【令和8年度】介護テクノロジー補助金の申請を無償サポート|絶賛受付中です!

褥瘡の記録の書き方|観察・経過・予防の記入例243例と、多職種で共有する書き方

褥瘡の記録は、書く場所が1か所ではありません。見つけたときに書く人と、毎日書く人と、週に一度まとめる人が違い、しかもそれぞれ別の様式に書きます。現場で「書いたはずなのに残っていない」「同じことを三度書いている」が起きるのは、書く人の腕前の問題ではなく、どの様式に何を書くかが決まっていないためです。

本ページは、褥瘡そのものの評価や処置の話ではなく、褥瘡に関する記録の書き方だけを扱います。誰が・いつ・何を・どの様式に書くかを1枚の表にし、そのうえで、観察したことをそのまま貼れる完成文として並べました。完成文は合計で243例、書き直しの対比は40組、写真を使うときに決めておく項目のチェック表(記入欄つき)を1枚収めています。

最初に、本ページで書かないことをはっきりさせておきます。深さや重症度の段階、治りの見通し、処置の内容や使う物の名前、評価スケールの点数の付け方は、いずれも医師・看護職員が判断し記載する領域です。本ページでは、それらを「医師・看護職員が評価した結果(記入欄)」「医師の指示による処置(記入欄)」という受け皿の形にしてあります。介護職員がどこまで行えるかについても、医行為に当たるかどうかの判断は示しません。主治医・看護職員にご確認ください。

記録に書けるのは、見えたこと・聞いたこと・やったこと・伝えたことの4つです。この4つだけで書けば、判断の領域を踏み越えずに、後から読んだ人が状況を再現できる記録になります。本ページの完成文は、すべてこの4つの範囲に収めてあります。

1. 褥瘡の記録は1つの様式では終わらない——関わる書類13種の全体像

褥瘡が1件あると、それにぶら下がる記録は複数の様式にまたがります。施設か在宅か、どのサービスかによって様式の名前は変わりますが、役割の種類は共通です。まず、その全体像を1枚にします。表の「誰が書くか」「いつ書くか」「どこに残すか」は、事業所ごとに運用が違うため記入欄にしてあります。自事業所の運用を書き込んで、そのまま内部の取り決めとしてお使いください。

書類の役割 そこに書く中身(本ページで扱う範囲) 誰が書くか いつ書くか どこに残すか
褥瘡対策に関する計画の書類 危険因子の評価結果、留意事項、計画に定めたケアの内容と間隔。評価そのものは医師・看護職員の記載欄 (記入欄) (記入欄) (記入欄)
看護記録(経過記録) 看護職員が観察した内容、医師の指示の受領と実施、家族への説明 (記入欄) (記入欄) (記入欄)
介護記録(日々の実施記録) 介護職員が見えたまま書く外見の様子、体位変換や更衣の実施、報告した相手と時刻 (記入欄) (記入欄) (記入欄)
経過観察の記録(観察票) 同じ項目を同じ順番で繰り返し記録する欄。前回との違いを並べて読めるようにする (記入欄) (記入欄) (記入欄)
体位変換の記録 時刻、変えた向き、使った用具、実施者。計画に定めた間隔(記入欄)との対照 (記入欄) (記入欄) (記入欄)
栄養に関する記録 食事の摂取量、水分量、体重の推移、管理栄養士へ伝えた内容と伝えた日 (記入欄) (記入欄) (記入欄)
入浴・清拭の記録 実施の有無と方法(部分か全身か)、皮膚を見た結果、見送った場合はその理由 (記入欄) (記入欄) (記入欄)
写真の記録 撮影日時、撮影者、撮影部位、同意の取得状況、保存先、閲覧できる範囲 (記入欄) (記入欄) (記入欄)
医師への報告の記録 報告した日時、報告した相手、伝えた内容、受けた指示、指示を受けた者 (記入欄) (記入欄) (記入欄)
家族への説明の記録 説明した日時、説明した相手と続柄、説明した内容、家族の発言、次回の連絡予定 (記入欄) (記入欄) (記入欄)
会議・委員会の記録 開催日時、出席した職種と人数、検討した事例、決めたこと、次回までの担当 (記入欄) (記入欄) (記入欄)
サービス担当者会議の記録 在宅の場合の情報共有。参加者、共有した内容、各事業所が持ち帰った役割 (記入欄) (記入欄) (記入欄)
事故報告(発生の経緯による) 発生の経緯、時系列、家族への連絡、次に変えたこと。提出の要否と様式は保険者(指定権者)により異なります (記入欄) (記入欄) (記入欄)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

13種を並べると、現場でいちばん困る場面が見えてきます。1つの出来事を、どの様式にどこまで書くかです。全部の様式に同じ文を貼ると、後から読む人はどれが最新なのか分からなくなります。次の表は、よくある場面ごとの書き分けです。

1-1. 同じ出来事を複数の様式に書くときの、書き分けの原則

場面 介護記録に書くこと 看護記録に書くこと 重ねて書かないための一言
介護職員が赤みを見つけた 見つけた時刻、部位、見えた様子、報告した相手と時刻 報告を受けた時刻、看護職員が観察した内容、医師への連絡の有無 介護記録には「報告した」まで。判断は書かない
医師の指示を受けた 指示があったことと、介護として変える動作(向き・用具・衣類) 指示の受領日時、指示の相手、指示内容、実施の記録 指示内容の全文は看護記録に一本化し、介護記録は参照にとどめる
体位変換をした 時刻、変えた向き、使った用具、実施者 体位変換の記録を見たうえでの観察結果 体位の時刻表は1つに集約し、二重に持たない
入浴を見送った 見送った理由、代わりに行った清拭の範囲、皮膚を見た結果 見送りの判断に関わったときのみ、その根拠 「中止」とだけ書かず、代わりに何をしたかまで書く
写真を撮った 撮影した時刻と部位、誰に渡したか 写真を用いた観察の記載、比較した前回の撮影日 写真そのものの管理台帳は別に1本持つ
家族が来訪して質問した 家族の発言をそのまま、答えた職員名、看護職員へつないだ時刻 説明した内容、家族の反応、次回の説明予定 介護職員は説明せず「つないだ」ことを書く
食事量が続けて少ない 各食の摂取量、水分量、本人の発言 体重の推移、管理栄養士・医師へ伝えた内容 数量は介護記録の実測を正とし、看護記録では引用する
用具を変えた 変えた日時、変える前と後の用具、変えた理由の伝達元 変更後の皮膚の観察結果 用具の履歴は1本の台帳にまとめ、日々の記録には日付だけ書く
本人が痛みを訴えた 本人の発言をそのまま、発言の時刻と場面、伝えた相手 訴えを受けての観察と、医師への連絡の有無 介護記録では発言を要約せず、そのまま引用する
家族が写真を求めた 求めがあった日時と、看護職員・管理者へつないだ時刻 説明した内容と、取扱いの取り決め(記入欄) 取扱いの判断は記録上の担当者(記入欄)に一本化する

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

2. 観察したことの書き方——項目別のそのまま貼れる完成文90例

ここが本ページの中心です。褥瘡の記録がいちばん薄くなるのは、観察の欄です。「発赤あり」「変化なし」で終わってしまうのは、書く人が手を抜いているからではなく、何をどう書けば判断に踏み込まずに済むかが分からないためです。

原則は1つだけです。判定を書かず、見えたことを書く。 大きさは目盛りで測れるので書けます。色や形や位置は見えたままなので書けます。深さや重症度は判定なので書きません。痛みは本人の言葉なので、そのまま引用すれば書けます。この線引きさえ守れば、介護職員の記録でも、後から読んだ医師・看護職員がそのまま使える材料になります。

以下は15の観察項目について、それぞれ6例ずつ、合計90例の完成文です。氏名・時刻・数値は(記入欄)にしてあるので、自事業所の様式にそのまま貼って、欄を埋めるだけで使えます。

2-1. 部位・大きさ・表面の見え方(18例)

観察の項目 そのまま貼れる完成文
部位 14時10分の体位変換時、仙骨部のやや右寄りに赤みを確認しました。おむつ交換のため左側臥位にした際に、介護職員(氏名:記入欄)が見ています。同時刻に看護職員(氏名:記入欄)へ報告しました。
部位 左の踵の外側、くるぶしより下の位置に赤みがあります。9時40分の更衣時に確認しました。右側には同じ様子は見えませんでした。
部位 背中の中央よりやや下、骨の突き出している部分に沿って、上下に細長く赤みが見えます。7時20分の起床介助時に確認しました。
部位 右の大転子部、寝ているときに下側になる位置に、手のひら半分ほどの範囲で色の違いがあります。16時の臥床時に確認しました。
部位 耳の後ろ、管が当たっている位置に、線状の赤みが見えます。10時の口腔ケア時に確認し、同時刻に看護職員(氏名:記入欄)へ報告しました。
部位 両膝の内側、膝と膝が触れ合う位置に、左右とも同じくらいの大きさの赤みがあります。13時30分のおむつ交換時に確認しました。
大きさ 物差しで測ったところ、長い方向で約3センチ、短い方向で約2センチでした。11時15分に介護職員(氏名:記入欄)が測定しています。
大きさ 前回(記入欄)の記録では長い方向で約2センチでしたが、本日は約3センチでした。同じ物差しを使い、同じ向きで測っています。
大きさ おおよそ手のひらの親指の先ほどの広がりです。正確な数値は看護職員の測定欄(記入欄)に記載していただくよう、11時に口頭で依頼しました。
大きさ 色の違う部分の外側の縁まで含めると、長い方向で約5センチです。中心の濃い部分だけでは約1センチでした。測定時刻は8時50分です。
大きさ 本日は測定していません。次回の測定予定は(記入欄)です。前回の測定値は(記入欄)で、測定者は(記入欄)です。
大きさ 広がりの形は縦に長い楕円で、上端は背骨側、下端はおむつの縁が当たる位置に届いています。15時に確認しました。
表面の見え方 皮膚の表面は続いており、破れているようには見えません。色が周囲と違う部分だけがある状態です。深さの評価は看護職員の記載欄(記入欄)をご参照ください。
表面の見え方 表面に、水分を含んで盛り上がって見える部分が1か所あります。大きさは約1センチです。触れずに、見えた範囲のみ記載しています。
表面の見え方 皮膚の表面が一部めくれているように見えます。10時05分に確認し、同時刻に看護職員(氏名:記入欄)へ報告しました。以降の評価と対応は看護記録(記入欄)に記載されています。
表面の見え方 表面は乾いていて、光の当たり方で少しつやが見えます。前回の記録(記入欄)と見え方が違いますが、良し悪しの判断は行っていません。
表面の見え方 中心と外側で色の濃さが違って見えます。中心が濃く、外側はうすい色です。撮影した写真は(保存先:記入欄)に登録しました。
表面の見え方 おむつを外した直後は色が濃く見え、5分後に見たときは前回と同じ程度でした。両方の時刻(記入欄・記入欄)を併記しています。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

