移乗や移動の負担を減らす介護ロボット。腰痛予防や人手不足対策として注目され、導入の補助金もあります。整理します。
介護ロボットの種類
- 移乗支援――アシストスーツ、移乗サポート機器
- 移動支援――歩行・移動を助ける機器
- 排泄支援――排泄を支援する機器
- 見守り・コミュニケーション――見守りセンサー等
- 介護テクノロジー補助金で介護記録AIは導入できる?
補助の対象になりうるもの
介護ロボット導入支援事業などにより、対象となる介護ロボットの購入費用の一部が支援されることがあります。対象機器のリストが定められている場合があります。
導入のポイント
- 現場の課題(腰痛・夜間負担など)に合った機器を選ぶ
- 職員が使いこなせるか、試用で確かめる
- 補助の対象機器かを事前に確認する
注意点
補助金・助成金の金額・要件・募集時期は、年度や予算によって変わります。必ず国・都道府県・お住まいの自治体の最新の公募要領を確認してください。対象となる機器・経費かどうかも、事前の確認が大切です。
導入の相談先
「自社が使える補助金が分からない」「申請が不安」という場合は、相談窓口の活用が有効です。介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」の導入も、補助金の活用を含めてご相談いただけます。利用者さま3名まで、3か月間、回数の制限なく無料(2026年中のご登録は2027年3月31日まで)でお試しいただけます。
介護ロボット・アシストスーツの補助金の活用ポイント
移乗支援などの介護ロボットやアシストスーツの導入には、補助制度が設けられる場合があります。活用のポイントを整理しました。
- 対象になりうるもの――移乗支援機器、アシストスーツ、見守り機器など
- 目的――職員の身体的負担の軽減
- あわせて――腰痛予防や定着にもつながる
算定要件・単位数・様式は介護報酬改定や自治体により異なります。実際の運用にあたっては最新の告示・通知・条例等でご確認ください。
対象となる機器の分類
国が示す「介護ロボットの重点分野」を軸に、対象機器が整理されています。年度によって範囲が広がっており、ソフトウェアや通信機器も対象に含まれることがあります。
| 分野 | 機器の例 |
|---|---|
| 移乗支援 | 装着型・非装着型の移乗支援機器、スライディングボード |
| 移動支援 | 歩行アシスト、屋外移動の支援機器 |
| 排泄支援 | 排泄予測機器、自動排泄処理装置、トイレ誘導 |
| 見守り・コミュニケーション | 見守りセンサー、離床センサー、コミュニケーションロボット |
| 入浴支援 | 入浴介助を補助する機器 |
| 介護業務支援 | 記録ソフト、インカム、タブレット、通信環境の整備 |
導入で失敗しないための順番
- いま何に時間がかかっているかを測る——移乗か、記録か、巡視か。実測します
- 現場の職員に触ってもらう——展示会やデモで、実際に使う人が試します
- やめる作業を決める——足すだけでは負担は増えます
- 置き場所と充電を決める——取りに行くのが面倒だと使われなくなります
- 使い方の研修を行う——導入時だけでなく、新人が入るたびに必要です
- 2週間後に測り直す——効果を数字で確認します
よくある失敗
- 倉庫に眠る——置き場所と担当者を決めていない
- 一部の職員しか使えない——研修が導入時の1回だけ
- 壊れたまま放置——保守の窓口と費用を確認していない
- 効果が説明できない——導入前の数字を取っていない
- 本人・家族への説明が不足——特に見守り機器は同意が要ります
申請の注意点
- 交付決定前の契約・発注は対象外になる場合があります
- 対象経費の範囲(消耗品、通信費、保守費は対象外のことがあります)
- 相見積もりが必要な場合があります
- 導入後の効果報告を求められることがあります
- 実績報告の期限を過ぎると交付が取り消されることがあります
※補助率・上限額・対象経費・公募時期は年度と自治体によって異なります。必ず各都道府県・市区町村の公募要領で最新の内容をご確認ください。本記事は一般的な流れを整理したものです。
職員が使い続けるための工夫
| 起きること | 対処 |
|---|---|
| 取りに行くのが面倒 | 使う場所の近くに置く。充電場所を動線上に |
| 操作を忘れる | 手順を3つ以内に。写真つきの手順書を機器に貼る |
| 一部の職員しか使えない | 新人研修に組み込む。使える人を各シフトに1人以上 |
| 壊れて止まった | 保守の窓口と費用を導入時に確認。故障時の代替手段を決める |
| 効果が分からない | 導入前の数字を取っておく(移乗回数、腰痛の訴え、記録時間) |
腰痛予防という観点
移乗支援機器は、職員の腰痛による離職を防ぐ投資という見方ができます。腰痛は介護職の離職理由として挙がりやすく、1人の離職を防げれば採用コストを上回ることがあります。
- 導入前に、腰痛の訴えがある職員数を把握しておく
- 移乗の多い時間帯・場面を特定する
- 2人介助が必要な場面を機器で1人にできるか検討する
- 導入後に、腰痛の訴えの変化を記録する
介護ロボットについてよくある疑問
| よくある疑問 | 考え方 |
|---|---|
| 本当に人手が減るか | 1人分の業務がまるごと消えることは稀です。負担の軽減と、時間の使い方の変化として捉えます |
| 職員が受け入れてくれるか | 導入を決める前に、実際に使う職員に触ってもらうことが最も効きます |
| 小規模事業所でも使えるか | 機器によります。据置型より装着型・可搬型のほうが小規模には向くことがあります |
| 壊れたらどうなるか | 保守の範囲と費用、代替機の有無を導入時に確認します |
| 複数の機器を同時に入れてよいか | 1つずつのほうが定着します。同時に入れると原因の切り分けができません |
| 試してから買えるか | 都道府県の福祉用具・介護実習普及センター等で貸出を行っている場合があります |
申請前に揃えておく書類
- 登記事項証明書(履歴事項全部証明書)
- 納税証明書
- 直近の決算書
- 介護保険事業所の指定通知書の写し
- 導入するものの見積書(型番まで記載されたもの)
- 導入計画書(現状の課題と、導入後の見込み)
- 職員数・利用者数が分かる資料
相見積もりが必要な場合があります。公募要領で件数の指定を確認してください。
支援する動作別|移乗・移動・入浴・排泄の機器を並べる対照表(4動作・32区分・記入欄つき)
補助を使って機器を入れるとき、最初に決まっていないと後から手戻りになるのは「どの動作を支援する機器なのか」です。同じ「介護ロボット」という言葉でも、ベッドから車いすへ移る場面を支援する機器と、浴槽をまたぐ場面を支援する機器では、置き場所も、保管の条件も、職員に必要な手順も別のものになります。ここでは移乗・移動・入浴・排泄の4つの動作に分け、一般名の区分ごとに「何を支援するか」「設置や保管に要ること」「契約の前に事業所側で決めておくこと」を並べます。右端は貴事業所の記入欄です。
なお、下の各表に挙げた区分名は、当社の補助金データベースに登録されている制度の対象経費の記載と、厚生労働省の運営指導マニュアル別添1で確認できる一般名の範囲にとどめています。特定のメーカー名・製品名は挙げていません。貴事業所が導入を検討している製品が、貴事業所の都道府県・市区町村の公募要領でどの区分に置かれているかは、その公募要領でご確認ください。
移乗を支援する機器(8区分)|何を支援するか・設置と保管に要ること・事業所側で決めておくこと
| 区分(一般名) | どの場面のどの動作を支援するか | 設置・保管に要ること | 契約の前に事業所側で決めておくこと | 貴事業所の記入欄 |
|---|---|---|---|---|
| 装着型(職員が身につけるもの・腰部支援) | 職員がベッド上の利用者を起こす・持ち上げる場面で、職員の腰部にかかる負担を支援する | 職員1人ずつのサイズ合わせが要る。充電が要る型は充電場所と充電時間の確保。使用後の拭き取りと保管棚 | 誰が何号機を使うか(個人割当か共用か)/サイズが合わない職員が出たときにどうするか/夜勤帯に何台を手元に置くか | |
| 装着型(利用者が身につけるもの) | 利用者本人の立ち上がり・座り直しの動作を支援する | 装着に要する時間を業務の流れに入れる。利用者ごとの装着の可否は主治の医師・リハビリ職の判断を記録として残す | 装着の判断を誰が記録に残すか/装着を見合わせる場面をどこに書くか/家族への説明を誰が行うか | |
| 非装着型(ベッドサイドに置く移乗支援) | ベッドから車いす・ポータブルトイレへ移る場面の、立ち上がりと方向転換を支援する | ベッド周囲に機器を回す幅が要る。床の段差・敷物・コード類の整理。使わない時間帯の置き場所 | 居室のどの向きに置くか/同室の他の利用者の動線をどう確保するか/1台を何室で共用するか | |
| 床走行式リフト | ベッド・車いす・浴槽・床からの移乗を、吊り具で持ち上げて行う | ベッド下に脚が入る高さが要る。走行する経路の床材と段差。バッテリーの充電場所。吊り具(スリング)の乾燥と保管 | 2名で行うか1名で行うか/吊り具のサイズと種類を利用者ごとにどこに書くか/洗濯の頻度と担当 | |
| 据置式リフト(ベッドサイド設置) | ベッドと車いすの間の移乗を、定位置で吊り上げて行う | 床置きの支柱が入る面積。ベッドの位置を動かさない前提になる。転倒防止のための固定の確認 | 居室のレイアウトを変えるか/清掃時に動かすかどうか/その居室の利用者が替わったときの扱い | |
| 天井走行式リフト(レール式) | 居室内・浴室内の決まった経路の移乗を吊り上げて行う | 天井・壁の下地の補強が要る場合がある。工事の日程と、その間の代替手段。建物の所有者の承諾 | 賃借物件の場合に原状回復をどう扱うか/工事中の入浴・移乗をどうするか/レールの経路をどこからどこまでにするか | |
| スタンディングリフト(立位保持型) | 立位が一部保てる方の、ベッド・トイレ・車いす間の移乗を支援する | 足を乗せる台と膝当ての調整。使用の可否は利用者ごとに異なるため記録の欄が要る | 使用の可否を誰が判断し、どこに書くか/トイレ内で使う場合の便座周りの幅/使わないと決めた利用者の記録の残し方 | |
| スライディングボード・スライディングシート(動力を用いない移乗補助具) | ベッドと車いすの間、ベッド上の位置直しを、滑らせる動きで支援する | 保管は折れ・巻きぐせが付かない場所。使用後の清拭。破損の目視点検 | 何枚を各フロアに置くか/破れ・ほつれが出たときに誰が交換を決めるか/補助の対象経費に入るかを公募要領で確認する |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
移動・歩行を支援する機器(6区分)|何を支援するか・設置と保管に要ること・事業所側で決めておくこと
| 区分(一般名) | どの場面のどの動作を支援するか | 設置・保管に要ること | 契約の前に事業所側で決めておくこと | 貴事業所の記入欄 |
