「訪問先で手書きして、事業所に戻ってカイポケに入力」――この二重入力に時間を取られていませんか。カイポケの記録を、転記ゼロに近づける方法を整理します。
カイポケで二重入力が起きる場面
- 訪問先では紙に手書き → 事業所でカイポケへ入力
- メモした内容を、あらためて清書して入力
- 同じ情報を複数の帳票に書き写す
二重入力をなくす3つのアプローチ
- その場で入力する――訪問先のスマートフォンで直接記録する
- 音声入力を使う――話すだけで記録の下書きを作る
- 自動転記する――作成した記録をカイポケへそのまま反映する
二重入力が起きる場所を特定する
| 発生源 | 起きていること | 見分け方 |
|---|---|---|
| 紙 → システム | 訪問先や現場で紙に書き、あとで入力し直す | 紙の帳票がまだ回っている |
| メモ → システム | スマホのメモや音声メモから転記する | 個人の端末に記録が残っている |
| 記録 → 帳票 | 記録の内容を、計画書や報告書に手で写す | 月末に帳票作成の時間が集中する |
| システム → システム | 記録用と請求用が別で、両方に入れる | 同じ内容を2画面に入れている |
| 個人 → 全体 | 担当者しか知らない情報を、共有のために書き直す | 申し送りのために記録を書き写している |
どこで起きているかによって打ち手が違います。紙をやめるのか、転記を自動化するのか、そもそも書く量を減らすのか——順番を間違えると効きません。
二重入力を減らす順番
- 書かなくてよい項目を減らす——様式を見直します。ここがいちばん効きます
- 入力する場所を1つに寄せる——紙とシステムの併用をやめます
- 入力する人と時間を決める——「空いたときに」は続きません
- そのうえで残る転記を、連携で解く——順番が逆だと、二重入力のまま自動化されます
連携を入れる前に確認すること
- どのデータが、どちら向きに流れるか——一方通行か双方向か
- 上書きされる項目はどれか——上書き対象は手入力を止めるルールにします
- 誰のアカウントで動くか——退職者のIDだと退職時に止まります
- 止まったときに気づけるか——月末の請求時に気づくのが最悪のパターンです
- 個人情報の保存場所と閲覧範囲
効果の測り方
- 1件あたりの入力時間——導入前に1週間、実測しておきます
- 記録を書き終わる時刻——現場がいちばん実感できる指標です
- 月末の残業時間——請求期の負担が変わったか
- 紙の帳票が残っているか——残っていれば二重入力は続いています
※本記事は一般的な考え方を整理したものです。算定の可否や要件は、最新の告示・通知および保険者(市区町村)の運用をご確認ください。
二重入力について現場から多い質問
| よくある疑問 | 考え方 |
|---|---|
| 連携すると元のデータは書き換わるのか | どの項目が上書き対象かを事前に確認し、その項目は手入力を止めます |
| どちらを正としてよいか分からない | 正となる側を決めて全員に共有します。決めないと食い違いの原因になります |
| 途中でやめられるか | 解除の手順と、解除後にデータが残るかを契約前に確認します |
| 請求データも連携されるのか | 記録と請求は別です。どこまでが連携の範囲かを線引きしておきます |
| 複数の事業所で使えるか | 事業所ごとの紐づけの管理方法を確認します |
紙をやめるときの進め方
- やめる日を決める——「そのうち」では併用が続きます
- 紙でしか取れていない情報を洗い出す——ここが移せないと戻ります
- 1つの帳票からやめる——全部同時は混乱します
- 紙の置き場所を撤去する——手が届くところにあると使われます
- 2週間後に確認する——こっそり紙が復活していないか
それでも負担が減らないとき
転記をなくしても楽にならない場合、原因は「書く量そのもの」にあります。
- 様式に、誰も読まない欄が残っていないか
- 同じことを記録と申し送りの両方に書いていないか
- 記録を書く時間が勤務時間内に確保されているか
- 入力する端末が人数分あるか
入力の担当と時間帯を先に決める
仕組みを整えても、誰がいつ入力するかが決まっていないと負担は減りません。次のどれかに寄せます。
| 型 | やり方 | 向く事業所 |
|---|---|---|
| その場入力 | 利用者のそばで入力を終える | 端末が人数分あり、通信環境が安定している |
| 直後入力 | 移動中や次の訪問前に、5分で終える | 訪問系で、記録の項目が絞られている |
| 当日中入力 | 事業所に戻ってその日のうちに | 端末が共用で、まとめて入力する運用 |
| 担当者集約 | 1人が全員分をまとめて入力する | 入力が苦手な職員が多い。ただし担当者に負担が集中します |
⚠「空いたときに」は、いちばん続かない型です。時間を勤務の中に確保することが前提になります。
効果を確かめる
- 1件あたりの入力時間——導入前に1週間、実測しておきます
- 記録を書き終わる時刻——現場がいちばん実感できる指標です
- 月末の残業時間——請求期の負担が変わったか
- 紙の帳票が残っているか——残っていれば二重入力は続いています
よくある行き詰まりと、その先
- 連携は入れたが紙が残っている——やめる日を決めていないためです
- 一部の職員だけが使っている——端末の数か、時間の確保を見ます
- 入力は減ったが確認が増えた——様式に不要な欄が残っていないか
- 月末の作業が変わらない——記録から帳票への転記が残っています
神マナ(カイポケのアドオン)で転記ゼロに
介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」は、カイポケに足すだけのアドオンです。訪問先の音声から記録の下書きを作り、カイポケへ自動転記。同じ内容を書き写す手間がなくなり、記録にかかる時間を大きく減らせます。カイポケはそのまま、入れ替えは不要です。
カイポケの二重入力をなくす方法
紙やアプリで記録した内容をカイポケへ再入力する「二重入力」は、大きな負担です。なくす方法を整理しました。
- 記録と請求の連携――記録データがカイポケへ連動するしくみを使う
- 音声・AIでの記録作成――現場で記録を完成させる
- 自動転記――作成した記録をカイポケへ自動で転記する
- 入力ルールの統一――項目や表記をそろえて手戻りを防ぐ
よくある質問(FAQ)
二重入力はなぜ起きますか?