2-2. 滲出液・におい・出血(18例)

この3項目は、量や性状を言葉で表そうとすると人によって表現が割れます。何に、どれだけ、どの時間で付いたかを書くと、割れなくなります。

観察の項目 そのまま貼れる完成文
滲出液 当てていたものに、直径約2センチの範囲でうすい黄色の湿りが付いていました。前回の交換は(記入欄)時で、本日の交換は9時30分です。
滲出液 当てていたものへの付着は見られませんでした。交換の時刻は14時、前回の交換からの時間は(記入欄)時間です。
滲出液 衣類の内側に、直径約4センチの湿りが広がっていました。着替えは1回行い、交換した衣類は(記入欄)に出しています。
滲出液 朝の交換では付着なし、夕の交換では約1センチの湿りがありました。本日の交換回数は2回です。
滲出液 湿りの色は、うすい黄色に見えます。赤い色が混じっているように見える部分はありませんでした。11時に確認しています。
滲出液 本日の交換時に、寝具のシーツにも直径約3センチの湿りが移っていました。シーツは同時に交換しています。
におい 交換のために近づいた際、においを感じませんでした。おむつ交換と同じ時刻(記入欄)に確認しています。
におい 交換の際、これまでと違うにおいを感じました。感じた職員は(氏名:記入欄)で、時刻は10時20分です。同時刻に看護職員へ報告しました。
におい においについて、本人から「気になる」との発言がありました。発言は15時、居室内でのことです。
におい 同室の他の利用者からの申し出はありませんでした。室内の換気は9時と14時に各10分行っています。
におい 前回(記入欄)の記録では「感じない」でしたが、本日は「感じた」です。感じ方は職員により異なるため、感じた職員名を併記しています。
におい においの有無について、本日の日勤帯・夜勤帯の両方で確認し、いずれも記録欄(記入欄・記入欄)に記載しています。
出血 当てていたものに、直径約1センチの赤い色が付いていました。交換の時刻は8時40分、確認した職員は(氏名:記入欄)です。
出血 体位を変えた際に、赤い色の付着を確認しました。同時刻に看護職員(氏名:記入欄)へ報告し、以降の対応は看護記録(記入欄)に記載されています。
出血 本日は赤い色の付着はありませんでした。前回付着を確認したのは(記入欄)で、その後の交換(記入欄)回では確認していません。
出血 衣類の内側に、点状の赤い色が3か所付いていました。衣類は交換し、写真の撮影の可否は(記入欄)のとおりです。
出血 移乗の際に衣類がこすれた直後に、赤い色の付着を確認しました。移乗の方法は(記入欄)、介助者は2名です。
出血 付着の量は、前回(記入欄)と同じ程度に見えます。量の評価は行わず、付着した範囲の大きさ(約1センチ)だけを記載しています。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

2-3. 周囲の皮膚・組織の様子・色の変化(18例)

「組織の様子」は、判定に最も近づきやすい項目です。色と形と場所だけを書き、名前を付けないのが安全な書き方です。名前を付けるのは、評価する職種の仕事です。

観察の項目 そのまま貼れる完成文
周囲の皮膚 色の違う部分の外側、幅約2センチの範囲は、周囲と同じ色に見えます。乾き方も他の部位と同じでした。9時に確認しています。
周囲の皮膚 周囲の皮膚に、粉をふいたような乾きが見られます。範囲は手のひら1枚分ほどです。保湿の実施状況は(記入欄)です。
周囲の皮膚 おむつの縁が当たる位置に、線状の跡が付いています。跡は交換から30分後に見たときには、うすくなっていました。
周囲の皮膚 周囲に軽く触れた際、他の部位と比べて温かさの違いは感じませんでした。触れた職員は(氏名:記入欄)、時刻は11時です。
周囲の皮膚 周囲の皮膚がふくらんで見えるため、写真を撮影し(保存先:記入欄)、10時15分に看護職員(氏名:記入欄)へ報告しました。
周囲の皮膚 周囲に、かき跡のような細い線が2本あります。本人からは「かゆい」との発言がありました。発言時刻は20時40分です。
組織の様子 中心部に、周囲と色が違う部分が見えます。色は黒っぽく、範囲は約1センチです。名称の判断は行わず、見えた色と範囲のみ記載しています。
組織の様子 表面に、白っぽく見える部分と赤みの強い部分が混ざっています。それぞれの範囲は約1センチと約2センチです。評価は看護職員の記載欄(記入欄)によります。
組織の様子 中心が周囲より低く見えます。低く見える範囲は約1センチです。深さの計測と評価は、看護職員(氏名:記入欄)にお願いしています。
組織の様子 表面に、つやのある湿った見え方の部分があります。乾いて見える部分との境目は、はっきりしています。撮影日時は(記入欄)です。
組織の様子 前回(記入欄)に撮影した写真と並べて見たところ、色の濃い範囲の位置は変わっていませんでした。比較したのは看護職員(氏名:記入欄)です。
組織の様子 見え方について判断のつかない点があったため、写真を添えて医師(氏名:記入欄)へ報告する旨を、看護職員へ依頼しました。依頼時刻は14時20分です。
色の変化 看護職員が確認した結果は、看護記録(記入欄)に記載されています。介護職員としては、体位を変えて5分後に見たときの色を、変える直前と並べて記載しています。
色の変化 右側臥位から仰臥位に変えた直後は色が濃く、10分後には前回の記録(記入欄)と同じ程度に見えました。両方の時刻を併記しています。
色の変化 朝の確認では色の違いが見えましたが、夕の確認では見えませんでした。確認の時刻は7時30分と17時30分、確認者は(記入欄・記入欄)です。
色の変化 本日は、朝・昼・夕の3回とも同じように色の違いが見えました。3回とも同じ体位(記入欄)から起こした直後に確認しています。
色の変化 色の違いが見える範囲が、前回(記入欄)より小さく見えます。測定値は長い方向で約2センチ(前回:記入欄)です。
色の変化 色は確認のたびに見え方が違うため、毎回同じ照明(居室の天井灯)の下で、同じ距離から見るようにしています。確認の担当は(記入欄)です。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

2-4. 痛みの訴え・体位・時間帯(18例)

痛みは、書く人の解釈を挟まずに本人の言葉をそのまま引用するのが最も強い記録になります。言葉が出ない方の場合は、表情・声・動きという観察できる事実に置き換えます。

観察の項目 そのまま貼れる完成文
痛みの訴え 体位を変える際、本人から「そこ、痛いよ」との発言がありました。時刻は6時40分、触れていた部位は(記入欄)です。
痛みの訴え 「じっとしていれば平気だけど、動かすと響く」との発言がありました。発言は昼食後の13時10分、居室内です。
痛みの訴え 痛みについての発言はありませんでした。おむつ交換と体位変換の計(記入欄)回で、いずれも発言なしです。
痛みの訴え 言葉での訴えはありませんが、右側臥位にした際に眉を寄せ、手で寝具をつかむ動きがありました。仰臥位に戻すと、同じ動きは見られなくなりました。
痛みの訴え 清拭の際、当該部位に触れた瞬間に「うっ」という声がありました。他の部位に触れたときには同じ声はありませんでした。時刻は10時50分です。
痛みの訴え 本人に「痛いところはありますか」と尋ねたところ、「今は大丈夫」との返答でした。尋ねた時刻は15時、尋ねた職員は(氏名:記入欄)です。
体位 0時から6時までの間、右側臥位・仰臥位・左側臥位の順に、計画に定めた間隔(記入欄)で変えています。各時刻は体位変換の記録(記入欄)のとおりです。
体位 本人の希望により、21時から23時まで仰臥位のままとしました。希望の発言は「今日はこのままがいい」です。23時に右側臥位へ変えています。
体位 食事のため9時から9時40分まで座位を保ちました。座位の角度は(記入欄)度、背中と座面の間にクッションを1つ使用しています。
体位 訪室したところ、前回変えた向きから仰臥位に戻っていました。時刻は3時20分です。戻っていた旨を夜勤者間で申し送っています。
体位 右側臥位にすると10分ほどで元に戻るため、背中と足の間にクッションを2つ入れて保持しました。保持後、40分間は同じ向きが保たれています。
体位 車いす乗車中は、1時間ごとに座り直しの介助を行いました。実施時刻は10時・11時・12時、実施者は(記入欄)です。
時間帯 朝(7時)・昼(12時)・夕(17時)・夜間(22時)の4回、同じ手順で観察しました。4回とも記録欄(記入欄)に記載しています。
時間帯 夜間帯は、おむつ交換に合わせて2時と5時に観察しました。観察のたびに写真は撮影せず、見えた様子のみ記載しています。
時間帯 日勤帯で見えた色の違いが、夜勤帯の観察では見えませんでした。時間帯によって照明が違うため、確認したときの照明の条件も併記しています。
時間帯 入浴日(記入欄曜日)は、入浴の前後で観察しています。前は10時、後は11時、いずれも同じ職員(氏名:記入欄)が見ています。
時間帯 本日は観察の予定時刻(記入欄)に実施できませんでした。実施した時刻は(記入欄)で、遅れた理由は(記入欄)です。
時間帯 週に一度の詳しい観察日は(記入欄曜日)に設定しています。本日はその日にあたり、部位・大きさ・周囲の皮膚まで一通り記載しました。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