|---|---|---|---|---|
| 歩行アシスト(装着型・下肢) | 歩行時の脚の振り出し・体重の支えを支援する | 装着と外しに要する時間。充電場所。使用する場所(廊下・機能訓練室)の床材 | 使用する時間帯と場所を決める/付き添う職員を何人にするか/使用の可否の判断を誰の記録で残すか | |
| 歩行支援機(手すり・支持部つきの自立支援型) | 立ち上がりから歩き出しまでを、支持部につかまる動作で支援する | 方向転換ができる幅。使用しない時間の置き場所。車輪の目視点検 | どの利用者にどの高さで設定するかの記録欄/設定を変えたときに誰が記録するか | |
| 電動アシスト付き歩行車・シルバーカー型 | 屋外・長い廊下での歩行と、下り坂での速度の抑えを支援する | 充電。屋外で使う場合の雨天時の保管。タイヤの摩耗の点検 | 屋外で使う範囲を決める/同行者の有無/雨天時に使わないと決めるかどうか | |
| 移動支援機器(施設内の搬送・見守り同行型) | 居室から食堂・浴室までの移動に付き添う動作を支援する | 走行する経路の地図登録が要る型がある。経路上の物の置き方が変わると再設定が要る | 経路を変えたときに誰が再設定するか/経路上に物を置かないルールを誰が周知するか | |
| 電動車いす・電動アシスト付き車いす(介助者操作型を含む) | 坂道・長距離の押し出しにかかる介助者の負担を支援する | 充電。バッテリーの保管温度。屋外走行後の車輪の清掃 | 誰が操作するか(本人か介助者か)/坂道での使用範囲/持ち出しの記録をどこに残すか | |
| 移乗・移動を兼ねる多機能型(座位のまま移動できる型) | 移乗した姿勢のまま、居室から浴室・トイレまで移動する | 通れる幅の実測(居室入口・トイレ入口・浴室入口の3か所)。転回できる場所 | 実測の結果を誰が図面に残すか/通れない場所が出たときに代替手段をどうするか |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
入浴を支援する機器(6区分)|何を支援するか・設置と保管に要ること・事業所側で決めておくこと
| 区分(一般名) | どの場面のどの動作を支援するか | 設置・保管に要ること | 契約の前に事業所側で決めておくこと | 貴事業所の記入欄 |
|---|---|---|---|---|
| 入浴用リフト(浴槽の出入りを支援する) | 浴槽をまたぐ動作、浴槽への沈み込みと引き上げを支援する | 浴室内の設置面の防水と固定。使用後の水分の拭き取りと乾燥。金属部の錆の点検 | 浴槽の縁の高さと機器の可動範囲が合うかを、契約の前に実測して残す/使用する利用者の順番 | |
| 入浴用リフト(吊り具を用いる型) | 座位が保てない方の、浴槽への出入りを吊り具で支援する | 吊り具の洗濯・乾燥の場所と回数。乾ききらないまま次に使わない運用 | 吊り具を利用者ごとにするか共用にするか/洗濯の担当と頻度/予備の枚数 | |
| 特殊浴槽・機械浴槽(臥位・座位型) | 臥位または座位のまま入浴する場面全体を支援する | 給排水と電源の工事。設置に要する床面積と重量。浴室の改修工事を伴う場合の工程 | 工事期間中の入浴をどうするか/週の入浴回数の予定をどう組み替えるか/入浴の記録の様式を変えるか | |
| シャワーキャリー・入浴用車いす | 居室から浴室までの移動と、洗身時の座位保持を支援する | 浴室内で転回できる幅。使用後の水切りと保管場所。ブレーキの点検 | 1台を何人で使うか/使用後の消毒の手順と担当/破損時の連絡先 | |
| 浴槽内昇降機・浴槽用手すり(据置・工事を伴わない型) | 浴槽内での立ち上がり・座り込みを支援する | 浴槽の形状に合うかの確認。据置型は使用の都度の固定の確認 | 浴槽の内寸を実測して残す/固定の確認を誰が行うか/使わないと決めた浴槽をどこに書くか | |
| 洗身支援機器(洗髪・洗体の動作を支援する型) | 洗髪・洗身の動作にかかる職員の姿勢の負担を支援する | 設置場所の防水。ホース・ノズルの清掃と乾燥。使用後の残水の処理 | 使用する利用者の範囲/使用しない場合の手洗いの手順を残すか/清掃の頻度と担当 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
排泄を支援する機器(6区分)|何を支援するか・設置と保管に要ること・事業所側で決めておくこと
| 区分(一般名) | どの場面のどの動作を支援するか | 設置・保管に要ること | 契約の前に事業所側で決めておくこと | 貴事業所の記入欄 |
|---|---|---|---|---|
| 自動排泄処理装置(レシーバー装着型) | 排泄物の吸引と洗浄を、装置側で行う | 本体の置き場所と電源。ホース・タンクの洗浄場所。夜間に稼働音が響かない位置 | 装着の可否を誰の記録で残すか/夜間に何時間装着するか/外す時刻と皮膚の確認を誰が記録するか | |
| 排泄予測支援機器(膀胱内の状態を推定して知らせる型) | トイレへ誘導する時機の判断材料を示す | 本体の装着位置。充電。通知を受ける端末の置き場所 | 通知を受けるのは誰か/通知が出たときに何分以内に誰が動くか/通知の履歴をどこに残すか | |
| 排泄記録支援機器(記録の入力を支援する型) | 排泄の時刻・量・性状の記録の入力を支援する | 端末の台数と充電。記録が本体だけに残る型か、事業所の記録に取り込める型か | 紙の記録を残すかどうか/取り込めない項目を誰が手で書くか/保存期間を条例に合わせる | |
| トイレ内の立ち座り支援機器(昇降便座・据置手すり) | 便座からの立ち上がり・座り込みを支援する | 便器の形状に合うかの確認。固定の確認。清掃のしやすさ | どのトイレに何台入れるか/清掃の頻度と担当/利用者が使えないと分かったときの記録 | |
| 移動式のトイレ(居室内設置・自動洗浄機能つき) | 居室内での排泄の一連の動作を支援する | 給排水の要否。居室内の置き場所と臭気への配慮。同室者への説明 | 同室者へ誰がどう説明するか/夜間の使用時の音/清掃の手順と担当 | |
| おむつ交換の姿勢を支援する機器(体位変換支援型) | ベッド上でのおむつ交換時の体位変換を支援する | ベッドとの適合。使用後の清拭。マットとの重なりの確認 | ベッドの型と合うかを契約前に確認する/2名で行う運用を残すか/記録に何を書くか |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
4つの動作に共通して、契約の前に事業所側で決めておくこと(16項目・記入欄つき)
下の16項目は、機器の種類が違っても同じように問われるものです。公募要領に書かれている条件ではなく、事業所の側で決めておかないと運用が止まるところを集めています。空欄のまま契約に進まないようにするための一覧としてお使いください。
| 決めておくこと | 決まっていないと何が起きるか | どこに書き残すか | 貴事業所の記入欄(決めた内容・決めた日・決めた人) |
|---|---|---|---|
| 導入する台数と、置くフロア・居室 | 台数だけ決まって置き場所が決まらず、共用の物置に入ったまま使われない | 導入計画・平面図 | |
| 1台を何人の利用者で使うか | 朝の同じ時間帯に使用が重なり、片方が従来の方法に戻る | 業務の時間割・シフト表 | |
| 使用する利用者を決める手順と、決めた記録の置き場 | 職員によって使う相手が違い、記録に一貫性がなくなる | 個別サービス計画・カンファレンス記録 | |
| 使用を見合わせる場面(体調・皮膚の状態・本人の申し出)の書き方 | 使わなかった日の理由が残らず、記録が飛ぶ | サービス提供記録の欄 | |
| 1回の使用に職員を何名あてるか | 1名で行った日と2名で行った日が混在し、勤務実績と合わなくなる | 手順書・勤務表 | |
| 充電・電源の場所と、充電を行う時間帯 | 夜勤帯にバッテリーが切れ、その日だけ従来の方法に戻る | 手順書・点検表 | |
| 使用後の清拭・洗濯・乾燥の担当と頻度 | 吊り具が乾かないまま次に使われる | 清掃手順・点検表 | |
| 日常点検の項目と、記録を残す場所 | 不具合の発生日が分からず、修理の依頼が遅れる | 点検記録 | |
| 不具合が出たときの連絡先と、連絡する順番 | 夜間に止まったときに誰へ連絡するか分からない | 緊急時対応マニュアル | |
| 職員への研修を誰が何時間行うか(新規採用時を含む) | 入職者が触ったことのないまま夜勤に入る | 年間研修計画・研修記録 | |
| 利用者・ご家族への説明を誰が行い、何を残すか | 説明した事実が口頭のみで残らない | 説明記録・同意書 | |
| 保守契約の範囲と、契約に含まれない費用 | 補助の対象外の費用が翌年度以降に発生する | 保守契約書・予算表 | |
| 耐用年数の間の保管・処分の扱い | 使わなくなった機器の扱いが決まっていない | 財産管理の台帳 | |
| 設備の位置を変えるときの手続 | 平面図と実際の配置が食い違う | 平面図・変更の届出の控え | |
| 補助率・上限額・受付期間の出どころ(どの公募要領の何ページか) | 年度の違う数字で予算を立ててしまう | 公募要領の写し | |
| 実績の報告に要する書類を、誰がいつ集めるか | 納品書・支払の控えが期限直前に足りないと分かる | 提出書類の一覧 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
補助率・上限額・受付期間は、公募要領の値を書き写す欄として持つ(10項目・記入欄つき)
当社の補助金データベースには、都道府県が公表している制度のほかに、市区町村が独自に公表している機器の導入支援の制度も登録されています。ただし補助率・上限額が登録されていない制度が多く、登録されているものも年度・公募回によって別の値が定められています。そのため、金額に関わる欄は数字を書き込むのではなく、貴事業所が使う公募要領の値を書き写す欄として持ってください。記憶や伝聞で埋めないことが、あとで予算を組み直さずに済む唯一の方法です。
| 書き写す項目 | どこに書かれているか | 書き写すときの注意 | 貴事業所の記入欄(値と、公募要領の該当ページ) |
|---|---|---|---|
| 制度の正式名称 | 公募要領の表紙 | 年度の表記まで含めて写す | |
| 年度 | 表紙・交付要綱 | 前年度の要領を見ていないか確かめる | |
| 公募回(第◯回) | 表紙・スケジュール欄 | 同一年度に複数回ある場合がある | |
| 補助率 | 補助の対象と補助率の項 | 上限額との比較で少ない方とする定めがあるか確かめる | |
| 上限額 | 同上 | 機器の区分ごとに別の額が定められている場合がある | |
| 対象経費の区分 | 対象経費の項 | 移乗・入浴・排泄の機器がどの区分に入るかを確かめる | |
| 対象外の経費 | 対象経費の項の但し書き | 保守費・消耗品の扱いを確かめる | |
