夜間の見守りや、転倒・離床の早期発見に役立つ見守り機器。その導入を支える補助金について整理します。
見守り機器とは
見守りセンサーやカメラは、利用者さまの離床・転倒・体動などを検知し、職員に知らせる機器です。とくに夜間の巡視負担の軽減に役立ちます。
補助の対象になりうるもの
- ベッドセンサー・離床センサー
- 見守りカメラ・赤外線センサー
- ナースコール連携などの周辺機器
使える制度
介護ロボット導入支援事業や、各自治体の見守り機器導入支援などが該当することがあります。多くは介護施設・事業所が対象です。
注意点
補助金・助成金の金額・要件・募集時期は、年度や予算によって変わります。必ず国・都道府県・お住まいの自治体の最新の公募要領を確認してください。対象となる機器・経費かどうかも、事前の確認が大切です。
導入の相談先
「自社が使える補助金が分からない」「申請が不安」という場合は、相談窓口の活用が有効です。介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」の導入も、補助金の活用を含めてご相談いただけます。利用者さま3名まで、期限なく無料でお試しいただけます。
見守りセンサー・カメラの補助金の活用ポイント
介護現場の見守りセンサーやカメラの導入には、補助制度が設けられる場合があります。活用のポイントを整理しました。
- 対象になりうるもの――見守りセンサー、カメラ、通信環境など
- 目的――夜間の見守りや職員の負担軽減
- あわせて――記録・情報共有の効率化にもつながる
算定要件・単位数・様式は介護報酬改定や自治体により異なります。実際の運用にあたっては最新の告示・通知・条例等でご確認ください。
見守り機器が補助の対象になる仕組み
見守りセンサーやカメラは、多くの都道府県で介護テクノロジー導入支援事業(旧・介護ロボット導入支援事業)の対象機器に位置づけられています。国の交付金を財源に、都道府県が実施する形が一般的です。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 実施主体 | 都道府県(市区町村が独自に上乗せする場合もあります) |
| 対象事業所 | 介護保険サービスの指定を受けた事業所(種別は年度により異なります) |
| 対象機器 | 見守りセンサー、離床センサー、インカム、記録ソフト、移乗支援機器など |
| 補助率 | 年度と自治体によって異なります |
| 上限額 | 機器の種類や事業所の規模により設定されます |
| 公募時期 | 年度の前半に始まることが多く、予算に達し次第終了する場合があります |
見守り機器で何が変わるか
| 場面 | 機器なし | 機器あり |
|---|---|---|
| 夜間の巡視 | 決まった時刻に全室を回る | 必要な部屋に必要なときに行く |
| 転倒の発見 | 巡視のタイミングまで気づかない | 起き上がりの段階で通知が届く |
| 睡眠の把握 | 起きているか寝ているかが分からない | 入眠・覚醒の記録が残る |
| 職員の負担 | 「何かあったら」という緊張が続く | 通知があるまで他の業務に集中できる |
| 家族への説明 | 「見ていました」としか言えない | 記録として示せる |
⚠機器を入れれば人が減らせる、とは限りません。まず「巡視の回数を減らす」など、やめる作業を決めてから導入するほうが効果が出ます。
申請でつまずくところ
- 交付決定前に契約・発注しない——最も多い失敗です。決定通知が届くまで押印しません
- 見積書は型番まで書いてもらう——機器名だけだと差し戻されます
- 導入計画書に「現状の課題」を書く——機器の説明ではなく、自事業所の課題から書きます
- 公募開始前に証明書類を取っておく——登記事項証明書、納税証明書は取得に日数がかかります
- 実績報告の期限を交付決定と同時にカレンダーへ——遅れると交付が取り消されることがあります
個人情報の扱いを先に決める
- 映像を記録するか、しないか(記録しない機器もあります)
- 誰が閲覧できるか
- 保存期間と、削除の方法
- 本人・家族への説明と同意の取り方
- 職員が映る場合の扱い(労使での確認)
※補助率・上限額・対象経費・公募時期は年度と自治体によって異なります。必ず各都道府県・市区町村の公募要領で最新の内容をご確認ください。本記事は一般的な流れを整理したものです。
機器を選ぶときの比較軸
| 軸 | 見るところ |
|---|---|
| 検知の方式 | マット式(踏むと反応)/ベッドセンサー(起き上がり・離床)/画像式/電波・レーダー式 |
| 通知の届き方 | ナースコール連動/スマートフォンへ通知/PC画面のみ |
| 誤報の多さ | 寝返りで鳴るか。誤報が多いと職員が通知を見なくなります |
| 映像の有無 | 記録するか、リアルタイムのみか。プライバシーへの配慮に直結します |
