈曲は90度まで。浴槽底に座ると膝が伸びたまま前方の壁につかえる。浴槽内の座位の高さを上げる用具を選定し、膝の屈曲角度を浅く保ったまま入浴できる状態を目標とする。 |
| 膝を深く曲げられない | 右の変形性膝関節症があり、洋式便器の座面高36cmからの立ち上がりで右膝に疼痛が出る。便座の高さを上げる用具を選定し、立ち上がり開始時の膝の屈曲角度を浅くする。 |
| 膝を深く曲げられない | 膝の屈曲制限により低い座面からは立てず、家族が引き上げている。座面高を1cm刻みで調整できる用具を選定し、本人の膝の高さに合わせて設定することで、引き上げ介助を減らすことを目標とする。 |
| 膝を深く曲げられない | 膝の疼痛により片脚立位が保てず、浴槽の縁をまたぐ際に支持側の膝が崩れる。浴槽の縁に座って回り込む用具を選定し、片脚立位を伴わない出入りの手順とする。 |
| 立ち上がりに支持が要る | 下肢の筋力低下により、支持物がないと座位から立ち上がれない。両側に跳ね上げ式の肘掛けのある用具を選定し、両手で押して立ち上がる動作に切り替える。 |
| 立ち上がりに支持が要る | 立ち上がりのたびに手近な物につかまり、体重をかけて引き寄せている。前方に握りのある用具を選定し、握る→前傾する→膝を伸ばす、の順に手順を固定する。 |
| 立ち上がりに支持が要る | 立ち上がりの初動で臀部が座面から離れず、介助者が正面から引き上げている。座面の高さを上げられる用具を選定し、介助者が引き上げる場面を減らすことを目標とする。 |
| 立ち上がりに支持が要る | 浴槽底からの立ち上がりに介助者2名を要している。浴槽内の座位の高さを上げる用具を選定し、介助者1名の支えで立ち上がれる状態を目標とする。 |
| 浴槽をまたげない | 浴槽の縁の高さが洗い場から54cmで、本人の下肢挙上は最大32cm。浴槽の縁に渡して座る用具を選定し、座位で片脚ずつ入れる手順とする。 |
| 浴槽をまたげない | またぎ動作の途中でふらつき、家族が身体を抱えて支えている。またぎの起点と終点の双方で支持できる位置に用具を選定し、支持物から手が離れる時間をなくす。 |
| 浴槽をまたげない | 浴槽の縁の幅が12cmと広く、腰かけると不安定になる。縁に安定して渡せる幅の用具を選定し、座位のまま回転して浴槽内へ入れる状態を目標とする。 |
| 浴槽をまたげない | またぎを避けるようになり、浴室での入浴そのものをやめて清拭のみになっている。浴槽の縁に座って出入りする用具を選定し、週2回の入浴を再開できる状態を目標とする。 |
| 座位保持が不安定 | 座位で前傾すると左右に傾き、背部の洗身時に体幹が崩れる。背もたれと両側肘掛けのある用具を選定し、体幹を三方向から支える。 |
| 座位保持が不安定 | 浴槽内で座位が保てず、臀部が前方へ滑って口元まで沈む。滑り止めのついた用具を選定し、足底を浴槽底につけたまま座位を保てる状態を目標とする。 |
| 座位保持が不安定 | 便座での座位保持が不安定で、排便の途中で前方へ傾く。背もたれのある用具を選定し、排泄が終わるまで姿勢を保てる状態を目標とする。 |
| 座位保持が不安定 | 臥位に近い姿勢でなければ姿勢が崩れる。臥位に近い姿勢で使用できる入浴用の用具を選定し、体幹を支える介助者を1名で保てる状態を目標とする。 |
| 認知症 | 認知症により夜間にトイレの場所が分からず、居室内での失禁が週3回ある。ベッドから見える位置に置ける用具を選定し、床と対比のつく色調のものとする。 |
| 認知症 | 操作の手順を覚えにくく、レバーやボタンの多い用具では使用が止まってしまう。操作部のない形状の用具を選定し、座る・立つの動作だけで使える形とする。 |
| 認知症 | 尿意が言葉として表現されにくく、時間を決めた誘導のたびに拒否が生じている。排尿の見込みを知らせる用具を選定し、通知に合わせて誘導の時刻を決める。 |
| 認知症 | 浴室に見慣れない物があると入室を拒む。常時、同じ位置に置いたままにできる用具を選定し、入浴のたびに出し入れせず環境を一定に保つ。 |