| 受付の開始日・締切日 | スケジュール欄 | 締切が到達期限か発信期限かを確かめる | |
| 提出先 | 提出方法の項 | 電子申請か窓口か郵送かを確かめる | |
| 問い合わせ先 | 末尾 | 担当課名まで写す |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
なお、介護保険法に基づく届出書類の作成・提出代行は社会保険労務士の業務です。
機器を使った回の記録|動作別のそのまま貼れる完成文24例と、欄ごとの書き方の直し16組
機器を入れると、記録に新しい行が増えます。増えた行が「◯◯を使用。異常なし。」で埋まってしまうと、記録の量は増えたのに読める情報は減ります。松山市介護保険課「運営指導での主な指摘事項及び周知事項について」(令和5年度第2回介護保険サービス事業者連絡会資料)には、サービス提供の記録について、提供した内容だけでなく利用者の心身の状況についても記録することとされ、「特変なし」等しか書かれていない記録が見受けられると示されています。同じ資料では、訪問介護のサービス提供記録に計画上の時間を機械的に記録している例も挙げられています。機器の使用は、まさにこの「定型句と定型時刻で埋まりやすい記録」が増える場面です。
下の良い例の列は、時刻・使った機器の区分・何名で行ったか・使う前に確認したこと・使っている間に見えたこと・終わったあとに戻したところまでを含んだ完成文です。◯には貴事業所の居室番号・利用者名・職員名を入れてそのままお使いください。
移乗・移動|そのまま貼れる完成文12例(悪い例・良い例)
| 場面 | 悪い例(定型句で終わっている) | 良い例(そのまま貼れる完成文) |
|---|---|---|
| 床走行式リフトでベッドから車いすへ(朝) | 「7:40 リフトで移乗。異常なし。」 | 7:40 ◯◯様、ベッドから車いすへ床走行式リフトで移乗。介護職員◯◯・◯◯の2名で実施。吊り具は脚分離型のMサイズを使用し、装着後に背部・両大腿部の3か所の通り方を2名で声に出して読み合わせて確認。吊り上げの前に「これから持ち上げます」と声をかけ、頷きあり。吊り上げ中、表情の変化なく発語なし。7:44 車いす着座。座り直しを介助し、足底が両側ともフットサポートに接していることを確認。ブレーキ2か所の解除前に声かけ。所要4分。 |
| 床走行式リフトで車いすからベッドへ(夕) | 「17:10 リフト使用。ベッドへ。」 | 17:10 ◯◯様、車いすからベッドへ床走行式リフトで移乗。介護職員◯◯・◯◯の2名。吊り具装着の前に、背部に発赤がないことを2名で目視で確認し記録欄に記入。吊り上げ開始時、「ゆっくりお願いします」との発語あり、速度を落として実施。17:15 臥床。枕の高さを本人の希望で1段下げ、ナースコールを右手の届く位置に置いて退室。 |
| 装着型(職員用・腰部支援)を使った移乗 | 「9:00 アシストスーツ着用して移乗。」 | 9:00 介護職員◯◯が腰部支援の装着型機器(2号機)を装着し、◯◯様のベッドから車いすへの移乗を実施。装着前にバッテリー残量が3目盛あることを確認。移乗は1名で実施し、所要2分。移乗中、◯◯様から「今日は楽やね」との発語あり。終了後、機器の内側を清拭し、充電台へ戻して残量表示を点検表に記入(残量2目盛)。 |
| 非装着型の移乗支援機器(ベッドサイド) | 「10:20 機器で移乗。問題なし。」 | 10:20 ◯◯様、ベッドから車いすへ非装着型の移乗支援機器を使用して移乗。介護職員◯◯が1名で実施。使用前に前輪2輪・後輪2輪のロックを目視で確認。膝当ての高さを前回と同じ4段目に設定。立ち上がりの際、右手で支持部を握れており、左手は職員が誘導。10:24 車いす着座。使用後、機器を居室入口右側の定位置へ戻す。 |
| スタンディングリフト(トイレ前での移乗) | 「13:30 リフトでトイレ移乗。」 | 13:30 ◯◯様、車いすから便座へスタンディングリフトを使用して移乗。介護職員◯◯・◯◯の2名。足乗せ台に両足底が乗っていること、膝当てが膝蓋骨の下に当たっていることを実施前に2名で確認。立位保持の間、「痛くないですか」と確認し「大丈夫」との返答。13:33 着座。13:41 同じ手順で車いすへ戻る。 |
| 天井走行式リフト(浴室への移動を兼ねる) | 「14:00 天井リフトで浴室へ。」 | 14:00 ◯◯様、居室のベッドから天井走行式リフトで吊り上げ、レール沿いに浴室前まで移動。介護職員◯◯・◯◯の2名。吊り具は本人専用のLサイズ(前日洗濯・当日乾燥済みであることを洗濯記録で確認)。走行中、経路上に物が置かれていないことを先行して確認。14:06 浴室前のシャワーキャリーへ着座。 |
| スライディングシート(ベッド上の位置直し) | 「11:00 位置直し実施。」 | 11:00 ◯◯様、ベッド上で身体が足側へずれていたため、スライディングシートを使用して頭側へ位置を直す。介護職員◯◯・◯◯の2名で、シートを肩から殿部の下まで敷き込み、2名で同時に頭側へ。実施前に「体を上にずらしますね」と声かけ、頷きあり。実施後、シートを抜き、シーツのしわを伸ばして踵の下に除圧用のクッションを戻す。 |
| 歩行アシスト(機能訓練室) | 「15:00 歩行訓練。歩行アシスト使用。」 | 15:00 ◯◯様、機能訓練室にて歩行アシスト(装着型・下肢)を装着し、直線10mの往復を2回実施。機能訓練指導員◯◯が同行し、介護職員◯◯が後方を歩行。装着に要した時間4分。1往復目の終盤に「少し休みたい」との発語があり、椅子で2分の休憩を挟んだうえで2往復目を実施。終了後、装着部の皮膚に赤みがないことを目視で確認して記録欄に記入。使用時間は合計12分。 |
| 電動アシスト付き歩行車(廊下) | 「16:00 歩行車で移動。」 | 16:00 ◯◯様、居室から食堂まで電動アシスト付き歩行車を使用して移動(約35m)。介護職員◯◯が右斜め後方に付き添う。出発前にバッテリー残量が満の表示であること、両側のブレーキが効くことを確認。下り勾配のある食堂前で速度が自動的に落ちることを本人と一緒に確認し、「勝手に止まってくれるんやね」との発語あり。所要3分。 |
| 電動アシスト付き車いす(屋外の坂) | 「10:30 散歩。特変なし。」 | 10:30 ◯◯様、介護職員◯◯が電動アシスト付き車いす(介助者操作)で敷地内を散歩。出発前にバッテリー残量4目盛、タイヤの空気圧、ブレーキを確認。玄関前の上り坂でアシストを2段階に設定。外気温は職員の体感で暑さを感じたため、日陰を通る経路に変更し11:00 帰所。帰所後、飲水150mLを本人が自分で摂取。車いすの車輪を清拭し、充電台へ戻す。 |
| 使用を見合わせた日(移乗) | (記録なし) | 8:00 ◯◯様、本日は右肩に痛みの訴えがあり、ご本人から「今日はリフトはやめてほしい」との申し出があったため、床走行式リフトの使用を見合わせ、介護職員◯◯・◯◯の2名による全介助で移乗を実施。看護職員◯◯へ痛みの訴えを伝達し、8:10 に看護職員が訪室して確認。翌日の移乗方法は本日の申し送りで共有。 |
| 機器が使えなかった日(バッテリー切れ) | 「機器故障のため手介助。」 | 6:20 ◯◯様の移乗の準備の際、床走行式リフト1号機のバッテリー残量表示が点滅しており使用できなかった。前夜の充電が行われていなかったことを夜勤者◯◯が確認。介護職員◯◯・◯◯の2名による手介助で移乗を実施(所要6分)。6:30 に1号機を充電台へ接続。充電の担当と時間帯について、同日の申し送りで夜勤帯の消灯後に行うことを確認し、点検表の余白に記入。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
入浴・排泄|そのまま貼れる完成文12例(悪い例・良い例)
| 場面 | 悪い例(定型句で終わっている) | 良い例(そのまま貼れる完成文) |
|---|---|---|
| 入浴用リフトで浴槽へ | 「14:20 リフト浴。異常なし。」 | 14:20 ◯◯様、入浴用リフトを使用して浴槽へ。介護職員◯◯・◯◯の2名。入浴前のバイタルは体温◯度・血圧◯/◯・脈拍◯回で、看護職員◯◯が確認したうえで入浴を実施。湯温は浴槽内の手前と奥の2か所で測定し◯度。入水時に「あったかい」との発語あり。浴槽内での滞在は5分とし、リフトで引き上げ。引き上げ後、ふらつきの有無を座位で1分間確認してから移動。 |
| 吊り具を用いる入浴用リフト | 「入浴介助実施。」 | 13:50 ◯◯様、吊り具を用いる入浴用リフトで入浴。介護職員◯◯・◯◯の2名。使用した吊り具は入浴用(メッシュ・Mサイズ、◯◯様専用)で、前日15:00に洗濯し当日9:00に乾燥済みであることを洗濯記録で確認。装着後、3か所のベルトの掛かりを2名で読み合わせ。入水前に「持ち上げます」と声をかけ、頷きあり。14:05 退浴。吊り具を洗濯へ回し、洗濯記録に時刻を記入。 |
| 特殊浴槽(臥位型) | 「機械浴実施。特変なし。」 | 10:40 ◯◯様、特殊浴槽(臥位型)で入浴。介護職員◯◯・◯◯・看護職員◯◯の3名。入浴前に看護職員がバイタルを測定し、記録欄に記入。ストレッチャー上での固定ベルト2本の掛かりを2名で確認してから移動。洗身の間、右膝を曲げると「痛い」との発語があったため、伸展位のまま洗身を行い、看護職員へ伝達。11:00 退浴。浴室内の残水を排水し、浴槽内を清掃して清掃記録に記入。 |
| シャワーキャリーでの移動と洗身 | 「シャワー浴。問題なし。」 | 15:10 ◯◯様、居室から浴室までシャワーキャリーで移動。介護職員◯◯が1名で実施。出発前に4輪のブレーキとフットサポートの固定を確認。浴室内でブレーキを掛け、背もたれの角度を1段起こして洗身。洗身中、背部に手を添えて座位を保持。15:30 居室へ戻り、シャワーキャリーの水気を拭き取って浴室横の定位置へ。 |
| 浴槽内昇降機(据置型) | 「昇降機で入浴。」 | 16:00 ◯◯様、浴槽内昇降機(据置型)を使用して入浴。介護職員◯◯が1名で実施。使用前に、昇降機の吸盤4か所が浴槽底に密着していることを手で押して確認。座面を上げた状態で腰かけてもらい、両手で手すりを握れていることを確認してから下降。下降中「ゆっくりでええよ」との発語あり。16:12 上昇して退浴。使用後、座面と吸盤を洗い流して乾燥棚へ。 |
| 入浴を見合わせた日 | 「入浴中止。」 | 14:00 ◯◯様、本日の入浴予定であったが、13:50の検温で体温が普段より高く、看護職員◯◯が確認のうえ入浴を見合わせることとした。入浴に代えて、介護職員◯◯が上半身と下肢の清拭を実施(所要15分)。清拭中、背部・殿部の皮膚に発赤がないことを目視で確認して記録欄に記入。次回の入浴予定日は◯月◯日とし、申し送りで共有。 |
| 自動排泄処理装置の装着(夜間) | 「21:40 装着。」 | 21:40 ◯◯様、自動排泄処理装置のレシーバーを装着。介護職員◯◯が実施。装着後、鼠径部と大腿内側にレシーバーの縁が食い込んでいないことを目視と手指で確認。ご本人に「きつくないですか」と確認し「大丈夫」との返答。22:00 に吸引の動作音を確認。翌6:00 レシーバーを外し、装着部の皮膚に発赤・かぶれがないことを目視で確認して記録欄に記入。清拭を実施し、ホースとタンクを洗浄室で洗浄。 |