2-5. 使用している用具・衣類と寝具・おむつ(18例)

用具と衣類とおむつは、褥瘡の記録の中でいちばん書き漏らされる項目です。ところが後から経過を読み返すとき、何が変わったのかを説明できる情報は、たいていここにあります。「いつ、何から何に変えたか」を書くだけで、記録は読み返せるものになります。

観察の項目 そのまま貼れる完成文
使用している用具 本日から使用している寝具の下敷きは(品名:記入欄)です。変更前は(記入欄)で、変更の伝達元は(記入欄)、変更日時は14時です。
使用している用具 設定の目盛りは(記入欄)にしています。前回の確認(記入欄)から変更はありません。確認した職員は(氏名:記入欄)です。
使用している用具 背中と寝具の間にクッションを2つ、足の間に1つ使用しています。位置は、肩の下と腰の下、両膝の間です。
使用している用具 車いすの座面に使用しているクッションは(品名:記入欄)です。乗車の前に、ずれや折れがないことを確認しています。
使用している用具 用具の点検日は(記入欄)です。点検の結果、空気の入り具合について気づいた点があり、福祉用具の担当者(事業所名:記入欄)へ11時に連絡しました。
使用している用具 訪室時、クッションが本来の位置から10センチほどずれていました。時刻は2時40分です。位置を戻し、以降の訪室で位置を確認しています。
衣類・寝具 シーツに、腰の位置で幅約5センチのしわが寄っていました。9時に確認し、同時に伸ばしています。
衣類・寝具 寝衣の背中側の縫い目が、赤みのある部位と重なる位置にありました。11時に前後を入れ替え、重ならない状態にしています。
衣類・寝具 寝衣が汗で湿っていたため、6時30分に交換しました。交換は本日(記入欄)回目です。
衣類・寝具 寝具の上に防水のものを敷いています。敷いている範囲は腰から膝までで、その上に綿のシーツを重ねています。
衣類・寝具 ズボンのゴムの位置が、赤みのある部位に当たっていました。本人と相談し、ゴムの当たらない衣類(記入欄)に変更しています。
衣類・寝具 本日の寝具の交換は行っていません。前回の交換日は(記入欄)、次回の予定は(記入欄)です。
おむつ おむつの当て方について、縁が赤みのある部位に重ならないよう位置をずらしました。時刻は13時、変更後の位置は(記入欄)です。
おむつ 本日の交換は6回です。時刻は6時・9時・12時・15時・19時・23時で、各回の記録は(記入欄)に記載しています。
おむつ 交換時、内側に排尿がありました。前回交換からの時間は(記入欄)時間です。皮膚を拭いた後、乾いてから当てています。
おむつ 使用している種類を、本日から(記入欄)に変更しました。変更の相談先は(記入欄)で、変更前の種類は(記入欄)です。
おむつ おむつの中に当てるものを、これまでの2枚から1枚に減らしました。減らした日時は(記入欄)、相談した相手は看護職員(氏名:記入欄)です。
おむつ 交換の際、おむつの縁による線状の跡が、腰の左右に見られました。跡は30分後にはうすくなっていました。確認の時刻は9時と9時30分です。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

3. 経過を追う記録——場面別の完成文42例と、前回と並べて読める形

褥瘡の記録が読み返せるかどうかは、1日分の文章のうまさではなく、前回と同じ項目が同じ順番で並んでいるかで決まります。毎日ちがう項目を書いていると、3週間後に読み返しても比べられません。逆に、項目が固定されていれば、短い記録でも経過が見えます。

ここでは7つの場面ごとに、6例ずつの完成文を置きます。「見つけたとき」と「治ったと評価されたとき」は、後から最も読み返される2場面です。良し悪しの判断は医師・看護職員の評価欄(記入欄)に置き、日々の記録は事実の並列にとどめます。

3-1. 初回に見つけたとき(6例)

書く欄 そのまま貼れる完成文
介護記録 10時05分、おむつ交換のため左側臥位にした際、仙骨部に周囲と色の違う部分を確認しました。長い方向で約2センチです。介護職員(氏名:記入欄)が確認し、10時07分に看護職員(氏名:記入欄)へ報告しました。
介護記録 本日の入浴前、脱衣時に右の踵に赤みを確認しました。時刻は13時40分です。前回の入浴日(記入欄)の記録では、同じ部位の記載はありません。入浴の可否について看護職員へ確認し、指示に沿って対応しました。
看護記録 10時07分、介護職員(氏名:記入欄)より仙骨部の色の違いについて報告を受け、10時15分に訪室して観察しました。観察の結果と評価は本欄(記入欄)に記載しています。10時30分に医師(氏名:記入欄)へ連絡しました。
看護記録 初回の確認として、部位・大きさ・周囲の皮膚・本人の訴えの4項目を記載しました。写真を1枚撮影し(保存先:記入欄)、以後は同じ角度・同じ距離で撮影する旨を、担当者(記入欄)へ申し送っています。
計画の書類 本日(記入欄)付けで、危険因子の評価と計画の見直しを行いました。評価者は(職種・氏名:記入欄)、見直した内容は体位変換の間隔(記入欄)と使用する用具(記入欄)です。本人・家族への説明日は(記入欄)です。
家族への連絡 11時20分、長女(続柄:記入欄)へ電話し、皮膚に色の違いが見られたこと、看護職員が観察し医師へ連絡したことをお伝えしました。「知らせてくれてありがとう。今週末に伺います」との発言がありました。次回の連絡予定は(記入欄)です。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

3-2. 毎日の観察(6例)

書く欄 そのまま貼れる完成文
介護記録 本日の観察は7時・13時・19時の3回です。3回とも同じ部位を見ており、長い方向の大きさは目視でおよそ2センチのままでした。当てていたものへの付着はありませんでした。
介護記録 19時の観察時、色の濃い範囲が前回(13時)と同じ位置にありました。本人からの発言はありません。体位変換は計画に定めた間隔(記入欄)で実施しています。
介護記録 本日は入浴日のため、入浴前後の2回観察しました。前は10時、後は11時です。入浴後は周囲の皮膚がやわらかく見えました。看護職員(氏名:記入欄)にも11時05分に見ていただいています。
看護記録 本日の観察項目は、部位・大きさ・周囲の皮膚・付着の有無・本人の訴えの5項目です。前日(記入欄)と同じ順序で記載しています。評価の結果は本欄(記入欄)のとおりです。
看護記録 医師の指示による処置(指示日:記入欄)を、本日は9時と17時に実施しました。実施者は(氏名:記入欄)です。実施前後の様子は本欄(記入欄)に記載しています。
経過観察の記録 観察票の本日欄に、部位(記入欄)・大きさ(記入欄)・周囲(記入欄)・付着(記入欄)・訴え(記入欄)を記載しました。空欄はありません。記載者は(氏名:記入欄)、記載時刻は20時10分です。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

3-3. 週に一度まとめて評価するとき(6例)

書く欄 そのまま貼れる完成文
週のまとめ 今週(記入欄〜記入欄)の観察回数は21回です。大きさは週の初めが長い方向で約3センチ、週の終わりが約2センチでした。測定はいずれも同じ物差しで、同じ向きで行っています。
週のまとめ 今週、当てていたものへの付着があった日は3日(記入欄・記入欄・記入欄)です。付着のなかった日は4日でした。交換の回数は1日あたり2回で変わっていません。
週のまとめ 今週の体位変換は、計画に定めた間隔(記入欄)に対して、実施の記録が(記入欄)回あります。実施できなかった時間帯は(記入欄)で、その理由は(記入欄)に記載しています。
週のまとめ 今週の食事摂取量は、主食が平均(記入欄)割、副食が平均(記入欄)割です。水分は1日あたり平均(記入欄)ミリリットルでした。管理栄養士(氏名:記入欄)へ(記入欄)日に伝えています。
週の評価 週1回の評価を、本日(記入欄)に実施しました。評価者は(職種・氏名:記入欄)です。事業所で用いている評価(記入欄)の結果は(記入欄)で、前回(記入欄)の結果は(記入欄)です。
週の評価 本日の評価をふまえ、計画の見直しの要否について(職種・氏名:記入欄)と相談しました。相談の時刻は15時30分、相談の結果は(記入欄)です。見直しを行う場合の実施予定日は(記入欄)です。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

3-4. 前回より範囲が広がって見えたとき(6例)

