訪問看護の残業の多くは、訪問後の「記録・書類作業」から生まれます。この記事では、訪問看護に特化して残業を減らす方法を、記録の効率化と直行直帰の観点から整理します。打刻・労務管理の基本は介護の労務管理|残業・直行直帰もご覧ください。
あわせて、訪問看護AIとは?できることもご覧ください。
訪問看護の残業の正体=「記録・書類」
一日に複数の利用者を回り、訪問が終わってから記録・報告書・計画書に向かう。この事務作業が勤務時間内に終わらず、持ち帰りや残業になります。人件費率78%の訪問看護では、この残業がそのまま経営を圧迫します。
残業を減らす4つの方法
1. 記録の作成そのものを軽くする(最も効く)
音声入力やAIで、訪問直後に話すだけで記録書ⅡのSOAPを仕上げる。机に戻って書き起こす時間をなくします。
2. 直行直帰を実現する
クラウド記録なら、自宅から直接訪問し、訪問先で記録して直帰できる。事務所への往復と待機が消え、拘束時間が減ります。日本看護協会も好事例として紹介しています。
3. 記録を標準化する
SOAPやテンプレートで「何を書くか」を決めておくと、迷いと書き直しが減ります。
4. カイポケへの二重入力をなくす
作った記録をそのままカイポケへ自動転記できれば、同じ内容を二度打つ手間がなくなります。
記録を「話すだけ」に変える
「訪問看護AIアプリ「訪問看護マナ」」は、訪問先で話すだけで記録書Ⅱ・報告書・計画書をSOAP作成し、カイポケへ自動転記。記録にかかる時間を大きく減らし、直行直帰と残業削減を後押しします。(※利用実績に基づく目安であり、環境・使い方により異なります)利用者3名まで無期限無料・登録不要。残業削減は看護師の定着にも、経営の黒字化にも直結します。
まとめ
- 訪問看護の残業の正体は「記録・書類」。
- 一番効くのは、記録の作成を音声・AIで軽くすること+直行直帰。
- 残業削減=定着+黒字化のレバー。
残業が生まれる場所を特定する
| 発生源 | 起きていること | 手立て |
|---|---|---|
| 記録 | 訪問後に事業所で入力している | 訪問先または移動中に入力できる仕組みへ |
| 書類 | 計画書・報告書を月末にまとめて作る | 記録から下書きが作れる形にする |
| 移動 | エリアが広く、1日の移動時間が長い | 訪問順の見直し、エリアの絞り込み |
| オンコール | 夜間の出動が翌日の勤務に影響 | 出動時刻を記録し、翌日の勤務を調整 |
| 会議 | 日中の訪問後に開催 | 時間を決め、記録で共有できるものは会議にしない |
| 急な依頼 | その日のうちに対応している | 受けられる範囲を決め、優先順位のルールを持つ |
まず測る
- 1件あたりの記録にかかる時間
- 記録を書き終わる時刻
- 1日の移動時間の合計
- オンコールで実際に鳴った回数・出動した回数
- 月末の書類作成にかかる時間
体感で「忙しい」と言っているうちは手が打てません。どこに時間が消えているかが分かって初めて、削る対象が決まります。
労務管理として押さえること
- 移動時間が労働時間にあたるかの整理(事業所からの直行直帰を含む)
- オンコール待機の時間の扱いと、手当の設計
- 記録を自宅で行っている場合の扱い
- 時間外労働の上限規制
- 36協定の内容と、実態の乖離
記録を訪問先で終える
訪問看護の残業のうち、最も削りやすいのが「事業所に戻ってからの記録」です。
| 場所 | できること | 必要なもの |
|---|---|---|
| 訪問先 | その場で入力を終える | 端末、通信環境(オフライン対応があると確実) |
| 移動中 | 次の訪問前に5分で入力 | 音声入力、定型文 |
| 車内 | 駐車中に入力 | 端末を置ける環境 |
| 事業所 | 当日中にまとめて | —(ここに寄せるほど残業になります) |
書く量そのものを減らす
- 様式から、誰も読まない欄を外す
- 記録と申し送りで同じことを2回書いていないか
- よく使う文章を定型文に登録する
- 数値はドロップダウンや選択式にする
- 計画書・報告書が記録から下書きできる形にする
制度面の確認
- 移動時間が労働時間にあたるかの整理
- 直行直帰の場合の勤務時間の把握方法
- オンコール待機時間の扱い
- 時間外労働の上限規制と36協定
- 記録を自宅で行っている場合の労働時間の扱い
残業について現場から多い質問
| よくある疑問 | 考え方 |
|---|---|
| 移動時間は労働時間か | 取り扱いを事業所として定める(記入欄)。直行直帰を含め、扱いは社会保険労務士等にご確認ください |
| 自宅で記録を書いている | 勤務時間内に終える仕組みへ変える。扱いは社会保険労務士等にご確認ください(記入欄) |
| オンコールの待機時間は | 手待ち時間にあたるかで判断が分かれます。実態に応じて整理し、手当を設計します |
| タイムカードを押してから記録している | 実態と乖離した打刻は問題になります。運用を改めます |
| 件数を減らせば解決するか | 件数より、記録と移動に消えている時間を先に見ます |
管理者がまず取るべき数字
- 職員別の実労働時間(打刻と実態が合っているか)
- 記録を書き終わる時刻
- 1日の移動時間の合計
- オンコールで鳴った回数・出動した回数
- 月末の書類作成にかかる時間
件数を増やしながら残業を減らす
- 訪問順を地理でまとめる——移動時間が最も削れます
- 記録の入力場所を訪問先へ移す
- 書く欄そのものを減らす
- 会議を短くし、共有は記録で行う
- 急な依頼の受け方にルールを持つ
残業を減らした結果として見たいもの
- 職員1人あたりの月間時間外労働
- 離職率
- 訪問件数(減っていないか)
- 記録の質(短くなりすぎていないか)
- 利用者・家族からの苦情の件数
一日の流れで追う|時間が溶ける14場面(原因・先に決めること・確かめ方)
訪問看護で時間が延びるのは、一日のどこか一か所ではありません。朝の申し送りから請求前の確認まで、少しずつ延びたものが夕方に合流します。ここでは一日と一か月の流れを14の場面に割り、それぞれについて「どこで時間が溶けるか」「何が原因か」「先に決めておくこと(記入欄)」「効果の確かめ方」を並べます。まず自分の事業所で当てはまる行に印をつけ、印の多い場面から順に潰してください。なお、介護保険法に基づく届出書類の作成・提出代行は社会保険労務士の業務です。
午前|朝の申し送り・持ち物の用意・移動・訪問先での記録(12の溶け方)
| 場面 | 時間が溶ける具体の場面 | 主な原因 | 先に決めておくこと(記入欄) | 効果の確かめ方 |
|---|---|---|---|---|
| 朝の申し送り | 全員がそろうのを待つ間、手が止まったまま座っている | 開始時刻と終了時刻が決まっておらず、そろった人から始められない | 開始時刻(記入欄: 時 分)/最長で何分か(記入欄: 分)/遅れた人への伝え方(記入欄: ) | 1週間、申し送りが終わった時刻を毎日控えて並べる |
| 朝の申し送り | 昨日の記録をその場で声に出して読み上げている | 読めば分かる内容を口でもう一度なぞる前提になっている | 口頭で伝えるのは何か(記入欄:変わったこと/依頼/ )/読めば分かるものの置き場(記入欄: ) | 申し送った件数のうち、口頭で伝えた件数の割合 |
| 朝の申し送り | 聞いた内容を各自が手元のメモに書き写している | 共有の置き場が紙と口頭に分かれ、あとで探せない | 共有の置き場を一か所に決める(記入欄: )/書き写しをやめる範囲(記入欄: ) | 朝に書き写しへ使った時間を3日分だけ測る |
| 持ち物の用意 | 物品の置き場を探して、出発が遅れる | 保管場所が人によって違い、戻す場所も決まっていない | 品目ごとの保管場所(記入欄: )/補充の担当(記入欄: )/補充する曜日(記入欄: 曜日) | 1週間で「探した」と感じた回数を、正の字で数える |
| 持ち物の用意 | 朝に翌日分ではなく当日分を作っている | 前日の何時までにそろえるかが決まっていない | 前日の締切時刻(記入欄: 時 分)/変更が入ったときの直し方(記入欄: ) | 朝に用意した件数と、前日に用意できた件数を並べる |
| 持ち物の用意 | 予備が足りず、訪問の途中で事業所へ戻る | 在庫の下限が決まっておらず、切れてから気づく | 品目ごとの下限数(記入欄: )/下限を割ったときの合図(記入欄: ) | 途中で事業所へ戻った回数を月で数える |
| 移動 | 訪問の順を、その日の朝に一から組んでいる | エリアの区切りと基本の順路が置かれていない | エリアの区切り(記入欄: )/基本の順路(記入欄: )/順路を変えてよい条件(記入欄: ) | 1訪問あたりの移動時間を、変更の前後で比べる |