| 自動排泄処理装置の使用を見合わせた日 | (記録なし) | 21:30 ◯◯様、装着部の皮膚に前日から発赤があり、看護職員◯◯が確認のうえ本日は自動排泄処理装置の使用を見合わせることとした。夜間は2:00・5:00の2回、介護職員◯◯がおむつ交換を実施。交換時に発赤の範囲が前日と変わっていないことを確認し、記録欄に記入。使用の再開は看護職員の確認後とし、申し送りで共有。 |
| 排泄予測支援機器の通知を受けた回 | 「センサー反応。トイレ誘導。」 | 10:15 ◯◯様の排泄予測支援機器の通知が職員端末に表示。10:17 介護職員◯◯が訪室し、「そろそろお手洗いに行きませんか」と声をかけたところ「行っとく」との返答。歩行車を使用してトイレへ誘導し、10:21 排尿中等量。10:26 居室へ戻る。通知から誘導までの経過時間6分。 |
| 排泄予測支援機器の通知に間に合わなかった回 | 「失禁あり。」 | 3:40 ◯◯様の排泄予測支援機器の通知が職員端末に表示。同時刻に別居室の対応中であったため、3:52 に夜勤者◯◯が訪室したところ、既に排尿があり寝衣とパッドが濡れていた。寝衣とパッドを交換し、殿部を清拭。ご本人から「呼ぶのが間に合わんかった」との発語あり、「お知らせは届いていました、こちらが遅れました」と伝える。通知から訪室までの経過時間12分。夜間に通知が重なったときの優先順位について、翌日の申し送りで検討することとした。 |
| 昇降便座を使ったトイレ介助 | 「トイレ介助。自立。」 | 9:30 ◯◯様、昇降便座を使用してトイレ介助。介護職員◯◯が見守り。着座の際に便座を最上段まで上げ、両手で手すりを握れていることを確認してから下降。排便中等量、性状は普通便。立ち上がりの際は便座を上げ、ご本人が手すりを引いて立位となる。介助は衣類の上げ下ろしのみ。9:38 居室へ戻る。 |
| 体位変換支援機器を使ったおむつ交換 | 「おむつ交換実施。」 | 2:00 ◯◯様、体位変換支援機器を使用しておむつ交換。介護職員◯◯が1名で実施。機器の作動前に「体を横に向けますね」と声をかけ、頷きあり。左側臥位で保持している間に、殿部の皮膚に発赤がないことを目視で確認して記録欄に記入。パッド交換後、仰臥位へ戻し、踵の下の除圧用クッションの位置を戻す。所要7分。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
欄ごとの書き方の直し16組|どの語を足すと記録が読めるようになるか
完成文をそのまま使えない場面もあります。そのときはどの語を足すと記録が読めるようになるかを欄ごとに持っておくと、書き手が替わっても粒度が揃います。
| 記録の欄 | 足りない書き方 | 足す語 | 直した書き方 |
|---|---|---|---|
| 使用した機器 | 「リフト」 | 区分と号機の番号 | 「床走行式リフト(2号機)」 |
| 実施した職員 | 「職員」 | 人数と氏名 | 「介護職員◯◯・◯◯の2名」 |
| 時刻 | 「午前」 | 開始と終了の時刻 | 「7:40開始 7:44終了(所要4分)」 |
| 使用前の確認 | (記載なし) | 何を何か所見たか | 「吊り具のベルトの掛かりを背部・両大腿部の3か所、2名で読み合わせて確認」 |
| 声かけ | 「声かけ実施」 | 言った言葉と返ってきた反応 | 「『これから持ち上げます』と声かけ、頷きあり」 |
| 本人の発語 | 「良好」 | 本人の言葉のまま | 「『今日は楽やね』との発語あり」 |
| 使用中の様子 | 「異常なし」 | 見た部位と見えたこと | 「吊り上げ中、表情の変化なく発語なし。右肩をかばう動きは見られなかった」 |
| 皮膚の確認 | 「皮膚問題なし」 | 部位と誰が見たか | 「装着部(鼠径部・大腿内側)に発赤・かぶれがないことを介護職員◯◯が目視で確認」 |
| 終了後の状態 | 「終了」 | 戻した位置 | 「車いす着座後、座り直しを介助し、足底が両側ともフットサポートに接していることを確認」 |
| 呼び出しの手段 | (記載なし) | 置いた位置 | 「ナースコールを右手の届く位置に置いて退室」 |
| 使わなかった理由 | (記録なし) | 誰の申し出か・誰が判断したか | 「ご本人から『今日はやめてほしい』との申し出があり、使用を見合わせた」 |
| 代わりに行ったこと | (記載なし) | 代替の方法と人数 | 「介護職員◯◯・◯◯の2名による手介助で移乗を実施(所要6分)」 |
| 他職種への伝達 | 「報告済み」 | 誰に何時に何を | 「8:05 看護職員◯◯へ右肩の痛みの訴えを伝達。8:10 看護職員が訪室」 |
| ご家族への連絡 | 「家族連絡」 | 続柄・時刻・伝えた内容 | 「17:20 長女◯◯様へ電話。本日の移乗方法を手介助に変えたことと理由を説明」 |
| 機器の不具合 | 「故障」 | 症状と気づいた時刻 | 「6:20 バッテリー残量表示が点滅し起動しなかった」 |
| 次にすること | (記載なし) | いつ誰が | 「充電は夜勤帯の消灯後に夜勤者が行うこととし、点検表の余白に記入」 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
機器を使った回を残す様式(14欄・記入欄つき)
| 欄 | 何を書くか | 記入例 | 貴事業所の記入欄 |
|---|---|---|---|
| 実施日 | 年月日 | ◯年◯月◯日 | |
| 利用者名・居室 | 氏名と居室番号 | ◯◯様(◯号室) | |
| 支援した動作 | 移乗・移動・入浴・排泄のいずれか | 移乗(ベッド→車いす) | |
| 使用した機器の区分・号機 | 一般名と号機の番号 | 床走行式リフト(2号機) | |
| 付属品 | 吊り具・シート等の種類とサイズ | 脚分離型スリング Mサイズ | |
| 開始時刻・終了時刻 | 両方を書く | 7:40〜7:44(4分) | |
| 実施した職員 | 人数と氏名 | 介護職員◯◯・◯◯の2名 | |
| 使用前の確認 | 何を何か所見たか | ベルトの掛かり3か所を2名で読み合わせ | |
| 声かけと本人の反応 | 言った言葉と返ってきた言葉 | 「持ち上げます」→頷きあり | |
| 使用中に見えたこと | 部位と観察したこと | 表情の変化なし・発語なし | |
| 終了後に戻したこと | 位置・姿勢・呼び出し手段 | 足底の接地を確認・ナースコールを右手側へ | |
| 見合わせた場合の理由 | 誰の申し出か・誰が判断したか | 本人の申し出により見合わせ | |
| 他職種・家族への伝達 | 相手・時刻・内容 | 8:05 看護職員◯◯へ伝達 | |
| 記入者・記入時刻 | 書いた人と書いた時刻 | ◯◯(7:50記入) |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
職員への研修と、点検・不具合の記録|完成文22例と、そのまま使える様式3表
機器を入れたあとに残るのは、使った回の記録だけではありません。職員が使えるようになった事実と、機器が使える状態に保たれている事実の2つが、別々の記録として残ります。松山市介護保険課「運営指導での主な指摘事項及び周知事項について」(令和5年度第2回介護保険サービス事業者連絡会資料)では、研修を実施した際は実施日時・参加者氏名・研修内容・使用した資料の記録や資料を残すこと、各種研修を同日に実施する場合はそれぞれの内容について行ったことが分かるよう区別して記録することが示されています。機器の操作研修は他のテーマの研修と同じ日にまとめられやすいため、区別して残す形をあらかじめ持っておくと確実です。
研修を行った事実を残す完成文12例(悪い例・良い例)
| 研修の場面 | 悪い例(何をしたか分からない) | 良い例(そのまま貼れる完成文) |
|---|---|---|
| 導入時の全体研修 | 「介護ロボット研修を実施した。」 | ◯年◯月◯日 14:00〜15:30、1階多目的室にて「床走行式リフトの基本操作」の研修を実施。講師は導入業者◯◯社の担当者。参加者12名(介護職員10名・看護職員2名、氏名は別紙参加者名簿のとおり)。使用資料は業者提供の操作手引き(A4・8ページ)と当事業所作成の手順書(A4・2ページ)。内容は、①バッテリーの確認と充電、②吊り具のサイズ選定と装着、③吊り上げ・下降の操作、④緊急停止の操作、⑤使用後の清拭と保管。参加者全員が職員同士で1回ずつ吊り上げを体験した。 |
| 同日に複数テーマを行った場合 | 「研修(虐待防止・機器操作)実施。」 | ◯年◯月◯日、同日に2テーマの研修を実施した。第1部 14:00〜15:00「高齢者虐待の防止」(講師:管理者◯◯/資料:当事業所作成のスライド14枚)。第2部 15:15〜16:15「入浴用リフトの操作と使用後の手入れ」(講師:看護職員◯◯/資料:業者提供の取扱説明書 抜粋4ページ)。参加者は両部とも同一の10名だが、テーマごとに参加者名簿・出席確認・理解度確認を別葉で作成した。 |
| 新規採用者への研修 | 「新人にOJTを実施。」 | ◯年◯月◯日 10:00〜11:00、新規採用の介護職員◯◯に対し、指導担当◯◯が床走行式リフトの操作研修を実施。内容は、①機器の各部の名称、②吊り具の3か所のベルトの掛け方、③2名で行う際の声の掛け合い、④緊急停止の位置。実施後、指導担当の立ち会いのもとで職員同士による吊り上げを2回行い、手順書のチェック欄10項目すべてに指導担当が確認印を記入した。単独での実施の可否は、次回の立ち会い後に判断する。 |
| 夜勤者向けの研修 | 「夜勤者へ周知した。」 | ◯年◯月◯日、夜勤に入る職員6名に対し、日勤帯の16:30〜17:00に「夜間に機器が動かなくなったときの手順」の研修を実施(2回に分けて各3名)。内容は、①バッテリー切れの見分け方、②手動で下降させる操作、③夜間の連絡先の順番(1番目:管理者◯◯、2番目:業者の夜間受付)、④手介助へ切り替える判断を記録に残す書き方。使用資料は当事業所作成の夜間手順書(A4・1枚、各フロアの事務机に掲示)。 |
| 吊り具の手入れの研修 | 「洗濯方法を説明した。」 | ◯年◯月◯日 13:00〜13:40、洗濯室にて「吊り具の洗濯・乾燥・点検」の研修を実施。参加者8名。内容は、①洗濯の頻度(利用者ごとに定めた頻度)、②洗濯表示の見方、③乾燥が不十分なまま使わないこと、④縫製のほつれ・生地の薄れ・ラベルの判読の3点の点検、⑤交換が必要と判断したときの連絡先。実物のほつれた吊り具を教材として回覧した。 |
| 排泄支援機器の研修 | 「機器の使い方を説明。」 | ◯年◯月◯日 15:00〜16:00、「自動排泄処理装置の装着と手入れ」の研修を実施。講師は看護職員◯◯。参加者9名。内容は、①レシーバーの当て方と、縁が食い込んでいないことの確かめ方、②装着後に本人へ確認する声かけの言葉、③外したあとに皮膚を目視で確認して記録に書く欄、④ホース・タンクの洗浄手順と洗浄場所、⑤使用を見合わせる場面が出たときの連絡先。 |
