第6章のはじめに
スローDXは、本当に現場で役に立っているのか。
その答えは、私が語るのではなく、現場の方々の言葉の中にあるはずです。
ここからは、実際に神マナを導入してくださった施設のみなさんから届いた声、「現場が語る、本当のスローDX。」をありのままにお届けします。
ケアプランセンター愛ねっと(大阪府/居宅介護支援事業所)
全国の介護支援専門員を束ねる立場の成田氏が、ご自身の事業所「ケアプランセンター愛ねっと」で神マナを導入し、その効果を率直に語ってくださいました。
毎月、月末月始に訪れる「書類の山」との闘いに、限界を感じていました。
私たちの事業所では、長年ケアマネジャーの業務過多、特に「書類作成に費やす時間の長さ」が大きな課題となっていました。
毎月の訪問(モニタリング)自体は、利用者さまやご家族との大切なコミュニケーションの時間であり、非常にやりがいを感じる瞬間です。しかし、事務所に戻ってからは、
・文字起こし
・要約
・モニタリングシートへの記入
・支援経過の入力
という一連の事務作業が、どれほどステップを踏んでも減ることはありませんでした。
そんな時に出会ったのが、AIを活用したケアマネジメント支援アプリ「神マナ」でした。
やることは「訪問前にボタンを押すだけ」。その簡単な操作性に驚きました。
導入初期、スタッフからは「また新しいアプリを覚えるのか」「本当に実務で使えるのか」といった不安の声もありました。
しかし、実際に使ってみて全員がその簡単な操作性に驚愕しました。
ケアマネジャーがやるべきことは:
1. 訪問前にスマホでアプリを起動
2. 「モニタリング開始」のボタンを押して対象の利用者さまを選択
3. あとは「録音」を押すだけ
利用者さまとの普段通りの会話をそのまま録音し、面談が終わったら「録音終了」をタップする。操作は本当にこれだけです。
モニタリング文章の自動生成から、カイポケへの自動転記まで、シームレスに完結します。
驚くべきは、単なる音声の文字起こしにとどまらない点です。
会話の内容から、ケアプランに設定されている「短期目標」に準じた適切なモニタリング文章を、AIが自動で生成してくれます。さらに、モニタリングシートだけでなく、同時に「支援経過」の作成まで完了してしまうのです。
そして、ここからが「神マナ」の真骨頂です。
生成された文章をスマホの画面上で軽く確認・修正し、転記ボタンを押すだけで、私たちがメインで使用している介護ソフト『カイポケ』へ自動的にデータが転記されます。
以前であれば、事務所に戻ってパソコンを立ち上げ、記憶を呼び起こしながらタイピングしていた時間が、丸ごとゼロになりました。
車の中で少し手直しをしてボタンを押せば、事務所に帰着した瞬間には、その日のモニタリングと支援経過の入力がすべて終わっているのです。
この「超リアルタイム」で書類が仕上がる快感は、一度味わうともう以前のやり方には戻れません。
アセスメント・保険証確認・ケアプラン作成まで、スマホ一台で完結します。
「神マナ」の恩恵はモニタリングだけにとどまりません。
新規のインテークやアセスメントの際にも、過去の情報開示書類やサマリー、面談時の音声情報から必要な要素を網羅的にまとめて、一瞬でアセスメントシートを形作ってくれます。
さらに、利用者情報の入力作業も劇的に変わりました。
事務的な打ち込み作業によるミスやストレスが、完全に排除されました。
浮いた時間で、「ケアマネジャー本来の役割」と「心のゆとり」を取り戻せました。
「神マナ」を導入したことで、私たちの業務効率は格段に上がりました。
何よりも変わったのは、ケアマネジャーの表情です。常に「早く書類を書かなければ」という目に見えないプレッシャーに追われる日々から完全に解放されました。
時間が生まれたことで、
・利用者さまやご家族の話にこれまで以上にじっくりと耳を傾けられる
・地域の社会資源の開拓
・多職種連携
といった、本当の意味で「ケアマネジャーとしてやるべき専門業務」にエネルギーを注ぐことができるようになりました。