| 独居 | 独居で、排泄物の処理を本人が行っている。前方からバケツを取り出せる形状の用具を選定し、持ち上げずに処理できる状態を目標とする。 |
| 独居 | 独居で、入浴中に転倒しても発見が遅れる。座位で洗身と洗髪を完了できる用具を選定し、浴室内で立位をとる時間を減らす。 |
| 独居 | 独居で、用具の出し入れを本人が行う必要がある。折りたたんで壁面に立てかけられ、片手で持てる重量の用具を選定する。 |
| 独居 | 独居で、訪問介護の時間内に入浴を終える必要がある。準備と片づけに時間のかからない用具を選定し、訪問の時間内で入浴を完了できる状態を目標とする。 |
| 介護者が高齢・小柄 | 主介護者である妻が78歳・身長148cmで、夫の便座からの立ち上がりを正面から支えており、腰痛が生じている。座面高を調整できる用具を選定し、支えずに立ち上がれる回数を増やすことを目標とする。 |
| 介護者が高齢・小柄 | 主介護者である夫が腰部の疾患により、浴室内で立位を支える介助ができない。腰部で支える介助に切り替えられる用具を選定し、引き上げる介助を避ける。 |
| 介護者が高齢・小柄 | 主介護者の身長が本人より低く、腋窩を引く介助では滑って支えきれない。把持部を握って引ける用具を選定し、介助の力点を腋窩から腰部に移す。 |
| 介護者が高齢・小柄 | 主介護者が来訪できるのは週2回で、それ以外は本人が単独で使用する。単独で出し入れでき、操作の少ない用具を選定し、介護者の不在時も同じ手順で使える状態を目標とする。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
貸与と販売の分かれ目|基準の定めと記入欄の対照表(14項目)
同じ「入浴」の場面で使う用具でも、告示のどの種目に列挙されているかによって取扱いが分かれます。ここではどちらに当たるかの判定は行いません。左に基準・通知で示されている考え方、中央に貴事業所の記録(記入欄)、右に確認先を置いた対照表にしています。実際の取扱いは保険者(指定権者)にご確認ください。
| 分かれ目になるところ | 基準・通知で示されていること | 貴事業所の記録(記入欄) |
|---|---|---|
| 種目の区分 | 福祉用具貸与の種目と、特定福祉用具販売の種目は、それぞれ告示に列挙されている | 今回の用具の一般的名称: /告示上の種目名: /確認した資料名: |
| 同じ「入浴」の場面 | 入浴に用いる用具であっても、告示上どちらの種目に列挙されているかで手続が分かれる | 用具の名称: /取扱いを確認した日: /回答者: |
| 装置の本体と交換可能部品 | 自動排泄処理装置は、本体と交換可能部品とで種目が分けて定められている | 本体の取扱い:貸与/その他( )/部品の取扱い: |
| リフト本体とつり具 | 移動用リフトは、本体とつり具の部分とで種目が分けて定められている | 本体の取扱い: /つり具の取扱い: |
| 選択制の対象種目 | 令和6年度から、一部の種目について貸与と販売の選択が可能とされた | 今回の用具が選択制の対象かを保険者に確認した日: /担当課: /回答: |
| 選択にあたっての説明 | 選択制の対象では、利用者へ双方の利点・注意点を含めて説明することが示されている | 説明日: /説明者: /説明した相手: /説明内容の記録の保管:有/無 |
| 専門職の意見 | 選択にあたり、医師・専門職の意見や退院後の状態の見込みを踏まえることが示されている | 意見の取得日: /取得先(医師/リハビリ職/その他): /記録の保管:有/無 |
| 貸与を併用しているとき | 貸与と販売の双方を利用する場合、計画を一体のものとして作成することが示されている | 一体作成:済/未/使用している様式名: |
| 使用状況を確かめる時期 | 販売を選んだ場合も使用状況を確かめることとされ、その時期を計画に記載することが示されている | 計画に記載した時期: /実施予定日: /実施日: |
| 状態の変化の見込み | 状態の変化が見込まれる場合の考え方が通知で示されている | 主治医・リハビリ職から得た見込み: /記録した日: |