| 入浴機器の研修 | 「入浴機器の研修を行った。」 | ◯年◯月◯日 10:00〜11:30、浴室にて「特殊浴槽(臥位型)の操作と非常時の対応」の研修を実施。参加者7名。内容は、①ストレッチャーの固定ベルト2本の掛け方、②湯温の測定を2か所で行うこと、③停電時に手動で排水する操作、④使用後の浴槽内の清掃手順。実技として、職員が入浴役となり全参加者が固定ベルトの装着を2回ずつ行った。 |
| 装着型機器のサイズ合わせ | 「装着方法を確認した。」 | ◯年◯月◯日 14:00〜14:45、「腰部支援の装着型機器のサイズ合わせ」を実施。参加者11名。1人ずつベルトの長さを合わせ、合わせた値(S・M・Lと段数)を職員名簿の余白に記入した。サイズが合わない職員が2名いたため、別サイズの取り寄せを業者へ依頼することとし、依頼日と依頼先を記録した。 |
| 年間研修計画への位置づけ | 「年間計画に入れている。」 | ◯年度の年間研修計画に、機器に関する研修を次のとおり位置づけた。第1四半期:移乗支援機器の基本操作(6月・60分)。第2四半期:入浴機器の操作と非常時対応(9月・90分)。第3四半期:排泄支援機器の装着と手入れ(12月・60分)。第4四半期:1年の振り返りと手順書の見直し(3月・60分)。新規採用者には採用月に個別に実施する。計画は◯年◯月◯日の職員会議で周知し、議事録に記載した。 |
| 研修を欠席した職員への対応 | 「後日資料を配布した。」 | ◯年◯月◯日の研修を欠席した職員2名(◯◯・◯◯)に対し、◯月◯日 16:00〜16:40、指導担当◯◯が同一内容の補講を実施。使用資料は本研修と同一のものを用い、参加者名簿に補講実施日を付記した。補講後、手順書のチェック欄の確認印を記入した。 |
| 理解度の確認 | 「理解を確認した。」 | 研修の終了時に、当事業所作成の確認シート(10問・◯×式)を配布し、その場で全員が記入。誤答の多かった設問2問(緊急停止の位置/吊り具の乾燥)について、講師が5分の補足説明を行った。確認シートは参加者名簿とともに研修記録に綴じた。 |
| 手順書を変えたときの周知 | 「手順書を更新した。」 | ◯年◯月◯日、床走行式リフトの手順書を改訂(改訂点:2名で行うことと、吊り上げ前の読み合わせを追加)。同日の申し送りで全職員に周知し、周知した職員の氏名を申し送り簿に記載。旧版は表紙に「◯年◯月◯日まで使用」と記入して別冊に保管した。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
研修記録の様式(12欄・記入欄つき)
| 欄 | 何を書くか | 抜けやすいところ | 貴事業所の記入欄 |
|---|---|---|---|
| 実施日時 | 年月日と開始・終了の時刻 | 終了時刻が抜ける | |
| 場所 | 実施した部屋 | 実技を別室で行った場合に1か所しか書かない | |
| テーマ | 1テーマにつき1葉 | 同日に複数テーマを1葉にまとめてしまう | |
| 講師 | 氏名と所属(外部講師は社名) | 「業者」とだけ書く | |
| 参加者 | 氏名(名簿を別紙にする場合は別紙名を明記) | 人数だけ書く | |
| 欠席者と補講の予定 | 欠席者氏名と補講の実施日 | 欄そのものがない | |
| 内容 | 項目を番号で列挙 | 「機器の使い方」とだけ書く | |
| 使用資料 | 資料名・作成者・ページ数 | 資料を綴じていない | |
| 実技の有無と回数 | 誰が何回行ったか | 実技を行ったのに記載がない | |
| 理解度の確認方法 | 確認シート・口頭確認の別 | 確認シートを綴じていない | |
| 次回の予定 | 次に行うテーマと時期 | 年間計画と結びついていない | |
| 記録者 | 氏名と記入日 | 記入日が実施日と同じか確認していない |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
点検の欄|機器の区分ごとに、毎日見るところと月に1度見るところ(14項目・記入欄つき)
| 機器の区分 | 毎日(使用の前後)に見るところ | 月に1度見るところ | 点検した人・日付の記入欄 |
|---|---|---|---|
| 床走行式リフト | バッテリー残量/脚の開閉/キャスターの転がり/緊急停止ボタンの位置 | アームの固定ねじ/充電ケーブルの被覆/取扱説明書の所在 | |
| 据置式リフト | 支柱のぐらつき/可動部の異音/床との接地 | 固定金具の緩み/設置位置が平面図と合っているか | |
| 天井走行式リフト | レール上の走行の滑らかさ/吊り具の掛かり/非常時の手動下降の位置 | レールの取付部/経路上に物が置かれていないか | |
| 吊り具(スリング) | 縫製のほつれ/生地の薄れ/洗濯表示ラベルの判読/乾燥しているか | 枚数の在庫/利用者ごとの割当が現状と合っているか | |
| スタンディングリフト | 膝当ての固定/足乗せ台の滑り止め/ベルトの掛かり | ベルトの摩耗/高さの設定が記録と合っているか | |
| 装着型(職員用) | バッテリー残量/ベルトの緩み/内側の汚れ | サイズの割当表の更新/新規採用者の分の有無 | |
| 歩行アシスト・歩行支援機 | ブレーキの効き/車輪の転がり/充電 | タイヤの摩耗/高さ設定が利用者ごとの記録と合っているか | |
| 電動車いす・電動アシスト付き車いす | バッテリー残量/ブレーキ/タイヤの空気圧/フットサポートの固定 | バッテリーの充放電の記録/屋外走行後の車輪の清掃状況 | |
| 入浴用リフト | 可動部の異音/金属部の水気/固定の確認 | 錆の有無/浴槽の縁との寸法が変わっていないか | |
| 特殊浴槽・機械浴槽 | 湯温の測定(2か所)/固定ベルトの掛かり/排水 | フィルター等の清掃/停電時の手動排水の手順の掲示 | |
| シャワーキャリー | 4輪のブレーキ/フットサポート/背もたれの角度調整 | 座面の破れ/水切りの状態 | |
| 浴槽内昇降機(据置型) | 吸盤の密着/座面の固定/充電 | 吸盤の劣化/浴槽の内寸との適合 | |
| 自動排泄処理装置 | ホースの折れ/タンクの残量/吸引の動作音/レシーバーの破損 | ホース内部の洗浄/消耗品の在庫 | |
| 排泄予測支援機器・排泄記録支援機器 | 端末の充電/通知が届く設定になっているか/装着部の破損 | 通知を受ける職員の割当が勤務表と合っているか/記録の保存先 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
不具合・ヒヤリの記録|そのまま貼れる完成文10例(悪い例・良い例)
機器に関わるできごとは、「機器の不具合」なのか「介護事故」なのか「ヒヤリ・ハット」なのかの振り分けが事業所の中で決まっていないと、記録の置き場所が人によって変わります。神戸市「介護保険サービス事業運営上の留意事項(居宅通所)」(令和7年3月)では、誤薬・転倒等、介護事故として記録すべきものをヒヤリ・ハット事例として記録している例が挙げられています。北海道後志総合振興局「実地指導における主な指摘事項について」(資料3-2)では、事故の状況・処置が記録されておらず、原因究明や再発防止策がとられていない例が挙げられています。機器の不具合の記録は、この振り分けの入口にあたります。
| できごと | 悪い例 | 良い例(そのまま貼れる完成文) |
|---|---|---|
| 吊り具のほつれを見つけた | 「スリング破損。交換。」 | ◯月◯日 8:10、床走行式リフトの吊り具(脚分離型Mサイズ・2枚目)の右大腿部側のベルト付け根に、長さ約2cmのほつれがあることを介護職員◯◯が使用前の点検で発見。当該吊り具の使用を中止し、予備の同型(3枚目)に交換して移乗を実施。8:30 管理者◯◯へ報告し、業者◯◯社へ交換を依頼(依頼番号◯)。使用中止とした吊り具は「使用不可」と書いた袋に入れ、洗濯室の棚の上段に分けて保管した。 |
| リフトが下降しなくなった | 「リフト故障。」 | ◯月◯日 19:40、◯◯様の移乗中に床走行式リフト1号機の下降操作が効かなくなった。介護職員◯◯・◯◯の2名で本人を吊った状態で保持し、手順書に従って手動下降の操作を行い、19:42 に車いすへ着座。着座後、本人に痛みの有無を確認し「なんともない」との返答。表情の変化なし。19:50 管理者◯◯へ電話報告。20:10 業者の夜間受付へ連絡(受付番号◯)。翌日以降、1号機は使用中止とし、フロアの2号機を使う旨を申し送りで共有。 |
| 移乗中に利用者が痛みを訴えた | 「痛みの訴えあり。様子観察。」 | ◯月◯日 10:05、◯◯様のスタンディングリフトでの移乗中、立位保持の際に「腰が痛い」との訴えあり。ただちに操作を止め、車いすへ座っていただいた(10:06)。10:08 看護職員◯◯が訪室し、本人へ痛みの部位と程度を確認。10:20 管理者◯◯へ報告。同日の記録を事故の記録として起票し、11:00 長女◯◯様へ電話で連絡。膝当ての高さが前回の記録(4段目)と異なり3段目になっていたことを、実施した職員2名と管理者で確認した。 |
| 移乗中に足がフットサポートに当たった | 「軽く接触。問題なし。」 | ◯月◯日 7:50、◯◯様を床走行式リフトで車いすへ下ろす際、左足がフットサポートの縁に接触した。ただちに吊り上げ直して位置を修正し、7:52 に着座。接触部位に発赤・腫脹がないことを介護職員◯◯・◯◯の2名で目視で確認し、8:00 看護職員◯◯へ報告。看護職員が同8:05 に確認。ヒヤリ・ハットとして起票し、原因として、下ろす位置の目安をフロアの床に示していないことを挙げた。 |
| 入浴機器の湯温が想定と違った | 「湯温注意。」 | ◯月◯日 14:10、特殊浴槽の湯温を浴槽内の手前で測定したところ、設定より高い値であった。ただちに入水を中止し、注水して再測定(手前・奥の2か所)。両方が想定の範囲であることを確認してから14:18 に入水。中止の間、◯◯様には「お湯の温度を整えています」と説明し、脱衣室でバスタオルを掛けて待機いただいた。管理者◯◯へ同日中に報告し、業者へ温度調整の点検を依頼。 |
| 自動排泄処理装置が動かなかった | 「機器不調。おむつ対応。」 | ◯月◯日 2:15、◯◯様の自動排泄処理装置の吸引の動作音がせず、タンクに変化がないことを夜勤者◯◯が確認。レシーバーを外し、皮膚に発赤がないことを目視で確認して記録欄に記入。以降はおむつ交換に切り替え、5:00 に交換を実施。6:30 の申し送りで日勤へ引き継ぎ、8:00 管理者◯◯が業者へ連絡(受付番号◯)。装置は点検が済むまで使用中止とし、居室入口に「使用中止」の札を掛けた。 |