この場面で最もやってはいけないのは、記録に評価の言葉だけを書いて事実を書かないことです。「悪化」と書いてあっても、何がどう変わったのかが分からなければ、次の判断の材料になりません。良し悪しの評価は評価者の欄に置き、日々の記録には数値と位置を書きます。

書く欄 そのまま貼れる完成文
介護記録 本日15時の観察で、色の違う範囲が長い方向で約4センチでした。前回(記入欄)の測定値は約2センチです。同じ物差しで、同じ向きで測っています。15時05分に看護職員(氏名:記入欄)へ報告しました。
介護記録 これまで付着のなかった衣類の内側に、直径約3センチの湿りがありました。時刻は11時、確認した職員は(氏名:記入欄)です。同時刻に看護職員へ報告し、以降の対応は看護記録(記入欄)に記載されています。
介護記録 これまで発言のなかった本人から「そこ、痛い」との発言がありました。発言は体位変換時の8時20分です。発言をそのまま記載し、8時25分に看護職員(氏名:記入欄)へ伝えました。
看護記録 11時05分、介護職員より報告を受け、11時15分に観察しました。観察した内容と評価は本欄(記入欄)に記載しています。11時30分に医師(氏名:記入欄)へ電話で報告し、指示(記入欄)を受けています。
看護記録 医師の指示により、処置の内容を(記入欄)に変更しました。指示日時は(記入欄)、指示を受けた者は(氏名:記入欄)です。変更後の実施は本日(記入欄)時から開始しています。
計画の見直し 本日(記入欄)、計画の見直しを行いました。見直した項目は、体位変換の間隔(変更前:記入欄/変更後:記入欄)、使用する用具(変更前:記入欄/変更後:記入欄)です。本人・家族への説明日は(記入欄)です。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

3-5. 前回より範囲が小さく見えたとき(6例)

書く欄 そのまま貼れる完成文
介護記録 本日9時の観察で、色の違う範囲が長い方向で約1センチでした。前回(記入欄)の測定値は約3センチです。測定は同じ物差しで、同じ向きで行っています。
介護記録 当てていたものへの付着が、3日連続でありませんでした。該当日は(記入欄・記入欄・記入欄)です。交換の回数と時刻は、これまでと変えていません。
介護記録 体位変換時の発言が「痛い」から「今日は平気」に変わりました。発言の時刻は7時10分です。発言はそのまま記載し、体位変換の方法は変えていません。
看護記録 本日の観察について、前回(記入欄)と比較した結果を本欄(記入欄)に記載しました。写真は同じ角度・同じ距離で撮影しており、比較に用いた写真の撮影日は(記入欄)と(記入欄)です。
看護記録 医師(氏名:記入欄)へ、本日14時に経過を報告しました。報告した内容は、測定値の推移(記入欄)、付着の有無(記入欄)、本人の訴え(記入欄)です。受けた指示は(記入欄)です。
計画の見直し ケアの内容を継続するか見直すかについて、(職種・氏名:記入欄)と本日(記入欄)に相談しました。結論は(記入欄)で、次回の評価予定日は(記入欄)です。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

3-6. 医師・看護職員が治癒と評価したとき(6例)

治ったかどうかは判断であり、記録上は誰が、いつ、そう評価したかが本体です。介護記録には、その評価を受けてケアの何を変え、何を続けるのかを書きます。ここを書き落とすと、同じ部位で再び赤みが出たときに、何が変わったのかを説明できなくなります。

書く欄 そのまま貼れる完成文
看護記録 本日(記入欄)、医師(氏名:記入欄)の評価を受けました。評価の内容は本欄(記入欄)に記載しています。評価の日時は(記入欄)、同席した職員は(氏名:記入欄)です。
看護記録 評価を受け、処置の終了について医師より指示(記入欄)がありました。指示日時は(記入欄)、指示を受けた者は(氏名:記入欄)です。最終の処置実施日は(記入欄)です。
介護記録 看護職員より、本日以降は当てるものが不要である旨の連絡を受けました。連絡の時刻は10時、連絡した職員は(氏名:記入欄)です。体位変換と用具は、これまでどおり継続します。
介護記録 本日から、観察の頻度を1日3回から1日1回に変更しました。変更の伝達元は(記入欄)、変更日時は(記入欄)です。変更後も、同じ部位を同じ順序で見ています。
計画の書類 評価を受けて、計画の見直しを(記入欄)付けで行いました。継続する項目は(記入欄)、終了する項目は(記入欄)です。本人・家族への説明日は(記入欄)、説明した職員は(氏名:記入欄)です。
家族への連絡 (記入欄)時、長女(続柄:記入欄)へ電話し、医師の評価の内容と、今後も体位変換と用具を継続することをお伝えしました。「安心しました」との発言がありました。次回の連絡予定は(記入欄)です。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

3-7. 同じ部位に再び赤みを確認したとき(6例)

書く欄 そのまま貼れる完成文
介護記録 本日16時、以前に記載のあった部位(記入欄)と同じ位置に、色の違う部分を確認しました。長い方向で約2センチです。前回、同じ部位の記載があったのは(記入欄)です。16時05分に看護職員へ報告しました。
介護記録 前回の記載(記入欄)以降に変わったことを書き出しました。使用していた用具(変更日:記入欄/変更内容:記入欄)、体位変換の間隔(記入欄)、衣類(記入欄)、食事量(記入欄)です。
介護記録 本日の確認時、寝具のシーツに幅約8センチのしわが寄っていました。しわの位置は、色の違う部分と重なっていました。時刻は16時、伸ばした職員は(氏名:記入欄)です。
看護記録 16時05分に報告を受け、16時20分に観察しました。前回同じ部位を記載していた期間(記入欄〜記入欄)の記録と並べて確認しています。医師(氏名:記入欄)への連絡は(記入欄)時に行いました。
会議の記録 (記入欄)に開催した会議で、同じ部位に再び記載が出た経緯を検討しました。出席職種は(記入欄)、検討した内容は(記入欄)、決めたことは(記入欄)、次回までの担当は(氏名:記入欄)です。
計画の見直し 検討の結果、(記入欄)付けで計画を見直しました。変更した項目は(記入欄)、変更しなかった項目とその理由は(記入欄)です。次回の評価予定日は(記入欄)です。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

4. 予防の記録——「やった」で終わらせない完成文42例

予防の記録は、実施の有無だけを書くとすべての日が同じ文面になります。同じ文面が30日並んだ記録は、後から読んでも何も分かりません。予防の記録を読み返せるものにするには、実施の事実に「どのように」と「そのとき何が見えたか」の2つを足します。

以下は7つの予防の場面について、6例ずつ、合計42例です。時刻・数値・氏名は記入欄にしてあります。

4-1. 体位変換とポジショニング(12例)

場面 そのまま貼れる完成文
体位変換 2時、仰臥位から右側臥位へ変更しました。背中と寝具の間にクッションを1つ入れ、体の傾きを保っています。変更後、赤みのある部位に寝具が触れていないことを目で確認しました。実施者は(氏名:記入欄)です。
体位変換 本日の体位変換は、0時・(記入欄)時・(記入欄)時・6時に実施しました。計画に定めた間隔は(記入欄)です。実施できなかった時間帯はありません。
体位変換 4時の訪室時、前回変えた向きから仰臥位に戻っていました。本人は入眠中で、声かけには反応がありませんでした。体位を右側臥位に戻し、クッションの位置を調整しています。
体位変換 本人から「今は動かしたくない」との発言があったため、23時の体位変換は行いませんでした。0時に再度声をかけ、「いいよ」との返答を得て実施しています。
体位変換 体位を変える際、2名で介助し、体を持ち上げてから移動しました。引きずらないようにしています。介助者は(氏名:記入欄)と(氏名:記入欄)です。
体位変換 右側臥位にした後、10分後に訪室して姿勢を確認しました。姿勢は保たれており、腰の下のクッションもずれていませんでした。時刻は14時と14時10分です。
ポジショニング 仰臥位のとき、両膝の下にクッションを1つ入れ、踵が寝具に触れない位置にしています。踵と寝具の間に指が1本入ることを確認しました。時刻は21時です。
ポジショニング ベッドの背を上げた後、体が足側にずり落ちていないかを確認し、上半身の位置を整えました。背を上げた角度は(記入欄)度、確認の時刻は12時です。
ポジショニング 側臥位のとき、体を真横ではなくやや斜めにし、腰の骨が寝具に直接当たらない位置にしています。姿勢を整えた後、本人から「これで楽」との発言がありました。
ポジショニング 車いす乗車時、座面の奥まで腰が入っていることと、足が足台に届いていることを確認しました。乗車時刻は10時、確認した職員は(氏名:記入欄)です。
ポジショニング 背を上げた状態から下げるとき、いったん体を持ち上げてから下げました。皮膚が引っ張られないようにするためです。実施は13時40分、介助者は2名です。
ポジショニング クッションの位置について、夜勤帯の職員間で申し送りました。申し送りの時刻は16時30分、申し送った内容は「腰の下に1つ、両膝の間に1つ」です。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

4-2. 用具・スキンケア・入浴と清拭(18例)