また、劇的な時間短縮により、人によっては空いた時間を活用して:
・自身のキャリアアップのための勉強
・副業に挑戦
など、人生の選択肢や心のゆとりを広げることにもつながっています。
ケアマネジャーという職業の働き方と価値を、
根本から変えてくれる革新的なアプリだと確信しています。
— ケアプランセンター愛ねっと 代表 / 全国介護支援専門員協会 代表 成田 聡
株式会社ル・シエル / ケアプランそら(滋賀県・京都府/居宅介護支援・通所介護・訪問介護)
滋賀と京都で居宅介護支援・訪問介護・通所介護など多岐にわたる事業を展開する「株式会社ル・シエル」。同社「ケアプランそら」でケアマネジャーを務める小出氏が、現場のケアマネが選び社長が即決したという神マナ導入の経緯と、共に目指すこれからの介護について、思いを聞かせてくださいました。
私たちが日々向き合う介護の現場。そこには常に、ある大きな課題がつきまとっていました。
「もっと利用者さまと向き合いたい」のに、書類業務は終わりませんでした。
ケアマネジャーの本来の仕事は、利用者さまやご家族の「思い」を汲み取り、理想の暮らしを支えることです。しかし現実には、山のような書類作成やデータ入力に追われ、パソコン画面と向き合う時間が大半を占めていました。
「もっと現場を楽に、そして利用者さまと向き合う時間を増やしたい」
そう思い、私は個人的にChatGPTを使って、ケアマネ業務向けのプロンプト(指示文)を自作して試行錯誤していました。しかし、やはり専門知識のない素人が作るプロンプトには限界があります。
介護現場特有の複雑なニュアンスや、実際の業務フローにピタッと馴染むような成果物は得られず、「あと一歩、かゆいところに手が届かない……」ともどかしさを感じていました。
そんな時、ネット検索の果てに見つけたのが、AI介護アシスタント「神マナ」でした。
大阪の展示会で実際に触れ、さらに開発元の方々と直接お話しした時、「これならいける」と直感しました。開発チーム自体が介護現場のリアルを誰よりも理解しており、私たちがシステムに合わせるのではなく、システムが現場に寄り添ってくれる設計になっていたからです。
面倒な事務作業がボタン一つになり、業務効率が劇的に変わりました。
導入して驚いたのは、現場の業務が目に見えて軽くなったことです。特に効果を実感しているのは、以下の機能です。
・訪問先での音声録音と自動文字起こし
メモを取る手間に気を取られず、利用者さまの表情や会話に集中できるようになりました。
・支援経過から「カイポケ」への自動転記&議事録要約
これまで何十分もかかっていた文字入力や要約が、ボタン一つで完了します。
・過去のデータ検索がスムーズに
「あの時どんなやり取りをしたっけ?」という確認作業が一瞬で終わり、探すストレスがなくなりました。
操作が極めてシンプルなので、ITに苦手意識のあったベテランのケアマネジャーも、今では「これ、本当に助かるね」と笑顔で毎日のように使いこなしています。
AI時代だからこそ、「人にしかできないこと」を大事にしたいと考えています。
代表の宝里にこの成果を報告したところ、「現場がそこまで助かるなら」と導入を即決。その背景には、宝里が常に口にしている強い想いがありました。
「AIの時代が来たからこそ、対面で利用者さまの話をじっくり聴くような、人にしかできない温かい関わりを一番に大事にしていきたい」
神マナによって事務作業が大幅に時短できた分、私たちはこの「本来やりたかった仕事」に時間を割けるようになっています。
・利用者さまの訪問時に、これまで以上にじっくりとお話を聴く。
・ご家族の小さなお困りごとや、表情の変化にも先回りして気づくことができる。
・地域の多職種の方々との連携を、より密に行う。
地域の介護現場を、もっと元気にしたいと思っています。
現在、私たちル・シエルは、自分たちが実体験したこの変化を地域の他の事業所さまにも知っていただきたく、神マナのパートナーとしてご紹介活動も行っています。
これは、単なる「システムの導入」ではありません。