| 移動 | 訪問先に着いてから駐車できる場所を探している | 利用者ごとの駐車場所が誰の頭の中にもある状態で、書き残されていない | 駐車場所を書き残す欄(記入欄: )/書き残す担当(記入欄: ) | 「駐車場所を探した」と記した訪問の件数 |
| 移動 | 当日の変更で、同じ地区を二度行き来する | 変更を受ける締切と受け手が決まっていない | 変更を受ける締切時刻(記入欄: 時 分)/受け手(記入欄: )/締切後の扱い(記入欄: ) | 当日変更の件数と、そのうち順路が崩れた件数 |
| 訪問先での記録 | 端末を置ける場所を毎回その場で探している | どこで書くかが利用者ごとに決まっていない | 利用者ごとの記入場所(記入欄: )/立ったまま書く場合の持ち方(記入欄: ) | 訪問先で書き終えられた件数の割合 |
| 訪問先での記録 | 様式の欄の並びと、実際に見た順が合わず行き来する | 入力の順が決まっておらず、毎回思い出しながら埋める | 入力する欄の順(記入欄: → → )/飛ばしてよい欄(記入欄: ) | 1件あたりの入力時間を、順を決める前後で比べる |
| 訪問先での記録 | 紙のメモに書いてから、あとで同じ内容を打ち直している | その場で本文にする前提になっておらず、下書きが二重になる | メモを取らずに本文へ入れる場面(記入欄: )/メモを残す場面(記入欄: ) | 打ち直しに使った時間を3日分だけ測る |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
日中|訪問の合間・戻ってからの記録・電話対応・主治医への連絡(12の溶け方)
| 場面 | 時間が溶ける具体の場面 | 主な原因 | 先に決めておくこと(記入欄) | 効果の確かめ方 |
|---|---|---|---|---|
| 訪問と訪問の間 | 空いた10分が、何もしないまま過ぎる | その時間に何をするかの順位が置かれていない | 空き時間にやることの順位(記入欄:1 /2 /3 )/やらないこと(記入欄: ) | 空き時間に入力を終えられた件数を1週間数える |
| 訪問と訪問の間 | 車内で書き始めても、途中で中断して最初から読み直す | 電話を受ける時間帯と、書く時間帯が重なっている | 電話を受ける担当(記入欄: )/受ける時間帯(記入欄: 時〜 時)/折り返す時間帯(記入欄: 時〜 時) | 中断した回数と、そのあと読み直した時間 |
| 訪問と訪問の間 | 次の訪問先の情報を、複数の画面から探し直している | 訪問前に開く画面と順が決まっていない | 訪問前に開く画面の順(記入欄: → → )/持ち出す情報(記入欄: ) | 訪問前の準備に使った時間を3日分測る |
| 戻ってからの記録 | 事業所に戻ってから、その日の全件をまとめて書いている | 訪問先では書けないという前提が固定されている | 訪問先で書き終える件数の目安(記入欄: 件/日)/戻ってから書く場面(記入欄: ) | 戻ってから書いた件数の割合を週ごとに並べる |
| 戻ってからの記録 | 戻ってすぐに雑務が挟まり、書き始めるのが遅くなる | 戻ってからの動きの順が決まっていない | 戻って最初にやること(記入欄: )/後回しにしてよいこと(記入欄: ) | 着席してから入力を始めるまでの時間 |
| 戻ってからの記録 | 一日の最後に、朝の訪問の様子を思い出そうとしている | 訪問ごとに区切って残す位置が決まっておらず、記憶に頼っている | 訪問ごとに残す最小の項目(記入欄: )/残す場所(記入欄: ) | その日の最後の記録を保存した時刻 |
| 電話対応 | 鳴るたびに全員が手を止めて身構える | 誰が出るかが日によって変わり、決まっていない | 曜日ごとの受け手(記入欄:月 /火 /水 /木 /金 )/不在時の受け手(記入欄: ) | 手を止めた回数を、受け手を決める前後で比べる |
| 電話対応 | 受けた内容が口頭で流れ、あとで誰も分からなくなる | 受けた内容を書き残す欄と引き継ぎ先が無い | 受電を書き残す欄(記入欄: )/引き継ぎ先(記入欄: )/引き継ぐ締切(記入欄: 時 分) | 「聞いていない」と言われた件数を月で数える |
| 電話対応 | 折り返しが夕方に重なり、帰る前に一気に片づける | 折り返す時間帯が決まっていない | 折り返しの時間帯(記入欄: 時〜 時)/急ぐものの見分け(記入欄: ) | 折り返しの件数と、1件あたりの通話時間 |
| 主治医への連絡 | かけてもつながらず、時間をおいて何度もかけ直す | 医療機関ごとの窓口の受付時間を控えていない | 医療機関ごとの連絡先(記入欄: )/受付時間(記入欄: 時〜 時)/担当者名(記入欄: ) | 1件つながるまでにかけ直した回数 |
| 主治医への連絡 | つながってから、何を伝えるかをその場で組み立てている | 伝える項目と並びが決まっていない | 伝える項目の並び(記入欄: → → )/こちらから確認したいこと(記入欄: ) | 1件あたりの通話時間を、並びを決める前後で比べる |
| 主治医への連絡 | 連絡したこと自体が記録に残らず、二度連絡する | 連絡の内容をどこへ書くかが決まっていない | 連絡の記録先(記入欄: )/記録する担当(記入欄: ) | 連絡が記録に残っていた割合を、10件だけ抜き取って見る |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
月をまたぐ|月末の報告書・計画書の見直し・指示書の管理・請求前の確認(12の溶け方)
| 場面 | 時間が溶ける具体の場面 | 主な原因 | 先に決めておくこと(記入欄) | 効果の確かめ方 |
|---|---|---|---|---|
| 月末の報告書 | 月の最後の数日に、全員分の作成が一度に重なる | 誰がいつ作るかが決まっておらず、締切だけが共有されている | 担当ごとの作成日(記入欄: )/1日に作る件数の目安(記入欄: 件) | 日別の作成件数を並べ、山が崩れたかを見る |
| 月末の報告書 | 作るたびに、その月の記録を最初から読み直している | 月の途中に材料をためる場所が無い | 月中に残しておく項目(記入欄: )/残す場所(記入欄: )/残す頻度(記入欄: ) | 1件あたりの作成時間を、前月と比べる |
| 月末の報告書 | 提出後に差し戻され、月末にもう一度手をつける | 確認される観点が作る人に共有されていない | 確認の観点の一覧(記入欄: )/確認する人(記入欄: )/確認の締切(記入欄: 日) | 差し戻しの件数と、差し戻しの理由の内訳 |
| 計画書の見直し | 見直しの時期が人ごとにばらばらで、気づいた人が慌てて動く | 期限の一覧が一か所に無い | 期限の一覧の置き場(記入欄: )/更新する担当(記入欄: )/見る曜日(記入欄: 曜日) | 期限より前に着手できた割合 |
| 計画書の見直し | 前回の内容を探すところから始まる | 前回分の保管先が人によって違う | 保管先(記入欄: )/名前の付け方(記入欄: ) | 探すのに使った時間を、5件だけ測る |
| 計画書の見直し | 説明と受け取りが後ろにずれ、月末に集まる | いつ渡していつ受け取るかの段取りが無い | 渡す訪問(記入欄: 回目)/受け取る訪問(記入欄: 回目)/受け取れないときの手順(記入欄: ) | 渡してから受け取るまでの日数の平均 |
| 指示書の管理 | 期限が近いものに気づくのが、期限の直前になる | 期限が一覧で見える場所に無い | 期限の一覧の置き場(記入欄: )/確認する曜日(記入欄: 曜日)/確認する人(記入欄: ) | 期限より前に手元へ届いた割合 |
| 指示書の管理 | 依頼したものと受け取ったものを、別々の場所で管理している | 台帳が分かれていて、突き合わせが人手になる | 台帳を一つにする(記入欄: )/記入する担当(記入欄: ) | 突き合わせに使った時間を月ごとに並べる |
| 指示書の管理 | 届いた書面の置き場が人ごとに違い、あとで探す | 受領後の置き場と記入者が決まっていない | 受領後の置き場(記入欄: )/受領を記す欄(記入欄: ) | 「探した」と申告のあった件数 |
| 請求前の確認 | 月が明けてから、一か月分をまとめて突き合わせている | 月の途中に突き合わせる日が置かれていない | 週ごとの確認日(記入欄: 曜日)/確認する担当(記入欄: ) | 月初の確認に使った時間を、前月と比べる |
| 請求前の確認 | 予定と実施の食い違いを、月初にまとめて見つける | 週の単位で見る仕組みが無い | 週次で見る項目(記入欄: )/食い違いを見つけたときの直し方(記入欄: ) | 月初に見つかった食い違いの件数 |