| 故障時の担い手 | 貸与では事業者による保守・交換が前提とされ、販売では所有者による管理となる | 故障時の連絡先を説明した日: /説明した相手: |
| 指定の種類 | 福祉用具貸与と特定福祉用具販売は、それぞれ指定を受ける | 自事業所の指定:貸与(有/無)・販売(有/無)/指定年月日: |
| 利用者が行う手続 | 販売では、利用者が保険者へ申請を行う手続が定められている | 申請書の様式名: /提出先: /様式を確認した日: |
| 受領の方法 | 受領の方法(償還払い/受領委任払い)は保険者により取扱いが異なる | 自事業所の保険者の取扱い:償還払い/受領委任払い/両方/確認日: |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
なお、介護保険法に基づく届出書類の作成・提出代行は社会保険労務士の業務です。本記事は記載の粒度と確認の観点を整理したものであり、手続の代行や可否の判断を行うものではありません。
書き直し20組|悪い例と良い例、手元に残す記録と運営指導の観点
「入浴が困難なためシャワーチェアを選定」——この一文が説明として弱いのは、どの動作が・どこで・どれだけ困難なのかと、その用具でどうなるのかが抜けているからです。以下は、実際によく見かける書き方を左に、そのまま貼れる完成文を右に置いた20組です。
悪い例と良い例(20組)
| 場面 | 悪い例(説明の材料が足りない) | 良い例(そのまま貼れる完成文) | 足りていなかったもの |
|---|---|---|---|
| 入浴全般 | 入浴が困難なためシャワーチェアを選定 | 洗い場での立位が3分以上保てず、洗身の途中で浴槽の縁に腰かけている。背もたれと肘掛けのある入浴用いす(座面高40cm)を選定し、座位のまま洗髪から洗身までを続けられる状態を目標とする。 | どの動作が・どれだけ困難か/用具の寸法/到達したい状態 |
| またぎ動作 | 浴槽をまたげないためバスボードを選定 | 浴槽の縁の高さは洗い場から54cm、本人の下肢挙上は最大32cmで、またぎの途中で支持側の膝が崩れる。浴槽の縁に渡して座る入浴台を選定し、座位で片脚ずつ入れる手順に変えることで、片脚立位を伴わない出入りを目標とする。 | 縁の高さと下肢挙上の実測値/崩れる場面 |
| 支持物 | 安全のため浴槽用手すりを選定 | 浴槽の縁の厚みは4cm、縁から壁面まで70cmあり、またぎの途中に手の届く支持物がない。縁に挟んで固定する浴槽用手すりを選定し、またぎの起点と終点の双方で片手支持を保てる状態を目標とする。 | 「安全」の中身/支持物が無い区間の長さ |
| 夜間の排泄 | 夜間の排泄のためポータブルトイレを選定 | 夜間の排尿が2〜3回あり、寝室からトイレまで9mの移動で伝い歩きが不安定になる。ベッド脇に据える腰掛便座(座面高43cm)を選定し、ベッド端座位から2歩以内で移乗して排泄できる状態を目標とする。 | 回数/距離/移乗後の歩数 |
| 便座の高さ | 立ち上がりにくいため補高便座を選定 | 洋式便器の座面高が36cmで、右膝の屈曲制限により立ち上がりのたびに前方の壁に手をついている。便座の高さを5cm上げる用具を選定し、膝の屈曲角度を浅くした状態から立ち上がれるようにする。 | 現在の座面高/上げる高さ/代償動作 |
| 浴槽内の立ち上がり | 浴槽から出られないため浴槽内いすを選定 | 浴槽の深さは55cmで、浴槽底からの立ち上がりに介助者2名を要している。高さを3段階で調整できる浴槽内いすを選定し、介助者1名の支えで立ち上がれる状態を目標とする。 | 深さ/現在の介助者の人数/目標の人数 |
| 段差 | 段差があるためすのこを選定 | 脱衣所から浴室への入口に12cmの段差があり、すり足歩行で足先が敷居に引っかかっている。段差を解消する高さの浴室内すのこを選定し、段差をまたがずに入室できる状態を目標とする。 | 段差の高さ/引っかかる場所/歩行の様子 |