場面 そのまま貼れる完成文
用具 本日9時、寝具の下敷き(品名:記入欄)の状態を確認しました。空気の入り具合、破れの有無、電源の状態を見ています。確認者は(氏名:記入欄)、次回の確認予定日は(記入欄)です。
用具 設定の目盛りが、前回の確認(記入欄)と違っていました。本日の目盛りは(記入欄)です。看護職員(氏名:記入欄)へ10時に確認し、指示に沿って戻しています。
用具 車いすのクッションが、カバーの中で折れ曲がっていました。乗車前の11時に確認し、整えてから乗車しています。以後、乗車前に毎回確認することを申し送りました。
用具 福祉用具の事業所(事業所名:記入欄)の担当者が来訪し、用具の点検を行いました。来訪日時は(記入欄)、点検の結果は(記入欄)、同席した職員は(氏名:記入欄)です。
用具 本日から、使用する用具を(記入欄)から(記入欄)に変更しました。変更の伝達元は(記入欄)です。変更後の1回目の観察を(記入欄)時に行い、結果を記載しています。
用具 用具の下に、たたんだタオルなど別のものを重ねていないことを確認しました。確認の時刻は20時、確認者は(氏名:記入欄)です。
スキンケア 清拭の後、皮膚が乾いてから衣類を着ていただきました。乾くまでの間、掛け物で保温しています。実施時刻は10時30分、実施者は(氏名:記入欄)です。
スキンケア おむつ交換の際、皮膚を強くこすらず、押さえるように水分を取りました。実施は本日(記入欄)回のすべての交換時です。
スキンケア 乾きが見られる部位に、看護職員の指示(指示日:記入欄)に沿って保湿を行いました。実施時刻は朝と夕の2回、実施者は(氏名:記入欄)です。
スキンケア 本日、汗で寝衣が湿っていたため、6時30分と14時の2回交換しました。交換のたびに皮膚の様子を見ており、記録欄(記入欄)に記載しています。
スキンケア 排便の後、時間をおかずに拭き取りと交換を行いました。排便の時刻は5時20分、交換の完了は5時35分です。実施者は(氏名:記入欄)です。
スキンケア 皮膚に使うものを変更しました。変更前は(記入欄)、変更後は(記入欄)、指示元は(記入欄)、変更日は(記入欄)です。
入浴・清拭 本日は入浴を行いました。入浴時刻は13時30分から13時50分です。入浴前後に皮膚を見ており、前は(記入欄)、後は(記入欄)のとおりです。
入浴・清拭 体調により入浴を見送りました。見送りの判断の伝達元は(記入欄)、時刻は13時です。代わりに全身清拭を13時20分から13時45分まで行い、皮膚の様子を記載しています。
入浴・清拭 入浴時、背中を洗う際に強くこすらず、押し洗いにしました。介助者は2名、時刻は14時です。洗った後、皮膚の様子を看護職員(氏名:記入欄)にも見ていただきました。
入浴・清拭 本日の清拭は部分清拭(範囲:記入欄)です。全身清拭を行わなかった理由は(記入欄)です。次回の全身清拭の予定日は(記入欄)です。
入浴・清拭 入浴後、髪と体を拭いた後、皮膚のしわの間に水分が残っていないことを確認しました。確認した部位は(記入欄)、時刻は14時20分です。
入浴・清拭 入浴の可否について、当日の朝に看護職員(氏名:記入欄)へ確認しました。確認の時刻は8時40分、回答は(記入欄)です。回答に沿って実施しています。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

4-3. 栄養・離床・リハビリテーション(12例)

場面 そのまま貼れる完成文
栄養 本日の摂取量は、朝が主食10割・副食8割、昼が主食8割・副食6割、夕が主食10割・副食10割でした。水分は合計(記入欄)ミリリットルです。
栄養 昼食で副食を半分残されたため、理由を尋ねたところ「味が濃くて食べにくい」との発言がありました。発言時刻は12時30分です。管理栄養士(氏名:記入欄)へ13時に伝えました。
栄養 体重を測定しました。測定日は(記入欄)、測定値は(記入欄)キログラム、前回(記入欄)の測定値は(記入欄)キログラムです。測定者は(氏名:記入欄)です。
栄養 管理栄養士より、食事の内容を(記入欄)に変更する旨の連絡がありました。連絡日時は(記入欄)です。変更後の初回の食事は(記入欄)で、摂取量は(記入欄)でした。
栄養 水分摂取が3日続けて目安量(記入欄)を下回りました。該当日は(記入欄・記入欄・記入欄)です。看護職員(氏名:記入欄)へ(記入欄)時に伝えています。
栄養 食事の姿勢について、座位が崩れやすいため、背中にクッションを1つ入れて保持しました。実施は本日の3食すべてです。食事時間は各回(記入欄)分でした。
離床 本日は10時から11時30分まで車いすで離床しました。離床中、1時間ごとに座り直しの介助を行っています。実施者は(氏名:記入欄)です。
離床 離床の予定時間(記入欄)に対し、実際は(記入欄)でした。短くなった理由は「疲れた」との本人の発言(時刻:記入欄)によるものです。
離床 離床時、食堂で他の利用者と過ごされました。滞在は12時から13時です。座位の姿勢は、開始時と終了時に確認し、いずれも崩れはありませんでした。
リハビリテーション 理学療法士(氏名:記入欄)による訓練を、本日14時から14時20分まで実施しました。実施内容は(記入欄)です。終了後、皮膚の様子を確認し、変わりはありませんでした。
リハビリテーション 訓練中に、本人から「腰のあたりが当たる感じがする」との発言がありました。発言時刻は14時10分です。理学療法士から介護職員へ、姿勢の取り方について(記入欄)の助言がありました。
リハビリテーション 訓練の内容について、リハビリテーション職から日々のケアへの引き継ぎを受けました。引き継ぎ日時は(記入欄)、引き継いだ内容は(記入欄)、受けた職員は(氏名:記入欄)です。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

5. 多職種で共有する記録——誰に何を伝えるかの対照表と、申し送り21例

褥瘡に関する情報は、職種によって必要としている中身が違います。同じ内容を全員に同じ言い方で流すと、受け取る側は毎回、自分に関係のある部分を探すことになります。伝える相手ごとに、何を伝えるかをあらかじめ決めておくと、申し送りは短くなり、記録も短くなります。

次の表は、伝える相手ごとの対照表です。「いつ伝えるか」「どの記録に残すか」は事業所の運用で異なるため記入欄にしています。

伝える相手 その職種が使う情報(伝える中身) 伝えないと後で困ること いつ伝えるか どの記録に残すか
医師 いつから、どの部位に、どのくらいの大きさで、前回との違い。本人の訴えの言葉。撮影日の分かる写真 指示の前提が古い情報のままになる (記入欄) (記入欄)
看護職員 介護職員が見えたままの外見、付着の有無、痛みの発言、体位変換の実施状況、用具の変更履歴 観察の抜けた時間帯が分からない (記入欄) (記入欄)
介護職員 医師・看護職員の指示のうち、日々の動作として変えること(向き・用具・衣類・拭き方) 指示が「知っている人だけの情報」になる (記入欄) (記入欄)
管理栄養士 食事と水分の実測値、残した理由の本人の発言、体重の推移、食事の姿勢 献立を変える判断の材料が足りない (記入欄) (記入欄)
リハビリテーション職 離床の時間と姿勢、座位で崩れやすい方向、訓練中の本人の発言、当たっている部位 訓練の姿勢が日々のケアと食い違う (記入欄) (記入欄)
福祉用具の担当者 使用中の用具と設定、いつから使っているか、当たっている位置、点検で気づいた点 用具の選び直しが現物合わせになる (記入欄) (記入欄)
家族 いつ気づき、誰が見て、誰に連絡したか。今行っていること。次にいつ知らせるか 説明の履歴が残らず、同じ質問が繰り返される (記入欄) (記入欄)
介護支援専門員(在宅の場合) 状態の変化と、サービスの内容を見直す必要が生じた事実。関わっている事業所の一覧 各事業所が別々の情報で動く (記入欄) (記入欄)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

5-1. 相手別の申し送り・報告の完成文(21例)