| 装着型機器のバッテリーが切れた | 「充電切れ。」 | ◯月◯日 6:20、腰部支援の装着型機器3号機のバッテリー残量表示が点滅し、起動しなかった。前夜の充電が行われていなかったことを夜勤者◯◯が確認。当該の移乗は介護職員◯◯・◯◯の2名の手介助で実施(所要6分)。6:30 に充電台へ接続。充電は夜勤帯の消灯後に夜勤者が行うこととし、点検表に欄を追加した。 |
| 経路上の物にリフトが当たった | 「接触あり。」 | ◯月◯日 15:30、天井走行式リフトで◯◯様を浴室へ移動中、廊下に置かれていたリネンワゴンに吊り具の裾が触れた。ただちに停止し、ワゴンを移動させてから再開。本人への接触はなく、本人から「びっくりした」との発語あり、「申し訳ありません、通り道に物がありました」と説明。ヒヤリ・ハットとして起票し、リフトの経路上にワゴンを置かないことを同日の申し送りで周知した。 |
| 2名で行う手順を1名で行っていた | 「手順違い。」 | ◯月◯日、手順書で2名としている床走行式リフトの移乗を、◯月◯日 の3件について1名で実施していたことを、記録の点検で管理者◯◯が確認。実施した職員◯◯に確認したところ、同時間帯に他の職員が別の対応にあたっており、応援を呼ぶ相手が決まっていなかったとのこと。当該の3件については、利用者への影響がなかったことを本人と記録で確認。応援を呼ぶ相手を時間帯ごとに定め、フロアの掲示に追記した。 |
| 不具合を記録していなかったことに気づいた | (記録なし) | ◯月◯日の点検表の確認で、◯月◯日から◯月◯日までの5日間、シャワーキャリーの右前輪のブレーキが効きにくい状態が続いていたことが、職員2名の口頭の申し送りだけで残されていたことを管理者◯◯が確認。同日、点検表に遡って記入するのではなく、確認した日付で「◯月◯日から効きにくい状態であったことを◯月◯日に確認した」と記載した。以後、口頭で申し送った不具合も、その日のうちに点検表の余白へ書くことを申し送りで周知した。 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
ご本人・ご家族への説明と同意|読み上げ用の説明文18例と、残す記録の様式(16欄)
機器を使うことは、ご本人の体に直接ふれる方法が変わることです。厚生労働省の運営指導マニュアル別添1では、内容及び手続の説明及び同意の確認項目として「利用申込者又はその家族への説明と同意の手続きを取っているか」「重要事項説明書の内容に不備等はないか」が挙げられ、確認文書として重要事項説明書(同意があったことがわかるもの)と利用契約書が示されています。静岡市「介護サービス事業者の指導監督」(令和8年度介護保険サービス提供事業者説明会(集団指導)資料)では、口頭で説明したが記録がない例が挙げられています。説明した事実そのものが記録の対象です。
下の説明文は、そのまま読み上げられる形にしています。効果を約束する言い方を避け、「何をするか」「何を確かめるか」「嫌なときはどう言えばよいか」の3点で組み立てています。
場面別|そのまま読み上げられる説明文18例
| 場面・相手 | そのまま読み上げられる説明文 |
|---|---|
| 移乗にリフトを使い始めるとき(ご本人へ) | 「◯◯さん、明日からベッドと車いすの間を移るときに、天井から吊るす形の機械を使わせていただきたいと思っています。布のシートを体の下に敷いて、そのまま持ち上げてゆっくり動かします。持ち上げる前には必ず声をおかけします。途中で怖いと感じたり、痛いところがあったら、すぐに『止めて』とおっしゃってください。その場で止めます。」 |
| 移乗にリフトを使い始めるとき(ご家族へ) | 「◯◯様の移乗の方法について、ご相談があります。これまでは職員が手で支えて移っていただいていましたが、◯月◯日から床を走る型のリフトを使わせていただきたいと考えています。布のシートを体の下に敷いて吊り上げる形で、職員2名で行います。毎回、吊るす前にベルトの掛かりを2名で読み合わせて確認します。ご本人には昨日ご説明し、『やってみる』とおっしゃっていました。ご不明な点や、やめてほしいというお気持ちがあれば、いつでもお申し出ください。」 |
| 吊り上げられることに不安を示された方へ | 「怖いお気持ちはもっともだと思います。今日は持ち上げずに、シートを体の下に敷くところまでを一緒にやってみませんか。敷き心地を確かめていただいて、嫌でしたらそこでやめます。次にお会いしたときに、あらためてお伺いします。」 |
| 初回に立ち会うとき(ご本人へ) | 「今から一度だけ、実際に持ち上げてみます。床から離れるのは30センチほどで、動く速さは歩くよりずっとゆっくりです。私が右側、◯◯が左側についています。途中で『止めて』とおっしゃったら、その場で止めて下ろします。始めてよろしいですか。」 |
| 使うのをやめてほしいと言われたとき | 「わかりました。今日は使わずに、これまでどおり職員2名でお手伝いします。やめてほしいとおっしゃった理由を、差し支えなければ教えていただけますか。次にどうするかを、看護職員とも相談したうえで、あらためてご相談させてください。」 |
| 入浴にリフトを使うとき(ご本人へ) | 「◯◯さん、お風呂に入るときに、浴槽をまたぐところで機械を使わせていただきます。座ったままの姿勢で、ゆっくり浴槽の中へ下りていきます。お湯の温度は、浴槽の手前と奥の2か所で毎回はかってからお入りいただきます。熱い・ぬるいと感じたら、遠慮なくおっしゃってください。」 |
| 入浴に特殊浴槽を使うとき(ご家族へ) | 「◯◯様の入浴について、寝たままの姿勢で入っていただける浴槽を使わせていただきたいと考えています。ストレッチャーに横になっていただき、2本のベルトで体を固定してから移動します。ベルトの掛かりは毎回2名で確かめます。入浴の前後には看護職員が体温と血圧を確認し、その日の様子を記録に残します。実際の様子をご覧いただくこともできますので、ご希望があればお申し出ください。」 |
| 入浴機器の使用を見合わせたとき(ご家族へ) | 「本日は◯◯様の体温がふだんより高く、看護職員が確認したうえで入浴を見合わせました。代わりに清拭を行い、背中と腰の皮膚の状態を確認しています。次の入浴は◯月◯日を予定しています。ご心配なことがあればお知らせください。」 |
| 排泄支援機器を使い始めるとき(ご本人へ) | 「◯◯さん、夜のあいだのお手洗いのことでご相談です。体に当てておくと、自動でお掃除をしてくれる機械があります。夜、お休みの前に当てさせていただいて、朝はずします。当てたときに、きつくないか、当たって痛いところがないかを必ずお伺いします。合わないと感じたら、すぐにやめられますので、遠慮なくおっしゃってください。」 |
| 排泄支援機器を使い始めるとき(ご家族へ) | 「◯◯様の夜間の排泄について、自動で処理を行う機器を使わせていただくご相談です。夜21時頃に装着し、朝6時頃に外します。外したあとは毎回、当たっていた部分の皮膚を職員が目で見て確認し、記録に残します。皮膚に変化があったときは使用を止め、看護職員が確認します。ご本人にも先ほどご説明し、『やってみる』とおっしゃっていました。」 |
| 排泄予測支援機器の説明(ご本人へ) | 「◯◯さん、お手洗いに行くタイミングをお知らせしてくれる機械を、おなかのあたりに当てさせていただけますか。お知らせが職員の端末に届いたら、私たちからお声をかけにまいります。もちろん、その前に行きたくなったらいつでも呼んでください。機械が知らせても、行きたくないときは行かなくてかまいません。」 |
| 排泄予測支援機器の説明(ご家族へ) | 「◯◯様の排泄の時機を知る手がかりとして、機器を使わせていただくご相談です。機器が職員の端末にお知らせを送り、職員がお声をかけに伺う形です。お知らせが出ても、ご本人が行きたくないとおっしゃれば無理にお誘いはしません。お知らせから職員が伺うまでの時間も記録に残しますので、実際の様子はご報告できます。」 |
| 歩行支援機器の説明(ご本人へ) | 「◯◯さん、廊下を歩かれるときに、手押しの機械をお使いいただけますか。下り坂で自動的にゆっくりになる仕組みがついています。使っている間は、職員が右斜め後ろについて一緒に歩きます。疲れたら途中で座って休めますので、遠慮なくおっしゃってください。」 |
| 装着型機器(職員が着けるもの)の説明 | 「◯◯さん、私たち職員が腰に補助の道具を着けてお手伝いすることがあります。◯◯さんの体に着けるものではありません。少し機械の音がしますが、ご心配はいりません。もし気になるようでしたら、着けずにお手伝いします。」 |
| 同室の方への説明 | 「◯◯さん、隣の◯◯さんのところで、夜にお手洗いの機械を使わせていただくことになりました。少し動く音がすることがあります。お休みの妨げになるようでしたら遠慮なくお知らせください。置く場所を変えるなど、こちらで工夫いたします。」 |
| 工事を伴う機器を入れる前(ご家族へ) | 「◯月◯日から◯月◯日まで、浴室にリフトを取り付ける工事を行います。その間、◯◯様の入浴は◯階の浴室を使わせていただきます。入浴の曜日が◯曜日から◯曜日に変わります。工事の期間と入浴の予定は書面でもお渡しします。」 |
| 説明の内容を変えたとき | 「先日ご説明した移乗の方法について、変更のご相談です。ご本人から『吊り上げるのは怖い』というお話がありましたので、◯月◯日からは立ち上がりを支える型の機器に変えたいと考えています。実際に一度お試しいただいたところ、『こちらのほうがいい』とおっしゃっていました。あらためて書面をお持ちしますので、ご確認をお願いします。」 |
| 使用を終了するとき | 「◯◯様の移乗について、ご本人が手すりを使って立てるようになってこられたため、◯月◯日からリフトの使用を終える方向で考えています。急にやめるのではなく、2週間はリフトを使う日と使わない日を組み合わせて様子を記録します。記録は◯月の面談でお見せします。」 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
説明した事実・同意を得た事実を残す様式(16欄・記入欄つき)
| 欄 | 何を書くか | 記入例 | 貴事業所の記入欄 |
|---|---|---|---|
| 説明した日 | 年月日 | ◯年◯月◯日 | |
| 説明した時刻 | 開始と終了 | 15:00〜15:20 | |
| 説明した場所 | 居室・相談室・電話の別 | ◯号室(居室) | |
| 説明した職員 | 氏名と職種 | 介護支援専門員◯◯・介護職員◯◯ | |
| 説明を受けた方 | 本人・家族の別と続柄 | ご本人/長女◯◯様 | |
| 対象の機器 | 区分(一般名) | 床走行式リフト | |
| 説明した内容 | 使う場面・手順・止め方 | 吊り具を敷いて2名で吊り上げること、止めてほしいときの伝え方 | |
| 使わない場面の説明 | どんなときに使わないか | 本人の申し出があるとき、皮膚に変化があるとき | |
| 示した資料 | 資料名と枚数 | 当事業所作成の説明書(A4・1枚) | |
| 本人の反応(言葉のまま) | 返ってきた言葉 | 「やってみる」 | |
| 家族の反応(言葉のまま) | 返ってきた言葉 | 「本人が嫌がらなければお願いします」 | |