| 介助の方法 | 介助が大変なため介助ベルトを選定 | 本人(体重62kg)の浴槽からの立ち上がりを、主介護者である妻(身長148cm)が腋窩を引いて介助しており、濡れた皮膚が滑って支えきれない。胴回りに装着する入浴用介助ベルトを選定し、把持部を握って腰部で支える介助に変える。 | 介助者の体格/現在の介助方法/変えたあとの方法 |
| 浴室が使えない | 浴室が使えないため簡易浴槽を選定 | 浴室が2階にあり階段の昇降ができず、清拭のみが続いている。取水・排水に工事を伴わない簡易浴槽を選定し、1階の居室で週2回、湯につかれる状態を目標とする。 | 使えない理由/今どうしているか/頻度の目標 |
| つり具 | リフト使用のためつり具を選定 | 居室に設置した移動用リフトでベッドから車いすへ移乗しているが、股関節の可動域制限により脚を分けて通す形状では装着時に疼痛を訴える。臀部全体を支える形状のつり具を選定し、装着時の疼痛の訴えを減らすことを目標とする。 | 移乗の経路/現在の形状で起きていること |
| 排泄予測 | 失禁が多いため排泄予測支援機器を選定 | 尿意の訴えが少なく、失禁したあとに介護者が気づく状態が1日2回続いている。膀胱内の状態から排尿の見込みを知らせる機器を選定し、通知を受けてから誘導することで日中の失禁の回数を減らすことを目標とする。 | 頻度/気づく順序/誘導の変え方 |
| 交換可能部品 | 部品が古くなったため交換 | レシーバーとタンクを結ぶチューブの内腔に尿石が付着し、洗浄後も吸引が途中で止まって就寝中に漏れが生じている。同径のチューブを交換可能部品として選定し、夜間に介護者が起きて確認する回数を減らすことを目標とする。 | どこがどう古いのか/起きている不具合 |
| 目標の書き方 | 安全に入浴できるようにする | 洗い場での立位を伴わずに洗髪と洗身を終え、週2回の入浴を介助者1名で続けられる状態を、3か月後の確認までの目標とする。 | 期限/頻度/介助者の人数という測れる形 |
| 環境の記載 | 浴室が狭いため | 浴室はユニットバスで洗い場は0.8m×1.4m、いすを置ける有効幅は48cm。幅45cm以内で折りたためる用具を選定し、洗面台の使用を妨げずに座位で洗身できる状態を目標とする。 | 寸法/置ける有効幅/用具側の寸法条件 |
| 複数提案の記録 | 本人の希望により決定 | 機能と仕様の異なる3点を提示し、座面の高さ調整幅・折りたたみの可否・重量の違いを説明した。本人と長女が重量の軽いものを選択し、その理由を計画に記載した。 | 提示した点数/説明した比較の軸/選んだ理由 |
| 状態の記載 | 片麻痺のため | 右片麻痺により健側の左手のみで支持しており、浴槽への出入りで左手が離れる瞬間に体幹が右へ倒れる。左側に支持点をつくる用具を選定し、左手を離さずにまたぎを完了できる手順とする。 | 麻痺側/支持の仕方/崩れる瞬間 |
| 介護者の記載 | 家族の負担軽減のため | 主介護者である夫(81歳)が腰部の疼痛により浴室内での支え介助ができず、入浴の頻度が週1回に減っている。腰部で支える介助に切り替えられる用具を選定し、週2回の入浴に戻すことを目標とする。 | 介護者の年齢と状態/今起きている結果/戻したい頻度 |
| 独居の記載 | 独居のため | 独居で、用具の出し入れと入浴中の見守りが得られない。折りたたんで壁面に立てかけられ、片手で持てる重量の用具を選定し、座位で洗身と洗髪を完了できるようにすることで浴室内で立位をとる時間を減らす。 | 独居の何が問題か/用具側の条件 |
| 認知症の記載 | 認知症のため | 認知症により夜間にトイレの場所が分からず、居室内での失禁が週3回ある。ベッドから見える位置に置け、床と対比のつく色調の腰掛便座を選定し、暗い中でも排泄場所を認識できるようにする。 | 認知症が動作のどこに現れているか/回数 |
| 確認時期の記載 | 必要に応じて確認する | 納品から3か月後の◯月◯日に訪問して使用状況を確認する。確認項目は、使用の有無・使用していない場合の理由・破損の有無・座面高が現在の状態に合っているか、の4点とする。 | いつ/どの方法で/何を見るか |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