現場の負担を減らし、ケアマネジャーが笑顔で生き生きと働ける環境を作る。そして、その笑顔と生まれた心のゆとりが、利用者さまやご家族へのより手厚いケアへと繋がっていく。
心強いパートナー(開発陣)と共に、
地域に根差した「人の温もりを大切にする介護」を
実践していきたいと考えています。
— 株式会社ル・シエル / ケアプランそら ケアマネジャー 小出
ケアプランパーネル(沖縄県・宜野湾市/居宅介護支援事業所)
2025年4月、沖縄・宜野湾市に開業された居宅介護支援事業所「ケアプランパーネル」。「ICTを積極的に活用したい」——開業当初からそんな思いを抱いていた代表・津留真美子氏に、マナと共に歩んできた事業所の成長の軌跡を語っていただきました。
開業と同時に、「ICTを活かした事業所づくり」を思い描いていました。
私たちが事業所を立ち上げたのは、2025年の4月。本当に、ゼロからのスタートでした。
在宅勤務を主体とした、新しいかたちの居宅介護支援事業所。だからこそ、開業当初から「ICTを積極的に活用していきたい」という強い思いがありました。
そんな時、マナのことを教えてくれたスタッフがいました。「これなら、私たちのやりたい働き方に合うかもしれない」。最初に情報をくれたその職員には、今でも感謝しています。
さっそく問い合わせ、2025年7月のはじめにオンライン(Zoom)で詳しい説明を受けました。話を聞くほどに、「これと一緒なら、理想の事業所がつくれる」と感じたのを覚えています。
ケアマネ2名の小さなスタートから、事業所の成長と共にマナも育っていきました。
マナを使い始めた当時、私たちはまだケアマネジャー2名の小さな体制でした。
ですから、無理はしませんでした。まずは、ケアマネジャー1名分のプランから小さく始めたのです。ケアマネが2名在籍する事業所でも、1名分のプランからスタートしてかまわない——そう聞いて、気負わず最初の一歩を踏み出すことができました。
ところが、ここから事業所とマナは、二人三脚のように成長していきました。
・スタートは 1名プラン から、無理なく
・導入から4ヶ月目には、利用するメンバーを増やして 2名プラン へ
・年明けには新たにケアマネジャーが加わり、3名以上のプラン へ
・そして今では、総勢7名でマナをフル活用
一つひとつ覚えるうちに、毎日手放せない「パートナー」になりました。
最初から全部を使いこなせたわけではありません。自動転記の機能を一つ、また一つと覚えていくうちに、気づけば毎日当たり前のように使うようになっていました。
今ではマナは、単なる業務ツールではなく、私たちの仕事を隣で支えてくれる「パートナー的な存在」です。
確信に変わった瞬間——一人で、1ヶ月に約40名の引き継ぎ
マナの真価を確信したのは、マナを使い始めて半年ほどが経った、2025年末から2026年始にかけての出来事でした。
他事業所からの引き継ぎで、1ヶ月で約40名もの利用者さまを受け入れることになったのです。
当時はまだケアマネジャー2名の体制。もう一人は既存の利用者さまの対応で手一杯でしたから、実質、私一人で約40名の引き継ぎをやり切らなければなりませんでした。立ち上げ期の事業所にとって、これは並大抵の業務量ではありません。
到底乗り切ることはできませんでした。
この一件で、効果を完全に実感し、確信に変わりました。事業所として大きく前進できたのも、マナと共に走ってきたからこそです。
現場目線で応えてくれるから、安心して任せられます。
マナの心強さは、機能そのものだけではありません。
アップデートのたびに必ず対応してくれて、現場目線の要望にもしっかり応えてくれる。だからこそ、安心して日々の業務を任せることができます。
これからも、マナと一緒に理想を叶えていきます。
私たちパーネルが大切にしているのは、次の運営方針です。
利用者の有する能力に応じ、自立した日常生活、希望する生活スタイルの実現を目指す。利用者・ご家族の選択に基づき、よりよい介護保険サービスが提供できるように支援を行う。