| 質問と回答 | その場で出た問いと答え | 「途中で落ちませんか」→2名で行うこと・ベルトの確認手順を説明 | |
| 同意の形 | 書面・口頭の別 | 書面(署名日◯年◯月◯日) | |
| 書面の控えの渡し方 | 手渡し・郵送の別 | 手渡し(◯年◯月◯日) | |
| 計画への反映 | どの計画のどの欄に書いたか | 個別サービス計画の「サービス内容」欄 | |
| 次に確認する日 | いつ様子を伺うか | ◯年◯月◯日の面談 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
説明の場で返ってきやすい問い12件と、答え方の型
| 返ってきやすい問い | 答え方の型(そのまま読み上げられる文) |
|---|---|
| 「途中で落ちたりしませんか」 | 「持ち上げる前に、体を支える3か所のベルトの掛かりを、職員2名で声に出して読み合わせて確かめます。確かめたことは毎回、記録に残します。それでもご不安でしたら、最初の数回はご家族に立ち会っていただくこともできます。」 |
| 「職員の手が減るということですか」 | 「人が減るという意味ではありません。この機器は職員2名で使う手順にしています。むしろ、これまで1名で行っていた場面を2名で行うようになります。人の配置については、勤務表でご説明できますのでお申し出ください。」 |
| 「本人が嫌がったらどうするのですか」 | 「その場で止めて、これまでどおりの方法でお手伝いします。嫌だとおっしゃった事実と、そのときのご様子を記録に残し、看護職員や介護支援専門員と相談したうえで、次にどうするかをあらためてご相談します。」 |
| 「痛くないですか」 | 「痛みの感じ方は方によって違いますので、断定はできません。ですので、使う前と使っている間に必ず『痛いところはありませんか』とお伺いし、少しでもお申し出があればその場で止めます。当たっていた部分の皮膚は、終わったあとに毎回、職員が目で見て確認して記録します。」 |
| 「費用はかかるのですか」 | 「機器の購入や設置にかかる費用について、ご利用者にご負担いただくことは考えておりません。ご利用料に関わる変更が生じる場合は、必ず事前に書面でご説明し、あらためて同意をいただきます。」 |
| 「補助金が出ているのですか」 | 「機器の導入にあたって、公的な補助制度への申請を検討しています。補助率や上限額は公募要領で定められており、年度や自治体によって異なりますので、確定した内容は決まり次第ご説明します。」 |
| 「うちの親だけ機械なのはなぜですか」 | 「機器を使うかどうかは、その方の状態とご本人のお気持ちをもとに、一人ずつ相談して決めています。◯◯様の場合は◯◯の場面でのご負担を考えてご相談しました。他の方と比べて特別な扱いということではありません。」 |
| 「夜も使うのですか」 | 「夜間の使用については、◯時から◯時までを予定しています。夜間に職員が確認する回数は◯回で、確認した時刻と様子は毎回記録に残します。夜間の使用をご希望されない場合は、その旨を記録して、これまでどおりの方法で対応します。」 |
| 「様子を見に来ることは減りますか」 | 「訪室の回数を減らすために入れるものではありません。訪室の回数は、これまでと同じ◯回を予定しています。記録には訪室した時刻を残しますので、面談のときにご覧いただけます。」 |
| 「誰が操作するのですか」 | 「操作する職員は、あらかじめ研修を受けて手順書の確認を終えた者に限っています。研修の実施日と参加者は記録に残していますので、ご希望があればご説明します。新しく入った職員は、指導担当の立ち会いのもとで手順を確認してから担当します。」 |
| 「機械が壊れたらどうなるのですか」 | 「使う前に毎日点検を行い、不具合があればその日のうちに記録して業者へ連絡します。動かなくなった場合は、手動で下ろす操作の手順を全職員が研修で確認しています。使えない間は、これまでどおりの方法でお手伝いします。」 |
| 「一度始めたらやめられないのですか」 | 「いつでもやめられます。ご本人やご家族からお申し出があれば、その日から使用を止めます。また、こちらから見て合わないと感じたときにも、あらためてご相談します。やめた場合は、やめた日と理由を記録に残します。」 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
人員の配置・設備の届出と、機器を入れたときに見直す確認項目|別添1の18項目と公表指摘20件
機器を入れると、機器そのものの記録が増えるだけでなく、すでにある書類の中身が実態と合わなくなる場所が出てきます。平面図に載っていない場所に機器を置いた、研修計画に機器のテーマが入っていない、勤務表の人数は同じなのに実際の配置が変わっている——といった食い違いです。ここでは厚生労働省の運営指導マニュアル別添1の確認項目のうち、機器を入れたときに見直しが要るものを18項目挙げ、あわせて自治体が公表している指摘のうち重なるものを20件並べます。
別添1の確認項目のうち、移乗・入浴・排泄の機器を入れたときに見直しが要る18項目
| 別添1の区分 | 別添1に書かれている確認項目 | 別添1に挙げられている確認文書 | 機器を入れたときに見直すところ | 貴事業所の記入欄 |
|---|---|---|---|---|
| 設備及び備品等 | 平面図に合致しているか【目視】 | 平面図 | 据置式リフト・天井走行式リフトのレール・特殊浴槽を、平面図に反映しているか | |
| 設備及び備品等 | 使用目的に沿って使われているか【目視】 | 平面図 | 機器の保管のために別の用途の部屋を使っていないか | |
| 従業者の員数 | 利用者に対し、従業者の員数は適切であるか | 勤務実績表/タイムカード、勤務体制一覧表 | 機器を2名で使う手順にした時間帯に、その2名が勤務表のどの行の人か | |
| 従業者の員数 | 必要な専門職が揃っているか/専門職は必要な資格を有しているか | 勤務体制一覧表、従業者の資格証 | 入浴時に看護職員が確認する手順にした場合、その時間帯の配置と合っているか | |
| 管理者 | 管理者は常勤専従か、兼務体制は適切か | 管理者の雇用形態が分かる文書、勤務実績表 | 機器の不具合時の連絡先を管理者にしている場合、不在時の代わりを決めているか | |
| 勤務体制の確保等 | サービス提供は事業所の従業者によって行われているか | 雇用の形態(常勤・非常勤)がわかる文書 | 業者の担当者が操作に入る場面(設置・調整)を、サービス提供と分けて記録しているか | |
| 勤務体制の確保等 | 資質向上のために研修の機会を確保しているか | 研修計画、実施記録 | 年間研修計画に機器のテーマが入っているか/実施記録に参加者氏名があるか | |
| 勤務体制の確保等 | 勤務表の記載内容は適切か | 勤務実績表(勤務実績が確認できるもの) | 夜間に機器の通知を受ける職員が、勤務表のどの行にあたるか分かるか | |
| 内容及び手続の説明及び同意 | 利用申込者又はその家族への説明と同意の手続きを取っているか | 重要事項説明書(同意があったことがわかるもの)、利用契約書 | 機器を使うことの説明と同意を、いつ・誰に・どの書面で行ったか | |
| 内容及び手続の説明及び同意 | 重要事項説明書の内容に不備等はないか | 重要事項説明書 | 機器の導入で提供の方法が変わった部分を、重要事項説明書に反映したか | |
| サービス提供の記録 | 計画にある目標を達成するための具体的なサービスの内容が記載されているか | サービス提供記録、業務日誌 | 機器を使った回が、計画のどの内容にあたるか読み取れるか | |
| サービス提供の記録 | 日々のサービスについて、具体的な内容や利用者の心身の状況等を記録しているか | サービス提供記録 | 機器の使用の記録が「使用。異常なし。」で終わっていないか | |
| 個別サービス計画の作成 | 利用者の心身の状況、希望および環境を踏まえて計画が立てられているか | 個別サービス計画(同意があったことがわかるもの)、アセスメントシート | 機器を使う方針が計画に書かれているか/本人の希望の欄に機器のことが出てくるか | |
| 個別サービス計画の作成 | 利用者又はその家族への説明・同意・交付は行われているか | 個別サービス計画 | 機器の使用を計画に加えたときに、あらためて説明・同意・交付を行ったか | |
| 介護(施設) | 入浴回数は適切か、褥瘡予防体制は整備されているか | サービス提供記録/業務日誌 | 入浴機器の工事や不具合で入浴を見合わせた日の理由が記録に残っているか | |
| 取扱方針(身体的拘束等) | 緊急やむを得ない場合を除き、身体的拘束その他利用者の行動を制限する行為を行っていないか | 適正化のための指針、委員会議事録、記録、家族への確認書 | 機器の固定・ベルトの使い方について、事業所内でどう整理して記録に残すか | |
| 緊急時等の対応 | 緊急時対応マニュアル等が整備されているか | 緊急時対応マニュアル、サービス提供記録 | 機器が動かなくなったときの手順と連絡先が、マニュアルに入っているか | |
| 非常災害対策 | 非常災害対応に係るマニュアルがあるか/避難・救出等の訓練を実施しているか | 非常災害時対応マニュアル、避難・救出等訓練の記録 | 停電時に機器が止まる前提の手順があるか/訓練にその場面を入れているか |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
自治体が公表している指摘のうち、機器を入れた事業所の運用と重なるもの20件
いずれも、各自治体が公表している運営指導・実地指導・集団指導の資料に掲載されているものです。機器の話として書かれているわけではありませんが、機器を入れると新しく記録が増える場所、あるいは既存の書類が実態と食い違いやすくなる場所と重なります。
| 公表されている指摘 | 出典(自治体・資料名) | 機器を入れた事業所での重なり |
|---|---|---|
| 福祉用具貸与と特定福祉用具販売を利用する利用者の計画が別々に作成されていた | 久留米市介護保険課育成・支援チーム「近年の運営指導における主な指摘事例」(令和5年度作成) | 機器の使用の方針が、個別サービス計画と別紙の手順書に分かれて書かれる |
| 個別機能訓練加算で、実施記録に実施時間・訓練内容・担当者が記載されていない | 久留米市介護保険課育成・支援チーム「近年の運営指導における主な指摘事例」(令和5年度作成) | 歩行支援機器を使った訓練の記録に、実施時間と担当者の欄がない |
| 入浴介助加算(Ⅱ)で、居宅を訪問して浴室環境を評価した記録が確認できなかった | 仙台市介護事業支援課 令和6年6月集団指導「令和6年度運営指導方針・令和5年度運営指導結果等(居宅サービス指導係所管サービス)」 | 機器を入れたことで浴室の環境が変わったのに、評価の記録を取り直していない |