| 請求前の確認 | 訂正の連絡が個別に飛び、往復が増える | 連絡の順路と締切が決まっていない | 連絡の順路(記入欄: → → )/返す締切(記入欄: 日) | 1件あたりの連絡の往復回数 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
人に関わる場面|カンファレンス・新人への同行と指導(6の溶け方)
| 場面 | 時間が溶ける具体の場面 | 主な原因 | 先に決めておくこと(記入欄) | 効果の確かめ方 |
|---|---|---|---|---|
| カンファレンス | 訪問がすべて終わってから開くことになり、開始が後ろへずれる | 開催の曜日と時間帯が固定されていない | 開催の曜日(記入欄: 曜日)/時間帯(記入欄: 時〜 時)/その日の訪問の入れ方(記入欄: ) | 予定した時間帯に開けた回数を月で数える |
| カンファレンス | 資料を当日の直前に作っている | 持ち寄る形と締切が決まっていない | 持ち寄る資料の形(記入欄: )/出す締切(記入欄:前日 時) | 当日に作った件数の割合 |
| カンファレンス | 決まったことが口頭で終わり、あとで同じ話をやり直す | 記録係と記載先が決まっていない | 記録係(記入欄: )/記載先(記入欄: )/いつまでに書くか(記入欄:当日 時) | 決めたことが記録に残っていた割合 |
| 新人への同行 | 同行の日が急に決まり、双方の予定が崩れる | 同行の計画が先に置かれていない | 同行の期間(記入欄: 週)/回数(記入欄: 回)/組む相手(記入欄: ) | 計画どおりに行えた回数 |
| 新人への同行 | 振り返りが、訪問がすべて終わったあとの時間に寄る | 振り返りの時間帯が置かれていない | 振り返りの時間帯(記入欄: 時〜 時)/1回の長さ(記入欄: 分) | 予定した時間帯に行えた回数 |
| 新人への指導 | 教える内容が指導者ごとに違い、同じ説明が繰り返される | 伝える項目とその順が並べられていない | 初回から順に伝える項目(記入欄:1 /2 /3 /4 /5 )/確認の方法(記入欄: ) | 項目の消化状況を、新人ごとの一覧で見る |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
14場面の決めごと|そのまま埋めて掲示できる記入欄
上の表で印をつけた場面について、決めた内容をここに書き写します。書き写した紙を事務所に貼り、次に見直す時期まで触らないでください。決めごとは増やすほど守られなくなります。一度に着手するのは3場面までにします。
| 場面 | 決めておくこと | 事業所の定め(記入欄) | 決めた日(記入欄) | 次に見直す時期(記入欄) |
|---|---|---|---|---|
| 朝の申し送り | 開始時刻・最長の長さ・口頭で伝える範囲 | ( ) | ( 年 月 日) | ( か月後) |
| 持ち物の用意 | 保管場所・補充の担当と曜日・在庫の下限 | ( ) | ( 年 月 日) | ( か月後) |
| 移動 | エリアの区切り・基本の順路・当日変更の締切 | ( ) | ( 年 月 日) | ( か月後) |
| 訪問先での記録 | 書く場所・入力する欄の順・メモを取らない場面 | ( ) | ( 年 月 日) | ( か月後) |
| 訪問と訪問の間 | 空き時間の使い方の順位・電話を受ける時間帯 | ( ) | ( 年 月 日) | ( か月後) |
| 戻ってからの記録 | 戻って最初にやること・後回しにしてよいこと | ( ) | ( 年 月 日) | ( か月後) |
| 電話対応 | 曜日ごとの受け手・受電を書き残す欄・折り返しの時間帯 | ( ) | ( 年 月 日) | ( か月後) |
| 主治医への連絡 | 連絡先と受付時間の控え・伝える項目の並び・記録先 | ( ) | ( 年 月 日) | ( か月後) |
| 月末の報告書 | 担当ごとの作成日・月中に残す項目・確認の観点 | ( ) | ( 年 月 日) | ( か月後) |
| 計画書の見直し | 期限の一覧の置き場・保管先・渡す訪問と受け取る訪問 | ( ) | ( 年 月 日) | ( か月後) |
| 指示書の管理 | 期限の一覧・台帳の一本化・受領後の置き場 | ( ) | ( 年 月 日) | ( か月後) |
| 請求前の確認 | 週ごとの確認日・確認する担当・連絡の順路 | ( ) | ( 年 月 日) | ( か月後) |
| カンファレンス | 開催の曜日と時間帯・資料の形と締切・記録係 | ( ) | ( 年 月 日) | ( か月後) |
| 新人への同行と指導 | 同行の期間と回数・振り返りの時間帯・伝える項目の順 | ( ) | ( 年 月 日) | ( か月後) |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
測定シート|何を・誰が・どうやって測るか(16項目と1週間の記入欄)
手を打つ前に、まず1週間だけ測ります。測らずに始めた改善は、効いたのか効かなかったのかが分からず、次の一手が勘になります。ここでの目安値は示しません。同じ事業所の先週と今週を比べるための数字であって、他所と比べるための数字ではないからです。測る期間は1週間、対象は全員、記入は本人が行い、集計だけ管理者が行います。
測る項目の一覧|単位・測る人・測り方(16項目)
| 測る項目 | 単位 | 誰が測るか | どうやって測るか | 記入欄 |
|---|---|---|---|---|
| 1件あたりの記録の作成時間 | 分 | 訪問した本人 | 入力を始めた時刻と保存した時刻を控え、その差を書く | ( 分) |
| その日の記録を書き終えた時刻 | 時刻 | 訪問した本人 | 最後の記録を保存した時刻を、日ごとに1つだけ書く | ( 時 分) |
| 実施した訪問件数 | 件 | 訪問した本人 | 予定ではなく実際に訪問した件数を数える | ( 件) |
| 訪問先で書き終えた件数 | 件 | 訪問した本人 | その場で保存できた件数だけを数える | ( 件) |
| 事業所に戻ってから書いた件数 | 件 | 訪問した本人 | 上の項目との差で自動的に出る。念のため実数も書く | ( 件) |
| 1訪問あたりの移動時間 | 分 | 訪問した本人 | 出発の時刻と到着の時刻を控え、日の平均を出す | ( 分) |
| 1日の移動距離 | km | 訪問した本人 | 走行の記録から、日ごとの合計を書く | ( km) |
| 時間外が発生した曜日 | 曜日 | 管理者 | 日別に印をつけ、曜日ごとに数を並べる | (月・火・水・木・金・土・日) |
| 時間外が発生した時間帯 | 時間帯 | 管理者 | 1時間ごとの枠に印をつける | ( 時台) |
| 時間外の理由の区分 | 区分 | 本人 | あらかじめ用意した区分から選ぶ。自由記述にしない | (記録/書類/連絡/会議/急な依頼/その他) |
| 月末の書類作成にかかった時間 | 分 | 本人 | 報告書・計画書に使った時間を、1件ごとに書く | ( 分) |
| 電話で中断した回数 | 回 | 本人 | 入力の途中で手を止めた回数を正の字で数える | ( 回) |
| 差し戻しの件数 | 件 | 管理者 | 提出後に直しを依頼した件数と、その理由の区分 | ( 件) |
| 探し物に使った時間 | 分 | 本人 | 物・書類・情報を探した時間を、その都度書く | ( 分) |
| 当日の予定変更の件数 | 件 | 管理者 | 前日までに確定していた予定が動いた件数 | ( 件) |
| 誰に偏っているか | 人 | 管理者 | 上の項目を、人ごとに縦に並べ直す | ( ) |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
1週間の記入シート|そのまま印刷して配れる形
この表を人数分だけ印刷し、各自が自分の分だけ書きます。書けなかった日は空欄のままにして、あとから思い出して埋めないでください。空欄そのものが「その日は書く余裕が無かった」という情報になります。
| 曜日 | 訪問件数(記入欄) | 訪問先で書き終えた件数(記入欄) | 記録を書き終えた時刻(記入欄) | 移動の合計(記入欄) | 時間外の発生と区分(記入欄) | 気づいたこと(記入欄) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 月 | ( 件) | ( 件) | ( 時 分) | ( 分) | (有・無/ ) | ( ) |