二重入力をなくすには?
神マナは対応していますか?
カイポケを使っていないのですが、どうすればよいですか?
カイポケを使ったまま導入できますか?
無料で試せますか?
無料ではじめる
次の一歩を、どうぞ
介護のDXは、ゆっくりでいい。
まずは無料で、現場で試すところから。
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二重入力が起きている場所
二重入力は「ソフトが悪い」より、手順が紙のまま残っていることで起きます。どこで2回書いているかを、まず並べます。
| 場面 | 1回目 | 2回目 | なくす方向 |
|---|---|---|---|
| 訪問時の記録 | その場で手書きのメモ | 事務所でソフトに入力 | その場で端末に入力する |
| 音声のメモ | 録音や口頭のメモ | 聞き返して文章化 | 音声から文章にして、人が直す |
| 記録から請求 | 記録を作成 | 請求画面に手入力 | 記録から請求データへ渡す |
| ケアプラン | 下書きを紙で作成 | ソフトに清書 | 素案を作って、その場で直す |
| 担当者会議 | 会議中のメモ | 要点の様式に清書 | その場で様式に入力する |
| 申し送り | ノートに記載 | ソフトに再入力 | どちらか一方に寄せる |
| 実績の突合 | 紙の実績表 | ソフトへ入力 | 実績を記録から集計する |
| 体温・血圧など | 紙の記録用紙 | ソフトへ転記 | 測ったその場で入力する |
| 加算の根拠 | 記録に記載 | 別のチェック表に記載 | 記録から算定要件を確認する |
| 職員間の共有 | 紙の掲示 | グループ連絡でも共有 | 共有の場所を1つにする |
なくす手順
| 段階 | やること | 確認すること |
|---|---|---|
| 1 | 1週間、どの場面で2回書いたかを記録する | 思い込みでなく、実際の回数 |
| 2 | 回数の多い場面を1つ選ぶ | 担当者が同意しているか |
| 3 | 1回目をやめるか、2回目をやめるかを決める | やめる側の役割を、誰が引き取るか |
| 4 | 1か月試す | 戻っていないか |
| 5 | 手順書を書き換える | 新しく入る職員が、それを読んで分かるか |
| 6 | 次の場面へ進む | 1で測った回数が減っているか |
やりがちなことと、直し方
| やりがちなこと | なぜ続くか | どうするか |
|---|---|---|
| 念のため紙も残している | なくしたときの不安 | いつまで残すかを期限で決める |
| 人によってやり方が違う | 決めていないから | 手順を1つにして文書にする |
| 端末の台数が足りない | その場で入力できない | 台数か、入力の場所を見直す |
| 現場に電波が入らない | 入力できず、あとで転記になる | 電波がなくても入力でき、あとで送れる仕組みを使う |
| 入力の項目が多すぎる | その場では終わらない | 必須の項目を絞る |
| ソフトの使い方が分からない | 聞ける人がいない | 事業所内で教えられる人を決める |
| 管理者が紙で提出を求めている | 確認の方法が変わっていない | 画面で確認する方法に変える |
| 二重入力の回数を測っていない | 減ったか分からない | 最初に測り、あとで測り直す |
記録の書き方は介護記録の書き方をご覧ください。
連携を入れるとき、事前に確かめること
| 確かめること | なぜ |
|---|---|
| 記録のどの項目が、請求のどこへ渡るか | 渡らない項目は手入力が残る |
| 渡らなかったときに、どう気づけるか | 黙って落ちると請求で気づくことになる |
| 過去のデータをどうするか | 移行するのか、参照だけにするのか |
| 職員ごとの権限 | 誰がどこまで直せるか |
| 端末が圏外のときの動き | 入力できるか、あとで送れるか |
| 修正したときの履歴 | いつ・誰が直したかが残るか |
連携で何が流れて何が流れないかはカイポケコネクトとの連携をご覧ください。
この記事の執筆・編集
介護のマナ編集部(株式会社ライフシフト)
介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」を開発・提供する株式会社ライフシフトの編集部。訪問看護ステーションを運営する看護師(CSO)をはじめ、介護・看護の現場とともに、記録・書類・制度の実務情報を発信しています。
