☰ 目次宇宙一カンタンなスローDX・AXの教科書
終章
これから

AIが実行できる範囲は、材料で決まる

なぜ記録はできて、補助金の相談はできないのか

第2章で、AXの分かれ目は「誰が実行するか」だとお伝えしました。

神マナは、記録も、報告書も、カイポケへの転記も、実行できるようになりました。
では——こう聞かれたら、どうでしょう。

「今年の補助金、うちは何が使えますか」
「この加算、要件を満たしていますか」

同じAIなのに、こちらは答えられません。
理由は、AIが賢くないからではありません。

材料が、手元に無いからです。

記録は書けます。現場のデータが、目の前にあるからです。
でも制度の情報は、国や自治体のサイトに散らばっています。PDFで、告示で、更新のたびに差し替わる。

材料が無いままAIに聞くと、どうなるか。
それらしい文章が返ってきます。そして、それは間違っていることがあります。

現場で使う道具でそれをやると、事故になります。

だから私たちは、順番を逆にしました。
賢いAIを先に置くのではなく、先に材料を揃える

国の一次情報を、引けるかたちのデータベースにする。

地味な作業です。誰も褒めてくれません。
でも、ここを飛ばして「AIが何でも答えます」と言う道具を、私たちは信用できませんでした。

もう、使えます

ナビ・シリーズ — 制度の一次情報を、引けるかたちに

材料づくりは、構想ではありません。もう公開しています。
すべて無料・登録不要です。この本を読み終えたら、そのまま開けます。

補助金ナビ
使える補助金を、地域と条件から探せます。
lifeshift-inc.com/hojokin-navi

加算ナビ
加算ごとに、告示が定める要件を並べています。
lifeshift-inc.com/kasan-navi

帳票ナビ
国が定める標準様式を、サービス別に引けます。
lifeshift-inc.com/chohyo-navi

監査対策ナビ
運営指導で確認される項目を、あらかじめ知っておけます。
lifeshift-inc.com/kansa-navi

労務・税務ナビ
いつ・誰が・どこへ出すのか。届出の年間カレンダーです。
lifeshift-inc.com/roumu-navi

ひとつ、約束していること

これらのナビは、判定をしません

「この加算は取れます」とは書きません。
書くのは、こうです。

告示の定め:主任介護支援専門員を1名以上配置していること
貴事業所の登録:常勤1名

ご確認ください。

並べるところまでが、私たちの仕事です。
決めるのは、皆さんと、皆さんの顧問の先生方です。

もどかしく感じられるかもしれません。
でも制度の判断は、間違えたときに事業所が背負うものです。そこを機械が奪ってはいけない。

出典も、必ず添えています。元の資料まで、いつでも辿れます。

材料が増えると、できることが増える

これが、AXの広がり方です

ここまでの話を、1本の線につなげます。

記録現場のデータが手元にある → もう、AIが実行できる
制度の対照一次情報のデータベースが揃ってきた → 材料が整った段階
経営の数字ここから

AXは、ある日いきなり「何でもできるAI」が現れる話ではありません。
材料が広がったぶんだけ、AIが実行できる範囲が広がる。その積み重ねです。

そして、実行できることが増えるほど——

確かめる場所が要ります。
第5章でご紹介したマナドライブは、そのためのものでした。
AIが実行した結果を、大きな画面で、まとめて見直す。

読める言葉も要ります。
データベースは、そのままでは表の羅列です。
だから私たちは、そこに解釈を足して記事にし、公開しています。
制度の話を、現場の言葉に置き換えるところまでが、材料づくりだと思っています。

道具と、確かめる窓口と、読める言葉。
この3つが揃うたびに、皆さんが「やらなくていいこと」が増えていきます。

次の範囲は、経営の数字です

マナ・アシスト — いま、つくっています

記録が楽になった施設から、こんな声をいただくことがあります。

「現場は本当に助かっている。……ただ、月末に見ている数字は、そんなに変わっていないんです」

そのとおりだと思います。

神マナが返してきたのは、現場の時間でした。
書類の山から解放する。転記をなくす。目の前の人に向き合う時間をつくる。

でも、経営者が夜に眺めているのは、別のものです。
来年、スタッフの給与を上げられるのか。加算は正しく算定できているのか。使える補助金を、見落としていないか。

そこには、まだ手が届いていませんでした。

だから、つくっています

マナ・アシスト

神マナが現場の時間を返す道具なら、マナ・アシストは経営の数字を守る側の道具です。

やることは、ナビと同じです。判定はしません。

告示の定めはこうです。
貴事業所の登録はこうです。
締切が近いものが、今月はこれだけあります。

ご確認ください。

違うのは、聞かれる前に届くことです。

チャットは、開かなければゼロです。
経営のパートナーなら、こちらから毎月お伝えするべきだと考えました。

「今月は、特に何もありませんでした」——それでも意味があります。
見落としていない、と分かることに価値があるからです。

いつ、いくらで、というお話は、まだできません。
つくっている最中だからです。約束できないことを、本に書きたくありません。

ただ、向かっている方向だけは、ここに残しておきます。

範囲は広がっても、順番は変わりません

最後に、もう一度だけ

AIが実行できる範囲は、これからも広がります。
記録から、制度の対照へ。そして、経営の判断材料へ。

でも——最初に戻ります。

1日1つ。

範囲がどれだけ広がっても、始め方は変わりません。
明日、音声で記録を1件つくってみる。それだけで十分です。

私たちは、材料を揃え続けます。
皆さんは、1日1つ、触れ続けてください。

その2つが重なったとき、
気づけば、やらなくていいことだらけになっている。

それが、私たちの考えるスローDX・AXです。

ゆっくりでいい。
でも、止まらずに。

次は「おわりに」。
その前に──スマホで「神マナ」を無料で試せます。

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