| 火 | ( 件) | ( 件) | ( 時 分) | ( 分) | (有・無/ ) | ( ) |
| 水 | ( 件) | ( 件) | ( 時 分) | ( 分) | (有・無/ ) | ( ) |
| 木 | ( 件) | ( 件) | ( 時 分) | ( 分) | (有・無/ ) | ( ) |
| 金 | ( 件) | ( 件) | ( 時 分) | ( 分) | (有・無/ ) | ( ) |
| 土 | ( 件) | ( 件) | ( 時 分) | ( 分) | (有・無/ ) | ( ) |
| 日 | ( 件) | ( 件) | ( 時 分) | ( 分) | (有・無/ ) | ( ) |
| 週の合計 | ( 件) | ( 件) | (最も遅い日: 時 分) | ( 分) | ( 日) | ( ) |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
集めた数字の並べ方|偏りを見つける10の軸
集めた数字は、平均にすると何も見えなくなります。平均の裏で、特定の人・特定の曜日・特定の利用者に寄っていることのほうが多いからです。次の軸で並べ直し、右端の問いに答えられるかどうかだけを見ます。答えられない軸は、まだ測り方が足りていない軸です。
| 並べる軸 | 並べ方 | 読み取る問い | 気づいたこと(記入欄) |
|---|---|---|---|
| 人別 | 職員ごとに、書き終えた時刻を縦に並べる | いちばん遅い人と早い人の差は、件数の差で説明がつくか | ( ) |
| 曜日別 | 月から日まで、時間外の発生した日数を並べる | 特定の曜日に寄っていないか。その曜日に何を入れているか | ( ) |
| 時間帯別 | 1時間ごとの枠に、時間外の発生を積む | 延びているのは訪問の時間帯か、事務の時間帯か | ( ) |
| 利用者別 | 利用者ごとに、記録の作成時間を並べる | 特定の利用者だけ長い場合、原因は記録の中身か、訪問先の環境か | ( ) |
| 担当エリア別 | エリアごとに、1訪問あたりの移動時間を並べる | 移動が長いエリアは、順路の問題か、区切りの問題か | ( ) |
| 経験年数別 | 入職からの年数で分け、記録の作成時間を並べる | 差が縮まっているか。縮まらないなら伝える項目が足りているか | ( ) |
| 月の上旬・中旬・下旬 | 10日ごとに区切り、時間外の発生を並べる | 下旬に山ができていないか。前倒しできる仕事はどれか | ( ) |
| 記録を書いた場所別 | 訪問先・車内・事業所の3つに分けて件数を並べる | 事業所で書いた件数が多い人は、何が妨げになっているか | ( ) |
| 時間外の区分別 | 記録・書類・連絡・会議・急な依頼・その他で分ける | いちばん多い区分は何か。その区分に対して打つ手は決まっているか | ( ) |
| 差し戻しの有無別 | 差し戻しがあった件と無かった件に分ける | 差し戻された件に共通するのは、書き手か、様式の欄か | ( ) |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
測るときにつまずく所|10のつまずきと手当て
| つまずき | 起きること | 手当て |
|---|---|---|
| 測ること自体が仕事を増やす | 測るのをやめてしまい、途中で数字が途切れる | 項目を減らす。最初の週は「書き終えた時刻」と「訪問件数」の2つだけにする |
| あとからまとめて書く | 思い出しで書かれ、実態より短い数字になる | その場で書けない項目は測らない。測る項目を減らして、その場で書ける形にする |
| 評価されると受け取られる | 遅い人ほど短めに書き、数字が実態から離れる | 集計は人ごとに出しても、人前で並べない。最初の1か月は本人だけが見る |
| 区分が自由記述になっている | 集計できず、読み上げるだけで終わる | 区分は6つまでにして、選ぶ形にする。「その他」が多いときだけ区分を足す |
| 紙とデータが混ざる | 集計のたびに転記が発生し、集計そのものが時間外になる | どちらか一方に決める。紙で集めるなら、集計する人と曜日を先に決める |
| 測る期間が長すぎる | 途中で目的を忘れ、書かない人が出る | 1週間で区切る。続ける必要があれば、間を空けてもう1週間測る |
| 全員に同じ項目を課す | 訪問件数が少ない人にも同じ手間がかかり、不満が出る | 件数の多い人から始める。全員に広げるのは、形が固まってから |
| 数字を見る場が無い | 集めただけで終わり、次の週から誰も書かなくなる | 集計を見る日を先に決める(記入欄: 曜日 時)。見た結果を1行で全員に返す |
| 結果が改善につながらない | 「忙しい」の言い換えで終わる | 数字の次に必ず1つだけ手を決める。手が決まらない項目は測るのをやめる |
| 比べる相手を外に置く | 他所の数字と比べて、自所の変化が見えなくなる | 比べるのは先週の自分だけにする。外の数字は持ち込まない |
| 測る前に手を打ってしまう | 効いたのかどうかが分からず、次に何をやめてよいかも決まらない | 先に1週間だけ測り、そのあいだは何も変えない。変えたい場合は変えた日を記す |
| 一度に複数の手を打つ | どの手が効いたのか切り分けられない | 変えるのは一度に1つ。次を変えるのは、前の1つを2週間続けてから |
| 管理者が代わりに記入する | 実際より整った数字になり、現場の実感と合わなくなる | 記入は本人が行う。管理者が行うのは集計と、集計を返すことだけ |
| 集計の形が毎回変わる | 先月と今月を重ねられず、変化が読めなくなる | 項目と並びを固定する。足したい項目が出たら、翌月からにする |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
訪問先で書き終わらない理由|妨げ12種の手当てと、そのまま言える完成文26例
「訪問先で書きましょう」と言うだけでは変わりません。訪問先で書けないのには、そのつど理由があるからです。理由は12種類に整理でき、そのうちのいくつかは声のかけ方だけで消えます。ここでは妨げごとの手当てと、実際に口に出せる完成文を並べます。完成文はそのまま読み上げても不自然でない長さにしてあります。
書き終わらない12の妨げ|現場で起きることと手当て
| 妨げ | 現場で起きること | 先に決めておく手当て(記入欄) | 確かめ方 |
|---|---|---|---|
| 利用者の前で書きにくい | 「話を聞いていない」と受け取られそうで、帰ってから書くことにしてしまう | 書き始める前に伝える一言(記入欄: )/どこに座って書くか(記入欄: ) | 訪問先で書き終えた件数が、利用者ごとに変わるかを見る |
| 家族が話しかける | 入力が中断し、話が終わってから最初から読み直す | 中断されたときの返し方(記入欄: )/家族の話を書き留める欄(記入欄: ) | 中断した回数と、そのあと再開までにかかった時間 |
| 電波が届かない | 保存できず、帰ってから同じ内容を打ち直す | 電波が弱い利用者宅の一覧(記入欄: )/その場合の書き方(記入欄: ) | 打ち直した件数を、利用者ごとに数える |
| 端末の電池が持たない | 午後の訪問で入力できず、まとめて後回しになる | 充電する場所と時間(記入欄: )/予備の持ち方(記入欄: ) | 午後に入力できなかった件数 |
| 両手がふさがる | 手が空いたときにはもう次の準備が始まっている | 手が空く場面を先に決める(記入欄: )/片手で入力する範囲(記入欄: ) | 訪問のどの時点で入力しているかを、5件だけ観察する |
| 書く場所が無い | 立ったまま入力しようとして、途中でやめる | 利用者ごとの入力場所(記入欄: )/玄関先で書く場合の持ち方(記入欄: ) | 入力場所が決まっている利用者の割合 |
| 端末を置く所が無い | 荷物と一緒に床へ置き、出し入れのたびに手が止まる | 持ち運びの形(記入欄: )/置き場に困るときの代わり(記入欄: ) | 出し入れに使った時間を3件だけ測る |
| 画面が見えにくい | 読み返しに時間がかかり、入力が長引く | 文字の大きさの設定(記入欄: )/明るさの設定(記入欄: ) | 1件あたりの入力時間を、設定を変える前後で比べる |
| 訪問時間が押している | 次の訪問が迫り、入力を後回しにする | 訪問と訪問の間に置く時間(記入欄: 分)/押したときに削る作業(記入欄: ) | 押した訪問の件数と、そのうち後回しになった件数 |