| 設置工事 | 工事が要るか。賃貸物件では制約になります |
| 費用の継続 | 本体費用のほか、月額利用料・通信費が続くか |
本人・家族への説明で伝えること
- 何を検知する機器か(映像を撮るのか、動きだけか)
- 誰が見るのか
- 記録は残るのか、残るなら保存期間はどれくらいか
- 拒否できること
- 導入の目的は監視ではなく、必要なときに早く駆けつけるためであること
見守り機器についてよくある疑問
| よくある疑問 | 考え方 |
|---|---|
| カメラは本人の同意が要るか | 居室内に設置する場合は、本人・家族への説明と同意が前提です。同意の記録を残します |
| 職員が映ることに問題はないか | 労働者のプライバシーに関わります。設置の目的と範囲を、職員にも事前に説明します |
| 夜勤の人数を減らせるか | 機器の導入だけで人員基準が変わるわけではありません。基準は別に定められています |
| 誤報が多くて使われない | 検知の感度設定を見直します。設定は導入時のまま放置されがちです |
| 通信環境が悪くて届かない | Wi-Fi環境の整備が前提です。補助の対象に含まれる場合があります |
| 個人情報の保存先はどこか | クラウドか事業所内かを確認します。委託先がある場合は、その扱いも確認します |
申請前に揃えておく書類
- 登記事項証明書(履歴事項全部証明書)
- 納税証明書
- 直近の決算書
- 介護保険事業所の指定通知書の写し
- 導入するものの見積書(型番まで記載されたもの)
- 導入計画書(現状の課題と、導入後の見込み)
- 職員数・利用者数が分かる資料
証明書類は取得に日数がかかり、有効期限があるものもあります。公募開始前に取っておくと締切に追われません。
よくある質問(FAQ)
見守り機器の補助金はありますか?
何が対象ですか?
導入のメリットは?
カイポケを使っていないのですが、どうすればよいですか?
無料ではじめる
次の一歩を、どうぞ
介護のDXは、ゆっくりでいい。
まずは無料で、現場で試すところから。
アプリケーションを無料で使ってみる(iPhone / Android)
利用者さま3名まで・期限なく無料/クレジットカード登録不要
出典:厚生労働省ウェブサイト/各都道府県・市区町村ウェブサイト/公共データ利用規約(第1.0版)。本ページは上記を当社が編集・加工したものであり、各府省庁・自治体の公式見解ではありません。制度・金額・期限は変更される場合があるため、最新情報は各実施主体の公表資料でご確認ください。
見守り機器|種類と、導入前に確かめること
通知が多すぎると、誰も見なくなります。通知の基準と受け手を、導入前に決めます。
| 種類 | 分かること | 確かめること |
|---|---|---|
| ベッドセンサー(マット型) | 離床、起き上がり | 誤検知の頻度、設置のしやすさ |
| ベッドセンサー(シート型) | 心拍、呼吸、睡眠 | マットレスとの相性 |
| 画像センサー | 室内の動き、転倒 | プライバシーへの配慮、同意 |
| 電波・赤外線センサー | 動きの有無 | ペットや空調で反応しないか |
| ドアセンサー | 開閉 | 夜間の通知先 |
| 人感センサー(トイレ等) | 滞在の長さ | 通知の基準 |
| ナースコール連動 | 通知の一元化 | 既存設備と接続できるか |
| インカム | 職員間の連絡 | 電波の届く範囲 |
| 位置情報(屋外) | 外出の検知 | 本人・家族の同意 |
| 排泄予測 | 排尿のタイミング | 装着の受け入れ |
| 通知の受け手 | 誰の端末に届くか | 夜勤者1人に集中しないか |
| 記録との連携 | 記録に自動で入るか | 手入力が残らないか |
導入したあとに測ること
| 測るもの | 導入前 | 導入後 |
|---|---|---|
| 夜間の巡回の回数 | 1晩あたり | 減ったか |
| 転倒・転落の件数 | 月あたり | 減ったか |
| 通知の件数 | — | 1晩あたり何件か(多すぎないか) |
| 誤検知の割合 | — | 対応が要らなかった通知の割合 |
| 夜勤者の負担感 | 導入前のアンケート | 同じ設問で |
| 記録にかかる時間 | 1晩あたり | 短くなったか |
| 利用者の睡眠 | — | 中断が減ったか |
| 家族への説明 | — | 同意を得た記録 |
この記事の執筆・編集
介護のマナ編集部(株式会社ライフシフト)
介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」を開発・提供する株式会社ライフシフトの編集部。訪問看護ステーションを運営する看護師(CSO)をはじめ、介護・看護の現場とともに、記録・書類・制度の実務情報を発信しています。