申請と受領で手元に残す記録(16場面・記入欄つき)
手続の流れ・必要な書類・受領の方法は保険者(指定権者)により異なります。ここではどこが違うかを断定せず、「何を手元に残すか」と「保険者に確認した記録」を並べた形にしています。
| 場面 | 手元に残す記録 | 記入欄 |
|---|---|---|
| ケアマネジャーへの相談 | 相談日・相談相手・相談した内容 | 相談日: /相手: /内容の記録:有/無 |
| サービス担当者会議 | 開催日・出席者・検討した内容 | 開催日: /出席者: /要点への記載:有/無 |
| 居宅サービス計画への位置づけ | 位置づけた表・必要な理由を記載した箇所 | 記載した表: /記載箇所: |
| 同一種目の複数の提案 | 提示した点数・機能や仕様の違いの説明記録・本人の選択 | 提示した点数: 点/説明の記録:有/無/選択した理由の記載:有/無 |
| 選定理由の記載 | 計画の選定理由欄の記載日・記載者 | 記載日: /記載者: |
| 説明と同意 | 説明日・説明した相手・同意日・交付日 | 説明日: /相手: /同意日: /交付日: |
| 現地での寸法の確認 | 訪問日・実測した寸法(浴槽の縁の高さ/洗い場との段差/入口の有効幅/便座の高さ) | 訪問日: /縁の高さ: cm/段差: cm/有効幅: cm/便座高: cm |
| 納品 | 納品日・設置場所・使用方法を説明した者 | 納品日: /設置場所: /説明者: |
| 領収の記録 | 品目名と発行日が分かる書類の保管 | 保管:有/無/保管場所: |
| 品目・型番が分かる書類 | カタログ等の写しの保管 | 保管:有/無/保管場所: |
| 保険者への申請 | 提出日・提出先・使用した様式名(様式は保険者により異なる) | 提出日: /提出先: /様式名: |
| 受領の方法 | 償還払い/受領委任払いの別(保険者により取扱いが異なる) | 取扱い:償還払い/受領委任払い/確認日: |
| 保険者へ確認した記録 | 確認日・担当課・確認した内容・回答者 | 確認日: /担当課: /回答者: |
| 使用状況の確認 | 実施日・方法(訪問/電話)・使用の有無・使われていない場合の理由 | 実施日: /方法: /使用:有/無/理由: |
| 破損・不具合 | 発生日・状況・行った対応 | 発生日: /状況: /対応: |
| 再度の購入の検討 | 検討日・理由(破損/状態の変化)・保険者へ確認した日 | 検討日: /理由: /確認日: |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
運営指導マニュアル別添1の欄と、自治体が公表している事例(10項目)
厚生労働省の運営指導マニュアル別添1には、「福祉用具貸与」の欄が掲げられています。特定福祉用具販売として独立した欄は、同別添1では確認できませんでした。以下の前半は別添1の福祉用具貸与の欄に掲げられている確認項目と確認文書、後半は自治体が公表している事例です。公表資料に見当たらない項目は「公表事例では確認できず」と記載しています。
| 出どころ | 掲げられている確認項目/公表されている指摘 | 確認文書として挙げられているもの | 貴事業所の記録(記入欄) |
|---|---|---|---|
| 別添1(福祉用具貸与の欄) | サービスの提供開始日および終了日、種目および品名等を記録しているか | 居宅サービス計画、サービス提供記録 | 開始日: /終了日: /種目名: /品名の記載:有/無 |
| 別添1(福祉用具貸与の欄) | 利用者の心身の状況、希望および環境を踏まえて計画が立てられているか | 居宅サービス計画、福祉用具貸与計画(同意があったことが分かるもの) | 心身の状況の記載:有/無/希望の記載:有/無/環境の記載:有/無 |
| 別添1(福祉用具貸与の欄) | 利用目標、具体的な機種、当該機種の選定理由等が明らかになっているか | 福祉用具貸与計画 | 利用目標: /機種名: /選定理由の記載:有/無 |