| 文字入力が遅い | 打つこと自体に時間がかかり、その場で終える気になれない | よく使う言い回しの登録(記入欄: )/入力の方法(記入欄: ) | 1件あたりの入力時間を、登録の前後で比べる |
| 前回の記録が見られない | 前回との違いが書けず、帰ってから確認して書き足す | 訪問前に開いておく画面(記入欄: )/見る項目(記入欄: ) | 帰ってから書き足した件数 |
| 画面を人目にさらしたくない | 周囲が気になって開けず、そのまま持ち帰る | 画面の向き(記入欄: )/同居のご家族がいる場面での置き場(記入欄: ) | 「開けなかった」と申告のあった件数 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
そのまま言える完成文26例|訪問先で記録を終えるための声かけ
次の文は、そのまま声に出せる長さで書いています。自分の言い方に直して構いませんが、直すときも「何をするか」「どれくらいかかるか」「そのあとどうするか」の3つを残してください。この3つが入っていると、待っていただく時間が短く感じられます。
| 場面 | そのまま言える完成文 |
|---|---|
| 記録を始める前に断る | 「本日うかがった様子を、こちらで記録に残させていただきます。3分ほどお時間をいただきますね。」 |
| 初回の訪問で説明する | 「毎回、訪問の最後にこの場で記録を書かせていただきます。書きながら確認することもありますので、違っていたら教えてください。」 |
| 書く場所をお願いする | 「こちらのテーブルの端をお借りしてもよろしいでしょうか。記録を書くのに少しだけ場所をお借りします。」 |
| 座らせていただく | 「失礼して、こちらに座って記録を書かせていただきますね。5分ほどで終わります。」 |
| 玄関先で書くとき | 「玄関先で失礼します。ここで今日の分を書き終えてから失礼しますので、少しお待ちください。」 |
| 家族が話しかけたとき | 「今のお話、大切なことなので記録に残しますね。書き終わりましたら、もう一度うかがわせてください。」 |
| 家族の話が長くなったとき | 「一度ここまでを記録に書かせていただいてもよろしいですか。書き終えてから、続きをうかがいます。」 |
| 家族に確認しながら書く | 「昨日の夜、起きられたのは2回でよろしいでしょうか。そのように書かせていただきます。」 |
| 本人に確認しながら書く | 「今日は左足の痛みが昨日より軽い、とうかがいました。その言葉のまま記録に残してよろしいですか。」 |
| 数値を読み上げて確認する | 「体温36度8分、脈は72、血圧は128の76でした。記録にはこの数字を残します。」 |
| 書きながら間を持たせる | 「今のうちに書いてしまいますね。書きながらでも聞こえていますので、思い出したことがあればおっしゃってください。」 |
| 沈黙が気まずいとき | 「少しだけ手を動かします。今日の様子を書き終えたら、次回のお約束の確認をさせてください。」 |
| 画面を見せて確認する | 「こちらが今日書いた内容です。読んでいただいて、違っているところがあれば直します。」 |
| 電波が弱い家で | 「この場で書いておいて、電波の入るところで送る形にします。内容は今この場で確認させてください。」 |
| 端末を置かせてもらう | 「こちらに置かせていただいてもよろしいでしょうか。手を洗ってから、続きを書かせていただきます。」 |
| 次の訪問が迫っているとき | 「本日は次のお約束がありますので、要点だけこの場で書かせていただきます。詳しくは次回にうかがいます。」 |
| 時間が押して書けないとき | 「本日は時間の都合で、車に戻ってから書かせていただきます。今うかがった内容はこの3点で合っていますか。」 |
| 訪問の途中で中断されたとき | 「一度、手を止めますね。お話が終わりましたら、続きを書かせていただきます。」 |
| 本人の言葉をそのまま残す | 「今おっしゃった『夜中に足がつって目が覚める』という言葉を、そのまま記録に書かせていただきます。」 |
| 前回との違いを確認する | 「前回は階段を手すりなしで上がられていました。今日は手すりを使われていましたが、そのように書いてよろしいですか。」 |
| ご家族の見ている前で書く | 「今日の様子を書いています。書き終わりましたら、内容をお伝えしてから失礼します。」 |
| 次回の約束を確認して締める | 「本日の記録は書き終わりました。次回は3月14日の10時、同じ時間でお約束いたします。」 |
| 持ち物の忘れに気づいたとき | 「一つ確認させてください。次回お持ちするものを、今この場で記録に書いておきます。」 |
| 主治医への連絡が必要なとき | 「今日うかがった内容を、このあと主治医の先生へお伝えします。お伝えする内容をこの場で書いておきます。」 |
| 他の職員へ引き継ぐとき | 「次回は別の看護師がうかがいます。今日のことは記録に残しますので、同じ話を最初からしていただかなくて大丈夫です。」 |
| 書き終えて帰るとき | 「本日の記録は、この場で書き終えました。何か気になることが出てきましたら、いつでもご連絡ください。」 |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
声かけの避けたい言い方と、言い換えた完成文(18組)
訪問先で記録を終えられるかどうかは、技術よりも最初の一言で決まります。同じことを伝えていても、言い方によって「待たされている」と感じられるか「一緒に確認している」と感じられるかが分かれます。左の列は書いてはいけない例として引用したもの、右の列はそのまま口に出せる完成文です。
| 避けたい言い方 | 言い換えた完成文 | なぜ言い換えるか |
|---|---|---|
| 「ちょっと書きますね」 | 「本日の様子を記録に残します。3分ほどお時間をいただきます。」 | 何を、どれくらいするのかが伝わらないと、待つ側が長く感じる |
| 「すみません、記録が溜まっていて」 | 「本日の分を、この場で書き終えてから失礼します。」 | こちらの事情ではなく、この訪問のための作業だと伝える |
| 「あとで書きますので」 | 「今この場で書いておきます。書いた内容は、帰る前にお伝えします。」 | 後回しにすると言った時点で、その場で書く選択肢が消える |
| 「決まりなので書かせてください」 | 「次回うかがう看護師にも同じ状況が伝わるよう、書き残しておきます。」 | 理由が「決まり」だけだと、協力を得にくい |
| 「静かにしていてもらえますか」 | 「一度ここまでを書かせてください。書き終えたら、続きをうかがいます。」 | 相手の話を止めるのではなく、順番を示す |
| 「たぶんこんな感じでした」 | 「10時15分に訪問し、体温は36度5分でした。この内容で書かせていただきます。」 | 記録は時刻と数値で残す。曖昧な言い方はそのまま曖昧な記録になる |
| 「見ないでください」 | 「こちらが本日書いた内容です。違っていたら教えてください。」 | 隠すより見せたほうが、確認の手間が減る |
| 「電波が悪くて書けません」 | 「この場で書いておいて、電波の入るところで送ります。内容は今確認させてください。」 | できない理由ではなく、この場でできることを言う |
| 「時間が無いので急ぎます」 | 「本日は要点だけこの場で書かせていただきます。詳しくは次回にうかがいます。」 | 急ぐと言うと、話しかけてはいけない空気になる |
| 「特に変わりないですよね」 | 「昨日と比べて、変わったと感じられたことはありますか。」 | 同意を求める聞き方だと、変化が出てこない |
| 「いつもどおりですね」 | 「前回は手すりを使わずに上がられていました。今日はいかがでしたか。」 | 前回の具体と並べて聞くと、違いが言葉になる |
| 「ご家族に伝えておいてください」 | 「ご家族へお伝えする内容を、この場で記録に書いておきます。次回、伝わっているか確認させてください。」 | 伝言を口頭で預けると、伝わったかどうかが残らない |
| 「また今度でいいですか」 | 「本日うかがえなかった点は、次回の3月14日にあらためて確認させてください。忘れないよう、記録に残しておきます。」 | 先送りを口約束にすると、次回の担当者に引き継がれない |
| 「書くだけなので気にしないでください」 | 「今日の様子を書いています。読み上げますので、違っていたら途中でも止めてください。」 | 気にするなと言われるほど、書かれている内容が気になる |
| 「面倒でなければ教えてください」 | 「昨晩、目が覚めた回数を教えていただけますか。記録に残して、次回と比べます。」 | 遠慮の前置きは、答えなくてよいという合図になる |