伝える相手 そのまま貼れる完成文
医師へ (記入欄)様について報告します。(記入欄)日から仙骨部に色の違う部分があり、本日の測定は長い方向で約3センチです。前回(記入欄)は約2センチでした。当てていたものへの付着は本日ありました。本人からは「動かすと痛い」との発言があります。写真は(撮影日:記入欄)のものをお持ちします。
医師へ 本日14時に観察した内容をお伝えします。部位は(記入欄)、大きさは(記入欄)、周囲の皮膚は(記入欄)、本人の訴えは(記入欄)です。前回のご指示(指示日:記入欄)の内容は継続しています。ご確認をお願いします。
医師へ ご指示(指示日:記入欄)の内容について、実施状況をご報告します。実施日は(記入欄)から(記入欄)まで、実施回数は1日(記入欄)回、実施者は(氏名:記入欄)です。実施のたびの様子は看護記録(記入欄)に記載しています。
看護職員へ 10時05分、おむつ交換時に仙骨部に赤みを見つけました。長い方向で約2センチ、周囲の皮膚に乾きが見えます。本人からの発言はありません。写真は撮っていません。ご確認をお願いします。
看護職員へ 本日の夜勤帯で、2時と5時に観察しました。2時は前回と同じ見え方、5時は当てていたものに直径約1センチの湿りがありました。体位変換は0時・2時・4時・6時に実施しています。
看護職員へ 本人が体位変換のたびに「痛い」と言われるようになりました。発言があったのは本日の6時40分・13時10分・20時30分の3回です。声かけの仕方は変えていません。ご確認をお願いします。
介護職員へ 看護職員より申し送ります。本日から、右側臥位のときは腰の下にクッションを1つ入れてください。時間帯は問いません。実施したら、実施時刻と実施者を記録欄(記入欄)に記載してください。
介護職員へ 医師の指示(指示日:記入欄)により、当てるものの交換は1日2回になりました。交換は看護職員が行います。介護職員の皆さんは、交換の時間帯(記入欄)に体位を(記入欄)にしておいてください。
介護職員へ おむつの当て方を変更しました。縁が赤みのある部位に重ならないよう、(記入欄)の位置にしてください。変更は本日13時からです。分からない場合は看護職員(氏名:記入欄)へお声がけください。
管理栄養士へ (記入欄)様の食事量をお伝えします。今週の平均は主食(記入欄)割、副食(記入欄)割、水分は1日あたり(記入欄)ミリリットルです。昼食で「味が濃くて食べにくい」との発言が(記入欄)日にありました。ご相談させてください。
管理栄養士へ 体重の推移をお伝えします。(記入欄)が(記入欄)キログラム、(記入欄)が(記入欄)キログラムです。測定は同じ機器・同じ時間帯で行っています。次回の測定予定は(記入欄)です。
管理栄養士へ 食事の姿勢について共有します。座位が足側に崩れやすいため、背中にクッションを1つ入れて保持しています。食事にかかる時間は1回あたり(記入欄)分です。姿勢の取り方についてご助言をいただけますでしょうか。
リハビリテーション職へ 離床の状況を共有します。本日は10時から11時30分まで車いすで過ごされました。1時間ごとに座り直しの介助を行っています。訓練の際、腰の当たり方についてご確認をお願いします。
リハビリテーション職へ 訓練中の発言を共有します。(記入欄)日14時10分に「腰のあたりが当たる感じがする」との発言がありました。日々のケアでの姿勢の取り方について、ご助言をいただけますでしょうか。
リハビリテーション職へ 車いすでの座り方について、現在は座面の奥まで腰を入れ、足台に足が届く位置にしています。乗車時間は1日あたり(記入欄)分です。この方法の継続の可否について、ご意見をお願いします。
福祉用具の担当者へ 現在使用している用具(品名:記入欄)について、使用開始日は(記入欄)、設定は(記入欄)です。点検の際、空気の入り具合について気づいた点がありました。ご確認をお願いします。
福祉用具の担当者へ 車いすのクッション(品名:記入欄)が、カバーの中で折れ曲がることが(記入欄)日から続いています。乗車前に整えていますが、使い方について助言をいただけますでしょうか。
福祉用具の担当者へ 用具の変更を検討しています。現在の用具は(記入欄)、当たっている位置は(記入欄)、体位変換の間隔は(記入欄)です。ご提案をいただける日時は(記入欄)でいかがでしょうか。
家族へ (記入欄)日(記入欄)時、皮膚に色の違う部分があることを職員が確認しました。看護職員が同日に観察し、医師にも連絡しています。現在は体位を変える回数を(記入欄)にし、用具を(記入欄)にしています。次回のご連絡は(記入欄)の予定です。
家族へ 先日お伝えした部位について、本日の様子をご報告します。大きさは(記入欄)、前回(記入欄)と比べた測定値は(記入欄)です。ご来訪の際に、直接ご覧いただくこともできます。ご希望があればお申し付けください。
介護支援専門員へ (記入欄)様について情報提供します。(記入欄)日に皮膚の状態の変化があり、訪問看護(事業所名:記入欄)と情報を共有しています。福祉用具の見直しについて、担当者会議の開催をご検討いただけますでしょうか。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

6. 写真を記録に使うときに、先に決めておく14項目

写真は、言葉で書けないものが残る一方で、撮り方が揃っていないと比較に使えません。角度と距離と明るさが毎回違えば、大きさが変わったのか、写り方が変わったのかが区別できないためです。さらに、写真は個人情報でもあるので、保存先と閲覧できる範囲を先に決めておく必要があります。

同意の要否や取り方は、事業所の取り決めと契約時の書面の内容によって異なります。本ページでは要否の判断を示しません。自事業所の重要事項説明書・同意書の記載と、保険者(指定権者)の資料をご確認ください。下の表は、決めておくべき項目を並べたチェック表です。記入欄を埋めれば、そのまま内部の取り決めとして使えます。

決めておく項目 決めておかないと起きること 自事業所の取り決め 決めた日/決めた人
撮影の目的(何のために撮るか) 目的が説明できず、撮影の可否を判断する基準が人によって変わる (記入欄) (記入欄)
本人・家族への説明と同意の取り方 説明した記録が残らず、後から確認できない (記入欄) (記入欄)
同意を得たことを記録する欄と、記録する人 口頭で得たまま、どこにも残らない (記入欄) (記入欄)
撮影できる職種・撮影する人 誰が撮ってもよい状態になり、撮り方が揃わない (記入欄) (記入欄)
撮影に使う機器(事業所の機器か個人の機器か) 個人の機器に画像が残り続ける (記入欄) (記入欄)
撮影の角度・距離・明るさの決め方 前回と比較できない写真がたまる (記入欄) (記入欄)
大きさが分かるものを一緒に写すかどうか 写真だけでは大きさが分からない (記入欄) (記入欄)
写り込みを避ける範囲(顔・氏名の書かれた物) 目的外の情報が一緒に残る (記入欄) (記入欄)
撮影の頻度と、撮影する日の決め方 撮る日が人によって変わり、間隔がばらつく (記入欄) (記入欄)
保存先(機器の中に残さない手順を含む) 撮影に使った機器に画像が残る (記入欄) (記入欄)
ファイルの名前の付け方(日付と部位) 後から探せず、比較に時間がかかる (記入欄) (記入欄)
閲覧できる人の範囲 関係のない職員も見られる状態になる (記入欄) (記入欄)
外部(医療機関・家族)へ渡すときの手順 渡した記録が残らない (記入欄) (記入欄)
保管の期間と、期間が過ぎた後の取扱い いつまで持つのかが決まらず、たまり続ける (記入欄) (記入欄)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

6-1. 写真を撮ったときに記録へ書く完成文(8例)

場面 そのまま貼れる完成文
撮影したとき 10時20分、仙骨部を1枚撮影しました。撮影者は(氏名:記入欄)、使用した機器は事業所の(記入欄)です。撮影は本人に声をかけ、了解を得たうえで行いました。画像は(保存先:記入欄)に登録し、機器の中からは削除しています。
撮影したとき 本日の撮影は、前回(記入欄)と同じ角度・同じ距離で行いました。大きさが分かるよう、目盛りのあるものを一緒に写しています。撮影時刻は(記入欄)、撮影者は(氏名:記入欄)です。
撮影しなかったとき 本日は撮影していません。理由は(記入欄)です。次回の撮影予定日は(記入欄)で、担当は(氏名:記入欄)です。本日の様子は文章で記載しています。
本人が断られたとき 撮影について声をかけたところ、本人から「今日は撮らないでほしい」との発言がありました。時刻は11時です。撮影は行わず、見えた様子を文章で記載しました。次回、あらためて声をかけます。
比較に使ったとき 本日の観察にあたり、(記入欄)と(記入欄)に撮影した写真を並べて確認しました。確認した職員は(職種・氏名:記入欄)です。確認の結果は本欄(記入欄)に記載しています。
外部へ渡したとき 医療機関(機関名:記入欄)への受診に際し、(記入欄)撮影の画像1枚を(記入欄)の方法でお渡ししました。渡した日時は(記入欄)、対応した職員は(氏名:記入欄)です。渡した記録は(記入欄)に残しています。
家族へ見せたとき 来訪された長女(続柄:記入欄)へ、(記入欄)撮影の画像を画面でお見せしました。日時は(記入欄)、同席した職員は(氏名:記入欄)です。画像の複製はお渡ししていません。
取扱いを決めたとき 写真の取扱いについて、(記入欄)に事業所内で取り決めを行いました。決めた内容は(記入欄)、周知した日は(記入欄)、周知の方法は(記入欄)です。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

7. 避けたい書き方と言い換え——2列で40組

褥瘡の記録でよく見かける短い文は、書き手にとっては十分でも、読み手にとっては情報がありません。とくに「褥瘡あり」「処置施行」「変化なし」の3つは、それ自体は間違っていないのに、何も伝えていないという点で共通しています。左の列を右の列に置き換えるだけで、同じ手間のまま読み返せる記録になります。

なお、左の列に挙げているのは書いてはいけない例として引用しているものです。右の列の文は、そのままコピーして使える形にしています。

7-1. 観察と経過の書き方の言い換え(20組)

