介護DXと聞くと難しく感じますが、その正体はとてもシンプルです。書籍『スローDX』は「DXの正体は、情報を味方につけること」だと説きます。現場を苦しめる3つの敵と、その解決法を抜粋します。
現場を苦しめる「3つの敵」
介護の現場には、3つの敵がいます。
- ムリ — 無理な業務量、無理なスケジュール
- ムラ — 人によってやり方が違う、品質がバラバラ
- ムダ — 同じ情報を何度も転記する、探し物に時間がかかる
この3つは、実はすべて「情報の問題」です。記録がアプリに集まれば、ムダな転記がなくなる。テンプレートがあれば、ムラがなくなる。全体が見える化されれば、ムリな計画を立てなくなる。
DXの正体は、情報を味方につけること。それだけです。
「ゼロから考えるな」が最強の戦略
では何から始めるか。答えは「真似する」こと。すでにうまくいっている施設、すでに成果を出しているツール。その「巨人の肩」に乗ればいい。あの天才ニュートンでさえ「巨人の肩の上に立っていた」と語りました。トヨタの「カイゼン」も、他社の成功事例を徹底的に研究し、自社に取り入れたものです。大切なのは「比較」ではなく「吸収」です。
1つの変化が、次の変化を呼ぶ
まず1つ。記録だけ、アプリに入れてみる。記録がデジタルになれば、月末の報告書が自動でできる。報告書ができれば、モニタリングが楽になる。モニタリングが楽になれば、プランの見直しに時間を使える。1つの変化が、次の変化を呼ぶ。これが「じわじわ成功する」スローDXの力です。
あわせて読みたい:「スローDX」とは──介護のデジタル化は、ゆっくりでいい / 介護のDXが進まない本当の理由