| 「だいたいで大丈夫です」 | 「おおよそで構いませんので、何時ごろに起きられたかを教えてください。『朝方』のように書き残します。」 | 曖昧でよいと伝えるなら、どう書き残すかまで示す |
| 「前と同じでいいですね」 | 「前回は入浴を週2回とうかがいました。今週も同じかどうか、確認させてください。」 | 確認せずに写すと、変化が起きた月に気づけない |
| 「あとで電話しますね」 | 「本日15時までにお電話します。つながらない場合は、留守番電話に用件を残します。」 | 時刻と、つながらなかったときの手順まで決めておく |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
二度書きの棚卸しと月末の山|重複12組と、前倒しの仕分け
時間が延びる理由のうち、いちばん見つけにくいのが「同じことを2回書いている」です。1回ずつは短いので誰も問題にしませんが、件数を掛けると月末の数日分になります。ここでは重複の一覧を作り、どちらを正とするかを決めます。決めるのは「どちらが正しいか」ではなく「どちらを先に書き、もう一方はそこから写すか」です。両方を独立に書き続ける限り、内容の食い違いも同時に増えていきます。
同じことを2回書いている場所|重複12組の一覧
| 重複している組 | 同じ内容が入る欄 | なぜ二度書きになるか | どちらを正とするか(記入欄) |
|---|---|---|---|
| 訪問の記録 と 月次の報告書 | その月の状態の変化、実施した内容の要約 | 報告書を作るときに、記録を読み直して要約を書き起こしている | (記録/報告書/ ) |
| 訪問の記録 と 朝の申し送り | 前日の変化、次回に注意すること | 記録に書いた内容を、翌朝もう一度口頭で述べている | (記録/申し送り/ ) |
| 訪問の記録 と 連絡ノート | 本人・ご家族へ伝えた内容、次回の予定 | ご家族向けの言い方に直しながら、別に書き起こしている | (記録/連絡ノート/ ) |
| 計画書 と 訪問の記録の目標欄 | 目標、実施する内容の項目 | 計画書の内容を、記録のたびに手で写している | (計画書/記録/ ) |
| 訪問の記録 と カンファレンスの議事 | 検討した内容、決まったこと | 会議の場で口頭のみで進み、あとで両方に書いている | (記録/議事/ ) |
| 訪問の記録 と 主治医への連絡の控え | 伝えた内容、返ってきた内容 | 連絡の控えを別の用紙に取り、記録にも書いている | (記録/連絡の控え/ ) |
| 予定 と 実施の記録 | 訪問した日時、担当した職員 | 予定を組んだ人と記録を書く人が別で、突き合わせが後になる | (予定/実施の記録/ ) |
| 訪問の記録 と 請求前の確認表 | 実施の有無、日時、担当 | 確認表を別に作り、記録から手で転記している | (記録/確認表/ ) |
| 指示書の受領台帳 と 依頼の控え | 依頼した日、届いた日、期間 | 依頼側と受領側で別々の帳面を持っている | (受領台帳/依頼の控え/ ) |
| 訪問の記録 と 新人の指導記録 | 同行した訪問の内容、助言した点 | 指導者が自分用の記録を別に作っている | (記録/指導記録/ ) |
| 会議の共有事項 と 掲示物 | 決まったこと、期限、担当 | 会議で決めたことを、あとから紙に書き直して貼っている | (会議の記録/掲示物/ ) |
| 物品の使用の控え と 在庫の帳面 | 使った品目、数、日付 | 使った人と補充する人が別で、それぞれ書いている | (使用の控え/在庫の帳面/ ) |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
正を決めたあとの運用|10の決めごとと記入欄
「どちらを正とするか」を決めただけでは、二度書きは残ります。正のほうを書く順番、写す担当、写さない範囲まで決めて初めて、片方が消えます。次の10項目を埋めて、掲示してください。
| 決めごと | 決める内容 | 事業所の定め(記入欄) |
|---|---|---|
| どちらを先に書くか | 正とした側を必ず先に書く。もう一方は正から写す | ( ) |
| 写す担当 | 写す作業を誰が行うか。書いた本人か、別の担当か | ( ) |
| 写さない範囲 | 正にだけ書き、もう一方には書かないと決める欄 | ( ) |
| 写すきっかけ | いつ写すか。訪問のたびか、週に一度か | ( ) |
| 食い違いが出たとき | 正の側を残し、もう一方を直す。直した記録を残す場所 | ( ) |
| 言い方を変える必要があるとき | ご家族向けなど、言い方を変えて写す場合の書き換えの範囲 | ( ) |
| 正の側が書かれていないとき | もう一方から先に書いてよいかどうか。その場合の後始末 | ( ) |
| 紙と画面が混ざる場合 | どちらを正とするか。紙を残す期間 | ( ) |
| やめた帳面の扱い | 使わなくなった帳面をいつまで残すか、どこに置くか | ( ) |
| 決めごとの見直し | いつ見直すか。見直しを言い出す人は誰か | ( ) |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
月末に固まる仕事の仕分け|前倒しできるもの・できないもの(14件)
月末の山は、量の問題ではなく置き場所の問題です。同じ量でも、月の中に散らせば山になりません。ただし何もかも前倒しできるわけではなく、月が終わらないと確定しない部分は残ります。次の表で、自分の事業所の仕事を仕分けてください。判断に迷うものは「一部だけ前倒し」の欄に入れます。
| 月末に固まる仕事 | 月末に固まる理由 | 前倒しの仕分け | 前倒しするなら何日目か(記入欄) |
|---|---|---|---|
| 報告書の下書き | その月の記録がそろってから読み直している | 前倒しできる(訪問のたびに材料を残せば、月末は組み立てだけ) | (毎訪問/ 日) |
| 報告書の仕上げ | 月の最終週の訪問が反映されないと締められない | 一部だけ前倒し(最終週以外を先に仕上げる) | ( 日) |
| 計画書の見直し | 期限が月末に寄せられている | 前倒しできる(期限の一覧を作り、日を散らす) | ( 日) |
| 計画書の説明と受け取り | 訪問の機会に合わせるため後ろにずれる | 前倒しできる(何回目の訪問で渡すかを決める) | ( 回目の訪問) |
| 指示書の期間の確認 | 気づくのが期限の直前になる | 前倒しできる(週に一度、一覧を見る日を置く) | ( 曜日) |
| 指示書の受領の記入 | 届いた書面をまとめて処理している | 前倒しできる(届いたその日に記入する) | (届いた当日) |
| 予定と実施の突き合わせ | 月が明けてから一括で見ている | 前倒しできる(週ごとに区切って見る) | ( 曜日) |
| 実施の記録の未記入の洗い出し | 月末にまとめて空欄を探している | 前倒しできる(週の終わりに空欄だけ見る) | ( 曜日) |
| 請求前の最終の確認 | 月が終わらないと確定しない部分がある | 前倒しできない(ただし対象は最終週の分だけに絞れる) | (月初 日) |
| 加算に関する確認 | 月末にまとめて要件の充足を見ている | 一部だけ前倒し(記録に残す項目を先に決め、週次で見る) | ( 曜日) |
| カンファレンスの開催 | 月末の締めに合わせて開いている | 前倒しできる(月の中旬に固定する) | ( 日) |
| 会議の記録の作成 | 開催が月末なので記録も月末になる | 前倒しできる(開催を移せば同時に移る) | (開催の当日) |
| 物品の在庫の確認と補充 | 誰も見ていないので切れてから動く | 前倒しできる(曜日を決めて数える) | ( 曜日) |
| 翌月の予定の組み立て | 今月が終わってから着手している | 前倒しできる(下旬に骨組みだけ作る) | ( 日) |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
前倒しの段取り表|一か月を4つに割って置き直す
仕分けが終わったら、置き場所を決めます。次の表は骨組みです。自分の事業所の締めの日に合わせて日付を書き入れ、担当を埋めてから掲示してください。ここでも一度に動かすのは2件までにします。全部を同時に前倒しすると、前倒しした先で新しい山ができます。
| 時期 | この時期に置くこと | 担当(記入欄) | 締切(記入欄) | 完了(記入欄) |
|---|---|---|---|---|