| 別添1(福祉用具貸与の欄) | 利用者またはその家族への説明・同意・交付は行われているか | 福祉用具貸与計画(同意があったことが分かるもの) | 説明日: /同意日: /交付日: |
| 別添1(福祉用具貸与の欄) | 福祉用具専門相談員の員数は適切か、必要な資格を有しているか | 勤務実績表・タイムカード、勤務体制一覧表、資格証または指定講習修了証明書 | 員数: 名/資格証の保管:有/無 |
| 久留米市の公表資料 | 福祉用具貸与と特定福祉用具販売を利用する利用者の計画が、別々に作成されていた | 福祉用具貸与計画、特定福祉用具販売計画、居宅サービス計画、モニタリング記録 | 双方を利用している方の人数: 名/一体で作成した件数: 件 |
| 長野県の公表資料(福祉用具貸与・特定福祉用具販売) | 計画が居宅サービス計画に沿っていない、状況の変化に応じて適時適切に変更されていない | 計画書、居宅サービス計画、モニタリング記録、計画変更記録、交付記録 | 直近の変更日: /変更の理由の記載:有/無 |
| 姫路市の公表資料 | 特定福祉用具販売があった際、サービス担当者会議の記録がなく、計画にも反映されていない | サービス担当者会議の要点、居宅サービス計画書、福祉用具に関する記録 | 会議の開催日: /要点への記載:有/無/計画への反映:有/無 |
| 宇都宮市の公表資料 | 福祉用具を位置付ける際の検討が不十分で、必要な理由が計画に記載されていない | 居宅サービス計画(第1表・第2表)、サービス担当者会議の記録、福祉用具貸与計画 | 必要な理由の記載箇所: /検討の記録:有/無 |
| 豊島区の公表資料 | 「どこで・どのような状況のために」必要かの記載が不十分、継続の必要性が会議で検証されていない | 居宅サービス計画、サービス担当者会議の要点、居宅介護支援経過、福祉用具貸与計画 | 場所の記載:有/無/状況の記載:有/無/検証した日: |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
※本欄は、厚生労働省の運営指導マニュアル別添1および各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、厚生労働省および各自治体の公式見解ではありません。用具の種目の区分、手続の流れ、必要な書類、受領の方法は保険者(指定権者)により異なります。実際の取扱いは、最新の告示・通知および保険者(指定権者)の公表資料でご確認ください。
よくある質問(FAQ)
Q. どこで買っても支給される?
A. 都道府県等の指定を受けた事業者からの購入が対象です。指定外だと支給されないため、事前に確認しましょう。
Q. 10万円を超えたら?
A. 超えた分は全額自己負担です。年度(4月〜翌3月)でリセットされます。
Q. いったん全額払うのですか?
A. 多くの場合、いったん全額を支払い、後から保険分が償還されます(受領委任払いに対応する自治体もあります)。
特定福祉用具販売とは?
いくら支給されますか?
購入の流れは?
カイポケを使っていないのですが、どうすればよいですか?
出典:厚生労働省ウェブサイト/公共データ利用規約(第1.0版)。本ページは上記を当社が編集・加工したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。加算・単位数・要件は改定される場合があるため、最新の告示・通知でご確認ください。
関連記事
- 福祉用具の選び方|車いす・介護ベッドの選定ポイント
- 住宅改修が必要な理由書の書き方|欄別・種目別・状態別の文例104例と記録の一覧
- 福祉用具貸与の運営指導チェックリスト|確認項目21と確認文書・公表事例46件
この記事の執筆・編集
介護のマナ編集部(株式会社ライフシフト)
介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」を開発・提供する株式会社ライフシフトの編集部。訪問看護ステーションを運営する看護師(CSO)をはじめ、介護・看護の現場とともに、記録・書類・制度の実務情報を発信しています。