| 入浴介助加算(II)で訪問により把握した浴室環境を踏まえた個別の入浴計画がない | 宇都宮市「令和7年度 運営指導における主な指導事例(通所介護・地域密着型通所介護・認知症対応型通所介護に関する事項)」資料4 | 入浴機器の使用が計画の文面に落ちていない |
| 入浴介助加算の研修実施が確認できない・個別の入浴計画が不十分 | 福井市「令和7年度 介護保険制度等に係る集団指導」 | 入浴機器の操作研修を行ったが、研修記録に綴じていない |
| 複数の研修を同日に実施した際に内容を区別して記録していない | 松山市介護保険課「運営指導での主な指摘事項及び周知事項について」(令和5年度第2回介護保険サービス事業者連絡会資料) | 機器の操作研修を他テーマと同日にまとめ、1葉で記録している |
| 訪問介護のサービス提供記録に計画上の時間を機械的に記録している | 松山市介護保険課「運営指導での主な指摘事項及び周知事項について」(令和5年度第2回介護保険サービス事業者連絡会資料) | 機器の使用時間を、実際に測らず手順書の想定時間で書いている |
| 訪問介護のサービス提供記録に実施時間・内容が一律で実態が反映されていない | 堺市「令和8年度 介護保険施設・事業所等集団指導 居宅事業所編」 | 機器を使った日も使わなかった日も同じ文面になっている |
| 提供した具体的なサービスの内容等の記録は運営指導で指摘が多い項目 | 熊本市「令和8年度 熊本市介護サービス事業者集団指導 介護老人福祉施設」 | 機器の導入で記録の行は増えたが、内容の具体性は増えていない |
| 福祉用具貸与計画が居宅サービス計画に沿っていない・適時適切に変更されていない | 長野県健康福祉部地域福祉課福祉監査担当「令和6年度運営指導結果の概要(福祉用具貸与・特定福祉用具販売)」 | 機器の使用をやめた・変えたときに計画を直していない |
| 居宅サービス計画と個別サービス計画の整合性が図られていない | 宇都宮市「令和7年度 運営指導における主な指導事例(各サービスに共通する事項)」資料1 | 機器の使用が個別サービス計画にだけ書かれ、上位の計画と結びついていない |
| 介護計画の説明・同意が遅れている/サービスの長期目標・短期目標が定められていない | 浜松市「令和6年度における主な指摘事項及び助言事項」(浜松市介護サービス事業者説明会(集団指導)参考資料) | 機器を使い始めた日より、計画の同意日のほうが後になっている |
| 理学療法士等による訪問について、看護職員の代わりに訪問させる旨の同意を口頭で説明したが記録がない | 静岡市「介護サービス事業者の指導監督((3)運営指導における主な指摘・助言事項等一覧)」(令和8年度介護保険サービス提供事業者説明会(集団指導)資料) | 機器を使うことを口頭で説明したが、説明した事実の記録がない |
| 重要事項説明書の変更時に改めて同意を得ていない・算定していない加算が記載されている | 津山市環境福祉部高齢介護課「令和5年度 津山市 地域密着型サービス事業者 集団指導資料」 | 機器の導入で提供の方法が変わったのに、重要事項説明書を直していない |
| 運営規程・重要事項説明書の記載が実態と異なる/必要項目の記載漏れ | 宇都宮市「令和7年度 運営指導における主な指導事例(各サービスに共通する事項)」資料1 | 設備の変更が運営規程の記載と食い違う |
| 運営規程・設備・管理者等の変更を10日以内に届け出ていない | 大分市「令和7年度指導監査における主な指摘・指導事項(高齢)」 | 工事を伴う機器を入れて設備の状況が変わったときの手続を確認していない |
| 静養室を職員の休憩室として使用していた/届出と異なる用途での設備使用 | 神戸市「介護保険サービス事業運営上の留意事項(居宅通所)」(令和7年3月) | 機器の保管場所として、別の用途の部屋を使っている |
| 身体拘束等の適正化のための指針未整備・委員会未開催・研修回数不足・記録なし | 長野県健康福祉部地域福祉課福祉監査担当「令和6年度有料老人ホーム一般検査結果の概要(サービス付き高齢者向け住宅を含む。)」 | 機器のベルト・固定の扱いを事業所内でどう整理したかの記録がない |
| 業務継続計画(BCP)が未策定・内容不十分、研修及び訓練を定期的に実施していない | 大分市「令和7年度指導監査における主な指摘・指導事項(高齢)」 | 停電時に機器が止まる場面が、計画と訓練に入っていない |
| サービス提供に関する記録の保存年限が市条例と異なっている | 金沢市「令和7年度 介護サービス事業者集団指導 資料1」(2 運営に関する基準(事業運営面)(9)記録の整備に関すること) | 機器の中にだけ残る記録の保存期間を、条例に合わせて決めていない |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
機器を入れたあとに、勤務表と配置の欄で点検する12項目(記入欄つき)
下の12項目は、機器を入れたことで勤務表の数字は変わらないのに実態が変わったところを拾うためのものです。「人が減る」という話ではなく、「同じ人数のまま、動く順番と組み合わせが変わる」ことのほうが実際には多く起こります。
| 点検する項目 | 見るところ | 食い違いが出たときに直すもの | 貴事業所の記入欄 |
|---|---|---|---|
| 2名で行う手順にした場面の時間帯 | その時間帯に2名が同時に動ける勤務になっているか | 勤務表・時間割・手順書 | |
| 夜間に機器の通知を受ける職員 | 通知を受ける端末を持つ人が、勤務表のどの行か | 勤務表・端末の割当表 | |
| 兼務している職員の従事時間 | 機器の操作の時間が、どちらの職務の時間に入っているか | 勤務体制一覧表 | |
| 入浴の日に看護職員が確認する手順 | その時間帯に看護職員が配置されているか | 勤務表・入浴の予定表 | |
| 新規採用者が単独で操作する時期 | 研修と立ち会いの記録が、単独で入った日より前にあるか | 研修記録・勤務表 | |
| 派遣職員・応援職員の操作の可否 | 研修を受けていない職員が操作する場面がないか | 研修記録・手順書 | |
| 不具合時の連絡先の担当 | 管理者不在の時間帯の代わりが決まっているか | 緊急時対応マニュアル・勤務表 | |
| 充電を行う担当と時間帯 | 担当が勤務表のどの行か/引き継ぎの記録があるか | 点検表・申し送り簿 | |
| 吊り具の洗濯の担当と頻度 | 洗濯の担当が勤務表に組み込まれているか | 点検表・清掃手順 | |
| 機器を使う利用者の入れ替わり | 退所・入所で対象者が変わったときに割当表を直しているか | 割当表・個別サービス計画 | |
| 研修計画への位置づけ | 年間研修計画に機器のテーマが入っているか | 年間研修計画 | |
| 手順書の改訂と周知 | 改訂した日と、周知した職員の氏名が残っているか | 手順書・申し送り簿 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
ここまでの表は、いずれも貴事業所の側で埋めることを前提にした様式です。補助率・上限額・受付期間については、当社の補助金データベースに登録されている値をそのまま掲げた表以外の数字を、記憶や伝聞で埋めないでください。貴事業所の都道府県・市区町村の公募要領に書かれている値を、記入欄に書き写してご確認ください。
出典:厚生労働省ウェブサイト(介護保険施設等運営指導マニュアル 別添1)/公共データ利用規約(第1.0版)。本ページは上記を当社が編集・加工したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。
よくある質問(FAQ)
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利用者さま3名まで・3か月間 回数の制限なく無料/クレジットカード登録不要
出典:厚生労働省ウェブサイト/各都道府県・市区町村ウェブサイト/公共データ利用規約(第1.0版)。本ページは上記を当社が編集・加工したものであり、各府省庁・自治体の公式見解ではありません。制度・金額・期限は変更される場合があるため、最新情報は各実施主体の公表資料でご確認ください。
機器の種類と、導入前に確かめること
機器は入れる前に、置く場所と使う人が決まっているかで結果が変わります。
| 機器 | 使う場面 | 確かめること |
|---|---|---|
| 移乗支援(装着型) | ベッドから車いすへの移乗 | 装着の時間、体格との合い |
| 移乗支援(非装着型) | 同上 | 設置場所、居室の広さ |
| 移動支援(屋内) | 歩行の補助 | 段差、床の材質 |
| 移動支援(屋外) | 外出の補助 | 坂、路面 |
| 排泄支援 | トイレへの誘導、排泄の予測 | 装着の受け入れ |
| 見守り・コミュニケーション | 夜間の見守り | 通知の受け手、誤検知 |
| 入浴支援 | 浴槽への出入り | 浴室の広さ、設置工事 |
| 介護業務支援 | 記録、情報共有 | 既存のソフトとの連携 |
| リハビリ支援 | 機能訓練 | 対象となる利用者の状態 |
| 搬送・運搬 | 物品の運搬 | 通路の幅 |
導入の効果を測る
「使っているか」を測らないと、置いてあるだけになります。
| 測るもの | 導入前 | 導入後 |
|---|---|---|
| 移乗の回数 | 1日あたり | 変化なし(回数は減らない) |
| 移乗にかかる時間 | 1回あたり | 短くなったか |
| 2人介助の回数 | 1日あたり | 減ったか |
| 腰痛の訴え | 職員のアンケート | 減ったか |
| 夜間の巡回 | 1晩あたり | 減ったか |
| 転倒・転落 | 月あたり | 減ったか |
| 職員の負担感 | 導入前のアンケート | 同じ設問で |
| 機器の稼働 | — | 週に何回使っているか |
申請でつまずくところ
| つまずき | どうするか |
|---|---|
| 交付決定の前に発注した | 見積までにとどめる |
| 対象の機器か確認していない | 都道府県の対象一覧で確認する |
| 設置工事が対象外だった | 対象経費の範囲を確認する |
| 納期が年度をまたいだ | 発注前に納期を確認する |
| 使う人を決めていなかった | 導入前に担当と場面を決める |
| 効果を数値で書けなかった | 導入前に測る |
| 研修の時間を見込んでいない | 使い方の習得に要する時間を計画に入れる |
| 保守の費用を見込んでいない | 年間の保守費を確認する |
枠の違いはデジタル・AI導入の補助金、見守り機器は見守り機器の補助金をご覧ください。
この記事の執筆・編集
介護のマナ編集部(株式会社ライフシフト)
介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」を開発・提供する株式会社ライフシフトの編集部。訪問看護ステーションを運営する看護師(CSO)をはじめ、介護・看護の現場とともに、記録・書類・制度の実務情報を発信しています。