| 上旬 | 前月分の最終の確認と、訂正の連絡。今月の期限の一覧を更新する | ( ) | ( 日) | (済・未) |
| 上旬 | 指示書の期間の一覧を見て、依頼が必要なものを洗い出す | ( ) | ( 日) | (済・未) |
| 中旬 | 計画書の見直しのうち、期限が下旬に寄っているものを前に出す | ( ) | ( 日) | (済・未) |
| 中旬 | カンファレンスを開催し、決めたことをその日のうちに記録へ残す | ( ) | ( 日) | (済・未) |
| 中旬 | 報告書のうち、上旬・中旬の訪問分の下書きを組み立てる | ( ) | ( 日) | (済・未) |
| 下旬 | 予定と実施の突き合わせを、最終週を除いて済ませる | ( ) | ( 日) | (済・未) |
| 下旬 | 翌月の予定の骨組みを作り、担当の偏りを見る | ( ) | ( 日) | (済・未) |
| 月末 | 最終週の訪問分だけを反映して、報告書を仕上げる | ( ) | ( 日) | (済・未) |
| 月末 | 差し戻しの受け取りと直し。連絡の順路に沿って返す | ( ) | ( 日) | (済・未) |
| 毎週 | 実施の記録の空欄だけを見る。中身は見ない | ( ) | ( 曜日) | (済・未) |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
決めごとの記入欄と書き方の言い換え|労務は判定せず、定めだけを書く(32組)
ここからは扱いに注意が必要な領域です。移動の時間や直行直帰、待機の扱いといった項目は、事業所の実態と定めによって整理が変わります。この記事では、そのどれについても判定を書きません。書くのは「決めておくべき項目の名前」と「自分の事業所の定めを書き込む欄」、そして「どこに確認するか」の3つだけです。埋めた紙をそのまま社会保険労務士等へお持ちください。なお、介護保険法に基づく届出書類の作成・提出代行は社会保険労務士の業務です。
決めておく項目の一覧|14項目の記入欄と確認先
| 項目 | 決めておくこと(名前だけ) | 事業所の定め(記入欄) | 確認先 |
|---|---|---|---|
| 移動の時間 | 事業所から訪問先へ、訪問先から訪問先への移動について、事業所としてどう定めているか | ( ) | 社会保険労務士等にご確認ください |
| 直行直帰 | 自宅から直接訪問し、直接帰る場合の始まりと終わりの把握の仕方を、事業所としてどう定めているか | ( ) | 社会保険労務士等にご確認ください |
| 待機の時間 | 夜間・休日に連絡を受けられる状態で過ごす時間について、事業所としてどう定めているか | ( ) | 社会保険労務士等にご確認ください |
| 持ち帰りの作業 | 記録や書類を自宅で作る場合の扱いを、事業所としてどう定めているか | ( ) | 社会保険労務士等にご確認ください |
| 自己研鑽 | 業務時間の外で行う学習・資格の取得について、事業所としてどう定めているか | ( ) | 社会保険労務士等にご確認ください |
| 休憩 | 訪問と訪問の間に取る休憩の取り方と場所について、事業所としてどう定めているか | ( ) | 社会保険労務士等にご確認ください |
| 研修への参加 | 事業所が案内する研修への参加の扱いを、事業所としてどう定めているか | ( ) | 社会保険労務士等にご確認ください |
| 会議への参加 | 業務時間の外に置かれた会議への参加の扱いを、事業所としてどう定めているか | ( ) | 社会保険労務士等にご確認ください |
| 着替えと準備 | 訪問の前後に行う準備・片づけの扱いを、事業所としてどう定めているか | ( ) | 社会保険労務士等にご確認ください |
| 連絡への応答 | 業務時間の外に届いた連絡へ応じる場合の扱いを、事業所としてどう定めているか | ( ) | 社会保険労務士等にご確認ください |
| 急な依頼への対応 | 当日に入った依頼を受ける基準と、受けたあとの扱いを、事業所としてどう定めているか | ( ) | 社会保険労務士等にご確認ください |
| 記録を行う場所 | 訪問先・車内・事業所・自宅のうち、どこで記録を行うことにしているか | ( ) | 社会保険労務士等にご確認ください |
| 時間外の申し出 | 時間外に作業が生じたときの申し出の方法と、受ける人を、事業所としてどう定めているか | ( ) | 社会保険労務士等にご確認ください |
| 定めの周知 | 上の各項目を、いつ・どのように職員へ伝えているか | ( ) | 社会保険労務士等にご確認ください |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
専門家へ相談するときに添えるもの|8点の持ち物リスト
上の表を埋めただけでは相談が進みません。実態が分かる材料をそろえると、一度の相談で話が終わります。次の8点を用意してください。なお、介護保険法に基づく届出書類の作成・提出代行は社会保険労務士の業務です。
| 添えるもの | なぜ必要か | 用意した(記入欄) |
|---|---|---|
| 埋めた「決めておく項目の一覧」 | 今どこまで定めがあり、どこが空欄かが一目で分かる | (済・未) |
| 1週間の測定シート(人数分) | 実態がどうなっているかを、言葉ではなく数字で示せる | (済・未) |
| 1日の訪問の流れが分かる予定表 | 移動や訪問の間の時間が、どのように並んでいるかが分かる | (済・未) |
| 職員の人数と勤務の形の一覧 | 常勤・非常勤など、形ごとに整理する必要がある | (済・未) |
| 夜間・休日の連絡の受け方の説明 | 実際にどう運用しているかが、定めより先に分かる | (済・未) |
| 記録をどこで行っているかの内訳 | 訪問先・車内・事業所・自宅の件数の割合が分かる | (済・未) |
| 会議・研修の開催の実績 | いつ開いているか、参加をどう扱っているかが分かる | (済・未) |
| 相談したい点を3つに絞ったメモ | 質問が多いと一度で終わらない。優先順位を先に決める | (済・未) |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
避けたい書き方と、そのまま書ける言い換え(32組)
時間の使い方を記録するとき、書き方が曖昧だと次の手が決まりません。左の列は避けたい書き方、右の列はそのまま書き写せる完成文です。左の列に挙げた表現は、書いてはいけない例として引用しているものです。右の列には、日付・時刻・件数・場所のいずれかが必ず入っています。
| 避けたい書き方 | 言い換え(そのまま書ける完成文) | なぜ言い換えるか |
|---|---|---|
| 「最近、残業が多い」 | 4月14日(月)、記録を書き終えた時刻は19時40分。訪問6件のうち、訪問先で書き終えたのは1件。 | 日付・時刻・件数が無いと、翌週と比べられない |
| 「記録に時間がかかっている」 | 1件あたりの入力は平均18分。うち、事業所に戻ってから書いたものが4件。 | どこで書いたかが分からないと、手の打ちどころが決まらない |
| 「忙しくて手が回らない」 | 4月14日は訪問6件、当日変更2件、電話での中断5回。入力の開始は17時20分。 | 忙しさの中身を分けないと、減らす対象が選べない |
| 「月末はいつも大変」 | 4月25日から30日の6日間で、報告書14件と計画書6件が集中。1日あたり3件を超えた日が4日。 | 期間と件数を書くと、散らせる量が見える |
| 「移動が長い」 | 4月の1訪問あたりの移動は平均24分。北部エリアの3件だけ、平均41分。 | 全体の平均ではなく、長い区間を名指しする |
| 「訪問先で書けない」 | 訪問先で書き終えられなかった5件のうち、3件は書く場所が無く、2件は電波が届かなかった。 | 理由ごとに数えると、手当ての優先順が決まる |
| 「効率が悪い」 | 同じ内容を記録と連絡ノートの2か所に書いており、1件あたり6分が重複している。 | 「効率」は測れない。重複の場所と回数なら測れる |
| 「みんな疲れている」 | 4月に時間外が発生した日は、Aさん9日、Bさん3日、Cさん1日。曜日は月曜が最多。 | 全体の印象は動かせない。人と曜日なら動かせる |
| 「改善しました」 | 3月は訪問先で書き終えた件数が週12件、4月は週19件。書き終えた時刻は平均で40分早い。 | 何がどう変わったかを、同じ物差しで並べる |
| 「うまくいっていない」 | 4月に決めた「戻って最初に入力する」は、5日間のうち2日しか守れていない。 | 守れた日数を書くと、次に何を直すかが決まる |