避けたい書き方(引用) そのまま貼れる言い換え
「褥瘡あり」 仙骨部のやや右寄りに、周囲と色の違う部分があります。長い方向で約2センチ、短い方向で約1センチです。10時に介護職員(氏名:記入欄)が確認しました。
「発赤あり」 左の踵の外側に赤みがあります。範囲は直径約2センチほどで、9時40分の更衣時に確認しました。前回(記入欄)の記録には同じ部位の記載はありません。
「変化なし」 大きさは前回(記入欄)と同じく長い方向で約2センチでした。当てていたものへの付着はなく、本人からの発言もありません。観察は7時・13時・19時の3回です。
「増悪」 色の違う範囲が長い方向で約4センチになりました。前回(記入欄)の測定値は約2センチです。15時05分に看護職員(氏名:記入欄)へ報告しました。
「改善傾向」 測定値が前回(記入欄)の約3センチから、本日は約1センチになりました。当てていたものへの付着は3日連続でありません。
「経過観察中」 本日の観察は3回(7時・13時・19時)です。各回で部位・大きさ・付着・訴えの4項目を記載しました。次回の週の評価は(記入欄)に予定しています。
「浸出液あり」 当てていたものに、直径約2センチの範囲でうすい黄色の湿りが付いていました。前回の交換は(記入欄)時、本日の交換は9時30分です。
「臭気あり」 交換の際、これまでと違うにおいを感じました。感じた職員は(氏名:記入欄)、時刻は10時20分です。同時刻に看護職員へ報告しました。
「疼痛の訴えあり」 体位変換時に「そこ、痛いよ」との発言がありました。時刻は6時40分、触れていた部位は(記入欄)です。仰臥位に戻すと発言はありませんでした。
「不穏あり」 3時20分の訪室時、体を左右に動かす様子がありました。声をかけると「腰が気持ち悪い」との発言があり、体位を右側臥位に変えています。
「同上」 本日も、部位・大きさ・付着・訴えの4項目を記載しました。大きさは(記入欄)、付着は(記入欄)、訴えは(記入欄)です。前回との違いは測定値のみです。
「特変なし」 観察した4項目(部位・大きさ・付着・訴え)のいずれも、前回(記入欄)と同じ記載でした。観察の時刻は7時・13時・19時、観察者は(記入欄)です。
「皮膚トラブルあり」 おむつの縁が当たる位置に、線状の跡が2本あります。跡は交換から30分後にはうすくなっていました。確認時刻は9時と9時30分です。
「発赤消退」 朝の確認では色の違いが見えましたが、夕の確認では見えませんでした。確認時刻は7時30分と17時30分、確認者は(記入欄・記入欄)です。
「観察のみ」 本日は測定を行っていません。次回の測定予定は(記入欄)、測定の担当は(氏名:記入欄)です。本日は見えた様子のみ記載しています。
「悪化のため報告」 測定値が前回より大きくなったため、15時05分に看護職員(氏名:記入欄)へ報告しました。報告した内容は、測定値(記入欄)、付着(記入欄)、本人の発言(記入欄)です。
「本人拒否」 体位変換の声かけに対し、「今は動かしたくない」との発言がありました。時刻は23時です。1時間後に再度声をかけ、「いいよ」との返答を得て実施しています。
「家族に説明済み」 11時20分、長女(続柄:記入欄)へ電話で説明しました。説明した内容は(記入欄)、家族からは「今週末に伺います」との発言がありました。次回の連絡予定は(記入欄)です。
「看護に報告」 10時07分、看護職員(氏名:記入欄)へ、仙骨部に色の違う部分がある旨を口頭で報告しました。報告後、10時15分に看護職員が訪室しています。
「医師指示にて対応」 医師(氏名:記入欄)の指示(指示日時:記入欄)に沿って対応しました。指示を受けた者は(氏名:記入欄)、実施日時は(記入欄)、実施者は(氏名:記入欄)です。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

7-2. 予防・処置・共有の書き方の言い換え(20組)

避けたい書き方(引用) そのまま貼れる言い換え
「処置施行」 医師の指示(指示日:記入欄)による処置を、9時と17時に実施しました。実施者は(氏名:記入欄)です。実施前後の様子は本欄(記入欄)に記載しています。
「体交実施」 2時、仰臥位から右側臥位へ変更しました。背中にクッションを1つ入れて傾きを保っています。実施者は(氏名:記入欄)、次回の予定時刻は(記入欄)です。
「体位変換 適宜」 本日の体位変換は0時・(記入欄)時・(記入欄)時・6時に実施しました。計画に定めた間隔は(記入欄)です。実施できなかった時間帯はありません。
「除圧実施」 仰臥位のとき、両膝の下にクッションを1つ入れ、踵が寝具に触れない位置にしました。踵と寝具の間に指が1本入ることを確認しています。時刻は21時です。
「エアマット使用中」 寝具の下敷き(品名:記入欄)を、(記入欄)から使用しています。設定の目盛りは(記入欄)で、本日9時に確認しました。確認者は(氏名:記入欄)です。
「マット確認」 9時に、空気の入り具合・破れの有無・電源の状態を確認しました。前回の確認(記入欄)から変わりはありません。次回の確認予定日は(記入欄)です。
「清潔ケア実施」 おむつ交換の際、皮膚を押さえるように水分を取り、乾いてから当てました。実施は本日(記入欄)回のすべての交換時です。
「保湿実施」 乾きが見られる部位に、看護職員の指示(指示日:記入欄)に沿って保湿を行いました。実施は朝と夕の2回、実施者は(氏名:記入欄)です。
「入浴中止」 体調により入浴を見送りました。伝達元は(記入欄)、時刻は13時です。代わりに全身清拭を13時20分から13時45分まで行い、皮膚の様子を記載しました。
「清拭のみ」 本日は部分清拭(範囲:記入欄)を行いました。全身清拭を行わなかった理由は(記入欄)です。次回の全身清拭の予定日は(記入欄)です。
「食事摂取良好」 本日の摂取量は、朝が主食10割・副食8割、昼が主食8割・副食6割、夕が主食10割・副食10割でした。水分は合計(記入欄)ミリリットルです。
「食事量低下」 昼食で副食を半分残されました。理由を尋ねたところ「味が濃くて食べにくい」との発言があり、13時に管理栄養士(氏名:記入欄)へ伝えています。
「離床実施」 10時から11時30分まで車いすで離床しました。1時間ごとに座り直しの介助を行っています。実施者は(氏名:記入欄)です。
「リハ実施」 理学療法士(氏名:記入欄)による訓練を14時から14時20分まで実施しました。内容は(記入欄)です。終了後に皮膚の様子を確認し、変わりはありませんでした。
「用具変更」 本日14時、寝具の下敷きを(記入欄)から(記入欄)に変更しました。変更の伝達元は(記入欄)です。変更後の1回目の観察は(記入欄)時に行っています。
「シーツ交換」 腰の位置に幅約5センチのしわが寄っていたため、9時に伸ばしました。汗による湿りがあったため、同時にシーツを交換しています。実施者は(氏名:記入欄)です。
「おむつ交換 数回」 本日の交換は6回です。時刻は6時・9時・12時・15時・19時・23時で、各回の記録は(記入欄)に記載しています。
「多職種で共有」 (記入欄)に開催した会議で共有しました。出席職種は(記入欄)、検討した内容は(記入欄)、決めたことは(記入欄)、次回までの担当は(氏名:記入欄)です。
「カンファ実施」 (記入欄)時から(記入欄)時まで会議を行いました。出席者は(氏名:記入欄)の(記入欄)名です。検討した事例は(記入欄)、決めたことは(記入欄)、次回の開催予定は(記入欄)です。
「写真撮影」 10時20分、仙骨部を1枚撮影しました。撮影者は(氏名:記入欄)、機器は事業所の(記入欄)です。画像は(保存先:記入欄)に登録し、機器の中からは削除しています。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

8. 運営指導で見られる点——別添1に褥瘡の語が出てくる5つの節と、公表されている事例3件

ここでは、記憶や一般論ではなく、公表資料に実在するものだけを書きます。厚生労働省の介護保険施設等運営指導マニュアル別添1(確認項目・確認文書)の全38サービスの節を通して「褥瘡」の語を探すと、確認項目として現れるのは5つの節だけでした。居宅介護支援や訪問系・通所系の節では、確認項目の文言として確認できませんでした。この事実自体が、褥瘡の記録がどこで見られやすいかを示しています。

サービス種別(別添1の節) 確認項目の区分(条) 確認項目の文言 確認文書
介護老人福祉施設 介護(第13条、第43条) 入浴回数は適切か、褥瘡予防体制は整備されているか サービス提供記録/業務日誌
介護老人保健施設 看護及び医学的管理の下における介護(第18条、第44条) 入浴回数は適切か、また、褥瘡予防体制は整備されているか サービス提供記録/業務日誌
介護療養型医療施設 看護及び医学的管理の下における介護(第18条、第44条) 入浴回数は適切か、また、褥瘡予防体制は整備されているか サービス提供記録/業務日誌
介護医療院 看護及び医学的管理の下における介護(第21条、第48条) 入浴回数は適切か、また、褥瘡予防体制は整備されているか サービス提供記録/業務日誌
地域密着型介護老人福祉施設入居者生活介護 介護(第139条、第163条) 入浴回数は適切か、褥瘡予防体制は整備されているか サービス提供記録/業務日誌

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

この5節から読み取れることが2つあります。1つは、確認文書として挙げられているのが専用の様式ではなく、サービス提供記録と業務日誌だという点です。つまり、特別なファイルを作ることよりも、日々の記録の中に体制の運用が現れているかが見られやすいということです。もう1つは、確認項目が入浴回数と並んで書かれている点です。入浴・清拭の記録と褥瘡の記録を別々のファイルに分けて管理していると、この確認項目に対して2冊を持ち出すことになります。

8-1. 自治体が公表している事例3件と、記録側で整えておくこと

次の3件は、自治体が実際に公表している資料に載っているものです。いずれも加算に関する事例ですが、本ページでは金額や単位数、可否の判定は扱わず、記録として何と何が突き合わされているかだけを取り出しています。