マナによって生まれた時間とゆとりを活かし、この方針の質をさらに高め、進化させていきたい。立ち上げから走り続けてきた私たちにとって、マナは理想を一緒に叶えてくれる仲間です。
ケアマネ2名の小さな一歩が、
マナと共に大きく育っていった。
これからもマナの進化と成長に期待しながら、私たちも共に歩んでいきます。
— ケアプランパーネル 代表 津留 真美子
有限会社陽気(沖縄県・南城市/有料老人ホーム・デイサービス・訪問看護・訪問介護)
沖縄で「ホームいこい」「デイサービスはいさい」「訪問看護ようき」「訪問介護ようき」を運営する有限会社陽気(陽気グループ)。
「最後の一瞬まで、心からの安らぎを」をミッションに、ご利用者様一人ひとりの物語に耳を傾け、その最終章を共に紡ぐ介護を実践しています。代表・嶺井美幸氏のもとで進められている、現場発のスローDXの軌跡をご紹介します。
最初の一歩は「排泄記録」でした。
私たちのスローDXは、意外なところから始まりました。排泄記録です。
それまでは紙に記録していたものを、スマホで直接タップする方式に変えました。
しかも、画面には利用者さんのお顔(写真)が表示される。顔を見ながら記録できるので、心理的なハードルが大きく下がりました。
有料老人ホームでの排泄記録は、記録すること自体が難しいとされてきました。しかし、この仕組みによって全スタッフが記録を残すことに成功しました。
「誰が、いつ、何をしたか」が見えるようになりました。
記録が蓄積されると、大きな変化が起きました。
どのスタッフが、どの利用者さんに、いつ、何をしたか。
これが明確に振り返れるようになったのです。
すると、改善のアイデアが次々と生まれ始めました。
「この時間帯に人手が足りていないのでは?」
「このケアの順番を変えたら、もっと効率的では?」
現場全体が、自然と好循環に入っていきました。
情報リテラシーが高まり、進化が加速しました。
排泄記録の成功をきっかけに、職員間の情報リテラシーが飛躍的に高まりました。
その結果、
・訪問介護のスケジュール・シフトを最適化
・自社の強みを活かした介護モデルを実現
・一つひとつの業務を仕組み化
日々一歩一歩、成長し、進化を実感できています。
排泄記録から始まり、今では20を超える記録を電子化しました。
排泄記録でやり方を覚えたスタッフたちは、次々と他の記録もデジタルに移行していきました。
今では、20個を超える記録が紙からデジタルに変更され、記録と確認の作業がすべて電子化されています。
そして蓄積されたデータを利活用し、より最適な業務フロー・評価体制・教育体制の改善を日々行っています。
スタッフの質が上がり、医療ニーズにも対応できるようになりました。
仕組み化が進んだことで、スタッフの質そのものが向上しました。今では、医療ニーズの高い要介護者の介護も行える体制を構築しています。
人材教育にも力を入れており、一般職から役職が上がり、才能が花開いたスタッフにより、これまで考えられなかったレベルに施設全体が進化しています。
私たちのDXを支えているのは「3つの柱」です。
私たちは、DXの基盤として3つの柱をシステム・仕組みとして大切にしています。
② 職員主義 — スタッフが働きやすい環境をつくることが、良いケアにつながる
③ 環境整備 — デジタルとリアル、両方の環境を整え続ける
この3つの柱を土台に、日々成長と進化を続けています。
施設全体の進化につながった。
これからも一日一日を大切に、ご利用者様と職員、そして地域とともに歩んでいきます。
— 有限会社陽気 / ホームいこい 代表 嶺井 美幸
第6章のまとめ
導入した施設に共通していること。
そして何より——どの施設も、「無理をしない」を貫いたまま、半年というゆるやかな時間の中で、確かな手応えをつかんでいきました。
無理をしなくても、ゆっくり半年続ければ、こう変わっていく。
変化 → 効果 → 体感 → 確信。
急がなくていい。スローでも——いや、スローだからこそ、ゆっくり続けた半年が、揺るがない確信へと変えてくれるのです。
それでも半年後には、
世界が変わっている。