介護記録AI「神マナ」をつくった株式会社ライフシフト。その原点には、一つの介護事業所の“再建の物語”があります。書籍『スローDX』の「はじめに」から、創業者・嶺井政哉のストーリーを抜粋します。
29期目、初めての赤字
2018年、嶺井政哉さんは結婚を機に、妻の家族が長年営む介護事業の会社「陽気」の世界に足を踏み入れます。2020年には株式会社ライフシフトを設立。「介護の現場をテクノロジーで支えたい」――そんな想いからのスタートでした。
ところがその頃、陽気は創業以来29期目にして初めての赤字を経験します。そこにコロナが重なった。強烈な危機感に襲われました。
数字を直視して、道は開けた
その危機を乗り越えられたのは、数字を直視できたからでした。現実から目をそらさず、一つひとつ向き合った。
売上 1億円 → 3億円。そして今、5年以内に10億円を目指す計画を立てるまでになっています。
令和6年、32期目の決算を迎え、妻が代表を引き継ぎました。「成長・進化する介護施設を、自分たちの手でつくれている」。そう実感できる今があります。
「ロマン」と「そろばん」
介護事業は、サステナブル(持続可能)でなければなりません。続けられなければ、どんなに素晴らしい理念も、届けたい想いも、そこで途絶えてしまう。だからこそ、「ロマン(理念)」と「そろばん(数字・DX)」の両方が必要なのです。
1社でも多く、進化・成長する介護施設を増やしたい。1社でも多く、DXで諦めてしまう介護施設を減らしたい。
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