排泄記録から始まった「好循環」
沖縄で「ホームいこい」「デイサービスはいさい」「訪問看護ようき」「訪問介護ようき」を運営する有限会社陽気(陽気グループ)。
「最後の一瞬まで、心からの安らぎを」をミッションに、ご利用者様一人ひとりの物語に耳を傾け、その最終章を共に紡ぐ介護を実践しています。代表・嶺井美幸氏のもとで進められている、現場発のスローDXの軌跡をご紹介します。
有限会社陽気(陽気グループ)
ホームいこい
代表 嶺井 美幸
最初の一歩は「排泄記録」でした。
私たちのスローDXは、意外なところから始まりました。排泄記録です。
それまでは紙に記録していたものを、スマートフォンで直接タップする方式に変えました。
しかも、画面には利用者さんのお顔(写真)が表示される。顔を見ながら記録できるので、心理的なハードルが大きく下がりました。
有料老人ホームでの排泄記録は、記録すること自体が難しいとされてきました。しかし、この仕組みによって全スタッフが記録を残すことに成功しました。
「誰が、いつ、何をしたか」が見えるようになりました。
記録が蓄積されると、大きな変化が起きました。
どのスタッフが、どの利用者さんに、いつ、何をしたか。
これが明確に振り返れるようになったのです。
すると、改善のアイデアが次々と生まれ始めました。
「この時間帯に人手が足りていないのでは?」
「このケアの順番を変えたら、もっと効率的では?」
現場全体が、自然と好循環に入っていきました。
情報リテラシーが高まり、進化が加速しました。
排泄記録の成功をきっかけに、職員間の情報リテラシーが飛躍的に高まりました。
その結果、
- 訪問介護のスケジュール・シフトを最適化
- 自社の強みを活かした介護モデルを実現
- 一つひとつの業務を仕組み化
日々一歩一歩、成長し、進化を実感できています。
排泄記録から始まり、今では20を超える記録を電子化しました。
排泄記録でやり方を覚えたスタッフたちは、次々と他の記録もデジタルに移行していきました。
今では、20個を超える記録が紙からデジタルに変更され、記録と確認の作業がすべて電子化されています。
そして蓄積されたデータを利活用し、より最適な業務フロー・評価体制・教育体制の改善を日々行っています。
スタッフの質が上がり、医療ニーズにも対応できるようになりました。
仕組み化が進んだことで、スタッフの質そのものが向上しました。今では、医療ニーズの高い要介護者の介護も行える体制を構築しています。
人材教育にも力を入れており、一般職から役職が上がり、才能が花開いたスタッフにより、これまで考えられなかったレベルに施設全体が進化しています。
私たちのDXを支えているのは「3つの柱」です。
私たちは、DXの基盤として3つの柱をシステム・仕組みとして大切にしています。
② 職員主義 ── スタッフが働きやすい環境をつくることが、良いケアにつながる
③ 環境整備 ── デジタルとリアル、両方の環境を整え続ける
この3つの柱を土台に、日々成長と進化を続けています。
排泄記録という小さな一歩が、
施設全体の進化につながった。
これからも一日一日を大切に、ご利用者様と職員、そして地域とともに歩んでいきます。
── 有限会社陽気 / ホームいこい 代表 嶺井 美幸
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