| 「がんばって早く帰るようにする」 | 5月から、訪問と訪問の間に10分の入力時間を置く。対象は午前の3件。 | 意気込みは翌週に残らない。時間と対象を書く |
| 「なるべく訪問先で書く」 | 5月は、午前の訪問3件を訪問先で書き終えることに絞る。午後は従来どおりとする。 | 全件を対象にすると、どれも変わらない |
| 「もっと早く書くようにする」 | 訪問を終えて車に戻ってから、5分以内に入力を始める。始めた時刻を毎回残す。 | 「早く」ではなく、始める時点と残す方法を決める |
| 「様式を見直す」 | 記録の様式のうち、直近3か月で一度も記入されていない4つの欄を洗い出す。 | 見直しの対象を先に数えないと、議論が終わらない |
| 「二度書きをやめる」 | 記録と連絡ノートは、記録を先に書き、連絡ノートは記録から写す。写すのは訪問した本人。 | やめる宣言ではなく、順番と担当を決める |
| 「会議を短くする」 | カンファレンスは第2水曜の16時から17時に固定し、資料は前日17時までに出す。 | 長さではなく、開始と締切を決めるほうが守られる |
| 「申し送りを効率化する」 | 申し送りは8時40分に開始し、口頭で伝えるのは前日から変わったことだけとする。 | 効率化という言葉には手順が入っていない |
| 「連絡が行き違っている」 | 4月に「聞いていない」と申し出があったのは5件。うち4件は電話で受けた内容だった。 | 件数と経路を書くと、直す場所が1か所に絞れる |
| 「主治医と連絡が取りにくい」 | 4月に主治医へ連絡した12件のうち、7件は2回以上かけ直した。かけた時間帯は15時台が最多。 | 相手のせいにせず、こちらで変えられる時間帯を探す |
| 「新人が育たない」 | 入職から2か月で、同行は4回。伝える項目20のうち、確認できたのは9項目。 | 回数と項目で書くと、足りないものが具体になる |
| 「指示書の管理が甘い」 | 4月に期間の終わりまで7日を切って気づいたものが3件。一覧を見る日は決めていない。 | 「甘い」では誰も動けない。件数と欠けている仕組みを書く |
| 「請求前が毎回バタバタする」 | 5月1日から3日に、予定と実施の食い違いが18件見つかった。うち14件は最終週の分。 | 集中している期間が分かれば、そこだけ前に出せる |
| 「探し物が多い」 | 1週間で、物品を探した回数が11回。うち7回は同じ品目だった。 | 同じ品目が繰り返し出るなら、置き場の問題だと分かる |
| 「電話に振り回されている」 | 4月14日、入力の途中で手を止めた回数は5回。再開までに合計23分かかった。 | 回数と再開までの時間を書くと、受け手を決める根拠になる |
| 「持ち帰りが常態化している」 | 4月に、自宅で記録の続きを行った日を無記名で聞いたところ、延べ12日の申告があった。 | 個人を特定せずに実態を集める。数だけを残す |
| 「余裕が無い」 | 4月の平日20日のうち、訪問と訪問の間が10分未満だった日が13日。 | 余裕は間隔で測れる。感想にしない |
| 「様式が使いにくい」 | 入力の際に画面を上下に動かした回数が、1件あたり平均7回。欄の並びが観察の順と違う。 | 使いにくさを、操作の回数に置き換える |
| 「情報共有ができていない」 | 4月のカンファレンスで決めた6件のうち、記録に残っていたのは2件。 | 共有の有無ではなく、残った件数を数える |
| 「以前より良くなった気がする」 | 記録を書き終えた時刻の週平均は、3月が18時50分、4月が18時10分。 | 気がする、を数字に置き換える |
| 「対策を検討する」 | 5月12日の会議で、訪問先で書けなかった理由の上位2つに対して手を決める。担当は管理者。 | 検討では日付も担当も残らない |
| 「様子を見る」 | 5月末に、4月と同じ項目をもう一度1週間測って比べる。 | いつ・何を見るかを書かないと、そのまま忘れられる |
| 「特に問題は無い」 | 4月は時間外の発生が2日、いずれも急な依頼によるもの。記録による発生は0日。 | 問題が無いことも、数字で残して初めて次の月と比べられる |
※上記は各自治体が公表している資料を当社が編集・加工したものであり、各自治体の公式見解ではありません。運営指導の観点・確認様式・判断は保険者(指定権者)により異なります。最終的な算定可否は保険者(指定権者)にご確認ください。
現場から多い質問
Q. 訪問看護の残業は何で発生していますか?
多くは訪問後の記録・報告書・計画書などの書類作業です。勤務時間内に終わらず、持ち帰りや残業になりがちです。
Q. 残業を減らす一番効く方法は?
記録の作成そのものを軽くすることです。音声入力やAIで記録書Ⅱをその場で仕上げ、クラウドで直行直帰にすれば、事務所に戻る時間と残業を大きく減らせます。
Q. 直行直帰は訪問看護でできますか?
スマホ・タブレットのクラウド記録を使えば、自宅から直接訪問し、訪問先で記録して直帰する運用が可能です。日本看護協会も働き方改革の好事例として紹介しています。
訪問看護の残業を減らす方法
訪問看護では、記録や移動、オンコール対応で残業が生じやすくなります。減らす工夫を整理しました。
- 記録の効率化――訪問先で記録を完成させ、事業所での作業を減らす
- 直行直帰――移動の無駄を減らす
- 音声・AIの活用――記録の作成時間を短縮
- 情報共有のしくみ――申し送りや連絡を効率化
よくある質問(FAQ)
訪問看護で残業が増える原因は?
残業を減らすには?
神マナでできることは?
カイポケを使っていないのですが、どうすればよいですか?
残業が生まれる場所と、減らし方
「早く帰ろう」では減りません。どこで発生しているかを1週間測ってから手を入れます。
| 場所 | なぜ生まれるか | 減らし方 |
|---|---|---|
| 記録の作成 | 訪問先で書けず、事務所に戻ってから | 訪問先で入力できる端末と様式 |
| 記録の清書 | 手書きのメモを打ち直す | その場で入力、または音声から下書き |
| 計画書・報告書 | 月末に集中する | 記録から素案を作る。作成日を分散させる |
| 主治医への連絡 | 日中に電話がつながらない | 連絡の方法と時間帯を取り決める |
| オンコール | 出動と、その後の記録 | 出動後の記録を勤務時間に含める |
| 移動 | 順路が組まれていない | 地域ごとに担当を分ける |
| 急な追加訪問 | 当日の依頼 | 受ける基準と、その日の余白 |
| 会議 | 時間外に開く | 時間内に置く |
| 研修 | 業務時間外に設定 | 業務時間内に置くかを事業所として定める(記入欄)。扱いは社会保険労務士等にご確認ください |
| 請求業務 | 月初に集中する | 記録から請求へ渡す |
| 物品の補充 | 個人が抱える | 担当と曜日を決める |
| 新人への指導 | 手が空いたとき | 時間を確保して行う |
測り方
| 測るもの | 方法 |
|---|---|
| 記録にかかる時間 | 1件あたりの作成時間を、数人・数日 |
| 記録を書く場所 | 訪問先か、事務所か |
| 計画書・報告書の作成時間 | 1人あたりの月合計 |
| 移動時間 | 1訪問あたりの平均 |
| オンコールの出動 | 回数、時間帯、その後の記録時間 |
| 会議・研修の時間 | 時間内か、時間外か |
| 残業時間 | 理由の区分ごとに |
| 持ち帰り | 自宅での作業の有無(記名なしで聞く) |
記録の負担はSOAPの書き方、定着は訪問看護の定着をご覧ください。
減らす手を打つ順番
| 順番 | やること | 見る数字 |
|---|---|---|
| 1 | 1週間、どこで時間が延びているかを記録する | 時間帯別の作業 |
| 2 | 最も多い場所を1つ選ぶ | その作業の合計時間 |
| 3 | その場で書けるようにする(端末・様式) | 記録の作成時間 |
| 4 | 計画書・報告書の作成日を分散する | 月末の残業 |
| 5 | 会議・研修を時間内に移す | 時間外の会議数 |
| 6 | オンコール後の記録を勤務時間に含める | 出動後の作業時間 |
| 7 | 訪問の順路を見直す | 1訪問あたりの移動時間 |
| 8 | 1で測った項目を測り直す | 合計の残業時間 |
この記事の執筆・編集
介護のマナ編集部(株式会社ライフシフト)
介護記録AI「神マナ(介護のマナ)」を開発・提供する株式会社ライフシフトの編集部。訪問看護ステーションを運営する看護師(CSO)をはじめ、介護・看護の現場とともに、記録・書類・制度の実務情報を発信しています。
監修:嶺井 美幸(看護師・訪問看護ステーション「訪問看護ようき」代表・株式会社ライフシフトCSO)