公表している自治体・資料名 公表されている内容の要旨 突き合わされる記録 記録側で整えておくこと
福岡市福祉局高齢社会部事業者指導課「介護報酬算定に当たっての留意事項(誤りやすい算定例)【施設系・居住系・短期入所等】」令和7年3月14日改訂 褥瘡マネジメント加算に関する誤りやすい例として、褥瘡が発生し治療している期間中の取扱いが挙げられています 褥瘡の発生・治癒の記録、評価の記録、算定した月が分かる資料 発生日・治癒と評価された日・評価者の氏名が、日付として1行で追えること。月をまたぐ場合の起点日を記録に明示すること
松山市 令和6年度 第1回介護保険サービス事業者連絡会資料「運営指導での主な指摘事項及び周知事項について」(指導監査課) 褥瘡マネジメント加算について、評価を行った月の翌月10日までに科学的介護情報システムへ情報を提出していなかった事例が、返還・減算の事例として公表されています 評価を行った日が分かる記録、提出日が分かる記録 「評価した日」と「提出した日」を同じ台帳の隣り合う列に持ち、提出待ちが一目で分かること
長野県健康福祉部地域福祉課福祉監査担当「令和6年度運営指導結果の概要(介護老人福祉施設)」 介護老人福祉施設の運営指導結果として、褥瘡マネジメント加算(Ⅱ)を入所日の属する月に算定していた事例が公表されています。同資料では、指摘145件のうち報酬・各種加算の算定誤り・不備が57件で最も多いとされています 入所日が分かる資料、評価を実施した日が分かる記録、算定した月が分かる資料 入所日・初回評価日・その後の評価日を1本の時系列にし、記録の日付が飛んでいないこと

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

3件に共通しているのは、指摘の対象がケアの中身ではなく、日付の対照だということです。評価した日、提出した日、入所した日、発生と評価の日。いずれも記録に日付が書いてあれば突き合わせられ、書いていなければ突き合わせられません。褥瘡の記録で最初に整えるべきは、文章の質より日付の欄だと言えます。

8-2. 加算に触れる場合の対照表の作り方

本ページでは、加算の可否や充足の判定を示しません。加算に関わる確認は、次の3列の対照表の形にしてください。左の列は、自事業所が実際に確認した告示・通知の記載をそのまま書き写す欄です。記憶や要約で埋めないことが、この表を安全に保つ条件です。

確認する観点 告示・通知の定め(自事業所が確認した記載を転記) 貴事業所の登録・運用 確認
評価を行う者と、その記録の欄 (記入欄) (記入欄) ご確認ください
評価を行う間隔と、実施した日の記録 (記入欄) (記入欄) ご確認ください
計画の作成・見直しと、その日付の記録 (記入欄) (記入欄) ご確認ください
本人・家族への説明と同意の記録 (記入欄) (記入欄) ご確認ください
多職種で検討した記録(出席職種・決めたこと) (記入欄) (記入欄) ご確認ください
情報の提出を行う場合の、提出日が分かる記録 (記入欄) (記入欄) ご確認ください
発生・治癒と評価された日の記録 (記入欄) (記入欄) ご確認ください
記録の保存期間と保管場所 (記入欄) (記入欄) ご確認ください

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

なお、介護保険法に基づく届出書類の作成・提出代行は社会保険労務士の業務です。本ページは記録の書き方を扱うものであり、手続きの代行や、可否の判断を行うものではありません。

8-3. 1年間の運用と、手元に残す記録

褥瘡の記録は、1件が長く続きます。半年後に読み返すことを前提に、下の欄を埋めて手元に残しておくと、担当が替わっても同じ形で続けられます。

残しておく項目 自事業所の内容 最終更新日 次回の予定日 担当
観察の項目と順序(様式に印刷しておく) (記入欄) (記入欄) (記入欄) (記入欄)
観察の時刻(1日何回、何時に見るか) (記入欄) (記入欄) (記入欄) (記入欄)
体位変換の間隔と、記録する欄 (記入欄) (記入欄) (記入欄) (記入欄)
週1回の評価を行う曜日と、評価する職種 (記入欄) (記入欄) (記入欄) (記入欄)
写真の撮り方と保存先の取り決め (記入欄) (記入欄) (記入欄) (記入欄)
医師・看護職員への報告の手順と連絡先 (記入欄) (記入欄) (記入欄) (記入欄)
家族への連絡の頻度と、連絡した記録の欄 (記入欄) (記入欄) (記入欄) (記入欄)
会議・委員会の開催予定と議事の残し方 (記入欄) (記入欄) (記入欄) (記入欄)
用具の点検日と、点検の記録の欄 (記入欄) (記入欄) (記入欄) (記入欄)
記録の保存期間と保管場所 (記入欄) (記入欄) (記入欄) (記入欄)
新しく入った職員への説明の方法 (記入欄) (記入欄) (記入欄) (記入欄)
様式を見直した履歴(いつ、どこを変えたか) (記入欄) (記入欄) (記入欄) (記入欄)

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

9. よくある質問——褥瘡の記録で迷いやすい12点

質問 考え方と、記録の書き方
介護職員が「褥瘡」という言葉を記録に書いてよいのでしょうか 言葉そのものの可否は事業所の取り決めによります。迷う場合は、名前を付けずに見えたことだけを書く方法が安全です。「仙骨部に周囲と色の違う部分があり、長い方向で約2センチ」と書けば、名前を付けなくても情報は伝わります。名前を付けた評価は、医師・看護職員の記載欄(記入欄)に置いてください。
深さや段階は、どこに書けばよいのでしょうか 深さ・段階・重症度は評価であり、評価する職種の記載欄に書かれるものです。日々の記録には「評価は看護記録(記入欄)による」と参照だけを書き、二重に書かないでください。二重に書くと、後から更新されなかった側が残ります。
評価スケールの点数は記録に書くべきでしょうか 事業所で用いている評価がある場合、その名称・実施日・実施者・結果(記入欄)を記録に残す形にしてください。点数の付け方や基準は、用いている評価の様式と手引きに従います。本ページでは基準を示しません。
処置の内容は誰が書くのですか 処置は医師の指示に基づいて行われるものです。記録には指示日時・指示した相手・指示を受けた者・実施日時・実施者を残します。介護職員がどこまで行えるかについては、医行為に当たるかどうかの判断を本ページでは示しません。主治医・看護職員にご確認ください。
毎日同じ内容になってしまいます 同じ内容になるのは、実施の有無だけを書いているためです。実施したこと+そのとき見えたこと+数値の3点を書くと、同じ日は二度と来なくなります。「体位変換 実施」ではなく「2時に右側臥位へ変更。背中にクッション1つ。赤みのある部位に寝具が触れていないことを確認」と書きます。
忙しくて長い文が書けません 長さは必要ありません。必要なのは欄が埋まっていることです。部位・大きさ・付着・訴えの4項目を毎回同じ順で書けば、1行ずつでも経過は追えます。文章力ではなく様式の設計の問題として扱ってください。
写真は撮るべきでしょうか 撮るかどうかは事業所の取り決めによります。撮る場合は、本ページの14項目を先に決めてから始めてください。とくに保存先・閲覧できる範囲・機器の中に残さない手順の3つは、撮り始める前に決まっている必要があります。
家族への説明は誰が記録しますか 説明した本人が記録します。記録には日時・相手と続柄・説明した内容・家族の発言・次回の連絡予定の5点を入れてください。介護職員が対応した場合は、説明ではなく「つないだ」ことを記録します。
訪問系のサービスでも同じ書き方でよいのでしょうか 観察の書き方は共通です。違うのは共有の相手と経路です。在宅の場合、主治医・訪問看護・介護支援専門員・福祉用具の担当者へ、それぞれ何を伝えるかを決めておく必要があります。本ページの対照表をそのままお使いください。
体位変換の間隔は何時間と書けばよいですか 間隔は、本人の状態と計画によって決まります。本ページでは時間数を示しません。記録には計画に定めた間隔(記入欄)と、実際に実施した時刻の両方を書き、差が出た場合はその理由を書いてください。
事故報告は必要でしょうか 提出の要否と様式は、保険者(指定権者)の定めによって異なります。本ページでは要否を示しません。自事業所の保険者が示している様式と基準をご確認ください。記録側では、発生の経緯を時系列で残しておくことが、どちらの場合にも役立ちます。
過去の記録を後から書き足してもよいですか 後から書く場合は、書いた日時と書いた人を明示し、いつの出来事についての記載かを本文に書いてください。「(記入欄)日の出来事について、(記入欄)日に記載」と書けば、日付の食い違いは記録上の事実として残ります。上書きや消去は行わないでください。

※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。

褥瘡の記録は、書く量を増やすほど良くなるものではありません。項目を固定し、日付を書き、見えたことだけを書く。この3つを守れば、1行ずつの記録でも、半年後に読み返して経過が追えます。本ページの完成文は、そのまま貼って欄を埋めるだけで使える形にしてあります。自事業所の様式に合わせて、言い回しを変えてお使いください。

出典

出典:厚生労働省ウェブサイト(https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001281524.pdf)/公共データ利用規約(第1.0版)

本ページは上記を当社が編集・加工したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。各自治体の公表資料についても同様に当社が編集・加工したものであり、当該自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な取り扱いは保険者(指定権者)にご確認ください。

この記事の執筆・編集

介護のマナ編集部(株式会社ライフシフト)

介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」を開発・提供する株式会社ライフシフトの編集部。訪問看護ステーションを運営する看護師(CSO)をはじめ、介護・看護の現場とともに、記録・書類・制度の実務情報を発信しています。

運営会社について お問い合わせ

介護のマナ|無料相談・デモ
気になったら、まず15分。担当が日程を確保してご案内します。
無料で相談・デモを予約資料を見る
補助金ナビ / 無料
ICT・DX導入に使える補助金・助成金を探せます。
ICT・DX導入の補助金を探す →
新着の補助金をメールで受け取る(無料)

最近の記事

「神マナ(介護のマナ)」は株式会社ライフシフトのサービスです

神マナはカイポケ(株式会社エス・エム・エス)と連携しますが、別のツールです無料体験期間・ご契約・料金・使い方など神マナに関するお問い合わせは、カイポケではなく株式会社ライフシフトへお願いいたします。

お電話 098-914-4339(平日 9:00〜17:00)/メール info@lifeshift-inc.comお問い合わせ